JP3579124B2 - 突入電流防止回路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、負荷である電子装置の稼働中に別の電子装置を接続する際、接続された電子装置に流れる突入電流を防止する突入電流防止回路に関する。
近年、電子装置の長時間運用に伴い、電子装置の運用中の保守が要求されるようになっている。電子装置の運用中に保守を行うと、電力が供給されている電子装置、例えばコンピュータ装置に、交換などの際に電力の全く供給されていない電子装置、例えばディスク装置などをつなぐ必要が生じる。
【0002】
しかし、電力の供給されていない電子装置を既存の電子装置に接続すると、接続の際に過大な電流が、接続される電子装置に流れる現象がおこる。この突入電流によって、既存の電子装置の出力電圧が影響を受け、出力電圧が短時間ではあるが低下する。電圧の低下が既存の電子装置の規格内であれば問題はおこらないが、接続される電子装置の消費電力によっては出力電圧に大きな影響を与え、既存の電子装置が停止してしまう場合がある。
【0003】
したがって、通電中の電子装置の保守を行う際には、接続される電子装置への突入電流を防止し、電流がゆっくりと立ち上がるようにする必要がある。
【0004】
【従来の技術】
従来の突入電流防止回路としては、例えば図11に示すようなものが知られている。
図11において、1は電力供給側に設けられた電源、例えばコンピュータ装置の電源、3は電力消費側4に設けられた負荷、例えばコンピュータ装置に接続される電子装置(ディスク装置など)である。電源1から負荷3への電力の供給には一方の電力線5とこの電力線5に接続された他方の電力線6の2本の電力線5,6を用いて行う。一方の電力線5には抵抗7が入れられている。他方の電力線6には抵抗7を入れず代りに線を短くしている。一方の電力線5の電源1側の末端にはコネクタ8Aが接続され、また、負荷3側の始端にもコネクタ8Bが接続されている。また、他方の電力線6の電源1側の末端にはコネクタ9Aが接続され、また、負荷3側の始端にもコネクタ9Bが接続されている。電源1と負荷3を接続するときは、最初にコネクタ8Aとコネクタ8Bを接続し、その後にコネクタ9Aとコネクタ9Bを接続している。
【0005】
このため、最初は矢印Aで示す経路を通して電流が流れるため、抵抗7によって電源1から負荷3に供給される電流は制限される。その後電流は、続いて矢印Bで示す経路で流れるようになり、コネクタ9Aとコネクタ9Bの接続後はコネクタ8Aとコネクタ8Bの接続をはずし、矢印Aの経路を短絡して、矢印Bの経路を通して電流を電源1から負荷3に供給する。
【0006】
次に、図12は従来の他の突入防止回路を示す。
図12において、1は電力供給側2に設けられた電源、3は電力消費側4に設けられた負荷、例えば電子装置である。
電源1と負荷3は、コネクタ8A,8Bを介して電力線5により接続される。また、電力供給側2の電力線5には2つのコンデンサ10A,10Bがそれぞれ接続されている。
【0007】
電源1から負荷3に電流を供給するときは、コネクタ8Aとコネクタ8Bを接続し、接続したとき負荷3に流れる突入電流をコンデンサ10A,10Bより供給して、電源1の電圧が大きく変動しないようにしている。すなわち、電源1から充電電流をコンデンサ10A,10Bに流し、コンデンサ10A,10Bから矢印Cで示すように放電電流をコネクタ8A,8Bを介して負荷3に供給する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の突入電流防止回路にあっては、図11の場合には、電源と負荷の接続を行う者によってコネクタ8Aとコネクタ8Bが接続された後に、コネクタ9Aとコネクタ9Bが接続されるまでの時間が変化するため、注意深くゆっくり接続しなければ、電流と負荷はすぐに接続されてしまい、突入電流は充分抑制されない。すなわち、接続を行う者の接続時間によっては突入電流を防止する効果が得られなかった。
【0009】
一方、図12の場合には、接続を行う者の接続の時間によらず、突入電流を防止することができるが、これは負荷が軽い場合のことであり、負荷が大きい場合には負荷に比例してコンデンサの必要容量は大きくする必要がある。このため電力供給側のコネクタ付近にコンデンサを大量に配線して実装しなければならない。このため、大きな部品実装面積が必要になるという問題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、電源と負荷の間にスイッチング手段を設けて遅延手段で所定の遅延時間をもって導電させることで、接続を行う者の時間によらず、また大きな部品実装面積を必要とせずに突入電流を防止することができる突入電流防止回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。
本発明は、負荷21A,21Bへの電力供給を行う1つの電源23との間に、電源23と負荷21A,21Bをつなぐ電力線を開閉するスイッチング手段13と、電源23からの電圧を変圧して駆動電圧を供給する変圧手段24と、変圧手段24から駆動電圧を受けてスイッチング手段13の駆動を所定の遅延時間をもって行う遅延手段15と、負荷の一方21Bとスイッチング手段13との間にスイッチング手段13からの電圧を変圧して負荷21Bに供給する変圧手段22を設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
このような構成を備えた本発明の突入電流防止回路によれば、複数の電源11A,11Bのうちの第1の電源11Aと負荷12をつなぐ電力線14を開閉するスイッチング手段13を設け、第2の電源11Bより電圧を受けてスイッチング手段13の駆動を所定の遅延時間をもって行うので、電源と負荷を接続する者の接続時間によらず、確実に突入電流を抑制することができる。また、電力供給側に突入電流防止のための大きな部品実装面積を必要としなくなる。
【0015】
その結果、電子装置が通電状態のまま保守を行うことができ、電子装置の稼働率を向上させることができる。
また、負荷を複数個21A,21B設けるとともに負荷の一方21Bとスイッチング手段13との間にスイッチング手段13からの電圧を変圧して負荷21Bに供給するので、負荷を複数個接続する場合でも各負荷21A,21Bが必要な電圧を得ることができる。
【0016】
また、負荷12と負荷12への電力供給を行う1つの電源23との間に、電源23と負荷12をつなぐ電力線14を開閉するスイッチング手段13を設けるとともに、電源23からの電圧を変圧して駆動電圧を遅延手段15に供給する変圧手段24を設け、遅延手段15によりスイッチング手段13の駆動を所定の遅延時間をもって行うので、1つの電源23の場合でも確実に突入電流を抑制することができる。その結果、前記のような効果を得ることができる。
【0017】
さらに、負荷を複数個21A,21B設けるとともに負荷の一方21Bとスイッチング手段13との間にスイッチング手段13からの電圧を変圧して負荷21Bに供給する変圧手段22を設けたので、1つの電源23で負荷を複数個21A,21B接続した場合にも、各負荷21A,21Bに必要な電圧を得ることができる。
【0018】
【実施例】
図2は本発明の第1実施例を示す回路図である。
図2において、11Aは第1の電源、11Bは第2の電源であり、電力供給側には複数の電源11A,11Bが設けられている。これらの電源11A,11Bは、電子装置、例えばコンピュータ装置の電源を示す。第1の電源11Aは負荷12に電力を供給する。負荷12は、例えばオプションの電子装置(ディスク装置など)により構成され、負荷12と第1の電源11Aはスイッチング手段としてのN型MOSのFET13を介して電力線14により接続されている。FET13は、電力線14の開閉を行い、FET13が導通すると、第1の電源11Aから負荷12に電流が流れ、FET13が非導通のときは、第1の電源11Aから負荷12には電流が流れない。
【0019】
FET13のドレインは第1の電源11Aに接続され、FET13のソースは負荷12に接続され、FET13のゲートは遅延手段としての遅延回路15に接続されている。遅延回路15は後述するように、抵抗とコンデンサにより構成され、第2の電源11Bより駆動線16を介して駆動電圧を受けてFET13を駆動し、導通させる。第2の電源11Bからは遅延回路15の抵抗を介してコンデンサを充電する充電電流が流れる。この電流は抵抗で制限されるため、コンデンサはゆっくり充電され、このためコンデンサの両端電圧はゆっくり上昇する。FET13はコンデンサの両端電圧の上昇に伴って導通抵抗を除々に減らし、矢印Aで示す電流を負荷12に流す。
【0020】
次に、図3は遅延回路15の構成例を示す図である。
図3において、第1の電源11Bには抵抗17の一端が接続され、抵抗17の他端は、コンデンサ18の一端およびFET13のゲートに接続される。コンデンサ18の一端は抵抗17の他端およびFET13のゲートに接続され、コンデンサ18の他端は接地接続されている。
【0021】
第1の電源11Bからの電流は、抵抗17を通って矢印Bで示す経路でコンデンサ18を充電する。Cで示すコンデンサ18の充電電圧がFET13の駆動に必要な電圧まで立ち上がると、FET13は導通し、第1の電源11Aから負荷12に電流が流れる。
第1の電源11Aからコンデンサ18に充電される電流は、抵抗17により制限されるため、コンデンサ18の電圧の立ち上がり時間は、抵抗17の抵抗値とコンデンサ18の容量によって決まる。すなわち、コンデンサ18の電圧は、図5のDに示すように、所定の遅延時間をもって立ち上がるようになっている。
【0022】
コンデンサ18の電圧が立ち上がって、所定の電圧になると、FET13が導通する。すなわち、FET13は所定の遅延時間後に導通する。
次に、図4は遅延回路15の他の構成例を示す図である。
この例は第2の電源11BがFET13に必要な電圧より高い場合である。第2の電源11Bの電圧を抵抗17と抵抗19で分圧し、Eで示す電圧を得る。ここでは、第2の電源11Bからの電流を制限する抵抗を分圧に用いる抵抗17で代用している。
【0023】
図4において、11Bは第2の電源であり、第2の電源11Bには抵抗17と抵抗19を直列に接続した直列回路が接続されている。抵抗17と抵抗19の中間点Eからは駆動線20が引き出され、駆動線20にはコンデンサ18が接続されている。第2の電源11Bの電圧は、抵抗17と抵抗19により分圧され、中間点Eでは分圧された電圧が得られる。
【0024】
第2の電源11Bからの電流は、抵抗17を通って矢印F,Gの経路でコンデンサ18に充電される。コンデンサ18が充電電流で充電され、接続点Hの電圧がFET13に必要な電圧まで立ち上がると、FET13が駆動され、導通する。第2の電源11Bからコンデンサ18に充電される電流は、分圧に用いる抵抗17によって制限されるため、接続点Hの電圧の立ち上がり時間は、抵抗17,19の抵抗値とコンデンサ18の容量によって決まる。したがって、接続点Hの電圧は、図5のDに示すように所定の遅延時間をもって立ち上がる。この電圧が立ち上がると、FET13は所定の遅延時間をもって導通し、電流が負荷12に流れる。
【0025】
次に、図2の動作を説明する。
第1の電源11Aから電流がFET13に流れ、第2の電源11Bから駆動電流が遅延回路15に流れるが、この初期状態においては、FET13は導通していないため、電力線14は開状態にあり、第1の電源11Aから負荷12には電流が流れない。
【0026】
しかし、第2の電源11Bから遅延回路15の抵抗17を通してコンデンサ18を充電する電流が流れる。この場合、充電電流は、抵抗17により制限されるため、コンデンサ18はゆっくり充電される。このため、コンデンサ18の両端電圧は、ゆっくり上昇する。すなわち、図5のDに示すように、所定の遅延時間をもって立ち上がる。
【0027】
このため、遅延回路15は、FET13を所定の遅延時間をもって駆動する。FET13は導通抵抗を減らしていき、所定の遅延時間に導通し、図6のIに示すような電流を負荷12に流す。第1の電源11Aから負荷12に流れる電流は、FET13がもつ抵抗によって制限されるため、図7のJで示すような従来の突入電流を抑制し、図6のIに示すような電流を流す。
【0028】
このように、本実施例においては、接続を行う者によらずに突入電流を効果的に防止することができる。また、電力供給側に突入電流防止のための大きな部品実装面積を必要としない。その結果、電子装置が通電状態のまま保守を行うことができ、電子装置の稼働率を向上させることができる。
次に、図8は本発明の第2実施例を示す回路図である。
【0029】
この実施例は、多出力の場合の突入電流防止回路を示している。
図8において、21A,21Bは複数の負荷を示し、第1の電源11AからFET13を介して電流が複数の負荷21A,21Bに流れる。負荷21BとFET13の間には変圧手段としての変圧回路22が設けられている。変圧回路22は、FET13から出力される電圧を所定の電圧に変圧して負荷21Bに供給する。こうして、複数の負荷21A,21Bに対応した多出力を得ている。
【0030】
初期状態においては、FET13が導通していないため、第1の電源11Aから負荷21A,21Bには電流が流れないが、第2の電源11Bから駆動電圧を受けた遅延回路15は所定の遅延時間をもってFET13を駆動するので、FET13は所定の遅延時間をもって導通する。このため、第1の電源11Aから負荷21A,21Bに流れる電流は、FET13がもつ抵抗によって制限されるため、突入電流を効果的に抑制することができる。このように、本実施例においては、出力が多出力の場合でも前記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0031】
次に、図9は本発明の第3実施例を示す回路図である。
本実施例は、電源が1つしかない場合の突入電流防止回路の例である。
図9において、23は電源であり、電源23は負荷12に対して、電流を供給する。電源23は電力供給側に1個設けられている。電源23と負荷12の間にはスイッチング手段としてのFET13が接続されている。FET13は電源23と負荷12を接続する電力線14の開閉を行う。FET13が導通すると、矢印Aに示すような電流が電源23から負荷12に流れ、FET13が不導通のときは電源23から負荷12に対して電流は流れない。
【0032】
24は変圧手段としての変圧回路であり、変圧回路24は電源23に接続され、変圧回路24にはFET13に駆動電圧を与える遅延回路15が直列に接続されている。すなわち、電力線14に一端が接続され、他端がFET13のゲートに接続される駆動線16には、変圧回路24と遅延回路15が直列に接続されている。
【0033】
変圧回路24は、電源23から供給される電圧を昇圧または減圧して駆動電圧を遅延回路15に出力する。電源23が1つであるため、FET13を駆動する駆動電圧をつくるために変圧回路24が設けられているが、FET13は電圧駆動であるため、変圧回路24は特に大きな電流を必要とせず、また電圧にも精度を必要としない。変圧回路24は電源23よりも低い電圧が必要である場合には、抵抗による分圧で充分であり、高い電圧が必要な場合でも昇圧用のICを用いるのみで、別途トランジスタなどを必要としない。
【0034】
遅延回路15は、図3に示すように、例えば抵抗17とコンデンサ18により構成され、電源23からの電流は抵抗17を通ってコンデンサ18を充電する。また、遅延回路15は、図4に示すように、2つの抵抗17、抵抗19とコンデンサ18により構成しても良い。
電源23からの電流は、抵抗17を通ってコンデンサ18を充電する。遅延回路15から出力される駆動電圧は、図5のDに示すように、所定の遅延時間をもって立ち上がる。したがって、FET13は所定の遅延時間をもって導通し、図6のIに示すような電流が負荷12に流れる。
【0035】
初期状態においては、FET13は導通されないため、電源23から負荷12には電流が流れない。電源23からの電圧は矢印Kに示すように変圧回路24に入り、変圧回路24は電源23からの電圧を昇圧または減圧して遅延回路15に供給する。遅延回路15から出力される駆動電圧は、図5のDに示すように、所定の遅延時間をもって立ち上がるので、FET13は導通抵抗を減少し、図6のIに示すような電流を負荷12に流す。このように、電源23から負荷12に流れる電流は、FET13がもつ抵抗によって制限されるため、突入電流を抑制することができる。本実施例においては、電源23が1つしかない場合に、変圧回路24を設けているので、遅延回路15に必要な駆動電圧を供給することができる。本実施例においては、前記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0036】
次に、図10は本発明の第4実施例を示す回路図である。
本実施例は電源が1つの場合において、出力が多出力の場合の例である。
図10において、21A,21Bは複数の負荷、例えばオプションなどの電子装置であり、負荷21A,21BにはFET13が導通すると、電源23からの電流が流れる。電源23から負荷21A,21Bに流れる電流は、FET13がもつ抵抗によって制限されるため、突入電流は抑制され、負荷21A,21Bには流れない。FET13と負荷21Bの間には変圧手段としての変圧回路22が設けられ、変圧回路22はFET13からの電圧を変圧して負荷21Bに供給する。したがって、負荷21A,21Bにはそれぞれ必要な電圧が供給されるようになっている。
【0037】
FET13は、遅延回路15からの駆動電圧によって所定の遅延時間をもって駆動され、突入電流が負荷21A,12Bに流れるのを抑制する。遅延回路15は、図3に示すように、抵抗17とコンデンサ18により構成され、電源23からコンデンサ18に充電される電流は抵抗17によって制限されるため、FET13に出力される駆動電圧は図5のDに示すように、所定の遅延時間をもって立ち上がる。
【0038】
また、遅延回路15は、図4に示すように、2つの抵抗17,19とコンデンサ18により構成され、電源23からコンデンサ18に充電される電流は抵抗17によって制限されるため、FET13に出力される駆動電圧は図5のDに示すように、所定の遅延時間をもって立ち上がる。
変圧回路24は、電源23からの電圧を昇圧または減圧して遅延回路15に駆動電圧を供給する。電源23が1つであるため、変圧回路24を設けて、変圧した電圧を遅延回路15に供給する。
【0039】
初期状態においては、FET13が導通されないため、電源23から負荷21A,21Bには電流は流れない。電源23からの電圧は、矢印Kで示すように、変圧回路24に入り、変圧回路24は電源23からの電圧を変圧して遅延回路15に出力する。遅延回路15は、図5のDに示すような駆動電圧でFET13を駆動する。FET13は所定の遅延時間をもって導通し、図6のIに示すような電流を負荷21A,21Bに流す。電源23から負荷21A,21Bに流れる電流は、FET13がもつ抵抗によって制限されるため、突入電流は抑制され、負荷21A,21Bには突入電流は流れない。
【0040】
また、FET13が出力する電圧は、負荷21Aに供給されるととともに、変圧回路22で変圧されて負荷21Bに供給される。
このように、1つの電源23で複数の負荷21A,21Bがある場合も、負荷21A,21Bに必要な電圧がそれぞれ得られ、負荷21A,21Bには突入電流が流れない。本実施例においても前記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0041】
なお、遅延時間は、抵抗17,19の抵抗値とコンデンサ18の容量を変えることによって任意に設定することができる。また、突入電流防止回路自体に予め通電しておく必要がなく、回路自体の消費電流は極めて小さい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、電源と負荷の間にスイッチング手段を設け、遅延手段により所定の遅延時間をもって駆動し、電源から負荷に電流を流すようにしたため、接続を行う者によらず突入電流を抑制することができ、また、電力供給側に突入電流防止のための大きな部品実装面積を必要としない。その結果、電子装置が通電状態のまま保守を行うことができ、電子装置の稼働率を向上させることができる。
【0043】
また、電源が1つの場合にも、変圧手段により変圧して駆動電圧を遅延手段に供給するため、前記と同様な効果が得られる。
さらに、負荷を複数接続した場合にも変圧手段により変圧して各負荷に供給するため、各負荷に必要な出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の第1実施例を示す回路図
【図3】遅延回路の構成例を示す図
【図4】遅延回路の他の構成例を示す図
【図5】遅延回路の立ち上がりを示すグラフ
【図6】FETの立ち上がりを示す図
【図7】突入電流の説明図
【図8】本発明の第2実施例を示す回路図
【図9】本発明の第3実施例を示す回路図
【図10】本発明の第4実施例を示す回路図
【図11】従来例を示す図
【図12】他の従来例を示す図
【符号の説明】
11A:第1の電源
11B:第2の電源
12,21A,21B:負荷
13:FET(スイッチング手段)
14:電力線
15:遅延回路(遅延手段)
16,20:駆動線
17,19:抵抗
18:コンデンサ
22,24:変圧回路(変圧手段)
23:電源
Claims (1)
- 複数の負荷と該負荷への電力供給を行う1つの電源との間に、該電源と前記負荷をつなぐ電力線を開閉するスイッチング手段と、
前記電源からの電圧を変圧して駆動電圧を供給する変圧手段と、該変圧手段から駆動電圧を受けて前記スイッチング手段の駆動を所定の遅延時間をもって行う遅延手段と、
前記負荷の一方と前記スイッチング手段との間にスイッチング手段からの電圧を変圧して前記負荷に供給する変圧手段を設けたことを特徴とする突入電流防止回路。
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