JP3530292B2 - 射出成形機の油圧回路 - Google Patents
射出成形機の油圧回路Info
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機の油圧回
路に関する。 【0002】 【従来の技術】図3には、従来の射出成形機の油圧回路
の1例が示されている。図3において、1は金型、2は
スクリュ、3はスクリュ2を包むように設けられた加熱
シリンダ、11は型開閉シリンダ、12はエジェクタシ
リンダ、13は射出シリンダ、14は油圧モータ、21
〜24は方向切換弁、30は主油圧発生装置(主ポンプ
ユニット)、31及び32は上記主油圧発生装置30の
主ポンプ及び圧力、流量を比例制御するレギュレーショ
ンユニット、35は副油圧発生装置(副ポンプユニッ
ト)、36及び37は上記副油圧発生装置35の副ポン
プ及び圧力を一定値固定値)に制御するレギュレーショ
ンユニット、38は方向切換弁、39はチェック弁、4
0は上記エジェクタシリンダ12のヘッド側、ロッド側
ポートに接続されたマニュアル流量制御弁である。 【0003】上記副油圧発生装置35は、上記レギュレ
ーションユニット37で圧力が比例制御され、チェック
弁39を介して主油圧発生装置30との合流を選択する
方向切換弁38に接続される。また上記チェック弁39
の吐出側は切換弁38の入口で分岐され、回路Cを介し
てエジェクタ動作を行う方向切換弁22に接続される。 【0004】上記のように構成された従来の油圧回路に
おいて、先ず型開閉、射出、スクリュ回転(可塑化)時
の増速について説明すると、型開閉、射出、スクリュ回
転動作は、主油圧発生装置30で圧力、流量を制御され
た圧油によって、方向切換弁21〜24を介して行われ
る。この場合、大きい流量を必要とするので、方向切換
弁38のソレノイドをオンにし、副油圧発生装置35の
圧油を主油圧発生装置30からの回路Aに供給する。副
ポンプ36からの圧油は、チェック弁39を開き、方向
切換弁38を介して上記主回路Aに到達する。 【0005】次に型開き動作中のエジェクタ動作につい
て説明する。型開き途中にエジェクタ動作を行う際に
は、方向切換弁38のソレノイドをオフにして、副油圧
発生装置35からの圧油により、マニュアル流量制御弁
40で流量を制御してエジェクタ動作を行う。即ち、型
開き動作は主油圧発生装置30、エジェクタ動作は副油
圧発生装置35で独立に行うことができる。 【0006】次に型開完了後のエジェクタ動作について
説明する。型開動作完了後エジェクタ動作を行う時は、
方向切換弁38のソレノイドをオンにし、主油圧発生装
置30からの圧油で(この圧油の圧力、流量はレギュレ
ーションユニット32で制御される)エジェクタ動作を
行う。この時副油圧発生装置35は、レギュレーション
ユニット37によって、圧力がチェック弁39のクラッ
キング圧力より低圧でアンロードされるため、副油圧発
生装置35の油圧が、エジェクタラインに流れ込むこと
はなく、精密な制御が行える。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】射出成形機による成形
作業の中で、例えば肉厚が薄い割に容積が大きい成形品
の場合には、樹脂の冷却時間は短くなる一方、樹脂の量
は多いので、スクリュ2を回転させて樹脂を可塑化する
ために必要な時間は長くなる。この為、冷却時間が終わ
ってもスクリュ2が可塑化動作をしているので、上記の
ような従来の油圧回路による場合は金型を開くことがで
きず、サイクル時間が長くなる。 【0008】このような場合、型開閉動作とスクリュ回
転動作(可塑化動作)を並行して行えるようにすれば、
成形サイクル時間を短縮でき、作業効率を向上させるこ
とができるが、型開閉動作をさせるための油圧回路を別
個に設ける必要があり、回路が複雑となるとともに、増
設したタンクやポンプユニットのスペースが増加してコ
スト高となるという問題点がある。 【0009】本発明の目的は、可塑化動作で型開閉とエ
ジェクタ動作と並行して行うことを可能として、射出成
形の生産効率が向上し、かつ低コストの射出成形機の油
圧回路を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、射出用スクリュ
先端の流路に、同流路を開閉するシャットオフバルブを
備えるとともに、型開閉シリンダ、射出シリンダ及びエ
ジェクタシリンダへの圧油の圧力と流量を比例制御する
主・副油圧発生装置を有し、同主油圧発生装置と副油圧
発生装置からの圧油の合流を選択する切換弁を備えた射
出成形機の油圧回路であって、上記副油圧発生装置と上
記切換弁との間の油路から分岐され、上記型開閉シリン
ダ及びエジェクタシリンダに接続される分岐回路と、同
分岐回路に設けられて上記副油圧発生装置と上記型開閉
シリンダ又はエジェクタシリンダとの油路の接続を切り
換える第2の切換弁とを備え、上記主油圧発生装置から
の油路と、上記第2の切換弁からの油路とを、上記型開
閉シリンダに向かう油の流れのみを許容するチェック弁
をそれぞれ介して合流し、同型開閉シリンダ用の方向切
換弁に接続してなることを特徴とする射出成形機の油圧
回路にある。 【0011】上記手段によれば、型締め完了後、主油圧
発生装置からの圧油で、特に増速時にはこれに副油圧発
生装置からの圧油を合流させて射出動作を行い、射出終
了後直ちにシャットオフバルブを閉じて、主油圧発生装
置の圧油でスクリュを回転させ、次の可塑化動作を開始
する。 【0012】一方、所定の冷却時間経過後、上記スクリ
ュ回転と併行して、副油圧発生装置からの圧油で型開き
を行い、第2の切換弁を切り換えてエジェクタシリンダ
を押出し、エジェクタ動作を行い、さらに型閉じ動作を
行って、上記スクリュ回転が終了したら型締めを行っ
て、次のサイクルを開始する。 【0013】このように、上記手段によれば、シャット
オフバルブと第2の切換弁との併用により、型開閉動作
と併行してスクリュ回転動作を行うことができ、成形サ
イクル時間が短縮される。 【0014】 【発明の実施の形態】以下図1〜図2を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1には本発明の実施形
態に係る射出成形機の油圧回路の回路図が示されてい
る。 【0015】図1において、1は金型、2は射出用のス
クリュ、3は同スクリュを包むように設けられた加熱シ
リンダ、11は型開閉シリンダ、12はエジェクタシリ
ンダ、13は射出シリンダ、14は油圧モータ、30は
主油圧発生装置、31は同主油圧発生装置30の主ポン
プ、32は主油圧系の圧力、流量を制御するレギュレー
ションユニットである。 【0016】Aは上記主油圧発生装置からの圧油が通流
する主回路、21は型開閉シリンダ11用の方向切換
弁、22はエジェクタシリンダ用の方向切換弁、23は
射出シリンダ用の方向切換弁、24は油圧モータ14用
の方向切換弁である。以上の構成は図2に示される従来
のものと同様である。 【0017】51は副油圧発生装置、36は同装置の副
ポンプ、52はレギュレーションユニットである。Zは
上記副油圧発生装置51からの圧油が通流する副回路
で、切換弁38を介して上記主回路Aに合流されてい
る。上記主回路Aは、途中で分岐されて上記方向切換弁
21,23,24の入口ポートに夫々接続されている。
上記レギュレーションユニット52は圧力及び流量の比
例制御を行う機能を有する。従って図3に示されるよう
なマニュアル流量制御弁40は不要となる。 【0018】Cは上記副回路Zの切換弁38の上流で分
岐された分岐回路であり、同分岐回路Cには方向切換弁
53が設けられている。そして同方向切換弁53の出口
側の一方は回路Dを介して上記型開閉シリンダ用方向切
換弁21の入口ポートへ向かう主回路Aと合流し、他方
はエジェクタシリンダ12用の方向切換弁22と接続さ
れている。 【0019】54は上記方向切換弁53と方向切換弁2
1との間の回路Dに設けられたチェック弁、55は上記
方向切換弁21へ向かう主油路Aに設けられたチェック
弁であり、何れも方向切換弁21に向かう油の流れのみ
を許容するように構成されている。 【0020】50は上記射出用のスクリュ2の先端部の
樹脂流路に設けられ、同流路を開閉するシャットオフバ
ルブである。 【0021】上記のように構成された油圧回路を備えた
射出成形機の作動時において、型締装置が型締動作を完
了した後、加熱シリンダ3によって樹脂の可塑化が完了
しているとき、シャットオフバルブ50を開き、主油圧
発生装置30から主回路A、方向切換弁23を経て圧油
を射出シリンダ13に供給し、スクリュ2を前進させて
射出動作を行う。射出を増速する際には切換弁38のソ
レノイドをオンとし、副油圧発生装置51からの圧油を
副回路Zを介して主回路Aに供給する。 【0022】射出を完了したら直ちにシャットオフバル
ブ50を閉じ、主回路Aの圧油を方向切換弁24を経て
油圧モータ14に供給し、スクリュ2を回転させて可塑
化動作を開始する。このとき、切換弁38のソレノイド
はオフとなり同切換弁38は閉となっている。所定の冷
却期間が経過したら、型締装置においては、副油圧発生
装置51から副回路Z、方向切換弁53及び21を経
て、型開閉シリンダ11のロッド側に圧油を供給して型
開動作を行う。 【0023】型開完了後、方向切換弁53を切換え、副
回路Zから分岐回路Cを経た圧油を方向切換弁22を経
由してエジェクタシリンダ12のヘッド側に供給してエ
ジェクタ動作を行い、続いて方向切換弁22を閉に切換
えてエジェクタシリンダ12を引込める。さらに、上記
と逆の手順で型閉動作を行い、スクリュ2の回転(可塑
化)が完了したら、型締を行って次のサイクルに移行す
る。 【0024】尚、図1に示される油圧装置においては、
副油圧発生装置51による増速、並びに型開動作中のエ
ジェクタシリンダ動作、型開後の主油圧発生装置30に
よるエジェクタ動作は、図3に示される従来例において
説明した動作と同一の動作を行うこともできる。 【0025】また、射出工程の後半の保圧時に切換弁3
8のソレノイドをオフとして同切換弁38を閉じ、型締
保持用の回路Bの切換弁(図示せず)により、回路Bを
閉じ、副油圧発生装置51の圧油を方向切換弁53及び
21を経て型開閉シリンダ11のヘッド側油室に供給す
ることにより、副油圧発生装置51により圧力及び流量
の比例制御を行うことができるので、型締圧力を多段に
プログラム制御して射出成形を行うことができる。 【0026】図2は型締圧力を3段に変化させた場合の
型締圧力Pと時間tとの関係を示すダイアグラムであ
り、図において、型締圧力P1 ,P2 ,P3 及び昇圧時
間t1,t2 は、副油圧発生装置51のレギュレーショ
ンユニット52によって型締圧力及び流量をプログラム
制御して決めることができる。 【0027】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、次の効果を奏する。 【0028】(1)シャットオフバルブと第2の切換弁
との共働により、型開閉動作時に並行してスクリュ回転
(可塑化)動作を行うことが可能となるので、成形サイ
クル時間を短縮することができ、射出成形の生産効率が
向上する。 【0029】(2)型開閉動作には専用の油圧発生装置
を増設せず、第2の切換弁の切り換えによって副油圧発
生装置を利用することが可能となるので、装置コストが
低減されるとともに、省スペースとなる。 【0030】(3)型開閉、射出、スクリュ回転時の副
油圧発生装置を併用しての増速、型開き動作中に並行し
て、エジェクタ移動、型開き終了後の主油圧発生装置を
用いたエジェクタ動作も行うことができ、さらに又、副
油圧発生装置を用いて射出保圧、及び冷却工程にて型締
圧力を多段に変化させるプログラム制御が可能となるの
で、専用の油圧発生装置を増設せずに射出圧縮成形が可
能となる。
路に関する。 【0002】 【従来の技術】図3には、従来の射出成形機の油圧回路
の1例が示されている。図3において、1は金型、2は
スクリュ、3はスクリュ2を包むように設けられた加熱
シリンダ、11は型開閉シリンダ、12はエジェクタシ
リンダ、13は射出シリンダ、14は油圧モータ、21
〜24は方向切換弁、30は主油圧発生装置(主ポンプ
ユニット)、31及び32は上記主油圧発生装置30の
主ポンプ及び圧力、流量を比例制御するレギュレーショ
ンユニット、35は副油圧発生装置(副ポンプユニッ
ト)、36及び37は上記副油圧発生装置35の副ポン
プ及び圧力を一定値固定値)に制御するレギュレーショ
ンユニット、38は方向切換弁、39はチェック弁、4
0は上記エジェクタシリンダ12のヘッド側、ロッド側
ポートに接続されたマニュアル流量制御弁である。 【0003】上記副油圧発生装置35は、上記レギュレ
ーションユニット37で圧力が比例制御され、チェック
弁39を介して主油圧発生装置30との合流を選択する
方向切換弁38に接続される。また上記チェック弁39
の吐出側は切換弁38の入口で分岐され、回路Cを介し
てエジェクタ動作を行う方向切換弁22に接続される。 【0004】上記のように構成された従来の油圧回路に
おいて、先ず型開閉、射出、スクリュ回転(可塑化)時
の増速について説明すると、型開閉、射出、スクリュ回
転動作は、主油圧発生装置30で圧力、流量を制御され
た圧油によって、方向切換弁21〜24を介して行われ
る。この場合、大きい流量を必要とするので、方向切換
弁38のソレノイドをオンにし、副油圧発生装置35の
圧油を主油圧発生装置30からの回路Aに供給する。副
ポンプ36からの圧油は、チェック弁39を開き、方向
切換弁38を介して上記主回路Aに到達する。 【0005】次に型開き動作中のエジェクタ動作につい
て説明する。型開き途中にエジェクタ動作を行う際に
は、方向切換弁38のソレノイドをオフにして、副油圧
発生装置35からの圧油により、マニュアル流量制御弁
40で流量を制御してエジェクタ動作を行う。即ち、型
開き動作は主油圧発生装置30、エジェクタ動作は副油
圧発生装置35で独立に行うことができる。 【0006】次に型開完了後のエジェクタ動作について
説明する。型開動作完了後エジェクタ動作を行う時は、
方向切換弁38のソレノイドをオンにし、主油圧発生装
置30からの圧油で(この圧油の圧力、流量はレギュレ
ーションユニット32で制御される)エジェクタ動作を
行う。この時副油圧発生装置35は、レギュレーション
ユニット37によって、圧力がチェック弁39のクラッ
キング圧力より低圧でアンロードされるため、副油圧発
生装置35の油圧が、エジェクタラインに流れ込むこと
はなく、精密な制御が行える。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】射出成形機による成形
作業の中で、例えば肉厚が薄い割に容積が大きい成形品
の場合には、樹脂の冷却時間は短くなる一方、樹脂の量
は多いので、スクリュ2を回転させて樹脂を可塑化する
ために必要な時間は長くなる。この為、冷却時間が終わ
ってもスクリュ2が可塑化動作をしているので、上記の
ような従来の油圧回路による場合は金型を開くことがで
きず、サイクル時間が長くなる。 【0008】このような場合、型開閉動作とスクリュ回
転動作(可塑化動作)を並行して行えるようにすれば、
成形サイクル時間を短縮でき、作業効率を向上させるこ
とができるが、型開閉動作をさせるための油圧回路を別
個に設ける必要があり、回路が複雑となるとともに、増
設したタンクやポンプユニットのスペースが増加してコ
スト高となるという問題点がある。 【0009】本発明の目的は、可塑化動作で型開閉とエ
ジェクタ動作と並行して行うことを可能として、射出成
形の生産効率が向上し、かつ低コストの射出成形機の油
圧回路を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、射出用スクリュ
先端の流路に、同流路を開閉するシャットオフバルブを
備えるとともに、型開閉シリンダ、射出シリンダ及びエ
ジェクタシリンダへの圧油の圧力と流量を比例制御する
主・副油圧発生装置を有し、同主油圧発生装置と副油圧
発生装置からの圧油の合流を選択する切換弁を備えた射
出成形機の油圧回路であって、上記副油圧発生装置と上
記切換弁との間の油路から分岐され、上記型開閉シリン
ダ及びエジェクタシリンダに接続される分岐回路と、同
分岐回路に設けられて上記副油圧発生装置と上記型開閉
シリンダ又はエジェクタシリンダとの油路の接続を切り
換える第2の切換弁とを備え、上記主油圧発生装置から
の油路と、上記第2の切換弁からの油路とを、上記型開
閉シリンダに向かう油の流れのみを許容するチェック弁
をそれぞれ介して合流し、同型開閉シリンダ用の方向切
換弁に接続してなることを特徴とする射出成形機の油圧
回路にある。 【0011】上記手段によれば、型締め完了後、主油圧
発生装置からの圧油で、特に増速時にはこれに副油圧発
生装置からの圧油を合流させて射出動作を行い、射出終
了後直ちにシャットオフバルブを閉じて、主油圧発生装
置の圧油でスクリュを回転させ、次の可塑化動作を開始
する。 【0012】一方、所定の冷却時間経過後、上記スクリ
ュ回転と併行して、副油圧発生装置からの圧油で型開き
を行い、第2の切換弁を切り換えてエジェクタシリンダ
を押出し、エジェクタ動作を行い、さらに型閉じ動作を
行って、上記スクリュ回転が終了したら型締めを行っ
て、次のサイクルを開始する。 【0013】このように、上記手段によれば、シャット
オフバルブと第2の切換弁との併用により、型開閉動作
と併行してスクリュ回転動作を行うことができ、成形サ
イクル時間が短縮される。 【0014】 【発明の実施の形態】以下図1〜図2を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1には本発明の実施形
態に係る射出成形機の油圧回路の回路図が示されてい
る。 【0015】図1において、1は金型、2は射出用のス
クリュ、3は同スクリュを包むように設けられた加熱シ
リンダ、11は型開閉シリンダ、12はエジェクタシリ
ンダ、13は射出シリンダ、14は油圧モータ、30は
主油圧発生装置、31は同主油圧発生装置30の主ポン
プ、32は主油圧系の圧力、流量を制御するレギュレー
ションユニットである。 【0016】Aは上記主油圧発生装置からの圧油が通流
する主回路、21は型開閉シリンダ11用の方向切換
弁、22はエジェクタシリンダ用の方向切換弁、23は
射出シリンダ用の方向切換弁、24は油圧モータ14用
の方向切換弁である。以上の構成は図2に示される従来
のものと同様である。 【0017】51は副油圧発生装置、36は同装置の副
ポンプ、52はレギュレーションユニットである。Zは
上記副油圧発生装置51からの圧油が通流する副回路
で、切換弁38を介して上記主回路Aに合流されてい
る。上記主回路Aは、途中で分岐されて上記方向切換弁
21,23,24の入口ポートに夫々接続されている。
上記レギュレーションユニット52は圧力及び流量の比
例制御を行う機能を有する。従って図3に示されるよう
なマニュアル流量制御弁40は不要となる。 【0018】Cは上記副回路Zの切換弁38の上流で分
岐された分岐回路であり、同分岐回路Cには方向切換弁
53が設けられている。そして同方向切換弁53の出口
側の一方は回路Dを介して上記型開閉シリンダ用方向切
換弁21の入口ポートへ向かう主回路Aと合流し、他方
はエジェクタシリンダ12用の方向切換弁22と接続さ
れている。 【0019】54は上記方向切換弁53と方向切換弁2
1との間の回路Dに設けられたチェック弁、55は上記
方向切換弁21へ向かう主油路Aに設けられたチェック
弁であり、何れも方向切換弁21に向かう油の流れのみ
を許容するように構成されている。 【0020】50は上記射出用のスクリュ2の先端部の
樹脂流路に設けられ、同流路を開閉するシャットオフバ
ルブである。 【0021】上記のように構成された油圧回路を備えた
射出成形機の作動時において、型締装置が型締動作を完
了した後、加熱シリンダ3によって樹脂の可塑化が完了
しているとき、シャットオフバルブ50を開き、主油圧
発生装置30から主回路A、方向切換弁23を経て圧油
を射出シリンダ13に供給し、スクリュ2を前進させて
射出動作を行う。射出を増速する際には切換弁38のソ
レノイドをオンとし、副油圧発生装置51からの圧油を
副回路Zを介して主回路Aに供給する。 【0022】射出を完了したら直ちにシャットオフバル
ブ50を閉じ、主回路Aの圧油を方向切換弁24を経て
油圧モータ14に供給し、スクリュ2を回転させて可塑
化動作を開始する。このとき、切換弁38のソレノイド
はオフとなり同切換弁38は閉となっている。所定の冷
却期間が経過したら、型締装置においては、副油圧発生
装置51から副回路Z、方向切換弁53及び21を経
て、型開閉シリンダ11のロッド側に圧油を供給して型
開動作を行う。 【0023】型開完了後、方向切換弁53を切換え、副
回路Zから分岐回路Cを経た圧油を方向切換弁22を経
由してエジェクタシリンダ12のヘッド側に供給してエ
ジェクタ動作を行い、続いて方向切換弁22を閉に切換
えてエジェクタシリンダ12を引込める。さらに、上記
と逆の手順で型閉動作を行い、スクリュ2の回転(可塑
化)が完了したら、型締を行って次のサイクルに移行す
る。 【0024】尚、図1に示される油圧装置においては、
副油圧発生装置51による増速、並びに型開動作中のエ
ジェクタシリンダ動作、型開後の主油圧発生装置30に
よるエジェクタ動作は、図3に示される従来例において
説明した動作と同一の動作を行うこともできる。 【0025】また、射出工程の後半の保圧時に切換弁3
8のソレノイドをオフとして同切換弁38を閉じ、型締
保持用の回路Bの切換弁(図示せず)により、回路Bを
閉じ、副油圧発生装置51の圧油を方向切換弁53及び
21を経て型開閉シリンダ11のヘッド側油室に供給す
ることにより、副油圧発生装置51により圧力及び流量
の比例制御を行うことができるので、型締圧力を多段に
プログラム制御して射出成形を行うことができる。 【0026】図2は型締圧力を3段に変化させた場合の
型締圧力Pと時間tとの関係を示すダイアグラムであ
り、図において、型締圧力P1 ,P2 ,P3 及び昇圧時
間t1,t2 は、副油圧発生装置51のレギュレーショ
ンユニット52によって型締圧力及び流量をプログラム
制御して決めることができる。 【0027】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、次の効果を奏する。 【0028】(1)シャットオフバルブと第2の切換弁
との共働により、型開閉動作時に並行してスクリュ回転
(可塑化)動作を行うことが可能となるので、成形サイ
クル時間を短縮することができ、射出成形の生産効率が
向上する。 【0029】(2)型開閉動作には専用の油圧発生装置
を増設せず、第2の切換弁の切り換えによって副油圧発
生装置を利用することが可能となるので、装置コストが
低減されるとともに、省スペースとなる。 【0030】(3)型開閉、射出、スクリュ回転時の副
油圧発生装置を併用しての増速、型開き動作中に並行し
て、エジェクタ移動、型開き終了後の主油圧発生装置を
用いたエジェクタ動作も行うことができ、さらに又、副
油圧発生装置を用いて射出保圧、及び冷却工程にて型締
圧力を多段に変化させるプログラム制御が可能となるの
で、専用の油圧発生装置を増設せずに射出圧縮成形が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る射出成形機の油圧回路
図。 【図2】上記実施形態における多段型締圧力プログラム
制御の型締圧力変化を示すダイアグラム。 【図3】従来の射出成形機の油圧回路図。 【符号の説明】 2 スクリュ 11 型開閉シリンダ 12 エジェクタシリンダ 30 主油圧発生装置 38 切換弁 50 シャットオフバルブ 51 副油圧発生装置 52 レギュレーションユニット 53 切換弁(第2の切換弁) A 主回路 Z 副回路 C 分岐回路
図。 【図2】上記実施形態における多段型締圧力プログラム
制御の型締圧力変化を示すダイアグラム。 【図3】従来の射出成形機の油圧回路図。 【符号の説明】 2 スクリュ 11 型開閉シリンダ 12 エジェクタシリンダ 30 主油圧発生装置 38 切換弁 50 シャットオフバルブ 51 副油圧発生装置 52 レギュレーションユニット 53 切換弁(第2の切換弁) A 主回路 Z 副回路 C 分岐回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B29C 45/00 - 45/84
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 射出用スクリュ先端の流路に、同流路を
開閉するシャットオフバルブを備えるとともに、型開閉
シリンダ、射出シリンダ及びエジェクタシリンダへの圧
油の圧力と流量を比例制御する主・副油圧発生装置を有
し、同主油圧発生装置と副油圧発生装置からの圧油の合
流を選択する切換弁を備えた射出成形機の油圧回路であ
って、上記副油圧発生装置と上記切換弁との間の油路か
ら分岐され、上記型開閉シリンダ及びエジェクタシリン
ダに接続される分岐回路と、同分岐回路に設けられて上
記副油圧発生装置と上記型開閉シリンダ又はエジェクタ
シリンダとの油路の接続を切り換える第2の切換弁とを
備え、上記主油圧発生装置からの油路と、上記第2の切
換弁からの油路とを、上記型開閉シリンダに向かう油の
流れのみを許容するチェック弁をそれぞれ介して合流
し、同型開閉シリンダ用の方向切換弁に接続してなるこ
とを特徴とする射出成形機の油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31801195A JP3530292B2 (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 射出成形機の油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31801195A JP3530292B2 (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 射出成形機の油圧回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155943A JPH09155943A (ja) | 1997-06-17 |
JP3530292B2 true JP3530292B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=18094501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31801195A Expired - Fee Related JP3530292B2 (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 射出成形機の油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3530292B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1058479A (ja) * | 1996-08-26 | 1998-03-03 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 複合射出成形機 |
JP3812265B2 (ja) * | 2000-02-16 | 2006-08-23 | 豊田合成株式会社 | 射出成形機の制御装置及び制御方法 |
CN105538625B (zh) * | 2016-01-25 | 2018-01-02 | 海天塑机集团有限公司 | 一种注塑机同步系统及其油路控制方法 |
CN109719917A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-05-07 | 安徽江澜智能装备有限公司 | 一种薄壁容器专用注塑机同步油路系统 |
-
1995
- 1995-12-06 JP JP31801195A patent/JP3530292B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09155943A (ja) | 1997-06-17 |
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