JP3519639B2 - 魚釣用両軸受型リ−ル - Google Patents
魚釣用両軸受型リ−ルInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リ−ル本体に設け
たレベルワインド機構の歯車と着脱可能なレベルワイン
ド機構を駆動する駆動機構の歯車との噛み合いを改良し
た魚釣用両軸受型リ−ルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、リ−ル本体の両側板間に回転自在
に支持したスプ−ルに釣糸を巻回保持する際、釣糸をス
プ−ルに平行巻きするべく構成されたレベルワインド機
構をリ−ル本体に備えた魚釣用両軸受型リ−ルは広く世
間一般に知られている。該レベルワインド機構を駆動す
る構成として、ハンドル側側板内にてギヤ駆動するも
のと、反ハンドル側のスプ−ル軸からギヤ等で駆動力
を得るものと、大きく分けて二種類の駆動伝達方法があ
る。通常、両軸リ−ルはバックラッシュ時の糸のもつれ
の修正の為にスプ−ルを着脱可能とするべく、又、リ−
ルの簡単な保守・点検を行うことを目的として、左右何
れか一方の側板がセットスクリュ−などによってリ−ル
本体に着脱可能に構成されている。 【0003】しかし、例えば特開昭54−97287号
公報や実開昭62−162967号公報等に開示された
構成の場合、リ−ル本体に設けられたレベルワインド機
構のギヤが、着脱される側板内に挿入されると共に、着
脱される側板内のレベルワインド機構を駆動する駆動機
構のギヤに噛合されるように構成されているので、取り
外した側板を再度リ−ル本体に装着する際に、ギヤの歯
の位置がずれていると、リ−ル本体に側板をスム−ズに
取付けることが出来ず、そのまま無理に側板を取付けよ
うとすると、ギヤを破損する恐れがあり、早急な改善が
望まれている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、リ−ル本体に設けられたレベルワインド機構のギ
ヤが、着脱される側板内のレベルワインド機構を駆動す
る駆動機構のギヤに噛合される時、ギヤの歯の位置がず
れていると、リ−ル本体に側板をスム−ズに取付けるこ
とが出来ず、そのまま無理に側板を取付けようとする
と、ギヤを破損する恐れがあることである。 【0005】本発明の目的は前記欠点に鑑み、レベルワ
インド機構と駆動機構の歯車同士の干渉が容易に解消さ
れて歯車の破損や異音の発生が防止される魚釣用両軸受
型リ−ルを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体の側板間に
スプ−ルを回転自在に支持し、該スプ−ルに釣糸を平行
巻きするべく構成されたレベルワインド機構をリ−ル本
体に備えると共に、該レベルワインド機構を駆動する駆
動機構を備え、該レベルワインド機構を駆動する駆動機
構の一部を少なくとも一方の側板に取り付けてユニット
化し、該一方の側板ユニットをリ−ル本体に着脱自在と
することで、該スプ−ルを着脱可能とした魚釣用両軸受
型リ−ルにおいて、前記駆動機構を着脱側の側板ユニッ
トに備えると共に、前記着脱側の側板ユニットの装着時
に、前記駆動機構の歯車の少なくとも何れか一つが軸方
向にスライド可能且つ、初期位置に復帰可能とするべく
付勢手段によって付勢されたことを要旨とするものであ
る。 【0007】 【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、レベル
ワインド機構Dを駆動する駆動機構Eの歯車の連動歯車
23やレベルワインド歯車28、60や中間歯車4、4
7の何れか一つまたは全部が軸方向に一旦退避出来るの
で、歯車の噛み合い位置がずれていて歯車同士が干渉し
ても、スム−ズに噛合出来て側枠1に側板ユニットB、
Cを取り付けることが出来る。歯車の噛み合い位置がず
れていて歯車同士が干渉しても、レベルワインド機構D
を駆動する駆動機構Eの歯車が軸方向に一旦退避出来る
ので、歯車に傷を付けることがなくなり、歯車の異音や
破損を解消することが可能となる。又、側枠1に側板ユ
ニットB、Cを重ねて後にハンドル54を回転すること
で歯車を瞬時に正常噛み合い状態とすることが可能とな
るので、側板ユニットの着脱が容易になる。 【0008】 【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図5は第1実施例で、図1は魚釣用両軸
受型リ−ルの一部断面平面図、図2は魚釣用両軸受型リ
−ルの断面平面図、図3は反ハンドル側の側板ユニット
内の一部断面側面図、図4は反ハンドル側の拡大断面平
面図と分離した側板ユニットの拡大断面平面図、図5は
ハンドル側の拡大断面平面図、図6はリ−ル本体の分解
拡大断面平面図である。 【0009】魚釣用両軸受型リ−ルはリ−ル本体Aが側
枠1と左右の側板ユニットB、Cとで構成され、側面か
ら見た形状は丸型に形成されている。反ハンドル側の側
板ユニットBは側板10と内側板2で、ハンドル側の側
板ユニットCは側板11と内側板2′で構成されてい
る。側枠1の左右両側枠1a、1bが複数本の支柱1c
と図示しないリ−ル脚の固定板で一体的に平行に保持さ
れて側枠1aの外側には着脱自在に側板ユニットBの内
側板2と側板10が、側枠1bの外側には着脱自在に側
板ユニットCの内側板2′と側板11が複数本のセット
スクリュ−12で取り付けられている。内側板2に取り
付けられた軸受13と側枠1bに取り付けられた軸受1
4でスプ−ル軸3が回転自在に軸承され、スプ−ル軸3
の太径部3aにスプ−ル15が固定されてスプ−ル15
は左右両側枠1a、1b間に配置されている。スプ−ル
15は釣糸16が巻回される釣糸巻回胴部15aと両側
のフランジ部15b、15cと中心の筒軸部15dとで
形成されている。 【0010】左側枠1aは図2、図4、図6のように、
右側面に突出部1dが形成されて突出部1d内に大径の
透孔1eが形成され、前側に透孔1fが形成されてい
る。透孔1e内にスプ−ル15のフランジ部15bが挿
入されている。側枠1bは図2、図5、図6のように、
左側面に突出部1gと筒部1hが形成されて突出部1g
内に大径の凹部1iが形成されている。筒部1h内には
透孔1jと右側面に開口した凹部1kが形成されてい
る。透孔1j内に軸受14が取り付けられている。側枠
1bの前側に透孔1mと凹部1nが形成されている。側
枠1bの右側面に凹部1oが形成されている。凹部1i
内にスプ−ル15のフランジ部15cが挿入されてい
る。 【0011】側板ユニットBの側板10と内側板2は一
体的に組み合わされ、側板10の内側に軸部17の一端
が固定されている。軸部17の外周には付勢手段を構成
するコイルバネ18とレベルワインド機構Dを駆動する
駆動機構Eの中間歯車4が嵌合されてワッシャ19とE
リング20で抜け止めされている。 【0012】内側板2の右側面に大径の筒部2aと筒部
2bが形成されて筒部2bの内側に凹部2cと透孔2d
が形成され、凹部2c内に金属筒21が嵌合固定されて
いる。内側板2の左側面に大径の筒部2eと突出部2f
が形成されて突出部2f内に前方に開口した凹部2gと
筒部2hが形成され、筒部2h内にスラスト軸受板22
と前記軸受13が取り付けられている。内側板2の前側
に透孔2iが形成されている。左側枠1aの透孔1eに
は内側板2の筒部2aが嵌合され、筒部2eの外周に側
板10が嵌合されている。 【0013】スプ−ル軸3は太径部3aと太径部3aの
左側外周の回り止め部3bと小径部3cと周溝と更に左
側に小径部3dが形成されている。太径部3aにはスプ
−ル15の筒軸部15dが固定され、遠心制動装置Fが
回り止め嵌合されている。小径部3cには駆動機構Eの
連動歯車23が回り止め嵌合されてワッシャ24とEリ
ング25で抜け止めされている。小径部3eは軸受13
で軸承されている。連動歯車23は中間歯車4の大径歯
車4aに噛合されている。スプ−ル軸3の太径部3aの
右側は軸受14で軸承され、太径部3aの右側に小径部
3fが形成されて小径部3fに係合ピン26が直交する
ように固定されている。 【0014】左側枠1aの透孔1fにレベルワインド機
構Dの案内筒27の左端が嵌合され、内側板2の透孔2
iにレベルワインド機構Dの軸受部材5が嵌挿されてい
る。軸受部材5は筒部5aと鍔部5bで形成されて筒部
5aの外周は案内筒27の内周に嵌合され、鍔部5bは
透孔2iに嵌合されている。筒部5a内にはトラバ−ス
カム軸6の太径部6aの一端が嵌合されている。太径部
6aにカム溝6bが形成されている。太径部6aの左端
に小径部6cと回り止め部6dと周溝が形成されてい
る。小径部6cに駆動機構Eのレベルワインド歯車28
が回り止め嵌合されてワッシャ29とEリング30で抜
け止めされている。レベルワインド歯車28は中間歯車
4の小径歯車4bに噛合されている。 【0015】側枠1bの凹部1nに案内筒27の右端が
嵌合されている。太径部6aの右端に小径部6eが形成
されて案内筒27内の軸受31で軸承されると共に透孔
1mから外側に突出されてEリング32で抜け止めされ
ている。案内筒27の外周には釣糸案内筒体33が左右
に往復動自在に嵌合され、釣糸案内筒体33内に図示し
ない係合爪が設けられてカム溝6bに係合されている。 【0016】側板ユニットCの側板11と内側板2′は
一体的に組み合わされている。内側板2′の左側面には
筒部2jと筒部2kが形成されている。筒部2j内に左
側に開口した凹部2mと透孔2nが形成されて凹部2m
内にワツシャ34と軸受35が取り付けられている。内
側板2′の筒部2k内に右側に開口した凹部2oが形成
されて凹部2o内に軸受36が取り付けられている。内
側板2′の右側面には外周より小径の筒部2pと凹部2
qが形成されている。内側板2′の前側には透孔2rが
形成されている。筒部2p外周には側板11が嵌合され
ている。内側板2′の筒部2jは側枠1bの凹部1kに
挿入され、内側板2′の筒部2kは側枠1bの凹部1o
に挿入されている。 【0017】軸受35と透孔2nにピニオン7の一端の
筒部7aが軸方向に移動自在に嵌合されている。凹部2
qにはクラッチ作動体37が回動自在に嵌合され、クラ
ッチ作動体37にクラッチカム37aが形成されてい
る。筒部7aの端面には縦溝からなる係合部7bが形成
されている。ピニオン7には周溝7cと歯部7dと小径
部7eと貫通孔7fが形成されている。周溝7cにはク
ラッチ体38が挿入されている。歯部7dにはハンドル
軸8に摩擦結合された駆動歯車39が噛合されている。
小径部7eは側板11の内側に取り付けられた軸受構造
体9内に取り付けられた軸受40で軸承されている。貫
通孔7fには軸杆41が嵌合されている。 【0018】側板11には透孔11a、11bが穿設さ
れている。側板11の内側に取り付けられた軸受構造体
9は円板部9aの右側面に左側が開口した筒部9bとそ
れより大径の外径が二段の筒部9cが形成されている。
筒部9b、筒部9cは夫々透孔11a、11bに挿入さ
れて外部に突出されている。筒部9bの外周には周溝9
dとネジ部9eとスリ割9fが形成されている。筒部9
b内には軸受40が挿入されてピニオン7の他端小径部
7eが軸承されている。軸受構造体9の筒部9bの外周
は透孔11aに挿入された後断面凸形のカラ−42が嵌
合されて周溝9dにOリング43が嵌合される。軸受構
造体9のネジ部9eには調整ツマミ44が螺合されて軸
杆41は調整ツマミ44でスプ−ル軸3の小径部3f端
面に押圧されている。 【0019】ハンドル軸8は一端鍔部8aと小径部8b
と鍔部8cと中径部8dと太径部8eと、鍔部8cと中
径部8dの外周の回り止め部8fと、太径部8eの回り
止め部8gと、太径部8e他端の回り止め部8hと、太
径部8e他端側外周のネジ部8iとで形成されている。
内側板2′の凹部2oには軸受36が挿入されてハンド
ル軸8の一端鍔部8aが嵌合されて軸承されている。軸
受36と鍔部8aは抜け止め板45で抜け止めされてい
る。ハンドル軸8の鍔部8cの外周には爪車46が、太
径部8e外周には中間歯車47と駆動歯車39と制動部
材Gと押圧板48ところがり式一方向クラッチHのカラ
−からなる内輪49と二枚のバネ板50、51と軸受5
2が嵌合され、ネジ部8iにドラグ制動調整ハンドル5
3が螺合されている。回り止め部8hにはハンドル54
が回り止め嵌合されて袋ナット55で抜け止めされてい
る。 【0020】駆動歯車39の左側面に複数の凹部39a
が形成されて凹部39aに中間歯車47に形成された凸
部47aが挿入され、中間歯車47は駆動歯車39の回
転に連動して回転される。軸受構造体9の外径が二段の
筒部9c内には大径の透孔9dとそれより小径の透孔9
eが形成されている。透孔9dにはころがり式一方向ク
ラッチHが挿入され、透孔9eには軸受52が挿入され
ている。スプ−ル15はスプ−ル軸8の係合ピン26と
スプ−ル7の係合部8bからなるクラッチ機構とピニオ
ン7と駆動歯車39とハンドル軸8に取り付けられたハ
ンドル54を介して回転されるように構成されている。 【0021】魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、スプ−ル
15に釣糸16が巻回される方向にハンドル54が回転
されると、ハンドル軸8と駆動歯車39とピニオン7を
介してスプ−ル軸8とスプ−ル15が回転される。この
時スプ−ル軸8の回転で側板ユニットB内の連動歯車2
3が回転され、中間歯車4を介してレベルワインド歯車
28が回転される。レベルワインド歯車28の回転でト
ラバ−スカム軸6が回転されて釣糸案内筒体33が案内
筒27の外周を左右に往復動される。仕掛に掛かった獲
物の引きで釣糸16が繰り出されてスプ−ル15が逆回
転されると、ピニオン7と駆動歯車39とハンドル軸8
が回転されるが、ころがり式一方向クラッチHでハンド
ル軸8の回転が停止されて駆動歯車39はドラグ制動調
整ハンドル53で設定されたドラグ制動力に抗して回転
される。 【0022】バックラッシュ時の糸のもつれの修正やリ
−ルの簡単な保守・点検を行う為に、スプ−ル15がリ
−ル本体Aの中から取り出される時は、セットスクリュ
−12が緩められて側枠1aから側板ユニットBの内側
板2と側板10が取り外され、スプ−ル15が側枠1a
の透孔1eから引き抜かれる。次にスプ−ル15がリ−
ル本体Aの中に戻される時は、スプ−ル15が側枠1a
の透孔1eに挿入され、内側板2の大径の筒部2aが左
側枠1aの大径の透孔1eに挿入されるように、かつ内
側板2の透孔2iにレベルワインド歯車28とレベルワ
インド機構Dの軸受部材5の鍔部5bが挿入されるよう
に位置合わせされて内側板2が左側枠1aに重ねられ
る。 【0023】この時連動歯車23とレベルワインド歯車
28に対して中間歯車4が干渉する状態にあると、正常
の噛合状態に出来ないが、中間歯車4はコイルバネ18
からなる付勢手段で押圧されているので、内側板2が左
側枠1aに重ねられると中間歯車4が軸方向に一旦スラ
イドして退避し、ハンドル54が回転されると、連動歯
車23が回転されて連動歯車23と中間歯車4は噛合
し、前進して正常の噛合状態となり、レベルワインド歯
車28と中間歯車4も正常の噛合状態とすることが出来
る。 【0024】前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成
されると、連動歯車23とレベルワインド歯車28に対
して中間歯車4が軸方向に一旦退避出来るので、歯車の
噛み合い位置がずれていて歯車同士が干渉しても、スム
−ズに噛合出来て側枠1に側板ユニットBを取り付ける
ことが出来る。歯車の噛み合い位置がずれていて歯車同
士が干渉しても、中間歯車4が軸方向に一旦退避出来る
ので、歯車に傷を付けることがなくなり、歯車の異音や
破損を解消することが可能となる。又、側枠1に側板ユ
ニットBを重ねて後にハンドル54を回転することで歯
車を瞬時に正常噛み合い状態とすることが可能となるの
で、側板ユニットの着脱が容易になる。 【0025】前記説明では、側板ユニットCを側枠1b
から離脱自在に構成したが、内側板2′を省略して側板
11を側枠1bにビス等で取り付けてもよい。 【0026】図6は第2実施例で、図6は反ハンドル側
の拡大断面平面図と分離した側板ユニットの拡大断面平
面図である。 【0027】第2実施例の魚釣用両軸受型リ−ルは、ス
プ−ル軸3の小径部3cが長く形成されて外周に止め板
56と付勢手段を構成する皿状板バネ57が嵌合されて
皿状板バネ57で連動歯車23が軸方向に付勢されてい
る。レベルワインド機構Dのトラバ−スカム軸6の小径
部6cが長く形成されて小径部6cの外周に付勢手段を
構成するコイルバネ58が嵌合されてコイルバネ58で
駆動機構Eのレベルワインド歯車28が軸方向に付勢さ
れている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0028】第2実施例では、中間歯車4と連動歯車2
3とレベルワインド歯車28が何れも付勢手段で軸方向
に付勢されているが、中間歯車4を付勢する付勢手段を
構成するコイルバネ18を省略してもよい。前記第2実
施例では、付勢手段を構成する皿状板バネ57を使用し
たが、連動歯車23に皿状板バネを一体に形成してもよ
い。連動歯車23と止め板56に磁力の反撥力で連動歯
車23が噛合位置に復帰出来るように磁石を固定しても
よい。 【0029】図8から図12は第3実施例で、図8は魚
釣用両軸受型リ−ルの一部断面平面図、図9は魚釣用両
軸受型リ−ルの断面平面図、図10は反ハンドル側の拡
大断面平面図、図11はハンドル側の拡大断面平面図、
図12はリ−ル本体の分解拡大断面平面図である。 【0030】第3実施例の魚釣用両軸受型リ−ルは、レ
ベルワインド機構Dのトラバ−スカム軸6の右端の小径
部6eと回り止め部6dが長く延長されて小径部6cの
外周に付勢手段を構成するコイルバネ59と駆動機構E
のレベルワインド歯車60が嵌合されてコイルバネ59
でレベルワインド歯車60が軸方向に付勢されている。
レベルワインド歯車60は側板ユニットC内のハンドル
軸8外周に嵌合された中間歯車47に噛合されている。
反ハンドル側の側板ユニットBの側板10と内側板2は
一体的に組み合わされ、内側板2の左側面には右側が開
口された筒部2hが形成されている。トラバ−スカム軸
6の左端の小径部6cは案内筒27内の軸受31で軸承
されると共に側枠1bの透孔1pを挿通されて外部に突
出され、先端には周溝が形成されてEリング30で抜け
止めされている。他の構成は前記第1実施例と略同一で
ある。 【0031】前記第3実施例の説明では、側板ユニット
Bを側枠1aから離脱自在に構成したが、内側板2を省
略して側板10を側枠1aにビス等で取り付けてもよ
い。 【0032】前記説明では、付勢手段をコイルバネや皿
状板バネで構成したが、ゴムなどの弾性体で構成しても
よい。前記説明では、リ−ル本体Aの側枠1は左右両側
枠1a、1bが複数本の支柱1cと図示しないリ−ル脚
の固定板で一体的に平行に保持されたが、別体に形成し
て左右両側枠1a、1bを平行に保持してもよい。前記
説明では、側面から見た形状は丸型に形成されたが、他
の形状としてもよい。 【0033】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0034】請求項1により、レベルワインド機構を駆
動する駆動機構の歯車の何れか一つまたは全部が軸方向
に一旦退避出来るので、歯車の噛み合い位置がずれてい
て歯車同士が干渉しても、スム−ズに噛合出来て側枠に
側板ユニットを取り付けることが出来る。歯車の噛み合
い位置がずれていて歯車同士が干渉しても、レベルワイ
ンド機構を駆動する駆動機構の歯車が軸方向に一旦退避
出来るので、歯車に傷を付けることがなくなり、歯車の
異音や破損を解消することが可能となる。又、側枠に側
板ユニットを重ねて後にハンドルを回転することで歯車
を瞬時に正常噛み合い状態とすることが可能となるの
で、側板ユニットの着脱が容易になる。
たレベルワインド機構の歯車と着脱可能なレベルワイン
ド機構を駆動する駆動機構の歯車との噛み合いを改良し
た魚釣用両軸受型リ−ルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、リ−ル本体の両側板間に回転自在
に支持したスプ−ルに釣糸を巻回保持する際、釣糸をス
プ−ルに平行巻きするべく構成されたレベルワインド機
構をリ−ル本体に備えた魚釣用両軸受型リ−ルは広く世
間一般に知られている。該レベルワインド機構を駆動す
る構成として、ハンドル側側板内にてギヤ駆動するも
のと、反ハンドル側のスプ−ル軸からギヤ等で駆動力
を得るものと、大きく分けて二種類の駆動伝達方法があ
る。通常、両軸リ−ルはバックラッシュ時の糸のもつれ
の修正の為にスプ−ルを着脱可能とするべく、又、リ−
ルの簡単な保守・点検を行うことを目的として、左右何
れか一方の側板がセットスクリュ−などによってリ−ル
本体に着脱可能に構成されている。 【0003】しかし、例えば特開昭54−97287号
公報や実開昭62−162967号公報等に開示された
構成の場合、リ−ル本体に設けられたレベルワインド機
構のギヤが、着脱される側板内に挿入されると共に、着
脱される側板内のレベルワインド機構を駆動する駆動機
構のギヤに噛合されるように構成されているので、取り
外した側板を再度リ−ル本体に装着する際に、ギヤの歯
の位置がずれていると、リ−ル本体に側板をスム−ズに
取付けることが出来ず、そのまま無理に側板を取付けよ
うとすると、ギヤを破損する恐れがあり、早急な改善が
望まれている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、リ−ル本体に設けられたレベルワインド機構のギ
ヤが、着脱される側板内のレベルワインド機構を駆動す
る駆動機構のギヤに噛合される時、ギヤの歯の位置がず
れていると、リ−ル本体に側板をスム−ズに取付けるこ
とが出来ず、そのまま無理に側板を取付けようとする
と、ギヤを破損する恐れがあることである。 【0005】本発明の目的は前記欠点に鑑み、レベルワ
インド機構と駆動機構の歯車同士の干渉が容易に解消さ
れて歯車の破損や異音の発生が防止される魚釣用両軸受
型リ−ルを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体の側板間に
スプ−ルを回転自在に支持し、該スプ−ルに釣糸を平行
巻きするべく構成されたレベルワインド機構をリ−ル本
体に備えると共に、該レベルワインド機構を駆動する駆
動機構を備え、該レベルワインド機構を駆動する駆動機
構の一部を少なくとも一方の側板に取り付けてユニット
化し、該一方の側板ユニットをリ−ル本体に着脱自在と
することで、該スプ−ルを着脱可能とした魚釣用両軸受
型リ−ルにおいて、前記駆動機構を着脱側の側板ユニッ
トに備えると共に、前記着脱側の側板ユニットの装着時
に、前記駆動機構の歯車の少なくとも何れか一つが軸方
向にスライド可能且つ、初期位置に復帰可能とするべく
付勢手段によって付勢されたことを要旨とするものであ
る。 【0007】 【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、レベル
ワインド機構Dを駆動する駆動機構Eの歯車の連動歯車
23やレベルワインド歯車28、60や中間歯車4、4
7の何れか一つまたは全部が軸方向に一旦退避出来るの
で、歯車の噛み合い位置がずれていて歯車同士が干渉し
ても、スム−ズに噛合出来て側枠1に側板ユニットB、
Cを取り付けることが出来る。歯車の噛み合い位置がず
れていて歯車同士が干渉しても、レベルワインド機構D
を駆動する駆動機構Eの歯車が軸方向に一旦退避出来る
ので、歯車に傷を付けることがなくなり、歯車の異音や
破損を解消することが可能となる。又、側枠1に側板ユ
ニットB、Cを重ねて後にハンドル54を回転すること
で歯車を瞬時に正常噛み合い状態とすることが可能とな
るので、側板ユニットの着脱が容易になる。 【0008】 【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図5は第1実施例で、図1は魚釣用両軸
受型リ−ルの一部断面平面図、図2は魚釣用両軸受型リ
−ルの断面平面図、図3は反ハンドル側の側板ユニット
内の一部断面側面図、図4は反ハンドル側の拡大断面平
面図と分離した側板ユニットの拡大断面平面図、図5は
ハンドル側の拡大断面平面図、図6はリ−ル本体の分解
拡大断面平面図である。 【0009】魚釣用両軸受型リ−ルはリ−ル本体Aが側
枠1と左右の側板ユニットB、Cとで構成され、側面か
ら見た形状は丸型に形成されている。反ハンドル側の側
板ユニットBは側板10と内側板2で、ハンドル側の側
板ユニットCは側板11と内側板2′で構成されてい
る。側枠1の左右両側枠1a、1bが複数本の支柱1c
と図示しないリ−ル脚の固定板で一体的に平行に保持さ
れて側枠1aの外側には着脱自在に側板ユニットBの内
側板2と側板10が、側枠1bの外側には着脱自在に側
板ユニットCの内側板2′と側板11が複数本のセット
スクリュ−12で取り付けられている。内側板2に取り
付けられた軸受13と側枠1bに取り付けられた軸受1
4でスプ−ル軸3が回転自在に軸承され、スプ−ル軸3
の太径部3aにスプ−ル15が固定されてスプ−ル15
は左右両側枠1a、1b間に配置されている。スプ−ル
15は釣糸16が巻回される釣糸巻回胴部15aと両側
のフランジ部15b、15cと中心の筒軸部15dとで
形成されている。 【0010】左側枠1aは図2、図4、図6のように、
右側面に突出部1dが形成されて突出部1d内に大径の
透孔1eが形成され、前側に透孔1fが形成されてい
る。透孔1e内にスプ−ル15のフランジ部15bが挿
入されている。側枠1bは図2、図5、図6のように、
左側面に突出部1gと筒部1hが形成されて突出部1g
内に大径の凹部1iが形成されている。筒部1h内には
透孔1jと右側面に開口した凹部1kが形成されてい
る。透孔1j内に軸受14が取り付けられている。側枠
1bの前側に透孔1mと凹部1nが形成されている。側
枠1bの右側面に凹部1oが形成されている。凹部1i
内にスプ−ル15のフランジ部15cが挿入されてい
る。 【0011】側板ユニットBの側板10と内側板2は一
体的に組み合わされ、側板10の内側に軸部17の一端
が固定されている。軸部17の外周には付勢手段を構成
するコイルバネ18とレベルワインド機構Dを駆動する
駆動機構Eの中間歯車4が嵌合されてワッシャ19とE
リング20で抜け止めされている。 【0012】内側板2の右側面に大径の筒部2aと筒部
2bが形成されて筒部2bの内側に凹部2cと透孔2d
が形成され、凹部2c内に金属筒21が嵌合固定されて
いる。内側板2の左側面に大径の筒部2eと突出部2f
が形成されて突出部2f内に前方に開口した凹部2gと
筒部2hが形成され、筒部2h内にスラスト軸受板22
と前記軸受13が取り付けられている。内側板2の前側
に透孔2iが形成されている。左側枠1aの透孔1eに
は内側板2の筒部2aが嵌合され、筒部2eの外周に側
板10が嵌合されている。 【0013】スプ−ル軸3は太径部3aと太径部3aの
左側外周の回り止め部3bと小径部3cと周溝と更に左
側に小径部3dが形成されている。太径部3aにはスプ
−ル15の筒軸部15dが固定され、遠心制動装置Fが
回り止め嵌合されている。小径部3cには駆動機構Eの
連動歯車23が回り止め嵌合されてワッシャ24とEリ
ング25で抜け止めされている。小径部3eは軸受13
で軸承されている。連動歯車23は中間歯車4の大径歯
車4aに噛合されている。スプ−ル軸3の太径部3aの
右側は軸受14で軸承され、太径部3aの右側に小径部
3fが形成されて小径部3fに係合ピン26が直交する
ように固定されている。 【0014】左側枠1aの透孔1fにレベルワインド機
構Dの案内筒27の左端が嵌合され、内側板2の透孔2
iにレベルワインド機構Dの軸受部材5が嵌挿されてい
る。軸受部材5は筒部5aと鍔部5bで形成されて筒部
5aの外周は案内筒27の内周に嵌合され、鍔部5bは
透孔2iに嵌合されている。筒部5a内にはトラバ−ス
カム軸6の太径部6aの一端が嵌合されている。太径部
6aにカム溝6bが形成されている。太径部6aの左端
に小径部6cと回り止め部6dと周溝が形成されてい
る。小径部6cに駆動機構Eのレベルワインド歯車28
が回り止め嵌合されてワッシャ29とEリング30で抜
け止めされている。レベルワインド歯車28は中間歯車
4の小径歯車4bに噛合されている。 【0015】側枠1bの凹部1nに案内筒27の右端が
嵌合されている。太径部6aの右端に小径部6eが形成
されて案内筒27内の軸受31で軸承されると共に透孔
1mから外側に突出されてEリング32で抜け止めされ
ている。案内筒27の外周には釣糸案内筒体33が左右
に往復動自在に嵌合され、釣糸案内筒体33内に図示し
ない係合爪が設けられてカム溝6bに係合されている。 【0016】側板ユニットCの側板11と内側板2′は
一体的に組み合わされている。内側板2′の左側面には
筒部2jと筒部2kが形成されている。筒部2j内に左
側に開口した凹部2mと透孔2nが形成されて凹部2m
内にワツシャ34と軸受35が取り付けられている。内
側板2′の筒部2k内に右側に開口した凹部2oが形成
されて凹部2o内に軸受36が取り付けられている。内
側板2′の右側面には外周より小径の筒部2pと凹部2
qが形成されている。内側板2′の前側には透孔2rが
形成されている。筒部2p外周には側板11が嵌合され
ている。内側板2′の筒部2jは側枠1bの凹部1kに
挿入され、内側板2′の筒部2kは側枠1bの凹部1o
に挿入されている。 【0017】軸受35と透孔2nにピニオン7の一端の
筒部7aが軸方向に移動自在に嵌合されている。凹部2
qにはクラッチ作動体37が回動自在に嵌合され、クラ
ッチ作動体37にクラッチカム37aが形成されてい
る。筒部7aの端面には縦溝からなる係合部7bが形成
されている。ピニオン7には周溝7cと歯部7dと小径
部7eと貫通孔7fが形成されている。周溝7cにはク
ラッチ体38が挿入されている。歯部7dにはハンドル
軸8に摩擦結合された駆動歯車39が噛合されている。
小径部7eは側板11の内側に取り付けられた軸受構造
体9内に取り付けられた軸受40で軸承されている。貫
通孔7fには軸杆41が嵌合されている。 【0018】側板11には透孔11a、11bが穿設さ
れている。側板11の内側に取り付けられた軸受構造体
9は円板部9aの右側面に左側が開口した筒部9bとそ
れより大径の外径が二段の筒部9cが形成されている。
筒部9b、筒部9cは夫々透孔11a、11bに挿入さ
れて外部に突出されている。筒部9bの外周には周溝9
dとネジ部9eとスリ割9fが形成されている。筒部9
b内には軸受40が挿入されてピニオン7の他端小径部
7eが軸承されている。軸受構造体9の筒部9bの外周
は透孔11aに挿入された後断面凸形のカラ−42が嵌
合されて周溝9dにOリング43が嵌合される。軸受構
造体9のネジ部9eには調整ツマミ44が螺合されて軸
杆41は調整ツマミ44でスプ−ル軸3の小径部3f端
面に押圧されている。 【0019】ハンドル軸8は一端鍔部8aと小径部8b
と鍔部8cと中径部8dと太径部8eと、鍔部8cと中
径部8dの外周の回り止め部8fと、太径部8eの回り
止め部8gと、太径部8e他端の回り止め部8hと、太
径部8e他端側外周のネジ部8iとで形成されている。
内側板2′の凹部2oには軸受36が挿入されてハンド
ル軸8の一端鍔部8aが嵌合されて軸承されている。軸
受36と鍔部8aは抜け止め板45で抜け止めされてい
る。ハンドル軸8の鍔部8cの外周には爪車46が、太
径部8e外周には中間歯車47と駆動歯車39と制動部
材Gと押圧板48ところがり式一方向クラッチHのカラ
−からなる内輪49と二枚のバネ板50、51と軸受5
2が嵌合され、ネジ部8iにドラグ制動調整ハンドル5
3が螺合されている。回り止め部8hにはハンドル54
が回り止め嵌合されて袋ナット55で抜け止めされてい
る。 【0020】駆動歯車39の左側面に複数の凹部39a
が形成されて凹部39aに中間歯車47に形成された凸
部47aが挿入され、中間歯車47は駆動歯車39の回
転に連動して回転される。軸受構造体9の外径が二段の
筒部9c内には大径の透孔9dとそれより小径の透孔9
eが形成されている。透孔9dにはころがり式一方向ク
ラッチHが挿入され、透孔9eには軸受52が挿入され
ている。スプ−ル15はスプ−ル軸8の係合ピン26と
スプ−ル7の係合部8bからなるクラッチ機構とピニオ
ン7と駆動歯車39とハンドル軸8に取り付けられたハ
ンドル54を介して回転されるように構成されている。 【0021】魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、スプ−ル
15に釣糸16が巻回される方向にハンドル54が回転
されると、ハンドル軸8と駆動歯車39とピニオン7を
介してスプ−ル軸8とスプ−ル15が回転される。この
時スプ−ル軸8の回転で側板ユニットB内の連動歯車2
3が回転され、中間歯車4を介してレベルワインド歯車
28が回転される。レベルワインド歯車28の回転でト
ラバ−スカム軸6が回転されて釣糸案内筒体33が案内
筒27の外周を左右に往復動される。仕掛に掛かった獲
物の引きで釣糸16が繰り出されてスプ−ル15が逆回
転されると、ピニオン7と駆動歯車39とハンドル軸8
が回転されるが、ころがり式一方向クラッチHでハンド
ル軸8の回転が停止されて駆動歯車39はドラグ制動調
整ハンドル53で設定されたドラグ制動力に抗して回転
される。 【0022】バックラッシュ時の糸のもつれの修正やリ
−ルの簡単な保守・点検を行う為に、スプ−ル15がリ
−ル本体Aの中から取り出される時は、セットスクリュ
−12が緩められて側枠1aから側板ユニットBの内側
板2と側板10が取り外され、スプ−ル15が側枠1a
の透孔1eから引き抜かれる。次にスプ−ル15がリ−
ル本体Aの中に戻される時は、スプ−ル15が側枠1a
の透孔1eに挿入され、内側板2の大径の筒部2aが左
側枠1aの大径の透孔1eに挿入されるように、かつ内
側板2の透孔2iにレベルワインド歯車28とレベルワ
インド機構Dの軸受部材5の鍔部5bが挿入されるよう
に位置合わせされて内側板2が左側枠1aに重ねられ
る。 【0023】この時連動歯車23とレベルワインド歯車
28に対して中間歯車4が干渉する状態にあると、正常
の噛合状態に出来ないが、中間歯車4はコイルバネ18
からなる付勢手段で押圧されているので、内側板2が左
側枠1aに重ねられると中間歯車4が軸方向に一旦スラ
イドして退避し、ハンドル54が回転されると、連動歯
車23が回転されて連動歯車23と中間歯車4は噛合
し、前進して正常の噛合状態となり、レベルワインド歯
車28と中間歯車4も正常の噛合状態とすることが出来
る。 【0024】前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成
されると、連動歯車23とレベルワインド歯車28に対
して中間歯車4が軸方向に一旦退避出来るので、歯車の
噛み合い位置がずれていて歯車同士が干渉しても、スム
−ズに噛合出来て側枠1に側板ユニットBを取り付ける
ことが出来る。歯車の噛み合い位置がずれていて歯車同
士が干渉しても、中間歯車4が軸方向に一旦退避出来る
ので、歯車に傷を付けることがなくなり、歯車の異音や
破損を解消することが可能となる。又、側枠1に側板ユ
ニットBを重ねて後にハンドル54を回転することで歯
車を瞬時に正常噛み合い状態とすることが可能となるの
で、側板ユニットの着脱が容易になる。 【0025】前記説明では、側板ユニットCを側枠1b
から離脱自在に構成したが、内側板2′を省略して側板
11を側枠1bにビス等で取り付けてもよい。 【0026】図6は第2実施例で、図6は反ハンドル側
の拡大断面平面図と分離した側板ユニットの拡大断面平
面図である。 【0027】第2実施例の魚釣用両軸受型リ−ルは、ス
プ−ル軸3の小径部3cが長く形成されて外周に止め板
56と付勢手段を構成する皿状板バネ57が嵌合されて
皿状板バネ57で連動歯車23が軸方向に付勢されてい
る。レベルワインド機構Dのトラバ−スカム軸6の小径
部6cが長く形成されて小径部6cの外周に付勢手段を
構成するコイルバネ58が嵌合されてコイルバネ58で
駆動機構Eのレベルワインド歯車28が軸方向に付勢さ
れている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0028】第2実施例では、中間歯車4と連動歯車2
3とレベルワインド歯車28が何れも付勢手段で軸方向
に付勢されているが、中間歯車4を付勢する付勢手段を
構成するコイルバネ18を省略してもよい。前記第2実
施例では、付勢手段を構成する皿状板バネ57を使用し
たが、連動歯車23に皿状板バネを一体に形成してもよ
い。連動歯車23と止め板56に磁力の反撥力で連動歯
車23が噛合位置に復帰出来るように磁石を固定しても
よい。 【0029】図8から図12は第3実施例で、図8は魚
釣用両軸受型リ−ルの一部断面平面図、図9は魚釣用両
軸受型リ−ルの断面平面図、図10は反ハンドル側の拡
大断面平面図、図11はハンドル側の拡大断面平面図、
図12はリ−ル本体の分解拡大断面平面図である。 【0030】第3実施例の魚釣用両軸受型リ−ルは、レ
ベルワインド機構Dのトラバ−スカム軸6の右端の小径
部6eと回り止め部6dが長く延長されて小径部6cの
外周に付勢手段を構成するコイルバネ59と駆動機構E
のレベルワインド歯車60が嵌合されてコイルバネ59
でレベルワインド歯車60が軸方向に付勢されている。
レベルワインド歯車60は側板ユニットC内のハンドル
軸8外周に嵌合された中間歯車47に噛合されている。
反ハンドル側の側板ユニットBの側板10と内側板2は
一体的に組み合わされ、内側板2の左側面には右側が開
口された筒部2hが形成されている。トラバ−スカム軸
6の左端の小径部6cは案内筒27内の軸受31で軸承
されると共に側枠1bの透孔1pを挿通されて外部に突
出され、先端には周溝が形成されてEリング30で抜け
止めされている。他の構成は前記第1実施例と略同一で
ある。 【0031】前記第3実施例の説明では、側板ユニット
Bを側枠1aから離脱自在に構成したが、内側板2を省
略して側板10を側枠1aにビス等で取り付けてもよ
い。 【0032】前記説明では、付勢手段をコイルバネや皿
状板バネで構成したが、ゴムなどの弾性体で構成しても
よい。前記説明では、リ−ル本体Aの側枠1は左右両側
枠1a、1bが複数本の支柱1cと図示しないリ−ル脚
の固定板で一体的に平行に保持されたが、別体に形成し
て左右両側枠1a、1bを平行に保持してもよい。前記
説明では、側面から見た形状は丸型に形成されたが、他
の形状としてもよい。 【0033】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0034】請求項1により、レベルワインド機構を駆
動する駆動機構の歯車の何れか一つまたは全部が軸方向
に一旦退避出来るので、歯車の噛み合い位置がずれてい
て歯車同士が干渉しても、スム−ズに噛合出来て側枠に
側板ユニットを取り付けることが出来る。歯車の噛み合
い位置がずれていて歯車同士が干渉しても、レベルワイ
ンド機構を駆動する駆動機構の歯車が軸方向に一旦退避
出来るので、歯車に傷を付けることがなくなり、歯車の
異音や破損を解消することが可能となる。又、側枠に側
板ユニットを重ねて後にハンドルを回転することで歯車
を瞬時に正常噛み合い状態とすることが可能となるの
で、側板ユニットの着脱が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの一部断
面平面図である。 【図2】同魚釣用両軸受型リ−ルの断面平面図である。 【図3】同反ハンドル側の側板ユニット内の一部断面側
面図である。 【図4】同反ハンドル側の拡大断面平面図と分離した側
板ユニットの拡大断面平面図である。 【図5】同ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図6】同リ−ル本体の分解拡大断面平面図である。 【図7】第2実施例で、反ハンドル側の拡大断面平面図
と分離した側板ユニットの拡大断面平面図である。 【図8】第3実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの一部断
面平面図である。 【図9】同魚釣用両軸受型リ−ルの断面平面図である。 【図10】同反ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図11】同ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図12】同リ−ル本体の分解拡大断面平面図である。 【符号の説明】 A リ−ル本体 B、C 側板ユニット D レベルワインド機構 E 駆動機構 4、23、28、60 付勢される歯車 10、11 側板 15 スプ−ル 16 釣糸 18、57、58、59 付勢手段
面平面図である。 【図2】同魚釣用両軸受型リ−ルの断面平面図である。 【図3】同反ハンドル側の側板ユニット内の一部断面側
面図である。 【図4】同反ハンドル側の拡大断面平面図と分離した側
板ユニットの拡大断面平面図である。 【図5】同ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図6】同リ−ル本体の分解拡大断面平面図である。 【図7】第2実施例で、反ハンドル側の拡大断面平面図
と分離した側板ユニットの拡大断面平面図である。 【図8】第3実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの一部断
面平面図である。 【図9】同魚釣用両軸受型リ−ルの断面平面図である。 【図10】同反ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図11】同ハンドル側の拡大断面平面図である。 【図12】同リ−ル本体の分解拡大断面平面図である。 【符号の説明】 A リ−ル本体 B、C 側板ユニット D レベルワインド機構 E 駆動機構 4、23、28、60 付勢される歯車 10、11 側板 15 スプ−ル 16 釣糸 18、57、58、59 付勢手段
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】リ−ル本体の側板間にスプ−ルを回転自在
に支持し、該スプ−ルに釣糸を平行巻きするべく構成さ
れたレベルワインド機構をリ−ル本体に備えると共に、
該レベルワインド機構を駆動する駆動機構を備え、該駆
動機構の一部を少なくとも一方の側板に取り付けてユニ
ット化し、該一方の側板ユニットをリ−ル本体に着脱自
在とすることで、該スプ−ルを着脱可能とした魚釣用両
軸受型リ−ルにおいて、前記駆動機構を着脱側の側板ユ
ニットに備えると共に、前記着脱側の側板ユニットの装
着時に、前記駆動機構の歯車の少なくとも何れか一つが
軸方向にスライド可能且つ、初期位置に復帰可能とする
べく付勢手段によって付勢されたことを特徴とする魚釣
用両軸受型リ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20735399A JP3519639B2 (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 魚釣用両軸受型リ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20735399A JP3519639B2 (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 魚釣用両軸受型リ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028986A JP2001028986A (ja) | 2001-02-06 |
JP3519639B2 true JP3519639B2 (ja) | 2004-04-19 |
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ID=16538338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20735399A Expired - Fee Related JP3519639B2 (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 魚釣用両軸受型リ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3519639B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7049776B2 (ja) * | 2017-04-26 | 2022-04-07 | 株式会社シマノ | 釣り用リールのギア機構 |
-
1999
- 1999-07-22 JP JP20735399A patent/JP3519639B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2001028986A (ja) | 2001-02-06 |
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