JP3508392B2 - 静電潜像現像剤用キャリア、静電潜像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
静電潜像現像剤用キャリア、静電潜像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置Info
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Description
記録法において静電潜像を現像するために使用される静
電潜像現像剤用キャリア、静電潜像現像剤、画像形成方
法及び画像形成装置に関する。
静電記録体上に種々の手段を用いて静電潜像を形成し、
この静電潜像にトナーと呼ばれる検電性微粒子を付着さ
せて、静電潜像を現像する方法が一般的に使用されてい
る。この現像に際しては、キャリアと呼ばれる担体粒子
をトナー粒子と混合し、両者を相互に摩擦帯電させて、
トナーに適当量の正または負の電荷を付与している。
被膜キャリアと、表面に被膜層を有しない非被膜キャリ
アとに大別されるが、現像剤寿命等を考慮した場合に
は、被膜キャリアの方が優れていることから、種々のタ
イプの被膜キャリアが開発され、かつ実用化されてい
る。被膜キャリアに要求される特性は種々あるが、トナ
ーに適切な帯電性(電荷量や電荷分布)を安定して付与
することや、その適切且つ安定な帯電性を長期にわたっ
て維持することが求められる。この為には、キャリアが
好適な電気的性質を有し、しかも、湿度や温度等の環境
変化に対する耐性、耐衝撃性、耐摩擦性が高く長期的に
帯電性付与能が変化しないこと(長寿命化)が重要であ
り、種々の被膜キャリアが提案されている。
して、特開昭61−80161号公報、同61−801
62号公報、同61−80163号公報には、含窒素フ
ッ素化アルキル(メタ)アクリレートとビニル系モノマ
ーとの共重合体や、フッ素化アルキル(メタ)アクリレ
ートと含窒素ビニル系モノマーとの共重合体をキャリア
芯材表面に被膜することにより、比較的長寿命の被膜キ
ャリアを得ることが記載されている。
ポリアミド樹脂、同2−79862号公報にはメラミン
樹脂をキャリア芯材表面に被膜し、更に硬化して、比較
的硬い被膜をもつ被膜キャリアを得ることが記載されて
いる。
ナー成分のキャリア表面への汚染(スペント)が防止し
きれず、満足なものとなっていない。つまり、キャリア
は、トナーの運搬機能と同時に、トナーに電荷を長期に
渡って安定して付与する機能が要求されるが、キャリア
表面がトナーによって汚染されていき、後者の機能が有
効に働かなくなる。
特開昭60−186844号公報に記載されているよう
なシリコーン樹脂、特開昭64−13560号公報に記
載されているようなフッ素系樹脂を用いるのが好適であ
る。しかし、これらの樹脂を前記重合体や樹脂と同時に
用いて、キャリア芯材表面を被膜しても、被膜層の上層
にはシリコーン樹脂、フッ素系樹脂が多く存在するの
で、このキャリアを用いた長期使用に際してキャリア表
面から被膜が磨耗していき、やがてシリコーン樹脂、フ
ッ素系樹脂は失われて、長期的には、やはりスペント防
止は十分ではなくなっていく。
は、架橋重合体微粒子を含むアクリル樹脂をキャリア芯
材表面に被膜することにより、より被膜厚みを厚くし
て、適切なキャリア帯電付与性が長く続く、長寿命な被
膜キャリアを得ることが記載されている。しかし、この
微粒子は、架橋程度が弱く、有機溶剤中で膨潤してしま
うことから、期待される目的が、十分果たされていな
い。つまり、この微粒子は、キャリア芯材表面を被膜す
る工程で膨潤する為、溶剤を留去するのに時間がかかる
ことや膨潤粒子から溶剤を留去することで、体積減少が
起こり被膜が均一にならないことから、帯電付与性の十
分な長寿命化を達成しきれていない。
連して、使用する樹脂の選定に特徴を有するが、その樹
脂を特定種類には限定していないキャリアが、特開平1
−105264号公報に開示されている。これは、非相
溶の複数樹脂と、導電性微粉末とを被覆層に含有するキ
ャリアである。しかし、この技術も、前記各種の課題を
十分に解決しているとは言い難い。
造上又は製造上等の理由から、キャリアの長寿命化に関
して、問題があり、一方で、スペントという問題も併存
していた。
長寿命であって、しかも、キャリア表面のトナーによる
スペントが長期的に防止可能である静電潜像現像用キャ
リアを提供することにある。
アを利用した静電潜像現像剤を提供することにある。
アを利用し、高品質な画像を形成可能な画像形成方法を
提供することにある。
アを要素とした画像形成装置を提供することにある。
術における上述のような欠点を改善すべく、主に静電潜
像現像用キャリアを、鋭意研究し、検討した結果、以下
の構成を採用することにより、上記の課題の解決に成功
した。
の静電潜像現像剤用キャリアは、マトリックス樹脂中
に、臨界表面張力が40乃至70dyn/cmで平均一
次粒径0.1乃至2μmの窒素原子を含有する熱硬化性
樹脂微粒子を分散含有せしめた樹脂被覆層を、一般式
(1)で示される形状係数SF1が下記式(x)を満た
し且つ一般式(2)で示される形状係数SF2が、下記
式(y)で示される条件を満足する芯材上に有すること
を特徴とする。 SF1=(径の最大長)2/(キャリヤ芯材粒子の面
積) ×100π/4 (1) SF2=(投影像の周囲長)2/(キャリヤ芯材粒子の
面積)×100/(4π) (2) 100 ≦ SF1 ≦ 145 (x) 100 ≦ SF2 ≦ 120 (y)
ックス樹脂と所定の窒素原子を含有する熱硬化性樹脂微
粒子という構造が異なるものを構成要素とし、主にマト
リックス樹脂によって、安定な帯電性付与能、スペント
防止性を向上させ、一方、主に所定の窒素原子を含有す
る熱硬化性樹脂微粒子によって、機械的強度を向上させ
ることが可能となる。従って、長期にわたって、安定な
帯電性付与能と、機械的な強度と、スペント防止機能と
を発揮することができる。
微粒子は、所定の臨界表面張力を有するので、マトリッ
クス樹脂中に均一に分散しやすい。かくして、上記各機
能を安定に発揮するのに適している。また、この均一分
散によって、樹脂被膜層が長時間の使用によってその表
面から磨耗していっても、未使用時と同様な表面組成を
保つことができ、上記各機能を長期的に見ても安定に維
持することが可能である。
微粒子は、キャリア製造時に有機溶剤中で膨潤しないの
で、体積変化に伴う被膜不均一が生じない。そして、窒
素原子を含有する熱硬化性樹脂微粒子の平均粒子径が
0.1μmより小さいと被膜層での分散が悪く樹脂被膜
層の均一な組成となりにくく、2μmより大きいと被膜
層からの脱落が生じ易く、本来の機能を維持できなくな
る傾向にある。また、芯材のSF1が上記式(x)、S
F2が式(y)を満たすと、樹脂被覆時に、均一な皮膜
の形成が容易にでき、トナーの電荷分布を狭くできると
ともに、トナーインパクションが抑制され、帯電付与能
力をより安定に維持できる。
潜像現像剤は、上記キャリアと、トナーとからなる静電
潜像現像剤である。
形成方法は、現像剤担持体上の、トナーとキャリアとを
含む現像剤層を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を
現像する画像形成方法において、該キャリアとして、上
記所定の静電潜像現像剤用キャリアを用いることを特徴
とする。
形成装置は、現像剤担持体上の、トナーとキャリアとを
含む現像剤層を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を
現像する画像形成装置において、該キャリアが、上記所
定の静電潜像現像剤用キャリアであることを特徴とす
る。
形成装置によれば、長期にわたって、高い品質の画像が
得られる。
って、より詳細に説明する。
態を図1に示す。そのキャリア1は、マトリックス樹脂
21中に特定物性を有する窒素原子を含有する熱硬化性
樹脂微粒子22を分散含有せしめた樹脂被覆層20を、
芯材30上に有する。なお、以下において窒素原子を含
有する熱硬化性樹脂微粒子を、単に熱硬化性樹脂微粒子
というものとする。
中に、被膜層の厚み方向、キャリア表面の接線方向にも
できるだけ均一に分散しているのが好ましい。同時に樹
脂被膜層のマトリックス樹脂も同様に均一であるのが好
ましい。これによって、キャリア全体で帯電付与能、及
びスペント防止機能が均一に働き、その機能が安定的に
発揮できる。しかも、樹脂被膜層が長時間の使用によっ
てその表面から磨耗していっても、未使用時と同様な表
面組成を常に保つことができ、上記機能を長期間維持す
ることが可能である。
記のように、熱硬化性樹脂微粒子が使用される。キャリ
アの硬度を上げ、その耐久性を向上でき、また、製造時
に使用する有機溶媒に膨潤するおそれがないからであ
る。熱硬化性樹脂は、その臨界表面張力が、20dyn
/cm以上のものを利用することが必要である。この場
合、熱硬化性樹脂微粒子のマトリックス樹脂への分散安
定性が優れ、その微粒子がマトリックス樹脂に特に均一
に分散可能だからである。この観点から、臨界表面張力
は、40〜70dyn/cmが好ましい。
いう要件を満たし得る熱硬化性樹脂の例としては、フェ
ノール樹脂;アミノ樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア
樹脂、ポリアミド樹脂;エポキシ樹脂;ジアリルフタレ
ート樹脂;不飽和ポリエステル樹脂;ポリイミド樹脂;
アルキッド樹脂;キシレン樹脂;石油樹脂;フラン樹脂
等が挙げられる。上記樹脂微粒子は、これらの中の一種
又は2種以上を用いてもよいし、また、樹脂微粒子の個
々が、これらの中の一種又は2種以上から構成されてい
てもよい。
付与する為には、その構成成分として、電子供与性を有
するN原子を含むことが好ましい。
もよいが、例えば、架橋した樹脂粒子として、以下のよ
うな方法で作製可能である。
濁重合などの重合方法を利用して粒状樹脂を製造する方
法、モノマーもしくはオリゴマーを貧溶媒中に分散し
て、架橋反応を行いつつ表面張力により粒状化する方
法、低分子成分と架橋剤とを溶融混練などにより、混合
反応させた後、風力、機械力により、所定の粒度に粉砕
する方法などである。なお、樹脂微粒子は、キャリア樹
脂に混合分散する前に、微粒子形態となっていることが
好ましい。その混合分散の均一性の確保や、分散の均一
性の確認がしやすいからである。
μmであり、好ましくは0.2〜1μmである。0.1
μmより小さいと被膜層での分散が悪く樹脂被膜層の均
一な組成となりにくく、2μmより大きいと被膜層から
の脱落が生じ易く、本来の機能を維持できなくなる傾向
にある。
平均膜厚は、通常0.1〜10μm、好ましくは0.2
〜3μmの範囲である。この樹脂被覆層平均厚みは、キ
ャリア芯材の比重をρD 、キャリア芯材の平均粒径を
D、コートした樹脂粒子を含む樹脂の平均比重をρC 、
樹脂の全被覆量をWC としたとき、下記式によって簡単
に計算される。
樹脂量(樹脂粒子を含む)/キャリア1個当たりの表面
積]÷被覆樹脂の平均比重 =[4/3π・(D/2)3 ・ρD ・WC ]/[4π
(D/2)2 ]÷ρC =(1/6)・(D・ρD ・WC /ρC ) 本発明のキャリアの特に好ましい形態では、熱硬化性樹
脂粒子の平均一次粒子径(B)がその樹脂被覆層の平均
厚み(A)に対して (B)≦(A) を満足する。平均一次粒子径が樹脂被覆層厚みより大き
い樹脂粒子を用いると、被膜層に十分に樹脂粒子が埋ま
る状態から逸脱する樹脂粒子が見られるようになる。こ
の為、これら樹脂粒子は、比較的小さな外部からの機械
力によって脱落しやすくなり、所期のトナーへの帯電付
与能が十分発揮できなくなるおそれがある。また、樹脂
被膜層形成時の外部からの機械力によって、キャリア表
面において、熱硬化性樹脂微粒子の遍在も生じるように
なる為、樹脂被膜層の表面組成が不均一となり、トナー
電荷分布が広がり易くなる。こうして、コピー画像の濃
度、カブリの変動をもたらし得る。
≦0.8(A)、更に好ましくは、(B)≦0.5
(A)である。
分布はある程度の範囲に制御されていることが望まし
い。具体的には、1/2×d50以下の粒径を有する微粒
子の割合が20個数%以下、2×d50以上の粒径を有す
る微粒子の割合が20個数%以下であることが好まし
い。なお、d50は、個数平均粒子径である。
割合が20個数%を越える場合には、小径の微粒子同士
の凝集が数多く現れるために、被覆層の組成の均一性が
低下する。更に、トナーへの接触帯電付与性が不安定に
ある。一方、2×d50以上の粒径を有する微粒子の割合
が20個数%を越える場合には、被覆層からの逸脱が起
きやすく、トナーへの帯電付与性が、現像剤の使用に伴
って変化するようになるため、安定性が損なわれる。
分布は以下のようにして測定された値をいうものとす
る。走査型電子顕微鏡にて観察し、5000倍の倍率で
写真撮影する。次いで、画像解析装置を用い、撮影した
写真について疎水性無機微粒子と着色粒子を2値化処理
した後、ランダムに選んだ疎水性無機微粒子約100個
について円相当径より個数粒径分布を求める。このよう
に、粒径分布の測定に供される疎水性無機微粒子は、一
次粒子であるか二次粒子であるかを問わず、単位粒子と
して挙動しうる粒子である限り1個の粒子として取り扱
うものとする。また、本発明において「個数平均粒径」
とは、個数分布による累積が50%に達したときの粒径
をいうものし、一般的に個数中位径といわれているもの
である。
常1〜50、好ましくは5〜30、より好ましくは5〜
20容量%とする。
クス樹脂は、キャリアの被覆層として当業界で利用され
得る任意の樹脂から、選択されてよい。その樹脂は、単
独でも二種以上でもよい。
ばポリエチレン、ポリプロピレン;ポリビニル及びポリ
ビニリデン系樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化
ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル
及びポリビニルケトン;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体;スチレン−アクリル酸共重合体;オルガノシロキサ
ン結合からなるストレートシリコン樹脂又はその変性
品;フッ素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン;ポリエステル;ポリウレタン;
ポリカーボネート;フェノール樹脂;アミノ樹脂、例え
ば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾ
グアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂;エポキ
シ樹脂、等が挙げられる。
リックス樹脂として、好ましくは臨界表面張力(γc)
で35dyn/cm以下、より好ましくは30dyn/
cm以下の樹脂を用いる。このマトリックス樹脂によっ
て、キャリア表面は低エネルギーとなり、その表面へト
ナーによるスペントを十分に抑制できるからである。
脂としては、次に示すような樹脂が挙げられる。
m)、ポリエチレン(γc=31dyn/cm)、ポリ
フッ化ビニル(γc=28dyn/cm)、ポリフッ化
ビニリデン(γc=25dyn/cm)、ポリトリフル
オロエチレン(γc=22dyn/cm)、ポリテトラ
フルオロエチレン(γc=18dyn/cm)、ポリヘ
キサフルオロプロピレン(γc=16dyn/cm)、
等のものの他にフッ化ビニリデンとアクリル単量体との
共重合体、フッ化ビニリデンとフッ化ビニルとの共重合
体、テトラフルオロエチレンとフッ化ビニリデンと非フ
ッ素化単量体のターポリマーのようなフルオロターポリ
マー等である。
を示すフッ素を含む樹脂、重合体及び又はシリコーン樹
脂を含有するのが好適である。
樹脂とは、製法や分子量等の違いによって、そのような
形態に区分できるならば同じ種類であってもよい。
られる芯材(キャリア芯材)としては、その種類、及び
製法に関して、特に制限はなく当業界で使用されている
方法が利用できる。例えば、鉄、鋼、ニッケル、コバル
ト等の磁性金属、又は、フェライト、マグネタイト等の
磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが、磁気ブラ
シ法を用いる観点からは、磁性キャリアであるのが望ま
しい。また、飽和磁化が高すぎず、比重の比較的小さな
フェライトがトナーへの機械的ストレスが小さいので、
より好ましい。
と、一般的に次のように作製される。初期原料として、
予め10μm以下に整粒した金属酸化物をそれぞれFe
2 O3:MgO:ZnO:MnO2 :CuO=50:2
5:20:1:4モル%の割合で、用意し、ヘンシェル
ミキサー等で混合した後、キルンにて900℃、3時間
の仮焼結を行う。仮焼結により準スピネル化反応した粉
末を水と混合し、ボールミルで10時間粉砕する。この
水溶液に、バインダー(ポリビニルアルコール)及び分
散剤を数重量%添加して、スラリー状溶液とする。この
スラリーを造粒乾燥し、更にこの造粒したペレットを1
300℃の電気炉にて4時間焼成し、適度な一次粒子に
より構成されるフェライト粉末を得る。これを篩分け
し、粗大粉末、微小粉末を除いて、所望の粒度と電気抵
抗のキャリアコア粒子を得ることができる。
子の接合面に凹部を生じるが、この生成割合は形状係数
に影響するが、原料の性状、添加物、焼成、粉砕等の諸
条件によって制御される。
には10μm〜150μmのものが用いられ、好ましく
は30μm〜100μmのものが用いられる。
て、一般式(1)、(2)でそれぞれ示される形状係数
SF1及び形状係数SF2が、下記式(x)、下記式
(y)で示される条件を満足する。 SF1=(径の最大長)2 /(キャリヤ芯材粒子の面積)×100π/4 (1 ) SF2=(投影像の周囲長)2 /(キャリヤ芯材粒子の面積)×100/(4π ) (2) 100 ≦ SF1 ≦ 145 (x) 100 ≦ SF2 ≦ 120 (y) を満たす。
の形態を表現する係数として使用され、光学顕微鏡等が
とらえた画像の面積、長さ、形状等を高精度に定量解析
する事が出来る、画像解析という統計的手法に基づくも
のであり、イメージアナライザー[日本レギュレータ社
製、機種ルーゼックス5000]により測定可能であ
る。
ャリア芯材粒子の径の最大長を2乗した値を当該キャリ
ア芯材粒子の面積で割った値にπ/4を掛け、更に10
0倍して得られる数値であり、キャリア芯材粒子の形状
が球に近いほど100に近い値となり、逆に細長い程大
きな値となる。即ち、キャリア芯材の最大径と最小径と
の差、つまり、歪みを表す。SF2は、式(2)から明
らかなように、キャリア芯材粒子の投影像の周囲の長さ
を2乗した値を当該キャリア芯材粒子の面積で割った値
に1/4πを掛け、更に100倍して得られる数値であ
り、キャリア芯材粒子の形状が球に近いほど100に近
い値となり、周囲の形状が複雑なもの程大きな値とな
る。即ち、キャリア芯材表面積(凹凸性)を表現するも
のである。完全球形であれば、SF1=SF2=100
である。
を満たすと、樹脂被覆時に、均一な皮膜の形成が容易に
でき、トナーの電荷分布を狭くできるとともに、トナー
インパクションが抑制され、帯電付与能力をより安定に
維持できる。
て、上記樹脂被覆層を、キャリア芯材の表面に形成する
方法としては、代表的には、樹脂被覆層形成用原料溶液
(溶剤中に、マトリックス溶液、樹脂微粒子を少なくと
も含む)を利用する。具体的には、例えば、キャリア芯
材の粉末を、被膜層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被
膜層形成用溶液をキャリア芯材の表面に噴霧するスプレ
ー法、キャリア芯材を流動エアーにより浮遊させた状態
で被膜層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコー
ター中でキャリア芯材と被膜層形成用溶液を混合し、溶
剤を除去するニーダーコーター法が挙げられるが、本発
明においてはニーダーコーター法が、特に好ましく用い
られる。
該マトリックス樹脂を溶解するものであれば特に限定さ
れるものではなく、例えば、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテ
ル類が使用できる。
っていることが好ましいので、樹脂微粒子は、溶剤に実
質的に溶けないこと(溶剤不溶性)が好ましい。これに
よって、樹脂微粒子は、樹脂被覆層中で、凝集せず、一
次粒子の形態を保つ。
れば、形成される樹脂被覆層中でも、均一に分散される
ので、そのように被膜層形成用原料溶液を調製すること
が好ましい。このような均一分散は、溶液であるので極
めて容易に達成できる。例えば、その原料溶液全体を攪
拌すれば十分である。
の種類の粒状のトナーと共に使用されて、静電潜像現像
剤となる。
脂とは、それらの種類に特に限定はなく、着色剤として
は、カーボンブラック、ニグロシン、アニリンブルー、
カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブ
ルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチ
レンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイ
トグリーン・オキサレート、ランプブラック、ローズベ
ンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.
I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・
レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、
C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメン
ト・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー1
5:3などを代表的なものとして例示することができ
る。
レン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソプレン等のモノオレフィン、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル等のビニ
ルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ド
デシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステ
ル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルブチルエーテル等のビニルエーテル、ビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニル
ケトン等のビニルケトン等の単独重合体あるいは共重合
体を例示することができ、特に代表的な結着樹脂として
は、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重
合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレンを例示することができる。更
に、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリ
コン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン、ワッ
クス類を挙げることができる。この中でも、特にポリエ
ステルを結着樹脂とした場合、有効である。例えば、ビ
スフェノールAと多価芳香族カルボン酸とを主単量体成
分とした重縮合物よりなる線状ポリエステル樹脂が好ま
しく使用できる。
点50〜70°C、数平均分子量2000〜6000、
重量平均分子量8000〜150000、酸価5〜3
0、水酸基価5〜40を示す樹脂が特に好ましく使用で
きる。
帯電制御剤、定着助剤等の添加剤を含有させてもよい。
して、例えば、図2に示したような装置を利用して、画
像を形成することができる。この装置では、照明801
から原稿802に照射した反射光を、カラーCCD80
3により読み取って、画像処理装置804でY、M、C
の三色に色分解し、画像処理を加えて各色ごとに、最隣
接画素の角度をかえた信号として、一色ずつ順番に、半
導体レーザー805から光信号として出力する。その光
信号を、光学系806を通して、予め帯電器807によ
って帯電された感光体808に露光して、画像部分が低
電位となる静電潜像を作製する。上記の方法で得られた
帯電した有色トナーとキャリアからなる現像剤A,B,
C,Dを現像器809〜812に仕込んで、現像バイア
スを印加することで、有色トナーを静電気力によって感
光体上に現像する。
静電吸着された用紙814に、一色ずつ、転写コロトロ
ン815で与えられた電界により転写する。これをY、
M、Cの順に3回繰り返し、転写体上に3色重ねられた
カラートナー像を得る。その後、定着器816によって
加熱定着して、カラー画像を得る。
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。参考 例2 キャリアB フェライト粒子(平均粒径 ; 45μm) 100 重量部 トルエン 14 重量部 パーフルオロオクチルエチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体 (共重合体比4:6、重量平均分子量Mw:5万 臨界表面張力24dyn/cm) 0.7 重量部 架橋メラミン樹脂粒子 (臨界表面張力65dyn/cm、平均粒径; 0.3μm、トルエン不溶) 0.3 重量部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。 比較参考例1 キャリアC 実施例1においてベンゾグアナミン樹脂粒子を除く他は
同様に作製してキャリアを得た。 比較参考例2 キャリアD フェライト粒子(平均粒径;45μm) 100 重量部 トルエン 14 重量部 パーフルオロオクチルエチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体 (共重合体比3:7、重量平均分子量Mw:6万 臨界表面張力24dyn/cm) 0.5 重量部 メチルメタクリレートとジメチルエチルメタクリレートの共重合体 (共重合体比95:5、重量平均分子量Mw:8万 臨界表面張力42dyn/cm) 0.3 重量部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。 比較参考例3 キャリアE フェライト粒子 (平均粒径;45μm) 100 重量部 トルエン 14 重量部 パーフルオロオクチルエチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体 (共重合体比4:6、重量平均分子量Mw:6万 臨界表面張力24dyn/cm) 0.5重量部 未架橋メラミン樹脂(粒子形でない) 0.3重量部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去した。その後、更に温度150°Cにおいて60
分撹拌して架橋したメラミン樹脂を含む被膜層を形成し
てキャリアを得た。 比較参考例4 キャリアF フェライト粒子 (平均粒径;45μm) 100 重量部 トルエン 14 重量部 パーフルオロオクチルエチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体 (共重合体比4:6、重量平均分子量Mw:5万 臨界表面張力24dyn/cm) 0.6 重量部 架橋メチルメタアクリレート樹脂粒子(熱可塑性樹脂) (平均粒径;0.3μm、トルエン不溶ながら膨潤) 0.3 重量部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて60分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。 ・現像剤調製1 上記参考例1〜2および比較参考例1〜4のキャリアそ
れぞれ100重量部を、トナー6重量部と混合して6種
類の現像剤を調整した。それぞれの現像剤を現像剤1、
2及び3〜6とする。
した8μmのマゼンタトナー(トナーA)である。 トナーA 線状ポリエステル樹脂 100 重量% (テレフタル酸/ビスフェノールA エチレンオキサイド付加物/シクロ ヘキサンジメタノールから得られた線状ポリエステル;Tg=62℃ 、Mn=4,000、Mw=35,000、酸価=12、水酸価=25 ) マゼンタ顔料(C.I.ピグメント レッド57) 3 重量% 上記混合物をエクストルーダーで混練し、ジェットミル
で粉砕した後、風力式分級機で分散してd50=8μm
のマゼンタトナー粒子を得た。このマゼンタトナー粒子
にシリカ(商品名;R972、日本アエロジル社製)を
0.4wt%ヘンシェルミキサーで添加してマゼンタト
ナー(トナーA)を得た。 ・試験及び評価 これらの現像剤を使用して、電子写真複写機(商品名:
A−Color630、富士ゼロックス(株)製)によ
ってコピーテストを行った。その結果を表1に示す。
ジ・スペクトログラフ法)の画像解析による値である。
カブリはコピーの目視による観察結果である(以下の表
で同様)。
白地との比較により判別できるレベル。
ル。コピーテストでは、中温中湿(22°C、55%R
H)の環境下でこれらのトナー組成物を用いて10.0
00枚のコピーを行ったところ、現像剤1〜2では総じ
て画像濃度の変動や地汚れがなく、安定な画像が得られ
た。帯電量の初期と3000枚後、10.000枚後の
帯電量を測定した。しかし、現像剤3〜6では徐々に帯
電量が低下して、地カブリもでるようになり、機内トナ
ー汚れもみられた。 ・現像剤調製2 上記参考例1〜2および比較参考例1〜4のキャリアそ
れぞれ100重量部を、トナー6重量部と混合して6種
類の現像剤を調整した。それぞれの現像剤を現像剤7、
8及び9〜12とする。
した9μmの黒トナー(トナーB)である。 トナーB 線状ポリエステル樹脂 100重量% (テレフタル酸/ビスフェノールA エチレンオキサイド付加物/シ クロヘキサンジメタノールから得られた線状ポリエステル;Tg= 62 °C、Mn=4,000、Mw=35,000、酸価=12 、水酸価=25) カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 6重量% 上記混合物をエクストルーダーで混練し、体積粉砕方式
の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒、粗粒を分
級しd50=9μmの黒トナー粒子を得た。この黒トナー
粒子にシリカ(商品名:R972、日本アエロジル社
製)を0.4wt%ヘンシェルミキサーで添加して黒ト
ナー(トナーB)を得た。 ・試験及び評価 これらの現像剤を使用して、電子写真複写機(商品名:
A−Color630、富士ゼロックス(株)製)によ
ってコピーテストを行った。その結果を表2に示す。
55%RH)の環境下でこれらのトナー組成物を用いて
10.000枚のコピーを行ったところ、現像剤7、8
では総じて画像濃度の変動や地汚れがなく、安定な画像
が得られた。帯電量の初期と3000枚後、10.00
0枚後の帯電量を測定した。しかし、現像剤9〜12で
は徐々に帯電量が低下して、地カブリもでるようにな
り、機内トナー汚れもみられた。参考 例1A キャリアの製造 キャリアAA フェライト粒子 (平均粒径;50μm) 100 重量部 トルエン 14 重量部 スチレン−メチルメタクリレート共重合体 (共重合体比7:3、重量平均分子量Mw:7万 臨界表面張力35dyn/cm) 1.2 重量部 架橋ベンゾグアナミン樹脂粒子 (臨界表面張力60dyn/cm 平均粒径; 0.4μm、トルエン不溶) 0.2 重量部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。
0.48μmであった。参考 例2A キャリアBB フェライト粒子 (平均粒径;45μm) 100 重量部 トルエン 14 重量部 パーフルオロオクチルエチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体 (共重合体比4:6、重量平均分子量Mw:5万 臨界表面張力24dyn/cm) 1.0 重量部 架橋メラミン樹脂粒子 (臨界表面張力65dyn/cm 平均粒径;0.3μm、トルエン不溶) 0.3 重量部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。
0.36μmであった。 比較参考例1A キャリアCC参考 例1Aにおいてベンゾグアナミン樹脂粒子を除く他
は同様に作製してキャリアを得た。参考 例3A キャリアGG参考 例1Aにおいてスチレンメタクリレート共重合体の
量を0.75重量部に変えた他は同様に作製してキャリ
アを得た。
0.3μmであった。参考 例4A キャリアHH参考 例3Aにおいて平均粒径が0.3μmの架橋メラミ
ン樹脂粒子を平均粒径が0.6μmの架橋メラミン樹脂
粒子に変えた他は同様に作製してキャリアを得た。 ・現像剤調製3 上記参考例1A、2A、比較参考例1A、前記比較参考
例2〜4、参考例3A、4Aのキャリアそれぞれ100
重量部を、トナー6重量部と混合して8種類の現像剤を
調整した。それぞれの現像剤を現像剤21、22、同2
3〜26、同27、28とする。
した8μmのマゼンタトナー(トナーA)である。 ・試験及び評価 これらの現像剤を使用して、電子写真複写機(商品名:
A−Color630、富士ゼロックス(株)製)によ
ってコピーテストを行った。その結果を表3に示す。
55%RH)の環境下でこれらのトナー組成物を用いて
30.000枚のコピーを行ったところ、現像剤21、
22では総じて画像濃度の変動や地汚れがなく、安定な
画像が得られた。帯電量の初期と10.000枚後、3
0.000枚後の帯電量を測定した。しかし、現像剤2
3〜26では徐々に帯電量が低下して、10.000枚
後に地カブリもでるようになり、機内トナー汚れもみら
れた。
はカブリがまだみえず良好であったが、30.000枚
後の帯電量は低下しており、カブリがみられた。 ・現像剤調製4 上記参考例1A、2A、前記比較参考例2、参考例3
A、4Aのキャリアそれぞれ100重量部を、トナー6
重量部と混合して6種類の現像剤を調整した。それぞれ
の現像剤を現像剤29、30、同31、同32、33と
する。
した9μmの黒トナー(トナーB)である。 ・試験及び評価 これらの現像剤を使用して、電子写真複写機(商品名:
A−Color630、富士ゼロックス(株)製)によ
ってコピーテストを行った。その結果を表4に示す。
55%RH)の環境下でこれらのトナー組成物を用いて
30.000枚のコピーを行ったところ、現像剤29、
30では総じて画像濃度の変動や地汚れがなく、安定な
画像が得られた。帯電量の初期と10.000枚後、3
0.000枚後の帯電量を測定した。しかし、現像剤3
1では、10.000枚後カブリが認められ、地カブリ
もでるようになり、機内トナー汚れもみられた。
はカブリがまだみえず良好であったが、30.000枚
後の帯電量はやや低下しており、ややカブリがみられ
た。参考 例1B フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。参考 例2B フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。 実施例1 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜層形成液を調合し、更に、この被膜層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60°Cにおいて30分撹拌した後、減圧してトルエン
を留去して、被膜層を形成してキャリアを得た。参考 例3B キャリアDDD キャリアBBBにおいて、コア粒子を平均粒径が60μ
mで形状係数SF1が125、SF2が107のCu−
Mgフェライト粒子に代えた以外は、同様にして樹脂被
覆キャリアを得た。参考 例4B キャリアEEE キャリアBBBにおいて、コア粒子を平均粒径が40μ
mで形状係数SF1が140、SF2が115のCu−
Mgフェライト粒子に代えた以外は、同様にして樹脂被
覆キャリアを得た。 実施例2 キャリアFFF キャリアCCCにおいて、コア粒子を平均粒径が48μ
mで形状係数SF1が140、SF2が115のCu−
Znフェライト粒子に代えた以外は、同様にして樹脂被
覆キャリアを得た。 比較例1 キャリアGGG キャリアCCCにおいて、コア粒子を平均粒径が35μ
mで形状係数SF1が147、SF2が118のCu−
Znフェライト粒子に代えた以外は、同様にして樹脂被
覆キャリアを得た。 ・現像剤の調製 前記のトナーAと上記キャリアAAA〜GGGとを用
い、キャリア100重量部に対して、上記トナーA7重
量部を添加し、タンブラーシェーカーミキサーで混合し
て、評価のためにの現像剤を調製した。それぞれの現像
剤を現像剤41〜46,同47とした。
GGGとを用い、キャリア100重量部に対して、上記
トナーB7重量部を添加し、タンブラーシェーカーミキ
サーで混合して、評価のための現像剤を調製した。それ
ぞれの現像剤を現像剤48、49、同50とした。 ・試験及び評価 これらの現像剤を使用して、電子写真複写機(商品名:
A−Color630、富士ゼロックス(株)製)によ
ってコピーテストを行った。その結果を表5に示す。
20%帯電量Q(20)と80%帯電量Q(80)の差
を50%帯電量Q(50)で割った値、即ち、{Q(8
0)−Q(20)}/Q(50)で定義される。
55%RH)の環境下でこれらの現像材を用いて、2
0.000枚のコピーを行った。帯電量、電荷分布は初
期と5000枚後、20.000枚後を測定した。本発
明の好ましい態様である現像剤43、46及び49は、
総じて画像濃度の変動や地汚れがなく、安定な画像が得
られ、特に良い結果を示した。
電潜像現像用キャリアは、長期にわたって良好な帯電性
能を維持でき、長寿命なキャリアであって、しかも、そ
の表面のトナーによるスペントも長期的に防止可能であ
る。そのため、それを利用した現像剤、画像形成方法及
び画像形成装置によって、良好な画質の電子写真画像を
長期にわたって得ることができる。
す模式図である。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】 マトリックス樹脂中に、臨界表面張力が
40乃至70dyn/cmで平均一次粒径0.1乃至2
μmの窒素原子を含有する熱硬化性樹脂微粒子を分散含
有せしめた樹脂被覆層を、一般式(1)で示される形状
係数SF1が下記式(x)を満たし且つ一般式(2)で
示される形状係数SF2が、下記式(y)で示される条
件を満足する芯材上に有することを特徴とする静電潜像
現像剤用キャリア。 SF1=(径の最大長)2/(キャリヤ芯材粒子の面
積) ×100π/4 (1) SF2=(投影像の周囲長)2/(キャリヤ芯材粒子の
面積)×100/(4π) (2) 100 ≦ SF1 ≦ 145 (x) 100 ≦ SF2 ≦ 120 (y) - 【請求項2】 樹脂被覆層の平均厚さが0.1乃至10
μmであることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像
現像剤用キャリア。 - 【請求項3】 前記マトリックス樹脂の臨界表面張力が
35dyn/cm以下であることを特徴とする請求項1
に記載の静電潜像現像剤用キャリア。 - 【請求項4】 キャリアの平均一次粒子径が、30乃至
150ミクロンであることを特徴とする請求項1に記載
の静電潜像現像剤用キャリア。 - 【請求項5】 樹脂粒子の平均一次粒子径(B)がその
樹脂被覆層厚み(A)に対して(B)≦(A)を満足す
ることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像剤用
キャリア。 - 【請求項6】 マトリックス樹脂中に、臨界表面張力が
40乃至70dyn/cmで平均一次粒径0.1乃至2
μmの窒素原子を含有する熱硬化性樹脂微粒子を分散含
有せしめた樹脂被覆層を、一般式(1)で示される形状
係数SF1が下記式(x)を満たし且つ一般式(2)で
示される形状係数SF2が、下記式(y)で示される条
件を満足する芯材上に有する静電潜像現像剤用キャリア
と、トナーとからなる静電潜像現像剤。 SF1=(径の最大長)2/(キャリヤ芯材粒子の面
積) ×100π/4 (1) SF2=(投影像の周囲長)2/(キャリヤ芯材粒子の
面積)×100/(4π) (2) 100 ≦ SF1 ≦ 145 (x) 100 ≦ SF2 ≦ 120 (y) - 【請求項7】 トナーの結着樹脂として線状ポリエステ
ルを含有することを特徴とする請求項6に記載の静電潜
像現像剤。 - 【請求項8】 現像剤担持体上の、トナーとキャリアと
を含む現像剤層を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像
を現像する画像形成方法において、該キャリアとして、
マトリックス樹脂中に、臨界表面張力が40乃至70d
yn/cmで平均一次粒径0.1乃至2μmの窒素原子
を含有する熱硬化性樹脂微粒子を分散含有せしめた樹脂
被覆層を、一般式(1)で示される形状係数SF1が下
記式(x)を満たし且つ一般式(2)で示される形状係
数SF2が、下記式(y)で示される条件を満足する芯
材上に有する静電潜像現像剤用キャリアを用いることを
特徴とする画像形成方法。 SF1=(径の最大長)2/(キャリヤ芯材粒子の面
積) ×100π/4 (1) SF2=(投影像の周囲長)2/(キャリヤ芯材粒子の
面積)×100/(4π) (2) 100 ≦ SF1 ≦ 145 (x) 100 ≦ SF2 ≦ 120 (y) - 【請求項9】 現像剤担持体上の、トナーとキャリアと
を含む現像剤層を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像
を現像する画像形成装置において、該キャリアが、マト
リックス樹脂中に、臨界表面張力が40乃至70dyn
/cmで平均一次粒径0.1乃至2μmの窒素原子を含
有する熱硬化性樹脂微粒子を分散含有せしめた樹脂被覆
層を、一般式(1)で示される形状係数SF1が下記式
(x)を満たし且つ一般式(2)で示される形状係数S
F2が、下記式(y)で示される条件を満足する芯材上
に有する静電潜像現像剤用キャリアであることを特徴と
する画像形成装置。 SF1=(径の最大長)2/(キャリヤ芯材粒子の面
積) ×100π/4 (1) SF2=(投影像の周囲長)2/(キャリヤ芯材粒子の
面積)×100/(4π) (2) 100 ≦ SF1 ≦ 145 (x) 100 ≦ SF2 ≦ 120 (y)
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