JP3548148B2 - Ofdm送信装置及びofdm送信方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式にCDMA(Code Division Multiple Access)方式を組み合わせて大容量の送信データを無線伝送するようになされたOFDM送信装置及びOFDM送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の送信装置では、OFDM変調方式により得られる送信データを高速で伝送できるといった長所と、CDMA変調方式により得られる干渉及び雑音に強いといった長所とを有効に利用することにより、多数の通信端末に高品質の送信データを高速で伝送し得るようになっている。
【0003】
OFDM方式とCDMA方式を組み合わせた通信方式(以下、これをOFDM−CDMA方式と呼ぶ)には、大別して、時間領域拡散方式と周波数領域拡散方式とがある。時間領域拡散方式は、拡散符号によってチップ単位に拡散した各拡散データを同一のサブキャリア内で時間方向に配置するものである。一方、周波数領域拡散方式は、チップ単位に拡散した各拡散データを異なるサブキャリアに割り当てて配置するものである。
【0004】
以下、周波数領域拡散方式について説明する。図17は、変調処理前のディジタルシンボルの状態を示す模式図であり、図18は、周波数領域拡散方式での変調処理後の各チップの配置を示す模式図である。周波数領域拡散方式では、直列データ系列であるN個のディジタルシンボル(図17)の各シンボルに対して、拡散率Mの拡散符号が乗算される。
【0005】
拡散後のチップはM個並列的に、1シンボルづつ順次IFFT(逆高速フーリエ変換)処理がなされる。この結果、MサブキャリアのOFDMシンボルがN個生成される。つまり、周波数領域拡散方式では、拡散後のチップが、それぞれの時間において周波数軸上に配置される形になる(図18)。換言すれば、拡散後のチップが、それぞれ異なるサブキャリアに配置される。
【0006】
この周波数拡散方式を実現する従来のOFDM送信装置の構成例を、図19及び図20に示す。図19及び図20では、4つのサブキャリアを形成し、かつ4ユーザにそれぞれ異なる送信データを送信するようになっている。図19に示すように、OFDM送信装置1はユーザ分だけ設けられた送信処理ブロック11〜14には、各ユーザに送信するユーザデータU1(k)〜U4(k)がそれぞれ入力される。
【0007】
送信処理ブロック11〜14は入力データに対してそれぞれ異なる拡散コードを用いて各ユーザデータU1(k)〜U4(k)を拡散処理する。図19の例では、拡散コードとして「1100」、「0110」、「0101」、「1001」を用いる。因みに、これら4つの拡散コードは1に対して+1、0に対して−1を対応させて相互相関をとるとどの組合わせも零になるので、受信側で同じコードを用いて逆拡散することによってユーザ毎にシンボルを分離できる。例えば「1100」と「0101」が多重されていても、その相互相関は1×(−1)+1×1+(−1)×(−1)+(−1)×1=0なので「1100」のコードで受信すると「0101」で拡散されたシンボルは0になる。
【0008】
また送信処理ブロック11〜14は、拡散処理により得られた各チップによりそれぞれ異なるサブキャリアを変調する。加算回路15では、各送信処理ブロック11〜14により得られたOFDM−CDMA信号が加算される。
【0009】
各送信処理ブロック11〜14は、図20に示すように構成されている。図20は、送信処理ブロック11を示し、ユーザデータU1(k)を拡散コード「1100」で拡散する。先ず、ユーザデータU1(k)がコピー回路20に入力される。コピー回路20により複製されたサブキャリア分のユーザデータU1(k)は、CDMA処理部40を形成する各乗算回路21〜24に送出される。
【0010】
乗算回路21〜24は、拡散コード「1100」に対応した乗算値をユーザデータU1(k)の各シンボルに乗算する(拡散コード「1100」の「1」に対して「+1」を、「0」に対して「−1」を対応させている)。具体的には、乗算回路21では乗算値「+1」が乗算され、乗算回路22では乗算値「+1」が乗算され、乗算回路23では乗算値「−1」が乗算され、乗算回路24では乗算値「−1」が乗算される。
【0011】
各乗算回路21〜24の乗算結果は、OFDM処理部50の乗算回路31〜34に送出される。各乗算器31〜34では、それぞれ周波数拡散出力であるシンボルと、シンボルレートTs−1(ユーザデータのシンボル時間長をTsとする)の3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍の周波数のサブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。因みに、ここで言っている3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍とは、複素数表現されたサブキャリアの周波数ej2πfctのfcが(3/2)Ts、(1/2)Ts、(−1/2)Ts、(−3/2)Tsであるという意味である。
【0012】
乗算回路31〜34により得られた、拡散チップで変調された変調サブキャリア信号は、加算器51によりそれらが全て加算され、送信出力端52からは送信OFDM−CDMA信号が出力される。
【0013】
なおこの従来例の構成では、信号は全て実数値(BPSK変調を想定)として扱ってきたが、複素数(QPSK変調など)の場合も同様である。この場合は信号も拡散コードも加算器も乗算器も全て複素数に対応するものに置き換えるだけでよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のOFDM送信装置では、全サブキャリアの送信シンボルが一致するときにピーク振幅を生じる。つまり、送信シンボルが同じような位相になったときに、最も大きな合成信号電圧が発生する。
【0015】
単純に考えると、シングルキャリアのピーク電圧をPとし平均信号電圧をaとすると、2キャリアのピーク電圧は2×Pとなり平均信号電圧は√2×aとなる。
【0016】
このピーク電圧が送信電力増幅器の入力レンジ内に入るようにバックオフを大きくとると電力効率が低下する。一方、バックオフを小さくすると上記ピーク振幅発生時に大きな非線形歪みを生じて不要電波を放射するなどの問題があった。
【0017】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、CDMA方式を組み込んだOFDM送信装置において、複数サブキャリアの合成信号のピーク電圧を抑制し得るOFDM送信装置及びOFDM送信方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明のOFDM送信装置は、拡散コードとして偶対称コード及び奇対称コードを用いて送信データを拡散する拡散処理手段と、拡散処理手段により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段とを具備する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、拡散処理手段では、偶対称コード又は奇対称コードに応じて送信データの1シンボルが偶対称又は奇対称のチップへと拡散される。直交マルチキャリア変調手段では、偶対称コードにより拡散された拡散チップについてはI−Q平面上の同一円周上の同一起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。一方、奇対称コードにより拡散された拡散チップについてはI−Q平面上の同一円周上であって位相が180°異なる起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。この結果、偶対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、所定の直線上を変動するようになる。また奇対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、上記偶対称コードの直線とI−Q平面上で直交する直線上を変動するようになる。これにより直交マルチキャリア変調手段から出力される合成信号ベクトルは、互いに直交した直線上を変動する信号ベクトルを合成したものとなるので、I−Q平面上の同じような位置に信号点が集中する場合と比較して、合成信号ベクトルの大きさを小さくできる。このように拡散コードとして偶対称コードと奇対称コードを用いることにより、直交マルチキャリア変調後の合成信号ベクトルを互いに直交する直線上を変動する信号点の合成ベクトルとすることができるので、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0020】
また本発明のOFDM送信装置は、複数の送信データを偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散処理する拡散処理手段と、各送信データについての拡散処理後のチップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段と、直交マルチキャリア変調手段から出力される各送信データについての変調信号の位相を各送信データについての変調信号毎に回転させる位相回転手段とを具備する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、変調後の各送信データの合成信号軌跡はI−Q平面の直線上を変動するようになるが、各送信データについての直線が重なり合っていると、最終的に直交マルチキャリア変調手段から出力される合成信号は、その直線方向のベクトルが大きくなってしまうので、位相回転手段によって位相回転処理を行うことにより、直線同士が重ならないようにする。この結果、信号点を一段と分散させることができるようになるので、一段とOFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0022】
また本発明は、上記位相回転手段は、I−Q平面上において直線上を変動する各送信データについての変調信号軌跡が、I−Q平面上においてほぼ等角度間隔で配置するように位相を回転させる構成を採る。
【0023】
この構成によれば、拡散処理及び直交マルチキャリア変調処理が施された各送信データについての信号点をI−Q平面上にほぼ一様に分布させることができるようになるので、一段と送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0024】
また本発明は、送信データがNグループであり、直交マルチキャリア変調手段から出力される直交マルチキャリアCDMA信号がm値のPSK変調信号である場合、上記位相回転手段は、各送信データの変調信号軌跡が変動する直線がI−Q平面上において360°/(m×N)の角度間隔で配置するように変調信号の位相を回転させる構成を採る。
【0025】
この構成によれば、例えば送信データ4個あり、直交マルチキャリアCDMA信号がQPSK変調信号(m=4)の場合には、移動回転手段は、各送信データの信号軌跡が変動する直線が22.5°の角度間隔で配置するように変調信号の位相を回転させる。この結果、Nグループの送信データがm値のPSK変調信号された場合に、最終的なOFDM−CDMA信号の信号点をI−Q平面上の一方向に集中させることなく、一様に分散させることができる。これにより、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0026】
また本発明は、上記拡散処理手段は、ほぼ同数の偶対称コードと奇対称コードを用いて拡散処理を行う構成を採る。
【0027】
この構成によれば、偶対称コードにより拡散された送信データの拡散チップのI−Q平面での合成信号点と、奇対称コードにより拡散された送信データの拡散チップのI−Q平面での合成信号点は、互いに直交する直線上を変動するようになるが、このとき偶対称コードを用いて拡散される送信データの数と奇対称コードを用いて拡散される送信データの数がほぼ同数であれば、直交マルチキャリア変調手段から出力される最終的なOFDM−CDMA信号の合成信号ベクトルは、正方形の隣接する2辺のベクトルについての合成ベクトルとなる。この結果、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と抑制できるようになる。
【0028】
また本発明の無線基地局装置は、上記OFDM送信装置を備える構成を採る。
【0029】
また本発明のOFDM送信方法は、拡散コードとして奇対称コード又は偶対称コードを用いて送信データを拡散処理し、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する。
【0030】
この方法によれば、偶対称コード又は奇対称コードに応じて送信データの1シンボルが偶対称又は奇対称のチップへと拡散される。偶対称コードにより拡散された互いに対称位置にある拡散チップを、位相が逆相のサブキャリアに割り当てれば、I−Q平面の同一円周上の同一起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。一方、奇対称コードにより拡散された拡散チップについてはI−Q平面上の同一円周上であって位相が180°異なる起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。この結果、偶対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、所定の直線上を変動するようになる。また奇対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、上記偶対称コードの直線とI−Q平面上で直交する直線上を変動するようになる。これにより直交マルチキャリア変調手段から出力される合成信号ベクトルは、互いに直交した直線上を変動する信号ベクトルを合成したものとなるので、I−Q平面上の同じような位置に信号点が集中する場合と比較して、合成信号ベクトルの大きさを小さくできる。このように拡散コードとして偶対称コードと奇対称コードを用いることにより、直交マルチキャリア変調後の合成信号ベクトルを互いに直交する直線上を変動する信号点の合成ベクトルとすることができるので、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0031】
また本発明のOFDM送信方法は、送信データを複製し、複製した送信データそれぞれに対して偶対称拡散コードの各チップを割り当てて拡散処理を行い、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するステップと、送信データとは異なる送信データを複製し、複製した送信データそれぞれに対して奇対称拡散コードの各チップを割り当てて拡散処理を行い、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するステップと、偶対称拡散コードを用いて形成された直交マルチキャリアCDMA信号と奇対称拡散コードを用いて形成された直交マルチキャリアCDMA信号を合成するステップとを有するようにする。
【0032】
この方法によれば、偶対称コードを用いて形成される第1の送信データについての直交マルチキャリアCDMA信号の信号軌跡と、奇対称コードを用いて形成される第2の送信データについての直交マルチキャリアCDMA信号の信号軌跡は、I−Q平面上の互いに直交する直線上を変動するようになる。この結果、第1の送信データについての送信シンボル点と第2の送信データについての送信シンボル点を分散させることができることにより、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、OFDM−CDMA信号を形成する場合に、各送信データについての変調信号の信号点がI−Q平面上の異なる直線上を変動するようにしたことである。これにより信号点を一様に分散させることができことにより、ピーク電圧を抑制し得る。
【0034】
このため本発明では、送信データを偶対称又は奇対称の拡散コードを用いて拡散する。また本発明では、偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるように、互いに直交関係にある複数サブキャリアに割り当てることでOFDM−CDMA信号を形成する。
【0035】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
(実施の形態1)
(1)原理
先ず、この実施の形態の原理について、図1〜図5を用いて説明する。最初に、「偶対称又は奇対称の拡散コードを用いると各コードの送信信号軌跡がI−Q平面上で直線上でのみ変動する」原理を説明する。図1は周波数領域拡散前の各サブキャリアに割り当てられるBPSK送信シンボル(「+1」送信時)を示す。つまり、図1全体が送信データの1シンボル分であり、これらが(2×N)個のサブキャリアに割り当てられる。
【0037】
周波数領域拡散を行う場合にはこれらは共通の振幅を有するので、拡散出力には周波数領域拡散コードそのもの(又は「−1」送信時は符号反転コード)が現れる。この結果、送信データ1シンボル分の偶対称コードによる拡散出力は、図2に示すように偶対称となる。また奇対称コードによる拡散出力は、図3に示すように奇対称になる。
【0038】
次に図2の偶対称出力における中心から±k個離れたサブキャリアペアに注目して信号軌跡を描くと、図4のようになる。信号帯域の中心周波数を0[Hz]とみなしてI−Q平面を考えると、送信シンボル「+1」はI軸上(1,0)点にあり、+kのサブキャリアはそこから左回り、−kのサブキャリアは逆方向に等速度で回転する。
【0039】
従ってこれらのベクトル加算結果は常にI軸上にあり、結果として偶対称出力のマルチキャリア信号軌跡はI軸上での変動のみになる。同様に奇対称出力の場合は図5に示すように、+kのサブキャリアは(1,0)点から時計回りに、−kのサブキャリアは(−1,0)点から反時計回りに回転する。従って、そのベクトル加算結果はQ軸上にあり、結果として奇対称出力のマルチキャリア信号軌跡はQ軸上での変動のみになる。
【0040】
ここでは、サブキャリア数が偶数でBPSK変調の場合について説明したが、サブキャリア数が奇数の場合は直流成分を追加するのみでよく、BPSK変調以外の場合の信号軌跡は各サブキャリアペアの開始位置をその信号シンボル座標から描き始めればよいだけである。結果としていずれの場合にも周波数領域拡散において偶対称又は奇対称の拡散コードを用いると各コードの送信信号軌跡はI−Q平面の直線上でのみ変動することがいえる。
【0041】
因みに、このようなサブキャリアペアを作るためには、偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるように、互いに直交関係にある複数サブキャリアに割り当てる必要がある。
【0042】
ここで偶対称及び奇対称になる拡散コードを生成するには、例えばIMT−2000でも採用されているOVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor)生成回路を用いればよい。このOVSF生成回路では、偶対称コードと奇対称コードを同数ずつ得ることができる。
【0043】
さらにセル認識のためのスクランブルは、周波数方向には偶対称又は奇対称で時間方向には任意のコードを用いることにより可能である。
【0044】
(2)構成
図6に、本発明の実施の形態1に係るOFDM送信装置を示す。OFDM送信装置100は各ユーザデータU1(k)〜U4(k)に対応するOFDM−CDMA送信処理ブロック(以下これを単に送信処理ブロックと呼ぶ)101〜104を有する。この実施の形態の場合、各送信処理ブロック101〜104はBPSK変調処理を行うようになっている。
【0045】
各送信処理ブロック101〜104には、拡散コード発生器105により発生された偶対称コード及び奇対称コードがコード割当部106を介して入力される。コード割当部106は偶対称コードが割り当てられる送信処理ブロック101〜104の数と奇対称コードが割り当てられる送信処理ブロック101〜104の数が同数となるように、偶対称コード及び奇対称コードを選択して各送信処理ブロック101〜104に拡散コードを割り当てる。
【0046】
各送信処理ブロック101〜104は、図7に示すように構成されている。ここではユーザデータU1(k)を処理する送信処理ブロック101について説明する。送信処理ブロック101のコピー部110にはユーザデータU1(k)が入力され、コピー部110はユーザデータU1(k)をサブキャリア数に対応した数だけ複製する。
【0047】
複製された複数のユーザデータU1(k)は、CDMA処理部130の各乗算器111〜114に入力される。また各乗算器111〜114のコード入力端111aからは、コード割当部106(図6)から出力された偶対称コード又は奇対称コードが入力される。送信処理ブロック101には、偶対称コード「1001」が入力される。
【0048】
そして各乗算器111〜114には、偶対称コード「1001」をチップ単位に分割した「+1」、「−1」、「−1」、「+1」が乗算値として入力される(コード「1001」の「1」に対して「+1」を、「0」に対して「−1」を対応させる)。
【0049】
このように乗算器111〜114は、各サブキャリアに割り当てられるユーザデータU1(k)にコード入力端111a〜114aから入力されたコードを掛け合わせることにより周波数領域拡散処理を行う。この結果、CDMA処理部130からは、偶対称又は奇対称となる拡散処理後のチップが得られる。送信処理ブロック101のCDMA処理部130からは乗算器112と乗算器113を境として偶対称となる拡散処理後のチップが得られる。
【0050】
CDMA処理部130から出力される周波数拡散出力である各チップは、OFDM処理部140の各乗算器121〜124に送出される。各乗算器121〜124では、それぞれ周波数拡散出力であるチップと、入力端121a〜124aから入力されるシンボルレートTs−1(送信シンボル列のシンボル時間長をTsとする)の3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍の周波数のサブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。因みに、ここで言っている3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍とは、複素数表現されたサブキャリアの周波数ej2πfctのfcが(3/2)Ts、(1/2)Ts、(−1/2)Ts、(−3/2)Tsであるという意味である。
【0051】
このようにOFDM処理部140は、CDMA処理部130により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する。加算器150は、各乗算器121〜124の出力を加算する。これにより出力端151からは、1ユーザ分のOFDM−CDMA信号が出力される。
【0052】
他の送信処理ブロック102〜104は、上述した送信処理ブロック101と同じ周波数のサブキャリアを、それぞれのユーザデータU2(k)〜U4(k)を与えられた偶対称又は奇対称の拡散コードで拡散して得たチップで変調することにより、それぞれのユーザデータU2(k)〜U4(k)が重畳されたOFDM−CDMA信号を形成する。
【0053】
OFDM送信装置100は、このように各送信処理ブロック101〜104により形成された複数ユーザ分のOFDM−CDMA信号を加算器107によって加算することにより、複数のユーザデータU1(k)〜U4(k)が周波数領域拡散された送信OFDM−CDMAを形成する。
【0054】
(3)動作
以上の構成において、送信処理ブロック101には偶対称コードが入力されるので、送信処理ブロック101から出力されるOFDM−CDMA信号の信号軌跡は、I−Q平面のI軸上を変動するようになる。同様に送信処理ブロック102にも偶対称コードが入力されるので、送信処理ブロック102から出力されるOFDM−CDMA信号の信号軌跡も、I−Q平面のI軸上を変動するようになる。
【0055】
これに対して、送信処理ブロック103、104には奇対称コードが入力されるので、送信処理ブロック103、104から出力されるOFDM−CDMA信号の信号軌跡は、I−Q平面のQ軸上を変動するようになる。
【0056】
従って、送信処理ブロック101及び102から出力されるOFDM−CDMA信号の加算結果はI軸上を変動すると共に、送信処理ブロック103及び104から出力されるOFDM−CDMA信号の加算結果はQ軸上を変動する。この結果、加算器107から最終的に出力される送信OFDM−CDMA信号のI−Q平面上のベクトルは、I軸上を変動するベクトルとQ軸上を変動するベクトルの合成ベクトルとなる。
【0057】
これにより最終的な合成ベクトルは互いに直交するベクトルの合成ベクトルとなるので、合成ベクトルを小さくすることができる。この結果、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を小さくできる。
【0058】
さらにコード割当部106により、偶対称コードが割り当てられる送信処理ブロックの数と奇対称コードが割り当てられる送信処理ブロックの数が同数とされているので、偶対称コードが割り当てられた送信処理ブロック101及び102から出力される信号を加算して得られるI軸上のピークと、奇対称コードが割り当てられた送信処理ブロック103及び104から出力される信号を加算して得られるQ軸上のピークは、ほぼ同じ値となる。
【0059】
この結果、合成ベクトルは、正方形の互いに隣接する2辺のベクトルの合成となるので、一段と小さな合成ベクトルを得ることができる。これにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と小さくできる。
【0060】
例えば各送信処理ブロック101〜104から出力されるOFDM−CDMA信号のピークを1とした場合、この実施の形態のOFDM送信装置100における送信OFDM−CDMA信号のピーク値は、図8(a)に示すように、2√2となる。
【0061】
これに対して例えば偶対称コードを送信処理ブロック101にのみ割り当て、奇対称コードを送信処理ブロック102〜104に割り当てた場合を考える。この場合、図8(b)に示すように、送信処理ブロック101から出力される信号のピークはI軸上にあり、その値は1である。これに対して、送信処理ブロック102〜104から出力される信号のピークはQ軸上にあり、その値は3となる。この結果、それらの合成ベクトルの大きさ、つまり送信OFDM−CDMA信号のピークは√10(>2√2)となる。
【0062】
(4)効果
以上の構成によれば、OFDM−CDMA変調方式を用いて送信データを変調して送信する場合に、拡散コードとして偶対称コード及び奇対称コードを用いて送信データを拡散し、拡散処理により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するようにしたことにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を有効に抑制することができる。この結果、受信側で歪みの少ない復調データを得ることができるようになる。
【0063】
また偶対称コードによりOFDM−CDMA信号を形成する送信処理ブロック101、102と、奇対称コードによりOFDM−CDMA信号を形成する送信処理ブロック103、104を同数としたことにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と抑制することができる。
【0064】
(実施の形態2)
(1)原理
この実施の形態では、偶対称コード及び奇対称コードによる拡散処理により得られるOFDM−CDMA信号を各々N/2個、計N個のグループに分けると、各々のグループの信号がI−Q平面上の同一直線上で変動することに着目して、各グループの信号に対して位相オフセットを与えることにより、各グループの信号を同じ角度間隔の直線上で変動させる。これにより各グループ信号の合成信号のピークをI−Q平面上で一様に分散できることにより、最終的な送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と抑制し得る。
【0065】
ここで拡散コードの多重コード数を(M×N)個とすると、各グループにはM個の拡散コードが割り当てられる。そして図9に示すように、各グループ間の信号が(180/N)°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。すると各グループでのピーク振幅値は通常の1コード時のピークのM倍となる。従って図9の対称性を考えると、各グループのピーク値を加算して得られる総合ピーク値は、次式の値が掛けられたものとなる。
【0066】
【数1】
従って、総合ピーク値は通常のコード多重時と比較して、次式で示すように低減される。
【0067】
【数2】
ここでこれらの処理は、各グループの信号軌跡が、図9のようになるように位相オフセットを与えながらコード多重を行うだけなので、送信電力が変わることはない。従って、上記のピーク値低減効果はそのままピークファクタの低減となる。また上記位相オフセット値を受信側でも既知の値とすれば、受信側でオフセット分だけ位相を戻せばよいので、伝送特性が劣化することはない。
【0068】
(2)構成
図6との対応部分に同一符号を付して示す図10において、200は全体として本発明の実施の形態2に係るOFDM送信装置の構成を示す。OFDM送信装置200は、各送信処理ブロック101〜104から出力されるOFDM−CDMA信号の位相を所定角度だけ回転させる移相器201〜204を有する。
【0069】
この実施の形態の場合、上記グループ数Nは4となっているので、移相器201〜204は各グループの信号軌跡が(180/4)°=45°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。具体的には、移相器201、202、203、204は、それぞれ入力信号の位相を、45°、90°、45°、90°だけ回転させるようになっている。
【0070】
この結果、送信処理ブロック101から出力されるI軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器201により45°だけ位相オフセットが与えられることにより、図11に示す直線L1上を変動するようになる。また送信処理ブロック102から出力されるI軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器202により90°だけ位相オフセットが与えられることにより、直線L2(Q軸)上を変動するようになる。
【0071】
また送信処理ブロック103から出力されるQ軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器203により45°だけ位相オフセットが与えられることにより、直線L3上を変動するようになる。さらに送信処理ブロック104から出力されたQ軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器204により90°だけ位相オフセットが与えられることにより、直線L4(I軸)上を変動するようになる。
【0072】
移相器201〜204によって位相オフセットが与えられた各ユーザデータU1(k)〜U4(k)についてのOFDM−CDMA信号は加算器205によって加算され、出力端206を介して送信OFDM−CDMA信号が出力される。
【0073】
(3)動作
以上の構成において、OFDM送信装置200から出力される送信OFDM−CDMA信号の信号軌跡は、図11の直線L1〜L4上を変動する信号が合成されたものとなる。ここで各直線L1〜L4は、I−Q平面上で原点を中心として全ての方向に分散するように配置されているので、その合成ベクトルの大きさもある一つの方向に突出することはない。この結果、OFDM送信装置200から出力される送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0074】
ここで各移相器201〜204から出力されるOFDM−CDMA信号のI−Q平面上でのピーク電圧を1とし、合成信号のピーク電圧が最も大きくなる状態(各信号の信号点が同じような方向にあるとき)として、各送信処理ブロック101、102、103、104の信号点が(I,Q)=(1/√2,1/√2)、(0,1)、(−1/√2,1/√2)、(−1,0)に存在する場合を考える。このときの合成信号の信号点は(I,Q)=(−1,1+√2)となる。よってベクトルの大きさは√(4+2√2)となる。
【0075】
同じ条件で、実施の形態1のOFDM送信装置100のピーク電圧と比較する。OFDM送信装置100では、各送信処理ブロック101、102、103、104の信号点が(I,Q)=(1,0)、(1,0)、(0,1)、(0,1)となるとき合成信号が最も大きくなり、そのベクトルの大きさは、2√2となる。
【0076】
従って、この実施の形態の合成信号のベクトルの大きさ√(4+2√2)の方が、実施の形態1の合成信号のベクトルの大きさ2√2よりも小さくなるので、この実施の形態のOFDM送信装置200の方がピーク抑圧効果が大きいことがわかる。
【0077】
すなわち実施の形態1のOFDM送信装置100では、送信処理ブロック101と送信処理ブロック102から出力されるOFDM−CDMA信号は共にI軸上を変動するので、それらはI軸上で大きく変動するようになる。同様に、送信処理ブロック103と送信処理ブロック104から出力されるOFDM−CDMA信号は共にQ軸上を変動するので、それらはQ軸上で大きく変動するようになる。
【0078】
これに対して、この実施の形態のOFDM送信装置200では、同じ偶対称コードで拡散されて得られた信号であっても、I軸のみを変動させるのではなく、それらを異なる直線上で変動させるようにしているので、ピークの生じる方向を一段と分散させることができる。奇対称コードにより拡散されて得られた信号についても同様である。
【0079】
因みに、これは従来のように単に拡散コードにより得られた信号をI−Q平面上をランダムに分散させることとは全く異なり、あくまでも偶対称コード又は奇対称コードにより直線上を変動する信号について、その直線を同じような方向に向けないために、その直線の方向を分散させるのである。
【0080】
つまり、偶対称又は奇対称の拡散コードを用いることにより、送信信号軌跡をI−Q平面上の直線上でのみ変動させ、位相オフセットを適宜選定することにより、送信信号軌跡が変動する上記直線をできるだけ90°に近い角度となるようにする。この結果、I−Q平面上での送信信号軌跡の合成ベクトルを小さくできることにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク振幅を低減し得るようになっている。
【0081】
(4)効果
以上の構成によれば、偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散することによりI軸又はQ軸上を変動するようになされた各グループのOFDM−CDMA信号を、各グループ毎に所定の位相オフセットを与えて同じ角度間隔の直線上で変動するようにしたことにより、一段とピーク電圧を抑制し得るOFDM送信装置200を実現できる。
【0082】
(実施の形態3)
(1)原理
上述の実施の形態1及び実施の形態2では、OFDM送信装置100、200の各送信処理ブロック101〜104において、BPSK変調を処理を行う場合について述べたが、この実施の形態では、各送信処理ブロックにおいて、QPSK変調等のm値PSK変調処理を行う場合について考える。
【0083】
この実施の形態でも、上述した実施の形態2と同様に、偶対称コード及び奇対称コードによる拡散により得られるOFDM−CDMA信号を各々N/2個、計N個のグループに分けると、各々のグループの信号がI−Q平面上の同一直線上で変動することに着目して、各グループの信号に対して位相オフセットを与えることにより、各グループの信号を同じ角度間隔の直線上で変動させる。
【0084】
ここで多重コード数を(M×N)個とすると、各グループにはM個の拡散コードが割り当てられる。そして各送信処理ブロックがm値PSK変調を行うことを考慮して、図12に示すように、各グループ間の信号が(360/(m×N))°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。すると各グループでのピーク振幅値は通常の1コード時のピークのM倍となる。
【0085】
従って実施の形態2と同様に、図12の対称性を考えると、この実施の形態の送信OFDM−CDMA信号の総合ピーク値は、通常のコード多重時と比較して、次式で示すように低減される。
【0086】
【数3】
ここで図12にQPSK変調を施した場合、図13に16値QAM変調を施した場合のこの実施の形態における送信OFDM−CDMA信号の信号軌跡を示す。図12において、QPSK変調での本来の信号点はA,B,C,Dの4点であり、偶対称コードと奇対称コードを用いているので、その信号軌跡は直線AC上又は直線BD上で変動する。
【0087】
つまり、信号軌跡が直線AC上となるのは、「偶対称コードでA点又はC点を送信した場合」あるいは「奇対称コードでB点又はD点を送信した場合」である。一方、信号軌跡が直線BD上となるのは、「偶対称コードでB点又はD点を送信した場合」あるいは「奇対称コードでA点又はC点を送信した場合」である。
【0088】
そこで、(360/m)°=(360/4)°=90°をN分割して各拡散コードのグループに割り当てれば、上述のようなピークファクタ抑圧効果が得られる。m値PSKに対しては信号点の最小位相差(360/m)°をN分割すればよいことがわかる。
【0089】
図13の16値QAM変調を施した場合において、16値QAM本来の信号点は黒丸で示した16点であり、偶対称コード及び奇対称コードのどちらのコードを用いたか、どの信号点を送信したかによって信号軌跡は変わるが、送信信号点を通過する直線又はそれに直交する直線上であることは明らかである。
【0090】
従って、信号点の最小位相差18.4°をN分割して各コードのグループに割り当てれば、上述と同様のピークファクタ抑圧効果を得ることができる。
【0091】
(2)構成及び動作
図10との対応部分に同一符号を付して示す図14において、300は全体として、本発明の実施の形態3に係るOFDM送信装置を示す。OFDM送信装置300は、各送信処理ブロック301〜304がQPSK変調処理を行うようになっている。ここで送信処理ブロック301、302には偶対称コードが入力され、送信処理ブロック303、304には奇対称コードが入力される。
【0092】
この実施の形態の各送信処理ブロック301〜304は、図15に示すように構成されている。ここではユーザデータU1(k)を処理する送信処理ブロック301について説明する。送信処理ブロック301のコピー部320にはユーザデータU1(k)が入力され、コピー部320はユーザデータU1(k)をサブキャリア数に対応した数だけ複製する。
【0093】
送信処理ブロック301は、サブキャリア数分だけ設けられ、それぞれ同一構成でなるOFDM−CDMA処理部321〜324を有する。以下、OFDM−CDMA処理部321の構成について説明する。
【0094】
OFDM−CDMA処理部321は、コピー部320により複製されたユーザデータU1(k)をスプリッタ回路330に入力する。スプリッタ回路330は入力されたデータを2系統に振り分ける。例えば「1」、「0」のデータが順次この順序で入力されると、第1の系統には「1」のデータが振り分けられ、第2の系統には「0」のデータが振り分けられる。
【0095】
乗算器331及び332には、上述した乗算器111(図7)と同様に拡散コードの1チップ分が入力される。従って乗算器331及び332では、全体として同じ拡散チップを、入力した2ビット分のデータに掛け合わせる処理が行われる。
【0096】
続く乗算器333、334ではそれぞれ、乗算器331、332の出力と、シンボルレートTs−1の3/2倍の周波数サブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。因みに、他のOFDM−CDMA処理部322〜324における乗算器333、334に対応する乗算器(図示せず)では、それぞれシンボルレートTs−1の1/2倍、−1/2倍、−3/2倍の周波数サブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。このとき乗算器334では、乗算器333で掛け合わされるサブキャリア波形に対してπ/2だけ位相がずれたサブキャリア波形が掛け合わされるようになっている。
【0097】
各乗算器333、334の出力は加算器335により加算される。これにより2ビット分のユーザデータU1(k)が1チップの拡散コードで拡散された(すなわちQPSK変調された)OFDM−CDMA信号が形成される。各OFDM−CDMA処理部321〜324の出力は加算器336で加算される。これにより加算器336からは、2ビット分のユーザデータU1(k)が4チップの拡散コードで拡散され、拡散されたチップがそれぞれ直交した4つのサブキャリアに重畳されたQPSK−OFDM−CDMA信号が出力される。
【0098】
図14に戻って説明する。OFDM送信装置300は各送信処理ブロック301〜304から出力されるQPSK−OFDM−CDMA信号を、各送信処理ブロック301〜304に対応して設けられた移相器311〜314に送出する。各移相器311〜314は上述したこの実施の形態の原理の項で説明した規則に従って、各グループ間の信号が(360/(m×N))°=(360/(4×4))°=22.5°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。
【0099】
具体的には、移相器311、312、313、314はそれぞれ、入力したQPSK−OFDM−CDMA信号の位相を22.5°、45°、67.5°、90°分だけ回転させる。これにより各グループ間の信号が互いに同じ直線上で重なることなく22.5°の間隔をもった直線上で変動するようになる。
【0100】
これを、図16を用いて説明する。先ず、説明を簡単化するために、送信処理ブロック301及び移相器311の動作のみについて説明する。QPSK変調では、ユーザデータU1(k)に応じて、変調信号の信号点は図中A点、B点、C点、D点のいずれかとなる。これらの信号点を偶対称コードを用いて拡散処理した場合、A点のシンボルは直線L10上を変動し、B点のシンボルは直線L14上を変動し、C点のシンボルは直線L10上を変動し、D点のシンボルは直線L14上を変動する。
【0101】
また奇対称コードを用いた場合も、それぞれの信号軌跡の位相がπ/2だけ回転するだけで、A点〜D点の各シンボルの拡散処理後の信号軌跡は直線L10又はL14上を変動するようになる。このようにQPSK変調の場合、偶対称コード又は奇対称コードを用いた場合の信号軌跡は、それぞれA点、C点及びB点、D点を含む互いに直交した直線L10及びL14上を変動するようになる。
【0102】
そして移相器311はこれらの直線L10及びL14を22.5°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック301の出力の信号軌跡が直線L11及びL15上を変動するようにする。また移相器312は直線L10及びL14を45°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック302の出力の信号軌跡が直線L12及びL16上を変動するようにする。
【0103】
移相器313は直線L10及びL14を67.5°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック303の出力の信号軌跡が直線L13及びL17上を変動するようにする。さらに移相器314は直線L10及びL14を90°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック304の出力の信号軌跡が直線L14及びL10上を変動するようにする。
【0104】
かくして、各送信処理ブロック301〜304から出力された直線L10及びL14上を変動する信号が移相器311〜314により、互いに重ならずかつ同じ角度間隔をもった直線L10〜L1上をそれぞれ変動する送信OFDM−CDMA信号とされる。
【0105】
この結果、I−Q平面上の同じ方向に信号点が集中しないようにできることにより、有効にピーク電圧を抑制することができる。
【0106】
(3)効果
以上の構成によれば、1ユーザデータ分のOFDM−CDMA信号処理を単位処理グループとし、各グループにおいて偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散処理し、かつQPSK変調等のm値PSK変調を用いる場合、各グループ間の信号が(360/(m×N))°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与えるようにしたことにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を有効に抑制できる。
【0107】
(他の実施の形態)
なお上述の実施の形態では、拡散処理手段により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段を、図7及び図15に示すように、各サブキャリアと拡散により得られたチップとを乗算する乗算器により構成する場合について述べたが、本発明の直交マルチキャリア変調手段はこれに限らず、高速フーリエ変換により実現するようにしてもよい。
【0108】
また実施の形態3では、送信データをQPSK変調する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、8相PSK等の他の変調方式に適用することもできる。例えば8相PSKを用い4つのユーザデータをOFDM−CDMA信号として送信する場合には、上述した(360/(m×N))°の式に基づいて、各ユーザデータのOFDM−CDMA信号の変動する直線が(360/(8×4))°=11.25°の間隔で配列するように位相オフセットを与えればよい。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、OFDM−CDMA信号を形成する場合に、各送信データについての変調信号の信号点がI−Q平面において異なる直線上を変動するようにしたことにより、信号点を一様に分散させることができ、この結果送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各サブキャリア(2N個)に割り当て得られる送信シンボル(1シンボル分)を示す図
【図2】偶対称コードによる拡散出力を示す図
【図3】奇対称コードによる拡散出力を示す図
【図4】偶対称コードにより得られた拡散出力信号のI−Q平面上での信号軌跡を示す図
【図5】奇対称コードにより得られた拡散出力信号のI−Q平面上での信号軌跡を示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係るOFDM送信装置の構成を示すブロック図
【図7】送信処理ブロックの構成及び信号波形を示す図
【図8】実施の形態のように同数の偶対称コード及び奇対称コードを用いた場合と、そうでない場合のピーク抑制効果の比較の説明に供するベクトル図
【図9】本発明の実施の形態2の原理の説明に供する図
【図10】本発明の実施の形態2に係るOFDM送信装置の構成を示すブロック図
【図11】実施の形態2の移相器による位相回転動作の説明に供する図
【図12】本発明の実施の形態3の原理の説明に供する図
【図13】本発明の実施の形態3の原理の説明に供する図
【図14】本発明の実施の形態3に係るOFDM送信装置の構成を示すブロック図
【図15】送信処理ブロックの構成を示すブロック図
【図16】実施の形態3の移相器による位相回転動作の説明に供する図
【図17】変調処理前のディジタルシンボルの状態を示す模式図
【図18】周波数領域拡散方式での変調処理後の各チップの配置を示す模式図
【図19】従来のCDMA方式を組み込んだOFDM送信装置の構成を示す図
【図20】図19の送信処理ブロックの構成及び信号波形を示す図
【符号の説明】
100、200、300 OFDM送信装置
101〜104、301〜304 送信処理ブロック(OFDM−CDMA送信処理ブロック)
105 拡散コード発生器
106 コード割当部
130 CDMA処理部
140 OFDM処理部
201〜204、311〜314 移相器
321〜324 OFDM−CDMA処理部
U1(k)〜U4(k) ユーザデータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式にCDMA(Code Division Multiple Access)方式を組み合わせて大容量の送信データを無線伝送するようになされたOFDM送信装置及びOFDM送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の送信装置では、OFDM変調方式により得られる送信データを高速で伝送できるといった長所と、CDMA変調方式により得られる干渉及び雑音に強いといった長所とを有効に利用することにより、多数の通信端末に高品質の送信データを高速で伝送し得るようになっている。
【0003】
OFDM方式とCDMA方式を組み合わせた通信方式(以下、これをOFDM−CDMA方式と呼ぶ)には、大別して、時間領域拡散方式と周波数領域拡散方式とがある。時間領域拡散方式は、拡散符号によってチップ単位に拡散した各拡散データを同一のサブキャリア内で時間方向に配置するものである。一方、周波数領域拡散方式は、チップ単位に拡散した各拡散データを異なるサブキャリアに割り当てて配置するものである。
【0004】
以下、周波数領域拡散方式について説明する。図17は、変調処理前のディジタルシンボルの状態を示す模式図であり、図18は、周波数領域拡散方式での変調処理後の各チップの配置を示す模式図である。周波数領域拡散方式では、直列データ系列であるN個のディジタルシンボル(図17)の各シンボルに対して、拡散率Mの拡散符号が乗算される。
【0005】
拡散後のチップはM個並列的に、1シンボルづつ順次IFFT(逆高速フーリエ変換)処理がなされる。この結果、MサブキャリアのOFDMシンボルがN個生成される。つまり、周波数領域拡散方式では、拡散後のチップが、それぞれの時間において周波数軸上に配置される形になる(図18)。換言すれば、拡散後のチップが、それぞれ異なるサブキャリアに配置される。
【0006】
この周波数拡散方式を実現する従来のOFDM送信装置の構成例を、図19及び図20に示す。図19及び図20では、4つのサブキャリアを形成し、かつ4ユーザにそれぞれ異なる送信データを送信するようになっている。図19に示すように、OFDM送信装置1はユーザ分だけ設けられた送信処理ブロック11〜14には、各ユーザに送信するユーザデータU1(k)〜U4(k)がそれぞれ入力される。
【0007】
送信処理ブロック11〜14は入力データに対してそれぞれ異なる拡散コードを用いて各ユーザデータU1(k)〜U4(k)を拡散処理する。図19の例では、拡散コードとして「1100」、「0110」、「0101」、「1001」を用いる。因みに、これら4つの拡散コードは1に対して+1、0に対して−1を対応させて相互相関をとるとどの組合わせも零になるので、受信側で同じコードを用いて逆拡散することによってユーザ毎にシンボルを分離できる。例えば「1100」と「0101」が多重されていても、その相互相関は1×(−1)+1×1+(−1)×(−1)+(−1)×1=0なので「1100」のコードで受信すると「0101」で拡散されたシンボルは0になる。
【0008】
また送信処理ブロック11〜14は、拡散処理により得られた各チップによりそれぞれ異なるサブキャリアを変調する。加算回路15では、各送信処理ブロック11〜14により得られたOFDM−CDMA信号が加算される。
【0009】
各送信処理ブロック11〜14は、図20に示すように構成されている。図20は、送信処理ブロック11を示し、ユーザデータU1(k)を拡散コード「1100」で拡散する。先ず、ユーザデータU1(k)がコピー回路20に入力される。コピー回路20により複製されたサブキャリア分のユーザデータU1(k)は、CDMA処理部40を形成する各乗算回路21〜24に送出される。
【0010】
乗算回路21〜24は、拡散コード「1100」に対応した乗算値をユーザデータU1(k)の各シンボルに乗算する(拡散コード「1100」の「1」に対して「+1」を、「0」に対して「−1」を対応させている)。具体的には、乗算回路21では乗算値「+1」が乗算され、乗算回路22では乗算値「+1」が乗算され、乗算回路23では乗算値「−1」が乗算され、乗算回路24では乗算値「−1」が乗算される。
【0011】
各乗算回路21〜24の乗算結果は、OFDM処理部50の乗算回路31〜34に送出される。各乗算器31〜34では、それぞれ周波数拡散出力であるシンボルと、シンボルレートTs−1(ユーザデータのシンボル時間長をTsとする)の3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍の周波数のサブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。因みに、ここで言っている3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍とは、複素数表現されたサブキャリアの周波数ej2πfctのfcが(3/2)Ts、(1/2)Ts、(−1/2)Ts、(−3/2)Tsであるという意味である。
【0012】
乗算回路31〜34により得られた、拡散チップで変調された変調サブキャリア信号は、加算器51によりそれらが全て加算され、送信出力端52からは送信OFDM−CDMA信号が出力される。
【0013】
なおこの従来例の構成では、信号は全て実数値(BPSK変調を想定)として扱ってきたが、複素数(QPSK変調など)の場合も同様である。この場合は信号も拡散コードも加算器も乗算器も全て複素数に対応するものに置き換えるだけでよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のOFDM送信装置では、全サブキャリアの送信シンボルが一致するときにピーク振幅を生じる。つまり、送信シンボルが同じような位相になったときに、最も大きな合成信号電圧が発生する。
【0015】
単純に考えると、シングルキャリアのピーク電圧をPとし平均信号電圧をaとすると、2キャリアのピーク電圧は2×Pとなり平均信号電圧は√2×aとなる。
【0016】
このピーク電圧が送信電力増幅器の入力レンジ内に入るようにバックオフを大きくとると電力効率が低下する。一方、バックオフを小さくすると上記ピーク振幅発生時に大きな非線形歪みを生じて不要電波を放射するなどの問題があった。
【0017】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、CDMA方式を組み込んだOFDM送信装置において、複数サブキャリアの合成信号のピーク電圧を抑制し得るOFDM送信装置及びOFDM送信方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明のOFDM送信装置は、拡散コードとして偶対称コード及び奇対称コードを用いて送信データを拡散する拡散処理手段と、拡散処理手段により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段とを具備する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、拡散処理手段では、偶対称コード又は奇対称コードに応じて送信データの1シンボルが偶対称又は奇対称のチップへと拡散される。直交マルチキャリア変調手段では、偶対称コードにより拡散された拡散チップについてはI−Q平面上の同一円周上の同一起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。一方、奇対称コードにより拡散された拡散チップについてはI−Q平面上の同一円周上であって位相が180°異なる起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。この結果、偶対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、所定の直線上を変動するようになる。また奇対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、上記偶対称コードの直線とI−Q平面上で直交する直線上を変動するようになる。これにより直交マルチキャリア変調手段から出力される合成信号ベクトルは、互いに直交した直線上を変動する信号ベクトルを合成したものとなるので、I−Q平面上の同じような位置に信号点が集中する場合と比較して、合成信号ベクトルの大きさを小さくできる。このように拡散コードとして偶対称コードと奇対称コードを用いることにより、直交マルチキャリア変調後の合成信号ベクトルを互いに直交する直線上を変動する信号点の合成ベクトルとすることができるので、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0020】
また本発明のOFDM送信装置は、複数の送信データを偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散処理する拡散処理手段と、各送信データについての拡散処理後のチップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段と、直交マルチキャリア変調手段から出力される各送信データについての変調信号の位相を各送信データについての変調信号毎に回転させる位相回転手段とを具備する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、変調後の各送信データの合成信号軌跡はI−Q平面の直線上を変動するようになるが、各送信データについての直線が重なり合っていると、最終的に直交マルチキャリア変調手段から出力される合成信号は、その直線方向のベクトルが大きくなってしまうので、位相回転手段によって位相回転処理を行うことにより、直線同士が重ならないようにする。この結果、信号点を一段と分散させることができるようになるので、一段とOFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0022】
また本発明は、上記位相回転手段は、I−Q平面上において直線上を変動する各送信データについての変調信号軌跡が、I−Q平面上においてほぼ等角度間隔で配置するように位相を回転させる構成を採る。
【0023】
この構成によれば、拡散処理及び直交マルチキャリア変調処理が施された各送信データについての信号点をI−Q平面上にほぼ一様に分布させることができるようになるので、一段と送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0024】
また本発明は、送信データがNグループであり、直交マルチキャリア変調手段から出力される直交マルチキャリアCDMA信号がm値のPSK変調信号である場合、上記位相回転手段は、各送信データの変調信号軌跡が変動する直線がI−Q平面上において360°/(m×N)の角度間隔で配置するように変調信号の位相を回転させる構成を採る。
【0025】
この構成によれば、例えば送信データ4個あり、直交マルチキャリアCDMA信号がQPSK変調信号(m=4)の場合には、移動回転手段は、各送信データの信号軌跡が変動する直線が22.5°の角度間隔で配置するように変調信号の位相を回転させる。この結果、Nグループの送信データがm値のPSK変調信号された場合に、最終的なOFDM−CDMA信号の信号点をI−Q平面上の一方向に集中させることなく、一様に分散させることができる。これにより、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0026】
また本発明は、上記拡散処理手段は、ほぼ同数の偶対称コードと奇対称コードを用いて拡散処理を行う構成を採る。
【0027】
この構成によれば、偶対称コードにより拡散された送信データの拡散チップのI−Q平面での合成信号点と、奇対称コードにより拡散された送信データの拡散チップのI−Q平面での合成信号点は、互いに直交する直線上を変動するようになるが、このとき偶対称コードを用いて拡散される送信データの数と奇対称コードを用いて拡散される送信データの数がほぼ同数であれば、直交マルチキャリア変調手段から出力される最終的なOFDM−CDMA信号の合成信号ベクトルは、正方形の隣接する2辺のベクトルについての合成ベクトルとなる。この結果、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と抑制できるようになる。
【0028】
また本発明の無線基地局装置は、上記OFDM送信装置を備える構成を採る。
【0029】
また本発明のOFDM送信方法は、拡散コードとして奇対称コード又は偶対称コードを用いて送信データを拡散処理し、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する。
【0030】
この方法によれば、偶対称コード又は奇対称コードに応じて送信データの1シンボルが偶対称又は奇対称のチップへと拡散される。偶対称コードにより拡散された互いに対称位置にある拡散チップを、位相が逆相のサブキャリアに割り当てれば、I−Q平面の同一円周上の同一起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。一方、奇対称コードにより拡散された拡散チップについてはI−Q平面上の同一円周上であって位相が180°異なる起点から互いに反対方向に同じ角度ずつ位相が回転する信号点が形成される。この結果、偶対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、所定の直線上を変動するようになる。また奇対称コードで拡散されたシンボルの直交マルチキャリア変調後の合成信号点は、上記偶対称コードの直線とI−Q平面上で直交する直線上を変動するようになる。これにより直交マルチキャリア変調手段から出力される合成信号ベクトルは、互いに直交した直線上を変動する信号ベクトルを合成したものとなるので、I−Q平面上の同じような位置に信号点が集中する場合と比較して、合成信号ベクトルの大きさを小さくできる。このように拡散コードとして偶対称コードと奇対称コードを用いることにより、直交マルチキャリア変調後の合成信号ベクトルを互いに直交する直線上を変動する信号点の合成ベクトルとすることができるので、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0031】
また本発明のOFDM送信方法は、送信データを複製し、複製した送信データそれぞれに対して偶対称拡散コードの各チップを割り当てて拡散処理を行い、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するステップと、送信データとは異なる送信データを複製し、複製した送信データそれぞれに対して奇対称拡散コードの各チップを割り当てて拡散処理を行い、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するステップと、偶対称拡散コードを用いて形成された直交マルチキャリアCDMA信号と奇対称拡散コードを用いて形成された直交マルチキャリアCDMA信号を合成するステップとを有するようにする。
【0032】
この方法によれば、偶対称コードを用いて形成される第1の送信データについての直交マルチキャリアCDMA信号の信号軌跡と、奇対称コードを用いて形成される第2の送信データについての直交マルチキャリアCDMA信号の信号軌跡は、I−Q平面上の互いに直交する直線上を変動するようになる。この結果、第1の送信データについての送信シンボル点と第2の送信データについての送信シンボル点を分散させることができることにより、OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、OFDM−CDMA信号を形成する場合に、各送信データについての変調信号の信号点がI−Q平面上の異なる直線上を変動するようにしたことである。これにより信号点を一様に分散させることができことにより、ピーク電圧を抑制し得る。
【0034】
このため本発明では、送信データを偶対称又は奇対称の拡散コードを用いて拡散する。また本発明では、偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるように、互いに直交関係にある複数サブキャリアに割り当てることでOFDM−CDMA信号を形成する。
【0035】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
(実施の形態1)
(1)原理
先ず、この実施の形態の原理について、図1〜図5を用いて説明する。最初に、「偶対称又は奇対称の拡散コードを用いると各コードの送信信号軌跡がI−Q平面上で直線上でのみ変動する」原理を説明する。図1は周波数領域拡散前の各サブキャリアに割り当てられるBPSK送信シンボル(「+1」送信時)を示す。つまり、図1全体が送信データの1シンボル分であり、これらが(2×N)個のサブキャリアに割り当てられる。
【0037】
周波数領域拡散を行う場合にはこれらは共通の振幅を有するので、拡散出力には周波数領域拡散コードそのもの(又は「−1」送信時は符号反転コード)が現れる。この結果、送信データ1シンボル分の偶対称コードによる拡散出力は、図2に示すように偶対称となる。また奇対称コードによる拡散出力は、図3に示すように奇対称になる。
【0038】
次に図2の偶対称出力における中心から±k個離れたサブキャリアペアに注目して信号軌跡を描くと、図4のようになる。信号帯域の中心周波数を0[Hz]とみなしてI−Q平面を考えると、送信シンボル「+1」はI軸上(1,0)点にあり、+kのサブキャリアはそこから左回り、−kのサブキャリアは逆方向に等速度で回転する。
【0039】
従ってこれらのベクトル加算結果は常にI軸上にあり、結果として偶対称出力のマルチキャリア信号軌跡はI軸上での変動のみになる。同様に奇対称出力の場合は図5に示すように、+kのサブキャリアは(1,0)点から時計回りに、−kのサブキャリアは(−1,0)点から反時計回りに回転する。従って、そのベクトル加算結果はQ軸上にあり、結果として奇対称出力のマルチキャリア信号軌跡はQ軸上での変動のみになる。
【0040】
ここでは、サブキャリア数が偶数でBPSK変調の場合について説明したが、サブキャリア数が奇数の場合は直流成分を追加するのみでよく、BPSK変調以外の場合の信号軌跡は各サブキャリアペアの開始位置をその信号シンボル座標から描き始めればよいだけである。結果としていずれの場合にも周波数領域拡散において偶対称又は奇対称の拡散コードを用いると各コードの送信信号軌跡はI−Q平面の直線上でのみ変動することがいえる。
【0041】
因みに、このようなサブキャリアペアを作るためには、偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるように、互いに直交関係にある複数サブキャリアに割り当てる必要がある。
【0042】
ここで偶対称及び奇対称になる拡散コードを生成するには、例えばIMT−2000でも採用されているOVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor)生成回路を用いればよい。このOVSF生成回路では、偶対称コードと奇対称コードを同数ずつ得ることができる。
【0043】
さらにセル認識のためのスクランブルは、周波数方向には偶対称又は奇対称で時間方向には任意のコードを用いることにより可能である。
【0044】
(2)構成
図6に、本発明の実施の形態1に係るOFDM送信装置を示す。OFDM送信装置100は各ユーザデータU1(k)〜U4(k)に対応するOFDM−CDMA送信処理ブロック(以下これを単に送信処理ブロックと呼ぶ)101〜104を有する。この実施の形態の場合、各送信処理ブロック101〜104はBPSK変調処理を行うようになっている。
【0045】
各送信処理ブロック101〜104には、拡散コード発生器105により発生された偶対称コード及び奇対称コードがコード割当部106を介して入力される。コード割当部106は偶対称コードが割り当てられる送信処理ブロック101〜104の数と奇対称コードが割り当てられる送信処理ブロック101〜104の数が同数となるように、偶対称コード及び奇対称コードを選択して各送信処理ブロック101〜104に拡散コードを割り当てる。
【0046】
各送信処理ブロック101〜104は、図7に示すように構成されている。ここではユーザデータU1(k)を処理する送信処理ブロック101について説明する。送信処理ブロック101のコピー部110にはユーザデータU1(k)が入力され、コピー部110はユーザデータU1(k)をサブキャリア数に対応した数だけ複製する。
【0047】
複製された複数のユーザデータU1(k)は、CDMA処理部130の各乗算器111〜114に入力される。また各乗算器111〜114のコード入力端111aからは、コード割当部106(図6)から出力された偶対称コード又は奇対称コードが入力される。送信処理ブロック101には、偶対称コード「1001」が入力される。
【0048】
そして各乗算器111〜114には、偶対称コード「1001」をチップ単位に分割した「+1」、「−1」、「−1」、「+1」が乗算値として入力される(コード「1001」の「1」に対して「+1」を、「0」に対して「−1」を対応させる)。
【0049】
このように乗算器111〜114は、各サブキャリアに割り当てられるユーザデータU1(k)にコード入力端111a〜114aから入力されたコードを掛け合わせることにより周波数領域拡散処理を行う。この結果、CDMA処理部130からは、偶対称又は奇対称となる拡散処理後のチップが得られる。送信処理ブロック101のCDMA処理部130からは乗算器112と乗算器113を境として偶対称となる拡散処理後のチップが得られる。
【0050】
CDMA処理部130から出力される周波数拡散出力である各チップは、OFDM処理部140の各乗算器121〜124に送出される。各乗算器121〜124では、それぞれ周波数拡散出力であるチップと、入力端121a〜124aから入力されるシンボルレートTs−1(送信シンボル列のシンボル時間長をTsとする)の3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍の周波数のサブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。因みに、ここで言っている3/2倍、1/2倍、−1/2倍、−3/2倍とは、複素数表現されたサブキャリアの周波数ej2πfctのfcが(3/2)Ts、(1/2)Ts、(−1/2)Ts、(−3/2)Tsであるという意味である。
【0051】
このようにOFDM処理部140は、CDMA処理部130により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する。加算器150は、各乗算器121〜124の出力を加算する。これにより出力端151からは、1ユーザ分のOFDM−CDMA信号が出力される。
【0052】
他の送信処理ブロック102〜104は、上述した送信処理ブロック101と同じ周波数のサブキャリアを、それぞれのユーザデータU2(k)〜U4(k)を与えられた偶対称又は奇対称の拡散コードで拡散して得たチップで変調することにより、それぞれのユーザデータU2(k)〜U4(k)が重畳されたOFDM−CDMA信号を形成する。
【0053】
OFDM送信装置100は、このように各送信処理ブロック101〜104により形成された複数ユーザ分のOFDM−CDMA信号を加算器107によって加算することにより、複数のユーザデータU1(k)〜U4(k)が周波数領域拡散された送信OFDM−CDMAを形成する。
【0054】
(3)動作
以上の構成において、送信処理ブロック101には偶対称コードが入力されるので、送信処理ブロック101から出力されるOFDM−CDMA信号の信号軌跡は、I−Q平面のI軸上を変動するようになる。同様に送信処理ブロック102にも偶対称コードが入力されるので、送信処理ブロック102から出力されるOFDM−CDMA信号の信号軌跡も、I−Q平面のI軸上を変動するようになる。
【0055】
これに対して、送信処理ブロック103、104には奇対称コードが入力されるので、送信処理ブロック103、104から出力されるOFDM−CDMA信号の信号軌跡は、I−Q平面のQ軸上を変動するようになる。
【0056】
従って、送信処理ブロック101及び102から出力されるOFDM−CDMA信号の加算結果はI軸上を変動すると共に、送信処理ブロック103及び104から出力されるOFDM−CDMA信号の加算結果はQ軸上を変動する。この結果、加算器107から最終的に出力される送信OFDM−CDMA信号のI−Q平面上のベクトルは、I軸上を変動するベクトルとQ軸上を変動するベクトルの合成ベクトルとなる。
【0057】
これにより最終的な合成ベクトルは互いに直交するベクトルの合成ベクトルとなるので、合成ベクトルを小さくすることができる。この結果、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を小さくできる。
【0058】
さらにコード割当部106により、偶対称コードが割り当てられる送信処理ブロックの数と奇対称コードが割り当てられる送信処理ブロックの数が同数とされているので、偶対称コードが割り当てられた送信処理ブロック101及び102から出力される信号を加算して得られるI軸上のピークと、奇対称コードが割り当てられた送信処理ブロック103及び104から出力される信号を加算して得られるQ軸上のピークは、ほぼ同じ値となる。
【0059】
この結果、合成ベクトルは、正方形の互いに隣接する2辺のベクトルの合成となるので、一段と小さな合成ベクトルを得ることができる。これにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と小さくできる。
【0060】
例えば各送信処理ブロック101〜104から出力されるOFDM−CDMA信号のピークを1とした場合、この実施の形態のOFDM送信装置100における送信OFDM−CDMA信号のピーク値は、図8(a)に示すように、2√2となる。
【0061】
これに対して例えば偶対称コードを送信処理ブロック101にのみ割り当て、奇対称コードを送信処理ブロック102〜104に割り当てた場合を考える。この場合、図8(b)に示すように、送信処理ブロック101から出力される信号のピークはI軸上にあり、その値は1である。これに対して、送信処理ブロック102〜104から出力される信号のピークはQ軸上にあり、その値は3となる。この結果、それらの合成ベクトルの大きさ、つまり送信OFDM−CDMA信号のピークは√10(>2√2)となる。
【0062】
(4)効果
以上の構成によれば、OFDM−CDMA変調方式を用いて送信データを変調して送信する場合に、拡散コードとして偶対称コード及び奇対称コードを用いて送信データを拡散し、拡散処理により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するようにしたことにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を有効に抑制することができる。この結果、受信側で歪みの少ない復調データを得ることができるようになる。
【0063】
また偶対称コードによりOFDM−CDMA信号を形成する送信処理ブロック101、102と、奇対称コードによりOFDM−CDMA信号を形成する送信処理ブロック103、104を同数としたことにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と抑制することができる。
【0064】
(実施の形態2)
(1)原理
この実施の形態では、偶対称コード及び奇対称コードによる拡散処理により得られるOFDM−CDMA信号を各々N/2個、計N個のグループに分けると、各々のグループの信号がI−Q平面上の同一直線上で変動することに着目して、各グループの信号に対して位相オフセットを与えることにより、各グループの信号を同じ角度間隔の直線上で変動させる。これにより各グループ信号の合成信号のピークをI−Q平面上で一様に分散できることにより、最終的な送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を一段と抑制し得る。
【0065】
ここで拡散コードの多重コード数を(M×N)個とすると、各グループにはM個の拡散コードが割り当てられる。そして図9に示すように、各グループ間の信号が(180/N)°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。すると各グループでのピーク振幅値は通常の1コード時のピークのM倍となる。従って図9の対称性を考えると、各グループのピーク値を加算して得られる総合ピーク値は、次式の値が掛けられたものとなる。
【0066】
【数1】
従って、総合ピーク値は通常のコード多重時と比較して、次式で示すように低減される。
【0067】
【数2】
ここでこれらの処理は、各グループの信号軌跡が、図9のようになるように位相オフセットを与えながらコード多重を行うだけなので、送信電力が変わることはない。従って、上記のピーク値低減効果はそのままピークファクタの低減となる。また上記位相オフセット値を受信側でも既知の値とすれば、受信側でオフセット分だけ位相を戻せばよいので、伝送特性が劣化することはない。
【0068】
(2)構成
図6との対応部分に同一符号を付して示す図10において、200は全体として本発明の実施の形態2に係るOFDM送信装置の構成を示す。OFDM送信装置200は、各送信処理ブロック101〜104から出力されるOFDM−CDMA信号の位相を所定角度だけ回転させる移相器201〜204を有する。
【0069】
この実施の形態の場合、上記グループ数Nは4となっているので、移相器201〜204は各グループの信号軌跡が(180/4)°=45°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。具体的には、移相器201、202、203、204は、それぞれ入力信号の位相を、45°、90°、45°、90°だけ回転させるようになっている。
【0070】
この結果、送信処理ブロック101から出力されるI軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器201により45°だけ位相オフセットが与えられることにより、図11に示す直線L1上を変動するようになる。また送信処理ブロック102から出力されるI軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器202により90°だけ位相オフセットが与えられることにより、直線L2(Q軸)上を変動するようになる。
【0071】
また送信処理ブロック103から出力されるQ軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器203により45°だけ位相オフセットが与えられることにより、直線L3上を変動するようになる。さらに送信処理ブロック104から出力されたQ軸上を変動するOFDM−CDMA信号が移相器204により90°だけ位相オフセットが与えられることにより、直線L4(I軸)上を変動するようになる。
【0072】
移相器201〜204によって位相オフセットが与えられた各ユーザデータU1(k)〜U4(k)についてのOFDM−CDMA信号は加算器205によって加算され、出力端206を介して送信OFDM−CDMA信号が出力される。
【0073】
(3)動作
以上の構成において、OFDM送信装置200から出力される送信OFDM−CDMA信号の信号軌跡は、図11の直線L1〜L4上を変動する信号が合成されたものとなる。ここで各直線L1〜L4は、I−Q平面上で原点を中心として全ての方向に分散するように配置されているので、その合成ベクトルの大きさもある一つの方向に突出することはない。この結果、OFDM送信装置200から出力される送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制することができる。
【0074】
ここで各移相器201〜204から出力されるOFDM−CDMA信号のI−Q平面上でのピーク電圧を1とし、合成信号のピーク電圧が最も大きくなる状態(各信号の信号点が同じような方向にあるとき)として、各送信処理ブロック101、102、103、104の信号点が(I,Q)=(1/√2,1/√2)、(0,1)、(−1/√2,1/√2)、(−1,0)に存在する場合を考える。このときの合成信号の信号点は(I,Q)=(−1,1+√2)となる。よってベクトルの大きさは√(4+2√2)となる。
【0075】
同じ条件で、実施の形態1のOFDM送信装置100のピーク電圧と比較する。OFDM送信装置100では、各送信処理ブロック101、102、103、104の信号点が(I,Q)=(1,0)、(1,0)、(0,1)、(0,1)となるとき合成信号が最も大きくなり、そのベクトルの大きさは、2√2となる。
【0076】
従って、この実施の形態の合成信号のベクトルの大きさ√(4+2√2)の方が、実施の形態1の合成信号のベクトルの大きさ2√2よりも小さくなるので、この実施の形態のOFDM送信装置200の方がピーク抑圧効果が大きいことがわかる。
【0077】
すなわち実施の形態1のOFDM送信装置100では、送信処理ブロック101と送信処理ブロック102から出力されるOFDM−CDMA信号は共にI軸上を変動するので、それらはI軸上で大きく変動するようになる。同様に、送信処理ブロック103と送信処理ブロック104から出力されるOFDM−CDMA信号は共にQ軸上を変動するので、それらはQ軸上で大きく変動するようになる。
【0078】
これに対して、この実施の形態のOFDM送信装置200では、同じ偶対称コードで拡散されて得られた信号であっても、I軸のみを変動させるのではなく、それらを異なる直線上で変動させるようにしているので、ピークの生じる方向を一段と分散させることができる。奇対称コードにより拡散されて得られた信号についても同様である。
【0079】
因みに、これは従来のように単に拡散コードにより得られた信号をI−Q平面上をランダムに分散させることとは全く異なり、あくまでも偶対称コード又は奇対称コードにより直線上を変動する信号について、その直線を同じような方向に向けないために、その直線の方向を分散させるのである。
【0080】
つまり、偶対称又は奇対称の拡散コードを用いることにより、送信信号軌跡をI−Q平面上の直線上でのみ変動させ、位相オフセットを適宜選定することにより、送信信号軌跡が変動する上記直線をできるだけ90°に近い角度となるようにする。この結果、I−Q平面上での送信信号軌跡の合成ベクトルを小さくできることにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク振幅を低減し得るようになっている。
【0081】
(4)効果
以上の構成によれば、偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散することによりI軸又はQ軸上を変動するようになされた各グループのOFDM−CDMA信号を、各グループ毎に所定の位相オフセットを与えて同じ角度間隔の直線上で変動するようにしたことにより、一段とピーク電圧を抑制し得るOFDM送信装置200を実現できる。
【0082】
(実施の形態3)
(1)原理
上述の実施の形態1及び実施の形態2では、OFDM送信装置100、200の各送信処理ブロック101〜104において、BPSK変調を処理を行う場合について述べたが、この実施の形態では、各送信処理ブロックにおいて、QPSK変調等のm値PSK変調処理を行う場合について考える。
【0083】
この実施の形態でも、上述した実施の形態2と同様に、偶対称コード及び奇対称コードによる拡散により得られるOFDM−CDMA信号を各々N/2個、計N個のグループに分けると、各々のグループの信号がI−Q平面上の同一直線上で変動することに着目して、各グループの信号に対して位相オフセットを与えることにより、各グループの信号を同じ角度間隔の直線上で変動させる。
【0084】
ここで多重コード数を(M×N)個とすると、各グループにはM個の拡散コードが割り当てられる。そして各送信処理ブロックがm値PSK変調を行うことを考慮して、図12に示すように、各グループ間の信号が(360/(m×N))°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。すると各グループでのピーク振幅値は通常の1コード時のピークのM倍となる。
【0085】
従って実施の形態2と同様に、図12の対称性を考えると、この実施の形態の送信OFDM−CDMA信号の総合ピーク値は、通常のコード多重時と比較して、次式で示すように低減される。
【0086】
【数3】
ここで図12にQPSK変調を施した場合、図13に16値QAM変調を施した場合のこの実施の形態における送信OFDM−CDMA信号の信号軌跡を示す。図12において、QPSK変調での本来の信号点はA,B,C,Dの4点であり、偶対称コードと奇対称コードを用いているので、その信号軌跡は直線AC上又は直線BD上で変動する。
【0087】
つまり、信号軌跡が直線AC上となるのは、「偶対称コードでA点又はC点を送信した場合」あるいは「奇対称コードでB点又はD点を送信した場合」である。一方、信号軌跡が直線BD上となるのは、「偶対称コードでB点又はD点を送信した場合」あるいは「奇対称コードでA点又はC点を送信した場合」である。
【0088】
そこで、(360/m)°=(360/4)°=90°をN分割して各拡散コードのグループに割り当てれば、上述のようなピークファクタ抑圧効果が得られる。m値PSKに対しては信号点の最小位相差(360/m)°をN分割すればよいことがわかる。
【0089】
図13の16値QAM変調を施した場合において、16値QAM本来の信号点は黒丸で示した16点であり、偶対称コード及び奇対称コードのどちらのコードを用いたか、どの信号点を送信したかによって信号軌跡は変わるが、送信信号点を通過する直線又はそれに直交する直線上であることは明らかである。
【0090】
従って、信号点の最小位相差18.4°をN分割して各コードのグループに割り当てれば、上述と同様のピークファクタ抑圧効果を得ることができる。
【0091】
(2)構成及び動作
図10との対応部分に同一符号を付して示す図14において、300は全体として、本発明の実施の形態3に係るOFDM送信装置を示す。OFDM送信装置300は、各送信処理ブロック301〜304がQPSK変調処理を行うようになっている。ここで送信処理ブロック301、302には偶対称コードが入力され、送信処理ブロック303、304には奇対称コードが入力される。
【0092】
この実施の形態の各送信処理ブロック301〜304は、図15に示すように構成されている。ここではユーザデータU1(k)を処理する送信処理ブロック301について説明する。送信処理ブロック301のコピー部320にはユーザデータU1(k)が入力され、コピー部320はユーザデータU1(k)をサブキャリア数に対応した数だけ複製する。
【0093】
送信処理ブロック301は、サブキャリア数分だけ設けられ、それぞれ同一構成でなるOFDM−CDMA処理部321〜324を有する。以下、OFDM−CDMA処理部321の構成について説明する。
【0094】
OFDM−CDMA処理部321は、コピー部320により複製されたユーザデータU1(k)をスプリッタ回路330に入力する。スプリッタ回路330は入力されたデータを2系統に振り分ける。例えば「1」、「0」のデータが順次この順序で入力されると、第1の系統には「1」のデータが振り分けられ、第2の系統には「0」のデータが振り分けられる。
【0095】
乗算器331及び332には、上述した乗算器111(図7)と同様に拡散コードの1チップ分が入力される。従って乗算器331及び332では、全体として同じ拡散チップを、入力した2ビット分のデータに掛け合わせる処理が行われる。
【0096】
続く乗算器333、334ではそれぞれ、乗算器331、332の出力と、シンボルレートTs−1の3/2倍の周波数サブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。因みに、他のOFDM−CDMA処理部322〜324における乗算器333、334に対応する乗算器(図示せず)では、それぞれシンボルレートTs−1の1/2倍、−1/2倍、−3/2倍の周波数サブキャリア波形が時間を合わせて掛け合わされる。このとき乗算器334では、乗算器333で掛け合わされるサブキャリア波形に対してπ/2だけ位相がずれたサブキャリア波形が掛け合わされるようになっている。
【0097】
各乗算器333、334の出力は加算器335により加算される。これにより2ビット分のユーザデータU1(k)が1チップの拡散コードで拡散された(すなわちQPSK変調された)OFDM−CDMA信号が形成される。各OFDM−CDMA処理部321〜324の出力は加算器336で加算される。これにより加算器336からは、2ビット分のユーザデータU1(k)が4チップの拡散コードで拡散され、拡散されたチップがそれぞれ直交した4つのサブキャリアに重畳されたQPSK−OFDM−CDMA信号が出力される。
【0098】
図14に戻って説明する。OFDM送信装置300は各送信処理ブロック301〜304から出力されるQPSK−OFDM−CDMA信号を、各送信処理ブロック301〜304に対応して設けられた移相器311〜314に送出する。各移相器311〜314は上述したこの実施の形態の原理の項で説明した規則に従って、各グループ間の信号が(360/(m×N))°=(360/(4×4))°=22.5°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与える。
【0099】
具体的には、移相器311、312、313、314はそれぞれ、入力したQPSK−OFDM−CDMA信号の位相を22.5°、45°、67.5°、90°分だけ回転させる。これにより各グループ間の信号が互いに同じ直線上で重なることなく22.5°の間隔をもった直線上で変動するようになる。
【0100】
これを、図16を用いて説明する。先ず、説明を簡単化するために、送信処理ブロック301及び移相器311の動作のみについて説明する。QPSK変調では、ユーザデータU1(k)に応じて、変調信号の信号点は図中A点、B点、C点、D点のいずれかとなる。これらの信号点を偶対称コードを用いて拡散処理した場合、A点のシンボルは直線L10上を変動し、B点のシンボルは直線L14上を変動し、C点のシンボルは直線L10上を変動し、D点のシンボルは直線L14上を変動する。
【0101】
また奇対称コードを用いた場合も、それぞれの信号軌跡の位相がπ/2だけ回転するだけで、A点〜D点の各シンボルの拡散処理後の信号軌跡は直線L10又はL14上を変動するようになる。このようにQPSK変調の場合、偶対称コード又は奇対称コードを用いた場合の信号軌跡は、それぞれA点、C点及びB点、D点を含む互いに直交した直線L10及びL14上を変動するようになる。
【0102】
そして移相器311はこれらの直線L10及びL14を22.5°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック301の出力の信号軌跡が直線L11及びL15上を変動するようにする。また移相器312は直線L10及びL14を45°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック302の出力の信号軌跡が直線L12及びL16上を変動するようにする。
【0103】
移相器313は直線L10及びL14を67.5°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック303の出力の信号軌跡が直線L13及びL17上を変動するようにする。さらに移相器314は直線L10及びL14を90°だけ位相回転させることにより、送信処理ブロック304の出力の信号軌跡が直線L14及びL10上を変動するようにする。
【0104】
かくして、各送信処理ブロック301〜304から出力された直線L10及びL14上を変動する信号が移相器311〜314により、互いに重ならずかつ同じ角度間隔をもった直線L10〜L1上をそれぞれ変動する送信OFDM−CDMA信号とされる。
【0105】
この結果、I−Q平面上の同じ方向に信号点が集中しないようにできることにより、有効にピーク電圧を抑制することができる。
【0106】
(3)効果
以上の構成によれば、1ユーザデータ分のOFDM−CDMA信号処理を単位処理グループとし、各グループにおいて偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散処理し、かつQPSK変調等のm値PSK変調を用いる場合、各グループ間の信号が(360/(m×N))°の間隔の直線上で変動するように位相オフセットを与えるようにしたことにより、送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を有効に抑制できる。
【0107】
(他の実施の形態)
なお上述の実施の形態では、拡散処理手段により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段を、図7及び図15に示すように、各サブキャリアと拡散により得られたチップとを乗算する乗算器により構成する場合について述べたが、本発明の直交マルチキャリア変調手段はこれに限らず、高速フーリエ変換により実現するようにしてもよい。
【0108】
また実施の形態3では、送信データをQPSK変調する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、8相PSK等の他の変調方式に適用することもできる。例えば8相PSKを用い4つのユーザデータをOFDM−CDMA信号として送信する場合には、上述した(360/(m×N))°の式に基づいて、各ユーザデータのOFDM−CDMA信号の変動する直線が(360/(8×4))°=11.25°の間隔で配列するように位相オフセットを与えればよい。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、OFDM−CDMA信号を形成する場合に、各送信データについての変調信号の信号点がI−Q平面において異なる直線上を変動するようにしたことにより、信号点を一様に分散させることができ、この結果送信OFDM−CDMA信号のピーク電圧を抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各サブキャリア(2N個)に割り当て得られる送信シンボル(1シンボル分)を示す図
【図2】偶対称コードによる拡散出力を示す図
【図3】奇対称コードによる拡散出力を示す図
【図4】偶対称コードにより得られた拡散出力信号のI−Q平面上での信号軌跡を示す図
【図5】奇対称コードにより得られた拡散出力信号のI−Q平面上での信号軌跡を示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係るOFDM送信装置の構成を示すブロック図
【図7】送信処理ブロックの構成及び信号波形を示す図
【図8】実施の形態のように同数の偶対称コード及び奇対称コードを用いた場合と、そうでない場合のピーク抑制効果の比較の説明に供するベクトル図
【図9】本発明の実施の形態2の原理の説明に供する図
【図10】本発明の実施の形態2に係るOFDM送信装置の構成を示すブロック図
【図11】実施の形態2の移相器による位相回転動作の説明に供する図
【図12】本発明の実施の形態3の原理の説明に供する図
【図13】本発明の実施の形態3の原理の説明に供する図
【図14】本発明の実施の形態3に係るOFDM送信装置の構成を示すブロック図
【図15】送信処理ブロックの構成を示すブロック図
【図16】実施の形態3の移相器による位相回転動作の説明に供する図
【図17】変調処理前のディジタルシンボルの状態を示す模式図
【図18】周波数領域拡散方式での変調処理後の各チップの配置を示す模式図
【図19】従来のCDMA方式を組み込んだOFDM送信装置の構成を示す図
【図20】図19の送信処理ブロックの構成及び信号波形を示す図
【符号の説明】
100、200、300 OFDM送信装置
101〜104、301〜304 送信処理ブロック(OFDM−CDMA送信処理ブロック)
105 拡散コード発生器
106 コード割当部
130 CDMA処理部
140 OFDM処理部
201〜204、311〜314 移相器
321〜324 OFDM−CDMA処理部
U1(k)〜U4(k) ユーザデータ
Claims (8)
- 拡散コードとして偶対称コード及び奇対称コードを用いて送信データを拡散する拡散処理手段と、
前記拡散処理手段により形成された偶対称又は奇対称の拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段と
を具備することを特徴とするOFDM送信装置。 - 複数の送信データを偶対称コード又は奇対称コードを用いて拡散処理する拡散処理手段と、
各送信データについての拡散処理後のチップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する直交マルチキャリア変調手段と、
前記直交マルチキャリア変調手段から出力される各送信データについての変調信号の位相を前記各送信データについての変調信号毎に回転させる位相回転手段と
を具備することを特徴とするOFDM送信装置。 - 位相回転手段は、I−Q平面上において直線上を変動する各送信データについての変調信号軌跡が、I−Q平面上においてほぼ等角度間隔で配置するように位相を回転させる
ことを特徴とする請求項2に記載のOFDM送信装置。 - 送信データがNグループであり、直交マルチキャリア変調手段から出力される直交マルチキャリアCDMA信号がm値のPSK変調信号である場合、位相回転手段は、各送信データの変調信号軌跡が変動する直線がI−Q平面上において360°/(m×N)の角度間隔で配置するように変調信号の位相を回転させる
ことを特徴とする請求項3に記載のOFDM送信装置。 - 拡散処理手段は、ほぼ同数の偶対称コードと奇対称コードを用いて拡散処理を行う
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のOFDM送信装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のOFDM送信装置を備えることを特徴とする無線基地局装置。
- 拡散コードとして奇対称コード又は偶対称コードを用いて送信データを拡散処理し、
拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調する
ことを特徴とするOFDM送信方法。 - 送信データを複製し、複製した送信データそれぞれに対して偶対称拡散コードの各チップを割り当てて拡散処理を行い、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するステップと、
前記送信データとは異なる送信データを複製し、複製した送信データそれぞれに対して奇対称拡散コードの各チップを割り当てて拡散処理を行い、拡散処理後の各チップを、互いに対称なチップを互いに逆相のサブキャリアに割り当てるようにして、互いに直交関係にある複数サブキャリアを変調するステップと、
前記偶対称拡散コードを用いて形成されたマルチキャリアCDMA信号と前記奇対称拡散コードを用いて形成されたマルチキャリアCDMA信号を合成するステップと
を有することを特徴とするOFDM送信方法。
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