JP3499465B2 - 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造 - Google Patents
頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造Info
- Publication number
- JP3499465B2 JP3499465B2 JP19166299A JP19166299A JP3499465B2 JP 3499465 B2 JP3499465 B2 JP 3499465B2 JP 19166299 A JP19166299 A JP 19166299A JP 19166299 A JP19166299 A JP 19166299A JP 3499465 B2 JP3499465 B2 JP 3499465B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- pillar garnish
- clip
- vehicle
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 235000021189 garnishes Nutrition 0.000 title claims description 82
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 20
- 239000000463 material Substances 0.000 description 15
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 9
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 9
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 7
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 3
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 2
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 2
- 239000007779 soft material Substances 0.000 description 2
- 229920002397 thermoplastic olefin Polymers 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 150000001336 alkenes Chemical class 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 1
- JRZJOMJEPLMPRA-UHFFFAOYSA-N olefin Natural products CCCCCCCC=C JRZJOMJEPLMPRA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Description
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造に係
り、特にルーフサイドレール及びピラーに沿ってカーテ
ン状に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護エアバ
ッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
に関する。
る前席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上させるべ
く、フロントピラー部からルーフサイドレール部に跨が
って折り畳み状態で格納されたエアバッグ袋体を、サイ
ドウインドガラスに沿ってカーテン状に膨張させる頭部
保護エアバッグ装置が既に提案されている。以下、この
種の頭部保護エアバッグ装置を開示したWO 96/2
6087号公報に示される構成について説明する。
ッグ装置100は、フロントピラー部102からルーフ
サイドレール部104に跨がって配設された長尺状のダ
クト106と、このダクト106内に折り畳み状態で格
納されると共に前端固定点108及び後端固定点110
にて車体側に固定されたエアバッグ袋体112と、ホー
ス114を介してダクト106の後端部と接続されると
共に車体側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出する
インフレータ116と、一端部が車体側に固定されると
共に他端部がエアバッグ袋体112の後端部に固定され
た帯状のストラップ118と、を主要構成要素として構
成されている。さらに、エアバッグ袋体112は、各々
略円筒状に形成されかつ略車両上下方向を長手方向とし
て配置された複数のセル120を連接させることにより
構成されている。
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体112の各セル120内へ流入される。その結果、各
セル120が略車両上下方向を長手方向として略円筒状
に膨張し、これによりエアバッグ袋体112がウインド
ガラス122に沿ってカーテン状に膨張される。
載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造において
は、例えばフロントピラーガーニッシュの上下両端部の
一方をボルト等にてフロントピラーインナパネルに締結
固定すると共に、前記ボルト等を隠しキャップで覆う一
方、上下両端部の他方においてはフロントピラーガーニ
ッシュに一体的に設けた金属ピンの頭部をフロントピラ
ーインナパネルに形成した鍵状係合穴に係合させること
により、エアバッグ袋体展開時にフロントピラーガーニ
ッシュがく字状に変形してエアバッグ袋体の展開スペー
スを確保すると共に、フロントピラーガーニッシュの外
れを防止するようになっている。
な頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガー
ニッシュ取付構造では、金属ピンの頭部をフロントピラ
ーインナパネルに形成した鍵状係合穴に係合させため、
ピラーガーニッシュ本体における金属ピンの軸方向の位
置決めができない。即ち、車両走行時にピラーガーニッ
シュ本体がピラーインナパネルに対して浮き方向へ振動
するため、この振動による異音を抑える対策が必要であ
った。また、この様な頭部保護エアバッグ装置搭載車両
におけるピラーガーニッシュ取付構造では、エアバッグ
袋体展開時にフロントピラーガーニッシュをく字状に変
形させてエアバッグ袋体の展開スペースを確保している
が、天井材に対しては効果が無く改善の余地があった。
ッシュ及び天井材におけるエアバッグ袋体の展開スペー
スを拡大しエアバッグ袋体の展開性能を向上できると共
に、ピラーガーニッシュの振動を抑制できる頭部保護エ
アバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付
構造を得ることが目的である。
は、ルーフサイドレール及びピラーに沿ってカーテン状
に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護エアバッグ
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造にお
いて、先端に頭部を有しピラーガーニッシュに一体的に
設けられたピンと、前記ピンの頭部が挿通可能な大径穴
部と前記ピンの頭部が係合可能な小径穴部からなりピラ
ーインナパネルの上部に形成された鍵穴状係合穴と、前
記ピンに前記ピンの軸直角方向から嵌合され前記ピンと
同軸的に配置される別体のクリップと、を備え、前記ク
リップは、前記ピン嵌合用のV溝と、前記取付穴周縁の
車室内側面に当接する車室内側弾性片と、前記取付穴周
縁の車室外側面に当接する車室外側弾性片と、を備え、
前記ピラーガーニッシュに車室内方への所定値以上の荷
重が作用したときに前記ピラーガーニッシュの同方向の
移動に伴って前記クリップの車室外側弾性片が変形して
前記取付穴周縁との当接関係が解除され、前記ピンの頭
部が前記取付穴周縁に係合することを特徴とする。
車室内側弾性片と車室外側弾性片とでピラーインナパネ
ルの取付穴周縁を狭持しているため、ピラーガーニッシ
ュにおけるピンの軸方向の位置決めができる。即ち、ピ
ラーガーニッシュがピラーインナパネルに対して浮き方
向へ振動するのを抑制することができるため、振動によ
る異音を抑えることができる。また、乗員頭部がピラー
ガーニッシュに当接し、ピラーガーニッシュに車室外方
への所定値以上の荷重が作用した場合には、クリップの
車室内側弾性片が変形してピンと共にピラーガーニッシ
ュが車室外方に移動するため、乗員頭部への衝撃を緩和
することができる。
ガーニッシュに車室内方へ所定値以上の荷重が作用する
ため、クリップの車室外側弾性片が変形してピラーの取
付穴周縁との係合関係が解除され、ピラーガーニッシュ
が同方向に移動する。この結果、エアバッグ袋体の展開
スペースが拡大すると同時に、ピラーガーニッシュの上
端部と天井材との見切り部に隙間が発生して天井材が展
開し易くなり、エアバッグ袋体の展開性能を向上するこ
とができる。しかも、ピン頭部がピラーインナパネルの
取付穴周縁と係合することにより、ピラーガーニッシュ
の脱落を防止できる。また、クリップを別体にしたの
で、クリップが破損した場合は、クリップのみを交換す
れば良く経済的である。
頭部保護エアバッグ装置搭載車両において、前記クリッ
プのV溝と対向する部位に、薄肉化されたインテグラル
ヒンジが形成されていることを特徴とする。
ンにピンの軸直角方向からクリップを嵌合し、ピンと同
軸的にクリップを配置する場合には、クリップのV溝に
ピンを挿入する際に、クリップのV溝と対向する部位に
形成されたインテグラルヒンジにより、クリップのV溝
を容易に拡径することができる。この結果、ピンへのク
リップの組付けが容易である。また、クリップのピンか
らの取り外しも容易である。
頭部保護エアバッグ装置搭載車両において、前記クリッ
プのV溝と対向する部位に、ピラーガーニッシュのボス
端面に設けられた位置決め突起と係合可能な位置決め溝
が形成されていることを特徴とする。
ンにピンの軸直角方向からクリップを嵌合し、ピンと同
軸的にクリップを配置する場合には、ピンにクリップを
嵌合すると同時に、クリップのV溝と対向する部位に形
成された位置決め溝が、ピラーガーニッシュのボス端面
に設けられた位置決め突起と係合する。この結果、クリ
ップをピラーガーニッシュの所定位置に正確に組付ける
ことができる。
搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の一実施
形態を図1〜図6に従って説明する。
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ(図示省略)と、作動することによりガスを噴出す
る円柱状のインフレータ14と、エアバッグ袋体16
と、を主要構成要素として構成されている。センサは、
例えば、Bピラー(センタピラー)の下端部付近に配設
されており、所定値以上の側突荷重が車体側部に作用し
た場合に側突状態を検出するようになっている。また、
インフレータ14はピラーインナパネルとしてのクォー
タインナパネル18にブラケット20を介して固定され
ており、前述したセンサと接続されている。従って、セ
ンサが側突状態を検出すると、インフレータ14が作動
するようになっている。
ラーガーニッシュ38の上端部38Aと、天井材として
のルーフヘッドライニング32の車幅方向外側部32A
との見切り線39より上方に配置されており、エアバッ
グ袋体16の本体部16Aの後端上部からは後方斜め下
方へ向けてガス導入路22が延設されている。このガス
導入路22はインフレータ14に連結されており、イン
フレータ14から噴出されたガスが、ガス導入路22を
介してエアバッグ袋体16の本体部16A内に流れ込む
ようになっている。
の本体部16Aはルーフサイドレールインナパネル24
に沿って配置されている。また、エアバッグ袋体16の
上端縁部には、前後方向に所定の間隔で取付部26が突
出成形されており、エアバッグ袋体16は、これらの取
付部26において、ボルト等の固定部材28によりルー
フサイドレールインナパネル24に固定されている。
ング32の車幅方向外側部32Aの先端部32Bは、C
ピラーガーニッシュ38の上端部38Aの車室外側部に
係合しており、エアバッグ袋体16が展開する場合に
は、エアバッグ袋体16が車室内方へ向かって膨張展開
するため、エアバッグ袋体16の膨張圧によって、ルー
フヘッドライニング32の先端部32BとCピラーガー
ニッシュ38の上端部38Aとの係合が解除され、ルー
フヘッドライニング32の車幅方向外側部32Aが車室
内側へ展開し、その隙間からエアバッグ袋体16が車室
内側へ膨張展開するようになっている。
ル18の前後方向中央部には、エアバッグ袋体16のガ
ス導入路22が配設されており、クォータインナパネル
18の上方には、前後方向に所定の間隔を開けてCピラ
ーガーニッシュ38の上部を固定するための前後一対の
係合穴40、42が穿設されている。なお、係合穴4
0、42は大径穴部40A、42Aと、大径穴部40
A、42Aの車両後方側に連続して形成された小径穴部
40B、42Bとからなっている。また、Cピラーガー
ニッシュ38は係合穴40、42以外の複数の部位にお
いてクォータインナパネル18に固定されている。
ュ38の基材38Bの車室内側は表皮38Cによって覆
われており、Cピラーガーニッシュ38の基材38Bの
上端前部には、先端に円盤状の頭部44Aを有する金属
製のピン44の根元部44Bがインサート成形されてい
る。なお、ピン44の根元部44Bをインサートすると
Cピラーガーニッシュ38のボス部38Dが肉厚とな
り、ボス部38Dに対応するCピラーガーニッシュ38
の基材38Bの表面にヒケが生じるため、根元部44B
には、予めボス部38Dの一部を構成する樹脂コーティ
ング部46が形成されている。
46は略円柱状とされており、ボス端面としての端面4
6Aには直径方向に沿った位置決め突起としてのリブ4
6Bが立設されている。また、外周部にはリング溝48
が形成されており、このリング溝48内にCピラーガー
ニッシュ38の基材38Bの一部が流れ込むようになっ
ている。なお、樹脂コーティング部46は、Cピラーガ
ーニッシュ38の基材38Bと同質材とすることが好ま
しいが、エアバッグ袋体展開時の衝撃吸収及び破損防止
のため、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TP
O)等の軟質材としても良い。
は別体の樹脂製のクリップ50が同軸的に配置されてい
る。
溝52が形成されており、クリップ50の断面形状はC
字状となっている。また、クリップ50における本体部
50Aの下端部にはフランジ50Bが形成されている。
52と対向する本体部50Aの内周部には薄肉化された
インテグラルヒンジ54が形成されている。従って、ク
リップ50はインテグラルヒンジ54によって、V溝5
2が広がる方向へ弾性変形するようになっており、クリ
ップ50をピン44にその軸直角方向(図4の矢印A方
向)から容易に組付け可能となっていると共に、取り外
しも容易となっている。また、クリップ50のV溝52
と対向するフランジ50Bの部位には、半径方向に沿っ
た位置決め溝56が形成されており、この位置決め溝5
6とV溝52とに、図4に示される樹脂コーティング部
46のリブ46Bが嵌合することで、クリップ50をピ
ン44と同軸的に所定位置に正確に組付けることができ
るようになっている。
クォータインナパネル18に形成された取付穴40の小
径穴部40B周縁の車室内側面18Aに当接する車室内
側弾性片50Cと、取付穴40の小径穴部40B周縁の
車室外側面18Bに当接する車室外側弾性片50Dとを
備えている。
内側弾性片50Cはフランジ50Bに対向して円弧状に
形成されており、車室外側弾性片50Dは位置決め溝5
6と直交する方向に一対形成されている。従って、通常
の使用状態では、クリップ50の車室内側弾性片50C
と車室外側弾性片50Dとでクォータインナパネル18
における取付穴40の周縁を狭持しているため、Cピラ
ーガーニッシュ38における金属ピン44の軸方向の位
置決めができる。即ち、Cピラーガーニッシュ38の上
部がクォータインナパネル18に対して浮き方向へ振動
するのを抑制することができるようになっている。更
に、エアバッグ袋体非展開時に、乗員頭部がCピラーガ
ーニッシュ38の上部に当接し、Cピラーガーニッシュ
38の上部に車室外方(図1の矢印B方向)への所定値
以上の荷重が作用した場合には、クリップ50の車室内
側弾性片50Cが変形してピン44と共にCピラーガー
ニッシュ38の上部が車室外方に移動可能となってい
る。一方、エアバッグ袋体展開時に、Cピラーガーニッ
シュ38に車室内方(図1の矢印C方向)への所定値以
上の荷重が作用した場合には、Cピラーガーニッシュ3
8の同方向(図1の矢印C方向)への移動に伴って、ク
リップ50の車室外側弾性片50Dが変形して取付穴4
0周縁との当接関係が解除されるようになっている。
部40Aは図4に示されるピン44の頭部44Aが挿通
可能な大きさに設定されており、小径穴部40Bは図4
に示されるピン44の頭部44Aが係合可能な大きさに
設定されている。従って、組付け時、係合穴40の大径
穴部40Aにピン44の頭部44Aを通過させ、その
後、ピン44(Cピラーガーニッシュ38の上部)を小
径穴部40B側に移動させるようになっている。また、
エアバッグ袋体展開時におけるCピラーガーニッシュ3
8のダメージを少なくするため、図2に示される如く、
ピン44の頭部44Aが取付穴42の小径穴部42Bの
周縁に係合するまでのストロークL1は、エアバッグ袋
体16のガス導入路22の展開によるCピラーガーニッ
シュ38の移動距離L3−L2より大きく(L1>L3
−L2)設定されている。
ュ38の基材38Bの上端後部には上端前部と同様にピ
ン44がインサート成形されており、ピン44の根元部
44Bには樹脂コーティング部46が形成されている。
40と同様に大径穴部42Aと、大径穴部42Aの車両
後方側に形成された小径穴部42Bとからなっている。
係合穴42の大径穴部42Aは図2に示されるピン44
の頭部44Aが挿通可能な大きさに設定されており、小
径穴部42Bは図2に示されるピン44の頭部44Aが
係合可能な大きさに設定されている。
て、クリップ50の車室内側弾性片50Cと車室外側弾
性片50Dとでクォータインナパネル18に形成された
取付穴40、42の小径穴部40B、42Bの周縁を狭
持しているため、Cピラーガーニッシュ38における金
属ピン44の軸方向の位置決めができる。即ち、Cピラ
ーガーニッシュ38の上部がクォータインナパネル18
に対して浮き方向へ振動するのを抑制することができる
ため、振動による異音を抑えることができる。また、エ
アバッグ袋体非展開時に、乗員頭部がCピラーガーニッ
シュ38の上部に当接し、Cピラーガーニッシュ38の
上部に車室外方(図1の矢印B方向)への所定値以上の
荷重が作用した場合には、クリップ50の車室内側弾性
片50Cが変形してピン44と共にCピラーガーニッシ
ュ38の上部が車室外方に移動するため、乗員頭部への
衝撃を緩和することができる。
以上の側突荷重が作用すると、側面衝突されたことがセ
ンサによって検出される。このため、インフレータ14
が作動して、所定量のガスが噴出される。これにより、
エアバッグ袋体16が膨張し始め、膨張したエアバッグ
袋体16によって、ルーフヘッドライニング32の先端
部32BとCピラーガーニッシュ38の上端部38Aと
の係合が解除され、ルーフヘッドライニング32の車幅
方向外側部32Aが車室内側へ展開し、その隙間からエ
アバッグ袋体16が車室内側のルーフサイドレールの下
方に車両後方側から車両前方側へ向かってカーテン状に
膨出する。この時、図2に示される如く、エアバッグ袋
体16のガス導入路22が膨張して拡径し、Cピラーガ
ーニッシュ38の上部を車室内方へ押圧する。
ッシュ38の上部に所定値以上の車室内方(図1及び図
2の矢印C方向)への荷重が作用すると、クリップ50
の車室外側弾性片50Dが変形して(潰れて)取付穴4
0周縁との当接関係が解除され、Cピラーガーニッシュ
38の上部が同方向(図1及び図2の矢印C方向)に移
動する。この結果、エアバッグ袋体16の展開スペース
が拡大すると同時に、Cピラーガーニッシュ38の上端
部38Aとルーフヘッドライニング32の車幅方向外側
部32Aとの見切り部に隙間が発生してルーフヘッドラ
イニング32の車幅方向外側部32Aが展開し易くな
り、エアバッグ袋体16の展開性能を向上することがで
きる。しかも、Cピラーガーニッシュ38の上部が同方
向(図1及び図2の矢印C方向)に所定量移動すると、
ピン44の頭部44Aとピラーインナパネル18の取付
穴40、42の小径穴部40B、42Bの周縁とが係合
するため、Cピラーガーニッシュ38の脱落を防止でき
る。
ン44と別体にしたので、クリップ50が破損した場合
は、クリップ50のみを交換すれば良く、経済的であ
る。
く、クリップ50におけるのV溝52の対向部位に薄肉
化されたインテグラルヒンジ54が形成されているた
め、ピン44にピン44の軸直角方向(図4の矢印A方
向)からクリップ50を嵌合し、ピン44と同軸的にク
リップ50を配置する場合には、クリップ50のV溝5
2にピン44を挿入する際に、クリップ50のV溝52
と対向する部位に形成されたインテグラルヒンジ54に
より、クリップ50のV溝52が容易の拡径することが
できる。この結果、ピン44へのクリップ50の組付け
が容易である。また、ピン44からのクリップ50の取
り外しも容易である。
4の軸直角方向からクリップ50を嵌合し、ピン44と
同軸的にクリップ50を配置する場合に、ピン44にク
リップ50を嵌合すると同時に、クリップ50のV溝5
2と対向する部位に形成された位置決め溝56がリブ4
6Bと係合する。この結果、クリップ50をCピラーガ
ーニッシュ38の所定位置に正確に組付けることができ
る。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、図3に三点鎖線で示すCピラーガーニッ
シュ38の上部の部位38Dを、TPO等の軟質材と結
晶性オレフィン系エラストマーとポリプロピレン樹脂を
アロイ化したもの等の硬質材との二層成形またはナイロ
ン等のネットをインサートすることで補強した構成とし
ても良い。
ッシュ及び天井材におけるエアバッグ袋体の展開スペー
スを拡大しエアバッグ袋体の展開性能を向上できると共
に、ピラーガーニッシュの振動を抑制できるという優れ
た効果を有する。
効果に加えて、ピンへのクリップの組付け及び取り外し
が容易であるという優れた効果を有する。
効果に加えて、クリップを所定位置に正確に組付けるこ
とができるという優れた効果を有する。
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の要
部を示す側面図である。
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造のピ
ンを示す斜視図である。
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造のク
リップを示す斜視図である。
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造のク
リップを示す平面図である。
るエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ルーフサイドレール及びピラーに沿って
カーテン状に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護
エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
付構造において、 先端に頭部を有しピラーガーニッシュに一体的に設けら
れたピンと、 前記ピンの頭部が挿通可能な大径穴部と前記ピンの頭部
が係合可能な小径穴部からなりピラーインナパネルの上
部に形成された鍵穴状係合穴と、 前記ピンに前記ピンの軸直角方向から嵌合され前記ピン
と同軸的に配置される別体のクリップと、を備え、 前記クリップは、前記ピン嵌合用のV溝と、前記取付穴
周縁の車室内側面に当接する車室内側弾性片と、前記取
付穴周縁の車室外側面に当接する車室外側弾性片と、を
備え、 前記ピラーガーニッシュに車室内方への所定値以上の荷
重が作用したときに前記ピラーガーニッシュの同方向の
移動に伴って前記クリップの車室外側弾性片が変形して
前記取付穴周縁との当接関係が解除され、前記ピンの頭
部が前記取付穴周縁に係合することを特徴とする頭部保
護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ
取付構造。 - 【請求項2】 前記クリップのV溝と対向する部位に、
薄肉化されたインテグラルヒンジが形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置
搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造。 - 【請求項3】 前記クリップのV溝と対向する部位に、
ピラーガーニッシュのボス端面に設けられた位置決め突
起と係合可能な位置決め溝が形成されていることを特徴
とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置搭載車
両におけるピラーガーニッシュ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19166299A JP3499465B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19166299A JP3499465B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001018731A JP2001018731A (ja) | 2001-01-23 |
JP3499465B2 true JP3499465B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=16278382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19166299A Expired - Fee Related JP3499465B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499465B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8882136B2 (en) | 2011-12-15 | 2014-11-11 | GM Global Technology Operations LLC | Side paneling system |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6952863B2 (en) * | 2002-09-13 | 2005-10-11 | Southco, Inc. | Tether clip system |
US7073231B2 (en) * | 2002-09-13 | 2006-07-11 | Southco, Inc. | Tether clip system |
KR100883525B1 (ko) * | 2002-10-18 | 2009-02-13 | 현대자동차주식회사 | 커튼 에어백 장치의 필라 트림 지지구조 |
JP4899539B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2012-03-21 | マツダ株式会社 | カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 |
JP4813245B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2011-11-09 | 本田技研工業株式会社 | 衝撃吸収構造 |
CN102300750B (zh) | 2009-02-03 | 2014-10-15 | 丰田自动车株式会社 | 轿车用头部保护安全气囊装置 |
JP5347715B2 (ja) * | 2009-05-26 | 2013-11-20 | 豊田合成株式会社 | 頭部保護エアバッグ装置 |
JP5182262B2 (ja) * | 2009-09-16 | 2013-04-17 | 株式会社豊田自動織機 | 樹脂部品と金属部品とを締結する締結構造 |
JP5287754B2 (ja) * | 2010-02-04 | 2013-09-11 | トヨタ自動車株式会社 | Aピラーガーニッシュ取付け装置 |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP19166299A patent/JP3499465B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8882136B2 (en) | 2011-12-15 | 2014-11-11 | GM Global Technology Operations LLC | Side paneling system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001018731A (ja) | 2001-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100576595B1 (ko) | 보행자 보호용 에어백 장치 | |
US5253892A (en) | Air bag | |
JP3099784B2 (ja) | 頭部保護エアバッグ袋体を搭載した車両の内装品取付構造 | |
US6664470B2 (en) | Pillar garnish fastening structure | |
JP3481473B2 (ja) | 頭部保護エアバッグ袋体の配設構造 | |
US6988578B2 (en) | Automotive outboard air bag system | |
US8215667B2 (en) | Knee airbag device for a vehicle | |
JP3704844B2 (ja) | 自動車用乗員保護装置の配設構造 | |
US20050073134A1 (en) | Knee protection airbag device | |
US20090096193A1 (en) | Integrated airbag panel | |
JP2001039259A (ja) | 自動車用乗員保護装置の配設構造 | |
JP3499465B2 (ja) | 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造 | |
JP3800119B2 (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
JP2001063511A (ja) | 車両のサイドエアバッグ装置 | |
JP2004074867A (ja) | 頭部保護用エアバック装置 | |
JP3937308B2 (ja) | 車両内装部材 | |
JP3261048B2 (ja) | 自動車用乗員保護装置の固定構造 | |
JP2000006750A (ja) | 前後席用頭部保護エアバッグ装置 | |
US20060220357A1 (en) | Pillar trim component | |
JP3444789B2 (ja) | 頭部保護エアバッグ袋体の固定構造 | |
JPH10291458A (ja) | 自動車用乗員保護装置の配設構造 | |
JP2001114054A (ja) | リヤピラーガーニッシュ | |
JP4529325B2 (ja) | 車両乗員保護装置 | |
JP3200589B2 (ja) | 頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構造 | |
JP2000025550A (ja) | 頭部保護エアバッグ袋体の固定構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3499465 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |