JP3508210B2 - アンチスキッド制御装置 - Google Patents
アンチスキッド制御装置Info
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Description
置に関し、特に推定した路面摩擦係数の信頼性を考慮し
たアンチスキッド制御装置に関する。
て、制動距離を短く制御するアンチスキッド制御装置が
知られている。このブレーキ圧力の調節は、次のように
行うことができる。即ち、本出願人が先に出願した特願
平5−310457号のようにアンチスキッド制御開始
前に、前後輪速度差の変化から、減速度が小さい側の車
輪の減速度に基づいて路面摩擦係数を推定するととも
に、アンチスキッド制御開始後に、上記路面摩擦係数に
基づいてスリップ状態または減速度を好適な状態になる
よう各車輪のブレーキ圧力を制御する。
ド制御に入る直前に推定された値が、アンチスキッド制
御中において推定車体速度等のアンチスキッド制御にと
って最も重要なパラメータとして用いられる。したがっ
て、この推定路面摩擦係数の信頼性が低い場合には、推
定車体速度等に不都合な値が設定されることになり、好
適な制御とならない恐れがある。
を考慮したアンチスキッド制御装置として特開平3−2
58649号が提案されている。この装置は、スピンや
ドリフトが生じた場合に演算された路面摩擦係数は信頼
性が低いものとして、スピンやドリフトが発生する直前
に演算された路面摩擦係数を更に低くしてアンチスキッ
ド制御時の推定路面摩擦係数として用いている。
両走行の異常時に演算された路面摩擦係数ばかりでな
く、走行状態に異常が生じていないときに演算された場
合にも、推定路面摩擦係数の信頼性を低下させる場合が
あり、この場合には上記従来技術では対処できなかっ
た。
摩擦係数が適切に推定されても、その推定路面摩擦係数
によりアンチスキッド制御が行われるまでに、路面の状
態が変化する場合がある。例えば、旋回路等で緩い制動
があった場合や、後輪よりも前輪のタイヤ径が異なる状
態で緩い制動があった場合に、前後輪に一旦速度差が生
じた後、両者の速度差にほとんど変化なくアンチスキッ
ド制御開始まで長時間推移する場合がある。このような
場合には、一旦緩く減速があった際に路面摩擦係数を推
定しているが、その後、アンチスキッド制御までの長時
間は再推定するチャンスがない。このため、路面摩擦係
数推定からアンチスキッド制御開始までの間に、実際の
路面摩擦係数が変化する可能性が高くなる。路面摩擦係
数の変化があれば、推定時に正確な路面摩擦係数を推定
していても、結果として不正確な路面摩擦係数にてアン
チスキッド制御をしなくてはならない。即ち推定路面摩
擦係数の信頼性が低下してしまう。
合として、車両を加速している際に直ちに制動がかかっ
た場合、制動前の加速時に既に駆動輪と従動輪とで車輪
速度に差を生じている。このような状態で、ほぼ同一の
車輪速度状態から減速して次第に車輪速度が離れて行
き、前後輪に所定速度差以上の速度差が生じているとい
う条件を前提として、減速度が小さい側の車輪の減速度
に基づいて路面摩擦係数を推定するという方法を採用す
ると、信頼性の欠ける路面摩擦係数推定となった。即
ち、加速状態から減速状態に移行すると、既に加速時に
車輪間に速度差が生じているので、時間をおくことなく
直ちに減速度が小さい側の車輪の減速度から路面摩擦係
数が推定されることになる。
推定されると、通常の推定時とは異なり、減速度が小さ
い側の車輪速度が路面摩擦係数に対応した減速度に到達
する前に、その減速度により路面摩擦係数を推定してし
まうので、推定路面摩擦係数が低過ぎるものとなり信頼
できる推定路面摩擦係数を得ることはできない。
数の信頼性の低下に対処できるアンチスキッド制御装置
を提供するものである。
図1に例示するごとく、アンチスキッド制御開始前に、
複数の車輪の車輪速度の変化に基づいて路面摩擦係数を
推定するとともに、アンチスキッド制御開始後に、上記
路面摩擦係数に基づいて、制御対象輪のスリップ状態ま
たは減速度が好適な状態となるように、当該制御対象輪
のブレーキ圧力を制御するアンチスキッド制御装置にお
いて、アンチスキッド制御開始前に、車輪速度が加速状
態から減速状態に切り替わったか否かを判定する車輪速
度変化判定手段と、上記車輪速度変化検出手段により車
輪速度が加速状態から減速状態に切り替わったと判定さ
れた場合に、アンチスキッド制御開始後に用いられる路
面摩擦係数として、上記推定された路面摩擦係数の代わ
りに予め定めた路面摩擦係数を設定する所定路面摩擦係
数切替手段と、を備えることを特徴とするアンチスキッ
ド制御装置である。
とく、アンチスキッド制御開始前に、複数の車輪の車輪
速度の変化に基づいて路面摩擦係数を推定するととも
に、アンチスキッド制御開始後に、上記路面摩擦係数に
基づいて、制御対象輪のスリップ状態または減速度が好
適な状態となるように、当該制御対象輪のブレーキ圧力
を制御するアンチスキッド制御装置において、アンチス
キッド制御開始前に、車輪速度が加速状態にある時間が
所定時間以上継続しているか否かを判定する加速継続時
間判定手段と、アンチスキッド制御開始前に、車輪速度
が加速状態から減速状態に切り替わったか否かを判定す
る車輪速度変化判定手段と、上記加速継続時間判定手段
により車輪速度が加速状態にある時間が所定時間以上継
続していると判定され、上記車輪速度変化検出手段によ
り車輪速度が加速状態から減速状態に切り替わったと判
定された場合に、アンチスキッド制御開始後に用いられ
る路面摩擦係数として、上記推定された路面摩擦係数の
代わりに予め定めた路面摩擦係数を設定する所定路面摩
擦係数切替手段と、を備えることを特徴とするアンチス
キッド制御装置である。
ッド制御開始前の状態で路面摩擦係数が最後に推定され
てからの時間を測定する推定後経過時間測定手段を備え
ており、所定路面摩擦係数切替手段が、推定後経過時間
測定手段により測定された時間が所定時間以上の場合
に、アンチスキッド制御開始後に用いられる路面摩擦係
数として、推定された路面摩擦係数の代わりに予め定め
た路面摩擦係数を設定することを特徴とする請求項1ま
たは2記載のアンチスキッド制御装置である。請求項4
記載の発明は、更に、前後輪速度差に所定値以上の速度
差が存在するか否か判定する速度差判定手段と、アンチ
スキッド制御開始前の状態で速度差判定手段により所定
値以上の速度差が存在する継続時間を測定する速度差継
続時間測定手段と、を備えており、所定路面摩擦係数切
替手段が、速度差継続時間測定手段により測定された継
続時間が所定時間以上の場合に、アンチスキッド制御開
始後に用いられる路面摩擦係数として、推定された路面
摩擦係数の代わりに予め定めた路面摩擦係数を設定する
ことを特徴とする請求項1または2記載のアンチスキッ
ド制御装置である。
係数切替手段が、アンチスキッド制御開始後に用いられ
る路面摩擦係数として、上記推定された路面摩擦係数を
高摩擦方向に補正した路面摩擦係数を設定する請求項1
〜4のいずれか記載のアンチスキッド制御装置である。
面摩擦係数切替手段が、車輪速度変化検出手段により車
輪速度が加速状態から減速状態に切り替わったと判定さ
れた場合に、アンチスキッド制御開始後に用いられる路
面摩擦係数として、上記推定された路面摩擦係数の代わ
りに予め定めた路面摩擦係数を設定する。
合は、駆動輪と従動輪との間では既にある程度の速度差
が生じている可能性が高い。したがってこの加速状態か
ら減速状態に移った場合には、減速開始時に既に前輪速
度と後輪速度との速度差が所定速度差以上になっている
可能性が高く、上述したごとく、路面摩擦係数が十分に
減速度に反映されない内に、減速度が小さい側の車輪の
減速度から路面摩擦係数を推定してしまう。したがって
その推定路面摩擦係数は信頼性の低いものとなる。この
ため、その路面摩擦係数の代わりに予め定めた路面摩擦
係数を設定することにより、安全側でのアンチスキッド
制御を保障するのである。こうして推定路面摩擦係数の
信頼性の低下に対処できる。
対して、更に、加速継続時間判定手段を備えて、アンチ
スキッド制御開始前に、車輪速度が加速状態にある時間
が所定時間以上継続しているか否かを判定する。そし
て、所定路面摩擦係数切替手段は、加速継続時間判定手
段により車輪速度が加速状態にある時間が所定時間以上
継続していると判定され、上記車輪速度変化検出手段に
より車輪速度が加速状態から減速状態に切り替わったと
判定された場合に、アンチスキッド制御開始後に用いら
れる路面摩擦係数として、上記推定された路面摩擦係数
の代わりに予め定めた路面摩擦係数を設定する。
となっていれば、駆動輪と従動輪との車輪速度差が十分
に大きくなっていると考えられる。したがって、この加
速状態から減速状態に移った場合には、減速開始時に既
に前輪速度と後輪速度との速度差が所定速度差以上にな
っている可能性がかなり高く、上述したごとく、路面摩
擦係数が十分に減速度に反映されない内に、減速度が小
さい側の車輪の減速度から路面摩擦係数を推定してしま
う。したがってその推定路面摩擦係数は信頼性の低いも
のとなる。このため、その路面摩擦係数の代わりに予め
定めた路面摩擦係数を設定することにより、安全側での
アンチスキッド制御を保障するのである。こうして推定
路面摩擦係数の信頼性の低下に対処できる。
路面摩擦係数が最後に推定されてからの時間を測定する
推定後経過時間測定手段を、請求項1または2記載のア
ンチスキッド制御装置に組み合わせてもよい。このよう
にすれば、所定路面摩擦係数切替手段が、推定後経過時
間測定手段により測定された、アンチスキッド制御開始
前の状態で路面摩擦係数が最後に推定されてからの時間
が所定時間以上の場合に、アンチスキッド制御開始後に
用いられる路面摩擦係数として、推定された路面摩擦係
数の代わりに予め定めた路面摩擦係数を設定する。即
ち、一旦、推定された路面摩擦係数は、それが適切な推
定路面摩擦係数であったとしても、アンチスキッド制御
に用いられる前に長時間を経過していれば、路面の状態
は変化している可能性が高く、その推定路面摩擦係数を
そのまま使用すると適切なアンチスキッド制御がなされ
ない可能性がある。このように信頼性が低くなっている
推定路面摩擦係数をその後のアンチスキッド制御に用い
る訳には行かないので、その路面摩擦係数の代わりに予
め定めた路面摩擦係数を設定することにより、安全側で
のアンチスキッド制御を保障するのである。こうして推
定路面摩擦係数の信頼性の低下に対処できる。また、前
後輪速度差に所定値以上の速度差が存在するか否か判定
する速度差判定手段と、アンチスキッド制御開始前の状
態で速度差判定手段により所定値以上の速度差が存在す
る継続時間を測定する速度差継続時間測定手段と、を、
請求項1または2記載のアンチスキッド制御装置に組み
合わせてもよい。このようにすれば、アンチスキッド制
御開始前で、前輪速度と後輪速度との間に所定値以上の
速度差が存在する場合は、既にその速度差に到達する際
に推定路面摩擦係数が演算されていることを示してい
る。即ち、その継続時間は、最後に路面摩擦係数が推定
されてからの継続時間となる。したがってその継続時間
が所定時間以上の場合には、上述したごとく、それが適
切な推定路面摩擦係数であったとしても、アンチスキッ
ド制御に用いられる前に長時間を経過しているので、路
面の状態は変化している可能性が高く、その推定路面摩
擦係数をそのまま使用すると適切なアンチスキッド制御
がなされない可能性がある。このように信頼性が低くな
っている推定路面摩擦係数をその後のアンチスキッド制
御に用いる訳には 行かないので、その路面摩擦係数の代
わりに予め定めた路面摩擦係数を設定することにより、
安全側でのアンチスキッド制御を保障するのである。こ
うして推定路面摩擦係数の信頼性の低下に対処できる。
以上示したように、推定後経過時間測定手段や、速度差
判定手段および速度差継続時間測定手段を請求項1また
は2記載のアンチスキッド制御装置に組み合わせること
により、より広い範囲での推定路面摩擦係数の信頼性の
低下に対処でき、安全側でのアンチスキッド制御を一層
確実なものとできる。
定されている路面摩擦係数よりも高い側の路面摩擦係数
を設定するのが通常は好ましい。即ち、アンチスキッド
制御開始後に用いられる路面摩擦係数として、上記推定
された路面摩擦係数を高摩擦方向に補正した路面摩擦係
数を用いてもよい。ブレーキ圧力を高い側に設定するこ
とは、低いよりは安全側となるからである。
は、本発明の一実施例としてのアンチスキッド制御装置
の構成を示す構成図である。図3において、ブレーキペ
ダル20は、真空ブースタ21を介してマスタシリンダ
28に連結されている。したがって、ブレーキペダル2
0を踏むことによりマスタシリンダ28に油圧が発生
し、この油圧は、各車輪(左前輪FL、右前輪FR、左
後輪RL、右後輪RR)に設けられたホイールシリンダ
31,32,33,34に供給され、ブレーキ圧力が発
生する。
レーキ油圧を発生する2つの圧力室(図示せず)を有
し、各圧力室にはそれぞれ供給管40,50が接続され
ている。供給管40は連通管41,42に分岐してい
る。連通管41は、電磁弁60aを介して、ホイールシ
リンダ31に連通するブレーキ管43と接続されてい
る。同様に、連通管42は、電磁弁60cを介して、ホ
イールシリンダ34に連通するブレーキ管44と接続さ
れている。
にあり、連通管51,52に分岐している。連通管51
は、電磁弁60bを介して、ホイールシリンダ32に連
通するブレーキ管53と接続されている。同様に、連通
管52は、電磁弁60dを介してホイールシリンダ33
に連通するブレーキ管54と接続されている。
されるブレーキ管54,44中には公知のプロポーショ
ニングバルブ59,49が設置されている。このプロポ
ーショニングバルブ59,49は、後輪RL、RRに供
給されるブレーキ油圧を制御して前後輪FL〜RRの制
動力の分配を理想に近づけるものである。
捉えるための電磁ピックアップ式の車輪速度センサ7
1,72,73,74が設置され、電子制御回路(EC
U)80にその信号が入力される。ECU80は、入力
された各車輪FL〜RRの車輪速度に基づいて各ホイー
ルシリンダ31〜34のブレーキ油圧を制御すべく、電
磁弁60a〜60dに対して駆動信号を出力する。
は、3ポート3位置型の電磁弁で図3のA位置において
は、連通管41,42,51,52とブレーキ管43,
44,53,54とをそれぞれ連通し、B位置において
は、連通管41,42,51,52、ブレーキ管43,
44,53,54、枝管47,48,57,58間を全
て遮断する。また、C位置においては、ブレーキ管4
3,44,53,54と、枝管47,48,57,58
とをそれぞれ連通する。
され、枝管57,58はともに排出管91に接続され
る。これら排出管81,91は、それぞれリザーバ93
a,93bに接続されている。リザーバ93a,93b
は、各電磁弁60a〜60dがC位置のとき、各ホイー
ルシリンダ31〜34から排出されるブレーキ液を一時
的に蓄えるものである。このため電磁弁60a〜60d
では、A位置においてはホイールシリンダ31〜34の
ブレーキ油圧を増圧し、B位置においてはそのブレーキ
油圧を保持し、C位置においてはそのブレーキ油圧を減
圧することができる。
a,93bに蓄積されたブレーキ液を汲み上げてマスタ
シリンダ28側に還流させる。また、チェック弁97
a,98a,97b,98bは、リザーバ93a,93
bから汲み上げられたブレーキ液が、再びリザーバ93
a,93b側に逆流するのを防ぐためのものである。
ブレーキペダル20を踏んでいるか否かを検出するもの
である。次に、このように構成された本実施例において
ECU80が実行するアンチスキッド制御について図4
以下のフローチャートに基づき説明する。ECU80
は、マイクロコンピュータとして構成され、公知のCP
U,ROM,RAM,I/Oを備えている。ROMには
アンチスキッド制御を実行するためのプログラムが格納
されている。
グニッションスイッチがオンされたときに実行される。
まず、所定の初期設定処理として、演算に用いられるメ
モリ上の変数の初期値化、後述する各種タイマカウンタ
のゼロクリア、あるいはアンチスキッド制御に用いられ
る各装置の初期位置設定等の処理がなされる(ステップ
100)。この後、アンチスキッド制御の条件が成立し
ているか否かが判定される(ステップ110)。車輪加
速度が所定の減速度基準値よりも小さくなり、かつ車輪
速度が推定車体速度に基づいて設定される基準速度より
も小さくなった場合に、アンチスキッド制御の条件が成
立したものとされる。
プ120)がなされる。ここでは、次のように行われ
る。即ち、車輪速度VWが後述する推定車速VBに基づい
て設定される減圧基準速度以下に低下し、かつ車輪加速
度GWが所定の基準減速度以下に低下した場合に、車輪
のブレーキ圧力を低下する。そして、ブレーキ圧力の減
圧により車輪加速度GWが0G付近の所定範囲(路面や
車両に応じて異なる)まで復帰すると、ブレーキ圧力が
保持される。その後、車輪速度VWが推定車速VBに基づ
いて設定される増圧基準速度まで回復すると、ブレーキ
圧力の増圧が行われる。
圧制御にて使用される推定路面摩擦係数、限界減速度勾
配等を設定する処理について図5に基づいて説明する。
まず処理が開始されると、状態の初期設定が行われる
(ステップ200)。次に車輪速度センサ71〜74の
出力値が読み込まれる(ステップ210)。この値に基
づいて、車輪速度VWおよび車輪加速度GWが演算される
(ステップ220)。
VWFとの速度差ΔVが次の式1のごとく算出される(ス
テップ222)。
が求められる(ステップ230)。この推定車体速度V
Bおよび推定車両加速度GBは、ステップ220で求めら
れた4輪の車輪速度VWの内の最大車輪速度VWMAXとそ
の加速度GWMAXが設定される。 次にアンチスキッド制
御前か否かが判定される(ステップ240)。この判定
は図4のステップ110で肯定判定されてステップ12
0が繰り返し実行中であればアンチスキッド制御前でな
いと判定され、ステップ120が繰り返し実行中で無け
ればアンチスキッド制御前であると判定される。
ンチスキッド制御中であれば、後述するタイマカウンタ
TKeepをゼロクリアして(ステップ242)、ステップ
210に戻る。アンチスキッド制御前であれば、前記ス
テップ222で求められた後輪の車輪速度VWRと前輪の
車輪速度VWFとの速度差ΔVが所定値ΔV1以上か否か
が判定される(ステップ250)。速度差ΔVが所定値
ΔV1未満であれば、タイマカウンタTKeepがゼロクリ
アされ(ステップ260)、次に推定路面摩擦係数μが
演算される(ステップ270)。ここでは前後輪で減速
度が小さい側の車輪の減速度から推定路面摩擦係数μが
求められる。
の関数f(μ)により限界減速度勾配VDOWNを設定する
(ステップ290)。即ち、限界減速度勾配VDOWNと
は、路面が実際に推定路面摩擦係数μと同じ摩擦係数で
あった場合に得られる車両の最大の減速度(車体速度の
下降勾配)を示すものであり、推定路面摩擦係数μの大
きさに対応して設定され、これ以上の減速度で、車両は
減速できないことを意味する。なお、実際にはステップ
290では推定路面摩擦係数μに更に所定補正値μ1を
加えて、所定の関数f(μ+μ1)で演算することによ
り、ブレーキ圧力を高めにし、アンチスキッド制御をよ
り安全側に制御している。
り返す。ステップ250にて肯定判定された場合には、
タイマカウンタTKeepのカウントアップが行われる(ス
テップ300)。本処理は所定周期で繰り返されるの
で、タイマカウンタTKeepのカウントアップにより、Δ
V≧ΔV1の状態の継続時間を測定することができる。
次にタイマカウンタTKeepのカウント値が所定時間T2
以上か否かが判定される(ステップ310)。否定判定
されている間はステップ290に移るが、タイマカウン
タTKeepのカウントアップにより、TKeep≧T2が満た
されると、推定路面摩擦係数μに予め定めてある固定値
としての路面摩擦係数μSが設定される(ステップ32
0)。この後、ステップ290にてこの路面摩擦係数μ
Sに基づいて限界減速度勾配VDOWNが設定され、アンチ
スキッド制御としてのブレーキ圧力制御(ステップ12
0)で用いられる。
く、減速度が小さい側の車輪である後輪と前輪との間に
所定値ΔV1以上の速度差ΔVが存在する場合(時刻t1
以降)は、既に(ここでは時刻t1に)その速度差ΔV
に到達する際に推定路面摩擦係数μが演算されているこ
とを示している。その継続時間、即ちタイマカウンタT
Keepのカウント値は、最後に路面摩擦係数が推定されて
からの継続時間(時刻t1以降)となる。したがってそ
の継続時間が所定時間T2以上の場合には、上述したご
とく、それがステップ270で演算された際には適切な
推定路面摩擦係数μであったとしても、アンチスキッド
制御に用いられる前に長時間を経過しているので、路面
の状態は変化している可能性が高く、その推定路面摩擦
係数μをそのまま使用すると適切なアンチスキッド制御
がなされない可能性がある。このように信頼性が低くな
っている推定路面摩擦係数μをその後のアンチスキッド
制御に用いる訳には行かないので、所定時間T2継続し
たところで(時刻t2)、その路面摩擦係数μの代わり
に予め定めた固定値としての路面摩擦係数μSを設定す
ることにより、安全側でのアンチスキッド制御を保障す
るのである。この路面摩擦係数μSは、中間値から最大
値の間で設定することが好ましい。これにより低摩擦路
面では減圧されにくく、即ち、制動力が作用されやすく
なり、高摩擦路面でもある程度の制動力を作用させるこ
とが可能になる。なお、この間、推定車体速度VBは時
刻t2にて推定路面摩擦係数μが路面摩擦係数μSへと高
摩擦係数側へ変更されていることにより、限界減速度勾
配VDOWNが大きくなっている。更にこの時刻t2にて推
定車体速度VBに、最大車輪速度(この場合は後輪速度
VWR)を設定してもよい。
信頼性の低下に対処できる。なお、上記実施例におい
て、ステップ250は、後輪の車輪速度VWRと前輪の車
輪速度VWFとの速度差ΔVが所定値ΔV1以上か否かが
判定されていたが、このかわりに、図6のステップ25
2に示すごとく、路面摩擦係数の推定条件が成立してい
るか否かにより判定しても良い。路面摩擦係数の推定条
件としては、例えば、後輪が減速状態にあり、前輪は後
輪の減速度よりも更に大きな減速度で低下している条件
とする。この路面摩擦係数の推定条件が成立していた場
合にはステップ260の方へ処理が移行し、成立してい
ない場合はステップ300へ処理が移行することにな
る。
2の構成とすることにより、アンチスキッド制御開始前
の状態で路面摩擦係数がステップ270で最後に推定さ
れてからの時間TKeepが所定時間T2以上の場合に、ア
ンチスキッド制御開始後に用いられる路面摩擦係数とし
て、推定された路面摩擦係数の代わりに予め定めた路面
摩擦係数μSを設定することになる。即ち、ステップ2
70で推定された路面摩擦係数は、それが適切な推定路
面摩擦係数であったとしても、アンチスキッド制御に用
いられる前に長時間を経過していれば、路面の状態は変
化している可能性が高く、その推定路面摩擦係数をその
まま使用すると適切なアンチスキッド制御がなされない
可能性がある。このように信頼性が低くなっている推定
路面摩擦係数をその後のアンチスキッド制御に用いる訳
には行かないので、その路面摩擦係数の代わりに予め定
めた路面摩擦係数μSを設定することにより、安全側で
のアンチスキッド制御を保障できる。こうして推定路面
摩擦係数の信頼性の低下に対処できる。
既にステップ270で設定されている推定路面摩擦係数
μを高い側に補正するようにしても良い。図5に代わる
他の処理を、図7のフローチャートに示す。なお、図5
と同一の処理については同一の符号をつけて説明を省略
する。
テップ240にて肯定判定されて、推定路面摩擦係数μ
の設定処理(ステップ400)が行われる。この推定路
面摩擦係数μの設定処理(ステップ400)の詳細を図
8のフローチャートに示す。まず前記ステップ220で
演算した前輪車輪加速度GWFが所定加速度G1以上か否
かの判定(ステップ410)、および後輪車輪加速度G
WRが所定加速度G1以上か否かの判定(ステップ42
0)がなされる。前輪車輪加速度GWFおよび後輪車輪加
速度GWRが共に所定加速度G1以上であれば、タイマカ
ウンタTUPがカウントアップされる(ステップ43
0)。次にタイマカウンタTUPのカウント値が所定時間
T1に対してTUP≧T1か否かが判定され(ステップ44
0)、TUP≧T1でない場合にはステップ400の処理
を抜けてステップ500に移行するが、GWF≧G1,GW
R≧G1が継続してTUP≧T1となった場合には、推定路
面摩擦係数μに予め定めてある固定値としての路面摩擦
係数μSが設定される(ステップ450)。
否定判定されると、タイマカウンタTUPのカウント値が
ゼロクリアされ(ステップ460)、次に前記ステップ
222で演算された後輪の車輪速度VWRと前輪の車輪速
度VWFとの速度差ΔVが所定値ΔV2に対して、ΔV<
ΔV2であるか否かが判定される(ステップ470)。
ΔV<ΔV2であって肯定判定されれば、後輪の車輪速
度VWRと前輪の車輪速度VWFとの速度差がまだ小さいの
で、ここでは後輪の車輪速度VWRの減速度から推定路面
摩擦係数μが求められる(ステップ480)。以後、ア
ンチスキッド制御がなされていない状態で、ΔV<ΔV
2である限り、継続してステップ480で推定路面摩擦
係数μの演算がなされる。
合には、ステップ470にて否定判定され直ちにステッ
プ400を抜けるので、その推定路面摩擦係数μの値は
維持される。即ち、加速時にステップ450にて推定路
面摩擦係数μに固定値としての路面摩擦係数μSが設定
されて、その後、減速に移行した場合には、既に前輪と
後輪との間にある程度の速度差が存在するのが普通であ
る。このため、ステップ470では否定判定されて、ス
テップ480を実行せずにステップ400を抜ける。し
たがって、以後のアンチスキッド制御は、ステップ45
0にて設定した固定値としての路面摩擦係数μSに基づ
いて実行される。
は、ステップ410,420のいずれかにて否定判定さ
れてステップ460の次にステップ470の判定がなさ
れるが、この場合には速度差ΔVが所定値ΔV2未満で
あるのが普通である。このためステップ470では肯定
判定されて、通常の推定路面摩擦係数μの演算が減速度
が小さい側の車輪の減速度に基づいて実行される。
摩擦係数μが高路面摩擦係数基準値μHi以上か否かの判
定(ステップ500)および推定路面摩擦係数μが低路
面摩擦係数基準値μLo以上か否かの判定(ステップ51
0)が行われ、推定路面摩擦係数μ≧μHiの場合は、限
界減速度勾配VDOWNに高減速度設定値GHiが設定され
(ステップ520)、推定路面摩擦係数μ<μHiおよび
μ≧μLoの場合は、限界減速度勾配VDOWNに中減速度設
定値GMedが設定され(ステップ530)、推定路面摩
擦係数μ<μLoの場合は、限界減速度勾配VDOWNに低減
速度設定値GLoが設定される(ステップ540)。
ば以後のステップ240では否定判定されて、タイマカ
ウンタTUPはゼロクリアされ(ステップ550)、ステ
ップ520,530,540のいずれかにて設定された
限界減速度勾配VDOWNにて、アンチスキッド制御、即ち
ステップ120のブレーキ圧力制御が実行される。
く、時刻t10以降加速状態となり、加速状態の継続時間
が所定時間T1以上となっていれば(時刻t12以降)、
後輪と前輪との車輪速度差ΔVが十分に大きくなってい
る(ここでは時刻t11以降でΔV2以上となってい
る。)と考えられる。したがって信頼できる推定路面摩
擦係数μは演算できないので、時刻t12にて、その路面
摩擦係数の代わりに予め定めた路面摩擦係数μSを設定
することにより、時刻t13以降に実施されるアンチスキ
ッド制御を安全側に保障するのである。本実施例は、こ
うして推定路面摩擦係数μの信頼性の低下に対処でき
る。なお、加速後の減速状態においても、ステップ47
0にてΔV<ΔV2であると判定されれば、ステップ4
80にて適切な路面摩擦係数を推定することもできる。
で推定路面摩擦係数μとして路面摩擦係数μSが設定さ
れると、小さい方の車輪速度(この場合は前輪速度VW
F)が設定される。これは加速時のスリップを考慮した
ものであり、このことにより適切な推定車体速度VBが
設定される。
40,460のみを省略して、両ステップ410,42
0にて肯定判定されたら直ちにステップ450を実行す
るようにしてもよい。即ち、加速状態の継続時間TUPを
考慮しなくても、減速直前、即ちアンチスキッド制御に
入る直前に加速状態にあったことのみで、固定値として
の路面摩擦係数μSを推定路面摩擦係数μに設定しても
良く、安全側でのアンチスキッド制御を保障できる。
450が直前に実行されたか否かのフラグの判断とし、
ステップ450が直前に実行されていない場合にステッ
プ480を実行するようにしても良い。この場合、更に
上述のごとくステップ430,440,460を省略し
てもよい。
ャートに示す。まず前後輪が減速状態か否かを判定する
(ステップ600)。減速状態でなければ車輪の回転速
度からは路面摩擦係数の推定はできないのでフラグFを
ゼロクリアして(ステップ610)、ステップ400の
処理を抜ける。
定判定されて、次に前後輪の車輪速度差ΔVが所定速度
差ΔV3未満か否かが判定される。未満であれば減速に
移ったときの速度差ΔVが十分に小さくて前後輪で減速
度が小さい側の車輪の減速度GWMAXに基づいて路面摩擦
係数を推定できる条件が満足されるので、推定路面摩擦
係数μの演算が上記減速度GWMAXに基づいてなされる
(ステップ630)。次いでフラグFがセットされる。
ステップ620にて、ΔV<ΔV3である限り、ステッ
プ630,640の処理が実行され、その後、ΔV≧Δ
V3となれば、ステップ620で否定判定され、次にフ
ラグFがセットされているか否かが判定される(ステッ
プ650)。減速の初期にステップ640が実行されて
いて、フラグFがセットされていれば、このままステッ
プ400を抜ける。即ち、ステップ500,510の判
定では、ステップ630で減速度が小さい側の車輪の減
速度GWMAXに基づいて演算された推定路面摩擦係数μが
用いられ、その結果得られたVDOWNにより、その後のア
ンチスキッド制御が実行される。
セットされていなければ、減速の初期でステップ620
にて肯定判定されていない状態、即ち、ΔV3以上の速
度差がある状態で減速状態と移行したものであることか
ら、ステップ650では否定判定されて、推定路面摩擦
係数μに固定値としての路面摩擦係数μSが設定される
(ステップ660)。
小さい側の車輪速度(ここでは後輪の車輪速度VWR)と
他の車輪速度(ここでは前輪の車輪速度VWF)との速度
差ΔVが所定速度差V3以上になっていると、GWMAXか
ら演算される推定路面摩擦係数μは信頼性の低いものと
なる。このため、その路面摩擦係数の代わりに予め定め
た路面摩擦係数μSを設定することにより、安全側での
アンチスキッド制御を保障するのである。こうして推定
路面摩擦係数μの信頼性の低下に対処できる。
の直前に、図8または図9の処理を加えてもよい。この
組合せにより、図5,6の作用と図8または図9の作用
が組み合わされる。このことにより、路面摩擦係数から
の長時間経過した場合および加速から減速に移行した場
合の両方の場合に対処でき、より広い範囲での、推定路
面摩擦係数μの信頼性の低下に対処でき、安全側でのア
ンチスキッド制御をより確実なものとできる。
60,300が本発明における推定後経過時間測定手段
としての処理に該当し、ステップ310,320が本発
明における所定路面摩擦係数切替手段としての処理に該
当する。上記実施例において、ステップ250が本発明
における速度差判定手段としての処理に該当し、ステッ
プ300が本発明における速度差継続時間測定手段とし
ての処理に該当し、ステップ310,320が本発明に
おける所定路面摩擦係数切替手段としての処理に該当す
る。
発明における車輪速度変化判定手段としての処理に該当
し、ステップ650,660が本発明における所定路面
摩擦係数切替手段としての処理に該当する。上記実施例
において、ステップ430,440が本発明における加
速継続時間判定手段としての処理に該当し、ステップ4
10,420が本発明における車輪速度変化判定手段と
しての処理に該当し、ステップ450,470が本発明
における所定路面摩擦係数切替手段としての処理に該当
する。
る。
る。
である。
フローチャートである。
減速度勾配等の設定処理のフローチャートである。
ある。
減速度勾配等の設定処理の他の例のフローチャートであ
る。
ローチャートである。
の例のフローチャートである。
グチャートである。
グチャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 アンチスキッド制御開始前に、複数の車
輪の車輪速度の変化に基づいて路面摩擦係数を推定する
とともに、アンチスキッド制御開始後に、上記路面摩擦
係数に基づいて、制御対象輪のスリップ状態または減速
度が好適な状態となるように、当該制御対象輪のブレー
キ圧力を制御するアンチスキッド制御装置において、 アンチスキッド制御開始前に、車輪速度が加速状態から
減速状態に切り替わったか否かを判定する車輪速度変化
判定手段と、 上記車輪速度変化検出手段により車輪速度が加速状態か
ら減速状態に切り替わったと判定された場合に、アンチ
スキッド制御開始後に用いられる路面摩擦係数として、
上記推定された路面摩擦係数の代わりに予め定めた路面
摩擦係数を設定する所定路面摩擦係数切替手段と、 を備えることを特徴とするアンチスキッド制御装置。 - 【請求項2】 アンチスキッド制御開始前に、複数の車
輪の車輪速度の変化に基づいて路面摩擦係数を推定する
とともに、アンチスキッド制御開始後に、上記路面摩擦
係数に基づいて、制御対象輪のスリップ状態または減速
度が好適な状態となるように、当該制御対象輪のブレー
キ圧力を制御するアンチスキッド制御装置において、 アンチスキッド制御開始前に、車輪速度が加速状態にあ
る時間が所定時間以上継続しているか否かを判定する加
速継続時間判定手段と、 アンチスキッド制御開始前に、車輪速度が加速状態から
減速状態に切り替わったか否かを判定する車輪速度変化
判定手段と、 上記加速継続時間判定手段により車輪速度が加速状態に
ある時間が所定時間以上継続していると判定され、上記
車輪速度変化検出手段により車輪速度が加速状態から減
速状態に切り替わったと判定された場合に、アンチスキ
ッド制御開始後に用いられる路面摩擦係数として、上記
推定された路面摩擦係数の代わりに予め定めた路面摩擦
係数を設定する所定路面摩擦係数切替手段と、 を備えることを特徴とするアンチスキッド制御装置。 - 【請求項3】 更に、アンチスキッド制御開始前の状態で、上記路面摩擦係数
が最後に推定されてからの時間を測定する推定後経過時
間測定手段を備えており、 上記所定路面摩擦係数切替手段は、上記推定後経過時間
測定手段により測定された時間が所定時間以上の場合
に、アンチスキッド制御開始後に用いられる路面摩擦係
数として、上記推定された路面摩擦係数の代わりに予め
定めた路面摩擦係数を設定する ことを特徴とする請求項
1または2 記載のアンチスキッド制御装置。 - 【請求項4】 更に、上記前後輪速度差に所定値以上の速度差が存在するか否
か判定する速度差判定手段と、 アンチスキッド制御開始前の状態で、上記速度差判定手
段により所定値以上の速度差が存在する継続時間を測定
する速度差継続時間測定手段と、を備えており、 上記所定路面摩擦係数切替手段は、上記速度差継続時間
測定手段により測定された継続時間が所定時間以上の場
合に、アンチスキッド制御開始後に用いられる路面摩擦
係数として、上記推定された路面摩擦係数の代わりに予
め定めた路面摩擦係数を設定する ことを特徴とする請求
項1または2 記載のアンチスキッド制御装置。 - 【請求項5】 上記所定路面摩擦係数切替手段が、アン
チスキッド制御開始後に用いられる路面摩擦係数とし
て、上記推定された路面摩擦係数を高摩擦方向に補正し
た路面摩擦係数を設定する請求項1〜4のいずれか記載
のアンチスキッド制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12652794A JP3508210B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | アンチスキッド制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12652794A JP3508210B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | アンチスキッド制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07329755A JPH07329755A (ja) | 1995-12-19 |
JP3508210B2 true JP3508210B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=14937415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12652794A Expired - Lifetime JP3508210B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | アンチスキッド制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3508210B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025389A (ja) * | 2005-03-31 | 2012-02-09 | Advics Co Ltd | 車両用ブレーキ制御装置 |
JP2006311791A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ制御装置 |
JP2021030835A (ja) * | 2019-08-22 | 2021-03-01 | トヨタ自動車株式会社 | 制動力制御装置 |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP12652794A patent/JP3508210B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07329755A (ja) | 1995-12-19 |
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