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JP3561622B2 - テレビジョン受信機用音声回路及びテレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機用音声回路及びテレビジョン受信機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受信機に係り、特に、音声信号回路の改良を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受信機の中間周波回路としては、例えば、図3に示された構成のものが公知・周知となっている。
すなわち、この中間周波回路は、チューナ(図3においては「TUN」と表記)10により得られたテレビジョン信号が、中間周波増幅回路(図3においては「IF AMP」と表記)11により増幅された後、中間周波数検波回路(図3においては「IF DET」と表記)12で検波されて中間周波数信号とされた後、この信号が映像信号回路(図3においては「VIDEO」と表記)13と、音声信号回路(図3においては「AUDIO」と表記)14とへ、それぞれ入力されて必要な処理が施され、所定の映像信号と音声信号がそれぞれ得られるようになっているものである。
【0003】
音声信号回路14及び映像信号回路13に入力される中間周波数検波信号(以下「IF検波信号」と言う)は、振幅変調された映像信号と周波数変調された音声信号との複合信号であるが、周波数変調される音声信号は、テレビジョン方式によりその音声搬送波周波数が種々異なる。
すなわち、テレビジョン方式がいわゆるB方式又はG方式である場合には、音声搬送波周波数は、5.5MHzであり、いわゆるI方式の場合には、音声搬送波周波数は、6.0MHzであり、いわゆるD方式又はK方式の場合には、音声搬送波周波数は、6.5MHzとなる。
このため、音声信号回路14は、何れの方式による信号が入力されても、音声信号を出力できるような構成のものが提案されており、その代表的な構成としては、例えば、入力された信号が混合器により単一信号とされた後に、FM検波がなされるように構成されたものや、リモコン等による外部からの信号に応じてモードスイッチにより切り替えを行った後に、FM検波がなされるように構成されたもの等がある。
【0004】
図4及び図5には、上述した2つの音声信号回路の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、これらの回路例について概括的に説明する。
最初に、図4に示された回路例について説明すれば、この回路例は、入力された信号が混合器により単一信号とされた後に、FM検波がなされるように構成されたものである。
すなわち、外部入力されたIF検波信号は、5MHz以上の信号のみを通過せしめるハイパスフィルタ(図4においては「5MHzHPF」と表記)15により映像信号が除去され、混合器(図4においては「MIX」と表記)16により、局部発振器(図4においては「500KHzOSC」と表記)17からの500KHzの信号と周波数混合されて、6.0MHzの単一信号に変換されるようになっている。
【0005】
そして、その単一信号は、6.0MHzの信号のみが通過可能なバンドパスフィルタ(図4においては「6.0MHzBPF」と表記)3bを通過せしめられた後、リミッタ回路(図4及び図5においては「LIM」と表記)4により振幅が所定の範囲に制限され、FM検波回路(図4及び図5においては「FM DET」と表記)5によるFM検波が施されることで、音声信号が復調され、音声信号増幅回路(図4及び図5においては「AUDIO AMP」と表記)6により増幅されて出力されるようになっている。
【0006】
次に、図5に示された回路例について説明すれば、この回路例は、リモコン等による外部からの信号に応じてモードスイッチにより切り替えを行った後に、FM検波がなされるように構成されたものである。
すなわち、この回路の入力初段には、先に述べたテレビジョン方式の違いによる各音声搬送波周波数に対応した通過周波数を有してなる3つのバンドパスフィルタ3a〜3cが設けられており、これら3つのバンドパスフィルタ3a〜3cは、例えば、図示されないリモコンからの切り替え信号に代表される外部スイッチ信号(図5においては「外部SW信号」と表記)に応じて開閉成される第1乃至第3のスイッチ(図5においてはそれぞれ「SW1」、「SW2」、「SW3」と表記)2a〜2cにより、いずれか一つが選択されるようになっている。
【0007】
そして、何れかのバンドパスフィルタ3a〜3cを通過した信号は、リミッタ回路4により振幅が所定の範囲に制限され後、FM検波回路5によるFM検波が施され、その結果、音声信号が復調され、音声信号増幅回路6により増幅されて出力されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した2つの従来回路には、それぞれ次のような欠点がある。
すなわち、前者(図4に示された回路例のもの)においては、後者(図5に示された回路例のもの)のようなテレビジョン受信機外部からのスイッチ信号を必要とせず、バンドパスフィルタが一つであるために、構成が後者に比して簡易なものとなり、比較的安価な回路とすることができる反面、単一信号化による信号歪みの発生や、S/N比の劣化という問題がある。
一方、後者においては、前者とは対称的に、信号歪みが少なく、S/N比が良好である反面、テレビジョン受信機の外部からのスイッチ信号を必要とするため、その信号を入力し、処理する回路を必要とし、テレビジョン受信機全体の回路構成を複雑化すると共に高価格化を招くという問題がある。
【0009】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、バンドパスフィルタを切り換えるためのテレビジョン受信機外部からの信号を必要とせず、しかも、信号歪みが少なく、S/N比が良好なテレビジョン受信機用音声回路及びテレビジョン受信機を提供するものである。
本発明の他の目的は、テレビジョン受信機内部の信号を流用して自動的にバンドパスフィルタを切り換え可能としたテレビジョン受信機用音声回路及びテレビジョン受信機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係るテレビジョン受信機用音声回路は、
予め定められた複数の音声搬送波周波数に対応して、所定の音声搬送波周波数のみを通過可能とするバンドパスフィルタがそれぞれ設けられると共に、
制御信号に応じてこれら複数のバンドパスフィルタの何れか一つに外部からの中間周波数検波信号を入力可能に入力の接続を切り換える切り換え手段と、
バンドパスフィルタを通過せしめられた信号に対してFM検波が施されるFM検波手段とが設けられてなるテレビジョン受信機用音声回路であって、
前記FM検波手段は、所定の周波数範囲において入力周波数に応じた直流電圧を出力するよう構成され、
前記切り換え手段に対する制御信号を生成、出力するスイッチ信号発生手段が設けられ、
当該スイッチ信号発生手段は、テレビジョン受信機の中間周波回路のAGC電圧と、前記FM検波手段の出力電圧とを入力し、
前記AGC電圧が前記中間周波回路のゲインを最大とする状態に対応する電圧値となった際、前記切り換え手段により全てのバンドパスフィルタに対して外部からの中間周波数検波信号が入力されるよう前記切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力する一方、
前記FM検波手段から予め定められた複数の音声搬送周波数に対応する電圧の何れかが出力された際には、切り換え手段により当該音声搬送周波数に対応するバンドパスフィルタのみに中間周波数検波信号が入力されるように前記切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力するよう構成されてなるものである。
【0011】
かかる構成においては、特に、テレビジョン受信機内部の2つの信号、すなわち、中間周波回路のAGC電圧と、FM検波手段の出力電圧とを用いて、複数のバンドパスフィルタを切り換える切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力するスイッチ信号発生手段を設けたことに特徴を有するものである。
すなわち、かかる構成においては、例えば、AGC電圧は、テレビジョン受信機の電源スイッチ投入時またはチャンネル切り換えの際、中間周波回路のゲインを最大とする電圧となる。スイッチ信号発生手段は、このようなAGC電圧を検出し、切り換え手段により全てのバンドパスフィルタに対して外部からの中間周波数検波信号が入力されるよう前記切り換え手段の動作を制御する、換言すれば、切り換え手段の動作をリセット状態とする。そして、その状態でFM検波手段に信号が入力されると、入力信号の周波数に応じた電圧が出力される。その結果、スイッチ信号発生手段により、FM検波手段の電圧値に対応した特定のバンドパスフィルタのみに対して中間周波数検波信号が入力されるよう切り換え手段の動作が制御されることとなり、従来と異なり、テレビジョン受信機外部から、複数のバンドパスフィルタを切り換えるための信号を入力する事無しに必要な切り換えがなされるようになっているものである。
【0012】
また、スイッチ信号発生手段は、AGC電圧に代えて、請求項4記載の発明に係るテレビジョン受信機用音声回路のように、テレビジョン受信機のチューナのPLLロック検出電圧を用いるような構成としても同様な動作を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1及び図2を参照しつつ説明する。
最初に、この発明の実施の形態におけるテレビジョン受信機用音声回路の構成について説明する。なお、図3及び図4に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付することとする。
このテレビジョン受信機用音声回路は、従来と同様にテレビジョン受信機において、中間周波数検波回路(図示せず)の後段側に設けられ、中間周波数検波回路からの中間周波数検波信号(以下「IF検波信号」と言う)を入力し、振幅変調された映像信号と周波数変調された音声信号との複合信号であるこのIF検波信号から音声信号のみを抽出するためのものである。
かかるテレビジョン受信機用音声信号は、切り換えスイッチ部1と、3つのバンドパスフィルタ3a〜3cと、リミッタ回路(図1においては「LIM」と表記)4と、FM検波回路(図1においては「FM DET」と表記)5と、音声信号増幅回路(図1においては「AUDIO AMP」と表記)6と、スイッチ信号回路(図1においては「SW SIG」と表記)7とに大別されて構成されたものとなっている。
【0014】
切り換え手段としての切り換えスイッチ部1は、入力段に設けられ、後述するようにスイッチ信号回路7からの制御信号に応じて、この切り換えスイッチ部1を構成する第1乃至第3のスイッチ2a〜2cを開閉成するようになっているものである。
すなわち、切り換えスイッチ部1は、第1乃至第3のスイッチ2a〜2cを有してなり、これら3つのスイッチ(図1においては、それぞれ「SW1」、「SW2」、「SW3」と表記)2a〜2cの一方の端は共通に接続されて、図示されない中間周波数検波回路からのIF検波信号が印加されるようになっている。
そして、第1のスイッチ2aの他端は、第1のバンドパスフィルタ(図1においては「5.5MHzBPF」と表記)3aの一端側に、第2のスイッチ2bの他端は、第2のバンドパスフィルタ3bの一端側に、第3のスイッチ2cの他端は、第3のバンドパスフィルタ3cの一端側へ、それぞれ接続されている。
【0015】
第1のバンドパスフィルタ3aは、5.5MHzの周波数の信号のみが通過可能に構成された公知・周知の構成を有するバンドパスフィルタで、テレビジョン方式がいわゆるB/G方式の場合におけるFM変調された音声信号のみを通過せしめるために設けられたものである。この第1のバンドパスフィルタ3aの他端は、後述する第2及び第3のバンドパスフィルタ3b,3cの他端と接続されると共に、リミッタ回路4の入力段に接続されている。
第2のバンドパスフィルタ3bは、6.0MHzの周波数の信号のみが通過可能に構成された公知・周知の構成を有するバンドパスフィルタで、テレビジョン方式がいわゆるI方式の場合におけるFM変調された音声信号のみを通過せしめるために設けられたものである。
第3のバンドパスフィルタ3cは、6.5MHzの周波数の信号のみが通過可能に構成された公知・周知の構成を有するバンドパスフィルタで、テレビジョン方式がいわゆるD/K方式の場合におけるFM変調された音声信号のみを通過せしめるために設けられたものである。
【0016】
リミッタ回路4は、いわゆるFM検波の前に被検波信号の振幅レベルを所定の範囲に揃えるための公知・周知の構成を有してなるものである。
FM検波手段としてのFM検波回路5は、被検波信号に対していわゆるFM検波を施して、音声信号の復調を行うための公知・周知のもので、この実施の形態においては、特に、公知・周知のいわゆるPLL(phase−Locked Loop)回路によるFM検波が行われるように構成されたものが好適である。
【0017】
このいわゆるPLL−FM検波が行われるFM検波回路5の入力周波数に対するDC出力電圧変化特性としては、例えば、図2に示されたような特性を有するものが好適である。
すなわち、このFM検波回路5は、入力周波数が大凡5.4MHz近傍を越えるといわわゆるPLLループがロックした状態となり、それ以降は、入力周波数の上昇と共に、DC出力電圧も略比例的に大となり、入力周波数が大凡6.6MHz付近でいわゆるアンロック状態となるものである(図2参照)。
このような出力特性を有するFM検波回路5の出力は、音声信号増幅回路6と、スイッチ信号回路7とへ、それぞれ入力されるようになっている。
【0018】
スイッチ信号発生手段としてのスイッチ信号回路7は、FM検波回路5からの上述したようなDC出力電圧を入力信号とすると共に、チャンネル切り換え信号(図1においては「CH切り換え信号」と表記)として、例えば、テレビジョン受信機内の中間周波回路において、通常設けられている公知・周知のAGC(Automatic Gain Control)回路のいわゆるAGC電圧が入力されるようになっている。なお、テレビジョン受信機のチューナ(図示せず)がPLLによる同調回路から構成されている場合には、その回路内で発生するいわゆるPLLロック検出の電圧を、先のAGC電圧に代えてチャンネル切り換え信号としてもよい。
【0019】
このような入力信号を有するスイッチ信号回路7は、まず、所定のAGC電圧が入力された場合には、第1乃至第3のスイッチ2a〜2cを全て閉成状態とする(換言すれば、リセット状態とする)ような制御信号を生成し、切り換えスイッチ部1へ対して出力するようになっている。
また、一方、FM検波回路5からのDC出力電圧が所定の電圧となった際には、スイッチ信号回路7は、その電圧に対応した第1乃至第3のスイッチ2a〜2cを閉成状態とするための制御信号を生成し、切り換えスイッチ部1へ対して出力するようになっている。
【0020】
すなわち、FM検波回路5のDC出力電圧特性が先に図2に示されたようなものであるとすると、DC出力電圧が2v以下の場合には、このスイッチ信号回路7は、第2及び第3のスイッチ2b,2cを開成状態とするための制御信号を生成し、切り換えスイッチ部1へ対して出力する。また、DC出力電圧が2乃至3vの範囲内である場合には、スイッチ信号回路7は、第1及び第3のスイッチ2a,2cを開成状態とするための制御信号を生成し、切り換えスイッチ部1へ対して出力する。さらに、DC出力電圧が3vを越える場合は、スイッチ信号回路7は、第1及び第2のスイッチ2a,2bを開成状態とするための制御信号を生成し、切り換えスイッチ部1へ対して出力する。
【0021】
なお、AGC電圧に代えてチューナのPLLロック検出の電圧が入力される構成である場合には、スイッチ信号回路7は、PLLロック検出の電圧が、非ロック状態が検出された際の電圧となった場合に、第1乃至第3のスイッチ2a〜2cを閉成状態とするための制御信号を生成し、切り換えスイッチ部1へ対して出力するように構成される。
【0022】
次に、上記構成における動作について、図1及び図2を参照しつつ説明する。まず、このテレビジョン受信機用音声回路が組み込まれたテレビジョン受信機の図示されない電源スイッチがいわゆるオン状態とされるか、または、チャンネルの切り換えが行われたとする。
このような状態とされた際、一般にAGC電圧は、中間周波回路のゲインを最大とする電圧となる。また同時に、図示されないテレビジョン受信機のチューナにおけるPLLロック検出の電圧は、いわゆる非ロック状態に対応した電圧となる。
【0023】
上述したようなAGC電圧(又は、テレビジョン受信機のチューナにおけるPLLロック検出の電圧)がスイッチ信号回路7に入力されることで、スイッチ信号回路7からは、第1乃至第3のスイッチ2a〜2cが、全て閉成状態とされるような制御信号が生成、出力されることとなる。その結果、切り換えスイッチ部1においては、第1乃至第3のスイッチ2a〜2cが、全て閉成状態とされ、IF検波信号が、第1乃至第3のバンドパスフィルタ3a〜3c及びリミッタ回路4を介してFM検波回路5へ入力されることとなる。
そして、リミッタ回路4を介して入力された信号に応じてFM検波回路5において、いわゆるPLLループがロック状態となると、出力電圧は、入力された信号の周波数に対応したものとなる(図2参照)。
【0024】
このFM検波回路5の出力電圧がスイッチ信号回路7に入力されると、スイッチ信号回路7においては、その電圧値が判定され、2v以下と判定された場合には、第2及び第3のスイッチ2b,2cを開成状態とするための制御信号が生成され、2乃至3vの範囲内であると判定された場合には、第1及び第3のスイッチ2a,2cを開成状態とするための制御信号が生成され、さらに、3vを越えると判定された場合は、第1及び第2のスイッチ2a,2bを開成状態とするための制御信号が生成されて、それぞれ、切り換えスイッチ部1へ対して出力されることとなる。
【0025】
その結果、FM検波回路5からの出力電圧が2v以下の場合、換言すれば、音声搬送波周波数が先に述べたB又はG方式である場合には、切り換えスイッチ部1において、第2及び第3のスイッチ2b,2cが開成状態とされ、第1のスイッチ2aのみが閉成状態のままとされる。したがって、IF検波信号は、5.5MHzの通過周波数を有する第1のバンドパスフィルタ3aのみを介してリミッタ回路4へ入力されるようになる。
また、FM検波回路5からの出力電圧が2乃至3vの範囲内である場合、換言すれば、音声搬送波周波数が先に述べたI方式である場合には、切り換えスイッチ部1において、第1及び第3のスイッチ2a,2cが開成状態とされ、第2のスイッチ2bのみが閉成状態のままとされる。したがって、IF検波信号は、6.0MHzの通過周波数を有する第2のバンドパスフィルタ3bのみを介してリミッタ回路4へ入力されるようになる。
【0026】
さらに、FM検波回路5からの出力電圧が3v以上である場合、換言すれば、音声搬送波周波数が先に述べたD又はK方式である場合には、切り換えスイッチ部1において、第1及び第2のスイッチ2a,2bが開成状態とされ、第3のスイッチ2cのみが閉成状態のままとされる。したがって、IF検波信号は、6.5MHzの通過周波数を有する第3のバンドパスフィルタ3cのみを介してリミッタ回路4へ入力されるようになる。
このようにして、テレビジョン受信機外部から、第1乃至第3のスイッチ2a〜2cを切り換えるための信号入力を要することなく、入力されたIF検波信号に含まれる音声信号の音声搬送波周波数に応じて第1乃至第3のバンドパスフィルタ3a〜3cが選択的に切り換えられ、適切なFM検波出力が得られ、音声信号増幅回路6により適切なレベルとされて出力されることとなる。
【0027】
なお、上述の説明において、図2に示された特性曲線におけるDC出力電圧は、あくまでも一例であり、FM検波回路5の出力電圧特性が必ずしもこのような特性である必要はない。
【0028】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によれば、テレビジョン受信機内部の信号を流用して、音声搬送周波数の違いに対する音声回路における回路素子の切り換えが自動的に行われるような構成とすることにより、従来と異なり、テレビジョン受信機外部からの信号を新たに入力する必要がないので、そのための回路を設ける必要がなく、しかも、音声搬送周波数の違いに応じてバンドバスフィルタが切り換えられる構成であるので、比較的簡易な構成で、信号歪みの発生や、S/N比の劣化が極力少なく、出力特性の向上が図られることとなる。
さらに、FM検波手段の出力電圧を流用することで、いわゆる方式識別のための独立の回路を必要としない構成とすることができ、そのため、より簡易な構成で、安価なテレビジョン受信機用音声回路及びテレビジョン受信機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるテレビジョン受信機用音声回路の構成例を示す構成図である。
【図2】図1に示されたテレビジョン受信機用音声回路のFM検波回路の入力周波数に対する出力電圧の変化を示す特性線図である。
【図3】テレビジョン受信機の典型的な構成例を示す構成図である。
【図4】従来の音声信号回路の一構成例を示す構成図である。
【図5】従来の音声信号回路の他の構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…切り換えスイッチ部
2a…第1のスイッチ
2b…第2のスイッチ
2c…第3のスイッチ
3a…第1のバンドパスフィルタ
3b…第2のバンドパスフィルタ
3c…第3のバンドパスフィルタ
4…リミッタ回路
5…FM検波回路
6…音声信号増幅回路
7…スイッチ信号回路

Claims (8)

  1. 予め定められた複数の音声搬送波周波数に対応して、所定の音声搬送波周波数のみを通過可能とするバンドパスフィルタがそれぞれ設けられると共に、
    制御信号に応じてこれら複数のバンドパスフィルタの何れか一つに外部からの中間周波数検波信号を入力可能に入力の接続を切り換える切り換え手段と、
    バンドパスフィルタを通過せしめられた信号に対してFM検波が施されるFM検波手段とが設けられてなるテレビジョン受信機用音声回路であって、
    前記FM検波手段は、所定の周波数範囲において入力周波数に応じた直流電圧を出力するよう構成され、
    前記切り換え手段に対する制御信号を生成、出力するスイッチ信号発生手段が設けられ、
    当該スイッチ信号発生手段は、テレビジョン受信機の中間周波回路のAGC電圧と、前記FM検波手段の出力電圧とを入力し、
    前記AGC電圧が前記中間周波回路のゲインを最大とする状態に対応する電圧値となった際、前記切り換え手段により全てのバンドパスフィルタに対して外部からの中間周波数検波信号が入力されるよう前記切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力する一方、
    前記FM検波手段から予め定められた複数の音声搬送周波数に対応する電圧の何れかが出力された際には、切り換え手段により当該音声搬送周波数に対応するバンドパスフィルタのみに中間周波数検波信号が入力されるように前記切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力するよう構成されてなることを特徴とするテレビジョン受信機用音声回路。
  2. 通過周波数が5.5MHzと設定された第1のバンドパスフィルタと、通過周波数が6.0MHzと設定された第2のバンドパスフィルタと、通過周波数が6.5MHzと設定された第3のバンドパスフィルタとが設けられる一方、
    切り換え手段は第1乃至第3のスイッチを具備してなり、当該第1乃至第3のスイッチの他方は相互に接続されて中間周波数検波信号の入力端とされ、第1のスイッチの他端は、前記第1のバンドパスフィルタの一端に、第2のスイッチの他端は、前記第2のバンドパスフィルタの一端に、前記第3のスイッチの他端は、前記第3のバンドパスフィルタの一端に、それぞれ接続される一方、前記第1乃至第3のバンドパスフィルタの他端は相互に接続されて後段へ接続されてなることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機用音声回路。
  3. スイッチ信号発生手段は、AGC電圧が中間周波回路のゲインを最大とする状態に対応する電圧値となった際、第1乃至第3のスイッチを閉成状態とする制御信号を生成、出力し、
    FM検波手段から5.5MHzの入力周波数に対応する電圧が出力された際には、第2及び第3のスイッチを開成状態とする制御信号を生成、出力し、
    FM検波手段から6.0MHzの入力周波数に対応する電圧が出力された際には、第1及び第3のスイッチを開成状態とする制御信号を生成、出力し、
    FM検波手段から6.5MHzの入力周波数に対応する電圧が出力された際には、第1及び第2のスイッチを開成状態とする制御信号を生成、出力することを特徴とする請求項2記載のテレビジョン受信機用音声回路。
  4. 予め定められた複数の音声搬送波周波数に対応して、所定の音声搬送波周波数のみを通過可能とするバンドパスフィルタがそれぞれ設けられると共に、
    制御信号に応じてこれら複数のバンドパスフィルタの何れか一つに外部からの中間周波数検波信号を入力可能に入力の接続を切り換える切り換え手段と、
    バンドパスフィルタを通過せしめられた信号に対してFM検波が施されるFM検波手段とが設けられてなるテレビジョン受信機用音声回路であって、
    前記FM検波手段は、所定の周波数範囲において入力周波数に応じた直流電圧を出力するよう構成され、
    前記切り換え手段に対する制御信号を生成、出力するスイッチ信号発生手段が設けられ、
    当該スイッチ信号発生手段は、テレビジョン受信機のチューナのPLLロック検出電圧と、前記FM検波手段の出力電圧とを入力し、
    前記PLLロック検出電圧が非ロック状態に対応した電圧値となった際、前記切り換え手段により全てのバンドパスフィルタに対して外部からの中間周波数検波信号が入力されるよう前記切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力する一方、
    前記FM検波手段から予め定められた複数の音声搬送周波数に対応する電圧の何れかが出力された際には、切り換え手段により当該音声搬送周波数に対応するバンドパスフィルタのみに中間周波数検波信号が入力されるように前記切り換え手段の動作を制御する制御信号を生成、出力するよう構成されてなることを特徴とするテレビジョン受信機用音声回路。
  5. 通過周波数が5.5MHzと設定された第1のバンドパスフィルタと、通過周波数が6.0MHzと設定された第2のバンドパスフィルタと、通過周波数が6.5MHzと設定された第3のバンドパスフィルタとが設けられる一方、
    切り換え手段は第1乃至第3のスイッチを具備してなり、当該第1乃至第3のスイッチの他方は相互に接続されて中間周波数検波信号の入力端とされ、第1のスイッチの他端は、前記第1のバンドパスフィルタの一端に、第2のスイッチの他端は、前記第2のバンドパスフィルタの一端に、前記第3のスイッチの他端は、前記第3のバンドパスフィルタの一端に、それぞれ接続される一方、前記第1乃至第3のバンドパスフィルタの他端は相互に接続されて後段へ接続されてなることを特徴とする請求項4記載のテレビジョン受信機用音声回路。
  6. スイッチ信号発生手段は、PLLロック検出電圧が非ロック状態に対応した電圧値となった際、第1乃至第3のスイッチを閉成状態とする制御信号を生成、出力し、
    FM検波手段から5.5MHzの入力周波数に対応する電圧が出力された際には、第2及び第3のスイッチを開成状態とする制御信号を生成、出力し、
    FM検波手段から6.0MHzの入力周波数に対応する電圧が出力された際には、第1及び第3のスイッチを開成状態とする制御信号を生成、出力し、
    FM検波手段から6.5MHzの入力周波数に対応する電圧が出力された際には、第1及び第2のスイッチを開成状態とする制御信号を生成、出力することを特徴とする請求項5記載のテレビジョン受信機用音声回路。
  7. 請求項1記載のテレビジョン受信機用音声回路を具備してなることを特徴とするテレビジョン受信機。
  8. 請求項4記載のテレビジョン受信機用音声回路を具備してなることを特徴とするテレビジョン受信機。
JP36164897A 1997-12-11 1997-12-11 テレビジョン受信機用音声回路及びテレビジョン受信機 Expired - Fee Related JP3561622B2 (ja)

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