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JP3474978B2 - 導波路型光合分波器および導波路型光合分波器を用いた光線路監視システム - Google Patents

導波路型光合分波器および導波路型光合分波器を用いた光線路監視システム

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JP3474978B2
JP3474978B2 JP23619295A JP23619295A JP3474978B2 JP 3474978 B2 JP3474978 B2 JP 3474978B2 JP 23619295 A JP23619295 A JP 23619295A JP 23619295 A JP23619295 A JP 23619295A JP 3474978 B2 JP3474978 B2 JP 3474978B2
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JP
Japan
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optical
light
demultiplexer
waveguide
optical waveguide
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毅 中島
健 植木
章一 小沢
久治 柳川
信夫 富田
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Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信等
に用いられる導波路型光合分波器および導波路型光合分
波器を用いた光線路監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた光通信システムの1
つとして、電話通信があり、大都市間の幹線局間を光フ
ァイバにより接続して通信することが既に実用化されて
いる。今後は、電話局側と加入者側とを光ファイバケー
ブルにより接続して、電話局側と加入者側との間におい
ても光ファイバによる電話通信を行うことが検討されて
おり、このように、光ファイバを用いた光通信網を張り
廻らすことにより、高度で大量の通信が行われることが
期待されている。しかしながら、電話局側と電話加入者
側を接続する光ファイバケーブルの光加入者線路に断線
等の何らかの支障が生じると、電話通信を行うことがで
きない等の通信障害が生じ、大きな問題となるため、電
話局側で光ファイバケーブルを常時監視し、断線等の有
無を検出するために、例えば図2に示すような光線路監
視システムが提案されている。
【0003】同図において、局18が光ファイバケーブル
により形成された光加入者線路15を介して光加入者19と
接続されており、局18側には、局側通信機器11、光フィ
ルタ12、光合分波器21、試験監視機器14が設けられ、光
加入者19側には光フィルタ16と加入者側通信機器17とが
設けられている。局側通信機器11は、ある特定の通信波
長の通信光を発信する光源として機能するものであり、
局側通信機器11からの通信光は光フィルタ12を介して光
合分波器21の端子P01に入射し、端子P04側から出射し
て光加入者線路15に入射し、光加入者線路15を伝搬した
後に、光フィルタ16を介して加入者側通信機器17に入射
する。
【0004】試験監視機器14は、OTDR(Optical Ti
me Domain Reflectmeter)等により形成されており、局
側通信機器11からの通信光の波長とは異なる波長の試験
監視光を発信するようになっており、この試験監視光
は、光合分波器21の端子P02から光合分波器21に入射
し、端子P04側から出射して光加入者線路15に入射す
る。そして、光加入者線路15を光加入者19側に伝搬する
と共に、光加入者線路15で散乱した後、光合分波器21側
に逆行して戻り、この戻り光が光合分波器21の端子P02
側から試験監視機器14側に戻って、試験監視機器14によ
り監視されるようになっている。
【0005】この散乱による戻り光とは、例えば、周知
のレイリー散乱等により、光ファイバ等を伝搬する光の
うち、微小部分が散乱するものであり、この散乱光は、
光が伝搬してきた方向と逆方向に散乱し、加入者線路15
を所定の減衰を受けながら試験監視機器14に向かって戻
ってくる。このため、光が加入者線路15のどの地点で散
乱したかにより、試験監視機器14に戻る光の強度が変化
する。そこで、試験監視機器14の受光部において戻り光
の強度を、時間領域で測定することにより、光加入者線
路15の位置による損失の違いを明らかにすることが可能
となり、光加入者線路15の断線等の異常の有無を検出
し、光加入者線路15の光線路の監視が行われるのであ
る。
【0006】なお、光フィルタ12, 16は、それぞれ局側
通信機器11や加入者側通信機器17に試験監視光による悪
影響が及ばないように、試験監視光を充分に減衰させる
ことができるフィルタにより形成されている。光フィル
タ16は、光加入者線路15を光加入者19側に伝搬してくる
試験監視光の強度を減衰させて、試験監視光を加入者側
通信機器17に入射させないようになっており、また、光
フィルタ12は、光加入者線路15で散乱して局18側に戻っ
てくる前記試験監視光の戻り光のうち、光合分波器21の
端子P01側から出射して局側通信機器11側に伝搬しよう
とする光を減衰させて局側通信機器11には入射しないよ
うにしている。
【0007】このように、光フィルタ12,16を介設する
ことにより、図2に示すような光線路試験監視システム
は、局18側と光加入者19側との通信に影響を与えること
なく、通信とは独立に常時光加入者線路15を監視するこ
とができる。
【0008】上記のようなシステムにおいて、光合分波
器21としては、従来から、光ファイバを溶融延伸したフ
ァイバ型光合分波器が使用されているが、最近では、例
えば図1に示すような平面光波回路を用いた導波路型光
合分波器が提案されている。なお、図1の(a)には、
導波路型光合分波器の平面図が示されており、(b)に
は、(a)の破線枠9内の拡大図が、(c)には、
(a)のA−A断面図がそれぞれ示されている。これら
の図において、基板5上に、第1の光導波路3と第2の
光導波路4とが間隔を介して並列に配列形成されてお
り、これらの第1と第2の光導波路3,4の途中には、
第1の光導波路3と第2の光導波路4を近接させて形成
した2つの方向性結合器1,2が直列に配設されてい
る。
【0009】これら2つの方向性結合器1,2の間に
は、第1の光導波路3と第2の光導波路4の長さを相対
的に違えた移相部7が介設されており、このように、前
記光線路監視システムに用いられる導波路型光合分波器
は、2つの方向性結合器1,2と、その間に介設された
移相部7とを有するマッハツェンダ干渉計構造の光結合
部13を有する回路となっている。なお、図1に示す導波
路型光合分波器は、2つの方向性結合器1,2の結合長
1 (図示せず),L2 は、共にLで等しく形成されて
おり、各方向性結合器1,2における第1の光導波路3
と第2の光導波路4の導波路ピッチも共にpで等しく形
成されている。
【0010】また、この光合分波器21は図2に示した光
線路監視システムに用いられ、このときには、第1の光
導波路3の入射側端部PA は局側通信機器11からの通信
光入射部と成し、第2の光導波路4の入射型端部PB
前記通信光と異なる波長の試験監視光の入射部と成し、
第2の光導波路4の出射側端部PD は前記通信光伝送用
光線路としての光加入者線15の接続部と成している。
【0011】なお、上記のような導波路型光合分波器
は、例えば、次のようにして形成されている。まず、図
1の(c)に示すように、シリコンや石英等の厚さ0.5
〜1mm程度の鏡面研磨された平面基板5上に、火炎堆積
法、プラズマCVD(プラズマ化学蒸着)法、真空蒸着
法、ゾルーゲル法等の既知の方法により、石英を主成分
とする下部クラッド層6aと、下部クラッド層6aとの
比屈折率差が0.3 %程度であり、下部クラッド層6aよ
り僅かに屈折率が大きいコア層(光導波路3,4の層)
とを順次形成し、次に、反応性イオンエッチング法等を
用いたフォトリソグラフィ法により、所定の導波路パタ
ーンを形成するようにコア層の不要部分を除去し、図1
の(a)に示したようなパターンの導波路コア(第1、
第2の光導波路3,4)を形成する。
【0012】そして、前記下部クラッド層6aと同様の
手法により、下部クラッド層6aと同じ屈折率を有する
上部クラッド層6bを形成してコア層を被覆し、平面光
波回路を完成させる。なお、前記導波路コアの寸法は、
例えば、幅8μm、厚み8μm程度の寸法に形成され
る。また、第1、第2の光導波路3,4の曲率は35000
〜50000 μm程度とし、各方向性結合器1,2の結合長
Lは0〜数千μm程度、光導波路ピッチpは10〜15μm
程度とされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、マ
ッハツェンダ干渉計構造をもつ平面光波回路の結合効率
Cは、方向性結合器1,2において、結合長をL1 ,L
2 、完全結合長Lc1,Lc2、リード導波路による等価結
合長をLoff1,Loff2とし、さらに移相部7において、
伝搬光の伝搬定数をβ、2本の導波路3,4の経路差を
ΔLとすると、次式(1)により表すことができる。
【0014】 C=cos2(βΔL/2)・sin2(φ1 +φ2 )+sin2(βΔL/2)・sin2( φ1 −φ2 )・・・・・(1)
【0015】ただし、式(1)において、
【0016】 φ1 =(π/2)・(L1 +Loff1)/Lc1・・・・・(2)
【0017】 φ2 =(π/2)・(L2 +Loff2)/Lc2・・・・・(3)
【0018】で表される。また、ここで用いられる個々
の方向性結合器1,2単体における結合効率CDCは、そ
れぞれ次式(4)で表される。
【0019】CDC=sin2(φ)・・・・・(4)
【0020】ただし、式(4)において、φはφ1 又は
φ2 である。なお、方向性結合器1,2において、完全
結合長Lc1およびLc2とリード導波路による等価結合長
off1およびLoff2は、結合長とそこでの両導波路の導
波路ピッチ(中心間距離p)の関数であるため、コア
(第1、第2の光導波路3,4)の曲率およびコアとク
ラッド6の比屈折率差が一定のとき、結合長Lとそこで
の両導波路の導波路ピッチpを決めると、前記各長さL
C1,Lc2,Loff1,Loff2は一義的に定まる。したがっ
て、各方向性結合器1,2における各結合効率CDCは、
結合長Lとそこでの導波路ピッチpにより決定される。
【0021】従来、図2に示すような光線路監視システ
ムに用いられるマッハツェンダ干渉計構造の光合分波器
21においては、2つの方向性結合器1,2は、その各結
合効率CDCの値が、一般に、CDC=0.5 となるように各
種パラメータが設定されていた。すなわち、φ=π/4
+Nπ(Nは0以上の整数)となるように各種パラメー
タが設定されることになる。また、このとき、光合分波
器21全体の結合効率Cは次式(5)のように定義され
る。
【0022】C=cos2(βΔL/2)・・・・・(5)
【0023】そして、上記のような光合分波器は、この
結合効率Cが概略0となる波長帯と概略1となる波長帯
との間の光合分波結合器として機能する。そのため、光
合分波結合器を設計するときに、例えば、結合効率Cが
1(100 %)となる波長帯が通信光の波長帯となり、結
合効率Cが0となる波長帯が試験監視光の波長帯となる
ように移相部7の経路差ΔLを設定し、光合分波器を作
製するようにしている。
【0024】言い換えれば、図1において、第1の光導
波路3の入射端PA から波長λ1 の通信光を入射させた
ときに、その光はほぼ100 %、第2の光導波路4の出射
端PD から出射し、一方、第2の光導波路4の入射端P
B から波長λ2 の試験監視光を入射させたときに、その
光も第2の光導波路4の出射端PD からほぼ100 %出射
することになる。
【0025】また、第2の光導波路4の出射端PD から
出射していた試験監視光は、光加入者線路15に入射した
後、光加入者線路15で散乱して再び第2の光導波路4の
出射端PD 側に戻ってくるが、この戻り光のうち、ほぼ
100 %が第2の光導波路4の入射端PB から出射して試
験監視機器14に戻り、局側通信機器11側には伝搬しない
ことになる。したがって、試験監視光の波長帯の全ての
波長域の光に対して結合効率C=0となるようにマッハ
ツェンダ干渉計構造の導波路型光合分波器を作製すれ
ば、図2に示したような光線路監視システムにおいて光
フィルタ12を省略することも可能であると考えられる。
【0026】しかしながら、導波路型光合分波器を作製
するときに、試験監視波長の光に対する結合効率Cが0
となるようにしても、試験監視波長帯の全ての波長域の
光に対して結合効率C=0とはならないために、結合効
率C=0となる波長からずれた波長域の試験監視光が光
加入者線路15で散乱、逆行して光合分波器21側に戻り、
この戻り光が光合分波器21側の端子P01側から出射して
局側通信機器11側に伝搬することになる。
【0027】そのため、従来のマッハツェンダ干渉計構
造の導波路型光合分波器を用いた光線路監視システムに
おいては、試験監視光が局側通信機器11に入射すること
を防止するために、光フィルタ12を省略することはでき
ず、したがって、システムを構成するコストが高くなっ
てしまうといった問題があった。
【0028】また、このフィルタ12は、試験監視光の全
波長域に対して光線路監視システム全体で最低でも40d
B程度の損失を与えることができるだけの阻止特性を有
するフィルタとしなければならないために、この光フィ
ルタ12そのものの歩留まりを高くすることが難しく、そ
れにより、光線路監視システム構築の歩留まりも低くな
ってしまうといった問題もあった。
【0029】さらに、図2に示したシステムにおいて
は、光合分波器21の端子P03は無反射端としたが、将来
は、この端子P03に光端子機器を接続し、端子P01から
光合分波器21に入射した通信光の一部を端子P03側に分
岐して光監視機器に入射させ、それにより、通信光のモ
ニタを行うことが考えられている。しかしながら、従来
のマッハツェンダ干渉計構造の導波路型光合分波器にお
いては、通信光は全て端子P04から出射して光加入者線
路15を伝搬するようになっているために、通信光の一部
を端子P03側から光監視機器側に伝搬することはできな
かった。
【0030】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、歩留まりが高くコストの
安い光線路監視システムの構築を図ることが可能であ
り、願わくば、通信波長の光のモニタもできる光線路監
視システムの構築を図ることを可能とする導波路型光合
分波器および導波路型光合分波器を用いた光線路監視シ
ステムを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明の導波路型光合分
波器は、基板上に、第1の光導波路と第2の光導波路と
が間隔を介して並列に配列形成されており、これらの第
1と第2の光導波路の途中には該第1の光導波路と第2
の光導波路を近接させて形成した光結合特性の等しい2
つの方向性結合器が直列に配設されてこれら2つの方向
性結合器の間に第1の光導波路と第2の光導波路の長さ
を相対的に違えた移相部が介設されているマッハツェン
ダ干渉計構造の光結合部が設けられており、前記第1の
光導波路の入射側端部は光源からの通信光入射部と成
し、前記第2の光導波路の入射側端部は前記通信光と異
なる波長の試験監視光の入射部と成し、該第2の光導波
路の出射側端は前記通信光の伝送用光線路の接続部と成
している導波路型光合分波器であって、該導波路型光合
分波器の結合効率は通信光と試験監視光とで異なる値で
あり、前記2つの方向性結合器の前記試験監視波長の光
に対する結合効率はそれぞれ50%以外の互いに等しい
大きさに形成されており、かつ、2つの方向性結合器の
通信波長の光に対する結合効率がそれぞれ50%以外の
互いに等しい大きさに形成されていることを特徴として
構成されている。
【0032】
【0033】さらに、本発明の導波路型光合分波器を用
いた光線路監視システムは、基板上に、第1の光導波路
と第2の光導波路とが間隔を介して並列に配列形成され
ており、これらの第1と第2の光導波路の途中には該第
1の光導波路と第2の光導波路を近接させて形成した光
結合特性の等しい2つの方向性結合器が直列に配設され
てこれら2つの方向性結合器の間に第1の光導波路と第
2の光導波路の長さを相対的に違えた移相部が介設され
ているマッハツェンダ干渉計構造の光結合部が設けられ
ており、前記2つの方向性結合器の通信波長の光と試験
監視波長の光に対する結合効率のうち少なくとも試験監
視波長の光に対する結合効率がそれぞれ50%以外の互
いに等しい大きさに形成されている導波路型光合分波器
を1つ以上前記本発明の導波路型光合分波器の通信光入
射部側に直列に接続し、この接続した導波路型光合分波
器を介して光源からの通信光を前記通信光入射部に入射
する構成としたことを特徴として構成されている。
【0034】上記構成の本発明において、2つの方向性
結合器の試験監視波長の光に対する結合効率CDCは、そ
れぞれ50%以外の互いに等しい大きさに形成されている
ために、前記式(2),(3)に示したφ1 ,φ2 の値
は、φ1 =φ2 となり、これらの値を、φ1 =φ2 =φ
とすると、導波路型光合分波器の結合効率Cは、次式
(6)に示すことができる。
【0035】 C=cos2(βΔL/2)sin2(2φ)・・・・・(6)
【0036】本発明の導波路型光合分波器においては、
通信には障害となる試験監視波長帯の光は結合せず、一
方、通信波長帯の光は結合するような移相部の経路差Δ
Lを従来例に示した手段により選択するが、試験監視波
長の帯域内においては、光合分波器の結合効率が0%と
なる波長はわずか1点のみであり、その近傍の波長にお
いては微小の結合を有する。
【0037】しかし、前記結合効率CDCが50%以外の値
であることから、式(6)のsin2項は1未満となる。そ
の結果、試験監視光の波長が、導波路型光合分波器の結
合効率Cが完全に0となる波長からずれていたとして
も、結合効率CDCが50%であり、sin2項が1であった従
来の導波路型光合分波器よりは試験監視波長の光に対す
る結合効率Cが小さくなり、本発明の導波路型光合分波
器を光線路監視システムに用いたときに、光加入者線路
側から光合分波器に戻ってきた試験監視光の戻り光が光
合分波器を介して通信光の光源側に伝搬する割合は小さ
くなる。そのため、試験監視波長の光の戻り光が通信光
光源に入射することを抑制するために用いられる光フィ
ルタの阻止特性が従来よりも小さくても、試験監視光の
通信光光源への入射を充分に阻止することが可能とな
る。
【0038】また、2つの方向性結合器の通信光に対す
る結合効率CDCも、それぞれ50%以外の互いに等しい大
きさに形成すれば、通信波長の光に対しても前記式
(6)のsin2項が1未満となり、第1の光導波路の入射
側端部から入射した通信波長帯の光のうち、全ての光が
第2の光導波路の出射側端部から出射されずに、通信光
の一部が第1の光導波路の出射側端部から出射すること
になる。そのため、第1の光導波路の出射側端部に通信
光監視用の光監視機器を接続することにより、通信光の
監視が可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明にお
いて、従来例と同一名称部分には同一符号を付しその重
複説明は省略する。本発明に係る第1の実施形態例の導
波路型光合分波器は、図1に示したマッハツェンダ干渉
計構造の導波路型光合分波器であり、本実施形態例が従
来例と異なる特徴的なことは、2つの方向性結合器1,
2の試験監視波長の光に対する結合効率CDCを、それぞ
れ50%以外の互いに等しい大きさに形成したことであ
り、具体的には、波長1.55μmの試験監視光に対する結
合効率CDCがそれぞれ88%に形成されている。
【0040】また、本実施形態例の導波路型光合分波器
21は、従来例と同様に、図2に示すような光線路監視シ
ステムに組み込んで用いられるものであり、本実施形態
例では、局側通信機器11から波長1.31μm帯の通信光を
発信し、試験監視機器14からは波長1.55μmの試験監視
光を発信するようになっている。なお、本実施形態例の
光合分波器21における方向性結合器1,2の、波長1.31
μmの光に対する各結合効率CDCは、それぞれ50%とな
っている。
【0041】また、光合分波器21の第1、第2の光導波
路3,4のコア幅wはそれぞれ約8μm、第1、第2の
光導波路3,4のコア高さhもそれぞれ約8μmに形成
されており、第1、第2の光導波路3,4の曲率は5000
0 μm、第1、第2の光導波路3,4とクラッド6との
比屈折率差は0.35%に形成されている。方向性結合器
1,2の各結合長Lは491 μm、導波路ピッチpは11.0
μm、移相部7での第1の光導波路3と第2の光導波路
4との経路差ΔLは約2.68μmとなっており、第1、第
2の光導波路3,4およびクラッド6は、それぞれ石英
ガラスを主成分とする材料により形成されている。本実
施形態例の上記以外の構成は従来例と同様に構成されて
いる。
【0042】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例の導波路型光合分波器の光結合特性を
確認するために、本実施形態例の導波路型光合分波器と
従来例の導波路型光合分波器のそれぞれにおいて、第1
の光導波路3の入射型端部PA から通信光と試験監視光
の両方を入射させて、第2の光導波路4の出射側端部P
D から出射される通信光および試験監視光の強度を測定
したところ、通信光の光強度は従来例と本実施形態例と
でほぼ同様の値となった。一方、試験監視光の強度は、
波長1.50μmから1.60μmの全波長域に対して、本実施
形態例の方が従来例よりも小さい値となることが確認さ
れた。
【0043】図3には、本実施形態例の導波路型光合分
波器の、波長1.50μmから1.60μmまでの試験監視光に
対する、入射側端部PA から出射側端部PD への挿入損
失が示されている。この挿入損失は、前記波長帯の試験
監視光を第1の光導波路3の入射側端部PA から入射さ
せて、そのとき、第2の光導波路4の出射側端部PD
ら出射される光強度を測定して求めている。なお、比較
のために、従来の導波路型光合分波器について同様に求
めた挿入損失も図3中に示してある。同図から明らかな
ように、本実施形態例の導波路型光合分波器21は、従来
例の導波路型光合分波器に比べて、波長1.50μmから1.
60μmまでの試験監視光の挿入損失が全体的に高く、例
えば、挿入損失が20dB以上となる波長域は、従来の光
合分波器では1.55±0.02μm程度であるのに対し、本実
施形態例の光合分波器では1.55±0.03μm程度以上と大
きいことが分かる。
【0044】このことは、試験監視光を第2の光導波路
4の出射側端部PD から入射させて第1の光導波路3の
入射側端部PA から出射させるときにも言えることであ
り、第2の光導波路4の出射側端部PD から波長1.50μ
m〜1.60μmの試験監視光を入射させたときに、その光
のうち、第1の光導波路3の入射側端部PA から出射す
る光の量は、本実施形態例の光合分波器21の方が従来例
の光合分波器21よりも小さい。
【0045】そのため、本実施形態例の光合分波器21を
図2の光線路試験監視システムに用いたときに、試験監
視機器14から発信された波長1.55μm帯(例えば1.50μ
m〜1.60μm)の試験監視光は光合分波器21を介して光
加入者線路15に入射し、光加入者線路15を伝搬しながら
散乱し、その散乱戻り光が光合分波器21の端子P04を介
して出射側端部PD から第2の光導波路4に入射する
が、この光のうち、例えば波長1.55±0.03μmの光は光
合分波器21を通るときに殆ど減衰させられ、第1の光導
波路3の入射側端部PA からは非常に小さい強度となっ
て出射される。
【0046】したがって、局18内に設ける光フィルタ12
の阻止特性が従来のものに比べて高くなくても、試験監
視光が局側通信機器11に入射するのを防止することが可
能となり、光フィルタ12を作製するときの歩留まりを向
上させることができるし、システム全体を構築するとき
の歩留まりを向上させ、コストの低下を図ることができ
る。
【0047】次に、本発明に係る導波路型光合分波器の
第2の実施形態例の説明をする。本実施形態例も上記第
1の実施形態例と同様に、図1に示す構成のマッハツェ
ンダ干渉計構造を有する導波路型光合分波器であり、本
実施形態例が上記第1の実施形態例と異なる特徴的なこ
とは、方向性結合器1,2の通信波長の光に対する結合
効率をそれぞれ50%以外の互いに等しい大きさに形成し
たことである。なお、本実施形態例では、図1の(b)
に示す結合長Lを278 μmとしており、それ以外の各寸
法や第1、第2の光導波路3,4とクラッド6との比屈
折率差、第1、第2の光導波路3,4およびクラッド6
および基板5の形成材料は上記第1の実施形態例と同様
に形成することにより、方向性結合器1,2の通信波長
(1.31μm)の光に対する各結合効率CDCを35%、試験
監視波長(1.55μm)の光に対する各結合効率CDCを71
%に形成している。
【0048】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも上記第1の実施形態例と同様の効
果を奏し、さらに、本実施形態例では、方向性結合器
1,2の通信光に対する各結合効率CDCを50%以外の値
に形成することにより、第1の光導波路3の入射側端部
A から入射した通信光のうち、一部を第1の光導波路
3の出射側端部PC 側に分岐して出射側端部PC から出
射することができる。
【0049】図4および図5には、それぞれ、上記第1
の実施形態例および第2の実施形態例の導波路型光合分
波器における第1の光導波路3の入射側端部PA から出
射側端部PC への挿入損失が示されている。これらのグ
ラフを作製するにあたり、第1の光導波路3の入射側端
部PA から1.31μm帯の通信光と1.55μm帯の試験監視
光を入射させ、このとき、第1の光導波路3の出射側端
部PC から出射される各波長の光の強度を測定してお
り、これらの図から明らかなように、波長1.31μm帯の
光の入射側端部PA から出射側端部PC への挿入損失は
第1の実施形態例の光合分波器21の方が第2の実施形態
例の光合分波器21よりも非常に大きいことが分かる。
【0050】このことは、第1の実施形態例の光合分波
器21においては、第1の光導波路3の入射側端部P
から通信光を入射させても、その出射側端部Pからは
殆ど通信光が出射されないが、第2の実施形態例の光合
分波器21において同様の操作を行ったときには、波長
1.31μm帯の光の挿入損失が7〜9dB程度とな
り、通信光の一部が第1の光導波路3の出射側端部P
から出射されることを示している。そのため、第2の実
施形態例の光合分波器21を図2の光線路試験監視シス
テムに用いるときに、同図の破線に示すように、光合分
波器の端子P03側に通信光をモニタするための光監視
機器24を接続すれば、通信光の監視も同時に行うこと
が可能となる。
【0051】図6には、本発明に係る導波路型光合分波
器を用いた光線路監視システムのシステム構成例が示さ
れている。この光線路試験監視システムが図2に示した
光線路監視システムと異なる特徴的なことは、局18側の
光フィルタ12を省略し、光フィルタ12の代わりに光合分
波器22,23を直列に接続した直列体を設け、局側通信機
器11からの通信光を光合分波器22,23を介して光合分波
器21の端子P01に入射する構成としたことである。この
システムにおいては、光合分波器22,23は上記第1の実
施形態例と同様に構成された導波路型光合分波器であ
り、光合分波器21は上記第2の実施形態例の光合分波器
と同様に構成された導波路型光合分波器である。
【0052】また、このシステムにおいては、光合分波
器21の端子P03側に試験監視機器14bを接続しており、
この試験監視機器14bは通信光をモニタして監視する機
能を有している。なお、光合分波器22の端子P12,P13
および光合分波器23の端子P21,P24側は無反射端とな
っている。
【0053】この導波路型光合分波器を用いた光線路監
視システムは以上のように構成されており、局側通信機
器11から発信される通信光は、光合分波器22,23を介し
て光合分波器21に入射することになり、このとき、通信
光は、端子P11→端子P14→端子P22→端子P23→端子
01と順に伝搬していき、端子P01から光合分波器21に
入射した通信光のうち、大部分は端子P04から出射して
光加入者線路15に入射し、図2のシステムと同様に光加
入者19(図6には図示せず)側に伝搬するが、前記通信
光のパワーの一部は端子P03側から出射されて試験監視
機器14bに入射する。そして、通信光は試験監視機器14
bによりモニタされ、通信光の監視が行われる。
【0054】一方、試験監視機器14aから発信された試
験監視光は、端子P02から光合分波器21に入射して、端
子P04から出射し、図2のシステムと同様に、光加入者
線路15を伝搬しながら散乱し、その戻り光が光加入者線
路15を逆行して光合分波器21の端子P04に戻り、端子P
02から出射されて試験監視機器14aに入射し、それによ
り光加入者線路15の監視が行われるが、試験監視光の戻
り光のうち、試験監視光の波長帯において結合効率Cが
完全に0%となる波長からずれた波長の光が、光合分波
器21の端子P01から出射される。
【0055】しかし、この端子P01から出射される光
は、図2のシステムに上記第2の実施形態例の光合分波
器21を用いたときと同様に、従来の光合分波器を用いた
ときに比べて非常に強度の小さい光であり、この強度の
弱い光が、光合分波器22,23を通るときにさらに減衰さ
せられ、それにより、局側通信機器11に入射するときに
は、局側通信機器11に対して悪影響を及ぼすことがない
ように充分に強度の小さい光となる。そのため、試験監
視光を阻止するための光フィルタ12を設けなくても光線
路試験監視システムの構築が可能となり、光フィルタ12
を省略することができる。
【0056】実際に、このシステムにおいては、光合分
波器21の端子P04から入射した波長1.55±0.02μmの試
験監視光に対して、光合分波器22の端子P11では損失が
40dBより大きくなることが確認されており、光フィル
タ12を用いなくても光線路試験監視システムの構築が可
能であることが立証された。
【0057】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、図6に示すような光線路試験監視
システムを構成するときに、試験監視光を阻止する光フ
ィルタ12の代わりに、上記第1の実施形態例と同様に構
成した2つの光合分波器22,23を直列に接続した直列体
を設けて構成したが、この直列体を構成する光合分波器
は2つとは限らず、3つ以上の光合分波器を接続して構
成してもよく、直列体の代わりに1つの光合分波器を設
けてもよい。
【0058】また、このように、試験監視光の戻り光が
局側通信機器11に入射するのを防止するための光合分波
器は、必ずしも上記第1の実施形態例と同様に構成され
た光合分波器22,23とするとは限らず、例えば、上記第
2の実施形態例と同様に構成された光合分波器としても
よく、光合分波器は、図1に示したようなマッハツェン
ダ干渉計構造の光結合部13を有する導波路型光合分波器
であり、かつ、2つの方向性結合器1,2の通信波長の
光と試験監視波長の光に対する結合効率CDCのうち、少
なくとも試験監視波長の光に対する結合効率CDCがそれ
ぞれ50%以外の互いに等しい大きさに形成されていれば
よい。
【0059】さらに、図6に示したように、局18側に光
フィルタを設けずに光線路試験監視システムを構成する
ときに、通信光のモニタの必要がないときには、光合分
波器21を、例えば上記第1の実施形態例の光合分波器の
ように、2つの方向性結合器1,2の試験監視波長の光
に対する結合効率CDCのみがそれぞれ50%以外の互いに
等しい大きさに形成されている導波路型光合分波器とし
てもよい。
【0060】さらに、上記実施形態例では、光線路試験
監視システムにおける通信光の波長を1.31μm帯とし、
試験監視光の波長を1.55μm帯としたが、通信光や試験
監視光の波長は特に限定されるものではなく、適宜設定
されるものである。
【0061】さらに、本発明の導波路型光合分波器を形
成する第1、第2の光導波路3,4やクラッド6の形成
材料や寸法等は上記第1、第2の実施形態例の光合分波
器と同様のものとするとは限らず、マッハツェンダ干渉
計構造の光結合部を形成する2つの方向性結合器の、少
なくとも試験監視波長の光に対する結合効率が50%以外
の互いに等しい大きさに形成されていればよい。
【0062】
【発明の効果】本発明の導波路型光合分波器によれば、
マッハツェンダ干渉計構造の光結合部を形成する2つの
方向性結合器の試験監視波長の光に対する結合効率を、
それぞれ50%以外の互いに等しい大きさに形成するこ
とにより、広い波長帯域にわたり、試験監視光の戻り光
強度を減衰させることが可能となり、この導波路型光
合分波器を用いた光線路監視システムにおいて、試験監
視光の通信光光源への入射を阻止するために必要な光フ
ィルタ等に要求される阻止特性を緩和することが可能と
なる。そのため、光線路監視システムを構築するとき
に、その歩留まりを高くすることが可能となり、コスト
の安い光線路監視システムの構築を図ることができる。
【0063】また、本発明の導波路型光合分波器によれ
ば、2つの方向性結合器の通信波長の光に対する結合効
率がそれぞれ50%以外の互いに等しい大きさに形成さ
れているので、この光合分波器を光線路監視システム等
に適用させたときに、第1の光導波路の入射側端部から
入射した通信光の全てを第2の光導波路の出射側端部か
ら出射させずに、前記通信光の一部を第1の光導波路の
出射側端部から出射させることが可能となる。そのた
め、この出射側端部に通信光モニタ用の光監視機器等を
接続することにより、通信光の監視も同時に行えるよう
にすることができる。
【0064】さらに、本発明の光線路監視システムによ
れば、本発明の導波路型光合分波器の通信光入射部側
に、2つの方向性結合器の通信光と試験監視光に対する
結合効率のうち、少なくとも試験監視波長の光に対する
結合効率がそれぞれ50%以外の互いに等しい大きさに形
成されている導波路型光合分波器を1つ以上直列に接続
することにより、この接続した導波路型光合分波器によ
り、光源側に入射する試験監視光の強度を減衰させて、
試験監視光が光源に入射することを抑制することが可能
となる。そのため、従来の光線路監視システムにおいて
光源と光合分波器との間に介設していたフィルタを省略
することが可能となり、作製が大変なフィルタを省略す
ることにより、歩留まりが高く、コストの安い光線路監
視システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッハツェンダ干渉計構造の光結合部を有する
導波路型光合分波器の要部構成図である。
【図2】光合分波器を用いた光線路監視システムの一例
を示す構成図である。
【図3】本発明に係る導波路型光合分波器の第1の実施
形態例の試験監視波長に対する損失特性を従来の導波路
型光合分波器の特性と共に示すグラフである。
【図4】上記第1の実施形態例の導波路型光合分波器の
通信波長に対する損失特性を示すグラフである。
【図5】本発明に係る導波路型光合分波器の第2の実施
形態例の通信波長に対する損失特性を示すグラフであ
る。
【図6】本発明に係る導波路型光合分波器を用いた光線
路監視システムの一例を示す要部構成図である。
【符号の説明】
1,2 方向性結合器 3 第1の光導波路 4 第2の光導波路 7 移相部 11 局側通信機器 13 光結合部
フロントページの続き (72)発明者 小沢 章一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 柳川 久治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−232631(JP,A) 特開 平5−5811(JP,A) 特開 平3−213829(JP,A) 1994年電子情報通信学会秋季大会, 1994年,C−260,p.261 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/138

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、第1の光導波路と第2の光導
    波路とが間隔を介して並列に配列形成されており、これ
    らの第1と第2の光導波路の途中には該第1の光導波路
    と第2の光導波路を近接させて形成した光結合特性の等
    しい2つの方向性結合器が直列に配設されてこれら2つ
    の方向性結合器の間に第1の光導波路と第2の光導波路
    の長さを相対的に違えた移相部が介設されているマッハ
    ツェンダ干渉計構造の光結合部が設けられており、前記
    第1の光導波路の入射側端部は光源からの通信光入射部
    と成し、前記第2の光導波路の入射側端部は前記通信光
    と異なる波長の試験監視光の入射部と成し、該第2の光
    導波路の出射側端は前記通信光の伝送用光線路の接続部
    と成している導波路型光合分波器であって、該導波路型
    光合分波器の結合効率は通信光と試験監視光とで異なる
    値であり、前記2つの方向性結合器の前記試験監視波長
    の光に対する結合効率はそれぞれ50%以外の互いに等
    しい大きさに形成されており、かつ、2つの方向性結合
    器の通信波長の光に対する結合効率がそれぞれ50%以
    外の互いに等しい大きさに形成されていることを特徴と
    する導波路型光合分波器。
  2. 【請求項2】 基板上に、第1の光導波路と第2の光導
    波路とが間隔を介して並列に配列形成されており、これ
    らの第1と第2の光導波路の途中には該第1の光導波路
    と第2の光導波路を近接させて形成した光結合特性の等
    しい2つの方向性結合器が直列に配設されてこれら2つ
    の方向性結合器の間に第1の光導波路と第2の光導波路
    の長さを相対的に違えた移相部が介設されているマッハ
    ツェンダ干渉計構造の光結合部が設けられており、前記
    2つの方向性結合器の通信波長の光と試験監視波長の光
    に対する結合効率のうち少なくとも試験監視波長の光に
    対する結合効率がそれぞれ50%以外の互いに等しい大
    きさに形成されている導波路型光合分波器を1つ以上
    求項1記載の導波路型光合分波器の通信光入射部側に直
    列に接続し、この接続した導波路型光合分波器を介して
    光源からの通信光を前記通信光入射部に入射する構成と
    したことを特徴とする導波路型光合分波器を用いた光線
    路監視システム。
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