JP3578525B2 - 多孔質フィルムの製造装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、多孔質フィルムの製造装置に関し、特に衛生材料、医療材料、衣料材料、包装材料等の素材として好適な多孔質フィルムを製造するための装置に係わる。
【0002】
【従来の技術および課題】
従来、この種のフィルムの製造方法としては汎用のオレフィン樹脂(例えばポリエチレン)に微細な無機物粉末を大量(通常、樹脂に対して50体積%以上)に充填した後、フィルム化し、更に一軸又は二軸方向に高倍率で延伸することにより、前記無機物粉末との境界面に破壊孔を形成して迷路的に連通した微細な孔を開口する方法である。
【0003】
しかしながら、前述した従来の製造方法は次のような問題があった。
【0004】
(1)無機物粉末を大量に添加するため、フィルムを構成する樹脂本来の特性(例えば強度、ソフト感、透明性等)が著しく低下し、実質的にプラスチックライクのフィルムを得ることができない。
【0005】
(2)無機物粉末を大量に添加し、一軸又は二軸方向に高倍率で延伸する手法を採用するため、エラストマーフィルムのような伸縮性を有するフィルムに適用することができない。
【0006】
(3)得られたフィルムには、迷路的に連通したサブミクロンオーダの微細な孔が開口されるため、透湿性を有するものの、通気性は調節が困難であり、用途上の制限を受ける。
【0007】
このようなことから、本出願人は長尺有機系フィルムを供給するための供給手段;鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子(例えばダイヤモンド粒子)が表面に付着された回転可能な第1ロールと、前記ロールに対して逆方向に回転可能な第2ロールとを備え、前記第1、第2のロールを互いに対向して配置してそれらの間に前記長尺フィルムを通過させるようにすると共に、前記各ロールの一方を固定し、他方を前記一方のロールに対してその対向方向に移動自在に配置した穿孔用ユニット;前記ユニットの前記移動自在なロールの両端部付近に設けられ、前記各ロールによる前記フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節手段;前記ユニットの後段にに配置され、前記ユニットから搬送されたフィルムにアークを照射するためのアーク照射手段;を具備したことを特徴とする多孔質フィルムの製造装置(特開平5−131557号公報)を既に出願した。前記アーク照射手段は、前記穿孔用ユニットから搬送された長尺有機系フィルムにギャップをあけて配置され、表面に多数の微細な凹凸(例えば表面に被覆されたミクロンオーダの目開きを有する誘電体材料製クロス)が形成された回転可能な誘電体ロールと、前記誘電体ロールに対向して配置され、前記誘電体ロールと間でアーク放電を起こさせて前記フィルムの幅方向に亘ってアークを照射するための電極とから構成され、前記凹凸(クロスの目開き)に対応する長尺有機系フィルムの未貫通孔にアークを照射できる。
【0008】
このような製造装置によれば、前記穿孔用ユニットの第1、第2のロール間に高分子材料を始めとする各種の長尺有機系フィルムを通過させ、前記圧力調節手段により前記第1、第2のロール間のフィルムへの押圧力を調節することによって、前記長尺有機系フィルムに対してそのフィルム材料本来の特性(例えば透明性、強度、ソフト感等)を殆ど損なうことなくサブμm〜数百μmの範囲で任意に選択された微細な開口幅を有する多数(例えば1cm2 当り500〜200,000個)の微細な未貫通孔を形成することができる。前記穿孔用ユニットを通過した後の長尺有機系フィルムを前記アーク照射手段の誘電体ロールと前記電極間に供給し、前記誘電体ロールと前記電極の間で高圧放電を発生させて前記フィルムの幅方向に亘ってアークを照射することにより、未貫通孔底部の薄膜部分がアークで穿孔され、結果的に貫通孔が形成される。
【0009】
しかしながら、前記誘電体ロールと前記電極の間でアーク放電を起こさせ、それらの間に供給された長尺有機系フィルムの幅方向に亘ってアークを照射すると、前記穿孔用ユニットにより予め穿孔された長尺有機系フィルムの多数の未貫通孔のうち、電気抵抗の小さい未貫通孔、つまり底部の薄膜部分が別の未貫通孔に比べて薄い未貫通孔にアークが集中する。このようなアークが集中的に照射されることにより穿孔された未貫通孔底部の孔の径は大きくなるため、均一な孔径を有する多数の貫通孔を形成することが困難になる。
【0010】
また、本出願人は長尺有機系フィルムを供給するための供給手段;鋭い角部を有するモース硬度5以上の多数の誘電体粒子(例えば合成ダイヤモンド粒子)が表面に付着された回転可能な第1ロールと、前記第1ロールに対して逆方向に回転可能な表面に例えばジルコニア層のような誘電体層が被覆された第2ロールとを有し、前記第1、第2のロール間に前記長尺有機系フィルムが通過され、かつ前記各ロールのいずれか一方または両者をそれらの配列方向に移動自在に配置した穿孔用ユニット;前記穿孔用ユニットの前記各ロールのうちのいずれか一方のロールの両端部付近に設けられ、前記各ロールによる前記長尺有機系フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節手段;前記第1ロールに高電圧を供給するための高電圧供給手段を具備した多孔質フィルムの製造装置(特願平4−217622号)を既に出願した。
【0011】
上述した多孔質フィルムの製造装置において、圧力調節手段により圧力調節された穿孔用ユニットにおける前記第1、2のロールを回転し、前記第1、第2のロール間に前記長尺有機系フィルムを通過させると共に、前記多数の合成ダイヤモンド粒子が表面に付着された第1ロールに高電圧供給手段から高電圧を供給する。この際、前記第1、第2のロールは互いに長さ方向全体に亘って均一に押圧されているため、これらロール間に前記長尺有機系フィルムが通過すると、前記第1ロールに付着された多数の合成ダイヤモンド粒子の鋭い角部が前記フィルムに一様に食い込んで機械的な穿孔がなされ、前記フィルム本来の特性(例えば透明性、強度、ソフト感等)を損なうことなく、微細な開口幅を有する例えば逆円錐形状の凹部が多数形成される。同時に、高電圧が供給された前記第1ロールは前記長尺有機系フィルムを挟んで表面に前記誘電体層が被覆された第2ロールと対向されているため、前記第1ロール表面の誘電体である多数の合成ダイヤモンド粒子と前記第2ロールの誘電体層の間でコロナ放電が発生する。このようなコロナ放電において、前記合成ダイヤモンド粒子表面に沿う沿面電流および前記ダイヤモンド粒子の鋭い角部におけるエッジ効果により前記長尺有機系フィルムの前記凹部の底部に位置する残存薄膜部が穿孔される。このため、前記残存薄膜部に前記凹部の開口幅より小さい径の例えば円柱形状の貫通孔が形成される。
【0012】
しかしながら、前記第2ロール表面に被覆された誘電体層であるセラミック層は機械的強度や耐衝撃性が劣るため、前記第2ロールを前記表面に合成ダイヤモンド粒子が付着された第1ロールに対して高い圧力で押圧することができない。その結果、長尺有機系フィルムとして比較的厚いものを用いた場合、前記フィルムへの機械的な穿孔およびこれに引き続くコロナ放電による穿孔を行うことが困難になる。また、前記セラミック層は表面が粗面であるため、前記合成ダイヤモンド粒子の鋭い角部と前記セラミック層表面との間のギャップにばらつきを生じる。その結果、前記合成ダイヤモンド粒子と前記セラミック層との間で発生するコロナ放電は、前記ギャップの小さい箇所に集中し、前記凹部底部の孔の径が大きくなるため、均一な孔径を有する多数の貫通孔を形成することが困難になる。
【0013】
本発明は、長尺有機系フィルムに対してそのフィルム材料本来の特性(例えば透明性、強度、ソフト感等)を殆ど損なうことなくサブμm〜数十μmの範囲で任意に選択された微細な開口幅を有する凹部を一様かつ多数(例えば500〜200,000個/cm2 )形成できると共に、全ての凹部の底部に対応する前記フィルムの残存薄膜部に前記開口幅より小さくかつ均一な径を有する貫通孔を形成することが可能な多孔質フィルムの製造装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置は、鋭い角部を有するモース硬度5以上の多数の誘電体粒子が表面に付着された回転可能な第1ロールと、
前記第1ロールと同一水平面に互いに軸心が平行するように配置され、前記第1ロールに対して逆方向に回転可能で配列方向に移動自在な第2ロールと、
前記第1ロールの下方に互いに軸心が平行するように配置され、表面にセラミック層およびゴム層がこの順序で被覆された上下方向に移動自在な第3ロールと、
前記第1ロールの周面に沿って前記第1、第2のロール間および前記第1、第3のロール間に長尺有機系フィルムを供給するための供給手段と、
少なくとも前記第2ロールの両端部付近を前記第1ロールに向けて押圧し、前記第1、第2のロール間に供給された前記長尺有機系フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節手段と、
前記第3ロールを上下動させ、前記第1、第2のロール間を通過した後の前記第1ロールの周面の長尺有機系フィルムに前記第3ロールを所望の圧力で当接させるためのロール移動手段と、
前記第1ロールに高電圧を供給するための高電圧供給手段と
を具備したことを特徴とするものである。
【0015】
前記第1ロールは、例えば500〜2000mmの長さを有する金属製ロール本体と、前記ロールの本体表面に電着、または有機系もしくは無機系の結合剤により付着され、表面に鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の誘電体粒子と、前記ロール本体の中心を貫通して挿着された軸とを備えた構造を有する。
【0016】
前記金属製ロール本体は、例えば銅および銅合金、または鉄および鉄合金、あるいはこれらの金属表面にニッケルめっき層、クロムめっき層を被覆したもの等から形成される。
【0017】
前記モース硬度5以上の誘電体粒子は、その誘電率が10以下のものが望ましく、例えば炭化ケイ素粒子(誘電率;9.7)、天然もしくは合成のダイヤモンド粒子(誘電率;5.7)等を挙げることができる。これら誘電体粒子の中で、天然もしくは合成のダイヤモンド粒子は硬度、強度等が著しく大きく、絶縁耐圧が高いために好適である。特に、前記合成のダイヤモンド粒子は粒径の揃ったものが入手できるためにより好適である。
【0018】
前記モース硬度5以上の多数の誘電体粒子としてダイヤモンド粒子を用いる場合には、前記ダイヤモンド粒子を前記ロール本体表面に電着により付着させることが好ましい。前記電着によるダイヤモンド粒子の前記ロール本体への付着は、前記ロール本体を脱脂する工程と、前記ロール本体の表面の端部や軸をマスキングする工程と、脱脂、水洗する工程と、前記ロール本体を酸洗、水洗する工程と、前記ロール本体の露出面に例えばニッケルを主成分とする硬質メッキ層を形成すると共に前記硬質メッキ層に多数のダイヤモンド粒子を仮付けする工程と、前記ダイヤモンド粒子間の前記硬質メッキ層部分に前記ダイヤモンド粒子の鋭い角部が十分に突出するように硬質メッキ処理を施して前記ダイヤモンド粒子を前記ロール本体に固定する工程と、前記マスキング材を除去する工程とを備えた方法によりなされる。前記電着において、前記ロール本体の表面には予めめっき技術等によりNi層、Cr層を形成することが望ましい。このような電着の採用により、前記ダイヤモンド粒子を前記ロール本体表面に極めて強固に付着させることが可能になる。
【0019】
前記誘電体粒子は、粒径が10〜350μmで粒径のばらつきが5%以下のものを用いることが望ましい。前記誘電体粒子は、前記長尺有機系フィルムに例えば500〜200,000個/cm2 の多数の凹部を形成すると共に前記長尺有機系フィルムに一様なコロナ放電を行う観点から、前記ロール本体の表面に70%以上付着させることが望ましい。
【0020】
前記第2ロールは、例えば鉄および鉄合金、または銅および銅合金からなる例えば500〜2000mmの長さを有するロール本体と、前記ロール本体の中心を貫通して挿着された軸とを備えた構造を有する。前記ロール本体は、表面にニッケルめっき層、クロムめっき層を被覆した金属から形成してもよい。
【0021】
前記第1、第2のロールには、前記各軸の両端付近を軸支する軸受を内蔵した絶縁材料からなるボックスが取り付けられる。前記絶縁材料としては、例えばアクリル樹脂等を挙げることができる。
【0022】
前記第1ロールは、例えば次のような回転手段により回転される。すなわち、前記回転手段は前記ボックスを貫通して突出した前記第1ロールの軸の一端に嵌着された第1プーリと、回転軸を有するモータと、この回転軸に嵌着された第2プーリと、前記第1、第2のプーリ間に枢支された回転ベルトとから構成される。
【0023】
前記第2ロールは、例えば次のような回転手段により回転される。すなわち、前記回転手段は前記ボックスを貫通して突出した前記第2ロールの軸の一端に嵌着された第1プーリと、前記第1ロールの回転軸に対して反対方向に回転する回転軸を有するモータと、このモータの回転軸に嵌着された第2プーリと、前記第1、第2のプーリ間に枢支された回転ベルトとから構成される。
【0024】
前記長尺有機系フィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、エラストマー、ポリウレタン等からなる各種高分子樹脂フィルム;発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンなどの各種の発泡高分子樹脂フィルム;発泡紙;熱融着性樹脂フィルム;高分子材料にシリカ粉末、カーボン粉末、アルミナ粉末等の無機質粉末を混合させた複合フィルム;ポリエチレンテレフタレートフィルムとポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムとポリプロピレンフィルムとを積層したような材質の異なる高分子樹脂フィルムを2層または3層積層した積層フィルム、高分子樹脂フィルムに織布または不織布を積層した積層フィルム、高分子樹脂フィルムに紙を積層した積層フィルムなどの各種の積層フィルム等を用いることができる。
【0025】
前記長尺有機系フィルムは、例えば厚さ1μm〜10mmのものが用いられる。
【0026】
前記長尺有機系フィルムを供給するための供給手段としては、例えば前記長尺有機系フィルムを巻装したロールを用いることができる。また、前記長尺有機系フィルムが単一の高分子樹脂からなる場合には、前記供給手段としてインフレーション法によるフィルム製造機、またはキャスティング法によるフィルム製造機を用いることができる。
【0027】
前記圧力調節手段は、例えば前記第1ロールの軸の両端付近に取り付けられたボックスが固定される架台と、前記第2ロールの軸の両端付近に取り付けられたボックスが係合され、前記第1、第2の配列方向に延びる一対のレールと、前記第2ロールを前記第1ロールに向けて押圧する進退自在なロッドを有する油圧、空気圧またはサーボモータからなる押圧部材とを備える。
【0028】
前記第1ロール側および前記第2ロール側には、ゴムのような弾性材料層で表面を覆ったバックアップロールがそれぞれ配置されることを許容する。前記各バックアップロールは、表面が弾性材料層で覆われた金属製のロール本体と、このロール本体の中心を貫通して挿着された軸とから構成されている。前記各バックアップロールには、前記軸の両端付近を軸支する軸受を内蔵した絶縁材料からなるボックスが取り付けられる。このようなバックアップロールを付設した場合には、前記圧力調節手段は例えば次のような構造を有する。すなわち、この圧力調節手段は前記第1ロール側に配置された第1バックアップロールの軸の両端付近に取り付けられたボックスが係合され、前記第1、第2の配列方向に延びる一対のレールと、前記第1バックアップロールの両端付近に配置された前記ボックスに連結され、前記ボックスを前記第1ロール側にに向けて押圧する進退自在なロッドを有する油圧、空気圧またはサーボモータからなる第1押圧部材と、前記第2ロール側に配置された第2バックアップロールの軸の両端付近に取り付けられたボックスが係合され、前記第1、第2の配列方向に延びる一対のレールと、前記第2バックアップロールの両端付近に配置された前記ボックスに連結され、前記ボックスを前記第2ロール側にに向けて押圧する進退自在なロッドを有する油圧、空気圧またはサーボモータからなる第2押圧部材とから構成される。
【0029】
前記第3ロールは、例えば鉄および鉄合金、または銅および銅合金からなる例えば500〜2000mmの長さを有する金属製のロール本体と、前記ロール本体の表面に被覆されたセラミック層と、前記セラミック層の表面に被覆されたゴム層と、前記ロール本体の中心を貫通して挿着された軸とを備えた構造を有する。前記ロール本体は、前記表面にニッケルめっき層、クロムめっき層を被覆した金属材料から形成してもよい。このような第3ロールには、前記軸の両端付近を軸支する軸受を内蔵した軸受ボックスが取り付けられる。
【0030】
前記第3ロール表面に被覆された前記セラミック層は、例えばアルミナ、ジルコニア、ムライト、窒化ケイ素等から形成される。前記セラミック層は、例えば溶射により前記ロール本体に被覆することができる。このような溶射によりセラミック層を前記ロール本体に被覆した後は、前記セラミック層表面を研摩処理して平滑にすることが望ましい。前記セラミック層は、1.5〜3.0mmの厚さを有することが好ましい。
【0031】
前記第3ロールのセラミック層表面に被覆されるゴム層は、例えばシリコーンゴム、スチレン・ブタジエン・ゴム、ネオプレンゴム等から形成される。前記ゴム層は、前記セラミック層の厚さより薄い1.0〜2.5mmの厚さを有することが好ましい。
【0032】
前記ロール移動手段は、例えば前記第3ロールの軸の両端付近に取り付けられた前記ボックスが固定される支持台と、前記支持台の底部に取り付けられ、前記第3ロールを前記第1ロールに対して離接する進退自在なロッドを有する油圧、空気圧またはサーボモータからなる駆動部材と、前記第3ロールの軸の両端付近に取り付けられたボックスが係合される上下方向に延びる一対のレールとを備える。
【0033】
前記高電圧供給手段は、例えば前記第1ロールの軸を軸支する軸受の周囲に被覆された絶縁材料層と、前記ボックスの表面から前記ボックスおよび前記絶縁材料層を貫通して、先端が前記軸受に接触するように挿着された高電圧供給端子と、前記供給端子に接続された高電圧供給源(例えば交流電源または直流電源)とを備えた構成を有する。特に、前記高電圧供給端子と前記高電圧供給源との接続経路にさらに前記第1ロールに供給する高電圧を制御するための制御部材を設けることが好ましい。前記絶縁材料層は、例えば高分子材料、セラミック等を用いることができる。中でも、耐高電圧特性、強度の優れたポリカーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチックが好適である。
【0034】
前記第1ロールの後段には、静電除去手段が配置されることを許容する。この静電除去手段としては、例えばアースされた金属繊維を有する帯体、または純水を収容した容器と前記純水に超音波を付与する超音波発生部材とからなるものを用いることができる。
【0035】
以上説明した本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置によれば、鋭い角部を有するモース硬度5以上の多数の誘電体粒子が表面に付着された回転可能な第1ロールと、前記第1ロールと同一水平面に互いに軸心が平行するように配置され、前記第1ロールに対して逆方向に回転可能で配列方向に移動自在なな第2ロールと、前記第1ロールの下方に互いに軸心が平行するように配置され、表面にセラミック層およびゴム層がこの順序で被覆された上下方向に移動自在な第3ロールと、前記第1ロールの周面に沿って前記第1、第2のロール間および前記第1、第3のロール間に長尺有機系フィルムを供給するための供給手段と、前記第2ロールの両端部付近を押圧し、前記第1、第2のロール間に供給された前記長尺有機系フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節手段と、前記第3ロールを上下動させ、前記第1、第2のロール間を通過した後の前記第1ロールの周面の長尺有機系フィルムに前記第3ロールを所望の圧力で当接させるためのロール移動手段と、前記第1ロールに高電圧を供給するための高電圧供給手段とを具備することによって、高分子樹脂を始めとする各種の長尺有機系フィルムに対してそのフィルム材料本来の特性(例えば透明性、強度、ソフト感等)を殆ど損なうことなくサブμm〜数十μmの範囲で任意に選択された微細な開口幅を有する多数(例えば500〜200,000個/cm2 )の凹部を一様かつ連続的に形成することができると共に、全ての凹部の底部に対応する前記フィルムの残存薄膜部に前記開口幅より小さい径の貫通孔を形成することができる。
【0036】
すなわち、前記第1、第2のロール間に前記長尺有機系フィルムを供給し、前記圧力調節手段により前記第1、第2のロール間の前記フィルムへの押圧力を調節し、かつロール移動手段により前記第3ロールを上昇させ、前記フィルムを介して前記第1ロールに当接させる。こうした状態で前記第1、第2のロールを互いに反対方向に回転させると共に、高電圧供給手段から前記第1ロールに高電圧を印加することによって、前記第1、第2のロールによるフィルムの挟持部において、前記第1ロール表面の多数の誘電体粒子が前記フィルムに圧入して多数の凹部を形成する。さらに、前記長尺有機系フィルムが前記第1ロール周面に沿って移動して前記第3ロールの当接領域に移動されると、前記第3ロールの表面にはセラミック層およびゴム層がこの順序で被覆されているため、前記高電圧供給手段から高電圧が供給された前記第1ロールの前記誘電体粒子と前記第3ロールの間でコロナ放電が起こる。その結果、前記コロナ放電において前記第1、第2のロール間での誘電体粒子による穿孔時とほぼ同様な状態で前記フィルムに圧入された前記誘電体粒子表面に沿う沿面電流および前記誘電体粒子の角部のエッジ効果により前記凹部底部の薄いフィルム部分(残存薄膜部)が強力な放電破壊により穿孔される。
【0037】
このような本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置は、次のような特徴および作用を有する。
【0038】
(1)第1、第2のロール間においては、前記第1ロール表面の多数の誘電体粒子による前記長尺有機系フィルムへの機械的穿孔のみを担わせているため、第1、第2のロール間を通過する前記長尺有機系フィルムへの押圧力を十分に高めることができる。その結果、比較的厚い長尺有機系フィルムでも一様な深さを有する凹部を形成することができる。
【0039】
(2)第1、第3のロール間においては、前記第1ロール表面の多数の誘電体粒子による機械的な穿孔がなされた前記長尺有機系フィルムにコロナ放電を施して穿孔を行っている。このコロナ放電電流は、前記ゴム層に殆ど依存せず、高誘電率の前記セラミック層に依存するため、大きな放電電流が得られる。つまり、ゴム層が存在しない単独のセラミック層が被覆されたロールと同様な挙動によりコロナ放電が起こる。
【0040】
また、前記第3ロールの表面はクッション作用を有するゴム層で覆われているため、前記第3ロールを前記長尺有機系フィルムを介して前記第1ロールに十分に強い力で当接できる。その結果、前記第1、第2のロール間での前記誘電体粒子の前記フィルムへの圧入状態に近い状態を第1、第3のロール間でも実現できる。
【0041】
さらに、前記ゴム層の表面はセラミック層の表面に比べて平滑であるため、前記誘電体粒子の鋭い角部と前記ゴム層表面との間のギャップを均一化できる。
【0042】
このような第3ロールの構造的特徴および第1ロールに対する配置形態により、既述したようにコロナ放電において前記第1、第2のロール間での誘電体粒子による穿孔時とほぼ同様な状態で前記フィルムに圧入された前記誘電体粒子表面に沿う沿面電流および前記誘電体粒子の角部のエッジ効果により前記凹部底部の薄いフィルム部分(残存薄膜部)が強力な放電破壊により穿孔される。
【0043】
したがって、本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置によれば高分子樹脂を始めとする各種の長尺有機系フィルムに対してそのフィルム材料本来の特性(例えば透明性、強度、ソフト感等)を殆ど損なうことなくサブμm〜数十μmの範囲で任意に選択された微細な開口幅を有する多数(例えば500〜200,000個/cm2 )の凹部を一様かつ連続的に形成することができると共に、全ての凹部の底部に対応する前記フィルムの残存薄膜部に前記開口幅に比べて極めて径の小さい貫通孔を形成することができる。このような多数の凹部およびその底部に繋がる極めて微細な径の貫通孔を有する多孔質フィルムは、次のような用途に有効に利用することができる。
【0044】
(1)凹部の底部に対応する長尺有機系フィルムの残存薄膜部にコロナ放電により穿孔された貫通孔は、ピンホールのような大きな径ではなく、非常に微細であるため、耐水圧が非常に高く、使い捨ておむつに代表される通気性、透湿性の機能を有する機能性フィルムを得ることができる。
【0045】
(2)長尺エラストマーフィルムに多数の凹部およびその底部に繋がる極めて微細な径の貫通孔を形成することによって、はっぷ剤の伸縮性ベースフィルムに利用できる。
【0046】
すなわち、はっぷ剤は皮膚に貼り付けて消炎または分泌物吸収の目的で用いられる。前記はっぷ剤としては、従来より粉末薬品を含むペースト状外用剤を布に塗布した構造のものが知られている。しかしながら、このような構造のはっぷ剤は前記布が水蒸気を十分に透過しない。このため、前記はっぷ剤を寝眠時に皮膚に貼り付けて使用すると、皮膚から発生した汗が前記はっぷ剤を透過せずにそのまま滞留して不快感を与える。
【0047】
前記多孔質フィルムに外用剤を塗布したはっぷ剤は、前記多孔質フィルムが高い水蒸気透過性を有する。このため、前記はっぷ剤は皮膚から発生した汗を透過して良好に揮散でき、寝眠時でも良好に使用することができる。
【0048】
(3)前記(2)で説明したエラストマーフィルムに多数の凹部およびその底部に繋がる極めて微細な径の貫通孔を形成した多孔質フィルムは、水、細菌、雑菌を透過せず、水蒸気の透過量を増大でき、さらに高い伸縮性を有する。このため、手術用の手袋として利用することができる。
【0049】
(4)多数の凹部およびその底部に繋がる極めて微細な径の貫通孔が形成された多孔質フィルムは、前記貫通孔により透湿性および酸素等のガスの透過量を例えば103 〜107 cc/m2 ・24hr・25℃の範囲で制御できるため、使い捨てかいろ、脱酸素剤または乾燥剤の包装材として利用することができる。
【0050】
(5)例えばポリエチレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等からなる有機系フィルムに多数の凹部およびその底部に繋がる極めて微細な径の貫通孔を形成することによって、青果物鮮度保持用包装材に利用できる。
【0051】
すなわち、青果物を密封包装した場合、青果物自身の呼吸作用により包装材内の酸素濃度が減少して炭酸ガス濃度が増加する。このため、酸素量の低下と二酸化炭素の高濃度化によつて前記青果物の呼吸が抑制され、前記青果物の鮮度保持がなされる。この場合、前記包装材の素材であるフィルムは個々の青果物が正常に呼吸して生命体を維持できる最低限度の酸素を透過すること、呼吸によって生成した炭酸ガス濃度も過剰にならないように制御されること、細菌繁殖の原因となる結露を招く水蒸気を透過すること、等が要求される。
【0052】
例えばポリプロピレンフィルムに多数の凹部およびその底部に繋がる極めて微細な径の貫通孔を形成して多孔質フィルムを作製すると、前述したように酸素ガスおよび炭酸ガスの透過量が大幅に増大されると共に、水蒸気の透過量が増大され、かつ水、雑菌の透過が防止される。したがって、前記多孔質フィルムから形成された包装材は、酸素ガスを透過でき、かつ前記青果物の呼吸によって生成した炭酸ガスを透過して炭酸ガス濃度が過剰になるのを抑制でき、さらに結露の原因となる水蒸気を透過することができる。その結果、前記多孔質フィルムからなる包装材は優れた青果物鮮度保持作用を有する。
【0053】
また、本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置において前記供給手段としてインフレーション法によるフィルム製造機、またはキャスティング法によるフィルム製造機を用いることによって、高分子材料の原料から多孔質フィルムを一貫して、つまりインラインで製造することが可能となる。
【0054】
さらに、本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置において前記第1ロールをロール本体と、前記ロール本体に電着により多数の天然もしくは合成のダイヤモンド粒子を付着させた構造にすれば、天然もしくは合成のダイヤモンド粒子は硬度、強度が著しく大きく、かつ絶縁耐圧が3.5×106 V/cmと高いため、予め機械的な穿孔がなされた長尺有機系フィルムへのコロナ放電処理を長期間に亘って安定的に行うことができる。しかも、前記多数の天然もしくは合成のダイヤモンド粒子は電着により前記ロール本体に強固に密着力できるため、耐久性の優れた第1ロールを実現できる。特に、前記ロール本体を表面にNiめっき層が被覆された良電気導電性の銅または銅合金から形成すれば、前記多数の天然もしくは合成のダイヤモンド粒子を前記ロール本体により一層強固に電着でき、著しく耐久性の優れた第1ロールを実現できる。
【0055】
本発明に係わる多孔質フィルムの製造装置においては、前記摩擦を主体とした第1、第2のロール間での機械的な穿孔および帯電を誘起するコロナ放電処理により各種の長尺有機系フィルムに凹部およびその底部に繋がる微細な貫通孔を形成するものである。このため、穿孔およびコロナ放電処理後の前記フィルム表面には大量の静電気が発生し、周囲のダストを付着させる。このようなことから、前記ユニットの後段に静電除去手段を設けることによって、前記穿孔処理後の長尺有機系フィルム表面に生じる大量の静電気を除去でき、前記フィルム表面にダストが付着して容易に除去できる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0057】
図1は、本実施例の多孔質フィルムの製造装置を示す断面図、図2は図1の製造装置の上面図、図3は図2のIII −III 線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図、図5は図1の第1ロールの要部断面図である。
【0058】
図中の1は、後述する第1、第2のロールおよび2つのバックアップロールのロール本体が配置される開口部2を有する上板3を持つ架台である。第1ロール4は、前記上板3上に前記開口部2を左右に横切るように配置されている。前記第1ロール4は、図5に示すように鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の誘電体粒子5(例えば合成ダイヤモンド粒子;誘電率5.7)が表面に70%以上の面積率でニッケル製の電着層6を介して付着された鉄製のロール本体7と、前記本体7の中心を貫通して前記本体7の両端面から突出された軸8とから構成されている。前記ロール本体7は、前記上板3の開口部2内に位置されている。前記軸8の突出した両端部は、アクリル樹脂からなる一対の第1ボックス9内の軸受10にそれぞれ軸支されている。前記各第1ボックス9は、前記上板3の左右の帯状部分にそれぞれ固定されている。前記軸8は右側の前記第1ボックス9から所望長さ突出し、その突出した軸8部分には、第1プーリ11が嵌着されている。回転軸12を有するモータ13は、前記プーリ11の下方に配置されている。ゴム製の無端ベルト14は、前記第1プーリ11と前記回転軸12に嵌着された第2プーリ15に枢支されている。したがって、前記モータ13を回転することにより前記回転軸12、第2プーリ15、無端ベルト14、第1プーリ11からなる回転伝達部材により前記軸8が回転され、これにより前記第1ロール4が例えば半時計回り方向に回転される。前記各第1ボックス9内の軸受10周囲には、図4に示すように絶縁環体16がそれぞれ嵌着されている。鍔部17を有する高電圧供給端子18は、その先端が前記各第1ボックス9の上面を貫通し、さらに前記絶縁環体16を貫通して前記軸受10外周面に達するようにそれぞれ挿着されている。前記各高電圧供給端子18は、ケーブル19a、19bを通して高電圧制御部材としての高圧トランス20に接続されている。高圧トランス20は、ケーブル21を通して例えば交流電源22に接続されている。このような前記絶縁環体16、前記高電圧供給端子18、前記高圧トランス20および前記交流電源22等の部材により、高電圧供給手段としての高電圧供給機構を構成している。前記高電圧供給機構における前記交流電源22から交流電圧を前記高圧トランス20に供給し、ここで所望の高電圧に制御し、前記高電圧をケーブル18a、18bを通して前記各端子18に供給すると、前記各端子18に接触された前記軸受10を通して前記第1ロール4に高電圧が供給される。
【0059】
第2ロール23は、図2に示すように前記上板3上に前記開口部2を左右に横切るように前記第1ロール4と平行にかつ前記1ロール4の奥側に配置されている。前記第2ロール23は、図4に示すように鉄製のロール本体24と、前記本体24の中心を貫通して前記本体24の両端面から突出された軸25とから構成されている。前記ロール本体24は、前記上板3の開口部2内に位置されている。前記軸25の突出した両端部は、アクリル樹脂からなる一対の第2ボックス26内の軸受27にそれぞれ軸支されている。前記各第2ボックス26は、前記上板3の左右の帯状部分に取り付けられた第1レール28にスライダー29を介してそれぞれ移動自在に配置されている。前記軸27は、右側の前記第2ボックス26から所望長さ突出し、その突出した軸27部分には、第3プーリ30が嵌着されている。回転軸を有するモータ(図示せず)は、前記第3プーリ30の下方に配置されている。ゴム製の無端ベルト31は、前記第3プーリ30と前記回転軸に嵌着された第4プーリ(図示せず)に枢支されている。したがって、前記モータを回転することにより前記回転軸、第4プーリ、無端ベルト31、第3プーリ30からなる回転伝達部材により前記軸27が回転され、これにより前記第2ロール23が例えば時計回り方向に回転される。
【0060】
第1バックアップロール32は、前記上板3上に前記開口部2を左右に横切るように前記第1ロール4と平行にかつ前記第1ロール4の手前側に配置されている。前記第1バックアップロール32は、図4に示すように鉄製のロール本体33と、前記ロール本体33の外周面に被覆された弾性材料層であるゴム層34と、前記本体33の中心を貫通して前記本体33の両端面から突出された軸35とから構成されている。前記ロール本体33は、前記上板3の開口部2内に位置されている。前記軸35の突出した両端部は、アクリル樹脂からなる一対の第3ボックス36内の軸受37にそれぞれ軸支されている。前記各第3ボックス36は、前記上板3の左右の帯状部分に取り付けられた第2レール38にスライダー39を介してそれぞれ移動自在に配置されている。
【0061】
第2バックアップロール40は、前記上板3上に前記開口部2を左右に横切るように前記第2ロール23と平行にかつ前記第2ロール23の奥側に配置されている。前記第2バックアップロール40は、図4に示すように鉄製のロール本体41と、前記ロール本体41の外周面に被覆された弾性材料層であるゴム層42と、前記本体41の中心を貫通して前記本体41の両端面から突出された軸43とから構成されている。前記ロール本体41は、前記上板3の開口部2内に位置されている。前記軸43の突出した両端部は、アクリル樹脂からなる一対の第4ボックス44内の軸受45にそれぞれ軸支されている。前記各第4ボックス44は、前記上板3の左右の帯状部分に取り付けられた前記第1レール28にスライダー46を介してそれぞれ移動自在に配置されている。
【0062】
ピストンロッド47を有する一対の第1油圧シリンダ48は、前記上板3の左右の帯状部分に固定され、かつ前記各ピストンロッド47の先端はフランジ49を介して前記第1バックアップロール32の第3ボックス36側面にそれぞれ連結されている。前記各第1油圧シリンダ48を駆動して前記ピストンロッド47を前進させることにより、前記各ピストンロッド47の先端にフランジ49を介して連結された各第3ボックス36が前記第2レール38上を前記スライダー39を介して移動するため、前記各第3ボックス36内の軸受37に軸支された前記第1バックアップロール32が前記第1ロール4に向けて移動される。ピストンロッド50を有する一対の第2油圧シリンダ51は、前記上板3の左右の帯状部分に固定され、かつ前記各ピストンロッド50の先端はフランジ52を介して前記第2バックアップロール40の第4ボックス44側面にそれぞれ連結されている。前記各第2油圧シリンダ51を駆動して前記ピストンロッド50を前進させることにより、前記各ピストンロッド50の先端にフランジ52を介して連結された各第4ボックス44が前記第1レール28上を前記スライダー46を介して移動するため、前記各第4ボックス44内の軸受45に軸支された前記第2バックアップロール40が前記第2ロール23に向けて移動される。このような第1、第2の油圧シリンダ48、51および第1、第2のレール28、38等の部材により圧力調節手段53が構成される。
【0063】
第3ロール54は、前記第1ロール4の下方にその軸心が前記第1ロール4の軸心と平行になるように配置されている。前記第3ロール54は、図4に示すように鉄製のロール本体55と、前記ロール本体55の外周面に被覆された例えばアルミナからなる厚さ2mmのセラミック層56と、前記セラミック層56表面に被覆された例えばシリコーンゴムからなる厚さ1.5mmのゴム層57と、前記本体55の中心を貫通して前記本体55の両端面から突出された軸58とから構成されている。前記ロール本体55は、前記上板3の開口部2内を横切って上下動される。なお、前記セラミック層56は前記ロール本体55表面にアルミナを溶射した後、溶射アルミナ層の表面を研摩することにより形成される。前記軸58の突出した両端部は、一対の第5ボックス59内の軸受(図示せず)にそれぞれ軸支されている。
【0064】
上下動自在なピストンロッド60を有する一対の第3油圧シリンダ61は、前記各第5ボックス59の下方に配置され、かつ前記各ピストンロッド60の先端には支持板62が取付けられている。前記第3ロール54両端付近の前記第5ボックス59は、前記支持板62上にそれぞれ固定されている。前記各第5ボックス59の側面には、図1に示すように上下方向に延びる第3レール63に係合されたスライダー64がそれぞれ取付けられている。このような第3油圧シリンダ61、第3レール63等の部材によりロール移動手段65を構成している。
【0065】
長尺有機系フィルムの巻回ロール(図示せず)は、前記架台1の前段に配置されている。前記巻回ロールの長尺有機系フィルム66は、図1に示すように例えば4つの送りロール67〜70を経由して前記第1、第2のロール4、23間および第1、第3のロール4、54間に供給され、さらに2つの送りロール71、72を経て図示しない静電除去手段に供給され、巻取ロール(図示せず)に巻取られる。
【0066】
次に、前述した構成の多孔質フィルムの製造装置により例えば二軸延伸ポリプロピレン(OPP)からなる長尺有機系フィルム69から多孔質長尺有機系フィルムを製造する操作を前述した図1〜図5および図6〜図9を参照して詳細に説明する。
【0067】
まず、巻回ロール(図示せず)からOPPからなる長尺有機系フィルム66を4つの送りロール67〜70により前記第1、第2のロール4、23間、第1、第3のロール4、53間を通過させた後、2つの送りロール71、72により静電除去手段(図示せず)を通過させ、巻取ロール(図示せず)に前記長尺有機系フィルム66の先端を巻く。
【0068】
前記長尺有機系フィルム66の先端を巻取ロールに巻き取った後、圧力調節手段53の対をなす第1油圧シリンダ48を駆動させてピストンロッド47を前進させることにより、前記各ピストンロッド47の先端にフランジ49を介して連結された2つの第3ボックス36が第2レール38上をスライダー39を介して移動する。前記各第3ボックス36の移動により、前記各第3ボックス36内の軸受37に軸支された第1バックアップロール32が前記第1ロール4に向けて移動される。これにより、図6に示すように前記第1バックアップロール32のロール本体33表面のゴム層34が前記第1ロール4のロール本体7に当接して前記第1ロール4をバックアップする。また、前記圧力調節手段53の対をなす第2油圧シリンダ51を駆動して前記ピストンロッド50を前進させることにより、前記各ピストンロッド50の先端にフランジ52を介して連結された2つの第4ボックス44が第1レール28上をスライダー46を介して移動する。前記各第4ボックス44の移動により、前記各第4ボックス44内の軸受45に軸支された第2バックアップロール40が前記第2ロール23に向けて移動される。これにより、図6に示すように前記第2バックアップロール40のロール本体41表面のゴム層42が前記第2ロール23のロール本体24に当接して押圧する。この押圧により、前記第2ロール23両端付近の第2ボックス26が第1レール28上をスライダー29を介して移動する。前記各第2ボックス26の移動により前記第2ロール23が前記第1ロール4に向けて移動され、そのロール本体24が前記第1ロール4のロール本体7に前記長尺有機系フィルム66を挟んで押圧されると共に、前記第2ロール23がバックアップされる。
【0069】
さらに、ロール駆動手段65の対をなす第3油圧シリンダ61を駆動してそれらのピストンロッド60を上昇させると、前記各ピストンロッド60先端の支持板62上にそれぞれ固定された第5ボックス59が上下方向に延びる第3レール63に係合されたスライダー64を介して上昇する。このような前記各第5ボックス59の上昇により、前記ボックス59に内蔵された軸受(図示せず)に軸支された軸58を有する第3ロール54のロール本体56が図6に示すように前記第1ロール4のロール本体7に所望の押圧力で当接される。
【0070】
以上のような圧力調節手段53による前記第1、第2のバックアップロール32、40への押圧調節により、前記第1、第2のロール4、23間に位置する前記長尺有機系フィルム66はその幅方向全体に亘って均一な押圧力が付与される。また、前記ロール駆動手段65による前記第3ロール54の上昇により前記第3ロール54は前記長尺有機系フィルム66を挟んで前記第1ロール4に所望の圧力が付与される。このような圧力調節手段53およびロール駆動手段65の操作により穿孔の準備が完了する。
【0071】
穿孔操作の準備が完了した後、モータ13を回転することにより回転軸12、第2プーリ15、無端ベルト14、第1プーリ11からなる回転伝達部材により第1ロール4の軸8が回転され、これにより前記第1ロール4が例えば半時計回り方向に回転される。また、図示しないモータを回転することにより回転軸、第4プーリ、無端ベルト31、第3プーリ30からなる回転伝達部材により前記第2ロール23の軸27が回転され、これにより前記第2ロール23が例えば時計回り方向に回転される。同時に、交流電源22から交流電圧をケーブル21を通して高圧トランス20に供給し、ここで電圧制御を行って所望の電圧、電流を有する高電圧をケーブル19a、19bを通して前記各第1ボックス9上面の高電圧供給端子18の鍔部17に供給し、前記供給端子18、前記各第1ボックス9に内蔵された各軸受10を経由して前記第1ロール4に高電圧を供給する。この時、前記第1ロール4に直接隣接する前記第2ロール23、第1バックアップロール32および前記第2ロール23を介して隣接する第2バックアップロール40は前記第1ロール4と同電位になる。このため、図6に示すような第1ロール4を挟んでその両側に第2ロール23および第1バックアップロール32が接触して配列される際、前記第1ロール4と前記第2ロール23の間、および前記第1ロール4と前記第1バックアップロール32の間でのコロナ放電の発生が防止される。
【0072】
このように前記第1、第2のロール4、23を回転させると共に、前記第1ロール4に高電圧を印加することにより、前記第1、第2のロール4、23間を通過する前記OPPからなる長尺有機系フィルム66に多数の凹部73が穿孔され、さらに前記第1、第3のロール間を通過することにより前記凹部73底部の薄いフィルム部分74がコロナ放電により穿孔されて貫通孔75が形成される。
【0073】
すなわち、前記第1ロール4は図5に示すように鋭い角部を有する誘電体粒子である多数の合成ダイヤモンド粒子5が表面に例えば70%以上の面積率で電着層6を介して付着された鉄製のロール本体7を備えた構造になっている。また、前記第2ロール23は図4に示すように鉄製のロール本体24を備えた構造になっている。さらに、前記第3ロール54は図4に示すように表面にセラミック層56およびゴム層57がこの順序で被覆された鉄製のロール本体55を備えた構造になっている。このため、前記長尺有機系フィルム66が図6のAに示す前記第1、第2のロール4、23間を通過すると、図7に示すように前記第1ロール5表面の多数の合成ダイヤモンド粒子5の鋭い角部が前記長尺有機系フィルム66に一様に食い込んで機械的な穿孔がなされ、多数の逆円錐形状の凹部73が形成される。さらに、前記長尺有機系フィルム66が前記第1ロール4周面に沿って移動して図6のBの示す前記第3ロール54の当接領域に移動されると、図8に示すように前記第3ロール54の表面にはセラミック層56およびゴム層57がこの順序で被覆されているため、高電圧が供給された前記第1ロール4の前記合成ダイヤモンド粒子5と前記第3ロール54の間でコロナ放電が起こる。このコロナ放電電流は、前記ゴム層57に殆ど依存せず、高誘電率の前記セラミック層56に依存するため、大きな放電電流が得られる。また、前記第3ロール54の表面はゴム層57で覆われているため、前記第3ロール54を前記長尺有機系フィルム66を介して前記第1ロール4に当接した時に前記ゴム層57のクッション作用により前記第1、第2のロール4、23間での前記ダイヤモンド粒子5の前記フィルム66への食い込み状態(圧入状態)に近い状態を維持することができる。さらに、前記ゴム層57の表面はセラミック層の表面に比べて平滑であるため、前記合成ダイヤモンド粒子5の鋭い角部と前記ゴム層57表面との間のギャップを均一化できる。その結果、図9に示すように前記第1、第2のロール4、23間での合成ダイヤモンド粒子5による穿孔時とほぼ同様な状態で前記長尺有機系フィルム66に圧入された前記合成ダイヤモンド粒子5表面に沿う沿面電流74および前記合成ダイヤモンド粒子5の角部のエッジ効果により前記凹部73底部の薄いフィルム部分(残存薄膜部)75が強力な放電破壊により穿孔される。このような機械的な穿孔およびコロナ放電による穿孔により、図10に示すように長尺有機系フィルム66に微細な開口幅を有する逆円錐形の凹部73が多数形成され、かつ全ての凹部73の底部に対応する残存薄膜部75に前記凹部73の開口径に比べて極めて微細な径を有する貫通孔76が形成された構造の長尺多孔質有機系フィルム77が得られる。
【0074】
前記第1、第2のロール4、23間および第1、第3のロール4、54間を通過することにより機械的な穿孔およびコロナ放電による微細な穿孔がなされた前記長尺多孔質有機系フィルム77は、2つの送りロール71、72により静電除去手段(図示せず)に搬送される。前記長尺有機系フィルム66への穿孔は、前記第1、第2のロール4、23間での機械的な摩擦および第1、第3のロール4、54間のコロナ放電によりなされるため、穿孔処理により得られた長尺多孔質有機系フィルム77表面に大量の静電気が発生し、周囲のダストが付着される。穿孔処理後の前記長尺多孔質有機系フィルムを前記静電除去手段を通過させることにより、前記長尺多孔質有機系フィルムへのダストの付着を防止できると共に、この後の巻取ロールによる巻取操作を円滑に行うことができる。
【0075】
したがって、前述した多孔質フィルムの製造装置によれば第1、第2のロール4、23間において前記第1ロール4表面の多数の合成ダイヤモンド粒子5によるOPPからなる前記長尺有機系フィルム66への機械的穿孔のみを担わせ、第1、第3のロール4、54間において前記多数の合成ダイヤモンド粒子5による機械的穿孔を維持した状態でコロナ放電による穿孔を担わせることによって、特願平4−217622号の製造装置のように表面に多数の合成ダイヤモンド粒子が付着された第1ロールと表面に誘電体層を有する第2ロール間で機械的穿孔とコロナ放電よる穿孔とを同時に行う場合に比べて機械的な穿孔時のフィルムへの挟持力(押圧力)を高めることができる。その結果、比較的厚い長尺有機系フィルムの穿孔が可能になると共に、穿孔される凹部の深さ制御が容易になる。また、長尺有機系フィルム66に圧入された第1ロール4表面の多数の合成ダイヤモンド粒子5と第3ロール54表面の平滑なゴム層57との間でコロナ放電を起こさせるため、機械的な穿孔により形成された凹部73のある箇所にコロナ放電が集中することなく、全ての凹部73の底部の残存薄膜部75にコロナ放電がなされる。その結果、第1、第2のロール4、23間で機械的な穿孔により形成された全ての凹部73の底部の残存薄膜部75に前記凹部73の開口幅に比べて極めて微細な貫通孔76を形成することがてきる。
【0076】
このように本発明に製造装置によれば、高分子樹脂を始めとする各種の長尺有機系フィルムに対してそのフィルム材料本来の特性(例えば透明性、強度、ソフト感等)を殆ど損なうことなく、図10に示すようにサブμm〜数十μmの範囲で任意に選択された微細な開口幅を有する多数(例えば500〜200,000個/cm2 )の凹部73を一様かつ連続的に形成することができると共に、全ての凹部73の底部に対応する前記フィルムの残存薄膜部75に前記凹部73の開口幅に比べて極めて径の小さい貫通孔76が形成された長尺多孔質有機系フィルム77を製造することができる。このような長尺多孔質有機系フィルムは、水、雑菌を透過せず、酸素ガス、炭酸ガスなどのガスの透過量、水蒸気透過量の制御性を有するため、青果物鮮度保持用包装材、脱酸素剤用包装材などの各種包装材、はっぷ剤の伸縮性ベースフィルム、手術用の手袋、ガス選択透過フィルタ等に有効に利用できる。
【0077】
また、前記第1ロール4側および第2ロール23側に第1、第2のバックアップロール32、40を配置し、圧力調節手段53の対をなす第1油圧シリンダ48、対をなす第2油圧シリンダ51による前記第1、第2のロール4、23同士の押圧を前記第1、第2のバックアップロール32、40を間に挟んで行うことによって、前記第1、第2のロール4、23の長さ方向への撓み発生を防止することができる。その結果、長時間の運転においても前記第1ロール4表面に付着された多数の合成ダイヤモンド粒子5の鋭い角部による機械的な穿孔、並びに合成ダイヤモンド粒子5と前記第3ロール54との間のコロナ放電を安定かつ良好に維持することができ、前述した図10に示す凹部73および貫通孔76の形状が安定した長尺多孔質有機系フィルム77を再現性よく製造することが可能になる。
【0078】
さらに、図5に示すように第1ロール4表面に付着される誘電体粒子として天然または合成のダイヤモンド粒子5を用い、前記ダイヤモンド粒子5を第1ロール4のロール本体7に電着層6を介して付着することによって、長期間の多孔質有機系フィルムの製造において前記粒子5の前記ロール本体7からの脱落を防止できると共に、安定した機械的な穿孔を行うことが可能な多孔質フィルムの製造装置を実現できる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述しように、本発明によれば長尺有機系フィルムへの機械的な穿孔およびコロナ放電よる穿孔を極めて安定的に行うことができ、微細な開口幅を有する多数の凹部を一様に形成されると共に、全ての凹部の底部に対応する残存薄膜部に前記凹部の開口幅に比べて極めて径の小さい貫通孔が形成された各種のガスフィルタ、医療素材、青果物鮮度保持用包装材などの機能性フィルム等の素材として好適な多孔質フィルムを量産的に製造することが可能で、かつ長期信頼性の優れた多孔質フィルムの製造装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における多孔質フィルムの製造装置を示す断面図。
【図2】図1の製造装置の上面図。
【図3】図2の III− III線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図5】図1の第1ロールの要部断面図。
【図6】図1の製造装置による長尺有機系フィルムへの機械的名穿孔およびコロナ放電による穿孔を行うための第1〜第3のロールおよび第1、第2のバックアップロールの配置状態を示す斜視図。
【図7】図6のA部の拡大断面図。
【図8】図6のB部の拡大断面図。
【図9】予め機械的に穿孔された凹部を有する長尺有機系フィルムへのコロナ放電を説明するための要部拡大断面図。
【図10】機械的な穿孔およびコロナ放電による穿孔により得られた長尺多孔質有機系フィルムを示す拡大断面図。
【符号の説明】
1…架台、3…上板、4…第1ロール、5…合成ダイヤモンド粒子、9…第1ボックス、13…モータ、11、15、30…プーリ、14、31…無端ベルト、18…高電圧供給端子、22…交流電源、23…第2ロール、26…第2ボックス、32…第1バックアップロール、36…第3ボックス、40…第2バックアップロール、44…第4ボックス、48、51…油圧シリンダ、53…圧力調節手段、54…第3ロール、56…セラミック層、57…ゴム層、59…第5ボックス、61…油圧シリンダ、65…ロール駆動手段、66…長尺有機系フィルム、73…凹部、74…コロナ放電電流、75…残存薄膜部、76…貫通孔、77…長尺多孔質有機系フィルム。
Claims (7)
- 鋭い角部を有するモース硬度5以上の多数の誘電体粒子が表面に付着された回転可能な第1ロールと、
前記第1ロールと同一水平面に互いに軸心が平行するように配置され、前記第1ロールに対して逆方向に回転可能で配列方向に移動自在な第2ロールと、
前記第1ロールの下方に互いに軸心が平行するように配置され、表面にセラミック層およびゴム層がこの順序で被覆された上下方向に移動自在な第3ロールと、
前記第1ロールの周面に沿って前記第1、第2のロール間および前記第1、第3のロール間に長尺有機系フィルムを供給するための供給手段と、
少なくとも前記第2ロールの両端部付近を前記第1ロールに向けて押圧し、前記第1、第2のロール間に供給された前記長尺有機系フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節手段と、
前記第3ロールを上下動させ、前記第1、第2のロール間を通過した後の前記第1ロールの周面の長尺有機系フィルムに前記第3ロールを所望の圧力で当接させるためのロール移動手段と、
前記第1ロールに高電圧を供給するための高電圧供給手段と
を具備したことを特徴とする多孔質フィルムの製造装置。 - 前記誘電体粒子は、合成ダイヤモンド粒子であることを特徴とする請求項1記載の多孔質フィルムの製造装置。
- 前記第1、第2のロールは、それらの中心を貫通して挿着された軸により回転されると共に、前記各軸の両端付近は絶縁材料からなるボックスに内蔵された軸受にそれぞれ軸支されていることを特徴とする請求項1記載の多孔質フィルムの製造装置。
- 前記高電圧供給手段は、前記ボックスの表面から前記ボックスを貫通し前記軸受に接触するように挿着された高電圧供給端子と、前記供給端子に接続された高電圧供給源とを備えることを特徴とする請求項3記載の多孔質フィルムの製造装置。
- 表面が弾性材料層で覆われたバックアップロールを前記第1ロール側および前記第2ロール側にそれぞれ軸心が前記第1、第2のロールの軸心と平行になるように同一平面内に配置したことを特徴とする請求項1記載の多孔質フィルムの製造装置。
- 前記バックアップロールは、金属製のロール本体と、このロール本体表面に被覆された弾性材料層と、前記ロール本体の中心を貫通して挿着された軸とからなり、かつ前記軸の両端付近は絶縁材料からなるボックスに内蔵された軸受にそれぞれ軸支されていることを特徴とする請求項5記載の多孔質フィルムの製造装置。
- 前記圧力調節手段は、前記第1ロール側に位置するバックアップロールの両端付近に配置された前記ボックスを前記第1ロールに向けて押圧するための第1押圧部材と、前記第2ロール側に位置するバックアップロールの両端付近に配置された前記ボックスを前記第2ロール側に向けて押圧するための第2押圧部材とを備えることを特徴とする請求項6記載の多孔質フィルムの製造装置。
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