JP3433081B2 - 繊維補強軽量気泡コンクリート - Google Patents
繊維補強軽量気泡コンクリートInfo
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Description
靭性に優れた軽量気泡コンクリートに関する。
称することがある)は、珪石等の珪酸質原料、石灰等の
石灰質原料及びセメント等の混合物材料に、水を適当な
割合で混合し、次いで発泡させ半可塑状とした後、オー
トクレーブにて高温高圧下で養生(通常は水蒸気による
高温高圧養生法が適用される)を行い、トバモライト結
晶を成長させて製造されている。
としては、通常、アルミニウム金属粉末を用いるのが一
般的であるが、界面活性剤を用い混練中に起泡させるミ
ックスフォーム法や、予め気泡を作製して混合するプレ
フォーム法等も最近では採用されている。
の気泡を有するため、低比重で水よりも軽いという特徴
を有している反面、非常に脆く、曲げ強度、曲げ靭性、
耐衝撃性等に劣るという欠点がある。そのため、オート
クレーブ養生後の製品だけでなく、オートクレーブ養生
前の発泡成型品(グリーンケーキ)の強度も非常に弱い
ために、製造工程においても、割れや欠けが生じ易く問
題となっている。
おいては、補強用繊維を混合することにより、機械的特
性、特に、引張強度、曲げ強度、靱性等が大幅に向上す
ることが広く知られており、繊維補強セメントモルタ
ル、繊維補強コンクリート材料として、既に実用化され
ている。
点を改善する目的で、セメントモルタルやコンクリート
の場合と同様に繊維を混入して補強する方法が提示され
ている。具体的には、特開昭56−37266号公報、
特開昭56−84362号公報、特開昭57−1745
8号公報に開示されており、それぞれメタ系アラミド繊
維、ステンレス繊維、アスベスト繊維を使用することが
提案されている。
中高温高圧下で養生されるため、メタ系アラミド繊維で
は熱及びアルカリにより繊維が劣化して十分な補強効果
が得られないという問題があり、またステンレス繊維で
は、たとえ防錆処理が施されていても長期的には錆によ
り補強効果が低下するという問題がある。さらに、アス
ベスト繊維は、その発癌性の問題から現在では使用困難
である。
公報には、芳香族ポリエーテルアミド繊維を混入したセ
メントコンクリートが開示されているが、上記セメント
コンクリートは自然(常温)養生が前提であり、熱及び
アルカリによる繊維の劣化の問題は認識されていない。
の欠点を解消し、高温高圧下で養生されるALCの繊維
補強効果を向上させ、曲げ強度などの機械的特性の向上
したALCを提供することを課題とする。
題を解決するために鋭意検討した結果、粉末状の珪酸質
原料、石灰質原料及びセメントを主原料とするALC原
料に、補強用繊維として、特定の繊維長及び形状を有す
るパラ系アラミド短繊維を混入するとき、所望のALC
が得られることを究明した。
珪酸質原料、石灰質原料及びセメントを主原料とし、こ
れらに補強用パラアラミド短繊維を混入させてなる軽量
気泡コンクリートにおいて、該補強用パラアラミド短繊
維は、該軽量気泡コンクリート中の平均気泡径の2倍以
上、50mm以下の繊維長を有し、そして該補強用パラ
アラミド短繊維中には、その長さ方向に、短繊維に切断
する際に張力を付与しながら切断することにより発生す
るスナップバックを利用して形成された、互いに独立し
た少なくとも2個の環状突起部を有し、各環状突起部の
最大径はこれらの環状突起部を繋ぐ細径部の平均直径の
1.1倍以上であるようなパラアラミド短繊維が30重
量%以上含まれていることを特徴とする繊維補強軽量気
泡コンクリート、(2)環状突起部が、短繊維の両端部
に存在する前記(1)記載の繊維補強軽量気泡コンクリ
ート、及び(3)パラ系アラミド短繊維が、コポリパラ
フェニレン・3,4’−オキシジフェニレン・テレフタ
ラミド短繊維である前記(1)又は(2)記載の繊維補
強軽量気泡コンクリートが提供される。
合する補強用繊維は、パラ系アラミド繊維であり、ポリ
パラフェニレンテレフタラミド繊維、コポリパラフェニ
レン・3,4’−オキシジフェニレン・テレフタラミド
繊維等を挙げることできる。メタ系アラミド繊維では、
耐熱アルカリ性が十分でなく、目的とする補強効果が得
られない。なかでも、テレフタル酸を酸成分とし、パラ
フェニレンジアミン及び3,4’−オキシジフェニレン
ジアミンをアミン成分とするコポリパラフェニレン・
3,4’−オキシジフェニレン・テレフタラミド重合体
よりなる繊維が、良好な補強効果を示すので好ましい。
パラフェニレンジアミンと3,4’−オキシジフェニレ
ンジアミンの共重合モル比は1:3〜3:1、特に約
1:1が好ましい。
強アルカリ性雰囲気中に長時間さらしても、その繊維物
性の劣化は殆ど認められない(飽和水蒸気中、150℃
で10時間処理したときの強力保持率が60%以上)の
で、ALCを製造する際によく採用される高温高圧下で
の水蒸気養生、例えば温度180℃、圧力10Kg/c
m2の飽和水蒸気による養生においても高い強力保持率
を有する。
気泡径の2倍以上、50mm以下であることが必要であ
る。ここで、ALCの平均気泡径は、後述の曲げ試験用
試験片の圧縮方向断面に存在する気泡から求めた値であ
り、ALCの気泡が偏平である場合は、気泡の最大径と
最小径の平均値を平均気泡径とする。
泡が存在し、効果的に繊維補強を行うためには、繊維が
気泡をまたいでマトリックスの補強を行う必要がある。
補強繊維の繊維長が、軽量気泡コンクリートの平均気泡
径の2倍未満であると、気泡をまたいで補強することが
できないため、ALCの機械的特性、すなわち、曲げ強
度、耐衝撃強度、靭性等を十分に高めることが困難とな
る。
維補強ALCの曲げ強度などの機械的特性は向上する
が、繊維長が50mmを越えると、ALC原料との混合
・撹拌の際、繊維同士が絡まり易くなり、繊維の分散状
態が著しく悪くなる結果、逆に補強効果が低下するため
不適当である。なお、軽量気泡コンクリートの平均気泡
径は、通常、0.2〜2.0mm程度である。
は、その長さ方向に、短繊維に切断する際に張力を付与
しながら切断することにより発生するスナップバックを
利用して形成された、互いに独立した少なくとも2個の
環状突起部を有し、各環状突起部の最大径はこれらの環
状突起部を繋ぐ細径部の平均直径の1.1倍以上である
ようなパラアラミド短繊維が30重量%以上含まれてい
ることが必要である。
この気泡部分は補強されないため、通常のモルタル、コ
ンクリート等に比べ、繊維補強効果は小さい。従って、
ALCにおいて、十分な繊維補強効果を得るためには、
補強繊維とALCとの間の付着が非常に重要であり、補
強繊維とALCとの間を充分に接着させるには、少なく
とも2個の環状突起部を有し、各環状突起部の最大径が
これらの環状突起部を繋ぐ細径部の平均直径の1.1倍
以上であるようなパラアラミド短繊維を用いることが有
効である。即ち、一様な太さの短繊維と比較して、上記
の環状突起部を少なくとも2つ有する短繊維は、ALC
中での繊維の引き抜き抵抗が著しく増加するため、補強
効果が大きく向上する。
繋ぐ細径部の平均直径の1.1倍以上である」環状突起
部とは、図1において、DS1、DS2、DS3及びD
S4の平均直径の1.1倍以上の直径を有するDL1、
DL2及びDL3を意味する。
の最大径が、環状突起部を繋ぐ細径部の平均直径の1.
1倍以上でない場合は、本発明で言う環状突起部には算
入されない。
方向に2つ以上の環状突起部を有していればよいが、特
に、繊維の両端(図2参照)又はその近傍(図3参照)
に環状突起部を有していると、繊維の引き抜き抵抗が更
に大きくなり、良好な補強効果が得られるので好まし
い。ここで、両端の近傍とは、図3において、端部Eか
らの距離L1が短繊維の全長Lの20%以内の部分を意
味し、この部分に環状突起部DLが存在することが望ま
しい。
環状突起部を少なくとも2つ有する短繊維が、補強用短
繊維全体の30重量%以上を占めていることが必要であ
る。該短繊維の量が30重量%未満では、十分な補強効
果が得られない。
に環状突起部を少なくとも2つ有する短繊維は、短繊維
に切断する際に、張力を付与しながら切断し、切断時に
発生するスナップバックを利用して環状突起部を形成さ
せる方法により容易に製造することができる。
であるマトリックス材料により最適値が存在し、特に限
定されるものではないが、補強用繊維の混合量が少なす
ぎると、補強効果は低下する傾向にあり、十分満足し得
る機械的特性が得難く、逆に多すぎると、ALCの原料
との混合・撹拌の際に繊維同士が絡まり合い易くなり、
ファイバーボールが形成され易くなり、分散状態が悪化
する結果、補強効果が低下するだけでなく、コスト高に
もなる。
対して、繊維重量が0.05%〜3.0%であることが
好ましく、さらに好ましくは0.1〜2.0%、特に好
ましくは0.2〜1.0%である。
ように、珪酸質原料、石灰質原料及びセメントを主原料
とし、これに起泡剤を混合して発泡させた後、オートク
レーブにて高温高圧下で養生を行い、トバモライト結晶
を成長させて製造される。
な影響を与え、高強度を得るうえで、この結晶が十分に
成長していることが必要である。トバモライト結晶を十
分に成長させるためには、オートクレーブにて高温高圧
下で水蒸気養生するのが適当であり、養生温度は150
℃〜220℃、好ましくは160℃〜200℃、最も好
ましくは170℃〜190℃である。また、養生の最適
時間は、養生温度によって異なるが、175℃の場合、
6時間〜20時間、好ましくは7時間〜15時間、最も
好ましくは8時間〜12時間である。
分優れた繊維を使用しても、養生条件下、すなわち、高
温高アルカリ性条件下にて、徐々に劣化するため、養生
温度は低い程、時間は短い程よい。従って、十分にトバ
モライト結晶が成長し、かつ、補強用繊維の劣化が最少
となるような養生条件が好ましい条件となる。
とにより、トバモライト結晶が徐々に成長するが、その
過程で、マトリックス中のCa(OH)2が徐々に減少
する。X線解折を行うと、養生時間の経過と共に、Ca
(OH)2の001面のピーク強度が減少し、トバモラ
イト結晶の002面のピーク強度が増加する。そして、
トバモライト結晶の002面のピーク強度が、Ca(O
H)2の001面のピーク強度の30%よりも大きくな
れば、十分に養生され、トバモライト結晶が十分に成長
しているものと判断することができ、この時、機械的特
性の優れたALCを得ることができる。なお、トバモラ
イト結晶の002面のピークは2θ=約7.8°、Ca
(OH)2のピークは2θ=約18.1°である。
質原料としては、珪石、珪砂、高炉スラグ、フライアッ
シュ等を使用することができる。
以下とすると、養生中の反応速度が増大し、オートクレ
ーブ養生条件(温度、時間)を緩和することが可能とな
るので、繊維の劣化が著しく軽減され、より大きな補強
効果が得られるので好ましい。
養生を行うことにより、強度に大きく影響を及ぼすトバ
モライト結晶が成長するが、平均粒径の小さな珪酸質原
料を用いた場合には、トバモライト結晶の成長速度が増
大するため、オートクレーブの養生温度、時間が緩和で
き、十分な強度を有する発泡コンクリートが得られる。
料としては、生石灰、消石灰等を使用することができ
る。
限りどのようなセメントでも使用することができ、例え
ばポルトランドセメント、水硬性石灰、ローマン・セメ
ント、天然セメント等が好ましく例示される。なお、ポ
ルトランドセメントの中には数多くの種類があり、例え
ば普通ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセ
メント等が例示されるが、本発明ではいずれのものも使
用することができる。
特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム
金属粉末を用いるアルミニウム発泡方式が一般的であ
る。また、前記のプレフォーム方式やミックスフォーム
方式では、界面活性剤等一般に用いられる起泡剤が用い
られる。
ル状ミキサー、プロペラ状ミキサー、ポット状ミキサー
等通常使用される撹拌機が任意に使用できる。
で、予め界面活性剤等の物質で繊維を表面処理するか、
又は必要に応じて原料配合物中に添加することもでき
る。
ブ中飽和水蒸気圧条件下で約180℃×8〜15時間行
われるが、高温高圧養生が可能な装置であれば、特にこ
の方法に限定されるものではない。
ートは0.4以上1.4未満の比重を有しており、曲げ
強度及び曲げ靭性に優れている。
る。なお、実施例で用いた試験片の作製方法、評価法は
下記のとおりである。
泡剤)、補強用繊維及び水を、オムニミキサー(GAR
BRO社製、型式:OM−10−E、容量:10L)を
用いて、400rpmの撹拌速度で約3分間混練し、均
一なスラリーを得た。
水が蒸発しない状態で、約40℃にて4時間保持して発
泡させた後、オートクレーブ養生(175℃×9時間)
を行って繊維補強ALCを得た。
重量部、生石灰を19重量部、セメントを19重量部、
石膏を2重量部とし、この固形分に対して使用する水の
量を65重量%、補強用繊維の配合量をこの固形分重量
に対して1重量%とした。
げ強度測定時の圧縮方向が発泡方向となるようにして、
4cm×4cm×16cmのサンプルを切り出し試験片
とした。
して、3点曲げ測定法にしたがって測定した。すなわ
ち、10トン用引張圧縮試験機(TOYO BALDW
IN社製、UNIVERSAL TESTING IN
STRUMENTMODEL UTM 10t)を用
い、支点間距離10cmの中心を2mm/分の速度で圧
縮し、応力の最高点より曲げ強度を求めた。
16cm)を、60℃の乾燥機中に24時間入れ絶乾状
態とした後、試験片の質量を測定することにより、比重
(質量/体積)を求めた。
・テレフタラミド繊維(帝人(株)製「テクノーラT―
200」)を、ロータリーカッターを用いて、表1に示
す繊維長となるように切断した。この際、繊維に張力を
付与して切断することにより、図2に示すように、両端
に環状突起部(その最大径が、細径部の平均直径の1.
36倍)を有する短繊維とした。
ル(単糸径:12μm)、強度:28.0g/de、伸
度:4.6%)を補強用繊維とし、上記繊維補強ALC
の試験片を得た。得られた繊維補強ALCの平均気泡径
は、0.8mmであった。また、X線回折強度比(トバ
モライト結晶の002面のピーク強度/Ca(OH)2
の001面のピーク強度)は、10.4であり、トバモ
ライト結晶が十分に成長しているものと判断された。
を評価した結果を表1に示す。
部を有し、繊維長がALCの平均気泡径(0.8mm)
の2倍(1.6mm)〜50mmであるパラ系アラミド
繊維を使用した場合(実施例1〜5)は、良好な補強効
果が得られたが、繊維長がALCの平均気泡径(0.8
mm)の2倍(1.6mm)未満の場合(比較例1)
は、補強効果が極めて小さく、50mmを越える場合
(比較例2)は、ALC原料への繊維の分散が困難とな
り、満足な補強効果は得られなかった。
張力を変更することにより、両端の環状突起部の最大径
(細径部の平均直径の何倍かで示す)を、表2に示すよ
うに変更した。
突起部の最大径が細径部の平均直径の1.1倍を越える
場合(実施例6)は、良好な補強効果が得られたが、
1.1倍未満の場合(比較例3)は、十分な補強効果が
得られなかった。
の)と環状突起部を形成させない、長さ方向に均一な径
を有する繊維とを、表3に示す割合で混合して使用し、
その他の条件は、実施例3と同様にして、試験片を作製
し、比重、曲げ強度を評価した。
部を少なくとも2つ有している短繊維が補強用短繊維全
体の30重量%以上を占めている場合(実施例7、8)
は、良好な補強効果が認められるが、30重量%未満
(比較例4)では、補強効果が劣っていた。
オキシジフェニレン・テレフタラミド繊維に代えて、単
糸繊度が1.5デニールのポリパラフェニレンテレフタ
ラアミド(PPTA)繊維(東レ・デュポン・ケブラー
株式会社製、ケブラーK―29タイプ)、単糸繊度が6
デニールのポリエステル繊維(帝人株式会社製、テトロ
ン)、単糸繊度が1.6デニールのビニロン繊維(ユニ
チカ株式会社製、MEWLON TYPE AA)、単
糸繊度が2.0デニールのメタ型アラミド繊維(帝人株
式会社製、コーネックス)それぞれ補強繊維として使用
し、繊維長及び配合量を表5に示す如く変更した以外は
実施例3と同様に実施した。なお、これらの短繊維は、
切断時に張力を付与して、両端に、細径部の平均直径の
1.20〜1.35倍の最大径を有する環状突起部を形
成させた。
を評価した結果を表4に示す。
て、ポリエステル繊維(比較例5)、ビニロン繊維(比
較例6)、メタ型アラミド繊維(比較例7)を用いた場
合には、オートクレーブ養生の工程での耐湿熱性(15
0℃、飽和水蒸気中で10時間処理した後の強力保持
率)が55%以下と低く、繊維劣化が激しいため、補強
効果は殆ど認められなかった。
PTA繊維を使用した場合(実施例9)は、コポリパラ
フェニレン・3,4’−オキシジフェニレン・テレフタ
ラミド短繊維を補強用繊維として用いた場合と同様に、
オートクレーブ養生の工程で繊維の劣化が殆どなくなる
ため、機械的特性に優れたALCが得られる。
用繊維として特定の繊維長及び形状を有するパラアラミ
ド短繊維を用いているので、高温・高圧養生をおこなっ
ても繊維の劣化が小さく、しかも曲げ強度等の機械的特
性に優れており、例えば建築用の軽量材料等として工業
的に利用価値の高いものである。
するための拡大側面図である。
拡大側面図である。
す拡大側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 粉末状の珪酸質原料、石灰質原料及びセ
メントを主原料とし、これらに補強用パラアラミド短繊
維を混入させてなる軽量気泡コンクリートにおいて、該
補強用パラアラミド短繊維は、該軽量気泡コンクリート
中の平均気泡径の2倍以上、50mm以下の繊維長を有
し、そして該補強用パラアラミド短繊維中には、その長
さ方向に、短繊維に切断する際に張力を付与しながら切
断することにより発生するスナップバックを利用して形
成された、互いに独立した少なくとも2個の環状突起部
を有し、各環状突起部の最大径はこれらの環状突起部を
繋ぐ細径部の平均直径の1.1倍以上であるようなパラ
アラミド短繊維が30重量%以上含まれていることを特
徴とする繊維補強軽量気泡コンクリート。 - 【請求項2】 環状突起部が、短繊維の両端に存在する
請求項1記載の繊維補強軽量気泡コンクリート。 - 【請求項3】 パラアラミド短繊維が、コポリパラフェ
ニレン・3,4’−オキシジフェニレン・テレフタラミ
ド短繊維である請求項1又は2記載の繊維補強軽量気泡
コンクリート。
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JP35105397A JP3433081B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 繊維補強軽量気泡コンクリート |
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Publication Number | Publication Date |
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JP35105397A Expired - Fee Related JP3433081B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 繊維補強軽量気泡コンクリート |
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-
1997
- 1997-12-19 JP JP35105397A patent/JP3433081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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