JP3575072B2 - 浸漬型膜分離装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜、その他高分子状膜、無機(アルミナセラミックなど)の膜と、膜を透過した水が入る透過室とを備えた膜エレメントを複数液中に浸漬し、膜分離処理を行う浸漬型膜分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浸漬型膜分離装置は、膜エレメントを浸漬した浸漬槽内の水深に基づく水頭差と、吸引ポンプの吸引力により低エネルギで膜分離を行い、透過水を得ることができる。
この様な浸漬型膜分離装置では間欠停止、バブリング、エアーリフト上向流などにより膜面のケーキ、ゲル層を剥離させて透過流束を維持させるが、長期の運転ではその付着が不可逆となり薬品洗浄が必要となる。
そこで、本願出願人は特願平5−291516号により、膜エレメントの対向する隅角部に接続口を設け、一方の接続口に吸引ポンプの取出管を、他方の接続口に水や薬液を供給する供給管を接続し、少量の薬液により洗浄するように構成した浸漬型膜分離装置を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記浸漬型膜分離装置では、膜の全面に均一に薬液を分布させることが困難であり、薬液の入口となる接続口と出口となる接続口を直線で結ぶ近傍のみが薬品洗浄され、未洗浄範囲が広かった。したがって、次第に薬品洗浄の効果が低下し、膜性能を維持できないという問題点があった。
そこで、本発明は、膜の全面に薬液を分布させ、薬品洗浄の効果を向上せしめた浸漬型膜分離装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、膜透過水が入る透過室を備えた膜エレメントを複数並べて液中に浸漬し、膜分離装置を行う浸漬型膜分離装置において、各膜エレメントに3個以上の通水口を設け、これら通水口の1以上に吸引ポンプ側の取出管を、残りの通水口に水や薬液の供給管を接続し、前記取出管及び供給管には弁を設けて連通する通水口を選択可能とし、弁の切換操作によって、各膜エレメントの透過室内に水や薬液を導入する際の流れ方向を切換可能にしたものである。また、請求項2に記載のものは、スペーサの両側に膜を配置して対向する端縁に集水管を設け、スペーサの透過流路を集水管に連通して膜エレメントを構成し、この膜エレメントを複数並べて液中に浸漬し、膜分離を行う浸漬型膜分離装置において、各膜エレメントの一方の集水管を吸水ポンプ側の取出管に接続し、他方の集水管を水や薬液の供給管に接続したものである。
【0005】
【作用】
請求項1に記載の浸漬型膜分離装置では、供給管の弁と取出管の弁を適宜に切り換えると、膜エレメントの透過室内に導入される位置と排出される位置が変化し、これにより透過室内の洗浄液の流れる流域が切り換わる。したがって、この洗浄液の流域の切り換えにより膜面の全面にわたって洗浄液を流すことができる。
また、請求項2に記載のものでは、一方の集水管が膜間の透過流路の一側と線状に連通しているので、この一方の集水管から洗浄液を供給すると、膜間の透過流路内には洗浄液が当初から広がりをもって流れ込み、また、他方の集水管が透過流路の他側と線状に連通しているので、透過流路内の洗浄液はそのまま広がりをもったまま他方の集水管から排出される。したがって、膜面の全面にわたって洗浄することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
膜ユニット1を構成する1枚宛の膜エレメント2は、平らで四角の、トリコット編地等からなるネット状の流路スペーサ3の両面に同大の平膜4,4を重ね、その四周縁部を熱、接着、高周波溶着などによりシールして一体に構成し、二枚の平膜の間にシール5で囲まれた透過室6を形成する。なお、膜エレメント2は多孔質部材のスペーサの表裏両面に直接製膜したものでもよい。そして、各膜エレメント2にはシール5で囲まれた透過室6内の各コーナには通水口7が設けてある。即ち、本実施例では膜エレメント2のコーナに合計4つの通水口7a,7b,7c,7dを開設する。
【0007】
8は膜エレメント2の通水口7を有する各コーナに配置し、隣接する二枚の膜エレメント2の間に所定の通水間隔を保つ弾性のガスケットであり、膜エレメント2のコーナに対応した直角な二辺を有する三角形又は四角形で、通水口7に連通する同大の開口9を有する。
【0008】
10と11は、ガスケットで通水間隔12を保って並べて重ねた複数枚の膜エレメント2の一列を対向して挟圧する端板であり、大きさは膜エレメント2と同大である。そして、各端板10,11には、膜エレメント2の通水口7と連通する貫通孔13が開設してある。
【0009】
端板の貫通孔13は、相対向した部分が膜エレメント2の通水口7やガスケットの開口9と同大の大径部14であり、残部は締付ボルト15が通る小径部16になっている。そして、大径部14の奥に外面に開口した接続口17が設けてある。したがって、本実施例では膜エレメント2の各通水口7aに連通する接続口17a、各通水口7bに連通する接続口17b、各通水口7cに連通する接続口17c、各通水口7dに連通する接続口17dがそれぞれ独立して開口している。
【0010】
膜ユニット1に組み立てるには、所定の枚数の膜エレメント2をガスケット8を介して一列に並べて重ね(膜エレメント2の通水口7とガスケットの開口9を連通させる)、連通している全部の膜エレメント2の通水口7と、全部のガスケット8の開口9に一連にボルト15を貫通し、ボルト15の各端部に貫通孔13を嵌めて両端板10,11で膜エレメント2を挟み、ボルト15の各端部に螺合したナット18を端板10,11に対して締め付け、膜エレメント2とガスケット8を挟圧して一体にする。
【0011】
なお、ボルト15の各端部の、貫通孔13の小径部16内に位置する部分にはOリング19を嵌めてシールする。これにより端板10,11の貫通孔13の大径部14と、ガスケット8の開口8と、膜エレメント2の通水口7とが一連に連なり、個々の膜エレメント2の透過室6を連通させる第1,第2水路21,22が上部に、下部には第3,第4水路23,24がそれぞれ平行に形成される。
【0012】
上記した構成からなる膜ユニット1を浸漬槽25の液中に浸漬して上になった第1水路21の端板10にある接続口17aに第1取出管26aを、下になった第3水路23の端板10にある接続口17cに第2取出管26bを接続し、第1開閉弁27aを途中に有する第1取出管26aの下流側と、第2開閉弁27bを途中に有する第2取出管26bの下流側を合流して主取出管26cとして途中に吸引ポンプ28を設ける。主取出管26cは吸引ポンプ28の下流で二つに分岐し、第3開閉弁27cを途中に有する分岐管の一方29aは起立して、水面が浸漬槽25と同じか、それよりも上位の透過水の貯槽30に上から開口し、第4開閉弁27dを途中に有する分岐管29bの他方は真っ直ぐに延びて排水槽31に開口する。
【0013】
また、浸漬して上になった第2水路22の端板11にある接続口17bに第1供給管32aを、下になった第4水路24の端板11にある接続口17dに第2供給管32bを接続し、第5開閉弁27eを途中に有する第1供給管32aの上流側と第6開閉弁27fを途中に有する第2供給管32bの上流側とを合流して主供給管32cとし、この主供給管32cの上流端を前記貯槽30の液中に上から突入してストレーナに接続する。なお、取出管26或は供給管32を接続しない端板10,11の接続口17は栓で閉じる。
【0014】
そして、薬液槽33内の薬液を薬液ポンプ34で注入する薬注管35を主供給管32cの途中に接続する。また、浸漬槽25には上部に原水の供給管36を設け、底には排泥管37を設ける。
【0015】
透過水を採水するには第1,第2,第3開閉弁27a,27b,27cを開き、第4,第5,第6開閉弁27d,27e,27fを閉じて、吸引ポンプ28を運転する。これにより、浸漬槽25内の液のうち、吸引ポンプ28の吸引と水頭差で膜を透過した透過水は各膜エレメント2の透過室6から第1,第3水路21,23に集まり、第1,第2取出管26a,26b,主取出管26cおよび分岐管29aを介して貯槽30に入る。
【0016】
透過水の採水工程を行ない、膜4の外面にある程度ケークが付着したら、第3開閉弁27cを閉じ、第4開閉弁27dを開き、第1,第2,第5,第6開閉弁27a,27b,27e,27fを適宜選択して開閉するとともに吸引ポンプ28と薬液ポンプ34を運転し、これにより各膜エレメント2の透過室6内を流れる水や薬液の流れ方向を切り換えて洗浄する。
【0017】
例えば、第1開閉弁27aと第6開閉弁27fを閉じ、第2開閉弁27bと第5開閉弁27eを開いた状態(第1ステップ)で洗浄すると、膜ユニット1の透過室6を満たしている透過水は吸引ポンプ28で引かれて第3水路23を通って第2取出管26bから分岐管29bを流れて排水槽31に入ると同時に、貯槽30内の透過水が浸漬槽25との水頭差、及び吸引ポンプ28の吸引で置換水の主供給管32c,第1供給管32a内を膜ユニット1の第2水路22に向かって流れ、薬注管35で注入される薬液と合流し、所定濃度の洗浄液になって膜4に過剰な圧力を付加することなく第2水路22から各膜エレメント2の通水口7bを通り透過室6に入る。
【0018】
この様にして、洗浄液が透過室6内の透過水と置換した後に、暫く吸引ポンプ28と薬液ポンプ34の運転を継続すると、各膜エレメント2の透過室6内では上方の通水口7bから流入した洗浄液が対角に位置する下方の通水口7cから吸引されて排出されるので、主として図5(A)一点鎖線で示す範囲内が洗浄液の水流によって強力に洗浄される。なお、この場合、膜4の内面側の洗浄効果が顕著である。
【0019】
そして、吸引ポンプ28と薬液ポンプ34の運転を停止し、第3開閉弁27c以外に第4開閉弁27dも閉じ、貯槽30と浸漬槽25との水頭差で洗浄液を第2水路22から各膜エレメント2の透過室6に送り込むと、透過室6内の洗浄液が膜4の内面から外面に透過し、これにより外面に付着しているケークを剥離することができる。この場合、洗浄液は図5(A)一点鎖線で示す範囲よりも広い範囲で透過する。なお、洗浄液は透過水とは逆方向に膜を透過するため、ケークは比較的容易に膜の外面から剥がれ、除去される。除去されたケークは排泥管37の弁を開いて浸漬槽25から排出する。
【0020】
第1ステップが終了して次の第2ステップでは第1開閉弁27aを開いて第2開閉弁27bを閉じ、また、第5開閉弁27eを閉じて第6開閉弁27fを開き、この状態で前記と同様の操作で再度洗浄を行なう。この様にすると、各エレメントの透過室6内では下方の通水口7dから流入した洗浄液が対角に位置する上方の通水口7aから吸引されて第1水路21から排出されるので、主として図5(B)一点鎖線で示す範囲内が洗浄液の水流によって強力に洗浄される。
【0021】
したがって、先の第1ステップの洗浄と本第2ステップの洗浄を行なうと、膜面のほぼ全域にわたって強力な洗浄を行なうことが可能となり、洗浄残しに起因する膜性能の低下を防止することができる。
【0022】
前記した実施例では第1ステップでは透過室6の左上から右下に洗浄液を流して洗浄し(図5(A))、この後の第2ステップでは第1ステップの流れに交叉させる様にして左下から右上に洗浄液を流して膜のほぼ全域を強力洗浄したが、本発明における洗浄液の流れの方向はこれに限定されるものではなく、開閉弁を適宜に選択して開閉することにより様々な洗浄態様を採ることができる。
【0023】
例えば、第1ステップでは第1開閉弁27a,第5開閉弁27e,第6開閉弁27fを開いて第2開閉弁27bを閉じて洗浄すると、図6(A)で示すように、各膜エレメント2の透過室6内では一側上下に開口した通水口7b,7dから流入した洗浄液が他側上方に位置する通水口7aから吸引されて第1水路21から排出され、同図中一点鎖線で示す範囲が主として強力洗浄される。そして、次の第2ステップでは第2開閉弁27b,第5開閉弁27e,第6開閉弁27fを開いて第1開閉弁27aを閉じて洗浄する。この様にして洗浄すると、図6(B)で示すように、透過室6内では一側上下に開口した通水口7b,7dから流入した洗浄液が他側下方に位置する通水口7cから吸引されて第3水路23から排出され、同図中一点鎖線で示す範囲が主として強力洗浄される。したがって、第1ステップと第2ステップの洗浄を切り換えることにより膜のほぼ全面を強力洗浄することができる。
【0024】
なお、前記した第1ステップと第2ステップの洗浄は連続して行なってもよい1回目の洗浄では第1ステップのみを行ない、一定期間稼働した後に2回目の洗浄として第2ステップの洗浄を行なうようにしてもよい。
【0025】
また、前記した実施例では膜エレメント2に4つの通水口7a,7b,7c,7dを設け、2つの通水口7a,7cの接続口17a,17cに吸引ポンプ28側の取出管26a,26bを、残りの2つの通水口7b,7dの接続口17b,17dに供給管32a,32bを接続し、各管に設けた開閉弁27a,27b,27e,27fの切換により連通する接続口17、即ち通水口を選択可能として透過室6内に導入する洗浄液の流れ方向を切り換えるようにしたが、本発明における通水口7の数は3個以上であればよく、また、透過室6内の洗浄液の流れを切り換える弁の機構も前記実施例に限定されるものではなく適宜設計変更することができる。
【0026】
そして、前記第1実施例では、互いに対角に位置する一方の通水口7から洗浄液を導入して取出管側の他方の通水口7から吸引等によって回収して洗浄し、第2実施例では、2つの通水口7から洗浄液を導入し、これらの対角に位置する1つの通水口7から回収して洗浄したが、互いに対角に位置する通水口7について順に導入、回収するようにしてもよい。
【0027】
また、図7に示すように、膜エレメント2′は、平らで四角のスペーサ38の両面に同大の平膜4,4を重ね、左右の対向する端縁はそのまま開放しておき、他の端縁、即ち本実施例では上縁と下縁を熱、接着、高周波溶着などによりシールして一体に構成し、二枚の平膜4,4の間に透過流路(透過室)39を形成し、対向する端縁、即ち本実施例では左右の端縁に集水管40a,40bを設けて該集水管40a,40bに透過流路39を連通したものである。この様な構成からなる膜エレメント2を複数枚並べて膜ユニット1として浸漬槽25の液中に浸漬したならば、一方の集水管40aに前記主供給管32cを、他方の集水管40bを前記主取出管26cを接続する。なお、各集水管40a,40bを供給管や取出管に直接接続してもよいが、一方の集水管40a群に連通する第5水路を設けるとともに、他方の集水管40b群に連通する第6水路を設け、第5水路を供給管32に、第6水路を取出管26に接続してもよい。
【0028】
透過水を採水するには膜ユニット1と吸引ポンプ28との間の開閉弁、貯槽30への分岐管の途中の開閉弁を開き、主供給管32cの途中の開閉弁を閉じて、吸引ポンプ28を運転する。これにより、浸漬槽25内の液のうち、吸引ポンプ28の吸引と水頭差で膜を透過した透過水は各膜エレメント2の透過流路39から他方の集水管40bに集まり、主取出管26cおよび分岐管を介して貯槽30に入る。
【0029】
透過水の採水工程を行ない、膜の外面にある程度ケークが付着したら、貯槽30への分岐管の開閉弁を閉じ、主供給管32cの開閉弁を開き、吸引ポンプ28と薬液ポンプ34を運転し、これにより各膜エレメント2の透過流路内に一方の集水管40aから水や薬液などの洗浄液を導入し、他方の集水管40bからこの洗浄液を回収して洗浄する。
【0030】
この様にして洗浄すると、本実施例における膜エレメント2は、一方の集水管40aに透過室6の一側が連通して他側が他方の集水管40bに連通しているので、一方の集水管40aから透過流路39内に導入された洗浄液が膜面の全域に均等に流れて他方の集水管40bに回収され、これにより膜面の全域を確実に洗浄することができる。
【0031】
なお、前記した各実施例では、薬液槽33の薬液を所定濃度の洗浄液にしたり、透過室6内の洗浄液を置換するのに貯槽30の透過水を使用したが、貯槽30とは別に、浸漬槽25よりも上位に清水槽を設け、置換水の供給管を清水槽の清水中に上から突入させ、薬液の希釈、置換を清水で行なってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、膜エレメントの透過水側の流路に特別な手段を施すことなく膜面の全域にわたって均一に洗浄液を分布させて洗浄することができる。したがって、薬品洗浄の効果を毎回期待することができ、膜性能を長期間維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のフローシートである。
【図2】膜エレメントの一部を剥離した斜視図である。
【図3】膜エレメントにガスケットを重ねた正面図である。
【図4】膜ユニットの組立状態の一部の拡大断面図である。
【図5】洗浄範囲を示す膜の正面図であり、(A)は洗浄液を左上の通水口から右下の通水口に通した状態の主洗浄範囲を示し、(B)は左下の通水口から右上の通水口に通した状態の主洗浄範囲を示す。
【図6】洗浄範囲を示す膜の正面図であり、(A)は洗浄液を左側の両通水口から右上の通水口に通した状態の主洗浄範囲を示し、(B)は左側の両通水口から右下の通水口に通した状態の主洗浄範囲を示す。
【図7】膜の左右の端縁に集水管を設けた膜エレメントの正面図である。
【図8】図7に示す膜エレメントの集水管部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 膜ユニット
2 膜エレメント
3 流路スペーサ
4 膜
6 透過室
7 通水口
10,11 端板
17 接続口
21 第1水路
22 第2水路
23 第3水路
24 第4水路
25 浸漬槽
26 取出管
27 開閉弁
28 吸引ポンプ
29 分岐管
30 貯槽
31 排水槽
32 供給管
33 薬液槽
34 薬液ポンプ
35 薬液管
38 スペーサ
39 透過流路
40 集水管
Claims (2)
- 膜透過水が入る透過室を備えた膜エレメントを複数並べて液中に浸漬し、膜分離装置を行う浸漬型膜分離装置において、各膜エレメントに3個以上の通水口を設け、これら通水口の1以上に吸引ポンプ側の取出管を、残りの通水口に水や薬液の供給管を接続し、前記取出管及び供給管には弁を設けて連通する通水口を選択可能とし、弁の切換操作によって、各膜エレメントの透過室内に水や薬液を導入する際の流れ方向を切換可能にしたことを特徴とする浸漬型膜分離装置。
- スペーサの両側に膜を配置して対向する端縁に集水管を設け、スペーサの透過流路を集水管に連通して膜エレメントを構成し、この膜エレメントを複数並べて液中に浸漬し、膜分離を行う浸漬型膜分離装置において、各膜エレメントの一方の集水管を吸水ポンプ側の取出管に接続し、他方の集水管を水や薬液の供給管に接続したことを特徴とする浸漬型膜分離装置。
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