JP3424801B2 - ラベルを装着したボトル及びその再生方法 - Google Patents
ラベルを装着したボトル及びその再生方法Info
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Description
を除去することができるラベルを装着したキャップ付ボ
トル、それらのインキ除去方法、再生方法及びそれらの
再生ペレット、に関するものである。
トルから重合体、特に熱可塑性重合体製のボトルが耐破
壊性、軽量性、透明性等が優れることから年々使用量が
増加してきている。特に、飲料分野での重合体ボトル化
は目覚ましく、小型ボトルから大型ボトルまで大量に使
用されている。その中でも、ポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするボトル(以下「PETボトル」と略称
する。)の使用量の伸びは著しい。
りから熱可塑性重合体からなるボトルのリサイクル問題
への対応が迫られている。熱可塑性重合体からなるボト
ル、特に、PETボトルのリサイクルへの関心は大きく
リサイクルシステムの早期の確立が必要とされている。
PETボトルには、一般にポリオレフィン系のストレッ
チラベルやポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル等
からなる熱収縮ラベル及びポリプロピレンフィルム等か
らなるタックラベル等のラベルが装着されている。また
ラベルの外に、ポリエステル以外の成分よりなる構成部
分、例えばアルミニウム製栓などの金属材料、ポリエチ
レン製栓、もあらかじめ分離する必要がある。そして、
キャップに医用されるアルミニウム等の非鉄金属を渦電
流により分離する方法、脚台等に使用されるポリエチレ
ン或いはガラス等の重量異物を比重差を利用して水溶液
中で分離する方法等が考えられる。PETボトルのリサ
イクルに関しては、通常、キャップ及びラベルが付いた
まま一般消費者から回収され再生業者に持ち込まれ、持
ち込まれたボトルは洗浄後一次粉砕によりラベルの除去
作業が行われるが、粉砕物の中にはまだ多量のラベルや
キャップが含まれている。そのため、二次粉砕、ラベル
の液比重分離、脱水・乾燥、風力比重分離及びペレタイ
ズ工程を経て再生ペレットを得ていた。図2に典型的な
従来のラベル付ボトルから熱可塑性重合体をペレットと
して回収する工程を示す。
のラベルを装着したボトルの再生方法においては、ラベ
ルやキャップは各種分離工程により分離されるが再生熱
可塑性重合体の純度を向上させると原料の再生比率が低
下してしまうという問題がある。さらに、これらの工程
を経た再生熱可塑性重合体中の不純物としては、ラベル
樹脂、インキキャップ等があり、特にインキ及び樹脂キ
ャップは少量でも再生ペレット全体が着色してしまうと
いう問題があった。
に行うためには、再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
るため、ラベル及びラベルのインキ樹脂キャップの混入
を防ぐことが必要である。これまでに、ラベルの素材で
ある熱可塑性重合体の改良が行われ、比重分離しやす
い、PETよりも低比重の重合体例えばポリスチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンのラ
ベルが提案されてきたがインキ層が乗るため低比重にな
らないので完全な分離は不可能である、という問題があ
った。
にならない同種のポリエステル系のラベルも提案された
がインキ層の分離ができず、再生ペレットが着色すると
いう問題未解決のままであった。
を装着したボトルの再生方法の有する問題点を解決し、
インキ層を容易に除去することのできるラベル、そのラ
ベルを装着したキャップ付ボトル、ラベル上のインキ層
を除去する方法、前記ラベルを装着したボトルからラベ
ル上のインキ層を除去する方法、インキを除去したラベ
ルとボトルとをキャップの分離を必要とせずに再生する
方法及び再生ペレット、を提供することを目的とする。
め、ラベルは、熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
面にアルカリ性水中、好ましくはアルカリ温湯中で除去
できるインキ層を有することを特徴とする。
ンキ層とは、試料ラベル1gを1cm角に切断し100
ccのNaOH3%溶液(90℃)中で30分攪拌した
後、水洗・乾燥したときにインキ除去率が90%以上で
あるインキ層を意味する。
温湯中に浸漬することにより容易にインキ層を除去する
ことができる。
ルムが熱収縮性フィルムであることができる。
はずれやすく、アルカリ性温湯中に浸漬することにより
さらに容易にインキ層を除去することができる。
エステル系熱収縮性フィルムであることができる。
のPETボトル用ラベルとして有効である。
フィルムの熱収縮率が30〜80%であることができ
る。ここで、熱収縮率とは、95℃の温湯中10秒間浸
漬して測定した収縮率である。
表示ラベルとして優れた実用性を有する。
性温湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することができ
る。
アルカリ性温湯中で容易に除去することができる。
徴とする。
インキ層を容易に除去することができるのでラベル付ボ
トルとして容易に熱可塑性重合体を再利用することがで
きる。
体は、ラベルを構成する熱可塑性重合体と同種の重合体
であることができる。ここで、同種の重合体とは、主た
る繰り返し単位が同じ重合体のことであり、実質的に相
溶性を有している重合体である。
トルは、インキ層を容易に除去したあと、キャップ、ボ
トルとラベルを同時に回収工程に乗せて再利用すること
ができる。
向の熱収縮率が、0.1%以上80%未満であることが
できる。
ラベルを構成する熱収縮性フィルムの熱収縮によりイン
キ層との界面が剥離して除去しやすくなる。
アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去
することを特徴とする。
易にインキ層とラベルを構成するフィルムとを分離する
ことができる。
たキャップ付ボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してラ
ベル上のインキ層を除去することを特徴とする。
ンキ層が除去されているラベルとボトルキャップとをそ
のまま熱可塑性重合体の回収工程に移行させることがで
きる。
生方法は、前記方法によりインキ層を除去したラベル
を、該ラベルを装着したボトル、キャップと共に溶融
し、再生することを特徴とする。
方法は、インキ層のないラベルとボトルキャップをその
まま回収工程に移行し再生利用することができる。
得られたものであることを特徴とする。
キを実質的に含有しない状態で各種成形に再利用するこ
とができる資源の有効利用に適合した優れた再生ペレッ
トである。
ボトル及びその再生方法の実施の形態を説明する。本発
明において容器の構成部分、即ち蓋、栓は、エチレンテ
レフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステル
を主要構成成分とするものである、このポリエステルは
ポリエチレンテレフタレートのホモポリマーを主たる対
象とするものも好ましいが、テレフタル分の一部を共重
合成分で置換して共重合せしめたコポリマーであっても
よい。かかる共重合成分は、前記熱可塑性ポリエステル
の共重合成分として例示したものを挙げることができ
る、このコポリマー中の共重合成分の割合は構成部分の
割合によって変わり、栓するものは50モル%濃度以
下、30モル%濃度以下が好ましい。共重合成分は〔0
037〕で記載したものも用いることができる。
熱可塑性フィルムであれば特に制約はない。また、収縮
性フィルム、非収縮性フィルム又はストレッチ性フィル
ムのいずれであるかについての制約もない。具体的に
は、収縮性フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリスチレン系
の非発泡、発泡フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム及び
ポリエステル系フィルム等の一軸又は二軸延伸フィルム
が挙げられる。非収縮性フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム、ポ
リスチレン系フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ
塩化ビニリデンフィルム、ナイロン−6、ナイロン−6
6等のポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルム
及びその他ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
エーテルケトン等の耐熱性エンジニアリングプラスチッ
クフィルム等の未延伸、一軸又は二軸延伸フィルムが挙
げられる。好ましくは、PETボトルの胴部に装着する
ラベルの素材としては、粉砕したものを液体中で比重分
離しやすいポリオレフィン系フィルム、ポリスチレン系
フィルム及び回収ペレットに混入しても問題がないポリ
エステル系フィルムが挙げられる。また、特に好ましく
は、インキ層が洗浄除去されれば回収ペレットに混入し
ても良いことから比重分離及び風選を必要としないポリ
エステル系フィルムが挙げられる。このように、ラベル
を構成する熱可塑性重合体はボトルを構成する熱可塑性
重合体と同種の重合体であることが好ましい。同種の重
合体とは、主たる繰り返し単位が同じ重合体のことであ
り、実質的に相溶性を有している重合体である。
熱収縮することによりインキ層との間の界面が剥離して
除去が容易になる熱収縮性ポリエステル系フィルムが好
ましい。熱収縮することによりボトルに装着された熱収
縮後のラベルは、まだ残留収縮性を有することが好まし
く、ボトルからとりはずして95℃温湯中に10秒間浸
漬した後に、ボトルの径方向に測定した熱収縮率が0.
1%以上80%未満であることが好ましい。熱収縮率が
0.1%未満ではインキ層と熱可塑性フィルムが縮むこ
とにより界面に生ずる力が小さくなるためインキ脱落率
が低下し、一方、熱収縮率が80%以上であるとラベル
が折れ曲がりが大きくなりインキ除去率が低下するので
好ましくない。
に好ましい熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法
及びその特性を次に示す。
るポリエステルは、主たる酸性分はテレフタル酸又は
2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、主たるグリコ
ール成分はエチレングリコール又はテトラメチレングリ
コールからなるのが通常であるが、他の酸性分、グリコ
ール成分が主成分であるポリエステルであっても何らさ
しつかえない。また、共重合することができる酸性分と
してはイソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸などを
任意に用いることができる。また、共重合することがで
きるグリコール成分としてはテトラメチレングリコー
ル、エチレングリコール、トリメチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノールなどを任意に用いることがで
きる。
法等任意の方法で得たフィルムは一方向に2.5倍から
7.0倍、好ましくは3.0倍から6.0倍に延伸し、
上記方向と直角方向に1.0倍から2.0倍以下、好ま
しくは1.1倍から1.8倍延伸される。最初の方向へ
の延伸は高い熱収縮率を得るために影響を与えるのが大
きい要件として行われるものであり、最初の方向と直角
方向への延伸は、最初の一方向に延伸されたフィルムの
耐衝撃性や引裂張抵抗性の悪さを解決するのに極めて有
効である。
方向への熱収縮率は30〜80%程度であるが、最初の
方向と直角の方向へ2.0倍を越えて延伸すると、主収
縮方向と直角方向の熱収縮も大きくなり過ぎ、熱収縮後
のフィルム表面の仕上がりが波打ち状となる。この、フ
ィルムの波打ちを押さえるには、主収縮方向と直角方向
の熱収縮率を15%以下、好ましくは8乃至9%以下、
更に好ましくは7%以下とすることが推奨される。延伸
手段についても特段の制限はなく、ロール延伸、長間隔
延伸、テンター延伸等の方法が適用され、また、形状面
においてもフラット状、チューブ状等の如何は問わな
い。
伸、1軸延伸或いはこれらの組み合わせ等で行われる。
また、本発明ラベルに用いるフィルムに対しては、例え
ば、縦1軸、横1軸、縦横2軸等の延伸を行うが、特に
2軸延伸では直角方向の延伸は、どちらか一方を先に行
う逐次2軸延伸によるのが有効であり、その順序はどち
らが先でもよい。なお、同時2軸延伸法を用いるときは
その延伸順序が、縦横同時、縦先行、横先行のどちらで
もよい。また、これら延伸後のヒートセットは目的に応
じて実施されるが、夏期高温下の寸法変化を防止する為
には30〜150℃の加熱ゾーンを、約1秒〜30秒間
通すことが推奨される。また、かかる処理の前後どちら
か一方又は両方で最高70%までの伸張をかけてもよ
い。特に主方向に伸張し、主収縮方向に対して直角方向
には緩和させるのが良く、上記直角方向への伸張は行わ
ない方が良い。
好適な特性を発揮させる為には、上記延伸倍率だけでな
く、ポリエステルが有する平均ガラス転移点(Tg)以
上の温度、例えばTg+80℃程度の下で予熱、延伸す
ることも有効な手段として挙げられる。特に主方向延伸
(主収縮方向)における上記処理温度は該方向と直角方
向の熱収縮率を抑制し、且つ前記の如く80±25℃の
温度範囲に、その最小値を持ってくる上で極めて重要で
ある。更に延伸後、伸張後は緊張状態に保ってフィルム
にストレスをかけながら冷却するか又は更に引き続いて
冷却することにより前記収縮特性はより良好且つ安定し
たものとなる。
は100×10-3以下のものが好ましい。面配向係数が
100×10-3を超えると、衝撃的外力に対して破断し
やすくなり、少しの外傷によっても破れ易くなるからで
ある。一方、複屈折率は15×10-3〜160×10-3
が好ましく、複屈折率が15×10-3未満では縦方向の
熱収縮率や収縮応力が不足し、又160×10-3を超え
ると引っかき抵抗力や衝撃強度の低下を生じ、フィルム
にはなっても実用上は有効性が低下する。本発明ラベル
で用いる熱可塑性重合体フィルムの厚さは6〜250μ
mの範囲が実用的である。
ンキ層を有しており、そのインキ層はアルカリ性温湯中
で除去することができる。ここで、アルカリ性温湯中で
除去できるインキ層とは、試料ラベル1gを1cm角に
切断し100ccのNaOH3%溶液(90℃)中で3
0分攪拌した後、水洗乾燥しインキ除去率が90%であ
るインキ層を意味する。除去されるのは、インキ層がア
ルカリ性温湯中で主として膨潤又は溶解されることによ
る。実用的には、弱アルカリ性温水による洗浄は通常3
0分前後行われ、その間にインキ層が脱落するものであ
ればよい。
は特に制約はないが、例えば、アルカリ性温湯中で可溶
な又は膨潤性の化合物を通常使用されるインキ、例えば
顔料又は染料からなる着色体、バインダー、揮発性有機
溶剤を構成成分とするインキに添加する方法が挙げられ
る。アルカリ性温湯中で可溶な又は膨潤性の化合物とし
ては、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の無機塩、ア
スコルビン酸、セバシン酸、アゼライン酸等の有機酸又
はその塩、ポリエチレンオキサイド、ポリテトラメチレ
ンオキサイド等の高分子ポリエーテル、ポリビニルアル
コール及びポリアクリル酸又はその金属塩並びにそれら
の共重合体等が挙げられる。また、上記化合物としては
常温で液体のものも挙げられ、具体的には、メチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、
ベンジルアルコール等のアルコール類、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール
のモノメチル、モノエチル、モノプロピル、モノブチル
エーテルあるいはモノメチル、モノエチルエステル等、
その他、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、
ジアセトンアルコール、ジメチルホルムアミド、テトレ
ヒドロフラン等が挙げられる。中でもインキ層中に残存
することが必要であることから高沸点のものが好まし
く、具体的には、沸点が50℃以上のものが好ましく、
さらにアルカリ性温湯への可溶性から多価アルコールの
モノアルキルエーテルが特に好ましい。
の含有量は0.0001重量%以上50重量%以下が好
ましく、化合物によりその重量を変えてもよい。含有量
が0.0001重量%未満では洗浄工程でインキが落ち
ず本発明の目的が達成が困難な方向になる。一方、含有
量が50重量%を越えるとインキ層の耐スクラッチ性等
の機械的特性が損なわれるので好ましくない。
有するインキは、インキ顔料、バインダー、溶剤等から
なり、上記バインダーとしては、例えば、ニトロセルロ
ース系、塩素化ポリプロピレン系、ポリエステル系、ア
クリル系、ポリエステルウレタン系及びアクリルウレタ
ン系のバインダーが用いられる。特に、ポリエステル系
フィルムにはポリエステル系、アクリル系、ポリエステ
ルウレタン系及びアクリルウレタン系バインダーを有す
るインキが好ましい。インキの着色を行う顔料としては
特に制約はなく、一般に用いられているものでもよい。
また本発明で使用されるインキは、必要により、耐候
剤、蛍光増白剤、滑剤、架橋剤等の添加剤を含有しても
構わない。
印刷方法としては、公知の方法を用いることができる。
例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷
等が挙げられる。インキ層の厚みとしては、0.1μm
〜100μmが好ましい。0.1μm未満ではインキ発
色が不十分であり、一方100mを越えるとインキ層が
脆くなり割れやすくなる。
去するには、アルカリ性温湯中に浸漬して行う。実用的
には、ラベル1gを1cm以下に切断後、90℃のNa
OH3%溶液100cc中で30分以上撹拌することに
より除去することができる。しかる後洗浄し、濾過、さ
らに水で洗浄後乾燥することにより、インキ除去率90
%以上となるような方法が挙げられる。具体的には、ラ
ベル処理能力、処理設備の点からラベルを粉砕した形態
が好ましく粉砕されたフィルムの大きさとしては0.1
mm角以上10cm角以下が好ましい。0.1mm角未
満ではその後の濾過工程での効率が悪く、一方10cm
角を越えるとインキの除去に時間がかかることになる。
またインキを除去する処理工程の温湯は、アルカリ性で
あることが必要でありPHとしては9.0以上が好まし
い。アルカリ性付与の方法としては、NaOH、KO
H、アンモニア等の温湯への添加が挙げられる。洗浄液
の温度としては50〜100℃の温湯が好ましく温度が
高い方が脱落効率が向上する。これらのラベルと洗浄液
の使用量はラベルの大きさにより一様ではないが非常に
大きいものでは5〜20倍量、粉砕した小さなものでは
0.2〜5倍量必要である。また、効率向上のために循
環式の洗い流しを行ってもよい。洗浄時間としては、リ
サイクル工程上30分以内が好ましい。インキの脱落率
としては、90%以上であればよいが、好ましくは98
%以上、さらに好ましくは99.9%以上である。
なくとも胴部をかこむようにして装着することができ
る。また、回収された、本発明のラベルが装着されたボ
トルは、典型的にはボトル洗浄を行った後粉砕を行い、
次いでアルカリ温湯中でインキ層を除去し、そのまま水
洗・乾燥してボトルとラベルの再生熱可塑性重合体フレ
ークを得る。これを押出機により再生熱可塑性重合体ペ
レットに再生して利用することができる。
性重合体をペレットとして回収する工程の一例を示す。
15mmに切断し、95℃の温湯中で10秒間浸漬し、
収縮させた試料と、収縮前の試料の長さとから求めた。
56℃のポリエチレンテレフタレート粒子(タルク50
0ppm含有)を真空乾燥したのち、射出成形機により
内側がネジ上、外側が円筒状を有する金型を用いて栓状
成形品を(金型温度10℃、シリンダー設定温度256
〜280℃)成形した。次いで別途成形した内厚1.2
mmのジメチルテレフタレート、ブタンジオール、エチ
レングリコール及びポリテトラメチレングリコール(平
均分子量800)を触媒の存在下エステル交換反応及び
高真空下に重縮合せしめたポリテトラメチレングリコー
ル30重量%とブタンジオール2重量%を含有するブロ
ック共重合体製シートを円形状に打ち抜いたものを前記
栓内に内蓋として挿入せしめポリエステル製栓を作成し
た。そしてシュリンクEX(東洋インキ社製)にスチレ
ンアクリル酸共重合体4重量%及びエチレングリコール
モノブチルエーテルを1.0重量%(乾燥後)添加した
インキを各色用意した。厚さ50μmのポリエステル系
熱収縮フィルム(ラベル加工後に周方向となる方向の熱
収縮率72%:東洋紡績社製S5630)に緑、金、白
色を順にグラビア印刷でベタ印刷を行い60℃のオーブ
ンで乾燥を行った。インキ層の厚みは合計10μmであ
った。印刷フィルムを溶剤を用いて、ボトルの最大外周
+20mmのチューブ状に接着加工を行い、カットして
幅12cmのラベルを作製した。そのラベルを2リット
ル前記で得たキャップを付したPETボトルの首下部か
ら胴部にかけて装着し、80℃のスチームトンネルを用
いて収縮させた。そのラベルをハサミを用いて外し、ラ
ベルを95℃、3%水酸化ナトリウム水溶液に30分間
撹拌しながら浸漬しておいた。ラベルを取り出して観察
したところインキ層は完全に除去されていた。また、図
1の工程に従ってボトル本体、キャップ、ラベルから回
収した再生ペレットは目視したところ着色は認められな
かった。
チレン製にし、インキにエチレングリコールモノブチル
エーテル及びスチレンアクリル酸共重合体を添加しない
こと以外は同様に行った。取り出したラベルを観察した
ところインキ層はほとんど全部除去されずに残留してお
り回収において問題の生じる状態であった。
浸漬することにより容易にインキ層を除去することがで
き、また、ラベルを構成する熱可塑性重合体フィルムを
熱収縮性フィルムとすることによりインキ層がはずれや
すく、アルカリ性温湯中に浸漬することによりさらに容
易にインキ層を除去することができる。
をポリエステル系熱収縮性フィルムとすることにより、
多くの市販のPETボトル用ラベルとして有効である。
収縮性フィルムの収縮率を30〜80%とすることによ
り、各種物品の表示ラベルとして優れた実用性を有す
る。
リ性温湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することによ
り、ラベルを細断してインキ層をアルカリ温湯中で容易
に除去することができる。
少なくとも片面にアルカリ性温湯中で除去できるインキ
層を有するラベルを装着したものとすることにより、ボ
トルを使用後ラベル上のインキ層を容易に除去すること
ができるのでラベル付ボトルとして容易に熱可塑性重合
体を再利用することができる。
体をラベルを構成する熱可塑性重合体と同種の重合体に
することにより、ボトルとラベルとを手作業での分離や
液比重分離、風力比重分離等の複雑な分離工程を要せ
ず、ボトルとラベルとが混在する状態でインキ層をアル
カリ性温湯中で除去したあと、ボトルとラベルを同時に
回収工程に乗せて再利用することができる。
方向の熱収縮率が0.1以上80%未満であることによ
り、使用済ボトルとラベルの回収時の洗浄工程でラベル
の熱収縮によりインキ層との界面を剥離させることがで
きる。
浸漬してラベル上のインキ層を除去するインキ除去方法
により、容易にインキ層とラベルを構成するフィルムを
構成するフィルムとを分離することができる。
リ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去するイ
ンキ除去方法により、インキ層が除去されているラベル
とボトルとをそのまま熱可塑性重合体の回収工程に移行
させることができる。
ラベルを、該ラベルを装着したボトルと共に溶融し、再
生するラベル付ボトルの再生方法により、インキ層のな
いラベルとボトルをそのまま回収工程で再生利用するこ
とができる。
ットはインキを含有しない状態で再度各種成形に利用す
ることができる。
ペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
レットとして回収する工程の一例を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 [請求項1]少なくとも1種のポリエス
テル系重合体を含有する熱収縮性フィルム層上にアルカ
リ性温湯中でインキ層とフィルム層の界面の剥離により
除去できるインキ層(バインダー、着色体、アルカリ温
湯中で膨潤又は可溶な化合物0.0001〜50重量%
を含有する)を積層してなるラベル(装着後のボトル周
方向の熱収縮率が0.1以上80%未満)を装着し、か
つ、ポリエステル系重合体からなるボトルのキャップを
備えたことを特徴とするラベルを装着したポリエステル
系重合体からなるボトル。アルカリ性温湯中で除去でき
るインキ層とは、試料ラベル1gを1cm角に切断し1
00ccのNaOH3%溶液(90℃)中で30分撹拌
した後、水洗・乾燥したときにインキ除去率が90%以
上であるインキ層を意味する。 - 【請求項2】 請求項1記載のラベルを、アルカリ性温
湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去することを特
徴とするインキ除去方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のラベルを装着したキャッ
プの付いた状態及び又はキャップをはずした状態のボト
ルを、アルカリ性水中に浸漬してラベル上のインキ層を
除去することを特徴とするインキ除去方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の方法によりインキ層を除
去したラベルを、該ラベルを装着したボトル及びキャッ
プと共に溶融し、再生することを特徴とするラベル付ボ
トルの再生方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の方法により得られた再生
ペレット。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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EP19980123963 EP0924678B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Labels, bottles fitted with these labels, and processes for their recycling |
DK98123963T DK0924678T3 (da) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Etiketter, flasker, der er udstyret med disse etiketter, og fremgangsmåder til genbrug deraf |
PT98123963T PT924678E (pt) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Rotulos garrafas com estes rotulos e processos para a sua reciclagem |
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