JP3428032B2 - 冷却剤組成物 - Google Patents
冷却剤組成物Info
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- JP3428032B2 JP3428032B2 JP30325291A JP30325291A JP3428032B2 JP 3428032 B2 JP3428032 B2 JP 3428032B2 JP 30325291 A JP30325291 A JP 30325291A JP 30325291 A JP30325291 A JP 30325291A JP 3428032 B2 JP3428032 B2 JP 3428032B2
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- coolant
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- 239000002826 coolant Substances 0.000 title 1
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却及び加熱装置用の
冷却剤(refrigerant) 組成物、並びにそれらの熱伝達装
置における使用に関する。
冷却剤(refrigerant) 組成物、並びにそれらの熱伝達装
置における使用に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】機械的
冷凍装置(及び関連する熱伝達装置例えば熱ポンプ及び
空気調和装置)は周知である。かかる装置においては、
冷却液(refrigerant liquid)は低圧で周囲の帯域から熱
を奪いながら蒸発する。次いで、生成した蒸気は圧縮さ
れ、凝縮器に通送され、凝縮器において該蒸気が凝縮
し、第二の帯域に対して熱を放出する。生成した凝縮液
は膨脹弁を通して蒸発器に戻され、そこで冷却サイクル
が完結する。前記蒸気を圧縮し、冷却液をポンプで通送
するのに必要とされる機械的エネルギーは、例えば電動
機(モーター)又は内燃機関によって提供される。
冷凍装置(及び関連する熱伝達装置例えば熱ポンプ及び
空気調和装置)は周知である。かかる装置においては、
冷却液(refrigerant liquid)は低圧で周囲の帯域から熱
を奪いながら蒸発する。次いで、生成した蒸気は圧縮さ
れ、凝縮器に通送され、凝縮器において該蒸気が凝縮
し、第二の帯域に対して熱を放出する。生成した凝縮液
は膨脹弁を通して蒸発器に戻され、そこで冷却サイクル
が完結する。前記蒸気を圧縮し、冷却液をポンプで通送
するのに必要とされる機械的エネルギーは、例えば電動
機(モーター)又は内燃機関によって提供される。
【0003】冷却剤(冷媒ともいう)について期待され
る諸特性としては、適当な沸点及び高い気化潜熱を有す
ることに加えて、低毒性、非引火性、無腐食性、高安定
性及び不快臭がないことが挙げられる。
る諸特性としては、適当な沸点及び高い気化潜熱を有す
ることに加えて、低毒性、非引火性、無腐食性、高安定
性及び不快臭がないことが挙げられる。
【0004】ジクロロジフルオロメタン〔商品名:リフ
リジラント(Refrigerant) R-12〕は、諸特性の適当な組
み合わせをもち、長年の間、最も広範に使用されている
冷却剤である。しかしながら、近年、完全にハロゲン化
されたクロロフルオロ炭化水素例えばジクロロジフルオ
ロメタンが地球を保護するオゾン層に損傷を与え得ると
いう国際的な関心事が大きくなってきており、これらの
製造と使用が厳しく制限されるべきであるという一般的
な合意がある。
リジラント(Refrigerant) R-12〕は、諸特性の適当な組
み合わせをもち、長年の間、最も広範に使用されている
冷却剤である。しかしながら、近年、完全にハロゲン化
されたクロロフルオロ炭化水素例えばジクロロジフルオ
ロメタンが地球を保護するオゾン層に損傷を与え得ると
いう国際的な関心事が大きくなってきており、これらの
製造と使用が厳しく制限されるべきであるという一般的
な合意がある。
【0005】本発明が関連する型の熱伝達装置は、本質
的に密閉系であるとはいえ、装置の運転中又は保守操作
中の冷却剤の漏れにより、大気への冷却剤の損失を生じ
得る。それ故に、完全にハロゲン化されたクロロフルオ
ロ炭化水素冷却剤を、オゾンを消耗させる(ozone depl
etion)可能性が実質的にさらに低い、好ましくは皆無で
ある物質で置換することが重要である。
的に密閉系であるとはいえ、装置の運転中又は保守操作
中の冷却剤の漏れにより、大気への冷却剤の損失を生じ
得る。それ故に、完全にハロゲン化されたクロロフルオ
ロ炭化水素冷却剤を、オゾンを消耗させる(ozone depl
etion)可能性が実質的にさらに低い、好ましくは皆無で
ある物質で置換することが重要である。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】従って、
本発明によれば、圧縮サイクル式熱伝達装置用の冷却剤
組成物であって、パーフルオロプロパンとクロロジフル
オロメタンからなる共沸混合物又は共沸様(azeotrope-l
ike)混合物を含有してなり、且つ場合によっては圧縮機
への装置潤滑油(system lubricant)の戻りを促進する液
体を含有する冷却剤組成物が提供される。
本発明によれば、圧縮サイクル式熱伝達装置用の冷却剤
組成物であって、パーフルオロプロパンとクロロジフル
オロメタンからなる共沸混合物又は共沸様(azeotrope-l
ike)混合物を含有してなり、且つ場合によっては圧縮機
への装置潤滑油(system lubricant)の戻りを促進する液
体を含有する冷却剤組成物が提供される。
【0007】冷却剤組成物の温度は、熱伝達装置の周囲
を該冷却剤組成物が循環する間に広範囲にわたって変化
し、該組成物はそれが使用される間に遭遇する温度範囲
全体にわたって厳密に(truly)共沸性で有り得るわけで
はない。しかしながら、組成物はそれらが装置の蒸発器
温度と装置の凝縮器温度との間のある温度で正に(trul
y)共沸性であるという条件で本発明に有用であり、本
明細書において使用される用語“共沸混合物又は共沸様
混合物”はこのことを意味する。実用的用途には、好ま
しい組成物は、装置の蒸発器温度と装置の凝縮器温度と
の間のほぼ中間の温度で正に共沸性である混合物であ
る。
を該冷却剤組成物が循環する間に広範囲にわたって変化
し、該組成物はそれが使用される間に遭遇する温度範囲
全体にわたって厳密に(truly)共沸性で有り得るわけで
はない。しかしながら、組成物はそれらが装置の蒸発器
温度と装置の凝縮器温度との間のある温度で正に(trul
y)共沸性であるという条件で本発明に有用であり、本
明細書において使用される用語“共沸混合物又は共沸様
混合物”はこのことを意味する。実用的用途には、好ま
しい組成物は、装置の蒸発器温度と装置の凝縮器温度と
の間のほぼ中間の温度で正に共沸性である混合物であ
る。
【0008】好ましい混合物としては、モル分率基準で
次の組成: CHF2Cl 0.62 C3F8 0.38を有する混合物が挙げられる 。
次の組成: CHF2Cl 0.62 C3F8 0.38を有する混合物が挙げられる 。
【0009】圧縮機への装置潤滑油の戻りを促進するた
めに、本発明の冷却剤組成物は、該冷却剤よりも低揮発
性である液体及び/又は該潤滑油に対してさらに大きな
親和性を有する液体であってオゾンに害を及ぼさない(o
zone-friendly)液体を含有し得るし、含有することが好
ましい。適当な液体は、1バールで40℃以下の沸点を有
するものであり、このようなものとしては塩化メチレン
及びブタンが挙げられ、組成物中に1〜10重量%、好
ましくは1〜5重量%の濃度で存在させるのが適当であ
る。
めに、本発明の冷却剤組成物は、該冷却剤よりも低揮発
性である液体及び/又は該潤滑油に対してさらに大きな
親和性を有する液体であってオゾンに害を及ぼさない(o
zone-friendly)液体を含有し得るし、含有することが好
ましい。適当な液体は、1バールで40℃以下の沸点を有
するものであり、このようなものとしては塩化メチレン
及びブタンが挙げられ、組成物中に1〜10重量%、好
ましくは1〜5重量%の濃度で存在させるのが適当であ
る。
【0010】本発明の冷却剤組成物は、簡単な混合法に
より調製し得る。
より調製し得る。
【0011】パーフルオロプロパンとクロロジフルオロ
メタンを含有する本発明の冷却剤組成物は、ジクロロジ
フルオロメタンよりもオゾンを消耗させる可能性が極め
て低い。
メタンを含有する本発明の冷却剤組成物は、ジクロロジ
フルオロメタンよりもオゾンを消耗させる可能性が極め
て低い。
【0012】本発明の冷却剤組成物は、あらゆる型の圧
縮サイクル式熱伝達装置に有用である。従って、本発明
の冷却剤組成物は、該冷却剤組成物を凝縮させ、その後
にそれを冷却されるべき物体(body)との熱交換関係にお
いて蒸発させることを伴う方法によって冷却を提供する
のに使用し得る。また、本発明の冷却剤組成物は、該冷
却剤組成物を加熱されるべき物体との熱交換関係におい
て凝縮させ、その後にそれを蒸発させることを伴う方法
によって加熱を提供するのに使用し得る。
縮サイクル式熱伝達装置に有用である。従って、本発明
の冷却剤組成物は、該冷却剤組成物を凝縮させ、その後
にそれを冷却されるべき物体(body)との熱交換関係にお
いて蒸発させることを伴う方法によって冷却を提供する
のに使用し得る。また、本発明の冷却剤組成物は、該冷
却剤組成物を加熱されるべき物体との熱交換関係におい
て凝縮させ、その後にそれを蒸発させることを伴う方法
によって加熱を提供するのに使用し得る。
【0013】本発明の冷却剤組成物は、特に生体医用冷
凍機に使用するのに適当である。
凍機に使用するのに適当である。
【0014】
【実施例】パーフルオロプロパン
以下の表に、種々の運転条件下における本発明の冷却剤
組成物のパラメーターを示し、代替えできる公知の冷却
剤R-502(クロロジフルオロメタンとクロロペンタフル
オロエタンとを含有する二成分冷却剤組成物)のパラメ
ーターと比較する。本発明の冷却剤組成物は、モル分率
基準でそれぞれ0.38と0.62の割合のパーフルオロプロパ
ンとクロロジフルオロメタンとの共沸混合物であった。
組成物のパラメーターを示し、代替えできる公知の冷却
剤R-502(クロロジフルオロメタンとクロロペンタフル
オロエタンとを含有する二成分冷却剤組成物)のパラメ
ーターと比較する。本発明の冷却剤組成物は、モル分率
基準でそれぞれ0.38と0.62の割合のパーフルオロプロパ
ンとクロロジフルオロメタンとの共沸混合物であった。
【0015】
【0016】
フロントページの続き
(72)発明者 リチヤード・レウエリン・パウエル
イギリス国.チエシヤー・ダブリユエイ
7・4キユイー.ランコーン.ザ・ヒー
ス(番地その他表示なし)
(72)発明者 ピーター・ラスボン
イギリス国.チエシヤー・ダブリユエイ
7・4キユイー.ランコーン.ザ・ヒー
ス(番地その他表示なし)
(56)参考文献 特開 昭63−105088(JP,A)
特開 昭55−90581(JP,A)
特開 昭63−105089(JP,A)
特開 昭64−1787(JP,A)
特開 平3−152182(JP,A)
英国公開2228739(GB,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C09K 5/00
C09K 5/04
Claims (2)
- 【請求項1】 圧縮サイクル式熱伝達装置用の冷却剤組
成物であって、パーフルオロプロパンとクロロジフルオ
ロメタンからなる共沸混合物又は共沸様混合物を含有し
てなる冷却剤組成物(但し、プロパンは含有しないもの
とする)。 - 【請求項2】パーフルオロプロパンとクロロジフルオロ
メタンとをモル分率基準でそれぞれ0.38と0.62の割合で
含有してなる請求項1記載の冷却剤組成物。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB909025281A GB9025281D0 (en) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | Refrigerant compositions |
GB9025281:1 | 1990-11-21 | ||
GB9102123:8 | 1991-01-31 | ||
GB919102123A GB9102123D0 (en) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | Refrigerant compositions |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186766A JPH05186766A (ja) | 1993-07-27 |
JP3428032B2 true JP3428032B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=26297982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30325291A Expired - Fee Related JP3428032B2 (ja) | 1990-11-21 | 1991-11-19 | 冷却剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3428032B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2753452B1 (fr) * | 1996-09-17 | 1998-12-04 | Malek Alfi | Fluide thermodynamique compose de propane et de r 134a pour la refrigeration et la climatisation |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP30325291A patent/JP3428032B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05186766A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |