JP3567855B2 - 半導体製造装置用ウェハ保持体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置用ウェハ保持体に関し、特に、ウェハを加熱するためのヒータ、ウェハを静電力によって保持するための静電チャック用電極、またはその両方の機能を有する半導体製造装置用ウェハ保持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハの表面をエッチングしたり成膜したりする際、ウェハをラックに多数個保持して、バッチ式でエッチングや成膜用のガスを流し、必要に応じて外周からヒータで加熱する(ホットウォール式)という手法が用いられていた。
【0003】
しかし近年、半導体に対する高集積化、高速化の要求が厳しくなるに従い、装置内の場所による温度やガスの流れの不均一に起因するエッチングや形成される膜の品質のばらつきが問題になってきた。そこで、複数のエッチング装置や成膜装置を並べて、それら装置間をローダを用いてウェハを自動送りで1枚ずつ処理する枚葉式に切換わりつつある。その際、ローダでエッチング装置や成膜装置チャンバ内の保持体にウェハを載せて、保持体に静電チャックで固定するか、または保持体のウェハ支持面の面精度を上げて静置密着させた状態で保持体から熱を直接与えてウェハを均一に加熱する方法が採られている。したがって、保持体は少なくともウェハに接する部分において、腐食性の高いハロゲンガスなどのガスに対する耐食性と高い熱伝導率を有する材料で構成され、かつ保持体自身に静電チャック機能や機械固定機能、およびヒータ機能を付与する必要がある。
【0004】
そこで、保持体の材料としては、耐食性、高熱伝導率を有する窒化アルミニウムが注目されてきた。窒化アルミニウム粉末からなる成形体間にMoなどの高融点金属のコイルやワイヤーを挟み込んで、これらをホットプレス焼結することによりヒータや静電チャック用の導電層を埋設するという手法が用いられていた。たとえば、ヒータを埋込んだものとして、特許公報第2604944号には、発熱面で、より均熱化を図るための埋設ヒータ構造が開示されている。またたとえば導電層を形成するには、窒化アルミニウム成形体の表面にWやMoを含んだペーストを印刷し、成形体を重ねて窒化アルミニウムを焼結することにより導電層が埋設積層された保持体を得るという方法が採られていた。
【0005】
このような保持体構造の場合、ヒータあるいは静電チャック用の電力は、図18に示す保持体110のように、セラミックス基材104の裏側にパイプ106を接合して、その中に収納された引出線107A、107Bを通じて系外からヒータあるいは静電チャック用電極となる導電層101、102の各々に供給されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし図18に示す構造では、保持体110の裏側にパイプ106を接合するため、その構造は立体構造にならざるを得なかった。それゆえ、円板状の保持体と引出線収納用のパイプ106とを別々に製造しなければならず、またそれらを接合用ガラスなどを塗布した後に拡散接合などを用いて接合するという手間のかかる手順が必要であった。
【0007】
また、保持体110の裏面にパイプ106を接合すると、表面と裏面とで熱の逃げ量が異なるため、表と裏で温度に差が生じ、加熱したり冷却したりすると歪みを生じてしまう。ウェハは保持体110に密着させて伝熱効率を上げて加熱しているが、保持体110が歪むとそれらの間に隙間が生じて伝熱が不均一になり、ウェハ表面の温度がばらついてエッチングや成膜の速度むらが面内で生じてしまう。そこで、反り難くするため保持体も5mm以上の厚板にする必要があり、原料コストを押し上げてしまう。
【0008】
さらに、パイプ106を接合することで熱容量が大きくなってしまい、保持体110にヒータ機能を持たせた場合に加熱や冷却に時間がかかってしまう。またパイプを製造する場合、パイプ成形後にバインダーを加熱除去する際、バインダーが抜けにくく、脱バインダー時に割れが生じたり、焼結時に焼結むらや変形が生じやすくなるため時間をかけて除去する必要があったり、焼結チャージ量が少なくなったりして生産コストが顕著に高くなっていた。
【0009】
さらにこの構造の場合、パイプ106の端部で接合するため、耐リーク性を保持するために接合部の面積を稼ぐ必要があり、パイプ106の径は太くならざるを得なかった。また保持体110をこのパイプ106で支えることも兼ねさせようとすると、太いパイプ106にせざるを得ず、上記と同じ問題を抱えていた。
【0010】
そこで、パイプ106の端部だけ広げたフランジ構造とすることも考えられるが、この場合には押出成形で太目のパイプ106を押出してフランジ部以外の部分を削って捨てるという手法をとる必要があった。
【0011】
さらにこの構造では、パイプ106を接合する形態上、接合工程後の搬送時の損傷や接合時の炉内チャージ量低下も避けられず、いずれも生産コストアップの要因となっていた。
【0012】
それゆえ、本発明の目的は、加熱・冷却による歪を抑制でき、かつ製造が容易な半導体製造装置用ウェハ保持体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一の局面に従う半導体製造装置用ウェハ保持体は、導電層と、導電層を挟み込む1対のセラミックス基材とを含み、かつ半導体製造装置の真空容器内に設置されるものであり、導電層は、セラミックス基材のウェハ保持面に対面する本体部分と、外部との接続のために本体部分から真空容器の外へ導電層を引き出すための引出部分とを有し、本体部分と引出部分とは実質的に同一の平面上に配置されている。
【0014】
本発明の一の局面に従う半導体製造装置用ウェハ保持体では、導電層の本体部分と引出部分とは同一平面上に形成されているため、双方を平板よりなる1対のセラミックス基材で挟み込んで保護することが可能となる。このため、従来例のように引出部分を保護するためのパイプは不要となる。よって、パイプを接合する工程が不要となるため製造は容易となり、パイプ設置による歪の発生もない。
【0015】
本発明の他の局面に従う半導体製造装置用ウェハ保持体は、セラミックス基材と、そのセラミックス基材上に形成された導電層と、導電層を被覆する保護層とを含み、かつ半導体製造装置の真空容器内に設置されるものであり、導電層は、セラミックス基材のウェハ保持面に対面する本体部分と、外部との接続のために本体部分から真空容器の外へ導電層を引き出すための引出部分とを有し、本体部分と引出部分とは実質的に同一の平面上に配置されている。
【0016】
本発明の他の局面に従う半導体製造装置用ウェハ保持体では、導電層の本体部分と引出部分とは同一平面上に形成されているため、保護層で被覆することにより導電層を保護することが可能となる。このため、従来例のように引出部分を保護するためのパイプは不要となる。よって、パイプを接合する工程が不要となるため製造は容易となり、パイプ設置による歪の発生もない。
【0017】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、セラミックス基材の材質は、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなる。
【0018】
これにより、セラミックス基材として、耐食性および高熱伝導率を有する材質を適切に選択することができる。
【0019】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、セラミックス基材の熱伝導率が100W/mK以上である。
【0020】
これにより、均熱性を向上できるため、ウェハの処理速度を向上することができる。
【0021】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、セラミックス基材の材質は、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなり、導電層とセラミックス基材との間には介在層があり、介在層の材質は、熱膨張係数が3×10-6/℃以上8×10-6/℃以下のガラスおよび熱膨張係数が3×10-6/℃以上6×10-6/℃以下の非酸化物セラミックスの少なくともいずれかを含む。
【0022】
これにより、介在層とセラミックス基材との熱膨張係数差に基づく歪の発生を防止することができる。また、室温から600℃までの昇温時間には30分以内が要求されているが、熱膨張係数がこの範囲内であれば、この要求を達成することができる。また、非酸化物セラミックスを含むことにより、高温で、しかも高電圧を印可して用いるウェハ保持体において、良好な耐熱性、耐食性、耐電圧を得ることができる。
【0023】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、非酸化物セラミックスは、窒化アルミニウムまたは窒化珪素を50質量%以上含む。
【0024】
このように非酸化物セラミックスとして窒化アルミニウムまたは窒化珪素を選ぶことにより、高温で、しかも高電圧を印可して用いるウェハ保持体において、耐熱性、耐食性、耐電圧をより一層良好にすることができる。
【0025】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、介在層の材質は、イッテルビウム(Yb)とネオジウム(Nd)とカルシウム(Ca)とを含む酸化物、または加熱によりイッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む。
【0026】
これにより、基材が窒化アルミニウムの場合に、介在層の濡れ性と接着性とを良好にすることができる。
【0027】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、介在層の材質は、イットリウム(Y)とアルミニウム(Al)とを含む酸化物、または加熱によりイットリウムとアルミニウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む。
【0028】
これにより、基材が窒化珪素の場合に、介在層の濡れ性と接着性とを良好にすることができる。
【0029】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、セラミックス基材の材質は、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなり、保護層の材質は、熱膨張係数が3×10-6/℃以上8×10-6/℃以下のガラスおよび熱膨張係数が3×10-6/℃以上6×10-6/℃以下の非酸化物セラミックスの少なくともいずれかを含む。
【0030】
これにより、保護層とセラミックス基材との熱膨張係数差に基づく歪の発生を防止することができる。また、室温から600℃までの昇温時間には30分以内が要求されているが、熱膨張係数がこの範囲内にあれば、この要求を達成することができる。また、非酸化物セラミックスを含むことにより、高温で、しかも高電圧を印可して用いるウェハ保持体において、良好な耐熱性、耐食性、耐電圧を得ることができる。
【0031】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、非酸化物セラミックスは、窒化アルミニウムまたは窒化珪素を50質量%以上含む。
【0032】
このように非酸化物セラミックスとして窒化アルミニウムまたは窒化珪素を選ぶことにより、高温で、しかも高電圧を印可して用いるウェハ保持体において、耐熱性、耐食性、耐電圧をより一層良好にすることができる。
【0033】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、保護層の材質は、イッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物、または加熱によりイッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む。
【0034】
これにより、基材が窒化アルミニウムの場合に、保護層の濡れ性と接着性とを良好にすることができる。
【0035】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、保護層の材質は、イットリウムとアルミニウムとを含む酸化物、または加熱によりイットリウムとアルミニウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む。
【0036】
これにより、基材が窒化珪素の場合に、保護層の濡れ性と接着性とを良好にすることができる。
【0037】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、セラミックス基材中には温度検知部を配置するための穴部が形成されている。
【0038】
これにより、処理すべきウェハの表面温度を温度検知部により検知することが可能となる。この穴部は、側板部から本体部分の所定の位置まで温度検知部を導入するため細長い穴になるが、製造時は片側あるいは両側の基板に溝を形成して貼り合せることにより容易に形成できる。
【0039】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、1対のセラミックス基材の各々は、本体部分を挟み込むウェハ保持部と、ウェハ保持部の側面から延びかつ引出部分を挟み込む側板部とを有し、側板部の幅はウェハ保持部の幅よりも小さい。
【0040】
これにより、ウェハ保持部の熱が側板部へ逃げるのを防止できるため、ウェハ保持部の加熱を即座に行なうことができ、ウェハの処理速度が向上する。
【0041】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、導電層は、少なくとも本体部分の材質がW、Mo、Ag、Pd、Pt、NiおよびCrよりなる群から選ばれる1種以上よりなるよう形成されている。
【0042】
これにより、製造に適した導電層の材質を適切に選択することができる。
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、導電層は、ヒータ、プラズマ発生用電極および静電チャック用電極のいずれかである。
【0043】
これにより、ヒータ、プラズマ発生用電極および静電チャック用電極のいずれにおいても、パイプを用いることなく引出部分を保護することが可能となる。
【0044】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、全体の厚みが5mm以下である。
【0045】
これにより、ウェハの加熱・冷却速度が向上できるため、ウェハの処理速度が向上する。
【0046】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、導電層はワイヤーである。
【0047】
このようにワイヤーに関しても本発明の構成を適用することができる。
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、引出部分を挟む1対のセラミックス基材の側板部と真空容器との間にOリングが配置されている。
【0048】
これにより、保持体を半導体製造装置に取付けた場合の真空容器内の真空を保つことが可能となる。
【0049】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、1対のセラミックス基材の少なくとも一方の側板部には、断熱用のくびれ部が設けられている。
【0050】
これにより、側板部が断熱効果を持つため、ウェハ保持部から側板部への熱の逃げが防止できる。このため、均熱性を向上でき、かつ側板部に取付けたOリングの熱による劣化を防止でき、かつ側板部の長さを短くすることもできる。
【0051】
上記の半導体製造装置用ウェハ保持体において好ましくは、導電層はヒータであり、かつウェハ保持面に対面する部分と側板部の1対のセラミックス基材に挟まれる領域とに発熱領域を有している。
【0052】
これにより、熱の逃げやすい側板部からも発熱できるため、側板部付近での温度の低下を防止することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
【0054】
図1は本発明の一実施の形態におけるウェハ保持体を備えた半導体製造装置の構成を示す概略断面図であり、図2は図1の200−200線に沿う概略断面図である。
【0055】
図1および図2を参照して、半導体製造装置では、たとえば真空容器50内に、ウェハ保持体10と、プラズマ発生用の上部電極30と、ガスシャワー体40とが主に設けられている。ウェハ保持体10は、ウェハ20を保持するものであり、ウェハ20を加熱するためのヒータ1と、プラズマ発生用の下部電極2と、ウェハ20を保持するための静電チャック用電極3とを主に有している。
【0056】
このウェハ保持体10は、支持部51上に載置保持されている。この支持部51は、真空容器50の内壁面全周にわたって設けられた、たとえばドーナツ形状を有している。
【0057】
ウェハ保持体10は、図3の斜視図に示すようにたとえば略円形のウェハ保持部と、ウェハ保持部側面から延びる側板部とを有している。また側板部の端部は、図1および図2に示すように真空容器50の外側へ突出しており、外部と電気的に接続される部分である。また、真空容器50内の真空を保つため、側板部と真空容器50との間にはOリング11が配置されている。
【0058】
次に、ウェハ保持体10の具体的な構成について説明する。
図4は本発明の一実施の形態におけるウェハ保持体の構成を概略的に示す平面図であり、図5は図4の500−500線に沿う概略断面図である。
【0059】
また図6は図5の矢印600方向から見た静電チャック用電極の平面図であり、図7は図5の矢印700方向から見たプラズマ発生用下部電極の平面図であり、図8は図5の矢印800方向から見たヒータの平面図であり、図9は図5の矢印900方向から見た熱電対挿入用溝の平面図である。
【0060】
図4と図5とを参照して、ウェハ保持体10は、ヒータ1とプラズマ発生用下部電極2と静電チャック用電極3との各々をセラミックス基材4で挟んで積層した構成を有している。また各セラミックス基材4は、接着層5により接着されている。この接着層5は、たとえばガラス層等の酸化物層よりなっている。
【0061】
また側板部の端部は階段状になっており、ヒータ1とプラズマ発生用下部電極2と静電チャック用電極3との各パッド部1B、2B、3Bが露出するよう構成されている。この露出したパッド部1B、2B、3Bを介して、ヒータ1、プラズマ発生用下部電極2および静電チャック用電極3の各々が外部と電気的に接続されることになる。
【0062】
またウェハの表面温度を測定するための熱電対を外部から挿入するための穴部である溝4Aがセラミックス基材4に設けられている。
【0063】
図6を参照して、静電チャック用電極3は、ウェハ保持部のほぼ全面に形成された本体部分3Aと、パッド部3Bと、これらを接続するための引出部3Cとを有しており、各部3A、3B、3Cは実質的に同一の平面上に形成されている。
【0064】
図7を参照して、プラズマ発生用下部電極2は、ウェハ保持部のほぼ全体に形成された本体部分2Aと、パッド部2Bと、これらを接続するための引出部2Cとを有しており、各部2A、2B、2Cは実質的に同一の平面上に形成されている。
【0065】
図8を参照して、ヒータ1は、ウェハ保持部において複数の円弧状パターンからなる本体部分1Aと、パッド部1Bと、これらを接続するための引出部1Cとを有しており、各部1A、1B、1Cは実質的に同一平面上に形成されている。このヒータ1は、本体部分1Aにおいてウェハを均等に加熱するため、たとえば5つの領域に電気的に分割された5ゾーン型のものであり、各ゾーンごとに2つずつのパッド1Bが必要であるため計10個のパッド1Bを有している。なお、ヒータ1は5ゾーン型に限られるものではない。
【0066】
図9を参照して、熱電対挿入用溝4Aは、ウェハの中心部と外周部との温度を検知すべくたとえば2個設けられている。
【0067】
このウェハ保持体10の各セラミックス基材4の材質は、耐熱性ならびにハロゲンを含むガスプラズマに対する耐食性の観点から、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなることが好ましく、特に窒化アルミニウムであることが好ましい。また各セラミックス基材4の熱伝導率は100W/mK以上であることが好ましい。
【0068】
また接着層となるガラス層5は、その熱膨張係数が3×10−6/℃以上8×10−6/℃以下のガラスおよび熱膨張係数が3×10−6/℃以上6×10−6/℃以下の非酸化物セラミックスの少なくともいずれかを含む材質であることが好ましい。
【0069】
また、上記の非酸化物セラミックスは、窒化アルミニウムあるいは窒化珪素を50質量%以上含むことが好ましい。
【0070】
セラミック基材4の材質が窒化アルミニウムよりなる場合には、接着層5の材質は、イッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物、または加熱によりイッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含むことが好ましい。また、セラミック基材4の材質が窒化珪素よりなる場合には、接着層5の材質は、イットリウムとアルミニウムとを含む酸化物、または加熱によりイットリウムとアルミニウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含むことが好ましい。
【0071】
また図4に示すように側板部の引出方向に直交する方向の幅W2は、ウェハ保持部の幅W1よりも小さいことが好ましい。
【0072】
またヒータ1、プラズマ発生用下部電極2および静電チャック用電極3の少なくとも本体部分1A、2A、3Aの材質はW、Mo、Ag、Pd、Pt、NiおよびCrよりなる群から選ばれる1種以上よりなることが好ましい。
【0073】
また図5に示すようにウェハ保持体10の全体の厚みTは5mm以下であることが好ましい。
【0074】
またヒータ1、プラズマ発生用下部電極2および静電チャック用電極3の各々は、ワイヤーであってもよい。またウェハ保持体10の側板部には、たとえば溝よりなるくびれ部10Aが設けられることが好ましい。またこのくびれ部10Aは、溝だけに限られず、側板部の幅の絞り込みにより形成されていてもよい。
【0075】
またウェハ保持体10を保持する支持部51は、真空容器50の内壁全周から突出している必要はなく、図10に示すように部分的に突出した構成であってもよい。
【0076】
また上記においては、ヒータ1とプラズマ発生用下部電極2と静電チャック用電極3とのすべてを設けた場合について説明したが、導電層は、図11に示すようにヒータ1とプラズマ発生用電極2もしくは静電チャック用電極3とからなる2層構造であってもよい。またこの場合、1つの導電層がプラズマ発生用下部電極2と静電チャック用電極3とを兼用していてもよい。
【0077】
また導電層は、図12に示すようにヒータ1、プラズマ発生用下部電極2および静電チャック用電極3のいずれか1つよりなる単層構造であってもよい。
【0078】
またウェハ保持体10の側板部の端部は図5に示すように階段状になっていてもよいが、図13に示すようにつら面を構成してもよい。この場合、側板部の端面からヒータ1、プラズマ発生用下部電極2および静電チャック用電極3の各々が露出することになる。
【0079】
また図5では、ヒータ1、プラズマ発生用下部電極2および静電チャック用電極3の各々とセラミックス基材4との間に接着層5が介在する構成について説明したが、図14に示すようにヒータ1などの導電層のパターン間のみに接着層5が設けられていてもよい。
【0080】
また図15に示すようにヒータ1の発熱領域である本体部分(ハッチング領域)1Aは、ウェハ保持部のみならず側板部にまで形成されていてもよい。
【0081】
またウェハ保持部の形状は、平面形状が円形のものだけでなく、図16に示すように多角形(たとえば四角形)の形状を有していてもよい。
【0082】
また図1においては、プラズマ発生用電極を備えた半導体製造装置について説明したが、図17に示すようにプラズマ発生用電極のない半導体製造装置に本実施の形態のウェハ保持体10が適用されてもよい。この場合、ウェハ保持体10には、プラズマ発生用下部電極を設ける必要はない。
【0083】
次に、本実施の形態のウェハ保持体の製造方法について説明する。
セラミックス基材4は、従来の手法で製造することができ、セラミック粉末に必要により焼結用の助剤を添加し、さらには必要に応じてバインダーを添加し、その成形体を焼結することによって製造することができる。セラミックス基材4の材質としては、上述したように耐熱性ならびにハロゲンを含むガスプラズマに対する耐食性に優れた窒化アルミニウムなどの材質が好ましい。
【0084】
この焼結体は、ドクターブレード、押出、プレスなどの公知のシート成形手法を用いて成形される。セラミックス基材4には、上記耐食性の観点から上記主成分以外の従成分の少ないものが望ましいため、その場合での緻密化のためホットプレスが用いられても構わない。
【0085】
成形、乾燥後に焼結時の収縮率を勘案した形状となるように打抜きあるいは切断が施される。形状は円板(あるいは角板)の横に角板(側板)を接合した図3に示すような形状とされる。円板部はウェハを載せて加熱する部分になり、側板部はヒータ1やプラズマ発生用下部電極2や静電チャック用電極3に電力を供給する引出線をフッ素系や塩素系のガスから保護する役割を持つ。
【0086】
これを脱バインダーした後に焼結が施される。焼結は常圧焼結が望ましいが特に制限はない。焼結体は、必要であれば研磨や切断の加工を施されてもよいし、寸法や反りが所定範囲内に収まっていればそのままでもよい。この焼結体上にヒータ1やプラズマ発生用下部電極2や静電チャック用電極3に相当する電極を形成するため、W、Moなどの高融点金属またはこれらの混合物、あるいはAg、Ag−Pd、Ni−Crなどの発熱抵抗物質を含むペーストが塗布されて同ペースト中の揮発成分の脱バインダー後に焼付けが行なわれる。
【0087】
上記においてはポストメタライズ手法について説明したが、シートの上にヒータ1やプラズマ発生用下部電極2や静電チャック用電極3に相当する電極を形成するために、W、Moなどの高融点金属またはこれらの混合物を印刷して、脱バインダー後に窒化アルミニウムの焼結と高融点金属の焼付けとを同時に行なうコファイヤー法が用いられても構わない。
【0088】
上記メタライズ基板同士あるいはメタライズ基板と非メタライズ基板とが、接着成分が塗布された後に重ね合されて接合される。あるいはヒータ層とする場合には、これらの発熱物質からなるワイヤーを挟み込んで接着することもできる。その場合は、ヒータ層の厚みは、可能な限り薄くすることが望ましい。
【0089】
接合に用いられる接着成分は、製品の使用環境(温度、雰囲気ガスなど)に合せて決めればよい。比較的低温では有機系の接着剤が用いられても構わないが、高温で使用する場合には使用温度より高い耐熱性を有する無機系ガラスあるいは非酸化物セラミックスなどが好ましい。接合後の熱応力を少なくするためには、ガラスの熱膨張係数もセラミックス基材4とほぼ同等であることが好ましい。たとえばセラミックス基材4が窒化アルミニウムや窒化珪素を主成分とするものであれば、接合温度にもよるが熱膨張係数は3.0×10−6/℃以上6.0×10−6/℃以下が望ましく、またたとえば酸化アルミニウムや酸窒化アルミニウムを主成分とするものであれば、6.0×10−6/℃以上8.0×10−6/℃以下であることが好ましい。
【0090】
引出線の端部を外部配線と接合するために露出させるには、積層するセラミックス基材4の片側の側板部の長さを短くして接合するだけでよい。配線の端部にパッド部を形成すると配線接合が行ないやすくなる。
【0091】
側板部から熱が逃げてウェハ保持部の均熱がとり難くなることに対しては図15に示すように側板部の一部までヒータ1の本体部分(ハッチング領域)1Aを作製して、ウェハ保持部の均熱をとり、その本体部分1Aより端部側に図4に示すような溝10Aを作ったり、幅を絞り込んだりして熱の拡散ができるだけ起こらないようにすることが好ましい。
【0092】
また上記の実施の形態においては、ヒータ1、下部電極2および静電チャック用電極3などの導電層が、1対のセラミック基材4に挟み込まれた構成について説明したが、導電層1、2、3はセラミックス基材4に挟み込まれていなくとも、セラミックス基材4上に形成されかつ保護層により被覆されていてもよい。
【0093】
本実施の形態では、導電層1、2、3の本体部分と引出部分とは同一平面上に形成されているため、保護層で被覆することにより導電層1、2、3を保護することが可能となる。このため、従来例のように引出部分を保護するためのパイプは不要となる。よって、パイプを接合する工程が不要となるため製造は容易となり、パイプ設置による歪の発生もない。
【0094】
この保護層の材質は、熱膨張係数が3×10−6/℃以上8×10−6/℃以下のガラスおよび熱膨張係数が3×10−6/℃以上6×10−6/℃以下の非酸化物セラミックスの少なくともいずれかを含むことが好ましい。また、この非酸化物セラミックスは、窒化アルミニウムあるいは窒化珪素を50質量%以上含む材質であることが好ましい。
【0095】
また、セラミック基材4の材質が窒化アルミニウムよりなる場合には、保護層の材質は、イッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物、または加熱によりイッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含むことが好ましい。また、セラミック基材4の材質が窒化珪素よりなる場合には、保護層の材質は、イットリウムとアルミニウムとを含む酸化物、または加熱によりイットリウムとアルミニウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含むことが好ましい。
【0096】
【実施例】
(実施例1)
窒化アルミニウム粉末に焼結助剤としてY2O3を5質量%とバインダーとを添加して分散混合し、焼結上がりで1.0mmの厚みになるようにドクターブレード成形をした。これを乾燥させた後、焼結上がりで円板部(ウェハ保持部)φ300mm+側板部50mm幅×100mm長さのうちわ状(図3の形状)になるように金型で2枚打ち抜いた。これらを800℃の窒素気流中で脱脂し、1800℃で4時間焼結した。得られた焼結体の上下面をダイヤモンド砥粒にて研磨した。窒化アルミニウム焼結体の熱伝導率は175W/mKで、熱膨張係数は4.5×10−6/℃であった。
【0097】
W粉末と焼成助剤をバインダーにて混練して1枚の基板上に印刷した。印刷パターンは、Wライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、側板部を通して外部電極と接合するように設計した。これを窒素中800℃で脱脂し、窒素中1600℃にて焼付けた。また、もう1枚の焼結体上に熱膨張係数が5.0×10−6/℃のガラス粉末を印刷した。これを500℃で脱脂した後、電極を形成した焼結体と重ねて、Mo製の治具で固定し、重しを載せて650℃にて窒素中で接合した。
【0098】
このようにして得られたウェハ保持体の構造と、均熱性、降温速度、耐腐食性およびヒートサイクル(H/C)の結果とを表1に示す。なお、以下に説明する実施例2〜15の結果についても、併せて表1に示す。
【0099】
【表1】
【0100】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±0.5℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0101】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温(RT)から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0102】
(実施例2)
窒化アルミニウム粉末に、焼結助剤としてY2O3を5質量%とCaOを1質量%添加し、さらにバインダーを添加して分散混合し、焼結上りの厚みが1.0mmになるようにドクターブレード成形をした。これを乾燥させた後、焼結上がりで円板部(ウェハ保持部)φ300mm+側板部50mm幅×100mm長さのうちわ状になるように金型で2枚打ち抜いた。
【0103】
1枚の成形体上にW粉末と焼成助剤とをバインダーにて混練して印刷した。印刷パターンは、焼き上がりでWライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、側板部を通して外部電極と接合するように設計した。この上にもう1枚の成形体を重ねて熱圧着した。これらを800℃の窒素気流中で脱脂し、1800℃で4時間同時焼結した。焼結体の熱伝導率は175W/mKであった。
【0104】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±1.0℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0105】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0106】
(実施例3)
実施例1と同じ方法で焼結体を作製した。
【0107】
Ag−Pd粉末と焼成助剤とをバインダーにて混練して1枚の基板上に印刷した。印刷パターンは、Wライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、側板部を通して外部電極と接合するように設計した。これを大気中500℃で脱脂し、窒素中800℃にて焼き付けた。また、もう1枚の焼結体上に熱膨張係数が5.0×10−6/℃のガラス粉末を印刷した。これを500℃で脱脂した後、電極を形成した焼結体と重ねて、Mo製の治具で固定し、重しを載せて650℃にて窒素中で接合した。
【0108】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±1.5℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0109】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は4分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0110】
(実施例4)
実施例1と同じ方法で接合体を作製した。接合に用いたガラスの熱膨張係数だけが2.0×10−6/℃と異なるものを用いた。
【0111】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±0.7℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0112】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は5分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、100回まで割れやクラックは見られなかった。
【0113】
(実施例5)
実施例1と同じ方法で接合体を作製した。接合に用いたガラスの熱膨張係数だけが9.0×10−6/℃と異なるものを用いた。
【0114】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±0.5℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0115】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は4分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、100回まで割れやクラックは見られなかった。
【0116】
(実施例6)
実施例1と同じ方法でWメタライズ基板を1枚、非メタライズ基板を5枚作製した。Wメタライズ基板をはさんで非メタライズ基板を上に3枚と下に2枚とを重ね合せて、実施例1と同じ手法で接合した。
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±0.6℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0117】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は9分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0118】
(実施例7)
窒化珪素粉末に焼結助剤としてY2O3を5質量%とAl2O3を2質量%添加し、さらにバインダーを添加して分散混合し、焼結上りで1.0mmの厚みになるようにドクターブレード成形をした。これを乾燥させた後、焼結上がりで円板部(ウェハ保持部)φ300mm+側板部50mm幅×100mm長さのうちわ状になるように金型で2枚打ち抜いた。これらを800℃の窒素気流中で脱脂し、1750℃で4時間焼結した。得られた焼結体の上下面をダイヤモンド砥粒にて研磨した。得られた焼結体の熱伝導率は30W/mK、熱膨張係数は3.0×10−6/℃であった。
【0119】
W粉末と焼成助剤をバインダーにて混練して1枚の基板上に印刷した。印刷パターンは、Wライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、側板部を通して外部電極と接合するように設計した。これを窒素中800℃で脱脂し、窒素中1600℃にて焼付けた。また、もう1枚の焼結体上に熱膨張係数が5.0×10−6/℃のガラス粉末を印刷した。これを500℃で脱脂した後、電極を形成した焼結体と重ねて、Mo製の治具で固定し、重しを載せて650℃にて窒素中で接合した。
【0120】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±4.0℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0121】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は7分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0122】
(実施例8)
酸窒化アルミニウム(ALON)粉末に焼結助剤としてMgOを2質量%添加し、バインダーを添加して分散混合し、1.2mmの厚みになるようにドクターブレード成形をした。これを乾燥させた後、焼結上がりで円板部(ウェハ保持部)φ300mm+側板部50mm幅×100mm長さのうちわ状になるように金型で2枚打ち抜いた。これらを800℃の窒素気流中で脱脂し、1770℃で4時間焼結した。得られた焼結体の上下面をダイヤモンド砥粒にて研磨した。得られた焼結体の熱伝導率は50W/mK、熱膨張係数は5.0×10−6/℃であった。
【0123】
W粉末と焼成助剤をバインダーにて混練して1枚の基板上に印刷した。印刷パターンは、Wライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、側板部を通して外部電極と接合するように設計した。これを窒素中800℃で脱脂し、窒素中1600℃にて焼付けた。また、もう1枚の焼結体上に熱膨張係数が5.0×10−6/℃のガラス粉末を印刷した。これを500℃で脱脂した後、電極を形成した焼結体と重ねて、Mo製の治具で固定し、重しを載せて650℃にて窒素中で接合した。
【0124】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±5.0℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0125】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は8分であった。
室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0126】
(実施例9)
ZrO2粉末に焼結助剤としてY2O3を2質量%とCaOを1質量%添加し、さらにバインダーを添加して分散混合し、焼結上りで1.0mmの厚みになるようにドクターブレード成形をした。これを乾燥させた後、焼結上がりで円板部(ウェハ保持部)φ300mm+側板部50mm幅×100mm長さのうちわ状になるように金型で2枚打ち抜いた。これらを800℃の窒素気流中で脱脂し、1450℃で4時間焼結した。得られた焼結体の上下面をダイヤモンド砥粒にて研磨した。焼結体の熱伝導率は10W/mK、熱膨張係数は8.5×10−6/℃であった。
【0127】
W粉末と焼成助剤をバインダーにて混練して1枚の基板上に印刷した。印刷パターンは、Wライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、側板部を通して外部電極と接合するように設計した。これを窒素中800℃で脱脂し、窒素中1600℃にて焼付けた。また、もう1枚の焼結体上に、熱膨張係数が5.0×10−6/℃のガラス粉末を印刷した。これを500℃で脱脂した後、電極を形成した焼結体と重ねて、Mo製の治具で固定し、重しを載せて650℃にて窒素中で接合した。
【0128】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±7.0℃であった。
【0129】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は10分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回以上でも割れやクラックは見られなかった。
【0130】
(実施例10)
窒化アルミニウム粉末に焼結助剤としてY2O3を5質量%添加し、さらにバインダーを添加して分散混合して乾燥させた後、焼結上がりで円板部(ウェハ保持部)φ300+側板部50mm幅×100mm長さのうちわ状になるように金型プレスで2枚成形した。0.5mm深さで1.5mm幅の溝を2mmピッチで渦巻状に形成した。2枚の成形体の渦巻は各々、逆巻で形成し、成形体同士を重ね合せると渦巻パターンが合うようにした。片方の成形体の溝に0.5mmφでコイル巻径1.0mmφのMoを渦巻状に這わせて、もう片方の成形体を被せ、1850℃にてホットプレス焼結して厚み4mmの焼結体が出来た。焼結体の熱伝導率は173W/mK、熱膨張係数は4.5×10−6/℃であった。
【0131】
側板の端部に形成した電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±9.0℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0132】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は15分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、100回までは割れやクラックは見られなかった。
【0133】
(実施例11)
実施例1と同じ方法でWメタライズ基板を1枚、非メタライズ基板を1枚作製した。Wメタライズ基板をはさんで非メタライズ基板とを重ね合せて、AlNにY−Ca−Oを3%添加した層を塗布して基板を重ね合わせ、N2中で1600℃で焼成して接合した。メタライズの裏面をウェハ保持面として加熱したところウェハ保持面は700℃±2.0℃であった。またフッ素ガス中750℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0134】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回までは割れやクラックは見られなかった。
【0135】
(実施例12)
実施例1と同じ方法でWメタライズ基板を1枚作製した。AlNにYb−Nd−Ca−Oを3%添加したペーストを塗布し、N2中で1600℃で焼成して保護層を形成した。メタライズの裏面をウェハ保持面として加熱したところウェハ保持面は700℃±2.5℃であった。またフッ素ガス中750℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0136】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回までは割れやクラックは見られなかった。
【0137】
(実施例13)
実施例1と同じ方法で焼結体を2枚作製した。1枚の焼結体にMoペーストを線幅と線間が0.5mm、0.5mmのパターンとなるように塗布して、窒素(N2)中で焼き付けて導電層を形成した以外は、実施例1と同一の条件でウェハ保持体を作製した。このウェハ保持体において、実施例1と同一の条件でウェハ表面の温度分布を測定したところ700℃±3℃となった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0138】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回までは割れやクラックは見られなかった。
【0139】
(実施例14)
実施例1と同じ方法で焼結体を2枚作製した。1枚の焼結体にAg−Pdペーストを線幅と線間が0.5mm、0.5mmのパターンとなるように塗布して、窒素(N2)中で焼き付けて導電層を形成した以外は、実施例1と同一の条件でウェハ保持体を作製した。このウェハ保持体において、実施例1と同一の条件でウェハ表面の温度分布を測定したところ700℃±5℃となった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0140】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回までは割れやクラックは見られなかった。
【0141】
(実施例15)
実施例1と同じ方法で焼結体を2枚作製した。1枚の焼結体にNi−Crペーストを線幅と線間が0.5mm、0.5mmのパターンとなるように塗布して、窒素(N2)中で焼き付けて導電層を形成した以外は、実施例1と同一の条件でウェハ保持体を作製した。このウェハ保持体において、実施例1と同一の条件でウェハ表面の温度分布を測定したところ700℃±4℃となった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0142】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は2分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、300回までは割れやクラックは見られなかった。
【0143】
(実施例16)〜(実施例20)
実施例1と同じ方法で、1枚の焼結体と、線幅と線間が0.5mm、0.5mmのWのパターンを有する1枚のWメタライズ基板とを作製した。この焼結体とWメタライズ基板とを、それぞれ熱膨張係数が2.5×10−6/℃、3.0×10−6/℃、5.0×10−6/℃、7.9×10−6/℃、10×10−6/℃のガラスにより、窒素(N2)中にて700℃で接合した。昇温速度目標は30分/600℃以内であったが、表2に示すように、それぞれ35分で割れ、6分で割れ、6分以下で割れ無し、8分で割れ、80分で割れるという結果が得られた。
【0144】
【表2】
【0145】
(比較例1)
窒化アルミニウム粉末に焼結助剤としてY2O3を5質量%添加し、さらにバインダーを添加して分散混合して乾燥させた後、焼結上がりでφ300×5mmtの円板になるように金型プレスで2枚成形した。この上に0.5mmφでコイル巻径5mmφのMoを10mmピッチの渦巻状に這わせて1850℃にてホットプレス焼結した。焼結体の熱伝導率は173W/mK、熱膨張係数は4.5×10−6/℃であった。
【0146】
円板裏側に80mmφで肉厚5mmの窒化アルミニウムパイプを拡散接合した。Mo製の配線をパイプ内に通しMoコイルの電極端子に銀ロウ付けした。
【0147】
電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±12.0℃であった。またフッ素ガス中750℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0148】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は40分であった。
また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、75回でパイプ接合部にクラックが入っていた。
【0149】
このようにして得られたウェハ保持体の構造と、均熱性、降温速度、耐腐食性およびヒートサイクル(H/C)の結果とを表3に示す。なお、以下に説明する比較例2および3の結果についても、併せて表3に示す。
【0150】
【表3】
【0151】
(比較例2)
窒化アルミニウム粉末に焼結助剤としてY2O3を5質量%添加し、バインダーを添加して分散混合して焼結上りで1.0mmの厚みになるようにドクターブレード成形をした。これを乾燥させた後、焼結上がりでφ300mmの円板になるように金型で2枚打ち抜いた。これらを800℃の窒素気流中で脱脂し、1800℃で4時間焼結した。得られた焼結体の上下面をダイヤモンド砥粒にて研磨した。焼結体の熱伝導率は175W/mK、熱膨張係数は4.5×10−6/℃であった。
【0152】
W粉末と焼成助剤をバインダーにて混練して1枚の基板上に印刷した。印刷パターンは、Wライン幅0.5mm、ライン間隔0.5mmのラインパターンであり、これを渦巻状に円板部に形成し、中央部裏側に電極端子が来るパターンにした。円板裏側に80mmφで肉厚5mmのパイプを熱膨張係数が5.0×10−6/℃のガラスで接合した。Mo製の配線をパイプ内に通しWメタライズの電極端子に銀ロウ付けした。
【0153】
電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±10.0℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0154】
また電源OFF後に30℃以下までの降温度に要した時間は20分であった。また室温から800℃のヒートサイクルテストを行なったが、90回でパイプ接合部にクラックが入っていた。
【0155】
(比較例3)
比較例2と同じ方法で円板接合体を作製した。
【0156】
円板裏側に80mmφで肉厚5mmのSUS310製のパイプを銀ロウで接合付けし、同時にMo製の配線をパイプ内に通しWメタライズの電極端子に銀ロウ付けした。
【0157】
電極端子から200Vの電圧で電流を流すことによって円板部表面を700℃まで昇温した。ウェハ保持部である円板部の温度分布は±10.0℃であった。またフッ素ガス中700℃で1000時間曝したが腐食は見られなかった。
【0158】
また電源OFF後に30℃以下までの降温に要した時間は25分であった。
また上記降温を1回行なっただけで窒化アルミニウム円板とパイプ接合部にクラックが入っていた。
【0159】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の一および他の局面に従う半導体製造装置用ウェハ保持体では、導電層の本体部分と引出部分とは実質的に同一の平面上に形成されているため、双方を平板よりなる1対のセラミックス基材で挟み込むことで保護することが可能となる、または保護層で被覆することにより導電層を保護することが可能となる。このため、従来例のように引出部分を保護するためにパイプを用いる必要はなくなる。よって、パイプを接合する工程が不要となるため製造が容易となり、パイプ設置による歪の発生もなくなる。
【0161】
これにより大口径化して均一加熱が必要なエッチングや成膜用の半導体製造装置のウェハ保持体として、ヒータ機能や静電チャック機能を併せ持つとともに、均熱性が高く、反りが少なく、安価で量産性に優れた製品を製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるウェハ保持体を備えた半導体製造装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】図1の200−200線に沿う概略断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるウェハ保持体の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるウェハ保持体の構成を概略的に示す平面図である。
【図5】図4の500−500線に沿う概略断面図である。
【図6】図5の矢印600方向から見た静電チャック用電極の平面図である。
【図7】図5の矢印700方向から見たプラズマ発生用下部電極の平面図である。
【図8】図5の矢印800方向から見たヒータの概略平面図である。
【図9】図5の矢印900方向から見た熱電対挿入用の溝の平面図である。
【図10】ウェハ保持体の他の支持方法を説明するための断面図である。
【図11】導電層が2層の場合のウェハ保持体の構成を示す概略断面図である。
【図12】導電層が1層である場合のウェハ保持体の構成を示す概略断面図である。
【図13】側板部の端面がつら面であることを説明するための概略断面図である。
【図14】ガラス層がパターン間にのみ形成された構成を示す概略断面図である。
【図15】ヒータの発熱部が側板部にまで形成された構成を示す平面図である。
【図16】ウェハ保持部が多角形状を有していることを説明するための斜視図である。
【図17】本発明の一実施の形態におけるウェハ保持体を用いた半導体製造装置の他の例を示す概略断面図である。
【図18】従来のウェハ保持体の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ヒータ、2 プラズマ発生用下部電極、3 静電チャック用電極、4 セラミックス基材、5 ガラス層、10 ウェハ保持体。
Claims (21)
- 導電層と、前記導電層を挟み込む1対のセラミックス基材とを含む、半導体製造装置の真空容器内に設置される半導体製造装置用ウェハ保持体であって、
前記導電層は、前記セラミックス基材のウェハ保持面に対面する本体部分と、外部との接続のために前記本体部分から前記真空容器の外へ前記導電層を引き出すための引出部分とを有し、
前記本体部分と前記引出部分とが実質的に同一の平面上に配置されている、半導体製造装置用ウェハ保持体。 - セラミックス基材と、前記セラミックス基材上に形成された導電層と、前記導電層を被覆する保護層とを含む、半導体製造装置の真空容器内に設置される半導体製造装置用ウェハ保持体であって、
前記導電層は、前記セラミックス基材のウェハ保持面に対面する本体部分と、外部との接続のために前記本体部分から前記真空容器の外へ前記導電層を引き出すための引出部分とを有し、
前記本体部分と前記引出部分とが実質的に同一の平面上に配置されている、半導体製造装置用ウェハ保持体。 - 前記セラミックス基材の材質は、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなる、請求項1または2に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記セラミックス基材の熱伝導率が100W/mK以上である、請求項3に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記セラミックス基材の材質は、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなり、
前記導電層と前記セラミックス基材との間には介在層があり、前記介在層の材質は、熱膨張係数が3×10-6/℃以上8×10-6/℃以下のガラスおよび熱膨張係数が3×10-6/℃以上6×10-6/℃以下の非酸化物セラミックスの少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。 - 前記非酸化物セラミックスは、窒化アルミニウムまたは窒化珪素を50質量%以上含む、請求項5に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記介在層の材質は、イッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物、または加熱によりイッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む、請求項5または6に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記介在層の材質は、イットリウムとアルミニウムとを含む酸化物、または加熱によりイットリウムとアルミニウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む、請求項5または6に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記セラミックス基材の材質は、窒化アルミニウム、窒化珪素、酸窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上よりなり、
前記保護層の材質は、熱膨張係数が3×10-6/℃以上8×10-6/℃以下のガラスおよび熱膨張係数が3×10-6/℃以上6×10-6/℃以下の非酸化物セラミックスの少なくともいずれかを含む、請求項2に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。 - 前記非酸化物セラミックスは、窒化アルミニウムまたは窒化珪素を50質量%以上含む、請求項9に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記保護層の材質は、イッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物、または加熱によりイッテルビウムとネオジウムとカルシウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む、請求項9または10に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記保護層の材質は、イットリウムとアルミニウムとを含む酸化物、または加熱によりイットリウムとアルミニウムとを含む酸化物を生ずる化合物を含む、請求項9または10に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記セラミックス基材中には温度検知部を配置するための穴部が形成されている、請求項1〜12のいずれかに記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記1対のセラミックス基材の各々は、前記本体部分を挟み込むウェハ保持部と、前記ウェハ保持部の側面から延びかつ前記引出部分を挟み込む側板部とを有し、前記側板部の幅は、前記ウェハ保持部の幅よりも小さい、請求項1に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記導電層は、少なくとも前記本体部分の材質がW、Mo、Ag、Pd、Pt、NiおよびCrよりなる群から選ばれる1種以上よりなるよう形成されている、請求項1〜14のいずれかに記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記導電層は、ヒータ、プラズマ発生用電極および静電チャック用電極のいずれかである、請求項1に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 全体の厚みが5mm以下である、請求項1〜16のいずれかに記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記導電層はワイヤーである、請求項17に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記引出部分を挟む前記1対のセラミックス基材の側板部と前記真空容器との間にOリングが配置されている、請求項1に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記引出部分を挟む前記1対のセラミックス基材の少なくとも一方の側板部には、断熱用のくびれ部が設けられている、請求項1に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
- 前記導電層はヒータであり、かつ前記ウェハ保持面に対面する部分と前記側板部の前記1対のセラミックス基材に挟まれる領域とに発熱領域を有する、請求項16に記載の半導体製造装置用ウェハ保持体。
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