JP3434470B2 - サドルクランプ - Google Patents
サドルクランプInfo
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- JP3434470B2 JP3434470B2 JP14657099A JP14657099A JP3434470B2 JP 3434470 B2 JP3434470 B2 JP 3434470B2 JP 14657099 A JP14657099 A JP 14657099A JP 14657099 A JP14657099 A JP 14657099A JP 3434470 B2 JP3434470 B2 JP 3434470B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
面に分岐管取り出し用のサドル型融着継手を当てて固定
するための工具(サドルクランプ)に関する。特には、
サドルをしっかりとクランプできるとともに、樹脂パイ
プ外周面を傷付けるおそれのないよう改良を加えたサド
ルクランプに関する。 【0002】 【従来の技術】都市ガス配管には、近年、ポリエチレン
パイプが多用されるようになってきた。ポリエチレンパ
イプは、従来のメッキ鋼管と比べて腐食や地震に強く、
配管工事の施工性にも優れるからである。このポリエチ
レンパイプを接続するには、サドル型の電気融着(エレ
クトロフュージョン、略称EF)継手を用いる方法が一
般的である。 【0003】パイプとEF継手を融着接合させる際に
は、パイプ外周面にEF継手のサドル部内面を当てて固
定する必要がある。従来、この固定のための工具とし
て、サドルクランプが用いられている。この種のサドル
クランプの一従来例に、例えば実用新案登録公報第25
44143号に開示されたものがある。 【0004】上記公報のクランプは、大別して掛止金
具、締め付け片(チェーン)及び固定体から構成され
る。掛止金具は、EF継手のサドル部の両側辺に形成さ
れたフランジのうち、一方のフランジに掛止される金具
である。この掛止金具には、チェーンの一方の端部が連
結されている。同チェーンは、パイプの半外周に対応し
た長さを有する。このチェーンには、幅方向左右両側に
延び出た係止軸が複数設けられている。これら係止軸
は、チェーンをなすリンクを接続する軸を外側に突出さ
せたものである。この係止軸は、チェーンの長さ方向所
定箇所に複数設けられている。各係止軸には、固定体の
フックが着脱自在になっている。固定体は、EF継手の
サドル部の他方のフランジに係止される係止手段と、こ
の係止手段を押圧するとともに、チェーンに張力を生じ
させる引き絞り手段とを備えている。引き絞り手段に
は、ネジ式及び偏心カム式の2種類がある。 【0005】次に、上記クランプの使用例について説明
する。まず、パイプの外周面にEF継手のサドル部の内
面を当てる。この状態で、EF継手のサドル部の一方の
フランジに掛止金具を掛止する。次いで、掛止金具に連
結されたチェーンの係止軸に固定体のフックを取り付け
る。そして、パイプの反外周面(EF継手を当てた側と
反対側の面)に周方向に沿ってチェーンを掛け渡し、固
定体の係止手段をEF継手のサドル部の一方のフランジ
に係止する。最後に、固定体の引き絞り手段によりチェ
ーンを引き絞って張力を生じさせる。これによって、E
F継手のサドル部の両側辺がチェーンで繋がれた状態に
なり、サドル部がパイプの軸心側に引き寄せられる。チ
ェーンに張力を生じさせることにより、パイプ外周面に
サドル部内面が堅固に圧接される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
クランプでは、締め付け片として硬質の金属製チェーン
を用いている。このため、引き絞り手段によりチェーン
を引き絞ると、軟質のポリエチレンパイプの外周面が傷
付くという問題がある。 【0007】そこで、近年、プラスチック製のリンク及
びローラからなるチェーン(例えば(株)椿本チェイン
製・プラコンビチェーン(商品名))を用いることが行
われている。これによって、引き絞りによるパイプ外周
面の損傷はほとんど回避された。ところが、プラスチッ
ク製チェーンは、金属製チェーンに比べて強度・剛性が
低いため、耐久性がやや不十分であった。 【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、サドルをしっかりとクランプできるととも
に、樹脂パイプ外周面を傷付けるおそれのないよう改良
を加えたサドルクランプを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のサドルクランプは、樹脂パイプの外側面に
分岐管取り出し用のサドル型融着継手を当てて固定する
ための工具(サドルクランプ)であって; 上記サドル
型融着継手のサドル部の一方の側辺に係合する係合片
と、 該係合片に一端が連結されたチェーンと、 該チ
ェーンの他端が連結された、上記サドル部の他方の側辺
を押す押圧片と、 該押圧片をサドル部の側壁に押圧す
るとともに、上記チェーンに張力を生じさせる押圧機構
と、 を備え、 上記チェーンが、一対のリンクと、チ
ェーンピンにより両リンク間に回動自在に挟持されてい
るローラとを有し、 上記リンク及びチェーンピンは金
属製であり、上記ローラは樹脂製であり、上記ローラの
直径は上記リンクの外形より大きく形成されており、
上記サドル型融着継手を上記樹脂パイプにクランプする
際に、上記ローラが上記樹脂パイプの外周面に接するこ
とを特徴とする。 【0010】最初に、樹脂パイプの外周面にサドル型融
着継手のサドル部の内面を当てる。この状態で、サドル
部の側辺に係合片を係合する。次いで、係合片に連結さ
れたチェーンをパイプの反外周面(サドル部を当てた側
と反対側の面)に周方向に沿って掛け渡し、押圧片をサ
ドル部の他方の側辺に係止する。最後に、押圧機構を操
作して、押圧片をサドル部の側壁に押圧するとともに、
チェーンに張力を生じさせる。これで、樹脂パイプの外
側面に分岐管取り出し用のサドル型融着継手が固定され
る。 【0011】樹脂パイプにサドル型融着継手を固定する
際には、サドルクランプの樹脂性のローラが樹脂パイプ
の外周面に接する。したがって、押圧機構によりチェー
ンに張力を生じさせても、パイプ外周面が傷付かない。
さらに、チェーンに張力を生じさせる際には、金属製の
チェーンにより強度・剛性が確保されているので、十分
な張力が生じてしっかりとクランプできる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係るサドルクランプの
全体構成を示す図である。図2は本実施例のサドルクラ
ンプのバーの詳細を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は断面図である。図3は同サド
ルクランプのストッパシャフトの詳細を示す図であり、
(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面平面図
である。図4は同サドルクランプのチェーンの詳細を示
す図であり、(A)はAチェーン正面図、(B)はAチ
ェーン側面図、(C)はBチェーン正面図、(D)はB
チェーン側面図である。図5は同サドルクランプのピン
の詳細を示す図であり、(A)は上面平面図、(B)は
正面図である。 【0013】図6は同サドルクランプのジョイントの詳
細を示す図であり、(A)は上面平面図、(B)は正面
図、(C)は側面図である。図7は同サドルクランプの
ジョイントピンの詳細を示す図であり、(A)は上面平
面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。図8は
同サドルクランプのセンタージョイントの詳細を示す図
であり、(A)は上面平面図、(B)は正面図、(C)
は側面図である。図9は同サドルクランプのチェーンジ
ョイントの詳細を示す図であり、(A)はAチェーンジ
ョイント正面図、(B)はAチェーンジョイント側面
図、(C)はBチェーンジョイント正面図、(D)はB
チェーンジョイント側面図である。 【0014】図10は同サドルクランプのシャフトの詳
細を示す図であり、(A)は上面平面図、(B)は下面
平面図、(C)は正面図、(D)は側面図である。図1
1は同サドルクランプのコイルばねの詳細を示す正面図
である。図12は同サドルクランプの押圧片の詳細を示
す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)
は平面図である。図13は同サドルクランプのレバー本
体の詳細を示す図であり、(A)は上面平面図、(B)
は正面図、(C)は側面図である。図14は同サドルク
ランプのレバーの詳細を示す正面図である。 【0015】図1に示すように、サドルクランプ1は、
大別して、係合片11と、この係合片11に一端が連結
されたチェーン21と、このチェーン21の他端が連結
された押圧片31と、さらに押圧機構41とから構成さ
れる。なお、以下の説明において、上下方向・左右方向
とは、各図における上下方向・左右方向を意味する。 【0016】まず、図1〜図3を参照して、係合片11
について説明する。図1に示すように、係合片11は、
バー13とストッパシャフト15とがT字状に組み合わ
されたものである。バー13及びストッパシャフト15
はステンレス製である。バー13は、図2に最も良く示
すように、棒状の平板からなる。バー13の長手方向中
央部には、厚さ方向に貫通した大孔13aが形成されて
いる。また、この大孔13aと直交して、バー13の両
側面間を貫通する小孔13bが形成されている。同バー
13の大孔13aには、ストッパシャフト15の上端が
挿入固定される。 【0017】ストッパシャフト15は、図3に最も良く
示すように、シャフト部17を備えている。このシャフ
ト部17の上端(図3(A)及び(B)における上端)
には、バー13の小孔13bと合致する孔17aが形成
されている。同シャフト部17の上端がバー13の大孔
13a内に挿入された状態で、これら小孔13b及び孔
17aにスプリングピン16(図1参照)が挿入され
る。これで、バー13とストッパシャフト15が一体に
固定される。シャフト部17の下端(図3(A)及び
(B)における下端)には、円柱状のチェーン取付部1
9が設けられている。このチェーン取付部19には、径
方向に貫通した孔19aが形成されている。 【0018】次に、図1及び図4〜図6を参照して、チ
ェーン21について説明する。チェーン21は、Aチェ
ーン22(11リンク)とBチェーン23(5リンク)
が、ピン20により一連に連結されたものである。Aチ
ェーン22(図4(C)、(D)参照)は、両端部が内
リンクである。Bチェーン23(図4(A)、(B)参
照)は、両端部が外リンクである。両チェーン22、2
3は、この端部の構造以外は実質的に同一であるから、
チェーン21として一緒に説明する。 【0019】チェーン21は、一対のリンク25と、こ
れらリンク間のローラ27とからなる。ローラ27は、
チェーンピン24により両リンク25間に回動自在に挟
持されている。リンク25及びチェーンピン24は金属
製(例えばステンレス等)である。ローラ27は樹脂製
(例えばポリアセタール等)である。ローラ27の直径
は、リンク25の外形より大きく形成されている。 【0020】Aチェーン22とBチェーン23とを連結
するピン20は、ステンレス製である。同ピン20は、
図5に最も良く示すように、一端部(図5(B)におけ
る下端部)に、頭部20aを備えている。両チェーン2
2、23がピン20により連結された状態では、ピン2
0の外側にもローラ27が装着される。ピン20は、他
の一般のチェーンピン24よりもローラ軸方向外側に突
出している。この突出したピン20両端部は、後述する
チェーンジョイント37、39の孔37b、39bに係
合可能である。 【0021】一連のチェーン21においては、図1に示
すように、一端側(上端)が外リンクであり、他端側
(下端)は内リンクである。チェーン21の一端側の外
リンク間には、係合片11のチェーン取付部19が挟持
されている。すなわち、外リンクの内側にチェーン取付
部19が位置した状態で、外リンクのリンク孔とチェー
ン取付部19の孔19a(図3参照)にチェーンピン2
4が挿入されている。これで、チェーン21の右端と係
合片11とが連結される。 【0022】一方、チェーン21の他端側の内リンクに
は、ステンレス製のジョイント26が取り付けられてい
る。ジョイント26は、図6に最も良く示すように、コ
字状の取付部28を備えている。取付部28の背面に
は、ネジ軸29が設けられている。このネジ軸29の外
周面には、オネジ29aが形成されている。さらに、取
付部28の左右の張り出し部には、それぞれ孔28aが
形成されている。この取付部28の内側にチェーン21
の他端の内リンクが位置した状態で、取付部28の孔2
8aとチェーン21他端のリンク孔にチェーンピン24
が挿入されている。これで、チェーン21の他端とジョ
イント26が一体に固定される。 【0023】次に、図1及び図7〜図14を参照して、
押圧片31を含む押圧機構41について説明する。図1
に示すように、押圧機構41は、ジョイントピン33及
びセンタージョイント43を備えている。これらは全て
ステンレス製である。ジョイントピン33は、図7に最
も良く示すように、軸方向中央部において、径方向に貫
通した大ネジ孔33aが形成されている。また、ジョイ
ントピン33外周面と大ネジ孔33aとを連通する小ネ
ジ孔33bも形成されている。さらに、このジョイント
ピン33の両端面には、軸方向外側に突出した突起3
4、35が形成されている。突起34は突起35より大
きく(直径約2mm程度)形成されている。 【0024】一方、図8に最も良く示すセンタージョイ
ント43は、ジョイントピン33と同様に、軸方向中央
部において、径方向に貫通した大ネジ孔43aが形成さ
れている。また、外周面と大ネジ孔43aとを連通する
小ネジ孔43bも形成されている。さらに、センタージ
ョイント43においては、両端面の突起44、45が同
一の大きさからなる。これら突起44、45の大きさ
は、ジョイントピン33の大きい方の突起34とほぼ同
じ大きさである。このセンタージョイント43には、軸
方向に貫通した貫通ネジ孔46が形成されている。 【0025】これらジョイントピン33及びセンタージ
ョイント43は、互いに離れて並列に位置した状態で、
一対のチェーンジョイント37、39により繋がれてい
る。各チェーンジョイント37、39は、図9に最も良
く示すように、平板に2つの孔37a、37b及び39
a、39bが形成されたものである。各チェーンジョイ
ント37、39の長手方向一端側(図9における上端
側)38は、隅部が縁取られている。特に、チェーンジ
ョイント39の孔39bは、ジョイントピン33の小さ
い方の突起35に係合するものであり、孔39aより小
さく形成されている。 【0026】ジョイントピン33及びセンタージョイン
ト43と、チェーンジョイント37、39は、以下のよ
うに組み合わされている。すなわち、図1に示すように
(各部品の部位の符号は図7、8参照)、チェーンジョ
イント37は、孔37aがセンタージョイント43の突
起44に係合し、孔37bがジョイントピン33の突起
34に係合している。一方、チェーンジョイント39
は、孔39aがセンタージョイント43の突起45に係
合し、孔39bがジョイントピン33の突起35に係合
している。この組み合わされた状態で、センタージョイ
ント43の貫通ネジ孔46には、一方の側から小ネジ4
8が螺合し、他方の側からノブ付き小ネジ49が螺合し
ている。 【0027】このノブ付き小ネジ49を回して外すこと
により、組み合わされた各部材は分解可能である。そし
て、ジョイントピン33の代わりに、Aチェーン22及
びBチェーン23を繋ぐピン20を取り付けることもで
きる。すなわち、ピン20の頭部20aをチェーンジョ
イント37の孔37bに係合させ、ピン20の逆側の端
部をチェーンジョイント39の孔39bに係合させる。
そして、再びノブ付き小ネジ49を締める。このように
して、チェーン21の長さ(サドルクランプ1が使用さ
れる樹脂パイプの径に相当する)を調整することができ
る。 【0028】ジョイントピン33の小ネジ孔33bに
は、上記ジョイント26(図6参照)のネジ軸29が螺
合している。これで、チェーン21の左端がジョイント
ピン33に連結される。一方、センタージョイント43
には、シャフト51が連結されている。シャフト51
は、図10に最も良く示すように、下端(図10
(C)、(D)における下端)にオネジ51aが形成さ
れている。このオネジ51aは、上記センタージョイン
ト43の小ネジ孔43bに螺合する。同シャフト51の
上端(図10(C)、(D)における上端)は、後述す
るレバー本体55への取付部52が設けられている。同
取付部52には、幅方向に貫通した孔52aが形成され
ている。同シャフト51はステンレス製である。 【0029】このシャフト51の外側には、ステンレス
製のコイルばね53(図11参照)が嵌め込まれてい
る。さらに、同シャフト51には、コイルばね53と取
付部52間において、押圧片31が取り付けられてい
る。押圧片31は、図12に最も良く示すように、断面
半円状の棒状体からなる。押圧片31の曲面部31a表
面には、ローレット加工が施されている。押圧片31の
長手方向中央部には、厚さ方向に貫通した貫通孔31c
が形成されている。この貫通孔31c内にシャフト51
が挿入される。この押圧片31はステンレス製である。 【0030】シャフト51の取付部52には、レバー本
体55が取り付けられている。レバー本体55は、図1
3に最も良く示すように、取付片部56、曲部57およ
び固定部58を備えている。同レバー本体55はステン
レス製である。取付片部56は二股状をしている。この
取付片部56は、シャフト51の取付部52に取り付け
られる。同取付片部56のそれぞれには、孔56aが形
成されている。曲部57は、取付片部56より下端側
(図13(B)、(C)における下端側)に若干張り出
している。この曲部57の下端面は、滑らかな曲面状に
形成されている。曲部57は、通常状態(図1の状態)
では押圧片31の平坦面31bに接する。固定部58に
は、上下方向(図13(B)、(C)における上下)に
貫通したメネジ孔58aが形成されている。このメネジ
孔58aには、後述するレバー61が取り付けられる。 【0031】レバー61は、図14に最も良く示すよう
に、一端側にオネジ61aが形成されている。このオネ
ジ61aがレバー本体55の固定部58のメネジ孔58
aに螺合する。同レバー61の他端側には、グリップ6
2が設けられている。 【0032】次に、図15〜図17を参照して、本事例
のサドルクランプ1を用いて固定するEF継手について
説明する。このEF継手は、樹脂性の本管2の外周面に
気密に接続される。図15はEF継手の本管への接合状
態を説明する正面断面図である。図16は同側面断面図
である。図17は同上面図である。なお、EF継手の上
部は図示省略してある。 【0033】EF継手70は、ポリエチレン等の熱可塑
性プラスチック製である。EF継手70は、鞍状のサド
ル部75を備える。サドル部75の中央部には、上方に
突出した接続部73が形成されている。サドル部75の
左右の側辺(図16における左右)には、係合突部7
1、72が形成されている。これら係合突部71、72
は、左右それぞれの側辺から横方向に張り出している。
係合突部71、72は、左右それぞれの側辺に一対ずつ
形成されている。一対の係合突部71、72間はスペー
スが存在する。 【0034】サドル部75の内面は、本管2の外周面に
接触する。サドル部75には、電熱線(図示されず)が
埋設されている。サドル部75の表面側には、端子77
が2つ設けられている。同端子77から電圧を印加する
ことにより、サドル部75内部の電熱線が発熱し、サド
ル部75が本管2に融着されるようになっている。 【0035】次に、図18及び図19を参照して、本事
例のサドルクランプ1を使用する状態について説明す
る。最初に、樹脂製の本管2の外周面にEF継手70の
サドル部75の内面を当てる。この状態で、図18、1
9には図示されていないが、サドル部75の一方の係合
突部71に、サドルクランプ1の係合片11(図1参
照)を係合する。すなわち、一対の係合突部71間のス
ペースに、係合片11のストッパシャフト15を配置す
るとともに、係合突部71の上端にバー13を配置す
る。この状態は、図18、19において押圧片31がサ
ドル係合突部71の上に載っているのと同じ状態であ
る。 【0036】次いで、係合片11に連結されたチェーン
21を本管2の外周面(サドル部75を当てた側と反対
側の面)に、周方向に沿って掛け渡す。そして、サドル
部75の他方の係合突部72に、押圧片31を係合す
る。すなわち、一対の係合突部72間のスペースに、シ
ャフト51を配置するとともに、係合突部72の上端に
押圧片31を配置する。このとき、図18に示すよう
に、シャフト51に外嵌したコイルばね53は伸びてお
り、レバー61は立ち上がった状態になっている。 【0037】この状態から、図19に示すように、グリ
ップ62を掴んでレバー61を下方に回動して倒す。す
ると、押圧機構41においては、レバー本体55の曲部
57が押圧片31の平坦面31b上を滑り、シャフト5
1が上方に引っ張られる。シャフト51が引っ張られる
と、押圧片31とセンタージョイント43間においてコ
イルばね53が縮む。これにより、押圧片31がサドル
部75の係合突部72に押圧されるとともに、チェーン
21に張力が生じる。このようにして、本管2にEF継
手70がクランプされる。 【0038】上記クランプの際には、サドルクランプ1
のローラ27周面が本管2外周面に接する。したがっ
て、押圧機構41によりチェーン21に張力を生じさせ
ても、本管2外周面が傷付かない。さらに、チェーン2
1に張力を生じさせる際には、金属製のリンク25によ
り強度・剛性が確保されているので、十分な張力が生じ
てしっかりとクランプできる。 【0039】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、サドルをしっかりとクランプできるととも
に、樹脂パイプ外周面を傷付けるおそれのないサドルク
ランプを提供できる。
構成を示す図である。 【図2】同サドルクランプのバーの詳細を示す図であ
り、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は断面図
である。 【図3】同サドルクランプのストッパシャフトの詳細を
示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、
(C)は上面平面図である。 【図4】同サドルクランプのチェーンの詳細を示す図で
あり、(A)はAチェーン正面図、(B)はAチェーン
側面図、(C)はBチェーン正面図、(D)はBチェー
ン側面図である。 【図5】同サドルクランプのピンの詳細を示す図であ
り、(A)は上面平面図、(B)は正面図である。 【図6】同サドルクランプのジョイントの詳細を示す図
であり、(A)は上面平面図、(B)は正面図、(C)
は側面図である。 【図7】同サドルクランプのジョイントピンの詳細を示
す図であり、(A)は上面平面図、(B)は正面図、
(C)は側面図である。 【図8】同サドルクランプのセンタージョイントの詳細
を示す図であり、(A)は上面平面図、(B)は正面
図、(C)は側面図である。 【図9】同サドルクランプのチェーンジョイントの詳細
を示す図であり、(A)はAチェーンジョイント正面
図、(B)はAチェーンジョイント側面図、(C)はB
チェーンジョイント正面図、(D)はBチェーンジョイ
ント側面図である。 【図10】同サドルクランプのシャフトの詳細を示す図
であり、(A)は上面平面図、(B)は下面平面図、
(C)は正面図、(D)は側面図である。 【図11】同サドルクランプのコイルばねの詳細を示す
正面図である。 【図12】同サドルクランプの押圧片の詳細を示す図で
あり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面
図である。 【図13】同サドルクランプのレバー本体の詳細を示す
図であり、(A)は上面平面図、(B)は正面図、
(C)は側面図である。 【図14】同サドルクランプのレバーの詳細を示す正面
図である。 【図15】EF継手の本管への接合状態を説明する正面
断面図である。 【図16】同側面断面図である。 【図17】同上面図である。 【図18】本発明に係るサドルクランプの押圧前の状態
を説明する側面図である。 【図19】同押圧後の状態を説明する側面図である。 【符号の説明】 1 サドルクランプ 2 本管(樹
脂パイプ) 11 係合片 13 バー 15 ストッパシャフト 20 ピン 21 チェーン 25 リンク 26 ジョイント 27 ローラ 31 押圧片 33 ジョイ
ントピン 37、39 チェーンジョイント 41 押圧機
構 43 センタージョイント 51 シャフ
ト 53 コイルばね 55 レバー
本体 61 レバー 70 EF継
手 71、72 係合突部(側辺) 75 サドル
部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 樹脂パイプの外側面に分岐管取り出し用
のサドル型融着継手を当てて固定するための工具(サド
ルクランプ)であって; 上記サドル型融着継手のサドル部の一方の側辺に係合す
る係合片と、 該係合片に一端が連結されたチェーンと、 該チェーンの他端が連結された、上記サドル部の他方の
側辺を押す押圧片と、 該押圧片をサドル部の側壁に押圧するとともに、上記チ
ェーンに張力を生じさせる押圧機構と、 を備え、 上記チェーンが、一対のリンクと、チェーンピンにより
両リンク間に回動自在に挟持されているローラとを有
し、 上記リンク及びチェーンピンは金属製であり、上記ロー
ラは樹脂製であり、上記ローラの直径は上記リンクの外
形より大きく形成されており、 上記サドル型融着継手を上記樹脂パイプにクランプする
際に、上記ローラが上記樹脂パイプの外周面に接するこ
とを特徴とするサドルクランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14657099A JP3434470B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | サドルクランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14657099A JP3434470B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | サドルクランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334845A JP2000334845A (ja) | 2000-12-05 |
JP3434470B2 true JP3434470B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=15410684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14657099A Expired - Lifetime JP3434470B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | サドルクランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3434470B2 (ja) |
-
1999
- 1999-05-26 JP JP14657099A patent/JP3434470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000334845A (ja) | 2000-12-05 |
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