JP3480084B2 - 制動力配分制御装置 - Google Patents
制動力配分制御装置Info
- Publication number
- JP3480084B2 JP3480084B2 JP27566494A JP27566494A JP3480084B2 JP 3480084 B2 JP3480084 B2 JP 3480084B2 JP 27566494 A JP27566494 A JP 27566494A JP 27566494 A JP27566494 A JP 27566494A JP 3480084 B2 JP3480084 B2 JP 3480084B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- wheel
- braking force
- valve device
- slip ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
方の車輪の制動力を車両前方の車輪の制動力に対し所定
の関係に調整する制動力配分制御装置に関する。
行なうと、荷重移動により車両の前後の軸重が異なり、
四つの車輪が同時にロックするために必要な車両前方の
車輪に対する制動力と後方の車輪に対する制動力は正比
例の関係にはなく、理想制動力配分と呼ばれる関係にあ
り、この配分は積載荷重の有無によっても異なる。
前方の車輪に対する制動力を上回ると車両の方向安定性
が損なわれるので、これより低く抑えつつ、できるだけ
理想制動力配分に近づけるべく、後方の車輪のホイール
シリンダとマスタシリンダとの間に比例減圧弁、所謂プ
ロポーショニングバルブが介装されている。これによれ
ば折点を有する配分線となるが、旋回時の内外輪の荷重
差等を考慮すると、後方の車輪に対する制動力を前方の
車輪に対する制動力よりかなり低く抑える必要がある。
しかし、常時プロポーショニングバルブを介してブレー
キ液圧を制限するように構成すると、車両後方の車輪へ
の制動力配分が少なくなって所定の減速度を得るために
は大きなブレーキ踏力が必要となり、前方の車輪用の制
動装置に対する負担が大となる。
144174号公報等においては、液圧ブースタ及びマ
スタシリンダとホイールシリンダとの間に介装した液圧
制御弁の上流側に切換弁を介装し、この切換弁を切換え
ると共に液圧制御弁を制御することによって後輪用ホイ
ールシリンダのブレーキ液圧を所定の関係に調整する制
動力配分制御装置が提案されている。
前後輪を同時に制御し、同一のスリップ率となるように
制動力を制御することとされている。然し乍ら、車両の
旋回時には前輪に荷重が移動して前輪のコーナリングフ
ォースが増大し所謂オーバーステア傾向となるので、四
輪同時の同一スリップ率制御では車両の安定性が損なわ
れる場合がある。上記特開平6−144174号公報等
に記載の装置においても、後輪の制動力を理想制動力配
分に近似させることができるので、車両が直進中の制動
時には良好な制動特性が得られるが、車両が旋回中の制
動時には前輪に対するコーナリングフォースが増大する
ため、オーバーステア傾向となって車両の安定性が損な
われるおそれがある。
モーメントToが加わっている状態で、更に制動力が付
与されるとモーメントが増加し操舵特性が変化する(オ
ーバーステア傾向となる)。このとき、車両の進行方向
に対する車体のすべりを角度で表した車体横すべり角β
及びその微分値である横すべり角速度dβ/dtは、オ
ーバーステア時には大となることから、車体横すべり角
β及び横すべり角速度dβ/dtを監視し乍らこれを相
殺し得るように各車輪に対する制動力を制御すれば、不
要なモーメントΔTsを打消すことができ、安定した操
舵特性を確保することができる。
を調整する制動力配分制御装置において、車体横すべり
角に応じて制動力配分制御を行なうことにより、車両が
旋回中の制動時にも安定した操舵特性を維持しつつ適切
な制動作動を行なうことを目的とする。
め、図1に構成の概要を示したように、請求項1に記載
の制動力配分制御装置は、車両前方の車輪FWに装着し
制動力を付与する前輪用ホイールシリンダWf及び車両
後方の車輪RWに装着し制動力を付与する後輪用ホイー
ルシリンダWrと、ブレーキペダルBPの操作に応じて
ブレーキ液を昇圧し前輪用及び後輪用ホイールシリンダ
Wf,Wrの各々にブレーキ液圧を付与する液圧発生装
置PGと、この液圧発生装置PGと少くとも後輪用ホイ
ールシリンダWrとの間に介装しブレーキ液圧を制御す
る液圧制御装置FVと、車両の横加速度を検出する横加
速度検出手段YSと、この横加速度検出手段YSの検出
結果に基づき車両の進行方向に対するすべり量を角度に
変換して車体横すべり角を演算する車体横すべり角演算
手段SAと、この車体横すべり角演算手段SAの演算結
果に応じて液圧制御装置FVを駆動し、車両後方の車輪
RWの制動力を車両前方の車輪FWの制動力に対し所定
の関係に調整する駆動手段AMを備えることとしたもの
である。
速度検出手段WSの検出出力に基づき車両の推定車体速
度を演算し、この推定車体速度と車輪速度差から車両の
横加速度を求めるように構成することもできる。
加速度を検出する横加速度検出手段YSと、この横加速
度検出手段YSの検出結果に基づき車両の進行方向に対
するすべり量を角度に変換して車体横すべり角を演算す
る車体横すべり角演算手段SAと、車両前方の車輪FW
及び車両後方の車輪RWの各々の車輪速度を検出する車
輪速度検出手段WSと、この車輪速度検出手段WSの検
出出力に基づき車両前方の車輪FWの各々に対する車両
後方の車輪RWの各々のスリップ率を演算するスリップ
率演算手段SCと、このスリップ率演算手段SCが演算
したスリップ率を横すべり角演算手段SAの演算結果に
基づいて補正して目標スリップ率を設定する目標スリッ
プ率設定手段TSと、この目標スリップ率設定手段TS
が設定した目標スリップ率を基準に制御モードを設定す
る制御モード設定手段CMと、この制御モード設定手段
CMが設定した制御モードに応じて液圧制御装置FVを
駆動し、車両後方の車輪RWの制動力を車両前方の車輪
FWの制動力に対し所定の関係に調整する駆動手段AM
とを備えたものとするとよい。尚、車体横すべり角の微
分値である横すべり角速度も、目標スリップ率の設定に
供することとしてもよい。
制御装置において、ブレーキペダルBPを操作すると液
圧発生装置PGから前輪用及び後輪用のホイールシリン
ダWf,Wrの各々にブレーキ液圧が供給され、各車輪
FW,RWに対し制動力が付与されるが、液圧発生装置
PGと少くとも後輪用ホイールシリンダWrとの間には
液圧制御装置FVが介装されており、この液圧制御装置
FVによって、後輪用ホイールシリンダWrに付与され
るブレーキ液圧が制御される。この場合において、横加
速度検出手段YSによって車両の横加速度が検出され、
その検出結果に基づき、車体横すべり角演算手段SAに
て、先ず車体横すべり角の微分値である横すべり角速度
(dβ/dt)が演算され、これが時間積分されて車体
横すべり角(β)が求められる。このように車体横すべ
り角演算手段SAによって演算された車体横すべり角に
応じて液圧制御装置FVが駆動され、車両後方の車輪R
Wの制動力が車両前方の車輪FWの制動力に対し所定の
関係となるように、即ち理想制動力配分に近似するよう
に調整される。これにより、車両が旋回中の制動時にも
オーバーステア/アンダーステア特性が大きく変化する
ことなく、後方の車輪RWに対するコーナリングフォー
スが充分に確保され、車両の安定性が維持される。
いては、横加速度検出手段YSによって車両の横加速度
が検出され、その検出結果に基づき、車体横すべり角演
算手段SAにて、先ず車体横すべり角の微分値である横
すべり角速度(dβ/dt)が演算され、これが時間積
分されて車体横すべり角(β)が求められる。このよう
に車体横すべり角演算手段SAによって車体横すべり角
が演算されると共に、車輪速度検出手段WSによって車
両前方の車輪FW及び車両後方の車輪RWの各々の車輪
速度が検出され、スリップ率演算手段SCにて車輪速度
検出手段WSの検出出力に基づき車両前方の車輪FWに
対する車両後方の車輪RWのスリップ率が演算される。
続いて、目標スリップ率設定手段TSにて車体横すべり
角演算手段SAの演算結果に基づきスリップ率が補正さ
れて目標スリップ率が設定される。そして、制御モード
設定手段CMにて目標スリップ率を基準に制御モードが
設定され、この制御モードに応じて駆動手段AMにより
液圧制御装置FVが駆動される。而して、車両が旋回中
の制動時にも安定した操舵特性を維持しつつ、車両後方
の車輪RWの制動力が車両前方の車輪FWの制動力に対
し所定の関係に調整される。
する。図2は本発明の制動力配分制御装置を含む制動制
御装置の一実施例を示すもので、本発明の液圧発生装置
を構成するマスタシリンダMC及びレギュレータRGを
備え、これらがブレーキペダルBPの操作に応じて駆動
される。レギュレータRGには補助液圧源APが接続さ
れており、これらはマスタシリンダMCと共に低圧リザ
ーバRSに接続されている。補助液圧源APは、液圧ポ
ンプHP及びアキュムレータACCを有する。液圧ポン
プHPは電動モータ(図示せず)によって駆動され、低
圧リザーバRSのブレーキ液を昇圧して出力し、このブ
レーキ液が逆止弁CV1を介してアキュムレータACC
に供給され、蓄圧される。而して、アキュムレータAC
Cから所謂パワー液圧が適宜レギュレータRGに供給さ
れる。尚、電動モータは、アキュムレータACC内の液
圧が所定の下限値を下回ることに応答して駆動され、ま
たアキュムレータACC内の液圧が所定の上限値を上回
ることに応答して停止される。
力液圧を入力し、マスタシリンダMCの出力液圧をパイ
ロット圧として、これに比例したレギュレータ液圧に調
圧するもので、例えば特開昭64−47664号公報等
に開示されているので詳細な説明は省略する。本実施例
のレギュレータRGはマスタシリンダMCの出力ブレー
キ液圧に対して所定割合の制御液圧(即ち、マスタシリ
ンダMCの出力ブレーキ液圧に比例した圧力)に調整す
るように構成されている。尚、レギュレータRGはマス
タシリンダMCと別体に構成することができる。また、
レギュレータRGに替えて液圧ブースタを本発明の液圧
発生装置に供することとしてもよい。
ホイールシリンダWfl,Wfr,Wrl,Wrrが装
着されており、マスタシリンダMCと車両前方のホイー
ルシリンダWfl,Wfrの各々を接続する液圧路に第
1弁装置EV1乃至第6弁装置EV6が介装されてい
る。また、レギュレータRGと車両後方のホイールシリ
ンダWrl,Wrrの各々を接続する液圧路には第7弁
装置EV7乃至第10弁装置EV10及び比例減圧弁P
Vが介装されている。これら第1弁装置EV1乃至第9
弁装置EV9によって本発明にいう液圧制御装置が構成
されており、第10弁装置EV10が本発明の弁装置に
対応する。尚、車輪FLは運転席からみて前方左側の車
輪を示し、以下車輪FRは前方右側、車輪RLは後方左
側、車輪RRは後方右側の車輪を示しており、図2から
明らかなように本実施例では前輪の液圧制御系と後輪の
液圧制御系に区分された前後配管が構成されているが、
所謂X配管としてもよい。また、本実施例は車両後方の
車輪RL,RRが駆動輪で前方の車輪FL,FRが従動
輪の所謂後輪駆動に係る装置であるが、前輪駆動として
もよい。
Cと前輪側のホイールシリンダWfl,Wfrを接続す
る液圧路に夫々第1弁装置EV1及び第2弁装置EV2
が介装されており、これらの弁装置は制御通路Pfl,
Pfrを介して夫々第5弁装置EV5及び第6弁装置E
V6に接続されている。これらの第5弁装置EV5及び
第6弁装置EV6は更に第4弁装置EV4を介して第3
弁装置EV3に接続され、レギュレータRGもしくはア
キュムレータACCと連通する。第1弁装置EV1及び
第2弁装置EV2は3ポート2位置の電磁切換弁で、非
作動状態では図1に示す第1位置にあってホイールシリ
ンダWfl,Wfrは何れもマスタシリンダMCに連通
接続されているが、ソレノイドコイルが励磁され第2位
置に切換わると、ホイールシリンダWfl,Wfrは何
れもマスタシリンダMCとの連通が遮断され、夫々第5
弁装置EV5及び第6弁装置EV6と連通する。
3ポート2位置の電磁切換弁であり、第3弁装置EV3
は、非作動状態の第1位置では第4弁装置EV4及び比
例減圧弁PVをレギュレータRGと連通し、作動状態の
第2位置では第4弁装置EV4及び比例減圧弁PVをレ
ギュレータRGから遮断してアキュムレータACCに連
通する。第4弁装置EV4は、非作動状態の第1位置で
は第3弁装置EV3と第5弁装置EV5及び第6弁装置
EV6とを連通し、作動状態の第2位置でこれらの連通
を遮断し、第5弁装置EV5及び第6弁装置EV6を低
圧リザーバRSに連通する。
装置EV6は何れも2ポート2位置の電磁開閉弁で、非
作動状態では図2に示すように開弁位置にあり、作動状
態となると閉弁位置となって液圧路が遮断される。これ
ら第4弁装置EV4及び第5弁装置EV5に対して並列
に逆止弁CV2及び絞り通路OR1が接続されると共
に、第4弁装置EV4及び第6弁装置EV6に対して並
列に逆止弁CV3及び絞り通路OR2が接続されてお
り、逆止弁CV2の流入側が制御通路Pflに、逆止弁
CV3の流入側が制御通路Pfrに夫々接続されてい
る。
作時に第3弁装置EV3が非作動状態で第1弁装置EV
1、第4弁装置EV4及び第5弁装置EV5が作動状態
とされた場合に、レギュレータRGからのブレーキ液を
ホイールシリンダWflに対して緩やかに流入させるよ
うに設けられたもので、絞り通路OR2についても同様
である。また、逆止弁CV2は、第1弁装置EV1が作
動状態にある場合において、ブレーキペダルBPが開放
されたときにはホイールシリンダWflのブレーキ液圧
をレギュレータRGの出力液圧の低下に迅速に追従させ
るために設けられたもので、第3弁装置EV3方向への
ブレーキ液の流れを許容し逆方向の流れが阻止される。
尚、逆止弁CV3についても同様である。
上記の第3弁装置EV3に並列に第10弁装置EV10
及び比例減圧弁PVが接続されている。第10弁装置E
V10は3ポート2位置の電磁切換弁で、非作動状態で
は図2に示す第1位置にあって、第7弁装置EV7とレ
ギュレータRGとを直接連通接続し、比例減圧弁PV及
び第3弁装置EV3を介したレギュレータRGとの連通
を遮断している。第10弁装置EV10が作動状態の第
2位置に切換えられると、第7弁装置EV7はレギュレ
ータRGとの直接の連通が遮断され、比例減圧弁PVを
介して第3弁装置EV3に接続され、第3弁装置EV3
の作動・非作動に応じてアキュムレータACCもしくは
レギュレータRGに連通接続される。
の出力が第3弁装置EV3と第10弁装置EV10を経
由して後輪のホイールシリンダWrl,Wrrに供給さ
れる際、その出力側の液圧(第10弁装置EV10側の
液圧)が所定液圧に上昇するまでは出力側の液圧を入力
側の液圧(第3弁装置EV3側の液圧)に一致させる
が、出力側の液圧が更に上昇する過程では出力側の液圧
の上昇率を入力側の液圧の上昇に対して所定比率で小さ
く抑えるように調節するものであり、一般にプロポーシ
ョニングバルブとして知られているものである。これに
代え、液圧制限弁を用いることとしてもよい。これは、
その出力側の液圧が所定液圧に上昇するまでは出力側の
液圧を入力側の液圧に一致させるが、入力側の液圧が更
に上昇しても出力側の液圧を上昇させないものであり、
一般にリミッティングバルブとして知られている。
切換弁であって、前輪側液圧系の第4弁装置EV4と同
様の関係にある。即ち、非作動状態の第1位置では第1
0弁装置EV10と第8弁装置EV8及び第9弁装置E
V9とを連通し、作動状態の第2位置でこれらの連通が
遮断され、第8弁装置EV8及び第9弁装置EV9が何
れも低圧リザーバRSに連通するように切換えられる。
これら第8弁装置EV8及び第9弁装置EV9も、第5
弁装置EV5及び第6弁装置EV6と同様2ポート2位
置の電磁開閉弁で、非作動状態では開弁位置にあり、作
動状態となると閉弁位置となって液圧路が遮断される。
V8に対して並列に逆止弁CV4及び絞り通路OR3が
接続されると共に、第7弁装置EV7及び第9弁装置E
V9に対して並列に逆止弁CV5及び絞り通路OR4が
接続されており、逆止弁CV4の流入側がホイールシリ
ンダWrlに、逆止弁CV5の流入側がホイールシリン
ダWrrに夫々接続されている。絞り通路OR3(又は
絞り通路OR4)は、ブレーキペダルBP操作時に第1
0弁装置EV10が非作動状態で第7弁装置EV7及び
第8弁装置EV8(又は第7弁装置EV7及び第9弁装
置EV9)が作動状態とされた場合に、レギュレータR
Gからのブレーキ液をホイールシリンダWrl(又はホ
イールシリンダWrr)に対して緩やかに流入させるよ
うに設けられたものもある。また、逆止弁CV4及び逆
止弁CV5は、ブレーキペダルBPが開放されたときに
はホイールシリンダWrl,Wrrのブレーキ液圧をレ
ギュレータRGの出力液圧の低下に迅速に追従させるた
めに設けられたもので、第10弁装置EV10方向への
ブレーキ液の流れを許容し逆方向の流れが阻止される。
第1弁装置EV1乃至第10弁装置EV10による制御
に応じた主な作動を説明すると、通常のブレーキ作動時
においては、前述の第1弁装置EV1乃至第10弁装置
EV10が全て非作動状態とされ図2に示す第1位置と
される。而して、ブレーキペダルBPの操作に応じてマ
スタシリンダMCから第1弁装置EV1もしくは第2弁
装置EV2を介してホイールシリンダWflもしくはW
frにブレーキ液圧が供給されると共に、レギュレータ
RGからはマスタシリンダMCの出力に比例したレギュ
レータ液圧が出力され、第10弁装置EV10、第7弁
装置EV7及び第8弁装置EV8もしくは第9弁装置E
V9を介してホイールシリンダWrlもしくはWrrに
供給される。そして、第10弁装置EV10が切換制御
され第2位置となると、レギュレータRGの出力が比例
減圧弁PVを介して所定の割合で減圧されてホイールシ
リンダWrl,Wrrに供給される。
ルBP操作時において、第7弁装置EV7が作動状態と
され、車両後方両側の車輪RL,RRの挙動に応じて第
8弁装置EV8及び第9弁装置EV9が開閉制御され、
ホイールシリンダWrl,Wrr内の液圧がレギュレー
タRGの出力液圧より低い値で、後輪側の制動力が前輪
側の制動力に対して所定の関係となるように調整され、
理想制動力配分曲線に近似した特性に制御される。本実
施例によれば、この制動力配分制御を含め、以下に説明
するようにアンチスキッド制御等、種々の制御を行なう
ことができるが、後述する電子制御装置ECUに対し、
その制御入力としてブレーキスイッチBS、車輪速度セ
ンサWS1乃至WS4、横加速度センサYS(もしくは
ヨーレイトセンサ)等からの信号が供給される。
向となるとアンチスキッド(ABS)制御に移行する。
例えば、前輪側の車輪FLに関してアンチスキッド制御
が行なわれる場合には、第3弁装置EV3が非作動状態
のままで第1弁装置EV1及び第4弁装置EV4が作動
状態とされ、車輪FLのロック状態に応じて第5弁装置
EV5が開閉制御される。これにより、ホイールシリン
ダWflはマスタシリンダMCとの連通が遮断され、代
わってレギュレータRGと連通する。このとき、第5弁
装置EV5が開弁状態にあると、ホイールシリンダWf
l内のブレーキ液が第1弁装置EV1、第5弁装置EV
5及び第4弁装置EV4を介して低圧リザーバRSに流
出し、ホイールシリンダWfl内の液圧が減圧される。
このとき第6弁装置EV6は作動状態とされ、レギュレ
ータRGからのブレーキ液が無駄に消費されないように
する。一方、第5弁装置EV5が閉弁時にはレギュレー
タRGの出力液圧が第3弁装置EV3、絞り通路OR1
そして第1弁装置EV1を介してホイールシリンダWf
lに供給され、ホイールシリンダWfl内の液圧が緩や
かに増圧される(緩増圧作動)。このようにして、減圧
作動と緩増圧作動が繰り返され、車輪FLのロックを防
止しつつ適切な制動力が付与される。このときの減圧作
動によるブレーキ液の減少を補償するため更に多量のブ
レーキ液を必要とする場合には、第5弁装置EV5が開
弁され急増圧作動状態とされる。尚、車輪FR側につい
ても同様に処理される。また、車輪FL,FRの両側を
アンチスキッド制御している場合において、一方の車
輪、例えば車輪FL側が減圧作動時には他方の車輪FR
側を増圧作動することはできないので、車輪FR側の増
圧要求に対しては緩増圧作動で対応する。
キッド制御が行なわれる場合には、第3弁装置EV3及
び第10弁装置EV10が非作動状態のままで第7弁装
置EV7が作動状態とされ、第7弁装置EV7は第10
弁装置EV10との連通が遮断されて低圧リザーバRS
と連通する。この状態で、第8弁装置EV8が開弁状態
にあると、ホイールシリンダWrl内のブレーキ液が第
8弁装置EV8及び第7弁装置EV7を介して低圧リザ
ーバRSに流出し減圧される。このとき、第9弁装置E
V9は作動状態とされ、レギュレータRGからのブレー
キ液が無駄に消費されないようにする。これに対し、第
8弁装置EV8が閉弁状態とされるとレギュレータRG
の出力液圧が第10弁装置EV10及び絞り通路OR3
を介してホイールシリンダWrlに供給され、緩増圧作
動が行なわれる。このときの減圧作動によるブレーキ液
の減少を補償するため更に多量のブレーキ液を必要とす
る場合には、第8弁装置EV8が開弁され急増圧作動状
態とされる。尚、車輪RR側についても同様に処理され
る。また、車輪RL,RRの両側をアンチスキッド制御
している場合において、一方の車輪、例えば車輪RL側
が減圧作動時には他方の車輪RR側を増圧作動すること
はできないので、車輪RR側の増圧要求に対しては緩増
圧作動で対応する。このように、第8弁装置EV8(又
は第9弁装置EV9)の開閉制御に応じて緩増圧作動と
減圧作動が繰り返される。
輪RL,RRに加速スリップが生じ空転することを回避
するため、所謂トラクション制御が行なわれるが、その
一環として車輪RL,RRに対し制動力を付与すること
によって加速スリップが防止される。このトラクション
制御時には第3弁装置EV3及び第10弁装置EV10
が作動状態とされ、例えば緩増圧の場合に第8弁装置E
V8が閉弁状態とされるとアキュムレータACCの出力
パワー液圧が、第3弁装置EV3、比例減圧弁PV、第
10弁装置EV10そして絞り通路OR3を介してホイ
ールシリンダWrlに供給され、また急増圧の場合には
第8弁装置EV8が開弁状態とされ、車輪RLに制動力
が付与される。逆に、第7弁装置EV7が作動状態とさ
れると共に第8弁装置EV8が開弁状態とされると、ホ
イールシリンダWrlは作動状態の第7弁装置EV7を
介して低圧リザーバRSに連通し、ホイールシリンダW
rl内のブレーキ液が流出し減圧する。而して、第8弁
装置EV8の開閉制御に応じて車輪RLに対し適切な制
動力が付与される。尚、車輪RRについても同様に制御
される。また、制動操舵制御において自動加圧が行なわ
れる場合には、前輪側は第3弁装置EV3が作動状態と
され、後輪側は第3弁装置EV3及び第10弁装置EV
10が作動状態とされた上で、前述のアンチスキッド制
御の場合と同様に減圧作動及び緩増圧作動が行なわれ
る。
V10は図3に示す電子制御装置ECUに接続され、各
々の作動、非作動が制御される。尚、液圧ポンプHPを
駆動する電動モータ(図示せず)も電子制御装置ECU
に接続され、これにより駆動制御される。また、車輪F
L,FR,RL,RRには車輪速度センサWS1乃至W
S4が配設され、これらが電子制御装置ECUに接続さ
れており、各車輪の回転速度、即ち車輪速度に比例する
パルス数のパルス信号が電子制御装置ECUに入力され
るように構成されている。更に、ブレーキペダルBPが
踏み込まれたときオンとなるブレーキスイッチBS、及
び車両の横加速度を検出する横加速度センサYS等が電
子制御装置ECUに接続されている。
に、バスを介して相互に接続されたプロセシングユニッ
トCPU、メモリROM,RAM、タイマTMR、入力
ポートIPT及び出力ポートOPTから成るマイクロコ
ンピュータCMPを備えている。上記車輪速度センサW
S1乃至WS4、ブレーキスイッチBS、横加速度セン
サYS等の出力信号は増幅回路AMPを介して夫々入力
ポートIPTからプロセシングユニットCPUに入力さ
れるように構成されている。また、出力ポートOPTか
らは駆動回路ACTを介して第1弁装置EV1乃至第1
0弁装置EV10に制御信号が出力されるように構成さ
れている。マイクロコンピュータCMPにおいては、メ
モリROMは図4以降に示したフローチャートに対応し
たプログラムを記憶し、プロセシングユニットCPUは
図示しないイグニッションスイッチが閉成されている間
当該プログラムを実行し、メモリRAMは当該プログラ
ムの実行に必要な変数データを一時的に記憶する。
は、電子制御装置10によりアンチスキッド制御等の一
連の処理が行なわれ、イグニッションスイッチ(図示せ
ず)が閉成されると図4及び図5のフローチャートに対
応したプログラムの実行が開始する。先ずメインルーチ
ンを示す図4において、ステップ101にてマイクロコ
ンピュータ11が初期化され、各種の演算値がクリアさ
れる。次にステップ102において、車輪速度センサW
S1乃至WS4の検出信号が読み込まれると共に、横加
速度センサYSの検出信号が読み込まれ、これらの信号
に基づきステップ103にて四つの車輪の車輪速度Vw
FR,VwFL,VwRR,VwRL(これらを代表してVw**
で表す)が演算される。
度に基づき正規化推定車体速度NVso**が演算される
と共に、スリップ率S**が演算される(**は各車輪FL,
FR,RL,RRの何れかを表す。以下、同様)。正規化推定
車体速度NVso**は、各車輪のタイヤ径を前後及び左
右で比較した比較結果に応じて車輪速度センサWS1乃
至WS4の出力を補正(前後補正及び左右補正)した上
で、例えば増加率の限度αUP及び減少率の限度αDNを用
いて従前のアンチスキッド制御時と同様に推定車体速度
Vso**を演算し、この値から旋回補正用の補正係数Δ
Vr**を減じたものである。即ち、NVso**=Vso
**−ΔVr**として求められる。尚、補正係数ΔVr**
は車両の旋回半径Rd及びγ・VsoFW(≒Gy)に基
づき、基準車輪以外の各車輪毎のマップ(図示省略)に
従って設定される。そして、スリップ率SR*は、SR*=
(NVsoF*−NVsoR*−VDCR*)/NVsoF*と
して求められる。尚、VDCR*はバイアス速度を表す。
ッド制御開始条件を充足しているか否かが判定され、開
始条件を充足しアンチスキッド制御開始と判定される
と、ステップ300にてアンチスキッド制御に移行す
る。ステップ200にてアンチスキッド制御開始条件を
充足していないと判定されたときには、ステップ400
に進み制動操舵制御開始条件を充足しているか否かが判
定され、そうであればステップ500にて制動操舵制御
が行なわれ、そうでなければステップ600に進む。ス
テップ600では前後制動力配分制御開始条件を充足し
ているか否かが判定され、開始条件を充足しておればス
テップ700に進み前後制動力配分制御が行なわれ、充
足していなければステップ800に進みトラクション制
御開始条件を充足しているか否かが判定される。この開
始条件を充足しておればステップ900にてトラクショ
ン制御が行なわれ、充足していなければステップ102
に戻る。而して、上記の各制御が終了するとステップ1
02に戻る。
は図5に示すルーチンから成り、後方の車輪R*(R
L,RR)に関しスリップ率SR*oを目標値とするサー
ボ制御が行なわれる。先ずステップ701において、目
標スリップ率SR*oが設定される。この目標スリップ率
SR*oは車体横すべり角β及びその微分値である横すべ
り角速度dβ/dtに基づき、後述するように図8のマ
ップMptに従って設定される。次に、ステップ702
において、目標スリップ率SR*oとステップ104で求
められた車輪R*のスリップ率SR*の差であるスリップ
率偏差ΔSR*(=SR*o−SR*)が演算されると共に、
前後車体加速度偏差ΔDVsoR*(=DVsoF*−DV
soR*)が演算される。
配分制御の開始条件を設定するための制御の深さDが演
算される。続いてステップ704において、制御の深さ
Dが開始基準値Ds以上か否かが演算され、開始基準値
Ds以上であればステップ705に進む。尚、制御の深
さDは後述するように図6の制御マップMpcから求め
られる。
率偏差ΔSR*及び前後車体加速度偏差ΔDVsoR*に基
づき、図6の制御マップMpcに従って車輪R*の各弁
装置に対する制御モード(R*)が設定されると共に、
制御周期TbR*が設定される。即ち、スリップ率偏差Δ
SR*が所謂P項で、前後車体加速度偏差ΔDVsoR*が
D項として図6に示す制御マップMpcが構成され、こ
の制御マップMpcに従って制御モードが判定される。
更に、図6に示すようにP項のスリップ率偏差ΔSR*に
対しI項が付加されている。即ち、スリップ率偏差ΔS
R*が不感帯付与部DNTを介して積分部INTに供給さ
れ、ここで積分された後リミッタLMTを介してスリッ
プ率偏差ΔSR*に加算されるように構成されている。
尚、不感帯付与部DNTはスリップ率偏差ΔSR*の絶対
値が所定値以下のときは0とするもので、リミッタLM
Tは加算すべき積分部INTの出力を所定の上限値以下
で所定の下限値以上の範囲内に制限するものである。ま
た、I項はスリップ率偏差ΔSR*の絶対値が所定値以下
であればクリアされる。
スリップ率偏差ΔSR*で、縦軸は前後車体加速度偏差Δ
DVsoR*であり、傾斜線分及びX軸に平行な線分によ
って二つの領域(+) 及び(-) に区画されている。例え
ば、領域(+) は緩増圧モードで、領域(-) は減圧モード
とされ、両領域において制御周期TbR*が設定される。
尚、制御周期TbR*は、例えば制御マップMpc上の任
意の点から傾斜線分に至る垂線の長さをDとしたとき、
(TbR*=Kb−Kc・|D|)として演算される(但
し、Kb,Kcは定数)。而して、この制御信号に基づ
き減圧又は緩増圧が行なわれる。尚、制御モードに関
し、ここでは減圧、緩増圧及び通常の増圧モードのみと
しているが、図2の各弁装置の断続及びデューティ制御
を行なうことにより、更に緩減圧及び保持モードを設定
することができる。
の深さDが開始基準値Ds未満であると判定されたとき
には、ステップ706に進み制御中か否かが判定され、
制御中であればステップ707にて終了基準値De(但
し、De<Ds)未満か否かが判定され、終了基準値D
e以上であればステップ705に進み制御が継続され
る。ステップ706で制御中でないと判定されるとその
ままメインルーチンに戻り、ステップ707で制御の深
さDが終了基準値De未満と判定されるとステップ70
8にて制動力配分制御が終了とされた後メインルーチン
に戻る。
スリップ率SR*oは、車体横すべり角β及び車体横すべ
り角速度dβ/dtに基づき、図8に示すマップMpt
に従って設定される。即ち、横軸に車体横すべり角β、
縦軸に目標スリップ率SR*oが設定され、零点SRo
(=1)を中心に傾きβ1(+),β1(-) 並びに不感帯D
Z1(+),DZ1(-) が形成されている。一方、車体横す
べり角βの微分値である横すべり角速度dβ/dtに基
づき、図8のマップMpgに従って領域(+) の傾き(即
ちゲイン)β1(+) 及び領域(-) の傾きβ1(-) が夫々
設定されると共に、図8のマップMpdに従って領域
(+) の不感帯DZ1(+) 、領域(-) のDZ1(-) が設定
される。また、バイアス速度VDCR*の値は車体横すべ
り角βに基づき図7のマップMpsに従って設定され
る。
進行方向に対する車体のすべりを角度で表したもので、
次のように演算し推定することができる。即ち、進行方
向の車速Vxと、これに垂直な横方向の車速Vyの比に
基づき、β=tan-1(Vy/Vx)として求めること
ができる。あるいは、β=∫(Gy/Vso−γ)dt
として求めることもできる。ここで、Gyは横加速度で
例えば横加速度センサYSによって検出することができ
るが、前輪の車輪速度差及び推定車体速度に基づいて演
算することもできる。また、γはヨーレイトであり、ヨ
ーレイトセンサ(図示せず)によって検出することがで
きるが、前輪の車輪速度差に基づいて演算することもで
きる。而して、横加速度Gy、推定車体速度Vso及び
ヨーレイトγに基づいて車体横すべり角βを演算するこ
とができる。即ち、車体横すべり角βには横加速度Gy
成分が包含されており、車体横すべり角βは横加速度G
yに応じて変動する。尚、前後加速度DVsoは本実施
例では推定車体速度Vsoを微分することによって演算
することとしているが、別途(車両)前後加速度センサ
を設け直接測定することとしてもよい。
示すように車両が旋回中にモーメントToが加わってい
る状態で、更に制動力が付与されモーメントが増加して
も、増加分に対抗するモーメントΔTcが付与され、不
要なモーメントΔTsが打消されるので、オーバーステ
ア/アンダーステア特性が大きく変化することなく、安
定した操舵特性を維持しつつ適切に制動力配分制御を行
なうことができる。
で以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の制動力
配分制御装置においては、横加速度検出手段によって検
出された車両の横加速度に基づき車体横すべり角演算手
段によって車体横すべり角が演算され、この車体横すべ
り角演算手段の演算結果に応じて駆動手段によって液圧
制御装置が駆動されるように構成されているので、車両
が旋回中の制動時にも安定した操舵特性を維持しつつ制
動力配分制御を適切に行なうことができ、制動時の車両
の安定性を維持することができる。
れば、横加速度検出手段によって検出された車両の横加
速度に基づき、車体横すべり角演算手段によって車体横
すべり角が演算されると共に、スリップ率演算手段にて
車輪速度に基づき車両前方の車輪に対する車両後方の車
輪のスリップ率が演算され、目標スリップ率設定手段に
て車体横すべり角に基づきスリップ率が補正されて目標
スリップ率が設定され、この目標スリップ率を基準に制
御モードが設定されるように構成されているので、車両
が旋回中の制動時にも安定した操舵特性を維持しつつ制
動力配分制御を適切に行なうことができ、制動時の車両
の安定性を維持することができる。
ック図である。
成図である。
ある。
処理を示すフローチャートである。
御のための処理を示すフローチャートである。
ードを示すブロック図である。
に供するバイアス速度の設定を示すブロック図である。
理を示すブロック図である。
説明図である。
び車体横すべり角を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 車両前方の車輪に装着し制動力を付与す
る前輪用ホイールシリンダ及び車両後方の車輪に装着し
制動力を付与する後輪用ホイールシリンダと、ブレーキ
ペダルの操作に応じてブレーキ液を昇圧し前記前輪用及
び後輪用ホイールシリンダの各々にブレーキ液圧を付与
する液圧発生装置と、該液圧発生装置と少くとも前記後
輪用ホイールシリンダとの間に介装し前記ブレーキ液圧
を制御する液圧制御装置と、前記車両の横加速度を検出
する横加速度検出手段と、該横加速度検出手段の検出結
果に基づき前記車両の進行方向に対するすべり量を角度
に変換して車体横すべり角を演算する車体横すべり角演
算手段と、該車体横すべり角演算手段の演算結果に応じ
て前記液圧制御装置を駆動し、前記車両後方の車輪の制
動力を前記車両前方の車輪の制動力に対し所定の関係に
調整する駆動手段とを備えたことを特徴とする制動力配
分制御装置。 - 【請求項2】 車両前方の車輪に装着し制動力を付与す
る前輪用ホイールシリンダ及び車両後方の車輪に装着し
制動力を付与する後輪用ホイールシリンダと、ブレーキ
ペダルの操作に応じてブレーキ液を昇圧し前記前輪用及
び後輪用ホイールシリンダの各々にブレーキ液圧を付与
する液圧発生装置と、該液圧発生装置と少くとも前記後
輪用ホイールシリンダとの間に介装し前記ブレーキ液圧
を制御する液圧制御装置と、前記車両の横加速度を検出
する横加速度検出手段と、該横加速度検出手段の検出結
果に基づき前記車両の進行方向に対するすべり量を角度
に変換して車体横すべり角を演算する車体横すべり角演
算手段と、前記車両前方及び車両後方の車輪の各々の車
輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出
手段の検出出力に基づき前記車両前方の車輪に対する前
記車両後方の車輪のスリップ率を演算するスリップ率演
算手段と、該スリップ率演算手段が演算したスリップ率
を前記横すべり角演算手段の演算結果に基づいて補正し
て目標スリップ率を設定する目標スリップ率設定手段
と、該目標スリップ率設定手段が設定した目標スリップ
率を基準に制御モードを設定する制御モード設定手段
と、該制御モード設定手段が設定した制御モードに応じ
て前記液圧制御装置を駆動し、前記車両後方の車輪の制
動力を前記車両前方の車輪の制動力に対し所定の関係に
調整する駆動手段とを備えたことを特徴とする制動力配
分制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27566494A JP3480084B2 (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 制動力配分制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27566494A JP3480084B2 (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 制動力配分制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113132A JPH08113132A (ja) | 1996-05-07 |
JP3480084B2 true JP3480084B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=17558635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27566494A Expired - Fee Related JP3480084B2 (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 制動力配分制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3480084B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6485862A (en) * | 1987-07-03 | 1989-03-30 | Mazda Motor | Slip control device for automobile |
JP2677024B2 (ja) * | 1991-02-08 | 1997-11-17 | トヨタ自動車株式会社 | 車輪スリップ制御装置 |
JPH05170011A (ja) * | 1991-12-25 | 1993-07-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用駆動スリップ検出装置 |
JP3396899B2 (ja) * | 1992-11-04 | 2003-04-14 | アイシン精機株式会社 | 制動力配分制御装置 |
JPH06286598A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Mazda Motor Corp | 車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
JP2988223B2 (ja) * | 1993-10-28 | 1999-12-13 | 日産自動車株式会社 | 車両姿勢制御装置 |
-
1994
- 1994-10-15 JP JP27566494A patent/JP3480084B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08113132A (ja) | 1996-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3627325B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JPH10119743A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3627331B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JPH10129439A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JPH09207736A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3812017B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JPH09301142A (ja) | 車両の制動力制御装置 | |
JP3496515B2 (ja) | 車両の制動制御装置 | |
US6961649B2 (en) | Vehicle motion control apparatus | |
JP3653774B2 (ja) | 車両の安定制御装置 | |
JP3735995B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3412395B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP4399145B2 (ja) | 路面摩擦係数推定装置、及び該装置を備えた車両の運動制御装置 | |
JPH1024821A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3480084B2 (ja) | 制動力配分制御装置 | |
JPH08108841A (ja) | 制動力配分制御装置 | |
JP3697738B2 (ja) | 車両の安定制御装置 | |
JP3546492B2 (ja) | 車両の制動制御装置 | |
JP3627328B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP2904901B2 (ja) | 車両の運転制御装置 | |
JP4419978B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3546486B2 (ja) | 車両の制動制御装置 | |
JPH09164932A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3731290B2 (ja) | 車輌の挙動制御装置 | |
JPH10175529A (ja) | 車両旋回状態量推定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071010 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |