JP3556982B2

JP3556982B2 - ラゲ−ジトレイ

Info

Publication number: JP3556982B2
Application number: JP31184594A
Authority: JP
Inventors: 龍加古
Original assignee: Kojima Industries Corp
Current assignee: Kojima Industries Corp
Priority date: 1994-12-15
Filing date: 1994-12-15
Publication date: 2004-08-25
Anticipated expiration: 2019-08-25
Also published as: JPH08164798A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明はラゲ−ジトレイに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ラゲ−ジル−ムに対し、そのサイド部に沿って折畳まれて格納される格納位置と、ラゲ−ジル−ムの床面上に展開されて使用される使用位置とに配置切換えされる折畳み式シ−トが配置された車両において、ラゲ−ジル−ムの床面上にラゲ−ジトレイが載置された状態のもとで、前記折畳み式シ−トが展開されると、シ−トの脚部下面がラゲ−ジトレイの上面に当たる。これによって、前記シ−トが傾いたり、シ−トロックができなくなるばかりでなく、脚部下面にラゲ−ジトレイが押圧されてラゲ−ジトレイに割れや凹凸の歪みが発生する。
従来、前記した不具合を防止するために、図４に示すように、ラゲ−ジトレイ１１１に、折畳み式シ−ト１の脚部２に対応する切欠部１２１が形成されたものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来のものにおいて、シ−ト１が折畳まれて格納位置に配置されたときには、ラゲ−ジトレイ１１１の切欠部１２１によって見栄えが悪化されるばかりでなく、ラゲ−ジトレイ１１１上に濡れた物品や小物類等を載置すると、その物品の水分や汚れが切欠部１２１を通して、ラゲ−ジル−ムの床面カ−ペットに染み込んだり、あるいは小物類が切欠部１２１からラゲ−ジトレイ１１１の裏面にもぐり込む等の不具合が生じる場合がある。
この発明の目的は、前記した従来の問題点に鑑み、切欠部による不具合を解消することができるラゲ−ジトレイを提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項１の発明に係るラゲ−ジトレイは、車両のラゲ−ジル−ムの床面上に載置されるトレイ本体には、前記ラゲ−ジル−ムに配置される折畳み式シ−トの脚部に対応する切欠部が形成され、
前記切欠部には、前記トレイ本体とは別体のカバ−が開閉可能に設けられ、
しかも、前記切欠部の周囲には周壁が所定高さをもって突設され、
前記カバーの周囲には前記周壁に着脱可能に嵌込まれる嵌込部が形成されている。
また、請求項２の発明に係るラゲ−ジトレイは、車両のラゲ−ジル−ムの床面上に載置されるトレイ本体には、前記ラゲ−ジル−ムに配置される折畳み式シ−トの脚部に対応する切欠部が形成され、
前記切欠部には、カバ−が開閉可能に設けられ、
しかも、前記切欠部の周囲には周壁が所定高さをもって突設され、
前記周壁の一側縁に薄肉のヒンジによって前記カバー体が開閉可能に一体に形成されている。
【０００５】
【作用】
前記したように構成される請求項１の発明に係るラゲ−ジトレイにおいて、ラゲ−ジル−ムの折畳み式シ−トが展開されて使用されるときには、前記シ−トの脚部がトレイ本体の切欠部を通して床面上に安定よく設置される。
前記シ−トが折畳まれたときには、トレイ本体の切欠部は、その周囲の周壁にカバーの嵌込部が嵌込まれることで閉じられる。
また、請求項２の発明に係るラゲ−ジトレイにおいて、ラゲ−ジル−ムの折畳み式シ−トが展開されて使用されるときには、前記シ−トの脚部がトレイ本体の切欠部を通して床面上に安定よく設置される。
前記シ−トが折畳まれたときには、トレイ本体の切欠部は、その周囲の周壁の一側縁の薄肉のヒンジを支点としてカバーが閉じられる。
【０００６】
【実施例】
（実施例１）
この発明の実施例１を図１と図２にしたがって説明する。
図１において、ラゲ−ジトレイ１１は、トレイ本体１２とカバ−１５とを備えている。
トレイ本体１２は、合成樹脂よりなり、車両のラゲ−ジル−ムにおける床面の略全体にわたって載置される大きさ及び形状の皿形状に形成されている。
トレイ本体１２には、ラゲ−ジル−ムに設置される折畳み式シ−ト１の脚部２に対応する切欠部２１が左右２箇所に形成され、これら切欠部２１の周囲には周壁２２が所要高さをもってそれぞれ突設されている。
トレイ本体１２の各切欠部２１には、該トレイ本体１２とは別体のカバ−１５が開閉可能に設けられている。カバ−１５は、合成樹脂よりなり、その周囲には、切欠部２１の周壁２２に着脱可能に嵌込まれる下端開口の嵌込溝を有する嵌込部１６が形成されている。
【０００７】
この実施例１は上述したように構成される。したがって、ラゲ−ジル−ムの側部に沿って折畳まれて格納されたシ−トを床面上に展開して使用する際、トレイ本体１２の切欠部２１に対しカバ−１５が取外されて切欠部２１が開放された後、前記シ−ト１が床面上に展開され、その脚部２が切欠部２１を通して床面上に設置される。
ラゲ−ジル−ムの側部に沿って前記シ−ト１を折畳んで格納したときには、トレイ本体１２の切欠部２１の周壁２２に対し、カバ−１５がその嵌込部１６において嵌込まれることで、切欠部２１が閉じられる。このため、切欠部２１による見栄えの悪化が解消されるばかりでなく、トレイ本体１２に濡れた物品や小物類が載置されても、その物品の水分や汚れが切欠部２１を通して床面マット３に染み込んだりあるいはトレイ本体１２の裏面にもぐり込む等の不具合が解消される。
【０００８】
（実施例２）
次にこの発明の実施例２を図３にしたがって説明すると、この実施例２においては、トレイ本体１２の切欠部２１の周囲に突設された周壁２２の一側縁に薄肉のヒンジ１７によってカバ−１５が開閉可能に一体に形成されている。したがって、この実施例２においては、トレイ本体１２の切欠部２１に対しカバ−１５が取外されることなくヒンジ１７を支点として開かれることで、カバ−１５が紛失されることがない。
【０００９】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項１の発明に係るラゲ−ジトレイによれば、ラゲ−ジル−ムの折畳み式シ−トが折畳まれたときには、トレイ本体の切欠部がカバ−によって閉じられることで、切欠部による見栄えの悪化を解消することができる。さらに、トレイ本体に濡れた物品や小物類を載置したときでも、その物品の水分や汚れが切欠部を通して床面マットに染み込んだりあるいはトレイ本体の裏面にもぐり込む等の不具合を解消することができる。
また、請求項２の発明に係るラゲ−ジトレイによれば、前記請求項１の作用効果に加え、カバ−を取外すことなく、薄肉のヒンジを支点としてカバ−を開閉することができ、カバ−が紛失されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例１のラゲ−ジトレイを示す斜視図である。
【図２】同じくトレイ本体の切欠部にカバ−を装着した状態を示す断面図である。
【図３】この発明の実施例２のラゲ−ジトレイの要部を拡大して示す斜視図である。
【図４】従来のラゲ−ジトレイを示す斜視図である。
【符号の説明】
１折畳み式シ−ト
２脚部
１１ラゲ−ジトレイ
１２トレイ本体
１５カバ−
２１切欠部

Claims

車両のラゲ−ジル−ムの床面上に載置されるトレイ本体（１２）には、前記ラゲ−ジル−ムに配置される折畳み式シ−ト（１）の脚部（２）に対応する切欠部（２１）が形成され、
前記切欠部（２１）には、前記トレイ本体（１２）とは別体のカバ−（１５）が開閉可能に設けられ、
しかも、前記切欠部（２１）の周囲には周壁（２２）が所定高さをもって突設され、
前記カバー（１５）の周囲には前記周壁（２２）に着脱可能に嵌込まれる嵌込部（１６）が形成されていることを特徴とするラゲ−ジトレイ。
車両のラゲ−ジル−ムの床面上に載置されるトレイ本体（１２）には、前記ラゲ−ジル−ムに配置される折畳み式シ−ト（１）の脚部（２）に対応する切欠部（２１）が形成され、
前記切欠部（２１）には、カバ−（１５）が開閉可能に設けられ、
しかも、前記切欠部（２１）の周囲には周壁（２２）が所定高さをもって突設され、
前記周壁（２２）の一側縁に薄肉のヒンジ（１７）によってカバー体（１５）が開閉可能に一体に形成されていることを特徴とするラゲ−ジトレイ。