JP3439463B2 - 反り防止器具 - Google Patents
反り防止器具Info
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Description
し、特に、ドア構造に配置されたドア板と枠構造との間
に取り付けられる同ドア板の反り防止器具に関する。
2との間に図示しないヒンジがそれぞれ設置され、上下
のヒンジの間には、図19および図20に示すように、
ドア側金具3と枠側金具4とにより構成される反り防止
器具5が取り付けられている。ドア側金具3は、矩形板
状の取付部3aと、取付部3aの前端にて円柱状の規制
ピン3b1を支持する規制ピン支持部3bとを備え、取
付部3aをドア板1の側面にビス止めし、軸線を鉛直方
向へ配向させつつ規制ピン3b1を下方へ突出させる。
aと、取付部4aの前端に設けられた筒状の規制ピン受
け部4bとを備え、取付部4aをドア板1の側面にビス
止めし、規制ピン3b1の下端側を規制ピン受け部4b
の貫通孔4b1に差し込み、規制ピン受け部4bにより
規制ピン3b1を回転可能に支持させる。すると、規制
ピン3b1の軸線は、規制ピン受け部4bにより所定位
置に維持されるため、ドア板1に反りが発生する場合、
同ドア板1における板面の前後方向への変位が防がれ
る。
止器具においては、取り付けた時点で規制ピン3b1と
規制ピン受け部4bとの位置関係が決まってしまうた
め、位置調整機構を備えたピボットヒンジなどで枠構造
2に対するドア板1の位置を水平方向へ調節する場合に
は使用できなかった。本発明は、上記課題にかんがみて
なされたもので、ドア構造に位置調整機構を備えたピボ
ットヒンジを用いる場合にでも使用可能な反り防止器具
の提供を目的とする。
め、請求項1にかかる発明は、枠構造に対するドア板の
位置を水平方向へ調節可能なピボットヒンジを同ドア板
の上下角部にそれぞれ配置したドア構造にて、上下のピ
ボットヒンジの間に取り付けられる反り防止器具であっ
て、略鉛直方向に軸線を配向させつつ上記枠構造または
ドア板のいずれかに取り付けられる円柱体を備えた第一
部材と、軸線が鉛直方向に配向されて上記円柱体の外径
よりも大きくされるとともに同円柱体を前後左右へ水平
移動可能に差し込ませる貫通孔を有する筒体を備え、上
記第一部材が取り付けられない側の上記枠構造またはド
ア板のいずれかに取り付けられる第二部材とを具備する
構成としてある。すなわち、枠構造に対するドア板の位
置を水平方向へ調節可能なピボットヒンジを同ドア板の
上下角部にそれぞれ配置したドア構造にて、第一部材と
第二部材とを備える反り防止器具が各ピボットヒンジの
間に取り付けられる。
体の軸線を配向させつつ上記ドア板に取り付けられる場
合、この円柱体の外径よりも大きな貫通孔を有する筒体
を備えた第二部材は、同円柱体を同貫通孔へ差し込みつ
つ上記枠構造に取り付けられる。上記貫通孔は、上記円
柱体の外径よりも大きめに形成されているため、上記ピ
ボットヒンジにより上記ドア板の位置を水平方向へ調節
する際、同円柱体が同貫通孔の内部で前後左右へ移動可
能となる。従って、施工時、上記ドア板は、所望の位置
に調節される。
が変位すると、上記円柱体も同方向へ移動するが、この
円柱体は、上記貫通孔の壁面により移動量が規制され
る。従って、同ドア板は、所定量以上に前後方向へ変位
することがないため、上記枠構造に干渉して回転不能と
なるのを防ぐことができる。一方、上記第一部材が略鉛
直方向に円柱体の軸線を配向させつつ上記枠構造に取り
付けられる場合、上記第二部材は、同円柱体を上記貫通
孔へ差し込みつつ上記ドア板に取り付けられる。
よりも大きめに形成されているため、上記ピボットヒン
ジにより上記ドア板の位置を水平方向へ調節する際、同
円柱体が同貫通孔の壁面に当接するまでの範囲で、上記
筒体が前後左右へ移動可能となる。従って、施工時、上
記ドア板は、所望の位置に調節される。また、上記ドア
板が反って同ドア板の板面が変位すると、上記筒体も同
方向へ移動するが、この筒体は、上記貫通孔の壁面が上
記円柱体に当接することにより移動量が規制される。従
って、同ドア板は、所定量以上に前後方向へ変位するこ
とがないため、上記枠構造に干渉して回転不能となるの
を防ぐことができる。
して、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の
反り防止器具において、上記筒体の貫通孔は、上記ドア
板の板面に対して略平行に設置可能な直線形状部を備え
る構成としてある。すなわち、上記ドア板が反った場合
でも、上記第一部材が同ドア板に取り付けられていれ
ば、上記円柱体が同ドア板の板面に対して略直交する方
向へ移動するため、この円柱体は、上記ドア板の板面に
対して略平行に設置される直線形状部により移動が規制
される。一方、上記第二部材が同ドア板に取り付けられ
ていれば、上記筒体が同ドア板の板面に対して略直交す
る方向へ移動するため、この筒体は、上記ドア板の板面
に対して略平行に設置される直線形状部にて上記円柱体
により移動が規制される。
ア板に取り付けられた場合、上記ピボットヒンジによる
調節が行われ、上記ドア板の板面に対して略平行に移動
しても、同ドア板の反りが生じて同円柱体が移動すると
きには、同直線形状部により同円柱体の移動が規制され
るため、同円柱体の移動規制位置にばらつきが発生しな
い。つまり、上記ドア板から上記円柱体までの距離を正
確に決めることができれば、同ドア板は、常に同円柱体
から上記直線形状部までの距離以上の移動が規制される
こととなる。また、上記第二部材が上記ドア板に取り付
けられた場合であっても同様に、上記ピボットヒンジに
よる調節時に上記筒体が上記ドア板の板面に対して略平
行に移動しても、上記直線形状部の移動が上記円柱体に
より規制されるため、同ドア板は、常に同円柱体から同
直線形状部までの距離以上の移動が規制されることとな
る。
請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載の反り防
止器具において、上記筒体の貫通孔は、上記直線形状部
の各端部から半円形状に延設された曲線形状部を備える
構成としてある。すなわち、上記筒体の貫通孔では、上
記直線形状部の各端部から曲線形状部が半円形状に延設
されるため、同直線形状部の長さと比べ、上記ドア板の
板面に対して略平行となる方向への最大内径を大きく確
保することができる。従って、上記ピボットヒンジによ
る調節が行われるにあたり、上記第一部材が上記ドア板
に取り付けられる場合、上記円柱体は、上記ドア板の板
面に対して略平行となる方向へ広い範囲で自由移動が可
能となる。また、同様に、上記第二部材が上記ドア板に
取り付けられる場合、上記筒体は、上記ドア板の板面に
対して略平行となる方向へ広い範囲で自由移動が可能と
なる。
られる場合、上記円柱体から同ドア板の板面までの距離
を決めることにより、また、上記第二部材が同ドア板に
取り付けられる場合、同貫通孔の壁面から同ドア板の板
面までの距離を決めることにより、同円柱体から同貫通
孔の壁面までの移動許容量を設定することが可能であ
る。そこで、上記ドア板に対する上記第一部材または第
二部材の位置決めを行うための付加構成が有効となる。
その一例として、請求項4にかかる発明は、上記請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の反り防止器具におい
て、上記第一部材または第二部材には、上記円柱体また
は上記筒体の外壁面から上記ドア板に対する取付部が突
設され、この取付部は、同ドア板の板面に押し当てて前
後方向への位置決めを行う位置決め部を備える構成とし
てある。
り付けられる場合、上記円柱体から突設された取付部に
は、位置決め部が備えられ、この位置決め部は、同円柱
体の側から同ドア板の板面に押し当てられ、前後方向へ
の位置決めが行われる。従って、上記位置決め部を上記
ドア板の板面に押し当てつつ、上記第一部材の取付を行
うだけで、上記円柱体から同ドア板の板面までの距離が
決められる。一方、上記第二部材が上記ドア板に取り付
けられる場合、上記筒体の外壁面から突設された取付部
には、位置決め部が備えられ、この位置決め部は、同筒
体と反対の側から同ドア板の板面に押し当てられ、前後
方向への位置決めが行われる。従って、上記位置決め部
を上記ドア板の板面に押し当てつつ、上記第一部材の取
付を行うだけで、上記筒体から同ドア板の板面までの距
離が決められる。また、上記第一部材が同枠構造に取り
付けられる場合、上記円柱体から同枠構造までの距離を
決めることにより、また、上記第二部材が同枠構造に取
り付けられる場合、同貫通孔の壁面から同枠構造までの
距離を決めることにより、同円柱体から同貫通孔の壁面
までの移動許容量を正確に設定することが可能である。
または第二部材の位置決めを行うための付加構成が有効
となる。その一例として、請求項5にかかる発明は、上
記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の反り防止器具
において、上記第二部材または第一部材には、上記筒体
の外周面または上記円柱体から上記枠構造に対する取付
部が突設され、この取付部は、先端部位を略L字型に屈
曲させ、同枠構造に設けられた前後位置決め部に押し当
て可能な押し当て面を形成した構成としてある。すなわ
ち、上記第二部材が上記枠構造に取り付けられる場合、
上記筒体の外壁面から突設された取付部には、先端部位
が略L字型に屈曲されて押し当て面が形成され、この押
し当て面は、同筒体の側から同枠構造に設けられた前後
位置決め部に押し当てられ、前後方向への位置決めが行
われる。従って、上記押し当て面を上記前後位置決め部
に押し当てつつ、上記第二部材の取付を行うだけで、上
記貫通孔の壁面から同枠構造までの距離が決められる。
一方、上記第一部材が上記枠構造に取り付けられる場
合、上記円柱体から突設された取付部には、先端部位が
略L字型に屈曲されて押し当て面が形成され、この押し
当て面は、同円柱体の側から同枠構造に設けられた前後
位置決め部に押し当てられ、前後方向への位置決めが行
われる。従って、上記押し当て面を上記前後位置決め部
に押し当てつつ、上記第一部材の取付を行うだけで、上
記円柱体から同枠構造までの距離が決められる。
するための付加構成を設けることも有用となる。その一
例として、請求項6にかかる発明は、上記請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の反り防止器具において、上記
円柱体と上記筒体との対向位置には、対向部位を目隠し
するカバーが備えられる構成としてある。すなわち、カ
バーが上記円柱体と上記筒体との対向位置に備えられ、
このカバーは、同円柱体と同筒体との対向部位を目隠し
する。例えば、設計上の理由によって上記対向部位に段
差が生じる場合や、上記ドア板の開閉時に同対向部位に
段差が生じる場合などには、上記カバーがこれらの段差
を覆うため、外部からの見た目を良くすることができる
点で有用な構成となる。なお、ここにいうカバーは、上
記第一部材と第二部材とのいずれかに取付可能なもので
あっても良いし、いずれかの部材と一体的に形成される
ものなどであっても良い。
にドア板の位置調整機構を備えたピボットヒンジを用い
る場合にでも使用可能な反り防止器具を提供することが
できる。また、請求項2にかかる発明によれば、ドア板
が回転不能となるのを確実に防ぐことができる。さら
に、請求項3にかかる発明によれば、ピボットヒンジに
よるドア板の調節範囲を広く取ることができる。さら
に、請求項4にかかる発明によれば、ドア板への部材取
付を容易に行うことができる。
枠構造への部材取付を容易に行うことができる。さら
に、請求項6にかかる発明によれば、反り防止器具の見
栄えを良くすることができる。
発明の実施形態を説明する。 (1)玄関ドア構造の概略: (2)反り防止金具の構成: (3)反り防止金具の変形例:
明の一実施形態にかかる玄関ドア構造の前面外観を平面
図により示している。以下、紙面手前側を前方として説
明するが、玄関ドア構造の設置状況に応じて適宜変更し
て説明する。同図に示すように、玄関ドア構造には、略
矩形形状の開口10aを有する金属製の枠構造10が設
置され、この開口10aには、木製のドア板20が填め
込まれる。ドア板20の左側部位には、ハンドル20a
が配置されており、ドア板20の右側部位には、上方に
ドア上部ピボットヒンジ21が配置され、下方にドア下
部ピボットヒンジ22が配置される。また、枠構造10
の開口右側には、ドア上部ピボットヒンジ21との対向
位置に上枠ピボットヒンジ11が配置され、ドア下部ピ
ボットヒンジ22との対向位置に下枠ピボットヒンジ1
2が配置される。
下枠ピボットヒンジ12の軸芯をドア下部ピボットヒン
ジ22の軸受けに装着し、ドア上部ピボットヒンジ21
の軸芯を上枠ピボットヒンジ11の軸受けに取り付け
る。そして、各ピボットヒンジ11,22の軸受けにて
調整ネジを所定方向へ回転させることにより、図2に示
すように、枠構造10に対するドア板20の位置を前後
左右へ調節する。このように、ドア板20は、開口10
aの縁部に干渉しないように設置され、左側のハンドル
20aを前方へ引くことにより、各ピボットヒンジ2
1,22を結ぶ鉛直軸を支軸として前方へ開かせること
が可能となる。特に、枠構造10には、図3に示すよう
に、ドア板20の右側端における後方位置にパッキン1
3が配置されるため、ドア板20の後面がパッキン13
に干渉して開閉を妨げないように、パッキン13に対す
るドア板20の後面位置を設定することができる点で、
各ピボットヒンジ11,22によるドア板20の位置調
節が有効となる。
は、前面から太陽光が当たったり、風雨にさらされたり
して、木製のドア板20が反ってしまう場合がある。特
に、ドア板20の中央付近が後方へ反った場合には、ド
ア板20の裏面がパッキン13に干渉してドア板20の
開閉に支障をきたしてしまう場合が少なくない。そこ
で、本実施形態では、同図に示すように、ドア板20の
右端中央付近と対向位置における枠構造10との間に反
り防止金具30を取り付けている。
防止金具30の取付部位を断面斜視図により示してい
る。また、図5は、ドア板20に取り付けられたドア側
金具31を斜視図により示し、図6は、枠構造10に取
り付けられた枠側金具32を断面斜視図により示してい
る。反り防止金具30は、図4に示すように、本発明に
いう第一部材としてのドア側金具31と、本発明にいう
第二部材としての枠側金具32とにより構成され、ドア
板20中央の後方への反りを枠側金具32により規制
し、ドア板20の許容範囲以上の反りを防止する。
線を鉛直方向へ配向させた柱状の規制ピン支持部31a
と、この規制ピン支持部31aの外周面から一体的に延
設され、規制ピン支持部31aの高さ分だけの上下幅を
有する板状の取付部31bとを備えており、取付部31
bの後端側における板面をドア板20の側壁面に対面さ
せつつ、ドア板20にビス止めされる。規制ピン支持部
31aには、軸線方向に円柱状の貫通孔31a1が設け
られており、この貫通孔31a1には、規制ピン31c
が圧入される。規制ピン31cは、規制ピン支持部31
aの高さよりも長く形成されており、規制ピン支持部3
1aに圧入された際、規制ピン支持部31aの下端から
下端側部位が突出する。
に、ドア板20との対向面に位置決め面31b1が設け
られており、取付部31bがドア板20にビス止めされ
る際、ドア板20の前面が同位置決め面31b1に押し
当てられ、ドア板20に対して規制ピン31cの位置が
正確に定められる。枠側金具32は、図6に示すよう
に、軸線を鉛直方向へ配向させた筒状の規制ピン受け部
32aと、この規制ピン受け部32aの外周面から一体
的に延設され、規制ピン受け部32aの高さ分だけの上
下幅を有する板状の取付部32bとを備えており、取付
部32bの後端側における板面を枠構造10の開口周縁
に対面させつつ、枠構造10にビス止めされる。
ように、略L字型に屈曲させて形成した押し当て面32
b1が設けられており、押し当て面32b1は、ビス止
めされる際、開口10aからドア板20の背面側に延設
された図6に示す突出部位10a1に当接する。そし
て、枠側金具32に後方への荷重が加わった場合、この
押し当て面32b1は、突出部位10a1に対して前方
から押し当てられ、枠側金具32の固定位置を維持す
る。この意味で、突出部位10a1は、本発明にいう前
後位置決め部を構成する。かかる構成により、下枠ピボ
ットヒンジ12の軸芯をドア下部ピボットヒンジ22の
軸受けに装着し、ドア上部ピボットヒンジ21の軸芯を
上枠ピボットヒンジ11の軸受けに取り付ける際、図9
に示すように、規制ピン31cを規制ピン受け部32a
の貫通孔32a1に差し込む。
対するドア板20の位置を前後左右へ調節するとき、図
10に示すように、規制ピン31cが規制ピン受け部3
2aにおける貫通孔32a1の内部で前後左右へ水平移
動する。このように、規制ピン受け部32aは、規制ピ
ン31cが貫通孔32a1の内部で前後左右へ水平移動
する際、規制ピン31cは、貫通孔32a1の周壁面に
取り囲まれる範囲で、すなわち、各ピボットヒンジ1
1,22の調節範囲で規制しつつも、施工時における規
制ピン31cの移動を可能とする。
ン31cが後方へ移動すると、所定量だけ移動した時点
で貫通孔32a1の直線形状部Aに当接する。このと
き、規制ピン31cがさらに後方へ移動しようとする
と、図11に示すように、規制ピン受け部32aにより
規制ピン31cの移動が規制されるため、ドア板20の
後方への許容範囲以上の反りが防止される。すなわち、
反り発生時、ドア板20の後方への最大変位量は、規制
ピン31cから貫通孔32a1の直線形状部Aまでの距
離に基づいてあらかじめ設定可能なため、この距離をド
ア板20の後面位置にて許容される移動量と同じか、あ
るいは、それよりも小さく設定することにより、ドア板
20が開閉不能となるのを未然に防ぐことができる。
状部Aを形成しているのは、各ピボットヒンジ11,2
2による位置調節時に規制ピン31cが左右方向へ移動
した場合、図12に示すように、いずれの位置から規制
ピン31cが後方へ移動しても規制ピン31cの後方へ
の最大変位量を均等とするためである。また、貫通孔3
2a1の左右壁面に曲線形状部Bを形成しているのは、
各ピボットヒンジ11,22によりドア板20の位置を
調節する際、図13に示すように、規制ピン31cが自
由に移動可能な領域を広く確保するためである。すなわ
ち、貫通孔32a1の左右壁面を円弧状に形成しておく
ことにより、直線形状部Aの左右幅よりも広い範囲で左
右方向への移動が可能となる点で有用となる。さらに、
貫通孔32a1の前方壁面にも後方壁面と同様に、直線
形状部A’を形成しているのは、ドア板20が前方へ反
りを生じ、ドア板20の右端が前方へ変位する場合もあ
り得るためである。この場合にも、直線形状部Aと同様
に、左右方向への位置に依存することなく、規制ピン3
1cの前方への移動量が均等となる。従って、ドア板2
0が前方へ反った場合、ドア板20の右端における前方
への変位量を規制することにより、枠構造10とドア板
20とが干渉して開閉不能となるのを未然に防ぐことが
可能となる。
ン受け部32aの貫通孔32a1に対して上方から差し
込むことにより、貫通孔32a1の上方開口を塞いでホ
コリなどが溜まるのを防いでいるが、かかる構成は一例
にすぎないため、規制ピン31cを貫通孔32a1に対
して下方から差し込むことが可能なように構成すること
も可能である。その場合には、規制ピン受け部32aの
上方開口を塞ぐカバーを取り付けたり、規制ピン31c
の上端が貫通孔32a1の上方開口まで達するように、
規制ピン31cの長さを調整するなどの工夫も有効とな
る。以上の説明では、片開きタイプの玄関ドア構造を採
用しているが、本発明はドア構造の種別を限定するもの
ではないため、玄関ドアに限らず、ドア全般に適用で
き、また、親子タイプや両開きタイプの玄関ドア構造に
適用することも同様に可能であり、複数のドア板が設置
される場合には、必要に応じて複数の反り防止金具30
を取り付けることが可能である。また、反り防止金具3
0は、ドア板の反りを防止するための器具という観点か
ら、木製のドア板に限らず、アルミなど金属製のドア板
を玄関ドア構造に用いた場合であっても適用可能であ
る。
にかかる規制ピン受け部32aは、図10に示すような
形状の貫通孔32a1を有しているが、これは構成の一
例にすぎないため、この貫通孔32a1の形状を変更す
ることも可能である。例えば、貫通孔32a1を図14
に示すような形状とすることも可能である。同図に示す
ように、前後方向に形成された一対の直線形状部C,C
における各左端を半円形状の曲線形状部Dにより連結
し、各右端を半円形状の曲線形状部Eにより連結する。
すると、直線形状部C,Cの長さに対して貫通孔32a
1の左右方向への幅が相対的に広がるため、各ピボット
ヒンジ11,22によるドア板20の位置調節時、規制
ピン31cの位置設定にかかる自由度をより高めること
ができる。
1と枠側金具32との対向部位を覆い隠すカバー40を
取り付けることにより、反り防止金具30の外観を向上
させることも可能である。例えば、図9に示すように、
規制ピン支持部31aの外形と規制ピン受け部32aの
外形とが異なり、ドア側金具31と枠側金具32との対
向部位に段差が生じる場合、この段差を覆うようにカバ
ー40を取り付ける。図15では、カバー40をドア側
金具31にビス止めしているが、かかる構成は一例にす
ぎず、ドア側金具31と枠側金具32との対向部位を覆
い隠すことができれば良いとの観点から、カバー40を
枠側金具32にビス止めすることも可能であるし、ドア
側金具31と枠側金具32とのいずれかと一体的に形成
することも可能である。
け部32aを筒状以外の形状で構成することも可能であ
る。同図に示す規制ピン受け部50は、取付部51が延
設された後方部位に直線形状部Fを設けるとともに、こ
の直線形状部Fの両端を前方へ向けて屈曲させ、本発明
にいう突部としてのガイド部F1,F1を形成する。す
ると、各ピボットヒンジ11,22によるドア板20の
位置調節時には、規制ピン31cの位置調節を可能とす
ることができる。また、この際に規制ピン31cを各ガ
イド部F1,F1の間に設定しておけば、ドア板20の
反りによって規制ピン31cが後方へ移動する際には、
本実施形態の直線形状部Aと同様に、直線形状部Fで規
制ピン31cの後方への移動を規制することが可能とな
る。
とは反対に、規制ピン受け部61をドア板金具60に設
け、規制ピン支持部71を枠側金具70に設けることも
可能である。すると、ピボットヒンジ11,22により
ドア板20の位置調節を行う場合、規制ピン受け部61
に設けられた貫通孔61aの壁面が規制ピン支持部71
に圧入された規制ピン71aに当接するまでの範囲で前
後左右へ所望の調節が可能となる。また、ドア板20に
反りを生じる場合、ドア板20が後方へ変位するのに伴
い、規制ピン受け部61が後方へ移動するが、規制ピン
71aが貫通孔61aの前方壁面に当接することによ
り、規制ピン受け部61の後方への移動は規制される。
型に屈曲させて形成した位置決め面62を備え、この位
置決め面62をドア板20の後面に後方から当接させつ
つドア板20に取り付けられる。かかる構成により、ド
ア板20に反りが生じた場合、貫通孔61aの前方壁面
が規制ピン71aにより前方へ押圧されると、ドア側金
具60では位置決め面62がドア板20の後面により後
方へ押圧されて位置決めされ、同前方壁面とドア板20
との間の距離が一定に維持される。なお、同図に示す場
合、規制ピン71aをピボットヒンジ11,22におけ
る回転軸の延長線上に配置しておくと、ドア板20の開
閉時、ドア側金具60は、規制ピン71aを支軸として
図18に示すような軌跡で回転するため、ドア板20の
開閉動作中においても規制ピン71aにより規制ピン受
け部61のドア板20側への移動を規制し、ドア板20
の反りを防止することができる点で有用となる。
ンジ11,22によりドア板20の位置調節が行われる
際、規制ピン31cは貫通孔32a1の周壁面に取り囲
まれる範囲で前後左右へ移動可能となる。また、ドア板
20が反った場合でも、規制ピン31cは、貫通孔32
a1の直線形状部Aにより所定量以上の後方への移動が
規制される。このため、ドア板20の許容範囲以上の反
りを防止し、ドア板20が開閉不能となるのを未然に防
ぐことができる。
示す平面図である。
位置変化を示す図である。
す断面図である。
る。
す断面図である。
した際の状況を示す断面図である。
る。
る。
を示す平面図である。
を示す側面図である。
ある。
合の構成を示す断面図である。
示す平面図である。
面図である。
面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 枠構造に対するドア板の位置を水平方向
へ調節可能なピボットヒンジを同ドア板の上下角部にそ
れぞれ配置したドア構造にて、上下のピボットヒンジの
間に取り付けられる反り防止器具であって、 略鉛直方向に軸線を配向させつつ上記枠構造またはドア
板のいずれかに取り付けられる円柱体を備えた第一部材
と、 軸線が鉛直方向に配向されて上記円柱体の外径よりも大
きくされるとともに同円柱体を前後左右へ水平移動可能
に差し込ませる貫通孔を有する筒体を備え、上記第一部
材が取り付けられない側の上記枠構造またはドア板のい
ずれかに取り付けられる第二部材とを具備することを特
徴とする反り防止器具。 - 【請求項2】 上記筒体の貫通孔は、上記ドア板の板面
に対して略平行に設置可能な直線形状部を備えることを
特徴とする請求項1に記載の反り防止器具。 - 【請求項3】 上記筒体の貫通孔は、上記直線形状部の
各端部から半円形状に延設された曲線形状部を備えるこ
とを特徴とする請求項2に記載の反り防止器具。 - 【請求項4】 上記第一部材または第二部材には、上記
円柱体または上記筒体の外壁面から上記ドア板に対する
取付部が突設され、この取付部は、同ドア板の板面に押
し当てて前後方向への位置決めを行う位置決め部を備え
ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の反り防止器具。 - 【請求項5】 上記第二部材または第一部材には、上記
筒体の外周面または上記円柱体から上記枠構造に対する
取付部が突設され、この取付部は、先端部位を略L字型
に屈曲させ、同枠構造に設けられた前後位置決め部に押
し当て可能な押し当て面を形成したことを特徴とする請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の反り防止器具。 - 【請求項6】 上記円柱体と上記筒体との対向位置に
は、対向部位を目隠しするカバーが備えられることを特
徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の反り防
止器具。
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JP2001037926A JP3439463B2 (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 反り防止器具 |
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JP2002242546A JP2002242546A (ja) | 2002-08-28 |
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- 2001-02-15 JP JP2001037926A patent/JP3439463B2/ja not_active Expired - Fee Related
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