JP3556015B2 - 廃水の処理方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は廃水の処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、化学プラント設備、メッキ工業設備、皮革製造設備、金属工業設備、金属鉱業設備、食品製造設備、医薬品製造設備、繊維工業設備、紙パルプ工業設備、染色染料工業設備、電子工業設備、機械工業設備、印刷製版設備、ガラス製造設備、写真処理設備等から排出される廃水を浄化処理する場合に用いられる。特に廃水の浄化方法の中でも固体触媒を用いた湿式酸化処理の方法で該廃水を浄化する場合に用いられる廃水の処理方法であり、この場合の廃水中の有機物および/または無機COD成分を分解するために、該廃水を特定の固体触媒の存在下に湿式酸化処理する廃水の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体触媒を用いた湿式酸化処理(以下、触媒湿式酸化処理とも記載する)は、その高い廃水の浄化性ならびに優れた経済性等の面から近年特に注目されている。これらの触媒の例としては、パラジウム、白金等の貴金属類をアルミナ、シリカ、シリカゲル、活性炭等の担体に担持した触媒がある(特開昭49−44556号、特開昭49−94157号)。
【0003】
また本発明者らは既に、チタンとジルコニウムの複合酸化物と、パラジウムおよび白金等の貴金属類、および/またはコバルト、ニッケル等の重金属類を含有する触媒を用いた廃水の処理方法(特公平3−34997号)、鉄とチタン、ケイ素およびジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含む酸化物と、パラジウムおよび白金等の貴金属類、および/またはコバルト、ニッケル等の重金属類を含有する触媒およびその触媒を用いた廃水の処理方法(特開平5−138027号)を提案した。これらの触媒はいずれも触媒活性が高く、耐久性においても高いものであるが、廃水の処理における経済性および浄化性の向上の観点からすれば、さらに高性能のものが求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、さらに浄化性高く廃水を処理することができ、経済的にも優れる新規な廃水の処理方法を提案することにある。
【0005】
さらに具体的には、本発明は特に廃水の浄化のための処理方法である触媒湿式酸化処理において、有機物および/または無機COD成分等の河川等を汚染する有害物質を含有する廃水を浄化性高く処理し、なおかつ経済性にも優れる廃水の処理方法を提供することにある。このため、触媒湿式酸化処理において触媒活性が高く、耐久性に優れる湿式酸化処理用固体触媒の優れた使用方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題を解決するため鋭意検討の結果、触媒活性が高く、耐久性に優れる湿式酸化用固体触媒を用いて湿式酸化条件下に廃水を処理するに際して、2種類以上の触媒を組み合わせて用いることにより、各々の触媒単独での処理と比較して廃水を浄化性高く処理できることを見い出した。具体的には、廃水の湿式酸化処理において、廃水の固体触媒での初期の処理と後期の処理においてそれぞれに触媒活性が高く、耐久性に優れた別々の触媒を用いる。すなわち、廃水の流れ方向に対して上流側には、固体触媒での初期の処理に触媒活性が高く耐久性の高い触媒を用い、廃水の流れ方向に対して下流側には、固体触媒での後期の処理に触媒活性が高く耐久性の高い触媒を用いそれぞれ用いるものである。これによりそれぞれの単独の触媒で処理するよりも廃水を浄化性高く、かつ触媒の耐久性も高く処理できることを見い出し、本発明を完成するに至った。本発明は、さらに具体的には以下の通りに特定される。
【0007】
(1) 廃水を、140℃〜370℃の処理温度、該廃水が液相を保持する圧力下、酸素含有ガスの供給下に固体触媒を用いて湿式酸化処理するに際して、該固体触媒に2または3種類の組成の異なる触媒を用い、なおかつ廃水の流れ方向に対して上流側の触媒(第1触媒)および下流側の触媒(第2/3触媒)として、下記触媒を用いることを特徴とする廃水の処理方法。
(第1触媒)
チタンおよび/またはジルコニウムと鉄とを含み、チタンおよび/またはジルコニウムの含量が70重量%以上(ただし、100重量%の場合、鉄は0重量%)である触媒。
(第2/3触媒)
鉄とチタンおよび/またはジルコニウムとを含み、鉄の含量が50重量%以上(ただし、残余はチタンおよび/またはジルコニウム)である触媒。
各元素含量は、チタンはTiO 2 、ジルコニウムはZrO 2 、鉄はFe 2 O 3 として換算、いずれも触媒の全重量基準である。
(2) 固体触媒が下記の第1触媒と第2触媒との2種類からなる上記(1)記載の廃水の処理方法。
(第1触媒)
チタンおよび/またはジルコニウムと鉄とを含み、チタンおよび/またはジルコニウムの含量が70重量%以上(ただし、100重量%の場合、鉄は0重量%)である触媒。
(第2触媒)
鉄とチタンおよび/またはジルコニウムとを含み、鉄の含量が50重量%以上(ただし、残余はチタンおよび/またはジルコニウム)である触媒。
各元素含量は、チタンはTiO 2 、ジルコニウムはZrO 2 、鉄はFe 2 O 3 として換算、いずれも触媒の全重量基準である。
【0010】
(3) 固体触媒が、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム及びイリジウムよりかる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属元素を、それぞれ該触媒の全重量に対して合計で0.01重量%以上10重量%以下含有する上記(1)または(2)記載の廃水の処理方法。
【0014】
(4) 廃水が、有機物を1g/リットル以上含有し、なおかつリチウムイオン、ナトリウムイオンおよびカリウムイオン(アルカリ成分)を合計量で100mg/リットル以上含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の廃水の処理方法。
【0015】
(5) 廃水のpHが8以下である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の廃水の処理方法。
【0016】
(6) 廃水が、有機酸および/または有機酸塩(有機酸成分)を200mg/リットル以上含有する上記(1)〜(5)のいずれかに記載の廃水の処理方法。
【0017】
(7) 廃水を処理した後の液の組成において、酸成分(下記(a))の合計量に比較して、アルカリ成分の合計量が、中和に必要な量よりも多い上記(1)〜(6)のいずれかに記載の廃水の処理方法。
(a)酸成分
硫酸イオン、チオ硫酸イオン、亜硫酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、ハロゲン化物イオン、スルホン酸イオンおよびカルボン酸イオン
【0019】
(8) 廃水を処理した後の液のpHが5以上である上記(1)〜(7)のいずれかに記載の廃水の処理方法。
【0020】
(9) 廃水を処理した後の液のpHが、該廃水のpHと比較して高い上記(1)〜(8)のいずれかに記載の廃水の処理方法。
【0021】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0022】
【作用】
本発明に係る廃水の処理方法では、140℃〜370℃の温度で、廃水が液相を保持する圧力下に、酸素含有ガスを存在させ、固体触媒を用いて該廃水を処理するが、この場合に、該固体触媒に2種類以上の組成の異なる触媒を用いて廃水を処理する方法を採用する。すなわち2種類以上の触媒を組み合わせて用いることで、各々の触媒単独での処理と比較して廃水を浄化性高く処理する。具体的には、廃水の固体触媒での初期の処理と後期の処理においてそれぞれに触媒活性が高く、耐久性に優れた別々の触媒を用いる。すなわち廃水の流れ方向に対して上流側には、固体触媒での初期の処理に触媒活性が高く耐久性の高い触媒を用い、廃水の流れ方向に対して下流側には、固体触媒での後期の処理に触媒活性が高く耐久性の高い触媒をそれぞれ用いる。
【0023】
この場合、固体触媒の種類は2種類以上であるならば特に限定されるものではないが、好ましくは2種類もしくは3種類であることが効果的であり、さらに効果的には2種類の触媒を用いることである。触媒の種類が多い場合には、それらの触媒の製造コストが上昇し、経済的に好ましくない。
【0024】
本発明における廃水の流れ方向に対して上流側の触媒(第1触媒)には、初期の処理で触媒活性が高く、耐久性の高い触媒を用いるならば、特に限定されるものではない。また廃水の流れ方向に対して下流側の触媒(第2触媒)には、後期の処理で触媒活性が高く、耐久性の高い触媒を用いるならば、特に限定されるものではない。しかしながら好ましくは、廃水の流れ方向に対して上流側の触媒には、チタンおよび/またはジルコニウムの酸化物および/または複合酸化物の含有量の多い触媒が効果的である。すなわち、第1触媒には、チタンおよび/またはジルコニウムの酸化物および/または複合酸化物(触媒成分A)の含有量が、下流側の触媒(第2触媒)に比較して、TiO2換算もしくはZrO2換算で多い触媒が効果的である。
【0025】
さらに詳しくは、第2触媒に比較して第1触媒が触媒成分Aの含有量が多く、なおかつ第1触媒は、触媒成分Aが、TiO2換算もしくはZrO2換算で、該触媒の全重量に対して70重量%以上含有する触媒である。また第2触媒は、触媒成分Aが、TiO2換算もしくはZrO2換算で、該触媒の全重量に対して50重量%以下の触媒である。またさらに好ましくは、第1触媒は、触媒成分Aを、TiO2換算もしくはZrO2換算で、90重量%以上含有する触媒である。チタンおよび/またはジルコニウムの酸化物および/または複合酸化物の含有量の多い触媒は、本発明に係る廃水の初期の触媒湿式酸化処理において処理活性が高く、耐久性も高い。このため第1触媒には、触媒成分Aの含有量の多い触媒が効果的なものである。
【0026】
またこの第1触媒は、チタンもしくはジルコニウムの酸化物を単独で用いるのであるならば、チタンの酸化物であることが効果的である。これは、触媒活性的および触媒のコスト的にもチタンの酸化物の方が、ジルコニウムの酸化物に比べて優れているためである。このためこれらを混合して用いる場合には、チタンの含有量が多い方が好ましい。しかしながら、最も効果的な触媒は、チタンとジルコニウムの複合酸化物を用いることである。このチタンとジルコニウムの複合酸化物は、各々の単独の酸化物と比較して、触媒活性および触媒の耐久性が最も高くなる。
【0027】
また本発明における固体触媒が、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、イリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属元素を、合計で0.01重量%以上10重量%以下含有していることが効果的である。これらの貴金属元素を含有していることにより、特に廃水の浄化性が高くなるものである。貴金属元素の合計の含有量は、好ましくは0.05重量%以上5重量%以下である。0.01重量%未満である場合には、貴金属元素の効果が少なく、逆に10重量%よりも多く含有している場合には、触媒のコストが高くなる。また、それぞれの触媒の貴金属元素の種類および貴金属の含有量は特に限定されるものではなく、廃水の種類および処理条件等により適宜選択できる。
【0028】
また本発明における廃水の流れ方向に対して下流側の触媒(第2触媒)には、鉄の酸化物および/または複合酸化物の含有量の多い触媒が効果的である。すなわち、第2触媒には、鉄の酸化物および/または複合酸化物(触媒成分B)の含有量が、第1触媒に比較して、Fe2O3換算で多い触媒が効果的である。
【0029】
さらに詳しくは、第1触媒に比較して第2触媒が触媒成分Bの含有量が多く、なおかつ第2触媒は、触媒成分Bが、Fe2O3換算で該触媒の全量に対して50重量%以上含有する触媒である。また第1触媒は、触媒成分Bが、Fe2O3換算で30重量%以下の触媒であり、さらに好ましくは10重量%以下の触媒である。またさらに好ましくは、第2触媒は、触媒成分Bを、Fe2O3換算で70重量%以上含有する触媒である。鉄の酸化物および/または複合酸化物の含有量の多い触媒は、本発明に係る廃水の後期の触媒湿式酸化処理において処理活性が高く、耐久性も高い。このため第2触媒には、触媒成分Bの含有量の多い触媒が効果的なものである。
【0030】
また第2触媒は、触媒成分Aの含有量が、TiO2換算もしくはZrO2換算で50重量%以下の触媒であることが効果的であり、より効果的には30重量%以下である。しかしながら該第2触媒は、触媒成分Aの含有量が、TiO2換算もしくはZrO2換算で5重量%以上であることが効果的である。すなわち最も効果的には、触媒成分Aの含有量が5重量%以上30重量%以下であり、触媒成分Bの含有量が70重量%以上95重量%以下の触媒である。
【0031】
本発明に係る触媒は、例えばペレット状、粒状、球状もしくはリング状のもの、または、ハニカムなどの一体構造体等、種々の形状の物に成型して使用することができる。また、上記形状を有する無機酸化物担体、金属担体等に担持して使用することもできる。
【0032】
本発明において使用する触媒を充填した湿式酸化処理装置、すなわち触媒湿式酸化処理装置は、通常使用されるものが用いられ、反応塔もしくは処理塔は、単管式、多管式のいずれの形式であってもよい。また廃水に含まれる組成等によっては単管式と多管式とを、単独または組み合わせて処理に適した条件で処理することもできる。また複数の反応塔を用いてもよく、さらには複数の湿式酸化処理装置を用いてもよい。
【0033】
すなわち、ひとつの反応塔に少なくとも2種以上の触媒組成の異なる触媒を積層充填して用いてもよいし、複数の反応塔に少なくとも2種以上の触媒組成の異なる触媒を充填して用いてもよく、さらには複数の湿式酸化処理装置で複数回処理を行ってもよく、特に限定されるものではない。
【0034】
また各々の触媒組成の異なる触媒は、各々の触媒ごとに反応塔触媒層の上流側から下流側に向かって複数の触媒帯を設け、触媒層別に仕切ってもよい。またハニカム状の触媒以外ではそれぞれの触媒を混合し、徐々に触媒の比率が変化するように充填してもよく、特に限定されるものではない。
【0035】
また各々の触媒の量の比率は特に限定されるものではなく、任意に廃水の種類および処理条件等により処理に適したように選択できるものである。しかしながら、好ましくは、触媒反応塔の上流側から下流側に向かって複数の触媒帯を設け、かつ触媒層別に仕切る方法である。また2つの隣接する触媒のうち上流側により近い触媒の占有容積をV1とし、下流側により近い触媒の占有容積をV2とすると、この隣接する2つの触媒の占有容積比V1/V2が5/1〜1/5であるように充填することが効果的である。またより効果的には、この隣接する2つの触媒の占有容積比V1/V2が3/1〜1/3であり、さらに効果的には2/1〜1/2である。占有容積比V1/V2が5/1よりも大きい場合、または1/5よりも小さい場合には、本発明における廃水の処理方法の効果が少なく、1種類の触媒で処理した結果とあまり差がないものである。この場合には複数の触媒を用いるよりも、単一の触媒を用いた方が触媒の製造単価が下がり、処理コストも低下するため好ましいものである。
【0036】
本発明に係わる廃水は特に限定されるものではないが、好ましくは有機物を1g/リットル以上含有する廃水であることが効果的であり、より効果的には5g/リットル以上50g/リットル以下含有する廃水である。また該廃水は、さらにリチウムイオン、ナトリウムイオンおよびカリウムイオン(アルカリ成分)を合計で100mg/リットル以上含有する廃水であることが効果的であり、より効果的には500mg/リットル以上含有する廃水である。また該廃水は、アルカリ成分を50g/リットル以下含有する廃水であることが効果的であり、より効果的には10g/リットル以下である。本発明に係わる廃水の処理方法は、有機物の含有量が1g/リットル未満の廃水では、その効果が少ないものである。また同様に、アルカリ成分の合計の含有量が100mg/リットル未満の廃水、もしくは50g/リットルを超える廃水においても、その効果が少ないものである。
【0037】
また本発明に係わる廃水は特に限定されるものではないが、好ましくは有機酸および/または有機酸塩(有機酸成分)を200mg/リットル以上含有する廃水であることが効果的であり、より効果的には1g/リットル以上100g/リットル以下含有する廃水である。すなわち本発明に係わる有機物を含有する廃水の中に、有機酸成分を上記の量含有する廃水であることが効果的である。有機酸成分が200mg/リットル未満である場合には、本発明による効果が少ないものである。
【0038】
これらの原因は、以下の理由による。pHが中性から酸性である有機物含有廃水を処理した場合、本発明に係る第1触媒は、本発明に係る第2触媒と比較して触媒活性の高いことが多い。本発明に係る第1触媒は、該触媒を廃水の流れ方向に対して上流側に用いる。このため該廃水は、中性から酸性の廃水であることが効果的であり、さらに効果的には弱酸性から酸性の廃水であることが効果的である。具体的には原廃水のpHが8以下であることが効果的であり、より効果的にはpHが7以下であり、さらに効果的にはpHが6以下である。また逆にpHが中性からアルカリ性である有機物含有廃水を処理した場合、本発明に係る第2触媒は、第1触媒と比較して触媒活性が高いことが多い。有機物を湿式酸化処理した場合、炭素成分は炭酸以外に酢酸を主とする有機酸成分となる。有機物を含有する廃水を湿式酸化処理した場合、この有機酸成分の分解速度が処理律速となることが多い。そしてこの有機酸成分は、処理液のpHに関連して、その液中での状態が酸もしくは塩の状態と異なる。特に有機酸成分がカルボン酸の形態である場合に、液のpHに影響されることが多い。従ってこの第1触媒と第2触媒に触媒活性差がある原因は、有機酸と有機酸塩に対して活性差があるためと考えられる。すなわち本発明に係る第1触媒は、第2触媒と比較して有機酸に対して触媒活性が高く、逆に有機酸塩に対しては低い。また第2触媒は、第1触媒と比較して有機酸塩に対して触媒活性が高く、有機酸に対しては低い。従って本発明に係わる廃水の処理方法では、この第2触媒を廃水の流れ方向に対して下流側に用いる。このため第1触媒で処理した後の液、すなわち第2触媒で処理する液は、中性からアルカリの廃水であることが効果的である。しかしながら実際には、有機物を湿式酸化処理した場合、炭酸が生成する。このため、液のpHは弱酸性から中性であることが多く、有機酸は塩の形態で存在していることが多い。従って具体的には、本発明に係る廃水の処理方法で処理した後の液のpHは、炭酸の緩衝作用でpH5以上pH8以下程度であることが多く、このような液のpHとなる廃水が、本発明における廃水の処理方法を行うのに効果的な廃水である。pHが5未満である場合には、本発明に係る第1触媒だけで廃水を処理した方が廃水の浄化性が高いことが多いものである。またpHが8以上である場合には、第2触媒だけで廃水を処理した方が廃水の浄化性が高いことが多いものである。
【0039】
上記より、有機酸とアルカリ成分が有機酸塩を生成する場合に、本発明に係る廃水の処理方法が、特に効果的になるものである。従って、本発明に係る効果的な廃水は、廃水中にアルカリ成分が含有されているものである。
【0040】
また有機物が廃水中に含まれていることも、本発明に係る廃水の処理方法が効果的に作用するために重要であり、特に有機酸成分も含まれ、廃水が中性もしくは酸性であることが、本発明に係る廃水の処理方法が効果的に作用するための重要である。
【0041】
従って、本発明における効果的な廃水は、該廃水を処理した後の液の組成が、酸成分の合計量に比較して、アルカリ成分の合計量が、中和に必要な量よりも多い廃水である。この場合の酸成分とは、硫酸イオン、チオ硫酸イオン、亜硫酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、ハロゲン化物イオン、スルホン酸イオンおよびカルボン酸イオンのことである。従ってこの場合、過剰に存在するアルカリ成分は、炭酸により中和されている。このため本発明に係る廃水の処理方法では、処理した後の液のpHが5以上であることが効果的であり、より効果的にはpHが6以上である。従って、炭酸を液中より除去した場合、pHは上昇し、弱アルカリ性もしくはアルカリ性であることが多い。
【0042】
従ってさらに効果的な廃水は、処理した後の液のpHが、本発明に係る廃水の液のpHに比較して高くなるような廃水である。すなわちこのような処理結果となる廃水および処理条件であるとき、本発明に係る廃水の処理方法が特に効果的となり、廃水の浄化性を高くできる。
【0043】
また廃水の処理方法としては、本発明に係る廃水の処理方法と逆に触媒を設置し、処理することもできる。すなわち本発明に係る第2触媒を廃水の流れ方向に対して上流側に用い、下流側には本発明に係る第1触媒を用いることもできる。このような廃水の処理方法は、原廃水のpHが中性からアルカリ性であり、湿式酸化処理した後のpHが弱酸性から酸性と低下する廃水である場合に効果的であるということが上記記載から類推できる。しかし、このような場合には、本発明に係る第2触媒を単独で用いた方が、好ましいことが多い。この理由は、原廃水のpHが中性からアルカリ性である場合には、通常アルカリ金属のイオンもしくはアンモニア等の窒素化合物が含有されている場合が多い。そして、これらの廃水が触媒湿式酸化処理により弱酸性から酸性と変化する場合には、さらに該廃水中に硫黄化合物もしくはハロゲン化合物等が多く含有されていることが多いものである。このため湿式酸化処理装置の材質の耐食性の面からも該廃水の処理に関しては、アルカリ等を添加して中性付近で処理することが効果的である。従ってこの場合には、本発明に係る第2触媒を単独で使用することが効果的となる。ただし、装置の材質にチタンもしくはチタン−パラジウム等の耐食性の高い材質のものを用い、さらに廃水の浄化性を高める目的の場合などには、この廃水の処理方法も効果的なものである。
【0044】
本発明における触媒湿式酸化処理の処理温度は、140℃以上370℃以下であり、好ましくは150℃以上320℃以下であり、さらに好ましくは160℃以上300℃以下である。処理温度が370℃を超える場合は廃水の液相を維持することができないものであり、320℃を超える場合は液相を維持するためにかなりの加圧条件を必要とするため、設備費ならびに運転費的にコストが高くなるものである。また、処理温度が140℃未満である場合は有機物および無機COD成分等の処理効率が低下し、廃水の浄化が不完全なものとなり、150℃未満の場合でもまだ充分にCOD成分等を分解することができないことが多いため廃水が充分浄化できない場合が多い。
【0045】
また、本発明における酸素含有ガスの種類は特に限定されるものではなく、酸素、オゾン等のガスを用いることもできるが、好ましくは価格の安価な空気である。また、場合によってはこれらを適宜不活性ガス等により希釈して用いることもできる。また、これらのガス以外にも他のプラント等より生じる酸素含有の排ガスも適宜使用することができる。
【0046】
この酸素含有ガスの使用量は処理廃水の濃度により適宜選択されるが、廃水中のCOD成分等を完全に水、炭酸ガス、無機塩、その他灰分等にするに必要な酸素量の0.5〜10倍、より好ましくは1.0〜5倍である。10倍を越えるときは無用の酸素の供給となり、0.5倍未満である場合は必要な酸素量に足らず廃水の浄化が不完全なものとなる。また、0.5〜1.0倍の範囲は、廃水中のCOD成分等を完全に水、炭酸ガス、無機塩、その他灰分等にするに必要な酸素量として足らないが、通常の湿式酸化処理ではCODの処理効率は100%未満となることから、例えば1.0倍で供給した酸素は最終的に100%使用されることはなく、処理後の排ガス中に残ることが多い。このため、このような場合には供給する酸素量を実際の処理効率にあわせて1.0倍未満に減少させても、処理後に酸素が残存する酸素過剰の状態が保たれるのであれば処理に支障をきたさない場合もある。
【0047】
本発明に係る触媒を使用した廃水の処理における液の処理量は、一般的に空間速度としては、0.1hr−1〜10hr−1であり、より好ましくは、0.2hr−1〜5hr−1である。空間速度10hr−1を越える場合には、廃水の処理効率が低下し、空間速度0.1hr−1未満である場合は、廃水の処理量が低下し、設備が過大なものとなる。
【0048】
本発明においては、本発明の実施前に、予め従来からある廃水の浄化方法を用いて廃水を処理することもでき、特に限定されるものではない。
【0049】
また同様に、本発明の実施後にも従来からある廃水の浄化方法を用いて本発明による処理液を処理することもでき、特に限定されるものではない。
【0050】
また、本発明は、用地が狭くてすみ、装置もコンパクトであるため、従来からあるような廃水処理設備、例えば生物処理設備、燃焼処理設備などを採用した場合と比較して処理設備は小さく、処理プロセスも簡素化され、設備投資や、ランニングコストの面においても有利となる。
【0051】
本発明において処理される廃水のCODの濃度は、特に限定されるものではないが、1g/リットル〜200g/リットル含まれている場合が効果的であり、より効果的であるのは10g/リットル〜100g/リットルである。CODの濃度が200g/リットルを越える場合は、CODの酸化熱が非常に大きくなるため処理装置の制御が困難であり、100g/リットルを越える場合においてもCODの酸化熱が大きいため冷却のための設備等を有することが多くコスト的に高くなる。また、1g/リットル未満である場合は、昇温に必要な熱量をほぼすべて熱供給装置により供給しなければならない。また、10g/リットル未満である場合においてはCODの酸化熱が小さく、付属設備として熱交換装置を用いて熱回収しても、この熱だけによる湿式酸化処理装置の自立運転は困難なことが多い。このためこのような場合にも別途熱供給装置を必要とすることが多く、使用エネルギー面からも相対的に不利となる。
【0052】
【実施例】
以下に、本発明の具体的な実施例にかかる廃水処理例と、比較例にかかる廃水処理例をあげて詳細に説明するが、本発明はこれだけに限定されるものではない。
【0053】
(実施例1)
図1に示す処理装置を使用し、この反応塔1に下記の触媒を1リットル充填して、下記の処理条件下で処理を100時間連続して行った。そして100時間後に得られた処理液のCOD(Cr)濃度、およびpHを測定した。以下に詳細な実験方法および結果について記述する。
【0054】
廃水の流れ方向に対して上流側に用いた触媒は、チタンとジルコニウムの酸化物および/または複合酸化物と、白金よりなる触媒で、各成分の重量比は、蛍光X線法により、TiO2:ZrO2:Pt換算で、70:30:0.2であり、0.5リットル用いた。
【0055】
また廃水の流れ方向に対して下流側に用いた触媒は、チタンと鉄の酸化物および/または複合酸化物と、白金よりなる触媒で、各成分の重量比は、蛍光X線法により、TiO2:Fe2O3:Pt換算で、10:90:0.2であり、0.5リットル用いた。
【0056】
また処理に供した廃水は、COD(Cr)濃度41.0g/リットル、pH5.1であった。なお、該廃水は、酢酸を8.5g/リットル、およびナトリウムイオンを1.2g/リットル含有していた。
【0057】
処理の詳しい方法は、廃水供給ライン7より送られてくる廃水を廃水供給ポンプ2で2リットル/hrの流量で70kg/cm2Gまで昇圧フィードした。一方、酸素含有ガス供給ライン8より供給される空気をコンプレッサー3で昇圧した後、O2/COD(Cr)(空気中の酸素量/化学的酸素要求量)=1.2となるように前記該廃水に混入した。この気液混合物を気液混合物供給ライン9を経て、熱交換器16で加熱した後、触媒を充填した反応塔1に下部より導入し、電気ヒーター4で加熱して処理温度250℃で処理し、被処理液を処理液ライン10を経て、冷却器5において冷却し、気液分離器6へ流した。この触媒層における廃水の空間速度は2hr−1であった。気液分離器6においては、液面コントローラ(LC)により液面を検出して液面制御弁12を作動させて一定の液面を保持するとともに、圧力コントローラ(PC)により、圧力を検出して圧力制御弁14を作動させて一定の圧力を保持するように操作され、処理液排出ライン13から該処理液は排出される。
【0058】
100時間後に得られた処理液の結果は、COD(Cr)濃度250mg/リットル、COD(Cr)処理効率99.4%、pH6.8であった。また有機酸成分として、酢酸を200mg/リットル含有し、アルカリ成分としてナトリウムイオンを1.2g/リットル含有していた。また酢酸以外の本発明に係る酸成分は含有してなかった。
【0059】
(比較例1)
廃水の流れ方向に対して上流側に用いたチタンとジルコニウムの酸化物および/または複合酸化物と、白金よりなる触媒(各成分の重量比が、蛍光X線法により、TiO2:ZrO2:Pt換算で、70:30:0.2)を下流側にも使用した以外は、実施例1と同様の条件下で処理を行った。すなわち本発明に係る第1触媒を1.0リットル使用した。
【0060】
100時間後に得られた処理液の結果は、COD(Cr)濃度610mg/リットル、COD(Cr)処理効率98.5%、pH6.5であった。
【0061】
(比較例2)
廃水の流れ方向に対して下流側に用いたチタンと鉄の酸化物および/または複合酸化物と、白金よりなる触媒(各成分の重量比が、蛍光X線法により、TiO2:Fe2O3:Pt換算で、10:70:0.2)を上流側にも使用した以外は、実施例1と同様の条件下で処理を行った。すなわち本発明に係る第2触媒を1.0リットル使用した。
【0062】
100時間後に得られた処理液の結果は、COD(Cr)濃度390mg/リットル、COD(Cr)処理効率99.0%、pH6.6であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理装置の実施態様の一つである。
【符号の説明】
1.反応塔
2.廃水供給ポンプ
3.コンプレッサー
4.電気ヒーター
5.冷却器
6.気液分離器
7.廃水供給ライン
8.酸素含有ガス供給ライン
9.気液混合物供給ライン
10.処理液ライン
11.冷却水ライン
12.液面制御弁
13.処理液排出ライン
14.圧力制御弁
15.ガス排出ライン
16.熱交換器
Claims (9)
- 廃水を、140℃〜370℃の処理温度、該廃水が液相を保持する圧力下、酸素含有ガスの供給下に固体触媒を用いて湿式酸化処理するに際して、該固体触媒に2または3種類の組成の異なる触媒を用い、なおかつ廃水の流れ方向に対して上流側の触媒(第1触媒)および下流側の触媒(第2/3触媒)として、下記触媒を用いることを特徴とする廃水の処理方法。
(第1触媒)
チタンおよび/またはジルコニウムと鉄とを含み、チタンおよび/またはジルコニウムの含量が70重量%以上(ただし、100重量%の場合、鉄は0重量%)である触媒。
(第2/3触媒)
鉄とチタンおよび/またはジルコニウムとを含み、鉄の含量が50重量%以上(ただし、残余はチタンおよび/またはジルコニウム)である触媒。
各元素含量は、チタンはTiO 2 、ジルコニウムはZrO 2 、鉄はFe 2 O 3 として換算、いずれも触媒の全重量基準である。 - 固体触媒が下記の第1触媒と第2触媒との2種類からなる請求項1記載の廃水の処理方法。
(第1触媒)
チタンおよび/またはジルコニウムと鉄とを含み、チタンおよび/またはジルコニウムの含量が70重量%以上(ただし、100重量%の場合、鉄は0重量%)である触媒。
(第2触媒)
鉄とチタンおよび/またはジルコニウムとを含み、鉄の含量が50重量%以上(ただし、残余はチタンおよび/またはジルコニウム)である触媒。
各元素含量は、チタンはTiO 2 、ジルコニウムはZrO 2 、鉄はFe 2 O 3 として換算、いずれも触媒の全重量基準である。 - 固体触媒が、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム及びイリジウムよりかる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属元素を、それぞれ該触媒の全重量に対して合計で0.01重量%以上10重量%以下含有する請求項1または2記載の廃水の処理方法。
- 廃水が、有機物を1g/リットル以上含有し、なおかつリチウムイオン、ナトリウムイオンおよびカリウムイオン(アルカリ成分)を合計量で100mg/リットル以上含有する請求項1〜3のいずれかに記載の廃水の処理方法。
- 廃水のpHが8以下である請求項1〜4のいずれかに記載の廃水の処理方法。
- 廃水が、有機酸および/または有機酸塩(有機酸成分)を200mg/リットル以上含有する請求項1〜5のいずれかに記載の廃水の処理方法。
- 廃水を処理した後の液の組成において、酸成分(下記(a))の合計量に比較して、アルカリ成分の合計量が、中和に必要な量よりも多い請求項1〜6のいずれかに記載の廃水の処理方法。
(a)酸成分
硫酸イオン、チオ硫酸イオン、亜硫酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、ハロゲン化物イオン、スルホン酸イオンおよびカルボン酸イオン - 廃水を処理した後の液のpHが5以上である請求項1〜7のいずれかに記載の廃水の処理方法。
- 廃水を処理した後の液のpHが、該廃水のpHと比較して高い請求項1〜8のいずれかに記載の廃水の処理方法。
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