JP3454589B2 - 圧電デバイス及びその製造方法 - Google Patents
圧電デバイス及びその製造方法Info
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度を有する、
幅すべり振動部が形成される圧電デバイス及びその製造
方法に関する。
幅すべり振動部が形成される圧電デバイス及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より種々構成の圧電体を使用した振
動部を有する圧電デバイスが提案されている。かかる圧
電デバイスは、ATカットの圧電体の厚みにより振動数
を決定する厚みすべりを利用した圧電デバイスと、SL
カットあるいはHTカットの圧電体の幅の大きさにより
振動数を決定する幅すべりを利用した圧電デバイスに分
類される。
動部を有する圧電デバイスが提案されている。かかる圧
電デバイスは、ATカットの圧電体の厚みにより振動数
を決定する厚みすべりを利用した圧電デバイスと、SL
カットあるいはHTカットの圧電体の幅の大きさにより
振動数を決定する幅すべりを利用した圧電デバイスに分
類される。
【0003】図23は、上記分類における圧電デバイス
の内、ATカット厚みすべりを利用する振動子の従来の
構成例である。特に図23(1)は、一般的なATカッ
ト厚みすべり振動子の例であり、振動子を一部切り欠い
て示している。
の内、ATカット厚みすべりを利用する振動子の従来の
構成例である。特に図23(1)は、一般的なATカッ
ト厚みすべり振動子の例であり、振動子を一部切り欠い
て示している。
【0004】図23(1)において、60は、ATカッ
ト圧電基体である。61は電極であり、62は一対の支
持部材兼電極取り出し端子である。一対の部材62は、
表面電極61に接続され、他方の部材61は、図示しな
い、圧電基体60の裏面に形成される電極に接続され
る。
ト圧電基体である。61は電極であり、62は一対の支
持部材兼電極取り出し端子である。一対の部材62は、
表面電極61に接続され、他方の部材61は、図示しな
い、圧電基体60の裏面に形成される電極に接続され
る。
【0005】図23(2)は、高周波化を狙い振動部6
3をエッチング加工を利用して薄くし、支持構造と一体
化したダイアフラム型のATカット厚みすべり振動子の
構造である。
3をエッチング加工を利用して薄くし、支持構造と一体
化したダイアフラム型のATカット厚みすべり振動子の
構造である。
【0006】図23(1)及び図23(2)のいずれの
構造も、その振動周波数は、厚みt1 、t2 で決定され
る。
構造も、その振動周波数は、厚みt1 、t2 で決定され
る。
【0007】即ち、(振動周波数)f=(定数)A/
(厚み)t の関係で振動周波数が決定される。例え
ば、50MHzで、厚みは約35μmとなる。
(厚み)t の関係で振動周波数が決定される。例え
ば、50MHzで、厚みは約35μmとなる。
【0008】図24は、図23の振動子構造を用いたM
CF(モノリシッククリスタルフィルタ)である。図2
3との比較において、電極61が、二つの電極611、
612に分離されている。二つの電極611、612間
の結合度により、通過帯域幅が調整されるフィルタであ
る。
CF(モノリシッククリスタルフィルタ)である。図2
3との比較において、電極61が、二つの電極611、
612に分離されている。二つの電極611、612間
の結合度により、通過帯域幅が調整されるフィルタであ
る。
【0009】更に、図25は、SL/HTカット幅すべ
り振動子の従来の構成例である。図25(1)は、一般
的なSL/HTカット幅すべり振動子の例である。
り振動子の従来の構成例である。図25(1)は、一般
的なSL/HTカット幅すべり振動子の例である。
【0010】図25(1)において、70は、SL/H
Tカット圧電振動体部である。71は電極であり、72
は支持軸である。
Tカット圧電振動体部である。71は電極であり、72
は支持軸である。
【0011】図25(2)は、エッチング加工を利用し
て支持構造と一体化したSL/HT幅すべり振動子の構
造であり、一枚の圧電体を振動体部70及び支持部73
を残しエッチング加工して作られている。
て支持構造と一体化したSL/HT幅すべり振動子の構
造であり、一枚の圧電体を振動体部70及び支持部73
を残しエッチング加工して作られている。
【0012】更に、図25(1)及び図25(2)おい
て、対向電極は、図示省略されているがそれぞれ圧電振
動体部70の裏面に形成されている。
て、対向電極は、図示省略されているがそれぞれ圧電振
動体部70の裏面に形成されている。
【0013】図25(1)及び図25(2)のいずれの
構造も、その振動周波数は、振動体部の幅h1 、h2 で
決定される。
構造も、その振動周波数は、振動体部の幅h1 、h2 で
決定される。
【0014】即ち、(振動周波数)f=(定数)B/
(幅)h の関係で振動周波数が決定される。例えば、
50MHzで、振動体部70の幅は約50μmとなる。
(幅)h の関係で振動周波数が決定される。例えば、
50MHzで、振動体部70の幅は約50μmとなる。
【0015】図26は、図25(2)の振動体部構造を
用いたMCF(モノリシッククリスタルフィルタ))で
ある。図25(2)との比較において、電極71が、二
つの電極711、712に分離されている。図24にお
けると同様に二つの電極711、712間の結合度の調
整により、通過帯域幅が決められてフィルタを構成す
る。
用いたMCF(モノリシッククリスタルフィルタ))で
ある。図25(2)との比較において、電極71が、二
つの電極711、712に分離されている。図24にお
けると同様に二つの電極711、712間の結合度の調
整により、通過帯域幅が決められてフィルタを構成す
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、機械加
工精度の向上に加えて、プラズマやリアクティブイオン
を利用したドライエッチング加工により、高周波用に適
した前記の図23(2)、図25(2)あるいは図26
に示されるような振動子等が提案されている。
工精度の向上に加えて、プラズマやリアクティブイオン
を利用したドライエッチング加工により、高周波用に適
した前記の図23(2)、図25(2)あるいは図26
に示されるような振動子等が提案されている。
【0017】しかしながら、高周波となる程に、振動体
部の厚みあるいは幅が小さくなり、耐振動性や耐衝撃性
に対して問題が残る。
部の厚みあるいは幅が小さくなり、耐振動性や耐衝撃性
に対して問題が残る。
【0018】したがって、本発明は、かかる従来の問題
を解決する振動子あるいはMCFとして用いることが可
能な圧電デバイス及びその製造方法を提供することを目
的とする。
を解決する振動子あるいはMCFとして用いることが可
能な圧電デバイス及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明にしたがう圧電デ
バイスは、基本的構造として、圧電体基部の片面に支持
部と、この支持部に両端が接続される振動体部を有し、
この振動体部の両辺に沿って厚み方向に狭まるテーパを
有している。
バイスは、基本的構造として、圧電体基部の片面に支持
部と、この支持部に両端が接続される振動体部を有し、
この振動体部の両辺に沿って厚み方向に狭まるテーパを
有している。
【0020】更に振動体部と支持部との接続構造とし
て、第一の構成では、前記振動体部は、前記支持部に接
続される両端部において中央部より狭められている。
て、第一の構成では、前記振動体部は、前記支持部に接
続される両端部において中央部より狭められている。
【0021】また、接続構造として、第二の構成では、
前記振動体部は、矩形状をなし、前記支持部に接続され
る端部において、矩形状の対向する両辺のそれぞれ中央
部の一点で支持される。
前記振動体部は、矩形状をなし、前記支持部に接続され
る端部において、矩形状の対向する両辺のそれぞれ中央
部の一点で支持される。
【0022】更に、本発明にしたがう圧電デバイスの第
一の電極構成として、前記振動体部の表面に形成された
電極と、前記圧電体基部の前記片面に対向する面に形成
された対向電極を有し、前記両電極間に電界が付与され
て表面幅すべり振動子を構成する。
一の電極構成として、前記振動体部の表面に形成された
電極と、前記圧電体基部の前記片面に対向する面に形成
された対向電極を有し、前記両電極間に電界が付与され
て表面幅すべり振動子を構成する。
【0023】また第二の電極構成として、前記振動体部
の表面に形成された電極と、前記片面の前記振動体部及
び、前記支持部以外の部分に形成された対向電極を有
し、前記両電極間に電界が付与される。
の表面に形成された電極と、前記片面の前記振動体部及
び、前記支持部以外の部分に形成された対向電極を有
し、前記両電極間に電界が付与される。
【0024】更に、本発明にしたがう圧電デバイスを用
いたフィルタの第一の構成として、前記振動体部の表面
に形成される電極が、互いに分離された第一、第二の電
極であり、前記第一の電極と前記対向電極との間、及び
前記第二の電極と前記対向電極との間に電界が付与され
てMCF(モノリシッククリスタルフィルタ)を構成す
る。
いたフィルタの第一の構成として、前記振動体部の表面
に形成される電極が、互いに分離された第一、第二の電
極であり、前記第一の電極と前記対向電極との間、及び
前記第二の電極と前記対向電極との間に電界が付与され
てMCF(モノリシッククリスタルフィルタ)を構成す
る。
【0025】また、本発明にしたがう圧電デバイスを用
いたフィルタの第二の構成として、前記支持部に接続さ
れる一対の振動体部を有し、一対の振動体部のそれぞれ
の一端間が振動体部の幅より狭い結合体により機械的に
結合されている。
いたフィルタの第二の構成として、前記支持部に接続さ
れる一対の振動体部を有し、一対の振動体部のそれぞれ
の一端間が振動体部の幅より狭い結合体により機械的に
結合されている。
【0026】更に、本発明にしたがう圧電デバイスを用
いたフィルタの第三の構成として、圧電体基部の片面に
支持部と、この支持部にそれぞれ両端が接続される一対
の振動体部を有し、且つ一対の振動体部の互いに隣接す
る辺が、結合体により機械的に結合されている。
いたフィルタの第三の構成として、圧電体基部の片面に
支持部と、この支持部にそれぞれ両端が接続される一対
の振動体部を有し、且つ一対の振動体部の互いに隣接す
る辺が、結合体により機械的に結合されている。
【0027】また、本発明にしたがう圧電デバイスを用
いたフィルタの第四の構成として、一組の圧電デバイス
を圧電体基部を共通とするように背中合わせに配置し、
且つこの一組の圧電デバイス素子の振動体部間で機械的
結合が生じるような圧電体基部の厚さを有する。
いたフィルタの第四の構成として、一組の圧電デバイス
を圧電体基部を共通とするように背中合わせに配置し、
且つこの一組の圧電デバイス素子の振動体部間で機械的
結合が生じるような圧電体基部の厚さを有する。
【0028】更に、本発明にしたがう圧電デバイスの製
造方法は、前記の圧電デバイスにおける前記圧電体基部
の片面に支持部とこの支持部に接続される振動体部の領
域にAl(アルミニウム)でマスクパターンを形成し、
前記圧電体基部を回転軸に対し所定角度(θ1 )傾斜し
ながら回転し、且つ前記片面側からイオン流を照射して
エッチングにより、前記振動体部の両辺に沿って厚み方
向に狭まるテーパを形成する。
造方法は、前記の圧電デバイスにおける前記圧電体基部
の片面に支持部とこの支持部に接続される振動体部の領
域にAl(アルミニウム)でマスクパターンを形成し、
前記圧電体基部を回転軸に対し所定角度(θ1 )傾斜し
ながら回転し、且つ前記片面側からイオン流を照射して
エッチングにより、前記振動体部の両辺に沿って厚み方
向に狭まるテーパを形成する。
【0029】更に具体的製造方法として、前記圧電体基
部を前記所定角度(θ1 )より小さい角度(θ2 )傾斜
しながら回転し、且つこの回転軸と平行に電極材料を蒸
着又はスパッタして前記の電極を形成する。
部を前記所定角度(θ1 )より小さい角度(θ2 )傾斜
しながら回転し、且つこの回転軸と平行に電極材料を蒸
着又はスパッタして前記の電極を形成する。
【0030】
【作用】本発明においては、圧電体基部の片面に支持部
と、この支持部に接続される振動体部を有し、この振動
体部の両辺に沿って厚み方向に狭まるテーパを有してい
る。
と、この支持部に接続される振動体部を有し、この振動
体部の両辺に沿って厚み方向に狭まるテーパを有してい
る。
【0031】このように本発明では、圧電体基部の片面
に支持部と振動体部が形成されるようにしている。更
に、この振動体部が厚み方向に狭まるテーパを有してい
るので振動子本体となり、且つ圧電体基部全面において
支持される構造である。
に支持部と振動体部が形成されるようにしている。更
に、この振動体部が厚み方向に狭まるテーパを有してい
るので振動子本体となり、且つ圧電体基部全面において
支持される構造である。
【0032】したがって、振動エネルギーを表面におい
て閉じ込めることができ、且つ耐振動性及び耐衝撃性に
対し、改善された構造が得られる。
て閉じ込めることができ、且つ耐振動性及び耐衝撃性に
対し、改善された構造が得られる。
【0033】
【実施例】図1は、本発明の第一の実施例であり、SL
あるいはHTカット圧電体を使用し、幅すべり振動子を
構成する圧電デバイスである。尚、以下の説明において
同一または類似のものには、同一の番号及び記号を付し
て説明する。
あるいはHTカット圧電体を使用し、幅すべり振動子を
構成する圧電デバイスである。尚、以下の説明において
同一または類似のものには、同一の番号及び記号を付し
て説明する。
【0034】図1(1)は、その斜視図であり、図1
(2)は、A−B線に於ける断面図である。図におい
て、1は、SLあるいはHTカットの圧電体基部であ
る。図示されるように圧電体基部1の片面側に支持部2
と、この支持部2に両端31、32が接続される振動体
部3を有している。
(2)は、A−B線に於ける断面図である。図におい
て、1は、SLあるいはHTカットの圧電体基部であ
る。図示されるように圧電体基部1の片面側に支持部2
と、この支持部2に両端31、32が接続される振動体
部3を有している。
【0035】なお、図1の例では、支持部2は枠状に形
成されている。更に、枠状の支持部2の対向する二辺に
振動体部3の両端31、32が接続されている。更に振
動体部3は、その中央部30の幅に対し、支持部2の前
記対向する二辺に接続される接続部位31、32に向け
て幅が漸次小さくされている。
成されている。更に、枠状の支持部2の対向する二辺に
振動体部3の両端31、32が接続されている。更に振
動体部3は、その中央部30の幅に対し、支持部2の前
記対向する二辺に接続される接続部位31、32に向け
て幅が漸次小さくされている。
【0036】更に、図1(2)に示されるように、この
振動体部3の、両辺に沿って厚み方向に狭まるテーパ6
を有している。このテーパ6は、一例として後に説明す
るように、イオン流を照射してエッチングにより形成さ
れる。
振動体部3の、両辺に沿って厚み方向に狭まるテーパ6
を有している。このテーパ6は、一例として後に説明す
るように、イオン流を照射してエッチングにより形成さ
れる。
【0037】また、4は振動体部3上に形成された電極
であり、5はこれと対向し、圧電体基部1の裏面に形成
される対向電極である。したがって、かかる構造により
振動体部3は、圧電体基部全面において支持され、また
振動エネルギーを表面において閉じ込めることができ
る。このため高周波に使用する場合、振動体部3の幅が
小さくなる場合であっても、従来の構造に比し、耐振動
性及び耐衝撃性に優れることが容易に理解される。
であり、5はこれと対向し、圧電体基部1の裏面に形成
される対向電極である。したがって、かかる構造により
振動体部3は、圧電体基部全面において支持され、また
振動エネルギーを表面において閉じ込めることができ
る。このため高周波に使用する場合、振動体部3の幅が
小さくなる場合であっても、従来の構造に比し、耐振動
性及び耐衝撃性に優れることが容易に理解される。
【0038】図2は、本発明の第二の実施例であり、図
1の第一の実施例の構造を更にMCF(モノリシックク
リスタルフィルタ)に適用した構造である。図1と異な
る点は、電極4が振動体部3の中央部30において、分
離された電極40及び41を有している点にある。
1の第一の実施例の構造を更にMCF(モノリシックク
リスタルフィルタ)に適用した構造である。図1と異な
る点は、電極4が振動体部3の中央部30において、分
離された電極40及び41を有している点にある。
【0039】更に、図2において、その断面構造は、図
1(2)に示すものと同様である。
1(2)に示すものと同様である。
【0040】したがって、それぞれの電極40及び41
は、圧電体基部1の裏面に形成される対向電極との間で
信号が与えられる。また、分離された電極40及び41
の中間部30をエッチング調整することにより通過帯域
幅が調整される。
は、圧電体基部1の裏面に形成される対向電極との間で
信号が与えられる。また、分離された電極40及び41
の中間部30をエッチング調整することにより通過帯域
幅が調整される。
【0041】図3は、本発明において特徴付けられる、
振動体部3の両辺に沿って形成される厚み方向に狭まる
テーパ6の形成方法の実施例である。
振動体部3の両辺に沿って形成される厚み方向に狭まる
テーパ6の形成方法の実施例である。
【0042】即ち、図3において、圧電体基部1の片面
側表面の支持部2と振動体部3に対応する領域部分をA
l(アルミニウム)等の金属膜50でパターニングす
る。ついで、圧電体基部1を回転軸80に対し所要角度
θ1 傾斜して回転する。そして、圧電体基部1の回転軸
80と平行にイオン流を照射する。
側表面の支持部2と振動体部3に対応する領域部分をA
l(アルミニウム)等の金属膜50でパターニングす
る。ついで、圧電体基部1を回転軸80に対し所要角度
θ1 傾斜して回転する。そして、圧電体基部1の回転軸
80と平行にイオン流を照射する。
【0043】これにより、イオン流が照射した部分がエ
ッチングされる。適当な深さまでこのエッチングを行う
と図示のテーパ6が形成される。尚、かかる方法による
場合は、テーパ6は、振動体部3のみでなく支持部2に
も形成される。
ッチングされる。適当な深さまでこのエッチングを行う
と図示のテーパ6が形成される。尚、かかる方法による
場合は、テーパ6は、振動体部3のみでなく支持部2に
も形成される。
【0044】図4は、図3に示す方法で形成された支持
部2と振動体部3を有する圧電デバイスを振動子に適用
する際の電極構造の実施例である。図4(1)は、既に
説明したように振動体部3の表面に電極4を形成し、更
にこれに対向するように裏面に対向電極5を形成した構
成である。
部2と振動体部3を有する圧電デバイスを振動子に適用
する際の電極構造の実施例である。図4(1)は、既に
説明したように振動体部3の表面に電極4を形成し、更
にこれに対向するように裏面に対向電極5を形成した構
成である。
【0045】41、51はそれぞれ電極4及び対向電極
5に対する電極リードである。振動体部3の表面に形成
された電極4のリード41は、具体的には、振動に影響
を与えないように図1乃至図2に図示されるように表面
電極4を振動体部3上に沿って延長し、支持部2の電極
領域7において接続される。
5に対する電極リードである。振動体部3の表面に形成
された電極4のリード41は、具体的には、振動に影響
を与えないように図1乃至図2に図示されるように表面
電極4を振動体部3上に沿って延長し、支持部2の電極
領域7において接続される。
【0046】図4(2)は、更に別の電極構造であり、
振動体部3上の電極4に対向する電極5は、圧電体1の
支持部2及び振動体部3が形成される側で、支持部2及
び振動体部3以外の部分に形成される。
振動体部3上の電極4に対向する電極5は、圧電体1の
支持部2及び振動体部3が形成される側で、支持部2及
び振動体部3以外の部分に形成される。
【0047】かかる電極構造の特徴は、図4(1)の場
合、支持体としての圧電基体1が厚くなると、電極4及
び対向電極5間の電界Eが小さくなる可能性が生じる。
したがって、これを解決するための構造である。
合、支持体としての圧電基体1が厚くなると、電極4及
び対向電極5間の電界Eが小さくなる可能性が生じる。
したがって、これを解決するための構造である。
【0048】即ち、図4(2)において、リード41と
51との間に信号を付与すると、電界Eは、図示の矢印
に沿って、横方向に与えられる。かかる場合、図4
(1)に対し、電極4及び対向電極5間の距離が短くな
るので、所定の信号レベルで十分な電界Eが確保可能で
ある。
51との間に信号を付与すると、電界Eは、図示の矢印
に沿って、横方向に与えられる。かかる場合、図4
(1)に対し、電極4及び対向電極5間の距離が短くな
るので、所定の信号レベルで十分な電界Eが確保可能で
ある。
【0049】図5は、図4(2)に示した電極構造の形
成方法を説明する図である。図5(1)は、振動体部3
の表面に形成される電極4及び対向電極5の一部拡大図
である。図5(1)において、6は、図3により説明し
た方法により振動体部3の両辺に沿って形成される厚み
方向に狭まるテーパである。
成方法を説明する図である。図5(1)は、振動体部3
の表面に形成される電極4及び対向電極5の一部拡大図
である。図5(1)において、6は、図3により説明し
た方法により振動体部3の両辺に沿って形成される厚み
方向に狭まるテーパである。
【0050】このテーパ6は、圧電基体1を回転軸80
に対しθ1 の角度傾斜し、回転軸60に平行にイオン流
を照射して形成されたものである。したがって、図5に
おける電極の形成方法は、基本的に図3のテーパを形成
する方法と同様である。
に対しθ1 の角度傾斜し、回転軸60に平行にイオン流
を照射して形成されたものである。したがって、図5に
おける電極の形成方法は、基本的に図3のテーパを形成
する方法と同様である。
【0051】即ち、図5(2)に示すように圧電基体1
を回転軸80に対しθ2 の角度傾斜しながら回転し、回
転軸80に平行にAg等の電極材料を蒸着またはスパッ
タにより形成する。
を回転軸80に対しθ2 の角度傾斜しながら回転し、回
転軸80に平行にAg等の電極材料を蒸着またはスパッ
タにより形成する。
【0052】ここで、電極を形成する時は、圧電基体1
を図3における傾斜角θ1 より小さいθ2 の角度で傾斜
させる。これは、図5(1)に関係が示されるようにテ
ーパ6の形成時と同様に傾斜角θ1 とすると、対向電極
5がテーパ6の端部まで形成される。かかる場合は、図
4(2)に示す横方向の電界E、即ち電束の通路が十分
に確保されないことになるり、これを防ぐためである。
を図3における傾斜角θ1 より小さいθ2 の角度で傾斜
させる。これは、図5(1)に関係が示されるようにテ
ーパ6の形成時と同様に傾斜角θ1 とすると、対向電極
5がテーパ6の端部まで形成される。かかる場合は、図
4(2)に示す横方向の電界E、即ち電束の通路が十分
に確保されないことになるり、これを防ぐためである。
【0053】更に、上記電極の形成において、蒸着(ま
たはスパッタ)やエッチング(または逆スパッタ等)に
より周波数を調整することも可能である。 更に、図2
のMCF(モノリシッククリスタルフィルタ)において
は、振動体部間の結合度、即ち分離された電極40及び
41の間30をこれら電極をマスクとしてエッチングす
ることによりフィルタの通過帯域幅を調整することが可
能である。
たはスパッタ)やエッチング(または逆スパッタ等)に
より周波数を調整することも可能である。 更に、図2
のMCF(モノリシッククリスタルフィルタ)において
は、振動体部間の結合度、即ち分離された電極40及び
41の間30をこれら電極をマスクとしてエッチングす
ることによりフィルタの通過帯域幅を調整することが可
能である。
【0054】図6は、本発明の第三の実施例であり、幅
すべりMCF(モノリシッククリスタルフィルタ)に適
用したものである。更に図2に示す第二の実施例に対応
するものである。図2の第二の実施例との比較におい
て、振動体部31、32の表面に形成される電極41、
42との間に電界が付与される対向する電極が、圧電基
体1の片側の振動体部31、32及び結合部30以外の
部分に形成されている点にある。
すべりMCF(モノリシッククリスタルフィルタ)に適
用したものである。更に図2に示す第二の実施例に対応
するものである。図2の第二の実施例との比較におい
て、振動体部31、32の表面に形成される電極41、
42との間に電界が付与される対向する電極が、圧電基
体1の片側の振動体部31、32及び結合部30以外の
部分に形成されている点にある。
【0055】図6(1)に示されるように、振動体部3
1、32の結合部30と反対側の端部が91、92がリ
ード電極71、72に接続されている。このリード電極
71、72がフィルタとしての入出力電極となる。
1、32の結合部30と反対側の端部が91、92がリ
ード電極71、72に接続されている。このリード電極
71、72がフィルタとしての入出力電極となる。
【0056】図6(2)は、図6(1)のA−B線での
断面図である。振動体部31、32の表面に形成される
電極41、42との間に電界が付与される対向電極5
0、51が示されている。この電極構造は、図4(2)
において説明した内容と同一である。
断面図である。振動体部31、32の表面に形成される
電極41、42との間に電界が付与される対向電極5
0、51が示されている。この電極構造は、図4(2)
において説明した内容と同一である。
【0057】図7は、本発明の第四の実施例であり、図
6の実施例と同様に幅すべりMCF(モノリシッククリ
スタルフィルタ)に適用したものである。この実施例に
おいては、図6の実施例と結合部の振動体部31、32
を結合する結合部の構造が異なる。図6の実施例では、
振動体部31、32を結合する結合部30は、振動体部
31、32の幅より狭く、且つ電極が形成されていな
い。
6の実施例と同様に幅すべりMCF(モノリシッククリ
スタルフィルタ)に適用したものである。この実施例に
おいては、図6の実施例と結合部の振動体部31、32
を結合する結合部の構造が異なる。図6の実施例では、
振動体部31、32を結合する結合部30は、振動体部
31、32の幅より狭く、且つ電極が形成されていな
い。
【0058】これに対し、図7の構成では、図7(1)
に示すように振動体部31、32の隣接する辺の両端部
の、電極41、42と同じ材料の狭い導体部分33、3
4により振動体部31、32が結合されている。他の構
造は、図6の実施例と同様である。したがって、図7
(2)に示されるA−B部の断面図は、図1(2)と同
様である。
に示すように振動体部31、32の隣接する辺の両端部
の、電極41、42と同じ材料の狭い導体部分33、3
4により振動体部31、32が結合されている。他の構
造は、図6の実施例と同様である。したがって、図7
(2)に示されるA−B部の断面図は、図1(2)と同
様である。
【0059】上記導体部分33、34は、他の電極部分
と同時にパターンニングにより形成することが出来る。
特に、図7の実施例は、図6の実施例と比較すると、広
帯域のフィルタが実現可能である。
と同時にパターンニングにより形成することが出来る。
特に、図7の実施例は、図6の実施例と比較すると、広
帯域のフィルタが実現可能である。
【0060】図8は、図7の実施例と同様に狭い導体部
分33、34により振動体部31、32が結合されてい
る本発明の第五の実施例である。図7では、図7(2)
に示すように振動体部31、32の表面に形成された電
極41、42に対向して、圧電体部1の反対面に対向電
極5として形成されている。これに対し、図8の実施例
では、図8(2)に示されるように、図5の電極構造と
同じに、振動体部31と支持部2以外の部分に対向電極
50、51が形成されている。
分33、34により振動体部31、32が結合されてい
る本発明の第五の実施例である。図7では、図7(2)
に示すように振動体部31、32の表面に形成された電
極41、42に対向して、圧電体部1の反対面に対向電
極5として形成されている。これに対し、図8の実施例
では、図8(2)に示されるように、図5の電極構造と
同じに、振動体部31と支持部2以外の部分に対向電極
50、51が形成されている。
【0061】図9は、更に別の実施例であり、電気的等
価回路は、図1の構成と同じである。互いに平行に配置
される振動体部31、32が、それぞれ両端部911、
912及び921、922において、支持部2に接続さ
れている。振動体部31、32の全表面には、それぞれ
電極41、42が生成されている。
価回路は、図1の構成と同じである。互いに平行に配置
される振動体部31、32が、それぞれ両端部911、
912及び921、922において、支持部2に接続さ
れている。振動体部31、32の全表面には、それぞれ
電極41、42が生成されている。
【0062】振動体部31の表面電極41は、支持部2
上の電極71と接続し、振動体部32の表面電極42
は、支持部2上の電極72と接続している。電極71、
72は、それぞれ信号の入力出力端となる。
上の電極71と接続し、振動体部32の表面電極42
は、支持部2上の電極72と接続している。電極71、
72は、それぞれ信号の入力出力端となる。
【0063】図9(2)に示されるように振動体部3
1、32の表面に形成された電極41、42と対向する
電極5が圧電体基部1の振動体部31、32と反対側の
面に形成されている。更に、図9の実施例において、振
動体部31、32間の結合は、振動体部31、32の両
端部の結合体35、36により行われる。
1、32の表面に形成された電極41、42と対向する
電極5が圧電体基部1の振動体部31、32と反対側の
面に形成されている。更に、図9の実施例において、振
動体部31、32間の結合は、振動体部31、32の両
端部の結合体35、36により行われる。
【0064】図10は、また図9の実施例と同様に互い
に平行に配置される振動体部41、42が、それぞれ両
端部911、912及び921、922において、支持
部2に接続されている構成である。図9の実施例と異な
り、振動体部31、32の表面電極41、42に対向す
る電極50、51は、図10(2)に示されるように、
圧電体基部1の振動体部31、32と同じ側にあり、振
動体部31、32と支持体2を除く部分に形成されてい
る。
に平行に配置される振動体部41、42が、それぞれ両
端部911、912及び921、922において、支持
部2に接続されている構成である。図9の実施例と異な
り、振動体部31、32の表面電極41、42に対向す
る電極50、51は、図10(2)に示されるように、
圧電体基部1の振動体部31、32と同じ側にあり、振
動体部31、32と支持体2を除く部分に形成されてい
る。
【0065】図11は、又別の本発明にしたがう圧電デ
バイスの実施例であり、図1に示す実施例構成を一対有
し、対向電極5を共通として背中合わせに張り合わせて
構成される幅すべりMCF(モノリシッククリスタルフ
ィルタ)に適用したものである。
バイスの実施例であり、図1に示す実施例構成を一対有
し、対向電極5を共通として背中合わせに張り合わせて
構成される幅すべりMCF(モノリシッククリスタルフ
ィルタ)に適用したものである。
【0066】図11(1)のA−B線の断面が図11
(2)に示される。一方の振動体部31と他方の振動体
部32との結合度は、それぞれの圧電体基部11、12
の厚みにより決められる。
(2)に示される。一方の振動体部31と他方の振動体
部32との結合度は、それぞれの圧電体基部11、12
の厚みにより決められる。
【0067】図12は、図11と同じ考えに基づきMC
F(モノリシッククリスタルフィルタ)に適用した実施
例である。図11との相違は、振動体部31、32の表
面電極41、42と対向する電極が振動体部31、32
と同じ面に形成される図4(2)の電極構造を有するも
のである。したがって、図12(2)に示されるように
圧電体部1を共通にして、一対の圧電デバイスが背中合
わせに張り合わされている。電極41、42がそれぞれ
MCFの入出力端になる。
F(モノリシッククリスタルフィルタ)に適用した実施
例である。図11との相違は、振動体部31、32の表
面電極41、42と対向する電極が振動体部31、32
と同じ面に形成される図4(2)の電極構造を有するも
のである。したがって、図12(2)に示されるように
圧電体部1を共通にして、一対の圧電デバイスが背中合
わせに張り合わされている。電極41、42がそれぞれ
MCFの入出力端になる。
【0068】この実施例も図11の実施例の場合と同様
に圧電体部1の厚みに応じて、振動体部31、32の結
合度が調整される。
に圧電体部1の厚みに応じて、振動体部31、32の結
合度が調整される。
【0069】図13は、更に又別の本発明にしたがう圧
電デバイスの構成例である。この図13以降に示される
実施例は、これまでの実施例に対し、振動体部の表面の
形状、したがって振動体部の表面に形成される電極の形
状が異なり、図13(1)に示されるように振動体部3
の表面は矩形状をなしている。
電デバイスの構成例である。この図13以降に示される
実施例は、これまでの実施例に対し、振動体部の表面の
形状、したがって振動体部の表面に形成される電極の形
状が異なり、図13(1)に示されるように振動体部3
の表面は矩形状をなしている。
【0070】したがって表面電極4の形状も矩形状であ
る。また、振動体部3は、これまでの実施例と同様に厚
み方向に狭まるようにテーパ6を有している。
る。また、振動体部3は、これまでの実施例と同様に厚
み方向に狭まるようにテーパ6を有している。
【0071】この矩形状の表面電極4の両辺の中央部9
1、92において、支持部2と物理的に接続されてい
る。更に、表面電極4の一辺の中央部91で支持部2に
形成された電極7と電気的に接続されている。
1、92において、支持部2と物理的に接続されてい
る。更に、表面電極4の一辺の中央部91で支持部2に
形成された電極7と電気的に接続されている。
【0072】図13(2)は、図13(1)のA−B線
での断面を示す図である。図示されるように圧電体部1
の振動体部3と反対側の面に表面電極4と対向する電極
5が形成されている。
での断面を示す図である。図示されるように圧電体部1
の振動体部3と反対側の面に表面電極4と対向する電極
5が形成されている。
【0073】図14は、更に図13の実施例に対し、振
動体部3の表面電極4と対向する電極50、51が、図
14(2)に示されるように圧電体部1の振動体部3と
同じ片面で、振動体部3及び支持部2以外の領域に形成
されている。他の特徴は図13の例と同様である。
動体部3の表面電極4と対向する電極50、51が、図
14(2)に示されるように圧電体部1の振動体部3と
同じ片面で、振動体部3及び支持部2以外の領域に形成
されている。他の特徴は図13の例と同様である。
【0074】図15は、図2に示す実施例と対比される
べき本発明にしたがう圧電デバイスを幅すべりMCF
(モノリシッククリスタルフィルタ)に適用した例であ
る。
べき本発明にしたがう圧電デバイスを幅すべりMCF
(モノリシッククリスタルフィルタ)に適用した例であ
る。
【0075】図2との相違は、振動体部の表面電極4
0、41が図15の例では、矩形状の表面電極41、4
2に置き換えられている点である。表面電極41、42
は互いに中央部の結合部30で結合され、反対側は、そ
れぞれ支持部2に形成された電極71、72と中央点9
1、92で電気的に接続されている。表面電極41、4
2に対向する対向電極5は、図15(2)に示されるよ
うに、圧電体基部1の反対面に形成されている。
0、41が図15の例では、矩形状の表面電極41、4
2に置き換えられている点である。表面電極41、42
は互いに中央部の結合部30で結合され、反対側は、そ
れぞれ支持部2に形成された電極71、72と中央点9
1、92で電気的に接続されている。表面電極41、4
2に対向する対向電極5は、図15(2)に示されるよ
うに、圧電体基部1の反対面に形成されている。
【0076】図16は、図15と同様に矩形状の表面電
極41、42を有するが、図16(2)に示すA−B線
に沿う断面から明らかなように、対向電極50、51が
圧電体部1の振動体部31の存在する側にあって、振動
体部31及び支持部2以外の部分に形成されている。
極41、42を有するが、図16(2)に示すA−B線
に沿う断面から明らかなように、対向電極50、51が
圧電体部1の振動体部31の存在する側にあって、振動
体部31及び支持部2以外の部分に形成されている。
【0077】図17の実施例は、図7の実施例と比較さ
れる構成であり、図7の実施例の振動体部31、32の
表面電極41、42を矩形状に形成している例である。
そして矩形状の振動体部31、32の一辺がその中央部
91、92において支持部2と物理的に結合し、表面電
極41、42も両辺中央部91、92において支持部2
に形成された電極71、72と電気的に接続されてい
る。
れる構成であり、図7の実施例の振動体部31、32の
表面電極41、42を矩形状に形成している例である。
そして矩形状の振動体部31、32の一辺がその中央部
91、92において支持部2と物理的に結合し、表面電
極41、42も両辺中央部91、92において支持部2
に形成された電極71、72と電気的に接続されてい
る。
【0078】図17(2)は、図17(1)のA−B線
に沿う断面図であり、電極41に対向する電極5が圧電
体部1の振動体部31のある片面と反対面に形成されて
いる。
に沿う断面図であり、電極41に対向する電極5が圧電
体部1の振動体部31のある片面と反対面に形成されて
いる。
【0079】図18の例は、図17の構成に対し、対向
電極50、51が振動体部31及び支持部2を除く部分
で、圧電体部1の振動体部31と同じ片面に形成される
例である。他の構成及び特性は、図17に示す実施例と
同様である。
電極50、51が振動体部31及び支持部2を除く部分
で、圧電体部1の振動体部31と同じ片面に形成される
例である。他の構成及び特性は、図17に示す実施例と
同様である。
【0080】更に図19及び20は、それぞれ図9、図
10の実施例と対比されるものであり、振動体部31、
32の表面電極41、42が矩形状をなしている点に相
違を有する。矩形状の表面電極41、42の両端辺の中
央部911、912、921、922で支持部2と結合
している。他の構成は、図9、図10の実施例と同様で
ある。
10の実施例と対比されるものであり、振動体部31、
32の表面電極41、42が矩形状をなしている点に相
違を有する。矩形状の表面電極41、42の両端辺の中
央部911、912、921、922で支持部2と結合
している。他の構成は、図9、図10の実施例と同様で
ある。
【0081】更に、図19(2)は、図19(1)のA
−B線に沿う断面図であり、電極41、42に対向する
電極5が圧電体基部1の振動体部31、32のある片面
と反対面に形成されている。
−B線に沿う断面図であり、電極41、42に対向する
電極5が圧電体基部1の振動体部31、32のある片面
と反対面に形成されている。
【0082】図21及び図22は、それぞれ図11、図
12の実施例と対比されるものであり、振動体部31、
32の表面電極41、42が矩形状をなしている点に相
違を有する。矩形状の表面電極41、42の両端辺の中
央部911、912、921、922で支持部2と物理
的、電気的に結合している。他の構成は、図11、図1
2の実施例と同様である。
12の実施例と対比されるものであり、振動体部31、
32の表面電極41、42が矩形状をなしている点に相
違を有する。矩形状の表面電極41、42の両端辺の中
央部911、912、921、922で支持部2と物理
的、電気的に結合している。他の構成は、図11、図1
2の実施例と同様である。
【0083】
【発明の効果】以上実施例に沿って説明したように、本
発明は振動体部3を厚み方向にテーパ状に加工し、振動
エネルギを表面に集中させている。これにより、機械的
強度に優れた小型の幅すべり振動子及びMCF等の圧電
デバイスが提供される。
発明は振動体部3を厚み方向にテーパ状に加工し、振動
エネルギを表面に集中させている。これにより、機械的
強度に優れた小型の幅すべり振動子及びMCF等の圧電
デバイスが提供される。
【図1】本発明の第一の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図2】本発明の第二の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図3】本発明によるテーパ加工方法を説明する図であ
る。
る。
【図4】本発明の電極構造の実施例を説明する図であ
る。
る。
【図5】本発明の電極構造の製造方法を説明する図であ
る。
る。
【図6】本発明の第三の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図7】本発明の第四の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図8】本発明の第五の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図9】本発明の第六の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図10】本発明の第七の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図11】本発明の第八の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図12】本発明の第九の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図13】本発明の第十の実施例構成を説明する図であ
る。
る。
【図14】本発明の第十一の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図15】本発明の第十二の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図16】本発明の第十三の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図17】本発明の第十四の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図18】本発明の第十五の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図19】本発明の第十六の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図20】本発明の第十七の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図21】本発明の第十八の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図22】本発明の第十九の実施例構成を説明する図で
ある。
ある。
【図23】厚みすべり振動子の従来例を説明する図であ
る。
る。
【図24】厚みすべりMCFの従来例を説明する図であ
る。
る。
【図25】幅すべり振動子の従来例を説明する図であ
る。
る。
【図26】幅すべりMCFの従来例を説明する図であ
る。
る。
1 圧電体基部
2、21、22 支持部
3、31、32 振動体部
4、40、41、42 電極
5、50、51 対向電極
6 テーパ
30 結合部
60 回転軸
62 支持部材兼電極取り出し端子
70 SL/HTカット圧電振動体部
7、71、72 支持部電極
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−102779(JP,A)
特開 平4−363905(JP,A)
特開 平5−63489(JP,A)
特開 昭61−198808(JP,A)
特開 昭58−142615(JP,A)
特開 昭54−138394(JP,A)
実開 平5−91030(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H03H 9/00 - 9/215
H03H 9/54 - 9/60
Claims (14)
- 【請求項1】圧電体基部の片面に支持部と、両端部で前
記支持部に接続される振動体部が形成され、前記 振動体部は、その両辺に沿って該振動体部の厚み方
向に狭まるテーパを有し、 前記振動体部の表面に形成された電極と、前記圧電体基
部の前記片面と反対面に形成された対向電極を有し、前
記両電極間に電界が付与され、表面幅すべり振動子を構
成する ことを特徴とする圧電デバイス。 - 【請求項2】圧電体基部の片面に支持部と、両端部で前
記支持部に接続される振動体部が形成され、 前記振動体部は、その両辺に沿って該振動体部の厚み方
向に狭まるテーパを有し、 前記振動体部の表面に形成された電極と、前記片面と同
一面側にあって、前記振動体部及び前記支持部以外の部
分に形成された対向電極を有し、前記両電極間に電界が
付与され、表面幅すべり振動子を構成することを特徴と
する圧電デバイス。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 前記振動体部の表面に形成される電極が、互いに分離さ
れた第一、第二の電極であり、 該第一の電極と前記対向電極との間、及び該第二の電極
と前記対向電極との間に電界が付与される表面幅すべり
MCF(モノリシッククリスタルフィルタ)を構成する
ことを特徴とする圧電デバイス。 - 【請求項4】請求項1又は2において、 さらに、前記振動体部は、所定の長さ分一定幅を有し、
該所定の長さ幅の端から前記支持部に接続される端部に
向かって漸次狭められていることを特徴とする圧電デバ
イス。 - 【請求項5】請求項1において、 前記圧電体基部の片面に形成される支持部と該支持部に
端部が接続される振動体部の表面領域に対応する領域に
Al(アルミニウム)のマスクパターンを形成し、前記 圧電体基部を回転軸に対し所定角度傾斜しながら回
転し、且つ前記 片面側からイオン流を照射してエッチングにより、
前記振動体部の両辺に沿って前記振動体部の厚み方向に
狭まる前記テーパが形成されていることを特徴とする圧
電デバイス。 - 【請求項6】請求項2において、 前記圧電体基部の片面に形成される支持部と該支持部に
端部が接続される振動体部の表面領域に対応する領域に
Al(アルミニウム)のマスクパターンを形成し、 前記圧電体基部を回転軸に対し所定角度傾斜しながら回
転し、且つ 前記片面側からイオン流を照射してエッチングにより、
前記振動体部の両辺に沿って前記振動体部の厚み方向に
狭まる前記テーパが形成されていることを特徴とする圧
電デバイス。 - 【請求項7】請求項6において、 更に、前記圧電体基部を前記所定角度(θ1 )より小さ
い角度(θ2 )傾斜しながら回転し、且つ 電極材料を蒸着又はスパッタして前記電極及び前記対向
電極が形成されていることを特徴とする圧電デバイス。 - 【請求項8】圧電体基部の片面に支持部と、両端部で前
記支持部に接続される一対の振動体部が形成され、前記 一対の振動体部のそれぞれの一端辺間が前記振動体
部の幅より狭い結合体により機械的に結合され、且つ前
記一対の振動体部のそれぞれは、両辺に沿って該振動体
部の厚み方向に狭まるテーパを有し、 更に前記一対の振動体部のそれぞれに分離して形成され
た電極と、前記圧電体基部の前記片面と反対面に形成さ
れた対向電極を有し、 前記分離して形成される電極と前記対向電極間に電界が
付与される表面幅すべりMCF(モノリシッククリスタ
ルフィルタ)を構成する ことを特徴とする圧電デバイ
ス。 - 【請求項9】圧電体基部の片面に支持部と、両端部で前
記支持部に接続される一対の振動体部が形成され、 前記一対の振動体部のそれぞれの一端辺間が前記振動体
部の幅より狭い結合体により機械的に結合され、且つ前
記一対の振動体部のそれぞれは、両辺に沿って該振動体
部の厚み方向に狭まるテーパを有し、 更に該一対の振動体部のそれぞれに分離して形成される
電極と、該一対の振動体部と該支持部以外の部分に形成
される対向電極を有し、 該分離して形成される電極と該対向電極間に電界が付与
される表面幅すべりMCF(モノリシッククリスタルフ
ィルタ)を構成することを特徴とする圧電デバイス。 - 【請求項10】請求項8または9において、 前記結合体は、前記一対の振動体部の幅方向の両端部近
傍に分離して備えられることを特徴とする圧電デバイ
ス。 - 【請求項11】請求項8又は9において、 さらに、前記一対の振動体部のそれぞれは、所定の長さ
分一定幅を有し、該所定の長さ幅の端から前記支持部に
接続される端部に向かって漸次狭められていることを特
徴とする圧電デバイス。 - 【請求項12】請求項1に記載の圧電デバイスを一組有
し、該一組の圧電デバイスを前記圧電体基部の反対面に
形成された対向電極を共通とするように背中合わせに配
置し、且つ前記一組の圧電デバイス素子の前記振動体部
間で機械的結合が生じるような前記圧電体基部の厚さを
有することを特徴とする圧電デバイス。 - 【請求項13】請求項2に記載の圧電デバイスを一組有
し、該一組の圧電デバイスを前記圧電体基部を共通とす
るように背中合わせに配置し、且つ前記一組の圧電デバ
イスの前記振動体部間で機械的結合が生じるような前記
圧電体基部の厚さを有することを特徴とする圧電デバイ
ス。 - 【請求項14】請求項1、2、8又は9において、 前記振動体部は、矩形状をなし、前記支持部に接続され
る端部において、前記矩形状の対向する両辺のそれぞれ
中央部の一点で支持されることを特徴とする圧電デバイ
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30727494A JP3454589B2 (ja) | 1994-01-27 | 1994-12-12 | 圧電デバイス及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2469894 | 1994-01-27 | ||
JP6-24698 | 1994-01-27 | ||
JP30727494A JP3454589B2 (ja) | 1994-01-27 | 1994-12-12 | 圧電デバイス及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254838A JPH07254838A (ja) | 1995-10-03 |
JP3454589B2 true JP3454589B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=26362260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30727494A Expired - Fee Related JP3454589B2 (ja) | 1994-01-27 | 1994-12-12 | 圧電デバイス及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454589B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6738149B2 (ja) * | 2016-01-08 | 2020-08-12 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 圧電振動片の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP30727494A patent/JP3454589B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07254838A (ja) | 1995-10-03 |
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