JP3579897B1 - 分割橋体式交通路の構築方法及び分割橋体式交通路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分割橋体式交通路の構築方法であって、既存の道路(交通路)上に支柱11を立設する支柱立設工程と、支柱11の頂部に頂版12を取り付けて分割橋体10を構築し、分割橋体10上に道路D2を設ける分割橋体構築工程と、分割橋体10の側部に側版13を取り付けて分割橋体10の上面を拡幅する分割橋体拡幅工程と、分割橋体10上の道路D2を拡幅する交通路拡幅工程とを含むことを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分割橋体式交通路の構築方法及び分割橋体式交通路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、交通路を立体交差化させるための立体交差の構築方法としては、上面が交通路となる床部と、床部を所定の高さに支持するための架台部とから構成される立体交差ブロックを、既存の交通路上に連続して設置することにより、立体交差用の交通路を構築する立体交差の構築方法がある。この構築方法では、既存の交通路上において立体交差用の交通路の各部位を形成することなく、予め所定形状に形成された複数の立体交差ブロックを搬入して設置することにより、立体交差用の交通路を構築することができるため、既存の交通路上における作業を簡易化することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−248101号公報(第2−3頁、第1−3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構築方法では、以下の問題が存在している。
立体交差ブロックの施工領域では、既存の交通路の通行を停止することになるため、立体交差ブロック上に複数の車線を設ける場合など、交差用ブロックの幅員が大きい場合には、既存の交通路上の車線が大規模に減少されてしまう。これにより、立体交差用の交通路が完成するまでの施工期間において、既存の交通が規制され、既存の交通路に渋滞が発生するため、周辺地域社会の経済活動や環境に与える影響が大きくなってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、既存の交通を大規模に規制することなく、分割橋体式交通路を簡易かつ短期間に構築することにより、周辺地域社会の経済活動や環境に与える影響を小さくすることができる分割橋体式交通路の構築方法及び分割橋体式交通路を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、分割橋体式交通路の構築方法であって、(1)既存の交通路上に支柱を立設する支柱立設工程と、(2)支柱の頂部に頂版を取り付けて分割橋体を構築し、分割橋体上に交通路を設ける分割橋体構築工程と、(3)既存の交通路上の交通の一部を、分割橋体上の交通路に移設して、分割橋体上で交通を行いながら、頂版の側部に複数の支持部材を取り付け、各支持部材上で複数の床版を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置することにより、各支持部材と各床版とから構成される側版を頂版の側部に取り付けて分割橋体の上面を拡幅する分割橋体拡幅工程と、(4)分割橋体上の交通路を拡幅する交通路拡幅工程とを含むことを特徴としている。
また、分割橋体拡幅工程において、頂版の側方に取り付けられた各支持部材上で、各床版の型枠を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置した後に、各床版の型枠内にコンクリートを打設してもよい。
【0007】
ここで、交通路とは、道路、鉄道線路等の各種交通機関及び歩道等の通行路をいう。
また、分割橋体式交通路を構成する部材は、予め工場等で形成されたプレキャスト部材又は鋼製部材であり、材料及び形状は限定されるものではないが、本発明では、分割橋体式交通路の上面に交通路が設けられるため、車両等の荷重に十分に耐えられる材料及び形状にする必要がある。
さらに、分割橋体式交通路の各部材を取り付ける方法は限定されるものではないが、隣接する各部材を貫通したPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材である緊張材の両端を各部材に定着させ、この緊張材に緊張力を付加することにより各部材同士を一体化させるポストテンション方式や、隣接する各部材同士にボルトを跨設し、ナットを締め込むことにより各部材同士を一体化させるボルト締結方式など、簡易に各部材を取り付けることができる方法を用いることが好ましい。
【0008】
また、分割橋体拡幅工程を繰り返すことにより、頂版の両側部に側版を取り付けて分割橋体の上面を拡幅してもよい。
また、分割橋体式交通路全体を本発明の構築方法によって構築することなく、各種の施工条件に対応させて分割橋体式交通路の一部に本発明の構築方法を適用してもよい。
さらに、床版の型枠を移動させて取り付け位置に配置した後に、型枠内にコンクリートを打設して床版を形成する場合には、予め支持部材にジベルやリング形状の鉄筋を設け、ジベルや鉄筋が埋設されるようにして型枠内にコンクリートを打設することにより、床版と支持部材を一体化させることができる。
【0009】
この発明によれば、分割橋体の頂版に側版を取り付けることにより、所定幅員の分割橋体式交通路を構築するため、分割橋体の幅員は分割橋体式交通路の幅員よりも小さく形成される。すなわち、施工期間の初期から分割橋体式交通路の幅員と同一の施工領域を設けることなく、分割橋体式交通路の幅員よりも小さい施工領域内で分割橋体を構築することができる。さらに、この分割橋体上に既存の交通の一部を移設することにより、既存の交通路上に空き領域を設け、この空き領域を利用して分割橋体の上面を拡幅させることができる。これにより、例えば、交通路が車道である場合には、分割橋体を拡幅する際においても既存の車線数を維持することができるため、既存の交通を規制することなく、分割橋体式交通路を簡易かつ短期間に構築することができ、分割橋体式交通路の施工に起因する既存の交通路の渋滞を少なくすることができる。
【0010】
また、側版を分割して小型化した状態で搬入することができるとともに、床版又は型枠を分割橋体の側部で橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置することにより、床版又は型枠を取り付けるための揚重機を床版の取り付け位置に対応させて順次に移設させる必要がなくなるため、側版の取り付け作業を簡易化することができる。
ここで、交通路の側方に配置されたジブクレーン等の揚重機を用いて床版又は型枠を取り付ける場合には、揚重機の作業半径内となる交通路上の領域の通行を停止させる必要があるが、本発明では、分割橋体の側方に設けられた空き領域内で床版又は型枠を移動させることができるため、既存の交通を規制することなく、頂版に側版を取り付けることができる。
【0011】
また、請求項10に記載の発明は、分割橋体式交通路であって、既存の交通路上に立設された支柱の頂部に頂版が取り付けられているとともに、頂版の上面に交通路が設けられている分割橋体によって構成され、頂版の側部に側版が取り付けられて分割橋体の上面が拡幅されることにより、分割橋体上の交通路が拡幅されており、側版は、頂版の側部に取り付けられた複数の支持部材と、各支持部材上に取り付けられた複数の床版とからなり、支持部材の上面には、床版を橋軸方向に移動させるためのガイドローラが取り付けられていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、頂版は、側版の支持部材を収納可能であり、分割橋体構築工程において、側版の支持部材が収納されている頂版を支柱の頂部に取り付けるとともに、分割橋体拡幅工程において、側版の支持部材を頂版の側部の取り付け位置に移動させることを特徴としている。
【0018】
ここで、側版の支持部材を頂版に収納する構成としては、例えば、支持部材を頂版の内部や下面に収納する構成や、支持部材を頂版の側部で折り畳む構成などがある。また、支持部材を移動させる構成としては、頂版の上面に移設された既存の交通の一部に影響を与えないのであれば、頂版の上面にクレーン等の揚重機を設置し、この揚重機を用いて支持部材を移動させてもよい。
【0019】
この発明によれば、分割橋体拡幅工程において、側版の支持部材を地上から頂版の側部に搬送するためのクレーン等の揚重機を既存の交通路上に設置する必要がなくなるため、側版の取り付け作業を簡易化することができる。
【0020】
また、請求項3に記載の発明は、分割橋体式交通路の構築方法であって、(1)既存の交通路上に支柱を立設する支柱立設工程と、(2)支柱の頂部に頂版を取り付けて分割橋体を構築し、分割橋体上に交通路を設ける分割橋体構築工程と、(3)既存の交通路上の交通の一部を、分割橋体上の交通路に移設して、分割橋体上で交通を行いながら、橋軸方向に延長された桁部材を支柱の側部に設けられている支持部材に取り付け、桁部材上で複数の床版を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置することにより、桁部材と各床版とから構成される側版を頂版の側部に取り付けて、分割橋体の上面を拡幅する分割橋体拡幅工程と、(4)分割橋体上の交通路を拡幅する交通路拡幅工程とを含むことを特徴としている。
【0021】
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、分割橋体拡幅工程において、支柱の側部に設けられている支持部材に取り付けられた桁部材上で、各床版の型枠を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置した後に、各床版の型枠内にコンクリートを打設することを特徴としている。
【0022】
ここで、床版の型枠を移動させて取り付け位置に配置した後に、型枠内にコンクリートを打設して床版を形成する場合には、予め桁部材にジベルを設け、ジベルが埋設されるようにして型枠内にコンクリートを打設することにより床版と桁部材を一体化させることができる。さらに、頂版の床版の型枠と、側版の床版の型枠との間にリング形状の鉄筋を配置し、この鉄筋が埋設されるようにして各型枠内にコンクリートを打設することにより、頂版と側版を一体化させてもよい。
【0023】
この発明によれば、頂版及び側版を分割して小型化した状態で搬入することができる。また、分割橋体構築工程において、床版を簡易に移動させることができるため、頂版の取り付け作業を簡易化することができる。さらに、分割橋体拡幅工程において、床版を分割橋体の側部で移動させて取り付け位置に配置することにより、分割橋体の側方に設けられた空き領域内で床版を移動させることができるため、既存の交通を規制することなく、頂版に側版を取り付けることができる。
【0024】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、各床版は連結されており、各床版を連結させた状態で橋軸方向に移動させることを特徴としている。
【0025】
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、各床版の型枠は連結されており、各床版の型枠を連結させた状態で橋軸方向に移動させることを特徴としている。
【0026】
ここで、各床版及び各床版の型枠を連結させる方法としては、索条やボルトを用いた方法がある。
また、各床版及び各床版の型枠を移動させる方法としては、例えば、各床版及び各床版の型枠を索条によって連結し、この索条を牽引することにより、各床版及び各床版の型枠を連結させた状態で橋軸方向に移動させる方法がある。
【0027】
この発明によれば、連結された複数の床版又は型枠を一括して移動させることができるため、床版の取り付け作業を簡易化することができる。また、床版同士又は型枠同士を索条によって連結した場合には、床版同士又は型枠同士の間は曲折自在となるため、分割橋体の橋軸が上下方向及び左右方向に曲折する場合であっても、連結された複数の床版又は型枠を円滑に移動させることができる。
【0028】
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、桁部材には、橋軸方向に移動可能な運搬台車が設けられており、運搬台車上に床版を載置した状態で、運搬台車を橋軸方向に移動させることにより、床版を移動させることを特徴としている。
【0029】
さらに、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、桁部材には、橋軸方向に移動可能な運搬台車が設けられており、運搬台車上に床版の型枠を載置した状態で、運搬台車を橋軸方向に移動させることにより、床版の型枠を移動させることを特徴としている。
【0030】
この発明によれば、床版又は型枠を運搬台車に載置した状態で移動させることができるため、複数の床版又は型枠を短期間で取り付けることができる。
なお、運搬台車の車輪にサスペンション機構や左右方向への旋回機構を設けてもよく、この構成では、分割橋体の橋軸が上下方向及び左右方向に曲折する場合であっても、運搬台車を円滑に移動させることができる。
また、運搬台車の駆動機構は限定されるものではなく、自走式や牽引式など各種の施工条件に対応させて適宜に定められる。
【0031】
したがって、本発明では、既存の交通を大規模に規制することなく、分割橋体式交通路を短期間に構築することができるため、分割橋体式交通路の施工に起因する既存の交通路の渋滞を少なくすることができ、周辺地域社会の経済活動や環境に与える影響を小さくすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【0033】
本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法及び分割橋体式交通路は、自動車の道路、列車の線路、又は歩道等の交通路に適用可能であるが、本実施形態では、自動車の道路における交差点を立体化する場合を例として説明する。
【0034】
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路を示した部分斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路を示した全体斜視図である。
【0035】
まず、本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路の構成について説明する。
分割橋体式交通路1は、図1及び図2に示すように、既存の道路D1に埋設された底版2上に構築された分割橋体10を主要部として構成されており、分割橋体10の上面に設けられた道路D2によって車両の通行を確保する立体交差用の道路である。
【0036】
底版2は、予め工場等で形成されたプレキャスト部材又は鋼製部材であり、既存の道路D1の延長方向に所定間隔を離して埋設されることにより、分割橋体式交通路1の基礎を構成している。また、底版2は、既存の道路D1に埋設された複数の基礎杭2’に接合されている。
【0037】
分割橋体10は、分割橋体式交通路1を構成する主要構造体であり、図1及び図2に示すように、既存の道路D1の延長方向に所定間隔を離して埋設された各底版2上に立設されている複数の支柱11と、各支柱11の間に架設されている箱断面形状の梁部材である頂版12とから構成されている。さらに、頂版12の両側部には、上面を拡幅するようにして側版13,13が取り付けられている。そして、頂版12、支柱11及び底版2の内部にPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材(図示せず。以下、「PC鋼材」という。)を貫通させ、その両端を頂版12及び底版2に定着させて緊張力を付加することにより、ポストテンション方式によって支柱11、頂版12及び底版2が一体化されている。なお、頂版12、支柱11及び底版2を一体化させる方法としては、隣接する各部材にボルトを跨設し、ナットを締め込むことにより各部材を一体化させるボルト締結方式を用いてもよく、施工条件に対応して適宜に変更することが好ましい。
【0038】
また、分割橋体10の上面の幅員は、1車線の道路D2を設けることができるようになっており、分割橋体10の頂版12の一方の側部に側版13を取り付けた場合には、分割橋体10の上面は2車線の道路D2を設けることができるように拡幅され、頂版12の両側部に側版13を取り付けた場合には、分割橋体10の上面は中央分離帯や地覆を備えた2車線の道路D2を設けることができるように拡幅される。
【0039】
また、支柱11は、予め工場等で形成されたプレキャスト部材であり、頂版12及び側版13を所定の高さに支持する部材である。なお、支柱11は鋼製部材によって形成してもよい。この支柱11は分割橋体10上の道路D2を既存の道路D1に接続させるために、頂版12及び側版13が斜路部を形成するようにして各々高さが定められている。なお、本実施形態では複数の支柱11を立設させているが、その構成は限定されるものではなく、例えば、橋軸方向に連続させた壁体形状の支柱を用いてもよい。また、符号14は、分割橋体10上の道路D2と既存の道路D1との接続部に対応させて設置された摺付台座であり、この摺付台座14は、その上面に載置した頂版12及び側版13が斜路部を形成するようにして傾斜した形状となっている。
【0040】
さらに、頂版12は、予め工場等で形成されたプレキャスト部材であり、各支柱11の間に連続して複数の頂版12が架設されており、底版2と同一の幅員となっている。なお、頂版12は、鋼製部材によって形成してもよい。
また、既存の道路D1の交差部には、2枚の交差部用頂版15,15が架設されている。そして、橋軸方向に連続して配置された頂版12及び交差部用頂版15の内部にPC鋼材(図示せず)を貫通させ、その両端を頂版12に定着させて緊張力を付加することにより、ポストテンション方式によって頂版12と交差部用頂版15とが一体化されている。なお、頂版12と交差部用頂版15を一体化させる方法としては、頂版12と交差部用頂版15にボルトを跨設し、ナットを締め込むことにより頂版12と交差部用頂版15を一体化させるボルト締結方式を用いてもよい。
また、交差部用頂版15は、頂版12の両側部に側版13,13を取り付けた状態の幅員と同一の幅員となっており、連続させた交差部用頂版15,15の橋軸方向の長さは、既存の道路D1と交差する道路D3を横断可能となっている。
【0041】
また、側版13は、予め工場等で形成されたプレキャスト部材であり、頂版12の両側部に取り付けられた複数の床版17と、各床版17を支持するための複数の支持部材18aとから構成されている。なお、側板13は鋼製部材によって形成してもよい。各床版17は橋軸方向に連続して配置されており、各床版17の内部にPC鋼材(図示せず)を貫通させ、その両端を床版17に定着させて緊張力を付加することにより、ポストテンション方式によって各床版17が一体化されている。さらに、床版17及び頂版12の内部にPC鋼材(図示せず)を貫通させ、その両端を床版17に定着させて緊張力を付加することにより、ポストテンション方式によって床版17と頂版12とが一体化されている。なお、各床版17を一体化する方法、及び床版17と頂版12を一体化する方法としては、隣接する各部材にボルトを跨設し、ナットを締め込むことにより各部材を一体化させるボルト締結方式を用いてもよい。また、複数の支持部材18aは頂版12の側部に所定間隔を離して取り付けられており、各支持部材18aの上面には、床版17を橋軸方向にスライド可能な状態で取り付けることができるガイドローラ18bと、床版17の側端部を支持するための直方体形状の部材である側端部材18cが取り付けられている。
【0042】
次に、本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路1の構築方法について説明する。なお、本実施形態では、幅員の狭い4車線の既存の道路D1における2車線を立体交差化させる場合を例として説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る支柱立設工程及び分割橋体構築工程を示した図で、(a)は支柱を立設させた後を示した正面断面図、(b)は分割橋体を構築した後を示した部分斜視図、(c)は分割橋体を構築した後を示した正面断面図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は頂版の右側部に床版を取り付ける様子を示した部分斜視図、(b)は分割橋体の右側部に側版を取り付けた後を示した部分斜視図、(c)は分割橋体の右側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は分割橋体の左側部に床版を取り付ける様子を示した部分斜視図、(b)は分割橋体の両側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。なお、以下の説明において、右側とは各正面断面図の右側を示し、左側とは各正面断面図の左側を示している。
【0043】
(1)支柱設置工程
まず、図3(a)に示すように、道路D1の各車線の幅員を車両の通行に影響を与えない程度に減少させるとともに、道路D1の両側に2車線ずつ移動させることにより、既存の道路D1の中央部に底版2を埋設可能な施工領域L1を設ける。
続いて、既存の道路D1上の4車線を利用して既存の交通を行いながら、施工領域L1内の所定位置に複数の基礎杭2’を埋設し、この各基礎杭2’上に配置されるようにして複数の底版2を道路D1の延長方向に所定間隔を離して設置する。そして、基礎杭2’と底版2を接合して一体化する。
さらに、既存の道路D1上に設置された各底版2上に支柱11を立設する。
【0044】
(2)分割橋体構築工程
また、図3(b)及び図3(c)に示すように、施工領域L1内で各支柱11の頂部に頂版12を取り付けることにより、複数の頂版12を橋軸方向に連続させて架設する。このとき、各頂版12は、各々高さが設定された各支柱11の間に架設されることにより、既存の道路D1に接続するようにして斜路を形成する。
また、図2に示すように、既存の道路D1の交差部には2枚の交差部用頂版15,15を連続させて架設し、各交差部用頂版15と各頂版12をポストテンション方式やボルト締結方式によって一体化する。ここで、交差部用頂版15,15の直下に右折用車線を設けてもよく、交差部用頂版15は、予め頂版12の両側部に側版13,13を取り付けた状態の幅員と同一の幅員となっており、支柱11に取り付けた後に交差部用頂版15を拡幅する必要がないため、分割橋体構築工程において交差部用頂版15の直下に右折車線を設けた場合であっても、右折車線を通行する車両に対して影響を与えることがない。
【0045】
また、図3(c)に示すように、頂版12、支柱11及び底版2をポストテンション方式やボルト締結方式によって一体化して既存の道路D1上に分割橋体10を構築する。
この分割橋体構築工程では、頂版12及び底版2が1車線を確保可能な程度の幅員となっているため、既存の車線の幅員を少しずつ減少させるとともに、既存の車線を道路D1の両側に寄せることにより、既存の車線数を減少させることなく、分割橋体10の施工領域L1の両側に各々2車線を確保した状態で作業を行うことができる。
【0046】
さらに、分割橋体10の上面をアスファルト等によって舗装して1車線の道路D2を設け、分割橋体10の右側方に隣接する既存の道路D1上の1車線の交通を分割橋体10上の道路D2に移設する。
【0047】
(3)分割橋体拡幅工程
このようにして、分割橋体10上に既存の道路D1上の1車線を移設することにより、図3(c)に示すように、既存の車線数を維持した状態で分割橋体10の右側方に隣接する既存の道路D1上に空き領域L2を設けることできる。そして、空き領域L2を利用して、図4(a)に示すように、分割橋体10の頂版12の右側部に複数の支持部材18aを取り付けるとともに、支持部材18aの上面にガイドローラ18bを取り付ける。このとき、交差部には、頂版12の両側に側版13を取り付けた状態と同一の幅員に形成されている交差部用頂版15が架設されており、交差部内で複数の支持部材18aを取り付ける必要がないため、既存の道路D1と交差する道路D3の交通に対して影響を与えることがない。
【0048】
また、床版17を空き領域L2内に搬入し、所定位置でガイドローラ18bに取り付けるとともに、床版17を取り付け位置に移動させる際の進行方向において前方となる側面にワイヤ19を取り付ける。ここで、交差部用頂版15は頂版12の両側に側版13を取り付けた状態と同一の幅員に形成されており、分割橋体拡幅工程において、交差部用頂版15の上面に設けられた道路D2の両側には、車両が通行しない領域が形成される。そして、この領域にワイヤ19を巻き取るためのウィンチ(図示せず)を設置する。
【0049】
続いて、ワイヤ19をウィンチによって巻き取ることによりワイヤ19を橋軸方向に牽引し、床版17を分割橋体10の側部で橋軸方向にスライドさせて移動させる。このとき、床版17の進行方向において後方となる側面に、複数の床版17をワイヤ又はボルトによって順次に連結し、複数の床版17を連動させて各床版17の取り付け位置まで移動させることにより、床版17を取り付けるための揚重機を各床版17の取り付け位置に対応させて順次に移設させたり、ジブクレーン等の揚重機の作業領域内となる道路D1上の領域の通行を停止させたりすることなく、複数の床版17を簡易に取り付けることができる。
【0050】
なお、ガイドローラ18bの代わりに橋軸方向に配置された2本のガイドレールを支持部材18aの上面に設け、床版17を載置した運搬台車をガイドレール上で移動させた場合も同様の効果を得ることができる。
また、ワイヤによって床版17同士を連結した場合には、床版17同士の間は曲折自在となるため、分割橋体10の橋軸が上下方向又は左右方向に曲折する場合であっても、連結された複数の床版17を分割橋体10の橋軸方向に沿って円滑に移動させることができる。
【0051】
そして、図4(b)に示すように、取り付け位置に移動させた各床版17と支持部材18aの間に側端部材18cを取り付け、側端部材18cによって各床版17の側端部を支持して各床版17を安定させる。さらに、各床版17と頂版12をポストテンション方式又はボルト締結方式によって一体化するとともに、図4(c)に示すように、各床版17をポストテンション方式又はボルト締結方式によって一体化して頂版12の右側部に側版13を設ける。これにより、分割橋体10の上面が拡幅されるため、側版13の上面を利用して分割橋体10上の道路D2を拡幅し、道路D2上に1車線を増設して2車線を確保する。
【0052】
また、道路D2上に増設された1車線に分割橋体10の左側方に隣接する既存の道路D1上の1車線の交通を移設することにより、既存の車線数を維持した状態で分割橋体10の左側方に隣接する既存の道路D1上に空き領域L3を設ける。そして、図5(a)に示すように、頂版12の右側部に側版13を取り付けた場合と同様に空き領域L3を利用して、頂版12の左側部に側版13を取り付けることにより、頂版12の両側部に側版13を取り付けて分割橋体10の上面を拡幅する。
【0053】
(4)交通路拡幅工程
最後に、図5(b)に示すように、頂版12の左側部に取り付けた側版13の上面を利用して分割橋体10上の道路D2を拡幅し、道路D2上の2車線の間に中央分離帯(図示せず)を設けることにより、既存の道路D1上に立体交差用の分割橋体式交通路1を完成させる。
【0054】
したがって、本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路1の構築方法では、施工期間の初期から分割橋体式交通路1の幅員と同一の施工領域を設けることなく、分割橋体式交通路1の幅員よりも小さい施工領域内で分割橋体10を構築することができる。さらに、この分割橋体10上に交通の一部を移設して既存の道路D1上に空き領域を設け、この空き領域を有効に利用して分割橋体10の上面を拡幅することができる。これにより、施工期間内において、既存の車線数を維持した状態で分割橋体式交通路1を簡易かつ短期間に構築することができるため、分割橋体式交通路の施工に起因する既存の道路D1の渋滞を少なくすることができ、周辺地域社会の活動や環境に対する影響を小さくすることができる。
【0055】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法について説明する。
第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法は、第1実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法と略同様の構成であり、側版の支持部材の構成が異なっている。
図6は、本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法を示した図で、(a)は支持部材が頂版の内部に収納されている状態を示した部分斜視図、(b)は支持部材を頂版の内部から側部に移動させる様子を示した部分斜視図である。図7は、本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成を示した図で、(a)は支持部材が頂版の下面に収納されている状態を示した部分斜視図、(b)は支持部材を頂版の側部に移動させる様子を示した部分斜視図である。図8は、本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成を示した図で、(a)は支持部材が頂版の側部で折り畳まれている状態を示した部分斜視図、(b)は支持部材を頂版の側部で傾倒させる様子を示した部分斜視図である。
【0056】
第2実施形態に係る頂版12は、図6(a)に示すように、側版13の支持部材18aを内部に収納可能であり、分割橋体構築工程において、支持部材18aが収納されている頂版12を支柱11の頂部に取り付けて分割橋体10を構築する。そして、分割橋体拡幅工程において、図6(b)に示すように、支持部材18aを頂版12の内部から幅員方向に移動させて頂版12の側部に取り付ける。この構成では、分割橋体拡幅工程において、支持部材18aを地上から頂版12の側部に搬送するためのクレーンを既存の道路D1(図2参照)に設置する必要がないため、側版13(図1参照)の取り付け作業を簡易化することができる。
【0057】
また、第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成としては、図7(a)に示すように、側版13の支持部材18aが頂版12の下面に収納可能となっている構成があり、この構成では、分割橋体拡幅工程において、図7(b)に示すように、支持部材18aを頂版12の内部から幅員方向に移動させて頂版12の側部に取り付ける。
【0058】
なお、支持部材18aを頂版12の側部に移動させる際に、頂版12の上面に移設された既存の交通の一部に影響を与えないのであれば、頂版12の上面に門型クレーンKを設置してもよい。本実施形態の門型クレーンKは、頂版12の上面を跨ぐようにして設置されており、橋軸方向に移動可能となっている。また、門型クレーンKは、頂版12の両側端部から側方に突出しているアーム部材Aを備えており、分割橋体拡幅工程において、アーム部材Aの吊具(図示せず)によって支持部材18aを移動させることができる。
【0059】
さらに、第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成としては、図8(a)に示すように、頂版12の側部で支持部材18aが折り畳み可能となっているものがあり、分割橋体拡幅工程において、図8(b)に示すように、支持部材18aを門型クレーンKによって頂版12の側部で傾倒させて頂版12の側部に取り付ける。
【0060】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法について説明する。
第3実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法は、第1実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法と略同様の構成であり、支柱、頂版及び側版の構成が異なっている。
図9は、本発明の第3実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は支柱に頂版の桁部材を取り付けた後を示した部分斜視図、(b)は支柱に頂版の床版を取り付けた後を示した部分斜視図、(c)は分割橋体の右側部に支持部材及び側版の桁部材を取り付けた後を示した部分斜視図、(d)は分割橋体の右側部に側版の床版を取り付けた後を示した部分斜視図、(e)は分割橋体式交通路を示した部分斜視図である。
【0061】
まず、第3実施形態に係る頂版12’及び側版13’は、図9(e)に示すように、橋軸方向に延長された鋼材又はプレキャスト部材である複数の桁部材20と、桁部材20に取り付けられている複数の床版21とから構成され、桁部材20は、床版21を橋軸方向にスライド可能な状態で取り付け可能となっている。なお、床版21は、プレキャスト部材や鋼製部材など、その材料及び構成は限定されるものではない。また、符号22は、側版13’の桁部材20を支持するための支持部材であり、各支柱11の両側部に取り付けられている。この支持部材22もプレキャスト部材や鋼製部材など、その材料及び構成は限定されるものではない。
また、第2実施形態に係る支柱11’は、T字形状となっており、頂部に3本の桁部材20が幅員方向に所定間隔を離して取り付けられている。
【0062】
次に、本発明の第3実施形態に係る分割橋体式交通路1の構築方法について説明する。
本発明の第3実施形態に係る分割橋体構築工程では、図9(a)に示すように、支柱11’の頂部に3本の桁部材20を架設した後に、図9(b)に示すように、複数の床版21を所定位置で各桁部材20に取り付ける。また、床版21を取り付け位置に移動させる際の進行方向において前方となる側面にワイヤ(図示せず)を取り付けるとともに、各床版21をワイヤやボルトによって連結させる。そして、ワイヤを橋軸方向に牽引することにより、各床版21を橋軸方向にスライドさせて取り付け位置に移動させる。そして、各床版21を桁部材20に固定することにより、支柱11’上に頂版12’を設けて分割橋体10を構築する。
【0063】
また、分割橋体拡幅工程では、図9(c)に示すように、各支柱11の右側部に支持部材22を取り付け、各支持部材22上に桁部材20を架設した後に、図9(d)に示すように、頂版12’の床版21と同様にして、複数の床版21を橋軸方向にスライドさせて取り付け位置に移動させ、各床版21を桁部材20に固定することにより、頂版12’の右側部に側版13’を設けて分割橋体10の上面を拡幅する。さらに、同様にして、図9(e)に示すように、頂版12’の左側部に側版13’を設けて分割橋体10の上面を拡幅する。
【0064】
したがって、本発明の第3実施形態に係る分割橋体式交通路1の構築方法では、頂版12’及び側版13’を分割して小型化した状態で施工領域内に搬入することができるとともに、各分割床版21を簡易に移動させることができるため、頂版12’及び側版13’の取り付け作業を簡易化し、分割橋体式交通路1を短期間に構築することができる。
【0065】
なお、床版21の取り付け方法としては、車両の通行に影響を与えないのであれば、予め一体化された複数の床版21を運搬車両によって取り付け位置に搬送し、大型ジャッキによって一括して桁部材20に取り付けてもよい。
【0066】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法について説明する。
第4実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法は、第3実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法と略同様の構成であり、頂版12’の構成が異なっている。
図10は、本発明の第4実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は支柱に頂版を取り付けた後を示した正面断面図、(b)は分割橋体の両側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。図11は、本発明の第4実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程の他の構成を示した図で、(a)は支柱に頂版を取り付けた後を示した正面断面図、(b)は分割橋体の右側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。
【0067】
第4実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法では、分割橋体構築工程において、図10(a)に示すように、支柱11’に取り付けられた頂版12’は3本の桁部材20の間に連結部材23が各々取り付けられた構成となっており、さらに、頂版12’の両側部には側版13’の桁部材20が間隔を離すことなく取り付けられている。そして、分割橋体拡幅工程において、図10(b)に示すように、支柱11’の側部に支持部材22を取り付けた後に、頂版12’から側版13’の桁部材20を支持部材22の上面に移動させ、この各桁部材20の間に連結部材24を取り付ける。その後、複数の床版21を桁部材20に取り付けることにより、頂版12’の側部に側版13’を設けて分割橋体10の上面を拡幅する。
この構成では、分割橋体拡幅工程において、側版13’の桁部材20を支持部材22の上面に搬送するためのクレーン等の揚重機を設置する必要がなくなるため、側版13’の取り付け作業を簡易化することができる。
なお、第4実施形態における桁部材20、連結部材23、24及び床版21はプレキャスト部材や鋼製部材など、その材料及び構成は限定されるものではない。
【0068】
また、第4実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成としては、図11(a)に示すように、支柱11’の左上部を幅員方向に張り出した形状に形成し、分割橋体構築工程において、側版13’の桁部材20が右側部に取り付けられている頂版12’を支柱11’の上面に取り付ける構成もある。
そして、分割橋体拡幅工程において、図11(b)に示すように、支柱11’の右側部に取り付けられた支持部材22の上面に頂版12’から側版13’の桁部材20を移動させ、頂版12’の右側部に側版13’を取り付けることにより、支柱11’を中心として左右均等な道路D2を設ける。
この構成では、分割橋体拡幅工程において、支柱11’の左側方の領域で作業が行われないため、支柱11’の左側方となる既存の道路D1上に右折車線D4を設けることができる。これは、分割橋体式交通路1と交差する道路D3(図2参照)に右折する車両が多い場合に有効であり、施工期間の早期に右折車線D4を設けることができるため、既存の道路D1における車両の通行に与える影響を小さくすることができる。
なお、頂版12’の取り付け方法としては、側版13’の桁部材20が取り付けられた頂版12’を運搬車両によって取り付け位置に搬送し、大型ジャッキによって一括して桁部材20に取り付ける方法を用いることにより、頂版12’の取り付け作業を簡易化することができる。
【0069】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法について説明する。
第5実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法は、第3実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法と略同様の構成であり、床版のスライド方法が異なっている。
図12は、本発明の第5実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は桁部材に取り付けられた運搬台車を示した部分斜視図、(b)は床版を移動させる様子を示した部分斜視図である。
【0070】
第5実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法では、図12(a)に示すように、分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程において、隣り合う桁部材20,20の間に橋軸方向に移動可能な運搬台車30が設けられている。この運搬台車30は、隣り合う桁部材20,20の間に設けられた橋軸方向のレール部材31上を車輪32によって移動可能となっており、図12(b)に示すように、ワイヤやボルト等によって連結されている複数の床版21を運搬台車30上に載置し、ワイヤ33によって運搬台車30を橋軸方向に牽引することにより、各床版21を取り付け位置に移動させることができる。この構成によれば、複数の床版21を短期間で桁部材20に取り付けることができる。
なお、運搬台車30の車輪32にはサスペンション機構及び左右方向への旋回機構が設けられており、分割橋体10の橋軸が上下方向及び左右方向に曲折する場合であっても、運搬台車30を円滑に移動させることができる。
【0071】
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、側版をブロック体によって構成してもよい。このとき、ブロック体である側版を分割し、小型化された側版の各部材を頂版の側部に順次に取り付けることにより、側版の取り付け作業を簡易化することが好ましい。また、ブロック体である側版を頂版に収納可能としてもよく、分割橋体構築工程において、側版が収納されている頂版を支柱の頂部に取り付けることにより、側版を頂版の側部に簡易に取り付けることができる。なお、側版を収納する構成としては、例えば、頂版の内部や下面に収納する構成や、頂版の側部で側版を折り畳む構成などがある。
【0072】
さらに、頂版及び側版を床版と桁部材とから構成した場合において、床版の構成としては、床版の型枠をスライドさせて取り付け位置に移動させた後に、型枠内にコンクリートを打設して床版を形成してもよい。このとき、予め桁部材にジベルを設け、ジベルが埋設されるようにして型枠内にコンクリートを打設することにより床版と桁部材を一体化させてもよい。また、頂版の床版の型枠と、側版の床版の型枠との間にリング形状の鉄筋を配置し、この鉄筋が埋設されるようにして各型枠内にコンクリートを打設することにより、頂版と側版を一体化させてもよい。
【0073】
また、分割橋体上の道路に取り付けられるガイドレールをボルト等によって着脱自在とすることにより、分割橋体上の道路を拡幅した際に、ガイドレールを簡易に移設することができる。
【0074】
【発明の効果】
本発明の分割橋体式交通路の構築方法及び分割橋体式交通路によれば、施工期間の初期から分割橋体式交通路の幅員と同一の施工領域を設けることなく、分割橋体式交通路の幅員よりも小さい施工領域内で分割橋体を構築することができる。さらに、この分割橋体上に既存の交通の一部を移設することにより、既存の交通路上に空き領域を設け、この空き領域を有効に利用して分割橋体の上面を拡幅させることができる。これにより、例えば、交通路が車道である場合には、分割橋体を拡幅する際においても既存の車線数を維持することができ、既存の交通を規制することなく、分割橋体式交通路を簡易かつ短期間に構築することができるため、分割橋体式交通路の施工に起因する既存の交通路の渋滞を少なくすることができ、周辺地域社会の活動や環境に対する影響を小さくすることができる。
【0075】
また、側版を分割された構成とし、分割橋体拡幅工程において、側版の各部材を頂版の側部に順次に取り付ける場合には、側版を小型化した状態で搬入することができるため、側版の取り付け作業を簡易化することができる。
【0076】
また、側版の支持部材が頂版に収納可能な構成では、分割橋体構築工程において、支持部材が収納されている頂版を支柱の頂部に取り付けることにより、分割橋体拡幅工程において、支持部材を地上から頂版の側部に搬送するためのクレーン等の揚重機を既存の交通路上に設置する必要がなくなるため、側版の取り付け作業を簡易化することができる。
【0077】
また、頂版や側版を構成する床版又は床版の型枠を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置する場合には、床版又は型枠を簡易に移動させることができるため、頂版や側版の取り付け作業を簡易化することができる。さらに、分割橋体の側方に設けられた空き領域内で側版の取り付け作業を行うことができるため、ジブクレーン等の揚重機の作業半径内となる交通路上の領域の通行を停止させることなく、頂版に側版を取り付けることができる。
【0078】
また、複数の床版又は型枠を連結し、複数の床版又は型枠を連結された状態で取り付け位置に移動させる場合には、複数の床版又は型枠を一括して移動させることができるため、床版の取り付け作業を簡易化することができる。また、床版同士又は型枠同士を索条によって連結した場合には、索条によって連結されている床版同士又は型枠同士の間が曲折自在となるため、分割橋体の橋軸が上下方向又は左右方向に曲折する場合であっても、連結された各床版又は各型枠を円滑に移動させることができる。
【0079】
また、頂版及び側版を桁部材と桁部材に取り付けられた複数の床版とから構成し、橋軸方向に移動可能な運搬台車を桁部材に取り付け、床版又は床版の型枠を載置した運搬台車を橋軸方向に牽引することにより、床版又は型枠を移動させる場合には、床版又は型枠を運搬台車に載置した状態で移動させることができるため、複数の床版を短期間で取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路を示した部分斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る分割橋体式交通路を示した全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る支柱立設工程及び分割橋体構築工程を示した図で、(a)は支柱を立設させた後を示した正面断面図、(b)は分割橋体を構築した後を示した部分斜視図、(c)は分割橋体を構築した後を示した正面断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は頂版の右側部に床版を取り付ける様子を示した部分斜視図、(b)は分割橋体の右側部に側版を取り付けた後を示した部分斜視図、(c)は分割橋体の右側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は分割橋体の左側部に床版を取り付ける様子を示した部分斜視図、(b)は分割橋体の両側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法を示した図で、(a)は支持部材が頂版の内部に収納されている状態を示した部分斜視図、(b)は支持部材を頂版の内部から側部に移動させる様子を示した部分斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成を示した図で、(a)は支持部材が頂版の下面に収納されている状態を示した部分斜視図、(b)は支持部材を頂版の側部に移動させる様子を示した部分斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法の他の構成を示した図で、(a)は支持部材が頂版の側部で折り畳まれている状態を示した部分斜視図、(b)は支持部材を頂版の側部で傾倒させる様子を示した部分斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は支柱に頂版の桁部材を取り付けた後を示した部分斜視図、(b)は支柱に頂版の床版を取り付けた後を示した部分斜視図、(c)は分割橋体の右側部に支持部材及び側版の桁部材を取り付けた後を示した部分斜視図、(d)は分割橋体の右側部に側版の床版を取り付けた後を示した部分斜視図、(e)は分割橋体式交通路を示した部分斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は支柱に頂版を取り付けた後を示した正面断面図、(b)は分割橋体の両側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程の他の構成を示した図で、(a)は支柱に頂版を取り付けた後を示した正面断面図、(b)は分割橋体の右側部に側版を取り付けた後を示した正面断面図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る分割橋体構築工程及び分割橋体拡幅工程を示した図で、(a)は桁部材に取り付けられた運搬台車を示した部分斜視図、(b)は床版を移動させる様子を示した部分斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・分割橋体式交通路
2・・・・底版
10・・・・分割橋体
11・・・・支柱
12・・・・頂版
13・・・・側版
D1・・・・既存の道路
D2・・・・分割橋体上の道路
Claims (10)
- 以下の工程を含むことを特徴とする分割橋体式交通路の構築方法。
(1)既存の交通路上に支柱を立設する支柱立設工程。
(2)前記支柱の頂部に頂版を取り付けて分割橋体を構築し、前記分割橋体上に交通路を設ける分割橋体構築工程。
(3)前記既存の交通路上の交通の一部を、前記分割橋体上の交通路に移設して、前記分割橋体上で交通を行いながら、前記頂版の側部に複数の支持部材を取り付け、前記各支持部材上で複数の床版を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置することにより、前記各支持部材と前記各床版とから構成される側版を前記頂版の側部に取り付けて前記分割橋体の上面を拡幅する分割橋体拡幅工程。
(4)前記分割橋体上の交通路を拡幅する交通路拡幅工程。 - 前記頂版は、前記側版の支持部材を収納可能であり、前記分割橋体構築工程において、前記側版の支持部材が収納されている前記頂版を前記支柱の頂部に取り付けるとともに、前記分割橋体拡幅工程において、前記側版の支持部材を前記頂版の側部の取り付け位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 以下の工程を含むことを特徴とする分割橋体式交通路の構築方法。
(1)既存の交通路上に支柱を立設する支柱立設工程。
(2)前記支柱の頂部に頂版を取り付けて分割橋体を構築し、前記分割橋体上に交通路を設ける分割橋体構築工程。
(3)前記既存の交通路上の交通の一部を、前記分割橋体上の交通路に移設して、前記分割橋体上で交通を行いながら、橋軸方向に延長された桁部材を前記支柱の側部に設けられている支持部材に取り付け、前記桁部材上で複数の床版を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置することにより、前記桁部材と前記各床版とから構成される側版を前記頂版の側部に取り付けて、前記分割橋体の上面を拡幅する分割橋体拡幅工程。
(4)前記分割橋体上の交通路を拡幅する交通路拡幅工程。 - 前記各床版は連結されており、前記各床版を連結させた状態で橋軸方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 前記桁部材には、橋軸方向に移動可能な運搬台車が設けられており、前記運搬台車上に前記床版を載置した状態で、前記運搬台車を橋軸方向に移動させることにより、前記床版を移動させることを特徴とする請求項3に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 前記分割橋体拡幅工程において、前記頂版の側方に取り付けられた前記各支持部材上で、前記各床版の型枠を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置した後に、前記各床版の型枠内にコンクリートを打設することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 前記分割橋体拡幅工程において、前記支柱の側部に設けられている支持部材に取り付けられた前記桁部材上で、前記各床版の型枠を橋軸方向に移動させて取り付け位置に配置した後に、前記各床版の型枠内にコンクリートを打設することを特徴とする請求項3に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 前記各床版の型枠は連結されており、前記各床版の型枠を連結させた状態で橋軸方向に移動させることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 前記桁部材には、橋軸方向に移動可能な運搬台車が設けられており、前記運搬台車上に前記床版の型枠を載置した状態で、前記運搬台車を橋軸方向に移動させることにより、前記床版の型枠を移動させることを特徴とする請求項7に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
- 既存の交通路上に立設された支柱の頂部に頂版が取り付けられているとともに、前記頂版の上面に交通路が設けられている分割橋体によって構成され、
前記頂版の側部に側版が取り付けられて前記分割橋体の上面が拡幅されることにより、前記分割橋体上の交通路が拡幅されており、
前記側版は、前記頂版の側部に取り付けられた複数の支持部材と、前記各支持部材上に取り付けられた複数の床版とからなり、
前記支持部材の上面には、前記床版を橋軸方向に移動させるためのガイドローラが取り付けられていることを特徴とする分割橋体式交通路。
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