JP3570002B2 - ディスクチェンジャ装置 - Google Patents
ディスクチェンジャ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3570002B2 JP3570002B2 JP10819695A JP10819695A JP3570002B2 JP 3570002 B2 JP3570002 B2 JP 3570002B2 JP 10819695 A JP10819695 A JP 10819695A JP 10819695 A JP10819695 A JP 10819695A JP 3570002 B2 JP3570002 B2 JP 3570002B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- sub
- disk
- disc
- moved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Disk Changers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の記録ディスクを収納し、これら記録ディスクより選択した一の記録ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスクチェンジャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の記録ディスクを収納し、これら記録ディスクより選択した一の記録ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスクチェンジャ装置が提案されている。
【0003】
このようなディスクチェンジャ装置としては、上記記録ディスクが載置されて保持されるサブトレイを複数枚積層状に外筐体内に収納し、このサブトレイの一をメイントレイにより選択して、ローディング操作を行うように構成されたものがある。
【0004】
上記メイントレイは、上記外筐体内において、上記各サブトレイを選択して収納するための移動範囲と、選択して収納したサブトレイに装填されている記録ディスクをディスクドライブ部に装着させるチャッキング位置とに亘って、移動操作可能に配設されている。
【0005】
すなわち、このメイントレイは、上記ディスクドライブ部上に位置し、上記各サブトレイを積層状となして収納したディスクストッカに対向する範囲と、上記ディスクドライブ部に近接される位置とに亘って昇降操作される。上記サブトレイは、上記ディスクストッカに上記メイントレイが対向している状態において、このメイントレイ側に移動操作されて該メイントレイに収納される。
【0006】
上記記録ディスクは、上記サブトレイに載置され保持されたまま、上記ディスクストッカ内に収納されている。そして、この記録ディスクは、上記サブトレイに載置装填されたまま、上記メイントレイにより上記ディスクドライブ部に装着される位置に搬送されて、該ディスクドライブ部による再生操作を行われる。
【0007】
また、上記メイントレイは、上記ディスクドライブ部の上方側位置である収納位置と、上記サブトレイを収納した状態で該外筐体の外方側に突出された位置である排出(イジェクト)位置とに亘って、水平方向に移動操作可能となされている。
【0008】
上記サブトレイは、上記メイントレイに収納されて、このメイントレイが上記排出位置となされたときには、上記記録ディスクの装填、または、取り外しを行われる。
【0009】
上記メイントレイの昇降操作は、エレベータ機構により行われる。また、このメイントレイの水平方向の移動操作は、搬送機構により行われる。そして、上記ディスクストッカと上記メイントレイとの間のサブトレイの移動操作も、上記搬送機構により行われる。これらエレベータ機構及び搬送機構は、それぞれモータを駆動力源として駆動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなディスクチェンジャ装置においては、上記メイントレイを上下方向に昇降操作するとともに、水平方向にも搬送操作しているため、上記エレベータ機構及び上記搬送機構の構成が複雑化する。
【0011】
また、このディスクチェンジャ装置においては、上記ディスクストッカ中において記録ディスクが載置された一のサブトレイを選択し、この選択したサブトレイを上記メイントレイに収納させる必要がある。
【0012】
したがって、上記ディスクチェンジャ装置においては、ディスクストッカ中のどのサブトレイに記録ディスクが載置されているかを判別しておく必要がある。そのため、上記ディスクストッカの各段に、記録ディスクの有無を検出する光センサの如きセンサを設け、記録ディスクが載置されているサブトレイをメモリしておくことが考えられる。しかしながら、この場合には、センサの数が多くなることにより、構成の複雑化が招来されるとともに、制御が複雑となり、誤動作が生じ易くなる。
【0013】
さらに、押圧スイッチの如き機械式のセンサを上記ディスクストッカの各段に設けることとすると、この押圧スイッチの初期状態への復帰力による押圧力によって、このディスクストッカ内における記録ディスクの位置ズレが生じ、正確な動作が行えなくなる虞れがある。
【0014】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、構成の複雑化や、製造、組立を招来することなく、ディスクストッカに保持された複数のサブトレイ上の記録ディスクの有無が確実に検出されるようになされたディスクチェンジャ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し上記目的を達成するため、本発明に係るディスクチェンジャ装置は、外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構は、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることを特徴とする。
【0017】
そして、本発明は、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構に、このディスク選択機構に対して移動可能であってこのディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を阻止する脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとなされたものである。
【0018】
【作用】
本発明に係るディスクチェンジャ装置においては、外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させるので、複雑な構成、製造、組立を必要とすることなく、ディスク選択機構において、各サブトレイ上の記録ディスクの有無を順次検出することができる。
【0019】
また、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構が、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることとした場合には、メイントレイに収納されたサブトレイに対し装置外より記録ディスクを装填したときには、この記録ディスクの存在が確実に検出される。
【0020】
そして、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構に、このディスク選択機構に対して移動可能であってこのディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を阻止する脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとした場合には、該サブトレイの搬送中のこのサブトレイよりの記録ディスクの脱落が防止される。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
【0022】
この例は、本発明に係るディスクチェンジャ装置を、記録ディスクとして複数の光ディスクを収納しこれら光ディスクより選択した光ディスクに記録されている情報信号の再生を行う装置として構成した例である。
【0023】
このディスクチェンジャ装置について、以下の順序により説明する。
【0024】
[1]ディスクチェンジャ装置の概要
[2]ディスクドライブ部の構成
[3]ディスクストッカ及びサブトレイの構成
[4]ディスク選択機構の構成
(4−1)サブトレイホルダの構成
(4−2)エレベータ機構の構成
(4−3)光ディスクの脱落防止機構
[5]メイントレイの構成
(5−1)メイントレイの構成
(5−2)サブトレイに対するロック機構
[6]搬送機構
(6−1)動力伝達機構
(6−2)位置検出センサ
[7]ディスクチェンジャ装置の動作
[1]ディスクチェンジャ装置の概要
このディスクチェンジャ装置において記録ディスクとして使用される光ディスクは、図1に示すように、ポリカーボネイトの如き合成樹脂材料よりなる透明なディスク基板を有して構成されている。このディスク基板は、直径が例えば12cmまたは8cmであって、一主面部に情報信号に応じた微細な凹凸(ピット)列が略々同心円をなす螺旋状に形成されている。このディスク基板の一主面部には、アルミニウムの如き金属材料の薄膜からなる反射層が被着形成されている。この光ディスク201は、中央部分に、チャッキング孔202を有している。
【0025】
そして、このディスクチェンジャ装置は、図1及び図3に示すように、シャーシ1を有して構成される。このシャーシ1上には、後方側に位置して、上記光ディスク201よりの情報信号の読み取りを行うディスクドライブ部2が配設されている。
【0026】
また、上記シャーシ1上の上記ディスクドライブ部2よりも前方側には、複数の光ディスク201を積層状となして収納可能に構成されたディスクストッカ77が配設されている。
【0027】
上記シャーシ1上には、上記ディスクドライブ部2の上方側に位置して、ディスク選択機構を構成するサブトレイホルダ52が配設されている。このサブトレイホルダ52は、図1及び図3中矢印Bで示すように、上記シャーシ1上の左右両側側部分に立設された両側壁部20,21に対し、エレベータ機構を介して昇降操作可能に支持されている。すなわち、このサブトレイホルダ52は、上記ディスクドライブ部2に対して、接離可能となされている。
【0028】
なお、上記両側壁部20,21は、下端側部分を底板部材22を介して互いに連結された状態で、この底板部材22を含めて互いに一体的に形成されている。上記サブトレイホルダ52は、上記エレベータ機構によって昇降操作され、上記ディスクストッカ77内の複数のサブトレイ87のうちのいずれか一に対向する高さ位置であるディスク選択位置にあるときに、図1及び図3中矢印Dで示すように、該複数のサブトレイ87より一のサブトレイ87を選択して、該ディスクストッカ77より後方側に引き出して収納する。このサブトレイ87には、上記光ディスク201が載置され保持される。
【0029】
また、上記サブトレイホルダ52は、上記ディスクストッカ77内のいずれのサブトレイ87にも対向しない所定の高さ位置であるアンチャッキング位置となされたときに、上記シャーシ1上に配設されたメイントレイ69の後縁部に対向する。
【0030】
さらに、上記サブトレイホルダ52は、上記ディスクドライブ部2に近接されるチャッキング位置となされたときに、このサブトレイホルダ52が収納しているサブトレイ87に保持されている光ディスク201を該ディスクドライブ部2に装着させる。
【0031】
そして、上記サブトレイホルダ52は、収納しているサブトレイ87を、再び上記ディスクストッカ77内の所定の位置に戻すことができる。
【0032】
また、上記シャーシ1上に配設された上記メイントレイ69は、図1及び図3中矢印Aで示すように、前後方向に移動可能に支持されている。このメイントレイ69は、上記ディスクストッカ77の下方側位置である収納位置と、該シャーシ1の前縁部より前方側に突出された位置である排出(イジェクト)位置とに亘って、移動操作可能となされている。
【0033】
上記メイントレイ69には、上記サブトレイホルダ52に収納されているサブトレイ87が後方側より収納される。すなわち、上記サブトレイ87は、前後方向については、上記ディスクストッカ77または上記収納位置にあるメイントレイ69に収納された位置であるストック位置と、上記サブトレイホルダ52に収納された位置であるプレイ位置と、上記排出位置にあるメイントレイ69に収納された位置であるイジェクト位置とに亘って、移送操作される。
【0034】
上記メイントレイ69は、上記排出位置となされたときには、このディスクチェンジャ装置の外筐体151の前面部に形成されたディスク挿入孔153を介して、該外筐体151の前方側に突出される。上記メイントレイ69が上記排出位置となされたときには、このメイントレイ69に収納されているサブトレイ87に対し、光ディスク201の載置装填及び取り出しを行うことができる。
【0035】
[2]ディスクドライブ部の構成
上記ディスクドライブ部2は、図1及び図3に示すように、上記シャーシ1に対して複数のダンパ152,152を介していわゆるフローティング支持されたフレーム7を有している。このディスクドライブ部2は、上記フレーム7に取り付けられたスピンドルモータ5と、該フレーム7に移動操作可能に支持された光学ピックアップ装置3とを有して構成されている。
【0036】
上記スピンドルモータ5は、駆動軸を上記シャーシ1の上方側に向けて突設させている。この駆動軸には、ディスクテーブル4が取り付けられている。このディスクテーブル4は、略々円盤状に形成され、上面部の中央部分に円錐台形状の突起を有している。この突起は、上記光ディスクが上記ディスクテーブル4に載置されるとき、該光ディスクのチャッキング孔202に嵌入して、この光ディスク201のセンタリング(求心)を行う。このディスクテーブル4は、上記光ディスク201が装着され、この光ディスク201とともに、上記スピンドルモータ5の駆動力により回転操作される。
【0037】
上記光学ピックアップ装置3は、上記フレーム7により上記ディスクテーブル4に対する接離方向に移動操作可能に支持された光学ブロックを有して構成され、この光学ブロック内に、光源となるレーザダイオード、ビームスプリッタ及び対物レンズ等の光学デバイス、フォトトランジスタの如き光検出器を内蔵している。この光学ピックアップ装置3は、上記レーザダイオードの発する光束を上記対物レンズにより上記ディスクテーブル4上の光ディスク201上に集光させて照射するとともに、この光ディスク201により反射されて該対物レンズに戻った該光束を、上記光検出器により検出するように構成されている。上記光検出器よりの出力信号は、上記光ディスク201に記録された情報信号を読み出した信号となる。
【0038】
上記光学ピックアップ装置3は、上記フレーム7に対し、駆動機構6により移動操作されることによって、上記ディスクテーブル4上に装着された光ディスク201の内外周に亘って上記光束を照射することができ、この光ディスク201の全面より情報信号の読み出しを行うことができる。
【0039】
このディスクドライブ部2は、上記サブトレイ87がこのサブトレイ87上に載置されている光ディスク201を上記ディスクテーブル4上に装着させる位置に移動されたときに、このサブトレイ87上における光ディスク201の有無を検出するディスク検出手段となるディスクセンサ8を有している。
【0040】
このディスクセンサ8は、いわゆるフォトカプラであって、発光素子と受光素子とを有して構成され、後述するディスク検出用透孔88を介して、上記サブトレイ87上の光ディスク201の有無を検出する。
【0041】
[3]ディスクストッカ及びサブトレイの構成
上記ディスクストッカ77は、サブトレイ87を、複数枚積層状となして収納するディスク収納装置となるものである。この実施例においては、上記ディスクストッカ77には、6枚のサブトレイ87が収納される。このディスクストッカ77は、図1及び図3に示すように、略々矩形の筐体状に形成され、後方側が、図1及び図3中矢印Dで示すように上記サブトレイ87の出入がなされるために開放されている。
【0042】
そして、このディスクストッカ77は、上記シャーシ1上に、上記底板部材22を介して、固定して配設されている。
【0043】
上記サブトレイ87は、略々矩形の平板状に形成され、上面部に上記光ディスク201が嵌入される円形状の凹部を有している。この凹部は、上記光ディスク201の直径に応じて、直径が例えば12cmの円形の凹部として形成されている。
【0044】
そして、このサブトレイ87は、前端縁より中央部分に亘る切り欠き部89を有している。この切り欠き部89は、上記凹部内に上記光ディスク201が嵌入載置されたとき、この光ディスク201のチャッキング孔202及びこのチャッキング孔202の周辺部分と、信号記録領域の一部であって該光ディスク201の内外周に亘る部分とを、上記サブトレイ87の下方側に臨ませる。
【0045】
そして、上記ディスクストッカ77内には、収納するサブトレイ87の枚数に対応する数の棚部材78が、一体的に突出形成されている。この棚部材78は、上記ディスクストッカ77の内面部の両側壁部に、棚を形成する互いに平行な複数の突状として形成されている。この棚部材78は、上記サブトレイ87が上記ディスクストッカ77内に挿入されると、このサブトレイ87の下面部の両側縁部分を支持して該サブトレイ87を水平に載置させる。
【0046】
そして、上記ディスクストッカ77の一側側の側壁部には、前方側に位置して、透孔79が形成されている。この透孔79は、縦長の形状を有し、上記ディスクストッカ77に収納された各サブトレイ87の一側縁部の前方側部分を外方に臨ませる。
【0047】
この透孔79には、板バネ部材81の複数のアーム部83が、上記ディスクストッカ77の内方側に向けて進入されている。この板バネ部材81は、固定ネジ82により、上記ディスクストッカ77に形成されたネジ穴80に対して取り付けられている。上記各アーム部83は、上記サブトレイ87の数に対応した本数が形成され、それぞれが「く」の字状に屈曲されて、中央部分を上記透孔79内に進入させている。
【0048】
上記各サブトレイ87には、それぞれ一側縁部分の前方側部分に、V溝状の掛止凹部91が形成されている。
【0049】
上記サブトレイ87が上記ディスクストッカ77に収納されて上記棚部材78に載置されたとき、上記バネ部材81の各アーム部83は、中央部分を上記掛止凹部91に嵌入させることにより、該各サブトレイ87の該ディスクストッカ77よりの脱落を防止する。
【0050】
そして、上記各サブトレイ87の一側側縁部の後方側部分には、係合凹部90が形成されている。この係合凹部90は、後述する搬送部材58の係合杆60が係合して上記サブトレイ87を搬送操作するためのものである。これら係合凹部90は、上記サブトレイ87が上記ディスクストッカ77に収納された状態において、該ディスクストッカ77の側壁部よりも後方側に露出されるようになされている。
【0051】
また、上記各サブトレイ87の上記凹部の底面部には、後述するディスク検出手段となるディスクセンサ8がこのサブトレイ87上の光ディスク201の有無を検出するための、ディスク検出用透孔88が開設されている。
【0052】
[4]ディスク選択機構の構成
(4−1)サブトレイホルダの構成
上記サブトレイホルダ52は、天板部と、この天板部の両側縁部分より垂下された左右一対の側板部とを有して、一体的に形成されている。
【0053】
上記サブトレイホルダ52の天板部には、チャッキングプレート67が回転可能に取り付けられている。このチャッキングプレート67は、上記ディスクテーブル4と略々同一の大きさの円盤状に形成されている。
【0054】
このサブトレイホルダ52は、上記各側板部の互いに対向する内側面部に、上記ディスクストッカ77に設けられていると同様の、左右一対の棚状の支持溝部を有している。すなわち、このサブトレイホルダ52は、上記各支持溝部に上記サブトレイ87の両側縁部分が前方側より挿入されることにより、1枚のサブトレイ87を収納保持することができる。
【0055】
このサブトレイホルダ52は、上記シャーシ1上に互いに平行となされて相対向して立設された一対の側壁部20,21間に配設され、上記チャッキングプレート67を上記ディスクテーブル4の直上に位置させている。
【0056】
このサブトレイホルダ52は、上記各側板部に、それぞれ外方側に向けて突出させた支持ピン53,53を有している。そして、上記各側壁部20,21には、それぞれガイドスリット23,24が形成されている。これらガイドスリット23,24は、上下方向に直線状に形成されている。上記各支持ピン53,53は、上記各ガイドスリット23,24に対応して挿通されている。
【0057】
すなわち、上記サブトレイホルダ52は、上記各支持ピン53,53を上記各ガイドスリット23,24内で移動させる範囲で、上下方向に移動可能となっている。そして、このサブトレイホルダ52が上下方向に移動可能な範囲は、上記ディスク選択位置より、上記アンチャッキング位置を経て、上記チャッキング位置に至る範囲である。
【0058】
(4−2)エレベータ機構の構成
このディスクチェンジャ装置におけるエレベータ機構は、上記サブトレイホルダ52を所定の範囲内において直線軌跡上を昇降操作するための機構である。
【0059】
すなわち、上記側壁部20,21のそれぞれ外側側部分には、左右一対の第1及び第2のカム板33,38が、前後方向に移動操作可能に取り付けられている。上記第1のカム板33は、略々平板状に形成され、一方の側壁部20に対向する面部に、水平方向に支持溝部35が形成されている。上記一方の側壁部20には、外方側に向けて、支持突条29が突設されている。
【0060】
上記支持突条29は、上記支持溝部35に嵌入され、上記第1のカム板33を前後方向に摺動可能に支持している。
【0061】
また、上記第2のカム板38も、略々平板状に形成され、他方の側壁部21に対向する面部に、水平方向に支持溝部40が形成されている。そして、他方の側壁部21においても、上記一方の側壁部20と同様に、支持突条が設けられている。上記第2のカム板38は、この支持突条が上記支持溝部40に嵌入されることにより、前後方向に移動可能に支持される。
【0062】
上記第1のカム板33の上記一方の側壁部20に対向する面部には、傾斜カム溝37が形成されている。この傾斜カム溝37には、上記一方の側壁部20のガイドスリット23に挿通された支持ピン53の先端側が嵌入される。
【0063】
この傾斜カム溝37は、前方側が下方となり、後方側が上方となる方向に傾斜して形成された溝であって、途中に複数の水平部が形成されていることにより、折れ線形状となっている。上記各水平部は、上記サブトレイホルダ52の、上記各サブトレイ87に対向する位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に対応している。
【0064】
また、上記第2のカム板38の上記他方の側壁部21に対向する面部には、傾斜カム溝42が形成されている。この傾斜カム溝42には、上記他方の側壁部21のガイドスリット24に挿通された支持ピン53の先端側が嵌入される。
【0065】
この傾斜カム溝42は、前方側が上方となり、後方側が下方となる方向に傾斜して形成された溝であって、途中に複数の水平部が形成されていることにより、折れ線形状となっている。上記各水平部は、上記サブトレイホルダ52の、上記各サブトレイ87に対向する位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に対応している。
【0066】
これら第1及び第2のカム板33,38は、上記各傾斜カム溝37,42の前方側に位置する水平部を上記ガイドスリット23,24に重ねる後方側位置と、該各傾斜カム溝37,42の後方側に位置する水平部を該ガイドスリット23,24に重ねる前方側位置とに亘って、移動可能となされている。
【0067】
上記各カム板33,38の前端側部分には、それぞれ係合ピン36,41が、下方側に向けて突設されている。
【0068】
そして、このエレベータ機構は、上記シャーシ1に取り付けられた昇降モータ9により駆動操作される。この昇降モータ9の駆動力は、この昇降モータ9の駆動軸に取り付けられた駆動ギヤ10及びこの駆動ギヤ10に噛合する第1の伝達ギヤ11を介して、第2の伝達ギヤ12に伝達される。この第2の伝達ギヤ12には、第3の伝達ギヤ13が噛合している。
【0069】
この第3の伝達ギヤ13は、図2に示すように、移動レバーとなる昇降レバー14のギヤ部140に噛合している。
【0070】
上記昇降レバー14は、中央部分に設けられた支持孔148に上記シャーシ1上に植設された支軸99を挿通させることにより、この支軸99回りに回動可能となされている。この昇降レバー14は、両端側部分を、上記シャーシ1の両側側に向けて延在させている。
【0071】
上記昇降レバーの一端側の突端部分149には、上記第1のカム板33の係合ピン36が係合する係合凹部50が形成されている。また、上記昇降レバーの他端側の突端部分150には、上記第2のカム板38の係合ピン41が係合する係合凹部51が形成されている。
【0072】
すなわち、上記昇降レバー14が回動すると、上記第1及び第2のカム板33,38は、図1中矢印E及び矢印Fで示すように、互いに逆方向に、前後方向に移動操作される。
【0073】
この昇降レバー14の他端側部分には、透孔139が形成されており、この透孔139の内周部分であって該昇降レバー14の他端側となる部分が、上記ギヤ部140となされている。このギヤ部140は、上記支軸99を中心とする円弧形状に形成されている。すなわち、上記昇降モータ9の駆動力は、上記昇降レバー14に伝達され、この昇降レバー14を上記支軸99回りに回動させる。
【0074】
上記第1のカム板33が前方側に移動され、上記第2のカム板38が後方側に移動されると、上記サブトレイホルダ52は、上方側に向けて上昇操作される。そして、上記第1のカム板33が後方側に移動され、上記第2のカム板38が前方側に移動されると、上記サブトレイホルダ52は、下方側に向けて降下操作される。
【0075】
すなわち、このエレベータ機構においては、上記昇降モータ9の回転駆動方向が正転か逆転かに応じて、上記サブトレイホルダ52を、上昇操作、または、降下操作することができる。
【0076】
そして、上記第2のカム板38の前方側部分の上端部には、上記ディスクストッカ77内の各サブトレイ87に対向する位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に対応する複数の位置決め溝部43が形成されている。これら位置決め溝部43が形成された上記第2のカム板38の前方側部分の上端部には、上記ディスクストッカ77に対して基端側をネジ85により固定されて支持された板バネ84の先端側部分により下方側に付勢されたボール(鋼球)86が押接されている。
【0077】
すなわち、上記第2のカム板38は、上記位置決め溝部43のいずれかに上記ボール86が嵌入した位置において、位置決めされて停止される。
【0078】
また、上記第2のカム板38の前方側部分の下端側には、複数の位置決めスリット154が形成されている。これら位置決めスリット154が形成された上記第2のカム板38の前方側部分の下端側には、上記シャーシ1上に配設されたフォトカプラ(光検出器)155が対向されている。
【0079】
すなわち、上記第2のカム板38は、上記フォトカプラ155により上記位置決めスリット154が検出された位置において、位置決めされて停止される。
【0080】
(4−3)光ディスクの脱落防止機構
上記サブトレイホルダ52の天板部の前端部、すなわち、上記ディスクストッカ77に対向する部分には、スリット54が形成されている。このスリット54には、回動レバー部材55の一端側が回動及びスライド可能に取り付けられている。すなわち、この回動レバー部材55の一端側には、上記スリット54に挿通係合されるための支軸56が後方側に向けて突設されている。
【0081】
そして、この回動レバー部材55の他端側には、支軸57が、前方側に向けて突設されている。この回動レバー部材55の他端側の支軸57は、上記ディスクストッカ77の上方部分の後端部分に形成された図示しないスリットに回動及びスライド可能に係合されている。
【0082】
上記回動レバー部材55は、上記サブトレイホルダ52の昇降操作に連動して回動操作される。また、この回動レバー部材55は、上記ディスクストッカ77の後方側に位置することにより、このディスクストッカ77よりの上記サブトレイ87の後方側への脱落を防止する。
【0083】
また、上記サブトレイホルダ52の後端側部分には、脱落防止部材62が回動可能に取り付けられている。この脱落防止部材62は、中央部分を上記サブトレイホルダ52に対して支軸63を介して回動可能に支持されている。そして、この脱落防止部材62は、一端側の当接片部64を上記サブトレイホルダ52の略々中央の後方側に位置させ、他端側の倣い突起部65を該サブトレイホルダ52の他側側に突出させいる。
【0084】
上記他方の側壁部21の内側面部の後方部には、上記倣い突起部65が嵌入係合されるカム溝部68が設けられている。このカム溝部68は、上方側において後方側に位置し、下方側において前方側に位置する形状を有している。
【0085】
したがって、上記脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52の昇降操作に連動して回動操作される。すなわち、上記脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置より上記アンチャッキング位置までの間に位置しているときには、上記倣い突起65が後方側に位置されることにより、上記当接片部64を前方に移動させる方向に回動されている。このとき、この脱落防止部材62は、上記当接片部64により、上記サブトレイホルダ52に収納保持されているサブトレイ87上に載置されている光ディスク201の後縁部を当接支持し、該光ディスク201の該サブトレイ87よりの後方側への脱落を防止する。
【0086】
そして、上記脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52が上記チャッキング位置にあるときには、上記倣い突起65が前方側に位置されることにより、上記当接片部64を後方に移動させる方向に回動されている。このとき、この脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52に収納保持されているサブトレイ87上に載置されている光ディスク201の後縁部より上記当接片部64を離間させ、この光ディスク201が上記スピンドルモータ5によって回転操作されることを阻害しないようになされている。
【0087】
[5]メイントレイの構成
(5−1)メイントレイの構成
上記メイントレイ69は、略々平板状の主面部分とこの主面部分の前縁部及び左右両側縁部を囲む枠状部分とを有して形成されている。このメイントレイ69は、上記枠状部分内に、後方側より、上記サブトレイ87が、該主面部上に位置して挿入され得るようになされている。このメイントレイ69に挿入されたサブトレイ87は、上記光ディスク201が載置保持される凹部を上方に臨ませる。上記メイントレイ69は、上記シャーシ1上の底板部材22の上面部の両側側に前後方向に形成された一対のガイドレール部30,31に上記枠状部分の両側側部75,76の下面部を支持されて、前後方向に移動可能となされている。
【0088】
このメイントレイ69は、図3中矢印Aで示すように、上記ディスクストッカ77の下方位置であり上記外筐体151内に収納される収納位置と、該外筐体151の前面部よりも前方側に突出された排出(イジェクト)位置とに亘って、移動操作可能となされている。
【0089】
(5−2)サブトレイに対するロック機構
上記メイントレイ69には、このメイントレイ69に収納されたサブトレイ87を収納状態にてロックするロック機構が設けられている。
【0090】
このロック機構は、上記メイントレイ69の一側側の前方側部分において移動可能に配設された掛合部材74を有している。この掛合部材74は、上記メイントレイ69に対して、側方方向に移動可能に取り付けられている。この掛合部材74は、捻りコイルバネにより、上記メイントレイ69の中央側に移動付勢されている。
【0091】
上記メイントレイ69に上記サブトレイ87が収納されたとき、上記掛合部材74は、上記捻りコイルバネの付勢力により、該サブトレイ87の上記掛止凹部91に係合し、このサブトレイ87を収納状態に掛止する。
【0092】
このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出に際しては、このメイントレイ69が上記収納位置にあるとき、上記掛合部材74は、上記底板部材22上突出形成された第1の突条部28に当接することにより、該サブトレイ87より離間する方向に移動操作され、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出を可能とする。
【0093】
また、上記メイントレイ69の主板部の後縁部には、掛止レバー72が、このメイントレイ69に突設された支軸73を介して、回動可能に配設されている。この掛止レバー72は、一端側を上記メイントレイ69の主板部の上面部よりも上方側に突出させる位置と、該一端部を該主板部の上面部よりも下方側に降下させる位置とに亘って、回動可能となされている。
【0094】
すなわち、この掛止レバー72は、一端側を上記メイントレイ69の主板部の上面部よりも上方側に突出させた状態においては、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出を阻止する。
【0095】
そして、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出に際しては、このメイントレイ69が上記収納位置にあるとき、上記掛止レバー72は、上記底板部材22上突出形成された第2の突条部27に当接することにより、一端側を下方とする方向に回動操作され、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出を可能とする。
【0096】
したがって、このメイントレイ69においては、上記収納位置にあるときには、上記サブトレイ87の入出が可能となり、該収納位置よりも上記排出位置側にあるときには、該サブトレイ87の後方側への抜け出しが阻止される。
【0097】
[6]搬送機構
(6−1)動力伝達機構
上記シャーシ1上の一側側部分には、搬送機構を構成する搬送スライダ17が、図2中矢印Gで示すように、前後方向に移動可能となされて配設されている。
この搬送スライダ17は、上記ディスクストッカ77の側縁部に略々対応した長さの直線の棒状様に形成され、長手方向を前後方向となして、上記シャーシ1上に載置されている。この搬送スライダ17は、上記ディスクストッカ77の側方側となる位置と、上記ディスクドライブ部2の側方側となる位置とに亘って、移動可能となされている。
【0098】
すなわち、上記搬送スライダ17は、下面部に長手方向に沿ったガイド溝部115を有し、このガイド溝部115に上記シャーシ1上に突設されたガイドピンを嵌入させて、前後方向に移動可能に支持されている。
【0099】
上記搬送スライダ17は、後端側部分に、上方側に突設された搬送爪116を有している。この搬送爪116は、縦方向に形成されたスリット117を有している。このスリット117には、搬送機構を構成する搬送部材58の係合部61が、図2中矢印Hで示すように、上下方向にスライド可能に嵌合している。この係合部61は、上記搬送部材58より、下方側に向けて突設されている。
【0100】
そして、上記搬送部材58は、水平に形成されたガイド溝部59を有している。このガイド溝部59は、上記サブトレイホルダ52の一方の側板部の内側面部に形成されたガイドレール部に対し、水平方向にスライド可能に係合している。この搬送部材58は、上記シャーシ1の中央方向に向けて水平に突設された係合杆60を有している。この係合杆60は、上記サブトレイ87の係合凹部90に嵌入して係合するためのものであって、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側位置にあるときには、図3に示すように、このディスクストッカ77に収納されたサブトレイ87の係合凹部90に対応する位置となされる。
【0101】
この状態において、上記サブトレイホルダ52は、上記エレベータ機構により、上記搬送部材58を伴って、上記ディスク選択位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に亘って、上下方向に昇降操作されることができる。このように上記サブトレイホルダ52が昇降操作されるとき、上記係合杆60は、上記各サブトレイ87の各係合凹部90内を上下に通過することとなる。
【0102】
そして、上記サブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置にあるときに、図5に示すように、上記搬送スライダ17が後方側に移動されると、この搬送スライダ17は、上記係合杆60を上記係合凹部90に係合させたまま移動することによって、一のサブトレイ87を上記ディスクストッカ77より取り出して該サブトレイホルダ52中に収納させる。
【0103】
上記搬送スライダ17は、上記ディスクドライブ部2の側方側に位置する状態においては、上記サブトレイ87を上記サブトレイホルダ52に収納させてこのサブトレイホルダ52に追従させて移動させることとなる。
【0104】
そして、この搬送スライダ17は、上記サブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置にあるとき、図6及び図7に示すように、このサブトレイ87を該サブトレイホルダ52内より上記メイントレイ69内に亘って移動させることができる。
【0105】
上記サブトレイ87が上記サブトレイホルダ52に収納された状態においてこのサブトレイホルダ52が降下されて上記チャッキング位置に至ると、図9に示すように、該サブトレイ87上に載置されていた光ディスク201は、上記ディスクテーブル4上に載置されて該サブトレイ87より離間されるとともに、このディスクテーブル4と上記チャッキングプレート67とにより挟持されて、上記スピンドルモータ9により回転操作される状態となる。
【0106】
このとき、上記ディスクテーブル4及び上記光学ピックアップ装置3は、上記サブトレイ87の中央部を開放させている切り欠き部89を介して、このサブトレイ87の上方側に進入している。
【0107】
また、上記搬送スライダ17は、上記サブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置にある状態において、このサブトレイホルダ52に対して前方側に移動されることにより、上記サブトレイ87を上記ディスクストッカ77内のストック位置に戻す。
【0108】
そして、上記シャーシ1には、上記メイントレイ69及び上記搬送スライダ17を移動操作するための動力伝達手段が設けられている。
【0109】
すなわち、上記シャーシ1下面部には、駆動力源となる図示しないローディングモータが取り付けられている。このローディングモータの駆動軸には、駆動ギヤが取り付けられている。この駆動ギヤは、複数のギヤを介して、伝達ギヤ16を回転操作する。
【0110】
上記伝達ギヤ16は、上記シャーシ1上に回転可能に配設された搬送カムとなる搬送カムギヤ15の外周側の第1のギヤ部105に噛合している。すなわち、上記ローディングモータが回転駆動したときには、上記搬送カムギヤ15が回転操作される。
【0111】
上記搬送カムギヤ15の外周側には、第2のギヤ部106が形成されている。この第2のカムギヤ106には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第1の反転ギヤ109が噛合している。この第1の反転ギヤ109には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第1の搬送ギヤ110が噛合している。この第1の搬送ギヤ110には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第2の反転ギヤ111が噛合している。さらに、この第2の反転ギヤ111には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第2の搬送ギヤ112が噛合している。
【0112】
上記各搬送ギヤ110,112は、前後方向に配列された状態に位置しており、上記搬送スライダ17の側縁部に形成されたラックギヤ部113に噛合する。上記ラックギヤ部113は、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側である最も前方側の位置にあるときには、上記各搬送ギヤ110,112よりも前方側に位置しており、これら搬送ギヤ110,112に噛合していない。
【0113】
そして、上記ラックギヤ部113は、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側の位置よりも後方側に移動されると、上記各搬送ギヤ110,112に噛合する。
【0114】
上記搬送スライダ17の後方側の上面部には、倣いピン114が突設されている。そして、上記搬送カムギヤ15の下面部には、上記倣いピン114が嵌入するカム溝108が形成されている。このカム溝108は、上記搬送カムギヤ15に対して同心円の一部をなす部分と、該搬送カムギヤ15の外周側に対して開放された傾斜部とを有し、全体として螺旋様形状に形成されている。
【0115】
すなわち、上記搬送スライダ17は、上記倣いピン114を上記カム溝108の同心円状部分に嵌入させているときには、最も前方側の位置に保持される。そして、この搬送スライダ17は、上記搬送カムギヤ15が回転されることにより、上記倣いピン114が上記カム溝108の傾斜部に倣って該搬送カムギヤ15の外周側に移動されたときには、後方側に移動され、上記ラックギヤ部113を上記各搬送ギヤ110,112に噛合させる。
【0116】
そして、上記搬送カムギヤ15の上面部には、第3のギヤ部103が形成されている。この第3のカムギヤ103には、上記シャーシ1上に回転可能に配設されたメイントレイ搬送アーム18のギヤ部45が噛合する。
【0117】
上記メイントレイ搬送アーム18は、基端側部分に支持孔48を有し、この支持孔48に、上記シャーシ1上に植設された支軸19を挿通させて、回転可能に支持されている。
【0118】
このメイントレイ搬送アーム18の先端側には、メイントレイ係合突起44が、上方側に向けて突設されている。このメイントレイ係合突起44は、上記メイントレイ69に形成された係合スリット71に嵌入係合している。
【0119】
このメイントレイ搬送アーム18は、回動操作されることにより、上記メイントレイ69を、上記収納位置と上記排出位置とに亘って、移動操作する。
【0120】
このメイントレイ搬送アーム18の基端側部分には、上記支持孔48を中心とする円弧状をなして、一部に欠歯部46を有する略々半円形のギヤ部45が形成されている。
【0121】
上記ギヤ部45は、上記メイントレイ搬送アーム18が上記メイントレイ69を上記収納位置とする回動位置にあるときには、上記搬送カムギヤ15の第3のギヤ部103に対して上記欠歯部46を対向させており、該第3のギヤ部103に噛合していない。
【0122】
そして、上記ギヤ部45は、上記メイントレイ搬送アーム18が上記メイントレイ69を上記収納位置よりも前方側とする回動位置に回動されると、上記第3のギヤ部103に噛合する。
【0123】
上記メイントレイ搬送アーム18の上記欠歯部46の近傍には、倣いピン47が下方側に向けて突設されている。そして、上記搬送カムギヤ15の上面部には、上記倣いピン47が嵌入するカム溝107が形成されている。このカム溝107は、上記搬送カムギヤ15に対して同心円の一部をなす部分と、該搬送カムギヤ15の外周側に対して開放された傾斜部とを有し、全体として螺旋様形状に形成されている。
【0124】
すなわち、上記メイントレイ搬送アーム18は、上記倣いピン47を上記カム溝107の同心円状部分に嵌入させているときには、上記メイントレイ69を上記収納位置とする回動位置に保持される。そして、このメイントレイ搬送アーム18は、上記搬送カムギヤ15が回転されることにより、上記倣いピン47が上記カム溝107の傾斜部に倣って該搬送カムギヤ15の外周側に移動されたときには、図8に示すように、上記メイントレイ69を前方側に向けて移動させる方向に回動され、上記ギヤ部45を上記第3のギヤ部103に噛合させる。
【0125】
上記搬送スライダ17と上記メイントレイ搬送アーム18との移動及び回動の位置関係(タイミング)は、上記搬送カムギヤ15におけるカム溝107,108の形状に依って規定される。
【0126】
上記搬送スライダ17と上記メイントレイ搬送アーム18との移動及び回動の位置関係は、上記搬送カムギヤ15が一定の回転方向に連続して回転した場合において、該搬送スライダ17が後方側より前方側への移動を終了した後に、該メイントレイ搬送アーム18の上記メイントレイ69を上記収納位置より前方側へ移動させる方向の回動が開始され、また、該メイントレイ搬送アーム18の上記メイントレイ69を上記排出位置より上記収納位置へ移動させる方向の回動が終了した後に、該搬送スライダ17の後方側への移動が開始される関係となっている。
【0127】
そして、上記昇降レバー14を支持する支軸99には、メモリレバー123が回動可能に取り付けられている。このメモリレバー123は、上記昇降レバー14に対して同軸状に回動可能となされている。
【0128】
このメモリレバー123は、後述する初期位置検出スイッチ96を押圧操作するための操作杆部128を有している。
【0129】
また、このメモリレバー123の先端側には、メモリスライダ129が、このメモリレバー123に植設された支軸124を介して、回動及びスライド可能に取り付けられている。このメモリスライダ129は、スリット132を有し、このスリット132に上記支軸124を挿通させて、上記メモリレバー123に取り付けられている。このメモリスライダ129の先端側には、係合突片130が突設されている。この係合突片130は、上記昇降スライダ14の透孔139内に進入されている。
【0130】
さらに、上記メモリスライダ129の先端側には、被押圧片部材133が、回動可能に取り付けられている。この被押圧片部材133は、挿通孔134を有し、この挿通孔134に挿通される支軸135を介して、上記メモリスライダ129に対して回動可能に取り付けられている。この被押圧片部材133は、下方側、すなわち、上記シャーシ1側に向けて、被押圧片154を垂下させている。
【0131】
上記メモリレバー123は、上記シャーシ1との間に張架された引っ張りコイルバネ137により、図2中矢印Lで示すように、上記初期位置検出スイッチ96を押圧操作する方向に回動付勢されて、図示しない位置決め片により初期位置に位置決めされている。
【0132】
また、上記被押圧片部材133は、上記メモリレバー123との間に張架された引っ張りコイルバネ138により、図2中矢印Kで示すように、上記メモリスライダ129を上記支軸99に接近させる方向に付勢されている。
【0133】
そして、上記シャーシ1上には、押圧レバー118が、上記搬送カムギヤ15に対する接離方向にスライド可能に設けられている。この押圧レバー118は、長穴119を有し、この長穴119に上記シャーシ1上に植設された支軸98を挿通させて、スライド可能となされている。この押圧レバー118は、上記搬送カムギヤ15と上記メモリスライダ129に支持された被押圧片154との間に位置して配設されている。
【0134】
そして、この押圧レバー118は、上記搬送カムギヤ15に対向させた一端部が、倣い面121となされている。この押圧レバー118は、上記シャーシ1上に配設された捻りコイルバネ122により、上記倣い面121を上記搬送カムギヤ15に押接させる方向に付勢されている。
【0135】
上記搬送カムギヤ15は、上記倣い面121が押接される部分に、カム面104を有しており、このカム面104により、上記搬送スライダ17を前方側に位置させ、かつ、上記メイントレイ搬送レバー118を上記メイントレイ69を上記収納位置に位置させる回動位置としているときのみに、上記押圧レバー118を、上記捻りコイルバネ122の付勢力に抗して、上記支軸99より離間する方向に前進させる。
【0136】
そして、この押圧レバー118は、上記被押圧片154に対向させて、押圧片120を有している。すなわち、上記押圧レバー118は、上記メモリレバー123が上記初期状態にあるときに、上記捻りコイルバネ122の付勢力に抗して上記支軸99より離間する方向に移動されると、図4に示すように、上記押圧片120により、上記被押圧片154を押圧し、上記係合突片130が上記昇降レバー14の透孔139の内周部分であって上記支軸99側となる部分より離間することとなるように、上記メモリスライダ129を移動させる。
【0137】
上記昇降スライダ14の上記透孔139の内周部分であって上記支軸99側となる部分には、メモリ用係合部となる第1乃至第6のメモリ用溝141,142,143,144,145,146が、順次的に配列されて形成されている。これらメモリ用溝141,142,143,144,145,146は、上記ディスクストッカ77中の各サブトレイ87に対応されている。
【0138】
すなわち、図4に示すように、上記係合突片130が上記各メモリ用溝141,142,143,144,145,146より離間された状態では、上記昇降レバー14は、上記メモリレバー123と干渉することなく、回動操作されることができる。そして、図5に示すように、一のサブトレイ87が選択されてこのサブトレイ87が上記サブトレイホルダ52に収納される位置に配送されたときには、上記押圧レバー118が後退するため、上記係合突片130は、上記各メモリ用溝141,142,143,144,145,146のうちの一に嵌入係合する。このとき、上記係合突片130が嵌入係合するメモリ用溝は、上記昇降レバー14の回動角度位置に依って決まる。すなわち、上記係合突片130が嵌入係合するメモリ用溝は、選択されたサブトレイ87が上記ディスクストッカ77中のどれであるかに依って決まる。
【0139】
この後、選択されたサブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が、上記アンチャッキング位置やチャッキング位置に移動されると、図7乃至図9に示すように、上記メモリレバー123は、上記昇降レバー14に追従して回動される。
【0140】
上記サブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置または上記チャッキング位置に移動されているときには、上記押圧レバー118が上記カム面104により上記支軸99より離間する方向に前進させられても、上記メモリレバー123が上記昇降レバー14に追従して回動されているために、上記押圧片120が上記被押圧片154に当接することがなく、上記係合突片130の上記各メモリ用溝141,142,143,144,145,146のうちの一に対する嵌入係合は、維持される。
【0141】
(6−2)位置検出センサ
そして、上記シャーシ1上には、検出手段となる初期位置検出スイッチ96が配設されている。この初期位置検出スイッチ96は、上記メモリレバー123の操作杆部128により押圧操作されることによって、このメモリレバー123が初期位置あることを検出するものである。すなわち、この初期位置検出スイッチ96は、図4及び図5に示すように、上記メモリレバー123が初期位置にあるときに、上記操作杆部128によって押圧操作されている。
【0142】
そして、この初期位置検出スイッチ96は、図6乃至図9に示すように、上記サブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置やチャッキング位置に移動されて、上記メモリレバー123が上記昇降レバー14に追従して回動されているときには、上記操作杆部128による押圧操作を解除されている。
【0143】
すなわち、上記メモリレバー123は、図5に示すように、上記サブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置に戻り、収納しているサブトレイ87をこのサブトレイ87が上記ディスクストッカ77において元々収納されていた位置に対向させる位置に至ると、初期位置に戻る。このとき、上記搬送スライダ17が後方側にスライドされている状態であるため、上記押圧レバー118は、上記支軸99側に後退されており、上記係合突片130の上記メモリ用溝への係合を解除させない。
【0144】
そして、上記搬送スライダ17が前方側にスライドされ、上記サブトレイホルダ52に収納されていたサブトレイ87が上記ディスクストッカ77の元の位置に戻されると、図4に示すように、上記押圧レバー118は、上記支軸99より離間する側に前進させられ、上記係合突片130の上記メモリ用溝への係合を解除させる。
【0145】
また、上記シャーシ1上には、上記搬送カムギヤ15の回動角度位置を検出するための第1及び第2のスイッチ94(SW1),93(SW2)が配設されている。これら第1及び第2のスイッチ94(SW1),93(SW2)は、上記搬送カムギヤ15の底面部に円弧状に所定範囲に亘って形成されたリブにより押圧操作され、該搬送カムギヤ15の回動角度位置を検出する。
【0146】
さらに、上記シャーシ1上には、上記メイントレイ搬送アーム18の回動角度位置を検出するための第3のスイッチ95(SW3)が配設されている。この第3の検出スイッチ95(SW3)は、上記メイントレイ搬送アーム18に設けられたスイッチ操作片49により押圧操作される。
【0147】
上記第1乃至第3のスイッチ94(SW1),93(SW2),95(SW3)による検出結果を組み合わせることにより、図10に示すように、上記第1のスイッチ94(SW1)の検出結果からは、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側である前方側に至ったこと、及び、該搬送スライダ17が上記ディスク土部2の側方側である後方側に至ったことを検出することができる。 上記第2のスイッチ93(SW2)の検出結果からは、上記搬送メイントレイ69が上記排出位置に至ったことを検出することができる。
【0148】
さらに、上記第3の検出スイッチ95(SW3)の検出結果からは、上記メイントレイ69が上記収納位置にあることを検出することができる。
【0149】
[7]ディスクチェンジャ装置の動作
上述のように構成されたディスクチェンジャ装置において、図4に示すように、上記ディスクストッカ77中に光ディスク201が存在せず、全てのサブトレイ87が該ディスクストッカ77中に収納されている初期状態で、所定のサブトレイ87を選択する指示がなされると、上記エレベータ機構により、上記サブトレイホルダ52が、選択されたサブトレイに対向する高さ位置に移動される。
【0150】
そして、図5に示すように、上記搬送スライダ17が後方側に移動され、選択されたサブトレイ87は、上記サブトレイホルダ52に収納される。
【0151】
次に、図6に示すように、上記サブトレイホルダ52は、上記アンチャッキング位置に移動される。そして、図7に示すように、上記搬送スライダ17が前方側に移動され、選択されたサブトレイ87は、上記サブトレイホルダ52より上記メイントレイ69に移送される。
【0152】
そして、図8に示すように、上記サブトレイホルダ52が上記チャッキング位置に移動された後、上記メイントレイ69が上記排出位置となされる。このとき、上記サブトレイ87に対する光ディスク201の載置が行える。
【0153】
上記メイントレイ69を上記収納位置に戻す指示がなされると、図7に示すように、該メイントレイ69を該収納位置に戻した後に上記サブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置となされる。そして、図6に示すように、上記搬送スライダ17が後方側に移動され、さらに、図9に示すように、上記サブトレイホルダ52が上記チャッキング位置となされる。
【0154】
このとき、上記ディスクセンサ8により、上記サブトレイ87上の光ディスク201の有無が検出される。この検出結果は、メモリに記憶される。そして、このとき、上記サブトレイ87上に光ディスク201が載置されており、この光ディスク201の再生を行うならば、このまま再生を開始する。
【0155】
また、ここで、上記サブトレイ87上に光ディスク201が載置されており、この光ディスク201をディスクストッカ77に収納するならば、図6及び図5に示すように、上記サブトレイホルダ52を上記アンチャッキング位置を経て上記ディスク選択位置に戻す。このとき、上記初期位置検出スイッチ96の検出結果に基づき、上記サブトレイホルダ52の位置が決められ、図4に示すように、上記搬送スライダ17を前方側に移動させることにより、上記サブトレイ87は、該光ディスク201を載置して元の位置に戻される。
【0156】
上記ディスクセンサ8により上記サブトレイ87上の光ディスク201の有無を検出したときに、上記サブトレイ87上に光ディスク201が載置されていなければ、このサブトレイ87は、上記ディスクストッカ77に戻される。すなわち、図6及び図5に示すように、上記サブトレイホルダ52は、上記アンチャッキング位置を経て上記ディスク選択位置に戻される。このとき、上記初期位置検出スイッチ96の検出結果に基づき、上記サブトレイホルダ52の位置が決められ、図4に示すように、上記搬送スライダ17を前方側に移動させることにより、上記サブトレイ87は、元の位置に戻される。
【0157】
上記ディスクストッカ77内のサブトレイ87にすでに光ディスク201が載置されている場合に、その光ディスク201の再生を行うには、図4、図5、図6及び図9に示すように、上記搬送スライダ17を後方側に移動させることによって該サブトレイ87を上記サブトレイホルダ52に収納させ、このサブトレイホルダ52を上記チャッキング位置まで降ろすことにより、該光ディスク201は、上記ディスクテーブル4上に装着される。
【0158】
また、上記ディスクストッカ77内のサブトレイ87にすでに光ディスク201が載置されている場合に、その光ディスク201の排出を行うには、図4、図5、図6、図7及び図8に示すように、上記搬送スライダ17を後方側に移動させることによって該サブトレイ87を上記サブトレイホルダ52に収納させ、このサブトレイホルダ52を上記アンチャッキング位置まで降ろし、該搬送スライダ17を前方側に移動させ、次に該サブトレイホルダ52を上記チャッキング位置まで降ろし、上記メイントレイ69を上記排出位置に移動させることにより、該光ディスク201は、外方側に取り出すことができる。
【0159】
なお、このディスクチェンジャ装置においては、上記メモリスライダ129が上記メモリレバー123に対してスライドのみならず回動も可能となっており、また、上記被押圧片部材133が該メモリスライダ129に対して回動可能となっていることにより、上記サブトレイホルダ52の移動操作についての誤動作が生じた場合にも、上記メモリレバー123等の破損が防止されている。
【0160】
上記サブトレイホルダ52の移動操作についての誤動作とは、例えば、上記サブトレイ87が該サブトレイホルダ52に収納された後に、このサブトレイホルダ52が上方側に移動されてしまう場合や、一のサブトレイ87が上記メイントレイ69に収納されている状態において、上記サブトレイホルダ52が上方側に移動されて上記ディスク選択位置に戻ってしまう場合等である。
【0161】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係るディスクチェンジャ装置においては、外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させる。
【0162】
したがって、このディスクチェンジャ装置においては、上記ディスク選択機構において、各サブトレイ上の記録ディスクの有無を順次検出することができる。また、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構が、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることとした場合には、メイントレイに収納されたサブトレイに対し装置外より記録ディスクを装填したときには、この記録ディスクの存在が確実に検出される。
【0163】
そして、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構に、このディスク選択機構に対して移動可能であってこのディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を阻止する脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとした場合には、該サブトレイの搬送中のこのサブトレイよりの記録ディスクの脱落が防止される。
【0164】
すなわち、本発明は、構成の複雑化や、製造、組立を招来することなく、ディスクストッカに保持された複数のサブトレイ上の記録ディスクの有無が確実に検出されるようになされたディスクチェンジャ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクチェンジャ装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】上記ディスクチェンジャ装置の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】上記ディスクチェンジャ装置の構成を模式的に示す側面側より臨んだ縦断面図である。
【図4】上記ディスクチェンジャ装置の要部の構成を模式的に示す平面図である。
【図5】上記ディスクチェンジャ装置においてサブトレイが後方に搬送された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図6】上記ディスクチェンジャ装置において後方に搬送されたサブトレイが下方に移動された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図7】上記ディスクチェンジャ装置において下方に移動されたサブトレイがメイントレイに収納された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図8】上記ディスクチェンジャ装置においてサブトレイが収納されたメイントレイが前方側に移動された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図9】上記ディスクチェンジャ装置においてサブトレイがディスクドライブ部に装着された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図10】上記ディスクチェンジャ装置における動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
8 ディスクセンサ
52 サブトレイホルダ
58 搬送部材
62 脱落防止部材
69 メイントレイ
77 ディスクストッカ
87 サブトレイ
201 光ディスク
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の記録ディスクを収納し、これら記録ディスクより選択した一の記録ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスクチェンジャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の記録ディスクを収納し、これら記録ディスクより選択した一の記録ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスクチェンジャ装置が提案されている。
【0003】
このようなディスクチェンジャ装置としては、上記記録ディスクが載置されて保持されるサブトレイを複数枚積層状に外筐体内に収納し、このサブトレイの一をメイントレイにより選択して、ローディング操作を行うように構成されたものがある。
【0004】
上記メイントレイは、上記外筐体内において、上記各サブトレイを選択して収納するための移動範囲と、選択して収納したサブトレイに装填されている記録ディスクをディスクドライブ部に装着させるチャッキング位置とに亘って、移動操作可能に配設されている。
【0005】
すなわち、このメイントレイは、上記ディスクドライブ部上に位置し、上記各サブトレイを積層状となして収納したディスクストッカに対向する範囲と、上記ディスクドライブ部に近接される位置とに亘って昇降操作される。上記サブトレイは、上記ディスクストッカに上記メイントレイが対向している状態において、このメイントレイ側に移動操作されて該メイントレイに収納される。
【0006】
上記記録ディスクは、上記サブトレイに載置され保持されたまま、上記ディスクストッカ内に収納されている。そして、この記録ディスクは、上記サブトレイに載置装填されたまま、上記メイントレイにより上記ディスクドライブ部に装着される位置に搬送されて、該ディスクドライブ部による再生操作を行われる。
【0007】
また、上記メイントレイは、上記ディスクドライブ部の上方側位置である収納位置と、上記サブトレイを収納した状態で該外筐体の外方側に突出された位置である排出(イジェクト)位置とに亘って、水平方向に移動操作可能となされている。
【0008】
上記サブトレイは、上記メイントレイに収納されて、このメイントレイが上記排出位置となされたときには、上記記録ディスクの装填、または、取り外しを行われる。
【0009】
上記メイントレイの昇降操作は、エレベータ機構により行われる。また、このメイントレイの水平方向の移動操作は、搬送機構により行われる。そして、上記ディスクストッカと上記メイントレイとの間のサブトレイの移動操作も、上記搬送機構により行われる。これらエレベータ機構及び搬送機構は、それぞれモータを駆動力源として駆動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなディスクチェンジャ装置においては、上記メイントレイを上下方向に昇降操作するとともに、水平方向にも搬送操作しているため、上記エレベータ機構及び上記搬送機構の構成が複雑化する。
【0011】
また、このディスクチェンジャ装置においては、上記ディスクストッカ中において記録ディスクが載置された一のサブトレイを選択し、この選択したサブトレイを上記メイントレイに収納させる必要がある。
【0012】
したがって、上記ディスクチェンジャ装置においては、ディスクストッカ中のどのサブトレイに記録ディスクが載置されているかを判別しておく必要がある。そのため、上記ディスクストッカの各段に、記録ディスクの有無を検出する光センサの如きセンサを設け、記録ディスクが載置されているサブトレイをメモリしておくことが考えられる。しかしながら、この場合には、センサの数が多くなることにより、構成の複雑化が招来されるとともに、制御が複雑となり、誤動作が生じ易くなる。
【0013】
さらに、押圧スイッチの如き機械式のセンサを上記ディスクストッカの各段に設けることとすると、この押圧スイッチの初期状態への復帰力による押圧力によって、このディスクストッカ内における記録ディスクの位置ズレが生じ、正確な動作が行えなくなる虞れがある。
【0014】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、構成の複雑化や、製造、組立を招来することなく、ディスクストッカに保持された複数のサブトレイ上の記録ディスクの有無が確実に検出されるようになされたディスクチェンジャ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し上記目的を達成するため、本発明に係るディスクチェンジャ装置は、外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構は、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることを特徴とする。
【0017】
そして、本発明は、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構に、このディスク選択機構に対して移動可能であってこのディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を阻止する脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとなされたものである。
【0018】
【作用】
本発明に係るディスクチェンジャ装置においては、外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させるので、複雑な構成、製造、組立を必要とすることなく、ディスク選択機構において、各サブトレイ上の記録ディスクの有無を順次検出することができる。
【0019】
また、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構が、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることとした場合には、メイントレイに収納されたサブトレイに対し装置外より記録ディスクを装填したときには、この記録ディスクの存在が確実に検出される。
【0020】
そして、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構に、このディスク選択機構に対して移動可能であってこのディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を阻止する脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとした場合には、該サブトレイの搬送中のこのサブトレイよりの記録ディスクの脱落が防止される。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
【0022】
この例は、本発明に係るディスクチェンジャ装置を、記録ディスクとして複数の光ディスクを収納しこれら光ディスクより選択した光ディスクに記録されている情報信号の再生を行う装置として構成した例である。
【0023】
このディスクチェンジャ装置について、以下の順序により説明する。
【0024】
[1]ディスクチェンジャ装置の概要
[2]ディスクドライブ部の構成
[3]ディスクストッカ及びサブトレイの構成
[4]ディスク選択機構の構成
(4−1)サブトレイホルダの構成
(4−2)エレベータ機構の構成
(4−3)光ディスクの脱落防止機構
[5]メイントレイの構成
(5−1)メイントレイの構成
(5−2)サブトレイに対するロック機構
[6]搬送機構
(6−1)動力伝達機構
(6−2)位置検出センサ
[7]ディスクチェンジャ装置の動作
[1]ディスクチェンジャ装置の概要
このディスクチェンジャ装置において記録ディスクとして使用される光ディスクは、図1に示すように、ポリカーボネイトの如き合成樹脂材料よりなる透明なディスク基板を有して構成されている。このディスク基板は、直径が例えば12cmまたは8cmであって、一主面部に情報信号に応じた微細な凹凸(ピット)列が略々同心円をなす螺旋状に形成されている。このディスク基板の一主面部には、アルミニウムの如き金属材料の薄膜からなる反射層が被着形成されている。この光ディスク201は、中央部分に、チャッキング孔202を有している。
【0025】
そして、このディスクチェンジャ装置は、図1及び図3に示すように、シャーシ1を有して構成される。このシャーシ1上には、後方側に位置して、上記光ディスク201よりの情報信号の読み取りを行うディスクドライブ部2が配設されている。
【0026】
また、上記シャーシ1上の上記ディスクドライブ部2よりも前方側には、複数の光ディスク201を積層状となして収納可能に構成されたディスクストッカ77が配設されている。
【0027】
上記シャーシ1上には、上記ディスクドライブ部2の上方側に位置して、ディスク選択機構を構成するサブトレイホルダ52が配設されている。このサブトレイホルダ52は、図1及び図3中矢印Bで示すように、上記シャーシ1上の左右両側側部分に立設された両側壁部20,21に対し、エレベータ機構を介して昇降操作可能に支持されている。すなわち、このサブトレイホルダ52は、上記ディスクドライブ部2に対して、接離可能となされている。
【0028】
なお、上記両側壁部20,21は、下端側部分を底板部材22を介して互いに連結された状態で、この底板部材22を含めて互いに一体的に形成されている。上記サブトレイホルダ52は、上記エレベータ機構によって昇降操作され、上記ディスクストッカ77内の複数のサブトレイ87のうちのいずれか一に対向する高さ位置であるディスク選択位置にあるときに、図1及び図3中矢印Dで示すように、該複数のサブトレイ87より一のサブトレイ87を選択して、該ディスクストッカ77より後方側に引き出して収納する。このサブトレイ87には、上記光ディスク201が載置され保持される。
【0029】
また、上記サブトレイホルダ52は、上記ディスクストッカ77内のいずれのサブトレイ87にも対向しない所定の高さ位置であるアンチャッキング位置となされたときに、上記シャーシ1上に配設されたメイントレイ69の後縁部に対向する。
【0030】
さらに、上記サブトレイホルダ52は、上記ディスクドライブ部2に近接されるチャッキング位置となされたときに、このサブトレイホルダ52が収納しているサブトレイ87に保持されている光ディスク201を該ディスクドライブ部2に装着させる。
【0031】
そして、上記サブトレイホルダ52は、収納しているサブトレイ87を、再び上記ディスクストッカ77内の所定の位置に戻すことができる。
【0032】
また、上記シャーシ1上に配設された上記メイントレイ69は、図1及び図3中矢印Aで示すように、前後方向に移動可能に支持されている。このメイントレイ69は、上記ディスクストッカ77の下方側位置である収納位置と、該シャーシ1の前縁部より前方側に突出された位置である排出(イジェクト)位置とに亘って、移動操作可能となされている。
【0033】
上記メイントレイ69には、上記サブトレイホルダ52に収納されているサブトレイ87が後方側より収納される。すなわち、上記サブトレイ87は、前後方向については、上記ディスクストッカ77または上記収納位置にあるメイントレイ69に収納された位置であるストック位置と、上記サブトレイホルダ52に収納された位置であるプレイ位置と、上記排出位置にあるメイントレイ69に収納された位置であるイジェクト位置とに亘って、移送操作される。
【0034】
上記メイントレイ69は、上記排出位置となされたときには、このディスクチェンジャ装置の外筐体151の前面部に形成されたディスク挿入孔153を介して、該外筐体151の前方側に突出される。上記メイントレイ69が上記排出位置となされたときには、このメイントレイ69に収納されているサブトレイ87に対し、光ディスク201の載置装填及び取り出しを行うことができる。
【0035】
[2]ディスクドライブ部の構成
上記ディスクドライブ部2は、図1及び図3に示すように、上記シャーシ1に対して複数のダンパ152,152を介していわゆるフローティング支持されたフレーム7を有している。このディスクドライブ部2は、上記フレーム7に取り付けられたスピンドルモータ5と、該フレーム7に移動操作可能に支持された光学ピックアップ装置3とを有して構成されている。
【0036】
上記スピンドルモータ5は、駆動軸を上記シャーシ1の上方側に向けて突設させている。この駆動軸には、ディスクテーブル4が取り付けられている。このディスクテーブル4は、略々円盤状に形成され、上面部の中央部分に円錐台形状の突起を有している。この突起は、上記光ディスクが上記ディスクテーブル4に載置されるとき、該光ディスクのチャッキング孔202に嵌入して、この光ディスク201のセンタリング(求心)を行う。このディスクテーブル4は、上記光ディスク201が装着され、この光ディスク201とともに、上記スピンドルモータ5の駆動力により回転操作される。
【0037】
上記光学ピックアップ装置3は、上記フレーム7により上記ディスクテーブル4に対する接離方向に移動操作可能に支持された光学ブロックを有して構成され、この光学ブロック内に、光源となるレーザダイオード、ビームスプリッタ及び対物レンズ等の光学デバイス、フォトトランジスタの如き光検出器を内蔵している。この光学ピックアップ装置3は、上記レーザダイオードの発する光束を上記対物レンズにより上記ディスクテーブル4上の光ディスク201上に集光させて照射するとともに、この光ディスク201により反射されて該対物レンズに戻った該光束を、上記光検出器により検出するように構成されている。上記光検出器よりの出力信号は、上記光ディスク201に記録された情報信号を読み出した信号となる。
【0038】
上記光学ピックアップ装置3は、上記フレーム7に対し、駆動機構6により移動操作されることによって、上記ディスクテーブル4上に装着された光ディスク201の内外周に亘って上記光束を照射することができ、この光ディスク201の全面より情報信号の読み出しを行うことができる。
【0039】
このディスクドライブ部2は、上記サブトレイ87がこのサブトレイ87上に載置されている光ディスク201を上記ディスクテーブル4上に装着させる位置に移動されたときに、このサブトレイ87上における光ディスク201の有無を検出するディスク検出手段となるディスクセンサ8を有している。
【0040】
このディスクセンサ8は、いわゆるフォトカプラであって、発光素子と受光素子とを有して構成され、後述するディスク検出用透孔88を介して、上記サブトレイ87上の光ディスク201の有無を検出する。
【0041】
[3]ディスクストッカ及びサブトレイの構成
上記ディスクストッカ77は、サブトレイ87を、複数枚積層状となして収納するディスク収納装置となるものである。この実施例においては、上記ディスクストッカ77には、6枚のサブトレイ87が収納される。このディスクストッカ77は、図1及び図3に示すように、略々矩形の筐体状に形成され、後方側が、図1及び図3中矢印Dで示すように上記サブトレイ87の出入がなされるために開放されている。
【0042】
そして、このディスクストッカ77は、上記シャーシ1上に、上記底板部材22を介して、固定して配設されている。
【0043】
上記サブトレイ87は、略々矩形の平板状に形成され、上面部に上記光ディスク201が嵌入される円形状の凹部を有している。この凹部は、上記光ディスク201の直径に応じて、直径が例えば12cmの円形の凹部として形成されている。
【0044】
そして、このサブトレイ87は、前端縁より中央部分に亘る切り欠き部89を有している。この切り欠き部89は、上記凹部内に上記光ディスク201が嵌入載置されたとき、この光ディスク201のチャッキング孔202及びこのチャッキング孔202の周辺部分と、信号記録領域の一部であって該光ディスク201の内外周に亘る部分とを、上記サブトレイ87の下方側に臨ませる。
【0045】
そして、上記ディスクストッカ77内には、収納するサブトレイ87の枚数に対応する数の棚部材78が、一体的に突出形成されている。この棚部材78は、上記ディスクストッカ77の内面部の両側壁部に、棚を形成する互いに平行な複数の突状として形成されている。この棚部材78は、上記サブトレイ87が上記ディスクストッカ77内に挿入されると、このサブトレイ87の下面部の両側縁部分を支持して該サブトレイ87を水平に載置させる。
【0046】
そして、上記ディスクストッカ77の一側側の側壁部には、前方側に位置して、透孔79が形成されている。この透孔79は、縦長の形状を有し、上記ディスクストッカ77に収納された各サブトレイ87の一側縁部の前方側部分を外方に臨ませる。
【0047】
この透孔79には、板バネ部材81の複数のアーム部83が、上記ディスクストッカ77の内方側に向けて進入されている。この板バネ部材81は、固定ネジ82により、上記ディスクストッカ77に形成されたネジ穴80に対して取り付けられている。上記各アーム部83は、上記サブトレイ87の数に対応した本数が形成され、それぞれが「く」の字状に屈曲されて、中央部分を上記透孔79内に進入させている。
【0048】
上記各サブトレイ87には、それぞれ一側縁部分の前方側部分に、V溝状の掛止凹部91が形成されている。
【0049】
上記サブトレイ87が上記ディスクストッカ77に収納されて上記棚部材78に載置されたとき、上記バネ部材81の各アーム部83は、中央部分を上記掛止凹部91に嵌入させることにより、該各サブトレイ87の該ディスクストッカ77よりの脱落を防止する。
【0050】
そして、上記各サブトレイ87の一側側縁部の後方側部分には、係合凹部90が形成されている。この係合凹部90は、後述する搬送部材58の係合杆60が係合して上記サブトレイ87を搬送操作するためのものである。これら係合凹部90は、上記サブトレイ87が上記ディスクストッカ77に収納された状態において、該ディスクストッカ77の側壁部よりも後方側に露出されるようになされている。
【0051】
また、上記各サブトレイ87の上記凹部の底面部には、後述するディスク検出手段となるディスクセンサ8がこのサブトレイ87上の光ディスク201の有無を検出するための、ディスク検出用透孔88が開設されている。
【0052】
[4]ディスク選択機構の構成
(4−1)サブトレイホルダの構成
上記サブトレイホルダ52は、天板部と、この天板部の両側縁部分より垂下された左右一対の側板部とを有して、一体的に形成されている。
【0053】
上記サブトレイホルダ52の天板部には、チャッキングプレート67が回転可能に取り付けられている。このチャッキングプレート67は、上記ディスクテーブル4と略々同一の大きさの円盤状に形成されている。
【0054】
このサブトレイホルダ52は、上記各側板部の互いに対向する内側面部に、上記ディスクストッカ77に設けられていると同様の、左右一対の棚状の支持溝部を有している。すなわち、このサブトレイホルダ52は、上記各支持溝部に上記サブトレイ87の両側縁部分が前方側より挿入されることにより、1枚のサブトレイ87を収納保持することができる。
【0055】
このサブトレイホルダ52は、上記シャーシ1上に互いに平行となされて相対向して立設された一対の側壁部20,21間に配設され、上記チャッキングプレート67を上記ディスクテーブル4の直上に位置させている。
【0056】
このサブトレイホルダ52は、上記各側板部に、それぞれ外方側に向けて突出させた支持ピン53,53を有している。そして、上記各側壁部20,21には、それぞれガイドスリット23,24が形成されている。これらガイドスリット23,24は、上下方向に直線状に形成されている。上記各支持ピン53,53は、上記各ガイドスリット23,24に対応して挿通されている。
【0057】
すなわち、上記サブトレイホルダ52は、上記各支持ピン53,53を上記各ガイドスリット23,24内で移動させる範囲で、上下方向に移動可能となっている。そして、このサブトレイホルダ52が上下方向に移動可能な範囲は、上記ディスク選択位置より、上記アンチャッキング位置を経て、上記チャッキング位置に至る範囲である。
【0058】
(4−2)エレベータ機構の構成
このディスクチェンジャ装置におけるエレベータ機構は、上記サブトレイホルダ52を所定の範囲内において直線軌跡上を昇降操作するための機構である。
【0059】
すなわち、上記側壁部20,21のそれぞれ外側側部分には、左右一対の第1及び第2のカム板33,38が、前後方向に移動操作可能に取り付けられている。上記第1のカム板33は、略々平板状に形成され、一方の側壁部20に対向する面部に、水平方向に支持溝部35が形成されている。上記一方の側壁部20には、外方側に向けて、支持突条29が突設されている。
【0060】
上記支持突条29は、上記支持溝部35に嵌入され、上記第1のカム板33を前後方向に摺動可能に支持している。
【0061】
また、上記第2のカム板38も、略々平板状に形成され、他方の側壁部21に対向する面部に、水平方向に支持溝部40が形成されている。そして、他方の側壁部21においても、上記一方の側壁部20と同様に、支持突条が設けられている。上記第2のカム板38は、この支持突条が上記支持溝部40に嵌入されることにより、前後方向に移動可能に支持される。
【0062】
上記第1のカム板33の上記一方の側壁部20に対向する面部には、傾斜カム溝37が形成されている。この傾斜カム溝37には、上記一方の側壁部20のガイドスリット23に挿通された支持ピン53の先端側が嵌入される。
【0063】
この傾斜カム溝37は、前方側が下方となり、後方側が上方となる方向に傾斜して形成された溝であって、途中に複数の水平部が形成されていることにより、折れ線形状となっている。上記各水平部は、上記サブトレイホルダ52の、上記各サブトレイ87に対向する位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に対応している。
【0064】
また、上記第2のカム板38の上記他方の側壁部21に対向する面部には、傾斜カム溝42が形成されている。この傾斜カム溝42には、上記他方の側壁部21のガイドスリット24に挿通された支持ピン53の先端側が嵌入される。
【0065】
この傾斜カム溝42は、前方側が上方となり、後方側が下方となる方向に傾斜して形成された溝であって、途中に複数の水平部が形成されていることにより、折れ線形状となっている。上記各水平部は、上記サブトレイホルダ52の、上記各サブトレイ87に対向する位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に対応している。
【0066】
これら第1及び第2のカム板33,38は、上記各傾斜カム溝37,42の前方側に位置する水平部を上記ガイドスリット23,24に重ねる後方側位置と、該各傾斜カム溝37,42の後方側に位置する水平部を該ガイドスリット23,24に重ねる前方側位置とに亘って、移動可能となされている。
【0067】
上記各カム板33,38の前端側部分には、それぞれ係合ピン36,41が、下方側に向けて突設されている。
【0068】
そして、このエレベータ機構は、上記シャーシ1に取り付けられた昇降モータ9により駆動操作される。この昇降モータ9の駆動力は、この昇降モータ9の駆動軸に取り付けられた駆動ギヤ10及びこの駆動ギヤ10に噛合する第1の伝達ギヤ11を介して、第2の伝達ギヤ12に伝達される。この第2の伝達ギヤ12には、第3の伝達ギヤ13が噛合している。
【0069】
この第3の伝達ギヤ13は、図2に示すように、移動レバーとなる昇降レバー14のギヤ部140に噛合している。
【0070】
上記昇降レバー14は、中央部分に設けられた支持孔148に上記シャーシ1上に植設された支軸99を挿通させることにより、この支軸99回りに回動可能となされている。この昇降レバー14は、両端側部分を、上記シャーシ1の両側側に向けて延在させている。
【0071】
上記昇降レバーの一端側の突端部分149には、上記第1のカム板33の係合ピン36が係合する係合凹部50が形成されている。また、上記昇降レバーの他端側の突端部分150には、上記第2のカム板38の係合ピン41が係合する係合凹部51が形成されている。
【0072】
すなわち、上記昇降レバー14が回動すると、上記第1及び第2のカム板33,38は、図1中矢印E及び矢印Fで示すように、互いに逆方向に、前後方向に移動操作される。
【0073】
この昇降レバー14の他端側部分には、透孔139が形成されており、この透孔139の内周部分であって該昇降レバー14の他端側となる部分が、上記ギヤ部140となされている。このギヤ部140は、上記支軸99を中心とする円弧形状に形成されている。すなわち、上記昇降モータ9の駆動力は、上記昇降レバー14に伝達され、この昇降レバー14を上記支軸99回りに回動させる。
【0074】
上記第1のカム板33が前方側に移動され、上記第2のカム板38が後方側に移動されると、上記サブトレイホルダ52は、上方側に向けて上昇操作される。そして、上記第1のカム板33が後方側に移動され、上記第2のカム板38が前方側に移動されると、上記サブトレイホルダ52は、下方側に向けて降下操作される。
【0075】
すなわち、このエレベータ機構においては、上記昇降モータ9の回転駆動方向が正転か逆転かに応じて、上記サブトレイホルダ52を、上昇操作、または、降下操作することができる。
【0076】
そして、上記第2のカム板38の前方側部分の上端部には、上記ディスクストッカ77内の各サブトレイ87に対向する位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に対応する複数の位置決め溝部43が形成されている。これら位置決め溝部43が形成された上記第2のカム板38の前方側部分の上端部には、上記ディスクストッカ77に対して基端側をネジ85により固定されて支持された板バネ84の先端側部分により下方側に付勢されたボール(鋼球)86が押接されている。
【0077】
すなわち、上記第2のカム板38は、上記位置決め溝部43のいずれかに上記ボール86が嵌入した位置において、位置決めされて停止される。
【0078】
また、上記第2のカム板38の前方側部分の下端側には、複数の位置決めスリット154が形成されている。これら位置決めスリット154が形成された上記第2のカム板38の前方側部分の下端側には、上記シャーシ1上に配設されたフォトカプラ(光検出器)155が対向されている。
【0079】
すなわち、上記第2のカム板38は、上記フォトカプラ155により上記位置決めスリット154が検出された位置において、位置決めされて停止される。
【0080】
(4−3)光ディスクの脱落防止機構
上記サブトレイホルダ52の天板部の前端部、すなわち、上記ディスクストッカ77に対向する部分には、スリット54が形成されている。このスリット54には、回動レバー部材55の一端側が回動及びスライド可能に取り付けられている。すなわち、この回動レバー部材55の一端側には、上記スリット54に挿通係合されるための支軸56が後方側に向けて突設されている。
【0081】
そして、この回動レバー部材55の他端側には、支軸57が、前方側に向けて突設されている。この回動レバー部材55の他端側の支軸57は、上記ディスクストッカ77の上方部分の後端部分に形成された図示しないスリットに回動及びスライド可能に係合されている。
【0082】
上記回動レバー部材55は、上記サブトレイホルダ52の昇降操作に連動して回動操作される。また、この回動レバー部材55は、上記ディスクストッカ77の後方側に位置することにより、このディスクストッカ77よりの上記サブトレイ87の後方側への脱落を防止する。
【0083】
また、上記サブトレイホルダ52の後端側部分には、脱落防止部材62が回動可能に取り付けられている。この脱落防止部材62は、中央部分を上記サブトレイホルダ52に対して支軸63を介して回動可能に支持されている。そして、この脱落防止部材62は、一端側の当接片部64を上記サブトレイホルダ52の略々中央の後方側に位置させ、他端側の倣い突起部65を該サブトレイホルダ52の他側側に突出させいる。
【0084】
上記他方の側壁部21の内側面部の後方部には、上記倣い突起部65が嵌入係合されるカム溝部68が設けられている。このカム溝部68は、上方側において後方側に位置し、下方側において前方側に位置する形状を有している。
【0085】
したがって、上記脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52の昇降操作に連動して回動操作される。すなわち、上記脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置より上記アンチャッキング位置までの間に位置しているときには、上記倣い突起65が後方側に位置されることにより、上記当接片部64を前方に移動させる方向に回動されている。このとき、この脱落防止部材62は、上記当接片部64により、上記サブトレイホルダ52に収納保持されているサブトレイ87上に載置されている光ディスク201の後縁部を当接支持し、該光ディスク201の該サブトレイ87よりの後方側への脱落を防止する。
【0086】
そして、上記脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52が上記チャッキング位置にあるときには、上記倣い突起65が前方側に位置されることにより、上記当接片部64を後方に移動させる方向に回動されている。このとき、この脱落防止部材62は、上記サブトレイホルダ52に収納保持されているサブトレイ87上に載置されている光ディスク201の後縁部より上記当接片部64を離間させ、この光ディスク201が上記スピンドルモータ5によって回転操作されることを阻害しないようになされている。
【0087】
[5]メイントレイの構成
(5−1)メイントレイの構成
上記メイントレイ69は、略々平板状の主面部分とこの主面部分の前縁部及び左右両側縁部を囲む枠状部分とを有して形成されている。このメイントレイ69は、上記枠状部分内に、後方側より、上記サブトレイ87が、該主面部上に位置して挿入され得るようになされている。このメイントレイ69に挿入されたサブトレイ87は、上記光ディスク201が載置保持される凹部を上方に臨ませる。上記メイントレイ69は、上記シャーシ1上の底板部材22の上面部の両側側に前後方向に形成された一対のガイドレール部30,31に上記枠状部分の両側側部75,76の下面部を支持されて、前後方向に移動可能となされている。
【0088】
このメイントレイ69は、図3中矢印Aで示すように、上記ディスクストッカ77の下方位置であり上記外筐体151内に収納される収納位置と、該外筐体151の前面部よりも前方側に突出された排出(イジェクト)位置とに亘って、移動操作可能となされている。
【0089】
(5−2)サブトレイに対するロック機構
上記メイントレイ69には、このメイントレイ69に収納されたサブトレイ87を収納状態にてロックするロック機構が設けられている。
【0090】
このロック機構は、上記メイントレイ69の一側側の前方側部分において移動可能に配設された掛合部材74を有している。この掛合部材74は、上記メイントレイ69に対して、側方方向に移動可能に取り付けられている。この掛合部材74は、捻りコイルバネにより、上記メイントレイ69の中央側に移動付勢されている。
【0091】
上記メイントレイ69に上記サブトレイ87が収納されたとき、上記掛合部材74は、上記捻りコイルバネの付勢力により、該サブトレイ87の上記掛止凹部91に係合し、このサブトレイ87を収納状態に掛止する。
【0092】
このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出に際しては、このメイントレイ69が上記収納位置にあるとき、上記掛合部材74は、上記底板部材22上突出形成された第1の突条部28に当接することにより、該サブトレイ87より離間する方向に移動操作され、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出を可能とする。
【0093】
また、上記メイントレイ69の主板部の後縁部には、掛止レバー72が、このメイントレイ69に突設された支軸73を介して、回動可能に配設されている。この掛止レバー72は、一端側を上記メイントレイ69の主板部の上面部よりも上方側に突出させる位置と、該一端部を該主板部の上面部よりも下方側に降下させる位置とに亘って、回動可能となされている。
【0094】
すなわち、この掛止レバー72は、一端側を上記メイントレイ69の主板部の上面部よりも上方側に突出させた状態においては、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出を阻止する。
【0095】
そして、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出に際しては、このメイントレイ69が上記収納位置にあるとき、上記掛止レバー72は、上記底板部材22上突出形成された第2の突条部27に当接することにより、一端側を下方とする方向に回動操作され、このメイントレイ69に対する上記サブトレイ87の入出を可能とする。
【0096】
したがって、このメイントレイ69においては、上記収納位置にあるときには、上記サブトレイ87の入出が可能となり、該収納位置よりも上記排出位置側にあるときには、該サブトレイ87の後方側への抜け出しが阻止される。
【0097】
[6]搬送機構
(6−1)動力伝達機構
上記シャーシ1上の一側側部分には、搬送機構を構成する搬送スライダ17が、図2中矢印Gで示すように、前後方向に移動可能となされて配設されている。
この搬送スライダ17は、上記ディスクストッカ77の側縁部に略々対応した長さの直線の棒状様に形成され、長手方向を前後方向となして、上記シャーシ1上に載置されている。この搬送スライダ17は、上記ディスクストッカ77の側方側となる位置と、上記ディスクドライブ部2の側方側となる位置とに亘って、移動可能となされている。
【0098】
すなわち、上記搬送スライダ17は、下面部に長手方向に沿ったガイド溝部115を有し、このガイド溝部115に上記シャーシ1上に突設されたガイドピンを嵌入させて、前後方向に移動可能に支持されている。
【0099】
上記搬送スライダ17は、後端側部分に、上方側に突設された搬送爪116を有している。この搬送爪116は、縦方向に形成されたスリット117を有している。このスリット117には、搬送機構を構成する搬送部材58の係合部61が、図2中矢印Hで示すように、上下方向にスライド可能に嵌合している。この係合部61は、上記搬送部材58より、下方側に向けて突設されている。
【0100】
そして、上記搬送部材58は、水平に形成されたガイド溝部59を有している。このガイド溝部59は、上記サブトレイホルダ52の一方の側板部の内側面部に形成されたガイドレール部に対し、水平方向にスライド可能に係合している。この搬送部材58は、上記シャーシ1の中央方向に向けて水平に突設された係合杆60を有している。この係合杆60は、上記サブトレイ87の係合凹部90に嵌入して係合するためのものであって、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側位置にあるときには、図3に示すように、このディスクストッカ77に収納されたサブトレイ87の係合凹部90に対応する位置となされる。
【0101】
この状態において、上記サブトレイホルダ52は、上記エレベータ機構により、上記搬送部材58を伴って、上記ディスク選択位置、上記アンチャッキング位置及び上記チャッキング位置に亘って、上下方向に昇降操作されることができる。このように上記サブトレイホルダ52が昇降操作されるとき、上記係合杆60は、上記各サブトレイ87の各係合凹部90内を上下に通過することとなる。
【0102】
そして、上記サブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置にあるときに、図5に示すように、上記搬送スライダ17が後方側に移動されると、この搬送スライダ17は、上記係合杆60を上記係合凹部90に係合させたまま移動することによって、一のサブトレイ87を上記ディスクストッカ77より取り出して該サブトレイホルダ52中に収納させる。
【0103】
上記搬送スライダ17は、上記ディスクドライブ部2の側方側に位置する状態においては、上記サブトレイ87を上記サブトレイホルダ52に収納させてこのサブトレイホルダ52に追従させて移動させることとなる。
【0104】
そして、この搬送スライダ17は、上記サブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置にあるとき、図6及び図7に示すように、このサブトレイ87を該サブトレイホルダ52内より上記メイントレイ69内に亘って移動させることができる。
【0105】
上記サブトレイ87が上記サブトレイホルダ52に収納された状態においてこのサブトレイホルダ52が降下されて上記チャッキング位置に至ると、図9に示すように、該サブトレイ87上に載置されていた光ディスク201は、上記ディスクテーブル4上に載置されて該サブトレイ87より離間されるとともに、このディスクテーブル4と上記チャッキングプレート67とにより挟持されて、上記スピンドルモータ9により回転操作される状態となる。
【0106】
このとき、上記ディスクテーブル4及び上記光学ピックアップ装置3は、上記サブトレイ87の中央部を開放させている切り欠き部89を介して、このサブトレイ87の上方側に進入している。
【0107】
また、上記搬送スライダ17は、上記サブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置にある状態において、このサブトレイホルダ52に対して前方側に移動されることにより、上記サブトレイ87を上記ディスクストッカ77内のストック位置に戻す。
【0108】
そして、上記シャーシ1には、上記メイントレイ69及び上記搬送スライダ17を移動操作するための動力伝達手段が設けられている。
【0109】
すなわち、上記シャーシ1下面部には、駆動力源となる図示しないローディングモータが取り付けられている。このローディングモータの駆動軸には、駆動ギヤが取り付けられている。この駆動ギヤは、複数のギヤを介して、伝達ギヤ16を回転操作する。
【0110】
上記伝達ギヤ16は、上記シャーシ1上に回転可能に配設された搬送カムとなる搬送カムギヤ15の外周側の第1のギヤ部105に噛合している。すなわち、上記ローディングモータが回転駆動したときには、上記搬送カムギヤ15が回転操作される。
【0111】
上記搬送カムギヤ15の外周側には、第2のギヤ部106が形成されている。この第2のカムギヤ106には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第1の反転ギヤ109が噛合している。この第1の反転ギヤ109には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第1の搬送ギヤ110が噛合している。この第1の搬送ギヤ110には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第2の反転ギヤ111が噛合している。さらに、この第2の反転ギヤ111には、上記シャーシ1上に回転可能に配設された第2の搬送ギヤ112が噛合している。
【0112】
上記各搬送ギヤ110,112は、前後方向に配列された状態に位置しており、上記搬送スライダ17の側縁部に形成されたラックギヤ部113に噛合する。上記ラックギヤ部113は、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側である最も前方側の位置にあるときには、上記各搬送ギヤ110,112よりも前方側に位置しており、これら搬送ギヤ110,112に噛合していない。
【0113】
そして、上記ラックギヤ部113は、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側の位置よりも後方側に移動されると、上記各搬送ギヤ110,112に噛合する。
【0114】
上記搬送スライダ17の後方側の上面部には、倣いピン114が突設されている。そして、上記搬送カムギヤ15の下面部には、上記倣いピン114が嵌入するカム溝108が形成されている。このカム溝108は、上記搬送カムギヤ15に対して同心円の一部をなす部分と、該搬送カムギヤ15の外周側に対して開放された傾斜部とを有し、全体として螺旋様形状に形成されている。
【0115】
すなわち、上記搬送スライダ17は、上記倣いピン114を上記カム溝108の同心円状部分に嵌入させているときには、最も前方側の位置に保持される。そして、この搬送スライダ17は、上記搬送カムギヤ15が回転されることにより、上記倣いピン114が上記カム溝108の傾斜部に倣って該搬送カムギヤ15の外周側に移動されたときには、後方側に移動され、上記ラックギヤ部113を上記各搬送ギヤ110,112に噛合させる。
【0116】
そして、上記搬送カムギヤ15の上面部には、第3のギヤ部103が形成されている。この第3のカムギヤ103には、上記シャーシ1上に回転可能に配設されたメイントレイ搬送アーム18のギヤ部45が噛合する。
【0117】
上記メイントレイ搬送アーム18は、基端側部分に支持孔48を有し、この支持孔48に、上記シャーシ1上に植設された支軸19を挿通させて、回転可能に支持されている。
【0118】
このメイントレイ搬送アーム18の先端側には、メイントレイ係合突起44が、上方側に向けて突設されている。このメイントレイ係合突起44は、上記メイントレイ69に形成された係合スリット71に嵌入係合している。
【0119】
このメイントレイ搬送アーム18は、回動操作されることにより、上記メイントレイ69を、上記収納位置と上記排出位置とに亘って、移動操作する。
【0120】
このメイントレイ搬送アーム18の基端側部分には、上記支持孔48を中心とする円弧状をなして、一部に欠歯部46を有する略々半円形のギヤ部45が形成されている。
【0121】
上記ギヤ部45は、上記メイントレイ搬送アーム18が上記メイントレイ69を上記収納位置とする回動位置にあるときには、上記搬送カムギヤ15の第3のギヤ部103に対して上記欠歯部46を対向させており、該第3のギヤ部103に噛合していない。
【0122】
そして、上記ギヤ部45は、上記メイントレイ搬送アーム18が上記メイントレイ69を上記収納位置よりも前方側とする回動位置に回動されると、上記第3のギヤ部103に噛合する。
【0123】
上記メイントレイ搬送アーム18の上記欠歯部46の近傍には、倣いピン47が下方側に向けて突設されている。そして、上記搬送カムギヤ15の上面部には、上記倣いピン47が嵌入するカム溝107が形成されている。このカム溝107は、上記搬送カムギヤ15に対して同心円の一部をなす部分と、該搬送カムギヤ15の外周側に対して開放された傾斜部とを有し、全体として螺旋様形状に形成されている。
【0124】
すなわち、上記メイントレイ搬送アーム18は、上記倣いピン47を上記カム溝107の同心円状部分に嵌入させているときには、上記メイントレイ69を上記収納位置とする回動位置に保持される。そして、このメイントレイ搬送アーム18は、上記搬送カムギヤ15が回転されることにより、上記倣いピン47が上記カム溝107の傾斜部に倣って該搬送カムギヤ15の外周側に移動されたときには、図8に示すように、上記メイントレイ69を前方側に向けて移動させる方向に回動され、上記ギヤ部45を上記第3のギヤ部103に噛合させる。
【0125】
上記搬送スライダ17と上記メイントレイ搬送アーム18との移動及び回動の位置関係(タイミング)は、上記搬送カムギヤ15におけるカム溝107,108の形状に依って規定される。
【0126】
上記搬送スライダ17と上記メイントレイ搬送アーム18との移動及び回動の位置関係は、上記搬送カムギヤ15が一定の回転方向に連続して回転した場合において、該搬送スライダ17が後方側より前方側への移動を終了した後に、該メイントレイ搬送アーム18の上記メイントレイ69を上記収納位置より前方側へ移動させる方向の回動が開始され、また、該メイントレイ搬送アーム18の上記メイントレイ69を上記排出位置より上記収納位置へ移動させる方向の回動が終了した後に、該搬送スライダ17の後方側への移動が開始される関係となっている。
【0127】
そして、上記昇降レバー14を支持する支軸99には、メモリレバー123が回動可能に取り付けられている。このメモリレバー123は、上記昇降レバー14に対して同軸状に回動可能となされている。
【0128】
このメモリレバー123は、後述する初期位置検出スイッチ96を押圧操作するための操作杆部128を有している。
【0129】
また、このメモリレバー123の先端側には、メモリスライダ129が、このメモリレバー123に植設された支軸124を介して、回動及びスライド可能に取り付けられている。このメモリスライダ129は、スリット132を有し、このスリット132に上記支軸124を挿通させて、上記メモリレバー123に取り付けられている。このメモリスライダ129の先端側には、係合突片130が突設されている。この係合突片130は、上記昇降スライダ14の透孔139内に進入されている。
【0130】
さらに、上記メモリスライダ129の先端側には、被押圧片部材133が、回動可能に取り付けられている。この被押圧片部材133は、挿通孔134を有し、この挿通孔134に挿通される支軸135を介して、上記メモリスライダ129に対して回動可能に取り付けられている。この被押圧片部材133は、下方側、すなわち、上記シャーシ1側に向けて、被押圧片154を垂下させている。
【0131】
上記メモリレバー123は、上記シャーシ1との間に張架された引っ張りコイルバネ137により、図2中矢印Lで示すように、上記初期位置検出スイッチ96を押圧操作する方向に回動付勢されて、図示しない位置決め片により初期位置に位置決めされている。
【0132】
また、上記被押圧片部材133は、上記メモリレバー123との間に張架された引っ張りコイルバネ138により、図2中矢印Kで示すように、上記メモリスライダ129を上記支軸99に接近させる方向に付勢されている。
【0133】
そして、上記シャーシ1上には、押圧レバー118が、上記搬送カムギヤ15に対する接離方向にスライド可能に設けられている。この押圧レバー118は、長穴119を有し、この長穴119に上記シャーシ1上に植設された支軸98を挿通させて、スライド可能となされている。この押圧レバー118は、上記搬送カムギヤ15と上記メモリスライダ129に支持された被押圧片154との間に位置して配設されている。
【0134】
そして、この押圧レバー118は、上記搬送カムギヤ15に対向させた一端部が、倣い面121となされている。この押圧レバー118は、上記シャーシ1上に配設された捻りコイルバネ122により、上記倣い面121を上記搬送カムギヤ15に押接させる方向に付勢されている。
【0135】
上記搬送カムギヤ15は、上記倣い面121が押接される部分に、カム面104を有しており、このカム面104により、上記搬送スライダ17を前方側に位置させ、かつ、上記メイントレイ搬送レバー118を上記メイントレイ69を上記収納位置に位置させる回動位置としているときのみに、上記押圧レバー118を、上記捻りコイルバネ122の付勢力に抗して、上記支軸99より離間する方向に前進させる。
【0136】
そして、この押圧レバー118は、上記被押圧片154に対向させて、押圧片120を有している。すなわち、上記押圧レバー118は、上記メモリレバー123が上記初期状態にあるときに、上記捻りコイルバネ122の付勢力に抗して上記支軸99より離間する方向に移動されると、図4に示すように、上記押圧片120により、上記被押圧片154を押圧し、上記係合突片130が上記昇降レバー14の透孔139の内周部分であって上記支軸99側となる部分より離間することとなるように、上記メモリスライダ129を移動させる。
【0137】
上記昇降スライダ14の上記透孔139の内周部分であって上記支軸99側となる部分には、メモリ用係合部となる第1乃至第6のメモリ用溝141,142,143,144,145,146が、順次的に配列されて形成されている。これらメモリ用溝141,142,143,144,145,146は、上記ディスクストッカ77中の各サブトレイ87に対応されている。
【0138】
すなわち、図4に示すように、上記係合突片130が上記各メモリ用溝141,142,143,144,145,146より離間された状態では、上記昇降レバー14は、上記メモリレバー123と干渉することなく、回動操作されることができる。そして、図5に示すように、一のサブトレイ87が選択されてこのサブトレイ87が上記サブトレイホルダ52に収納される位置に配送されたときには、上記押圧レバー118が後退するため、上記係合突片130は、上記各メモリ用溝141,142,143,144,145,146のうちの一に嵌入係合する。このとき、上記係合突片130が嵌入係合するメモリ用溝は、上記昇降レバー14の回動角度位置に依って決まる。すなわち、上記係合突片130が嵌入係合するメモリ用溝は、選択されたサブトレイ87が上記ディスクストッカ77中のどれであるかに依って決まる。
【0139】
この後、選択されたサブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が、上記アンチャッキング位置やチャッキング位置に移動されると、図7乃至図9に示すように、上記メモリレバー123は、上記昇降レバー14に追従して回動される。
【0140】
上記サブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置または上記チャッキング位置に移動されているときには、上記押圧レバー118が上記カム面104により上記支軸99より離間する方向に前進させられても、上記メモリレバー123が上記昇降レバー14に追従して回動されているために、上記押圧片120が上記被押圧片154に当接することがなく、上記係合突片130の上記各メモリ用溝141,142,143,144,145,146のうちの一に対する嵌入係合は、維持される。
【0141】
(6−2)位置検出センサ
そして、上記シャーシ1上には、検出手段となる初期位置検出スイッチ96が配設されている。この初期位置検出スイッチ96は、上記メモリレバー123の操作杆部128により押圧操作されることによって、このメモリレバー123が初期位置あることを検出するものである。すなわち、この初期位置検出スイッチ96は、図4及び図5に示すように、上記メモリレバー123が初期位置にあるときに、上記操作杆部128によって押圧操作されている。
【0142】
そして、この初期位置検出スイッチ96は、図6乃至図9に示すように、上記サブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置やチャッキング位置に移動されて、上記メモリレバー123が上記昇降レバー14に追従して回動されているときには、上記操作杆部128による押圧操作を解除されている。
【0143】
すなわち、上記メモリレバー123は、図5に示すように、上記サブトレイ87を収納したサブトレイホルダ52が上記ディスク選択位置に戻り、収納しているサブトレイ87をこのサブトレイ87が上記ディスクストッカ77において元々収納されていた位置に対向させる位置に至ると、初期位置に戻る。このとき、上記搬送スライダ17が後方側にスライドされている状態であるため、上記押圧レバー118は、上記支軸99側に後退されており、上記係合突片130の上記メモリ用溝への係合を解除させない。
【0144】
そして、上記搬送スライダ17が前方側にスライドされ、上記サブトレイホルダ52に収納されていたサブトレイ87が上記ディスクストッカ77の元の位置に戻されると、図4に示すように、上記押圧レバー118は、上記支軸99より離間する側に前進させられ、上記係合突片130の上記メモリ用溝への係合を解除させる。
【0145】
また、上記シャーシ1上には、上記搬送カムギヤ15の回動角度位置を検出するための第1及び第2のスイッチ94(SW1),93(SW2)が配設されている。これら第1及び第2のスイッチ94(SW1),93(SW2)は、上記搬送カムギヤ15の底面部に円弧状に所定範囲に亘って形成されたリブにより押圧操作され、該搬送カムギヤ15の回動角度位置を検出する。
【0146】
さらに、上記シャーシ1上には、上記メイントレイ搬送アーム18の回動角度位置を検出するための第3のスイッチ95(SW3)が配設されている。この第3の検出スイッチ95(SW3)は、上記メイントレイ搬送アーム18に設けられたスイッチ操作片49により押圧操作される。
【0147】
上記第1乃至第3のスイッチ94(SW1),93(SW2),95(SW3)による検出結果を組み合わせることにより、図10に示すように、上記第1のスイッチ94(SW1)の検出結果からは、上記搬送スライダ17が上記ディスクストッカ77の側方側である前方側に至ったこと、及び、該搬送スライダ17が上記ディスク土部2の側方側である後方側に至ったことを検出することができる。 上記第2のスイッチ93(SW2)の検出結果からは、上記搬送メイントレイ69が上記排出位置に至ったことを検出することができる。
【0148】
さらに、上記第3の検出スイッチ95(SW3)の検出結果からは、上記メイントレイ69が上記収納位置にあることを検出することができる。
【0149】
[7]ディスクチェンジャ装置の動作
上述のように構成されたディスクチェンジャ装置において、図4に示すように、上記ディスクストッカ77中に光ディスク201が存在せず、全てのサブトレイ87が該ディスクストッカ77中に収納されている初期状態で、所定のサブトレイ87を選択する指示がなされると、上記エレベータ機構により、上記サブトレイホルダ52が、選択されたサブトレイに対向する高さ位置に移動される。
【0150】
そして、図5に示すように、上記搬送スライダ17が後方側に移動され、選択されたサブトレイ87は、上記サブトレイホルダ52に収納される。
【0151】
次に、図6に示すように、上記サブトレイホルダ52は、上記アンチャッキング位置に移動される。そして、図7に示すように、上記搬送スライダ17が前方側に移動され、選択されたサブトレイ87は、上記サブトレイホルダ52より上記メイントレイ69に移送される。
【0152】
そして、図8に示すように、上記サブトレイホルダ52が上記チャッキング位置に移動された後、上記メイントレイ69が上記排出位置となされる。このとき、上記サブトレイ87に対する光ディスク201の載置が行える。
【0153】
上記メイントレイ69を上記収納位置に戻す指示がなされると、図7に示すように、該メイントレイ69を該収納位置に戻した後に上記サブトレイホルダ52が上記アンチャッキング位置となされる。そして、図6に示すように、上記搬送スライダ17が後方側に移動され、さらに、図9に示すように、上記サブトレイホルダ52が上記チャッキング位置となされる。
【0154】
このとき、上記ディスクセンサ8により、上記サブトレイ87上の光ディスク201の有無が検出される。この検出結果は、メモリに記憶される。そして、このとき、上記サブトレイ87上に光ディスク201が載置されており、この光ディスク201の再生を行うならば、このまま再生を開始する。
【0155】
また、ここで、上記サブトレイ87上に光ディスク201が載置されており、この光ディスク201をディスクストッカ77に収納するならば、図6及び図5に示すように、上記サブトレイホルダ52を上記アンチャッキング位置を経て上記ディスク選択位置に戻す。このとき、上記初期位置検出スイッチ96の検出結果に基づき、上記サブトレイホルダ52の位置が決められ、図4に示すように、上記搬送スライダ17を前方側に移動させることにより、上記サブトレイ87は、該光ディスク201を載置して元の位置に戻される。
【0156】
上記ディスクセンサ8により上記サブトレイ87上の光ディスク201の有無を検出したときに、上記サブトレイ87上に光ディスク201が載置されていなければ、このサブトレイ87は、上記ディスクストッカ77に戻される。すなわち、図6及び図5に示すように、上記サブトレイホルダ52は、上記アンチャッキング位置を経て上記ディスク選択位置に戻される。このとき、上記初期位置検出スイッチ96の検出結果に基づき、上記サブトレイホルダ52の位置が決められ、図4に示すように、上記搬送スライダ17を前方側に移動させることにより、上記サブトレイ87は、元の位置に戻される。
【0157】
上記ディスクストッカ77内のサブトレイ87にすでに光ディスク201が載置されている場合に、その光ディスク201の再生を行うには、図4、図5、図6及び図9に示すように、上記搬送スライダ17を後方側に移動させることによって該サブトレイ87を上記サブトレイホルダ52に収納させ、このサブトレイホルダ52を上記チャッキング位置まで降ろすことにより、該光ディスク201は、上記ディスクテーブル4上に装着される。
【0158】
また、上記ディスクストッカ77内のサブトレイ87にすでに光ディスク201が載置されている場合に、その光ディスク201の排出を行うには、図4、図5、図6、図7及び図8に示すように、上記搬送スライダ17を後方側に移動させることによって該サブトレイ87を上記サブトレイホルダ52に収納させ、このサブトレイホルダ52を上記アンチャッキング位置まで降ろし、該搬送スライダ17を前方側に移動させ、次に該サブトレイホルダ52を上記チャッキング位置まで降ろし、上記メイントレイ69を上記排出位置に移動させることにより、該光ディスク201は、外方側に取り出すことができる。
【0159】
なお、このディスクチェンジャ装置においては、上記メモリスライダ129が上記メモリレバー123に対してスライドのみならず回動も可能となっており、また、上記被押圧片部材133が該メモリスライダ129に対して回動可能となっていることにより、上記サブトレイホルダ52の移動操作についての誤動作が生じた場合にも、上記メモリレバー123等の破損が防止されている。
【0160】
上記サブトレイホルダ52の移動操作についての誤動作とは、例えば、上記サブトレイ87が該サブトレイホルダ52に収納された後に、このサブトレイホルダ52が上方側に移動されてしまう場合や、一のサブトレイ87が上記メイントレイ69に収納されている状態において、上記サブトレイホルダ52が上方側に移動されて上記ディスク選択位置に戻ってしまう場合等である。
【0161】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係るディスクチェンジャ装置においては、外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させる。
【0162】
したがって、このディスクチェンジャ装置においては、上記ディスク選択機構において、各サブトレイ上の記録ディスクの有無を順次検出することができる。また、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構が、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることとした場合には、メイントレイに収納されたサブトレイに対し装置外より記録ディスクを装填したときには、この記録ディスクの存在が確実に検出される。
【0163】
そして、上述のディスクチェンジャ装置において、上記ディスク選択機構に、このディスク選択機構に対して移動可能であってこのディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を阻止する脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとした場合には、該サブトレイの搬送中のこのサブトレイよりの記録ディスクの脱落が防止される。
【0164】
すなわち、本発明は、構成の複雑化や、製造、組立を招来することなく、ディスクストッカに保持された複数のサブトレイ上の記録ディスクの有無が確実に検出されるようになされたディスクチェンジャ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクチェンジャ装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】上記ディスクチェンジャ装置の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】上記ディスクチェンジャ装置の構成を模式的に示す側面側より臨んだ縦断面図である。
【図4】上記ディスクチェンジャ装置の要部の構成を模式的に示す平面図である。
【図5】上記ディスクチェンジャ装置においてサブトレイが後方に搬送された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図6】上記ディスクチェンジャ装置において後方に搬送されたサブトレイが下方に移動された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図7】上記ディスクチェンジャ装置において下方に移動されたサブトレイがメイントレイに収納された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図8】上記ディスクチェンジャ装置においてサブトレイが収納されたメイントレイが前方側に移動された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図9】上記ディスクチェンジャ装置においてサブトレイがディスクドライブ部に装着された状態の要部を模式的に示す平面図である。
【図10】上記ディスクチェンジャ装置における動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
8 ディスクセンサ
52 サブトレイホルダ
58 搬送部材
62 脱落防止部材
69 メイントレイ
77 ディスクストッカ
87 サブトレイ
201 光ディスク
Claims (3)
- 外筐体に固定され、各々が記録ディスクを搭載可能とする複数のサブトレイを垂直方向に積層収納可能とするディスクストッカと、
上記ディスクストッカの一方に設けられ、上記ディスクストッカから各々のサブトレイを水平方向にスライドさせて出し入れさせる開口部と、
上記サブトレイを収納可能とし、外筐体内の上記ディスクストッカの下方側である収納位置と、外筐体に設けられた挿入孔を介して外筐体外部に突出される挿入・排出位置とに亘って水平移動可能なメイントレイと、
上記サブトレイを収納可能とし、上記ディスクストッカに対向するディスク選択位置、上記収納位置に対向するアンチャッキング位置、及び、上記アンチャッキング位置の下方側に設けられたチャッキング位置に亘って昇降機構により垂直方向に移動可能なディスク選択機構と、
上記垂直方向に移動可能なディスク選択機構の下方に形成され、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載された記録ディスクを装着可能なディスクドライブ部と、
上記ディスク選択機構に水平方向にスライド自在に取り付けられ、上記サブトレイを上記ディスク選択位置と上記ディスクストッカとの間に亘って搬送すると共に、上記サブトレイを上記アンチャッキング位置、上記収納位置、及び、上記挿入・排出位置に亘って搬送する搬送機構と、
上記ディスクドライブ部に設けられ、上記チャッキング位置に移動されたサブトレイに搭載される記録ディスクの有無を検出するディスク検出手段とを備え、
上記昇降機構は、上記サブトレイの水平の移動方向に移動可能であって上記ディスク選択機構の側部の外側に相対向して設けられる一対のカム板と、上記一対のカム板の各々に設けられる係合ピンと、水平方向に回動可能とされ上記係合ピンの各々に係合する係合凹部を回動軸の両端部に有する昇降レバーと、上記一対のカム板の内の一方のカム板に一方の側に傾斜して設けられる第1の傾斜カム溝と、上記一対のカム板の内の他方のカム板に上記第1の傾斜カム溝と反対側に傾斜して設けられる第2の傾斜カム溝とを有し、
上記昇降レバーの回動動作により逆方向に移動される一対のカム板の上記第1の傾斜カム溝及び上記第2の傾斜カム溝と、上記ディスク選択機構の両側部に固定された支持ピンとが係合することにより、上記ディスク選択機構を垂直方向に駆動させることを特徴とするディスクチェンジャ装置。 - 上記ディスク選択機構は、サブトレイを収納したメイントレイが装置外より装置内に移動されたとき、上記アンチャッキング位置で上記メイントレイに収納されたサブトレイを収納し、上記昇降機構によりチャッキング位置に移動され、上記ディスク検出手段により上記サブトレイ上の記録ディスクの有無を検出されることを特徴とする請求項1記載のディスクチェンジャ装置。
- 上記ディスク選択機構は、上記ディスク選択機構に対して移動可能に取り付けられ上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイ上の記録ディスクに当接してこの記録ディスクの該サブトレイよりの脱落を防止する脱落防止部材を有し、
上記脱落防止部材は、上記ディスク選択機構に収納されたサブトレイに保持された記録ディスクがディスクドライブ部に装着されたときには、該ディスク選択機構の移動に伴って移動操作され、該記録ディスクより離間されることとなされた請求項1記載のディスクチェンジャ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10819695A JP3570002B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | ディスクチェンジャ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10819695A JP3570002B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | ディスクチェンジャ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08287580A JPH08287580A (ja) | 1996-11-01 |
JP3570002B2 true JP3570002B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=14478457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10819695A Expired - Fee Related JP3570002B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | ディスクチェンジャ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3570002B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP10819695A patent/JP3570002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08287580A (ja) | 1996-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100432340B1 (ko) | 디스크형기록매체용기록및재생장치 | |
JP3867419B2 (ja) | ディスクローディング装置 | |
JPH07220359A (ja) | ディスクプレーヤ装置 | |
EP0709841B1 (en) | Disk recording and/or reproduction apparatus and disk recording medium exchanger | |
JP3570002B2 (ja) | ディスクチェンジャ装置 | |
JPH07254207A (ja) | ディスクチェンジャ | |
JP3505845B2 (ja) | ディスクチェンジャ装置 | |
JP2721800B2 (ja) | ディスクチェンジャー | |
JP3711579B2 (ja) | ディスク記録及び/又は再生装置及びディスクローディング装置 | |
JPH0470711B2 (ja) | ||
JPH07240076A (ja) | ディスクプレーヤ装置 | |
JP3001809B2 (ja) | ディスク状記録担体の再生/記録ヘッド搭載用架台 | |
JPH07240061A (ja) | ディスク収納装置 | |
JP2942492B2 (ja) | ディスク移送装置 | |
JPH07240060A (ja) | ディスクプレーヤ装置 | |
JP2756412B2 (ja) | ピックアップユニット支持構造 | |
JPH07240058A (ja) | ディスクローディング装置 | |
JP3078218B2 (ja) | ディスク移送装置 | |
JP2706045B2 (ja) | ディスクストッカの誤挿入検出構造 | |
JPH07240075A (ja) | ディスクプレーヤ装置 | |
JP3078219B2 (ja) | ディスク移送装置 | |
JP2942493B2 (ja) | ディスク移送装置 | |
JPH077560B2 (ja) | ディスク再生装置 | |
JPH09251699A (ja) | ディスク交換装置 | |
JPH07254208A (ja) | 記録及び/又は再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040601 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040614 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |