JP3422698B2 - 自動車フロアー用構造体 - Google Patents
自動車フロアー用構造体Info
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Description
に関するもので、特に自動車の室内に入射した騒音を吸
収する効果に優れた構造体を提案するものである。
敷設するフロアー用構造体50は、タフテッド等よりな
るカーペット層51、カーペットを裏打ちする熱可塑性
樹脂のバッキング層58、反毛、合成繊維等のフェルト
層53を積層してなるのが一般的である。バッキング層
58は、カーペット表皮の繊維を固定すること等を目的
とし、また防水性をもって雨水や乗員が自動車室内にこ
ぼした飲み物等の液体がカーペットの下に置かれたフェ
ルト層3まで浸透吸収されるのを防止している。バッキ
ング層はカーペット層の熱成形性を阻害しない、例えば
ポリエチレンの如き熱可塑性樹脂の非通気性シートで構
成するのが一般的である フェルト層3は、主として反毛や合成繊維で構成される
フェルトであり、フロアー用構造体を敷設する自動車の
フロアー鋼板60の振動に対する緩衝機能及び車外から
入射する騒音を吸収する機能を持つ。しばしば、フェル
ト層53とフロアー鋼板60の間にメルシートと呼ばれ
る重質の制振材層61があって、フロアー鋼板を制振
し、車外から入射する騒音を遮断している。
化及び熱成形時の生産性を向上させる目的で、バッキン
グ層を無くす提案として特開平6−92172がある。
この提案によれば、軽量化等のほかに、車内へ入射した
騒音を自動車の室内に反射する作用のある非通気性のバ
ッキング層がないために、自動車室内の静粛性の向上に
効果があると予想できる。しかしながら、先述のフェル
ト層への水分の浸透吸収の可能性については、解決され
ていない。
バッキング層を無くし車内に入射した騒音を効果的に吸
収する作用をもちながら、且つフェルト層への水分の浸
透吸収を防止できるフロアー用構造体を提案する。
カーペット層とフェルト層の間に通気防水層、特に通気
性33秒/100cc(JIS−P8117)以下であ
り同時に防水圧232mmH2O(JIS−L109
2)以上の防水層があれば、車内に入射した騒音の音波
を透過してフェルト層で吸音させる機能を有しながら、
同時にフェルト層への水分等の到達も防止できることを
見出し発明にいたった。
る。図1に示すように、本発明のフロアー用構造体10
はカーペット層11、フェルト層13との間に通気防水
層12を設けたものである。
るタフテッド、ニードルパンチ等の構造物が主に用いら
れる。
はないが、フィルムの表面に微細な孔が存在し、該孔が
フィルム裏面に到達しているものと、極細繊維で構成し
た不織布に撥水処理をしたものが例示される。前者は孔
の大きさ、数をコントロールすることで、後者は元々多
孔質体であり、繊維界面を撥水改質することで、通気性
はあるものの水の分子は通過しないものに形成されてあ
る。
ことが必要である。通気性はJIS−P8117で測定
される数値で表すものであって、数値が33秒以下であ
ることが必要であり、好ましくは21秒以下であること
が好結果を生む。33秒を越えると、音の透過が少なく
なり通気性のないフィルムを用いた場合に近付くからで
ある。
法)で測定される数値で表すものであって、数値が23
2mmH2O以上であることが必要であり、好ましくは
373mmH2O以上である。判断基準は経験的なもの
であり、232mmH2Oであれば水の下層への漏水を
止め、吸水性物で軽く押さえて吸水除去することが可能
である。
のではなく、従来から用いられている反毛、合成繊維が
用いられる。フェルト層13の機能は本発明の効果を大
きなものとするため、フェルト層13単独での吸音性能
に優れたものを選択することが好ましい。特に、車騒音
の周波数範囲である120Hz〜6KHzの広範囲を効
果的に吸音するようにフェルト規格(構成繊維繊度、見
掛け繊維密度、厚さ)を適宜使い分ける必要がある。
音の吸音性能だけでなく、フロアー鋼板の振動を緩衝す
る低振動伝達性能があるものが好ましく、具体的には2
dTexのような比較的繊度の小さい繊維で構成され、
且つ見掛け繊維密度が0.03g/cm3のような小さ
いフェルトが例示される。目標とする吸音性能と低振動
伝達性能を同時に満足するフェルトを具現化するには、
これらの機能を複合した多層フェルトが、両機能を同時
に満たすことができて好ましい。具体的には2dTex
のような比較的繊度が小さい繊維で構成され、且つ見か
け繊維密度が0.08g/cm3のように比較的高い層
及び2dTexのような比較的繊度の小さい繊維と6d
Texのような比較的繊度の大きな繊維とが混繊がさ
れ、見掛け繊維密度が0.03g/cm3のように小さ
い層で構成されたものが例示される。
合であるが、通気防水層を設けることなく、図2のよう
にフェルト層23のカーペット層に対した側22を防水
層とすることでも同等の効果が得られる。この場合はあ
らかじめフェルト層を成形した後、表面もしくは全体を
撥水剤処理してもよいし、表面もしくは全体を撥水剤処
理したフェルトを成形してもよい。
は、両層間の通気性を阻害しない接着をおこなう。たと
えばカーペット層の裏面に粉体のホットメルト散布し、
またはホットメルトをスプレー塗布することにより接着
部を点状に形成する。
層/通気性防水層/フェルト層を積層してフロアー用構
造体の実施例1、2および比較例1、2の試料を作成
し、吸音性の評価に供した。 (カーペット層)カーペット層の構成は、実施例および
比較例に共通してポリエステル繊維のニードルパンチカ
ーペット(400g/m2)の裏面にラテックスを塗布
して用いた。 (通気防水層)通気防水層はポリオレフィン系繊維で成
る湿式不織布に針状物で孔を付加し、表1に示す如く各
試料の通気性を調整した。ただし比較例2については、
非通気性の防水層(厚さ40μmのポリエチレンフィル
ム)を用いた。 (フェルト層)実施例および比較例に共通して、厚さ2
0mm、見掛け密度0.08g/cm 3のポリエステル
を主体とする反毛フェルトを用いた。
に準じ、実施例および比較例試料の垂直入射吸音率の測
定をおこなった。結果を図4に示す。実施例1、2は防
水層が一定の通気性水準を超えた結果、フェルト層の吸
音効果が反映されたものとなり、比較例1、2の単純な
膜振動による吸音性能とは有意な差が認められた。実施
例では通気防水層の膜振動による吸音効果に加えてフェ
ルト層の吸音効果が複合され、広い周波数にわたる吸音
域があるのに対して、比較例ではフェルト層の吸音効果
が反映されにくく、吸音域周波数の幅が狭くなる。
非通気性のバッキング層を無くし、車内に入射した騒音
を効果的に吸収する作用をもちながら、且つフェルト層
への水分の浸透吸収を防止できる。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車の室内に敷設するフロアー用構造
体(10)であって、カーペット層(11)、通気防水
層(12)、フェルト層(13)を順に積層して構成さ
れ、前記通気防水層(12)は通気性が33秒/100
CC(JIS−P8117)以下であり、同時に防水圧
は232mmH2O(JIS−L1092)以上を有
し、カーペット層(11)と通気防水層(12)は点状
の接着部により相互に接着されていることを特徴とする
自動車フロアー用構造体。 - 【請求項2】 請求項1において、フェルト層(13)
の少なくとも一部が防水層に形成されてあることを特徴
とする自動車フロアー用構造体。 - 【請求項3】 請求項1において、通気防水層(12)
は、フェルト層(13)のカーペット層(11)に対し
た側を撥水処理して形成されたものであることを特徴と
する自動車フロアー用構造体。
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JP33692598A Expired - Fee Related JP3422698B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | 自動車フロアー用構造体 |
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