JP3545997B2 - エンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車用エンジンの冷媒(冷却水)をラジエータ回路及びバイパス回路を介して循環させる冷媒循環回路上に設置されるワックス式熱応動制御弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等には、走行時、エンジンからの高温冷却水をウォータポンプの圧力によりラジエータにて冷却し、この低温冷却水をエンジンのウオータジャケット内に再供給することにより、エンジンを冷却するような冷媒循環回路が設けられているとともに、この冷媒循環回路上には、エンジンへの冷却水の流量及び温度を調整するワックス式熱応動制御弁が設置されている。
【0003】
従来、このようなワックス式熱応動制御弁としては、例えば、本出願人が先に出願し公開された特開平10−19160号公報(先行技術)に開示してなるような構成を有するものが提案されている。この先行技術に記載の発明においては、エンジンへの冷却水管路内に弁本体をシールパッキンを介して設置している。そして、弁本体は、冷却水が通水可能な環状弁座と、この環状弁座の内周部にその外周部が所定の開弁ストローク範囲で摺接して接離自在に開閉動作する筒状弁体とで構成され、環状弁座の内周部が摺接する筒状弁体の外周部側にゴム製環状シールを設けてなるとともに、筒状弁体を環状弁座に対してスプリングの付勢力にて常に下流側方向に付勢させて閉弁状態が維持されるように組み付けられている。
【0004】
また、筒状弁体は、例えば、特公昭61−20697号公報に開示されているように、ワックス式熱応動伸縮素子に連動させることにより、自動的に開弁および閉弁動作が行われるように構成され、熱応動伸縮素子は、筒状ハウジング内に冷媒循環回路に流れる冷却水の温度変化により応動するワックスと、このワックスの膨脹/収縮にて伸縮駆動するプランジャとを有する。
【0005】
すなわち、上記したワックス式熱応動制御弁は、主に、エンジンの出口側のラジエータ回路上に設置され、エンジンからの冷却水が所望の設定温度、例えば、60℃を超えると、その高温冷却水の温度上昇に伴い、熱応動伸縮素子を構成するワックスの膨脹により、プランジャを軸方向に伸長動作させるとともに、このプランジャの伸長動作にて筒状ハウジングを相対的に移動させ、これにより、筒状弁体をスプリングの付勢力に抗して所定の開弁ストローク範囲で環状弁座から離間する方向(開弁方向)に移動させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来構造のワックス式熱応動制御弁にあっては、エンジンからの冷却水の水温上昇速度が速くて、ウォータポンプの圧力が高いと、図5に実線で示すように、筒状弁体の所定の開弁ストローク範囲Lにおいて、初期開弁ストローク範囲L1、例えば、3〜4mmから完全開弁ストローク範囲L2、例えば、8〜10mmに至る範囲で、ラジエータ内及びバイパス回路内に残量する低温な冷却水が、例えば、250〜300L(リットル)/minの過剰な流量Qでエンジンのウオータジャケット内に一気に流入する。これにより、水温のオーバーシュート、ハンチングが発生する。特に、冬季における暖気運転時のように、水温ハンチングの温度幅が大きいと、エンジンの冷却系全体に悪影響を与える。
【0007】
そこで従来、例えば、特開平7−305787号公報等に開示されているように、筒状弁体の外周部側に設けたゴム製環状シールの内周面円周方向に複数の切欠溝を上流側から下流側の冷媒流出方向に向けて形成し、図5に点線で示すように、筒状弁体の初期開弁ストローク範囲L1で少量の冷却水を流出させることにより、エンジンのウオータジャケット内に大量の低温冷却水が一気に流入するのを防止してなる構成を有するものが提案されている。しかしながら、このようなワックス式熱応動制御弁では、筒状弁体が板金等にてプレス成型されているため、筒状弁体の外周部に設けたゴム製環状シールに形成される切欠溝の形状の寸法精度が出しにくく、製品にバラツキが多い。これにより、筒状弁体の初期開弁ストローク範囲L1での冷却水の流量が不安定となるばかりでなく、構造的にも30〜40L(リットル)/minの範囲での流量調整が限度であり、水温ハンチングの発生を確実に防止することが困難である。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、筒状弁体の初期開弁ストローク範囲におけるエンジンへの過剰な低温冷却水の供給を防止して、水温ハンチングの発生を確実に防止することができるエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、エンジン冷媒循環回路上に設置される弁本体からなり、弁本体は、冷媒が通水可能な環状弁座と、環状弁座の内周部にその外周部が所定の開弁ストローク範囲で摺接して接離自在に開閉動作する筒状弁体と、筒状弁体を冷媒の温度に応じて駆動させるワックス式熱応動伸縮素子とを有するとともに、筒状弁体と環状弁座との摺接面間にゴム製環状シールを介在してなるエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁において、環状弁座の内周部側にゴム製環状シールを加硫成型にて一体に設け、ゴム製環状シールの内周面には円周方向に所望の間隔を置いて筒状弁体の初期開弁ストローク範囲で少量の冷媒が流出可能な複数の切欠溝を上流側から下流側の冷媒流出方向に向けて形成し、かつ、前記ゴム製環状シールの内周面略中間部に、前記筒状弁体の摺接面に摺接する内向き凸部を円周方向に一体に突出形成し、該内向き凸部を境として、前記各切欠溝の先端部側の一部を冷媒流出方向の下流側に位置するように設け、さらに、前記各切欠溝は縦断面において、上流側の溝深さが深い急傾斜面と、内向き凸部を越してから内周面側に屈折した緩傾斜面を有する切欠溝としたことを特徴とする。
【0010】
ここで、本発明において、切欠溝の形状は、冷媒流出方向に向けて均等幅な矩形状の形態、または、先端部がR面の略逆U字形状の形態、あるいは、冷媒流出方向に向けて先端部が先細の三角形状の形態を有する。前記各切欠溝は、冷媒流出方向(下流側)に向けて横断面積が漸次小さくなる形態とすると、開弁初期において微量の冷媒を下流方向にながすことができる。
【0011】
すなわち、本発明は、上記した構成を採用することにより、環状弁座の内周部側にゴム製環状シールを加硫一体成型にて一体に設けてなるため、切欠溝を金型にてゴム製環状シールの加硫成型と共に成型することが可能になり、切欠溝の形状の寸法精度が向上し、筒状弁体の初期開弁ストローク範囲での冷却水の流量が微小流量でも安定する。前記のように、切欠溝を金型にてゴム製環状シールの加硫成型と共に成型するので、従前のような製品のバラツキを少なくすることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の参考形態を図1から図4に示す図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の参考形態に係るエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁の全体構成を概略的に示し、エンジン冷媒循環回路を形成する管路P内に設置される弁本体1からなる。この弁本体1は上部ケーシング1aと下部ケーシング1bと前記各ケーシングを固定するための環状部材1cとから構成されており、前記環状部材1cの外周部の固定用フランジ3aに管路P内に水密的に組み付けられるシールパッキン2を有するとともに、前記環状部材1cの内周部には、冷却水Wが通水可能な環状弁座3を備えており、前記外周部の固定用フランジ3aにシールパッキン2を固着してなる構成を有する。
【0013】
また、前記環状部材1cは、図3に示すように、鋼板にプレス加工が施されて、円環状の固定用フランジ3aと、そのフランジ3aの内周に上向きに屈折連設された縦筒4と、その縦筒3dの上端に内向きに屈折連設された上部フランジ3eとが構成されている。前記縦筒4に多数の連通孔3fが縦筒4の周囲方向に間隔をおいて設けられ、前記縦筒4の内面および上部フランジ3eの下面に固着されたシール用環状ゴム材本体5bと、縦筒4の外周面と上部フランジ3eおよび固定用フランジ3aの内周部側に固着された補助環状ゴム材5cとは、前記連通孔3f内に充填されたゴム材を介して結合されてゴム製環状シール5が構成されている。
【0014】
前記環状部材1cの内周部3bには、図2に示すように、筒状の起立片からなる縦筒4が円周方向に沿って一体に立上り形成され、この縦筒4には、前記シール用環状ゴム材本体5cの一部を縦筒4と固定用フランジ3aとの接続部の下面3c側に回り込ませてなるゴム製環状弁座3が一体成型により固着されている。
【0015】
前記ゴム製環状シール5の内周面5aには、上流側と下流側との間の冷媒流出方向Yの中間部(図示の場合は略中央部)に縦断面ほぼく字状の内向き凸部(リップ部)6を円周方向に一体に突出形成してなるとともに、複数の切欠溝7が円周方向に所望の間隔(図示の場合は90度の等角度間隔をおいて4つ)を置いて形成され、これら各切欠溝7の先端部7a側は、内向き凸部6を境として、その一部を冷媒流出方向Yの下流側に臨ませている。すなわち、筒状内周面5aに接続し、上流方向から下流方向に向かって漸次内側に突出するように傾斜する上流側傾斜面6aと、これに屈折した状態で接続し上流方向から下流方向に拡径するように傾斜して内周面5aに接続する下流側傾斜面6bとを備えており、前記切欠溝7の先端部は下流側傾斜面6bよりもさらに下流側に越した位置の筒状内周面5aに位置している。また前記各切欠溝7の横断面は下流方向に向かって漸次小さくなるように設けられている。前記内向き凸部6は筒状弁体8における後記の摺接片8bに当接した状態では、0.2mm〜0.4mm程度押し潰された状態で当接される。
【0016】
一方、環状部材1cの内周部3bには、筒状弁体8が配置され、この筒状弁体8の下流側外周部には、フランジ部8aと、このフランジ部8aから鉛直方向に立ち上がる筒状の摺接片8bとが形成されている。そして、筒状弁体8は、下部ケーシング1bと前記筒状弁体8間に圧縮した状態で介在された圧縮コイルばねからなるスプリング9により、常に冷媒流出方向Yの下流側方向に付勢され、そのフランジ部8aを環状部材1cの上流側下面3c側に固着したゴム製環状シール5の一部の環状弁座面を間に介して当接させてなるとともに、その筒状の摺接片8bを環状部材1cの内周部3bに固着したゴム製環状シール5の内周面5a側の前記内向き凸部6に摺接させることにより、環状弁座3に対して閉弁状態が維持されるようになっている。
【0017】
また、筒状弁体8には、ワックス式熱応動伸縮素子10が組み付けられ、この熱応動伸縮素子10は、筒状ハウジング11内に冷媒循環回路に流れる冷却水Wの温度変化により応動するワックス12と、このワックス12の膨脹/収縮にてゴム製底付きスリーブを介して伸縮(進退)駆動するプランジャ13とを有する。すなわち、開弁時には、熱応動伸縮素子10を構成するワックス12の冷却水Wの温度上昇に伴う膨脹により、プランジャ13が軸方向に伸長動作する。そして、このプランジャ13の伸長動作にて筒状ハウジング11が相対的に上流側に移動し、筒状弁体8をスプリング9の付勢力に抗して所定の開弁ストローク範囲Lで環状弁座3から離間する方向(開弁方向)Xに移動させることにより、自動的に開弁動作が行われるようになっている。
【0018】
ところで、上記したような弁本体1に組み付けられる環状部材1cの外周端縁部3a及び内周部3bの縦筒4には、図3に示すように、金型(図示せず)を用いた加硫一体成型により、シールパッキン2及びゴム製環状シール5を一体に成型し固着すると同時に、ゴム製環状シール5に切欠溝7を金型成型している。これにより、ゴム製環状シール5に形成される切欠溝7の形状の寸法精度を向上させることが可能になるとともに、製品のバラツキも少ない。
【0019】
この場合、切欠溝7の形状は、図4(A)に示すような冷媒流出方向Yに向けて等幅な矩形状の形態、図4(B)に示すような下流側先端部7aがR面の略逆U字形状の形態、あるいは、図4(C)に示すような冷媒流出方向Yに向けて下流側先端部7aが先細の三角形状などの任意の形態に変化させて形成するとともに、切欠溝7の深さ及び幅寸法や、数などを調整することにより、冷却水Wの流量Qを容易に調整することが可能になる。しかも、図4(A),(B),(C)の形態にそれぞれ対応させて、図5に1点破線A、2点破線B及び3点破線Cで示すように、筒状弁体8の開弁ストローク範囲Lにおいて、初期開弁ストローク範囲L1から完全開弁ストローク範囲L2に至る範囲での冷却水Wの流量Qが、例えば、3〜10L(リットル)/minの範囲で流出させることが可能になるとともに、図5に実線及び点線で示すような従来のワックス式熱応動制御弁のそれよりも安定して流出させることが可能になる。
【0020】
前記実施形態においては、上流側から下流方向に一様に傾斜する切欠溝7の形態を示したが、本発明を実施する場合、図6に示すように、縦断面において、上流側が深くほぼ垂直に近い急傾斜面7bと、内向き凸部6を越したあたりから内周面側に屈折した緩傾斜面7cを有する切欠溝7としてもよく、このようにすると、切欠溝7の上流側の容積が大きくなるので、下流側に流出する冷媒量を、初期の開弁状態でもさらに安定させることができる。
【0021】
本発明を実施する場合、前記内向き凸部6としては、鈍角倒V字状または台形断面としてもよく、また前記切欠部7を1つまたは2つ以上の偶数または奇数の数だけ等角度または適宜の間隔をおいて設けるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁は、環状弁座の内周部側にゴム製環状シールを加硫成型にて一体に設けてなることから、環状弁座へのゴム製環状シールの加硫成型時、切欠溝を金型にて成型することができる。これにより、切欠溝の形状の寸法精度を向上させることができ、従前のような製品のバラツキを少なくすることができる。これにより、筒状弁体の初期開弁ストローク範囲での冷却水の流量を少量でも安定させることができるため、水温ハンチングの発生を確実に防止することができる。また、切欠溝の形状を変化させることにより、冷却水の流量を容易に調整することができる。また、本発明では、切欠溝は縦断面において、上流側の溝深さが深い急傾斜面と、内向き凸部を越してから内周面側に屈折した緩傾斜面を有する切欠溝としたので、切欠溝の上流側の容積が大きくなるので、下流側に流出する冷媒量を、初期の開弁状態でもさらに安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考形態に係るエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁の全体構成を概略的に示す説明図である。
【図2】同じく環状弁座と筒状弁体との摺接面間における要部拡大断面図である。
【図3】同じく環状弁座へのシールパッキン及びゴム製環状シールの加硫成型による添着状態を示す要部断面図である。
【図4】図4(A),(B),(C)はゴム製環状シールに形成される切欠溝の形態を示す説明図である。
【図5】同じく筒状弁体の開弁ストローク範囲での冷却水の流量を従来のワックス式熱応動制御弁と比較して示す説明図である。
【図6】切欠溝の変形形態を示す説明断面図である。
【符号の説明】
1 弁本体
1a 上部ケーシング
1b 下部ケーシング
1c 環状部材
2 シールパッキン
3 環状弁座
3a 固定用環状フランジ
3b 内周部
3c 下面
4 縦筒
5 ゴム製環状シール
5a 内周面
5b シール用環状ゴム材本体
5c 補助環状ゴム材
6 内向き凸部
6a 上流側傾斜面
6b 下流側傾斜面
7 切欠溝
7a 先端部
7b 急傾斜面
7c 緩傾斜面
8 筒状弁体
8a フランジ部
8b 摺接片
9 スプリング
10 熱応動伸縮素子
11 筒状ハウジング
12 ワックス
13 プランジャ
L 筒状弁体の開弁ストローク範囲
L1 筒状弁体の初期開弁ストローク範囲
L2 筒状弁体の完全開弁ストローク範囲
P 冷媒循環回路(管路)
Q 冷媒の流量
W 冷媒(冷却水)
X 開弁方向
Y 冷媒流出方向
Claims (5)
- エンジン冷媒循環回路上に設置される弁本体からなり、該弁本体は、冷媒が通水可能な環状弁座と、該環状弁座の内周部にその外周部が所定の開弁ストローク範囲で摺接して接離自在に開閉動作する筒状弁体と、該筒状弁体を冷媒の温度に応じて駆動させるワックス式熱応動伸縮素子とを有するとともに、前記筒状弁体と環状弁座との摺接面間にゴム製環状シールを介在してなるエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁において、
前記環状弁座の内周部側にゴム製環状シールを加硫成型にて一体に設け、該ゴム製環状シールの内周面には円周方向に所望の間隔を置いて前記筒状弁体の初期開弁ストローク範囲で少量の冷媒が流出可能な複数の切欠溝を上流側から下流側の冷媒流出方向に向けて形成し、かつ、前記ゴム製環状シールの内周面略中間部に、前記筒状弁体の摺接面に摺接する内向き凸部を円周方向に一体に突出形成し、該内向き凸部を境として、前記各切欠溝の先端部側の一部を冷媒流出方向の下流側に位置するように設け、さらに、前記各切欠溝は縦断面において、上流側の溝深さが深い急傾斜面と、内向き凸部を越してから内周面側に屈折した緩傾斜面を有する切欠溝としたことを特徴とするエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁。 - 前記切欠溝は、冷媒流出方向に向けて等幅な矩形状の形態を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁。
- 前記切欠溝は、先端部がR面の略逆U字形状の形態を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁。
- 前記切欠溝は、冷媒流出方向に向けて先端部が先細の三角形状の形態を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁。
- 前記切欠溝は、冷媒流出方向に向けて横断面積が漸次小さくなる形態を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁。
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