JP3494767B2 - 電動機のロータ冷却構造 - Google Patents
電動機のロータ冷却構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機のロータ冷
却構造に関し、特に、3,600r.p.m.を超える
高速電動機のロータを冷却する冷却構造に関する。
却構造に関し、特に、3,600r.p.m.を超える
高速電動機のロータを冷却する冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機においては、ステータ及びロータ
の巻線に電流が流れるため、ステータ及びロータの温度
が上昇する。すなわち、電流が流れると、電流の強さの
2乗及び巻線の抵抗に比例するジュール熱がステータ及
びロータに発生する。この結果、電動機に供給された電
力がジュール熱となって消費され、電動機の効率が下が
ると共に、ロータに熱応力によるひずみが発生するとい
う弊害がある。したがって、高速でロータを回転させる
高速電動機にあっては、ロータの冷却をどの様な方法で
行うかが問題となる。
の巻線に電流が流れるため、ステータ及びロータの温度
が上昇する。すなわち、電流が流れると、電流の強さの
2乗及び巻線の抵抗に比例するジュール熱がステータ及
びロータに発生する。この結果、電動機に供給された電
力がジュール熱となって消費され、電動機の効率が下が
ると共に、ロータに熱応力によるひずみが発生するとい
う弊害がある。したがって、高速でロータを回転させる
高速電動機にあっては、ロータの冷却をどの様な方法で
行うかが問題となる。
【0003】そこで、従来の電動機においては、ロータ
の回転によりモータケーシング内の雰囲気が攪拌される
ことを利用して、ロータに発生する熱をモータケーシン
グの内部雰囲気を介してモータケーシングに伝達し、伝
達された熱をモータケーシングから外部に放出してい
る。
の回転によりモータケーシング内の雰囲気が攪拌される
ことを利用して、ロータに発生する熱をモータケーシン
グの内部雰囲気を介してモータケーシングに伝達し、伝
達された熱をモータケーシングから外部に放出してい
る。
【0004】また、近年にあっては、ロータにインペラ
を設けてモータケーシングの内部雰囲気をより強力に攪
拌可能とし、冷却率を向上させる冷却構造が提案されて
いる。
を設けてモータケーシングの内部雰囲気をより強力に攪
拌可能とし、冷却率を向上させる冷却構造が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モータケーシングの内部雰囲気を介してロータを冷却す
る構造にあっては、熱伝導率が悪い気体をロータから発
生する熱の運搬媒体として利用することになるため、ロ
ータの冷却効果を更に改善することができる余地があ
る。
モータケーシングの内部雰囲気を介してロータを冷却す
る構造にあっては、熱伝導率が悪い気体をロータから発
生する熱の運搬媒体として利用することになるため、ロ
ータの冷却効果を更に改善することができる余地があ
る。
【0006】したがって、本発明の目的は、3,600
r.p.m.を超える高速電動機のロータを効率良く冷
却してロータシャフトの熱ひずみの発生を防止し、ひい
ては、電動機の効率を向上させ、更には電動機自体を小
型化することができる電動機のロータ冷却構造を提供す
ることにある。
r.p.m.を超える高速電動機のロータを効率良く冷
却してロータシャフトの熱ひずみの発生を防止し、ひい
ては、電動機の効率を向上させ、更には電動機自体を小
型化することができる電動機のロータ冷却構造を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明においては、立型電動機のケーシングに、冷
却液をロータとステータとの間に流すノズルを設け、冷
却液を排出する排出口をケーシングに設けることを特徴
とする電動機のロータ冷却構造において、前記ノズルを
立型電動機のケーシングの上部に1つのみ設けることを
特徴とする電動機のロータ冷却構造を提供する。
め、本発明においては、立型電動機のケーシングに、冷
却液をロータとステータとの間に流すノズルを設け、冷
却液を排出する排出口をケーシングに設けることを特徴
とする電動機のロータ冷却構造において、前記ノズルを
立型電動機のケーシングの上部に1つのみ設けることを
特徴とする電動機のロータ冷却構造を提供する。
【0008】 また、本発明においては、立型電動機の
ケーシングに、ロータシャフトを支持するベアリングに
冷却液を流すノズルを設け、ベアリングから流出した冷
却液をロータとステータとの間に誘導する管をベアリン
グ下方に設け、冷却液を排出する排出口をケーシングに
設けることを特徴とする電動機のロータ冷却構造におい
て、前記ベアリングに冷却液を流すノズルを立型電動機
のケーシングの上部に1つのみ設け、前記ベアリングか
ら流出した冷却液をロータとステータとの間に誘導する
管を立型電動機のケーシングの上部に1つのみ設けるこ
とを特徴とする電動機のロータ冷却構造を提供する。
ケーシングに、ロータシャフトを支持するベアリングに
冷却液を流すノズルを設け、ベアリングから流出した冷
却液をロータとステータとの間に誘導する管をベアリン
グ下方に設け、冷却液を排出する排出口をケーシングに
設けることを特徴とする電動機のロータ冷却構造におい
て、前記ベアリングに冷却液を流すノズルを立型電動機
のケーシングの上部に1つのみ設け、前記ベアリングか
ら流出した冷却液をロータとステータとの間に誘導する
管を立型電動機のケーシングの上部に1つのみ設けるこ
とを特徴とする電動機のロータ冷却構造を提供する。
【0009】前記冷却液は、ロータとステータとの間又
はベアリングに滴下され又は霧状にして噴射されること
が望ましく、また、前記冷却液は、絶縁油であることが
望ましい。
はベアリングに滴下され又は霧状にして噴射されること
が望ましく、また、前記冷却液は、絶縁油であることが
望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る電動機のロータ冷却
構造の実施の形態を以下に説明する。
構造の実施の形態を以下に説明する。
【0011】本発明の電動機のロータ冷却構造は、ステ
ータ及びロータをケーシング内に備えた立型電動機に採
用される。立型誘導電動機は、電流を通ずることによっ
て回転磁界を形成する固定子巻線を備えたステータと、
固定子巻線によって形成された回転磁界により回転す
る、ロータバーを備えたロータと、ロータを支持し、モ
ータケーシング内壁に設けられたベアリングによって両
端が支持されたロータシャフトとをモータケーシング内
部に備えると共にロータの回転方向が地面に対して水平
となるように構成されたものである。
ータ及びロータをケーシング内に備えた立型電動機に採
用される。立型誘導電動機は、電流を通ずることによっ
て回転磁界を形成する固定子巻線を備えたステータと、
固定子巻線によって形成された回転磁界により回転す
る、ロータバーを備えたロータと、ロータを支持し、モ
ータケーシング内壁に設けられたベアリングによって両
端が支持されたロータシャフトとをモータケーシング内
部に備えると共にロータの回転方向が地面に対して水平
となるように構成されたものである。
【0012】そして、本発明の電動機のロータ冷却構造
においては、前述したロータとステータとの間に冷却液
を流すことによって、ロータ及びロータシャフトを冷却
し、更には、ステータを内側から冷却する。そして、冷
却液を電動機内部から排出して冷却し、再度ノズルに循
環させることによって連続的にロータ等の冷却が可能と
なる。これにより、ロータとロータシャフトの温度上昇
を防止でき、これらに熱ひずみが発生することを抑制す
ることが可能となる。
においては、前述したロータとステータとの間に冷却液
を流すことによって、ロータ及びロータシャフトを冷却
し、更には、ステータを内側から冷却する。そして、冷
却液を電動機内部から排出して冷却し、再度ノズルに循
環させることによって連続的にロータ等の冷却が可能と
なる。これにより、ロータとロータシャフトの温度上昇
を防止でき、これらに熱ひずみが発生することを抑制す
ることが可能となる。
【0013】なお、ロータ自体を、冷却用のオイルに浸
けたり、大量の冷却液を流したりする場合は、却ってロ
ータの回転にロスが生じるため、用いる冷却液は必要最
小限にすべきである。以下に、本発明の電動機のロータ
冷却構造の具体的な実施例を図面を参照しつつ詳細に説
明する。
けたり、大量の冷却液を流したりする場合は、却ってロ
ータの回転にロスが生じるため、用いる冷却液は必要最
小限にすべきである。以下に、本発明の電動機のロータ
冷却構造の具体的な実施例を図面を参照しつつ詳細に説
明する。
【0014】
【実施例1】図1に、本発明の電動機のロータ冷却構造
の第1実施例を示す立型誘導電動機の断面図を示す。こ
の立型誘導電動機は、前述したように、固定子巻線12
を備えたステータ11と、ロータ13と、ロータ13を
支持するロータシャフト14と、ロータシャフト14を
支持する上側ベアリング15及び下側ベアリング16と
が、モータケーシング10内に設けられることによって
構成されている。
の第1実施例を示す立型誘導電動機の断面図を示す。こ
の立型誘導電動機は、前述したように、固定子巻線12
を備えたステータ11と、ロータ13と、ロータ13を
支持するロータシャフト14と、ロータシャフト14を
支持する上側ベアリング15及び下側ベアリング16と
が、モータケーシング10内に設けられることによって
構成されている。
【0015】そして、ロータ13を冷却するための冷却
液をステータ11とロータ13との間に形成されたエア
ギャップ26に滴下する滴下ノズル17が、モータケー
シング10の上部に取り付けられると共に、エアギャッ
プ26上方まで延在して構成されている。また、滴下ノ
ズル17から滴下された冷却液は、モータケーシング1
0の下端部に溜まり、この冷却液を電動機外部に排出す
るための排出管18がモータケーシング10の下方に設
けられている。
液をステータ11とロータ13との間に形成されたエア
ギャップ26に滴下する滴下ノズル17が、モータケー
シング10の上部に取り付けられると共に、エアギャッ
プ26上方まで延在して構成されている。また、滴下ノ
ズル17から滴下された冷却液は、モータケーシング1
0の下端部に溜まり、この冷却液を電動機外部に排出す
るための排出管18がモータケーシング10の下方に設
けられている。
【0016】更に、電動機外部には、排出管18から排
出された冷却液を収容する冷却液溜19と、冷却液溜1
9に溜まった冷却液を加圧し、滴下ノズル17に向けて
送り出すポンプ20と、ポンプ20によって送り出され
た冷却液を冷却するクーラ21と、冷却液の流量を調節
するバルブ22とが設けられている。
出された冷却液を収容する冷却液溜19と、冷却液溜1
9に溜まった冷却液を加圧し、滴下ノズル17に向けて
送り出すポンプ20と、ポンプ20によって送り出され
た冷却液を冷却するクーラ21と、冷却液の流量を調節
するバルブ22とが設けられている。
【0017】なお、冷却液には、高度に精製した低粘度
の石油系潤滑油である絶縁油等を用いることが望まし
い。高粘度のものはかえってロータの回転の妨げとなる
ので、低粘度のものを選択すべきである。
の石油系潤滑油である絶縁油等を用いることが望まし
い。高粘度のものはかえってロータの回転の妨げとなる
ので、低粘度のものを選択すべきである。
【0018】以上の構成からなるロータ冷却構造を備え
た立型誘導電動機の動作を以下に説明する。
た立型誘導電動機の動作を以下に説明する。
【0019】電動機を始動すると共に、ポンプ20及び
クーラ21を始動して、冷却液溜19中の冷却液を冷却
して滴下ノズル17に送り込む。なお、冷却液の流量に
ついては、予めバルブ22の開度を調節して、所定の量
を滴下ノズル17から滴下できるように調整しておく。
クーラ21を始動して、冷却液溜19中の冷却液を冷却
して滴下ノズル17に送り込む。なお、冷却液の流量に
ついては、予めバルブ22の開度を調節して、所定の量
を滴下ノズル17から滴下できるように調整しておく。
【0020】冷却液は、滴下ノズル17によって、ステ
ータ11とロータ13との間に形成されたエアギャップ
26に滴下される。滴下された冷却液は、エアギャップ
26中を下方に向かって流れ、ロータ13及びロータシ
ャフト14から熱を奪う。ここで、滴下された冷却液
は、ロータ13の回転に伴って回転しながら下方に流れ
るため、ロータ13に接触している時間を稼ぐことがで
き、効率よくロータを冷却することができる。また、ロ
ータ13が回転しているため、滴下ノズル17が1つで
あっても、まんべんなくロータ13表面に冷却液を滴下
することができる。
ータ11とロータ13との間に形成されたエアギャップ
26に滴下される。滴下された冷却液は、エアギャップ
26中を下方に向かって流れ、ロータ13及びロータシ
ャフト14から熱を奪う。ここで、滴下された冷却液
は、ロータ13の回転に伴って回転しながら下方に流れ
るため、ロータ13に接触している時間を稼ぐことがで
き、効率よくロータを冷却することができる。また、ロ
ータ13が回転しているため、滴下ノズル17が1つで
あっても、まんべんなくロータ13表面に冷却液を滴下
することができる。
【0021】エアギャップ26から流れ出た冷却液は、
モータケーシング10の下端部に溜まり、排出管18か
ら冷却液溜19に排出される。排出された冷却液は再び
ポンプ20によって加圧されると共に、クーラ21によ
って冷却されてロータ13を冷却するために用いられ
る。
モータケーシング10の下端部に溜まり、排出管18か
ら冷却液溜19に排出される。排出された冷却液は再び
ポンプ20によって加圧されると共に、クーラ21によ
って冷却されてロータ13を冷却するために用いられ
る。
【0022】なお、冷却液の流量は、電動機が運転中で
あっても、バルブ22の開度を調節することによって調
節可能である。また、本実施例においては、1つの滴下
ノズル17を用いる構成を説明したが、これに限らず、
複数の滴下ノズル17を用いても良い。
あっても、バルブ22の開度を調節することによって調
節可能である。また、本実施例においては、1つの滴下
ノズル17を用いる構成を説明したが、これに限らず、
複数の滴下ノズル17を用いても良い。
【0023】
【実施例2】図2に、本発明の電動機の冷却構造の第2
実施例を示す。なお、本実施例においては、第1実施例
と同一の構成には同一の引用符号を付け、その構成及び
作用については説明を省略する。また、本実施例におい
ては、冷却液として絶縁油を用いることとする。
実施例を示す。なお、本実施例においては、第1実施例
と同一の構成には同一の引用符号を付け、その構成及び
作用については説明を省略する。また、本実施例におい
ては、冷却液として絶縁油を用いることとする。
【0024】本実施例においては、第1実施例とは異な
り、霧状にした冷却液(絶縁油)をエアギャップ26に
噴射する構成となっている。そのため、第1ミストノズ
ル23が、モータケーシング10の上部に取り付けられ
ると共に、エアギャップ26上方まで延在して構成され
ている。また、絶縁油は、ベアリングの潤滑油として用
いることができるので、第2ミストノズル24が、第1
ミストノズル23と並んでモータケーシング10の上部
に取り付けられている。
り、霧状にした冷却液(絶縁油)をエアギャップ26に
噴射する構成となっている。そのため、第1ミストノズ
ル23が、モータケーシング10の上部に取り付けられ
ると共に、エアギャップ26上方まで延在して構成され
ている。また、絶縁油は、ベアリングの潤滑油として用
いることができるので、第2ミストノズル24が、第1
ミストノズル23と並んでモータケーシング10の上部
に取り付けられている。
【0025】更に、電動機外部には、冷却液溜19及び
クーラ21に加えて、ミスト発生装置25が設けられて
いる。ミスト発生装置25は、冷却液溜19からクーラ
21を冷却液を吸引し、冷却液(絶縁油)を霧状にして
第1及び第2ミストノズル23及び24に送り込む。
クーラ21に加えて、ミスト発生装置25が設けられて
いる。ミスト発生装置25は、冷却液溜19からクーラ
21を冷却液を吸引し、冷却液(絶縁油)を霧状にして
第1及び第2ミストノズル23及び24に送り込む。
【0026】第1ミストノズル23からステータ11と
ロータ13との間のエアギャップ26に対して霧状に噴
射された冷却液(絶縁油)は、エアギャップ26内を流
れてロータ13及びロータシャフト14を冷却すると共
に、ステータ11の内側に付着してステータ11をも冷
却する。そして、モータケーシング10の下方に設けら
れた排出管18から電動機外部に排出される。
ロータ13との間のエアギャップ26に対して霧状に噴
射された冷却液(絶縁油)は、エアギャップ26内を流
れてロータ13及びロータシャフト14を冷却すると共
に、ステータ11の内側に付着してステータ11をも冷
却する。そして、モータケーシング10の下方に設けら
れた排出管18から電動機外部に排出される。
【0027】また、第2ミストノズル24から上側ベア
リング15に対して霧状に噴射された冷却液(絶縁油)
は、ベアリングの潤滑油として作用すると共に、ベアリ
ングを冷却する。その後、冷却液(絶縁油)は、上側ベ
アリング15の下方に設けられた管27を介して、ステ
ータ11とロータ13との間のエアギャップに送り込ま
れ、前述のようにロータ13、ロータシャフト14及び
ステータ11を冷却し、電動機外部に排出される。
リング15に対して霧状に噴射された冷却液(絶縁油)
は、ベアリングの潤滑油として作用すると共に、ベアリ
ングを冷却する。その後、冷却液(絶縁油)は、上側ベ
アリング15の下方に設けられた管27を介して、ステ
ータ11とロータ13との間のエアギャップに送り込ま
れ、前述のようにロータ13、ロータシャフト14及び
ステータ11を冷却し、電動機外部に排出される。
【0028】なお、本実施例においては、冷却液として
絶縁油を用いたが、電動機の運転に影響を与えず、冷却
に供することができるものであれば、これに限られな
い。ただし、潤滑油となり得ない冷却液は、ベアリング
内部を流すことはできないので、その用途をベアリング
の冷却にとどめておく必要がある。また、冷却液(絶縁
油)を霧状にして噴射する構成としたが、第1実施例の
ように滴下する構成であっても良い。更に、第1ミスト
ノズル23及び第2ミストノズル24の2つのノズルを
設ける構成としたが、第2ミストノズル24のみであっ
ても十分な冷却効果を得ることができる。
絶縁油を用いたが、電動機の運転に影響を与えず、冷却
に供することができるものであれば、これに限られな
い。ただし、潤滑油となり得ない冷却液は、ベアリング
内部を流すことはできないので、その用途をベアリング
の冷却にとどめておく必要がある。また、冷却液(絶縁
油)を霧状にして噴射する構成としたが、第1実施例の
ように滴下する構成であっても良い。更に、第1ミスト
ノズル23及び第2ミストノズル24の2つのノズルを
設ける構成としたが、第2ミストノズル24のみであっ
ても十分な冷却効果を得ることができる。
【0029】また、本実施例においては、冷却液をミス
ト状にしたため、冷却液の流量の管理が容易になり、か
つ、冷却液の表面積を増大させることができるため、冷
却効率が向上する。更に、ミスト状であるため、ステー
タ11及びロータ13の表面を冷却することができるだ
けでなく、エアギャップ26中の雰囲気まで冷却するこ
とができるため、優れた冷却効率を得ることができると
いう効果がある。
ト状にしたため、冷却液の流量の管理が容易になり、か
つ、冷却液の表面積を増大させることができるため、冷
却効率が向上する。更に、ミスト状であるため、ステー
タ11及びロータ13の表面を冷却することができるだ
けでなく、エアギャップ26中の雰囲気まで冷却するこ
とができるため、優れた冷却効率を得ることができると
いう効果がある。
【0030】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の
改良及び変更をなし得ることはもちろんである。
が、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の
改良及び変更をなし得ることはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロータとステータとの間に冷却液を流す構成としたた
め、ロータの温度上昇を抑制することができる。したが
って、ロータ及びロータシャフトの熱ひずみの発生を抑
制することができ、かつ、ステータを内側から冷却する
こともできる。その結果、電動機の効率を向上させるこ
とができる。
ロータとステータとの間に冷却液を流す構成としたた
め、ロータの温度上昇を抑制することができる。したが
って、ロータ及びロータシャフトの熱ひずみの発生を抑
制することができ、かつ、ステータを内側から冷却する
こともできる。その結果、電動機の効率を向上させるこ
とができる。
【0032】また、ロータ、ロータシャフト及びステー
タを効率良く冷却することができるため、電動機の放熱
性を考慮する必要がなくなり、電動機サイズを小型化す
ることができる。
タを効率良く冷却することができるため、電動機の放熱
性を考慮する必要がなくなり、電動機サイズを小型化す
ることができる。
【図1】本発明の電動機のロータ冷却構造の第1実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明の電動機のロータ冷却構造の第2実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 モータケーシング
11 ステータ
12 固定子巻線
13 ロータ
14 ロータシャフト
15 上側ベアリング
16 下側ベアリング
17 滴下ノズル
18 排出管
19 冷却液溜
20 ポンプ
21 クーラ
22 バルブ
23 第1ミストノズル
24 第2ミストノズル
25 ミスト発生装置
26 エアギャップ
Claims (5)
- 【請求項1】 立型電動機のケーシングに、冷却液をロ
ータとステータとの間に流すノズルを設け、前記冷却液
を排出する排出口を前記ケーシングに設けることを特徴
とする電動機のロータ冷却構造において、前記ノズルを
立型電動機のケーシングの上部に1つのみ設けることを
特徴とする電動機のロータ冷却構造。 - 【請求項2】 立型電動機のケーシングに、ロータシャ
フトを支持するベアリングに冷却液を流すノズルを設
け、前記ベアリングから流出した冷却液をロータとステ
ータとの間に誘導する管を前記ベアリング下方に設け、
前記冷却液を排出する排出口を前記ケーシングに設ける
ことを特徴とする電動機のロータ冷却構造において、前
記ベアリングに冷却液を流すノズルを立型電動機のケー
シングの上部に1つのみ設け、前記ベアリングから流出
した冷却液をロータとステータとの間に誘導する管を立
型電動機のケーシングの上部に1つのみ設けることを特
徴とする電動機のロータ冷却構造。 - 【請求項3】 前記ノズルから前記冷却液を前記ロータ
と前記ステータとの間に滴下する請求項1記載の電動機
のロータ冷却構造。 - 【請求項4】 前記ノズルから前記冷却液を前記ロータ
と前記ステータとの間に霧状にして噴射する請求項1記
載の電動機のロータ冷却構造。 - 【請求項5】 前記冷却液は、絶縁油である請求項1又
は2記載の電動機の冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22402995A JP3494767B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電動機のロータ冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22402995A JP3494767B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電動機のロータ冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970156A JPH0970156A (ja) | 1997-03-11 |
JP3494767B2 true JP3494767B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=16807482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22402995A Expired - Fee Related JP3494767B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電動機のロータ冷却構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4757238B2 (ja) * | 2007-07-13 | 2011-08-24 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 回転電機の冷却構造及び冷却方法 |
DE102009020734A1 (de) * | 2009-05-11 | 2010-11-25 | Continental Automotive Gmbh | Verstellvorrichtung |
KR102281117B1 (ko) * | 2015-10-22 | 2021-07-26 | 한국기계연구원 | 터보 압축기 |
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