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JP3478525B2 - 採便棒及び採便容器 - Google Patents

採便棒及び採便容器

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JP3478525B2
JP3478525B2 JP35627197A JP35627197A JP3478525B2 JP 3478525 B2 JP3478525 B2 JP 3478525B2 JP 35627197 A JP35627197 A JP 35627197A JP 35627197 A JP35627197 A JP 35627197A JP 3478525 B2 JP3478525 B2 JP 3478525B2
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JP
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stool
stool collection
coil
rod
container body
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辰男 梶村
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Honda Plus Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糞便を検体として
採取するための採便棒、及び採便棒によって採取された
検体を収納して病院や保健所等の検査所に輸送するため
の採便容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、糞便を検体として採取する際に使
用する採便棒として、例えば、実公平5−17652号
公報に記載される様に軸部の先端付近に、切欠、凹部又
は貫通孔を有するものが知られている。
【0003】こうした従来の採便棒100は、図7
(A)〜(C)に示す様に、軸部101の先端付近に設
けた切欠103、凹部105、又は貫通孔107に糞便
110を付着させるように、軸部101の先端を糞便に
突き刺してこれをすくい取る様にして検体の採取を行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大腸ガン等
の検査に当たっては、腸壁に触れて出てくる糞便の表面
部分から検体を採取することが望まれている。また、採
取に当たっては、糞便の種々の箇所における表面部分の
検体を確保することが望まれている。
【0005】しかしながら、従来の採便棒100では、
糞便の表面付近から確実に検体を採取することが困難で
あると共に、一旦、切欠103や凹部105に糞便が詰
まってしまうと、さらに別の箇所から検体を採取するこ
とができないという問題がある。
【0006】また、貫通孔107を有するものにおいて
は、容器本体内の液体に浸漬したときに溶けにくいとい
う問題もある。
【0007】さらに、従来の採便棒では、便の硬さによ
っては、切欠103、凹部105又は貫通孔107に適
量の糞便を採取できない場合もある。
【0008】このため、本出願人は、先に特願平7−2
83260号(特開平9−126959号)において、
軸部の先端に採便ブラシを備えた採便棒を提案してい
る。この採便ブラシを備える採便棒は、糞便の表面を採
便ブラシで擦過することにより表面付近から検体を容易
に採取できると共に、糞便の種々の箇所を擦過してやる
ことで、種々の箇所から検体を採取することができる。
また、便の硬さによる採取料のむらもなく、さらに、容
器内の液体に浸漬したときの溶け易さも良好で、非常に
優れたものである。
【0009】ところが、この採便ブラシ方式では、採便
棒を射出成形などで簡単に製造することができず、優れ
た性能を有しながらコスト高になってしまうという問題
がある。
【0010】そこで、本発明にあっては、採便ブラシ方
式と同様に、糞便表面付近から容易に検体を採取するこ
とができると共に、糞便の種々の箇所から検体を採取す
ることもでき、しかも、糞便の硬さによらず確実な検体
の採取が可能であり、液体に浸漬したときに検体が溶け
易く、かつ、製造が容易な採便棒を提供することを目的
とし、併せて、その様な採便棒を用いた採便容器を提供
することをも目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の採便棒は、検体
試料としての糞便を採取するための採便棒において、軸
部の先端にコイル状突起が設けられ、該コイル状突起内
に糞便を進入させて保持するように構成されたことを特
徴とする。ここで、コイル状突起とは、中心に軸方向に
伸びる空洞を有し、さらに、側面からも糞便が出入りで
きる所定幅の隙間を有する様に形成されたものをいい、
圧縮コイルバネに圧縮力が加わっていない状態と同様の
形状のものをいう。
【0012】この採便棒によれば、軸部の先端を糞便に
突き刺すことによってコイル状突起の先端部分に形成さ
れる孔から内部の空洞へと糞便を進入させることができ
る。このとき、コイルの側面には隙間があるから、空洞
内に空気が溜まって邪魔をすることがなく、突き刺しに
よる検体採取を容易に行うことができる。また、糞便の
別の部分を突き刺すことで、最初に採取した糞便を空洞
の奥へと押し込みながら一部を側面の隙間から逃げ出さ
せつつ、さらに新たな糞便をコイル状突起内に取り込む
ことができる。
【0013】本発明の採便棒は、こうした突き刺し方式
の他に、コイル状突起の部分で糞便の表面を擦過する様
にして検体を採取する様に用いることもできる。この場
合、糞便は、コイルの側面の隙間から空洞内に進入す
る。そして、糞便の他の部分の表面を同様に擦過するこ
とで、最初に進入した糞便は空洞内を移動し、新たな検
体を取り込むことができる。この様に、糞便の表面を擦
過したり、突き刺したりいずれの方法によっても採便が
可能であることから、便の硬さに左右されず、適量の検
体を採取することができる。
【0014】この擦過による検体採取を行う場合には、
特に、前記コイル状突起を、帯板を螺旋形にねじった形
状にしておくとよい。帯板の角の部分が糞便の表面を引
っ掻くので、擦過による糞便表面の掻き取りが容易とな
るからである。
【0015】また、これらの採便棒において、前記軸部
の先端面には、前記コイル状突起のコイル中心に形成さ
れる軸方向の空洞の奥に位置する窪みを形成しておくと
よい。この窪みを形成しておくことにより、最初に突き
刺し方式で取り込んだ糞便をこの窪み内に確実に保持し
ておくことができるからである。
【0016】なお、これら本発明の採便棒を検体採取後
に容器に挿入し、容器内の液体中にコイル状突起の部分
を浸漬したとき、コイル状突起の側面の隙間及び先端の
孔の各所において検体と液体とを接触させることがで
き、液体中に検体を容易に溶け出させることができる。
【0017】また、本発明の採便容器は、一端を閉じら
れると共に他端に開口部を有し、糞便を懸濁させるため
の液体を収容し得る容器本体と、該容器本体内に挿入さ
れる採便棒及び前記開口部を密封する密封部を有するキ
ャップ部材と、前記容器本体内に設けられ、前記採便棒
の軸部を挿通し得る挿通孔を有し、該挿通孔に前記採便
棒を挿通させることにより、前記容器本体内部を液体収
納側とキャップ部材側とに区画する区画部材とを備える
採便容器において、採便棒として、上述したいずれかの
採便棒を備えることを特徴とする。
【0018】この採便容器によれば、上述の如く、糞便
の表面各所から採取した検体を液体中に容易に懸濁化さ
せることができ、特に、大腸ガン等の早期発見に高い効
果を発揮することができる。
【0019】なお、この採便容器において、前記容器本
体の液体収納側にフィルター部材を配設すると共に、該
フィルター部材を、前記容器本体の内面に形成した凸部
と前記採便棒とで挟み付けて固定する様に構成すること
ができる。
【0020】こうしたフィルター部材を有する採便容器
では、フィルター部材が液体中で浮き上がってしまって
容器本体との間に隙間ができ、フィルターとしての役割
を果たさない場合がある。しかし、上述の様に、容器本
体の内面に形成した凸部と採便棒とで挟み付けて固定す
る構造とすることで、フィルター部材が容器本体内に確
実に固定され、フィルター部材としての機能を発揮でき
なくなることがない。
【0021】また、本発明の採便容器において、前記容
器本体の内面に形成した段部と前記区画部材とで挟み付
けることによって前記液体収納側にフィルター部材を固
定し、該フィルター部材に前記採便棒の軸部を受け入れ
るための底付きの孔を設ける様にしてもよい。この場合
も、フィルター部材が容器本体内にしっかりと固定され
る。
【0022】さらに、これらの採便容器において、前記
採便棒の軸部を途中から太径にすると共に、該太径部の
先端側にテーパー部を設け、該テーパー部と前記区画部
材とを密接させることによって、前記容器本体内部を液
体収納側とキャップ部材側とに区画する様に構成するこ
とができる。かかる構成によれば、テーパー部によって
キャップ部材側空間が液体収納側空間と確実に分離さ
れ、輸送中の諸事情によって懸濁液が容器外に漏れると
いった不具合をなくすことができる。
【0023】また、これらの採便容器において、前記区
画部材に対して前記容器本体の開口部側に、前記採便棒
の先端部分より小径の小孔と、該小孔から放射状に形成
された切り込みとを有する膜部材を取り付ける構成とす
ることができる。この膜部材を取り付けることにより、
検体採取時に採便棒の軸部の表面に余分に付着した糞便
をぬぐい取ることができるからである。特に、採便棒の
先端部分より小径の小孔を押し開きながら採便棒の軸部
を挿入することになるので、側面だけでなくコイル状突
起の先端からはみ出している余剰の糞便をもぬぐい取る
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。第1の実施の形態としての採便容器
1は、図1に示す様に、キャップ部材10と、容器本体
20とによって構成されている。
【0025】キャップ部材10は、所定長さの摘み部1
1と、容器本体20の開口部21に嵌合してこれを密封
するためのシール部13と、検体を採取するための採便
棒15とによって構成されている。採便棒15は、その
軸部17の先端にコイル状突起30を備えている。
【0026】このコイル状突起30は、図2に拡大して
示す様に、帯板31を螺旋状にねじった形状を呈してお
り、側面には帯板31の幅とほぼ同程度の隙間33を有
し、中心には軸方向に伸びる円筒形の空洞35を有して
いる。即ち、帯板で形成した圧縮コイルバネに圧縮力が
加わっていない状態と同様の形状である。また、軸部1
7の先端面には、空洞35に連続する三角錐形状の窪み
19が形成されている。これら空洞35、隙間33及び
窪み19によって、検体採取量の定量性が確保されてい
る。なお、キャップ部材10は、このコイル状突起30
を含めて、全体を合成樹脂射出成形により一体成形され
ている。
【0027】容器本体20は、開口部21の反対側に、
検査に当たって切断して懸濁液を取り出すための滴下部
22を備えている。また、この滴下部22と開口部21
との間の中心部分23には、内側に飛び出す凸部24が
形成されている。そして、この凸部24の上側領域25
に、スポンジ等によって形成されたフィルター26が装
着されている。また、このフィルター26を装着した上
側領域25には内側に飛び出す段部27が形成されてい
る。そして、この段部27にて下端を支持される様にし
て区画部材28が装着されている。この区画部材28に
は採便棒15の軸部17を挿通させることができる挿通
孔29が形成されている。なお、容器本体20は、ブロ
ー成形により合成樹脂で簡単に製造することができ、区
画部材28は射出成形により合成樹脂で簡単に製造する
ことができる。
【0028】次に、本実施の形態の採便棒15による検
体採取の方法について説明する。この採便棒15を用い
て検体を採取するに当たっては、コイル状突起30で糞
便を突き刺す方法と、糞便の表面をコイル状突起30で
擦過する方法のいずれをも採用することができる。ま
た、検体の採取に当たっては、1ヶ所だけでなく、数ヶ
所を突き刺したり、擦過したりする。
【0029】このとき、突き刺し方式では、コイル状突
起30の空洞35の開口から糞便が進入し、例えば図3
(A)の様に、検体41として保持される。そして、別
の箇所を突き刺すことにより、例えば図3(B)の様
に、最初に保持した検体41の一部と共に新たな検体4
2も保持される。これは、空洞35の側面に隙間33が
備わっているため、最初に採取した検体41の一部が隙
間33から押し出されるからである。こうして何度か突
き刺し動作を繰り返して、図3(C)に示す様に、数ヶ
所から検体41,42,43を採取したとき、少なくと
も最初に採取した検体41の一部は、軸部17の窪み1
9によって保持された状態となり、コイル状突起30の
内側には、複数箇所から採取した糞便表面付近の検体4
1,42,43が確実に保持されることになる。
【0030】次に、擦過方式による検体の採取について
説明する。採便棒15のコイル状突起30にて糞便の表
面を擦過すると、例えば図4(A)に示す様に、帯板3
1の角の部分が糞便表面に当たってこれを空洞35内へ
と取り込む。次に、糞便の他の部分の表面を同様にして
擦過すると、最初に取り込んだ検体41は、次に取り込
まれる検体42に押されて空洞35内へさらに入り込ん
でいく(例えば図4(B))。これも、空洞35の側面
に隙間33が備わっていて、最初に取り込んだ検体41
が空洞35内を自由に移動できるからである。こうし
て、糞便の表面の数ヶ所を擦過することにより、擦過方
式によっても、突き刺し方式と同様に、コイル状突起3
0の内側に、図4(C)に示す様に、複数の検体41,
42,43を取り込み、保持することができる。
【0031】以上の様にして、突き刺し、擦過、あるい
はその両方によって糞便の表面数ヶ所から検体を採取し
たら、採便棒15の軸部17を区画部材28の挿通孔2
9に挿通させ、シール部13で容器の開口部21を密封
する。こうして、容器本体20内に予め収納されている
液体中にコイル状突起30を浸漬させることができる。
このとき、本実施の形態では、図1に示す様に、採便棒
15がフィルター26の中心上面を押圧することによ
り、フィルター26を凸部24との間で容器本体20の
内面にしっかりと固定する。よって、輸送中の振動など
により、フィルター26が浮き上がって濾過機能を発揮
できなくなるといったことがない。
【0032】また、こうして液体中に浸漬された検体
は、コイル状突起30の空洞35の先端開口や帯板31
間の隙間33によって液体と十分に接触することができ
るので、検体が液体中に容易に溶け出し、十分な懸濁化
が行われる。
【0033】なお、本実施の形態においては、容器本体
20の開口部21の密封は、容器本体20に設けたリン
グ状の凸部20aに、シール部13に設けたリング状の
溝13aを嵌合させると共に、シール部13に数ヶ所設
けたリング状の凸条13b〜13dを開口部21の内面
に密着させる構造を採用している。また、区画部材28
の上端角28aに、シール部13の下端テーパー部13
eを密接させるようにし、さらに区画部材28の挿通孔
29を採便棒15の軸部17で塞いでいる。これによ
り、懸濁液が容器本体20の開口部21側から輸送中に
漏れ出すことをほぼ確実に防止することができている。
【0034】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図5は、第2の実施の形態としての採便容器5
0を示している。この第2の実施の形態においても、キ
ャップ部材51に備えられる採便棒52の軸部53の先
端にはコイル状突起54が設けられている。このコイル
状突起54による検体採取方法及びその作用効果は先に
説明した第1の実施の形態と同様である。この第2の実
施の形態では、容器本体60側に設けるフィルター61
が、滴下部62近傍に設けた内側に飛び出す凸部63,
64で容器本体60内に固定されている。また、区画部
材65は、容器本体60の段部66と凸部67で本体6
0に固定されており、液体収納部68側に伸びる首部6
9を有している。そして、この首部69の先端に採便棒
52の軸部53を挿通する挿通孔69aが形成されてい
る。また、採便棒52は根元側が太径部55とされ、こ
の太径部55の先端側に設けたテーパー部56を区画部
材65に密接させることによってキャップ側空間と液体
収納部側空間とを液密に区画している。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図6(A)に示す様に、第3の実施の形態と
しての採便容器70は、容器本体71の段部72と区画
部材73とでフィルター74を挟み付けて固定する構造
を採用している。そして、区画部材73の上に、膜部材
75を装着している。この膜部材75は、図6(B)に
示す様に、円筒部76の途中に膜77を備えたものであ
る。そして、この膜77には中心に採便棒78の軸部7
9よりも小径の小孔80が開口されると共に、この小孔
80から放射状に切り込み81を形成されたものであ
る。また、フィルター74は、採便棒78の軸部79を
受け入れることのできる底付きの孔82を有している。
この実施の形態においても、区画部材73に対しては、
採便棒78の太径部83に設けたテーパー部84を密接
させることによってキャップ側空間と液体収納側空間と
の液密性を確保する様になっている。そして、膜部材7
5の膜77は、図6(C)に示す様に採便棒78を挿入
するときに押し開かれながらコイル状突起85及び軸部
79に余分な糞便が付着している場合には、これをぬぐ
い取る作用を発揮する。この第3の実施の形態によれ
ば、膜部材75によって、検体採取量に関してより高精
度の定量性が確保できるという利点がある。また、フィ
ルター74による濾過も確実に行われるという利点もあ
る。
【0036】以上説明した様に、各実施の形態によれ
ば、採便棒として軸部の先端に圧縮コイルバネに類似す
るコイル状突起を備えさせたことにより、糞便の表面か
ら確実に検体を採取することができると共に、糞便の複
数箇所から検体を確保することもでき、大腸ガン等の疾
患を早期に発見する上で極めて有効なものである。ま
た、液体中への検体の溶け出しも容易であり、検査にお
ける誤差を抑える効果も期待される。また、採便棒を射
出成形などによってキャップ部材と共に一体成形するこ
とができ、製造工数を低減することができる
【0037】なお、本発明は、上述の実施の形態に限ら
ず、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様
にて実施できることはもちろんである。例えば、上記各
実施の形態では、いずれも容器本体内にフィルターを備
えるものを説明したが、滴下ではなく、採便容器を逆さ
まにしておいて上澄み液を取り出して検査する方法であ
れば、こうしたフィルターを敢えて備えなくてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、採
便ブラシ方式と同様に、糞便表面付近から容易に検体を
採取することができると共に、糞便の種々の箇所から検
体を採取することもでき、便の硬さによって採取量が左
右されることもなく、しかも、液体に浸漬したときに検
体が溶け易く、かつ、製造が容易な採便棒及びその様な
採便棒を用いた採便容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】実施の形態におけるコイル状突起を拡大して示
し、(A)は正面図、(B)は(A)の右側面図、
(C)はa−a断面図である。
【図3】実施の形態における突き刺し方式による検体採
取の様子を示す説明図である。
【図4】実施の形態における擦過方式による検体採取の
様子を示す説明図である。
【図5】第2の実施の形態を示す断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示し、(A)は断面図、
(B)及び(C)はb−b断面図である。
【図7】従来の採便棒の先端部付近の断面図である。
【符号の説明】
1・・・採便容器、10・・・キャップ部材、15・・
・採便棒、17・・・軸部、19・・・窪み、20・・
・容器本体、26・・・フィルター、28・・・区画部
材、29・・・挿通孔、30・・・コイル状突起、31
・・・帯板、33・・・隙間、35・・・空洞、41〜
43・・・検体、50・・・採便容器、51・・・キャ
ップ部材、52・・・採便棒、53・・・軸部、54・
・・コイル状突起、60・・・容器本体、61・・・フ
ィルター、65・・・区画部材、70・・・採便容器、
71・・・容器本体、73・・・区画部材、74・・・
フィルター、75・・・膜部材、78・・・採便棒、7
9・・・軸部、80・・・小孔、81・・・切り込み、
85・・・コイル状突起。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−126959(JP,A) 特開 平8−327510(JP,A) 特開 平8−292189(JP,A) 特開 平5−34340(JP,A) 特開 平10−282089(JP,A) 実開 昭64−48672(JP,U) 実開 昭58−4049(JP,U) 実公 昭41−4458(JP,Y1) 特表 平5−503230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/00 - 1/44 G01N 33/48 - 33/98 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体試料としての糞便を採取するための
    採便棒において、軸部の先端にコイル状突起が設けら
    れ、該コイル状突起内に糞便を進入させて保持するよう
    に構成されたことを特徴とする採便棒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の採便棒において、前記コ
    イル状突起が、帯板を螺旋形にねじった形状であること
    を特徴とする採便棒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の採便棒において、
    前記軸部の先端面には、前記コイル状突起のコイル中心
    に形成される軸方向の空洞の奥に位置する窪みが形成さ
    れていることを特徴とする採便棒。
  4. 【請求項4】 一端を閉じられると共に他端に開口部を
    有し、糞便を懸濁させるための液体を収容し得る容器本
    体と、 該容器本体内に挿入される採便棒及び前記開口部を密封
    する密封部を有するキャップ部材と、 前記容器本体内に設けられ、前記採便棒の軸部を挿通し
    得る挿通孔を有し、該挿通孔に前記採便棒を挿通させる
    ことにより、前記容器本体内部を液体収納側とキャップ
    部材側とに区画する区画部材とを備える採便容器におい
    て、 前記採便棒として、請求項1〜請求項3のいずれか記載
    の採便棒を備えることを特徴とする採便容器。
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