JP3415141B1 - コネクタ - Google Patents
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- female terminal
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Abstract
の取り外し作業性を向上させる。 【解決手段】 雌ハウジング40には、後方から雌端子
金具10を挿入可能なキャビティ41が設けられてい
る。キャビティ41内には、雌端子金具10が挿入され
ると、その挿抜方向と交差する向きに撓み変形された後
に復帰して雌端子金具10に対して弾性的に係止可能な
ランス43が設けられている。ランス43における雌端
子金具10に対する係止面64のうち、撓み方向前側部
分である下側係止面61は、雌端子金具10の抜き取り
方向に対して鈍角をなすよう傾斜している。係止面64
のうち、撓み方向後側部分である上側係止面58は、抜
き取り方向に対してなす角度が下側係止面61における
角度よりも小さく設定されている。
Description
る。
ンスによって端子金具を抜け止めするようにしたものの
一例として特開平4−115475号公報に記載された
ものが知られている。このコネクタにおけるコネクタハ
ウジング1には、図17に示すように、後方から端子金
具2を挿入可能なキャビティ3が設けられ、このキャビ
ティ3の下面側には、挿入される端子金具2に対して弾
性的に係止可能なランス4が設けられている。ランス4
は、上下に撓み変形可能なアーム4aと、アーム4aの
上面から突出するとともに端子金具2の底壁に穿設され
た係止孔2a内に進入してその孔縁に係止可能な抜け止
め突部4bとから構成されている。
を図ろうとした場合、ランス4の強度が不足し勝ちとな
るため、係止状態で過大な引っ張り力が端子金具2に作
用した場合には、ランス4が無理に撓まされて係止解除
されるおそれがある。その対策として、図18に示すよ
うに、端子金具2に対する抜け止め突部4bの係止面5
について、抜き取り方向に対して鈍角をなすよう傾斜さ
せることが考えられる。このようにすれば、係止状態か
ら端子金具2を後方へ引っ張るような力が作用した場合
でも、係止面5の傾斜によってランス4には撓み方向と
は反対方向への分力が作用することになるので、係止状
態が解除され難くなり、もって端子金具2の抜け止め力
を増加することができる。
うに係止面5を傾斜させると、端子金具2を取り外すと
きに以下の問題が生じることになる。すなわち、端子金
具2を取り外す作業は、解除治具によってランス4を強
制的に撓み変形させつつ端子金具2を引き抜くようにし
て行うのであるが、係止面5は、上端側(撓み方向後端
側)ほど前方へ突き出ており、撓み変形時における係止
面5の変位軌跡が図17のものよりも前寄りになるた
め、ランス4を撓ませるときに係止孔2aの孔縁に対し
て干渉し易くなり、作業性が芳しくなかった。本発明は
上記のような事情に基づいて完成されたものであって、
端子金具の抜け止め力を確保しつつ端子金具の取り外し
作業性を向上させることを目的とする。
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グに設けられたキャビティ内に後方から端子金具を挿入
すると、キャビティ内に設けられたランスが前記端子金
具の挿抜方向と交差する向きに撓み変形された後に復帰
して端子金具に対して弾性的に係止されるものであっ
て、前記ランスにおける前記端子金具に対する係止面
は、端子金具の抜き取り方向に対して鈍角をなすよう傾
斜している撓み方向前側係止面と、前記抜き取り方向に
対してなす角度が前記撓み方向前側係止面における角度
よりも小さく設定される撓み方向後側係止面とから構成
され、前記撓み方向前側係止面及び前記撓み方向後側係
止面は、前記端子金具に対して係止可能となっている構
成としたところに特徴を有する。請求項2の発明は、請
求項1に記載のものにおいて、前記撓み方向前側係止面
と前記撓み方向後側係止面は、互いに前記抜き取り方向
に対する角度が異なる平面となっているところに特徴を
有する。
は、ランスが弾性的に係止することで抜け止め状態に保
持される。このとき、ランスにおける係止面のうち、撓
み方向前側係止面は、端子金具の抜き取り方向に対して
鈍角をなすよう傾斜しているから、係止状態から端子金
具を後方へ引っ張るような力が作用した場合でも、ラン
スには撓み方向とは反対方向への分力が作用することに
なるので、係止状態が解除され難くなり、もって端子金
具の抜け止め力が増加される。一方、端子金具をコネク
タハウジングから取り外す場合には、ランスを強制的に
撓み変形させてその係止状態を解除しつつ端子金具を後
方へ引き抜くようにする。このとき、ランスにおける係
止面のうち、撓み方向後側係止面は、抜き取り方向に対
してなす角度が撓み方向前側係止面における角度よりも
小さく設定されているから、仮に係止面を全長にわたっ
て同じ傾斜角度にした場合と比較すると、ランスが撓み
変形するときにおける係止面の変位軌跡を後ろに引っ込
めることができる。従って、ランスを撓み変形させる際
にランスが端子金具と干渉し難くなり、もって端子金具
の取り外し作業性が良好となる。以上のように本発明に
よれば、小型化した場合でも端子金具の抜け止め力を高
く保つことができるとともに、端子金具の取り外し作業
性を向上させることができる。<請求項2の発明> 撓み方向前側係止面と撓み方向後側係止面は、互いに抜
き取り方向に対する角度が異なる平面となっている。
図16によって説明する。本実施形態では、雌コネクタ
ハウジング40(以下、単に雌ハウジング40という)
内に雌端子金具10が挿入されてなる雌コネクタを示
す。この雌端子金具10は、雌ハウジング40内に収容
された状態で、雌ハウジング40に対して嵌合される相
手の雄ハウジング内に収容された雄端子金具(雄ハウジ
ング共々図示せず)と導通接続可能とされている。なお
以下では、雌ハウジング40に対する雌端子金具10の
挿入方向を前方とし、逆の抜き取り方向を後方とし、ま
た上下方向の記載は図7などを基準として説明する。
打ち抜いたものに叩き加工や曲げ加工などを施すことで
所望の形状に成形されている。この雌端子金具10は、
図4及び図5に示すように、大まかには前後に開口する
略箱型をなす本体部11と、電線Wの端末に圧着接続可
能なバレル部12とを前後に繋げた構成となっている。
このうち、バレル部12は、前後に一対ずつのかしめ片
12a,12bを備え、前側の両かしめ片12aが電線
Wの芯線部分Waにかしめ付けられるのに対し、後側の
両かしめ片12bが電線Wの被覆部分Wbにかしめ付け
られるようになっている。
と、底壁13の両側縁から立ち上がる一対の側壁14,
15と、図4の左側の側壁14の突出端から底壁13と
対向するよう突出する天井壁16と、図4の右側の側壁
15の突出端から突出するとともに天井壁16の外側に
重ね合わせられる外壁17とから構成されている。
4,15,16,17と比較して前端が後方へ引っ込ん
だ位置に配されており、この前端から弾性接触片18が
突設されている。弾性接触片18は、底壁13の前端か
ら前方へ突出する舌片を後方へ向けて折り返すことで、
略山形をなす片持ち状に形成されている。この弾性接触
片18は、本体部11内に前方から挿入される相手の雄
端子金具のタブに対して弾性接触可能とされている。ま
た弾性接触片18に対向する天井壁16には、タブを弾
性接触片18との間で挟圧状態に保持可能な受け部19
が内側に張り出して設けられている。また底壁13に
は、弾性接触片18が弾性限度を超えて変形する手前の
段階で弾性接触片18に係合することで、弾性接触片1
8の過度撓みを規制可能な過度撓み規制突部20が内側
に叩き出して設けられている。
その長さ方向略中央部分に切欠部21が全幅にわたって
形成されることで、前部17aと後部17bとに分断さ
れている。この切欠部21内には、雌端子金具10がキ
ャビティ41内に挿入されると、ランス43が進入可能
とされ、切欠部21の前側の切断端面21aに対してラ
ンス43が係止可能とされている。ランス43に対する
係止面である切欠部21における前側の切断端面21a
は、全域にわたって内側に傾斜するテーパ状に形成され
ている。この切欠部21は、外壁17の半分弱の長さを
有するとともに図5の奥側の側壁15の上端部にまで形
成されている。この側壁15の上端面(切欠部21にお
ける側方の切断端面)には、天井壁16の突出端から突
設された張出片22が当接されることで、天井壁16を
ほぼ水平な姿勢に支持できるようになっている。天井壁
16のうち、受け部19を有する前半部分には、後半部
分よりも僅かに低くなるよう凹部23が張出片22にお
ける側壁15との当接部分を除いて形成されており、そ
の分だけランス43の係止深さを稼ぐことができるよう
になっている。また外壁17の前部17aは、前後長さ
が後部17bよりも少し短く設定されている。
は、図6に示すように、底壁13側へ屈曲される後部保
持片24と、その反対側(外方)へ屈曲されるスタビラ
イザ25とが前後に設けられている。後部保持片24
は、図6の紙面手前側の側壁14に切欠形成された後部
保持溝26内に嵌合されることで、後部17bが前後に
遊動するのを規制した状態に保持できるようになってい
る。スタビライザ25は、キャビティ41内のスタビラ
イザ挿通溝48内に挿通されることで、雌端子金具10
の挿入動作を案内可能となっている。また後部保持片2
4の前端が後部17bの前端と、スタビライザ25の後
端が後部17bの後端と、それぞれ揃えられている。後
部17bのうち後端部の幅方向中央には、スタビライザ
25とほぼ同じ長さを有する突部27が外方へ突出する
よう叩き出して形成されている。この突部27は、雌端
子金具10がキャビティ41内に挿入されると、キャビ
ティ41の下面(突部挿通溝47の上面)に当接可能と
されている。この突部27を含めた本体部11の後端下
側の段差部分28(天井壁16及び外壁17の後部17
bの後端面)には、雌ハウジング40に装着されるリテ
ーナ52が係止可能となっている。
った後端縁部(切欠部21の前側の切断端部)の略中央
(正確には中央よりも僅かに図4の左側にずれた位置)
には、ランス43が係止可能とされる係止突部29が外
側へ突出するよう叩き出して形成されている。係止突部
29は、図5及び図6に示すように、全体としては前端
を頂点とする略角錐状をなすとともに後方へ開口してい
る。この係止突部29は、前端側にかけて幅寸法及び高
さ寸法が減少する先細り状をなすとともに3つの斜面に
より構成される角錐部29aと、幅寸法及び高さ寸法が
一定とされるとともに3つの側面により構成される角筒
部29bとを前後に繋げた構成となっている。係止突部
29の角錐部29aは、先細り状とされ、且つその前端
部がやや丸みを帯びた形状に形成されることで、キャビ
ティ41内に雌端子金具10が挿入される過程において
突部挿通溝47内での挿通動作を円滑にできるようにな
っている。係止突部29の角筒部29bは、切欠部21
の前側の切断端面21aの傾斜に沿って後方へオーバー
ハング状に突出して形成され、外壁17の前部17aよ
りも後方に突出している。
同じ高さ位置まで突出するよう設定され、突部27と同
様にキャビティ41の突部挿通溝47内に挿通可能とさ
れている。係止突部29のうちランス43に対して係止
される後縁は、切欠部21の前側の切断端面21aによ
り構成されており、内側に傾斜したテーパ状に形成され
ている。外壁17の前部17aのうち係止突部29に対
する両側方部分の後端面についても、内側に傾斜したテ
ーパ状をなす切欠部21の前側の切断端面21aにより
構成され、ここにランス43が係止可能とされている
(図8及び図12)。
壁14との突き合わせ端)からは、図6に示すように、
底壁13側へ屈曲される前部保持片30が設けられてい
る。前部保持片30は、図6の紙面手前側の側壁14に
切欠形成された前部保持溝31内に嵌合されることで、
前部17aが前後に遊動するのを規制した状態に保持で
きるようになっている。この前部保持片30は、外壁1
7の前部17aよりも後方へ突出して形成されている。
そして、前部保持片30の根元部分には、上記切欠部2
1が拡張して形成され、その切断端面21aが既述した
ように内側に傾斜したテーパ状に形成されており、ここ
にランス43の側端部が係止可能とされている。
図1、図2及び図7に示すように、後方から雌端子金具
10を挿入可能なキャビティ41が上下2段、幅方向に
複数室並んで配設されている。キャビティ41内に挿入
される雌端子金具10は、キャビティ41の下壁42側
に設けられたランス43(詳細は後述する)により弾性
的に抜け止め可能とされるとともに、雌ハウジング40
の前壁44によって前止まり状態に支持されるようにな
っている。この雌ハウジング40の前壁44には、相手
の雄端子金具のタブがキャビティ41内に前方から進入
するのを許容するタブ挿通孔45が穿設されており、そ
の前側の孔縁には、全周にわたって略擂鉢状をなす誘導
面46が形成されることで、タブの進入動作が円滑に誘
導されるようになっている。
具10における係止突部29及び突部27を挿通可能な
突部挿通溝47と、スタビライザ25を挿通可能なスタ
ビライザ挿通溝48とがそれぞれ後方へ開放する形態で
形成されている。突部挿通溝47は、キャビティ41に
おける幅方向略中央に配されるのに対し、スタビライザ
挿通溝48は、突部挿通溝47に対して図2の右側に配
されている。突部挿通溝47は、後述するようにランス
43側に連続して形成されているのに対し、スタビライ
ザ挿通溝48は、その前端位置がランス43よりも少し
後方に設定されている。
向面)における前端部には、全幅にわたって内方(ラン
ス43側)へテーパ状に張り出す張出部49が設けられ
ており、この張出部49によってキャビティ41内に挿
入される雌端子金具10の前端部をランス43側へ押し
出すことで、ランス43の係止深さが増加できるように
なっている。キャビティ41の後端周縁は、一部を除い
てほぼ全周にわたり雌端子金具10を誘い込むことがで
きるようテーパ状に形成されている。キャビティ41の
後端周縁のうち、図2の左上位置には、雌端子金具10
の挿抜方向と直交する切り立った端面をなす規制部50
が設けられており、この規制部50には、雌端子金具1
0がキャビティ41に対して正規の挿入姿勢とは上下反
転した不正な姿勢とされたときに、スタビライザ25が
突き当たることで挿入動作を規制可能とされている。ま
たキャビティ41は、図9に示すように、前半部分が後
半部分よりも幅狭に形成されている。
ように、雌端子金具10を二次係止するためのリテーナ
52を下方から装着可能なリテーナ取付孔51が開口し
て設けられている。このリテーナ取付孔51は、各キャ
ビティ41の長さ方向中央部分(ランス43よりも少し
後側部分)を下方外部に開放するような位置に形成され
ている。リテーナ52は、各キャビティ41に対応して
上下2段の抜け止め部53を有しており、雌ハウジング
40に対して各抜け止め部53が各キャビティ41から
下方に退避して配されることで各キャビティ41への雌
端子金具10の挿抜を許容する仮係止位置(図7)と、
各抜け止め部53が各キャビティ41内に進出して雌端
子金具10に対して係止可能とされる本係止位置(図1
4)との2位置間を上下方向に沿って移動可能とされて
いる。このリテーナ52は、図示しない保持手段によっ
て上記仮係止位置と本係止位置とに選択的に保持可能と
されている。なお図9及び図13においてはリテーナ5
2の図示を省略する。
る。ランス43は、図3及び図7に示すように、キャビ
ティ41の下壁42における前部側(リテーナ取付孔5
1よりも前方部分)に設けられており、前後両端が支持
された両持ち状のアーム54を備えている。このアーム
54の上面には、雌端子金具10の切欠部21内に進入
してその前側の切断端面21aに対して係止可能な抜け
止め突部55がキャビティ41内に突出する形態で設け
られている。ランス43は、全体として正面から見てほ
ぼ左右対称形状をなしている。
のうち両下側角部をテーパ状に切除したような形状をな
し(図1)、キャビティ41の幅寸法にほぼ匹敵する
(正確にはキャビティ41の幅寸法よりも僅かに小さ
い)幅寸法を有している(図9)。アーム54は、前後
の支持部分を支点として上下方向(雌端子金具10の挿
抜方向と交差する方向)に沿って撓み変形可能とされ、
変形時には、長さ方向中央部分を最下端とした略弓形と
なる(図10)。アーム54の下方には、その撓み変形
を許容する撓み空間が所定高さ分確保されている。アー
ム54の両側部(下面がテーパ状となる部分)に対して
撓み空間を空けた下方位置には、断面形状が略三角形と
なる一対の過度撓み規制レール部56がランス43の長
さ方向に沿って設けられている。この過度撓み規制レー
ル部56は、ランス43が弾性限度を超えて撓み変形す
る手前の段階でランス43に係合することでその過度撓
みを規制可能となっている。アーム54のうち、後部5
4bは、下壁42に対して全幅にわたって連結されると
ともに前方へ向かって上り勾配をなす傾斜状に形成され
るのに対し、前部54aは、雌ハウジング40の前壁4
4に対して部分的に連結されるとともに略水平に形成さ
れている。アーム54の後部54bには、下壁42に形
成された突部挿通溝47が引き続いて設けられており、
突部挿通溝47の両側方に残された部分が雌端子金具1
0を下支え可能な後側支持部57となっている。
わたる幅寸法を有するとともに(図9)、アーム54の
後部54bと前端位置を揃えるように設けられており、
その後面がアーム54の後部54bの傾斜に連続するテ
ーパ状に形成されている。この抜け止め突部55には、
アーム54の後部54bに形成された突部挿通溝47が
引き続いて設けられており、これにより抜け止め突部5
5は、正面から見て幅方向中央部分が凹んだ形状となっ
ている(図1)。抜け止め突部55の前面は、雌端子金
具10の切欠部21の前側の切断端面21aのうち係止
突部29の両側方部分に対して主に係止可能な上側係止
面58となっており(図12)、前後方向(雌端子金具
10の挿抜方向)と略直交する切り立った面として形成
されている。
には、前方へ開口するとともに前方外部からランス43
を強制的に撓み変形させるための解除治具J(図15)
を挿入可能な操作用溝部59が全長にわたって形成され
ており、この操作用溝部59の両側方に残された部分が
雌端子金具10を下支え可能な前側支持部60となって
いる。言い換えると、アーム54の前部54aは、操作
用溝部59によって後部54bよりも薄肉状に形成され
ている。操作用溝部59は、アーム54の前部54aの
厚み寸法の約半分強の深さに形成されており、その両側
面がアーム54の外形に概ね沿うように、側方へ向かっ
て上り勾配をなす曲面形状となっている(図1)。この
操作用溝部59内には、キャビティ41内に挿入される
雌端子金具10の係止突部29が進入可能とされてお
り、その後端側には、上記した上側係止面58と繋げら
れるとともに雌端子金具10の切欠部21の前側の切断
端面21aのうち係止突部29の後縁に対して係止可能
な下側係止面61が形成されている。この下側係止面6
1は、下端側ほど上側係止面58よりも後方へ引っ込む
ような傾斜(雌端子金具10における切欠部21の前側
の切断端面21aに沿うような傾斜)を有するよう形成
されている。
には、解除治具Jの挿通を許容する治具挿通溝部62が
操作用溝部59に連通して形成されている。この治具挿
通溝部62は、アーム54の前部54aの前半部分を二
股状に分岐するようにして形成されている。治具挿通溝
部62の後端側には、後方へ向かって上り勾配をなす傾
斜を有することで、解除治具Jを操作用溝部59へと案
内可能な案内面63が形成されている。
端子金具10に対する係止面64は、図7に示すよう
に、抜け止め突部55の前面がなす上側係止面58と、
操作用溝部59の奥面がなす下側係止面61とにより構
成されている。言い換えると、上側係止面58は、係止
面64における上側部分、すなわちランス43の撓み方
向後側部分を構成しているのに対し、下側係止面61
は、係止面64における下側部分、すなわちランス43
の撓み方向前側部分を構成している。上側係止面58と
下側係止面61とは、互いに雌端子金具10の抜き取り
方向に対する角度が異なる不連続な面となっている。す
なわち、下側係止面61は、雌端子金具10の抜き取り
方向に対する角度αが90°以上、つまり鈍角をなすよ
う傾斜しているのに対し、上側係止面58は、抜き取り
方向に対する角度βがほぼ90°となっている。従っ
て、上側係止面58が抜き取り方向に対してなす角度β
は、下側係止面61における角度αよりも小さくなって
いる。なお、下側係止面61が雌端子金具10の抜き取
り方向に対してなす角度αは、雌端子金具10における
切欠部21の前側の切断端面21aが雌端子金具10の
抜き取り方向に対してなす角度とほぼ同じとなってい
る。
いてその作用について説明する。雌ハウジング40に対
してリテーナ52を仮係止位置に装着した後に、図7な
いし図9に示すように、電線Wを圧着接続した状態の雌
端子金具10をキャビティ41内に挿入する。このと
き、スタビライザ25を下方へ向けた正規の挿入姿勢と
は上下反転した不正な姿勢で雌端子金具10を挿入しよ
うとした場合には、上方を向いたスタビライザ25の前
端面がキャビティ41の後端周縁に形成された規制部5
0に突き当たることで挿入動作が規制される。これによ
り、雌端子金具10の逆挿入が確実に防止される。
キャビティ41内に挿入すると、先に係止突部29が突
部挿通溝47内に挿通され、その後、突部27が突部挿
通溝47内に、スタビライザ25がスタビライザ挿通溝
48内にそれぞれ挿通されることで、雌端子金具10が
上下左右にがたつくのを抑制されつつ円滑に挿入され
る。そして、雌端子金具10が所定深さまで挿入される
と、図10に示すように、係止突部29によってランス
43が押圧されてそのアーム54が下方へ撓み変形され
る。このとき、アーム54は、全体が側方から見て浅い
V字型になるよう変形し、前部54aが後傾するのに対
して後部54bが前傾した姿勢となる。この過程では、
係止突部29が前端を頂点とする略角錐状に形成されて
いることで、突部挿通溝47内での挿通動作が円滑にな
り、且つランス43をスムーズに押圧できるようになっ
ている。
であるにも拘わらず、作業者が正規深さに達したと勘違
いしてリテーナ52を本係止位置へ移動させる場合があ
る。その場合には、リテーナ52の抜け止め部53が雌
端子金具10の本体部11の下面側に突き当たること
で、本係止位置への移動動作が規制される。これをもっ
て、雌端子金具10が半挿入であることが検知される。
深さまで挿入されると、図11ないし図13に示すよう
に、係止突部29がランス43の抜け止め突部55を乗
り越えてその前方の操作用溝部59内に進入し、それに
伴ってランス43が弾性復帰する。すると、ランス43
における抜け止め突部55が切欠部21内に進入すると
ともに、下側係止面61が切欠部21の前側の切断端面
21aのうち係止突部29の後縁に対して係止され(図
11)、上側係止面58が切欠部21の前側の切断端面
21aのうち係止突部29の両側方部分に対して係止さ
れる(図12)。これにより、雌端子金具10がランス
43によって抜け止め保持される。正規挿入される過程
では、本体部11の前端部がキャビティ41の上面の張
出部49により押し下げられてランス43側に接近する
ように変位するから、ランス43の雌端子金具10に対
する係止深さが大きくなっている。
ンス43の全幅、すなわちキャビティ41の幅寸法に匹
敵する幅領域に形成されるとともに、雌端子金具10に
おける切欠部21の前側の切断端面21aは、係止突部
29を含めた外壁17の前部17a及び前部保持片30
に至るまで、すなわち雌端子金具10のほぼ全幅にわた
る幅領域に形成されているから、雌端子金具10は、強
固な抜け止め力でもってキャビティ41内から抜け止め
状態に保持される。しかも、切欠部21の前側の切断端
面21aと下側係止面61とが、共に雌端子金具10の
抜き取り方向に対して鈍角をなすよう傾斜しているか
ら、係止状態から電線Wを介して雌端子金具10を後方
へ引っ張る力が作用した場合でも、ランス43には、斜
め上後方、つまり撓み方向である下方とは反対方向への
分力が作用することになるので、係止状態が解除され難
くなっており、もって雌端子金具10の抜け止め力がよ
り強固なものとなっている。
ィ41内に挿入した後、図14に示すように、リテーナ
52を本係止位置へと移動させると、各抜け止め部53
が各キャビティ41内に進出して突部27を含めた段差
部分28に対して係止される。このように雌端子金具1
0は、キャビティ41内においてランス43とリテーナ
52とによって二重に係止された状態で抜け止め保持さ
れる。
ハウジング40内から雌端子金具10を取り外す場合が
ある。その場合は、まずリテーナ52を本係止位置か
ら、図11に示すよう仮係止位置に戻した後、解除治具
Jによってランス43を強制的に撓み変形させる作業を
行う。ランス43を撓ませるには、雌ハウジング40の
前方から解除治具Jを治具挿通溝部62や操作用溝部5
9内に挿入する。このとき治具挿通溝部62によって解
除治具Jに対する入り口が広く確保されているから、挿
入初期動作を容易に行うことができる。しかも、治具挿
通溝部62の奥面が操作用溝部59側へと傾斜した案内
面63となっているから、解除治具Jを操作用溝部59
へと円滑に案内することができる。
入し、図15の矢線に示すように、係止突部29の外面
の傾斜に沿ってその軸線を傾けつつさらに奥方へと突っ
込む。すると、解除治具Jの先端部によって操作用溝部
59の壁面が下方へ押圧されることで、図16に示すよ
うに、ランス43が強制的に下方へ撓み変形させられ
る。雌端子金具10との係止状態が解除されるまでラン
ス43を撓ませたところで、電線Wを持って後方へ引っ
張ると、雌端子金具10をキャビティ41から引き抜く
ことができる。
は、雌端子金具10の抜き取り方向に対してなす角度β
が下側係止面61の角度αよりも小さく設定されている
から、図15及び図16の想像線に示すように係止面を
全長にわたって同じ傾斜角度としたものと比較すると、
ランス43が撓み変形する過程における係止面64の変
位軌跡を後ろに引っ込めることができる。従って、ラン
ス43を撓み変形させる過程で係止面64が係止突部2
9と干渉し難くなる。仮に係止面64が係止突部29に
干渉しても、その引っ掛かりが想像線のものよりも浅く
なるので、電線Wを介して雌端子金具10を僅かに前方
へ押し込むことで容易に干渉を解消しつつランス43を
撓ませることができる。
する過程における係止面64の変位軌跡が後ろに引っ込
むということは、雌端子金具10をキャビティ41内に
正規深さまで挿入したとき(図11)におけるランス4
3の係止面64と、雌端子金具10の切欠部21の前側
の切断端面21aとの間のクリアランスが小さくなるこ
とを意味する。従って、正規挿入状態において雌端子金
具10がキャビティ41内で前後にがたつく範囲が小さ
くなるから、雌端子金具10が相手の雄端子金具と導通
接続した状態で接続が不安定になるのを抑制することが
できる。
係止面64のうちランス43の撓み方向前側部分である
下側係止面61は、雌端子金具10の抜き取り方向に対
して鈍角をなすよう傾斜しているから、係止状態から雌
端子金具10を後方へ引っ張るような力が作用した場合
でも、ランス43には撓み方向とは反対方向への分力が
作用することになるので、係止状態が解除され難くな
り、もって雌端子金具10の抜け止め力が増加される。
一方、係止面64のうちランス43の撓み方向後側部分
である上側係止面58は、雌端子金具10の抜き取り方
向に対してなす角度βが下側係止面61における角度α
よりも小さく設定されているから、従来のように係止面
を全長にわたって同じ傾斜角度としたものと比較する
と、ランス43が撓み変形するときにおける係止面64
の変位軌跡を後ろに引っ込めることができる。従って、
雌端子金具10の取り外し作業時にランス43を撓み変
形させるときにランス43が雌端子金具10と干渉し難
くなり、もって雌端子金具10の取り外し作業性が良好
となる。このように、本実施形態によれば、小型化に伴
ってランス43の強度が低下しても雌端子金具10の抜
け止め力を高く保つことができるとともに、雌端子金具
10の取り外し作業性を向上させることができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、上側係止面が雌端子金具
の抜き取り方向に対してなす角度がほぼ90°とした場
合を示したが、下側係止面の角度よりも小さいのであれ
ば、90°以上であっても、90°以下であっても構わ
ない。 (2)上記した実施形態では、上側係止面が抜け止め突
部に設けられ、下側係止面がアームに設けられた場合を
示したが、例えば上側係止面と下側係止面とを共に抜け
止め突部に設けるようにしたものも本発明に含まれる。
ランスを例示したが、片持ち状のランスについても本発
明は適用可能である。 (4)上記した実施形態では、雌端子金具が係止突部を
備えるものを示したが、係止突部を省略した雌端子金具
を収容するものも本発明に含まれる。 (5)上記した実施形態では、雌ハウジング内に雌端子
金具を収容する雌コネクタについて例示したが、雄ハウ
ジング内に雄端子金具を収容する雄コネクタについても
本発明は適用可能である。
図
内に雌端子金具を挿入する前の状態を示す側断面図(雌
ハウジングが図1のA−A線断面図、雌端子金具が図4
のD−D線断面図)
内に雌端子金具を挿入する前の状態を示す側断面図(雌
ハウジングが図1のB−B線断面図、雌端子金具が図4
のE−E線断面図)
内に雌端子金具を挿入する前の状態を示す平断面図(雌
ハウジングが図1のC−C線断面図、雌端子金具が平面
図)
の状態を示す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線
断面図、雌端子金具が図4のD−D線断面図)
を示す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線断面
図、雌端子金具が図4のD−D線断面図)
を示す側断面図(雌ハウジングが図1のB−B線断面
図、雌端子金具が図4のE−E線断面図)
を示す平断面図(雌ハウジングが図1のC−C線断面
図、雌端子金具が平面図)
す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線断面図、雌
端子金具が図4のD−D線断面図)
す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線断面図、雌
端子金具が図4のD−D線断面図)
態を示す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線断面
図、雌端子金具が図4のD−D線断面図)
Claims (2)
- 【請求項1】 コネクタハウジングに設けられたキャビ
ティ内に後方から端子金具を挿入すると、キャビティ内
に設けられたランスが前記端子金具の挿抜方向と交差す
る向きに撓み変形された後に復帰して端子金具に対して
弾性的に係止されるものであって、 前記ランスにおける前記端子金具に対する係止面は、端
子金具の抜き取り方向に対して鈍角をなすよう傾斜して
いる撓み方向前側係止面と、前記抜き取り方向に対して
なす角度が前記撓み方向前側係止面における角度よりも
小さく設定される撓み方向後側係止面とから構成され、
前記撓み方向前側係止面及び前記撓み方向後側係止面
は、前記端子金具に対して係止可能となっていることを
特徴とするコネクタ。 - 【請求項2】 前記撓み方向前側係止面と前記撓み方向
後側係止面は、互いに前記抜き取り方向に対する角度が
異なる平面となっていることを特徴とする請求項1記載
のコネクタ。
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2002
- 2002-07-23 JP JP2002213636A patent/JP3415141B1/ja not_active Expired - Lifetime
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