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JP3576016B2 - 無線通信システムのオーダワイヤ方式及び障害監視制御方式 - Google Patents

無線通信システムのオーダワイヤ方式及び障害監視制御方式 Download PDF

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JP3576016B2
JP3576016B2 JP33747798A JP33747798A JP3576016B2 JP 3576016 B2 JP3576016 B2 JP 3576016B2 JP 33747798 A JP33747798 A JP 33747798A JP 33747798 A JP33747798 A JP 33747798A JP 3576016 B2 JP3576016 B2 JP 3576016B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のノード装置をこれら各ノード装置毎に設けられる無線装置による無線回線を介してリング状に接続して成る無線通信システムに係わり、詳しくは、各ノード装置の保守・運用に係わる音声通話を行うためのオーダワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、この種の無線通信システムの一般的な構成を示す図である。この無線通信システムは、システム全体の監視と制御の情報を管理する監視制御局5と、この監視制御局5にて監視及び制御されるネットワークの外側に接続するための回線(大容量の伝送路)が接続されるセンタノード(CN)装置10と、後述する各リングノード装置の監視情報の収集と制御情報の配信、更にはこれらの情報のセンタノード装置10との受け渡しを行うベースノード(BN)装置20と、複数のリングノード(RN)装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fとから構成され、ベースノード装置20と各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fはこれら各ノード装置毎に設けられる無線装置によって確立される無線回線によりリング状に接続されている。
【0003】
図17は、上記リング中の要部の構成を示す図である。同図に示す如く、このシステムでは、ベースノード装置20及び各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fは、それぞれ自装置の無線装置によって、対向するノード装置との間で双方向の無線回線を確立できるものである。
【0004】
ここで、ベースノード装置20は、建物の屋外に設置されるODU(屋外装置:OUTDOOR UNIT)22と屋内に設置されるIDU(屋内装置:INDOOR UNIT)23とから成り、ODU22には上記双方向の無線回線を実現するためのパラボラアンテナ等のアンテナ21が設けられる。同様に、リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fは、各々、ODU32とIDU33によって成り、IDU32にはアンテナ31が設けられる。
【0005】
上記双方向の無線回線によって、システム全体としては、図16に示す如く、ベースノード装置20,リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F間に、同図右回りの通信ルートと、同図左回りの通信ルートの双方向の通信ルートが形成される。これら通信ルートの使い分けとしては、例えば、右回りの通信ルートは現用の通信ルートとして、また、左回りの通信ルートは予備の通信ルートとして利用できる。
【0006】
かかるリング構造を持つ本システムにおいて、リング内に伝搬路障害や装置故障などによる回線切断区間が発生していない場合、例えば、ベースノード装置20からの画像、映像、音声、テキスト等の各種情報は現用通信ルートを通じてリングノード装置30A→30B→30C→30D→30E→30Fの順に伝送することができる。
【0007】
この正常状態での通信中、例えば、リングノード装置30Bと30C間に伝搬路障害が発生して不通区間となった場合、該障害発生箇所に隣接するリングノード装置30Bと30Cとが、それぞれ現用通信ルートと予備通信ルートとを折り返し接続するループバック制御が行われる。
【0008】
これにより、リング内には、上記障害発生箇所を迂回する新たな通信ルート(リングノード装置30Bと30Cを末端にして現用通信ルートが予備通信ルートへと折り返されて成る)が確立され、以後、この迂回通信ルートを通じ、ベースノード装置20→リングノード装置30A→30B→30A→ベースノード装置20→リングノード装置30F→30E→30D→30C→30D→30E→30F→ベースノード装置20という順に上記各種情報の送受が行える。
【0009】
ところで、この種の無線通信システムでは、複数のノード装置が無線局により実現されて遠隔地に分散配置されることが基本であることから、例えば、ノード装置の無線装置の受信能力を高めるべくアンテナの方位を調整したり、ノード装置自体の故障を修復したり等の据え付け・保守作業に際しては、対象となるノード装置まで保守者が赴き、他のノード装置にいる保守者と相互に連絡を取り合いながらノード装置の据え付け・保守作業を進めるのが一般的である。
【0010】
このような保守運用時の連絡用の音声通話(オーダワイヤ)を実現すべく、この種の従来システムでは、各リングノード装置に、主信号のサービス情報以外の余剰ビット(オーバヘッド等)にオーダワイヤ信号を重畳して伝送する機能を持たせていた。
【0011】
図18は、この種の従来システムに用いられるリングノード装置30のオーダワイヤ機能に関する構成を示す図である。この従来のリングノード装置30は、IDU33内に、主信号処理部331、警報監視部(ALM)332、主信号重畳部333を具備して構成される。上述した保守運用時、このリングノード装置30では、ヘッドセット42から入力される音声信号をオーダワイヤ部(OW)41でオーダワイヤ信号に変換し、更に主信号重畳部333で該音声信号を主信号のオーバヘッドまたは余剰ビットに重畳した後、主信号処理部331、ODU32、アンテナ31を介して送信する。
【0012】
併せて、このリングノード装置30では、主信号処理部331からの主信号系のアラームを警報監視部332で検出して保守端末44に通知するとともに、保守端末44及びSV部43からの警報制御信号についても、主信号重畳部333で主信号のオーバヘッドまたは余剰ビットに重畳して送信するようになされていた。
【0013】
かかる構成のリングノード装置30を有する従来システムの場合、主信号の余剰ビットにオーダワイヤ信号が載るため、その分、伝送容量が増加することになり、更には、余剰ビットの挿入、取り出しの同期処理のための回路(主信号重畳部333等)が必要となり、装置のコストアップも招来した。
【0014】
このための対策として、従来は、公衆回線網をオーダワイヤに使用して音声通話を行う方式もあった。図19は、このオーダワイヤ方式を適用した従来システムの概略構成を示す図であり、センタノード装置10、ベースノード装置20、リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30FのそれぞれのIDU33の近くに設置されている電話機46(46−1,46−2,〜,46−8)を用い、公衆回線網を介して相互に通話を行うようになっている。
【0015】
通常、オーダワイヤは保守連絡用に使用するため、電話機46は常設されるのは希である。従って、図19に示す如くの従来システムでは、設置した客先の電話を借用して通話を行うことになり、通話料金、電話機の占有などの面で客先に迷惑をかけることになった。また、IDU33の設置場所によっては、公衆回線網に接続される電話機がなかったり、あっても遠く離れているということがあり、保守運用作業を円滑に進めることが難しかった。
【0016】
この点に関しては、例えば、保守者が携帯電話端末等を持ち込み、無線回線を通じて公衆回線網を利用するという方法も考えられる。しかしながら、単に、保守者が携帯電話端末を用いる場合は、IDU33が電波が届かない地下室にある場合や、電波輻射が制限されている通信機器室等に設置されている場合には、通話が行えなかった。
【0017】
ところで、この種の無線通信システムの中には、上述したオーダワイヤ機能の他に、各ノード装置の障害を監視して適切な制御を行う障害監視制御機能を有するものもある。この機能を実現する場合、例えば、図16に示すシステムを例にあげれば、監視制御局5が障害監視ノードとして機能し、それ以外の各ノード装置(10,20,30A,30B,30C,30D,30E,30F)からの警報情報の収集を行うと共に、この収集結果に基づく制御情報の配布を行う。
【0018】
この障害監視制御機能に関し、従来システムでは、各ノード装置において、自装置の警報情報を、上述したオーダワイヤのための音声信号と同様、主信号と共にリングを経由して送受するのが一般的であった。
【0019】
すなわち、監視制御情報(各ノード装置の警報情報及び障害監視ノードから各ノード装置への制御情報)の伝送に際し、リング内の各無線区間では、該無線区間部分の独自のフレームの余剰ビット(例えば、誤り訂正フレームの余剰ビット)に重畳する形で伝送するようになっている。
【0020】
以下、その一例として、SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期ディジタル・ハイアラーキ)方式のフレームを採用した場合における監視制御情報の伝送方法について、図16に示すシステムを例にして説明する。この場合、各ノード装置(10,20,30A,30B,30C,30D,30E,30F)の警報情報は、SDHフレーム内のセクションオーバヘッドを用いて伝送される。
【0021】
図20は、このSDH方式により監視制御情報を送信する場合の従来のリングノード装置30の構成を示すものであり、SDHフレーム内のセクションオーバヘッド部分に自装置の警報情報を挿入したり、該セクションオーバヘッド部分から制御情報(障害監視ノードから送られてくる)を分離したりするためのSDH端局装置45が用いられている。
【0022】
このリングノード装置30において、自装置の警報情報は、IDU33内の警報監視部332へ伝送され、ここで所定のフォーマットの信号に変換されてSDH端局装置45に送られる。この変換後の警報信号は、SDH端局装置45において、SDHフレーム内の所定のバイトに挿入され、主信号に重畳されてリング内の無線無線回線を経由して遠隔監視ノードである監視制御局5まで伝送される。監視制御局5からは、逆のルートで制御信号が伝送され、障害の発生したノード装置に対する制御が行われる。
【0023】
かかる従来システムの監視制御方式によれば、各ノード装置にSDH端局装置45を介在させ、無線回線を通じて当該各ノード装置の警報情報を障害監視ノードまで伝送しているため、例えば、図16に示す無線通信システムで、あるリングノード装置で、両隣のリングノード装置との無線回線が切断され、障害監視ノードである監視制御局5との通信ができなくなった場合(例えば、RN30Aと30B間、及び30Bと30C間が共に通信不通となった場合、RN30Aと30Cは、上述したループバック制御によりBN20との接続が保たれて通信を維持できるが、RN30Bは、BN20との接続が遮断されて、システムより遊離する)、このリングノード装置の警報情報が障害監視ノード(障害監視局5)から監視できなくなる。この場合、当該リングノード装置に保守員が駆けつけてターミナルを接続しなければ、警報情報が分からないままとなっていた。
【0024】
このための対策として、従来、無線回線とは別系統で警報情報を伝送する通信経路を確保したものがあり、中でも、リングノード装置の警報信号を所定の信号に変換して当該リングノードに設置した電話端末に送り、該電話端末から一般公衆回線網を通じて障害監視ノードへと伝送する方式もあった。
【0025】
この従来方式では、障害監視ノード側からも、必要に応じて該当各リングノード装置に制御信号を伝送し、該リングノード装置に保守者が駆けつけること無く警報情報の監視が行えるようになる。しかしながら、この従来方式では、リングノード装置の警報は降雨等による回線断等、いつ発生するかも分からない状況に対応するのが普通であることから、リングノード装置の電話端末と一般公衆回線とは常に繋がっているようにする必要があった。
【0026】
従って、リングノード装置で警報が発生していない状態でも、一般公衆回線の使用料がかかってしまうことになった。しかも、この種の無線通信システムにおいて、障害監視ノードは、リング内の全ノード装置の監視を行うのが一般的であるため、これら各ノード装置の数に相当する一般公衆回線数分の課金がなされる結果、回線使用料の大幅な高騰を招来することとなった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来システムのオーダワイヤ方式としては、主信号のオーバヘッド部等の余剰ビットにオーダワイヤ信号を重畳して送信する方式、あるいは有線電話端末または無線電話端末を用い公衆回線網を介して保守連絡用の音声通話信号を送受する方式が主流であった。
【0028】
しかしながら、前者の方式では、主信号にオーダワイヤ信号を重畳するために、伝送容量が増加し、主信号本来の通信効率を損ねる他、オーバヘッド部や余剰ビットにオーダワイヤ信号を重畳させたり取り出すための主信号重畳回路等が必要となって装置のコストアップを招来するという問題点があった。
【0029】
また、後者の方式では、有線電話端末を用いる場合は、客先の電話を借用することで通話料金がかかったり、所望とする場所に端末が無い可能性もあり、また、無線電話端末を用いる場合には、IDUの設置場所によっては無線電波が届かなかったり、無線電波の使用が制限された場所があるなど、IDU装置の設置場所によって使用が制限されるという問題点があった。
【0030】
また、この種の従来システムの障害監視制御方式では、システムから遊離してしまったノード装置の監視も可能にすべく、各ノード装置を一般公衆回線に接続された電話機を通じて監視をするようにしていたため、いつ発生するかも分からない障害に対処するために、常時、一般公衆回線と接続した状態で運用する必要があり、回線使用料がかさみ、監視対象のノード装置が多くなるほど、維持費がかさむという問題点があった。
【0031】
本発明は上記問題点を解消し、主信号重畳回路等の余分な回路が不要で簡単かつ安価な構成を実現でき、しかもIDU装置の設置場所の制約を受けることなく保守運用連絡用の音声通話を行うことが可能な無線通信システムのオーダワイヤ方式を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数のノード装置を該各ノード装置毎に設けられる屋内装置と屋外装置から成る無線装置を介してリング状に接続して成る無線通信システムのオーダワイヤ方式において、前記リング内の各ノード装置は、自装置の屋内装置近傍に配置された第1の末端装置と屋外装置の近傍に配置された第2の末端装置を介して有線による通信が可能な有線通信手段と、前記第2の末端装置に必要に応じて接続され、該接続された状態で相手無線通信端末に発呼して無線接続した後、前記第1と第2の末端装置間の有線通信手段を通じて音声信号を送受する無線通信端末から成る無線通信手段とを具備し、任意のノード装置の前記第2の末端装置に必要に応じて前記無線通信端末を接続し、相手無線通信端末と無線接続することにより、当該ノード装置の前記第1の末端装置と前記相手無線通信端末間で前記有線通信手段及び前記無線通信手段を経由して音声通話が行えると共に、任意の2つのノード装置の前記第2の端末に必要に応じて前記無線通信端末をそれぞれ接続し、一方の無線通信端末から他方の無線通信端末に無線接続することにより、前記2つのノード装置の前記第1の末端装置間で前記有線通信手段及び前記無線通信手段を経由して音声通話が行なえるようにしたことを特徴とする。
【0034】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、有線通信手段は、前記屋外装置側に配設された前記第2の末端装置である親機及び前記屋内装置側に配設された前記第1の末端装置である前記子機から成るインターホンであることを特徴とする。
【0035】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、親機と無線通信端末をアナログインタフェースにより接続することを特徴とする。
【0036】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、親機と無線通信端末をアナログ/ディジタル変換インタフェースにより接続するとともに、前記子機にディジタル/アナログ変換インタフェースを介して制御用端末を接続し、該制御用端末から発行するディジタル制御データにより前記無線通信端末の発呼及び通信の制御を行うことを特徴とする。
【0037】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、有線通信手段は、前記屋内装置に接続される前記第1の末端装置である制御用端末と、前記屋外装置に接続された前記第2の末端装置である外部インターフェース間で、前記屋内装置と前記屋外装置間の接続線を通じて音声信号及びダイヤリング制御信号の少なくとも2種類の信号を送受可能な手段であり、前記無線通信手段は、前記外部インタフェースとの接続端子を備え、前記ダイヤリング制御信号に基づき発呼及び通信の制御を行う前記無線通信端末を有することを特徴とする。
【0038】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、屋内装置は、送話器及び受話器を備えたヘッドセットを接続するインタフェースを有し、該インタフェースを介して前記接続線と前記ヘッドセット間の音声信号の送受の処理を行うことを特徴とする。
【0039】
請求項7の発明は、請求項5の発明において、制御用端末は、送話器及び受話器を備えたヘッドセットを接続するインタフェースを有し、前記接続線を通じた前記ダイヤリング制御信号の発行の処理及び前記接続線と前記ヘッドセット間における音声信号の送受の処理の双方を行うことを特徴とする。
【0040】
請求項8の発明は、請求項2または5の発明において、無線通信端末は、携帯電話端末であることを特徴とする。
【0041】
請求項9の発明は、請求項2または5の発明において、無線通信端末は、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)端末であることを特徴とする。
【0042】
請求項10の発明は、請求項2の発明において、同軸ケーブル及びペア線ケーブルを集合して共通被覆した1本の複合型ケーブルを前記屋内装置と前記屋外装置間に敷設し、前記同軸ケーブルにより前記屋内装置と前記屋外装置間を接続し、前記ペア線ケーブルにより前記インターホンの親機と子機間を接続したことを特徴とする。
【0043】
請求項11の発明は、請求項10の発明において、複合型ケーブルは、その両端に、前記同軸ケーブルを前記屋内装置または前記屋外装置に接続するための接続コネクタを有し、該接続コネクタには前記ペア線ケーブルを導出するスリットが設けられることを特徴とする。
【0044】
請求項12の発明は、請求項10の発明において、複合型ケーブルは、前記同軸ケーブル及び前記ペア線ケーブルの集合体をシールド材で包んだうえで共通被覆されることを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係わる無線通信システムの運用イメージを示す図である。
【0050】
この第1の実施例に係わる無線通信システムは、システム全体の監視と制御の情報を管理する監視制御局5と、この監視制御局5にて監視及び制御されるネットワークの外側に接続するための回線(大容量の伝送路)が接続されるセンタノード装置(CN)10と、後述する各リングノード装置の監視情報の収集と制御情報の配信、更にはこれらの情報のセンタノード装置10との受け渡しを行うベースノード装置(BN)20と、複数のリングノード装置(RN)30A,30B,30C,30D,30E,30Fとから構成され、ベースノード装置20と各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fはこれら各ノード装置毎に設けられる無線装置によって確立される無線回線によりリング状に接続されている。
【0051】
センタノード装置10、ベースノード装置20、リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fとしては、例えば、非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)のデータ伝送を行うATM伝送装置を用いることができる。
【0052】
ベースノード装置20及び各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fは、それぞれ自装置の無線装置によって、対向するリングノード装置との間で双方向の無線回線を確立可能なものである。これによって、システム全体としては、ベースノード装置20,リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F間に、同図右回りの通信ルート及び同図左回りの通信ルートの双方向の通信ルートが形成され、それぞれ例えば現用の通信ルート及び左回りの通信ルートとして利用される。
【0053】
以上に述べた基本構成は、図16に示した一般的な無線通信システムと同様のものである。しかしながら、この第1の実施例に係わるシステムは、リングを構成するベースノード装置20,リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fのオーダワイヤに用いる通信手段に関して以下のような特有の構成を有している。
【0054】
本実施例において、オーダワイヤに用いる通信手段は、各ノード装置10,20,30A,30B,30C,30D,30E,30Fに付設されるインターホン及びこれに必要に応じて接続される携帯電話端末やPHS(Personal Handyphone System)端末等の無線通信端末60(60−1,60−2,60−3,60−4,…)により実現される。
【0055】
なお、図1では、ノード装置とインターホンの構成の関係については、リングノード装置30Cについてしか開示していないが、他の各ノード装置10,20,30A,30B,30D,30E,30F,30Gについても同様に設けられるものである。
【0056】
このリングノード装置30Cの構成に着目して分かるように、本実施例のオーダワイヤに関する通信ルートは、各ノード装置のODU32とIDU33間のインターホンを介した有線通信ルートと、各ノード装置のODU32とIDU33間の無線通信端末60,基地局65を介した公衆回線上の無線通信ルートにより実現される。
【0057】
図2は、図1におけるリングノード装置30Cにおけるオーダワイヤ機能に関する構成(他のノード装置10,20,30A,30B,30D,30E,30F,30Gについても同様)を示す図である。
【0058】
同図において、リングノード装置30Cそのものは、アンテナ31、ODU32、IDU33から構成され、ODU32とIDU33とは、同軸ケーブル34により接続されている。アンテナ31としては、例えば、パラボラアンテナが用いられる。
【0059】
更に、本実施例では、リングノード装置30Cに付随してインターホンが設けられる。インターホンの親機51と子機52は、それぞれODU32とIDU33の近傍に配置され、両者は上記同軸ケーブル34に沿って張設されるペア線ケーブル35により接続されている。
【0060】
インターホンの親機51と子機52には、それぞれヘッドセット53と54が接続可能である。更に、インターホンの親機51には、携帯電話端末またはPHS端末などの無線通信端末60(60−3)が接続されている。
【0061】
図1からも分かるように、リングノード装置30Cの構成要素のうち、ODU32は、建物の外部(屋上等)に設けられ、IDU33は建物の内部(地下室等)に設けられる。同様に、インターホンについては、親機51がODU32に近接して建物の外部に設けられ、また、子機52はIDU33に近接して建物の内部に設けられる。
【0062】
次に、本実施例に係わる無線通信システムにおける保守運用動作について説明する。ここで、例えば、ベースノード装置10側の保守者とリングノード装置30C側の保守者とが上述したインターホン及び無線通信端末60を利用して音声通話により連絡をとりながら、リングノード装置30Cの保守を行う場合について考えて見る。
【0063】
この場合、リングノード装置30C側では、ODU32側とIDU33側とにそれぞれ保守者を配置する。この状態で、オーダワイヤのための音声通話を行うには、まず、IDU33側の保守者がインターホンの子機52の呼出スイッチを押下する。
【0064】
これにより、インターホンの親機51の呼出音(チャイム)が鳴動される。この呼出音により、ODU32側の保守者がインターホンの親機51でオフフック操作を行うと、親機51と子機52間の通話路が接続され、これら両者間の通話が可能になる。親機51と子機52間の通話は、ヘッドセット53と54とを介して行われる。これにより、ODU32側の保守者とIDU33側の保守者は互いにハンドフリーの状態で通話を行うことができ、保守運用の作業性を高めることができる。
【0065】
インターホンの親機51と子機52の接続後、IDU33側の保守者が、センタノード装置10側の保守者と通話を行うためには、IDU33側の保守者からODU32側の保守者に対してセンタノード装置10側と通話したい旨を通知する。
【0066】
この通知を受けて、ODU32側の保守者は、インターホンの親機51のアナログ信号(音声信号)出力端子を無線通信端末60−3のアナログインタフェース端子(音声入出力端子)に接続し、該無線通信端末60−3からセンタノード装置10側の移動通信端末60−1のダイヤル番号を入力し、公衆回線網へダイヤリングする。
【0067】
このダイヤリングにより、ODU32側の保守者がダイヤル操作した移動無線端末60−3とセンタノード装置10側の移動通信端末60−1とが無線回線により接続された後、IDU33側の保守者とセンタノード装置10側の保守者とがそれぞれインターホンの子機52と移動通信端末60−1を利用して音声通話を行うことができる。
【0068】
この音声通話中、IDU33側の保守者から発せられた音声は、ヘッドセット54により音声信号に変換され、インターホンの子機52、ペア線ケーブル35、インターホンの親機51を介してアナログ信号S11,S12として無線通信端末60−3に送られ、更にこの無線通信端末60−3から無線回線(公衆回線)により基地局65を介してセンタノード装置10側の無線通信端末60−1に送信される。
【0069】
また、センタノード装置10側の保守者からの音声信号は、逆のルートでリングノード装置30C側のインターホンの子機52まで送られ、ヘッドセット54により再生出力される。
【0070】
尚、このIDU33側の保守者とセンタノード装置10側の保守者との通話中に、必要があれば、IDU33側の保守者からセンタノード装置10側の保守者に依頼することにより、センタノード装置10側のインターホンの親機51に無線通信端末60−1を接続してもらい、かつこの親機51から子機52を呼び出してもらうことによって、この呼び出しにセンタノード装置10のIDU33側の保守者が応答した後に、IDU33側の保守者とセンタノード装置10のIDU33側の保守者との間でそれぞれヘッドセット54を利用して音声通話を行うことも可能である。
【0071】
なお、この例では、リングノード装置30C側の保守者とセンタノード装置10側の保守者とがそれぞれインターホンの子機52と無線通信端末60−1を介して音声通話を行う場合について述べたが、リングノード装置30Cからは、センタノード装置10に対してばかりではなく、任意のノード装置に対しても同様の手順でアクセスして音声通話が行えることは言うまでもない。
【0072】
この第1の実施例では、インターホンの親機51と子機52との間をアナログインタフェースにより構成した例であるが、他の構成例としては、この間をディジタルインタフェースとすることも可能である。
【0073】
図3は、第2の実施例に係わるリングノード装置30Cにおけるオーダワイヤ機能に関する構成(他の各ノード装置10,20,30A,30B,30D,30E,30Fについても同様)を示す図であり、第1の実施例に係わるものと同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
【0074】
この第2の実施例において、リングノード装置30CのODU32とIDU33間にインターホンの親機51と子機52を設け、かつこのインターホンの親機51に無線通信端末60(60−3)を接続し得るようにした点は第1の実施例と同様である。
【0075】
更に、この第2の実施例では、インターホンの親機51と無線通信端末60−3間にアナログ/ディジタル(A/D)変換インタフェース55を介在させると共に、インターホンの子機52にディジタル/アナログ(D/A)変換インタフェースを介してパーソナルコンピュータ70を接続して構成される。
【0076】
この第2の実施例に係わるリングノード装置30Cを収容して成る第2の実施例に係わるシステム(基本構成は、第1図のシステムと同様)において、リングノード装置30CのIDU33側の保守者とODU32側の保守者間で音声通話を行う場合の動作について図1に示すシステム構成図を参照して説明する。
【0077】
この場合、リングノード装置30Cでは、第1の実施例と同様、IDU33側の保守者がインターホンの子機52の呼出スイッチを押下することにより、インターホンの親機51の呼び出しを行う。
【0078】
この呼び出しに対して、ODU32側の保守者がインターホンの親機51のオフフック操作により応答すると、以後、インターホンの子機52と親機51とが接続され、IDU33側の保守者とODU32側の保守者とがそれぞれヘッドセット54と53を用いて音声通話を行うことができる。
【0079】
この通話においては、ヘッドセット54から入力されたIDU33側の保守者の音声信号は、D/A変換インタフェース56、インターホンの子機52、ペア線ケーブル35、インターホンの親機51、A/D変換インタフェース55を通ってアナログ信号S21,S22,S23としてヘッドセット53まで送られ、音声として再生出力される。
【0080】
次に、例えば、第1の実施例と同様、リングノード装置30Cの保守を行うことを目的として、リングノード装置30CのIDU33側の保守者がセンタノード装置10側の保守者と音声通話を行う場合には、ODU32側に接続された無線通信端末60−3からセンタノード装置10側の無線通信端末60−1に対してダイヤリングを行う必要がある。
【0081】
この場合、IDU33側の保守者は、例えば、ODU32側の保守者との上述した通話によりA/D変換インタフェース55を無線通信端末60−3のディジタルインタフェース端子に接続することを依頼した後、パーソナルコンピュータ70から、センタノード装置10側の無線通信端末60−1のダイヤル番号及び無線通信端末60−3の制御情報(ダイヤリング起動指令を含む)を入力する。
【0082】
この入力操作により、パーソナルコンピュータ70から出力されたダイヤル番号と制御情報(ディジタル信号S31)はD/A変換インタフェース56によってアナログ信号に変換(変調)され、インターホンの子機52、ペア線ケーブル35、インターホンの親機51を介してアナログ信号S21,S22,S23としてA/D変換インタフェース55まで送られる。ここで、A/D変換インタフェース55は、インターホンの親機51から入力されるアナログ信号(ダイヤル番号及び制御情報)をディジタル信号S32に変換(復調)し、無線通信端末60−3のディジタルインタフェース端子に出力する。
【0083】
無線通信端末60−3では、A/D変換インタフェース55から入力される制御情報を基に入力ダイヤル番号に従って無線通信端末60−1に対するダイヤリングを行う。
【0084】
このダイヤリングにより、無線通信端末60−3と無線通信端末60−1との無線回線が接続された後、リングノード装置30CのIDU33側におけるD/A変換インターフェース56の入力をヘッドセット54側に切り換えることにより、該IDU33側の保守者とセンタノード装置10側の保守者とがそれぞれヘッドセット54と無線通信端末60−1を利用して音声通話を行うことができる。
【0085】
この音声通話中、IDU33側の保守者から発せられた音声は、ヘッドセット54により音声信号に変換され、D/A変換インタフェース56、インターホンの子機52、ペア線ケーブル35、インターホンの親機51を介してアナログ信号S21,S22,S23としてA/D変換インタフェース55まで送られ、ここでディジタル信号S32に変換された後、無線通信端末60−3から無線回線(公衆回線)により基地局65を介してセンタノード装置10側の無線通信端末60−1に送信される。
【0086】
また、センタノード装置10側の保守者からの音声信号は、逆のルートでリングノード装置30C側のD/A変換インタフェース56まで送られ、ヘッドセット54により再生出力される。
【0087】
尚、このIDU33側の保守者とセンタノード装置10側の保守者との通話中に、必要があれば、IDU33側の保守者からセンタノード装置10側の保守者に依頼することにより、センタノード装置10側のA/D変換インタフェース55に無線通信端末60−1を接続してもらい、かつインターホンの親機51から子機52を呼び出してもらうことによって、この呼び出しにセンタノード装置10のIDU33側の保守者が応答した後に、IDU33側の保守者とセンタノード装置10のIDU33側の保守者との間でそれぞれヘッドセット54を利用して音声通話を行うことも可能である。
【0088】
また、無線通信端末60−3と無線通信端末60−1との無線回線が接続された後、引き続きデータ通信を行う場合等には、IDU33側のD/A変換インターフェース56の入力を、ダイヤリング時と同じくパーソナルコンピュータ70側に保っておくことにより対処できる。この場合において、パーソナルコンピュータ70のヘッドセット端子及びモデム(変復調)機能を使用することもできる。
【0089】
以上に述べた第1,第2の実施例におけるオーダワイヤ方式を利用することによって、該システムに関する以下のような保守運用が行える。例えば、図1における本発明システムの運用形態からも分かるように、無線アクセス装置であるODU32、IDU33はそれぞれ建物の屋外と屋内に分けて設置される。無線アクセス系システムでは、各無線装置を設置した場所のリモートノード装置間を無線回線によりデータ通信し、リング状に双方向通信を行う。リング内には、ベースノード装置20が存在し、監視制御局3がセンタノード装置10を介して各リングノード装置の監視・制御を集中して処理している。
【0090】
従って、無線アクセス系システムの据え付け、保守にあたっては、各リングノード装置、ベースノード装置、センタノード装置の保守者が連絡を取り合って、据え付け調整、保守点検等を行う必要がある。
【0091】
まず、IDU33とODU32の据え付けの際には、ODU32のパラボラアンテナ31の方向を決めるために、IDU33設置場所の保守者より、ODU32側の保守者へ受信レベルを連絡し、最適な受信レベルが得られるようにアンテナ方向の調整を行う。また、リングノード装置間の無線データ通信の状況を確認するために、保守者間で連絡を取り、送信出力レベルを調整する必要もある。
【0092】
この保守運用時の音声連絡用の通信手段として、上述した、インターホン及び無線通信端末によるオーダワイヤ方式を利用することが可能になる。更には、サービス開始のループバック解除や、サービス回線接続の連絡にも当該オーダワイヤ方式を利用することができる。
【0093】
この場合において、第1及び第2の実施例のオーダワイヤ方式では、ODU32とIDU33間を、インターホンを介して、主信号とは別経路で音声信号を伝送するため、主信号重畳回路等の余分な回路が不要で簡単かつ安価な構成で済むことになる。
【0094】
しかも、ODU32とIDU33間は、有線インタフェースで実現されているため、IDUが無線電波の届かない地下室等に設置されている場合であってもオーダワイヤのための通信を行うことができ、IDU33装置の設置場所の制約を受けることなく保守運用連絡用の音声通話を行うことが可能となる。
【0095】
ところで、第1,第2の実施例では、オーダワイヤのための通信手段として、インターホンを用いているが、このインターホンの親機51と子機52は、それぞれ屋外に配置されたODU32と屋内に配置されたIDU33間に近接して設けられるため、両者の距離が離れており、これら両者を接続するためにペア線ケーブル35の敷設作業が必要となる。
【0096】
インターホンの親機51と子機52を接続するための最も一般的な方法は、例えば、図2及び図3に示す如く、ODU32とIDU33間を接続する同軸ケーブル34とは別に、親機51と子機52間にCCPケーブルから成るペア線ケーブル35を敷設して接続する方法がある。
【0097】
しかしながら、この方法では、同軸ケーブル34とペア線ケーブル35とを別々に敷設することから、2回の敷設作業が必要となり、作業性が低下することになる。また、この方法では、ケーブルが2本必要となり、設置スペースが増大するとともに、ケーブル2本分の経費がかかり、システムコストも高騰することになる。
【0098】
そこで、本発明では、インターホンの親機51とODU32、及びインターホンの子機52とIDU33がそれぞれほぼ同一位置にあることに着目し、ODU32とIDU33間を接続する同軸ケーブル34とインターホンの親機51と子機52とを接続するペア線ケーブル35とを集合させて1本化した複合型ケーブルを用いてこれらの接続を行うようにしている。
【0099】
図4は、オーダワイヤ用の通信手段にアナログインタフェースを適用した場合(図2参照)における複合型ケーブル36の使用例を示す図であり、図5は、同通信手段としてディジタルインタフェースを適用した場合(図3参照)における複合型ケーブル36の使用例を示す図である。
【0100】
図4,図5のいずれの場合においても、ODU32及びインターホンの親機51とIDU33及びインターホンの子機52との間には、同軸ケーブル34とペア線ケーブル35を1本に集合した複合型ケーブル36が敷設されている。
【0101】
図6は、本発明に係わる複合型ケーブル36の一構成例を示すものであり、同図(b)は同図(a)のA−A線による断面図を示したものである。同図における複合型ケーブル36Aは、同軸ケーブル34Aとペア線ケーブル35Aとを一本に集合してチューブ状の外被361により被覆したものであり、特に、同軸ケーブル34Aの末端部には同軸コネクタ341Aが設けられる。
【0102】
図4,図5の使用例においては、この1本の複合型ケーブル36AをODU32とIDU33間に敷設し、同軸ケーブル34Aの末端で同軸コネクタ341AによりODU32及びIDU33に接続するとともに、ペア線ケーブル35Aの末端でインターホンの親機51及び子機52にそれぞれ接続する。
【0103】
図7は、本発明に係わる複合型ケーブル36の別の構成例を示すものであり、同図(b)は同図(a)のB−B線による断面図を示したものである。同図における複合型ケーブル36Bは、同軸ケーブル34B(内部導体343B及び外部導体344Bから成る)とペア線ケーブル35Bとを裸線のまま一本に集合化して絶縁体362により共通被覆したものである。
【0104】
この複合型ケーブル36Bでは、同軸ケーブル34Bの末端部には複合型ケーブル36B全体を覆うような同軸コネクタ341Bが設けられ、その外周の一端には、内部のペア線ケーブル35を導出するためのスリット342Bが形成されている。
【0105】
図4,図5の使用例においては、この1本の複合型ケーブル36BをODU32とIDU33間に敷設し、同軸ケーブル34Bの末端でスリット付同軸コネクタ341BによりODU32及びIDU33に接続するとともに、該スリット付同軸コネクタ341Bのスリット342Bからペア線ケーブル35Bを導出したうえでそれぞれインターホンの親機51及び子機52を接続する。
【0106】
更に、図8は、複合型ケーブル36Bの変形例に係わるケーブルの断面構造を示したものである。同図における複合型ケーブル36Cは、同軸ケーブル34C(内部導体343C及び外部導体344Cから成る)とペア線ケーブル35Cとを裸線のまま一本に集合化して絶縁体362により共通被覆したうで、更にシールド材363を介して外被364により共通被覆したものである。
【0107】
上述した複合型ケーブル36A,36B,36Cのいずれも、ODU32とIDU33間を接続する同軸ケーブル34とインターホンの親機51と子機52とを接続するペア線ケーブル35とを集合させて1本化した構造を有するため、ODU32とIDU33間のケーブルの敷設作業が1回で済み、作業性が改善できる。特に、複合型ケーブル36B,36Cでは、同軸ケーブル34とペア線ケーブル35を裸線のまま共通被覆していることから、本来の同軸ケーブル1本分とほぼ同じ太さに形成することができ、設置スペースを節減できると共に、低コスト化も期待できる。
【0108】
次に、本発明に係わるオーダワイヤ方式の他の実施例について説明する。以下の各実施例は、各ノード装置におけるODU32とIDU33間の有線通信手段を、第1,第2の実施例に示したようなインターホンを用いずに実現するものである。
【0109】
図9は、第3の実施例に係わるリングノード装置30Cにおけるオーダワイヤ機能に関する構成(他の各ノード装置10,20,30A,30B,30D,30E,30Fについても同様)を示す図であり、第1,第2の実施例に係わるものと同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
【0110】
この第3の実施例に係わるリングノード装置30Cにおいて、ODU32とIDU33とは同軸ケーブル34により接続されている。ODU32には、インタフェース部57が接続され、更に、このインタフェース部57は、携帯電話端末やPHS端末等の無線通信端末60(60−3)及びヘッドセット53を接続可能に構成されている。
【0111】
ここで、インタフェース部57と無線通信端末60間の接続は、後述するダイヤル情報等の制御信号を伝送する制御線と音声信号を伝送する音声信号線とを別々に設けて接続するようになっている。
【0112】
このように別線で設けられる音声信号線及び制御線を通じた音声信号及び制御信号の送受に対応すべく、インタフェース部57は、音声信号と制御信号とを分別識別し、この識別結果を基に伝送経路の切り換えを行う信号識別・切換機能が付加されている。
【0113】
他方、IDU33は、パーソナルコンピュータ70及びヘッドセット54とを、それぞれ個別の信号線により接続可能に構成されている。
【0114】
この第3の実施例に係わるリングノード装置30Cを収容して成る第3の実施例に係わるシステム(基本構成は、第1図のシステムと同様)において、例えば、第1の実施例と同様、リングノード装置30Cの保守を行うことを目的として、リングノード装置30CのIDU33側の保守者がセンタノード装置10側の保守者と音声通話を行う場合の動作について図1に示すシステム構成図を参照して説明する。
【0115】
この場合、リングノード装置30CのIDU33側の保守者は、パーソナルコンピュータ70から、センタノード装置10側の無線通信端末60−1のダイヤル番号及び無線通信端末60−3の制御情報(ダイヤリング動作の起動を含む)を入力する。
【0116】
この入力操作により、パーソナルコンピュータ70から出力されたダイヤル番号と制御情報は制御信号S41としてIDU33に入力され、更に、同軸ケーブル34、ODU34を通じてデータ信号S51,S52としてインタフェース部57に送られる。
【0117】
インタフェース部57では、この時の入力データ(ダイヤル番号及びダイヤル起動信号)を制御信号S42として制御線を介して無線通信端末60−3の制御信号入力端子に出力する。
【0118】
無線通信端末60−3では、この入力されるデータを基にこの時のダイヤル番号に従って無線通信端末60−1に対するダイヤリングを行う。このダイヤリングにより、無線通信端末60−3と無線通信端末60−1との無線回線が接続された後、インタフェース部57において、無線通信端末60との入出力経路を音声信号線側に切り換えることにより、該IDU33側の保守者とセンタノード装置10側の保守者とがそれぞれヘッドセット54と無線通信端末60−1を利用して音声通話を行うことができる。
【0119】
この音声通話中、IDU33側の保守者から発せられた音声は、ヘッドセット54により音声信号S61に変換された後、IDU33とODU32間を同軸ケーブル34を通じてデータ信号S51,S52としてインタフェース部57に入力された後、音声信号線を通り音声信号S62として移動無線端末60−3に入力され、更に、この無線通信端末60−3から無線回線(公衆回線)により基地局65を介してセンタノード装置10側の無線通信端末60−1に送信される。
【0120】
また、センタノード装置10側の保守者からの音声信号は、逆のルートでリングノード装置30C側のIDU33まで送られ、ヘッドセット54により再生出力される。
【0121】
なお、ここでは、リングノード装置30C側のIDU33側の保守者がヘッドセット54を用いてセンタノード装置10側の無線通信端末60−1の利用者と通話を行う場合について述べたが、この時に、インタフェース部57に接続されたヘッドセット53を利用して、ODU32側の保守者がセンタノード装置10側の無線通信端末60−1を利用者と通話を行うようにすることも可能である。
【0122】
ところで、この無線通信システムでは、オーダワイヤによる音声通話を行っている際も、アンテナ31、ODU32、同軸ケーブル34、IDU33という経路で無線アクセス系の主信号の送受が行われている。従って、本実施例では、ODU32とIDU31とは、オーダワイヤとしての制御信号及び音声信号を、主信号の周波数とは別の周波数のデータ信号として周波数多重化により同軸ケーブル34上で伝送可能な機能を持たせることで、主信号とオーダワイヤ信号の干渉を防止するようにしている。つまり、本実施例においても、主信号にオーダワイヤ信号を重畳する処理は行われず、伝送容量が増加することもない。
【0123】
図10は、第4の実施例に係わるリングノード装置30Cにおけるオーダワイヤ機能に関する構成(他の各ノード装置10,20,30A,30B,30D,30E,30Fについても同様)を示す図である。
【0124】
この第4の実施例に係わるリングノード装置30Cにおいて、ODU32とIDU33とは同軸ケーブル34により接続されている。ODU32には、インタフェース部58が接続され、更に、このインタフェース部58は、携帯電話端末やPHS端末等の無線通信端末60(60−3)及びヘッドセット53を接続可能に構成されている。ここで、インタフェース部58と無線通信端末60間の接続は、データ信号線のみで行うようになっている。
【0125】
他方、IDU33には、一本のデータ信号線を介してパーソナルコンピュータ70が接続される。このパーソナルコンピュータ70は、ヘッドセット54を接続可能なものであある。
【0126】
このように、第4の実施例は、オーダワイヤのための通信手段として、パーソナルコンピュータ70と無線通信端末60を用いる点は第3の実施例のものと同じであるが、このパーソナルコンピュータ70と無線通信端末60間の制御信号及び音声信号とを1本のデータ信号線にて扱う点が第3の実施例のものと相違している。
【0127】
このように、制御信号と音声信号とを1本のデータ線で扱うべく、インタフェース部58とパーソナルコンピュータ70とは、それぞれ、音声信号のディジタル符号化手段及び復号化手段を具備した構成により実現される。
【0128】
この第4の実施例に係わるリングノード装置30Cを収容して成る第4の実施例に係わるシステム(基本構成は、第1図のシステムと同様)において、例えば、リングノード装置30CのIDU33側の保守者がセンタノード装置10側の保守者と音声通話を行う場合も、第3の実施例ものと同様、IDU33側の保守者が、パーソナルコンピュータ70から、センタノード装置10側の無線通信端末60−1のダイヤル番号及び無線通信端末60−3の制御情報(ダイヤリング動作の起動を含む)を入力して無線通信端末60−3まで送り、該無線通信端末60−3で、この入力されるデータを基にこの時のダイヤル番号に従って無線通信端末60−1に対するダイヤリングを行うことにより、無線通信端末60−3と無線通信端末60−1との無線回線を接続することができる。
【0129】
この回線接続後、IDU33側の保守者とセンタノード装置10側の保守者とはそれぞれヘッドセット54と無線通信端末60−1を利用して音声通話を行うことができる。
【0130】
但し、第4の実施例に係わるシステムでは、無線通信端末60−3とインタフェース部58間が1本のデータ信号線のみで接続され、かつIDU33側の保守者が用いるヘッドセットが、IDU33との間でディジタル信号を送受するパーソナルコンピュータ70に接続されている構成上、この時の通話音声信号は以下の如くに処理される。
【0131】
すなわち、この音声通話中、IDU33側の保守者から発せられた音声は、ヘッドセット54により音声信号に変換された後、パーソナルコンピュータ70内のディジタル符号化手段によりディジタル信号(データ信号S71)に変換された後、IDU33とODU32間を同軸ケーブル34を通じてデータ信号S72,S73としてインタフェース部58まで送られ、データ信号線を通りデータ信号S74として移動無線端末60−3に入力される。更に、この無線通信端末60−3は上記ディジタル音声信号を無線回線(公衆回線)により基地局65を介してセンタノード装置10側の無線通信端末60−1に送信する。
【0132】
また、センタノード装置10側の保守者からの音声信号は、逆のルートでリングノード装置30C側のIDU33に接続されるパーソナルコンピュータ70まで送られ、このパーソナルコンピュータ70の復号化手段によりアナログ音声信号に変換され、ヘッドセット54により再生出力される。
【0133】
なお、ここでは、リングノード装置30C側のIDU33側の保守者がヘッドセット54を用いてセンタノード装置10側の無線通信端末60−1の利用者と通話を行う場合について述べたが、この時に、インタフェース部58に接続されたヘッドセット53を利用して、ODU32側の保守者がセンタノード装置10側の無線通信端末60−1を利用者と通話を行うようにすることができる点も第3の実施例のものと同様である。
【0134】
この場合、インタフェース部58は、ヘッドセット53からのアナログ音声信号を自装置内のディジタル符号化手段によりディジタル信号に変換してデータ信号S74として移動無線端末60−3に送出し、また、移動無線端末60−3からのディジタル音声信号(データ信号S74)を自装置内の復号化手段によりアナログ音声信号に変換してヘッドセット53に送出するように動作する。
【0135】
このように、第4の実施例では、インタフェース部58及びパーソナルコンピュータ70内にディジタル符号化/復号化手段を設けることにより、ダイヤリングのための制御情報とディジタル音声信号とを1本のデータ信号線により接続することが可能になる。また、このディジタル符号化/復号化手段を持つインタフェース部58及びパーソナルコンピュータ70を含むシステム構成によれば、ディジタルデータ化の効果として、音声信号の帯域64KHzを圧縮して通信することもでき、同軸ケーブル54上の伝送容量の更なる低減も見込めるようになる。
【0136】
これら第3及び第4の実施例のものにおいても、屋外に配置されるODU32に接続可能な無線通信端末60と、ODU32とIDU33を介して有線接続されるパーソナルコンピュータ70から成るオーダワイヤ用通信手段を適用したため、たとえIDU33が電波の届かない(あるいは電波の使用に規制がある)場所に配置されていたとしても、IDU33側の保守者は、上記有線インタフェースを通じて屋外にある無線通信端末60と接続し、更にこの無線通信端末60を介して、対向するリングノード装置、ベースノード装置あるいはセンタノード装置の保守者と、基地局経由で通話を行うことが可能となる。
【0137】
また、第3,第4の実施例では、主信号にオーダワイヤ信号を重畳しないことが基本であるため、伝送容量の増加を招くことはなく、しかも主信号重畳部等の余分な機能は不要となり、システムコストのコストダウンにも貢献できる。
【0138】
更に、第3,第4の実施例では、第1,第2の実施例から期待できない効果として、広く汎用されている携帯電話端末あるいはPHS端末等の移動無線端末60と、これをODU32に接続するためのインタフェース手段56,57、及びヘッドセット54の接続端子を備えたパーソナルコンピュータ70を保守者が持っていくことにより、どんな設置場所からも音声通話を行うことができ、インターホン等を常設しておく必要があるシステム構成に比べて運用場所の制限を小さく、しかも無線アクセス装置自体のコストアップを抑制できるという効果が期待できる。
【0139】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。上記第1〜第4の実施例は、無線アクセス系システムのおける保守点検等のために用いるオーダワイヤ機能に関する提案であったが、第5の実施例は、この種の無線アクセス系システムにおける障害監視に関する機能を提案するものである。
【0140】
図11は、第5の実施例に係わる無線通信システムの障害監視制御に関する運用イメージを示す図である。この第5の実施例に係わるシステムの基本構成も図1に示したシステムと同様である。すなわち、この第5の実施例に係わるシステムは、システム全体の監視と制御の情報を管理する監視制御局5と、この監視制御局5にて監視及び制御されるネットワークの外側に接続するための回線(大容量の伝送路)が接続されるセンタノード装置(CN)10と、後述する各リングノード装置の監視情報の収集と制御情報の配信、更にはこれらの情報のセンタノード装置10との受け渡しを行うベースノード装置(BN)20と、複数のリングノード装置(RN)30A,30B,30C,30D,30E,30Fとから構成され、ベースノード装置20と各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fはこれら各ノード装置毎に設けられる無線装置によって確立される無線回線によりリング状に接続されている。
【0141】
ベースノード装置20及び各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fは、それぞれ自装置の無線装置によって、対向するノード装置との間で双方向の無線回線を確立可能なものである。これによって、システム全体としては、ベースノード装置20,リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F間に、同図右回りの通信ルート及び同図左回りの通信ルートの双方向の通信ルートが形成され、それぞれ例えば現用の通信ルート及び左回りの通信ルートとして利用される。
【0142】
上記基本構成に加えて、第5の実施例では、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fに対し、それぞれ、無線通信端末60A,60B,60C,60D,60E,60Fが接続されている。これら無線通信端末60A,60B,60C,60D,60E,60Fは、該当する各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fで発生した警報情報を障害監視ノードである監視制御局5に伝えるための無線アクセス手段であり、例えば、携帯電話端末やPHS端末等が用いられる。
【0143】
特に、本実施例において、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fは、自装置内で警報が発生した場合にのみ該当する各無線通信端末60A,60B,60C,60D,60E,60Fから基地局65を介して一般公衆回線によりベースノード装置20へとその警報情報を送信すべくこれら各無線通信端末60A,60B,60C,60D,60E,60Fを制御するものである。
【0144】
図12は、第5の実施例に係わる無線通信システムのリングノード装置30A(リングノード装置30B,30C,30D,30E,30Fも同様の構成)の構成を示す図である。同図に示すように、このリングノード装置30Aは、図20に示す従来のノード装置からSDH端局45を取り除くと共に、IDU33内に設けられる警報発信制御部335及びこの警報発信制御部335の制御対象である無線通信端末60Aを新たに付加した構成を有するものである。
【0145】
警報発信制御部335は、警報監視部(ALM)332の状態に基づき警報が発生したか否かを監視し、警報が発生した場合にのみ、無線通信端末60Aに警報制御信号S51を送出することにより、該無線通信端末60Aから遠隔監視ノードである監視制御局5に発呼し、この発呼により監視制御局5と接続された後、この無線通信端末60Aから基地局65を通じて一般公衆網により警報情報を監視制御局5に送信する制御を行うものである。
【0146】
この第5の実施例に係わるシステムの警報監視動作について、図11及び図12を参照して詳述する。図11において、システムが正常状態にある時、画像、映像、音声、テキスト等の主信号は、各ノード装置間に張られた無線回線を介して、例えば、現用ルートによりベースノード装置20→リングノード装置30A→30B→30C→30D→30E→30F→ベースノード装置20の順に送られ、ベースノード装置20からは光ファイバによる伝送区間を通じてセンタノード装置10,監視制御局5まで送られる。
【0147】
リング内の各ノード装置では、図12に示す如く、ユーザインタフェースを有し、アンテナ31、ODU32、主信号処理部331を通じて、必要な情報を送信または受信できるようになっている。
【0148】
この正常状態での通信中、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fでは、IDU33内に設けられた警報発信制御部335において、警報監視部332の状態を監視することにより、警報が発生したかどうかを監視している。そして、警報が発生した場合、警報発信制御部335は、この警報情報を無線通信端末60を通じて監視制御局5へと伝送するための制御を行う。
【0149】
例えば、リングノード装置30Aにおいて、警報発信制御部335で警報の発生が検出された場合、この警報発信制御部335は、この警報情報を電話回線(一般公衆回線)で伝送するデータに変換するとともに、このデータに監視制御局5を呼び出すための発呼制御信号を付加した警報制御信号S51を生成し、該警報制御信号S51を無線通信端末60Aのデータ入力端子へと送出する。ここで、発呼制御信号は、予め設定された、警報情報の送信先である監視制御局5のダイヤル番号を含んだものである。
【0150】
無線通信端末60Aでは、警報発信制御部335から入力された警報制御信号S51を基に、発呼制御情報に含まれるダイヤル番号に従ったダイヤリングを行い、更にこのダイヤリングにより呼び出し先の監視制御局5からの応答があった後、上記警報データを、基地局65を介し一般公衆回線を通じて監視制御局5に送信する。
【0151】
各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fの警報情報を監視している監視制御局5では、障害の発生したリングノード装置(例えば、30A)から送られてきた警報情報を一般公衆回線を通じて受信すると、この警報情報を解析して障害評定し、この時の障害発生リングノード装置(30A)に対してその障害評定に対応した保守対応の指示を行う。
【0152】
次に、この第5の実施例に係わるシステムでリング分断に至る障害が発生した場合の警報監視動作について説明する。
【0153】
図13は、第5の実施例に係わるシステムでの正常状態での通信中(図11参照)に、リングノード装置30Bと30C間、及び30Cと30D間の2箇所の無線伝送区間が通信不通に陥った場合の運用状況を示したものである。
【0154】
この場合、各障害発生箇所に隣接するリングノード装置30Bと30Dとが、それぞれループバックポイント(LB1,LB2)において、現用の通信ルートと予備の通信ルートとを折り返して接続するループバックの制御を行う。
【0155】
これにより、リング内には、リングノード装置30Bと30Dを末端として折り返された、上記各障害発生箇所を迂回した新たな通信ルートが確立され、該迂回通信ルートを通じてベースノード装置20とリングノード装置30A,30B,及びリングノード装置30F,30E,30D間で、各種情報の送受を維持できる。
【0156】
他方、リングノード装置30Cは、上記リングノード装置30Bと30Dとによるループバックポイント(LB1,LB2)でのループバックによってベースノード装置20との接続が遮断され、システムから遊離してしまう。
【0157】
このように、両隣のリングノード装置30B及び30Dのループバックポイント(LB1,LB2)から切り離され、システムから遊離した場合であっても、リングノード装置30Cは、自装置に設けられた無線アクセス手段である無線通信端末60Cを通じて、自装置の警報情報を監視制御局5へと伝送することができる。この警報情報伝送動作は、図11におけるリング正常時の各リングノード装置による警報情報伝送動作と同様であるため、ここでの詳しい動作説明は割愛する。
【0158】
尚、第5の実施例では、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fがリング内の無線伝送区間とは別の無線アクセス手段(無線通信端末60A,60B,60C,60D,60E,60F)を具備し、警報が発生した場合にのみ該無線アクセス手段を介して警報情報を伝送する構成について述べたが、警報が発生した場合にのみ警報情報を伝送するという条件さえ満たせば、無線アクセス手段に限らず、有線アクセス手段を用いることも可能である。
【0159】
図14は、第6の実施例に係わる無線通信システムの障害監視制御に関する運用イメージを示す概念図である。この第6の実施例に係わるシステムの基本構成も図11に示したシステムと同様であるが、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F及びベースノード装置20が、障害監視ノードである監視制御局5への警報情報伝送のためのアクセス手段として、無線アクセス手段に代えて、有線アクセス手段を持つ点が第5の実施例と異なるものである。
【0160】
すなわち、この第6の実施例に係わるシステムにおいて、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F及びベースノード装置20はは、それぞれ、パーソナルコンピュータ61A,61B,61C,61D,61E,61F及び61Gを介して一般公衆網66内の各回線660に接続されている。
【0161】
本実施例において、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F,ベースノード装置20は、自装置内で警報が発生した場合にのみ該当する各パーソナルコンピュータ61A,61B,61C,61D,61E,61F,61Gから一般公衆回線660を介してベースノード装置20へと当該警報情報を送信すべくこれら各パーソナルコンピュータ61A,61B,61C,61D,61E,61Fの動作を制御する。
【0162】
図15は、第6の実施例に係わる無線通信システムのリングノード装置30A(リングノード装置30B,30C,30D,30E,30F及びベースノード装置20も同様の構成)の構成を示す図であり、第5の実施例に用いられる各リングノード装置(図12参照)の各部と同様の機能を果たすものには同一の符号を付している。
【0163】
図15に示すように、第6の実施例に係わるリングノード装置30Aは、IDU33内に警報発信制御部336を具備して構成される。
【0164】
警報発信制御部336は、警報監視部(ALM)332の状態に基づき警報が発生したか否かを監視し、警報が発生した場合にのみ、パーソナルコンピュータ61A内部のモデム611に警報制御信号S52を送出することにより、該モデム611から遠隔監視ノードである監視制御局5に発呼し、この発呼により監視制御局5と接続された後、このモデム611から一般公衆網を通じて上記警報情報を監視制御局5に送信する制御を行うものである。
【0165】
この第6の実施例に係わるシステムの警報監視動作について、図14及び図15を参照して詳述する。図14において、システムが正常状態にある時の主信号の伝送は図13のシステムに関して述べた通りである。
【0166】
この正常状態での通信中、各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30F,ベースノード装置20では、IDU33内に設けられた警報発信制御部336において、警報監視部332の状態を監視することにより、警報が発生したかどうかを監視している。そして、警報が発生した場合、警報発信制御部336は、この警報情報をパーソナルコンピュータ60内部のモデム611を通じて監視制御局5へと伝送するための制御を行う。
【0167】
例えば、リングノード装置30Aにおいて、警報発信制御部336で警報の発生が検出された場合、この警報発信制御部336は、当該警報情報を電話回線(一般公衆回線)で伝送するデータに変換するとともに、このデータに監視制御局5を呼び出すための発呼制御信号を付加した警報制御信号S52を生成し、該警報制御信号S52をパーソナルコンピュータ60A内部のモデム611へと送出する。ここで、発呼制御信号は、予め設定された、警報情報の送信先である監視制御局5のダイヤル番号を含んだものである。
【0168】
無線通信端末60Aでは、警報発信制御部336から入力された警報制御信号S52を基に、発呼制御情報に含まれるダイヤル番号に従ったダイヤリングを行い、更にこのダイヤリングにより呼び出し先の監視制御局5からの応答があった後、上記警報データを、一般公衆回線660を通じて該監視制御局5に送信する。
【0169】
各リングノード装置30A,30B,30C,30D,30E,30Fの警報情報を監視している監視制御局5では、障害の発生したリングノード装置(例えば、30A)から送られてきた警報情報を一般公衆回線を通じて受信すると、この警報情報を解析して障害評定し、この時の障害発生リングノード装置(30A)に対してその障害評定に対応した保守対応の指示を行う。
【0170】
また、図14における正常状態での通信中に、例えば、図13に示した如くの障害が発生することにより、リングノード装置30Cが、両隣のリングノード装置30B及び30Dのループバックポイント(LB1,LB2)から切り離され、システムから遊離する場合も有り得る。
【0171】
この場合であっても、リングノード装置30Cは、自装置に設けられた有線アクセス手段であるモデム611を利用し、一般公衆回線660を通じて、自装置の警報情報を監視制御局5へと伝送できることは言うまでも無い。
【0172】
このように、第5,第6の実施例に係わるシステムでは、リング内の各ノード装置が、リング内の無線伝送区間とは別に、一般公衆回線を利用した無線若しくは有線による障害監視ノード(監視制御局5)へのアクセス手段(無線通信端末60、あるいはパーソナルコンピュータ61内部のモデム611等)を具備し、警報が発生した場合にのみこのアクセス手段を介して警報情報を伝送するようにしたため、障害が発生しているリングノード装置の警報情報を、リングが分断しているか否かに拘わらず、遠隔監視ノードに送ることができ、遠隔監視ノード側では、各リングノード装置から送られてきた警報情報を基に障害評定を行うことにより、障害発生リングノード装置に保守者が駆けつけた際に、極短時間で迅速な復旧作業にあたることができようになる。
【0173】
しかも、これら第5,第6の実施例によれば、リング内の各ノード装置において、警報発生時に限って上記アクセス手段を駆動して回線を繋ぐようにしたため、回線使用コストを低減でき、効率良くしかも少ない維持コストで、リング内各リングノード装置の警報監視制御が行える。
【0174】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、屋内装置と屋外装置から成る無線装置を有する各ノード装置に、自装置の屋内装置近傍に配置された第1の末端装置と屋外装置の近傍に配置された第2の末端装置を介して有線による通信が可能な有線通信手段と、第2の末端装置に必要に応じて接続され、該接続された状態で相手無線通信端末に発呼して無線接続した後、第1と第2の末端装置間の有線通信手段を通じて音声信号を送受する無線通信端末から成る無線通信手段とを設けたため、任意のノード装置において、第1の末端装置が地下室等の電波が届かない場所に設置されている等の環境下で、第1と第2の末端装置の近傍にそれぞれ保守者を配置し、第1の末端装置と第2の末端装置との間で有線通信手段により音声通話を行って保守作業を行なうことを可能にしながら、第2の末端装置近傍にいる保守者が必要に応じて第2の末端装置に無線通信端末を接続後、相手無線通信端末に無線接続することで、第1の末端装置近傍の保守者が相手無線通信端末を携帯する相手保守者と上記有線通信手段及び無線通信手段を通じて音声通話を行なって保守作業を行なうことができ、更には、任意の2つのノード装置の第2の端末に必要に応じて各保守者により無線通信端末をそれぞれ接続し、一方の無線通信端末から他方の無線通信端末に無線接続することにより、各ノード装置の第1の末端装置近傍の各保守者同士が、上記有線通信手段及び無線通信手段を通じて音声通話を行なって保守作業を行なうことができ、任意のノード装置の第1と第2の各末端装置近傍の位置、あるいは他のノード装置の第1と第2の各末端装置近傍の位置等に保守者を配置した効率的な保守作業が実現できる。
【0175】
しかも、主信号を伝送するリング内の無線回線とは全く別に、上記有線通信手段及び無線通信手段から成るオーダワイヤ用の音声通信路を形成していることから、主信号にオーダワイヤ用の通話音声信号が重畳されることは無く、伝送容量の増加を防止できると共に、主信号重畳回路等の余分な回路を不要にすることによって、簡略かつ安価な構成を実現できる。
【0176】
また、無線通信手段としては、携帯無線電話端末やPHS端末等の無線通信端末を、また、有線通信手段としては、インターホンやパーソナルコンピュータあるいは上記無線通信端末に接続するディジタルインタフェース等を用いることができ、これらの汎用機器の利用によって、少ない経費でどんな場所からも確実に音声通話が行える無線通信システムを構築できる。
【0177】
特に、有線通信手段としては、パーソナルコンピュータとディジタルインタフェースを用いた場合には、音声通話のみならず、データ通信にも対応でき、より高度な保守点検作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる無線通信システムのオーダワイヤの運用イメージを示す図。
【図2】第1の実施例に係わるリングノード装置のオーダワイヤ機能に関する構成を示す図。
【図3】第2の実施例に係わるリングノード装置のオーダワイヤ機能に関する構成を示す図。
【図4】図2におけるODUとIDU間の複合型ケーブルの使用例を示す図。
【図5】図3におけるODUとIDU間の複合型ケーブルの使用例を示す図。
【図6】図4及び図5における複合型ケーブルの一構成例を示す図。
【図7】図4及び図5における複合型ケーブルの別の構成例を示す図。
【図8】図7における複合型ケーブルの変形例における断面構造を示す図。
【図9】第3の実施例に係わるリングノード装置のオーダワイヤ機能に関する構成を示す図。
【図10】第4の実施例に係わるリングノード装置のオーダワイヤ機能に関する構成を示す図。
【図11】第5の実施例に係わる無線通信システムの障害監視制御の運用イメージを示す図。
【図12】第5の実施例に係わるシステムに用いるノード装置の構成を示す図。
【図13】図11におけるシステムでのリング分断障害発生時の様子を示す図。
【図14】第6の実施例に係わる無線通信システムの障害監視制御の運用イメージを示す図。
【図15】第6の実施例に係わるシステムに用いるノード装置の構成を示す図。
【図16】無線通信システムの一般的構成を示す図。
【図17】図16におけるシステムのリング内の要部構成を示す図。
【図18】従来の無線通信システムのノード装置におけるオーダワイヤ機能に係わる構成を示す図。
【図19】従来の無線通信システムにおけるオーダワイヤ通信手段の別の構成例を示す図。
【図20】従来の無線通信システムのノード装置における警報情報伝送機能に係わる構成を示す図。
【符号の説明】
5 監視制御局
10 センタノード装置(CN)
20 ベースノード装置(BN)
30,30A,30B,30C,30D,30E,30F リングノード装置(RN)
21,31 アンテナ
22,32 ODU(屋外装置)
23,33 IDU(屋内装置)
331 主信号処理部
332 警報監視部(ALM)
335,336 警報発信制御部
34,34A,34B,34C 同軸ケーブル
341A 同軸コネクタ
342B スリット
343B,343C 内部導体
344B,344C 外部導体
341B スリット付同軸コネクタ
35、35A、35B,35C ペア線ケーブル
36,36A,36B,36C 複合型ケーブル
361,364 外被
362 絶縁体
363 シールド材
41 オーダワイヤ部(OW)
43 SV部
44 保守端末
45 SDH端局
46,46−1,46−2,〜,46−8 電話機
51 インターホン親機
52 インターホン子機
42,53,54 ヘッドセット
55 アナログ/ディジタル(A/D)変換インタフェース
56 ディジタル/アナログ(D/A)変換インタフェース
57,58 インタフェース部
60,60−1,60−2,60−3,60−4,60A,60B,60C,60D,60E,60F 無線通信端末
65 基地局
66 一般公衆回線網
660 一般公衆回線
61A,61B,61C,61D,61E,61F,70 パーソナルコンピュータ
611 モデム

Claims (12)

  1. 複数のノード装置を該各ノード装置毎に設けられる屋内装置と屋外装置から成る無線装置を介してリング状に接続して成る無線通信システムのオーダワイヤ方式において、
    前記リング内の各ノード装置は、
    自装置の屋内装置近傍に配置された第1の末端装置と屋外装置の近傍に配置された第2の末端装置を介して有線による通信が可能な有線通信手段と、
    前記第2の末端装置に必要に応じて接続され、該接続された状態で相手無線通信端末に発呼して無線接続した後、前記第1と第2の末端装置間の有線通信手段を通じて音声信号を送受する無線通信端末から成る無線通信手段と
    を具備し、
    任意のノード装置の前記第2の末端装置に必要に応じて前記無線通信端末を接続し、相手無線通信端末と無線接続することにより、当該ノード装置の前記第1の末端装置と前記相手無線通信端末間で前記有線通信手段及び前記無線通信手段を経由して音声通話が行えると共に、任意の2つのノード装置の前記第2の端末に必要に応じて前記無線通信端末をそれぞれ接続し、一方の無線通信端末から他方の無線通信端末に無線接続することにより、前記2つのノード装置の前記第1の末端装置間で前記有線通信手段及び前記無線通信手段を経由して音声通話が行なえるようにした
    ことを特徴とする無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  2. 有線通信手段は、前記屋外装置側に配設された前記第2の末端装置である親機及び前記屋内装置側に配設された前記第1の末端装置である前記子機から成るインターホンである
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  3. 親機と無線通信端末をアナログインタフェースにより接続する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  4. 親機と無線通信端末をアナログ/ディジタル変換インタフェースにより接続するとともに、前記子機にディジタル/アナログ変換インタフェースを介して制御用端末を接続し、該制御用端末から発行するディジタル制御データにより前記無線通信端末の発呼及び通信の制御を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  5. 有線通信手段は、前記屋内装置に接続される前記第1の末端装置である制御用端末と、前記屋外装置に接続された前記第2の末端装置である外部インターフェース間で、前記屋内装置と前記屋外装置間の接続線を通じて音声信号及びダイヤリング制御信号の少なくとも2種類の信号を送受可能な手段であり、前記無線通信手段は、前記外部インタフェースとの接続端子を備え、前記ダイヤリング制御信号に基づき発呼及び通信の制御を行う前記無線通信端末を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  6. 屋内装置は、送話器及び受話器を備えたヘッドセットを接続するインタフェースを有し、該インタフェースを介して前記接続線と前記ヘッドセット間の音声信号の送受の処理を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  7. 制御用端末は、送話器及び受話器を備えたヘッドセットを接続するインタフェースを有し、前記接続線を通じた前記ダイヤリング制御信号の発行の処理及び前記接続線と前記ヘッドセット間における音声信号の送受の処理の双方を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  8. 無線通信端末は、携帯電話端末である
    ことを特徴とする請求項2または5記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  9. 無線通信端末は、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)端末である
    ことを特徴とする請求項2または5記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  10. 同軸ケーブル及びペア線ケーブルを集合して共通被覆した1本の複合型ケーブルを前記屋内装置と前記屋外装置間に敷設し、前記同軸ケーブルにより前記屋内装置と前記屋外装置間を接続し、前記ペア線ケーブルにより前記インターホンの親機と子機間を接続した
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  11. 複合型ケーブルは、その両端に、前記同軸ケーブルを前記屋内装置または前記屋外装置に接続するための接続コネクタを有し、該接続コネクタには前記ペア線ケーブルを導出するスリットが設けられる
    ことを特徴とする請求項10記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
  12. 複合型ケーブルは、前記同軸ケーブル及び前記ペア線ケーブルの集合体をシールド材で包んだうえで共通被覆される
    ことを特徴とする請求項10記載の無線通信システムのオーダワイヤ方式。
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