JP3463093B2 - 重要機能ソフト処理システム - Google Patents
重要機能ソフト処理システムInfo
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- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B9/00—Safety arrangements
- G05B9/02—Safety arrangements electric
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Control Of Turbines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン発電所等
のガスタービン制御装置に係り、特に、ガスタービンの
制御及び保護を行なう重要機能ソフト処理システムに関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、ガスタービンの制御は、特開昭5
8−14208号公報に記載のように、AND回路、O
R回路等の演算素子を用いてシーケンスを組み、ソフト
ウェアによる制御演算によって行われ、一方、その保護
については、プログラムミスにより、システムトリップ
あるいは機器に重大な損傷を与える危惧があるため、ハ
ードウェアにより行われていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の計算機
技術の高信頼化に伴い、制御演算のみならず重要機能演
算のソフトウェア化が要求されている。ここで、ガスタ
ービン制御システムにおける重要機能演算とは、機器の
損傷を防止する演算を対象とし、具体的には、ガスター
ビンの過速度保護、排気温度高保護、振動大保護、火災
喪失保護の各機能演算を意味する。ところで、重要機能
演算においては、プログラムミス等の防止として、ユー
ザーのアクセスを禁止するため、ROM(Read o
nly memory)化等のプログラムの固定化が必
要である。また、ソフトウェアによる演算では、何らか
のプログラム言語によって固定化されたプログラムは、
コーディングされた手順に従い演算することになり、そ
のままでは、ハードウェアのシーケンスのように、演算
内容を視覚的に表現することはできないため、プログラ
ムの健全性の確認あるいは保守等に問題がある。本発明
の目的は、重要機能演算のプログラムを制御演算のプロ
グラムから分離固定化し、プログラムによる演算の内容
を視覚的に表示する重要機能ソフト処理システムを提供
することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的は、制御演算用
処理手段と、表示機能手段と、表示手段を具備し、前記
制御演算用処理手段による制御演算処理を制御演算と重
要機能演算に分離すると共に、重要機能演算のプログラ
ムを固定化してガスタービン制御の重要機能をソフト処
理する重要機能ソフト処理システムにおいて、表示機能
手段に、重要機能の演算内容をあらかじめ固定化された
フォーマットにする固定図面作成機能部と、重要機能の
演算結果の値を表示するための変数表示機能部を設け、
重要機能演算の途中経過を読み出すことによって、両機
能部を介して重要機能演算の途中経過にある演算内容を
示すフォーマット、演算結果の値を表示手段に表示して
可視化することによって、達成される。 【0005】 【作用】制御演算と重要機能演算の分離は、その演算機
能喪失あるいは暴走により、ガスタービン主機の損傷に
到るかどうか、又は、その結果として社会的影響度が大
かどうかにより、機能毎に行ない、また、重要機能演算
については、プログラムのタスクにプロテクトをかけ、
タスクへの書き込みを不可能にしてプログラムの固定化
を行なうことにより、その信頼性を確保し、さらに、プ
ログラムの固定化により、プログラムの健全性の確認あ
るいは保守ができないことに鑑み、重要機能プログラム
の演算途中経過を読み出し可能とし、画面への可視化を
図る。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は、本発明の対象となるガスタービン制御シス
テムと制御演算及び重要機能演算の関係を示す。図1に
おいて、ガスタービン制御システムは、ガスタービン起
動装置1、大気より流入の空気(AIR)を圧縮昇圧す
る圧縮機2、圧縮した空気と燃料を混焼する燃焼器3、
そのエネルギーを回転エネルギーに変換し、排気を外部
に放出(EXHAUST)するタービン4、タービンに
より駆動される発電機5から主要部が構成される。発電
機5により発電された電気エネルギーは、発電機遮断機
6を介して送電される。また、燃料(FUEL)は、燃
料遮断弁7及び燃料流量調節弁8を介して燃焼器3に流
入され、燃料流量の調節により、発電電力が制御され
る。従って、ガスタービン制御システムにおけるガスタ
ービンの主要制御は、操作端である燃料流量調節弁8の
制御方法にあり、この燃料流量調節弁8の開閉により、
ガスタービンの燃料流量を制御し、ガスタービンの出力
制御を行なう。なお、9は回転速度検出器、10は火災
検出器、11は振動検出器、12は排気温度検出器、1
3は負荷検出器を示す。次に、制御演算について説明す
る。制御項目としては、「起動制御」、「速度/負荷制
御」、「排気温度制御」及び「加速度制御」がある。
「起動制御」は、ガスタービンの起動シーケンス制御で
あり、ガスタービン起動装置1に予め記憶されている速
度上昇特性とガスタービンの回転速度検出器9の出力を
基に演算し、速度上昇特性に従い制御し、ガスタービン
4を昇速する。「速度/負荷制御」は、起動時及び負荷
時において、ガスタービンの回転速度検出器9及び負荷
検出器13の出力を基に演算し、負荷設定に従う一定速
度制御を行なう。「排気温度制御」は、ガスタービン高
温部のサーマルストレスを回避するため、排気(EXH
AUST)の温度を検出する排気温度検出器12の出力
を基に演算し、排気温度を許容範囲に制御する。「加速
度制御」は、ガスタービンの回転速度検出器9の出力を
基に演算し、負荷遮断時急激な速度上昇を抑える加速度
制御を行なう。この制御演算は、これらの制御機能によ
り、燃料流量調節弁8を開閉制御し、燃料流量を調整し
て、ガスタービンの制御を行なう。ところで、燃料流量
調節弁8の開閉制御は、システムあるいはプラント独自
の条件(例えば、配管のボリュームによる流量変化等)
により異なり、弁開度特性は、試運転時あるいは定期点
検等、常に、最適な運転となるように調節が必要となる
ものであるので、サイトにおける条件に依存する通常制
御演算に分類される。このことから、通常演算プログラ
ムの固定化は不可能という特徴を有している。次に、重
要機能演算について説明する。ガスタービン制御システ
ムにおける重要機能項目としては、「加速度保護」、
「排気温度高保護」、「振動大保護」及び「火災喪失保
護」がある。「過速度保護」は、ガスタービンの回転速
度検出器9の出力を基に演算し、速度/負荷制御の異常
検出及び遠心力による回転部損傷防止のための保護を行
なう。「排気温度高保護」は、排気温度検出器12の出
力を基に演算し、排気温度制御異常検出及び燃焼器ライ
ナ等損傷防止のための保護を行なう。「振動大保護」
は、振動検出器11の出力を基に演算し、軸受、ロータ
等の損傷防止のための保護を行なう。「火災喪失保護」
は、失火による燃焼器3の爆発防止のための保護を行な
う。これらの保護機能は、ガスタービン損傷を防ぐため
に設置されており、いずれかの機能が作用したとき、燃
料遮断弁7を全閉にして、ガスタービンを安全に停止さ
せる。この重要機能演算は、前述の制御機能とは異な
り、ガスタービン本体により決まる値、例えば、加速度
であれば定格の110%、排気温度であれば580゜
C、振動であれば1.5INCH/秒の如く、ガスター
ビン本体の損傷を防ぐ値となり、試運転時またはサイト
における調節等は一切不要である。このため、重要機能
演算は、従来一般的にハードウェアにより構成され、誤
調節等が起きないようにしてある。本発明においては、
重要機能演算をソフトウェアにより行ない、そのプログ
ラムをユーザに開放しないように固定化を図ることを特
徴の一つとする。 【0007】次に、図2に、ガスタービン制御システム
の起動・負荷・停止モードの運転手順とガスタービンの
制御演算及び重要機能演算の関係を示す。ガスタービン
4の起動は、まず、起動指令によって起動装置1が起動
し、起動装置1により昇速され、点火速度に達すると、
燃料遮断弁7が開き、燃料が流入し、点火が行われ、以
降自力で昇速する。続いて、ガスタービン4が定格スピ
ードに達すると、発電機5を併入し、負荷運転に入る。
つぎに、ガスタービン4の停止は、停止指令を受ける
と、負荷を減じて、発電機5がガスタービン4から解列
され、続いて、ガスタービン4を減速し、消火速度にな
ったとき燃料遮断弁7を閉じる。その後、消火してガス
タービン4を停止する。ガスタービンの「起動制御」
は、起動指令を受けてからガスタービン4が定格速度に
達するまでを制御演算し、「速度/負荷制御」、「加速
度制御」及び「排気温度制御」は、停止指令を受け、燃
料遮断弁7が閉じるまでを制御演算する。これら「起動
制御」も含めた4つの制御は、燃料流量調整弁8の開度
を調整制御する。ただ、複数の制御が行われているとき
は、各制御が与えている燃料流量調整弁8の開度が最も
少ない値により制御される。これらの制御演算に対し、
「加速度保護」、「排気温度高保護」、「振動大保
護」、「火災喪失保護」等の重要機能演算は、起動指令
から、ガスタービン停止まで作用し、ガスタービンの運
転状態には依存しないで、常時、ガスタービン本体に損
傷を与えないように作用する。制御演算が時系列的に演
算内容を変化させているのに対し、重要機能演算は、同
一演算を常に行っているという特徴があり、固定プログ
ラム化が可能である。 【0008】以下、本発明の一実施例を図3により説明
する。図3において、制御装置20は、ガスタービンの
制御処理装置であるコントローラA−14、表示機能を
有するコントローラM−15、コントローラA、M間の
伝送ライン16及びマンマシン装置19から構成され
る。また、コントローラA−14は、演算処理機能とし
て制御演算部(TASK1)22と重要機能演算部(T
ASK2)23、入出力処理機能として入力処理部24
と出力処理部25、伝送処理機能としてマンマシンコン
トローラ伝送部26を有する。ここで、制御演算部22
の制御演算を行なうタスクと重要機能演算部23の重要
機能演算を行なうタスクは、それぞれ別タスクとして構
成し、さらに、重要機能演算部23のプログラムのタス
クにプロテクトをかけ、タスクへの書き込みを不可能に
して、プログラムを固定化する。コントローラM−15
は、マンマシン装置19からの信号を入出力するマンマ
シン機能部27、重要機能の演算内容をロジック図のよ
うにあらかじめ固定化されたフォーマットにする固定図
面作成機能部28、変数表示機能部29、マンマシン入
出力処理部30、伝送処理部31を有する。マンマシン
装置19は、表示装置(CRT)17、操作装置(K/
B)18を有する。ガスタービン制御システムより検出
された信号21は、入力処理部24を介してコントロー
ラA−14へ入力され、その信号の内容に応じてコント
ローラAの制御演算部22または重要機能演算部23に
よって処理される。ここで、この制御演算を行なうタス
クと重要機能演算を行なうタスクは、それぞれ別タスク
とすることにより、互いに分離し、両者の演算は、互い
に独立して無干渉に、他方の演算出力値にとらわれるこ
となく、演算処理を行なう。制御演算部22において処
理された信号は、出力処理部25を介して燃料流量調節
弁8へ送ると同時に、マンマシンコントローラ伝送部2
6から伝送ライン16を介してコントローラM−15に
送られる。同様に、重要機能演算部23において固定化
したプログラムによって処理した信号は、マンマシンコ
ントローラ伝送部26から伝送ライン16を介してコン
トローラM−15の伝送装置31に送られる。コントロ
ーラM−15では、この送られてきた信号の各演算の値
を変数表示機能部29を介して、また、固定図面作成機
能部28にあらかじめ固定化されているフォーマットを
マンマシン装置19に送り、これらをマンマシン装置1
9の表示器17(CRT)に表示する。この表示器17
(CRT)において、固定プログラム化した重要機能演
算の演算内容がどのように行われているか、可視化して
みることができる。一方、マンマシン装置19の操作装
置(KB)18による指令は、コントローラM−15の
マンマシン機能部27から伝送ライン16を介してコン
トローラA−14に送られ、制御演算部22により処理
され、燃料流量調節弁8を制御する。このとき、ヒュー
マンエラーによる操作装置18への誤指令、あるいは、
他プログラムからの制御演算プログラムの書き換えによ
り、制御演算部22の異常に起因するような燃料流量調
節弁8の誤動作または誤不動作時においては、ガスター
ビン制御システムに異常状態が発生する。重要機能演算
部23は、この異常状態を検出した信号21を入力処理
部24を介して入力演算し、異常が閾値に達していると
きは、出力処理部25を介して燃料遮断弁7を閉じ、安
全にガスタービン発電設備を停止させる。この場合、重
要機能演算部23は、制御演算部22と別タスクになっ
ているので、健全に動作することになる。なお、以上、
操作装置18への誤指令、制御演算部22の異常に起因
するガスタービン制御システムの異常発生について説明
をしたが、コントローラA−14とガスタービン制御シ
ステムからなる自動制御系において、外乱等による異常
発生についても同様に重要機能演算を実行することは云
うまでもない。 【0009】次に、本発明の他の実施例を図4により説
明する。図4において、制御装置32は、図3の制御装
置20にコントローラA−14と同一制御処理を行なう
コントローラB−33、コントローラC−34及び入力
多重化処理部35、出力多重化処理部36を増設して構
成される。他の構成は、図3と変わらない。制御装置3
2において、ガスタービン制御システムより検出された
信号21は、入力多重化処理部35を介して各々のコン
トローラA、B、Cに入力され、各々の制御演算部22
及び重要機能演算部23において独自に演算処理され
る。その演算結果は、コントローラA、B、Cから各々
伝送ライン16を介してコントローラM−15に送ら
れ、以降、図3の実施例と同様に処理され、マンマシン
装置19の表示器(CRT)に表示する。また、同時に
各々のコントローラA、B、Cにおける制御演算部22
及び重要機能演算部23の演算結果は、出力多重化処理
部36に出力され、出力多重化処理部36では多数決論
理により出力する演算結果を決定し、燃料流出制御弁8
あるいは燃料遮断弁7を制御する。本実施例によると、
制御装置32のコントローラ(A、B、C)を多重化し
たため、制御演算あるいは重要機能演算における出力の
高信頼性が図られる。 【0010】ここで、制御演算と重要機能演算を分離す
る例として、図5に、制御プログラムのタスク構成、図
6に、重要機能プログラムのタスク構成をそれぞれ示
す。図5の制御プログラムのタスクは、プログラムの入
出力点を表す点番号データ30、タスクNo.を表すエ
リア31、プログラムを格納するエリア32、演算の定
数を格納するエリア33、演算の途中経過を格納するエ
リア34及びスタックエリア35から構成される。ま
た、図6の重要機能プログラムのタスクは、プログラム
を格納するエリア32’、演算の定数を格納するエリア
33’、演算の途中経過を格納するエリア34’及びス
タックエリア35’から構成される。図示のように、制
御プログラムと重要機能プログラムとは別タスクとして
構成し、重要機能プログラムタスクは、制御プログラム
タスクからのデータアクセスを禁止(プロテクト)す
る。また、重要機能プログラムタスクから制御プログラ
ムタスクへのデータアクセスは、可能とする。即ち、制
御プログラムタスクと重要機能プログラムタスクでは、
それぞれ参照可能なエリアを異にする。制御プログラム
タスクでは、点番号データ30のみが読み書き可能であ
り、各点番号のデータを参照できるが、演算途中経過の
値を格納する重要機能プログラムタスクの作業エリア3
4’等を参照することができない。しかし、重要機能プ
ログラムタスクについては、制御プログラムタスクの点
番号データエリア30の他に、作業エリア34、STA
Cエリア35の読み出しが可能となっている。従って、
これらの2つのエリアを参照することにより、重要機能
演算の演算経過を知ることができ、これにより、演算途
中経過の可視化を行なう。 【0011】図7は、重要機能演算の演算内容の可視化
の例、即ち、演算経過を表示している画面の一例であ
る。演算経過を示す画面40には、演算シンボル41
(「A」はAND回路、「O」はOR回路、「N」はN
OT回路を示す。)、演算手順を意味する演算シンボル
間の結線42及び各演算シンボルの演算経過である
値(”1”、”0”)43が示されている。重要機能演
算は、本発明においてプログラムを固定化しているの
で、画面40のフォーマットは、固定されている。ま
た、図8に、画面への表示について、その処理手順を示
す。まず、重要機能演算プログラムが起動し、ガスター
ビンの重要機能信号が入力されると、この重要機能信号
は重要機能演算プログラムによって処理される(処理1
0)。この処理による演算結果をメモリへ逐次書き込
み、また、同時に過去のデータは消去し、データを更新
する(処理20)。次に、予めメモリに記憶されている
画面の表示フォーマットを読み出す(処理30)。表示
フォーマットと重要機能演算の結果を画面へ表示し、重
要機能演算の演算途中経過を可視化する(処理40)。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、重要機能演算のプログ
ラムの固定化により、重要機能ソフト処理の信頼性が確
保でき、また、プログラムの固定化によるプログラムの
健全性の確認(検証)あるいは保守等の問題も、演算途
中経過の読み出しにより、解決できる。また、重要機能
については、従来ハードウェアで実現していたが、本発
明によりソフトウェア化されるため、従来使用のハード
ウェアが削除可となり、大幅に装置の簡素化が図れる。
また、制御演算処理部の多重化により、ソフトウェアの
高信頼化が可能となる。また、固定プログラムの内容を
表示システムにより擬似し、重要機能演算途中経過のみ
を変数として扱うことにより、より容易にプログラムの
メンテナンスが可能となる。
のガスタービン制御装置に係り、特に、ガスタービンの
制御及び保護を行なう重要機能ソフト処理システムに関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、ガスタービンの制御は、特開昭5
8−14208号公報に記載のように、AND回路、O
R回路等の演算素子を用いてシーケンスを組み、ソフト
ウェアによる制御演算によって行われ、一方、その保護
については、プログラムミスにより、システムトリップ
あるいは機器に重大な損傷を与える危惧があるため、ハ
ードウェアにより行われていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の計算機
技術の高信頼化に伴い、制御演算のみならず重要機能演
算のソフトウェア化が要求されている。ここで、ガスタ
ービン制御システムにおける重要機能演算とは、機器の
損傷を防止する演算を対象とし、具体的には、ガスター
ビンの過速度保護、排気温度高保護、振動大保護、火災
喪失保護の各機能演算を意味する。ところで、重要機能
演算においては、プログラムミス等の防止として、ユー
ザーのアクセスを禁止するため、ROM(Read o
nly memory)化等のプログラムの固定化が必
要である。また、ソフトウェアによる演算では、何らか
のプログラム言語によって固定化されたプログラムは、
コーディングされた手順に従い演算することになり、そ
のままでは、ハードウェアのシーケンスのように、演算
内容を視覚的に表現することはできないため、プログラ
ムの健全性の確認あるいは保守等に問題がある。本発明
の目的は、重要機能演算のプログラムを制御演算のプロ
グラムから分離固定化し、プログラムによる演算の内容
を視覚的に表示する重要機能ソフト処理システムを提供
することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的は、制御演算用
処理手段と、表示機能手段と、表示手段を具備し、前記
制御演算用処理手段による制御演算処理を制御演算と重
要機能演算に分離すると共に、重要機能演算のプログラ
ムを固定化してガスタービン制御の重要機能をソフト処
理する重要機能ソフト処理システムにおいて、表示機能
手段に、重要機能の演算内容をあらかじめ固定化された
フォーマットにする固定図面作成機能部と、重要機能の
演算結果の値を表示するための変数表示機能部を設け、
重要機能演算の途中経過を読み出すことによって、両機
能部を介して重要機能演算の途中経過にある演算内容を
示すフォーマット、演算結果の値を表示手段に表示して
可視化することによって、達成される。 【0005】 【作用】制御演算と重要機能演算の分離は、その演算機
能喪失あるいは暴走により、ガスタービン主機の損傷に
到るかどうか、又は、その結果として社会的影響度が大
かどうかにより、機能毎に行ない、また、重要機能演算
については、プログラムのタスクにプロテクトをかけ、
タスクへの書き込みを不可能にしてプログラムの固定化
を行なうことにより、その信頼性を確保し、さらに、プ
ログラムの固定化により、プログラムの健全性の確認あ
るいは保守ができないことに鑑み、重要機能プログラム
の演算途中経過を読み出し可能とし、画面への可視化を
図る。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は、本発明の対象となるガスタービン制御シス
テムと制御演算及び重要機能演算の関係を示す。図1に
おいて、ガスタービン制御システムは、ガスタービン起
動装置1、大気より流入の空気(AIR)を圧縮昇圧す
る圧縮機2、圧縮した空気と燃料を混焼する燃焼器3、
そのエネルギーを回転エネルギーに変換し、排気を外部
に放出(EXHAUST)するタービン4、タービンに
より駆動される発電機5から主要部が構成される。発電
機5により発電された電気エネルギーは、発電機遮断機
6を介して送電される。また、燃料(FUEL)は、燃
料遮断弁7及び燃料流量調節弁8を介して燃焼器3に流
入され、燃料流量の調節により、発電電力が制御され
る。従って、ガスタービン制御システムにおけるガスタ
ービンの主要制御は、操作端である燃料流量調節弁8の
制御方法にあり、この燃料流量調節弁8の開閉により、
ガスタービンの燃料流量を制御し、ガスタービンの出力
制御を行なう。なお、9は回転速度検出器、10は火災
検出器、11は振動検出器、12は排気温度検出器、1
3は負荷検出器を示す。次に、制御演算について説明す
る。制御項目としては、「起動制御」、「速度/負荷制
御」、「排気温度制御」及び「加速度制御」がある。
「起動制御」は、ガスタービンの起動シーケンス制御で
あり、ガスタービン起動装置1に予め記憶されている速
度上昇特性とガスタービンの回転速度検出器9の出力を
基に演算し、速度上昇特性に従い制御し、ガスタービン
4を昇速する。「速度/負荷制御」は、起動時及び負荷
時において、ガスタービンの回転速度検出器9及び負荷
検出器13の出力を基に演算し、負荷設定に従う一定速
度制御を行なう。「排気温度制御」は、ガスタービン高
温部のサーマルストレスを回避するため、排気(EXH
AUST)の温度を検出する排気温度検出器12の出力
を基に演算し、排気温度を許容範囲に制御する。「加速
度制御」は、ガスタービンの回転速度検出器9の出力を
基に演算し、負荷遮断時急激な速度上昇を抑える加速度
制御を行なう。この制御演算は、これらの制御機能によ
り、燃料流量調節弁8を開閉制御し、燃料流量を調整し
て、ガスタービンの制御を行なう。ところで、燃料流量
調節弁8の開閉制御は、システムあるいはプラント独自
の条件(例えば、配管のボリュームによる流量変化等)
により異なり、弁開度特性は、試運転時あるいは定期点
検等、常に、最適な運転となるように調節が必要となる
ものであるので、サイトにおける条件に依存する通常制
御演算に分類される。このことから、通常演算プログラ
ムの固定化は不可能という特徴を有している。次に、重
要機能演算について説明する。ガスタービン制御システ
ムにおける重要機能項目としては、「加速度保護」、
「排気温度高保護」、「振動大保護」及び「火災喪失保
護」がある。「過速度保護」は、ガスタービンの回転速
度検出器9の出力を基に演算し、速度/負荷制御の異常
検出及び遠心力による回転部損傷防止のための保護を行
なう。「排気温度高保護」は、排気温度検出器12の出
力を基に演算し、排気温度制御異常検出及び燃焼器ライ
ナ等損傷防止のための保護を行なう。「振動大保護」
は、振動検出器11の出力を基に演算し、軸受、ロータ
等の損傷防止のための保護を行なう。「火災喪失保護」
は、失火による燃焼器3の爆発防止のための保護を行な
う。これらの保護機能は、ガスタービン損傷を防ぐため
に設置されており、いずれかの機能が作用したとき、燃
料遮断弁7を全閉にして、ガスタービンを安全に停止さ
せる。この重要機能演算は、前述の制御機能とは異な
り、ガスタービン本体により決まる値、例えば、加速度
であれば定格の110%、排気温度であれば580゜
C、振動であれば1.5INCH/秒の如く、ガスター
ビン本体の損傷を防ぐ値となり、試運転時またはサイト
における調節等は一切不要である。このため、重要機能
演算は、従来一般的にハードウェアにより構成され、誤
調節等が起きないようにしてある。本発明においては、
重要機能演算をソフトウェアにより行ない、そのプログ
ラムをユーザに開放しないように固定化を図ることを特
徴の一つとする。 【0007】次に、図2に、ガスタービン制御システム
の起動・負荷・停止モードの運転手順とガスタービンの
制御演算及び重要機能演算の関係を示す。ガスタービン
4の起動は、まず、起動指令によって起動装置1が起動
し、起動装置1により昇速され、点火速度に達すると、
燃料遮断弁7が開き、燃料が流入し、点火が行われ、以
降自力で昇速する。続いて、ガスタービン4が定格スピ
ードに達すると、発電機5を併入し、負荷運転に入る。
つぎに、ガスタービン4の停止は、停止指令を受ける
と、負荷を減じて、発電機5がガスタービン4から解列
され、続いて、ガスタービン4を減速し、消火速度にな
ったとき燃料遮断弁7を閉じる。その後、消火してガス
タービン4を停止する。ガスタービンの「起動制御」
は、起動指令を受けてからガスタービン4が定格速度に
達するまでを制御演算し、「速度/負荷制御」、「加速
度制御」及び「排気温度制御」は、停止指令を受け、燃
料遮断弁7が閉じるまでを制御演算する。これら「起動
制御」も含めた4つの制御は、燃料流量調整弁8の開度
を調整制御する。ただ、複数の制御が行われているとき
は、各制御が与えている燃料流量調整弁8の開度が最も
少ない値により制御される。これらの制御演算に対し、
「加速度保護」、「排気温度高保護」、「振動大保
護」、「火災喪失保護」等の重要機能演算は、起動指令
から、ガスタービン停止まで作用し、ガスタービンの運
転状態には依存しないで、常時、ガスタービン本体に損
傷を与えないように作用する。制御演算が時系列的に演
算内容を変化させているのに対し、重要機能演算は、同
一演算を常に行っているという特徴があり、固定プログ
ラム化が可能である。 【0008】以下、本発明の一実施例を図3により説明
する。図3において、制御装置20は、ガスタービンの
制御処理装置であるコントローラA−14、表示機能を
有するコントローラM−15、コントローラA、M間の
伝送ライン16及びマンマシン装置19から構成され
る。また、コントローラA−14は、演算処理機能とし
て制御演算部(TASK1)22と重要機能演算部(T
ASK2)23、入出力処理機能として入力処理部24
と出力処理部25、伝送処理機能としてマンマシンコン
トローラ伝送部26を有する。ここで、制御演算部22
の制御演算を行なうタスクと重要機能演算部23の重要
機能演算を行なうタスクは、それぞれ別タスクとして構
成し、さらに、重要機能演算部23のプログラムのタス
クにプロテクトをかけ、タスクへの書き込みを不可能に
して、プログラムを固定化する。コントローラM−15
は、マンマシン装置19からの信号を入出力するマンマ
シン機能部27、重要機能の演算内容をロジック図のよ
うにあらかじめ固定化されたフォーマットにする固定図
面作成機能部28、変数表示機能部29、マンマシン入
出力処理部30、伝送処理部31を有する。マンマシン
装置19は、表示装置(CRT)17、操作装置(K/
B)18を有する。ガスタービン制御システムより検出
された信号21は、入力処理部24を介してコントロー
ラA−14へ入力され、その信号の内容に応じてコント
ローラAの制御演算部22または重要機能演算部23に
よって処理される。ここで、この制御演算を行なうタス
クと重要機能演算を行なうタスクは、それぞれ別タスク
とすることにより、互いに分離し、両者の演算は、互い
に独立して無干渉に、他方の演算出力値にとらわれるこ
となく、演算処理を行なう。制御演算部22において処
理された信号は、出力処理部25を介して燃料流量調節
弁8へ送ると同時に、マンマシンコントローラ伝送部2
6から伝送ライン16を介してコントローラM−15に
送られる。同様に、重要機能演算部23において固定化
したプログラムによって処理した信号は、マンマシンコ
ントローラ伝送部26から伝送ライン16を介してコン
トローラM−15の伝送装置31に送られる。コントロ
ーラM−15では、この送られてきた信号の各演算の値
を変数表示機能部29を介して、また、固定図面作成機
能部28にあらかじめ固定化されているフォーマットを
マンマシン装置19に送り、これらをマンマシン装置1
9の表示器17(CRT)に表示する。この表示器17
(CRT)において、固定プログラム化した重要機能演
算の演算内容がどのように行われているか、可視化して
みることができる。一方、マンマシン装置19の操作装
置(KB)18による指令は、コントローラM−15の
マンマシン機能部27から伝送ライン16を介してコン
トローラA−14に送られ、制御演算部22により処理
され、燃料流量調節弁8を制御する。このとき、ヒュー
マンエラーによる操作装置18への誤指令、あるいは、
他プログラムからの制御演算プログラムの書き換えによ
り、制御演算部22の異常に起因するような燃料流量調
節弁8の誤動作または誤不動作時においては、ガスター
ビン制御システムに異常状態が発生する。重要機能演算
部23は、この異常状態を検出した信号21を入力処理
部24を介して入力演算し、異常が閾値に達していると
きは、出力処理部25を介して燃料遮断弁7を閉じ、安
全にガスタービン発電設備を停止させる。この場合、重
要機能演算部23は、制御演算部22と別タスクになっ
ているので、健全に動作することになる。なお、以上、
操作装置18への誤指令、制御演算部22の異常に起因
するガスタービン制御システムの異常発生について説明
をしたが、コントローラA−14とガスタービン制御シ
ステムからなる自動制御系において、外乱等による異常
発生についても同様に重要機能演算を実行することは云
うまでもない。 【0009】次に、本発明の他の実施例を図4により説
明する。図4において、制御装置32は、図3の制御装
置20にコントローラA−14と同一制御処理を行なう
コントローラB−33、コントローラC−34及び入力
多重化処理部35、出力多重化処理部36を増設して構
成される。他の構成は、図3と変わらない。制御装置3
2において、ガスタービン制御システムより検出された
信号21は、入力多重化処理部35を介して各々のコン
トローラA、B、Cに入力され、各々の制御演算部22
及び重要機能演算部23において独自に演算処理され
る。その演算結果は、コントローラA、B、Cから各々
伝送ライン16を介してコントローラM−15に送ら
れ、以降、図3の実施例と同様に処理され、マンマシン
装置19の表示器(CRT)に表示する。また、同時に
各々のコントローラA、B、Cにおける制御演算部22
及び重要機能演算部23の演算結果は、出力多重化処理
部36に出力され、出力多重化処理部36では多数決論
理により出力する演算結果を決定し、燃料流出制御弁8
あるいは燃料遮断弁7を制御する。本実施例によると、
制御装置32のコントローラ(A、B、C)を多重化し
たため、制御演算あるいは重要機能演算における出力の
高信頼性が図られる。 【0010】ここで、制御演算と重要機能演算を分離す
る例として、図5に、制御プログラムのタスク構成、図
6に、重要機能プログラムのタスク構成をそれぞれ示
す。図5の制御プログラムのタスクは、プログラムの入
出力点を表す点番号データ30、タスクNo.を表すエ
リア31、プログラムを格納するエリア32、演算の定
数を格納するエリア33、演算の途中経過を格納するエ
リア34及びスタックエリア35から構成される。ま
た、図6の重要機能プログラムのタスクは、プログラム
を格納するエリア32’、演算の定数を格納するエリア
33’、演算の途中経過を格納するエリア34’及びス
タックエリア35’から構成される。図示のように、制
御プログラムと重要機能プログラムとは別タスクとして
構成し、重要機能プログラムタスクは、制御プログラム
タスクからのデータアクセスを禁止(プロテクト)す
る。また、重要機能プログラムタスクから制御プログラ
ムタスクへのデータアクセスは、可能とする。即ち、制
御プログラムタスクと重要機能プログラムタスクでは、
それぞれ参照可能なエリアを異にする。制御プログラム
タスクでは、点番号データ30のみが読み書き可能であ
り、各点番号のデータを参照できるが、演算途中経過の
値を格納する重要機能プログラムタスクの作業エリア3
4’等を参照することができない。しかし、重要機能プ
ログラムタスクについては、制御プログラムタスクの点
番号データエリア30の他に、作業エリア34、STA
Cエリア35の読み出しが可能となっている。従って、
これらの2つのエリアを参照することにより、重要機能
演算の演算経過を知ることができ、これにより、演算途
中経過の可視化を行なう。 【0011】図7は、重要機能演算の演算内容の可視化
の例、即ち、演算経過を表示している画面の一例であ
る。演算経過を示す画面40には、演算シンボル41
(「A」はAND回路、「O」はOR回路、「N」はN
OT回路を示す。)、演算手順を意味する演算シンボル
間の結線42及び各演算シンボルの演算経過である
値(”1”、”0”)43が示されている。重要機能演
算は、本発明においてプログラムを固定化しているの
で、画面40のフォーマットは、固定されている。ま
た、図8に、画面への表示について、その処理手順を示
す。まず、重要機能演算プログラムが起動し、ガスター
ビンの重要機能信号が入力されると、この重要機能信号
は重要機能演算プログラムによって処理される(処理1
0)。この処理による演算結果をメモリへ逐次書き込
み、また、同時に過去のデータは消去し、データを更新
する(処理20)。次に、予めメモリに記憶されている
画面の表示フォーマットを読み出す(処理30)。表示
フォーマットと重要機能演算の結果を画面へ表示し、重
要機能演算の演算途中経過を可視化する(処理40)。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、重要機能演算のプログ
ラムの固定化により、重要機能ソフト処理の信頼性が確
保でき、また、プログラムの固定化によるプログラムの
健全性の確認(検証)あるいは保守等の問題も、演算途
中経過の読み出しにより、解決できる。また、重要機能
については、従来ハードウェアで実現していたが、本発
明によりソフトウェア化されるため、従来使用のハード
ウェアが削除可となり、大幅に装置の簡素化が図れる。
また、制御演算処理部の多重化により、ソフトウェアの
高信頼化が可能となる。また、固定プログラムの内容を
表示システムにより擬似し、重要機能演算途中経過のみ
を変数として扱うことにより、より容易にプログラムの
メンテナンスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となるガスタービン制御システム
及び制御演算、重要機能演算の説明図。 【図2】ガスタービン制御の運転モードと制御演算また
は重要機能演算の関係説明図。 【図3】本発明の一実施例 【図4】本発明の他の実施例 【図5】制御プログラムのタスク構成 【図6】重要機能プログラムのタスク構成 【図7】重要機能演算の演算経過を表示している画面の
一例 【図8】画面表示のための処理手順 【符号の説明】 7 燃料遮断弁 8 燃料流量調節弁 14 コントローラA 15 コントローラM 16 伝送ライン 17 表示装置(CRT) 18 操作装置(K/B) 20 制御装置 21 ガスタービン制御システムからの入力信号 22 制御演算部(TASK1) 23 重要機能演算部(TASK2)
及び制御演算、重要機能演算の説明図。 【図2】ガスタービン制御の運転モードと制御演算また
は重要機能演算の関係説明図。 【図3】本発明の一実施例 【図4】本発明の他の実施例 【図5】制御プログラムのタスク構成 【図6】重要機能プログラムのタスク構成 【図7】重要機能演算の演算経過を表示している画面の
一例 【図8】画面表示のための処理手順 【符号の説明】 7 燃料遮断弁 8 燃料流量調節弁 14 コントローラA 15 コントローラM 16 伝送ライン 17 表示装置(CRT) 18 操作装置(K/B) 20 制御装置 21 ガスタービン制御システムからの入力信号 22 制御演算部(TASK1) 23 重要機能演算部(TASK2)
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−52701(JP,A)
特開 昭58−14208(JP,A)
特公 平4−8612(JP,B2)
特公 昭58−29523(JP,B1)
米国特許4248040(US,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02C 7/00 - 9/58
F01D 21/00 - 21/20
G05B 23/02
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガスタービン制御をソフトウェアにより
行なう制御装置であって、制御演算用処理手段と、表示
機能手段と、表示手段を具備し、前記制御演算用処理手
段による制御演算処理を制御演算と重要機能演算に分離
すると共に、前記重要機能演算のプログラムを固定化し
て前記ガスタービン制御の重要機能をソフト処理する重
要機能ソフト処理システムにおいて、前記表示機能手段に、前記重要機能の演算内容をあらか
じめ固定化されたフォーマットにする固定図面作成機能
部と、前記重要機能の演算結果の値を表示するための変
数表示機能部を設け、前記重要機能演算の途中経過を読
み出すことによって、前記両機能部を介して前記重要機
能演算の途中経過にある前記演算内容を示すフォーマッ
ト、前記演算結果の値を前記表示手段に表示して 可視化
することを特徴とする重要機能ソフト処理システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15573392A JP3463093B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 重要機能ソフト処理システム |
DE1993604422 DE69304422T2 (de) | 1992-05-22 | 1993-05-21 | Regeleinrichtung für eine Gasturbinenanlage und Regelverfahren hierfür |
EP19930303968 EP0573186B1 (en) | 1992-05-22 | 1993-05-21 | Control device for a gas turbine system and control method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15573392A JP3463093B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 重要機能ソフト処理システム |
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ID=15612268
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15573392A Expired - Fee Related JP3463093B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 重要機能ソフト処理システム |
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EP (1) | EP0573186B1 (ja) |
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US9372478B2 (en) * | 2012-01-04 | 2016-06-21 | General Electric Company | Control system for a power application |
JP2013160093A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Toshiba Corp | タービン排気室及び復水器の保護装置並びにタービン排気室及び復水器の監視制御装置 |
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JPS55161923A (en) * | 1979-06-01 | 1980-12-16 | Nissan Motor Co Ltd | Fuel control device for gas turbine engine |
US4248040A (en) * | 1979-06-04 | 1981-02-03 | General Electric Company | Integrated control system for a gas turbine engine |
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1993
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- 1993-05-21 EP EP19930303968 patent/EP0573186B1/en not_active Expired - Lifetime
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EP0573186A2 (en) | 1993-12-08 |
EP0573186B1 (en) | 1996-09-04 |
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DE69304422T2 (de) | 1997-04-03 |
EP0573186A3 (ja) | 1994-03-23 |
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