[go: up one dir, main page]

JP3450063B2 - 被検体の異常箇所標定装置 - Google Patents

被検体の異常箇所標定装置

Info

Publication number
JP3450063B2
JP3450063B2 JP26862694A JP26862694A JP3450063B2 JP 3450063 B2 JP3450063 B2 JP 3450063B2 JP 26862694 A JP26862694 A JP 26862694A JP 26862694 A JP26862694 A JP 26862694A JP 3450063 B2 JP3450063 B2 JP 3450063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
time difference
received
signal
measuring means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26862694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08128998A (ja
Inventor
稔 千徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP26862694A priority Critical patent/JP3450063B2/ja
Publication of JPH08128998A publication Critical patent/JPH08128998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3450063B2 publication Critical patent/JP3450063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検体が発生するA
E(アコースティックエミッション)に基づいて、被検体
の異常箇所を標定する被検体の異常箇所標定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の被検体の異常箇所標定装
置としては、被検体の異常箇所から発生するAEを、被
検体に取り付けられた2つのAEセンサで検出し、この
2つのAEセンサからのAE信号を包絡線検波して、こ
の包絡線検波した2つのAE信号のピークの発生時刻間
の時刻差に基づいて、上記被検体の異常箇所を標定する
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、上記
AE信号のピークの時刻差を測定する最小時間単位が固
定されていたので、(時刻差÷最小時間単位)が最大記憶
容量を越える場合には、上記時刻差の計測が不可能にな
り、位置標定ができなくなるという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、AE信号の時
刻差の計測分解能のミスマッチをなくして、標定ミスを
防ぐことができる被検体の異常箇所標定装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の被検体の異常箇所標定装置は、互
いに所定の間隔を隔てて設けられた2つのAEセンサ
と、一方のAEセンサからのAE信号を受けた時刻と、
他方のAEセンサからのAE信号を受けた時刻との時刻
差を計測する時刻差計測手段とを備え、上記時刻差に基
づいて被検体の異常箇所を標定する被検体の異常箇所標
定装置であって、上記時刻差計測手段は、上記AE信号
をいつ受けたということを表すための最大記憶容量nの
記憶部を有し、上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測
する最小時間単位tと上記最大記憶容量nとを掛け算し
た最大計測可能時間t・n内に、上記時刻差計測手段が
上記一方のAEセンサからのAE信号を受けた時刻と、
上記他方のAEセンサからのAE信号を受けた時刻とを
識別できたか否かを判別する計測成否判別手段と、上記
計測成否判別手段が、上記最大計測可能時間t・n内
に、上記両方のAEセンサからのAE信号を識別できな
かったと判断したときに、上記時刻差計測手段が上記時
刻差を計測する最小時間単位tを減少させて、上記時刻
差計測手段に計測をやり直しさせる計測きざみ制御手段
とを備えたことを特徴としている。
【0006】また、請求項2の発明は、互いに所定の間
隔を隔てて設けられた2つのAEセンサと、一方のAE
センサからのAE信号を受けた時刻と、他方のAEセン
サからのAE信号を受けた時刻との時刻差を計測する時
刻差計測手段とを備え、上記時刻差に基づいて被検体の
異常箇所を標定する被検体の異常箇所標定装置であっ
て、上記時刻差計測手段は、上記AE信号をいつ受けた
ということを表すための最大記憶容量nの記憶部を有
し、上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最小時
間単位tと上記最大記憶容量数nとを掛け算した最大計
測可能時間t・n内に、上記時刻差計測手段が上記一方
および他方の両方のAEセンサからのAE信号を受けた
か否かを判別する計測成否判別手段と、上記計測成否判
別手段が、上記最大計測可能時間t・n内に、上記両方
のAEセンサからのAE信号を受けなかったと判断した
ときに、上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最
小時間単位tを増大させて、上記時刻差計測手段に計測
をやり直しさせる計測きざみ制御手段とを備えたことを
特徴としている。
【0007】また、請求項3の発明は、互いに所定の間
隔を隔てて設けられた2つのAEセンサと、一方のAE
センサからのAE信号を受けた時刻と、他方のAEセン
サからのAE信号を受けた時刻との時刻差を計測する時
刻差計測手段とを備え、上記時刻差に基づいて被検体の
異常箇所を標定する被検体の異常箇所標定装置であっ
て、上記時刻差計測手段は、上記AE信号をいつ受けた
ということを表すための最大記憶容量nの記憶部を有
し、上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最小時
間単位tと上記格納箇所数nとを掛け算した最大計測可
能時間t・n内に、上記時刻差計測手段が上記一方およ
び他方の両方のAEセンサからのAE信号を受けたか否
かを判別する計測成否判別手段と、上記計測成否判別手
段が、上記最大計測可能時間t・n内に、上記両方のA
EセンサからのAE信号を受けたと判断したときに、上
記最大計測可能時間t・nを上記時刻差計測手段が計測
した時刻差に近づけるように、上記最小時間単位tを減
少させる計測きざみ制御手段とを備えることを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、上記時刻差計
測手段が上記最大計測可能時間t・n内に上記両方のA
EセンサからのAE信号を識別できなかったと、上記計
測成否判別手段が判断したときに、上記計測きざみ制御
手段は上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最小
時間単位tを減少させて、上記時刻差計測手段に計測を
やり直しさせる。
【0009】したがって、請求項1の発明によれば、最
小時間単位tが大き過ぎて、2つの異なるAE信号の時
刻差を判別できなかったときに、上記最小時間単位tを
減少させて、AE信号の時刻差を計測する分解能力を高
めることができる。したがって、請求項1の発明によれ
ば、2つのAE信号の時刻差を確実に計測することがで
き、異常箇所を確実に標定することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記時刻差計測手段が上記最大計測可能時間t・n内に上
記両方のAEセンサからのAE信号を受けなかったと計
測成否判別手段が判断したときに、上記計測きざみ制御
手段は、上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最
小時間単位tを増大させて上記時刻差計測手段に計測を
やり直しさせる。
【0011】したがって、請求項2の発明によれば、最
小時間単位tが小さ過ぎて、最大計測可能時間t・nが
上記2つのAE信号の時刻差よりも小さかったときに、
上記最小時間単位tを増大させて、計測可能時間t・n
を増大させ、2つのAE信号の時刻差を確実に計測する
ことができる。従って、請求項2の発明によれば、異常
箇所を確実に標定することができる。
【0012】また、請求項3の発明によれば、上記時刻
差計測手段が上記最大計測可能時間t・n内に上記両方
のAEセンサからのAE信号を受けたと、上記計測成否
判別手段が判断したときに、上記計測きざみ制御手段は
上記最小時間単位tを減少させて、上記最大計測可能時
間t・nを上記時刻差に近づける。
【0013】したがって、請求項3の発明によれば、2
つのAE信号の時刻差の計測精度を向上させることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0015】図1に、この発明の被検体の異常箇所標定
装置の第1実施例の構成を示す。この第1実施例は、互
いに所定の間隔を隔てて被検体に取り付けられて、被検
体から発生するAEを検出してAE信号を発生する2つ
のAEセンサ1A,1Bと、このAEセンサ1A,1Bか
らのAE信号を増幅するプリアンプ2と、このプリアン
プ2からのAE信号の内の所定の帯域の成分を通過させ
るバンドパスフィルター3と、このバンドパスフィルタ
ー3からのAE信号を増幅するメインアンプ4と、この
メインアンプ4からのAE信号を包絡線検波する包絡線
検波回路5と、この包絡線検波回路5からのAE信号に
基づいて上記被検体の異常箇所を標定するコンピュータ
6とを備えている。
【0016】このコンピュータ6は、AEセンサ1Aか
らのAE信号を受けた時刻とAEセンサ1BからのAE
信号を受けた時刻との時刻差を計測し、この時刻差に基
づいて上記被検体の異常箇所を標定するようになってい
る。
【0017】上記コンピュータ6は、上記AE信号をい
つ受けたかということを表すための最大記憶容量nの記
憶部を備えている。
【0018】このコンピュータ6の動作を、図2に示す
フローチャートに沿って説明する。
【0019】まず、ステップS1で、上記時刻差を計測
できる最小単位である最小時間単位tを設定可能な値の
うちの最大値に設定する。すなわち、上記時刻差計測に
おける分解能を最低に設定する。
【0020】次に、ステップS2で、AE信号の取り込
みを開始し、計時を開始して、被検体の異常箇所の位置
標定を開始する。すなわち、上記最小時間単位t毎に、
上記AE信号を受けたか否かの情報を上記記憶部に格納
する。
【0021】次に、ステップS3に進み、標定開始後、
最大計測可能時間(t・n)つまり(最小時間単位t×
最大記憶容量n)だけ時間が経過したか否かを判断し、
上記t・nだけ時間が経過したと判断したときにステッ
プS4に進み、上記t・nだけ時間が経過していないと
判断したときにステップS2に戻る。
【0022】ステップS4では、最大計測可能時間t・
n内に、上記AEセンサ1AからのAE信号を受けた時
刻T1Aと上記AEセンサ1BからのAE信号を受けた時
刻T1Bとを、識別できたか否かを判断する。このステッ
プS4が計測成否判別手段を構成している。そして、上
記2つの時刻T1AとT1Bとを識別できたと判断したとき
にステップS5に進み、上記2つの時刻T1AとT1Bを識
別できなかったと判断したときにステップS6に進む。
【0023】ステップS5では、上記AEセンサ1Aか
らのAE信号を受けた時刻T1Aと上記AEセンサ1Bか
らのAE信号を受けた時刻T1Bとの時刻差ΔTを算出す
る。そして、この時刻差ΔTから上記被検体の異常箇所
を標定する。そして、この標定結果を表示する。
【0024】一方、ステップS6では、上記最小時間単
位tが設定可能な値のうちの最小値tminであるか否か
を判断し、上記最小時間単位tが最小値tminであると
判断したときにはステップS7に進み、上記最小時間単
位tが最小値tminでないと判断したときにはステップ
S8に進む。
【0025】上記ステップS7では、コンピュータ7
は、異常箇所の位置標定ができなかったことを表すエラ
ー表示を行う。
【0026】一方、ステップS8では、コンピュータ7
は、上記最小時間単位tを減少させて、時刻差計測にお
ける分解能を上げる。次に、ステップS9に進み、計時
時間を零にリセットしてから、ステップS2に戻る。
【0027】上記ステップS6とS8が計測きざみ制御
手段を構成している。
【0028】このように、この第1実施例によれば、最
小時間単位tが大き過ぎて、2つの異なるAE信号を受
けた時刻を識別できなかったときに、最小時間単位tを
減少させて、2つのAE信号の時刻差を計測する分解能
力を高めることができる。したがって、この第1実施例
によれば、2つのAE信号の時刻差を確実に計測するこ
とができ、被検体の異常箇所を確実に標定することがで
きる。
【0029】次に、この発明の第2実施例を説明する。
この第2実施例が上記第1実施例と異なる点は、図1に
示したコンピュータ6の構成だけである。したがって、
この第2実施例が備えるコンピュータの動作を、図3に
示したフローチャートに沿って説明する。
【0030】まず、ステップS11で、2つのAEセン
サ1A,1Bからの2つのAE信号の時刻差を計測でき
る最小単位である最小時間単位tを設定可能な値のうち
の最小値に設定する。即ち、上記時刻差計測における分
解能を最高に設定する。
【0031】次に、ステップS12で、AE信号の取り
込みを開始し、計時を開始して、被検体の異常箇所の位
置標定を開始する。すなわち、上記最小時間単位t毎
に、上記AE信号を受けたか否かの情報を上記記憶部に
格納する。
【0032】次に、ステップS13に進み、標定開始
後、最大計測可能時間(t・n)つまり(最小時間単位
t×最大記憶容量n)だけ時間が経過したか否かを判断
し、上記t・nだけ時間が経過したと判断したときにス
テップS14に進み、上記t・nだけ時間が経過してい
ないと判断したときにステップS12に戻る。
【0033】ステップS14では、最大計測可能時間t
・n内に、AEセンサ1AからのAE信号とAEセンサ
1BからのAE信号とを、受けたか否かを判断する。こ
のステップS14が計測成否判別手段を構成している。
そして、上記2つのAE信号を受けたと判断したときに
ステップS15に進み、上記2つのAE信号を受けなか
ったと判断したときにステップS16に進む。
【0034】ステップS15では、上記AEセンサ1A
からのAE信号を受けた時刻T1Aと上記AEセンサ1B
からのAE信号を受けた時刻T1Bとの時刻差ΔTを算出
する。そして、この時刻差ΔTから上記被検体の異常箇
所を標定する。そして、この標定結果を表示する。
【0035】一方、ステップS16では、上記最小時間
単位tが設定可能な値のうちの最大値tmaxであるか否
かを判断し、上記最小時間単位tが最大値tmaxである
と判断したときにはステップS17に進み、上記最小時
間単位tが最大値tmaxでないと判断したときにはステ
ップS18に進む。
【0036】上記ステップS17では、コンピュータ7
は、異常箇所の位置標定ができなかったことを表すエラ
ー表示を行う。
【0037】一方、ステップS18では、コンピュータ
7は、上記最小時間単位tを増大させて、時刻差計測に
おける分解能を下げる。次に、ステップS19に進み、
計時時間を零にリセットしてから、ステップS12に戻
る。
【0038】上記ステップS16とS18が計測きざみ
制御手段を構成している。
【0039】このように、この第2実施例によれば、最
小時間単位tが小さ過ぎて、最大計測可能時間t・nが
上記2つのAE信号の時刻差よりも小さかったときに、
上記最小時間単位tを増大させて、計測可能時間t・n
を増大させ、2つのAE信号の時刻差を確実に計測する
ことができる。したがって、第2実施例によれば、異常
箇所を確実に標定することができる。
【0040】次に、この発明の第3実施例を説明する。
この第3実施例が上記第1実施例と異なる点は、図1に
示したコンピュータ6の構成だけである。したがって、
この第3実施例が備えるコンピュータの動作を、図4に
示したフローチャートに沿って説明する。
【0041】まず、ステップS31で、2つのAEセン
サ1A,1Bからの2つのAE信号の時刻差を計測でき
る最小単位である最小時間単位tを設定可能な値のうち
の最大値に設定する。すなわち、上記時刻差計測におけ
る分解能を最低に設定する。そして、AE信号の取り込
みを開始し、計時を開始して、被検体の異常箇所の位置
標定を開始する。
【0042】次に、ステップS32で、上記最小時間単
位t毎に、上記AE信号を受けたか否かの情報を上記記
憶部に格納する。
【0043】次に、ステップS33に進み、標定開始
後、最大計測可能時間(t・n)つまり(最小時間単位
t×最大記憶容量n)だけ時間が経過したか否かを判断
し、上記t・nだけ時間が経過したと判断したときにス
テップS34に進み、上記t・nだけ時間が経過してい
ないと判断したときにステップS32に戻る。
【0044】ステップS34では、最大計測可能時間t
・n内に、AEセンサ1AからのAE信号とAEセンサ
1BからのAE信号との両方を受けたか否かを判断す
る。このステップS34が計測成否判別手段を構成して
いる。そして、上記2つのAE信号を受けたと判断した
ときにステップS36に進み、上記2つのAE信号を受
けなかったと判断したときにステップS35に進む。
【0045】ステップS35では、コンピュータ6は、
異常箇所の位置標定ができなかったことを表すエラー表
示を行う。
【0046】一方、ステップS36では、コンピュータ
6は、上記AEセンサ1AからのAE信号を受けた時刻
1Aと上記AEセンサ1BからのAE信号を受けた時刻
1Bとの時刻差ΔTを算出する。そして、上記最大計測
可能時間t・nから上記時刻差ΔTを減算した値(t・
n−ΔT)が正である制限下での最小の最小時間単位t
opを計算する。この最小の最小時間単位topによる位置
標定は、最適分解能を実現できる。
【0047】つぎに、ステップS37に進み、上記2つ
のAEセンサ1Aと1Bからの2つのAE信号を受けた
ときの上記最小時間単位tが上記最小の最小時間単位t
opに等しかったか否かを判断し、等しかったと判断した
ときに、ステップS38に進み、等しくなかったと判断
したときに、ステップS39に進む。
【0048】ステップS38では、上記時刻差ΔTか
ら、上記被検体に発生した異常箇所を標定し、この標定
結果を表示する。
【0049】一方、ステップS39では、最小時間単位
tを減少させて、上記最小の最小時間単位topに設定し
て、ステップS40に進み、計時時間を零に戻してか
ら、ステップS32に戻る。
【0050】上記ステップS36とS37とS39が計
測きざみ制御手段を構成している。このように、この第
3実施例によれば、上記両方のAEセンサ1Aと1Bか
らの両方のAE信号を受けることができる条件の元での
最小の最小時間単位topで上記2つのAE信号の時刻差
を計測することができる。したがって、この第3実施例
によれば、常に最高の分解能で被検体の異常箇所の位置
を標定することができる。
【0051】尚、上記第1実施例ではコンピュータ6は
位置標定の分解能の初期設定を最低値にして、この最低
値から分解能を上げて行くようにし、第2実施例ではコ
ンピュータ6は位置標定の分解能の初期設定を最高値に
して、この最高値から分解能を下げて行くようにした
が、コンピュータ6が分解能の初期設定を上記最低と最
高の間の任意の中間値に設定し、位置標定可能になるま
で、分解能を上記中間値から増減を交互に繰り返しなが
ら、順次上記中間値から遠い値に変えて行くような動作
を実行するものであってもよい。
【0052】また、上記第1〜第3実施例では、AEセ
ンサを被検体に直接に取り付けたが、AEセンサを被検
体に直接に取り付けずに、他の部材を介して間接的に取
り付けてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の被検体の異常箇所標定装置は、最大計測可能時間t
・n内に、2つのAEセンサからのAE信号を受けた時
刻を識別できなかったと判断したときに、時刻差計測手
段が時刻差を計測する最小時間単位tを減少させて、時
刻差計測手段に計測をやり直しさせる計測きざみ制御手
段を備えている。
【0054】したがって、請求項1の発明によれば、最
小時間単位tが大き過ぎて、2つの異なるAE信号の時
刻差を識別できなかったときに、最小時間単位tを減少
させて、AE信号の時刻差を計測する分解能力を高める
ことができる。従って、請求項1の発明によれば、2つ
のAE信号の時刻差を確実に計測することができ、異常
箇所を確実に標定することができる。
【0055】また、請求項2の発明は、最大計測可能時
間t・n内に、上記両方のAEセンサからのAE信号を
受けなかったと判断したときに、上記時刻差計測手段が
上記時刻差を計測する最小時間単位tを増大させて、上
記時刻差計測手段に計測をやり直しさせる計測きざみ制
御手段を備えている。
【0056】したがって、請求項2の発明によれば、最
小時間単位tが小さ過ぎて、最大計測可能時間t・nが
2つのAE信号の時刻差よりも小さかったときに、最小
時間単位tを増大させて、計測可能時間t・nを増大さ
せ、2つのAE信号の時刻差を確実に計測することがで
きる。したがって、請求項2の発明によれば、異常箇所
を確実に標定することができる。
【0057】また、請求項3の発明は、最大計測可能時
間t・n内に、上記両方のAEセンサからのAE信号を
受けたと判断したときに、上記最大計測可能時間t・n
を上記時刻差計測手段が計測した時刻差に近づけるよう
に、上記最小時間単位tを減少させる計測きざみ制御手
段を備えている。
【0058】したがって、請求項3の発明によれば、2
つのAE信号の時刻差の計測精度を向上させることがで
き、異常箇所の標定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の被検体の異常箇所標定装置の第1
実施例のブロック図である。
【図2】 上記第1実施例のコンピュータのフローチャ
ートである。
【図3】 この発明の異常箇所標定装置の第2実施例の
コンピュータのフローチャートである。
【図4】 この発明の異常箇所標定装置の第3実施例の
コンピュータのフローチャートである。
【符号の説明】
1A,1B…AEセンサ、2…プリアンプ、3…バンド
パスフィルター、4…メインアンプ、5…包絡線検波回
路、6…コンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28 G01H 1/00 - 17/00 G01M 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定の間隔を隔てて設けられた2
    つのAEセンサと、一方のAEセンサからのAE信号を
    受けた時刻と、他方のAEセンサからのAE信号を受け
    た時刻との時刻差を計測する時刻差計測手段とを備え、
    上記時刻差に基づいて被検体の異常箇所を標定する被検
    体の異常箇所標定装置であって、 上記時刻差計測手段は、上記AE信号をいつ受けたとい
    うことを表すための最大記憶容量nの記憶部を有し、 上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最小時間単
    位tと上記最大記憶容量nとを掛け算した最大計測可能
    時間t・n内に、上記時刻差計測手段が上記一方のAE
    センサからのAE信号を受けた時刻と、上記他方のAE
    センサからのAE信号を受けた時刻とを識別できたか否
    かを判別する計測成否判別手段と、 上記計測成否判別手段が、上記最大計測可能時間t・n
    内に、上記両方のAEセンサからのAE信号を識別でき
    なかったと判断したときに、上記時刻差計測手段が上記
    時刻差を計測する最小時間単位tを減少させて、上記時
    刻差計測手段に計測をやり直しさせる計測きざみ制御手
    段とを備えたことを特徴とする被検体の異常箇所標定装
    置。
  2. 【請求項2】 互いに所定の間隔を隔てて設けられた2
    つのAEセンサと、一方のAEセンサからのAE信号を
    受けた時刻と、他方のAEセンサからのAE信号を受け
    た時刻との時刻差を計測する時刻差計測手段とを備え、
    上記時刻差に基づいて被検体の異常箇所を標定する被検
    体の異常箇所標定装置であって、 上記時刻差計測手段は、上記AE信号をいつ受けたとい
    うことを表すための最大記憶容量nの記憶部を有し、 上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最小時間単
    位tと上記最大記憶容量数nとを掛け算した最大計測可
    能時間t・n内に、上記時刻差計測手段が上記一方およ
    び他方の両方のAEセンサからのAE信号を受けたか否
    かを判別する計測成否判別手段と、 上記計測成否判別手段が、上記最大計測可能時間t・n
    内に、上記両方のAEセンサからのAE信号を受けなか
    ったと判断したときに、上記時刻差計測手段が上記時刻
    差を計測する最小時間単位tを増大させて、上記時刻差
    計測手段に計測をやり直しさせる計測きざみ制御手段と
    を備えたことを特徴とする被検体の異常箇所標定装置。
  3. 【請求項3】 互いに所定の間隔を隔てて設けられた2
    つのAEセンサと、一方のAEセンサからのAE信号を
    受けた時刻と、他方のAEセンサからのAE信号を受け
    た時刻との時刻差を計測する時刻差計測手段とを備え、
    上記時刻差に基づいて被検体の異常箇所を標定する被検
    体の異常箇所標定装置であって、 上記時刻差計測手段は、上記AE信号をいつ受けたとい
    うことを表すための最大記憶容量nの記憶部を有し、 上記時刻差計測手段が上記時刻差を計測する最小時間単
    位tと上記格納箇所数nとを掛け算した最大計測可能時
    間t・n内に、上記時刻差計測手段が上記一方および他
    方の両方のAEセンサからのAE信号を受けたか否かを
    判別する計測成否判別手段と、 上記計測成否判別手段が、上記最大計測可能時間t・n
    内に、上記両方のAEセンサからのAE信号を受けたと
    判断したときに、上記最大計測可能時間t・nを上記時
    刻差計測手段が計測した時刻差に近づけるように、上記
    最小時間単位tを減少させる計測きざみ制御手段とを備
    えることを特徴とする被検体の異常箇所標定装置。
JP26862694A 1994-11-01 1994-11-01 被検体の異常箇所標定装置 Expired - Fee Related JP3450063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26862694A JP3450063B2 (ja) 1994-11-01 1994-11-01 被検体の異常箇所標定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26862694A JP3450063B2 (ja) 1994-11-01 1994-11-01 被検体の異常箇所標定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08128998A JPH08128998A (ja) 1996-05-21
JP3450063B2 true JP3450063B2 (ja) 2003-09-22

Family

ID=17461166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26862694A Expired - Fee Related JP3450063B2 (ja) 1994-11-01 1994-11-01 被検体の異常箇所標定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3450063B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11493335B2 (en) 2020-09-16 2022-11-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Measurement device and measurement method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6567268B2 (ja) * 2014-11-18 2019-08-28 株式会社東芝 信号処理装置、サーバ装置、検知システム及び信号処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11493335B2 (en) 2020-09-16 2022-11-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Measurement device and measurement method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08128998A (ja) 1996-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4884449A (en) Apparatus for detecting a failure in bearings
US5208540A (en) Ignition performance monitor and monitoring method for capacitive discharge ignition systems
US5114150A (en) Golf swing analyzer
JPH06148003A (ja) 超音波を用いた温度測定装置
US6597205B2 (en) High accuracy method for determining the frequency of a pulse input signal over a wide frequency range
US4779045A (en) Automatic peak-to-peak amplitude measurement system
JP3450063B2 (ja) 被検体の異常箇所標定装置
JP2001513233A (ja) コインの妥当性をチェックするための方法および装置
US4273136A (en) Electronic sphygmomanometer
US4549549A (en) Electronic sphygmomanometer
JP3013753B2 (ja) 計量端末器および検針システム
JPH03111735A (ja) ヤング率自動測定器
JP3205114B2 (ja) 被検体の異常箇所標定装置
JPH0823312A (ja) 信号処理装置
US5435183A (en) Method and apparatus for determining the number of successive balancing operations performed per balancing operation which results in a measured unbalance within a predetermined tolerance
JP2627961B2 (ja) 交通情報収集装置
JP2910267B2 (ja) 流量計測装置
JP3450061B2 (ja) 軸受の異常診断装置
JP3415296B2 (ja) 軸受の異常診断方法
JP3216766B2 (ja) カルマン渦流量計
JP4009925B2 (ja) デジタルオシロスコープ
JPH029717B2 (ja)
JP3047579B2 (ja) クロマトグラフ用データ処理装置
JPH07117421B2 (ja) データ処理装置
JP2003257003A (ja) 磁気データ読取り装置及び磁気データ読取り方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees