JP3505923B2 - 情報処理装置および情報記録装置 - Google Patents
情報処理装置および情報記録装置Info
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Description
整、特に、ディジタル情報をアナログ波形として入力さ
れた信号の処理過程の自動調整に関するものである。
て、再生回路のブースタとの関わりについて述べる。ま
ず、磁気記憶装置について考えてみると、フロッピーデ
ィスクドライブ(以下FDDと呼ぶ)は、情報の記録密
度がそれ程高くないので、そもそもブースタが必要でな
かった。一方、ハードディスクドライブ(以後HDDと
呼ぶ)は、情報の記録密度がFDDに比べて高く、ブー
スタも必要であるが、記憶装置としてはシステムが閉じ
ているので、ブーストレベルは、個々のHDDの最適値
で固定しておけば問題はなかった。
Compact Disc(以下CDと呼ぶ)や相変化
記録に代表される反射光のコントラストを検出するタイ
プの記憶装置では、S/Nが高いのでブースタを入れる
必要がなかったり、あるいは入れた場合でもブーストレ
ベルは固定値でも十分であった。
は、前述の光記憶装置ほどS/Nが高くないのでブース
タは必須であるが、これまで商品化されてきたものはP
itPosition Modulation記録(以
下PPM記録と呼ぶ)という記録方式によるものがほと
んどであった。
録ピット101の中心位置に記録情報100の“1”を
対応させる記録方式で、再生時は読み出されたアナログ
信号のピーク位置を検出すれば良い。その検出原理は、
再生信号の微分波形104のゼロクロス点を求める一方
で、元の再生信号をあるレベルでコンパレートしてゲー
ト信号を得、このゲート信号とゼロクロス信号105か
らピーク検出信号106を得るものである。この方法を
用いれば、図16の実線で示す再生信号102のように
変調度の小さい波形であっても、点線で示す再生信号1
03のようにブースタにより振幅アップした波形であっ
ても、ピーク検出信号106は問題なく求められる。な
ぜならば、この時のブーストレベルの差はゲート信号の
パルス幅の大小に関与するのみであるので、そのレベル
が多少変動したとしても、ピーク検出信号106の示す
ピーク位置には何等影響を及ぼさないからである。
憶装置はブースタが必要ないか、あるいはブースタがあ
ったとしてもブーストレベルの自動調整は必要ではなか
った。
を除去するために挿入されているが、CDのようにS/
Nが十分確保されている場合には、そもそもカットオフ
周波数を切り替える必要が無い。あるいは、S/Nが十
分確保出来ない場合であっても、線速度一定(以下CL
Vと呼ぶ)再生や角速度一定(以下CAVと呼ぶ)再生
を行う場合には再生信号の周波数は一定であるし、ゾー
ンフォーマットのCAV再生を行う場合においても、あ
らかじめ各ゾーンの記録密度さえ分かっていれば、フィ
ルタのカットオフ周波数を切り替えるのは容易である。
切り替える必要がないか、あるいはその自動調整までは
必要なかった。
来技術では以下で述べるような問題点が生じる。まず、
光磁気記録方式の記憶装置では、記憶容量の大容量化に
伴って線記録密度を増す必要が出てきた。このため、従
来技術とは異なるPit Width Modulat
ion記録(以下PWM記録と呼ぶ)が採用され始めて
きている。このPWM記録は、図17のように記録ピッ
ト107の両側の縁に記録情報100の“1”を対応さ
せる記録方式であるので、PPM記録とは異なった検出
回路が必要で、例えば得られた再生信号を振幅中心近く
のあるレベルでコンパレートしてピットの両エッジを検
出する方法や、再生信号を二階微分した信号のゼロクロ
ス点によりピットの両エッジを検出する方法などが考え
られている。これらの検出方法を用いると、どちらの場
合ともブーストレベルの変動がそのままピットの両エッ
ジ位置の時間変動として現れてしまうので、ブーストレ
ベルが最適値から外れた場合にはエッジ検出信号のシフ
トを引き起こし、その結果、再生系の位相同期回路(以
下PLLと呼ぶ)の安定性を欠いたり、エラーレートの
悪化といった問題が生じることになる。特に前述したコ
ンパレート方式の検出方法では、ブーストレベルの変動
に対してエッジ検出信号の位置ずれが顕著になるので、
再生系に与える影響は大きい。図17に示した例では、
再生信号109は適切なブーストレベルであるため、正
しいエッジ検出信号が得られているが、再生信号108
はブーストレベルが小さいためにエッジ位置がシフトし
てしまっている。このように、PWM記録ではブースト
レベルの変動が即、データ検出系に影響を与えるといっ
た問題点が生ずる。
リムーバブルな記録媒体が登場して来ているが、従来技
術で記録密度の異なる記録媒体の互換性を確保すること
は難しい。それは、ヘッドの種類やギャップ長、あるい
は浮上量等が異なると、ヘッド出力で得られる再生信号
の周波数特性もそれぞれ違ってくるので、ある記録密度
に対して最適化された磁気記憶装置で異なる記録密度の
記録媒体を再生すると、ブーストレベルも異なった最適
値が存在することになるからである。これは光記憶装置
において、その光スポット径を記録密度の上昇とともに
小さくしていく必要があることと対応している。従っ
て、従来の記憶装置では、もし記録密度の高い記録媒体
が将来発売された場合、それには対応できないといった
問題点が生じていた。
いて考えてみると、記録密度の異なる記録媒体の再生時
にはやはり問題が生ずる。それは、記録密度の違いによ
って使われる変調コードが異なったり、あるいは線記録
密度そのものが異なることで、再生時に得られる信号の
最大周波数が変わってしまうからである。具体的には、
低記録密度に対応した情報記憶装置で高密度化された記
録媒体を再生した場合、高密度記録された部分の再生信
号振幅は小さくなり、エラーレートが悪化するか、つい
にはデータの検出が不可能になるといった問題を生じ
る。
D−ROM等の記録媒体でも、転送レートをアップする
ために可変速で再生する要求があり、実施されている
が、このような場合にも再生信号の最大周波数は変化す
るので、やはり上で述べたことと同様の問題にぶつか
る。この問題は、CDのように記録密度が比較的低く、
S/Nが十分確保出来る記録媒体の再生時にはその影響
を小さく抑えることも可能であるが、Digital
Versatile Disc(以下DVDと呼ぶ)の
ように記録密度が高い記録媒体を再生する場合には大き
な影響を及ぼすことになる。
あり、情報記憶装置のブーストレベルやカットオフ周波
数を自動的に補正し、装置の信頼性を向上すると共に、
将来にわたって記録媒体の互換性を確保することを主な
目的とする。
明の構成は、 1)記録媒体にディジタル記録された変調信号をアナロ
グ波形として読み出し、前記アナログ波形の特定周波数
を増幅するブースタを備えた情報記憶装置において、ブ
ースト後の前記アナログ波形の振幅を検出する振幅検出
手段と、振幅検出のタイミングを与えるサンプルタイミ
ング信号発生手段とを兼ね備え、前記振幅検出手段の出
力信号を元に前記ブースタのブーストレベルを自動調整
するよう構成したことを特徴とする。
体のフォーマット上で配置される最高周波数の繰り返し
パターンと、ランダム記録パターンの振幅をサンプリン
グし、比較することでブーストレベルの制御を行うよう
構成したことを特徴とする。
信号をアナログ波形として読み出し、前記アナログ波形
の特定周波数を増幅するブースタを備えた情報記憶装置
において、ブーストレベルの異常検出手段を備え、異常
が検出された時のみブーストレベルの設定変更を行うよ
う構成したことを特徴とする。
シンクロナイザの位相同期回路が非同期の場合にブース
トレベルの異常と判断するよう構成したことを特徴とす
る。
訂正数が決められた一定レベルを越えた場合、もしくは
エラー訂正不可能なフラグが立った場合に、ブーストレ
ベルの異常と判断するよう構成したことを特徴とする。
信号をアナログ波形として読み出し、前記アナログ波形
の高周波ノイズを除去するフィルタを備えた情報記憶装
置において、再生信号の周波数検出手段を備え、前記周
波数検出手段の出力信号を元に前記フィルタのカットオ
フ周波数を自動調整するよう構成したことを特徴とす
る。
周波数特性を持ったフィルタと、当該フィルタの出力信
号振幅を検出する振幅検出手段により周波数検出手段を
構成したことを特徴とする。
シンクロナイザの位相同期回路における電圧制御発振器
の発振周波数を用いて周波数検出するよう構成したこと
を特徴とする。
信号をアナログ波形として読み出し、前記アナログ波形
の高周波ノイズを除去するフィルタを備えた情報記憶装
置において、ユーザ情報記録エリアには現れない特異な
記録パターンを検出するパターン検出手段を備え、前記
パターン検出手段で得られた検出信号の時間間隔、もし
くは単位時間内における検出信号の検出個数によって前
記フィルタのカットオフ周波数を自動調整するよう構成
したことを特徴とする。
て入力され、前記アナログ波形の特定周波数を増幅する
ブースタと、前記ブースタの出力の高周波ノイズを除去
するフィルタを備えた情報処理装置において、ブースト
後の前記アナログ波形の振幅を検出する振幅検出手段
と、振幅検出のタイミングを与えるサンプルタイミング
信号発生手段と、前記アナログ波形から検出したディジ
タルデータと等価信号として捉えられる再生信号の周波
数検出手段とを兼ね備え、前記振幅検出手段の検出結果
を元に前記ブースタのブーストレベルを自動調整し、か
つ、前記周波数検出手段の検出結果を元に前記フィルタ
のカットオフ周波数を自動調整することを特徴とする。 11)記録媒体にディジタル記録された変調信号をアナ
ログ波形として読み出し、前記アナログ波形の特定周波
数を増幅するブースタと、前記ブースタの出力の高周波
ノイズを除去するフィルタを備えた情報記憶装置におい
て、ブースト後の前記アナログ波形の振幅を検出する振
幅検出手段と、振幅検出のタイミングを与えるサンプル
タイミング信号発生手段と、前記アナログ波形から検出
した記録データと等価信号として捉えられる再生信号の
周波数検出手段とを兼ね備え、前記振幅検出手段の出検
出結果を元に前記ブースタのブーストレベルを自動調整
し、かつ、前記周波数検出手段の検出結果を元に前記フ
ィルタのカットオフ周波数を自動調整することを特徴と
する。
調信号をアナログ波形として読み出し、前記アナログ波
形の特定周波数を増幅するブースタと、前記ブースタの
出力の高周波ノイズを除去するフィルタを備えた情報記
憶装置において、ブースト後の前記アナログ波形の振幅
を検出する振幅検出手段と、振幅検出のタイミングを与
えるサンプルタイミング信号発生手段と、前記記録媒体
上に物理的に配置されたユーザ情報記録エリアには現れ
ない特異な記録パターンを検出するパターン検出手段と
を兼ね備え、前記振幅検出手段の検出結果を元に前記ブ
ースタのブーストレベルを自動調整し、かつ、前記パタ
ーン検出手段にて得られた特異な記録パターンの検出周
期、もしくは単位時間内に検出される特異な記録パター
ンの検出個数によって前記フィルタのカットオフ周波数
を自動調整することを特徴とする。
明する。図1は、本発明を磁気記憶装置に適用した際の
再生回路のブロック図、図2は再生波形の説明図であ
る。まず、記録情報と再生ヘッド出力との関係について
述べる。図2には、再生ヘッドとして磁気コイル型ヘッ
ドを使った場合のヘッド出力と、磁気抵抗型ヘッドを使
った場合のヘッド出力の例が示されている。この時、磁
気コイル型ヘッド出力26は記録情報24に対応する記
録状態25が微分出力として得られるので、再生回路で
はこのヘッド出力のピーク位置を検出することになる。
以下では、この磁気コイル型ヘッドを使った場合を想定
して話を進める。
をそのまま増幅し、Variable Gain Am
plifier(以下VGAと呼ぶ)へと送る。VGA
2では、ヘッドの種類やギャップ長、あるいは浮上量、
線速等の様々な要因によって変動するヘッド出力を一定
レベルに標準化して後段へ送る役割があり、このために
フィードバックループが存在する。そのフィードバック
ループは、最終段のアンプ6の出力を全波整流器10に
通し、そのピークレベルと目標とする基準レベルとをコ
ンパレータ12で比較し、図示されないコンデンサに電
流を充放電することでVGA2に電圧フィードバックす
るというものである。しかし、これは再生信号全体の振
幅を一定レベルに保つ機能であって、再生信号の特定周
波数のレベルを補正するものではない。それを実現する
のが次段のブースタ3である。
れ、再生信号の中で振幅の小さい高周波信号の振幅を、
他の信号レベルとほぼ同等のレベルまでアップする。こ
の時、そのブーストレベルは外部から与えられるブース
トコントロール電圧22によって決められる。本実施例
では、このブーストコントロール電圧22を自動制御す
る手段として、図1点線で囲まれた振幅検出手段17
と、サンプルタイミング信号発生手段11、A/Dコン
バータ14、CPU15、D/Aコンバータ16を使っ
た例を示す。
ずは仮に、ブースタ3にて全くブーストがかけられてい
ないものとしよう。この時の波形の様子を図3に示す。
ブーストされない生の信号はブースタ3、フィルタ4を
経て、最終段のアンプ6に至る。高密度記録されている
場合、この最終段のアンプ6で得られるアンプ出力18
は、最密記録領域31においてその振幅が小さくなって
いる。次にこの信号は全波整流器10により全波整流さ
れ、図3に示す全波整流波形19が得られる。一方、サ
ンプルタイミング信号発生手段11では、最密記録領域
31とランダム記録領域32とでそれぞれ全波整流波形
19のピークレベル28をサンプリングするため、サン
プルタイミング信号20を出力する。このサンプルタイ
ミング信号20は、PLLのロックのために書かれてい
るSYNC領域(一般的に最密記録の繰り返しパター
ン)と、ユーザデータ記録領域の少なくとも2ヶ所でサ
ンプリングを行う図3のような信号を出力すればよい。
あるいは、ユーザデータ記録領域にあらかじめ最密記録
領域31と同じパターンが書かれている可能性のある場
合、ユーザデータ記録領域の代わりにセクタのIDを表
すID領域でサンプリングするサンプルタイミング信号
20を出力してもよい。いずれの場合にも、情報記憶装
置の記録情報を整理する上で必要不可欠な領域であり、
これらのタイミングでゲートを開くことは容易である。
また、サンプルタイミング信号20の各サンプルタイミ
ングの間には図3に示すようなリセット信号29を入
れ、各タイミングで確実にピークレベル28が補足でき
るようにする。これらの処理は全て図1の振幅検出手段
17にて行われ、それぞれの振幅値を示すサンプリング
信号21は、次にA/Dコンバータ14へと送られ、A
/D変換される。CPU15ではA/Dコンバータ14
にてディジタル化されたデータを図示されないRAM等
に保管し、最密記録領域31とランダム記録領域32と
の振幅値を比較してブーストレベルを決定する。決定さ
れたブーストレベルは、D/Aコンバータ16を通じて
ブーストコントロール電圧22としてブースタ3にフィ
ードバックされる。これにより、振幅の小さかった最密
記録領域31の振幅がアップし、記録密度の低い他の領
域と変わりない振幅が得られる。また、図3に示すよう
にランダム記録領域32の最密記録部においても振幅は
アップするので、記録された全領域にわたって振幅の等
しい補正波形30が得られることになる。
最密記録領域の振幅が他の領域より大きかった場合、サ
ンプリングは前述した場合と全く同じ操作、タイミング
で行い、あとは得られた振幅値を比較してCPU15が
先程とは逆向きの制御を行えばよい。このようにして構
成すれば、最密記録領域の振幅が他の領域より小さかっ
た場合でも、大きかった場合でも、自動的にその差を補
正し、いかなる記録パターンにおいても振幅の等しい補
正波形を得る。この時、補正波形で目標とすべき最密記
録部の振幅値は、上述したように記録密度の低い他の領
域の振幅値と同じであってもよいし、例えばその90%
となるように定めてもよい。これらの制御はCPU15
の演算により行われるので、その設定は自由に決められ
る。また、上で述べてきた制御はSYNC領域とランダ
ム記録領域さえ含まれれば実行可能なので、セクタ単位
や、サーボ領域後の再同期パターンを利用して繰り返し
実行すれば、より精度良く自動調整が出来る。
まずそのピーク位置を検出するため、微分器5により微
分され、さらにゼロクロスコンパレータ7にてその微分
波形のゼロクロス点が検出される。一方、補正波形30
は最終段のアンプ6を経てヒステリシスコンパレータ8
にも供給され、振幅が一定レベルを越えた時のみゲート
を開くゲート信号を得る。この時、もしアンプ出力が記
録密度によって異なる振幅を持つ信号であると、ゲート
が開かなかったり、ゲートの開く期間が長すぎたりして
しまう。しかし、ここで得られるアンプ出力がこれまで
述べてきた制御で補正波形30のようになっていればそ
の心配はない。こうして得られたゼロクロス信号とゲー
ト信号を用い、DATA Qualifier Log
ic9にてノイズ除去されたピーク検出信号23が得ら
れる。
ば、例えば高密度化によってリムーバブルな磁気記憶装
置のヘッドのギャップ長が変わった際、得られる再生信
号の周波数特性も同時に変化してしまう一方で、それを
自動的に補正し、記録密度によらず常に一定レベルの再
生信号振幅を得るので、装置の互換性を保つことができ
る。また、自動的にブーストレベルをコントロールする
ので、装置の信頼性も向上する。
得られる再生ヘッドを例にとって説明してきたが、再生
ヘッドに磁気抵抗型ヘッドを用いた場合には、図2の磁
気抵抗型ヘッド出力27のように記録情報がエッジ位置
に対応する波形が得られる。この際には、ピーク位置の
検出ではなくエッジ位置の検出を行う再生回路が必要で
あるが、本発明はこの場合にももちろん適用可能で、そ
の再生回路は光記憶装置においてPWM記録された情報
の再生回路と同様であるので、実施例2以降を参照され
たい。
基づいて説明する。本実施例では、光記憶装置の中でも
PWM記録された記録媒体の再生回路について取り上げ
る。ここで、PWM記録された記録情報の再生には、従
来技術の項でも話したとおり大きく分けて2つの方法が
あるが、そのうち本発明の効果が大きいと考えられるコ
ンパレート検出方式を例にとって説明する。
用した際の再生回路のブロック図である。エッジ位置検
出はコンパレート検出方式を用い、さらに前後エッジを
独立に検出するためDual PLLを用いた再生回路
を例にとっている。以下図面に基づいて説明する。ま
ず、光記憶装置では磁気記憶装置のプリアンプの代わり
に、フォトダイオードからの電流信号を電圧信号に変換
するヘッドアンプ33が搭載される。一方でそれ以後の
再生回路はほぼ同じで、共通して持っているVGA2、
ブースタ3、フィルタ4等は全く同じ働きをする。さら
に最終段のアンプ6と微分器5も共通であるが、今回は
再生信号のエッジ位置を検出する必要があるので、最終
段のアンプ6のアンプ出力18はゼロクロスコンパレー
タ7へ入力してゼロクロス信号38を作り、微分信号は
ヒステリシスコンパレータ8に入力してゲート信号を作
るので、実施例1とは逆の働きをすることになる。これ
らの信号は、DATA Qualifier Logi
c9にてノイズの除かれたエッジ位置検出信号を得る
が、ここではゼロクロスコンパレータの立ち上がりエッ
ジ(以後前エッジと呼ぶ)と立ち下がりエッジ(以後後
エッジと呼ぶ)を別々に検出し、出力する。そしてこれ
らの前・後エッジ検出信号は別々にPLLがかけられ、
後に合成される仕組みである。前・後エッジを別々に検
出するのは、ゼロクロスコンパレータ7のコンパレート
レベルが固定値で、そのコンパレートレベルが最適値で
ない図5のような場合に、前エッジ検出信号39、後エ
ッジ検出信号40が逆向きにシフトするので、PLLの
ロックがかからないといった問題や、エラーレートが急
激に悪化するといった問題を避けるためである。このよ
うに前後エッジ独立検出方式を用いると、各ピットにお
ける一定長のエッジシフトを解消することが出来る。
ブースタ3のブーストレベルはエラーレートに直接影響
を与える。それは、ブーストレベルの制御は記録信号の
高周波成分の前後エッジ位置に影響を与えるが、低周波
成分の前後エッジ位置には影響を与えず、ピットの一定
長のエッジシフトを解消する前後エッジ独立検出方式と
は全く独立した補正だからである。同様に、ブーストレ
ベルが変化しても高周波信号の繰り返しパターンにおい
てはエッジ位置は変動しない。従って図5の記録波形の
場合、ブーストレベルの影響をうけるのは*印で示した
エッジ位置のみということになる。以後、ブーストレベ
ルの自動制御について述べる。
施例1と変わりはない。実施例1と共通の構成要素は、
サンプルタイミング信号発生手段11、サンプルホール
ド回路13、A/Dコンバータ14、CPU15、D/
Aコンバータ16である。これらの働きは前に述べた通
りであるが、注意する点を少し述べる。まず、光記憶装
置のセクタ情報は、あらかじめプリマスタリングされた
ピット情報として得られるので、サンプルタイミング信
号でサンプリングするタイミングはここを避け、ユーザ
ーが実際に記録を行った領域でなければならない。ま
た、磁気記録と違って、最密記録パターンの書かれてい
る領域は一般的にはSYNCではなくVFOと呼ばれて
いるので注意を要する。すなわちサンプリングのタイミ
ングは、ユーザーが実際に記録を行ったこのVFO領域
と、ユーザーデータ記録領域とで行なえば十分である。
後の操作は実施例1と同様であるので、説明は省略す
る。
わりにピーク検出器34、ボトム検出器35、振幅演算
回路36が加わったことである。振幅を検出するのに全
波整流器を用いないのは、図5に示すように、最密記録
された記録パターンの振幅中心値と記録密度の低い他の
記録パターンの振幅中心値が必ずしも一致しない(以後
再生信号のアシンメトリと呼ぶ)からである。これは、
記録時の熱干渉に起因するもので、光記憶装置独特の現
象である。従って、全波整流器は用いずに、最終段のア
ンプ6のアンプ出力18のピーク検出とボトム検出を別
々に行ない、これらから振幅演算回路36で再生信号の
振幅を得ることになる。あとは少なくとも2回のサンプ
リングで最密記録領域の振幅とランダム記録領域の振幅
を比較し、ブーストコントロール電圧22を制御してや
ればよい。なお、ピーク検出器34とボトム検出器35
の出力は、ゼロクロスコンパレータ7のコンパレートレ
ベルを決めるためにも利用され、これらの出力信号から
中心値演算回路37にてコンパレートレベルとなるべき
振幅中心値を求める。この際、再生信号のアシンメトリ
を考慮して上述したVFO領域にて振幅中心値を求め、
後はそのレベルをホールドする制御を行うことが好まし
い。
出信号39と後エッジ検出信号40が別々に得られ、独
立にPLLをかけられた後、合成され、エッジ検出信号
を得る。このエッジ検出信号は、Dual PLLの機
能により一定量のエッジシフトの問題が解消されている
のはもちろんのこと、ブーストの自動調整機能によって
記録パターン個別のエッジシフトも抑制することが出来
る。従って、本実施例を適用した光記憶装置は、記録信
号の周波数成分によらず再生信号のエッジ検出精度が良
くなり、装置の信頼性がアップする。また、記録密度の
異なる記録媒体を再生した時にも最適なブーストレベル
が自動的に設定されるので、記録媒体の互換性を確保す
るのにも効果がある。
は、ブーストレベルの異常を検出して、異常が検出され
た時のみブーストコントロール電圧を制御するというも
のである。以下に具体例をあげて説明する。具体例とし
ては、実施例2と同じくコンパレート検出方式を用いた
光記憶装置を例に挙げるが、ここではそのコンパレート
レベルを自動制御する再生回路を例にとる。従って、D
ual PLLは用いずに、ピットの両エッジ位置を示
すエッジ検出信号が直接求められることになる。
ある。ここで、VGA2へのフィードバックループはこ
れまでの実施例と何等変わりないのでこの図では省略し
ている。また、ヘッドからの信号はヘッドアンプ33、
VGA2、ブースタ3、フィルタ4から最終段のアンプ
6と微分器5へと至るが、これらの部分もこれまで述べ
てきた機能、経路と全く同じなので説明は省略する。ま
ずは、本実施例で初めて取り上げたオートスライスレベ
ルコントロール回路について説明する。そのために、図
7のような記録情報60において、既にブーストがかけ
られた再生波形61のスライスレベルコントロールにつ
いて考える。説明を簡略化させるため、初期のスライス
レベル52がVFO領域の振幅中心値(理想値)から上
にずれた場合を例に挙げている。この時、ゼロクロスコ
ンパレータ7から得られるゼロクロス信号38は理想的
なエッジ位置よりシフトし、エッジ検出信号41も図7
のようにシフトしたものが得られる。位相比較器43で
は、このエッジ検出信号41と基準クロック42の位相
を比較して位相差分のパルスを出力する。エッジ検出信
号41が基準クロック42に比べて位相が進んでいる時
はUP信号44、逆に遅れている時はDOWN信号45
として出力する。これらのUP信号44、DOWN信号
45は、一つは図示されないチャージプンプに送られ、
ローパスフィルタを経て電圧制御発振器(以下VCOと
呼ぶ)に制御電圧を与え、基準クロック42を発生する
いわゆるデータシンクロナイザのPLLを構成するため
に使われる。一方、両信号は変換Logic46にも送
られる。変換Logic46では、例えば図8のような
構成をとることによって入力パルスの変換を行う。この
例ではUP信号44、DOWN信号45の両方のパルス
が加算され、Charge信号47として出力される。
Discharge信号48にはパルスは出力されな
い。この際重要なのは、UP信号44、DOWN信号4
5、ゼロクロス信号38の位相関係がうまく噛み合わな
いと、パルスが消失してしまったり、本来出るべきパル
ス信号とは逆の信号にパルスが出てしまったりする可能
性があるので、図8の初段のANDゲートの入力信号に
は特に注意を払う必要がある。そして、この2つの出力
信号は次段のチャージポンプ49を駆動し、ループフィ
ルタ50によって平滑化された電圧をコンパレートレベ
ル演算器51にフィードバックしてスライスレベル52
を下げる仕組みになっている。この例の場合には、Ch
arge信号47によりチャージポンプ49がチャージ
されるので、ループフィルタ50の後でフィードバック
される電圧は上がる方向になり、従ってスライスレベル
演算器51は図9(a)に示すような演算回路にする必
要がある。一方、位相比較器43や変換Logic46
の構成によっては、初期のスライスレベルが理想値より
大きい場合でもチャージポンプ49がディスチャージさ
れることもあるので、このような場合には図9(b)の
ようなスライスレベル演算器51を用いれば良い。いず
れの場合にも、理想値よりも大きかったスライスレベル
が下がる方向に補正されて理想値に近づいていく。
い場合には、位相比較器43までは上とほぼ同様の信号
が得られるが、変換Logic46の出力が顕著に変わ
る。先程の例にならうと、図7の点線で示されるように
Charge信号47がパルスの無い信号になり、Di
scharge信号48がパルスを含んだ信号になるの
で、チャージポンプ49はディスチャージされる。従っ
て、フィルタ後にフィードバックされる電圧も逆方向に
動き、スライスレベル52は上がる方向に制御される。
以上のようにすれば、エッジ検出信号41が基準クロッ
ク42と同期する方向に自動的に制御されるので、結果
としてスライスレベル52が理想値に近づくような自動
制御が可能となる。
ってあげたが、実際には位相比較の不感帯をなくすた
め、位相が揃っている際もUP信号44、DOWN信号
45の両方で一定パルス幅のパルスを出力し、あとはそ
のパルス幅制御をするような位相比較器が使われること
が多い。このような場合にももちろん本実施例は適用可
能である。また、変換Logic46についても一例を
示しただけなので、位相比較器43の出力信号によって
は当然のことながら異なった論理回路が必要になる。し
かし、そのような場合でも変換Logic46は問題な
く構成可能であることを付け加えておく。
ブーストの異常検出については幾つかの方法が考えられ
る。例えば、図6に示すように振幅演算回路36の出力
をサンプルホールドする回路を2つ設けておき、第一の
サンプルホールド回路53ではランダム記録パターンの
振幅、第二のサンプルホールド回路54では最密記録パ
ターンの振幅をサンプリングする。そして、第一のサン
プルホールド回路53の出力は抵抗分圧によりアッテネ
ートされるので、例えば抵抗55、抵抗56、抵抗57
を1:1:8の比にすると、第一のコンパレータ58の
反転入力には、ランダム記録パターンのピークレベルの
90%の振幅が入力し、第二のコンパレータの非反転入
力にはランダム記録パターンのピークレベルの80%の
振幅が入力することになる。この時、最密記録パターン
の振幅が90%を越えた場合には、第一のコンパレータ
58の出力がハイレベルとなってCPU15に異常を知
らせ、最密記録パターンの振幅が80%を下回った場合
には、第二のコンパレータ59の出力がハイレベルとな
ってCPU15に異常を知らせる。CPU15ではコン
パレータから受け取る信号がハイレベルを示すとそれを
異常と判定し、異常検出されたビットに従ってD/Aコ
ンバータ16にデータを送り、ブ−ストコントロール電
圧22を制御する。このようにして最密記録パターンの
振幅が80%から90%に入るまでこの制御が続けられ
る。逆に、最密記録パターンの振幅が規定値(ここでは
80%から90%)に入っていれば2つのコンパレータ
の出力は共にローレベルのままなので、CPU15は何
もしなくて良い。このようにすれば、ブーストレベルの
自動調整に関してCPU15の占有率が減るので効率的
な調整が可能となる。
設定可能なので、精密な制御を必要とする際は、規定値
の範囲を小さくすることも出来るし、範囲そのものを上
下にシフトすることも出来る。例えば範囲を狭くした場
合、監視結果で異常と判定される確率が高くなるが、正
常、異常の判定結果を累積カウントし、その差が一定値
を越えたらブーストレベルの更新をするという制御など
も出来る。
の実施例を挙げる。再生回路は、これまで述べてきたコ
ンパレート検出方式でオートスライスレベルコントロー
ル回路を搭載したものを前提とする。例えば、図10に
示すようにブーストレベルが小さい場合を考えてみる。
この時、スライスレベル52が理想値であったとして
も、エッジ検出信号41は再生波形61の*印の位置に
おいて正確なエッジ位置を検出できない。この結果、C
harge信号47、Discharge48には両方
共にパルスの現われる信号が出力される。これは、最初
の2つの*印ではスライスレベルを上げるよう指示さ
れ、後の2つの*印ではスライスレベルを下げるよう指
示されていることを意味する。しかし、実際にはこれら
の信号はフィルタで平滑化されて、スライスレベル52
には何ら影響を与えない。一方で、このままの状態では
データシンクロナイザのPLLでエッジ検出信号41と
基準クロック42との位相がいつまでも一致しないた
め、PLLのロックがかからない。従って、このデータ
シンクロナイザのPLLのアンロックを検出すれば、ブ
ーストレベルの異常が検出できる。具体的な制御として
は、CPUがPLLのアンロックを検出後にD/Aコン
バータにデータを送り、ブーストコントロール電圧を制
御すればよい。ただし、この異常検出法ではブーストア
ップすればよいかブーストダウンすればよいか不明なの
で、PLLがロックするまでどちらか一方か、両方の操
作を行う必要がある。また、このPLLのアンロック検
出はDual PLLを用いた検出法や、二階微分検出
法を用いた再生回路でも適用可能である。
ーダのエラー訂正を利用する方法も考えられる。これ
は、ブーストレベルが大き過ぎたり小さ過ぎたりした場
合に、データシンクロナイザのPLLはロックするが、
再生信号のエッジの位置はシフトして検出されているの
で、その結果デコード時にエラーが発生する確率が高く
なることを利用するものである。具体的には、訂正され
る際のエラーの個数をカウントして、それがある一定レ
ベルを越えたらブーストレベルの異常と判断するとか、
訂正不能エラーが出た時に異常と判定するなどして、C
PUに異常検出信号を送り、以後はこれまで述べてきた
制御を行えばよい。
は、実施例1でも取り上げた磁気記憶装置に関するもの
を例として取り上げる。図11において、図1と共通の
機能を有するブロックには同一の符号が付いている。従
って、ヘッド出力がプリアンプ1、VGA2、ブースタ
3、フィルタ4を通り、微分器5と最終段のアンプ6に
至り増幅されるという過程は全く同じである。また、最
終段のアンプ出力18が全波整流器10を通してVGA
2にフィードバックされる点や、ゼロクロスコンパレー
タ7、ヒステリシスコンパレータ8の出力がDATA
Qualifier Logic9に入力され、ノイズ
除去されたピーク検出信号23を得る過程も全く同じで
ある。
と、その出力信号を用いてフィルタ4のカットオフ周波
数を自動制御する方法について説明する。周波数検出手
段64は、既知の周波数特性を持ったフィルタ62とフ
ィルタリング後の振幅を検出する振幅検出手段63から
なっている。既知の周波数特性を持ったフィルタ62
は、例えば図12(a)のような周波数特性を持ったフ
ィルタを用意する。このフィルタは、基準となる再生信
号の周波数帯域はもちろんのこと、その両側の周波数の
信号が入力した場合でも、後段の振幅検出手段63にお
いて振幅検出できるように周波数特性を選んだものであ
る。そしてフィルタリングされた信号は、後段の振幅検
出手段63においてその振幅が検出される。このように
構成すれば、既知の周波数特性を持ったフィルタ62に
入力する再生信号の周波数によって検出される信号振幅
が変わるので、周波数/電圧変換が可能となる。上の例
で示したフィルタの場合には、周波数が高くなるにつれ
て検出される信号振幅66は小さくなり、この値がA/
Dコンバータ14を通してCPU15へと送られる。C
PU15では受け取った振幅値の大小に応じてD/Aコ
ンバータ16を制御し、カットオフ周波数を決めるコン
トロール電圧67がフィルタ4にフィードバックされる
仕組みである。この時の目安としては、再生信号の最大
周波数の1.5倍〜2倍位の周波数をカットオフ周波数
とすることが望ましい。このことから、既知の周波数特
性を持ったフィルタ62は、図12(a)のように再生
信号の周波数帯域を中心に据えるのではなく、目標とす
る再生信号のカットオフ周波数を中心に据えた周波数特
性を持つ図12(b)のようなフィルタを用意しても良
い。この時、具体的な制御方法としては、フィルタのカ
ットオフ周波数が目標値に一致していれば振幅検出手段
63で得られる信号振幅66はVGA2の出力×ゲイ
ン:kであるはずなので、実際に得られた値がこれより
大きければカットオフ周波数を下げればよいし、実際に
得られた値がこれより小さければカットオフ周波数を上
げればよい。
じてフィルタのカットオフ周波数が自動的に設定可能な
ので、可変速再生時においても高周波ノイズが効率的に
除去され、装置の信頼性をアップさせることが出来る。
をしてきたが、別の構成も可能であることを付け加えて
おく。まず、既知の周波数特性を持つフィルタのタイプ
であるが、これは、振幅検出のための単調性が守られて
いればよいので、図12に示したようなローパスフィル
タだけでなく、ハイパスフィルタを用いることも出来
る。この場合には、フィルタ62に入力する再生信号の
周波数が高くなるにつれて検出される信号振幅66の電
圧レベルが大きくなるので、上述した制御とは逆の操作
を行えば良い。また、同一の再生回路で複数の変調信号
を扱う場合には、カットオフ周波数を複数設定しなけれ
ばならないことも有り得るが、このような場合には制御
信号65によりフィルタ62の周波数特性を変えること
等も考えられる。さらに、ここでは実施例1の磁気記憶
装置を具体例に説明をしてきたが、実施例2や3で取り
上げた光記憶装置においても適用可能なことは言うまで
もない。
3におけるディジタルデータは、これまでに述べてきた
DATA Qualifier Logicの出力信号
に相当する信号で、再生信号から“1”に該当する位置
を検出した、いわゆる記録データと等価な信号として捉
えることが出来る。一方、位相比較器68、チャージポ
ンプ69、ループフィルタ70、VCO71はデータシ
ンクロナイザのPLLのごく一般的な構成である。その
動作は、ディジタルデータとVCOからの基準クロック
77との位相差を検出してチャージポンプ69を駆動
し、フィルタリングされた電圧をVCO71に与えるこ
とによってVCO71の発振周波数を変化させるという
ものである。この時、VCO71の基準クロック77は
位相比較器68にフィードバックされているため、この
基準クロック77とディジタルデータの位相差は無くな
る方向へと制御される。これにより、データシンクロナ
イザのPLLがロックした際には、ディジタルデータは
VCO71の発振周波数の正確に定数倍となっている。
ザのPLLがロックした際のVCO71の発振周波数を
カウンタ72でカウントすることによって再生信号の周
波数を得るという方法をとる。具体的には以下に説明す
る通りである。まず、水晶76はある決められた一定の
周波数で発振している。ここで仮に水晶の発振周波数を
f[Hz]とした時、カウンタ75は水晶からのクロッ
クをカウント値がMになるまでカウントするものとす
る。カウンタ75では、カウント値がMになった際、カ
ウンタ72のカウント値をラッチすると同時に自らのカ
ウント値をリセットする。この時ラッチされたカウンタ
72におけるカウント値をNとすれば、VCO71の基
準クロック77の周波数は、ほぼ次の式で求められる。
ックの周波数)≒f×N/M[Hz] これに対し、再生信号の最大周波数は記録時の変調方式
によっても異なるが、例えばCDやDVDの場合、記録
された変調信号のRun Lengthの最小値が2に
制限されているので、チャンネルビットレートの1/3
がその最大周波数に相当する。すなわち、 (再生信号の最大周波数)=1/3×f×N/M[H
z] として求められる。続いて、再生信号の最大周波数とフ
ィルタ74のカットオフ周波数の関係であるが、例えば
フィルタ74のカットオフ周波数を再生信号の最大周波
数の1.5倍にとった場合、フィルタ74のカットオフ
周波数は、 (カットオフ周波数)=1/2×f×N/M[Hz] として表すことが出来る。ここで、水晶76の周波数:
fと、ラッチ信号を送る際のカウンタ75のカウント
値:Mは共に決められているから、ラッチ時のカウンタ
72のカウント値:Nのみによってフィルタのカットオ
フ周波数が決まることになる。
体的な数値を挙げながら説明する。まず再生信号の最大
周波数であるが、ここではCDやDVDの変調方式を想
定するものとし、仮に8[MHz]とする。一方、水晶
の発振周波数は24[MHz]とする。また、カウンタ
72及びD/Aコンバータ73のビット数を8とし、0
〜255までのカウントとD/A変換が可能であるもの
とする。水晶76のクロックはカウンタ75で127ま
でカウントされ、この時のカウンタ72のカウント値が
ラッチされる。そして、その時のカウント値がカウンタ
75と同じく127の時、フィルタのカットオフ周波数
は信号の最大周波数×1.5倍=12[MHz]となる
よう構成する。一方、ラッチ時のカウンタ72のカウン
ト値が127より小さい場合は、再生信号の周波数も想
定値より低いことを意味するので、それに応じてカット
オフ周波数を12[MHz]より低く設定する。逆にラ
ッチ時のカウンタ72のカウント値が127より大きい
場合は、再生信号の周波数が高いことを意味するので、
それに応じてカットオフ周波数を12[MHz]より高
く設定すれば良い。
73の設定値と、フィルタ74のカットオフ周波数との
関係を示すのが図14である。ここでは、D/Aコンバ
ータ73の基準値を127にとっているが、カウンタ7
5のカウント値と共にこの値をシフトさせれば、基準ク
ロック77の検出レンジを変えることも出来る。また、
カウンタ72やD/Aコンバータ73のビット数もこの
具体例に限定されるものではなく、自由に設定可能であ
る。
期したクロックから再生信号周波数を得るので、アナロ
グ信号の品質によらず正確な周波数が得られ、その結果
フィルタのカットオフ周波数も厳密な設定が可能とな
る。
5(a)において、データシンクロナイザ78からは再
生データ列84と同期クロック85が出力され、パター
ン検出手段79にて検出パターンとの比較がされる。こ
こで、検出パターンはユーザ情報記録エリアには現れな
い特異なパターンである。例えば、セクタを構成する際
に付加されるSYNCパターン等がこれに相当する。パ
ターン検出手段79では、再生データ列84と検出パタ
ーンを比較して両者が一致した時のみ一致検出パルス8
6を発生する。そして、タイマ80において2つの一致
検出パルス間の時間を測定し、結果をCPU81へ送
る。この時、記録データのフォーマットさえあらかじめ
分かっていれば、この一致検出パルス間の時間を測定す
ることで、再生信号の最大周波数を推定することが出来
る。すなわち、CPU81ではタイマ80より受け取っ
た結果から再生信号の最大周波数を得、さらに最適なカ
ットオフ周波数を設定すべくD/Aコンバータ82にデ
ータを送り、D/Aコンバータにてディジタル/アナロ
グ変換されたアナログ信号がフィルタ83にフィードバ
ックされる。
(b)に示すような構成によってフィルタ83のカット
オフ周波数を設定することも可能である。本構成によれ
ば、データシンクロナイザ78から受け取った再生デー
タ列84と検出パターンとをパターン検出手段79で比
較するまでは前述の機能と同様である。前述の構成と異
なる点は、タイマ88にて与えられた一定時間内にどれ
だけの一致検出パルス86が検出されるかを計数する計
数手段87を用いている点である。従って、今回CPU
81で得られる情報は、検出パターンの間の時間情報で
はなく、検出パターンの検出数情報となる。しかし、い
ずれの場合でも記録データのフォーマットさえ分かって
いれば、再生信号の最大周波数を容易に推定することが
出来る。すなわち、ここからは前述と同様D/Aコンバ
ータ82にデータを送り、D/Aコンバータにてディジ
タル/アナログ変換されたアナログ信号にてフィルタ8
3のカットオフ周波数を最適値に調整する。
うな利点がある。それは、上で述べてきた検出パターン
は、そもそも検出しなければならないSYNCパターン
等の信号であるので、元からあったその機能を共有して
使うことが出来る。すなわち、大きな付加回路なしに実
現することが可能であると言える。
る実施例はブースタのブーストレベルとフィルタのカッ
トオフ周波数の自動調整を組み合わせたものである。従
って、基本的にはこれまで述べてきた実施例を組み合わ
せれば両者の自動調整が可能となる。
振幅を検出する振幅検出手段と、そのタイミングを与え
るサンプルタイミング信号発生手段によりブーストレベ
ルを自動調整し、加えて再生信号の周波数検出手段を設
けることでフィルタのカットオフ周波数を自動調整する
よう構成する。この時の周波数検出手段は、実施例5に
示したフィルタ+振幅検出によるものであってもよい
し、実施例6に示したデータシンクロナイザのPLLを
用いたものであってもよい。さらに、実施例7で示した
パターン検出手段を用いてカットオフ周波数を設定する
ことも可能である。
機能を両者が共有する構成をとる例を以下で説明する。
それは、ブーストレベルの自動調整を行う際に用いるサ
ンプルタイミング信号を、フィルタのカットオフ周波数
を決めるタイミング信号としても用いるというものであ
る。
段が記録データの中の最密記録領域のサンプリングを指
示した際のサンプルタイミング信号を、実施例5におけ
る周波数検出手段を構成する振幅検出手段のサンプルタ
イミング信号としても用いるのである。このようにすれ
ば、振幅検出手段で検出される再生信号は単一周波数と
なるので、厳密な検出が可能となる。また、記録データ
の中の最密記録領域のサンプリングを指示した際のサン
プルタイミング信号は、データシンクロナイザのPLL
をロックする際のタイミング信号でもあるので、このタ
イミング信号で実施例6の周波数検出を行えば、こちら
の場合も正確な周波数検出が出来る。
カットオフ周波数の自動調整が同時に行われれば、再生
信号は常に最適状態でアナログ信号処理されることにな
るので、ノイズやジッタが少なく、信頼性の高いデータ
検出が出来る。このことは、情報記憶装置の信頼性をア
ップさせると同時に、装置間の互換性を保持するのにも
役立つ。
高密度化によって変わったとしても、記録密度によらず
常に一定レベルの再生信号振幅を得るので、装置の互換
性を保つことが出来る。これは将来、高密度記録媒体が
発売された場合にも再生互換性が確保出来ることを意味
する。また、自動的にブーストレベルをコントロール
し、データの検出に最適な再生信号を常に得ることが出
来るので、経時変化や環境温度変化にも強い装置を提供
することが出来る。
ても、再生信号のアシンメトリによらずにブーストレベ
ルの自動調整がなされるので、再生信号のエッジ検出精
度が良くなり、装置の信頼性がアップする。
があった時のみブーストレベルの更新を行うことによっ
てCPUの負荷を軽減し、効率良い設定変更を可能にす
る。
ラー訂正の訂正フラグの監視をブーストレベルの異常検
出に代用することによって、特別な付加回路無しにブー
ストレベルの自動調整を可能にする。
カットオフ周波数を自動的に設定することが出来るた
め、高域ノイズが効率的に除去され、装置の信頼性が増
す。
号周波数を得、その値によってフィルタのカットオフ周
波数を自動調整するため、より厳密な設定が可能とな
る。
して使うことにより、大きな付加回路なしにフィルタの
調整を可能にする。
タのカットオフ周波数が共に自動調整されるので、再生
信号は常に最適状態でアナログ信号処理され、信頼性の
高いデータ検出が出来る。
再生回路の概略構造を示すブロック図である。
において、タイプ別のヘッド出力波形の説明図である。
回路ブロック図各点の波形を示すタイミングチャートで
ある。
生回路の概略構造を示すブロック図である。
生回路の説明を補足するための波形図である。
生回路の概略構造を示すブロック図である。
生回路の説明を補足するための波形図である。
換Logicの詳細な回路の一例を示す回路図である。
ンパレートレベル演算器の詳細な回路の一例を示し、
(a)はループフィルタからの信号が減算されるタイ
プ、(b)はループフィルタからの信号が加算されるタ
イプの回路図である。
ブーストレベルの異常検出の説明を補足するための波形
図である。
て、再生回路の概略構造を示すブロック図である。
て、周波数検出手段に用いるフィルタの一例を示し、
(a)は再生信号帯域を基準にしたフィルタ、(b)は
目標となるカットオフ周波数を基準にしたフィルタの周
波数特性を示す図である。
て、周波数検出手段の構成を示すブロック図である。
て、D/Aコンバータとフィルタのカットオフ周波数と
の具体的な関係を示す特性図である。
て、パターン検出手段によりフィルタのカットオフ周波
数を設定する回路の一例で、(a)は一致検出パルス間
の時間をフィードバックするタイプ、(b)は一致検出
パルスの検出数をフィードバックするタイプのブロック
図である。
れた再生信号のピーク検出の過程を説明するための波形
図である。
れた再生信号のエッジ検出の過程を説明するための波形
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ディジタル情報をアナログ波形として入
力され、前記アナログ波形の特定周波数を増幅するブー
スタと、前記ブースタの出力の高周波ノイズを除去する
フィルタを備えた情報処理装置において、 ブースト後の前記アナログ波形の振幅を検出する振幅検
出手段と、振幅検出のタイミングを与えるサンプルタイ
ミング信号発生手段と、前記アナログ波形から検出した
ディジタルデータと等価信号として捉えられる再生信号
の周波数検出手段とを兼ね備え、前記振幅検出手段の検
出結果を元に前記ブースタのブーストレベルを自動調整
し、かつ、前記周波数検出手段の検出結果を元に前記フ
ィルタのカットオフ周波数を自動調整することを特徴と
する情報処理装置。 - 【請求項2】 記録媒体にディジタル記録された変調信
号をアナログ波形として読み出し、前記アナログ波形の
特定周波数を増幅するブースタと、前記ブースタの出力
の高周波ノイズを除去するフィルタを備えた情報記憶装
置において、 ブースト後の前記アナログ波形の振幅を検出する振幅検
出手段と、振幅検出のタイミングを与えるサンプルタイ
ミング信号発生手段と、前記アナログ波形から検出した
記録データと等価信号として捉えられる再生信号の周波
数検出手段とを兼ね備え、前記振幅検出手段の検出結果
を元に前記ブースタのブーストレベルを自動調整し、か
つ、前記周波数検出手段の検出結果を元に前記フィルタ
のカットオフ周波数を自動調整することを特徴とする情
報記憶装置。 - 【請求項3】 記録媒体にディジタル記録された変調信
号をアナログ波形として読み出し、前記アナログ波形の
特定周波数を増幅するブースタと、前記ブースタの出力
の高周波ノイズを除去するフィルタを備えた情報記憶装
置において、 ブースト後の前記アナログ波形の振幅を検出する振幅検
出手段と、振幅検出のタイミングを与えるサンプルタイ
ミング信号発生手段と、前記記録媒体上に物理的に配置
されたユーザ情報記録エリアには現れない特異な記録パ
ターンを検出するパターン検出手段とを兼ね備え、前記
振幅検出手段の検出結果を元に前記ブースタのブースト
レベルを自動調整し、かつ、前記パターン検出手段にて
得られた特異な記録パターンの検出周期、もしくは単位
時間内に検出される特異な記録パターンの検出個数によ
って前記フィルタのカットオフ周波数を自動調整するこ
とを特徴とする情報記憶装置。
Priority Applications (1)
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JP21033596A JP3505923B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 情報処理装置および情報記録装置 |
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