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JP3480897B2 - エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ - Google Patents

エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ

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JP3480897B2
JP3480897B2 JP35203797A JP35203797A JP3480897B2 JP 3480897 B2 JP3480897 B2 JP 3480897B2 JP 35203797 A JP35203797 A JP 35203797A JP 35203797 A JP35203797 A JP 35203797A JP 3480897 B2 JP3480897 B2 JP 3480897B2
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JP
Japan
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electrode
piezoelectric substrate
input
capacitor
vibrating
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JP35203797A
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Inventor
武志 杉山
学 脇田
Original Assignee
日本特殊陶業株式会社
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Publication date
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Priority to EP98202682A priority patent/EP0897217A3/en
Priority to US09/132,489 priority patent/US6160462A/en
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の振動部を
有する圧電基板を備えたエネルギー閉じ込め型圧電フィ
ルタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエネルギー閉じ込め型圧電フィ
ルタは、特開平7-263999号等で種々提案されている。こ
の圧電フィルタFは、図12,13で示すように,単一
の圧電基板aを備えるものであって、該圧電基板aの片
面(図13イ参照)に、左右二対の振動電極b,cを配
設し、振動電極b,bを中央部に形成したコンデンサ電
極dと夫々接続するようにし、その他面(図13ロ参
照)に、振動電極対b,cに厚み方向で対向する左右二
つの共通電極e,eを形成し、共通電極e,eと接続す
る中央部のコンデンサ電極fをコンデンサ電極dに厚み
方向で対向するようにして形成している。そしてこれに
より、二組の振動電極対b,cと共通電極eとで、二つ
の振動部v,vを構成すると共に、コンデンサ電極f,
dにより、結合コンデンサCを構成するようにしてい
る。すなわち、一枚の圧電基板aに、左右二つの振動部
v,vと、中央部の結合コンデンサCとを夫々担持して
なる。図14はこの圧電フィルタFの等価回路を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の従来構
成にあっては、単一の圧電基板aに、左右二つの振動部
v,vを、中間部に結合コンデンサCを夫々担持してな
るものであるため、圧電基板aの形状が比較的大きな長
方形状となり、該圧電フィルタの実装面積が大きくなる
という問題があった。また、単一の結合コンデンサCを
備えるものであるから、圧電基板の形状,厚み,振動部
の領域等により制限を受け、容量の可変性に限界を生ず
る。
【0004】そこで、特願平9−231741号で、片
面に、面方向で対向する一対の振動電極と、片面側コン
デンサ電極とを備え、一方の振動電極を前記コンデンサ
電極と接続し、他方の振動電極を側縁偏位部に位置する
入出力接続端と接続してなる片面側電極パターンを形成
し、他面に、前記振動電極対に厚み方向で対向する共通
電極と、前記片面側コンデンサ電極に厚み方向で対向す
る他面側コンデンサ電極とを備え、該コンデンサ電極と
共通電極とを接続してなる他面側電極パターンを形成
し、これにより、振動電極対と共通電極とで振動部を、
コンデンサ電極対で結合コンデンサを形成してなる第1
の圧電基板及び第2の圧電基板を具備し、第1の圧電基
板と第2の圧電基板の表裏を反対として、前記コンデン
サ電極対の位置が上下で一致し、かつ夫々の入出力接続
端相互が同一辺で離間するようにして、各振動部の振動
を阻害しないように積層し、かつ第1の圧電基板と第2
の圧電基板の片面側コンデンサ電極相互、及び他面側コ
ンデンサ電極相互を夫々接続すると共に、第1の圧電基
板の入出力接続端と上下で対向する位置に配設されて、
該接続端に接続される入力電極と、第2の圧電基板の入
出力接続端と上下で対向する位置に配設されて、該接続
端に接続される出力電極と、同じく、各他面側電極パタ
ーンと接続するアース電極とを外表面に露出状に形成し
てなる絶縁性外装板を前記圧電基板対に積層してなるエ
ネルギー閉じ込め型圧電フィルタが提案された。
【0005】かかる構成にあっては、単一の振動部を夫
々備える第1の圧電基板及び第2の圧電基板を積層して
なるものであるから、全体として、従来構成の半分程度
の平面積となり、該圧電基板の面積を小さくでき、実装
面積の減少化を図ることができる利点がある。また、第
1の圧電基板及び第2の圧電基板に夫々結合コンデンサ
を担持し、これを並列接続するようにしたものであるか
ら、単一の結合コンデンサCを備えた従来構成に比し
て、その結合容量を随意に設定でき、回路設計が容易と
なる等の優れた利点がある。
【0006】ところで、かかる構成にあって、第1の圧
電基板と第2の圧電基板相互は上下で重なり、このた
め、図12,13で示した従来構成に比して、第1及び
第2の圧電基板の入出力接続端相互の距離または絶縁性
外装板に形成された入力電極と出力電極相互の距離が短
くなり、相互に電磁界結合を生じ易く、この結果減衰特
性が損なわれることが解った。この問題を解消するため
には、夫々を離間して形成すれば良いが、このようにす
ると、圧電基板の面積が大きくなり、上述の構成とした
意義が半減する。本発明は、圧電基板を大きくすること
なく、上述の問題点を解消することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の二枚の
圧電基板を用いた構成にあって、第1の圧電基板と第2
の圧電基板の他面側電極パターンに、積層状態で、同一
辺で離間する第1の圧電基板の入出力接続端と第2の圧
電基板の入出力接続端の間を横切るように位置すること
となる遮蔽電極部を夫々延成したことを特徴とするもの
である。
【0008】かかる構成にあっては、遮蔽電極部が、第
1の圧電基板の入出力接続端と第2の圧電基板の入出力
接続端との間に介在することとなり、このため、遮蔽電
極部は他面側電極パターンに接続される外装板のアース
電極を介してアース接続されるから、両入出力接続端間
及び入出力接続端と上下で対置している絶縁性外装板に
形成された入力電極と出力電極間の電磁界結合が遮蔽電
極部により遮断されることとなる。このため、減衰特性
が向上する。
【0009】また、絶縁性外装板のアース電極に、その
入力電極と出力電極間に位置する遮蔽電極部を延成する
ようにしても良い。
【0010】この構成にあっては、アース電極の遮蔽電
極部が、絶縁性外装板に形成された入力電極と出力電極
間に介在することとなり、このため、入力電極と出力電
極間及び第1の圧電基板の入出力接続端と第2の圧電基
板の入出力接続端間の電磁界結合が阻止され、上記と同
様に、減衰特性が向上する。上述した他面側電極パター
ンの遮蔽電極部と、アース電極の遮蔽電極部とを両方と
も用いた構成は、さらなる減衰特性の向上がもたらされ
ることとなる。
【0011】
【発明の実施の態様】図1,2に従って本発明の一実施
例にかかるエネルギー閉じ込め型圧電フィルタF1 の構
造を説明する。
【0012】この圧電フィルタF1 は、同一構造の第1
の圧電基板1a及び第2の圧電基板1bを、スペーサ2
0aを介して積層し、さらにその上下に同様のスペーサ
20b,20cを介して絶縁性外装板30,32を被着
することにより構成される。
【0013】ここで図3に従って、圧電基板1a,1b
につき説明する。前記圧電基板1a,1bは、PbTiO
3系,PbZrO3系,PbTiO3-PbZrO3 系等の圧電セラミック
材料からなり、その表裏面には、電極パターン2,3が
形成されている。この圧電基板1a,1bの表裏に形成
された電極パターン2,3は、銀蒸着により形成した
り、またはスクリーン印刷を用いて形成される。
【0014】この圧電基板1a,1bの片面側に形成さ
れた電極パターン2の形態を説明すると、その片面にあ
って、前後位置で対向状に振動電極4と、振動電極5と
が間隔を置いて形成されている。前記振動電極4は、圧
電基板1a,1bの角端まで傾斜状に延出され、その角
端(側縁偏位部)に入出力接続端6を形成している。す
なわち、入出力接続端6は、その側縁で中央から偏位し
た側縁偏位部に形成され、後述するように、一方の圧電
基板を前後で反転すると、圧電基板1a,1bの入出力
接続端6,6は相互に上下方向で不一致となり、干渉し
合わない。
【0015】また、入出力接続端6と反対側の他側縁に
は前後全幅に渡って、細幅状の片面側コンデンサ電極7
が形成され、振動電極5と接続されている。この片面側
コンデンサ電極7はその両端縁を前後縁まで延出してそ
の前後端に接続端縁9,9を形成している。このように
二つの接続端縁9,9を形成しているから、後述するよ
うに、一方の圧電基板を前後に反転した場合に、圧電基
板1a,1bの接続端縁9,9は相互に必ず一致するこ
ととなる。
【0016】次に他面側電極パターン3の形態を説明す
る。圧電基板1a,1bの他面側にあって、この電極パ
ターン3は、前記振動電極対4,5に厚み方向で対向す
る共通電極10と、前記片面側コンデンサ電極7に厚み
方向で対向する前後方向に長い他面側コンデンサ電極1
1とを備え、該共通電極10とコンデンサ電極11とは
相互に接続されている。また、コンデンサ電極11は側
縁に張り出して、これをアース接続端12としている。
【0017】そして、これにより、振動電極対4,5と
共通電極10とで、振動部Vを構成すると共に、コンデ
ンサ電極7,11により、結合コンデンサC1 ,C2
構成するようにしている。
【0018】ここで、第1の圧電基板1aと第2の圧電
基板1bとはその表裏を前後方向に反転して、前記コン
デンサ電極対7,11の位置を上下で一致するようにし
て配置している。このため一側縁で接続端12が上下で
対向状一致すると共に、前後縁で、前記接続端縁9,9
が一致するために、その接続が容易となる。一方、この
ような配置態様にあっては、入出力接続端6,6の存す
る角縁位置(側縁偏位部)は前後で反対位置となって、
上下で一致することはない。このため、圧電基板1aの
入出力接続端6は、入力端として後述する入力電極33
と接続され、他方の圧電基板1bの入出力接続端6は、
出力端として後述する出力電極34と接続されるから、
相互に短絡することは許されないが、該入出力接続端
6,6相互が上下で重ならないから、相互の絶縁を確保
することが容易となる。
【0019】この圧電基板1a,1bは、スペーサ20
aを介して積層され、さらにその上下に同様のスペーサ
20b,20cが配設される。このスペーサ20a,2
0b,20cは、いずれも絶縁板により形成され、その
中央部に円形開口21が形成され、これにより、前記振
動部Vの振動を阻害しないようにしている。
【0020】また、スペーサ20bの上面には絶縁性外
装板30が被着され、スペーサ20cの下面には絶縁性
外装板32が被着され、これにより各部材が一体的に積
層される。この絶縁性外装板32の下面には、入力電極
33,出力電極34及びアース電極35が形成される。
入力電極33,出力電極34は、回路的に対称であるか
ら互換性がある。
【0021】上述の積層構造にあって、第1の圧電基板
1aと第2の圧電基板1bの片面側コンデンサ電極7,
7の接続端縁9,9相互、及び他面側コンデンサ電極1
1,11の接続端12,12相互は夫々接続される。ま
た、第1の圧電基板1aの入出力接続端6は入力電極3
3と、第2の圧電基板1bの入出力接続端6は出力電極
34と夫々接続され、同じく、他面側電極パターン3は
アース電極35と接続される。
【0022】次に、各電極相互を接続するための導通手
段を説明する。前記スペーサ20a〜20cの周縁の所
要位置には凹所22a〜22cが夫々形成されている。
そして、一体的に積層した後、各凹所22a〜22cに
導電材料38を埋入することにより、各電極の接続が導
電材料38を介して行なわれることとなる。すなわち、
凹所22a〜22cに埋入された導電材料38により、
各電極を接続するための導電路が形成されることとな
る。
【0023】ここで、上述したように、圧電基板1a,
1bは一方を反転して電極パターン2,電極パターン3
の表裏位置を相互に異ならせ、かつ、各コンデンサ電極
7,7の接続端縁9,9,コンデンサ電極11,11の
接続端12等を上下で一致させて配置される。
【0024】そして、コンデンサ電極7,7の接続端縁
9,9相互は、スペーサ20aの前後右端(図2を基準
とする、以下同じ)の凹所22a,22aを介して、上
述したように、導電材料38により接続される。同様に
コンデンサ電極11,11の接続端12,12相互は、
スペーサ20b,20cの右端中央部に形成した凹所2
2b,22cを介して導電材料38により、アース電極
35に接続される。さらに、圧電基板1aの入出力接続
端6はスペーサ20aの後側左角端に形成された凹所2
2a(図示せず)を介して導電材料38により入力電極
33と接続され、圧電基板1bの入出力接続端6はスペ
ーサ20aの前側左角端に形成された凹所22aを介し
て導電材料38により出力電極34と接続される。この
入力電極33は、入力側の外部電路が接続され、出力電
極34には出力側の外部電路が接続される。
【0025】かかる構成の圧電フィルタF1 にあって
は、平面を従来構成の半分のほぼ正方形状とできて、実
装面積を約半分とすることができる。また、上下の絶縁
性外装板30,32が被着され、機械的かつ電気的に、
電極パターン2,3が保護されると共に、その周面と下
面のみに導電材料38及び各電極33,34,35が露
出することとなり、取扱いが容易となる。
【0026】而して、かかる導通手段が付与されること
により、図11の等価回路が構成される。ここで、この
構成にあっては、従来構成とは異なる二つの結合コンデ
ンサC1 ,C2 が並列状に結線され、結合容量はその和
となる。このため、二つの結合コンデンサC1 ,C2
用いているから、従来構成に比して結合容量を随意かつ
充分に確保することができ、回路設計が容易となる。
【0027】次に、本発明の要部につき説明する。上述
した構成にあって、第1の圧電基板1aと第2の圧電基
板1bの他面側電極パターン3には、その積層状態にあ
って、同一辺で離間して上下に位置する第1の圧電基板
1aの入出力接続端6と第2の圧電基板1bの入出力接
続端6間に上下で位置して、その間を横切ることとなる
直線状の遮蔽電極部40,40(図3ロ,図7ロ参照)
が夫々延成されている。これにより、積層状態で第1の
圧電基板1aの入出力接続端6と第2の圧電基板1bの
入出力接続端6との間に遮蔽電極部40,40が介在す
ることとなる。この遮蔽電極部40,40は、他面側電
極パターン3と接続されるアース電極35を介してアー
ス接続される。このため第1及び第2の圧電基板1a,
1bの入出力接続端6,6相互は、アース接続された遮
蔽電極部40,40によりその電磁界結合が阻止され
る。また、該入出力接続端6,6と上下で対置する位置
には、入力電極33,出力電極34が位置しているか
ら、遮蔽電極部40,40は入力電極33,出力電極3
4間に介在することともなって、入力電極33,出力電
極34相互の電磁界結合をも阻止し得ることとなる。
【0028】さらにまた、前記絶縁性外装板32の下面
にあって、アース電極35は、入力電極33,出力電極
34を遮断するように、遮蔽電極部41(図5ハ,図7
ハ参照)が延出されている。このため、入力電極33,
出力電極34相互は、アース電極と一体となった遮蔽電
極部41によりその電磁界結合が阻止される。また、入
力電極33,出力電極34と上下で対置する位置には入
出力接続端6,6が位置しているから、遮蔽電極部41
は入出力接続端6,6相互の電磁界結合をも阻止し得る
こととなる。
【0029】前記他面側電極パターン3の遮蔽電極部4
0,40と、アース電極35の遮蔽電極部41は夫々一
方のみ形成しても、電磁界結合を阻止し得るが、両方併
用することにより、更なる効果がある。
【0030】図3,5,7は、夫々遮蔽電極部40,4
1の配設例を示し、図4,6,8は、その配設例と減衰
特性の関係を示すものである。また、図9は遮蔽電極部
40,41を備えない先行発明に係るものである。ここ
でこの先行発明にあって、図10で示すように、減衰量
は32dBであった。
【0031】ここで、図3は圧電基板1a,1bの他面
側電極パターン3のみに遮蔽電極部40を形成したもの
であり、その結果、図4の減衰特性を得ることができ、
減衰量は38dBであり、先行発明と比較すると、減衰
特性の向上がみられた。
【0032】図5は絶縁性外装板32のアース電極35
のみに遮蔽電極部41を形成したものであり、その結
果、図6の減衰特性を得ることができ、減衰量は34d
Bであり、先行発明と比較すると、減衰特性の向上がみ
られた。
【0033】また、図7は他面側電極パターン3に遮蔽
電極部40を、絶縁性外装板32のアース電極35を夫
々形成したものであり、その結果、図8の減衰特性を得
ることができ、減衰量は45dBであり、先行発明と比
較すると、減衰特性の著しい向上がみられた。
【0034】このように、遮蔽電極部40,41のいず
れかを備えることにより、減衰特性の向上がみられると
共に、両者を併用することにより、更なる向上がはかれ
ることとなる。而して、この遮蔽電極部40,41によ
り、圧電フィルタF1 の平面形状を従来に比して半分と
しながらも、所要の減衰特性を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電
フィルタF1 は、上述したように、二枚の圧電基板の表
裏に電極パターン2,3を形成し、これを積層すると共
に、外装板32を最外部に配設してなるものにあって、
圧電基板1a,1bの他面側電極パターン3に遮蔽電極
部40を形成し、又は/及び絶縁性外装板32のアース
電極35に遮蔽電極部41を形成したものであり、これ
により、入力電極33,出力電極34間及び入出力接続
端6,6間の電磁界結合が遮断され、このため、減衰特
性が向上する。従って、圧電基板の面積を大きくするこ
となく、所要の特性を得ることができ、圧電基板1a,
1bの積層構造による小面積化を、特性を損なうことな
く享受し得る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電フィル
タF1 の一部切欠斜視図である。
【図2】同圧電フィルタF1 の分解斜視図である。
【図3】遮蔽電極部40のみを備えた実施例の、圧電基
板1a,1bの平面図イ,裏面図ロ及び外装板の裏面図
ハである。
【図4】遮蔽電極部40のみを備えた実施例の減衰特性
を示す波形図である。
【図5】遮蔽電極部41のみを備えた実施例の、圧電基
板1a,1bの平面図イ,裏面図ロ及び外装板の裏面図
ハである。
【図6】遮蔽電極部41のみを備えた実施例の減衰特性
を示す波形図である。
【図7】遮蔽電極部40,41を備えた実施例の、圧電
基板1a,1bの平面図イ,裏面図ロ及び外装板の裏面
図ハである。
【図8】遮蔽電極部40,41を備えた実施例の減衰特
性を示す波形図である。
【図9】比較例の圧電基板1a,1bの平面図イ,裏面
図ロ及び外装板の裏面図ハである。
【図10】比較例の減衰特性を示す波形図である。
【図11】圧電フィルタF1 の等価回路図である。
【図12】従来構成の圧電フィルタFの一部切欠斜視図
である。
【図13】従来構成の圧電基板aの平面図イ及び裏面図
ロである。
【図14】従来構成の圧電フィルタFの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ V 振動部 C1 ,C2 結合コンデンサ 1a,1b 圧電基板 2,3 電極パターン 4,5 振動電極 6 入出力接続端 10 共通電極 7,11 コンデンサ電極 9,12 接続端縁 20a〜20c スペーサ 32 絶縁性外装板 33 入力電極 34 出力電極 35 アース電極 40 遮蔽電極部 41 遮蔽電極部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−55639(JP,A) 特開 平9−18275(JP,A) 特開 平5−315885(JP,A) 特開 平4−29312(JP,A) 特開 平3−97314(JP,A) 特開 昭62−14512(JP,A) 特開 昭63−107307(JP,A) 実公 平6−38489(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/215 H03H 9/54 - 9/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に、面方向で対向する一対の振動電極
    と、片面側コンデンサ電極とを備え、一方の振動電極を
    前記コンデンサ電極と接続し、他方の振動電極を側縁偏
    位部に位置する入出力接続端と接続してなる片面側電極
    パターンを形成し、 他面に、前記振動電極対に厚み方向で対向する共通電極
    と、前記片面側コンデンサ電極に厚み方向で対向する他
    面側コンデンサ電極とを備え、該コンデンサ電極と共通
    電極とを接続してなる他面側電極パターンを形成し、 これにより、振動電極対と共通電極とで振動部を、コン
    デンサ電極対で結合コンデンサを形成してなる第1の圧
    電基板及び第2の圧電基板を具備し、 第1の圧電基板と第2の圧電基板の表裏を反対として、
    前記コンデンサ電極対の位置が上下で一致し、かつ夫々
    の入出力接続端相互が同一辺で離間するようにして、各
    振動部の振動を阻害しないように積層し、かつ第1の圧
    電基板と第2の圧電基板の片面側コンデンサ電極相互、
    及び他面側コンデンサ電極相互を夫々接続すると共に、 第1の圧電基板の入出力接続端と上下で対向する位置に
    配設されて、該接続端に接続される入力電極と、第2の
    圧電基板の入出力接続端と上下で対向する位置に配設さ
    れて、該接続端に接続される出力電極と、同じく、各他
    面側電極パターンと接続するアース電極とを外表面に露
    出状に形成してなる絶縁性外装板を前記圧電基板対に積
    層してなるものであって、 前記第1の圧電基板と第2の圧電基板の他面側電極パタ
    ーンに、積層状態で、同一辺で離間する第1の圧電基板
    の入出力接続端と第2の圧電基板の入出力接続端の間を
    横切るように位置することとなる遮蔽電極部を夫々延成
    したことを特徴とするエネルギー閉じ込め型圧電フィル
    タ。
  2. 【請求項2】片面に、面方向で対向する一対の振動電極
    と、片面側コンデンサ電極とを備え、一方の振動電極を
    前記コンデンサ電極と接続し、他方の振動電極を側縁偏
    位部に位置する入出力接続端と接続してなる片面側電極
    パターンを形成し、 他面に、前記振動電極対に厚み方向で対向する共通電極
    と、前記片面側コンデンサ電極に厚み方向で対向する他
    面側コンデンサ電極とを備え、該コンデンサ電極と共通
    電極とを接続してなる他面側電極パターンを形成し、 これにより、振動電極対と共通電極とで振動部を、コン
    デンサ電極対で結合コンデンサを形成してなる第1の圧
    電基板及び第2の圧電基板を具備し、 第1の圧電基板と第2の圧電基板の表裏を反対として、
    前記コンデンサ電極対の位置が上下で一致し、かつ夫々
    の入出力接続端相互が同一辺で離間するようにして、各
    振動部の振動を阻害しないように積層し、かつ第1の圧
    電基板と第2の圧電基板の片面側コンデンサ電極相互、
    及び他面側コンデンサ電極相互を夫々接続すると共に、 第1の圧電基板の入出力接続端と上下で対向する位置に
    配設されて、該接続端に接続される入力電極と、第2の
    圧電基板の入出力接続端と上下で対向する位置に配設さ
    れて、該接続端に接続される出力電極と、同じく、各他
    面側電極パターンと接続するアース電極とを外表面に露
    出状に形成してなる絶縁性外装板を前記圧電基板対に積
    層してなるものであって、 前記絶縁性外装板のアース電極に、その入力電極と出力
    電極間に位置する遮蔽電極部を延成したことを特徴とす
    るエネルギー閉じ込め型圧電フィルタ。
  3. 【請求項3】片面に、面方向で対向する一対の振動電極
    と、片面側コンデンサ電極とを備え、一方の振動電極を
    前記コンデンサ電極と接続し、他方の振動電極を側縁偏
    位部に位置する入出力接続端と接続してなる片面側電極
    パターンを形成し、 他面に、前記振動電極対に厚み方向で対向する共通電極
    と、前記片面側コンデンサ電極に厚み方向で対向する他
    面側コンデンサ電極とを備え、該コンデンサ電極と共通
    電極とを接続してなる他面側電極パターンを形成し、 これにより、振動電極対と共通電極とで振動部を、コン
    デンサ電極対で結合コンデンサを形成してなる第1の圧
    電基板及び第2の圧電基板を具備し、 第1の圧電基板と第2の圧電基板の表裏を反対として、
    前記コンデンサ電極対の位置が上下で一致し、かつ夫々
    の入出力接続端相互が同一辺で離間するようにして、各
    振動部の振動を阻害しないように積層し、かつ第1の圧
    電基板と第2の圧電基板の片面側コンデンサ電極相互、
    及び他面側コンデンサ電極相互を夫々接続すると共に、 第1の圧電基板の入出力接続端と上下で対向する位置に
    配設されて、該接続端に接続される入力電極と、第2の
    圧電基板の入出力接続端と上下で対向する位置に配設さ
    れて、該接続端に接続される出力電極と、同じく、各他
    面側電極パターンと接続するアース電極とを外表面に露
    出状に形成してなる絶縁性外装板を前記圧電基板対に積
    層してなるものであって、 前記第1の圧電基板と第2の圧電基板の他面側電極パタ
    ーンに、積層状態で、同一辺で離間する第1の圧電基板
    の入出力接続端と第2の圧電基板の入出力接続端の間を
    横切るように位置することとなる遮蔽電極部を夫々延成
    すると共に、さらに前記絶縁性外装板のアース電極に、
    その入力電極と出力電極間に位置する遮蔽電極部を延成
    したことを特徴とするエネルギー閉じ込め型圧電フィル
    タ。したことを特徴とするエネルギー閉じ込め型圧電フ
    ィルタ。
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