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JP3513744B2 - パイプ固定工具 - Google Patents

パイプ固定工具

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Publication number
JP3513744B2
JP3513744B2 JP35742898A JP35742898A JP3513744B2 JP 3513744 B2 JP3513744 B2 JP 3513744B2 JP 35742898 A JP35742898 A JP 35742898A JP 35742898 A JP35742898 A JP 35742898A JP 3513744 B2 JP3513744 B2 JP 3513744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
fixing tool
chain
pipe fixing
pressing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP35742898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000176845A (ja
Inventor
敏幸 上野
英也 青木
Original Assignee
サンコー瓦斯精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンコー瓦斯精機株式会社 filed Critical サンコー瓦斯精機株式会社
Priority to JP35742898A priority Critical patent/JP3513744B2/ja
Publication of JP2000176845A publication Critical patent/JP2000176845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3513744B2 publication Critical patent/JP3513744B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/18Appliances for use in repairing pipes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融着継手を介して
樹脂パイプを接続する際に用いるパイプ固定工具に関す
る。より具体的には、パイプ接続前におけるパイプへの
取り付け及びパイプ接続後におけるパイプからの取り外
しが容易で、各種パイプ外径にも対応可能なパイプ固定
工具に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガス配管には近年ポリエチレンパイ
プが多用されるようになってきた。ポリエチレンパイプ
は、従来のメッキ鋼管と比べて腐食や地震に強く、配管
工事の施工性にも優れるからである。このポリエチレン
パイプを接続するには、電気融着(エレクトロフュージ
ョン)継手(EF継手)を用いパイプの端部外周面とE
F継手の内周面とを融着接合させる方法が一般的に用い
られている。
【0003】図8は、一般的なEF継手を用いた樹脂パ
イプの接合作業状況を示す斜視図である。EF継手28
1は、例えばポリエチレン、ポリブデン等の熱可塑性プ
ラスチック製の管状体であり、接合孔282が設けられ
ている。そして、電熱線(図示されず)が、接合孔28
2の内周面に沿って継手本体内に埋設されている。この
ような構成のEF継手を用いたパイプの接合作業を説明
する。先ず接合孔282に接合する樹脂パイプ283を
挿入する。次に、パイプ283をパイプ固定工具285
によって固定した後、電熱線に通電する。電熱線はジュ
ール熱によって発熱し、融点約130°Cのポリエチレ
ンを溶かし、パイプ283とEF継手281とを一体化
させる。これにより二本のパイプ283をEF継手28
1を介して接続することができる。
【0004】接合作業中にパイプ283をパイプ固定工
具285によって固定する理由は、パイプ283とEF
継手281との融着中、パイプ283とEF継手281
とを固定するためである。接合作業時にパイプ283が
EF継手281内でズレると、接合部に欠陥が生じて接
合部の長期寿命が劣化するおそれがある。したがって、
この固定は接合作業の成否に重大な影響を与える。
【0005】従来のパイプ固定工具285は、パイプ2
83の外周面を把持するクランプアーム286を2組、
左右に持っている。このクランプアーム286でパイプ
283を挟んだ後、締付けハンドル287を回してクラ
ンプアーム286を締付け固定する。継手接続用パイプ
固定工具285の形状・寸法は、EF継手281やパイ
プ283のサイズ及びEF継手281のタイプに応じて
異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の継手接続
用パイプ固定工具にあっては、次のような問題点があっ
た。 パイプ固定工具をパイプに取り付ける際、パイプ固
定工具をパイプが挿入されたEF継手の下部に潜り込ま
せるか、パイプ固定工具を予め置いておく必要があり、
作業工数が掛かっていた。 パイプ固定工具を予め置いておく場合、パイプを埋
設するための作業穴の底部を平らに均す必要があった。 EF継手の種類(ソケット、エルボ、チーズ等)と
サイズに応じて、多種類のパイプ固定工具を準備しなけ
ればならなかった。
【0007】そこで、本出願人は特開平10−1567
37号において開示された融着継手接続用のパイプ固定
工具を提案した。しかしながら、この提案のパイプ固定
工具にも次のような不十分な点があった。 接続するパイプの径に応じて長さの異なるチェーン
に交換しなければならない。 上記提案の具体例に係るパイプ固定工具では巻き付
け手段として2連のプラコンビチェーンを使用している
が、チェーンの強度アップが望ましい。 径の異なる2本のパイプを径違いソケットで接続す
るときにも簡単にパイプを固定できるようにしたい。 工具を保管しておく収納スペースを小さくしたい。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、より使いやすい融着接続作業用のパイプ固定
工具を提供することを目的とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明パイプ固定工具
は、融着継手を介して2本の樹脂パイプを接続する際に
用いるパイプ固定工具であって;各パイプ外周面にそれ
ぞれ押圧される一対の押圧部と、一対の押圧部を相互に
連結する連結部と、各パイプ外周面にそれぞれ巻き付け
られる、各押圧部に係止可能な一対の巻き付け部材と、
を備え、上記押圧部とパイプ外周面に着脱可能に挿入さ
れるスペーサー、及び、このスペーサーが上記押圧部か
ら脱落するのを防止する脱落防止手段を備えることを特
徴とする。径の異なる2本のパイプを固定する際には、
小径側のパイプの外周面と押圧部との間にスペーサーを
差し込むことにより対処できる。ここでスペーサーの脱
落防止手段が存在するため、スペーサーをパイプ固定工
具と一体に取り扱うことができる。
【0012】本発明のパイプ固定工具は、上記連結部が
伸縮可能であることが好ましい。連結部を伸ばせば2つ
の押圧部間のスパンを長くでき、連結部を縮めればパイ
プ固定工具全体が小さくなって持ち運びや収納に便利で
ある。また、上記押圧部が上記連結部に対して回動可能
であることが好ましい。継手の形式がソケット(直管タ
イプ)でもエルボでも、一台のパイプ固定工具で各種の
継手に対応できる。
【0013】以下、図面を参照しつつ説明する。図1
は、本発明の1実施例に係るパイプ固定工具の全体構成
を示す一部断面側面図である。図2は、本実施例のパイ
プ固定工具の全体を示す平面図である。図3は、本実施
例のパイプ固定工具の正面を示す断面図である。図4
は、本実施例のパイプ固定工具の要部を示す斜視図であ
る。図5は、本実施例のパイプ固定工具の本体の部品図
である。図6は、本実施例のパイプ固定工具のチェーン
の平面図である。
【0014】図1には、左右2本の樹脂パイプ5と融着
継手3が示されている。2本の樹脂パイプ5の端部5c
は継手3の中に差し込まれている。左右のパイプ5は本
実施例のパイプ固定工具1によって相互に固定されてい
る。パイプ固定工具1は、左右一対の押圧部13、14
及びチェーン(巻き付け部材)15並びに両押圧部をつ
なぐ連結部11を備える。
【0015】左右の押圧部13と14は、ほぼ左右対称
であるので一緒に説明する。押圧部13、14は、図3
及び図4に示すように、本体21を中心として構成され
ている。本体21は、この例ではアルミ合金製のブロッ
ク状のものであり、その下面(押圧面21c)がパイプ
5の外周面に当てられる。なお、ここでは図3、図4の
上下方向を上下と呼ぶ。
【0016】押圧部本体21上には、チェーンクランプ
ハンドル50や連結台71が搭載されている。図3に示
すように、チェーン15の一端(基端部)15aはクラ
ンプねじ45及びクランプハンドル50を介して押圧部
本体21に取り付けられている。チェーン15の他端1
5zは、図4に示すようにチェーンの側方に突出する係
止ピン29(35)を本体21の係止溝21aに落とし
込むことにより本体21に係止される。
【0017】連結台71は、押圧部本体21に対して回
動可能に接続されている。この連結台71と本体21と
の角度は継手の種類に応じて変えることができる。図1
に示す場合は、継手3が直管状のソケットであるので、
連結台71の長手方向と押圧部本体21の長手方向は、
ほぼ直交する。一方、図4の場合は、90°エルボ型の
継手を用いる作業の場合であって、連結台71の長手方
向と本体21の長手方向とは45°傾いている。両者の
角度調整のメカニズムについては後述する。
【0018】図5を参照しつつ押圧部本体の詳細を説明
する。なお、図5(A)は平面図であり、(B)は正面
断面図であり、(C)は底面図である。図5(B)に示
す本体21の下面21cは、上述のとおり、パイプ外周
面に押圧される面である。本体21は、図5の左右方向
において大きく分けて、右のチェーン先端係止部21b
と、中央部21fとクランプハンドル取付部21nとか
らなる。チェーン先端係止部21bは、中央部21fか
ら右に片持ち梁状に突出する二又状の構造である。クラ
ンプハンドル取付部21nは、中央部21fの斜め上に
盛り上がっており、下面に凹部21pを有する。
【0019】チェーン先端係止部21bの上面にはU字
状の係止溝21aが形成されている。この係止溝21a
には、図4に示すように、チェーン15の先端(あるい
は途中)の係止ピン29(あるいは35、図6参照)が
落とし込まれて係止される。図6に示すように、チェー
ン15には、接続作業の対称となるパイプの外径に応じ
て多数の係止ピン29、35が形成されている。パイプ
に合わせていずれかの係止ピン29、35を本体係止溝
21aに係止することにより、1本のチェーン15で各
種外径のパイプの固定作業を容易に行うことができる。
【0020】本体21の中央部21fの上面は平らな連
結台スライド面21eとなっている。同面21eには、
図5(A)に示すように、ねじ孔21hやノック穴21
g、マーク21jなどが形成されている。ねじ孔21h
には、図1の左側本体21において示すように、連結台
回動中心シャフト75が固定される。同シャフト75は
連結台71の回動中心軸である。
【0021】ノック穴21gは、ねじ孔21hを中心と
するある半径の円弧上に4コ配置されている。これらの
穴21gは相互にある角度(例えば11°15′、22
°30′、45°)をなしている。また、これらの穴2
1gには、図1の左側本体21において示すように、ス
プリングピン(ノックピン)73が嵌合する。この嵌合
により、連結台71と本体21との相対角度が定まる。
このマーク21jは図4に示すように連結台71と本体
21との角度を表示するのに用いられる。
【0022】押圧部本体21のクランプハンドル取付部
21nには、クランプねじ貫通孔21mが形成されてい
る。同孔21mには、図3に示すように、ハンドルベー
ス47が嵌合される。ハンドルベース47は、クランプ
ねじ45と螺合しており、クランプハンドル50を回す
とハンドルベース47も同期回転し、それに合わせてク
ランプねじ45が上下し、チェーン15の内周が拡大・
縮小する。クランプハンドル取付部21nの下の凹部2
1pには、図3に示すように、チェーンガイドローラー
23やクランプねじ45の下部が収納される。図5
(B)に示すように、凹部21pの側壁21sには、ガ
イドローラー支持用のピン(図3の符号25)の取付孔
21rが形成されている。
【0023】図5(C)に示すように、押圧部本体21
の下面21cの中央部には2ヶ所のスペーサー係合穴2
1uが形成されている。この穴には、図7(A)に示す
ように、パイプ外径調整スペーサー101のピン103
及びOリング105が挿入される。
【0024】次にチェーン15の構造について図6及び
図3を参照しつつ説明する。チェーン15の基端15a
(図6の下端)にはクランプねじ45が設けられてい
る。このクランプねじ45は、比較的長いねじであっ
て、図3に示すようにハンドルベース47と螺合してい
る。クランプねじ45は、チェーン15の基端15aの
リンクにピンにより回動自在に連結されている。
【0025】チェーン15の本体は、リンク37、39
と、ピン33と、ローラー31とからなる。ここでリン
ク37、39及びピン33はステンレス鋼(SUS30
4)製である。ローラー31は樹脂(ポリアセタール)
製である。そして、ローラー31の径はリンク37、3
9の幅よりも大きく、チェーン15がパイプに巻き付く
ときにローラー31の外面がパイプ外周面に接する。こ
のようにチェーン15のリンク37、39を金属製とし
ているため、チェーンの強度を十分に取れ、しっかりと
パイプを締めつけることができる。しかし、その場合に
も、樹脂ローラー31の外面がパイプ外周面と接し、リ
ンク37、39はパイプの外周と接しないので、パイプ
に傷をつけるおそれがない。
【0026】チェーン15のピンのうち先端15z寄り
のいくつかのものは長くできておりチェーン15の両側
方に突出している。すなわち先端15z側から係止ピン
29−1〜3、35−1〜4である。これらの係止ピン
29、35は、図4に示すように押圧部本体21の係止
溝21aに落とし込まれてチェーン15の先端部を押圧
部本体21に係止する。係止ピン29、35が複数設け
られているのは、各種外径のパイプに合わせてチェーン
15の長さを調整するためである。
【0027】なお、この例での各係止ピン29、35に
対応するパイプ径は以下である。スペーサーについては
後述する。 係止ピン29−1:200A 29−2:150A 29−3:100A 35−1:150Aプラススペーサー×200A 35−2:100Aプラススペーサー×200A 35−3:100Aプラススペーサー×150A 35−4: 75Aプラススペーサー×100A ここで、係止ピン29の方が係止ピン35よりやや長く
作られているのは、通常よく行う作業(同径パイプ接
続)の際にピンの選択をしやすいようにするためであ
る。
【0028】チェーン15の先端15zには、つまみ2
7が接続されている。つまみ27は比較的短い丸棒状の
ものである。係止ピン29、35を押圧部本体21に係
止させるときには、このつまみを持ってチェーン15を
取り扱う。
【0029】次に、チェーン15の基端側のクランプ構
造(クランプハンドル50)について図3を参照しつつ
説明する。上述のようにチェーン15の基端15aには
クランプねじ45が接続されている。このクランプねじ
45は、押圧部本体21のクランプハンドル取付部21
nの孔21mを貫通して上に延びている。クランプねじ
45の外側の雄ねじには、ハンドルベース47の内径部
の雌ねじが螺合している。
【0030】ハンドルベース47は、段付きのブッシュ
状のものであって、上部の外径が大きく下部の外径は小
さい。ハンドルベース47の下部は、ドライメットブッ
シュ51(例えばオイレス工業製70B−1815)を
介して、押圧部本体21の孔21mに勘合している。ハ
ンドルベース47の上部と下部の間の段部は、ドライメ
ットワッシャー49(例えばオイレス工業製70W−1
815)を介してクランプハンドル取付部21nの上面
に接している。そしてハンドルベース47は、孔21m
内で回転する。
【0031】ハンドルベース47の上部側面には六角穴
付き止めねじ59を介してハンドル61が植設されてい
る。このハンドル61を回すとハンドルベース47が回
転し、同ハンドルベース47と螺合しているクランプね
じ45が上下する。すると、パイプ5の外周に巻き付い
ているチェーン15の内周が変化し、チェーン15のパ
イプ5に対する巻き付き力を調整できる。
【0032】クランプねじ45の頂部には、スプリング
ピン55が横方向に貫通してねじ45の側方に突出する
ように取り付けられている。このスプリングピン55
は、クランプねじ45が下に下がったときにハンドルベ
ース47の頂部に当たる。この時点でクランプねじ45
はそれ以上下降不能となる。なおこのスプリングピン5
5はクランプねじ45をハンドルベース47に組んだ後
に取り付ける。ハンドルベース47の上部外周及び上面
はねじカバー57によって覆われている。
【0033】チェーン基端部15aの上にはガイドロー
ラー23が存在する。ガイドローラー23は、スプリン
グピン25の周りに回動可能に取り付けられている。こ
のガイドローラー23の下面は、チェーン基端部15a
の上面に当接してチェーン15をパイプ5の外周に沿わ
せる。
【0034】次に左右の押圧部13、14を連結する連
結部11の構造を説明する。押圧部本体21の上には連
結台71が搭載されている。両者の間の構造を、図1の
左側に示す押圧部本体21と連結台71を参照しつつ説
明する。
【0035】本体21のねじ孔21hには、シャフト7
5が植設されている。シャフト75は円筒形をしてい
る。連結台71は、このシャフト75と嵌合している孔
71aを有し、シャフト75回りに回動可能である。連
結台71の下面にはスプリングピン73が植設されてい
る。スプリングピン73の下端は、連結台71の下面よ
りも下に突出しており、図4、5に示す押圧台本体21
のノック穴21gに入り込んで連結台71の回り止め
(角度決め)となる。
【0036】シャフト75の上端部にはワッシャ77を
介して固定ノブ79がねじ込まれている。このノブ79
を回してゆるめると連結台71を上に持ちあげることが
できる。連結台71が少し上に上がると、ノック穴から
スプリングピン73がはずれ、連結台71が回動可能と
なる。一方、スプリングピン73をノック穴に位置合わ
せしてノブ79を締めると、連結台71と押圧部本体2
1とは回動不能となる。このノブ操作とスプリングピン
により連結台71と押圧部本体21との角度を調整で
き、直管ソケットや各種角度のチーズを用いたパイプ接
続作業に対応できる。なお、図3、4に示す連結台71
の側壁面の線71cは、角度表示用のマークである。
【0037】連結台71の上部側面には穴71eが形成
されている。その穴71eには連結ロッド81の左端部
が嵌め込まれている。連結台71と連結ロッド81との
間はスプリングピン80により固定されている。一方、
図1の右側の連結台71には、同様の構造により連結パ
イプ89が固定されている。
【0038】連結ロッド81の右端部は連結パイプ89
の内孔89aに入り込んでおり、連結ロッド81は連結
パイプ内孔89a内を図1の左右方向にスライド可能で
ある。連結ロッド81の底面には溝81aが長手方向に
延びるように切り込まれている。同溝81aには、回り
止めビス87が入り込んでいる。同ビス87は、連結パ
イプ89左端部のアダプター85及び連結ロッド81自
体に固定されている。したがって、連結パイプ89と連
結ロッド81は軸回りに回り止めされている。
【0039】アダプター85には蝶ボルト83が取り付
けられている。この蝶ボルト83を締めると、蝶ボルト
先端が連結ロッド81の上面を押して、連結ロッド81
と連結パイプ89がスライド不能となり、連結部11の
長さが固定される。一方、蝶ボルト83をゆるめると、
連結ロッド81が連結パイプ89内でスライド可能とな
り、連結部11の長さを変えることができる。図2に二
点鎖線で示す右側押圧部13′の位置が、連結部11の
を最も短くした状態(長さL1)である。連結部を伸ば
せば2つの押圧部間のスパンを長くでき(長さL2)大
型の継手を用いる作業に対応できる。一方、連結部を縮
めればパイプ固定工具全体が小さくなって持ち運びや収
納に便利である。
【0040】次に本実施例のパイプ固定工具の全体的な
使用方法をまとめて説明する。まず不使用時には連結部
11は通常最も短くしておく。これにより収納スペース
が狭くてすむ。パイプ固定工具を使用するときには、蝶
ボルト83をゆるめて連結ロッド81を出して連結部1
1を適当な長さとする。その後蝶ボルト83を締めて左
右の押圧部13、14間の間隔を固定する。
【0041】次に、そのときのパイプ融着作業に用いる
継手3の形態に合わせて押圧部本体21と連結台71の
角度を調整する。このとき、ノブ79をゆるめて位置決
めピン73とノック穴21gとを合わせ、その後ノブ7
9を締めて押圧部本体21と連結台71の角度を固定す
る。
【0042】次に、左右の押圧部本体21を左右のパイ
プ5上に置く。そしてチェーン15をパイプ外周面に回
し、パイプ5の径に応じた係止ピン29、35を押圧部
本体21の係止溝21aに入れる。次に、クランプねじ
締めつけハンドル50を回してクランプねじ45を上に
引き上げ、チェーン15及び押圧部本体の押圧面21c
をパイプ5の外面に密着させる。
【0043】次に異径のパイプ同士を接続する場合につ
いて説明する。図7(A)は、異径のパイプ同士を接続
する作業の様子を示す側面図である。図7(B)は、そ
の作業に用いるスペーサーの一例を示す正面図である。
この作業では、左側の小径パイプ111と右側の大径パ
イプ115を、異径ソケット113を介して接続する。
このとき、パイプ固定工具1は、同径パイプ接続作業に
用いるものと同じものを使う。そして、右側の大径パイ
プ115に当てる押圧部13は、図1の作業と同じ状態
である。
【0044】一方、左側の押圧部14には、小径パイプ
111との間にスペーサー101が介装されている。ス
ペーサー101は、図7(B)に示すように、スペーサ
ー本体101と、その頂部に植設されたピン103と、
ピン103の基部外周に嵌装されたOリング105から
なる。
【0045】スペーサー本体101は、全体が八の字状
をしている。スペーサー本体101の上面101aは押
圧部本体21の下面に当たり、スペーサー本体101の
下面101cはパイプ111の外周面に押し当てられ
る。このスペーサー本体101の厚さは、左右のパイプ
111、115の上面の段差(図中のH)を解消し、異
径パイプ構造の場合も同じパイプ固定工具1を用いるこ
とができる。
【0046】スペーサー101のピン103は、図7
(A)に示すようにパイプの長手方向に2本設けられて
いる。各ピン103は、押圧部本体21下面のピン穴2
1uに嵌合する。そして、Oリング(摩擦係止部材)1
05がピン穴の内壁に押し当てられ、その摩擦力によっ
てスペーサー本体101が押圧部本体に係止される。そ
のため、スペーサー101が作業中に不意に脱落するよ
うなことがなくなって作業がしやすくなる。
【0047】以上、本発明の1実施例を説明したが、例
えば以下のような様々な改善・追加を行うことができ
る。 帯状物として断面の丸いワイヤー等を使用する。 押圧部本体と連結台との角度設定をワンタッチで行
えるようにする。 連結ロッドと連結パイプの長さ設定をワンタッチで
行えるようにする。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のパイプ固定工具は以下の効果を発揮する。 本発明のパイプ固定工具は、巻き付け部材が各種パ
イプ外径に対応して長さ調整が可能であるため、チェー
ンなどの巻き付け手段を取り替えることなく、径の異な
る複数種類のパイプを1台のパイプ固定工具で扱うこと
ができる。 さらに、上記巻き付け部材が、樹脂製のローラーと
金属製リンクを有するチェーンであるとともに、該チェ
ーンがパイプに巻き付くときに上記ローラーがパイプ外
周面に接する場合には、チェーンの強度を十分に取れ、
しっかりとパイプを締めつけることができるとともに、
パイプ外周面に傷をつけるおそれがない。
【0049】 また、脱落防止手段を有し、上記押圧
部とパイプ外周面に着脱可能に挿入されるスペーサーを
備え場合には、径の異なる2本のパイプを固定する際
に、小径側のパイプの外周面と押圧部との間にスペーサ
ーを差し込むことにより対処できる。ここでスペーサー
の脱落防止手段が存在するため、スペーサーをパイプ固
定工具と一体に取り扱うことができる。 さらに、上記連結部が伸縮可能とすれば、連結部を伸
ばせば2つの押圧部間のスパンを長くでき、連結部を縮
めればパイプ固定工具全体が小さくなって持ち運びや収
納に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るパイプ固定工具の全体
構成を示す一部断面側面図である。
【図2】本実施例のパイプ固定工具の全体を示す平面図
である。
【図3】本実施例のパイプ固定工具の正面を示す断面図
である。
【図4】本実施例のパイプ固定工具の要部を示す斜視図
である。
【図5】本実施例のパイプ固定工具の本体の部品図であ
る。図5(A)は平面図であり、(B)は正面断面図で
あり、(C)は底面図である。
【図6】本実施例のパイプ固定工具のチェーンの平面図
である。
【図7】図7(A)は、異径のパイプ同士を接続する作
業の様子を示す側面図であり、図7(B)は、その作業
に用いるスペーサーの一例を示す正面図である。
【図8】一般的なEF継手を用いた樹脂パイプの接合作
業状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パイプ固定工具 3 継手 5 樹脂パイプ 5c 端部 11 連結部 13、14、13′ 押圧部 15 チェーン
(巻き付け部材) 15a、15z 端 21 本体21a 係止溝 21b チェーン先端係止部 21c 押圧面
(下面) 21e 連結スライド面(上面) 21f 中央部 21g ノック穴 21h ねじ孔 21j マーク 21m クランプ
ねじ貫通孔 21n クランプハンドル取付部 21p 凹部 21r ガイドローラーピン取付孔 21s 側壁 21u スペーサー係合穴 23 ガイドロー
ラー 25 スプリングピン 27 つまみ 29 係止ピン(長) 31 樹脂ローラ
ー 33 チェーンピン 35 係止ピン
(短) 37、39 リンク 45 クランプね
じ 47 ハンドルベース 49 ドライメットワッシャ
ー 50 クランプハンドル 51 ドライメットブッシュ 53 C形止め輪 55 スプリングピン 57 ねじカバー 59 六角穴付き止めねじ 61 ハンドル 71 連結台 71a 孔 71c 線 71
e 穴 73 スプリングピン 75 シャフト 77 ワッシャ 79 固定ノブ 80 スプリングピン 81 連結ロッド 8
1a 溝 83 蝶ボルト 85 アダプター 87 位
置決めビス 89 連結パイプ 89a 内孔 101 スペーサー 101a 上面 101c 下面 103 ピン 105 Oリング 111、115 パイプ 113 異径ソケ
ット 281 EF継手 282 接合孔 283 樹脂パイプ 285 パイプ固
定工具 286 クランプアーム 287 締付けハ
ンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 11/00 B25B 27/00 B25B 13/52 F16L 55/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融着継手を介して2本の樹脂パイプを接
    続する際に用いるパイプ固定工具であって; 各パイプ外周面にそれぞれ押圧される一対の押圧部と、 一対の押圧部を相互に連結する連結部と、 各パイプ外周面にそれぞれ巻き付けられる、各押圧部に
    係止可能な一対の巻き付け部材と、 を備え、 記押圧部とパイプ外周面に着脱可能に挿入されるスペ
    ーサー、及び、このスペーサーが上記押圧部から脱落す
    るのを防止する脱落防止手段を備えることを特徴とする
    パイプ固定工具。
  2. 【請求項2】 上記脱落防止手段が摩擦係止部材を備え
    ることを特徴とする請求項記載のパイプ固定工具。
  3. 【請求項3】 上記連結部が伸縮可能であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のパイプ固定工具。
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