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JP3501906B2 - 電気接続装置 - Google Patents

電気接続装置

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Publication number
JP3501906B2
JP3501906B2 JP24522796A JP24522796A JP3501906B2 JP 3501906 B2 JP3501906 B2 JP 3501906B2 JP 24522796 A JP24522796 A JP 24522796A JP 24522796 A JP24522796 A JP 24522796A JP 3501906 B2 JP3501906 B2 JP 3501906B2
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JP
Japan
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unit
board
lever
units
printed circuit
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JP24522796A
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JPH1092529A (ja
Inventor
純一 小野
隆男 野崎
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP24522796A priority Critical patent/JP3501906B2/ja
Publication of JPH1092529A publication Critical patent/JPH1092529A/ja
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電装部品と電源、
あるいは電装部品同士等をワイヤーハーネスの電線を介
して相互に接続する装置において、特に、分岐導電路を
形成する配線部材と、電子部品を搭載したプリント基板
とを有し、これらを互いに接続して分岐導電路にプリン
ト基板の回路を組み込むことにより電装部品等を相互に
接続するための回路を構成するようにした電気接続装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤーハーネスの電線を介して
電装部品同士等を相互に接続する装置として、例えば、
特公昭62−9988号公報に開示されるような電気接
続装置が知られている。
【0003】この装置は、バスバー配線により分岐導電
路が形成された配線板(配線部材)と、多数の電子部品
を装着してこの配線板に接続されるプリント基板とから
構成されている。配線板には、上記分岐導電路に接続さ
れるコネクタ端子が多数設けられており、これらの端子
にワイヤーハーネスの電線の端子が接続されるようにな
っている。
【0004】一方、上記配線板において、バスバーの端
部は配線板の一箇所に集結配置されて立ち上げられてお
り、これによりプリント基板側への接触部が形成されて
いるとともに、これらの接触部にそれぞれ略水平な受入
れ口を有した中継端子が着脱自在に装着され、プリント
基板と配線板とが相互に平行立体的に装着されることに
より、プリント基板の端部に突設された端子がそれぞれ
上記受入れ口に挿入されてプリント基板が中継端子を介
して配線板に接続されている。
【0005】そして、このようにプリント基板が配線板
に接続されることにより、配線板の分岐導電路にプリン
ト基板の回路が組み込まれて、電装部品同士を相互に接
続するための回路が構成されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の装置では、プリント基板の端子数が増大する
と、中継端子へのプリント基板の挿入力が増大し、これ
により配線板とプリント基板との接続作業が困難になる
という問題がある。
【0007】特に、単一の配線板に対して複数のプリン
ト基板を接続させる構成の場合には、配線板に対して全
てのプリント基板を一体に接続すると、接続に過大な力
が要求されて作業が困難になり、一方、一枚づつプリン
ト基板を接続するのでは効率が悪く、いずれにしても製
造上好ましくない状況を招くことになる。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、分岐導電路を形成した配線部材とプリ
ント基板との接続を適切、かつ容易に行うことができる
電気接続装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気接続装
置は、プリント基板を備え、これとワイヤーハーネスの
電線とを分岐導電路を形成した配線部材を介して接続す
るものにおいて、一乃至複数の上記プリント基板をケー
ス内に固定的に支持した第1ユニットと、この第1ユニ
ットに一定位置関係で組み付けられる第2ユニットと、
両ユニットの組み付けを補助する補助手段とからなり、
上記第2ユニットは、上記分岐導電路を印刷配線により
形成した上記配線部材としてのシート状のフレキシブル
配線部材と、このフレキシブル配線部材にそれぞれ固定
されて該配線部材とワイヤーハーネスとを接続するため
のハーネス用接続部材及び上記配線部材と上記プリント
基板とを直接接続するための基板用接続部材とを備える
とともに、両ユニットが互いに組み付けられることによ
り基板用接続部材と上記プリント基板とが接続されるよ
うに基板用接続部材と上記プリント基板の相対位置が設
定され、かつこの基板用接続部材が上記第2ユニットに
対して上記プリント基板への接続方向と直交する方向に
変位可能に保持されてなり、上記補助手段は、各ユニッ
トを接近させて基板用接続部材とプリント基板の接続を
促す方向に力を付与するように構成されているものであ
る。
【0010】 この装置によれば、第1ユニットに第2
ユニットが組み付けられると、第2ユニットのフレキシ
ブル配線部材と第1ユニットのプリント基板とが基板用
接続部材を介して互いに接続されてフレキシブル配線部
材の分岐導電路にプリント基板の回路が組み込まれる。
そして、このような第1ユニットへの第2ユニットの組
み付けに際しては、補助手段により両ユニットを互いに
接近させる力が付与され、これにより基板用接続部材と
プリント基板の接続が容易に行われる。
【0011】このような構成において上記補助手段を、
いずれか一方側のユニットに揺動可能に支持されて、他
方側のユニットに係合可能に設けられるレバー部材と、
他方側ユニットへの係合状態でのレバーの揺動に伴いユ
ニット同士を相互に接近させるとともにユニット同士を
接近させる力を増幅するガイド機構とから構成するよう
にすれば(請求項2)、レバー部材の揺動操作によっ
て、ユニット同士を手早く、しかも少ない力で適切に組
み付けることが可能となる。
【0012】特に、請求項2の装置において、いずれか
一方側のユニットに揺動可能に装着されるレバー部材
と、他方側のユニットに突設されるピン部材と、両ユニ
ットを相互に組み付け方向にガイドするガイド手段とを
設け、上記レバー部材を、基端部のカム部とこのカム部
に一体に設けられるレバー本体部とを具備し、上記カム
部が支点軸を介して上記ユニットに支持されるように構
成し、上記カム部に、上記支点軸とレバー本体部との間
に位置し、始端がカム部縁に開口し、終端に向って支点
軸からの距離が漸減するカム溝を形成し、このカム溝に
介在するように上記ピン部材を形成するようにすれば
(請求項3)、好適に上記作用効果を得ることが可能と
なる。
【0013】また、請求項2又は3記載の装置におい
て、第1ユニットのケースにプリント基板を外部露出さ
せる開口部分が設けられ、第2ユニットにレバー部材が
装着される場合には、両ユニットの組み付けが完了した
状態で、ケースの開口部分を塞ぐようにレバー部材を形
成するようにすれば(請求項4)、ケースの一部として
レバー部材を共用できるため、合理的な構成とすること
が可能となる。
【0014】一方、請求項1の装置において、何れか一
方側のユニットに回転自在にボルト部材を保持する一
方、他方側のユニットにこれに対応してナット部材を固
定し、ナット部材へのボルト部材の螺着により両ユニッ
トを相互に接近させるように補助手段を構成するように
すれば(請求項5)、簡単な構成で、ユニット同士の組
み付けを容易に、かつ適切に行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0016】図1〜図3は、本発明に係る電気接続装置
の一例を概略的に示している。この図に示す電気接続装
置は、自動車に搭載されるジョイントボックス10(以
下、J/B10という)で、例えば、車両に搭載される
各種電装部品をワイヤーハーネスの電線を介してこのJ
/B10に接続することによって各電装部品を相互に接
続するように構成されている。
【0017】J/B10は、これらの図に示すように、
基板収容体12(第1ユニット)と、これに嵌合装着さ
れる接続部本体14(第2ユニット)とから構成されて
いる。
【0018】基板収容体12は、チップ部品等を搭載し
た複数のプリント基板P(以下、基板Pと略す)を上方
及び前方に開口するケース16内に収納したもので、図
示の例では、2枚の基板Pがスペーサ21,22を介し
て互いに平行に、かつ一定の間隔で保持され、それぞれ
接続部本体14への接続部分となる端縁部分をケース1
6の前方(図3では左方;すなわち接続部本体14の装
着部側)の開口部17aに臨ませた状態でケース16内
に収納されている。
【0019】また、ケース16の各側壁16aには、始
端側が前方に向かって開口し、水平に延びるガイド溝1
8が形成されるとともに、ケース側方に向かって突出す
るカムピン20(ピン部材)が上記ガイド溝18の終端
後方に形成されている。
【0020】一方、上記接続部本体14は、ワイヤーハ
ーネスの電線に対するコネクタ24と上記基板Pに対す
るコネクタ36とを有し、これらのコネクタ24,36
を支持体26に一体に保持するとともに、この支持体2
4に上記ケース16の上方の開口部17bを塞ぐケース
カバーを兼ねたレバー50を揺動可能に支持した構成と
なっている。そして、この接続部本体14が基板収容体
12に嵌合、装着されることにより、コネクタ36が上
記基板Pに接続されるようになっている。
【0021】支持体26は、上記ケース16の開口部1
7aに略対応する板状の本体27aを有しており、この
本体27aの片方側(図3では左側)にコネクタ24
を、他方側にコネクタ36をそれぞれ保持するようにな
っている。
【0022】コネクタ24は、長方形の基部28の片側
(図3では左側)に複数のソケット29を具備し、基部
28に固着された端子30を各ソケット29内にそれぞ
れ突出させた構造となっており、支持体26の幅方向両
端(図3では紙面に直交する方向両端)に形成された各
側壁27bの間に介在させられた状態で支持体26に保
持されている。詳しくは、コネクタ24の基部両端に形
成されたフック25が係止穴31を介して各側壁27b
に係止されることによりコネクタ24が支持体26に保
持されている。
【0023】一方、支持体26の他方側には略水平に延
びる仕切り壁27cが本体27aに突設され、これによ
り支持体26の他方側が仕切り壁27cを挾んで上下一
対のコネクタ保持部32a,32bに区画されるととも
に、これらの各コネクタ保持部32a,32bにそれぞ
れ上記コネクタ36が保持されている。
【0024】各コネクタ36は、それぞれ上記ケース1
6に収納された各基板Pに対応して設けられており、そ
れぞれ基板Pの端縁部に直接接続されるようになってい
る。
【0025】具体的に説明すると、ケース16の上記開
口部17aに臨む各基板Pの端縁部は、図5に示すよう
に所定幅の複数の区画片Paに分割されており、各区画
片Paの表面(上面)には印刷配線の一部が表面に露出
されてなる多数の接触部Pbが並べて形成されている。
一方、上記コネクタ36には、基板Pの上記各区画片P
aを受入れ可能とする複数の収容部38が幅方向に形成
され、これらの収容部38に上記接触部Pbに対応する
複数の端子40が並べて収納されている。各端子40
は、図6に示すように、基板Pの区画片Paを受け入れ
可能とする受入れ部42と、この受入れ部42内に突出
するばね状の接触片44とを具備した断面コ字形の雌型
端子とされている。つまり、基板収容体12と接続部本
体14とが嵌合された状態では、基板Pの各区画片Pa
が対応する収容部38に挿入されて区画片Paが端子4
0の受入れ部42内に介入されるとともに、各接触部P
bに対して接触片44が圧接され、これにより基板Pに
対してコネクタ36が接続されるようになっている。な
お、各端子40の受入れ部42の入口部分には、テーパ
面が形成され、区画片Paの受け入れが容易に行われる
ようになっている。
【0026】各コネクタ36は、図3に示すように、そ
の一端側に形成されたフランジ部37が、上記各コネク
タ保持部32a,32bに突設された係止フック34に
係合させられることにより支持体26に保持されてい
る。係止フック34は、コネクタ保持部32a,32b
の幅方向両側に一対、幅方向中央部の上下に一対設けら
れており、上記各コネクタ36はこれら4つの係止フッ
ク34により保持されている。図4に示すように、コネ
クタ36のフランジ部37と係止フック34の立上り部
34aとの間にはすき間Lが設けられており、このよう
なすき間Lが設けられることにより、上記コネクタ36
のコネクタ接続方向と直交する方向の適度の変位及び傾
倒が許容されるようになっている。
【0027】 上記接続部本体14において、コネクタ
24と各コネクタ36とは、フレキシブル配線部材46
を介して相互に接続されている。フレキシブル配線部材
46は、分岐導電路を構成する印刷配線を絶縁体で被覆
したシート状の配線部材で、図3に示すように、フレキ
シブル配線部材46の上下略中央部分がコネクタ24
に、その上下両端がそれぞれU字側に撓められた状態で
各コネクタ36に接続されるようになっている。そし
て、上述のように各コネクタ36が基板Pに接続される
と、このフレキシブル配線部材46の分岐導電路に各基
板Pの配線回路に組み込まれ、これによって各電装部品
を相互に接続するためのJ/B回路が構成されるように
なっている。
【0028】コネクタ24とフレキシブル配線部材46
との接続は、コネクタ24から突出させられた端子30
の基端部が、フレキシブル配線部材46に挿入されて印
刷配線にはんだ付けされることにより行われている。一
方、コネクタ36とフレキシブル配線部材46との接続
は、コネクタ36から突出させられた端子40の接続片
39がフレキシブル配線部材46に挿通されて印刷配線
にはんだ付けされるとともに、コネクタ36に突設され
た円柱状の固定片39がフレキシブル配線部材46に挿
通されてフレキシブル配線部材46にかしめられること
により行われている。
【0029】上記レバー50は、図2に示すように上記
ケース16の上方を塞ぐための本体部50aとその両側
に連設される先細りの側壁部50bとを有したコ字形の
部材で、前記側壁部50bの基端部(図2では下側部;
カム部)を介して上記支持体26の側壁27bに揺動可
能に装着されている。
【0030】すなわち、支持体26の各側壁27bに
は、上記ケース16の側壁16aに形成されたガイド溝
18に介在する被ガイド部47aと、この被ガイド部4
7aからさらに側方に突出する軸部47bとを一体に備
えた突起48が突設されている一方、上記レバー50の
側壁部内面(すなわち、各側壁部50bの相対向する
面)に筒状のリブ54が突設されており、これらのリブ
54がそれぞれ上記突起48の軸部47bに外嵌される
ことにより、レバー50がこの軸部47b回りに揺動可
能な状態で支持体26に装着されている。
【0031】また、レバー50の各側壁部50bにおい
て、上記リブ54より若干先端寄りの箇所には円弧状リ
ブ52が突設され、この円弧状リブ52に上記ケース1
6のカムピン20を介在させるためのカム溝53が形成
されてる。
【0032】カム溝53は、図7に示すように接続部本
体14及び基板収容体12を互いに嵌合させる方向に向
け、さらに本体部50aを鉛直に保持したレバー50の
起立姿勢で、基板収容体12に向かって開口する略水平
な始端部53aと、この始端部53aに連続してリブ5
4近傍に至る円弧状部53bとから構成されている。円
弧状部53bは、その中心線とリブ54の中心(すなわ
ち、突起48の中心)との距離Rが始端部53a側から
終端側に向かって漸減するように形成されている。
【0033】そして、このように構成され基板収容体1
2及び接続部本体14が相互に嵌合一体化されることに
よりJ/B10が構成されている。ここで、基板収容体
12及び接続部本体14の嵌合手順について図7及び図
8を用いて説明する。
【0034】基板収容体12と接続部本体14を一体化
するには、まず、図7に示すように各コネクタ36がそ
れぞれ対応する基板Pに指向するように接続部本体14
を基板収容体12に対向させるとともにレバー50を起
立姿勢に保持する。
【0035】そして、基板収容体12と接続部本体14
を互いに接近させ、接続部本体14の支持体26に形成
された突起48の被ガイド部47aをケース16のガイ
ド溝18に介在させる一方、ケース16に突設されたカ
ムピン20をレバー50のカム溝53に介在させ、さら
にカムピン20がカム溝53の始端部53a終端(同図
では左端)に至るまで両者を接近させる。
【0036】こうしてカムピン20が始端部53aの終
端に至った状態では、コネクタ36の各収容部38に基
板Pの区画片Paが突入して、接触部Pbが端子40の
受入れ部42に挿入される。この際、突起48の被ガイ
ド部47aがガイド溝18に介入されて基板収容体12
及び接続部本体14が互いに一定の位置関係で嵌合され
ることになるが、上述のように接続部本体14において
は、支持体26に対するコネクタ36の変位及び傾倒が
許容されているため、コネクタ36、あるいは基板Pの
相対的な取付け位置に誤差がある場合でも、端子40の
テーパ面に沿って基板Pが受入れ部42に導入されつつ
上記誤差を吸収し得るようにコネクタ36が変位、ある
いは傾倒され、さらにこれに応じてフレキシブル配線部
材46が撓み変形させられることにより、各部に負荷を
かけることなく基板Pが適切に端子40の受入れ部42
に導入される。
【0037】次いで、レバー50を接続部本体14側
(同図の矢印方向)に揺動させる。このようにレバー5
0を揺動させると、これに伴いカム溝53に導かれてカ
ムピン20が始端部53aから円弧状部53bに介入
し、この円弧状部53bに沿ってカムピン20が導かれ
ることにより基板収容体12及び接続部本体14が相互
に接近させられ、これに応じて基板Pが端子40の受入
れ部42に導入されることになる。この際、カム溝53
を形成するリブ54とカムピン20の接触点(つまり作
用点)は、揺動中心である軸部47b(つまり支点)の
極近傍に位置しているため、レバー50の先端部分を保
持して揺動させると、てこの作用により容易に基板Pを
端子40の受入れ部42に導入することができる。
【0038】そして、カム溝53の終端にカムピン20
が至るまでレバー50を揺動させると(図8)、基板P
とコネクタ36とが完全に接続されるとともに、ケース
16の上方の開口部17bがレバー50に覆われ、これ
によりケース16の前方の開口部17aからコネクタ2
4を突出させた状態で基板収容体12と接続部本体14
とが一体化される。なお、ケース16の上方の開口部1
7bがレバー50に塞がれた図8の状態では、レバー5
0の本体部50a先端に形成された傾斜部分が、ケース
16の側壁16a後方上部に形成された切欠き部分16
bに係合し、これにより基板収容体12と接続部本体1
4とが一体化した状態に保持されるようになっている。
【0039】このように上記J/B10によれば、基板
収容体12と接続部本体14との嵌合の際には、レバー
50を揺動させて基板収容体12と接続部本体14とを
てこの作用により相互に接近させるようにしているの
で、コネクタ36と基板Pとの接続を極めて容易に行う
ことができる。そのため、多数の基板Pを基板収容体1
2に設ける必要がある場合でも、各基板Pと各コネクタ
36を容易、かつ適切に接続することができ、従って、
J/B10の製造工程においては、基板収容体12と接
続部本体14とを手早く、しかも少ない力で適切に組み
付けることができ、これにより生産性を著しく向上させ
ることができる。
【0040】また、基板Pを交換する必要がある場合等
には、組み付け時と反対の方向にカバー50を揺動させ
れば、きわめて容易に基板収容体12と接続部本体14
を分離することができるので、メンテナンスの面におい
ても上記J/B10は極めて有利である。
【0041】ところで、上記実施形態で説明したJ/B
10は、本発明に係る電気接続装置の一例であって、そ
の具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜
変更可能である。
【0042】例えば、上記J/B10では、レバー50
を揺動させて基板収容体12と接続部本体14とを嵌合
させるとともに、嵌合後は、ケース16の開口部17b
をレバー50で覆うようにしている、つまり、レバー5
0をケースカバーとして兼用するように構成されている
が、例えば、このようにケースカバーを兼ねた構成とす
る必要は必ずしもなく独立したレバー部材を設けるよう
にしてもよい。
【0043】例えば、図9(a)はそのようなJ/Bの
一例を示している。この図に示すJ/B11では、基板
収容体12のケース16に前方への開口部17aのみが
形成されている。一方、接続部本体14のレバー60
は、上記円弧状リブ52及びリブ54を基端部(同図で
は下端部)に具備した一対の側板62と、この側板62
の先端同士を連結する操作部64とを有した構成となっ
ており、リブ54を介して接続部本体14の支持体26
に揺動自在に装着されている。このようなJ/B11に
おいても、接続部本体14と基板収容体12を嵌合させ
る際には、レバー60を揺動させることにより両者を容
易に嵌合させることができ、両者が嵌合された後は、レ
バー60の操作部64が、ケース16の後方上部に形成
された傾斜部に係合し、これにより基板収容体12と接
続部本体14とが一体化した状態に保持される(図9
(b))。従って、このようにレバーを独立に設けるこ
ともできる。但し、図1に示したJ/B10のようにレ
バー50がケースカバーとしての機能を果たすように構
成すれば、構成が合理化されて部品点数を削減すること
ができるという利点がある。
【0044】また、図1及び図9に示したJ/B10,
11では、いずれも接続部本体14側にレバー50,6
0が設けられているが、勿論基板収容体12側にレバー
を設けるようにしても構わない。
【0045】さらに、上記J/B10,11のようにレ
バー50,60の揺動に応じたてこの作用で基板収容体
12と接続部本体14とを互いに嵌合させる構成以外
に、基板収容体12と接続部本体14とをねじ螺合によ
り相互に引込み固着する構成を採用することもできる。
図10(a)はそのようなJ/Bの構成を示している。
【0046】この図に示すJ/B11′では、上記J/
B10,11のようにレバー50等が設けられる代わり
に、接続部本体14の支持体26にボルト60が回転自
在に保持される一方、基板収容体12にこれに対応する
ナット70が固着されている。そして、基板収容体12
と接続部本体14の嵌合の際には、上記ボルト60がナ
ット70に螺合させられることにより、両者が互いに引
込まれながら嵌合させられるように構成されている(図
10(b))。このようなJ/B11′の構成によって
も、ボルト60を回転せるだけの簡単な操作で、基板収
容体12と接続部本体14とを容易に嵌合させることが
できる。特に、このJ/B11′の場合には、上記J/
B10,11に比べて構成が簡単であるという利点があ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気接続
装置は、一乃至複数のプリント基板をケース内に固定的
に支持した第1ユニットと、この第1ユニットに一定位
置関係で組み付けられる第2ユニットと、両ユニットの
組み付けを補助する補助手段とから電気接続装置を構成
し、第2ユニットにフレキシブル配線部材、ハーネス用
接続部材及び基板用接続部材を設け、両ユニットを互い
に組み付けると基板用接続部材とプリント基板とが接続
されてフレキシブル配線部材の分岐導電路にプリント基
板の回路が組み込まれるようにするとともに、この際、
補助手段により基板用接続部材とプリント基板の接続を
促す方向に力を付与するようにしたので、多数のプリン
ト基板を設ける必要がある場合でも、各プリント基板と
各基板用接続部材とを容易、かつ適切に接続することが
できる。従って、電気接続装置の製造においては、ユニ
ット同士を手早く、しかも適切に組み付けることがで
き、これにより生産性を著しく向上させることができ
る。
【0048】とくに上記補助手段を、いずれか一方側の
ユニットに揺動可能に支持されて、他方側のユニットに
係合可能に設けられるレバー部材と、他方側ユニットへ
の係合状態でのレバーの揺動に伴いユニット同士を相互
に接近させるとともにユニット同士を接近させる力を増
幅するガイド機構とから構成するようにすれば、レバー
部材の揺動操作によって、ユニット同士を手早く、しか
も少ない力で適切に組み付けることができる。この場
合、第1ユニットのケースにプリント基板を外部露出さ
せる開口部分が設けられ、第2ユニットにレバー部材が
装着される場合には、両ユニットの組み付けが完了した
状態で、ケースの開口部分を塞ぐようにレバー部材を形
成するようにすれば、構成を合理化して部品点数の削減
を図ることができる。
【0049】一方、何れか一方側のユニットに回転自在
にボルト部材を保持する一方、他方側のユニットにこれ
に対応してナット部材を固定し、ナット部材へのボルト
部材の螺着により両ユニットを相互に接近させるように
上記補助手段を構成すれば、簡単な構成で、ユニット同
士の組み付けを容易、かつ適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジョイントボックスを示す分解斜
視図である。
【図2】図1において接続部本体からレバーを分離させ
た状態を示す図である。
【図3】上記ジョイントボックスを示す断面図(レバー
を除いた状態)である。
【図4】上記ジョイントボックスの接続部本体の構造を
示す要部断面拡大図である。
【図5】プリント基板の端縁部の構成とプリント基板に
接続される接続部本体のコネクタの構成を示す斜視図で
ある。
【図6】接続部本体のコネクタとプリント基板との接続
状態を示す断面図である。
【図7】基板収容体と接続部本体との組み付け手順を説
明する側面図(組み付け前の状態)である。
【図8】基板収容体と接続部本体との組み付け手順を説
明する側面図(組み付け完了後の状態)である。
【図9】本発明に係るジョイントボックスの他の例を示
す図で、(a)は基板収容体と接続部本体との組み付け
前の状態を示す側面図、(b)は基板収容体と接続部本
体との組み付け完了後の状態を示す側面図である。
【図10】本発明に係るジョイントボックスの他の例を
示す図で、(a)は基板収容体と接続部本体との組み付
け前の状態を示す側面図、(b)は基板収容体と接続部
本体との組み付け完了後の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ジョイントボックス 12 基板収容体 14 接続部本体 16 ケース 16a 側壁 17a,17b 開口部 18 ガイド溝 20 カムピン 24,36 コネクタ 26 支持体 46 フレキシブル配線部材 47a 被ガイド部 47b 軸部 48 突起 50 レバー 50a 本体部 50b 側壁部 52 円弧状リブ 53 カム溝 P プリント基板
フロントページの続き (72)発明者 野崎 隆男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−75272(JP,A) 特開 平2−17818(JP,A) 実開 昭53−148197(JP,U) 実開 平1−120725(JP,U) 実開 平5−62128(JP,U) 特表 平7−502856(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 23/68 301 H01R 13/629 H01R 31/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板を備え、これとワイヤーハ
    ーネスの電線とを分岐導電路を形成した配線部材を介し
    て接続するものにおいて、一乃至複数の上記プリント基
    板をケース内に固定的に支持した第1ユニットと、この
    第1ユニットに一定位置関係で組み付けられる第2ユニ
    ットと、両ユニットの組み付けを補助する補助手段とか
    らなり、上記第2ユニットは、上記分岐導電路を印刷配
    線により形成した上記配線部材としてのシート状のフレ
    キシブル配線部材と、このフレキシブル配線部材にそれ
    ぞれ固定されて該配線部材とワイヤーハーネスとを接続
    するためのハーネス用接続部材及び上記配線部材と上記
    プリント基板とを直接接続するための基板用接続部材と
    備えるとともに、両ユニットが互いに組み付けられる
    ことにより基板用接続部材と上記プリント基板とが接続
    されるように基板用接続部材と上記プリント基板の相対
    位置が設定され、かつこの基板用接続部材が上記第2ユ
    ニットに対して上記プリント基板への接続方向と直交す
    る方向に変位可能に保持されてなり、上記補助手段は、
    各ユニットを接近させて基板用接続部材とプリント基板
    の接続を促す方向に力を付与するように構成されている
    ことを特徴とする電気接続装置。
  2. 【請求項2】 上記補助手段は、いずれか一方側のユニ
    ットに揺動可能に支持されて、他方側のユニットに係合
    可能に設けられるレバー部材と、他方側ユニットへの係
    合状態でのレバーの揺動に伴いユニット同士を相互に接
    近させるとともにユニット同士を接近させる力を増幅す
    るガイド機構とから構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の電気接続装置。
  3. 【請求項3】 上記補助手段は、いずれか一方側のユニ
    ットに揺動可能に装着されるレバー部材と、他方側のユ
    ニットに突設されるピン部材と、両ユニットを相互に組
    み付け方向にガイドするガイド手段とからなり、上記レ
    バー部材は、基端部のカム部とこのカム部に一体に設け
    られるレバー本体部とを具備し、上記カム部が支点軸を
    介して上記ユニットに支持されるものであって、上記カ
    ム部には、上記支点軸とレバー本体部との間に位置する
    とともに、始端がカム部縁に開口し、終端に向って上記
    支点軸からの距離が漸減するカム溝が形成され、上記ピ
    ン部材は、このカム溝に介在するように形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の電気接続装置。
  4. 【請求項4】 第1ユニットの上記ケースにプリント基
    板を外部露出させる開口部分が設けられるとともに、上
    記第2ユニットに上記レバー部材が装着されるものであ
    って、上記レバー部材は、両ユニットの組み付けが完了
    した状態で、上記ケースの開口部分を塞ぐように形成さ
    れていることを特徴とする請求項2又は3記載の電気接
    続装置。
  5. 【請求項5】 上記補助手段は、何れか一方側のユニッ
    トに回転自在に保持されるボルト部材と、これに対応し
    て他方側のユニットに固定されるナット部材とからな
    り、上記ナット部材へのボルト部材の螺着により両ユニ
    ットを相互に接近させるように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の電気接続装置。
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