JP3557380B2 - 電力変換回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は共振型コンバータ等の電力変換回路に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の共振型コンバータの一例を図4に示す。例えばMOSFETなどの2個の半導体スイッチQ1、Q2が直列接続され、又別の2個の半導体スイッチQ3、Q4が直列接続され、各接続点間に共振用インダクタL1を介してトランスTの1次巻線が接続され、所謂フルブリッジ回路が構成されている。又半導体スイッチQ1〜Q4には夫々共振用コンデンサC1〜C4と帰還用ダイオードD1〜D4の並列回路が接続されている。
【0003】
一方トランスTの2次巻線には夫々整流用ダイオードD5〜D8が全波整流回路として接続され、平滑用チョークコイルL2及びコンデンサC6を介して負荷に平滑直流を出力するように構成されている。なお、V1は直流電源、L3、L4は寄生インダクタンスである。
【0004】
この回路の動作は半導体スイッチQ1、Q4がターンオンすると直流電源V1
→半導体スイッチQ1→共振インダクタンスL1→1次巻線n1→半導体スイッチQ4→直流電源のループで電流が流れ、又、半導体スイッチQ3、Q2がオンすると(Q1、Q4オフ)同様に直流電源V1→半導体スイッチQ3→1次巻線n1→共振インダクタンスL1→半導体スイッチQ2→直流電源V1のループで電流が流れる。そしてトランスTの2次巻線n2に発生する交流を全波整流(D5〜D8)し、平滑用チョークコイルL2及びコンデンサC6を介して直流電圧を出力する。
【0005】
次に半導体スイッチQ1、Q2(Q3、Q4も同様)のターンオンからターンオフ時の動作について、図5を参照して説明する。図5は従来回路の各部動作波形図で半導体スイッチQ3、Q4の動作を無視して説明する。先ず、図5において、時間t1で半導体スイッチQ1がターンオフすると、トランスTを介して流れていたL1の電流は、L1→共振用コンデンサC1→配線インダクタンスL3→直流電源V1→半導体スイッチQ4→トランスT→L1の経路で共振コンデンサC1を充電するループと、共振用インダクタL1→トランスT→半導体スイッチQ4→共振コンデンサC2→配線インダクタL4の経路で共振コンデンサC2を放電するループに分流する。
【0006】
その後、共振用コンデンサC1の充電及びC2の放電が終了すると共振インダクタL1の電流は全て転流用ダイオードD2を通して流れる。図5のiD2はこの時のダイオードD2の電流波形を示し、急激に電流が立ち上がることを示している。一方、L3、L4で示す寄生インダクタンスの存在によりこの電流の急激な変化が許容されず、インダクタンスL3、L4と共振コンデンサC1の共振が起こり、図6に示すように半導体スイッチQ1の電圧波形が大きく振動する。
【0007】
図6は半導体スイッチQ1(Q2〜Q4も同様)のオンからオフ時の電圧波形(ロ)、電流波形(イ)を示し、夫々大きく振動することを示している。この結果、この間の振動周波数が高くなり伝導及び輻射ノイズの原因となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電力変換回路の電力損失とノイズが低減できるソフトスイッチング型のフルブリッジ或いはハーフブリッジ回路を構成する半導体スイッチのターンオフ時の電圧波形のリンギング(減衰振動)の振幅と周波数の低減を図り、伝導及び輻射ノイズの少ない電力変換回路を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電力変換回路の主回路を構成する複数の半導体スイッチに夫々並列に共振用コンデンサとダイオードの並列回路を接続し、前記共振用コンデンサと共振するインダクタで形成されるソフトスイッチング型の電力変換回路において、該ダイオードの入出力間に該共振用コンデンサと過飽和リアクトルとの直列回路を接続したことを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するため、請求項2の発明は、前記ダイオードが半導体スイッチ内蔵ダイオードであることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記過飽和リアクトルを二つ設け、これらを並列に接続し、前記共振用コンデンサと一方の前記過飽和リアクトルとの間にダイオードを接続し、該共振用コンデンサと他方の過飽和リアクトルとの間に該ダイオードとは逆向きのダイオードを接続してあることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例回路図で、従来例と同一符号は同等部分を示す。本発明は従来例と対比して明らかなように電力変換回路の主回路を構成する各半導体スイッチQ1〜Q4(図ではQ1のみ表示)に並列接続された共振用コンデンサC1とダイオードD1の間に直列に過飽和リアクトルLsを接続するようにしたものである。
【0012】
この構成によれば、共振用コンデンサC1との共振時に該過飽和リアクトルは低い周波数に対しては短時間に飽和するので、共振条件を損なうことがない。又、高い周波数に対しては、インダクタとして作用し、共振用コンデンサと半導体スイッチ間の配線インダクタンスとの振動による周波数振幅を低減でき、輻射ノイズが低減される。因みに図3は本発明実施例による半導体スイッチQ1のターンオンからターンオフへの移行時の電圧波形ロ(VDS)及び電流波形イ(ID)を示し、殆ど振動が発生していないことを示している。
【0013】
図2は、本発明の他の実施例回路図で、夫々過飽和リアクトルLS1、LS2が直列に接続されたダイオードDS1、DS2の逆並列回路を共振用コンデンサC1とダイオードD1との間に直列に接続するようにしたものである。過飽和リアクトルは磁束の変化量が大きいため、鉄損の大きいものでは発熱が問題となる。従って高周波、大振幅でロスの少ない高価なコアが要求されるが、この構成によれば過飽和リアクトルを流れる電流をダイオードにより方向性持たせるために安価なコアの使用が可能である。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、共振用コンデンサ、ダイオードの電流変化(立上がり、立下がり)が緩やかにできるので振動周波数、振幅が小さく伝導及び輻射ノイズが低減できる等、低ノイズ電力変換回路として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例回路図
【図2】本発明の他の実施例回路図
【図3】本発明実施例(図1)の動作波形図
【図4】従来回路図
【図5】従来回路の各部動作波形図
【図6】従来回路の動作波形図
【符号の説明】
Q1〜Q4 半導体スイッチ(MOSFET)
C1〜C4 共振用コンデンサ
L1 共振用インダクタ
L3、L4 配線インダクタ
LS、LS1、LS2 過飽和リアクトル
D1〜D4 帰還用ダイオード
DS1、DS2 ダイオード
Claims (3)
- 電力変換回路の主回路を構成する複数の半導体スイッチに夫々並列に共振用コンデンサとダイオードの並列回路を接続し、前記共振用コンデンサと共振するインダクタで形成されるソフトスイッチング型の電力変換回路において、該ダイオードの入出力間に該共振用コンデンサと過飽和リアクトルとの直列回路を接続したことを特徴とする電力変換回路。
- 前記ダイオードが半導体スイッチ内蔵ダイオードであることを特徴とする請求項1記載の電力変換回路。
- 前記過飽和リアクトルを二つ設け、これらを並列に接続し、前記共振用コンデンサと一方の前記過飽和リアクトルとの間にダイオードを接続し、該共振用コンデンサと他方の過飽和リアクトルとの間に該ダイオードとは逆向きのダイオードを接続してあることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換回路。
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