JP3440266B2 - 廃棄物分解処理装置 - Google Patents
廃棄物分解処理装置Info
- Publication number
- JP3440266B2 JP3440266B2 JP2000204209A JP2000204209A JP3440266B2 JP 3440266 B2 JP3440266 B2 JP 3440266B2 JP 2000204209 A JP2000204209 A JP 2000204209A JP 2000204209 A JP2000204209 A JP 2000204209A JP 3440266 B2 JP3440266 B2 JP 3440266B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tent
- circular tank
- tank
- circular
- waste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
Description
る糞尿、家庭から排出される生ごみ、下水の汚泥等の有
機廃棄物を発酵分解処理するための廃棄物分解処理装置
に関する。
装置60は、平面視円形の貯留槽(以下「円形槽5
0」)内に貯留した有機廃棄物Mを、前記円形槽50の
中心軸線回りに移動する攪拌機51によって掻き揚げ攪
拌して発酵、分解するようになっている。前記円形槽5
0に貯留される有機廃棄物Mとしては、家畜から排出さ
れる糞尿、生ごみ等である。この有機廃棄物Mは、搬入
コンベア61によって円形槽50の中央部に立設された
中央塔62上のホッパ63から、前記中央塔62と円形
槽50の外壁50a上縁部との間に架け渡すようにして
設けられた分配コンベア64に受け渡され、この分配コ
ンベア64によって円形槽外壁50a近傍に搬送されて
円形槽50内に投入される。前記分配コンベア64は、
円形槽外壁50a上を車輪64aによって走行すること
で、前記中央塔62を中心として回転移動しつつ、円形
槽50内に有機廃棄物Mを分配、投入するようになって
いる。
上下に対向配置したスプロケット52、53間に巻き掛
けたチェーン等の無端条体54を回転駆動することで、
無端条体54の外側に突設されているフライト部材55
によって円形槽50内の有機廃棄物Mを掻き揚げ(図1
0中黒塗り矢印)、攪拌する構成である。前記攪拌機5
1は、円形槽外壁50aの上縁部と中央塔62との間に
架け渡すようにして設けられた走行台車56から吊り下
げ状態に設けられており、円形槽外壁50aの上縁部の
図示しないレール上での走行台車56の走行によって前
記攪拌機51が円形槽50内を前記中央塔62を中心と
して回転移動(図10中白抜き矢印)することで、円形
槽50内の有機廃棄物Mが満遍なく掻き揚げ攪拌され
る。また、前記攪拌機51では、進行方向前側では上
昇、進行方向後側では下降するように、前記無端条体5
4を回転駆動することが一般的である。なお、分配コン
ベア64は、走行台車56や攪拌機51よりも上方に位
置しており、これら走行台車56や攪拌機51と干渉す
ること無く、単独で移動することができる。また、円形
槽外壁50aの上縁部には、走行台車56の走行するレ
ールとは別に、分配コンベア64の移動用の走行移動用
のレールも設けられる。
物Mは、攪拌機51による掻き揚げ攪拌の度に、若干、
円形槽50の中央部側に移動され、最終的に、この有機
廃棄物Mが発酵、分解されてなる堆肥等の製品が、中央
塔62の近傍にて円形槽50の底部50bに開口された
取り出し口66から搬出コンベア67によって搬出され
る。
外側を覆うようにして設けられた円筒状の側壁部65a
とその上部を覆う屋根部65bとからなるテント65に
よって全体が覆われ、有機廃棄物Mから発生する臭気が
外に放出されないようになっている。前記搬入コンベア
61は、テント65を貫通して中央塔62上に到達され
る。テント65内側の空間65c内の空気は、前記空間
65a上部に配置された排気ダクト68を介して脱臭槽
69へ強制排気され、前記脱臭槽69にて脱臭処理され
た後、大気中に放出される。なお、テント65内側の空
間65c内には、円形槽底部50bに布設状態に設けら
れた空気供給装置(図示せず)等から空気が供給され
る。円形槽底部50bの空気供給装置から供給される空
気は、円形槽50内に貯留されている有機廃棄物Mに接
触して、有機廃棄物Mを発酵分解する微生物の活動を活
性化し、有機廃棄物Mの発酵、分解を促進する。
物分解処理装置60では、テント65や脱臭槽69のコ
ストが非常に高く、低コスト化が困難になっていた。す
なわち、この廃棄物分解処理装置60では、テント65
の外側への臭気の漏洩を効果的に防止すること等を目的
として、テント65内側の空気を常時大量に入れ替えて
いる(例えば、1分間で数回程度)。テント65として
は、平面視円形の側壁部65aの直径が20m〜30m
程度、屋根部65bの高さ(図9中「H」)が7〜8m
程度のものが多用されており、このようなテント65内
の空気の入れ替えに要する脱臭槽69への送風量は膨大
である。脱臭槽69への送風量(処理空気量)が膨大で
あると、瞬時に大量の空気を脱臭処理する必要があるか
ら、脱臭槽69としては相当、大掛かりなものを採用し
ており、小型化、低コスト化が困難になっていた。ま
た、テント65としても、内部空間65cでの大量の空
気の移動に伴う風圧や、地震、台風、積雪等に起因する
外的な変形力に耐える強度が要求されるため、低コスト
化が困難であり、小型化による強度の確保、低コスト化
が求められていた。
現する脱臭槽69への送風量は、テント65内の容積に
依存するから、したがって、テント65を小型化して内
部容積を小さくすれば、脱臭槽69への送風量を減少さ
せても、テント65内側の空気の入れ替え回数(時間当
たりの回数)を維持できる。しかしながら、図9、図1
0に示す廃棄物分解処理装置60では、テント65を小
型化するといっても、側壁部65aを円形槽外壁50a
に近付けるのでは小型化(径の縮小)に限界があるし、
屋根部65bの高さを低くするにしても、搬入コンベア
61や排気ダクト68に干渉しない高さまでであり、限
界がある。また、円形槽50内に有機廃棄物Mを投入す
る手段としては前記搬入コンベア61以外に限定されず
各種構成が採用可能であるから、例えば、円形槽底部5
0bから前記中央塔62内部を経由して前記ホッパ63
まで有機廃棄物Mを搬送する構成の搬入コンベアを採用
することで、円形槽50上への搬入コンベア61の設置
を省略して、屋根部65bを低くすることが可能になる
が、側壁部65aの小型化を実現する適切な技術が無い
ことから、依然として、脱臭槽69への送風量の大幅な
減少を実現できない。
ト65の内側に発生する大量の結露の処理が必要である
といった問題もある。すなわち、テント65内部には、
有機廃棄物Mを発酵、分解する微生物の活発な活動の維
持を目的とした保温、あるいは微生物の活動による発熱
により(45〜80℃程度の温度が確保されている。ま
た、有機廃棄物Mは円形槽50への投入時の含水率が概
ね50〜70%(重量%)であるが、円形槽50内での
攪拌、発酵過程で、含水率が17〜33%程度に低下す
るため、大量の水分がテント65内に放出される。この
ため、特に冬季では、テント65の内外の気温差によっ
て、テント65内面側に大量の結露を生じ、テント65
内面に沿って大量の水(以下「結露水」)が流れ下るこ
とになる。この結露水はアンモニアを含むため、集水し
て無害化処理(微生物による分解等)した後に排水する
必要があり、この結露水の無害化処理する設備の設置
も、コスト増の原因になっていた。また、従来、前記結
露水の集水は、テント65の側壁部65aと円形槽外壁
50aとの間に設けたピット70により行っているが、
しかしながら、このピット70の存在は、テント65の
前記側壁部65aを円形槽外壁50aに接近させて小型
化することの障害になる。このため、テント65の小型
化にあたっては、結露処理をも効率良く行える技術の開
発が求められる。なお、有機廃棄物Mは、発酵、分解す
る微生物の活動を維持するため、発酵、分解過程ではあ
る程度の含水率(発酵、分解によって得られる堆肥より
も高い含水率。40〜60%)を確保する必要があるか
ら、必要に応じて散水等により含水率を維持するように
している。したがって、攪拌、発酵過程で含水率が低下
しても、発酵分解の途中であれば、水分の供給によって
有機廃棄物Mの含水率が高められ、この供給された水分
が蒸発して結露を生じるから、この廃棄物分解処理装置
60において、テント65内側での結露の発生を避ける
ことは困難である。
ものであって、 (1)円形槽上を覆うテントを円形槽上に設けることで
該テントの小型化を実現し、さらに、テントの内面側下
縁部に設置した水切板により、結露によってテント内面
に沿って流れ落ちる水分の処理も簡単に行うことがで
き、アンモニアを含む結露水の処理設備を別途設置する
必要が無くなる (2)円形槽上を覆うテントを、円形槽上縁部を走行す
る攪拌機支持フレームと同じ軌条に走行回転させるよう
にしたことで、攪拌機支持フレームと干渉すること無
く、テントの小型化を実現できる廃棄物分解処理装置を
提供することを目的とする。
家畜から排出される糞尿、家庭から排出される生ごみ、
下水の汚泥等の有機廃棄物を発酵分解処理する廃棄物分
解処理装置であって、平面視円形の外壁の内側に有機廃
棄物が貯留される貯留槽である円形槽と、この円形槽内
を移動して該円形槽内の有機廃棄物を攪拌する攪拌機
と、前記円形槽上を覆うテントと、前記円形槽の底部を
経由して前記円形槽内に有機廃棄物を搬入する搬入コン
ベアと、前記円形槽の底部から該円形槽内にて発酵、分
解された有機廃棄物を搬出する搬出コンベアと、前記円
形槽および前記テントによって取り囲まれる内側の空間
内の空気を脱臭槽に導く排気ダクトとを備え、前記テン
トは前記円形槽の前記外壁の上縁部上に設置されるとと
もに、該テントの下縁部内面側には、該テントの内側に
向けて斜め下方に傾斜して突出された水切板が設けら
れ、この水切板よりも上方から前記テント内面に沿って
流れ下る水が前記水切板によって該水切板の前記テント
下縁部からの突出先端から前記円形槽内側の貯留空間内
に落下されるようになっていることを特徴とする。請求
項2記載の発明は、請求項1記載の廃棄物分解処理装置
において、前記円形槽の外壁上縁部には、前記攪拌機を
支持した攪拌機支持フレームが走行手段によって走行す
る軌条が設けられ、前記テントはその下縁部に設けられ
た走行手段によって、前記攪拌機支持フレームと同じ軌
条を走行するようになっていることを特徴とする。請求
項3記載の発明は、家畜から排出される糞尿、家庭から
排出される生ごみ、下水の汚泥等の有機廃棄物を発酵分
解処理する廃棄物分解処理装置であって、平面視円形の
外壁の内側に有機廃棄物が貯留される貯留槽である円形
槽と、この円形槽内を移動して該円形槽内の有機廃棄物
を攪拌する攪拌機と、前記円形槽上を覆うテントと、前
記円形槽の底部を経由して前記円形槽内に有機廃棄物を
搬入する搬入コンベアと、前記円形槽の底部から該円形
槽内にて発酵、分解された有機廃棄物を搬出する搬出コ
ンベアと、前記円形槽および前記テントによって取り囲
まれる内側の空間内の空気を脱臭槽に導く排気ダクトと
を備え、前記円形槽外壁の上縁部には、前記攪拌機を支
持した攪拌機支持フレームが走行する軌条が設けられ、
前記テントはその下縁部に設けられた走行手段によっ
て、前記攪拌機支持フレームと同じ軌条を走行するよう
になっていることを特徴とする。請求項4記載の発明
は、請求項2または3記載の廃棄物分解処理装置におい
て、前記テントが、前記攪拌機支持フレームと連結され
て、前記円形槽外壁上縁部の前記軌条を一体的に走行す
るようになっていることを特徴とする。請求項5記載の
発明は、請求項3または4記載の廃棄物分解処理装置に
おいて、前記攪拌機支持フレームは、前記円形槽の平面
視中央部に位置されるフレーム中央部と、このフレーム
中央部から放射状に延びる複数本の延出ビームとを備
え、各延出ビームに設けられた走行手段によって前記円
形槽外壁上縁部の前記軌条を走行するように構成される
とともに、各延出ビームの前記フレーム中央部からの延
出方向先端に前記テントの下縁部が連結されていること
を特徴とする廃棄物分解処理装置。請求項6記載の発明
は、請求項2から5のいずれかに記載の廃棄物分解処理
装置において、前記テントは、前記外壁上縁部とほぼ一
致する円形の下縁部を備えるドーム状に形成され、この
テントの下縁部の周方向にほぼ均等の複数箇所が、前記
攪拌機支持フレームに連結されていることを特徴とする
廃棄物分解処理装置。請求項7記載の発明は、請求項2
から6のいずれかに記載の廃棄物分解処理装置におい
て、前記テントの下縁部に設けられた浮き上がり防止係
合部が、前記軌条に沿って外壁上縁部に設けられた係合
フレームに対してその下側から係合されていることを特
徴とする。請求項8記載の発明は、請求項2から7のい
ずれかに記載の廃棄物分解処理装置において、前記搬入
コンベアによって円形槽内に搬入された前記有機廃棄物
を前記円形槽内に分配、投入する分配コンベアが走行手
段によって走行する分配コンベア用レールが、前記テン
ト内側に設けられて、前記円形槽の中心軸線回りの円周
上に延在されていることを特徴とする。請求項9記載の
発明は、請求項2から8のいずれかに記載の廃棄物分解
処理装置において、前記排気ダクトが、円形槽外壁の上
縁部の前記軌条の走行による前記テントの回転中心近傍
に設けられたブラケットを介して、前記テントに対して
相対回転自在に接続されていることを特徴とする。
槽外壁上を走行する構成である必要は無く、円形槽外壁
上に固定のテントを含む。請求項2、3記載の発明で
は、テントは、円形槽外壁上の走行により、円形槽と同
軸に回転するようになっている。
棄物分解処理装置1について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、この廃棄物分解処理装置1
は、内部に有機廃棄物Mを貯留する円形槽2と、該円形
槽2の平面視円形の外壁3の上縁部3aに設けられた軌
条4を走行手段5a(図6、図7参照)によって走行す
る攪拌機支持フレーム5と、この攪拌機支持フレーム5
から円形槽2内部に吊り下げられた攪拌機6とを具備
し、回転駆動した攪拌機6を攪拌機支持フレーム5の走
行によって円形槽2の中心軸線(円筒状の外壁3の中心
軸線)回りに移動することにより、円形槽2内の有機廃
棄物Mを攪拌発酵するようになっている。なお、前記走
行手段5aとしては、無端条体を利用したものや、回転
自在なボールを利用したもの等、各種構成が採用可能で
あるが、ここでは、車輪を採用しており、以下、走行手
段5aを「車輪5a」と称する場合がある。前記軌条4
としては、ここでは、前記車輪5aが走行するレールを
用いている。
前記円形槽2上を覆うテント7は、平面視形状が前記円
形槽外壁3とほぼ一致する円形のドーム型であり、その
下縁部に設けられた走行手段7aによって、前記攪拌機
支持フレーム5と同じ軌条4を走行するようになってい
る。このテント7の頂部7bは、前記円形槽2の中心軸
線の延長上に位置しており、テント7は前記軌条4を走
行することで、前記頂部7bを中心として回転する。な
お、前記走行手段7aとしては、無端条体を利用したも
のや、回転自在なボールを利用したもの等、各種構成が
採用可能であるが、ここでは、車輪を採用しており、以
下、走行手段7aを「車輪7a」と称する場合がある。
取り囲まれる内側の空間8内の空気(臭気)を脱臭槽9
に導く排気ダクト10は、前記テント頂部7bにてテン
ト7の回転中心と同軸に配置されたリング状のブラケッ
ト11を介して、前記テント7に対して相対回転自在に
接続されており、走行手段7aの軌条4の走行によって
テント7が回転しても、排気ダクト10には変位や捻れ
が生じないようになっている。なお、空間8内の臭気
は、脱臭槽9に付設された送風機9aによって吸引さ
れ、脱臭槽9に強制的に送り込まれるようになってい
る。前記テント7は頂部リング7cを中心としてそこか
ら放射状に延在する平面視ほぼ円形のドーム型構造物で
あり、前記ブラケット11は、テント7の頂部7bにテ
ント7の回転中心と同軸に設けられた頂部リング7cの
内側に回転自在に収納されており、テント7が回転して
もテント7の回転中心上に位置したまま変位しない。こ
のため、ブラケット11に接続された排気ダクト10も
変位せず、定位置に安定支持される。
槽2内側の貯留空間2aに有機廃棄物Mを搬入する搬入
コンベア12は、円形槽2外側に設置されている投入ホ
ッパ13に投入された有機廃棄物Mを円形槽2中央部の
下側まで搬送する横送りコンベア12aと、円形槽2の
中央部に立設された中央塔15の外側を覆う円筒状の隔
壁15a内にて上下に延在配置され、前記横送りコンベ
ア12aによって搬送されてきた有機廃棄物Mを前記中
央塔15上部に搬送する上昇コンベア12bとを備えて
構成されている。
に搬入された有機廃棄物Mを円形槽2の貯留空間2a内
に分配、投入する分配コンベア17は、円形槽2のほぼ
直径にわたって延在されており、その延在方向両端に設
けられた走行手段17aによって、前記テント7下縁部
に沿って設けられた分配コンベア用レール27上を走行
することで、前記円形槽2の中心軸線回りに回転される
ようになっている。分配コンベア17の延在方向中央部
は、中央塔15に回転自在に支持されている。搬入コン
ベア12によって中央塔15上部に搬送された有機廃棄
物Mは、前記分配コンベア17の延在方向中央部に受け
入れられ、この分配コンベア17によってその延在方向
両端部へ搬送されて、図示しない投入口から円形槽2内
に落下、投入される。分配コンベア17から円形槽2へ
の有機廃棄物Mの投入位置は、円形槽2の貯留空間2a
の外周部、すなわち、円形槽外壁3の内面近傍である。
なお、前記走行手段17aとしては、無端条体を利用し
たものや、回転自在なボールを利用したもの等、各種構
成が採用可能であるが、ここでは、車輪を採用してお
り、以下、走行手段17aを「車輪17a」と称する場
合がある。
攪拌機6によって掻き揚げ攪拌されることで、発酵、分
解が促進され、堆肥等の製品となる。図8は、攪拌機6
の一例を示す。図8において攪拌機6は、互いに平行な
ほぼ水平の回転軸線を以って上下に離間して配置された
一対のスプロケット18、19間に、無端条体20(図
8ではチェーン)を巻き掛け、図示しない駆動源から上
下のスプロケット18、19の一方または両方へ駆動力
を伝達して前記無端条体20を回転駆動することで、こ
の無端条体20の長手方向複数箇所に設けられたフライ
ト部材21によって、図8中左側である進行方向前側の
有機廃棄物Mを上方へ掻き揚げ、この掻き揚げた有機廃
棄物Mを図8中右側である進行方向後側へ移送すること
で円形槽2内の有機廃棄物Mを掻き揚げ攪拌するように
なっている。無端条体20の回転方向は図8中時計回り
であり、攪拌機6の進行方向前側では上昇、進行方向後
側では下降する。
無端条体20に沿って配置されたレール(図示せず)と
前記フライト部材21から突出された係合突起との係合
機構等からなるフライト向き制御機構によって、該攪拌
機6の進行方向前側では、前記フライト部材21を攪拌
機6外側に突出させ、進行方向後側では前記フライト部
材21を無端条体20に沿わせて攪拌機6外側に突出さ
せないようになっている。なお、本発明にて採用される
攪拌機は、有機廃棄物Mを攪拌可能な構成であれば良
く、図8に例示した攪拌機6に限定されず、例えば、図
11に示した攪拌機51や、プロペラ状の攪拌羽根の回
転により有機廃棄物を攪拌するもの等、各種構成が採用
可能である。
て掻き揚げられた有機廃棄物Mは、該攪拌機6の進行方
向後側に移送されるとともに、掻き揚げ前よりも円形槽
2中央部側へ若干ずれた位置に移動される。したがっ
て、円形槽2内の有機廃棄物Mは、攪拌機6によって掻
き揚げ攪拌される度に、次第に円形槽2中央部寄りに移
動し、最終的には、発酵、分解された堆肥等として、円
形槽底部2bを貫通して中央塔15外側の隔壁15aの
外側周囲に溝状に設けられた取り出し口22に落下す
る。前記取り出し口18に落下した有機廃棄物Mは、円
形槽2下に設置された搬出コンベア16によって、円形
槽2外側の倉庫23に搬送される。
と、分配コンベア17との関係を説明する。まず、テン
ト7の構成を具体的に説明する。図3(a)、(b)、
図4に示すように、テント7は、頂部リング7cに連結
されて該頂部リング7cから放射状に延びる複数本の湾
曲梁7dからなる骨組み上を防水プレートや防水シート
等の図示しない葺き材によって覆って平面視ほぼ円形の
ドーム状に形成された屋根部7eと、この屋根部7eの
下縁部に沿ったリング状に構成された下端壁部7fとを
備えて構成されている。
曲の外側を上面側として設けられている。また、湾曲梁
7dの長手方向中央部間を、適宜、横連結材7gを用い
て連結することで、強度が確保されている。また、図4
に示すように、頂部リング7cを介して直径方向に対向
する1対の湾曲梁7d間は、各湾曲梁7dの長手方向中
央部間にワイヤー7kを張設して連結している。図4
中、頂部リング7cから下方に突出された保持具7m
は、ワイヤー7kの中央部が垂れ下がらないように支持
するものである。
けられた柱7hの上端は、前記湾曲梁7dの下端に剛結
合され、この柱7hの下端は、前記下端壁部7fの下端
縁に沿って延在された下端フレーム7i(但し、攪拌機
支持フレーム5の設置位置では下端フレーム7iの設置
は省略)に剛結合されており、テント7は、これら湾曲
梁7dや柱7等からなる強固な骨組みを有している。な
お、テント7の高さを低くして、内部容積を極力縮小す
る点では、テント7の屋根部7eの湾曲は、出来るだけ
緩やかなものであることが好ましく、また、テント7の
下縁壁部7fは上下寸法を出来るだけ小さくすることが
好ましい。
ほぼ一致しており、図5、図8に示すように、テント7
の下端である下縁壁部7fは、円形槽外壁3上にほぼ一
致させて設けられる。テント7の下縁部(下縁壁部7f
下端)に設けられた走行手段7aは、攪拌機支持フレー
ム5の走行手段5aと同じ軌条4を走行するようになっ
ており、これによりテント7は、円形槽外壁3の中心軸
線回りに回転できる。なお、車輪7aは、具体的には、
下縁壁部7fの下端フレーム7iに支持して設けられて
いる。
5を組み込むようにして一体化されている。図2に示す
ように、具体的には、前記攪拌機支持フレーム5は、円
形槽2の平面視中央部に位置されるフレーム中央部5c
と、このフレーム中央部5cから均等の4方向に放射状
に延びる延出ビーム5dとを備え、平面視十文字に形成
されている。前記フレーム中央部5cは前記中央塔15
に回転自在に支持されており、また、各延出ビーム5d
は車輪5aによって前記円形槽外壁3上縁部の前記軌条
4を走行するようになっている。攪拌機支持フレーム5
は、各延出ビーム5dの軌条4の走行によって、全体が
一体的に前記フレーム中央部5cを中心として、円形槽
2の中心軸線回りに自在に円滑に回転できるようになっ
ている。なお、攪拌機6は、4本の延出ビーム5dの内
の1本にのみ設けられているが、複数本の延出ビーム5
dに設けても良い。また、延出ビーム5dの本数は、前
記4本以外、2本(但し円形槽2の直径方向に配設す
る)、3本、あるいは5本以上であっても良いが、テン
ト下縁壁部7fの直径に配置、連結することで前記下縁
壁部7fの拡張または縮小の変形を効果的に防止できる
こと、下縁壁部7fとの間の連結力の確保、連結状態を
安定させること、分配コンベア17から円形槽2の貯留
空間2a内への有機廃棄物Mの投入の邪魔にならないた
めに延出ビーム5dの本数を極力少なくすること、小型
化、軽量化、低コスト化を実現することを考慮すると、
4本の延出ビーム5dを備えて平面視十文字に構成する
ことが有利である。
ト7の下縁部である下縁壁部7fは、各延出ビーム5d
の前記フレーム中央部5cからの延出方向先端に連結さ
れている。下縁壁部7fを構成する複数本の柱7hの一
部は、前記攪拌機支持フレーム5に剛結合して立設され
ており、テント7と攪拌機支持フレーム5とは、円形槽
外壁3上の同一の軌条4の走行により、一体的に回転す
るようになっている。また、これらテント7および攪拌
機支持フレーム5は、攪拌機支持フレーム5に搭載され
た駆動装置5bの駆動力によって攪拌機支持フレーム5
の車輪5aを回転駆動することで、円形槽外壁3上の軌
条4を走行するようになっている。なお、前記駆動装置
5bとしては、電動モータ、油圧モータ等、各種構成が
採用可能である。
(下縁壁部7f)に設けられた浮き上がり防止係合部2
5は、前記軌条4であるレールを係合フレームとしてそ
の下側から係合されている。この浮き上がり防止係合部
25は、具体的には、前記下縁壁部7fに固定されて、
テント7の走行用の車輪7aよりも下方にまで突出され
た突出片25aと、この突出片25aに回転自在に軸支
されたローラ25bとを備えている。前記軌条4である
断面コ字状のレールは、前記コ字の開口部を円形槽2外
側に向けて配置されており、前記テント7の走行用の車
輪7aは、前記軌条4であるコ字状レールの上側のフラ
ンジ4a上を走行するようになっている。前記浮き上が
り防止係合部25のローラ25bは、前記軌条4の上側
のフランジ4aの下面側に当接されており、これによ
り、テント7が前記浮き上がり防止係合部25を介して
軌条4に係合され、横風や地表近くから上方へ吹き上が
る強風等が作用しても、テント7の浮き上がりが防止さ
れる。軌条4上の車輪7aの走行によりテント7を回転
すると、前記浮き上がり防止係合部25のローラ25b
が、テント7の車輪7aとの間に軌条4の上側のフラン
ジ4aを挟み込むようにして、前記軌条4の上側のフラ
ンジ4aの下面側を転動し、前記テント7の回転は極め
て円滑になされる。
コンベア17の車輪17aが走行する分配コンベア用レ
ール27は、具体的には、前記下縁壁部7fの周方向全
周にわたってその内面側に突出された張り出し部7j上
に設けられている。また、前記下縁壁部7fには、テン
ト7の内側(下縁壁部7fの内側)に向けて斜め下方に
傾斜して突出された水切板24が、前記分配コンベア用
レール27上を走行移動する分配コンベア17と干渉し
ない上方にて、前記下縁壁部7fの全周にわたって延在
されている。水切板24のテント7下縁部からの突出先
端は、前記円形槽2内側の貯留空間2aの上方に到達さ
れている。
27や張り出し部7jによって、テント7の下端壁部7
fを構成する各柱7hが連結されることで、下端壁部7
f並びにテント7全体の変形耐力が向上されている。水
切板24も、テント7の下端壁部7fを構成する各柱7
hを連結することで、下端壁部7f並びにテント7全体
の変形耐力の向上に寄与している。攪拌機支持フレーム
5も下端壁部7f並びにテント7全体の変形耐力の向上
に寄与している。このドーム状のテント7では、湾曲梁
7dの湾曲によって、このテント7の屋根部7e自体の
荷重や、屋根部7e上の積雪等の各種荷重を、湾曲梁7
dが軸力によって支持するようになっているから、下端
壁部7fに優れた強度が確保されていることにより、こ
のテント7全体にも、優れた強度が得られる。
とテント7とによって囲まれる内部の空間8内の気温と
外気温との温度差によってテント7内面に結露してテン
ト7内面に沿って下方に流れ落ちる水(以下「結露
水」)は、前記水切板24に到達したところで、水切板
24に沿って該水切板24先端から、円形槽2内側の貯
留空間2a内に落下、排水される。このため、結露水の
処理を極めて効率良く行うことができ、結露水の集排水
手段を別途設ける必要が無い。また、円形槽2内に落下
した結露水は、円形槽2内に貯留された有機廃棄物Mに
浸透、吸収される。円形槽2内に貯留される有機廃棄物
Mの量に比べて結露水の量は非常に少なく、結露水の投
入による有機廃棄物Mの含水率の上昇が発酵、分解に悪
影響を与えることは無い。つまり、この廃棄物分解処理
装置1では、結露水をも、円形槽2内にて有機廃棄物M
とともに発酵分解処理してしまうので、別途、結露水の
処理設備を設置する必要は無く、これにより低コスト化
を実現できる。
を、攪拌機支持フレーム5と同じ軌条4を走行する構成
としたことで、テント7を大幅に小型化することができ
る。これにより、円形槽2の容積を縮小すること無く、
円形槽2とテント7との内側の空間8の容積の大幅な縮
小が実現され、また、水切板24によって結露水の効果
的な処理も実現できる。この結果、テント7の径寸法を
大幅に縮小できるから、円形槽2とテント7とによって
取り囲まれる内部の空間8の容積の大幅な縮小を実現で
き、脱臭槽9への送風量の減少、脱臭槽9の小型化、低
コスト化を実現できる。テント7自体も小型化により低
コスト化できる。
よって屋根勾配も緩和され、テント7の高さ(円形槽底
部2bからテント頂部7bまでの高さ)を縮小できるか
ら、これによっても、空間8の容積を縮小できる。本発
明に係るテント7では、例えば、円形槽外側に建設され
る従来構成のテント(図9参照)のテント下縁部内径が
25m程度である場合との対比で、円形槽の径を変更す
ること無く、内径(下縁部の内径基準)を約2m程度、
高さを1.5〜2.0m縮小することができた。空間8
の容積が縮小することにより、脱臭槽9への送風量を4
0〜50%減少させることができた。これにより、処理
装置1に占めるコストの割合が高い脱臭槽9の大幅な小
型化、低コスト化を実現できた。
化をも実現できるから、攪拌機支持フレーム5の回転駆
動力を特に強力なものにする必要は無い。また、円形槽
外壁3も特に堅固なものにする必要は無い。さらに、テ
ント7の小型化、屋根勾配の緩和により、台風等の横風
に対する耐久性が向上するといった利点もある。
ント7が攪拌機支持フレーム5と一体化されていること
により、攪拌機6の回転駆動に伴って発生する振動を抑
制できるといった利点もある。攪拌機6や攪拌機6を支
持する攪拌機支持フレーム5等が振動すると、攪拌機6
による掻き揚げ途中の有機廃棄物Mが攪拌機6のフライ
ト部材21から落下したり、攪拌深さが不安定になった
り、有機廃棄物Mの攪拌抵抗(接触抵抗)が増大するこ
となどにより、攪拌効率が低下することが知られている
が、攪拌機6や攪拌機6を支持する攪拌機支持フレーム
5等の振動が抑えられることで、攪拌効率の低下を防止
できるといった効果が得られる。また、振動防止により
騒音を大幅に軽減できるから、円形槽2の設置場所周辺
への騒音の悪影響を防止できるといった利点もある。
は、前述の構成に限定されず、各種変更が可能である。
例えば、テントとしては、ドーム状に限定されず、切り
妻屋根形、外観四角錐形、六角錐形、円錐形等、各種構
造が採用可能である。但し、いずれの形状のテントにお
いても、分配コンベア用レールや水切板は、テントの下
縁部の全周にわたって延在されるように設ける。また、
分配コンベア用レールの設置位置は、テントの下縁部に
限定されず、例えばテントの下縁部と頂部との間の中間
位置であっても良い。いずれにしても、分配コンベア用
レールは、テント内側にて、前記円形槽の中心軸線回り
のリング状に設けることで、テントの補強材として機能
させることができる。攪拌機支持フレームやテントが走
行する軌条としては、レールに限定されず、例えば、コ
ンクリート製の円形槽外壁3の上縁部に形成された溝条
等、各種構成が採用可能である。
の廃棄物分解処理装置によれば、テントの下縁部内面側
からテントの内側に向けて突出された水切板により、テ
ント内面側の結露水を処理することで、集排水設備の設
置を省略して、円形槽外壁上へのテントの設置を実現
し、テントを小型化している。請求項2、3記載の発明
では、前記円形槽の外壁上縁部には、前記攪拌機を支持
した攪拌機支持フレームが走行手段によって走行する軌
条が設けられ、円形槽上部を覆うテントを、その下縁部
に設けられた走行手段によって、記攪拌機支持フレーム
と同じ軌条を走行するようにしたことにより、円形槽外
壁上へのテントの設置を実現し、攪拌機支持フレームと
干渉しない位置までテントの下縁部を円形槽中央部に近
付けることによりテントを小型化している。これによ
り、テントが小型化、低コスト化、軽量化されるととも
に、テントと円形槽とによって取り囲まれる内側の空間
の容積の大幅な縮小が可能になるから、脱臭槽の小型
化、低コスト化を実現でき、廃棄物分解処理装置全体を
低コスト化できる。また、円形槽の建設に必要となる土
地面積も減少するため、用地取得が容易になる上、用地
取得費用の低コスト化も実現できる。また、結露水を
も、円形槽内にて有機廃棄物とともに発酵分解処理して
しまうので、別途、結露水の処理設備を設置する必要は
無く、これによっても低コスト化を実現できる。
が、前記攪拌機支持フレームと連結されて、前記円形槽
外壁上縁部の前記軌条を一体的に走行するようになって
いるから、攪拌機の駆動による振動を抑えて、攪拌効率
を向上できるといった優れた効果を奏する。また、請求
項5記載のように、前記円形槽の平面視中央部に位置さ
れるフレーム中央部と、このフレーム中央部から放射状
に延びる複数本の延出ビームとを備える攪拌機支持フレ
ームを採用し、各延出ビームの前記フレーム中央部から
の延出方向先端に前記テントの下縁部を連結すると、攪
拌機の駆動による振動をさらに効果的に抑制でき、攪拌
効率の向上、装置の故障防止、騒音抑制等の効果が容易
に得られる。
は、前記外壁上縁部とほぼ一致する円形の下縁部を備え
るドーム状に形成され、このテントの下縁部の周方向に
ほぼ均等の複数箇所が、前記攪拌機支持フレームに連結
されていることで、テントの下縁部の変形を攪拌機支持
フレームの強度によって効果的に防止できることから、
テントの変形耐力を向上できるといった優れた効果を奏
する。
の下縁部に設けられた浮き上がり防止係合部が、前記軌
条に沿って外壁上縁部に設けられた係合フレームに対し
てその下側から係合されているから、地震、横風等の外
力に対するテントの浮き上がりを防止できる。
ンベアによって円形槽内に搬入された前記有機廃棄物を
前記円形槽内に分配、投入する分配コンベアが走行手段
によって走行する分配コンベア用レールが、円形槽外壁
上縁部ではなく、テント内側に配置されていることで、
円形槽外壁上縁部に分配コンベア用レールを設ける必要
が無くなるから、円形槽外壁上縁部に設置したテントの
一層の小型化が可能になる。また、前記分配コンベア用
レールがテントの補強材として機能して、テントの強度
を向上できるといった優れた効果を奏する。
クトは、円形槽外壁上縁部の前記軌条の走行による前記
テントの回転中心近傍に設けられたブラケットを介し
て、前記テントに対して相対回転自在に接続されている
から、テントの回転による影響を受けない。また、排気
ダクトがテントの側部からテント内に挿入される場合に
比べて、テントの高さを低くできる。これにより、テン
トの一層の小型化、軽量化、低コスト化を実現できると
ともに、テントと円形槽とによって取り囲まれる内側の
空間の容積の一層の縮小による処理装置全体の一層の小
型化、低コスト化を実現できる。
を示す正断面図である。
レーム、分配コンベアの設置状態と、円形槽の周囲に配
置された脱臭層、投入ホッパ、倉庫、搬入コンベア、搬
出コンベアとを示す平面図である。
であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。
断面図である。
部下端、並びに、円形槽外壁上の軌条の近傍を示す断面
図である。
部並びに攪拌機支持フレームの延出ビーム近傍を示す正
断面図である。
ームの延出ビーム近傍を示す平面図である。
部並びに攪拌機支持フレームの延出ビーム近傍を示す断
面図であり、テントと円形槽とによって取り囲まれる空
間の内側から見た状態を示す。
る。
である。
拌機の一例を示す断面図である。
…外壁(円形槽外壁)、4…軌条、5…攪拌機支持フレ
ーム、5a…走行手段(車輪)、5c…フレーム中央
部、5d…延出ビーム、6…攪拌機、7…テント、7a
…走行手段(車輪)、8…空間、9…脱臭槽、10…排
気ダクト、11…ブラケット、12…搬入コンベア、1
6…搬出コンベア、17…分配コンベア、17a…走行
手段(車輪)、24…水切板、25…浮き上がり防止係
合部、27…分配コンベア用レール。
Claims (9)
- 【請求項1】 家畜から排出される糞尿、家庭から排出
される生ごみ、下水の汚泥等の有機廃棄物を発酵分解処
理する廃棄物分解処理装置であって、 平面視円形の外壁の内側に有機廃棄物が貯留される貯留
槽である円形槽と、この円形槽内を移動して該円形槽内
の有機廃棄物を攪拌する攪拌機と、前記円形槽上を覆う
テントと、前記円形槽の底部を経由して前記円形槽内に
有機廃棄物を搬入する搬入コンベアと、前記円形槽の底
部から該円形槽内にて発酵、分解された有機廃棄物を搬
出する搬出コンベアと、前記円形槽および前記テントに
よって取り囲まれる内側の空間内の空気を脱臭槽に導く
排気ダクトとを備え、 前記テントは前記円形槽の前記外壁の上縁部上に設置さ
れるとともに、該テントの下縁部内面側には、該テント
の内側に向けて斜め下方に傾斜して突出された水切板が
設けられ、この水切板よりも上方から前記テント内面に
沿って流れ下る水が前記水切板によって該水切板の前記
テント下縁部からの突出先端から前記円形槽内側の貯留
空間内に落下されるようになっていることを特徴とする
廃棄物分解処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の廃棄物分解処理装置にお
いて、前記円形槽の外壁上縁部には、前記攪拌機を支持
した攪拌機支持フレームが走行手段によって走行する軌
条が設けられ、前記テントはその下縁部に設けられた走
行手段によって、前記攪拌機支持フレームと同じ軌条を
走行するようになっていることを特徴とする廃棄物分解
処理装置。 - 【請求項3】 家畜から排出される糞尿、家庭から排出
される生ごみ、下水の汚泥等の有機廃棄物を発酵分解処
理する廃棄物分解処理装置であって、 平面視円形の外壁の内側に有機廃棄物が貯留される貯留
槽である円形槽と、この円形槽内を移動して該円形槽内
の有機廃棄物を攪拌する攪拌機と、前記円形槽上を覆う
テントと、前記円形槽の底部を経由して前記円形槽内に
有機廃棄物を搬入する搬入コンベアと、前記円形槽の底
部から該円形槽内にて発酵、分解された有機廃棄物を搬
出する搬出コンベアと、前記円形槽および前記テントに
よって取り囲まれる内側の空間内の空気を脱臭槽に導く
排気ダクトとを備え、 前記円形槽外壁の上縁部には、前記攪拌機を支持した攪
拌機支持フレームが走行する軌条が設けられ、前記テン
トはその下縁部に設けられた走行手段によって、前記攪
拌機支持フレームと同じ軌条を走行するようになってい
ることを特徴とする廃棄物分解処理装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の廃棄物分解処理
装置において、 前記テントが、前記攪拌機支持フレームと連結されて、
前記円形槽外壁上縁部の前記軌条を一体的に走行するよ
うになっていることを特徴とする廃棄物分解処理装置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の廃棄物分解処理
装置において、 前記攪拌機支持フレームは、前記円形槽の平面視中央部
に位置されるフレーム中央部と、このフレーム中央部か
ら放射状に延びる複数本の延出ビームとを備え、各延出
ビームに設けられた走行手段によって前記円形槽外壁上
縁部の前記軌条を走行するように構成されるとともに、
各延出ビームの前記フレーム中央部からの延出方向先端
に前記テントの下縁部が連結されていることを特徴とす
る廃棄物分解処理装置。 - 【請求項6】 請求項2から5のいずれかに記載の廃棄
物分解処理装置において、前記テントは、前記外壁上縁
部とほぼ一致する円形の下縁部を備えるドーム状に形成
され、このテントの下縁部の周方向にほぼ均等の複数箇
所が、前記攪拌機支持フレームに連結されていることを
特徴とする廃棄物分解処理装置。 - 【請求項7】 請求項2から6のいずれかに記載の廃棄
物分解処理装置において、 前記テントの下縁部に設けられた浮き上がり防止係合部
が、前記軌条に沿って外壁上縁部に設けられた係合フレ
ームに対してその下側から係合されていることを特徴と
する廃棄物分解処理装置。 - 【請求項8】 請求項2から7のいずれかに記載の廃棄
物分解処理装置において、 前記搬入コンベアによって円形槽内に搬入された前記有
機廃棄物を前記円形槽内に分配、投入する分配コンベア
が走行手段によって走行する分配コンベア用レールが、
前記テント内側に設けられて、前記円形槽の中心軸線回
りの円周上に延在されていることを特徴とする廃棄物分
解処理装置。 - 【請求項9】 請求項2から8のいずれかに記載の廃棄
物分解処理装置において、 前記排気ダクトが、円形槽外壁の上縁部の前記軌条の走
行による前記テントの回転中心近傍に設けられたブラケ
ットを介して、前記テントに対して相対回転自在に接続
されていることを特徴とする廃棄物分解処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204209A JP3440266B2 (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 廃棄物分解処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204209A JP3440266B2 (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 廃棄物分解処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002018403A JP2002018403A (ja) | 2002-01-22 |
JP3440266B2 true JP3440266B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=18701512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000204209A Expired - Fee Related JP3440266B2 (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 廃棄物分解処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3440266B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2007006711A (es) * | 2004-12-10 | 2007-10-18 | Texas A & M Univ Sys | Sistema y metodo para procesar biomasa. |
CN111729928B (zh) * | 2020-07-23 | 2022-02-22 | 四川省交通勘察设计研究院有限公司 | 一种土壤生态修复装置 |
-
2000
- 2000-07-05 JP JP2000204209A patent/JP3440266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002018403A (ja) | 2002-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5192428A (en) | Portable system for treating human waste | |
CN104072226B (zh) | 一种堆肥反应器 | |
WO1992018442A9 (en) | Portable system for treating human waste | |
JP2006516005A (ja) | 排泄物処理装置 | |
JP2004507358A (ja) | 有機物処理装置、システム及び方法 | |
US4962034A (en) | Bioremediation of organic contaminated soil and apparatus therefor | |
KR20210060847A (ko) | 유무기질 폐수슬러지 감량 및 사료화 장치 | |
JP3440266B2 (ja) | 廃棄物分解処理装置 | |
KR0170039B1 (ko) | 축산시설에 있어서의 오탁물 처리방법 | |
KR101567525B1 (ko) | 가축분뇨 퇴비화시설의 숙성조 | |
JP2918817B2 (ja) | 泥状有機廃物の発酵処理装置並びに発酵処理法 | |
JP3682195B2 (ja) | ロータリー式撹拌機用パドル及びオープン式発酵処理装置 | |
JP2854237B2 (ja) | 排泄物連続発酵乾燥処理装置の尿循環装置 | |
JP3456641B2 (ja) | 生ゴミ類の微生物処理装置 | |
EP0424711A2 (en) | Fermentative treatment apparatus and carrier device therefor | |
JP2002316129A (ja) | 生ごみの処理システム及びその処理方法 | |
JP3036753U (ja) | 微生物分解処理便槽 | |
RU2786923C1 (ru) | Ферментер для ускоренной переработки отходов животноводства в органическое удобрение | |
JP2004123460A (ja) | 堆肥化乾燥装置及び堆肥化乾燥方法 | |
FR2839898A1 (fr) | Dispositif d'aeration et de brassage d'eaux usees dans un reacteur de traitement, son utilisation pour l'epuration des eaux usees et son utilisation en tant que fermenteur | |
JPH0725621B2 (ja) | 有機廃棄物の堆肥化装置 | |
WO2004067457A1 (ja) | 汚水・汚泥処理装置 | |
JP3401639B2 (ja) | 循環式有機性廃棄物処理装置 | |
JP3256691B2 (ja) | 有機性廃棄物の発酵分解処理方法およびその装置 | |
KR100544688B1 (ko) | 유기성폐기물 저염화장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030401 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |