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JP3446664B2 - トンネルトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

トンネルトランジスタおよびその製造方法

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JP3446664B2
JP3446664B2 JP17181499A JP17181499A JP3446664B2 JP 3446664 B2 JP3446664 B2 JP 3446664B2 JP 17181499 A JP17181499 A JP 17181499A JP 17181499 A JP17181499 A JP 17181499A JP 3446664 B2 JP3446664 B2 JP 3446664B2
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semiconductor
semiconductors
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layer
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哲也 植村
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高集積化、高速動
作、多機能化が可能なトンネル現象利用のトランジスタ
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体表面におけるp+−n+接合でのト
ンネル現象を利用し、高集積化、多機能化が可能なトラ
ンジスタとしてトンネルトランジスタが提案されてい
る。このデバイスとその作製方法については例えば、特
許公報第2778447号に開示された技術(トンネル
トランジスタおよびその製造方法)に示されており、以
下この技術について説明する。
【0003】この従来のトンネルトランジスタの構造模
式図を図3に示す。このトランジスタは、基板1の上
に、一導電型を有する縮退した第1の半導体2と、低不
純物濃度の半導体からなる分離層3と、第1の半導体2
と反対の導電型を有し縮退した第2の半導体4とからな
る積層構造を有し、第1の半導体2から第2の半導体4
の露出表面に第1の半導体2と同一導電型を有する縮退
した第4の半導体6と、第4の半導体6よりも禁止帯幅
が広い材料からなる絶縁層7と、絶縁層7上のゲート電
極8とを有し、第1の半導体2と第2の半導体4にそれ
ぞれオーミック接合を形成するソース電極9およびドレ
イン電極10を有している。
【0004】この従来のトンネルトランジスタの動作
を、基板1に半絶縁性GaAs、第1の半導体2にn+
−GaAs、分離層3にアンド−プGaAs、第2の半
導体4にp+−GaAs、第4の半導体6にn+−GaA
s、絶縁層7にアンド−プAl 0.3Ga0.7As、ゲ−ト
電極8にAl、ソース電極9にAuGe/Au、ドレイ
ン電極10にAuZn/Auを用いた場合について説明
する。
【0005】ソ−ス電極9をア−ス電位とし、ソース電
極9・ドレイン電極10間に電圧を印加する。チャネル
層となる第4の半導体6とドレイン領域となる第2の半
導体4とが接しているところには、トンネルダイオード
(エサキダイオード)と同様の接合が形成され、結果とし
てソース・ドレイン間にはトンネル効果による電流(ト
ンネル電流)が流れる。特にドレイン電極10に正の電
圧を印加すると、エサキダイオードが順方向バイアスに
なるため、その電流−電圧特性には微分負性抵抗特性が
現れる。トンネル電流の大きさはチャネルに誘起される
電子の濃度に依存するため、この微分負性抵抗特性はゲ
−ト電極8に印加する電圧により制御されることにな
り、機能を有するトランジスタ動作が得られる。
【0006】次に、この従来のトンネルトランジスタの
製造方法について説明する。まず、半絶縁性のGaAs
基板1上に、第1の半導体となる厚さ400nmのn+
−GaAs層2(濃度1x1019ー3のSiをド−パン
トとして含んでいる。)、分離層となる厚さ200nm
のアンド−プGaAs層3、第2の半導体となる厚さ1
00nmのp+−GaAs層4(濃度1x1020cmー3
eをド−パントとして含んでいる。)を順次、分子線エ
ピタキシ−法にて形成する。
【0007】次に、ドレイン領域以外をエッチングによ
り除去し、分離層3および第1の半導体を露出させる。
その後、露出した表面に再び分子線エピタキシ−法にて
第4の半導体である厚さ20nmのn+−GaAs層6
(濃度1x1019cmー3のSiをド−パントとして含ん
でいる。)および絶縁層となる厚さ40nmのAl0.3
0.7As層7を成長する。
【0008】さらに、その上にゲ−ト電極となるAlを
蒸着した後、Al/Al0.3Ga0.7As層/n+−GaA
s層をゲ−ト電極8の形状にエッチングする。最後に、
エッチングにより露出した第1の半導体上にソ−ス電極
としてAuGe/Au、第2の半導体上にドレイン電極
としてAuZn/Auをそれぞれ形成し、完成となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のトンネルトラン
ジスタでは、バンド間トンネル接合が第2の半導体と第
4の半導体との接合部分に形成される。しかるに、第2
の半導体を形成後、第4の半導体を形成する間には第1
から第2の半導体表面を露出させるエッチング工程があ
るため、第2の半導体と第4の半導体の接合界面にはエ
ッチング工程で生じた不純物が存在する。この残留不純
物により、接合界面におけるリ−ク電流が増加し、素子
特性が劣化する。
【0010】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、バンド間ト
ンネル接合が形成される接合面における残留不純物の量
を低減し、素子特性の優れたトンネルトランジスタを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るトンネルトランジスタは、「基板上
に、一導電型を有する第1の半導体と、低不純物濃度の
半導体からなる分離層と、前記第1の半導体と反対の導
電型を有し縮退した第2の半導体と、前記第1の半導体
と同一の導電型を有する縮退した第3の半導体からなる
積層構造と、前記第1の半導体から第3の半導体の露出
表面に第1の半導体と同一導電型を有する第4の半導体
と、前記第3および第4の半導体よりも禁止帯幅が広い
材料からなる絶縁層と、前記絶縁層上の電極と、前記第
1の半導体と第2の半導体にそれぞれオーミック接合を
形成する1対の電極とを有し、 前記絶縁層は、第3およ
び第4の半導体がSiの場合には、GaPであり、 前記
第3および第4の半導体がInGaAsの場合には、I
nAlAs又はInPであり、 前記第3および第4の半
導体がGaSb又はInAsの場合には、AlGaSb
であること」(請求項1)、を特徴とする。さらに、上
記トンネルトランジスタは、「前記低不純物濃度の半導
体からなる分離層は、アンドーブGaAsであること
(請求項2)」,「前記第1ないし第4の半導体は、G
aAs,Si,Ge,InP,InGaAs,GaS
b,およびInAsの中から選択された一の材料である
こと」(請求項3)を特徴とする。
【0012】また、本発明に係るトンネルトランジスタ
は、「少なくとも表面が絶縁性の基板上に、選択的に形
成された一導電型を有する第1の半導体と、前記基板上
の第1の半導体と異なる位置に選択的に形成された、前
記第1の半導体と反対の導電型を有し縮退した第2の半
導体と前記第1の半導体と同一の導電型を有する第3の
半導体からなる積層構造と、前記第1および第3の半導
体表面の少なくとも一部に接し、かつ前記第1の半導体
と同一の導電型を有する第4の半導体と、前記第4の半
導体上の、前記第3および第4の半導体よりも禁止帯幅
が広い材料からなる絶縁層と、前記絶縁層上の電極と、
前記第1の半導体と第2の半導体にそれぞれオーミック
接合を形成する1対の電極と、を有し、前記絶縁層は、
前記第3および第4の半導体がSiの場合には、GaP
であり、前記第3および第4の半導体がInGaAsの
場合には、InAlAs又はInPであり、前記第3お
よび第4の半導体がGaSb又はInAsの場合には、
AlGaSbであること」(請求項4)を特徴とする。
さらに、上記トンネルトランジスタは、「前記第1ない
し第4の半導体は、GaAs,Si,Ge,InP,I
nGaAs,GaSb,およびInAsの中から選択さ
れた一の材料であること」(請求項5)を特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例を挙
げ、具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例にの
み限定されるものではなく、前記本発明に係る特徴の範
囲内で種々の変形、変更が可能である。以下、本発明に
ついて好適な実施例を示す図面を参照して詳細に説明す
る。
【0018】(第1の実施例)図1に本発明の第1の実
施例(以下「実施例1」という)を示す。図1において
図3と同じ記号は図3と同等の機能を果たすものであ
る。このトンネルトランジスタは、基板1の上に、一導
電型を有する縮退した第1の半導体2と、低不純物濃度
の半導体からなる分離層3と、第1の半導体2と反対の
導電型を有し縮退した第2の半導体4と、第1の半導体
と同一導電型を有し、縮退した第3の半導体5からなる
積層構造を有し、第1の半導体2から第3の半導体5の
露出表面に第1の半導体2と同一導電型を有する第4の
半導体6と、第3の半導体5および第4の半導体6より
も禁止帯幅が広い材料からなる絶縁層7と、絶縁層7上
のゲート電極8とを有し、第1の半導体2と第2の半導
体4にそれぞれオーミック接合を形成するソース電極9
およびドレイン電極10を有している。
【0019】このトンネルトランジスタの動作を、基板
1に半絶縁性GaAs、第1の半導体2にn+−GaA
s、分離層3にアンド−プGaAs、第2の半導体4に
+−GaAs、第3の半導体5にn+−GaAs、第4
の半導体6にn−GaAs、絶縁層7にアンド−プAl
0.3Ga0.7As、ゲ−ト電極8にAl、ソース電極9に
AuGe/Au、ドレイン電極10にAuZn/Auを
用いた場合について説明する。
【0020】ソ−ス電極9をア−ス電位とし、ソース電
極9・ドレイン電極10間に電圧を印加する。第2の半
導体と第3の半導体の接合部にバンド間トンネル接合が
形成される。第1の半導体と第3の半導体は第4の半導
体6により接続されるため、ソース・ドレイン間にはト
ンネル電流が流れる。特にドレイン電極10に正の電圧
を印加すると、トンネル接合が順方向バイアスになるた
め、その電流−電圧特性には微分負性抵抗特性が現れ
る。ゲ−ト電極に印加する電圧により、ゲ−ト下の第3
および第4の半導体中の電子濃度を変化させることがで
き、結果としてソ−ス・ドレイン間のトンネル電流を制
御するトランジスタ動作が得られる。
【0021】次にこの実施例1のトンネルトランジスタ
の製造方法について説明する。まず、半絶縁性のGaA
s基板1上に、第1の半導体となる厚さ400nmのn
+−GaAs層2(濃度1x1019cmー3のSiをド−パ
ントとして含んでいる。)、分離層となる厚さ200n
mのアンド−プGaAs層3、第2の半導体となる厚さ
100nmのp+−GaAs層4(濃度1x1020cmー3
のBeをド−パントとして含んでいる。)、第3の半導
体となる厚さ18nmのn+−GaAs層5(濃度1x1
19cmー3のSiをド−パントとして含んでいる。)を
順次、分子線エピタキシ−法にて形成する。
【0022】次に、ドレイン領域以外をエッチングによ
り除去し、第1の半導体から第3の半導体の表面を露出
させる。その後、露出した表面に再び分子線エピタキシ
−法にて第4の半導体である厚さ12nmのn−GaA
s層6(濃度2x1018cm 3のSiをド−パントとし
て含んでいる。)および絶縁層となる厚さ40nmのA
0.3Ga0.7As層7を成長する。
【0023】さらに、その上にゲ−ト電極となるAlを
蒸着した後、Al/Al0.3Ga0.7As層/n+−GaA
s層をゲ−ト電極8の形状にエッチングする。最後にゲ
−ト領域以外のn+−GaAs層をエッチング除去した
後、第1の半導体上にソ−ス電極としてAuGe/A
u、第2の半導体上にドレイン電極としてAuZn/A
uをそれぞれ形成し、完成となる。
【0024】本構造のトンネルトランジスタおよびその
製造方法により、トンネル接合が成長中断せずに形成で
きるので、接合界面における残留不純物濃度が少なくな
り、余剰電流が1桁以上減少する。なお、本構造では第
4の半導体層はトンネル接合の形成に関わらないので、
必ずしも縮退している必要はない。また、第2の半導体
はその側壁において第4の半導体層と接しているが、そ
の接合面積は、第2の半導体と第3の半導体からなるト
ンネル接合の面積に比し、著しく小さいので、その影響
は無視できる。
【0025】(第2の実施例)図2に本発明の第2の実
施例(以下「実施例2」という)を示す。図2において
図3と同じ記号は図3と同等の機能を果たすものであ
る。このトンネルトランジスタは、表面が絶縁性の基板
1上に選択的に形成された一導電型を有する第1の半導
体2と、基板1上の第1の半導体2と異なる位置に選択
的に形成された、第1の半導体と反対の導電型を有し縮
退した第2の半導体4と第1の半導体と同一の導電型を
有する第3の半導体5からなる積層構造と、第1および
第3の半導体表面の少なくとも一部に接し、かつ第1の
半導体と同一の導電型を有する第4の半導体6と、第3
の半導体5および第4の半導体6よりも禁止帯幅が広い
材料からなる絶縁層7と、絶縁層上のゲ−ト電極8と、
第1の半導体2と第2の半導体4にそれぞれオーミック
接合を形成するソース電極9およびドレイン電極10を
有している。
【0026】このトンネルトランジスタの動作を、基板
1に半絶縁性GaAs、第1の半導体2にn+−GaA
s、第2の半導体4にp+−GaAs、第3の半導体5
にn+−GaAs、第4の半導体6にn−GaAs、絶
縁層7にアンド−プAl0.3Ga0.7As、ゲ−ト電極8
にAl、ソース電極9にAuGe/Au、ドレイン電極
10にAuZn/Auを用いた場合について説明する。
【0027】ソ−ス電極9をア−ス電位とし、ソース電
極9・ドレイン電極10間に電圧を印加する。前記実施
例1と同様、第2の半導体と第3の半導体の接合部にバ
ンド間トンネル接合が形成される。第1の半導体と第3
の半導体は第4の半導体6により接続されるため、ソー
ス・ドレイン間にはトンネル電流が流れる。特にドレイ
ン電極10に正の電圧を印加すると、トンネル接合が順
方向バイアスになるため、その電流−電圧特性には微分
負性抵抗特性が現れる。ゲ−ト電極に印加する電圧によ
り、ゲ−ト下の第3および第4の半導体中の電子濃度を
変化させることができ、結果としてソ−ス・ドレイン間
のトンネル電流を制御するトランジスタ動作が得られ
る。
【0028】次に、この実施例2のトンネルトランジス
タの製造方法について説明する。まず、半絶縁性のGa
As基板1上に、第1の半導体となる厚さ100nmの
+−GaAs層2(濃度1x1019cmー3のSiをド−
パントとして含んでいる。)を分子線エピタキシ−法に
て形成後、ソ−ス領域以外をエッチングにて除去する。
次に、第2の半導体となる厚さ100nmのp+−Ga
As層4(濃度1x102 0ー3のBeをド−パントとし
て含んでいる。)、および、第3の半導体となる厚さ1
8nmのn+−GaAs層5(濃度1x1019cmー3のS
iをド−パントとして含んでいる。)を順次、分子線エ
ピタキシ−法にて形成する。ドレイン領域以外の第2お
よび第3の半導体をエッチングにより除去した後、露出
した表面に再び分子線エピタキシ−法にて第4の半導体
である厚さ12nmのn−GaAs層6(濃度2x1018
ー3のSiをド−パントとして含んでいる。)および絶
縁層となる厚さ40nmのAl0.3Ga0.7As層7を成
長する。さらにその上にゲ−ト電極となるAlを蒸着し
た後、Al/Al0.3Ga0.7As層/n−GaAs層をゲ
−ト電極8の形状にエッチングする。最後にドレイン領
域上のn+−GaAs層をエッチング除去した後、第1
の半導体上にソ−ス電極としてAuGe/Au、第2の
半導体上にドレイン電極としてAuZn/Auをそれぞ
れ形成し、完成となる。
【0029】前記実施例1と同様、本構造のトンネルト
ランジスタおよびその製造方法により、トンネル接合が
成長中断せずに形成できるので、接合界面における残留
不純物濃度が少なくなり、余剰電流が1桁以上減少す
る。本構造では、ソ−ス領域とドレイン領域は垂直方向
の重なりがなく、プレ−ナ構造となっている。その結
果、ソ−ス・ドレイン間の寄生容量が低減し、高速動作
に適する。
【0030】なお、本構造でも第4の半導体層はトンネ
ル接合の形成に関わらないので、必ずしも縮退している
必要はない。また、第2の半導体はその側壁において第
4の半導体層と接しているが、その接合面積は、第2の
半導体と第3の半導体からなるトンネル接合の面積に比
し、著しく小さいので、その影響は無視できる。
【0031】以上の本発明の実施例1および2では、用
いた半導体材料としてGaAsしか示さなかったが、こ
れらの層はSi、Ge、InP、InGaAs、GaS
b、InAsなど他の半導体でも本発明が適用できるこ
とは明らかである。
【0032】また、ここでは絶縁層としてAlGaAs
を用いたが、SiO2やSi34、AlNなどの他の絶
縁体や、第3および第4の半導体よりも禁止帯幅が広い
半導体材料(例えば、Siに対しGaP、InGaAs
に対しInAlAsやInP、GaSbやInAsに対
しAlGaSbなど)であっても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明においては、トンネルトランジス
タの構成を、「基板上に、一導電型を有する第1の半導
体と、低不純物濃度の半導体からなる分離層と、前記第
1の半導体と反対の導電型を有し縮退した第2の半導体
と、前記第1の半導体と同一の導電型を有する縮退した
第3の半導体からなる積層構造と、前記第1の半導体か
ら第3の半導体の露出表面に第1の半導体と同一導電型
を有する第4の半導体と、前記第3および第4の半導体
よりも禁止帯幅が広い材料からなる絶縁層と、前記絶縁
層上の電極と、前記第1の半導体と第2の半導体にそれ
ぞれオーミック接合を形成する1対の電極とを有し、前
記絶縁層は、第3および第4の半導体がSiの場合に
は、GaPであり、前記第3および第4の半導体がIn
GaAsの場合には、InAlAs又はInPであり、
前記第3および第4の半導体がGaSb又はInAsの
場合には、AlGaSbである」とし、また、「少なく
とも表面が絶縁性の基板上に、選択的に形成された一導
電型を有する第1の半導体と、前記基板上の第1の半導
体と異なる位置に選択的に形成された、前記第1の半導
体と反対の導電型を有し縮退した第2の半導体と前記第
1の半導体と同一の導電型を有する第3の半導体からな
る積層構造と、前記第1および第3の半導体表面の少な
くとも一部に接し、かつ前記第1の半導体と同一の導電
型を有する第4の半導体と、前記第4の半導体上の、前
記第3および第4の半導体よりも禁止帯幅が広い材料か
らなる絶縁層と、前記絶縁層上の電極と、前記第1の半
導体と第2の半導体にそれぞれオーミック接合を形成す
る1対の電極と、を有し、前記絶縁層は、前記第3およ
び第4の半導体がSiの場合には、GaPであり、前記
第3および第4の半導体がInGaAsの場合には、I
nAlAs又はInPであり、前記第3および第4の半
導体がGaSb又はInAsの場合には、AlGaSb
である」としたので、トンネル接合の界面が再成長界面
にならないので、トンネル接合における残留不純物が少
なくなる。その結果、良質の接合界面が得られ、その負
性抵抗特性が向上し、機能素子としての応用範囲が広が
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のトンネルトランジスタ
の構造模式図である。
【図2】本発明の第2の実施例のトンネルトランジスタ
の構造模式図である。
【図3】従来のトンネルトランジスタの構造模式図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 第1の半導体 3 分離層 4 第2の半導体 5 第3の半導体 6 第4の半導体 7 絶縁層 8 ゲ−ト電極 9 ソ−ス電極 10 ドレイン電極

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、一導電型を有する第1の半導
    体と、低不純物濃度の半導体からなる分離層と、前記第
    1の半導体と反対の導電型を有し縮退した第2の半導体
    と、前記第1の半導体と同一の導電型を有する縮退した
    第3の半導体からなる積層構造と、前記第1の半導体か
    ら第3の半導体の露出表面に第1の半導体と同一導電型
    を有する第4の半導体と、前記第3および第4の半導体
    よりも禁止帯幅が広い材料からなる絶縁層と、前記絶縁
    層上の電極と、前記第1の半導体と第2の半導体にそれ
    ぞれオーミック接合を形成する1対の電極とを有し、 前記絶縁層は、第3および第4の半導体がSiの場合に
    は、GaPであり、 前記第3および第4の半導体がInGaAsの場合に
    は、InAlAs又はInPであり、 前記第3および第4の半導体がGaSb又はInAsの
    場合には、AlGaSbである ことを特徴とするトンネ
    ルトランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記低不純物濃度の半導体からなる分離
    層は、アンドーブGaAsであることを特徴とする請求
    項1記載のトンネルトランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記第1ないし第4の半導体は、GaA
    s,Si,Ge,InP,InGaAs,GaSb,お
    よびInAsの中から選択された一の材料であることを
    特徴とする請求項1記載のトンネルトランジスタ。
  4. 【請求項4】 少なくとも表面が絶縁性の基板上に、選
    択的に形成された一導電型を有する第1の半導体と、前
    記基板上の第1の半導体と異なる位置に選択的に形成さ
    れた、前記第1の半導体と反対の導電型を有し縮退した
    第2の半導体と前記第1の半導体と同一の導電型を有す
    る第3の半導体からなる積層構造と、前記第1および第
    3の半導体表面の少なくとも一部に接し、かつ前記第1
    の半導体と同一の導電型を有する第4の半導体と、前記
    第4の半導体上の、前記第3および第4の半導体よりも
    禁止帯幅が広い材料からなる絶縁層と、前記絶縁層上の
    電極と、前記第1の半導体と第2の半導体にそれぞれオ
    ーミック接合を形成する1対の電極と、を有し、 前記絶縁層は、前記第3および第4の半導体がSiの場
    合には、GaPであり、 前記第3および第4の半導体がInGaAsの場合に
    は、InAlAs又はInPであり、 前記第3および第4の半導体がGaSb又はInAsの
    場合には、AlGaSbである ことを特徴とするトンネ
    ルトランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記第1ないし第4の半導体は、GaA
    s,Si,Ge,InP,InGaAs,GaSb,お
    よびInAsの中から選択された一の材料であることを
    特徴とする請求項4記載のトンネルトランジスタ。
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