JP3441523B2 - 含クロム溶鋼の精錬法 - Google Patents
含クロム溶鋼の精錬法Info
- Publication number
- JP3441523B2 JP3441523B2 JP21026294A JP21026294A JP3441523B2 JP 3441523 B2 JP3441523 B2 JP 3441523B2 JP 21026294 A JP21026294 A JP 21026294A JP 21026294 A JP21026294 A JP 21026294A JP 3441523 B2 JP3441523 B2 JP 3441523B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- concentration
- refining
- molten steel
- decarburization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
いて、溶鋼中の〔Cr〕(以下、単に〔Cr〕というこ
とがある)の酸化を抑え、効率よく脱炭を行い、かつ価
格の安い空気を供給することで精錬用ガスコストの低減
をはかる含クロム溶鋼の精錬法に関する。
のクロムを含むような含クロム溶鋼の脱炭法としては、
浴面下より酸素ガスまたは酸素ガス(以下、単に酸素と
いう)と不活性ガスの混合ガスを吹込むAOD法が広く
用いられている。AOD法では、脱炭が進行して溶鋼中
の〔C〕濃度(以下、単に〔C〕濃度ということがあ
る)が低下してくると〔Cr〕が酸化されやすくなるこ
とから、〔C〕濃度の低下に伴って吹込みガス中のAr
やN2 ガスのような不活性ガスの比率を高くして酸素の
比率を低くすることによって〔Cr〕の酸化を抑える方
法がとられている。しかし、低〔C〕濃度域では脱炭速
度が低下するために所望の〔C〕濃度に到達するのに長
時間を要し、かつ吹込みガス中の不活性ガスの比率を高
くするために不活性ガスの消費量が大幅に増大すること
から経済的にも不利になる。
促進する方法としては、真空精錬法の利用が挙げられ
る。例えば、特公昭60−10087号公報には、高ク
ロム・ステンレス鋼を0.03mass%以下の低
〔C〕濃度まで脱炭するために、大気圧下での酸素によ
る脱炭を〔C〕=0.2〜0.4mass%まで行い、
その後は非酸化性ガスによる攪拌は続けるが酸素吹込み
は停止し、鋼浴上の圧力を約10Torrまで連続的に
低下させてボイリングを起こさせることによって所望の
脱炭を行う方法が記載されている。
給を止めるために、〔Cr〕の酸化による損失は少なく
なるが、急激な真空精錬の適用により、COガスを大量
に発生し、爆発の危険を招く。真空吸引をゆるやかにす
れば爆発の危険はなくなるが、経過時間が長くなって溶
鋼温度が低下し、かつ反応が遅くなる。また、圧力を1
0Torr以下の高真空にすれば、溶鋼のスプラッシュ
が激しくなり、合金材料投入用ホッパーの閉塞などの問
題が生じる。
開平3−68713号公報および特開平4−25450
9号公報記載の方法が提案されている。これらに記載さ
れている含クロム溶鋼の精錬方法は、〔C〕濃度0.2
〜0.05mass%までは吹込みガスとして非酸化性
ガスと酸素の混合ガスを使用し、〔C〕濃度がこの範囲
内に低下した後は、200〜15Torrに減圧し、か
つ吹込みガスとして非酸化性ガスのみを使用するもので
ある。
〔C〕濃度まで大気圧下で精錬を行うために、〔Cr〕
の酸化損失が大きくなる。また、真空下での脱炭は不活
性ガスのみを用いることで〔Cr〕の酸化は抑えられる
が、脱炭の酸素源は溶鋼中の〔O〕あるいはスラグ中の
酸素のみとなって酸素の供給速度が遅くなるために脱炭
速度の低下を招き、効率的な脱炭精錬法とは言えない。
低減させる方法としては、特開平4−263005号公
報記載の方法が提案されている。該公報に記載されてい
る方法は〔C〕濃度0.15mass%以下の領域で2
0〜150Torrに減圧し、吹込みガスとして非酸化
性のN2 ガスを供給する方法である。該方法はArガス
より比較的安価なN2 ガスを用いることでガスコストの
低下をはかることは可能であるが、N2 ガスの使用
〔C〕濃度範囲が狭いために、十分な効果が得られてい
るとは言えない。
用いる含クロム溶鋼の精錬において、真空精錬を開始す
る〔C〕濃度、真空精錬時の真空度および真空精錬時に
吹込むガスの種類を好適な範囲に維持することにより、
溶鋼中の〔Cr〕の酸化を抑え、効率よく脱炭を行い、
かつガスコストの安い空気を用いることにより精錬コス
トの低減を可能にする精錬法を提供することを目的とす
るものである。
利に解決したものであり、その要旨とするところは下記
のとおりである。 (1)精錬容器内で含クロム溶鋼中にガスを吹込んで脱
炭処理を行う精錬法において、溶鋼中の〔C〕濃度が
0.2mass%以下に低下するまでは大気圧下で、吹
込みガスとして酸素ガスと不活性ガスと空気とから選ば
れた2種類以上のガスからなる混合ガスまたは酸素ガス
を供給して脱炭処理し、溶鋼中の〔C〕濃度が前記濃度
以下に低下した後は前記精錬容器内を200Torr以
下に減圧し、溶鋼中の〔C〕濃度が0.05mass%
以上では吹込みガスとして酸素ガスと不活性ガスと空気
とから選ばれた2種類以上のガスからなる混合ガスまた
は空気を供給し、溶鋼中の〔C〕濃度が0.05mas
s%未満では吹込みガスとして不活性ガスのみを供給し
て脱炭処理することを特徴とする含クロム溶鋼の精錬
法。
s%以下に低下した後に、前記精錬容器内を200To
rr以下に減圧し、吹込みガスとして、空気と酸素ガス
とから選ばれた1種類以上のガスと不活性ガスからなる
混合ガスを供給し、かつ〔C〕濃度の低下に伴い前記混
合ガス中の不活性ガスの比率を徐々に増大させることを
特徴とする前項(1)記載の含クロム溶鋼の精錬法。
理した後に引続き、200Torr以下の減圧下で前記
脱炭処理中に酸化したクロム等の有価金属を回収するた
めの還元処理を行い、かつ製品の目標〔N〕濃度に合わ
せて、不活性ガスとしてのN2 ガスの供給量を調整する
ことを特徴とする前項(1)記載の含クロム溶鋼の精錬
法。以下本発明について詳細に説明する。
〔C〕濃度が0.2mass%以下の範囲において、図
1に例示するような精錬方法である。精錬容器1内で含
クロム溶鋼4中に底吹き羽口2を通して、精錬ガス5を
吹込む。また、精錬容器1は脱着可能な排気フード3を
有しており、200Torr以下の減圧が可能である。
の脱炭精錬において、比較的高〔C〕濃度の0.2ma
ss%以下でも真空度200Torr以下であれば、吹
込みガスとして酸素または酸素と不活性ガスを用いて
も、溶鋼中〔Cr〕の酸化を抑えつつ脱炭速度を高位に
保つことが可能であること、さらに酸化性ガスおよび不
活性ガスとしての作用をもつ空気を使用することで効果
をさらに上げられることに着目したものである。
21%含有する。この組成を利用して、加圧状態で溶鋼
に吹込めば、N2 は不活性ガスとして、O2 は酸化性ガ
スとして作用することが確認できた。また、N2 ガスは
大気圧下で多量に吹込めば溶鋼中の〔N〕濃度の増大を
招くが、減圧下で、かつ脱炭後の還元処理における使用
N2 ガス量を制御すれば、製品の〔N〕濃度を目標範囲
内に調整できることが確認できた。
た場合の大気圧下精錬における〔C〕濃度と脱炭酸素効
率の関係を示す。なお、脱炭酸素効率は吹込み全酸素の
うちで脱炭に使用された割合を示す。また、吹錬前の溶
鋼中の〔Si〕濃度は0.1mass%以下であり、吹
込みガスとして酸素と空気を用い、O2 /空気比=1/
1で吹錬を行った場合の結果である。図2からわかるよ
うに、〔C〕濃度0.2mass%以下で脱炭酸素効率
が急激に低下する。従って、〔C〕濃度0.2mass
%以下で真空精錬を適用すれば、脱炭酸素効率の低下を
防止することが可能になることがわかる。なお、吹込む
ガスのO2 /空気比が変われば、脱炭酸素効率が低下す
る〔C〕濃度も変化するために、真空精錬の開始〔C〕
濃度は0.2mass%±0.05mass%程度とす
ることが望ましい。
みガスとして酸素と空気の混合ガスを用い、O2 /空気
の比率=1/2で処理した場合の真空度と脱炭酸素効率
の関係について、〔C〕濃度=0.15〜0.20ma
ss%、0.10〜0.15mass%および0.05
〜0.10mass%の3つの範囲に分けて示す。
の範囲では真空度200Torr以下で脱炭酸素効率は
高位に安定する。なお、〔C〕濃度の低下に伴って脱炭
酸素効率は低下し、かつ安定する真空度が低下する傾向
にある。従って、真空精錬で適用する真空度は200T
orr以下が必要である。
0〜200Torrの真空下で処理した場合の〔C〕濃
度と脱炭速度指数の関係について、吹込みガスのO2 /
空気/Arガス比率を1/0/0、2/2/1、1/1
/2、0/1/12、0/0/1の5水準にふらした結
果を示す。なお、全吹込みガス流量は0.3Nm3 /m
in・Tとして脱炭速度指数はO2 /空気/Arガス比
率が1/0/0での〔C〕濃度0.2mass%におけ
る脱炭速度を100として換算した値である。図4よ
り、〔C〕濃度0.05mass%以上では吹込みガス
として非酸化性ガスのみを用いるO2 /空気/Arガス
比率0/0/1の場合に比べ、酸素を混合した方が脱炭
速度が向上することがわかる。なお、酸素単独であるO
2 /空気/Arガス比率が1/0/0の場合は、脱炭速
度は大きいが〔Cr〕酸化も大きくなるために希釈ガス
を混合した方が良いことがわかった。また、〔C〕濃度
0.05mass%未満では混合ガス比率を変えても脱
炭速度に差がなく、〔Cr〕酸化を抑えるためには、こ
の領域では不活性ガス単独で吹込むことが効果的であ
る。従って、〔C〕濃度0.05mass%以上では吹
込みガスとしては希釈ガスが存在する空気または空気と
酸素と不活性ガスから選ばれた2種類以上のガスからな
る混合ガスを用いた方がよい。また、O2 /空気/Ar
ガス比率の高い場合、つまり酸素比率の高い場合の方が
高〔C〕濃度側より脱炭速度が低下しており、真空下で
より効率的な脱炭を行うには〔C〕濃度の低下に伴いO
2 /空気/Arガス比率を低下させ、Arガス流量を上
げた方がよいと言える。さらに、真空精錬において
〔C〕濃度0.05mass%以上で不活性ガスのみを
用いる場合に比べ、酸化性ガスを混合すれば溶鋼温度の
低下を防止できることから、より効率的な精錬が行え
る。
0〜200Torrの真空下で脱炭処理した後、引続き
真空下で還元処理を行った場合の製品の〔N〕濃度とN
2 ガスの使用比率の関係を示す。なお、N2 ガスの使用
比率は製品の〔N〕濃度0.08mass%の時のN2
ガスの使用量の平均値を100として換算した値であ
る。また、N2 ガスの使用量は空気中のN2 も含んだ値
である。図5より、要求される製品の〔N〕濃度によ
り、N2 ガスの供給量を制御することで、製品の〔N〕
濃度を制御することが可能であることがわかる。
え、効率よく含クロム溶鋼の脱炭を行い、かつ安価な空
気を精錬に用いるには〔C〕濃度0.2mass%以下
で真空精錬を適用し、吹込みガスとして空気と酸素と不
活性ガスから選ばれた2種類以上のガスからなる混合ガ
スまたは空気を使用する必要がある。また、混合ガスを
使用する場合には〔C〕濃度の低下に伴い空気と酸素に
対する不活性ガスの比率を徐々に増加させて脱炭を行う
ことが効率的である。
度は決定されており、これより吹込みガスとしての空気
の使用範囲を決定する。次に、〔C〕濃度の時間変化は
予測できることから、粗溶鋼の装入時の溶鋼組成および
溶鋼温度を把握し、真空精錬を開始する時期を決定す
る。また、真空精錬中は炉内状況を把握して、ガス吹込
み条件および真空度の条件を決定することが可能であ
る。該操業方法により、溶鋼のスプラッシュの大量発生
は防止可能であり、安定した操業が可能である。
れる脱炭反応と同時に式で示される溶鋼中〔Cr〕の
酸化反応も進行する。なお、式の反応平衡定数Kは
式で表される。 〔C〕+1/2 O2 (g)=CO(g) ……… K=PCO/ac ・PO2 1/2 ……… 2〔Cr〕+3/2 O2 (g)=(Cr2 O3 ) ……… ここで、ac は溶鋼中〔C〕の活量、PO2は雰囲気中の
O2 ガス分圧、PCOは雰囲気中のCOガス分圧を示す。
変化する。〔C〕濃度0.7mass%以上の高炭域で
は酸素供給律速、〔C〕濃度0.3mass%以下の低
炭域では〔C〕の移動律速と言われ、〔C〕濃度0.3
〜0.7mass%の領域では混合律速と言われてい
る。従って、〔C〕濃度0.7mass%以上で真空精
錬を適用しても効果は少ない。本発明では、使用ガスコ
ストとの関連から、〔C〕濃度0.2mass%以下で
適用することが効果的な条件であることを見出した。
記、式よりPO2 、PCOを低下させることが有効であ
る。しかし、PO2=0、つまり非酸化性ガスのみでは酸
素の供給が遅れるために、本発明では非酸化性ガスに酸
素を混合する方が有効であることを見出した。また、真
空下でさらにPCOを低下させるには、不活性ガスの吹込
みが有効であり、このために空気中のN2 ガスの利用は
有効であることを見出した。また、真空度としては、図
2に示したように、200Torr以下が効果的であ
り、〔C〕濃度の低下に伴い真空度を低下させることが
好ましいことがわかった。
2 ガスによる〔N〕濃度の上昇が懸念される。この反応
は式で表され、反応平衡定数Kは式で表される。 1/2 N2 =〔N〕 ………………… K=aN /PN2 1/2 ………………… ここで、aN は溶鋼中〔N〕の活量、PN2は雰囲気中N
2 ガスの分圧を示す。減圧下ではPN2が低下するため
に、脱窒速度が速くなり、吸窒速度は遅くなる。これを
利用して製品〔N〕濃度と使用N2 ガス量との関係を明
らかにした。
i−18mass%Cr)で製品の〔N〕濃度500p
pmが要求される鋼60tonの処理を図1に示す実施
態様で実施した。図6に本発明法による実施例1を示
す。脱炭開始時の〔C〕濃度は1.5mass%であ
り、〔C〕濃度0.2mass%までは大気圧下での脱
炭を行い、その後真空精錬を適用した。真空精錬中O2
/空気/N2 ガスの比率は1/2/0から0/1/4
に、真空度は200Torrから100Torrおよび
50Torrまで低下させて、〔C〕濃度0.05ma
ss%まで脱炭した。その後、N2 ガスのみを吹込んで
〔C〕濃度0.03%まで脱炭した。脱炭終了後、脱炭
時に酸化したクロムを還元するために還元材としてFe
−Siを添加して、吹込みガスとしてArガスを用いて
還元処理を行い、大気圧に戻した後に取鍋へ出鋼した。
〔C〕濃度0.2mass%までは実施例1と同一の処
理を行い、〔C〕濃度0.2mass%以下で真空精錬
を適用し、〔C〕濃度0.05mass%までは〔C〕
濃度の低下に伴いO2 /空気/N2 比は1/3/0、1
/1/3、0/1/6、真空度は200Torr、10
0Torr、50Torrと低下させた。その後、N2
ガスのみを吹込んで〔C〕濃度0.03%まで脱炭し
た。脱炭終了後、脱炭時に酸化したクロムを還元するた
めに還元材としてFe−Siを添加して、吹込みガスと
して初期の1minはN2 ガスを、その後Arガスを用
いて還元処理を行い、大気圧に戻した後に取鍋へ出鋼し
た。
3−68713号公報に従った実施例を示す。この方法
では〔C〕濃度0.15mass%までは大気圧下で精
錬し、〔C〕濃度0.15mass%以下で真空度10
0Torrの条件で、Arガス吹込みで0.03mas
s%までの脱炭処理を行い、その後大気圧下での還元処
理を行い、取鍋に出鋼した。
ス吹込み流量を1.0Nm3 /min・Tとし、真空下
処理では酸素吹込み流量を0.3Nm3 /min・T以
下、空気吹込み流量を0.3Nm3 /min・T以下、
N2 およびArガス吹込み流量を0.3Nm3 /min
・T以下として処理を実施した。図6、7、8には各実
施例における精錬時間、〔C〕および〔Cr〕濃度の推
移も示しているが、従来法に比べ本発明の方が全精錬時
間が短くなり、かつ〔Cr〕濃度の低下量も小さくなっ
た。これらの精錬結果をまとめて表1に示す。なお、表
1の値は従来法による結果を100とした指数で示す。
錬において、脱炭酸素効率が向上するために同一酸素供
給量で脱炭速度の向上がはかれる。また、安価な空気の
使用によりガスコストの大幅な低減が可能となり、かつ
還元用Si原単位が低減する。さらに、精錬時間が短縮
できるため、大幅な精錬コストの低減および生産性の向
上がはかれる。
代替としての窒素ガスの使用の拡大がはかれ、製品品質
を左右する〔N〕濃度の制御が容易になり、また、例え
ば〔C〕濃度0.01mass%以下の極低炭素域まで
の精錬が容易になる。
る。
限定理由を示す図である。
由を示す図である。
限定理由を示す図である。
を示す図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 精錬容器内で含クロム溶鋼中にガスを吹
込んで脱炭処理を行う精錬法において、溶鋼中の〔C〕
濃度が0.2mass%以下に低下するまでは大気圧下
で、吹込みガスとして酸素ガスと不活性ガスと空気とか
ら選ばれた2種類以上のガスからなる混合ガスまたは酸
素ガスを供給して脱炭処理し、溶鋼中の〔C〕濃度が前
記濃度以下に低下した後は前記精錬容器内を200To
rr以下に減圧し、溶鋼中の〔C〕濃度が0.05ma
ss%以上では吹込みガスとして酸素ガスと不活性ガス
と空気とから選ばれた2種類以上のガスからなる混合ガ
スまたは空気を供給し、溶鋼中の〔C〕濃度が0.05
mass%未満では吹込みガスとして不活性ガスのみを
供給して脱炭処理することを特徴とする含クロム溶鋼の
精錬法。 - 【請求項2】 溶鋼中の〔C〕濃度が0.2mass%
以下に低下した後に、前記精錬容器内を200Torr
以下に減圧し、吹込みガスとして、空気と酸素ガスとか
ら選ばれた1種類以上のガスと不活性ガスからなる混合
ガスを供給し、かつ〔C〕濃度の低下に伴い前記混合ガ
ス中の不活性ガスの比率を徐々に増大させることを特徴
とする請求項1記載の含クロム溶鋼の精錬法。 - 【請求項3】 溶鋼中の目標〔C〕濃度まで脱炭処理し
た後に引続き、200Torr以下の減圧下で前記脱炭
処理中に酸化したクロム等の有価金属を回収するための
還元処理を行い、かつ製品の目標〔N〕濃度に合わせ
て、不活性ガスとしてのN2 ガスの供給量を調整するこ
とを特徴とする請求項1記載の含クロム溶鋼の精錬法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21026294A JP3441523B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 含クロム溶鋼の精錬法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21026294A JP3441523B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 含クロム溶鋼の精錬法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0873924A JPH0873924A (ja) | 1996-03-19 |
JP3441523B2 true JP3441523B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=16586479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21026294A Expired - Lifetime JP3441523B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 含クロム溶鋼の精錬法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3441523B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW564262B (en) | 2001-09-20 | 2003-12-01 | Nippon Steel Corp | A method and apparatus for refining Cr containing melt |
JP4844552B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2011-12-28 | Jfeスチール株式会社 | 低炭素高マンガン鋼の溶製方法 |
JP5445171B2 (ja) * | 2010-01-26 | 2014-03-19 | 新日鐵住金株式会社 | 連続真空度制御方法 |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP21026294A patent/JP3441523B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0873924A (ja) | 1996-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3441523B2 (ja) | 含クロム溶鋼の精錬法 | |
US5743938A (en) | Method of decarburizing refining molten steel containing Cr | |
JP3044642B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 | |
JP3273205B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 | |
JPH09165615A (ja) | 溶融金属の脱窒方法 | |
JP3273382B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 | |
JP4022266B2 (ja) | ステンレス鋼の溶製方法 | |
JP3439517B2 (ja) | 含クロム溶鋼の精錬法 | |
JPH08260030A (ja) | 極低炭素ステンレス鋼の真空精錬方法 | |
JPH06330143A (ja) | 含クロム溶鋼の減圧脱炭処理方法 | |
JP3225327B2 (ja) | 含クロム溶鋼の減圧脱炭処理方法 | |
JP3273395B2 (ja) | 含クロム溶鋼の精錬法 | |
JPH089730B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 | |
JP3412924B2 (ja) | 含クロム溶鋼の精錬法 | |
JPH07233408A (ja) | 含クロム溶鋼の精錬方法 | |
JP2515059B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 | |
JP2850546B2 (ja) | 高クロム鋼の精錬方法 | |
JPH04263005A (ja) | 含クロム溶鋼の精錬法 | |
JPH093517A (ja) | ステンレス鋼の吹酸脱炭精錬方法 | |
JP2563721B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬法 | |
JP2004256854A (ja) | ステンレス鋼の脱炭精錬方法 | |
JPH05247522A (ja) | 高清浄度ステンレス鋼の溶製方法 | |
JPH0885811A (ja) | 含クロム溶鋼の精錬法 | |
JP2003096515A (ja) | 極低炭含クロム溶鋼の精錬方法 | |
JPH0978119A (ja) | 溶融金属の脱窒方法および脱窒用フラックス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030513 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |