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JP3522364B2 - 画像読み取り装置の走行体駆動装置 - Google Patents

画像読み取り装置の走行体駆動装置

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JP3522364B2
JP3522364B2 JP30661794A JP30661794A JP3522364B2 JP 3522364 B2 JP3522364 B2 JP 3522364B2 JP 30661794 A JP30661794 A JP 30661794A JP 30661794 A JP30661794 A JP 30661794A JP 3522364 B2 JP3522364 B2 JP 3522364B2
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traveling body
linear
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linear encoder
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俊幸 安藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読み取り装置の走行
体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5ー236218号公報には、反
射原稿読み取り系と透過原稿読み取り系における副走査
系を共通化することで画像読み取り装置の小型化及び低
コスト化を図ることを目的として、反射原稿を読み取る
モードと、フィルム等の透過原稿を読み取るモードとが
選択可能であって、反射原稿の読み取りと透過原稿の読
み取りに別々に用いられる光源及び原稿台を有する画像
読み取り装置において、フィルム等の透過原稿を読み取
るための原稿台を反射原稿読み取り用の第1走行体及び
第2走行体のどちらか一方に設置するようにしたものが
記載されている。
【0003】また、特願平4ー338218号には、2
つの走行体を2対1の速度で駆動して原稿を読み取る画
像読み取り装置の走行体駆動装置において、走行体駆動
用ワイヤの代りにスチールベルトを用い、さらに、2つ
の走行体のいずれか一方をリニアモータもしくは超音波
モータで駆動することにより、副走査駆動の高精度化を
図ったものが提案されている。
【0004】また、透過原稿及び反射原稿の各読み取り
時に正確な副走査制御を行うことを目的とし、上記特開
平5ー236218号公報記載の画像読み取り装置の走
行体駆動装置において、複数の副走査フィードバック制
御用リニアエンコーダを上下方向に離して設置し、これ
らの出力信号を機械的な配置をもとに補正することで副
走査制御を行うようにしたものが提案されている。ま
た、副走査制御で通常良く用いられる方式としては、任
意の1箇所にリニアエンコーダを設置して副走査の速度
や位置を検知し、このリニアエンコーダからのフィード
バック信号を用いて走行体駆動用モータを制御する方式
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5ー236
218号公報記載の画像読み取り装置や特願平4ー33
8218号記載の画像読み取り装置の走行体駆動装置で
は、いずれも副走査の速度や位置を検知するエンコーダ
からのフィードバック信号と、原稿読み取り位置での走
行体の実際の速度や位置との関係については、触れられ
ていない。通常、副走査制御では上記方式が良く用いら
れる。しかし、上記方式では、任意の1箇所にリニアエ
ンコーダを設置して副走査の速度や位置を検知し、この
リニアエンコーダからのフィードバック信号を用いて走
行体駆動用モータを制御するので、リニアエンコーダの
位置と透過原稿もしくは反射原稿の読み取り位置とが上
下方向にずれていた場合、リニアエンコーダの出力信号
は正確なフィードバック信号ではないという欠点があ
る。そして、実際には、リニアエンコーダの位置と透過
原稿もしくは反射原稿の読み取り位置とを正確に合わせ
ることは極めて難しい。このため、正確な副走査駆動を
行うことができない。
【0006】そこで、上記特開平5ー236218号公
報記載の画像読み取り装置の走行体駆動装置において、
複数の副走査フィードバック制御用リニアエンコーダを
上下方向に離して設置し、これらの出力信号を機械的な
配置をもとに補正することで副走査制御を行うようにし
たものが提案されている。この画像読み取り装置の走行
体駆動装置は、有効ではあるが、リニアエンコーダの出
力信号の補正値をあらかじめ求めておくので、副走査制
御の対象の状態が変化した場合には誤った副走査制御を
行ってしまうという欠点がある。
【0007】本発明は、上記欠点を改善し、副走査制御
対象の状態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行う
ことができる画像読み取り装置の走行体駆動装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、反射原稿が置かれる第1の
原稿台と、この第1の原稿台上の反射原稿を照明する第
1の光源と、前記第1の原稿台上の反射原稿からの反射
光が反射原稿読み取り光学系を経由して結像される光電
変換素子と、ガイド軸により支持されて該ガイド軸に沿
って移動し前記第1の光源及び前記反射原稿読み取り光
学系の一部を保持して所定の速度で副走査駆動される第
1走行体と、前記ガイド軸により支持されて前記ガイド
軸に沿って移動し前記反射原稿読み取り光学系の他の一
部を保持して前記第1走行体の1/2の速度で前記第1
走行体と同じ方向に副走査駆動される第2走行体と、透
過原稿が設置される第2の原稿台と、この第2の原稿台
上の透過原稿を照明する第2の光源と、前記第2の原稿
台上の透過原稿からの透過光を光電変換素子に結像する
透過原稿読み取り用光学系とを有し、前記第2の原稿台
を前記第2走行体に設置して副走査駆動し、反射原稿の
読み取りと透過原稿の読み取りを選択的に行う画像読み
取り装置の走行体駆動装置において、前記第2の原稿台
もしくは前記第2走行体に対して透過原稿設置位置の高
さに等しいかほぼ等しい位置に設置される第1のリニア
エンコーダと、この第1のリニアエンコーダと上下方向
に離して設置され前記第1の走行体に対して反射原稿設
置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置される第
2のリニアエンコーダと、前記第1走行体を所定の速度
で副走査駆動するとともに前記第2走行体を前記第1走
行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方向に副走
査駆動するリニア直流モータとを備え、反射原稿読み取
り時に、前記第1のリニアエンコーダの出力信号から前
記第2走行体の速度の情報を求め、この速度の情報に、
前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリ
ニアエンコーダとの上下方向の距離、前記第1のリニア
エンコーダと前記第2の原稿台の反射原稿設置位置との
上下方向の間隔により決まる定数を掛けて前記反射原稿
設置位置での前記第1走行体の仮想速度の情報に換算
し、この仮想速度の情報と目標値との差分に基づいて前
記リニア直流モータの制御電圧値を求めるものである。
【0009】請求項2記載の発明は、反射原稿が置かれ
る第1の原稿台と、この第1の原稿台上の反射原稿を照
明する第1の光源と、前記第1の原稿台上の反射原稿か
らの反射光が反射原稿読み取り光学系を経由して結像さ
れる光電変換素子と、ガイド軸により支持されて該ガイ
ド軸に沿って移動し前記第1の光源及び前記反射原稿読
み取り光学系の一部を保持して所定の速度で副走査駆動
される第1走行体と、前記ガイド軸により支持されて前
記ガイド軸に沿って移動し前記反射原稿読み取り光学系
の他の一部を保持して前記第1走行体の1/2の速度で
前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動される第2走行
体と、透過原稿が設置される第2の原稿台と、この第2
の原稿台上の透過原稿を照明する第2の光源と、前記第
2の原稿台上の透過原稿からの透過光を光電変換素子に
結像する透過原稿読み取り用光学系とを有し、前記第2
の原稿台を前記第2走行体に設置して副走査駆動し、反
射原稿の読み取りと透過原稿の読み取りを選択的に行う
画像読み取り装置の走行体駆動装置において、前記第2
の原稿台もしくは前記第2走行体に対して透過原稿設置
位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置される第1
のリニアエンコーダと、この第1のリニアエンコーダと
上下方向に離して設置され前記第1の走行体に対して反
射原稿設置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置
される第2のリニアエンコーダと、前記第1走行体を所
定の速度で副走査駆動するとともに前記第2走行体を前
記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
向に副走査駆動するリニア直流モータとを備え、透過原
稿読み取り時に、前記第2のリニアエンコーダの出力信
号から前記第1の走行体の速度の情報を求め、この速度
の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前
記第2の原稿台もしくは第2走行体との上下方向の距
離、前記第2の原稿台の透過原稿設置位置と前記第2の
リニアエンコーダとの上下方向の間隔により決まる定数
を掛けて前記第2の原稿台の透過原稿設置位置での前記
第2走行体の仮想速度の情報に換算し、この仮想速度の
情報と目標値との差分に基づいて前記リニア直流モータ
の制御電圧値を求めるものである。
【0010】請求項3記載の発明は、反射原稿が置かれ
る第1の原稿台と、この第1の原稿台上の反射原稿を照
明する第1の光源と、前記第1の原稿台上の反射原稿か
らの反射光が反射原稿読み取り光学系を経由して結像さ
れる光電変換素子と、ガイド軸により支持されて該ガイ
ド軸に沿って移動し前記第1の光源及び前記反射原稿読
み取り光学系の一部を保持して所定の速度で副走査駆動
される第1走行体と、前記ガイド軸により支持されて前
記ガイド軸に沿って移動し前記反射原稿読み取り光学系
の他の一部を保持して前記第1走行体の1/2の速度で
前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動される第2走行
体と、透過原稿が設置される第2の原稿台と、この第2
の原稿台上の透過原稿を照明する第2の光源と、前記第
2の原稿台上の透過原稿からの透過光を光電変換素子に
結像する透過原稿読み取り用光学系とを有し、前記第2
の原稿台を前記第2走行体に設置して副走査駆動し、反
射原稿の読み取りと透過原稿の読み取りを選択的に行う
画像読み取り装置の走行体駆動装置において、前記第2
の原稿台もしくは前記第2走行体に対して任意の高さに
設置された第1のリニアエンコーダと、前記第1の走行
体に対して任意の高さに設置された第2のリニアエンコ
ーダと、前記第1走行体を所定の速度で副走査駆動する
とともに前記第2走行体を前記第1走行体の1/2の速
度で前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動するリニア
直流モータとを備え、反射原稿読み取り時には、前記第
1のリニアエンコーダの出力信号から前記第2走行体の
速度の情報を求め、この速度の情報に、前記ガイド軸の
曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダ
との上下方向の距離、前記第1の原稿台の反射原稿設置
位置と前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の間隔
により決まる定数を掛けて前記第1の原稿台の反射原稿
設置位置での前記第2走行体の速度の情報に換算し、こ
の速度の情報と目標値との差分に基づいて前記リニア直
流モータの制御電圧値を求め、もしくは、前記第2のリ
ニアエンコーダの出力信号から前記第1走行体の速度の
情報を求め、この速度の情報に、前記ガイド軸の曲率半
径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダとの上
下方向の距離、前記第1の原稿台の反射原稿設置位置と
前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の間隔、前記
第1のリニアエンコーダと前記第2のリニアエンコーダ
との上下方向の距離により決 まる定数を掛けて前記第1
の原稿台の反射原稿設置位置での前記第2走行体の速度
の情報に換算し、この仮想速度の情報と目標値との差分
に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値を求め、
透過原稿読み取り時には、前記第1のリニアエンコーダ
の出力信号から前記第2走行体の速度の情報を求め、こ
の速度の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド
軸と前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、
前記第1のリニアエンコーダと前記第2の原稿台の透過
原稿設置位置との上下方向の間隔により決まる定数を掛
けて前記第2の原稿台の透過原稿設置位置での前記第2
走行体の速度の情報に換算し、この速度の情報と目標値
との差分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値
を求め、もしくは、前記第2のリニアエンコーダの出力
信号から前記第1走行体の速度の情報を求め、この速度
の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前
記第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前記第
1のリニアエンコーダと前記第2の原稿台の透過原稿設
置位置との上下方向の間隔、前記第1のリニアエンコー
ダと前記第2のリニアエンコーダとの上下方向の距離に
より決まる定数を掛けて前記第2の原稿台の透過原稿設
置位置での前記第2走行体の速度の情報に換算し、この
速度の情報と目標値との差分に基づいて前記リニア直流
モータの制御電圧値を求めるものである。
【0011】請求項4記載の発明は、反射原稿が置かれ
る第1の原稿台と、この第1の原稿台上の反射原稿を照
明する第1の光源と、前記第1の原稿台上の反射原稿か
らの反射光が反射原稿読み取り光学系を経由して結像さ
れる光電変換素子と、ガイド軸により支持されて該ガイ
ド軸に沿って移動し前記第1の光源及び前記反射原稿読
み取り光学系の一部を保持して所定の速度で副走査駆動
される第1走行体と、前記ガイド軸により支持されて前
記ガイド軸に沿って移動し前記反射原稿読み取り光学系
の他の一部を保持して前記第1走行体の1/2の速度で
前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動される第2走行
体と、透過原稿が設置される第2の原稿台と、この第2
の原稿台上の透過原稿を照明する第2の光源と、前記第
2の原稿台上の透過原稿からの透過光を光電変換素子に
結像する透過原稿読み取り用光学系とを有し、前記第2
の原稿台を前記第2走行体に設置して副走査駆動し、反
射原稿の読み取りと透過原稿の読み取りを選択的に行う
画像読み取り装置の走行体駆動装置において、前記第2
の原稿台もしくは前記第2走行体に対して透過原稿設置
位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置される第1
のリニアエンコーダと、この第1のリニアエンコーダと
上下方向に離して設置され前記第1の走行体に対して反
射原稿設置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置
される第2のリニアエンコーダと、前記第1走行体を所
定の速度で副走査駆動するとともに前記第2走行体を前
記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
向に副走査駆動するリニア直流モータとを備え、反射原
稿読み取り時に、前記第1のリニアエンコーダの出力信
号から前記第2走行体の速度の情報を求め、目標速度の
情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記
第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前記第1
のリニアエンコーダと前記第2の原稿台の反射原稿設置
位置との上下方向の間隔により決まる定数を掛けて新た
な目標速度の情報とし、この新たな目標速度の情報と前
記第2走行体の速度の情報との差分に基づいて前記リニ
ア直流モータの制御電圧値を求めるものである。
【0012】請求項5記載の発明は、反射原稿が置かれ
る第1の原稿台と、この第1の原稿台上の反射原稿を照
明する第1の光源と、前記第1の原稿台上の反射原稿か
らの反射光が反射原稿読み取り光学系を経由して結像さ
れる光電変換素子と、ガイド軸により支持されて該ガイ
ド軸に沿って移動し前記第1の光源及び前記反射原稿読
み取り光学系の一部を保持して所定の速度で副走査駆動
される第1走行体と、前記ガイド軸により支持されて前
記ガイド軸に沿って移動し前記反射原稿読み取り光学系
の他の一部を保持して前記第1走行体の1/2の速度で
前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動される第2走行
体と、透過原稿が設置される第2の原稿台と、この第2
の原稿台上の透過原稿を照明する第2の光源と、前記第
2の原稿台上の透過原稿からの透過光を光電変換素子に
結像する透過原稿読み取り用光学系とを有し、前記第2
の原稿台を前記第2走行体に設置して副走査駆動し、反
射原稿の読み取りと透過原稿の読み取りを選択的に行う
画像読み取り装置の走行体駆動装置において、前記第2
の原稿台もしくは前記第2走行体に対して透過原稿設置
位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置される第1
のリニアエンコーダと、この第1のリニアエンコーダと
上下方向に離して設置され前記第1の走行体に対して反
射原稿設置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置に設置
される第2のリニアエンコーダと、前記第1走行体を所
定の速度で副走査駆動するとともに前記第2走行体を前
記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
向に副走査駆動するリニア直流モータとを備え、透過原
稿読み取り時に、前記第2のリニアエンコーダの出力信
号から前記第1の走行体の速度の情報を求め、目標速度
の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前
記第2の原稿台もしくは前記第2走行体との上下方向の
距離、前記第2の原稿台の透過原稿設置位置と前記第2
のリニアエンコーダとの上下方向の間隔により決まる定
数を掛けて新たな目標速度の情報とし、この新たな目標
速度の情報と前記第1の走行体の速度の情報との差分に
基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値を求める
のである。
【0013】請求項6記載の発明は、反射原稿が置かれ
る第1の原稿台と、この第1の原稿台上の反射原稿を照
明する第1の光源と、前記第1の原稿台上の反射原稿か
らの反射光が反射原稿読み取り光学系を経由して結像さ
れる光電変換素子と、ガイド軸により支持されて該ガイ
ド軸に沿って移動し前記第1の光源及び前記反射原稿読
み取り光学系の一部を保持して所定の速度で副走査駆動
される第1走行体と、前記ガイド軸により支持されて前
記ガイド軸に沿って移動し前記反射原稿読み取り光学系
の他の一部を保持して前記第1走行体の1/2の速度で
前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動される第2走行
体と、透過原稿が設置される第2の原稿台と、この第2
の原稿台上の透過原稿を照明する第2の光源と、前記第
2の原稿台上の透過原稿からの透過光を光電変換素子に
結像する透過原稿読み取り用光学系とを有し、前記第2
の原稿台を前記第2走行体に設置して副走査駆動し、反
射原稿の読み取りと透過原稿の読み取りを選択的に行う
画像読み取り装置の走行体駆動装置において、前記第2
の原稿台もしくは前記第2走行体に対して任意の高さに
設置された第1のリニアエンコーダと、前記第1の走行
体に対して任意の高さに設置された第2のリニアエンコ
ーダと、前記第1走行体を所定の速度で副走査駆動する
とともに前記第2走行体を前記第1走行体の1/2の速
度で前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動するリニア
直流モータとを備え、反射原稿読み取り時には、前記第
1のリニアエンコーダの出力信号から前記第2走行体の
速度の情報を求め、目標速度の情報に、前記ガイド軸の
曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダ
との上下方向の距離、前記第1の原稿台の反射原稿設置
位置と前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の間隔
により決まる定数を掛けて新たな目標速度の情報とし、
この新たな目標速度の情報と前記第2走行体の速度の情
報との差分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧
値を求め、もしくは、前記第2のリニアエンコーダの出
力信号から前記第1走行体の速度の情報を求め、目標速
度の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と
前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前記
第1の原稿台の反射原稿設置位置と前記第1のリニアエ
ンコーダとの上下方向の間隔、前記第1のリニアエンコ
ーダと前記第2のリニアエンコーダとの上下方向の距離
により決まる定数を掛けて新 たな目標速度の情報とし、
この新たな目標速度の情報と前記第1走行体の速度の情
報との差分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧
値を求め、透過原稿読み取り時には、前記第1のリニア
エンコーダの出力信号から前記第2走行体の速度の情報
を求め、目標速度の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、
前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダとの上下方
向の距離、前記第1のリニアエンコーダと前記第2の原
稿台の透過原稿設置位置との上下方向の間隔により決ま
る定数を掛けて新たな目標速度の情報とし、この新たな
目標速度の情報と前記第2走行体の速度の情報との差分
に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値を求め、
もしくは、前記第2のリニアエンコーダの出力信号から
前記第1走行体の速度の情報を求め、目標速度の情報
に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記第1
のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前記第1のリ
ニアエンコーダと前記第2の原稿台の透過原稿設置位置
との上下方向の間隔、前記第1のリニアエンコーダと前
記第2のリニアエンコーダとの上下方向の距離により決
まる定数を掛けて新たな目標速度の情報とし、この新た
な目標速度の情報と前記第1走行体の速度の情報との差
分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値を求め
ものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、リニア直流モータが
第1走行体を所定の速度で副走査駆動するとともに第2
走行体を第1走行体の1/2の速度で第1走行体と同じ
方向に副走査駆動する。反射原稿読み取り時には、第1
のリニアエンコーダの出力信号から第2走行体の速度の
情報が求められ、この速度の情報に、ガイド軸の曲率半
径、ガイド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方向の
距離、第1のリニアエンコーダと第2の原稿台の反射原
稿設置位置との上下方向の間隔により決まる定数が掛け
られて反射原稿設置位置での第1走行体の仮想速度の情
報に換算され、この仮想速度の情報と目標値との差分に
基づいてリニア直流モータの制御電圧値が求められる。
【0015】請求項2記載の発明では、リニア直流モー
タが第1走行体を所定の速度で副走査駆動するとともに
第2走行体を第1走行体の1/2の速度で第1走行体と
同じ方向に副走査駆動する。透過原稿読み取り時には、
第2のリニアエンコーダの出力信号から第1の走行体の
速度の情報が求められ、この速度の情報に、ガイド軸の
曲率半径、ガイド軸と第2の原稿台もしくは第2走行体
との上下方向の距離、第2の原稿台の透過原稿設置位置
と第2のリニアエンコーダとの上下方向の間隔により決
まる定数が掛けられて第2の原稿台の透過原稿設置位置
での第2走行体の仮想速度の情報に換算され、この仮想
速度の情報と目標値との差分に基づいてリニア直流モー
タの制御電圧値が求められる。
【0016】請求項3記載の発明では、リニア直流モー
タが第1走行体を所定の速度で副走査駆動するとともに
第2走行体を第1走行体の1/2の速度で第1走行体と
同じ方向に副走査駆動する。反射原稿読み取り時には、
第1のリニアエンコーダの出力信号から第2走行体の速
度の情報が求められ、この速度の情報に、ガイド軸の曲
率半径、ガイド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方
向の距離、第1の原稿台の反射原稿設置位置と第1のリ
ニアエンコーダとの上下方向の間隔により決まる定数が
掛けられて第1の原稿台の反射原稿設置位置での第2走
行体の速度の情報に換算され、この速度の情報と目標値
との差分に基づいてリニア直流モータの制御電圧値が求
められ、もしくは、第2のリニアエンコーダの出力信号
から第1走行体の速度の情報が求められ、この速度の情
報に、ガイド軸の曲率半径、ガイド軸と第1のリニアエ
ンコーダとの上下方向の距離、第1の原稿台の反射原稿
設置位置と第1のリニアエンコーダとの上下方向の間
隔、第1のリニアエンコーダと第2のリニアエンコーダ
との上下方向の距離により決まる定数が掛けられて第1
の原稿台の反射原稿設置位置での第2走行体の速度の情
報に換算され、この仮想速度の情報と目標値との差分に
基づいてリニア直流モータの制御電圧値が求められ、透
過原稿読み取り時には、第1のリニアエンコーダの出力
信号から第2走行体の速度の情報が求められ、この速度
の情報に、ガイド軸の曲率半径、ガイド軸と第1のリニ
アエンコーダとの上下方向の距離、第1のリニアエンコ
ーダと第2の原稿台の透過原稿設置位置との上下方向の
間隔により決まる定数が掛けられて第2の原稿台の透過
原稿設置位置での第2走行体の速度の情報に換算され、
この速度の情報と目標値との差分に基づいてリニア直流
モータの制御電圧値が求められ、もしくは、第2のリニ
アエンコーダの出力信号から第1走行体の速度の情報が
求められ、この速度の情報に、ガイド軸の曲率半径、ガ
イド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、
第1のリニアエンコーダと第2の原稿台の透過原稿設置
位置との上下方向の間隔、第1のリニアエンコーダと第
2のリニアエンコーダとの上下方向の距離により決まる
定数が掛けられて第2の原稿台の透過原稿設置位置での
第2走行体の速度の情報に換算され、この速度の情報と
目標値との差分に基づいてリニア直流モータの制御電圧
値が求められる。
【0017】請求項4記載の発明では、リニア直流モー
タが第1走行体を所定の速度で副走査駆動するとともに
第2走行体を第1走行体の1/2の速度で第1走行体と
同じ方向に副走査駆動する。反射原稿読み取り時には、
第1のリニアエンコーダの出力信号から第2走行体の速
度の情報が求められ、目標速度の情報に、ガイド軸の曲
率半径、ガイド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方
向の距離、第1のリニアエンコーダと第2の原稿台の反
射原稿設置位置との上下方向の間隔により決まる定数が
掛けられて新たな目標速度の情報とされ、この新たな目
標速度の情報と第2走行体の速度の情報との差分に基づ
いてリニア直流モータの制御電圧値が求められる。
【0018】請求項5記載の発明では、リニア直流モー
タが第1走行体を所定の速度で副走査駆動するとともに
第2走行体を第1走行体の1/2の速度で第1走行体と
同じ方向に副走査駆動する。透過原稿読み取り時には、
第2のリニアエンコーダの出力信号から第1の走行体の
速度の情報が求められ、目標速度の情報に、ガイド軸の
曲率半径、ガイド軸と第2の原稿台もしくは第2走行体
との上下方向の距離、第2の原稿台の透過原稿設置位置
と第2のリニアエンコーダとの上下方向の間隔により決
まる定数が掛けられて新たな目標速度の情報とされ、こ
の新たな目標速度の情報と第1の走行体の速度の情報と
の差分に基づいてリニア直流モータの制御電圧値が求め
られる。
【0019】請求項6記載の発明では、リニア直流モー
タが第1走行体を所定の速度で副走査駆動するとともに
第2走行体を第1走行体の1/2の速度で第1走行体と
同じ方向に副走査駆動する。反射原稿読み取り時には、
第1のリニアエンコーダの出力信号から第2走行体の速
度の情報が求められ、目標速度の情報に、ガイド軸の曲
率半径、ガイド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方
向の距離、第1の原稿台の反射原稿設置位置と第1のリ
ニアエンコーダとの上下方向の間隔により決まる定数が
掛けられて新たな目標速度の情報とされ、この新たな目
標速度の情報と第2走行体の速度の情報との差分に基づ
いてリニア直流モータの制御電圧値が求められ、もしく
は、第2のリニアエンコーダの出力信号から第1走行体
の速度の情報が求められ、目標速度の情報に、ガイド軸
の曲率半径、ガイド軸と第1のリニアエンコーダとの上
下方向の距離、第1の原稿台の反射原稿設置位置と第1
のリニアエンコーダとの上下方向の間隔、第1のリニア
エンコーダと第2のリニアエンコーダとの上下方向の距
離により決まる定数が掛けられて新たな目標速度の情報
とされ、この新たな目標速度の情報と第1走行体の速度
の情報との差分に基づいてリニア直流モータの制御電圧
値が求められ、透過原稿読み取り時には、第1のリニア
エンコーダの出力信号から第2走行体の速度の情報が求
められ、目標速度の情報に、ガイド軸の曲率半径、ガイ
ド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、第
1のリニアエンコーダと第2の原稿台の透過原稿設置位
置との上下方向の間隔により決まる定数が掛けられて新
たな目標速度の情報とされ、この新たな目標速度の情報
と第2走行体の速度の情報との差分に基づいてリニア直
流モータの制御電圧値が求められ、もしくは、第2のリ
ニアエンコーダの出力信号から第1走行体の速度の情報
が求められ、目標速度の情報に、ガイド軸の曲率半径、
ガイド軸と第1のリニアエンコーダとの上下方向の距
離、第1のリニアエンコーダと第2の原稿台の透過原稿
設置位置との上下方向の間隔、第1のリニアエンコーダ
と第2のリニアエンコーダとの上下方向の距離により決
まる定数が掛けられて新たな目標速度の情報とされ、こ
の新たな目標速度の情報と第1走行体の速度の情報との
差分に基づいてリニア直流モータの制御電圧値が求めら
れる。
【0020】
【実施例】図2は本発明を応用した透過原稿及び反射原
稿の読み取りが可能な画像読み取り装置の一例を示す。
図2において、1は反射原稿読み取り用のコンタクトガ
ラスからなる原稿台であり、この原稿台1には反射読み
取り用の原稿2が置かれる。3は原稿台1上の反射原稿
2を照明するための光源である。この光源3により照明
された反射原稿2からの反射光は、反射原稿読み取り光
学系を構成している反射ミラー4、5、6で反射された
後に、反射原稿読み取り用の結像レンズ7により読み取
り用の光電変換素子、例えばCCDラインセンサ8に結
像されて光電変換される。
【0021】また、10は反射原稿読み取り光学系と透
過原稿読み取り光学系の切り替えを行うための反射ミラ
ーであり、一端部10aを中心に回転自在に設置されて
いて例えば回転モータ(図示せず)等の駆動手段により
回動されて光路切り替えを行う。ここで、反射ミラー1
0は、反射原稿読み取り用の位置が図示の実線位置であ
り、透過原稿読み取り用の位置が図示の破線位置10’
である。詳細には、反射ミラー10は、反射原稿読み取
り時には読み取り用の光軸とほぼ平行になる図示の実線
位置に設置され、透過原稿読み取り時には反射原稿読み
取り用の光軸と45°の角度をなす図示破線位置10’
に設置される。
【0022】このような構成において、反射原稿読み取
り時には、反射ミラー4及び光源3を乗せた通称第1走
行体11と、反射ミラー5、6を乗せた通称第2走行体
301が図中Aの方向に2対1の速度比で副走査駆動さ
れることにより、CCDラインセンサ8の自己走査によ
る主走査と合わせて反射原稿2の全面が読み取られるよ
うになっている。
【0023】12は透過原稿読み取り用のコンタクトガ
ラスからなる原稿台であり、この原稿台12にはフィル
ム等の透過読み取り用の原稿13が乗せられる。14は
原稿台12上の透過原稿13を照明するための光源であ
る。この光源14からの直接光及び、反射板15からの
反射光は、反射板16で反射され、拡散板17により拡
散されて原稿台12上の透過原稿13に対する均一な照
明がなされる。この光源14、反射板15,16、拡散
板17からなる透過原稿読み取り用の光源装置は、例え
ば画像読み取り装置本体22に取り付けられている。
【0024】さて、拡散板17を通して均一に照明され
た透過原稿13の透過光は、透過原稿読み取り用の光学
系である反射ミラー18、結像レンズ20、反射ミラー
19、図示破線位置10’の光路切り替え用反射ミラー
10を介して、反射原稿読み取りと共通に用いられる光
電変換素子8に結像されて光電変換される。このような
構成において、透過原稿読み取り時には、原稿台12及
び透過原稿13が図中Aの方向に副走査駆動され、CC
Dラインセンサ8の自己走査による主走査と合わせて透
過原稿13の全体が読み取られる。
【0025】ここに、透過原稿読み取り用の原稿台12
は反射原稿読み取り用の反射ミラー5,6と同様に反射
原稿読み取り用の第2走行体301に固設されており、
全体として反射原稿読み取り用の第2走行体302が構
成されている。これにより、反射原稿読み取り用の副走
査走行体と透過原稿読み取り用の副走査走行体との共通
化が図れ、透過原稿読み取り用の副走査走行体を省略で
きる。
【0026】図1は本発明の第1実施例を示す。この第
1実施例は、図2に示す画像読み取り装置に応用したも
のであり、請求項1記載の発明の実施例のうち駆動源と
してダイレクトドライブ方式、特にリニア直流モータを
用いて第2走行体をダイレクト駆動する場合の一実施例
である。また、図3は、第1実施例において、第2走行
体302と、リニア直流モータと、反射原稿読み取り用
の第2走行体302すなわち原稿台12に透過原稿設置
位置とほぼ等しい高さ(もしくは透過原稿設置位置と等
しい高さ)に設置されているリニアエンコーダ210
と、第1走行体11と、第1走行体11に反射原稿台1
とほぼ同じ高さ(もしくは反射原稿台と同じ高さ)に
設置されているリニアエンコーダ1001との相対位置
関係を示す図であって、図1を左側から見たところを示
す。
【0027】反射原稿読み取り用の光源3および反射ミ
ラー4を保持した第1走行体11は、軸受201Bが第
1ガイド軸202に嵌合されている。第2走行体301
は、第1ガイド軸202に2箇所の軸受205A、20
5Bが嵌合しており、他端の2箇所の軸受205C、2
05Dが第2ガイド軸203に接している。
【0028】第2走行体301の下側には磁気回路形成
用の可動バックヨーク206および図示しないコイル基
板を介して駆動用のコイル207が取り付けられ、この
コイル207と対向する位置にはコイル207と一定の
エアーギャップを保ち、かつ、表面のS極、N極が副走
査方向に交互に配設されるように磁石208がやはり磁
気回路形成用の固定バックヨーク209を介して本体2
2に設置され、これらによりリニア直流モータが構成さ
れる。
【0029】また、原稿台12が設置されている第2走
行体301の透過原稿設置位置とほぼ同じ高さにはリニ
アエンコーダ210が設置されている。この第1実施例
では、光源およびセンサーを含んだリニアエンコーダ可
動部分210Aが第2走行体301に取り付けられてお
り、この可動部分210Aは本体22に固定されている
リニアスケールを含んだリニアエンコーダ固定部分21
0Bと合わせて、いわゆる光学式リニアインクリメンタ
ルエンコーダ210を形成している。
【0030】また、第1走行体11の反射原稿台とほ
ぼ同じ高さには、リニアエンコーダ1001が設置され
ている。ここでは、光源およびセンサーを含んだリニア
エンコーダ可動部分1001Aが第1走行体11に取り
付けられており、この可動部分1001Aは本体22に
固定されているリニアスケールを含んだリニアエンコー
ダ固定部分1001Bと合わせて、いわゆる光学式リニ
アインクリメンタルエンコーダ1001を形成してい
る。
【0031】この構成において、透過原稿読み取り時に
はリニアエンコーダ210の出力信号をもとに、図示し
ない制御系によりコイル207に電流を流すと、原稿台
12を固設した第2走行体301を図1中Aの方向へダ
イレクトドライブで副走査駆動できる。ここで、リニア
エンコーダ210、1001としては、光学式のものを
説明したが、特にこれにこだわるものではなく、この他
の磁気式等いかなるものでもかまわない。
【0032】第1走行体11、第2走行体302におけ
る第1ガイド軸202、第2ガイド軸203の外側に
は、それぞれ第1ベルト212、第2ベルト213が掛
けられている。第1ベルト212、第2ベルト213の
掛け方、動作等は全く同じであり、第1ベルト212の
側面図を図4(A)(B)に示す。第1ベルト212
は、一端がベルトエンド300で本体22に固定され、
第2走行体301の2箇所の軸受205A、205Bに
設けられた図示しない軸に支持された動プーリ214
A、214Bに各々半周づつ掛け回され、他端が再びベ
ルトエンド300’で本体22に固定されている。同様
に第2ベルト213は、一端がベルトエンドで本体22
に固定され、第2走行体301の2箇所の軸受205
C、205Dに設けられた図示しない軸に支持された動
プーリ214C、214Dに各々半周づつ掛け回され、
他端が再びベルトエンドで本体22に固定されている。
【0033】第1ベルト212の動プーリ214A、2
14B間の中間部分には所定の位置で第1走行体11が
第1走行体クランプ215Aによりクランプされ、第2
ベルト213の動プーリ214C、214D間の中間部
分には所定の位置で第1走行体11が第1走行体クラン
プ215Bによりクランプされている。
【0034】以上の構成により、第2走行体301をリ
ニア直流モータにより図1中Aの方向にダイレクトドラ
イブすると、第1ベルト212と2個の動プーリ214
A、214Bおよび、第2ベルト213と2個の動プー
リ214C、214Dの動作により、第1走行体11が
両側から第2走行体302の2倍の速度で駆動される。
これにより、第1走行体11、第2走行体301の2対
1の速度比での副走査駆動が可能になる。ここで、図4
(A)は副走査開始前の状態を示し、図4(B)は副走
査終了後の状態を示す。また、図4中Aの方向は図1中
Aの方向と同一である。
【0035】ここで、第1ガイド軸202に嵌合する4
個の軸受201A、201B、205A、205Bとし
ては、例えば転がり軸受と加圧部材を組み合わせたもの
でも、また、丸棒と丸穴を組み合わせた摺動軸受でもよ
い。また、第1ベルト212、第2ベルト213として
は、金属性のものや、ゴム性のもの、その他ベルトであ
れば材質は特に問わないだけでなく、ワイヤ等を用いて
もかまわない。
【0036】図5は第1実施例における制御装置を示
す。図5において、501は、マイクロコンピュータで
あり、マイクロプロセッサ502、リードオンリーメモ
リ(ROM)503、ランダムアクセスメモリ(RA
M)504がそれぞれバス505を介して接続されてい
るものである。506は、リニア直流モータの状態を指
令するための状態指令信号を出力する指令発生装置であ
り、速度指令信号等を発生する。指令発生装置506の
出力側はバス505に接続されている。
【0037】第2走行体301に固定されているリニア
エンコーダ210の出力側及び第1走行体11に固定さ
れているリニアエンコーダ1001の出力側は、それぞ
れ状態検出用のインターフェイス装置508、1002
に接続されている。これらのインターフェイス装置50
8、1002はそれぞれリニアエンコーダ210、10
01の出力信号を処理してデジタル数値に変換するイン
ターフェイス装置であり、リニアエンコーダ210、1
001の出力パルスをそれぞれ計数するカウンタを備え
ている。
【0038】509は、駆動用のインターフェイス装置
であり、マイクロコンピュータ501の演算結果のデジ
タル値を駆動装置510を構成するパワー半導体、例え
ばトランジスタを動作させるパルス状信号(制御信号)
に変換する。駆動装置510は、インターフェイス装置
509からのパルス状信号に基づいて動作し、上記リニ
ア直流モータ511に印加する電圧を制御する。この結
果、リニア直流モータ511、すなわち、リニア直流モ
ータ511に取り付けられた第1走行体11、第2走行
体302を含んだ副走査走行体512は所望の速度で駆
動される。
【0039】リニア直流モータ511(副走査走行体5
12)の速度はリニアエンコーダ210、1001とイ
ンターフェイス装置508、1002により検出され、
マイクロコンピュータ501に取り込まれる。なお、以
上はディスクリートタイプのマイクロコンピュータを用
いた場合であるが、指令発生装置506、駆動用インタ
ーフェイス装置509、状態検出用インターフェイス装
置508,1002が1チップ化されたマイクロコンピ
ュータを用いても同様な機能が得られることは明らかで
ある。
【0040】ここで、第1実施例において、リニア直流
モータ511(副走査走行体512)の速度を検出する
方式、つまり、リニアエンコーダ210、1001の出
力信号を処理する状態検出用インターフェイス装置50
8、1002の処理方式について説明する。状態検出用
インターフェイス装置508、1002の動作は全く同
様であるので、状態検出用インターフェイス装置508
の動作について説明して状態検出用インターフェイス装
置1002の動作についての説明は省略する。
【0041】状態検出用インターフェイス装置508
は、リニアエンコーダ210の出力パルスをマイクロプ
ロセッサ502の割込み端子に送り、また、基準クロッ
ク(図6のクロックCLK)をカウントするカウンタを
備えている。図6において、リニアエンコーダ210の
出力パルスOBのエッジ601が到達する直前の状態か
ら説明する。状態検出用インターフェイス装置508の
カウンタはリニアエンコーダ210の出力パルスOBの
周期を基準クロックCLKをもとに、与えられたカウン
ト値(例えば0FFFFH)からのデクリメントカウン
トで検出する。リニアエンコーダ210の出力パルスO
Bのエッジ601がマイクロプロセッサ502の割込み
端子に到達すると、マイクロプロセッサ502は図7に
示す割込みルーチンの実行を開始する。
【0042】マイクロプロセッサ502は、カウンタの
デクリメントカウント値を状態検出用インターフェイス
装置508の内臓レジスタにラッチし(P1)、その内
臓レジスタにラッチされたデクリメントカウント値をR
AM504に格納する(P2)。そして、マイクロプロ
セッサ502は、リニアエンコーダ210の出力パルス
OBの周期Tnをカウントするためのカウント初期値
(0FFFFH)を状態検出用インターフェイス装置5
08のカウンタに与えて再度リニアエンコーダ210の
出力パルスOBのデクリメントカウントを開始させ(P
3)、割込み処理を終了する。
【0043】再度、リニアエンコーダ210の出力パル
スOBのエッジ601がマイクロプロセッサ502の割
込み端子に到達すると、マイクロプロセッサ502は図
7のP1〜P3の処理を繰り返して行う。この時、リニ
アエンコーダ210の出力パルスOBの周期Tnにおけ
るリニア直流モータ511(走行体301)の速度v2
10(i)は次のようにして求められる。
【0044】 v210(i)=k/(Tclk×Ne×n)・・・・・(1) ここで、Tclk:基準クロックCLKの周期 Ne:単位長さ当たりのリニアインクリメンタルエンコ
ーダ分割数 n:基準クロックCLKのカウント数=0FFFFH−
デクリメントカウント値 k:速度への単位変換定数 図8、図9は第1実施例においてリニアエンコーダ21
0、1001の出力を用いてなにも補正をしないで上記
リニア直流モータを駆動した場合の制御系のブロック構
成を示す。図8において、801は制御対象である副走
査走行体512を含んだリニア直流モータである。リニ
アエンコーダ210(図8には示さず)の出力信号をも
とに状態検出用インターフェイス装置508により検出
された速度v210(i−1)の情報はフィードバック
ループ805を経て演算部806に与えられる。この演
算部806では、指令発生装置506から出力された制
御目標値R(i)とフィードバックループ805からの
速度v210(i−1)の情報との差e(i)を算出す
る。
【0045】この差e(i)は、ブロック807で積分
され、ブロック808で定数KIがかけられて演算部8
09に与えられる。また、同時に差e(i)はブロック
810で定数KPがかけられて演算部809に与えられ
る。演算部809では、ブロック808、810からの
2つの入力信号を加えてリニア直流モータ801への入
力電圧u(i)を求める。
【0046】この制御電圧値u(i)がリニア直流モー
タ801に出力されて副走査走行体512がリニア直流
モータ801により副走査駆動され、以上のループが繰
り返される。以上の(1)式によるリニアエンコーダに
よる速度検出の計算も含めて制御演算すべては、マイク
ロコンピュータ501内の数値演算で行われ、簡単に実
現することができる。
【0047】また、図9において、図8と同じ記号は同
じ機能を示し、その説明を省略する。リニアエンコーダ
1001(図8には示さず)の出力信号をもとに状態検
出用インターフェイス装置1002により検出された速
度v1001(i−1)の情報は、ブロック1201で
定数(1/2)がかけられて第2走行体301の速度に
換算され、フィードバックループ811を経て演算部8
06に与えられる。この後、上記第8図と同様な制御演
算が行われ、リニア直流モータ801への制御電圧u
(i)が求められる。
【0048】ここで、制御電圧値u(i)はリニア直流
モータ801に出力されて副走査走行体512がリニア
直流モータ801により副走査駆動され、以上のループ
が繰り返される。以上第1走行体11の速度から第2走
行体301の速度への換算も含む制御演算すべては、マ
イクロコンピュータ501内の数値演算で行われ、簡単
に実現することができる。
【0049】丸棒等のガイドレール202、203をそ
のほぼ両端で支持する方式の本実施例のような走行体駆
動装置では、図10に示すように丸棒等のガイドレール
(ガイド軸)202、203が、その自重により曲率1
/rを持ってしまうのが普通である。ガイドレール20
2、203に曲率があると、第1走行体11と第2走行
体302の動きが異なる。図11はその様子を示す。一
般にガイドレール202、203に曲率が生ずるといっ
ても、それはかなり小さいので、走行体11、302の
運動は図11に示すように回転運動ではあるが、走行体
11、302上の各点は近似的に並進運動をするものと
みなせる。
【0050】そこで、第2走行体302は、透過原稿読
み取り用原稿台12が設置されている第2走行体302
に透過原稿設置位置と等しいかほぼ等しい高さに設置し
たリニアエンコーダ210のところでは、ガイドレール
202、203の曲率半径rと、ガイドレール202、
203とリニアエンコーダ210との上下方向の距離f
を加えた値を曲率半径として、ガイドレール202、2
03の曲率の中心点Oを中心に回転運動をしていると考
えられる。
【0051】図11において、eは透過原稿読み取り用
原稿台12、もしくは透過原稿読み取り用原稿台12が
設置されている第2走行体302に透過原稿設置位置と
等しいかほぼ等しい高さに設置したリニアエンコーダ2
10と反射原稿読み取り位置との上下方向の間隔とす
る。v210はリニアエンコーダ210による速度計測
結果であり、vrefは第2走行体302の速度を反射原
稿読み取り用原稿台1の反射原稿読み取り位置での第1
走行体11の速度へ換算した仮想速度を表わしている。
この仮想速度は、図11から vref=((r+f−e)/(r+f))×v210・・・・・(2) と表わすことができる。((r+f−e)/(r+
f))は走行体駆動装置の機械的な配置のみによって決
定される定数になるので、この計算はデジタルで行うに
しろ、アナログで行うにしろ簡単に実現できる。
【0052】図12は第1実施例においてリニアエンコ
ーダ210、1001の出力を(2)式で補正する場合
の制御系のブロック構成を示す。図12において図8と
同じ記号は同じ機能を示すので、その説明を省略する。
リニアエンコーダ210の出力信号をもとに状態検出用
インターフェイス装置508により検出された速度v2
10(i−1)の情報は、ブロック1801で上記
(2)式で与えられた定数((r+f−e)/(r+
f))がかけられ、第2走行体302の速度を反射原稿
読み取り位置での第1走行体11の速度へ換算した仮想
速度vref(i−1)の情報が求められる。
【0053】この仮想速度vref(i−1)の情報は
フィードバックループ1802を経て演算部806に与
えられる。この後は図8のものと同様な制御演算が行わ
れてリニア直流モータへの制御電圧u(i)が求められ
る。この制御電圧u(i)がリニア直流モータに出力さ
れて副走査走行体512が副走査駆動され、以上のルー
プが繰り返される。以上(2)式による反射原稿読み取
り位置での仮想速度vref(i−1)の計算を含む制
御演算すべては、マイクロコンピュータ501内の数値
演算で行われるので、簡単に実現できる。
【0054】図13は本実施例の動作フローを示すフロ
ーチャートである。スタートボタン等により画像読み取
り装置による読み取りが始まる際には、プリスキャンモ
ードであるかどうかが判断される(P3301)。これ
は、例えば画像読み取り装置に画像読み取り前にプリス
キャンを行うかどうかを設定するためのボタン乃至は信
号生成手段を設置することで簡単に実現される。
【0055】P3301でプリスキャンモードであると
判断された場合には、P3302にて、プリスキャン用
の制御系(リニアエンコーダ210を用いる場合は図8
に示す制御系、リニアエンコーダ1001を用いる場合
は図9に示す制御系)によりリニア直流モータ801が
駆動されて副走査走行体512が副走査駆動される。次
に、マイクロコンピュータ501がP3303にて後述
するように曲率半径rを決定してRAM504に書き込
み、P3301に戻る。
【0056】P3301においてプリスキャンモードで
はない、すなわち、画像読み取りモードであると判断さ
れた場合には、P3304にて透過原稿の読み取りであ
るかどうかが判断される。これは、例えば画像読み取り
装置に透過原稿と反射原稿のどちらを読み取るかを設定
するためのボタン乃至は信号発生手段を設置するか、読
み取りスタートボタン乃至は信号発生手段を透過原稿読
み取り用と反射原稿読み取り用に分けて設置すること等
により簡単に実現される。
【0057】P3304にて透過原稿の読み取りである
と判断された場合には、P3305、P3306にて図
8に示す画像読み取り用の制御系によりリニア直流モー
タ801が駆動されて副走査走行体512が副走査駆動
され、透過原稿13の読み取りが行われる。透過原稿1
3の読み取りが全て終わると、画像読み取り装置の画像
読み取り動作が終了する。一方、P3304にて透過原
稿の読み取りではないと判断された場合には、P330
7、P3308にて図12に示す画像読み取り用の制御
系によりリニア直流モータ801が駆動されて副走査走
行体512が副走査駆動され、反射原稿2の読み取りが
行われる。反射原稿2の読み取りが全て終わると、画像
読み取り装置の画像読み取り動作が終了する。
【0058】ここで、反射原稿読み取り時に図12に示
す画像読み取り用制御系内のブロック1801において
用いる曲率半径rはP3303で決定した値が用いら
れ、反射原稿読み取り直前の状態における曲率半径rを
使用することから、制御対象の副走査走行体512の状
態が変化した場合でも正確な副走査制御を行うことがで
き、常に正確な副走査制御を行うことができる。
【0059】図14は図8もしくは図9に示す制御系に
より制御された副走査走行体512の副走査開始位置お
よび副走査終了位置の状態を示す。図14において、α
は副走査走行体512の副走査開始位置であり、βは副
走査走行体512の副走査終了位置である。2つのリニ
アエンコーダ210、1001の出力信号は、副走査の
開始と終了において、副走査走行体512がガイド軸2
02、203等の曲率により図14に示すようにθだけ
傾くので、S1、S2のように異なった値を示す。
【0060】そこで、2つのリニアエンコーダ210、
1001の上下方向の間隔をaとし、図11に示すよう
に第2走行体301に取り付けられたリニアエンコーダ
210とガイド軸202、203との上下方向の距離を
fとすると、同一時間において第1走行体11は第2走
行体301の2倍の距離を進むことを考慮に入れて考え
れば、曲率rは、近似的に r=(S2/(S2−S1/2))×a−f・・・・・(3) で簡単に求めることができる。リニアインクリメンタル
エンコーダ210、1001による位置計測は位置と1
対1の関係にあるリニアインクリメンタルエンコーダ2
10、1001の出力パルス数の計数を図5に示す制御
系内のマイクロコンピュータ501で行うことにより簡
単に実現される。
【0061】また、図15に示すようにリニアインクリ
メンタルエンコーダ210、1001の速度出力又はそ
の平均値をそれぞれv229、v129とすると、ある
瞬間において第1走行体11は第2走行体301の2倍
の速度であることを考慮に入れて考えると、曲率半径r
は、近似的に r=(v229/(v229−v129/2))×a−f・・・・(4) で表わすこともできる。
【0062】そこで、マイクロコンピュータ501は、
P3303では、リニアインクリメンタルエンコーダ2
10、1001の出力パルスからS1,S2を求めてS
1,S2、a、fから(3)式によりrを決定してRA
M504に書き込み、あるいはリニアインクリメンタル
エンコーダ210、1001の出力パルスからv22
9,v129を求めてv229,v129、a、fから
(4)式によりrを決定してRAM504に書き込む。
【0063】以上説明したように第1実施例では、反射
原稿を読み取るモードと、透過原稿を読み取るモードと
が選択可能であって、反射原稿2の読み取りと透過原稿
13の読み取りに別々に用いられる光源2、14及び原
稿台1、12を有し、透過原稿13を読み取るための透
過原稿読み取り用原稿台12を反射原稿読み取り用の第
2走行体301に設置し、2つの副走査フィードバック
制御用リニアエンコーダ210、1001を上下方向に
離して設置し、この2つのリニアエンコーダ210、1
001のうちの1つのリニアエンコーダ210を透過原
稿読み取り用原稿台12が設置されている走行体301
に設置し、かつ、上記1つのリニアエンコーダ210の
設置位置を透過原稿設置位置の高さにほぼ等しい位置と
した画像読み取り装置の走行体駆動装置において、画像
読み取り装置のプリスキャン時に2つのリニアエンコー
ダ210、1001に基づくフィードバック信号と、2
つのリニアエンコーダ210、1001の少なくとも一
方のリニアエンコーダ210と反射原稿読み取り位置と
の上下方向の距離と、2つのリニアエンコーダ210、
1001間の上下方向の距離aとから、反射原稿読み取
り時のリニアエンコーダ210の出力信号の補正値を決
定する補正手段を構成するマイクロコンピュータ501
を備えたので、常に正確な副走査駆動を行うことがで
き、副走査制御対象の副走査走行体512の状態が変化
した場合でも正確な副走査駆動を行うことができる。な
お、上記第1実施例において、透過原稿13を読み取る
ための原稿台12は反射原稿読み取り用の第1走行体1
1に設置してもよく、また、リニアエンコーダ210は
透過原稿読み取り用原稿台13に設置してもよい。
【0064】本発明の第2実施例は、請求項2記載の発
明の一実施例である。この第2実施例では、上記第1実
施例において、透過原稿13を読み取るための原稿台1
2が反射原稿読み取り用の第2走行体301に設置さ
れ、2つのリニアエンコーダ210、1001が上下方
向に離して設置される。2つのリニアエンコーダ21
0、1001のうち1つのリニアエンコーダ1001が
反射原稿読み取り用の第1走行体11に設置され、か
つ、リニアエンコーダ1001は反射原稿設置位置の高
さに等しいかほぼ等しい高さに設置される。他のリニア
エンコーダ210は透過原稿読み取り用の原稿台12、
もしくはこの原稿台12が設置されている走行体301
に設置され、かつ、リニアエンコーダ210は透過原稿
設置位置の高さに等しいかほぼ等しい高さに設置され
る。また、スチールベルト等のベルトやワイヤによる走
行体の従動方式は図2乃至図4のものと同様であるの
で、その説明を省略する。また、第2実施例における制
御系は図5に示したものと同様であるので、その説明を
省略する。
【0065】第2実施例では、上記図10で説明した理
由等により、ガイドレール202、203に曲率がある
と、第1走行体11と第2走行体302の動きが異な
る。図16はその様子を示す。一般にガイドレール20
2、203に曲率が生ずるといっても、それはかなり小
さいので、走行体11、302の運動は図16に示すよ
うに回転運動ではあるが、走行体11、302上の各点
は近似的に並進運動をするものとみなせる。
【0066】そこで、第2走行体302は、透過原稿読
み取り用原稿台12が設置されている第2走行体302
の透過原稿設置位置と等しいかほぼ等しい高さに設置し
たリニアエンコーダ210のところでは、ガイドレール
202、203の曲率半径rと、ガイドレール202、
203と透過原稿読み取り用の原稿台12(第2走行体
301)との上下方向の距離hを加えた値を曲率半径と
して、ガイドレール202、203の曲率の中心点Oを
中心に回転運動をしていると考えられる。
【0067】図16に示すように、透過原稿読み取り用
原稿台12(もしくは第2走行体302)の透過原稿設
置位置と、第1走行体11に反射原稿読み取り用原稿台
1の反射原稿読み取り位置と等しいかほぼ等しい高さに
設置したリニアエンコーダ1001との上下方向の間隔
をgとする。v1001はリニアエンコーダ1001に
よる第1走行体11(もしくは反射原稿読み取り用原稿
台1)の速度計測結果であり、vtrnは第1走行体11
の速度を透過原稿読み取り位置での第2走行体11の速
度へ換算した仮想速度を表わしている。この仮想速度v
trnは、v1001/2で求められること及び図16か
ら vtrn=((r+h)/(r+h−g))×v1001/2・・・・(5) と表わすことができる。((r+h)/(r+h−
g))/2は走行体駆動装置の機械的な配置のみによっ
て決定される定数になるので、この計算はデジタルで行
うにしろ、アナログで行うにしろ簡単に実現できる。
【0068】図17は第2実施例における制御系のうち
リニアエンコーダ1001の出力を補正する場合の透過
原稿読み取り時のものを示す。ここで、図8のと同じ記
号は同じ機能を有するものを表わすので、その説明を省
略する。リニアエンコーダ1001の出力信号をもとに
状態検出用インターフェイス装置1002により検出さ
れた第1走行体11の速度v1001(i−1)の情報
はブロック2001にて上記(5)式で与えられる定数
((r+h)/(r+h−g))/2がかけられて透過
原稿読み取り用原稿台12の位置での第2走行体11の
速度vtrn(i−1)に換算され、フィードバックルー
プ2002を経て演算部806に与えられる。この後は
図8の第1実施例と同様な制御演算が行われてリニア直
流モータへの制御電圧u(i)が求められる。
【0069】この制御電圧u(i)がリニア直流モータ
に出力されて副走査走行体512が副走査駆動され、以
上のループが繰り返される。以上(5)式の計算を含む
制御演算すべては、マイクロコンピュータ501内の数
値演算で行われ、簡単に実現できる。
【0070】図18は本実施例の動作フローを示すフロ
ーチャートである。スタートボタン等により画像読み取
り装置による読み取りが始まる際に、プリスキャンモー
ドであるかどうかが判断される(P3301)。P33
01でプリスキャンモードであると判断された場合に
は、P3302にて、プリスキャン用の制御系(リニア
エンコーダ210を用いる場合は図8に示す制御系、リ
ニアエンコーダ1001を用いる場合は図9に示す制御
系)によりリニア直流モータ801が駆動されて副走査
走行体512が副走査駆動される。次に、マイクロコン
ピュータ501がP3303にて上述のように曲率半径
rを決定してRAM504に書き込み、P3301に戻
る。
【0071】P3301においてプリスキャンモードで
はなくて画像読み取りモードであると判断された場合に
は、P3304にて透過原稿の読み取りであるかどうか
が判断される。P3304にて透過原稿の読み取りであ
ると判断された場合には、P4305、P3306にて
図17に示す画像読み取り用の制御系によりリニア直流
モータ801が駆動されて副走査走行体512が副走査
駆動され、透過原稿13の読み取りが行われる。透過原
稿13の読み取りが全て終わると、画像読み取り装置の
画像読み取り動作が終了する。
【0072】一方、P3304にて透過原稿の読み取り
ではなくて反射原稿の読み取りであると判断された場合
には、P4307、P3308にて図9に示す画像読み
取り用の制御系によりリニア直流モータ801が駆動さ
れて副走査走行体512が副走査駆動され、反射原稿2
の読み取りが行われる。反射原稿2の読み取りが全て終
わると、画像読み取り装置の画像読み取り動作が終了す
る。
【0073】ここで、透過原稿読み取り時に図17に示
す画像読み取り用制御系内のブロック2001において
用いる曲率半径rはP3303で決定した値が用いら
れ、透過原稿読み取り直前の状態における曲率半径rを
使用することから、制御対象の副走査走行体512の状
態が変化した場合でも正確な副走査制御を行うことがで
き、常に正確な副走査制御を行うことができる。
【0074】以上説明したように第2実施例では、反射
原稿2を読み取るモードと、透過原稿13を読み取るモ
ードとが選択可能であって、反射2原稿の読み取りと透
過原稿13の読み取りに別々に用いられる光源3、14
及び原稿台1、12を有し、透過原稿13を読み取るた
めの透過原稿読み取り用原稿台12を反射原稿読み取り
用の第1走行体11に設置し、2つの副走査フィードバ
ック制御用リニアエンコーダ210、1001を上下方
向に離して設置し、この2つのリニアエンコーダ21
0、1001のうちの1つのリニアエンコーダ1001
を反射原稿読み取り用の第1走行体11に設置し、か
つ、リニアエンコーダ1001の設置位置を反射原稿設
置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置とした画像読み
取り装置の走行体駆動装置において、画像読み取り装置
のプリスキャン時に2つのリニアエンコーダ210、1
001に基づくフィードバック信号と、2つのリニアエ
ンコーダ210、1001の少なくとも一方のリニアエ
ンコーダと透過原稿読み取り位置との上下方向の距離
と、2つのリニアエンコーダ210、1001間の上下
方向の距離aとから、透過原稿読み取り時の前記リニア
エンコーダ1001の出力信号の補正値を決定する補正
手段を構成するマイクロコンピュータ501を備えたの
で、常に正確な副走査駆動を行うことができ、副走査制
御対象の副走査走行体512の状態が変化した場合でも
正確な副走査駆動を行うことができる。なお、上記第2
実施例において、透過原稿13を読み取るための原稿台
12は第1走行体11に設置してもよく、また、リニア
エンコーダ210は透過原稿読み取り用原稿台13に設
置してもよい。
【0075】図19は本発明の第3実施例を示す。この
第3実施例は、請求項3記載の発明の実施例のうち駆動
源としてダイレクトドライブ方式のリニア直流モータを
用いて第2走行体をダイレクト駆動する場合の一実施例
である。また、図20は第3実施例において、第2走行
体301と、リニア直流モータと、反射原稿読み取り用
第2走行体301(すなわち透過原稿読み取り用原稿台
12)に任意の高さで設置されているリニアエンコーダ
5101と、第1走行体11に任意の高さに設置されて
いるリニアエンコーダ5111の相対位置関係を示す図
であって、図19を左側から見たところを示す。図1
9、図20中で図1、図3と同じ記号で表わしたものは
同じ機能を有するので、その説明を省略する。また、ス
チールベルト等のベルトやワイヤによる走行体の従動方
式は図4のものと同様であるので、その説明を省略す
る。
【0076】第3実施例では、透過原稿読み取り用の原
稿台12が設置されている第2走行体302には任意の
高さにリニアエンコーダ5101が設置されている。こ
こでは、光源及びセンサーを含んだリニアエンコーダ可
動部分5101Aは第2走行体302に取り付けられて
おり、このリニアエンコーダ可動部分5101Aは本体
22に固定されているリニアスケールを含んだリニアエ
ンコーダ固定部分5101Bと合わせて、いわゆる光学
式リニアインクリメンタルエンコーダ5101を形成し
ている。
【0077】また、第1走行体11には任意の高さにリ
ニアエンコーダ5111が設置されている。ここでは、
光源及びセンサーを含んだリニアエンコーダ可動部分5
111Aは第1走行体11に取り付けられており、この
リニアエンコーダ可動部分5111Aは本体22に固定
されているリニアスケールを含んだリニアエンコーダ固
定部分5111Bと合わせて、いわゆる光学式リニアイ
ンクリメンタルエンコーダ5111を形成している。
【0078】このような構成において、これらのリニア
エンコーダ5101、5111の出力信号をもとに図示
しない制御系により、リニア直流モータのコイル207
に電流を流すと、透過原稿読み取り用の原稿台12が設
置されている第2走行体302を図19中Aの方向へダ
イレクトドライブで副走査駆動できる。
【0079】図21は第3実施例における制御系のブロ
ック構成を示す。図21において、図5と同じ記号は同
じ機能を有するものを表わすので、その説明を省略す
る。第3実施例では、第2走行体301に設置されてい
るリニアエンコーダ5101の出力側、及び第1走行体
11に設置されているリニアエンコーダ5111の出力
側がそれぞれ状態検出用のインターフェイス装置530
1、5311の入力側に接続されている。これらのイン
ターフェイス装置5301、5311はそれぞれリニア
エンコーダ5101、5111の出力パルスを計数する
カウンタを備えており、インターフェイス装置510
1、5111の出力側はバス505を介してマイクロコ
ンピュータ501に接続され、後述の制御系に基づきフ
ィードバック制御が実行される。なお、リニア直流モー
タ511(副走査走行体512)の速度を検出する方
式、すなわち、リニアエンコーダ5101、5111の
出力信号を処理する状態検出用インターフェイス装置5
301、5311の処理方式については第1実施例と同
様であるので、その説明を省略する。
【0080】図22、図23は第3実施例においてリニ
アエンコーダ5101、5111の出力信号を補正しな
い場合の制御系のブロック構成を示す。ここで、図22
は透過原稿読み取り時のものを示し、図23は反射原稿
読み取り時のものを示す。図22において上記図8に示
すものと同じ記号は同じ記号を示し、その説明を省略す
る。また、図23において上記図9に示すものと同じ記
号は同じ機能を有するものを示し、その説明を省略す
る。第3実施例では、透過原稿読み取り時には図22に
示す制御系が選択されて用いられ、反射原稿読み取り時
には図23に示す制御系が選択されて用いられる。
【0081】図22に示す制御系では、透過原稿読み取
り時にリニアエンコーダ5101の出力信号をもとに状
態検出用のインターフェイス装置5301で検出された
第2走行体302の速度v5101(i−1)の情報が
フィードバックループ6001を経て演算部806に与
えられる。この後は図8で示したものと同様な制御演算
が行われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)が求
められる。この制御電圧u(i)がリニア直流モータに
出力されて副走査走行体512が副走査駆動され、以上
のループが繰り返される。
【0082】また、図23に示す制御系では、反射原稿
読み取り時にリニアエンコーダ5111の出力信号をも
とに状態検出用のインターフェイス装置5311で検出
された第1走行体11の速度v5111(i−1)の情
報は、ブロック1201で定数(1/2)がかけられて
第2走行体302の速度に換算され、フィードバックル
ープ6101を経てブロック806に与えられる。この
後は図9で示したものと同様な制御演算が行われてリニ
ア直流モータへの制御電圧u(i)が求められる。この
制御電圧u(i)がリニア直流モータに出力されて副走
査走行体512が副走査駆動され、以上のループが繰り
返される。以上第2走行体302の速度演算、および第
1走行体11の速度から第2走行体302の速度への換
算も含む制御演算すべては、マイクロコンピュータ50
1内の数値演算で行われるので、簡単に実現できる。
【0083】第3実施例では、上記図10で説明した理
由等により、ガイドレール202、203に曲率がある
と、第1走行体11と第2走行体302の動きが異な
る。図24はその様子を示す。一般にガイドレール20
2、203に曲率が生ずるといっても、それはかなり小
さいので、走行体11、302の運動は図24に示すよ
うに回転運動ではあるが、走行体11、302上の各点
は近似的に並進運動をするものとみなせる。
【0084】そこで、第2走行体302は、透過原稿読
み取り用原稿台12の任意の位置に取り付けられたリニ
アエンコーダ5101のところでは、ガイドレール20
2、203の曲率半径rと、ガイドレール202、20
3とリニアエンコーダ5101との上下方向の距離DD
を加えた値を曲率半径として、ガイドレール202、2
03の曲率の中心点Oを中心に回転運動をしていると考
えられる。
【0085】図24に示すように、透過原稿読み取り用
原稿台12(もしくは第2走行体302)の透過原稿設
置位置12’と、透過原稿読み取り用原稿台12(もし
くは第2走行体302)の任意の高さに設置されている
リニアエンコーダ5101との上下方向の間隔をeeと
し、透過原稿読み取り用原稿台12(もしくは第2走行
体302)の透過原稿設置位置12’と、第1走行体1
1に任意の高さで設置されているリニアエンコーダ51
11との上下方向の間隔をffとする。
【0086】v5101はリニアエンコーダ5101に
よる第2走行体301の速度計測結果であり、vtrn3
は透過原稿読み取り位置12’での第2走行体301の
速度を表わしている。この速度vtrn3は、図24から
透過原稿読み取り用原稿台12(もしくは第2走行体3
02)の任意の高さに設置されているリニアエンコーダ
5101による計測速度v5101を用いると、 vtrn3=((r+DD−ee)/(r+DD))×v5101・・・(6) と表わすことができる。((r+DD−ee)/(r+
DD))は走行体駆動装置の機械的な配置のみによって
決定される定数になるので、この計算はデジタルで行う
にしろ、アナログで行うにしろ簡単に実現できる。
【0087】また、透過原稿読み取り位置12’での速
度vtrn3は、第1走行体11に任意の位置で設置され
ているリニアエンコーダ5111の位置での速度がv5
101/2で求められること、および図24から、2つ
のリニアエンコーダ5101,5111の上下方向の距
離をddとし、第1走行体11に任意の位置で設置され
ているリニアエンコーダ5111による計測速度v51
11を用いると、 vtrn3=((r+DD−ee)/(r+DD−ee−ff))×v5111/2 =((r+DD−ee)/(r+DD−dd))×v5111/2・・・(7) と表わすことができる。((r+DD−ee)/(r+D
D−dd))/2は走行体駆動装置の機械的な配置のみ
によって決定される定数になるので、この計算はデジタ
ルで行うにしろ、アナログで行うにしろ簡単に実現でき
る。
【0088】反射原稿読み取り用原稿台1(もしくは第
1走行体11)の反射原稿設置位置11’と、反射原稿
読み取り用原稿台1(もしくは第1走行体11)の任意
の高さに設置されているリニアエンコーダ5111との
上下方向の間隔をggとし、反射原稿読み取り用原稿台
1(もしくは第1走行体11)の反射原稿設置位置1
1’と、第2走行体301に任意の高さで設置されてい
るリニアエンコーダ5101との上下方向の間隔をhh
とする。
【0089】図24から第2走行体301の速度を反射
原稿読み取り位置11’での速度に換算した仮想速度v
ref3は、透過原稿読み取り用原稿台12(もしくは第
2走行体302)の任意の高さに設置されているリニア
エンコーダ5101による計測速度v5101を用いる
と、 vref3=((r+DD−dd−gg)/(r+DD))×v5101 =((r+DD−hh)/(r+DD))×v5101・・・(8) と表わすことができる。((r+DD−hh)/(r+
DD))は走行体駆動装置の機械的な配置のみによって
決定される定数になるので、この計算はデジタルで行う
にしろ、アナログで行うにしろ簡単に実現できる。
【0090】また、第2走行体301の速度を反射原稿
読み取り位置11’での速度に換算した仮想速度vref
3は、リニアエンコーダ5111の位置での速度がv5
111/2で求められること、および図24から、第1
走行体11に任意の位置で設置されているリニアエンコ
ーダ5111による計測速度v5111を用いると、 vref3=((r+DD−dd−gg)/(r+DD−dd))×v5111/2 =((r+DD−hh)/(r+DD−dd))×v5111/2・・・(9) と表わすことができる。((r+DD−hh)/(r+D
D−dd))/2は走行体駆動装置の機械的な配置のみ
によって決定される定数になるので、この計算はデジタ
ルで行うにしろ、アナログで行うにしろ簡単に実現でき
る。
【0091】図25および図26は第3実施例における
制御系のうちリニアエンコーダ5101、5111の出
力を補正する場合の透過原稿読み取り時のものを示す。
図25は第2走行体301に取り付けられたリニアエン
コーダ5101の出力をもとに副走査制御を行う場合で
あり、図26は第1走行体11に取り付けられたリニア
エンコーダ5111の出力をもとに副走査制御を行う場
合である。ここで、図8のと同じ記号は同じ機能を有す
るものを表わすので、その説明を省略する。
【0092】図25において、リニアエンコーダ510
1の出力信号をもとに状態検出用インターフェイス装置
5301により検出された第2走行体301の速度v5
101(i−1)の情報はブロック5501にて上記
(6)式で与えられる定数((r+DD−ee)/(r
+DD))がかけられて透過原稿読み取り位置12’で
の第2走行体301の速度vtrn3(i−1)に換算さ
れ、フィードバックループ5502を経て演算部806
に与えられる。この後は図8の第1実施例と同様な制御
演算が行われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)
が求められる。この制御電圧u(i)がリニア直流モー
タに出力されて副走査走行体512が副走査駆動され、
以上のループが繰り返される。
【0093】また、図26において、リニアエンコーダ
5111の出力信号をもとに状態検出用インターフェイ
ス装置5311により検出された速度v5111(i−
1)の情報はブロック5601にて上記(7)式で与え
られる定数((r+DD−ee)/(r+DD−dd))/
2がかけられて透過原稿読み取り位置12’での第2走
行体301の速度vtrn3(i−1)に換算され、フィ
ードバックループ5602を経て演算部806に与えら
れる。この後は図8の第1実施例と同様な制御演算が行
われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)が求めら
れる。この制御電圧u(i)がリニア直流モータに出力
されて副走査走行体512が副走査駆動され、以上のル
ープが繰り返される。以上(6)、(7)式の計算を含
む制御演算すべては、マイクロコンピュータ501内の
数値演算で行われ、簡単に実現できる。
【0094】図27および図28は第3実施例における
制御系のうちリニアエンコーダ5101、5111の出
力を補正する場合の反射原稿読み取り時のものを示す。
図27は第2走行体301に取り付けられたリニアエン
コーダ5101の出力をもとに副走査制御を行う場合で
あり、図28は第1走行体11に取り付けられたリニア
エンコーダ5111の出力をもとに副走査制御を行う場
合である。ここで、図8のと同じ記号は同じ機能を有す
るものを表わすので、その説明を省略する。
【0095】図27において、リニアエンコーダ510
1の出力信号をもとに状態検出用インターフェイス装置
5301により検出された第2走行体301の速度v5
101(i−1)の情報はブロック5701にて上記
(8)式で与えられる定数((r+DD−hh)/(r
+DD))がかけられて反射原稿読み取り位置11’で
の第2走行体301の速度vref3(i−1)に換算さ
れ、フィードバックループ5702を経て演算部806
に与えられる。この後は図8の第1実施例と同様な制御
演算が行われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)
が求められる。この制御電圧u(i)がリニア直流モー
タに出力されて副走査走行体512が副走査駆動され、
以上のループが繰り返される。
【0096】また、図28において、リニアエンコーダ
5111の出力信号をもとに状態検出用インターフェイ
ス装置5311により検出された速度v5111(i−
1)の情報はブロック5801にて上記(9)式で与え
られる定数((r+DD−hh)/(r+DD−dd))/
2がかけられて反射原稿読み取り位置11’での第2走
行体301の速度vref3(i−1)に換算され、フィ
ードバックループ5802を経て演算部806に与えら
れる。この後は図8の第1実施例と同様な制御演算が行
われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)が求めら
れる。この制御電圧u(i)がリニア直流モータに出力
されて副走査走行体512が副走査駆動され、以上のル
ープが繰り返される。
【0097】以上(8)、(9)式の計算を含む制御演
算すべては、マイクロコンピュータ501内の数値演算
で行われ、簡単に実現できる。ここで、第3実施例にお
ける制御系としては、透過原稿読み取り時には図25も
しくは図26のものが選択されて用いられ、反射原稿読
み取り時には図27もしくは図28のものが選択されて
用いられる。
【0098】図29は本実施例の動作フローを示すフロ
ーチャートである。スタートボタン等により画像読み取
り装置による読み取りが始まる際に、プリスキャンモー
ドであるかどうかが判断される(P3301)。P33
01でプリスキャンモードであると判断された場合に
は、P5902にて、プリスキャン用の制御系(リニア
エンコーダ5101を用いる場合は図22に示す制御
系、リニアエンコーダ5111を用いる場合は図23に
示す制御系)によりリニア直流モータ801が駆動され
て副走査走行体512が副走査駆動される。次に、マイ
クロコンピュータ501がP5903にて後述するよう
に曲率半径rを決定してRAM504に書き込み、P3
301に戻る。
【0099】P3301においてプリスキャンモードで
はなくて画像読み取りモードであると判断された場合に
は、P3304にて透過原稿の読み取りであるかどうか
が判断される。P3304にて透過原稿の読み取りであ
ると判断された場合には、P5905、P3306にて
図25もしくは図26に示す画像読み取り用の制御系に
よりリニア直流モータ801が駆動されて副走査走行体
512が副走査駆動され、透過原稿13の読み取りが行
われる。透過原稿13の読み取りが全て終わると、画像
読み取り装置の画像読み取り動作が終了する。
【0100】一方、P3304にて透過原稿の読み取り
ではなくて反射原稿の読み取りであると判断された場合
には、P5907、P3308にて図27もしくは図2
8に示す画像読み取り用の制御系によりリニア直流モー
タ801が駆動されて副走査走行体512が副走査駆動
され、反射原稿2の読み取りが行われる。反射原稿2の
読み取りが全て終わると、画像読み取り装置の画像読み
取り動作が終了する。
【0101】ここで、透過原稿読み取り時に図25に示
す画像読み取り用制御系内のブロック5501において
用いる曲率半径r、図26に示す画像読み取り用制御系
内のブロック5601において用いる曲率半径r、反射
原稿読み取り時に図27に示す画像読み取り用制御系内
のブロック5701において用いる曲率半径r、図28
に示す画像読み取り用制御系内のブロック8601にお
いて用いる曲率半径rはP3303で決定した値が用い
られ、原稿読み取り直前の状態における曲率半径rを使
用することから、制御対象の副走査走行体512の状態
が変化した場合でも正確な副走査制御を行うことがで
き、常に正確な副走査制御を行うことができる。
【0102】次に、第3実施例における曲率半径rの決
定方式について説明する。図30は図22もしくは図2
3に示す制御系により制御された副走査走行体512の
副走査開始位置および副走査終了位置の状態を示す。図
30において、αは副走査走行体512の副走査開始位
置であり、βは副走査走行体512の副走査終了位置で
ある。2つのリニアエンコーダ5101、5111の位
置出力は、副走査の開始と終了において、副走査走行体
512がガイド軸202、203等の曲率により図30
に示すようにθだけ傾くので、S23、S13のように
異なった値を示す。
【0103】同一時間において第1走行体11は第2走
行体301の2倍の距離を進むことを考慮に入れて考え
れば、曲率半径rは、近似的に r=(S23/(S23−S13/2))×dd−DD・・・・・(10) で簡単に求めることができる。リニアインクリメンタル
エンコーダ5101、5111による位置計測は位置と
1対1の関係にあるリニアインクリメンタルエンコーダ
5101、5111の出力パルス数の計数を図21に示
す制御系内のマイクロコンピュータ501で行うことに
より簡単に実現される。
【0104】また、図31に示すようにリニアインクリ
メンタルエンコーダ5101、5111の速度出力又は
その平均値をそれぞれv263、v163とすると、あ
る瞬間において第1走行体11は第2走行体301の2
倍の速度であることを考慮に入れて考えると、曲率半径
rは、近似的に r=(v263/(v263−v163/2))×dd−DD・・・・(11) で表わすこともできる。
【0105】そこで、マイクロコンピュータ501は、
P3303では、リニアインクリメンタルエンコーダ5
101、5111の出力パルスからS263,S163
を求めてS263,S163、dd、DDから(10)
式によりrを決定してRAM504に書き込み、あるい
はリニアインクリメンタルエンコーダ5101、511
1の出力パルスからv263,v163を求めてv26
3,v163、dd、DDら(11)式によりrを決定
してRAM504に書き込む。
【0106】以上説明したように第3実施例では、反射
原稿2を読み取るモードと、透過原稿13を読み取るモ
ードとが選択可能であって、反射原稿2の読み取りと透
過原稿13の読み取りに別々に用いられる光源3、14
及び原稿台1、12を有し、透過原稿13を読み取るた
めの透過原稿読み取り用原稿台12を反射原稿読み取り
用の第2走行体301に設置し、2つの副走査フィード
バック制御用リニアエンコーダ5101、5111を上
下方向に離して設置した画像読み取り装置の走行体駆動
装置において、反射原稿読み取りモードでは画像読み取
り装置のプリスキャン時に2つのリニアエンコーダ51
01、5111に基づくフィードバック信号と、2つの
リニアエンコーダ5101、5111の少なくとも一方
のリニアエンコーダと反射原稿読み取り位置との上下方
向の距離と、2つのリニアエンコーダ5101、511
1の間の上下方向の距離とから、2つのリニアエンコー
ダ5101、5111の出力信号の補正値を決定し、透
過原稿読み取りモードでは画像読み取り装置のプリスキ
ャン時に2つのリニアエンコーダ5101、5111に
基づくフィードバック信号と、2つのリニアエンコーダ
5101、5111の少なくとも一方のリニアエンコー
ダと透過原稿読み取り位置との上下方向の距離と、2つ
のリニアエンコーダ5101、5111間の上下方向の
距離とから、2つのリニアエンコーダ5101、511
の出力信号の補正値を決定する補正手段を構成するマイ
クロコンピュータ501を備えたので、常に正確な副走
査駆動を行うことができ、副走査制御対象の副走査走行
体512の状態が変化した場合でも正確な副走査駆動を
行うことができる。なお、上記第3実施例において、透
過原稿13を読み取るための原稿台12は反射原稿読み
取り用の第1走行体11に設置してもよく、また、リニ
アエンコーダ210は透過原稿読み取り用原稿台13に
設置してもよい。
【0107】本発明の第4実施例は、請求項4記載の発
明の一実施例である。この第4実施例では、上記第1実
施例において、図1、図3、図4、図5、図8、図9等
で示したものが同様であるので、その説明を省略する。
また、第4実施例における透過原稿読み取り用の制御系
は図8に示す制御系と同様であるので、その説明を省略
する。
【0108】第4実施例では、上記図10で説明した理
由等により、ガイドレール202、203に曲率がある
と、第1走行体11と第2走行体302の動きが異な
る。図11はその様子を示す。そこで、第4実施例で
は、そのことを考慮に入れて制御系のうち反射原稿読み
取り時のものとして図32に示すようなものを用いてい
る。図32において、図12と同じ記号は同じ機能を示
し、その説明を省略する。
【0109】図32において、リニアエンコーダ210
の出力信号をもとに状態検出用インターフェイス装置5
08により検出された速度v210(i−1)の情報は
フィードバックループ811を経てブロック806に与
えられる。また、指令発生装置506により発生された
目標速度の情報R(i)はブロック2801で上述した
(2)式で与えられた定数の逆数(r+f))/((r
+f−e)がかけられて新たな目標速度の情報R1
(i)が求められ、このR1(i)は演算部806に与
えられる。
【0110】この後は図8の第1実施例と同様な制御演
算が行われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)が
求められる。この制御電圧u(i)がリニア直流モータ
に出力されて副走査走行体512が副走査駆動され、以
上のループが繰り返される。以上ブロック2801の計
算を含む制御演算すべては、マイクロコンピュータ50
1内の数値演算で行われ、簡単に実現できる。なお、こ
こでは、制御方法としてデジタルのPI制御方法を例に
とって説明したが、制御方法はアナログ制御でもかま
ない。
【0111】図33は第4実施例の動作フローを示すフ
ローチャートである。スタートボタン等により画像読み
取り装置による読み取りが始まる際に、プリスキャンモ
ードであるかどうかが判断される(P3301)。P3
301でプリスキャンモードであると判断された場合に
は、P3302にて、プリスキャン用の制御系(リニア
エンコーダ210を用いる場合は図8に示す制御系、リ
ニアエンコーダ10111を用いる場合は図9に示す制
御系)によりリニア直流モータ801が駆動されて副走
査走行体512が副走査駆動される。次に、マイクロコ
ンピュータ501がP3303にて図14及び図15で
説明したように曲率半径rを決定してRAM504に書
き込み、P3301に戻る。
【0112】P3301においてプリスキャンモードで
はなくて画像読み取りモードであると判断された場合に
は、P3304にて透過原稿の読み取りであるかどうか
が判断される。P3304にて透過原稿の読み取りであ
ると判断された場合には、P3305、P3306にて
図8に示す画像読み取り用の制御系によりリニア直流モ
ータ801が駆動されて副走査走行体512が副走査駆
動され、透過原稿13の読み取りが行われる。透過原稿
13の読み取りが全て終わると、画像読み取り装置の画
像読み取り動作が終了する。
【0113】一方、P3304にて透過原稿の読み取り
ではなくて反射原稿の読み取りであると判断された場合
には、P8807にて図32に示す画像読み取り用の制
御系によりリニア直流モータ801が駆動されて副走査
走行体512が副走査駆動され、反射原稿2の読み取り
が行われる(P3308)。反射原稿2の読み取りが全
て終わると、画像読み取り装置の画像読み取り動作が終
了する。
【0114】ここで、反射原稿読み取り時に図32に示
す画像読み取り用制御系内のブロック2801において
用いる曲率半径rはP3303で決定した値が用いら
れ、原稿読み取り直前の状態における曲率半径rを使用
することから、制御対象の副走査走行体512の状態が
変化した場合でも正確な副走査制御を行うことができ、
常に正確な副走査制御を行うことができる。
【0115】以上説明したように第4実施例では、反射
原稿2を読み取るモードと、透過原稿13を読み取るモ
ードとが選択可能であって、反射原稿2の読み取りと透
過原稿13の読み取りに別々に用いられる光源3、14
及び原稿台1、12を有し、透過原稿13を読み取るた
めの透過原稿読み取り用原稿台12を反射原稿読み取り
用の第2走行体301に設置し、2つの副走査フィード
バック制御用リニアエンコーダ210、1001を上下
方向に離して設置し、この2つのリニアエンコーダ21
0、1001のうちの1つのリニアエンコーダ210を
透過原稿読み取り用原稿台12、もしくは透過原稿読み
取り用原稿台12が設置されている走行体301に設置
し、かつ、リニアエンコーダ210の設置位置を透過原
稿設置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置とした画像
読み取り装置の走行体駆動装置において、画像読み取り
装置のプリスキャン時に2つのリニアエンコーダ21
0、1001に基づくフィードバック信号と、2つのリ
ニアエンコーダ210、1001の少なくとも一方のリ
ニアエンコーダと反射原稿読み取り位置との上下方向の
距離と、2つのリニアエンコーダ210、1001間の
上下方向の距離とから、反射原稿読み取り時の制御目標
値の補正値を決定する補正手段を構成するマイクロコン
ピュータ501を備えたので、常に正確な副走査駆動を
行うことができ、副走査制御対象の副走査走行体512
の状態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行うこと
ができる。なお、上記第4実施例において、透過原稿1
3を読み取るための原稿台12は反射原稿読み取り用の
第1走行体11に設置してもよく、また、リニアエンコ
ーダ210は透過原稿読み取り用原稿台13に設置して
もよい。
【0116】本発明の第5実施例は、請求項5記載の発
明の一実施例である。この第5実施例では、上記第2実
施例において、図1、図3、図4、図5、図8、図9等
で示したものが同様であるので、その説明を省略する。
また、第5実施例における透過原稿読み取り用の制御系
は図9に示す制御系と同様であるので、その説明を省略
する。
【0117】第5実施例では、上記図10で説明した理
由等により、ガイドレール202、203に曲率がある
と、第1走行体11と第2走行体302の動きが異な
る。図16はその様子を示す。そこで、第5実施例で
は、そのことを考慮に入れて制御系のうち透過原稿読み
取り時のものとして図34に示すようなものを用いてい
る。図34において、図17と同じ記号は同じ機能を示
し、その説明を省略する。
【0118】図34において、リニアエンコーダ100
1の出力信号をもとに状態検出用インターフェイス装置
1002により検出された速度v1001(i−1)の
情報はフィードバックループ811を経て演算部806
に与えられる。また、指令発生装置506により発生さ
れた目標速度の情報R(i)はブロック2901で上述
した(5)式で与えられた定数の逆数(2(r+h−
g)/(r+h))がかけられて新たな目標速度の情報
R2(i)が求められ、このR2(i)は演算部806
に与えられる。
【0119】この後は図8の第1実施例と同様な制御演
算が行われてリニア直流モータへの制御電圧u(i)が
求められる。この制御電圧u(i)がリニア直流モータ
に出力されて副走査走行体512が副走査駆動され、以
上のループが繰り返される。以上ブロック2901の計
算を含む制御演算すべては、マイクロコンピュータ50
1内の数値演算で行われ、簡単に実現できる。なお、こ
こでは、制御方法としてデジタルのPI制御方法を例に
とって説明したが、制御方法はアナログ制御でもかま
ない。
【0120】図35は第5実施例の動作フローを示すフ
ローチャートである。スタートボタン等により画像読み
取り装置による読み取りが始まる際に、プリスキャンモ
ードであるかどうかが判断される(P3301)。P3
301でプリスキャンモードであると判断された場合に
は、P3302にて、プリスキャン用の制御系(リニア
エンコーダ210を用いる場合は図8に示す制御系、リ
ニアエンコーダ10111を用いる場合は図9に示す制
御系)によりリニア直流モータ801が駆動されて副走
査走行体512が副走査駆動される。次に、マイクロコ
ンピュータ501がP3303にて図14及び図15で
説明したように曲率半径rを決定してRAM504に書
き込み、P3301に戻る。
【0121】P3301においてプリスキャンモードで
はなくて画像読み取りモードであると判断された場合に
は、P3304にて透過原稿の読み取りであるかどうか
が判断される。P3304にて透過原稿の読み取りであ
ると判断された場合には、P9005にて図34に示す
画像読み取り用の制御系によりリニア直流モータ801
が駆動されて副走査走行体512が副走査駆動され、透
過原稿13の読み取りが行われる(P3306)。透過
原稿13の読み取りが全て終わると、画像読み取り装置
の画像読み取り動作が終了する。
【0122】一方、P3304にて透過原稿の読み取り
ではなくて反射原稿の読み取りであると判断された場合
には、P4307にて図9に示す画像読み取り用の制御
系によりリニア直流モータ801が駆動されて副走査走
行体512が副走査駆動され、反射原稿2の読み取りが
行われる(P3308)。反射原稿2の読み取りが全て
終わると、画像読み取り装置の画像読み取り動作が終了
する。
【0123】ここで、反射原稿読み取り時に図34に示
す画像読み取り用制御系内のブロック2901において
用いる曲率半径rはP3303で決定した値が用いら
れ、原稿読み取り直前の状態における曲率半径rを使用
することから、制御対象の副走査走行体512の状態が
変化した場合でも正確な副走査制御を行うことができ、
常に正確な副走査制御を行うことができる。
【0124】以上説明したように第5実施例では、反射
原稿2を読み取るモードと、透過原稿13を読み取るモ
ードとが選択可能であって、反射原稿1の読み取りと透
過原稿13の読み取りに別々に用いられる光源3、14
及び原稿台1、12を有し、透過原稿13を読み取るた
めの透過原稿読み取り用原稿台12を反射原稿読み取り
用の第2走行体301に設置し、2つの副走査フィード
バック制御用リニアエンコーダ210、1001を上下
方向に離して設置し、この2つのリニアエンコーダ21
0、1001のうちの1つのリニアエンコーダ1001
を反射原稿読み取り用の第1走行体11に設置し、か
つ、リニアエンコーダ1001の設置位置を反射原稿設
置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置とした画像読み
取り装置の走行体駆動装置において、画像読み取り装置
のプリスキャン時に2つのリニアエンコーダ210、1
001に基づくフィードバック信号と、2つのリニアエ
ンコーダ210、1001の少なくとも一方のリニアエ
ンコーダと透過原稿読み取り位置との上下方向の距離
と、2つのリニアエンコーダ210、1001間の上下
方向の距離とから、透過原稿読み取り時の制御目標値の
補正値を決定する補正手段を構成するマイクロコンピュ
ータ501を備えたので、常に正確な副走査駆動を行う
ことができ、副走査制御対象の副走査走行体512の状
態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行うことがで
きる。なお、上記第5実施例において、透過原稿13を
読み取るための原稿台12は反射原稿読み取り用の第1
走行体11に設置してもよく、また、リニアエンコーダ
210は透過原稿読み取り用原稿台13に設置してもよ
い。
【0125】本発明の第6実施例は、請求項6記載の発
明の一実施例である。この第6実施例では、上記第3実
施例において、図4、図19〜図23等で示したものが
同様であるので、その説明を省略する。第6実施例で
は、上記図10で説明した理由等により、ガイドレール
202、203に曲率があると、第1走行体11と第2
走行体302の動きが異なる。図24はその様子を示
す。
【0126】そこで、第6実施例では、そのことを考慮
に入れて制御系のうち透過原稿読み取り時のものとして
図36及び図37に示すようなものを用いている。図3
6は第2走行体301に取り付けられたリニアエンコー
ダ5101の出力信号をもとに副走査制御を行う場合の
ものであり、図37は第1走行体11に取り付けられた
リニアエンコーダ5111の出力信号をもとに副走査制
御を行う場合のものである。図36、図37において、
図19、図20と同じ記号は同じ機能を示し、その説明
を省略する。
【0127】図36において、リニアエンコーダ510
1の出力信号をもとに状態検出用インターフェイス装置
5301により検出された速度v5101(i−1)の
情報はフィードバックループ9201を経て演算部80
6に与えられる。また、指令発生装置506により発生
された目標速度の情報R(i)はブロック9202で上
述した(6)式で与えられた定数の逆数((r+DD)
/(r+DD−ee))がかけられて新たな目標速度の
情報R5(i)が求められ、このR5(i)は演算部8
06に与えられる。この後は図8の第1実施例と同様な
制御演算が行われてリニア直流モータへの制御電圧u
(i)が求められる。この制御電圧u(i)がリニア直
流モータに出力されて副走査走行体512が副走査駆動
され、以上のループが繰り返される。
【0128】また、図37において、リニアエンコーダ
5111の出力信号をもとに状態検出用インターフェイ
ス装置5311により検出された速度v5111(i−
1)の情報はフィードバックループ9301を経て演算
部806に与えられる。また、指令発生装置506によ
り発生された目標速度の情報R(i)はブロック930
2で上述した(7)式で与えられた定数の逆数(2(r
+DD−dd)/(r+DD−ee))がかけられて新た
な目標速度の情報R6(i)が求められ、このR6
(i)は演算部806に与えられる。この後は図8の第
1実施例と同様な制御演算が行われてリニア直流モータ
への制御電圧u(i)が求められる。この制御電圧u
(i)がリニア直流モータに出力されて副走査走行体5
12が副走査駆動され、以上のループが繰り返される。
【0129】以上ブロック9202、9302の計算を
含む制御演算すべては、マイクロコンピュータ501内
の数値演算で行われ、簡単に実現できる。なお、ここで
は、制御方法としてデジタルのPI制御方法を例にとっ
て説明したが、制御方法はアナログ制御でもかまわな
い。図38及び図39は第6実施例における制御系のう
ち反射原稿読み取り時のものを示す。図38は第2走行
体301に取り付けられたリニアエンコーダ5101の
出力信号をもとに副走査制御を行う場合のものを示し、
図39は後述の説明及び図39から明らかなようにリニ
アエンコーダ5111の出力信号をもとに副走査制御を
行う場合のものを示す。ここで、図38、図39におい
て、図28、図29と同じ記号は同じ機能を示し、その
説明を省略する。
【0130】図38において、リニアエンコーダ510
1の出力信号をもとに状態検出用インターフェイス装置
5301により検出された速度v5101(i−1)の
情報はフィードバックループ9401を経て演算部80
6に与えられる。また、指令発生装置506により発生
された目標速度の情報R(i)はブロック9402で上
述した(8)式で与えられた定数の逆数((r+DD)
/(r+DD−hh))がかけられて新たな目標速度の
情報R7(i)が求められ、このR7(i)は演算部8
06に与えられる。この後は図8の第1実施例と同様な
制御演算が行われてリニア直流モータへの制御電圧u
(i)が求められる。この制御電圧u(i)がリニア直
流モータに出力されて副走査走行体512が副走査駆動
され、以上のループが繰り返される。
【0131】また、図39において、リニアエンコーダ
5111の出力信号をもとに状態検出用インターフェイ
ス装置5311により検出された速度v5111(i−
1)の情報はフィードバックループ9501を経て演算
部806に与えられる。また、指令発生装置506によ
り発生された目標速度の情報R(i)はブロック950
2で上述した(9)式で与えられた定数の逆数(2(r
+DD−dd)/(r+DD−hh))がかけられて新た
な目標速度の情報R8(i)が求められ、このR8
(i)は演算部806に与えられる。この後は図8の第
1実施例と同様な制御演算が行われてリニア直流モータ
への制御電圧u(i)が求められる。この制御電圧u
(i)がリニア直流モータに出力されて副走査走行体5
12が副走査駆動され、以上のループが繰り返される。
【0132】以上ブロック9402、9502の計算を
含む制御演算すべては、マイクロコンピュータ501内
の数値演算で行われ、簡単に実現できる。なお、ここで
は、制御方法としてデジタルのPI制御方法を例にとっ
て説明したが、制御方法はアナログ制御でもかまわな
い。ここで、第6実施例の制御系は、透過原稿読み取り
時には図36もしくは図37に示すものが選択されて用
いられ、反射原稿読み取り時には図38もしくは図39
に示すものが選択されて用いられる。
【0133】図40は第6実施例の動作フローを示すフ
ローチャートである。スタートボタン等により画像読み
取り装置による読み取りが始まる際に、プリスキャンモ
ードであるかどうかが判断される(P3301)。P3
301でプリスキャンモードであると判断された場合に
は、P5902にて、プリスキャン用の制御系(リニア
エンコーダ5101を用いる場合は図22に示す制御
系、リニアエンコーダ5111を用いる場合は図23に
示す制御系)によりリニア直流モータ801が駆動され
て副走査走行体512が副走査駆動される。次に、マイ
クロコンピュータ501がP5903にて図30及び図
31で説明したように曲率半径rを決定してRAM50
4に書き込み、P3301に戻る。
【0134】P3301においてプリスキャンモードで
はなくて画像読み取りモードであると判断された場合に
は、P3304にて透過原稿の読み取りであるかどうか
が判断される。P3304にて透過原稿の読み取りであ
ると判断された場合には、P9605にて図36もしく
は図37に示す画像読み取り用の制御系によりリニア直
流モータ801が駆動されて副走査走行体512が副走
査駆動され、透過原稿13の読み取りが行われる(P3
306)。透過原稿13の読み取りが全て終わると、画
像読み取り装置の画像読み取り動作が終了する。
【0135】一方、P3304にて透過原稿の読み取り
ではなくて反射原稿の読み取りであると判断された場合
には、P9607にて図38もしくは図39に示す画像
読み取り用の制御系によりリニア直流モータ801が駆
動されて副走査走行体512が副走査駆動され、反射原
稿2の読み取りが行われる(P3308)。反射原稿2
の読み取りが全て終わると、画像読み取り装置の画像読
み取り動作が終了する。
【0136】ここで、透過原稿読み取り時に図36に示
す画像読み取り用制御系内のブロック9202において
用いる曲率半径rもしくは図37に示す画像読み取り用
制御系内のブロック9302において用いる曲率半径
r、反射原稿読み取り時に図38に示す画像読み取り用
制御系内のブロック9402において用いる曲率半径r
もしくは図39に示す画像読み取り用制御系内のブロッ
ク9502において用いる曲率半径rはP3303で決
定した値が用いられ、原稿読み取り直前の状態における
曲率半径rを使用することから、制御対象の副走査走行
体512の状態が変化した場合でも正確な副走査制御を
行うことができ、常に正確な副走査制御を行うことがで
きる。
【0137】以上説明したように第6実施例では、反射
原稿2を読み取るモードと、透過原稿13を読み取るモ
ードとが選択可能であって、反射原稿2の読み取りと透
過原稿13の読み取りに別々に用いられる光源3、14
及び原稿台1、12を有し、透過原稿13を読み取るた
めの透過原稿読み取り用原稿台12を反射原稿読み取り
用の第2走行体301のどちらか一方に設置し、2つの
副走査フィードバック制御用リニアエンコーダ510
1、5111を上下方向に離して設置した画像読み取り
装置の走行体駆動装置において、反射原稿読み取りモー
ドでは画像読み取り装置のプリスキャン時に2つのリニ
アエンコーダ5101、5111に基づくフィードバッ
ク信号と、2つのリニアエンコーダ5101、5111
の少なくとも一方のリニアエンコーダと反射原稿読み取
り位置との上下方向の距離と、2つのリニアエンコーダ
5101、5111間の上下方向の距離とから、制御目
標値の補正値を決定し、透過原稿読み取りモードでは画
像読み取り装置のプリスキャン時に2つのリニアエンコ
ーダ5101、5111に基づくフィードバック信号
と、2つのリニアエンコーダ5101、5111の少な
くとも一方のリニアエンコーダと透過原稿読み取り位置
との上下方向の距離と、2つのリニアエンコーダ510
1、5111間の上下方向の距離とから、制御目標値の
補正値を決定する補正手段を構成するマイクロコンピュ
ータ501を備えたので、常に正確な副走査駆動を行う
ことができ、副走査制御対象の副走査走行体512の状
態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行うことがで
きる。なお、上記第6実施例において、透過原稿13を
読み取るための原稿台12は反射原稿読み取り用の第1
走行体11に設置してもよく、また、リニアエンコーダ
210は透過原稿読み取り用原稿台13に設置してもよ
い。
【0138】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、反射原稿を読み取るモードと、透過原稿を読み取る
モードとが選択可能であって、反射原稿の読み取りと透
過原稿の読み取りに別々に用いられる光源及び原稿台を
有し、透過原稿を読み取るための透過原稿読み取り用原
稿台を反射原稿読み取り用の第1走行体及び第2走行体
のどちらか一方に設置し、2つの副走査フィードバック
制御用リニアエンコーダを上下方向に離して設置し、こ
の2つのリニアエンコーダのうちの1つのリニアエンコ
ーダを前記透過原稿読み取り用原稿台、もしくは前記透
過原稿読み取り用原稿台が設置されている走行体に設置
し、かつ、前記1つのリニアエンコーダの設置位置を透
過原稿設置位置の高さに等しいかほぼ等しい位置とした
画像読み取り装置の走行体駆動装置において、画像読み
取り装置のプリスキャン時に前記2つのリニアエンコー
ダに基づくフィードバック信号と、前記2つのリニアエ
ンコーダの少なくとも一方のリニアエンコーダと反射原
稿読み取り位置との上下方向の距離と、前記2つのリニ
アエンコーダ間の上下方向の距離とから、反射原稿読み
取り時の前記リニアエンコーダの出力信号の補正値を決
定する補正手段を備えたので、常に正確な副走査駆動を
行うことができ、副走査制御対象の状態が変化した場合
でも正確な副走査駆動を行うことができる。
【0139】請求項2記載の発明によれば、反射原稿を
読み取るモードと、透過原稿を読み取るモードとが選択
可能であって、反射原稿の読み取りと透過原稿の読み取
りに別々に用いられる光源及び原稿台を有し、透過原稿
を読み取るための透過原稿読み取り用原稿台を反射原稿
読み取り用の第1走行体及び第2走行体のどちらか一方
に設置し、2つの副走査フィードバック制御用リニアエ
ンコーダを上下方向に離して設置し、この2つのリニア
エンコーダのうちの1つのリニアエンコーダを前記反射
原稿読み取り用の第1走行体に設置し、かつ、前記1つ
のリニアエンコーダの設置位置を反射原稿設置位置の高
さに等しいかほぼ等しい位置とした画像読み取り装置の
走行体駆動装置において、画像読み取り装置のプリスキ
ャン時に前記2つのリニアエンコーダに基づくフィード
バック信号と、前記2つのリニアエンコーダの少なくと
も一方のリニアエンコーダと透過原稿読み取り位置との
上下方向の距離と、前記2つのリニアエンコーダ間の上
下方向の距離とから、透過原稿読み取り時の前記リニア
エンコーダの出力信号の補正値を決定する補正手段を備
えたので、常に正確な副走査駆動を行うことができ、副
走査制御対象の状態が変化した場合でも正確な副走査駆
動を行うことができる。
【0140】請求項3記載の発明によれば、反射原稿を
読み取るモードと、透過原稿を読み取るモードとが選択
可能であって、反射原稿の読み取りと透過原稿の読み取
りに別々に用いられる光源及び原稿台を有し、透過原稿
を読み取るための透過原稿読み取り用原稿台を反射原稿
読み取り用の第1走行体及び第2走行体のどちらか一方
に設置し、2つの副走査フィードバック制御用リニアエ
ンコーダを上下方向に離して設置した画像読み取り装置
の走行体駆動装置において、反射原稿読み取りモードで
は画像読み取り装置のプリスキャン時に前記2つのリニ
アエンコーダに基づくフィードバック信号と、前記2つ
のリニアエンコーダの少なくとも一方のリニアエンコー
ダと反射原稿読み取り位置との上下方向の距離と、前記
2つのリニアエンコーダの間の上下方向の距離とから、
前記2つのリニアエンコーダの出力信号の補正値を決定
し、透過原稿読み取りモードでは画像読み取り装置のプ
リスキャン時に前記2つのリニアエンコーダに基づくフ
ィードバック信号と、前記2つのリニアエンコーダの少
なくとも一方のリニアエンコーダと透過原稿読み取り位
置との上下方向の距離と、前記2つのリニアエンコーダ
間の上下方向の距離とから、前記2つのリニアエンコー
ダの出力信号の補正値を決定する補正手段を備えたの
で、常に正確な副走査駆動を行うことができ、副走査制
御対象の状態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行
うことができる。
【0141】請求項4記載の発明によれば、反射原稿を
読み取るモードと、透過原稿を読み取るモードとが選択
可能であって、反射原稿の読み取りと透過原稿の読み取
りに別々に用いられる光源及び原稿台を有し、透過原稿
を読み取るための透過原稿読み取り用原稿台を反射原稿
読み取り用の第1走行体及び第2走行体のどちらか一方
に設置し、2つの副走査フィードバック制御用リニアエ
ンコーダを上下方向に離して設置し、この2つのリニア
エンコーダのうちの1つのリニアエンコーダを前記透過
原稿読み取り用原稿台、もしくは前記透過原稿読み取り
用原稿台が設置されている走行体に設置し、かつ、前記
1つのリニアエンコーダの設置位置を透過原稿設置位置
の高さに等しいかほぼ等しい位置とした画像読み取り装
置の走行体駆動装置において、画像読み取り装置のプリ
スキャン時に前記2つのリニアエンコーダに基づくフィ
ードバック信号と、前記2つのリニアエンコーダの少な
くとも一方のリニアエンコーダと反射原稿読み取り位置
との上下方向の距離と、前記2つのリニアエンコーダ間
の上下方向の距離とから、反射原稿読み取り時の制御目
標値の補正値を決定する補正手段を備えたので、常に正
確な副走査駆動を行うことができ、副走査制御対象の状
態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行うことがで
きる。
【0142】請求項5記載の発明によれば、反射原稿を
読み取るモードと、透過原稿を読み取るモードとが選択
可能であって、反射原稿の読み取りと透過原稿の読み取
りに別々に用いられる光源及び原稿台を有し、透過原稿
を読み取るための透過原稿読み取り用原稿台を反射原稿
読み取り用の第1走行体及び第2走行体のどちらか一方
に設置し、2つの副走査フィードバック制御用リニアエ
ンコーダを上下方向に離して設置し、この2つのリニア
エンコーダのうちの1つのリニアエンコーダを前記反射
原稿読み取り用の第1走行体に設置し、かつ、前記1つ
のリニアエンコーダの設置位置を反射原稿設置位置の高
さに等しいかほぼ等しい位置とした画像読み取り装置の
走行体駆動装置において、画像読み取り装置のプリスキ
ャン時に前記2つのリニアエンコーダに基づくフィード
バック信号と、前記2つのリニアエンコーダの少なくと
も一方のリニアエンコーダと透過原稿読み取り位置との
上下方向の距離と、前記2つのリニアエンコーダ間の上
下方向の距離とから、透過原稿読み取り時の制御目標値
の補正値を決定する補正手段を備えたので、常に正確な
副走査駆動を行うことができ、副走査制御対象の状態が
変化した場合でも正確な副走査駆動を行うことができ
る。
【0143】請求項6記載の発明によれば、反射原稿を
読み取るモードと、透過原稿を読み取るモードとが選択
可能であって、反射原稿の読み取りと透過原稿の読み取
りに別々に用いられる光源及び原稿台を有し、透過原稿
を読み取るための透過原稿読み取り用原稿台を反射原稿
読み取り用の第1走行体及び第2走行体のどちらか一方
に設置し、2つの副走査フィードバック制御用リニアエ
ンコーダを上下方向に離して設置した画像読み取り装置
の走行体駆動装置において、反射原稿読み取りモードで
は画像読み取り装置のプリスキャン時に前記2つのリニ
アエンコーダに基づくフィードバック信号と、前記2つ
のリニアエンコーダの少なくとも一方のリニアエンコー
ダと反射原稿読み取り位置との上下方向の距離と、前記
2つのリニアエンコーダの間の上下方向の距離とから、
制御目標値の補正値を決定し、透過原稿読み取りモード
では画像読み取り装置のプリスキャン時に前記2つのリ
ニアエンコーダに基づくフィードバック信号と、前記2
つのリニアエンコーダの少なくとも一方のリニアエンコ
ーダと透過原稿読み取り位置との上下方向の距離と、前
記2つのリニアエンコーダ間の上下方向の距離とから、
制御目標値の補正値を決定する補正手段を備えたので、
常に正確な副走査駆動を行うことができ、副走査制御対
象の状態が変化した場合でも正確な副走査駆動を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図2】本発明を応用した画像読み取り装置の一例を示
す断面図である。
【図3】上記第1実施例を示す側面図である。
【図4】上記第1実施例におけるベルトの副走査開始前
と副走査終了後を示す正面図である。
【図5】上記第1実施例における制御系のブロック構成
を示すブロック図である。
【図6】上記第1実施例の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図7】上記第1実施例におけるマイクロコンピュータ
の割込み処理フローを示すフローチャートである。
【図8】上記第1実施例においてリニアエンコーダ21
0の出力を用いて何も補正をしない場合の制御系のブロ
ック構成を示すブロック図である。
【図9】上記第1実施例においてリニアエンコーダ10
01の出力を用いて何も補正をしない場合の制御系のブ
ロック構成を示すブロック図である。
【図10】上記第1実施例のガイドレールを示す概略図
である。
【図11】上記第1実施例における走行体の動きの様子
を示す図である。
【図12】上記第1実施例においてリニアエンコーダの
出力を補正する場合の制御系のブロック構成を示すブロ
ック図である。
【図13】上記第1実施例の動作フローを示すフローチ
ャートである。
【図14】上記第1実施例における走行体の副走査開始
位置及び副走査終了位置の状態を示す図である。
【図15】上記第1実施例における2つの走行体の速度
を示す図である。
【図16】本発明の第2実施例における制御系における
走行体の動きの様子を示す図である。
【図17】上記第2実施例においてリニアエンコーダの
出力を補正する場合における透過原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図18】上記第2実施例の動作フローを示すフローチ
ャートである。
【図19】本発明の第3実施例を示す平面図である。
【図20】同第3実施例を示す側面図である。
【図21】同第3実施例の制御系を示すブロック図であ
る。
【図22】同第3実施例においてリニアエンコーダの出
力を用いて何も補正をしない場合の透過原稿読み取り時
の制御系のブロック構成を示すブロック図である。
【図23】同第3実施例においてリニアエンコーダの出
力を用いて何も補正をしない場合の反射原稿読み取り時
の制御系のブロック構成を示すブロック図である。
【図24】同第3実施例における制御系における走行体
の動きの様子を示す図である。
【図25】同第3実施例においてリニアエンコーダ51
01の出力を補正する場合の透過原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図26】同第3実施例においてリニアエンコーダ51
11の出力を補正する場合の透過原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図27】同第3実施例においてリニアエンコーダ51
01の出力を補正する場合の反射原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図28】同第3実施例においてリニアエンコーダ51
11の出力を補正する場合の反射原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図29】同第3実施例の動作フローを示すフローチャ
ートである。
【図30】同第3実施例における走行体の副走査開始位
置と副走査終了位置の状態を示す正面図である。
【図31】同第3実施例における2つの走行体の速度を
示す図である。
【図32】本発明の第4実施例においてリニアエンコー
ダの出力を補正する場合の反射原稿読み取り時の制御系
のブロック構成を示すブロック図である。
【図33】同第4実施例の動作フローを示すフローチャ
ートである。
【図34】本発明の第5実施例においてリニアエンコー
ダの出力を補正する場合の透過原稿読み取り時の制御系
のブロック構成を示すブロック図である。
【図35】同第5実施例の動作フローを示すフローチャ
ートである。
【図36】本発明の第6実施例においてリニアエンコー
ダ5101の出力を補正する場合の透過原稿読み取り時
の制御系のブロック構成を示すブロック図である。
【図37】同第6実施例においてリニアエンコーダ51
11の出力を補正する場合の透過原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図38】同第6実施例においてリニアエンコーダ51
01の出力を補正する場合の反射原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図39】同第6実施例においてリニアエンコーダ51
11の出力を補正する場合の反射原稿読み取り時の制御
系のブロック構成を示すブロック図である。
【図40】同第6実施例の動作フローを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 反射原稿読み取り用原稿台 2 反射原稿 3 反射原稿読み取り用光源 11 第1走行体 12 透過原稿読み取り用原稿台 13 透過原稿 14 透過原稿読み取り用光源 210 リニアエンコーダ 301 第2走行体 501 マイクロコンピュータ 511 リニア直流モータ 1001 リニアエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/107 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03B 27/50 G03G 13/04 - 13/056 G03G 15/04 - 15/056

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射原稿が置かれる第1の原稿台と、この
    第1の原稿台上の反射原稿を照明する第1の光源と、前
    記第1の原稿台上の反射原稿からの反射光が反射原稿読
    み取り光学系を経由して結像される光電変換素子と、ガ
    イド軸により支持されて該ガイド軸に沿って移動し前記
    第1の光源及び前記反射原稿読み取り光学系の一部を保
    持して所定の速度で副走査駆動される第1走行体と、前
    記ガイド軸により支持されて前記ガイド軸に沿って移動
    し前記反射原稿読み取り光学系の他の一部を保持して前
    記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
    向に副走査駆動される第2走行体と、透過原稿が設置さ
    れる第2の原稿台と、この第2の原稿台上の透過原稿を
    照明する第2の光源と、前記第2の原稿台上の透過原稿
    からの透過光を光電変換素子に結像する透過原稿読み取
    り用光学系とを有し、前記第2の原稿台を前記第2走行
    体に設置して副走査駆動し、反射原稿の読み取りと透過
    原稿の読み取りを選択的に行う画像読み取り装置の走行
    体駆動装置において、前記第2の原稿台もしくは前記第
    2走行体に対して透過原稿設置位置の高さに等しいかほ
    ぼ等しい位置に設置される第1のリニアエンコーダと、
    この第1のリニアエンコーダと上下方向に離して設置さ
    れ前記第1の走行体に対して反射原稿設置位置の高さに
    等しいかほぼ等しい位置に設置される第2のリニアエン
    コーダと、前記第1走行体を所定の速度で副走査駆動す
    るとともに前記第2走行体を前記第1走行体の1/2の
    速度で前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動するリニ
    ア直流モータとを備え、反射原稿読み取り時に、前記第
    1のリニアエンコーダの出力信号から前記第2走行体の
    速度の情報を求め、この速度の情報に、前記ガイド軸の
    曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダ
    との上下方向の距離、前記第1のリニアエンコーダと前
    記第2の原稿台の反射原稿設置位置との上下方向の間隔
    により決まる定数を掛けて前記反射原稿設置位置での前
    記第1走行体の仮想速度の情報に換算し、この仮想速度
    の情報と目標値との差分に基づいて前記リニア直流モー
    タの制御電圧値を求めることを特徴とする画像読み取り
    装置の走行体駆動装置。
  2. 【請求項2】反射原稿が置かれる第1の原稿台と、この
    第1の原稿台上の反射原稿を照明する第1の光源と、前
    記第1の原稿台上の反射原稿からの反射光が反射原稿読
    み取り光学系を経由して結像される光電変換素子と、ガ
    イド軸により支持されて該ガイド軸に沿って移動し前記
    第1の光源及び前記反射原稿読み取り光学系の一部を保
    持して所定の速度で副走査駆動される第1走行体と、前
    記ガイド軸により支持されて前記ガイド軸に沿って移動
    し前記反射原稿読み取り光学系の他の一部を保持して前
    記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
    向に副走査駆動される第2走行体と、透過原稿が設置さ
    れる第2の原稿台と、この第2の原稿台上の透過原稿を
    照明する第2の光源と、前記第2の原稿台上の透過原稿
    からの透過光を光電変換素子に結像する透過原稿読み取
    り用光学系とを有し、前記第2の原稿台を前記第2走行
    体に設置して副走査駆動し、反射原稿の読み取りと透過
    原稿の読み取りを選択的に行う画像読み取り装置の走行
    体駆動装置において、前記第2の原稿台もしくは前記第
    2走行体に対して透過原稿設置位置の高さに等しいかほ
    ぼ等しい位置に設置される第1のリニアエンコーダと、
    この第1のリニアエンコーダと上下方向に離して設置さ
    れ前記第1の走行体に対して反射原稿設置位置の高さに
    等しいかほぼ等しい位置に設置される第2のリニアエン
    コーダと、前記第1走行体を所定の速度で副走査駆動す
    るとともに前記第2走行体を前記第1走行体の1/2の
    速度で前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動するリニ
    ア直流モータとを備え、透過原稿読み取り時に、前記第
    2のリニアエンコーダの出力信号から前記第1の走行体
    の速度の情報を求め、この速度の情報に、前記ガイド軸
    の曲率半径、前記ガイド軸と前記第2の原稿台もしくは
    第2走行体との上下方向の距離、前記第2の原稿台の透
    過原稿設置位置と前記第2のリニアエンコーダとの上下
    方向の間隔により決まる定数を掛けて前記第2の原稿台
    の透過原稿設置位置での前記第2走行体の仮想速度の情
    報に換算し、この仮想速度の情報と目標値との差分に基
    づいて前記リニア直流モータの制御電圧値uを求める
    とを特徴とする画像読み取り装置の走行体駆動装置。
  3. 【請求項3】反射原稿が置かれる第1の原稿台と、この
    第1の原稿台上の反射原稿を照明する第1の光源と、前
    記第1の原稿台上の反射原稿からの反射光が反射原稿読
    み取 り光学系を経由して結像される光電変換素子と、ガ
    イド軸により支持されて該ガイド軸に沿って移動し前記
    第1の光源及び前記反射原稿読み取り光学系の一部を保
    持して所定の速度で副走査駆動される第1走行体と、前
    記ガイド軸により支持されて前記ガイド軸に沿って移動
    し前記反射原稿読み取り光学系の他の一部を保持して前
    記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
    向に副走査駆動される第2走行体と、透過原稿が設置さ
    れる第2の原稿台と、この第2の原稿台上の透過原稿を
    照明する第2の光源と、前記第2の原稿台上の透過原稿
    からの透過光を光電変換素子に結像する透過原稿読み取
    り用光学系とを有し、前記第2の原稿台を前記第2走行
    体に設置して副走査駆動し、反射原稿の読み取りと透過
    原稿の読み取りを選択的に行う画像読み取り装置の走行
    体駆動装置において、前記第2の原稿台もしくは前記第
    2走行体に対して任意の高さに設置された第1のリニア
    エンコーダと、前記第1の走行体に対して任意の高さに
    設置された第2のリニアエンコーダと、前記第1走行体
    を所定の速度で副走査駆動するとともに前記第2走行体
    を前記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同
    じ方向に副走査駆動するリニア直流モータとを備え、反
    射原稿読み取り時には、前記第1のリニアエンコーダの
    出力信号から前記第2走行体の速度の情報を求め、この
    速度の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸
    と前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前
    記第1の原稿台の反射原稿設置位置と前記第1のリニア
    エンコーダとの上下方向の間隔により決まる定数を掛け
    て前記第1の原稿台の反射原稿設置位置での前記第2走
    行体の速度の情報に換算し、この速度の情報と目標値と
    の差分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値を
    求め、もしくは、前記第2のリニアエンコーダの出力信
    号から前記第1走行体の速度の情報を求め、この速度の
    情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記
    第1のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前記第1
    の原稿台の反射原稿設置位置と前記第1のリニアエンコ
    ーダとの上下方向の間隔、前記第1のリニアエンコーダ
    と前記第2のリニアエンコーダとの上下方向の距離によ
    り決まる定数を掛けて前記第1の原稿台の反射原稿設置
    位置での前記第2走行体の速度の情報に換算し、この仮
    想速度の情報と目標値との差分に基づいて前記リニア直
    流モータの制御電圧値を求め、透過原稿読み取り時に
    は、前記第1のリニアエンコーダの出力信号から 前記第
    2走行体の速度の情報を求め、この速度の情報に、前記
    ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニア
    エンコーダとの上下方向の距離、前記第1のリニアエン
    コーダと前記第2の原稿台の透過原稿設置位置との上下
    方向の間隔により決まる定数を掛けて前記第2の原稿台
    の透過原稿設置位置での前記第2走行体の速度の情報に
    換算し、この速度の情報と目標値との差分に基づいて前
    記リニア直流モータの制御電圧値を求め、もしくは、前
    記第2のリニアエンコーダの出力信号から前記第1走行
    体の速度の情報を求め、この速度の情報に、前記ガイド
    軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコ
    ーダとの上下方向の距離、前記第1のリニアエンコーダ
    と前記第2の原稿台の透過原稿設置位置との上下方向の
    間隔、前記第1のリニアエンコーダと前記第2のリニア
    エンコーダとの上下方向の距離により決まる定数を掛け
    て前記第2の原稿台の透過原稿設置位置での前記第2走
    行体の速度の情報に換算し、この速度の情報と目標値と
    の差分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧値を
    求めることを特徴とする画像読み取り装置の走行体駆動
    装置。
  4. 【請求項4】反射原稿が置かれる第1の原稿台と、この
    第1の原稿台上の反射原稿を照明する第1の光源と、前
    記第1の原稿台上の反射原稿からの反射光が反射原稿読
    み取り光学系を経由して結像される光電変換素子と、ガ
    イド軸により支持されて該ガイド軸に沿って移動し前記
    第1の光源及び前記反射原稿読み取り光学系の一部を保
    持して所定の速度で副走査駆動される第1走行体と、前
    記ガイド軸により支持されて前記ガイド軸に沿って移動
    し前記反射原稿読み取り光学系の他の一部を保持して前
    記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
    向に副走査駆動される第2走行体と、透過原稿が設置さ
    れる第2の原稿台と、この第2の原稿台上の透過原稿を
    照明する第2の光源と、前記第2の原稿台上の透過原稿
    からの透過光を光電変換素子に結像する透過原稿読み取
    り用光学系とを有し、前記第2の原稿台を前記第2走行
    体に設置して副走査駆動し、反射原稿の読み取りと透過
    原稿の読み取りを選択的に行う画像読み取り装置の走行
    体駆動装置において、前記第2の原稿台もしくは前記第
    2走行体に対して透過原稿設置位置の高さに等しいかほ
    ぼ等しい位置に設置される第1のリニアエンコーダと、
    この第1のリニアエ ンコーダと上下方向に離して設置さ
    れ前記第1の走行体に対して反射原稿設置位置の高さに
    等しいかほぼ等しい位置に設置される第2のリニアエン
    コーダと、前記第1走行体を所定の速度で副走査駆動す
    るとともに前記第2走行体を前記第1走行体の1/2の
    速度で前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動するリニ
    ア直流モータとを備え、反射原稿読み取り時に、前記第
    1のリニアエンコーダの出力信号から前記第2走行体の
    速度の情報を求め、目標速度の情報に、前記ガイド軸の
    曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダ
    との上下方向の距離、前記第1のリニアエンコーダと前
    記第2の原稿台の反射原稿設置位置との上下方向の間隔
    により決まる定数を掛けて新たな目標速度の情報とし、
    この新たな目標速度の情報と前記第2走行体の速度の情
    報との差分に基づいて前記リニア直流モータの制御電圧
    値を求めることを特徴とする画像読み取り装置の走行体
    駆動装置。
  5. 【請求項5】反射原稿が置かれる第1の原稿台と、この
    第1の原稿台上の反射原稿を照明する第1の光源と、前
    記第1の原稿台上の反射原稿からの反射光が反射原稿読
    み取り光学系を経由して結像される光電変換素子と、ガ
    イド軸により支持されて該ガイド軸に沿って移動し前記
    第1の光源及び前記反射原稿読み取り光学系の一部を保
    持して所定の速度で副走査駆動される第1走行体と、前
    記ガイド軸により支持されて前記ガイド軸に沿って移動
    し前記反射原稿読み取り光学系の他の一部を保持して前
    記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
    向に副走査駆動される第2走行体と、透過原稿が設置さ
    れる第2の原稿台と、この第2の原稿台上の透過原稿を
    照明する第2の光源と、前記第2の原稿台上の透過原稿
    からの透過光を光電変換素子に結像する透過原稿読み取
    り用光学系とを有し、前記第2の原稿台を前記第2走行
    体に設置して副走査駆動し、反射原稿の読み取りと透過
    原稿の読み取りを選択的に行う画像読み取り装置の走行
    体駆動装置において、前記第2の原稿台もしくは前記第
    2走行体に対して透過原稿設置位置の高さに等しいかほ
    ぼ等しい位置に設置される第1のリニアエンコーダと、
    この第1のリニアエンコーダと上下方向に離して設置さ
    れ前記第1の走行体に対して反射原稿設置位置の高さに
    等しいかほぼ等しい位置に設置される第2のリニアエン
    コーダと、前記第1走行体を所定の速度で副走査駆動す
    るとともに前記第2走行体を前記第1 走行体の1/2の
    速度で前記第1走行体と同じ方向に副走査駆動するリニ
    ア直流モータとを備え、透過原稿読み取り時に、前記第
    2のリニアエンコーダの出力信号から前記第1の走行体
    の速度の情報を求め、目標速度の情報に、前記ガイド軸
    の曲率半径、前記ガイド軸と前記第2の原稿台もしくは
    前記第2走行体との上下方向の距離、前記第2の原稿台
    の透過原稿設置位置と前記第2のリニアエンコーダとの
    上下方向の間隔により決まる定数を掛けて新たな目標速
    度の情報とし、この新たな目標速度の情報と前記第1の
    走行体の速度の情報との差分に基づいて前記リニア直流
    モータの制御電圧値を求めることを特徴とする画像読み
    取り装置の走行体駆動装置。
  6. 【請求項6】反射原稿が置かれる第1の原稿台と、この
    第1の原稿台上の反射原稿を照明する第1の光源と、前
    記第1の原稿台上の反射原稿からの反射光が反射原稿読
    み取り光学系を経由して結像される光電変換素子と、ガ
    イド軸により支持されて該ガイド軸に沿って移動し前記
    第1の光源及び前記反射原稿読み取り光学系の一部を保
    持して所定の速度で副走査駆動される第1走行体と、前
    記ガイド軸により支持されて前記ガイド軸に沿って移動
    し前記反射原稿読み取り光学系の他の一部を保持して前
    記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同じ方
    向に副走査駆動される第2走行体と、透過原稿が設置さ
    れる第2の原稿台と、この第2の原稿台上の透過原稿を
    照明する第2の光源と、前記第2の原稿台上の透過原稿
    からの透過光を光電変換素子に結像する透過原稿読み取
    り用光学系とを有し、前記第2の原稿台を前記第2走行
    体に設置して副走査駆動し、反射原稿の読み取りと透過
    原稿の読み取りを選択的に行う画像読み取り装置の走行
    体駆動装置において、前記第2の原稿台もしくは前記第
    2走行体に対して任意の高さに設置された第1のリニア
    エンコーダと、前記第1の走行体に対して任意の高さに
    設置された第2のリニアエンコーダと、前記第1走行体
    を所定の速度で副走査駆動するとともに前記第2走行体
    を前記第1走行体の1/2の速度で前記第1走行体と同
    じ方向に副走査駆動するリニア直流モータとを備え、反
    射原稿読み取り時には、前記第1のリニアエンコーダの
    出力信号から前記第2走行体の速度の情報を求め、目標
    速度の情報に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸
    と前記第1のリニアエンコーダ との上下方向の距離、前
    記第1の原稿台の反射原稿設置位置と前記第1のリニア
    エンコーダとの上下方向の間隔により決まる定数を掛け
    て新たな目標速度の情報とし、この新たな目標速度の情
    報と前記第2走行体の速度の情報との差分に基づいて前
    記リニア直流モータの制御電圧値を求め、もしくは、前
    記第2のリニアエンコーダの出力信号から前記第1走行
    体の速度の情報を求め、目標速度の情報に、前記ガイド
    軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコ
    ーダとの上下方向の距離、前記第1の原稿台の反射原稿
    設置位置と前記第1のリニアエンコーダとの上下方向の
    間隔、前記第1のリニアエンコーダと前記第2のリニア
    エンコーダとの上下方向の距離により決まる定数を掛け
    て新たな目標速度の情報とし、この新たな目標速度の情
    報と前記第1走行体の速度の情報との差分に基づいて前
    記リニア直流モータの制御電圧値を求め、透過原稿読み
    取り時には、前記第1のリニアエンコーダの出力信号か
    ら前記第2走行体の速度の情報を求め、目標速度の情報
    に、前記ガイド軸の曲率半径、前記ガイド軸と前記第1
    のリニアエンコーダとの上下方向の距離、前記第1のリ
    ニアエンコーダと前記第2の原稿台の透過原稿設置位置
    との上下方向の間隔により決まる定数を掛けて新たな目
    標速度の情報とし、この新たな目標速度の情報と前記第
    2走行体の速度の情報との差分に基づいて前記リニア直
    流モータの制御電圧値を求め、もしくは、前記第2のリ
    ニアエンコーダの出力信号から前記第1走行体の速度の
    情報を求め、目標速度の情報に、前記ガイド軸の曲率半
    径、前記ガイド軸と前記第1のリニアエンコーダとの上
    下方向の距離、前記第1のリニアエンコーダと前記第2
    の原稿台の透過原稿設置位置との上下方向の間隔、前記
    第1のリニアエンコーダと前記第2のリニアエンコーダ
    との上下方向の距離により決まる定数を掛けて新たな目
    標速度の情報とし、この新たな目標速度の情報と前記第
    1走行体の速度の情報との差分に基づいて前記リニア直
    流モータの制御電圧値を求めることを特徴とする画像読
    み取り装置の走行体駆動装置。
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