JP3549206B2 - 外科用ねじ及び座金 - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は一般的に腱を骨に取付けるための緊締具に関し、詳細には予め形成した骨内の孔に腱を固定するための座金をもつ外科用ねじに関するものである。
背景技術
損傷した前方十字形靱帯は膝蓋骨腱の一部を移植することによって修復することができる。前記腱は膝関節の大腿骨と脛骨の間において各端で生理学的に結合した骨ブロックと共に採取されたものである。採取された骨のブロックは典型的には、大腿骨と脛骨中の予め穿孔した孔内に置かれる。
靱帯修復方法は多くの場合、困難で、時間がかかる手術となり、その結果患者の気楽さと安全性に懸念が生じる。膝蓋骨腱の採取はそれ自身患者に問題を生じることもある。多くの患者では、移植腱が適当な生理学的使用条件にないことも多い。それ故、骨を取付けることなしに腱を採取して、骨成の長が腱を骨に固定させるようその腱を所望部位に位置定めするのが望ましい。
固定の主な要件は移植腱が、骨孔内で移動又はピストン運動することなしに、しっかり保持されることである。
腱固定のための現在の方法はステープルを使用し、ステープルが骨内に置かれる前に、ステープルの回りに腱が配置される。この方法は２つの主な欠点をもつ。第１には、大腿部側で、ステープルが大腿骨の外面に付着され、それ故余分の切開が必要とされる。第２には、固定が大腿骨の外側でなされそして腱がほぼ40mm長さの骨トンネル内に横たわるので、腱の弾性が負荷の下での配置を可能ならしめ、従って移植腱の骨への癒着が失敗するか又は後で弛みを生じる弱い繊維質癒着となる可能性がある。
発明の開示
１態様として、本発明は、外科用緊締具を受入れるために形成された孔をもつ骨に移植腱の一端を取付けるための外科用緊締具において、前記外科用緊締具がヘッドと、ネックと、ヘッドから遠位の一端をもつシャンクとをもつねじであり、前記シャンクはその全長の少なくとも一部に沿って形成されたねじ山をもち、前記ヘッドはほぼ半球形でかつ前記シャンクより大きい直径をもち、環状座金がヘッドとシャンクの中間でねじのシャンクの回りに配置され、座金が、手術に際して腱の一端を前記座金に取り付けることができかつ実質上ヘッドと孔内部の間に固定することができるよう配置されることを特徴とする外科用緊締具にある。
ねじ山全体に沿う長手方向セクションのねじ山は好適には最外側の切断ラインを欠いている。１実施例では、ねじはシャンクをもち、このシャンクはその全体に沿って形成されたねじ山をもつ。ねじ山は好適には、最外側の切断ラインを欠いた滑らかなねじ山を提供するよう長手方向セクションで概略の又は完全な正弦曲線状をなす。
ねじは好適には、ヘッドと同心のねじ回しソケットとシャンクの長手方向のカニューレ挿入管路をもつ。
他の実施例では、環状座金がねじヘッドに隣接して置かれ、好適にはその環状部分に少なくとも１つの孔をもつ。座金は好適には、その環状部分に４個の孔をもち、前記４個の孔は好適には環状部分の半分内に閉じ込められる。
第２の態様として、骨からなる環状プラグが環状座金とヘッドの間でねじのネックの回りに配置される。この実施例のねじのネックは好適には骨プラグが、ねじを使用するとき横に圧縮されるよう適用される。
他の実施例では、本発明は、本発明の第１態様に従って外科用緊締具を用いて腱の一端を骨に取付ける方法において、下記の工程即ち：
（ａ）骨に孔を形成し、前記孔は第１端と、第２端をもちかつ２つの部分を含み第１端に隣接した第１の部分は第１端に対して遠位にある第２部分の直径より大きな直径をもち、これによって前記孔内に環状受台部を形成するようになしており；
（ｂ）腱の一端を座金に取付け；
（ｃ）取付けた腱と共に座金を前記孔内に引き入れ、これによって座金が環状受台部に接近して置かれるようになし；
（ｄ）外科用ねじを前記孔内にねじ込み、これによって座金が環状受台部に衝合しそして腱を押圧して孔の第１部分内の骨と衝合させるねじのヘッドで腱が固定されること；
の工程を含むことを特徴とする方法からなる。
腱は好適には、その一端に定着した縫線をもつ。縫線は好適には、座金の環状部分の１つ又はそれ以上の孔に結び付けられる。縫線は更に好適には、座金の４個の孔に結び付けられ、４個の孔は好適には環状部分の半分内に閉じ込められる。
外科用ねじは好適には、ねじが骨にねじ込まれるとき、シャンクの一端が、骨の外皮質に達するような長さをもつ。ねじは好適には、ねじ回しソケットを用いて挿入される。
骨は好適には、大腿骨とし、骨内の孔は好適にはドリルビットによって大腿関節丘に形成される。
ねじは好適には、関節鏡を使用したねじの精密案内を可能ならしめる大直径のキルシュネル針金又は類似物を受入れるようカニューレ挿入される。
他の実施例では、本発明は、本発明の第２態様に従った外科用緊締具を用いて腱の一端を骨に取付ける方法において、下記の工程即ち：
（ａ）骨に孔を形成し；
（ｂ）腱の一端を環状座金に取付け；
（ｃ）座金を環状骨プラグの一端に同心的にかつそれに接近して位置定めし；
（ｄ）座金と骨プラグを、座金が孔の入口に対して遠位となるよう前記孔に挿入手段を用いて挿入し；
（ｅ）骨プラグが横に圧縮されて骨の壁と骨プラグ全長の実質的部分との間に腱を固定するよう外科用ねじを前記孔にねじ込むこと；
の工程を含むことを特徴とする方法からなる。
本発明の好適実施例では、環状骨プラグ骨孔への挿入に先立ってホルダーに据え付けられ、前記ホルダーが第１と第２の端をもちそして好適には骨プラグを取り囲む。更に好適な実施例では、座金と骨プラグが両方ともホルダーに据え付けられ、座金に取付けられた腱が骨プラグの全長に沿って実質上長手方向に横たわる。ホルダーは好適には、腱を収容するために座金と骨プラグに接近して膨らみ部をもつ。
挿入手段は好適には、ホルダーの第２端に位置したプランジヤを含み、前記プランジヤは骨プラグと座金をホルダーから骨孔内に放出するよう適用される。
環状座金、骨プラグ、ホルダー及び外科用ねじは好適には、前記孔内の中心に置かれた案内ワイヤ上に配置される。
第３の態様として、本発明は、外科用緊締具において、該緊締具が移植腱を骨に取付けるためのステープルであり、前記外科用ステープルは横ヘッド部材によって相互連結された２つの実質上平行な脚部を含み、各脚部は実質上同じ長さをもちかつ前記ヘッド部材が自由端部分から横に変位させられるようヘッド部分に実質上直角をなして連結された自由端部分をもち、さらに、ヘッド部分との直角連結部に接近して前記自由端部分の回りに配置された座金を含む。
外科用ステープルは好適には、２つの平行な脚部をもち、各脚部は同じ長さをもち、かつヘッド部分に直角をなして連結された自由端部分をもつ。
２つのヘッド部分を相互連結する横ヘッド部材は好適には、ヘッド部分の平面から下方へ傾斜している。
外科用ステープルは好適には、所望形状に折り曲げられる１つの直線部材からなる。直線部材は好適には、自由端部分をもつワイヤであり、前記自由端部分はステープルの骨への挿入を容易ならしめるために好適には鋭い矢形尖端をもつ。腱と接触しそうなワイヤ部分は腱に損傷を与えないよう丸み付けされている。ワイヤは好適には、生物学的に不活性の金属とする。
座金は好適には、移植腱の損傷を防止するための丸み付けされた縁をもつ楕円形状をなす。好適には、各脚部につき座金内で横に変位させられた好適には２つの孔がある。座金は好適には、生物学的に不活性の金属からなる。
更に他の実施例では、本発明は、本発明の第３の態様に従った外科用緊締具を用いて腱のループを骨に取付けるための方法において、下記の工程即ち：
（ａ）腱のループを通して座金を配置し；
（ｂ）腱ループをステープル内に配置させるよう座金を通してステープル脚部の自由端部分を挿入し；
（ｃ）座金と横に変位させられたヘッド部材の両方の下で、腱が骨にしっかり定着されるようステープルを骨内に挿入し、負荷の下でのステープルのすべての傾斜がヘッド部材を更にしっかりと腱上に押圧する働きをなしそれによって腱とステープルの骨からの弛みを改善するようになすことを特徴とする方法からなる。
ステープルは好適には、適当なハンマー又は類似物を用いて所望部位で骨に挿入される。
以下、本発明の好適実施例を図示の実施例につき詳述する。
【図面の簡単な説明】
図１は本発明の外科用緊締具を示す縦断面図である。
図２は本発明の環状座金の１実施例の平面図である。
図３は図１、２の外科用ねじと座金の縦断面図である。
図４は外科用緊締具の第２実施例の縦断面図である。
図５は骨に挿入した後の図４の外科用ねじの縦断面図である。
図６は骨プラグホルダーの１実施例の縦断面図である。
図７は骨プラグホルダーの他の実施例の縦断面図である。
図８は図７のホルダーの端面立面図である。
図９は外科用緊締具の他の実施例の斜視図である。
移植腱を骨に取付けるための外科用ねじが図１に10で示されている。
外科用ねじ10はほぼ半球形ヘッド11、ネック12、シャンク13を含む。シャンク13はねじ山14をもち、前記ねじ山は最外側の切断ラインの欠けた滑らかなねじ山を提供するよう長手方向セクションでほぼ正弦曲線をなす。六角形のねじ回しソケット15が同心状にヘッド11内に配置される。ねじ10はまた、ねじ10の全長に沿って中心のカニューレ挿入管路をもつ。
管状座金17はねじ10のネック12の周囲に配置される。図２に明示される如く、管状座金17はその環状部分19に４個の孔をもつ。前記孔18は環状部分19の半分内に閉じ込められている。
腱を骨に取付けるときの外科用ねじ10の位置は図３に概略示す。
図１、２に示すねじ10と座金17を用いて腱を取付けるために、２つの部分22、23からなる孔21が先ず骨24に穿孔される。第１部分22は第２部分23より大きい直径をもち、環状受台部25が孔21内に形成されるようにされる。
縫線（図示せず）を一端に固定された腱26は次いで、孔18を用いて座金17に結び付けられる。腱26を取付けられた座金17は次いで、案内ワイヤ27の回りで案内21に引き入れられ、座金17が環状受台部25に接近して置かれるようになされる。
外科用ねじ10は次いで、中心案内ワイヤ27に案内されて孔21にねじ込まれ、かくして座金17が押圧されて環状受台部25と衝合するようになされる。腱26はまた、ねじ10のヘッド１によって孔21の第１部分22の壁に対して固定される。
外科用ねじの第２実施例は図４に示す。
外科用ねじ30はヘッド31、先細状のネック32及びシャンク33を含む。シャンク33はねじ山34をもち、前記ねじ山は最外側の切断ラインの欠けた滑らかなねじ山を提供するよう長手方向セクションでほぼ正弦曲線状をなす。六角形ねじ回しソケット35はヘッド31内に同心状に配置される。ねじ30はまた、ねじ30の全長に沿って中心カニューレ挿入管路36をもつ。
環状座金37はねじ30のネック32の回りに配置される。環状の骨プラグ38は座金37とヘッド31の間でネック32の回りに配置される。
腱を骨に取付けるときの外科用ねじ30の位置は図５に概略示している。
この実施例では、ねじ30が骨41中の孔39にねじ込まれるとき、骨プラグ38は横に圧縮され、それによって、座金37に取付けられている腱26を孔39の壁に対して固定する。骨プラグ38と孔39の壁の間の腱26の固定は骨41への腱26の良好な定着を保証し、それによって腱の位置決めと癒着時間を減少させる。
骨プラグ38と座金37を孔39に挿入するために、図６に概略示す装置が使用される。
骨プラグ38と座金37を孔39に挿入するために案内ワイヤ51が孔39の中心に置かれる。ホルダー52が次いで、案内ワイヤ51上に位置定められる。ホルダー52は円筒形スリーブであり、前記スリーブ内に骨プラグ38が挿入される。骨プラグ38はカニューレ挿入され、それ故案内ワイヤ51に沿って摺動してホルダー52に入る。
腱26を取付けられた座金37は次いで、案内ワイヤ51上を摺動して、ホルダー52の一端に接近して置かれる。ホルダー52の他端55に据え付けられたプランジヤ54は骨プラグ38をホルダー52から案内ワイヤ51に沿って孔39内に放出する。腱26を取付けた座金17は骨プラグ38の前に置かれ、それ故骨プラグ38より先に孔39内に挿入される。
一旦、座金37と骨プラグ38が孔39内に置かれると、プランジヤ54は引っ込められ、ホルダー52が案内ワイヤ51から除去される。
ホルダー52の除去後、外科用ねじ30は案内ワイヤ51上を摺動させられ、孔39にねじ込まれる。ねじ30のネック32は骨プラグ38を圧縮し、それによって、腱26を骨プラグ38と孔39の壁間に固定する。
ホルダー52の他の実施例は図７、８に示される。ホルダー52のこの実施例では、膨らみ部55がホルダー52のスリーブの一側に設けられる。ホルダー52のこの実施例を用いて、骨プラグ38と、腱26が取付けられる座金37の両者がホルダー52に挿入される。腱26は骨プラグ38に沿って実質上長手方向に置かれ、そしてホルダー52の膨らみ部55内に収容される。
本発明の第３実施例は図９に示される。
外科用ステープル60は丸み付き横ヘッド部材62によって相互連結された２つの平行な脚部61をもつ。各脚部61は自由端部分63と直角をなして連結されたヘッド部分64をもち、ヘッド部材62は脚部61の自由端部分63から横に変位している。外科用ステーブル60はまた、脚部61の直角部65に接近して自由端部分63の回りに配置された座金66を含む。
自由端部分は矢形尖端67をもち、ステープル60の骨内への挿入を容易ならしめる。
座金66は丸み付き縁68をもつ楕円形断面をなして、腱26に損傷を与えないようになしている。前記腱は座金66を巡るループを形成している。
骨に腱26を固定するために、ステープル60が骨に打ち込まれて、腱26が座金66と横ヘッド部材62の両部位に固定される。
負荷の下でのステープル60の如何なる弛みも、横ヘッド部材62をよりしっかりと腱26上になお一層押し付ける働きをなすため、骨からの腱26の如何なる弛みをも改善することになる。
本発明は、次の態様で実施できる。
態様項1.請求項１乃至６の何れか１項に記載の外科用緊締具を用いて腱の一端を骨に取付ける方法において、下記の工程即ち：
（ａ）骨に孔を形成し、前記孔は第１端と、第２端をもちかつ２つの部分を含み、第１端に隣接した第１の部分は第１端に対して遠位にある第２部分の直径より大きな直径を持ち、これによって前記孔内に環状受台部を形成するようになしており；
（ｂ）腱の一端を座金に取付け；
（ｃ）取付けた腱と共に座金を前記孔内に引き入れ、これによって座金が環状受台部に接近して置かれるようになし；
（ｄ）外科用ねじを前記孔内にねじ込み、これによって座金が環状受台部に衝合しそして腱を押圧して孔の第１部分内の骨と衝合させるねじのヘッドで腱が固定されること；
の工程を含むことを特徴とする方法。
態様項2.腱がその一端に定着された縫線をもち、前記縫線は座金の環状部分中の１つ又はそれ以上の孔に結び付けられることを特徴とする態様項１に記載の方法。
態様項3.外科用ねじが、シャンクの一端が、ねじが骨にねじ込まれるとき骨の外皮質に達するような長さをもつことを特徴とする態様項１又は２に記載の方法。
態様項4.骨が大腿骨であり、骨内の孔はドリルビットによって大腿関節丘に形成されることを特徴とする態様項１から３の何れか１項に記載の方法。
態様項5.ねじが、関節鏡を使用したねじの精密案内を可能ならしめる大直径のキルシュネル針金又は類似物を受入れるようカニューレ挿入されることを特徴とする態様項１から４の何れか１項に記載の方法。
態様項6.請求項７の外科用緊締具を用いて腱の一端を骨に取付ける方法において、
下記の工程即ち：
（ａ）骨に孔を形成し、；
（ｂ）腱の一端を環状座金に取付；
（ｃ）座金を環状骨プラグの一端に同心的にかつそれに接近して位置定めし；
（ｄ）座金と骨プラグを、座金が孔の入口に値して遠位となるよう前記孔に挿入手段を用いて挿入し、；
（ｅ）骨プラグが横に圧縮されて骨の壁と骨プラグ全長の実質的部分との間に腱を固定するよう外科用ねじを前記孔にねじ込むこと；
の工程を含むことを特徴とする方法。
態様項7.環状骨プラグが骨孔への挿入に先立ってホルダーに据え付けられ、前記ホルダーが第１と第２の端をもちそして骨プラグを取り囲むことを特徴とする態様項６に記載の方法。
態様項8.座金と骨プラグが両方ともホルダーに据え付けられ、座金に取付けられた腱が骨プラグの全長に沿って実質上長手方向に横たわることを特徴とする態様項７に記載の方法。
態様項9.ホルダーが腱を収容するために座金と骨プラグに接近して膨らみ部をもつことを特徴とする態様項８に記載の方法。
態様項10.挿入手段がホルダーの第２端に位置したプランジヤを含み、前記プランジヤは骨プラグと座金をホルダーから骨孔内に放出するよう適用されることを特徴とする態様項７から９の何れか１項に記載の方法。
態様項11.環状座金、骨プラグ、ホルダー及び外科用ねじは前記孔内の中心に置かれた案内ワイヤ上に配置されることを特徴とする態様項７から10の何れか１項に記載の方法。
態様項12.請求項８から13の何れか１項に記載の外科用緊締具を用いて腱のループを骨に取付けるための方法において、下記の工程即ち：
（ａ）腱のループを通して座金を配置し；
（ｂ）腱ループをステープル内に配置させるよう座金を通してステープル脚部の自由端部を挿入し；
（ｃ）座金と横に変位させられたヘッド部材の両方の下で、腱が骨にしっかり定着されるようステープルを骨内に挿入し、負荷の下でのステープルのすべての傾斜がヘッド部材を更にしっかりと腱上に押圧する働きをなしそれによって腱とステープルの骨からの弛みを改善するようになすことを特徴とする方法。
態様項13.ステープルが適当なハンマー又は類似物を用いて所望部位で骨に挿入されることを特徴とする態様項12に記載の方法。
本発明は上述した処に限定されることなく，本発明の精神と範囲を逸脱することなく種々の変更を加え得ることは当業者には明らかであり、従って前記実施例は単なる例示に過ぎず、限定を意味するものではないのは明らかであろう。

Claims (6)

1. 外科用緊締具を受入れるために形成された孔をもつ骨に移植腱の一端を取付けるための外科用緊締具において、前記外科用緊締具がヘッドと、ネックと、ヘッドから遠位の一端をもつシャンクとをもつねじであり、前記シャンクはその全長に少なくとも一部に沿って形成されたねじ山をもち、このねじ山がその全体に沿う長手方向セクションに最外側の切断ラインを欠いた滑らかなねじ山であり、前記ヘッドはほぼ半球形でかつ前記シャンクより大きい直径をもち、環状座金がヘッドとシャンクの中間でねじのシャンクの回りに配置され、座金が、手術に際して腱の一端を前記座金に取付けることができかつ前記座金をヘッドと孔内部の間の骨部分に衝合して固定することができるよう配置されることを特徴とする外科用緊締具。
2. ねじがシャンクをもち、前記シャンクはシャンク全体に沿って形成されかつ最外側の切断ラインを欠いた滑らかなねじ山を提供するよう長手方向セクションで概略又は完全に正弦曲線状をなすねじ山をもつことを特徴とする請求項１に記載の外科用緊締具。
3. ねじはヘッドと同心のねじ回しソケットと、シャンクと同心の長手方向のカニューレ挿入管路をもつことを特徴とする請求項１または２に記載の外科用緊締具。
4. 環状座金が環状部分をもち、ねじのヘッドに隣接して置かれそしてその環状部分に少なくとも１つの孔をもつことを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載の外科用緊締具。
5. 座金がその環状部分に４個の孔をもち、前記４個の孔は環状部分の半分内に閉じ込められることを特徴とする請求項４に記載の外科用緊締具。
6. 環状プラグが環状座金とヘッド間でねじのネックの回りに配置され、ねじのネックが、ねじが使用されるときプラグが横に圧縮されるよう適用されることを特徴とする請求項１から５の何れか１項に記載の外科用緊締具。

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