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JP3495544B2 - GaN系半導体装置とその製造方法 - Google Patents

GaN系半導体装置とその製造方法

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JP3495544B2
JP3495544B2 JP03235597A JP3235597A JP3495544B2 JP 3495544 B2 JP3495544 B2 JP 3495544B2 JP 03235597 A JP03235597 A JP 03235597A JP 3235597 A JP3235597 A JP 3235597A JP 3495544 B2 JP3495544 B2 JP 3495544B2
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JP
Japan
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layer
type
based semiconductor
gan
concentration
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JP03235597A
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Inventor
清輝 吉田
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はGaN系半導体装置
とその製造方法に関し、更に詳しくは、n型(またはp
型)電極とそれぞれが装荷されているn型(またはp
型)GaN系半導体層との間で良好なオーミック接触を
実現していて、そのためGaN系半導体を用いた各種デ
バイスの確実な製造を可能にするGaN系半導体装置と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばGaAs系のIII−V族化合物半
導体を用いてヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)
を製造することが試みられている。その場合には、ま
ず、例えばMOCVD法を適用することにより、半絶縁
性のGaAs基板の上に所定組成のGaAs系半導体を
エピタキシャル成長させて所望層構造のデバイス前駆体
を製造する。そして、得られたデバイス前駆体における
n型GaAs系半導体層の所定個所にはn型電極である
エミッタ電極とコレクタ電極がそれぞれ装荷され、また
p型GaAs系半導体層の所定個所にはp型電極である
ベース電極が装荷される。
【0003】例えば、n型電極を装荷する場合には、前
記したデバイス前駆体の全面にプラズマCVD装置など
を用いてSiO2膜のようなマスクを形成したのちホト
リソグラフィーや化学エッチング法などによりn型Ga
As系半導体層における電極装荷予定個所の部分を被覆
するマスクを除去し、ついで露出した電極装荷予定個所
にn型電極の材料を例えば真空蒸着する。
【0004】このときの主要な問題は、n型電極とn型
GaAs系半導体層との間ではオーミック接触が実現し
ていることであり、そのためには、n型電極の材料とし
て、その仕事関数(φs)がn型GaAs系半導体の仕
事関数(φm)よりも大きくなる材料を選択することが
必要である。通常、n型電極の材料としては、AuGe
/Auが使用され、またエミッタ電極にはAl、コレク
タ電極にはAu/Crを使用することもある。
【0005】p型電極をp型GaAs系半導体層に装荷
するときも、上記したと同様の方法が適用される。そし
て、p型電極とp型GaAs系半導体層との間でオーミ
ック接触を実現するためには、上記したと逆に、それぞ
れの間ではφm>φsであることが必要となる。通常、
p型電極の材料としては、例えば、Au/Zn/Au/
やAl/Crなどが使用されている。
【0006】しかしながら、上記した各電極の材料には
次のような問題がある。例えばAlの場合には、デバイ
スを600℃以上の温度で作動させると、Alは溶融し
てしまい、結局、電極としての機能を喪失する。またA
uの場合にも、デバイスを500℃以上の温度で高温作
動させると、当該Auの半導体層への拡散が進んで同じ
く電極としての機能を喪失する。
【0007】ところで、上記したGaAs系半導体と同
じようにIII−V族化合物半導体に所属し、一般式:I
nxAlyGa1-x-yN(0≦X<1,0≦Y<1)で示
されるGaN系半導体は、その禁止帯幅が大きく、かつ
直接遷移型であるため、発光ダイオードやレーザダイオ
ードなどの発光素子、ホトダイオードやホトトランジス
タなどの受光素子、更には電界効果トランジスタや前記
したHBTなどの電子デバイスの材料として注目されて
いる。
【0008】このGaN系半導体を用いて上記した各種
の電子デバイスを製造する場合にも、GaN系半導体層
の所定個所に電極を装荷することが必要になる。とく
に、HBTを製造する場合には、それが同一基板上に集
積されたpn接合型のデバイスであるため、n型GaN
系半導体層とp型GaN系半導体層のそれぞれの表層部
に、n型電極(エミッタ電極とコレクタ電極)およびp
型電極(ベース電極)をオーミック接触状態で装荷しな
ければならないことになる。
【0009】しかしながら、GaN系半導体の量子化学
的な物性はいまだ完全に解明されているわけではないの
で、オーミック接触状態を実現するための必要条件であ
るφm<φs(n型電極の場合)、またはφm>φs
(p型電極の場合)を満足する電極材料については、試
行錯誤で探索されているという現状にある。現在までの
ところ、GaN系半導体層に装荷される電極材料の先行
技術に関しては、次のようなものを代表例としてあげる
ことができる。
【0010】例えば、特開平7−45867号公報に
は、n型GaN半導体層のn型電極として、TiとAl
の合金から成る合金膜またはTi単独層とAl単独層を
積層した構造の多層膜が開示されている。また、特開平
6−275868号公報には、p型GaN系半導体層の
p型電極として、Crおよび/またはNiを含む合金を
p型GaN系半導体層に付着せしめたのち全体をアニー
リングして形成したものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、n型および
p型のGaN系半導体層にそれとの間でオーミック接触
を確保した状態で装荷されており、そしてデバイスの高
温作動時においても電極としての機能を喪失することの
ない電極が装荷されているGaN系半導体装置とその製
造方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、W,Cr,Ti,Moの群
から選ばれる少なくとも1種を含むn型電極が、n型G
aN系半導体層の表層部に形成されたSnとInとの共
存領域またはSiとInとの共存領域を介して前記n型
GaN系半導体層に装荷されていることを特徴とするG
aN系半導体装置(以下、n型装置という)、とくに、
前記SnとInとの共存領域におけるSn濃度とIn濃
度が、それぞれ、1×1019cm-3以上、1×1018cm-3
以上であり、また、前記SiとInとの共存領域におけ
るSi濃度とIn濃度が、それぞれ、1×1019cm-3
上、1×1018cm-3以上であるGaN系半導体装置が提
供される。
【0013】また、本発明においては、n型GaN系半
導体層の電極装荷予定個所に、Sn層とIn層とから成
る積層体もしくはSn−In合金層、または、Si層と
In層とから成る積層体もしくはSi−In合金層を成
膜する工程;前記層の上に、W,Cr,Ti,Moの群
から選ばれる少なくとも1種を含む薄膜体を成膜する工
程;および、全体を加熱して前記層の構成材料を前記n
型GaN系半導体層に熱拡散させる工程;を備えている
ことを特徴とするGaN系半導体装置の製造方法(以
下、n型装置の第1製造方法という)と、n型GaN系
半導体をエピタキシャル成長させてn型GaN系半導体
層を成膜する際に、少なくとも表面層における電極装荷
予定個所を形成するときには、SnとIn、またはSi
とInをドーピングしてSnとInとの共存領域または
SiとInとの共存領域を形成する工程;および、前記
共存領域の上に、W,Cr,Ti,Moの群から選ばれ
る少なくとも1種を含むn型電極を形成する工程;を備
えていることを特徴とするGaN系半導体装置の製造方
法(以下、n型装置の第2製造方法という)が提供され
る。
【0014】更に、本発明においては、W,Tiの群か
ら選ばれる少なくとも1種を含むp型電極が、p型Ga
N系半導体層の表層部に形成されたZnとInとの共存
領域またはMgとInとの共存領域を介して前記p型G
aN系半導体層に装荷されていることを特徴とするGa
N系半導体装置(以下、p型装置という)、とくに、前
記ZnとInとの共存領域におけるZn濃度とIn濃度
が、それぞれ、1×1019cm-3以上、1×1018cm-3
上であり、また、前記MgとInとの共存領域における
Mg濃度とIn濃度が、それぞれ、1×1019cm-3
上、1×1018cm -3以上であるGaN系半導体装置が提
供される。
【0015】また、本発明においては、p型GaN系半
導体層の電極装荷予定個所に、Zn層とIn層とから成
る積層体もしくはZn−In合金層、または、Mg層と
In層とから成る積層体もしくはMg−In合金層を成
膜する工程; 前記層の上に、W,Tiの群から選ばれ
る少なくとも1種を含むp型電極を形成する工程;およ
び、全体を加熱して前記層の構成材料を前記p型GaN
系半導体層に熱拡散させる工程;を備えていることを特
徴とするGaN系半導体装置の製造方法(以下、p型装
置の第1製造方法という)と、p型GaN系半導体をエ
ピタキシャル成長させてp型GaN系半導体層を成膜す
る際に、少なくとも表面層における電極装荷予定個所を
形成するときには、ZnとIn、またはMgとInをド
ーピングしてZnとInとの共存領域またはMgとIn
との共存領域を形成する工程;および、前記共存領域の
上に、W,Tiの群から選ばれる少なくとも1種を含む
p型電極を形成する工程;を備えていることを特徴とす
るGaN系半導体層装置の製造方法(以下、p型装置の
第2製造方法という)が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明のn型装置につき、
その1例を示す図1に基づいて説明する。図1におい
て、n型電極1は、エピタキシャル成長法で成膜された
n型GaN系半導体層2の所定個所に装荷されている。
n型電極1は、それを構成する材料が、W(融点:33
82℃),Cr(融点:1905℃),Ti(融点:1
800℃),Mo(融点:2622℃)の1種または2
種以上を含んでおり、通常、厚みが200〜300nm程
度の薄膜体の形状をしている。
【0017】具体的には、W,Cr,Ti,Moのいず
れか1種から成る単独層であってもよく、また、これら
金属の2種以上から成る合金の単独層であってもよく、
更には、図2で示したように、例えばWとCrのように
異なる材料の薄層1a,1bを交互に積層して成る積層
構造であってもよい。一般にGaN系半導体デバイスを
高温作動させる場合であっても、その作動温度は100
0℃以下に制御される。それより高い温度で作動させる
と、GaN系半導体それ自体の熱分解が始まりデバイス
機能を喪失するからである。したがって、このn型電極
1の場合、その融点はデバイスの作動限界温度より超か
に高く、高温下でのデバイスの作動時に溶融したり拡散
したりする挙動を示さないので電極としての機能を喪失
することはない。
【0018】このn型電極1は、n型GaN系半導体層
2の表層部2Aに後述するような方法で形成されたSn
とInとの共存領域またはSiとInとの共存領域(こ
れらを共存領域B1として図1に示す)を介して装荷さ
れている。この共存領域B1が介在することにより、n
型電極1とn型GaN系半導体層2の間では両者の密着
性は良好であり、かつ、良好なオーミック接触状態が実
現されている。
【0019】この共存領域B1は、図1と図2で示した
ように、n型GaN系半導体層2の表層部2Aにおい
て、n型電極1の直下にある厚み(t)で部分的に形成
されていてもよく、また図3で示したように、ある厚み
(t)をもって表層部2Aの全体に形成されていてもよ
い。更には、n型GaN系半導体層2の全体が共存領域
B1になっていてもよい。
【0020】この共存領域B1は、組成的には、Snと
Inとが共存する領域(以下、第1の共存領域という)
であるか、またはSiとInとが共存する領域(以下、
第2の共存領域という)であるかの2種類をもって構成
されている。そして、第1の共存領域の場合、Sn濃度
は平均して1×1019cm-3以上で、かつIn濃度は平均
して1×1018cm-3以上になっており、また、第2の共
存領域の場合には、Si濃度が平均して1×1019cm-3
以上で、かつIn濃度は平均して1×1018cm-3以上に
なっている。
【0021】この条件を満足していない場合には、第1
の共存領域および第2の共存領域に前記したn型電極1
を装荷しても両者の間では良好なオーミック接触状態が
得られない。しかしながら、SnとInまたはSiとI
nの濃度が過度に高くなると、その状態は、GaN系半
導体層2にとっては不純物の混在という事態と等値にな
るので第1の共存領域におけるSnとInの濃度の上限
はそれぞれ5×1020cm-3、1×1020cm-3に、また第
2の共存領域におけるSiとInの濃度の上限はそれぞ
れ5×1020cm-3、1×1020cm-3に制御することが好
ましい。
【0022】このn型電極は次のようにして形成するこ
とができる。それを、共存領域B1が第1の共存領域で
ある場合を例にして説明する。最初にn型電極の第1形
成方法について説明する。この方法の場合は、まず、M
OCVD法やMBE法などの公知の成膜法で必要とする
他のエピタキシャル成長層を形成したのち、その最上層
にn型GaN系半導体をエピタキシャル成長させること
により電極を装荷すべきn型GaN系半導体層を成膜す
る。
【0023】ついで、図5で示したように、n型半導体
GaN系半導体層2における電極装荷予定個所に、例え
ば真空蒸着法を適用してSn層3aとIn層3bを積層
して積層体3を形成する。また、積層体3を形成するか
わりに、所定組成のSn−In合金層を形成してもよ
い。なお、この工程では、上記した電極装荷個所以外の
n型GaN系半導体層の表面をマスキングすることはい
うまでもない。
【0024】ついで、形成された積層体3の上に、例え
ば真空蒸着法を適用することにより、W,Cr,Ti,
Moの1種または2種以上を含む電極1を成膜してデバ
イス前駆体にする(図5参照)。その後、得られたデバ
イス前駆体に対し加熱処理を施す。具体的には、500
〜600℃の温度域で20〜60分の加熱処理を行う。
【0025】この加熱処理によって、積層体3を構成し
ているSnとInは、その融点がそれぞれ231.9℃,
156.4℃と低い温度であるため、n型GaN系半導体
層2の表面から内部に向かって200〜300Å程度の
深さまで熱拡散し、その結果、図1と図2で示したよう
に、n型GaN系半導体層2の表層部2Aは200〜3
00Å程度の厚み(t)を有する前記した第1の共存領
域B1に転化する。
【0026】なお、積層体3を形成するときに、Sn層
3aの厚みとIn層3bの厚みをそれぞれ変化させるこ
とにより、上記した加熱処理後に形成される第1の共存
領域B1におけるSn濃度とIn濃度を変えることがで
きる。また、Sn−In合金を用いる場合には、組成が
異なる合金を用いることによっても、第1の共存領域B
1におけるSn濃度とIn濃度を変化させることができ
る。
【0027】例えば、第1の共存領域B1におけるSn
濃度とIn濃度を、それぞれ、1×1019cm-3以上、1
×1018cm-3以上にする場合には、Sn層3aの厚みを
90〜110Å、In層3bの厚みを15〜30Åに
し、全体として100〜140Åの厚みにすることが好
ましい。なお、加熱処理時における加熱温度と加熱時間
との組み合わせによっても変化するが、前記した積層体
3の各成分の全てが加熱処理の過程でn型GaN系半導
体層2に熱拡散するわけではなく、一般に、n型GaN
系半導体層2と隣接する位置の成分から選好的に熱拡散
していき、n型電極1に隣接する成分は金属または合金
の状態で残置することもあるが、そのような場合であっ
ても、本発明では第1の共存領域が形成されたものとす
る。そして、その状態にある第1の共存領域であって
も、そこにおけるSn濃度とIn濃度の平均値をもって
本発明ではSn濃度、In濃度という。
【0028】次に、n型装置の第2製造方法について説
明する。この方法の場合は、まず、n型電極を装荷すべ
きn型GaN系半導体層をエピタキシャル成長法で形成
するときに、少なくとも電極装荷予定個所にSnとIn
をドーピングする。そのとき、最初はn型GaN系半導
体のみをエピタキシャル成長させ、ついで図1〜図3で
示したような厚みtの表層部2Aを形成する時点からS
nとInをドーピングして第1の共存領域にしてもよ
く、また、SnとInがドーピングされたn型GaN系
半導体層2がデバイス機能を阻害しないならば、n型G
aN系半導体のエピタキシャル成長時に最初からSnと
Inをドーピングして、図4で示したように、n型Ga
N系半導体層2の全体を第1の共存領域にしてもよい。
【0029】このようにして形成された第1の共存領域
に、例えば真空蒸着法を適用することにより、前記した
電極材料を成膜してデバイスにする。この場合には、n
型装置の第1製造方法の場合とは異なり、加熱処理は必
ずしも必要ではないが、400〜700℃の温度域で5
〜30分程度の加熱処理を行うと、n型電極とn型Ga
N系半導体層の表層部とのなじみがよくなって好適であ
る。
【0030】なお、SiとInとが共存する第2の共存
領域の場合についても、上記したと同様の方法でn型電
極をn型GaN系半導体層の電極装荷予定個所に形成す
ることができる。次にp型装置について説明する。本発
明のp型装置は、そのp型電極の材料がWまたは/およ
びCrから成り、エピタキシャル成長法で形成されたp
型GaN系半導体層の表層部に装荷されているというこ
とを除いては、n型装置の場合と同じである。
【0031】しかしながら、p型電極が装荷されるp型
GaN系半導体層の表層部が、前記したn型GaN系半
導体層の場合と異なる。すなわち、p型電極が装荷され
るべき表層部は、ZnとInとが共存する領域(以下、
第3の共存領域という)、または、MgとInとが共存
する領域(以下、第4の共存領域という)のいずれかに
なっていることである。このような共存領域が介在して
ることにより、p型電極とp型GaN系半導体層の間で
はオーミック接触状態が実現する。
【0032】このとき、第3の共存領域においては、Z
n濃度が1×1019cm-3以上でかつIn濃度が1×10
18cm-3以上になっていること、また第4の共存領域にお
いては、Mg濃度が1×1019cm-3以上でかつIn濃度
が1×1018cm-3以上になっていることが重要である。
そして、n型装置の場合で説明したと同じ理由で、第3
の共存領域では、Zn濃度の上限が5×1020cm-3、I
n濃度の上限が1×1020cm-3、また第4の共存領域で
は、Mg濃度の上限が5×1020cm-3、In濃度の上限
が1×1020cm-3に制限されることが好ましい。
【0033】このp型装置は、n型装置の場合について
説明したn型装置の第1製造方法および第2製造方法を
適用して形成することができる。すなわち、p型装置の
第1製造方法においては、共存領域の形成材料として、
ZnとIn、またはMgとInを用いてデバイス前駆体
を製造したのち加熱処理を行えばよい。第3の共存領域
を形成する場合、Znの融点は419℃であるので、加
熱処理は、450〜750℃の温度域で5〜30分行う
ことが好ましい。また第4の共存領域を形成する場合、
Mgの融点は650℃であるので、加熱処理は、650
〜750℃の温度域で5〜30分行うことが好適であ
る。
【0034】p型装置の第2製造方法においては、エピ
タキシャル成長法でp型GaN系半導体層を形成する際
に、共存領域の形成時点でZnとIn(第3の共存領域
の場合)またはMgとIn(第4の共存領域の場合)を
ドーピングすればよい。そして、共存領域の形成後、そ
の上にp型電極を例えば真空蒸着して装荷すればよい。
【0035】
【実施例】
実施例1,2、比較例1〜3 MOMBE法でエピタキシャル成長させたn型GaN層
(n型ドーパントはSi)の表面に、真空蒸着法でSn
層とIn層を交互に積層して積層体を形成した。このと
き、各層の厚みを表1で示すように変化させた。
【0036】ついで、積層体の上に、真空蒸着法で、T
iの薄層とMoの薄層を交互に積層して2個のn型電極
を装荷した。Ti薄層の全体の厚みは150nm、Mo薄
層の全体の厚みは50nmとした。その後、得られたデバ
イス前駆体に、温度600℃で10分間の加熱処理を行
った。
【0037】得られた各デバイスにつき、下記の仕様で
2個の電極間のオーミック特性を測定した。 オーミック特性の測定:Van der Pauw法により両極間の
電流−電圧特性を調べた。定電圧源を用い、電圧は0〜
100Vの範囲内において試験中に流れる電流値を調べ
た。
【0038】オーミック特性の測定後、下記の仕様で電
極とn型GaN層との界面に形成された拡散層における
Sn濃度とIn濃度を測定した。 拡散層の厚みの測定:2次イオン質量分析装置(SIM
S)を用い、試料表面にArをスパッタリングしなが
ら、試料表面から内部方向へのSn,Inの濃度分布、
すなわち深さ方向のSn,Inの濃度分布を調べ、S
n,Inの拡散層の厚みを測定した。
【0039】以上の結果を一括して表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】表1から明らかなように、n型電極とn型
GaN層との界面において、Sn濃度が1×1019cm-3
以上、In濃度が1×1018cm-3以上の条件を同時に満
足するときにのみ、オーミック接触状態が実現してい
る。 実施例3〜5、比較例5〜8 MOMBE法でエピタキシャル成長させたn型GaN層
(n型ドーパントはSi)の表面に、真空蒸着法でSi
層とIn層を交互に積層して積層体を形成した。このと
き、各層の厚みを表2で示すように変化させた。
【0042】ついで、積層体の上に、真空蒸着法で、W
の薄層とCrの薄層を交互に積層して2個のn型電極を
装荷した。W薄層の全体の厚みは150nm、Cr薄層の
全体の厚みは50nmとした。その後、得られたデバイス
前駆体に、温度600℃で20分間の加熱処理を行っ
た。
【0043】得られたデバイスにつき、実施例1と同様
にして、諸特性を測定した。その結果を表2に示した。
【0044】
【表2】
【0045】表2からも明らかなように、Si濃度が1
×1019cm-3以上でかつIn濃度が1×1018cm-3以上
である場合に、n型GaN層との間でオーミック接触状
態が実現している。 実施例6〜8、比較例8〜10 MOMBE法でエピタキシャル成長させたp型GaN層
(p型ドーパントはMg)の表面に、真空蒸着法でZn
層とIn層を交互に積層して積層体を形成した。このと
き、各層の厚みを表3で示すように変化させた。
【0046】ついで、積層体の上に、真空蒸着法で、W
の薄層とTiの薄層を交互に積層して2個のp型電極を
装荷した。W薄層の全体の厚みは150nm、Ti薄層の
全体の厚みは50nmとした。その後、得られたデバイス
前駆体に、温度700℃で10分間の加熱処理を行っ
た。
【0047】得られたデバイスにつき、実施例1と同様
にして諸特性を測定した。その結果を表3に示した。
【0048】
【表3】
【0049】表3から明らかなように、装荷したp型電
極の下に位置するp型GaN層に、Zn濃度1×1019
cm-3以上でかつIn濃度が1×1018cm-3以上の領域を
形成すると、オーミック接触状態が実現する。 実施例9〜11、比較例11〜15 MOMBE法でエピタキシャル成長させたp型GaN層
(p型ドーパントはMg)の表面に、真空蒸着法でMg
層とIn層を交互に積層して積層体を形成した。このと
き、各層の厚みを表4で示すように変化させた。
【0050】ついで、積層体の上に、真空蒸着法で、W
の薄層とTiの薄層を交互に積層して2個のp型電極を
装荷した。W薄層の全体の厚みは150nm、Ti薄層の
全体の厚みは50nmとした。その後、得られたデバイス
前駆体に、温度700℃で10分間の加熱処理を行っ
た。
【0051】得られたデバイスにつき、実施例1と同様
にして諸特性を測定した。その結果を表4に示した。
【0052】
【表4】
【0053】表4から明らかなように、p型GaN層に
Mg濃度が1×1019cm-3以上でかつIn濃度が1×1
18cm-3以上の領域を形成しそこにp型電極を装荷して
はじめて、両者の間でオーミック接触状態を実現するこ
とができる。 実施例12 常用の結晶成長室とパターニング室を有する超高真空装
置を用い、前記した本発明方法を適用することにより、
以下の手順でHBTを製造した。それを図面を参照して
説明する。
【0054】(1)まず、結晶成長室内にサファイヤ基板
4をセットし、ジメチルヒドラジン(3×10-6Torr)
と金属Ga(5×10-7Torr)を用いるMBE法で前記
サファイヤ基板4の表面にGaNをエピタキシャル成長
させてGaNバッファ層5を形成した。成長温度は65
0℃である。ついで、金属Ga(1×10-6torr)と金
属Al(5×10-7Torr)とNH3(5×10-5Torr)
を用い、かつ、n型ドーパントとしてSi(5×10-8
Torr)を用いることにより、前記GaNバッファ層5の
上に、低濃度n型AlGaN層6と高濃度n型AlGa
N層7を順次形成して、図6で示した積層構造にした。
ここで、高濃度AlGaN層7は、後ほど、コレクタ層
として機能する。
【0055】(2)ついで、高濃度n型AlGaN層7の
全面に金属Gaのモノレーヤーを15層形成したのち、
そこに10torrの酸素を導入し、光照射下においてGa
酸化膜8を形成した(図7参照)。ついで、Ga酸化膜
8に、ベース電極のパターンに相当するパターン開口を
有するメタルマスクを配置し、そのパターン開口から露
出している前記Ga酸化膜8の表面に金属Gaを照射し
た。
【0056】そして、メタルマスクを取り外し、全体を
温度550℃に加熱することにより、金属Gaが付着し
ているGa酸化膜8のみを熱的に除去し、図8で示した
ように、Ga酸化膜8にベース層形成用の開口部8aを
形成した。 (3)ついで、トリメチルガリウム(3×10-7Torr)と
ジメチルアルミニウムハイドライド(1×10-7Torr)
とジメチルヒドラジン(5×10-5Torr)とジシラン
(n型ドーパント,1×10-9Torr)とを用い、成長温
度610℃で、前記した開口部8aから露出する高濃度
n型AlGaN層8の表面に低濃度n型AlGaNを選
択成長させて低濃度n型AlGaN層9を形成したの
ち、更にその上に、トリメチルガリウム(3×10-7To
rr)とジメチルアルミニウムハイドライド(1×10-7
Torr)と金属Mg(p型ドーパント;3×10-9Torr)
およびジメチルヒドラジン(5×10-5Torr)を用い、
温度610℃で高濃度p型AlGaNを選択成長させて
高濃度p型AlGaN層10を形成した(図9参照)。
【0057】ここで、高濃度p型AlGaN層10はベ
ース層として機能する。 (4)ついで、表面全体に金属Gaのモノレーヤーを15
層形成したのち、そこに10Torrの酸素を導入し、光照
射下においてGa酸化膜11を形成した。ついで、Ga
酸化膜11にエミッタ電極のパターンに相当するパター
ン開口を有するメタルマスクを配置し、そのパターン開
口から露出しているGa酸化膜11の表面に金属Gaを
照射したのちメタルマスクを取り外し、全体を再び温度
550℃に加熱することにより、金属Gaが付着してい
るGa酸化膜11およびその直下に位置するGa酸化膜
8のみを熱的に除去し、Ga酸化膜11とGa酸化膜8
にエミッタ層用の開口部11aを形成した(図10を参
照)。
【0058】(5)ついで、トリメチルガリウム(3×1
-7Torr)とジメチルヒドラジン(5×10-5Torr)と
ジシラン(n型ドーパント:1×10-9Torr)とを用
い、成長温度610℃で、前記した開口部11aから露
出する高濃度n型AlGaN層7の表面にn型GaNを
選択成長させてn型GaN層12を形成したのち、更に
その上に、トリメチルガリウム(3×10-7Torr)とジ
メチルヒドラジン(5×10-5Torr)とジメチルアルミ
ニウムハイドライド(1×10-7Torr)とジシラン(n
型ドーパント:1×10-9Torr)とを用い、成長温度6
10℃で高濃度n型AlGaNを選択成長させて高濃度
n型AlGaN層13を形成した(図11を参照)。
【0059】この高濃度n型AlGaN層13は、その
後、エミッタ層として機能する。そしてその後、全体を
真空雰囲気下で630℃の温度で加熱し、Ga酸化膜1
1およびGa酸化膜8を全て熱的に除去した(図12参
照)。 (6)ついで、全体の表面にエミッタ電極のパターンとコ
レクタ電極のパターンに相当するパターン開口を有する
メタルマスクを配置した。そして、それらのパターン開
口から露出している高濃度n型AlGaN層13と高濃
度n型AlGaN層7の表面に、真空蒸着法により、S
n:95重量%、In:5重量%から成るSn−In合
金の層3を厚み13nm形成し、更にその上に、Ti薄層
とMo薄層の全体の厚みが50nmである薄膜体(n型電
極)14を形成した(図13を参照)。
【0060】(7)ついで、全体の表面にベース電極のパ
ターンに相当するパターン開口を有するメタルマスクを
配置した。そして、そのパターン開口から露出している
高濃度p型AlGaN層10の表面に、Zn:95重量
%、In:5重量%から成るZn−In合金の層3'を
厚み15nm形成し、更にその上に、W薄層とTi薄層を
交互に積層してW薄層の全体の厚みが150nm、Ti薄
層の全体の厚みが50nmである薄膜体(p型電極)15
を形成した(図14を参照)。
【0061】(8)そして、最後に、全体を温度650℃
で20分間加熱した。その結果、図15で示したよう
に、n型電極(エミッタ電極)14の下に位置する高濃
度n型AlGaN層13、別のn型電極(コレクタ電
極)15の下に位置する高濃度n型AlGaN層7に
は、それぞれ、厚みが30Å程度の拡散層B1が認めら
れ、またp型電極(ベース電極)15の下に位置する高
濃度p型AlGaN層10には厚みが50Å程度の拡散
層B1'が認められた。
【0062】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明方
法で製造した装置は、装荷されているn型(またはp
型)電極とn型(またはp型)のGaN系半導体層との
間でオーミック接触状態を実現するので、本発明方法に
よれば、GaN系半導体を用いた各種デバイスを確実に
製造することができるようになる。そして、これら電極
はW,Cr,Ti,Moなどの高融点金属から成るの
で、デバイスの高温作動下においても溶融することな
く、電極としての機能を喪失することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】n型GaN系半導体層の表層部にn型電極を装
荷した状態を示す断面図である。
【図2】n型電極の別の例を示す断面図である。
【図3】n型GaN系半導体層の表層部にn型電極を装
荷した別の状態を示す断面図である。
【図4】n型GaN系半導体層の表層部にn型電極を装
荷した更に別の状態を示す断面図である。
【図5】n型GaN系半導体層の電極装荷予定位置にS
n単層とIn単層の積層体を介してn型電極を装荷した
状態を示す断面図である。
【図6】サファイヤ基板の上に、GaN系バッファ層、
低濃度n型AlGaN層、高濃度AlGaN層を積層し
た状態を示す断面図である。
【図7】高濃度AlGaN層にGa酸化膜を形成した状
態を示す断面図である。
【図8】Ga酸化膜に開口部を形成した状態を示す断面
図である。
【図9】ベース層を形成した状態を示す断面図である。
【図10】更に形成したGa酸化膜にエミッタ層形成用
の開口部を形成した状態を示す断面図である。
【図11】エミッタ層を形成した状態を示す断面図であ
【図12】Ga酸化膜を除去した状態を示す断面図であ
る。
【図13】エミッタ電極とコレクタ電極を装荷した状態
を示す断面図である。
【図14】ベース電極を装荷した状態を示す断面図であ
る。
【図15】本発明方法を適用して製造されたHBTを示
す断面図である。
【符号の説明】
1 n型電極 1a,1b 電極材料の薄層 2 n型GaN系半導体層 2A n型GaN系半導体層2の表層部 3,3' 積層体 3a,3b 積層体材料の層 B1 共存領域(拡散層) 4 サファイヤ基板 5 GaNバッファ層 6 低濃度n型AlGaN層 7 高濃度n型AlGaN層 8 Ga酸化膜 8a Ga酸化膜8の開口部 9 低濃度n型AlGaN層 10 高濃度p型AlGaN層 11 Ga酸化膜 11a Ga酸化膜11の開口部 12 n型AlGaN層 13 高濃度n型AlGaN層 14 n型電極 15 p型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−31767(JP,A) 特開 平5−315647(JP,A) 特開 平7−302770(JP,A) 特開 平7−288321(JP,A) 特開 平4−29377(JP,A) 特開 昭56−152264(JP,A) 特開 昭55−113369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 301 H01L 33/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 W,Cr,Ti,Moの群から選ばれる
    少なくとも1種を含むn型電極が、In x Al y Ga
    1-x-y N(0≦x<1,0≦y<1)で示されるn型G
    aN系半導体層の表層部に形成されたSnとInとの共
    存領域またはSiとInとの共存領域を介して前記n型
    GaN系半導体層に装荷されていることを特徴とするG
    aN系半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記SnとInとの共存領域におけるS
    n濃度とIn濃度が、それぞれ、1×1019cm-3以上、
    1×1018cm-3以上であり、また、前記SiとInとの
    共存領域におけるSi濃度とIn濃度が、それぞれ、1
    ×1019cm-3以上、1×1018cm-3以上である請求項1
    のGaN系半導体装置。
  3. 【請求項3】 In x Al y Ga 1-x-y N(0≦x<1,
    0≦y<1)で示されるn型GaN系半導体層の電極装
    荷予定個所に、Sn層とIn層とから成る積層体もしく
    はSn−In合金層、または、Si層とIn層とから成
    る積層体もしくはSi−In合金層を成膜する工程; 前記層の上に、W,Cr,Ti,Moの群から選ばれる
    少なくとも1種を含む薄膜体を成膜する工程;および、 全体を加熱して前記層の構成材料を前記n型GaN系半
    導体層に熱拡散させる工程;を備えていることを特徴と
    するGaN系半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 In x Al y Ga 1-x-y N(0≦x<1,
    0≦y<1)で示されるn型GaN系半導体をエピタキ
    シャル成長させてn型GaN系半導体層を成膜する際
    に、少なくとも表面層における電極装荷予定個所を形成
    するときには、SnとIn、またはSiとInをドーピ
    ングしてSnとInとの共存領域またはSiとInとの
    共存領域を形成する工程;および、 前記共存領域の上に、W,Cr,Ti,Moの群から選
    ばれる少なくとも1種を含むn型電極を形成する工程;
    を備えていることを特徴とするGaN系半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 W,Tiの群から選ばれる少なくとも1
    種を含むp型電極が、In x Al y Ga 1-x-y N(0≦x
    <1,0≦y<1)で示されるp型GaN系半導体層の
    表層部に形成されたZnとInとの共存領域またはMg
    とInとの共存領域を介して前記p型GaN系半導体層
    に装荷されていることを特徴とするGaN系半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ZnとInとの共存領域におけるZ
    n濃度とIn濃度が、それぞれ、1×1019cm-3以上、
    1×1018cm-3以上であり、また、前記MgとInとの
    共存領域におけるMg濃度とIn濃度が、それぞれ、1
    ×1019cm-3以上、1×1018cm-3以上である請求項5
    のGaN系半導体装置。
  7. 【請求項7】 In x Al y Ga 1-x-y N(0≦x<1,
    0≦y<1)で示されるp型GaN系半導体層の電極装
    荷予定個所に、Zn層とIn層とから成る積層体もしく
    はZn−In合金層、または、Mg層とIn層とから成
    る積層体もしくはMg−In合金層を成膜する工程; 前記層の上に、W,Tiの群から選ばれる少なくとも1
    種を含むp型電極を形成する工程;および、 全体を加熱して前記層の構成材料を前記p型GaN系半
    導体層に熱拡散させる工程;を備えていることを特徴と
    するGaN系半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 In x Al y Ga 1-x-y N(0≦x<1,
    0≦y<1)で示されるp型GaN系半導体をエピタキ
    シャル成長させてp型GaN系半導体層を成膜する際
    に、少なくとも表面層における電極装荷予定個所を形成
    するときには、ZnとIn、またはMgとInをドーピ
    ングしてZnとInとの共存領域またはMgとInとの
    共存領域を形成する工程;および、 前記共存領域の上に、W,Tiの群から選ばれる少なく
    とも1種を含むp型電極を形成する工程; を備えていることを特徴とするGaN系半導体装置の製
    造方法。
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