JP3425598B2 - セグメント接合構造 - Google Patents
セグメント接合構造Info
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- JP3425598B2 JP3425598B2 JP18381798A JP18381798A JP3425598B2 JP 3425598 B2 JP3425598 B2 JP 3425598B2 JP 18381798 A JP18381798 A JP 18381798A JP 18381798 A JP18381798 A JP 18381798A JP 3425598 B2 JP3425598 B2 JP 3425598B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】内圧を受けるシールドトンネ
ル等の円筒状構造物を円弧形の複数のセグメントを円筒
状に組み立てて構築する場合に、隣接するセグメントを
端面を突き合わせて接合するセグメント接合構造に関す
る。
ル等の円筒状構造物を円弧形の複数のセグメントを円筒
状に組み立てて構築する場合に、隣接するセグメントを
端面を突き合わせて接合するセグメント接合構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネル工事は、一次覆工とし
て円弧形のセグメント(RCセグメント等)を円筒状に
組み立てた後、セグメントからなる一次覆工の内周側に
コンクリートを巻き立て二次覆工を行うのが一般的であ
るが、施工費用低減のため、二次覆工を省略した一次覆
工のみのトンネルが構築される場合もある。
て円弧形のセグメント(RCセグメント等)を円筒状に
組み立てた後、セグメントからなる一次覆工の内周側に
コンクリートを巻き立て二次覆工を行うのが一般的であ
るが、施工費用低減のため、二次覆工を省略した一次覆
工のみのトンネルが構築される場合もある。
【0003】即ち、外周側からの荷重(外圧)のみを受
けるトンネル等では、円筒状に組み立てられたセグメン
トに周方向の圧縮力が生じて、セグメントの安定性が向
上するため、セグメントからなる一次覆工のみのトンネ
ルを構築することもできる。
けるトンネル等では、円筒状に組み立てられたセグメン
トに周方向の圧縮力が生じて、セグメントの安定性が向
上するため、セグメントからなる一次覆工のみのトンネ
ルを構築することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、内周側からも荷
重(内圧)を受けるシールドトンネルでは、セグメント
の周方向の圧縮力が低下し、またはセグメントの周方向
に引張力が生じ、セグメントの安定性が低下するため、
セグメントからなる一次覆工の内周側に二次覆工を行う
必要があった。
重(内圧)を受けるシールドトンネルでは、セグメント
の周方向の圧縮力が低下し、またはセグメントの周方向
に引張力が生じ、セグメントの安定性が低下するため、
セグメントからなる一次覆工の内周側に二次覆工を行う
必要があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑み、内圧を
受けるシールドトンネル等の円筒状構造物を円弧形の複
数のセグメントを円筒状に組み立てて構築する場合に、
二次覆工なしで内圧に対抗しうるようにセグメントを接
合することを目的とする。
受けるシールドトンネル等の円筒状構造物を円弧形の複
数のセグメントを円筒状に組み立てて構築する場合に、
二次覆工なしで内圧に対抗しうるようにセグメントを接
合することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、シール
ドトンネル等の円筒状構造物を、円弧形の複数のセグメ
ントを円筒状に組み立てて構築する場合に、隣接する前
記セグメントを端面を突き合わせて接合するセグメント
接合構造において、前記セグメントの一方のピース間接
合端面側には、リング間接合端面と平行な鋼製板状に形
成された連結用凸部が前記円筒状構造物の周方向に向け
て凸設され、前記連結用凸部には、連結用ボルト貫通孔
が前記円筒状構造物の長手方向に貫通して設けられ、前
記セグメントの他方のピース間接合端面側には、前記リ
ング間接合端面と平行なスリット状に形成された連結用
凹部が前記連結用凸部に対応して凹設されると共に、連
結用ボルト装着孔が切羽側のリング間接合端面及び前記
連結用凹部に開口して前記円筒状構造物の長手方向に向
けて設けられ、前記各セグメントは、前記円筒状構造物
の周方向に隣接する前記セグメントに、前記連結用凸部
を前記連結用凹部に挿入し、長尺の連結用ボルトを前記
連結用ボルト装着孔及び前記連結用ボルト貫通孔に跨が
って挿通するように装着して連結されたことにある。
ドトンネル等の円筒状構造物を、円弧形の複数のセグメ
ントを円筒状に組み立てて構築する場合に、隣接する前
記セグメントを端面を突き合わせて接合するセグメント
接合構造において、前記セグメントの一方のピース間接
合端面側には、リング間接合端面と平行な鋼製板状に形
成された連結用凸部が前記円筒状構造物の周方向に向け
て凸設され、前記連結用凸部には、連結用ボルト貫通孔
が前記円筒状構造物の長手方向に貫通して設けられ、前
記セグメントの他方のピース間接合端面側には、前記リ
ング間接合端面と平行なスリット状に形成された連結用
凹部が前記連結用凸部に対応して凹設されると共に、連
結用ボルト装着孔が切羽側のリング間接合端面及び前記
連結用凹部に開口して前記円筒状構造物の長手方向に向
けて設けられ、前記各セグメントは、前記円筒状構造物
の周方向に隣接する前記セグメントに、前記連結用凸部
を前記連結用凹部に挿入し、長尺の連結用ボルトを前記
連結用ボルト装着孔及び前記連結用ボルト貫通孔に跨が
って挿通するように装着して連結されたことにある。
【0007】なお、セグメントの連結用ボルト装着孔
は、円筒状構造物の長手方向に貫通して設けられ、切羽
側のリング間接合端面には、連結用埋込ナットが埋設さ
れ、前記各セグメントに装着された連結用ボルトが、前
記円筒状構造物の長手方向の坑口側に隣接する前記セグ
メントの前記連結用埋込ナットに締結されることが好ま
しい。また、セグメントの連結用ボルト装着孔の切羽側
のリング接合端面側の開口端には、連結用ボルトの頭部
を収容する拡幅部が設けられることが好ましい。
は、円筒状構造物の長手方向に貫通して設けられ、切羽
側のリング間接合端面には、連結用埋込ナットが埋設さ
れ、前記各セグメントに装着された連結用ボルトが、前
記円筒状構造物の長手方向の坑口側に隣接する前記セグ
メントの前記連結用埋込ナットに締結されることが好ま
しい。また、セグメントの連結用ボルト装着孔の切羽側
のリング接合端面側の開口端には、連結用ボルトの頭部
を収容する拡幅部が設けられることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の第1実施形
態を示しており、図1は、セグメント10の周方向展開
内周面図である。そして、図2は、図1のA−A線拡大
縦断面図、図3は、図1のB−B線拡大縦断面図であ
る。
態を示しており、図1は、セグメント10の周方向展開
内周面図である。そして、図2は、図1のA−A線拡大
縦断面図、図3は、図1のB−B線拡大縦断面図であ
る。
【0009】セグメント10は、コンクリート製で円弧
状の横断面形状を有する厚肉版状に形成されており、セ
グメント10のリング間接合端面11、13側は、円筒
状構造物の周方向に相当する方向に直線状に形成されて
いる。そして、円筒状構造物の切羽側に相当する一方の
リング間接合端面11には、円筒状構造物の周方向に相
当する方向に連続した突起状の凸ほぞ12が凸設されて
おり、これに対応して、他方のリング間接合端面13に
は、溝状の凹ほぞ14が凹設されている。
状の横断面形状を有する厚肉版状に形成されており、セ
グメント10のリング間接合端面11、13側は、円筒
状構造物の周方向に相当する方向に直線状に形成されて
いる。そして、円筒状構造物の切羽側に相当する一方の
リング間接合端面11には、円筒状構造物の周方向に相
当する方向に連続した突起状の凸ほぞ12が凸設されて
おり、これに対応して、他方のリング間接合端面13に
は、溝状の凹ほぞ14が凹設されている。
【0010】図1に示すように、セグメント10の一方
のピース間接合端面15側には、リング間接合端面1
1、13と平行な鋼製板状の2つの連結用凸部36、3
6が、円筒状構造物の長手方向に相当する方向に間隔を
開けて、円筒状構造物の周方向に相当する方向に向けて
凸設されている。これに対応して、他方のピース間接合
端面17側には、スリット状の連結用凹部38、38が
凹設されている。
のピース間接合端面15側には、リング間接合端面1
1、13と平行な鋼製板状の2つの連結用凸部36、3
6が、円筒状構造物の長手方向に相当する方向に間隔を
開けて、円筒状構造物の周方向に相当する方向に向けて
凸設されている。これに対応して、他方のピース間接合
端面17側には、スリット状の連結用凹部38、38が
凹設されている。
【0011】そして、セグメント10のピース間接合端
面17側には、連結用ボルト4が挿通される連結用ボル
ト装着孔17b、17b…が、リング間接合端面11か
らリング間接合端面13まで円筒状構造物の長手方向に
相当する方向に貫通して、連結用凹部38、38の両側
に設けられている。これに対応して、連結用凸部36に
は、連結用ボルト4が挿通される連結用ボルト孔16b
が円筒状構造物の長手方向に相当する方向に貫通して設
けられている。
面17側には、連結用ボルト4が挿通される連結用ボル
ト装着孔17b、17b…が、リング間接合端面11か
らリング間接合端面13まで円筒状構造物の長手方向に
相当する方向に貫通して、連結用凹部38、38の両側
に設けられている。これに対応して、連結用凸部36に
は、連結用ボルト4が挿通される連結用ボルト孔16b
が円筒状構造物の長手方向に相当する方向に貫通して設
けられている。
【0012】なお、図3に示すように、連結用ボルト装
着孔17bのリング間接合端面11側の開口端には、拡
幅部17aが設けられており、連結用ボルト4の頭部
は、拡幅部17aに収容されて、リング間接合端面11
に突出しないようなっている。
着孔17bのリング間接合端面11側の開口端には、拡
幅部17aが設けられており、連結用ボルト4の頭部
は、拡幅部17aに収容されて、リング間接合端面11
に突出しないようなっている。
【0013】そして、図1に示すように、セグメント1
0のリング間接合端面11には、連結用ボルト4が締結
される連結用埋込ナット9が埋設されており、連結用埋
込ナット9の配置は、円筒状構造物の周方向に相当する
方向に関して連結用ボルト貫通孔16bと連結用ボルト
装着孔17bの中間になっている。
0のリング間接合端面11には、連結用ボルト4が締結
される連結用埋込ナット9が埋設されており、連結用埋
込ナット9の配置は、円筒状構造物の周方向に相当する
方向に関して連結用ボルト貫通孔16bと連結用ボルト
装着孔17bの中間になっている。
【0014】また、図1、2に示すように、セグメント
10のリング間接合端面11、ピース間接合端面15、
17には、組立用ボルト3、3…が挿通される組立用ボ
ルト孔10b、10b…が、内周面側に貫通して斜めに
設けられている。これに対応して、リング間接合端面1
3、ピース間接合端面17、15には、組立用ボルト
3、3…が締結される組立用埋込ナット8、8…が斜め
に埋設されている。なお、組立用ボルト孔10bの内周
面側の開口端には、組立用ボルト3の頭部を収容する拡
幅部10aが設けられている。
10のリング間接合端面11、ピース間接合端面15、
17には、組立用ボルト3、3…が挿通される組立用ボ
ルト孔10b、10b…が、内周面側に貫通して斜めに
設けられている。これに対応して、リング間接合端面1
3、ピース間接合端面17、15には、組立用ボルト
3、3…が締結される組立用埋込ナット8、8…が斜め
に埋設されている。なお、組立用ボルト孔10bの内周
面側の開口端には、組立用ボルト3の頭部を収容する拡
幅部10aが設けられている。
【0015】図4は、複数のセグメント10、10…を
円筒状に組み立てた状態の切羽向端面図、図5は、その
周方向展開内周面図であり、図6は、図5のC−C線拡
大縦断面図である。
円筒状に組み立てた状態の切羽向端面図、図5は、その
周方向展開内周面図であり、図6は、図5のC−C線拡
大縦断面図である。
【0016】円筒状構造物を構成する多数のセグメント
10、10…は、それぞれ、図6に示すように、リング
間接合端面11、13が、凸ほぞ12と凹ほぞ14とを
噛み合わせて円筒状構造物の長手方向に突き合わされる
ように接合され、図5に示すように、ピース間接合端面
15、17が、連結用凸部36、36を連結用凹部3
8、38に挿入して円筒状構造物の周方向に突き合わさ
れ、連結用ボルト4により連結されるように接合され
て、円筒状に組み立てられている。
10、10…は、それぞれ、図6に示すように、リング
間接合端面11、13が、凸ほぞ12と凹ほぞ14とを
噛み合わせて円筒状構造物の長手方向に突き合わされる
ように接合され、図5に示すように、ピース間接合端面
15、17が、連結用凸部36、36を連結用凹部3
8、38に挿入して円筒状構造物の周方向に突き合わさ
れ、連結用ボルト4により連結されるように接合され
て、円筒状に組み立てられている。
【0017】即ち、連結用ボルト4は、セグメント10
の切羽側のリング接合端面11側から連結用ボルト装着
孔17bに挿入され、周方向に隣接するセグメント1
0、10の連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト貫
通孔16b、連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト
貫通孔16b、連結用ボルト装着孔17bに跨がって挿
通され、先端部分をセグメント10のリング接合端面1
3側から突出されて坑口側に隣接する既設のセグメント
10の連結用埋込ナット9に締結されるようにして装着
されている。
の切羽側のリング接合端面11側から連結用ボルト装着
孔17bに挿入され、周方向に隣接するセグメント1
0、10の連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト貫
通孔16b、連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト
貫通孔16b、連結用ボルト装着孔17bに跨がって挿
通され、先端部分をセグメント10のリング接合端面1
3側から突出されて坑口側に隣接する既設のセグメント
10の連結用埋込ナット9に締結されるようにして装着
されている。
【0018】なお、図5に示すように、円筒状構造物の
長手方向に隣接するセグメント10、10…は、円筒状
構造物の周方向に、セグメント10の長さの半分だけず
らされている。従って、1つのセグメント10のリング
間接合端面13は、隣接する2つのセグメント10、1
0のリング間接合端面11、11に跨がって突き合わさ
れ、1つのセグメントのリング間接合端面11は、隣接
する2つのセグメント10、10のリング間接合端面1
3、13に跨がって突き合わされている。なお、1つの
セグメント10のピース間接合端面15、17は、それ
ぞれ、隣接する1つのセグメント10のピース間接合端
面17、15に突き合わされている。
長手方向に隣接するセグメント10、10…は、円筒状
構造物の周方向に、セグメント10の長さの半分だけず
らされている。従って、1つのセグメント10のリング
間接合端面13は、隣接する2つのセグメント10、1
0のリング間接合端面11、11に跨がって突き合わさ
れ、1つのセグメントのリング間接合端面11は、隣接
する2つのセグメント10、10のリング間接合端面1
3、13に跨がって突き合わされている。なお、1つの
セグメント10のピース間接合端面15、17は、それ
ぞれ、隣接する1つのセグメント10のピース間接合端
面17、15に突き合わされている。
【0019】なお、セグメント10、10…の突き合わ
された端面11、13、15、17の間には、ゴム製の
パッキン(シール材)が環状に挾み込まれ、セグメント
10、10…間が止水されるようになっている。
された端面11、13、15、17の間には、ゴム製の
パッキン(シール材)が環状に挾み込まれ、セグメント
10、10…間が止水されるようになっている。
【0020】セグメント10、10…を上述のように円
筒状に組み立てるには、図4に示すように、セグメント
10A2、10A1、10A3、10B 、10C 、10K の順
に、最下方から上方へ円筒状構造物の周方向に組み立
て、更に、坑口側から切羽側へ円筒状構造物の長手方向
に組み立てて行く。
筒状に組み立てるには、図4に示すように、セグメント
10A2、10A1、10A3、10B 、10C 、10K の順
に、最下方から上方へ円筒状構造物の周方向に組み立
て、更に、坑口側から切羽側へ円筒状構造物の長手方向
に組み立てて行く。
【0021】まず、図5、6に示すように、最下方のセ
グメント10A2を、既設のセグメント10、10の切羽
側に、凹ほぞ14を凸ほぞ12、12と噛み合わせるよ
うにして設置する。そして、組立用ボルト3A2、3
A2を、既設のセグメント10、10の内周面側から組立
用ボルト孔10b、10bに挿入して、セグメント10
A2の組立用埋込ナット8、8に締結するようにして、セ
グメント10A2と既設のセグメント10、10とを固定
する。
グメント10A2を、既設のセグメント10、10の切羽
側に、凹ほぞ14を凸ほぞ12、12と噛み合わせるよ
うにして設置する。そして、組立用ボルト3A2、3
A2を、既設のセグメント10、10の内周面側から組立
用ボルト孔10b、10bに挿入して、セグメント10
A2の組立用埋込ナット8、8に締結するようにして、セ
グメント10A2と既設のセグメント10、10とを固定
する。
【0022】次に、セグメント10A1を、既設のセグメ
ント10、10の切羽側に、凹ほぞ14を凸ほぞ12、
12と噛み合わせるようにして設置し、セグメント10
A2の横上方に、連結用凹部38に連結用凸部36を挿入
するようにして設置する。そして、組立用ボルト3A1、
3A1によりセグメント10A1と既設のセグメント10、
10とを固定し、更に、組立用ボルト3A12 、3A12 に
よりセグメント10A1とセグメント10A2とを固定す
る。
ント10、10の切羽側に、凹ほぞ14を凸ほぞ12、
12と噛み合わせるようにして設置し、セグメント10
A2の横上方に、連結用凹部38に連結用凸部36を挿入
するようにして設置する。そして、組立用ボルト3A1、
3A1によりセグメント10A1と既設のセグメント10、
10とを固定し、更に、組立用ボルト3A12 、3A12 に
よりセグメント10A1とセグメント10A2とを固定す
る。
【0023】そして、図5に示すように、長尺の連結用
ボルト4A12 を、セグメント10A1のリング接合端面1
1側から連結用ボルト装着孔17bに挿入し、セグメン
ト10A1、10A2の連結用ボルト装着孔17b、連結用
ボルト貫通孔16b、連結用ボルト装着孔17bに跨が
って挿通し、先端部分をセグメント10A1のリング接合
端面13側から突出させて既設のセグメント10の連結
用埋込ナット9に締結するようにして装着する。する
と、円筒状構造物の周方向に隣接したセグメント10A1
とセグメント10A2とが連結され、更に、長手方向に隣
接した既設のセグメント10と連結される。
ボルト4A12 を、セグメント10A1のリング接合端面1
1側から連結用ボルト装着孔17bに挿入し、セグメン
ト10A1、10A2の連結用ボルト装着孔17b、連結用
ボルト貫通孔16b、連結用ボルト装着孔17bに跨が
って挿通し、先端部分をセグメント10A1のリング接合
端面13側から突出させて既設のセグメント10の連結
用埋込ナット9に締結するようにして装着する。する
と、円筒状構造物の周方向に隣接したセグメント10A1
とセグメント10A2とが連結され、更に、長手方向に隣
接した既設のセグメント10と連結される。
【0024】なお、連結用ボルト4は、先端部分にのみ
雄ネジが形成されており、表面が防錆加工されている。
雄ネジが形成されており、表面が防錆加工されている。
【0025】次に、図5に示すように、セグメント10
A3を、既設のセグメント10、10の切羽側に、凹ほぞ
14を凸ほぞ12、12と噛み合わせるようにして設置
し、セグメント10A2の横上方に、連結用凸部36を連
結用凹部38に挿入するようにして設置する。そして、
組立用ボルト3A3、3A3によりセグメント10A3と既設
のセグメント10、10とを固定し、更に、組立用ボル
ト3A23 、3A23 によりセグメント10A3とセグメント
10A2とを固定する。そして、連結用ボルト4A23 によ
りセグメント10A3とセグメント10A2とを円筒状構造
物の周方向に連結すると共に、既設のセグメント10と
も長手方向に連結する。
A3を、既設のセグメント10、10の切羽側に、凹ほぞ
14を凸ほぞ12、12と噛み合わせるようにして設置
し、セグメント10A2の横上方に、連結用凸部36を連
結用凹部38に挿入するようにして設置する。そして、
組立用ボルト3A3、3A3によりセグメント10A3と既設
のセグメント10、10とを固定し、更に、組立用ボル
ト3A23 、3A23 によりセグメント10A3とセグメント
10A2とを固定する。そして、連結用ボルト4A23 によ
りセグメント10A3とセグメント10A2とを円筒状構造
物の周方向に連結すると共に、既設のセグメント10と
も長手方向に連結する。
【0026】同様にして、セグメント10B 、10C 、
10K を組み立てる。なお、図4に示すように、最上方
のセグメント10K のピース間接合端面15、17はテ
ーパー状に形成されており、これに対応して、セグメン
ト10B のピース間接合端面17、セグメント10C の
ピース間接合端面15もテーパー状に形成されている。
なお、組立用ボルト3、3…は、セグメント10、10
…の組立終了後に取り外してもよく、そのまま取り付け
ておいてもよい。
10K を組み立てる。なお、図4に示すように、最上方
のセグメント10K のピース間接合端面15、17はテ
ーパー状に形成されており、これに対応して、セグメン
ト10B のピース間接合端面17、セグメント10C の
ピース間接合端面15もテーパー状に形成されている。
なお、組立用ボルト3、3…は、セグメント10、10
…の組立終了後に取り外してもよく、そのまま取り付け
ておいてもよい。
【0027】このように円筒状に組み立てられたセグメ
ント10、10…は、それぞれ、凸ほぞ12と凹ほぞ1
4との噛合、連結用凸部36、連結用凹部38及び連結
用ボルト4による連結により、円筒状構造物の周方向及
び半径方向への相対移動を相互に拘束するように接合さ
れているので、内周側からの荷重(内圧)を受けても、
内圧に好適に対抗することができる。従って、セグメン
ト10、10…からなる一次覆工の内周側に、更に二次
覆工を施工する必要がなく、内圧を受けるシールドトン
ネル等の円筒状構造物を構築する場合に施工費用を低減
することができる。
ント10、10…は、それぞれ、凸ほぞ12と凹ほぞ1
4との噛合、連結用凸部36、連結用凹部38及び連結
用ボルト4による連結により、円筒状構造物の周方向及
び半径方向への相対移動を相互に拘束するように接合さ
れているので、内周側からの荷重(内圧)を受けても、
内圧に好適に対抗することができる。従って、セグメン
ト10、10…からなる一次覆工の内周側に、更に二次
覆工を施工する必要がなく、内圧を受けるシールドトン
ネル等の円筒状構造物を構築する場合に施工費用を低減
することができる。
【0028】なお、上述のように円筒状構造物の切羽側
に相当する一方のリング間接合端面11に連結用埋込ナ
ット9を設けた場合には、セグメント10、10…を円
筒状構造物の周方向に連結すると共に長手方向にも連結
することができるが、連結用埋込ナット9を、円筒状構
造物の坑口側に相当する他方のリング間接合端面13寄
の部分に、連結用ボルト装着孔17bの奥部に設けて、
セグメント10、10…を円筒状構造物の周方向にのみ
連結するようにしてもよい。
に相当する一方のリング間接合端面11に連結用埋込ナ
ット9を設けた場合には、セグメント10、10…を円
筒状構造物の周方向に連結すると共に長手方向にも連結
することができるが、連結用埋込ナット9を、円筒状構
造物の坑口側に相当する他方のリング間接合端面13寄
の部分に、連結用ボルト装着孔17bの奥部に設けて、
セグメント10、10…を円筒状構造物の周方向にのみ
連結するようにしてもよい。
【0029】なお、上述の実施の形態では、切羽側のリ
ング間接合端面11に凸ほぞ12が設けられ、坑口側の
リング間接合端面13に凹ほぞ14が設けられた場合に
ついて述べたが、切羽側のリング間接合端面に凹ほぞを
設け、坑口側のリング間接合端面に凹ほぞを設けてもよ
い。
ング間接合端面11に凸ほぞ12が設けられ、坑口側の
リング間接合端面13に凹ほぞ14が設けられた場合に
ついて述べたが、切羽側のリング間接合端面に凹ほぞを
設け、坑口側のリング間接合端面に凹ほぞを設けてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】本発明は、シールドトンネル等の円筒状
構造物を、円弧形の複数のセグメントを円筒状に組み立
てて構築する場合に、隣接するセグメントを端面を突き
合わせて接合するセグメント接合構造において、前記セ
グメントの一方のピース間接合端面側には、リング間接
合端面と平行な鋼製板状に形成された連結用凸部が前記
円筒状構造物の周方向に向けて凸設され、前記連結用凸
部には、連結用ボルト貫通孔が前記円筒状構造物の長手
方向に貫通して設けられ、前記セグメントの他方のピー
ス間接合端面側には、前記リング間接合端面と平行なス
リット状に形成された連結用凹部を連結用凸部に対応し
て凹設すると共に、連結用ボルト装着孔を切羽側のリン
グ間接合端面及び連結用凹部に開口して円筒状構造物の
長手方向に向けて設け、各セグメントを、円筒状構造物
の周方向に隣接するセグメントに、連結用凸部を連結用
凹部に挿入し、長尺の連結用ボルトを連結用ボルト装着
孔及び連結用ボルト貫通孔に跨がって挿通するように装
着して連結することによって、複数のセグメントが周方
向及び半径方向への相対移動を相互に拘束するように接
合され、内周側から荷重(内圧)を受けても、内圧に好
適に対抗することができる。従って、セグメントからな
る一次覆工の内周側に、更に二次覆工を施工する必要が
なく、内圧を受けるシールドトンネル等の円筒状構造物
を構築する場合に施工費用を低減することができる。さ
らに、セグメントの形状が比較的簡易化され、セグメン
トの製作費用を低減することができる。
構造物を、円弧形の複数のセグメントを円筒状に組み立
てて構築する場合に、隣接するセグメントを端面を突き
合わせて接合するセグメント接合構造において、前記セ
グメントの一方のピース間接合端面側には、リング間接
合端面と平行な鋼製板状に形成された連結用凸部が前記
円筒状構造物の周方向に向けて凸設され、前記連結用凸
部には、連結用ボルト貫通孔が前記円筒状構造物の長手
方向に貫通して設けられ、前記セグメントの他方のピー
ス間接合端面側には、前記リング間接合端面と平行なス
リット状に形成された連結用凹部を連結用凸部に対応し
て凹設すると共に、連結用ボルト装着孔を切羽側のリン
グ間接合端面及び連結用凹部に開口して円筒状構造物の
長手方向に向けて設け、各セグメントを、円筒状構造物
の周方向に隣接するセグメントに、連結用凸部を連結用
凹部に挿入し、長尺の連結用ボルトを連結用ボルト装着
孔及び連結用ボルト貫通孔に跨がって挿通するように装
着して連結することによって、複数のセグメントが周方
向及び半径方向への相対移動を相互に拘束するように接
合され、内周側から荷重(内圧)を受けても、内圧に好
適に対抗することができる。従って、セグメントからな
る一次覆工の内周側に、更に二次覆工を施工する必要が
なく、内圧を受けるシールドトンネル等の円筒状構造物
を構築する場合に施工費用を低減することができる。さ
らに、セグメントの形状が比較的簡易化され、セグメン
トの製作費用を低減することができる。
【0031】なお、セグメントの連結用ボルト装着孔
を、円筒状構造物の長手方向に貫通して設け、切羽側の
リング間接合端面には、連結用埋込ナットを埋設し、各
セグメントに装着された連結用ボルトを、円筒状構造物
の長手方向の坑口側に隣接するセグメントの連結用埋込
ナットに締結することによって、セグメントを円筒状構
造物の周方向に連結すると共に長手方向にも連結するこ
とができる。
を、円筒状構造物の長手方向に貫通して設け、切羽側の
リング間接合端面には、連結用埋込ナットを埋設し、各
セグメントに装着された連結用ボルトを、円筒状構造物
の長手方向の坑口側に隣接するセグメントの連結用埋込
ナットに締結することによって、セグメントを円筒状構
造物の周方向に連結すると共に長手方向にも連結するこ
とができる。
【0032】また、セグメントの連結用ボルト装着孔の
切羽側のリング接合端面側の開口端に、連結用ボルトの
頭部を収容する拡幅部を設けることによって、連結用ボ
ルトの頭部がリング間接合端面に突出せず、セグメント
を円筒状構造物の長手方向に好適に接合することができ
る。
切羽側のリング接合端面側の開口端に、連結用ボルトの
頭部を収容する拡幅部を設けることによって、連結用ボ
ルトの頭部がリング間接合端面に突出せず、セグメント
を円筒状構造物の長手方向に好適に接合することができ
る。
【図1】 本発明の実施形態であって、セグメントの周
方向展開内周面図である。
方向展開内周面図である。
【図2】 図1のA−A線拡大縦断面図である。
【図3】 図1のB−B線拡大縦断面図である。
【図4】 図1のセグメントを円筒状に組み立てた状態
の切羽向端面図である。
の切羽向端面図である。
【図5】 図1のセグメントを円筒状に組み立てた状態
の周方向展開内周面図である。
の周方向展開内周面図である。
【図6】 図5のC−C線拡大縦断面図である。
3 組立用ボルト
4 連結用ボルト
8 組立用埋込ナット
9 連結用埋込ナット
10 セグメント
10a 拡幅部
10b 組立用ボルト孔
11 リング間接合端面(切羽向)
12 凸ほぞ
13 リング間接合端面(坑口向)
14 凹ほぞ
15 ピース間接合端面
16b 連結用ボルト貫通孔
17 ピース間接合端面
17a 拡幅部
17b 連結用ボルト装着孔
36 連結用凸部
38 連結用凹部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平9−41885(JP,A)
特開 平8−13988(JP,A)
実開 昭61−84797(JP,U)
実開 平4−117100(JP,U)
特公 昭53−40262(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E21D 11/04
E21D 11/08
Claims (3)
- 【請求項1】シールドトンネル等の円筒状構造物を、円
弧形の複数のセグメントを円筒状に組み立てて構築する
場合に、隣接する前記セグメントを端面を突き合わせて
接合するセグメント接合構造において、 前記セグメントの一方のピース間接合端面側には、リン
グ間接合端面と平行な鋼製板状に形成された連結用凸部
が前記円筒状構造物の周方向に向けて凸設され、前記連
結用凸部には、連結用ボルト貫通孔が前記円筒状構造物
の長手方向に貫通して設けられ、前記セグメントの他方
のピース間接合端面側には、前記リング間接合端面と平
行なスリット状に形成された連結用凹部が前記連結用凸
部に対応して凹設されると共に、連結用ボルト装着孔が
切羽側のリング間接合端面及び前記連結用凹部に開口し
て前記円筒状構造物の長手方向に向けて設けられ、前記
各セグメントは、前記円筒状構造物の周方向に隣接する
前記セグメントに、前記連結用凸部を前記連結用凹部に
挿入し、長尺の連結用ボルトを前記連結用ボルト装着孔
及び前記連結用ボルト貫通孔に跨がって挿通するように
装着して連結されたことを特徴とするセグメント接合構
造。 - 【請求項2】セグメントの連結用ボルト装着孔は、円筒
状構造物の長手方向に貫通して設けられ、切羽側のリン
グ間接合端面には、連結用埋込ナットが埋設され、前記
各セグメントに装着された連結用ボルトが、前記円筒状
構造物の長手方向の坑口側に隣接する前記セグメントの
前記連結用埋込ナットに締結された請求項1に記載のセ
グメント接合構造。 - 【請求項3】セグメントの連結用ボルト装着孔の切羽側
のリング接合端面側の開口端には、連結用ボルトの頭部
を収容する拡幅部が設けられた請求項1又は2に記載の
セグメント接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18381798A JP3425598B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | セグメント接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18381798A JP3425598B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | セグメント接合構造 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002241456A Division JP2003148093A (ja) | 2002-08-22 | 2002-08-22 | セグメント接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000017994A JP2000017994A (ja) | 2000-01-18 |
JP3425598B2 true JP3425598B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=16142387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18381798A Expired - Fee Related JP3425598B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | セグメント接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3425598B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6087183B2 (ja) * | 2013-03-19 | 2017-03-01 | 住友重機械工業株式会社 | 荷電粒子線治療装置 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP18381798A patent/JP3425598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000017994A (ja) | 2000-01-18 |
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