JP3413891B2 - 接眼レンズ - Google Patents
接眼レンズInfo
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- JP3413891B2 JP3413891B2 JP19878893A JP19878893A JP3413891B2 JP 3413891 B2 JP3413891 B2 JP 3413891B2 JP 19878893 A JP19878893 A JP 19878893A JP 19878893 A JP19878893 A JP 19878893A JP 3413891 B2 JP3413891 B2 JP 3413891B2
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- eyepiece
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B25/00—Eyepieces; Magnifying glasses
- G02B25/001—Eyepieces
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Lenses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば望遠鏡や顕微鏡
等に用いられる接眼レンズに関するものである。
等に用いられる接眼レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、望遠鏡または顕微鏡等の光学機器
においては、対物レンズより形成された実像をさらに拡
大して観察するための接眼レンズが使用されている。こ
こで、従来の接眼レンズの一例を図4に示す。
においては、対物レンズより形成された実像をさらに拡
大して観察するための接眼レンズが使用されている。こ
こで、従来の接眼レンズの一例を図4に示す。
【0003】これは、アイポイント(E.P)側から順
に一個の正レンズ成分からなる第1レンズ群G21と、正
レンズと負レンズとの接合レンズからなる正屈折力を持
つ第2レンズ群G22とで構成された接眼レンズである。
この接眼レンズの焦点距離はf=10mm、見かけ視界
は50°である。この接眼レンズの収差図は図4(b)
に示す通りである。
に一個の正レンズ成分からなる第1レンズ群G21と、正
レンズと負レンズとの接合レンズからなる正屈折力を持
つ第2レンズ群G22とで構成された接眼レンズである。
この接眼レンズの焦点距離はf=10mm、見かけ視界
は50°である。この接眼レンズの収差図は図4(b)
に示す通りである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の画角
の広い接眼レンズでにおいては、図4(b)からも明ら
かなように、大きな歪曲収差が存在している。このよう
な接眼レンズでは視野の周辺部分まで十分良好な収差補
正を行うために、そのための補正光学系が必要であり、
どうしても接眼レンズ系全体でレンズの枚数が多くなっ
てしまうという問題があった。特に歪曲収差の補正は困
難であり、4〜6枚のレンズ構成になりがちであった。
の広い接眼レンズでにおいては、図4(b)からも明ら
かなように、大きな歪曲収差が存在している。このよう
な接眼レンズでは視野の周辺部分まで十分良好な収差補
正を行うために、そのための補正光学系が必要であり、
どうしても接眼レンズ系全体でレンズの枚数が多くなっ
てしまうという問題があった。特に歪曲収差の補正は困
難であり、4〜6枚のレンズ構成になりがちであった。
【0005】本発明は、上記問題を解消し、少ないレン
ズ枚数からなるシンプルな構成でありながらも諸収差を
良好に補正し得る接眼レンズを得ることを目的とする。
ズ枚数からなるシンプルな構成でありながらも諸収差を
良好に補正し得る接眼レンズを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の接眼レンズは、40°以上の見か
け視界を有し、アイポイント側から順に1個の正レンズ
からなる正屈折力の第1レンズ群と、正レンズと負レン
ズとの接合レンズからなる正屈折力の第2レンズ群とで
構成される接眼レンズにおいて、前記第1レンズ群の正
レンズの少なくとも一方の面が非球面であり、該非球面
周辺の曲率半径が頂点の曲率半径より大きく、xを頂点
から光軸方向に測った距離、yを頂点より光軸と垂直な
方向に測った距離、C0 =1/R、Rを頂点曲率半径、
kを円錐定数、C4,C6 ,C8 ,C10をそれぞれ4
次,6次、8次、10次の非球面係数とし、前記非球面
が下式で表されるとき、 x=C0y2/〔1+√(1−kC0 2y2)〕+C4y4+C6y6+C8y8+C10y10 前記非球面係数C4は1×10-6<|C4|<1×10-3
の条件を満足し、前記第2レンズ群は、アイポイント側
から順に、両凸レンズからなる正レンズと両凹レンズか
らなる負レンズとを配置した接合レンズであることを特
徴とする。
め、請求項1に記載の接眼レンズは、40°以上の見か
け視界を有し、アイポイント側から順に1個の正レンズ
からなる正屈折力の第1レンズ群と、正レンズと負レン
ズとの接合レンズからなる正屈折力の第2レンズ群とで
構成される接眼レンズにおいて、前記第1レンズ群の正
レンズの少なくとも一方の面が非球面であり、該非球面
周辺の曲率半径が頂点の曲率半径より大きく、xを頂点
から光軸方向に測った距離、yを頂点より光軸と垂直な
方向に測った距離、C0 =1/R、Rを頂点曲率半径、
kを円錐定数、C4,C6 ,C8 ,C10をそれぞれ4
次,6次、8次、10次の非球面係数とし、前記非球面
が下式で表されるとき、 x=C0y2/〔1+√(1−kC0 2y2)〕+C4y4+C6y6+C8y8+C10y10 前記非球面係数C4は1×10-6<|C4|<1×10-3
の条件を満足し、前記第2レンズ群は、アイポイント側
から順に、両凸レンズからなる正レンズと両凹レンズか
らなる負レンズとを配置した接合レンズであることを特
徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】本発明は、40°以上の見かけ視界を有する接
眼レンズを、アイポイント側から順に、1個の正レンズ
成分からなる正屈折力の第1レンズ群と、接合レンズで
からなる正屈折力の第2レンズ群とで構成し、第1レン
ズ群のアイポイント側のレンズ面、像側のレンズ面の少
なくとも一方のレンズ面が非球面であって、この非球面
は周辺の曲率半径が頂点の曲率半径より大きいものであ
る。
眼レンズを、アイポイント側から順に、1個の正レンズ
成分からなる正屈折力の第1レンズ群と、接合レンズで
からなる正屈折力の第2レンズ群とで構成し、第1レン
ズ群のアイポイント側のレンズ面、像側のレンズ面の少
なくとも一方のレンズ面が非球面であって、この非球面
は周辺の曲率半径が頂点の曲率半径より大きいものであ
る。
【0009】ここで、接眼レンズに補正板を加えて、そ
の補正板を非球面とすることによって歪曲収差(瞳の収
差)を補正する場合を考えてみる。第3図(a)に示す
ように、従来の接眼レンズを構成する球面レンズ群Le
の前側焦点面Fとレンズ群Le の間に非球面形状を有す
る補正板Lc を配置し、この補正板Lc により接眼レン
ズの瞳収差即ち歪曲収差を補正し、接眼レンズ本来の収
差補正をレンズ群Leで補正するよう構成した。
の補正板を非球面とすることによって歪曲収差(瞳の収
差)を補正する場合を考えてみる。第3図(a)に示す
ように、従来の接眼レンズを構成する球面レンズ群Le
の前側焦点面Fとレンズ群Le の間に非球面形状を有す
る補正板Lc を配置し、この補正板Lc により接眼レン
ズの瞳収差即ち歪曲収差を補正し、接眼レンズ本来の収
差補正をレンズ群Leで補正するよう構成した。
【0010】補正板Lc の形状が図3(b)に示されて
いるように、qを常数として次の式で表されたとする。 x=qy4 …(1) 式 接線の角度θは(1) 式を微分して得られる。三次収差の
領域で考えるとθ=4qy3補正板Lc の屈折率をnと
して、非球面を通過した後の光線Rの角度θ’とし、非
球面による光線の偏角をδとすれば、δは次の式で表さ
れる。 δ=θ’−θ=(n−1)θ=4(n−1)qy3 …(2) 式
いるように、qを常数として次の式で表されたとする。 x=qy4 …(1) 式 接線の角度θは(1) 式を微分して得られる。三次収差の
領域で考えるとθ=4qy3補正板Lc の屈折率をnと
して、非球面を通過した後の光線Rの角度θ’とし、非
球面による光線の偏角をδとすれば、δは次の式で表さ
れる。 δ=θ’−θ=(n−1)θ=4(n−1)qy3 …(2) 式
【0011】一方、接眼レンズによる瞳の収差ΔS’は
Aを定数として三次収差の領域において次式のように表
される。yは接眼レンズに入射する光線の高さである。 ΔS’=Ay2 …(3) 式 今、接眼レンズの瞳の結像における倍率をβとすると ΔS’=β2 ΔS …(4) 式
Aを定数として三次収差の領域において次式のように表
される。yは接眼レンズに入射する光線の高さである。 ΔS’=Ay2 …(3) 式 今、接眼レンズの瞳の結像における倍率をβとすると ΔS’=β2 ΔS …(4) 式
【0012】入射瞳までの距離Sは接眼レンズの焦点距
離に比べて十分大きいとすると、ΔSと偏角δは次式で
関係づけられる。 ΔS=S2 ・δ/y=4(n−1)qS2 y2 …(5) 式 (5) 式を(4) 式に代入して、 ΔS’=4(n−1)β2 qS2 y2 …(6) 式 (6) 式と(3) 式を比較することにより、 A=4(n−1)β2 qS2 …(7) 式 とすれば両式が一致することがわかる。
離に比べて十分大きいとすると、ΔSと偏角δは次式で
関係づけられる。 ΔS=S2 ・δ/y=4(n−1)qS2 y2 …(5) 式 (5) 式を(4) 式に代入して、 ΔS’=4(n−1)β2 qS2 y2 …(6) 式 (6) 式と(3) 式を比較することにより、 A=4(n−1)β2 qS2 …(7) 式 とすれば両式が一致することがわかる。
【0013】従って、(3) 式により表される瞳の収差Δ
S’を打ち消すように(1) 式のqを与えれば、全体とし
て歪曲収差のない接眼レンズを得ることができる。(1)
式を書き換えれば、 x=qy4 =A/〔4(n−1)β2 S2 〕y4 …(8) 式 また、S’をアイレリーフとするとβ=S’/Sである
から(8) 式は次式のように書き換えられる。 x=A/〔4(n−1)S’2 〕y4 …(9) 式
S’を打ち消すように(1) 式のqを与えれば、全体とし
て歪曲収差のない接眼レンズを得ることができる。(1)
式を書き換えれば、 x=qy4 =A/〔4(n−1)β2 S2 〕y4 …(8) 式 また、S’をアイレリーフとするとβ=S’/Sである
から(8) 式は次式のように書き換えられる。 x=A/〔4(n−1)S’2 〕y4 …(9) 式
【0014】上記qは、xを頂点から光軸方向に測った
距離、yを頂点より光軸と垂直な方向に測った距離、C
0 =1/R、Rを頂点曲率半径、kを円錐定数、C4 ,
C6,C8 ,C10をそれぞれ4次,6次,8次,10次
の非球面係数とするとき以下に示す非球面を表す一般の
式におけるy4 の係数C4 と同じものである。 x = C0y2 /〔1 + √(1-kC0 2y2)〕+C4y4+C6y6+C8y
8+C10y10
距離、yを頂点より光軸と垂直な方向に測った距離、C
0 =1/R、Rを頂点曲率半径、kを円錐定数、C4 ,
C6,C8 ,C10をそれぞれ4次,6次,8次,10次
の非球面係数とするとき以下に示す非球面を表す一般の
式におけるy4 の係数C4 と同じものである。 x = C0y2 /〔1 + √(1-kC0 2y2)〕+C4y4+C6y6+C8y
8+C10y10
【0015】(9) 式におけるS’は接眼レンズのアイレ
リーフであるから、S’は10〜30mm程度と考えて
良い。Aは接眼レンズの構成、入射瞳位置、焦点距離な
どにより異なるが、非球面係数C4 の値を1×10-6<
|C4 |<1×10-3の条件式の範囲内にあるようにす
れば、一般的な接眼レンズAに対して良好な瞳収差、即
ち歪曲収差の補正を得ることができる。もし、この|C
4 |が上記条件式の下限を越えた場合、瞳収差即ち歪曲
収差は補正不足となり、上限を越えた場合には逆に過剰
補正となる。また、以上の説明では補正板Lc を像側に
配置した場合を示したが、アイポイント側に配置しても
構わない。
リーフであるから、S’は10〜30mm程度と考えて
良い。Aは接眼レンズの構成、入射瞳位置、焦点距離な
どにより異なるが、非球面係数C4 の値を1×10-6<
|C4 |<1×10-3の条件式の範囲内にあるようにす
れば、一般的な接眼レンズAに対して良好な瞳収差、即
ち歪曲収差の補正を得ることができる。もし、この|C
4 |が上記条件式の下限を越えた場合、瞳収差即ち歪曲
収差は補正不足となり、上限を越えた場合には逆に過剰
補正となる。また、以上の説明では補正板Lc を像側に
配置した場合を示したが、アイポイント側に配置しても
構わない。
【0016】次に、頂点曲率C0 が0でない、即ちy2
の項の係数が0でない場合を考えてみる。非球面形状が
次式で表されたとする。 x=py2 +qy4 これを微分して以下の式が得られる。 θ=2py+4qy3 従って、瞳収差ΔS’は次式で表される。 ΔS’=2(n−1)β2 pS2 +4(n−1)β2 q
S2 y2
の項の係数が0でない場合を考えてみる。非球面形状が
次式で表されたとする。 x=py2 +qy4 これを微分して以下の式が得られる。 θ=2py+4qy3 従って、瞳収差ΔS’は次式で表される。 ΔS’=2(n−1)β2 pS2 +4(n−1)β2 q
S2 y2
【0017】この式における第1項は頂点曲率C0 が0
である場合のものと同一である。第2項はy2 を含まな
い定数項、即ち頂点曲率C0 の面による像点の移動を表
す項であり、瞳収差の補正には関係ないものである。従
って、補正板の形状にy2 の項(二次曲面)の相当する
ものが入っても、即ち補正板を屈折力を持つレンズとし
ても、瞳収差の補正にはy4 の項のみが影響しているた
め、|C4 |が上記条件式の範囲内にある限り、瞳収差
は良好に補正される。
である場合のものと同一である。第2項はy2 を含まな
い定数項、即ち頂点曲率C0 の面による像点の移動を表
す項であり、瞳収差の補正には関係ないものである。従
って、補正板の形状にy2 の項(二次曲面)の相当する
ものが入っても、即ち補正板を屈折力を持つレンズとし
ても、瞳収差の補正にはy4 の項のみが影響しているた
め、|C4 |が上記条件式の範囲内にある限り、瞳収差
は良好に補正される。
【0018】このように、本発明においては、接眼レン
ズを構成する第1レンズ群の正レンズを少なくとも一方
の面が非球面であるものとしたことによって、上記の如
き補正板による補正と同様に瞳収差を良好に補正するこ
とができる。
ズを構成する第1レンズ群の正レンズを少なくとも一方
の面が非球面であるものとしたことによって、上記の如
き補正板による補正と同様に瞳収差を良好に補正するこ
とができる。
【0019】なお、以上の説明では補正板Lc の形状に
y4 の項についてのみ述べたが、これは三次収差の領域
においてy4 の項のみで完全に瞳収差が補正されるため
である。しかし、接眼レンズの画角を広げるほど三次収
差の領域から外れるため、y4 の項のみで表された上記
の非球面補正板では瞳収差を完全に補正することはでき
なくなる。その場合、補正板Lc の非球面形状において
y4 の項の他にさらに高次の補正項を付加してやれば良
い。
y4 の項についてのみ述べたが、これは三次収差の領域
においてy4 の項のみで完全に瞳収差が補正されるため
である。しかし、接眼レンズの画角を広げるほど三次収
差の領域から外れるため、y4 の項のみで表された上記
の非球面補正板では瞳収差を完全に補正することはでき
なくなる。その場合、補正板Lc の非球面形状において
y4 の項の他にさらに高次の補正項を付加してやれば良
い。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。図1
(a)は、本発明の一実施例による接眼レンズを示す概
略構成図である。これは、アイポイント(E.P)側か
ら順に一個の正レンズ成分からなる第1レンズ群G1
と、正レンズと負レンズとの接合レンズからなる正屈折
力を持つ第2レンズ群G2 とで構成された接眼レンズで
あり、第1レンズ群G1 の像側の面R2 を非球面とした
ものである。この第1レンズ群G1 は硝材として光学ガ
ラス材料を用いた。この接眼レンズの焦点距離はf=1
0mm、見かけ視界は50°である。
(a)は、本発明の一実施例による接眼レンズを示す概
略構成図である。これは、アイポイント(E.P)側か
ら順に一個の正レンズ成分からなる第1レンズ群G1
と、正レンズと負レンズとの接合レンズからなる正屈折
力を持つ第2レンズ群G2 とで構成された接眼レンズで
あり、第1レンズ群G1 の像側の面R2 を非球面とした
ものである。この第1レンズ群G1 は硝材として光学ガ
ラス材料を用いた。この接眼レンズの焦点距離はf=1
0mm、見かけ視界は50°である。
【0021】以下の表1にこの接眼レンズのパラメータ
値を示す。ただし、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との光軸上の面間
隔、n i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との間の媒質
のd線の屈折率、νi はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1
との間の媒質のアッベ数である。
値を示す。ただし、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との光軸上の面間
隔、n i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との間の媒質
のd線の屈折率、νi はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1
との間の媒質のアッベ数である。
【0022】
【表1】
【0023】この接眼レンズの収差図は図1(b)に示
す通りである。図4に示した従来の接眼レンズの場合と
比較してみると、見かけ視界が同じにもかかわらず、本
実施例の方が非点収差だけでなく特に歪曲収差が改善さ
れていることがわかる。
す通りである。図4に示した従来の接眼レンズの場合と
比較してみると、見かけ視界が同じにもかかわらず、本
実施例の方が非点収差だけでなく特に歪曲収差が改善さ
れていることがわかる。
【0024】次に、本発明の第2の実施例による接眼レ
ンズの構成を図2(a)に示す。本実施例の接眼レンズ
は、アイポイント側から順に一個の正レンズ成分からな
る第1レンズ群G11と、正レンズと負レンズとの接合レ
ンズからなる正屈折力を持つ第2レンズ群G12とで構成
された接眼レンズであり、第1レンズ群G11の像側の面
R12を非球面としたものである。この第1レンズ群G11
は硝材として樹脂製の光学材料を用いた。この接眼レン
ズの焦点距離はf=10mm、見かけ視界は50°であ
る。
ンズの構成を図2(a)に示す。本実施例の接眼レンズ
は、アイポイント側から順に一個の正レンズ成分からな
る第1レンズ群G11と、正レンズと負レンズとの接合レ
ンズからなる正屈折力を持つ第2レンズ群G12とで構成
された接眼レンズであり、第1レンズ群G11の像側の面
R12を非球面としたものである。この第1レンズ群G11
は硝材として樹脂製の光学材料を用いた。この接眼レン
ズの焦点距離はf=10mm、見かけ視界は50°であ
る。
【0025】以下の表2にこの接眼レンズのパラメータ
値を示す。ただし、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との光軸上の面間
隔、n i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との間の媒質
のd線の屈折率、νi はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1
との間の媒質のアッベ数である。
値を示す。ただし、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との光軸上の面間
隔、n i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1との間の媒質
のd線の屈折率、νi はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1
との間の媒質のアッベ数である。
【0026】
【表2】
【0027】この接眼レンズの収差図は図2(b)に示
す通りである。図4に示した従来の接眼レンズの場合と
比較してみると、見かけ視界が同じにもかかわらず、本
実施例の方が非点収差だけでなく特に歪曲収差が改善さ
れていることがわかる。
す通りである。図4に示した従来の接眼レンズの場合と
比較してみると、見かけ視界が同じにもかかわらず、本
実施例の方が非点収差だけでなく特に歪曲収差が改善さ
れていることがわかる。
【0028】このように、本実施例では、第1レンズ群
の像側レンズ面に本発明に寄る非球面を採用することに
よって、2群3枚という極めてシンプルな構成でありな
がらも、諸収差、特に歪曲収差が良好に補正することが
できる。
の像側レンズ面に本発明に寄る非球面を採用することに
よって、2群3枚という極めてシンプルな構成でありな
がらも、諸収差、特に歪曲収差が良好に補正することが
できる。
【0029】なお、以上の第1、第2の実施例からわか
るように、第1レンズ群の正レンズの硝材は、光学ガラ
スでも樹脂製の光学材料でもどちらでも良い。製造コス
トを考えると樹脂製光学材料を用いた方が有利であるこ
とは言うまでもない。
るように、第1レンズ群の正レンズの硝材は、光学ガラ
スでも樹脂製の光学材料でもどちらでも良い。製造コス
トを考えると樹脂製光学材料を用いた方が有利であるこ
とは言うまでもない。
【0030】また、以上の実施例では、接眼レンズの見
かけ視界50°の場合を示したが、本発明はこれに限る
ものではなく、レンズ径が大きくなることを厭わなけれ
ば見かけ視界65°ぐらいまで十分な光学性能を保持す
ることが可能である。
かけ視界50°の場合を示したが、本発明はこれに限る
ものではなく、レンズ径が大きくなることを厭わなけれ
ば見かけ視界65°ぐらいまで十分な光学性能を保持す
ることが可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、2群3枚
という極めてシンプルなレンズ構成でありながら、諸収
差、特に歪曲収差が良好に補正できる接眼レンズを実現
できた。これによって装置自体の軽量小型化を図ること
ができるという効果がある。
という極めてシンプルなレンズ構成でありながら、諸収
差、特に歪曲収差が良好に補正できる接眼レンズを実現
できた。これによって装置自体の軽量小型化を図ること
ができるという効果がある。
【図1】(a)は本発明の第1実施例による接眼レンズ
の概略構成図であり、(b)はその収差図である。
の概略構成図であり、(b)はその収差図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施例による接眼レンズ
の概略構成図であり、(b)はその収差図である。
の概略構成図であり、(b)はその収差図である。
【図3】(a)は本発明の作用を説明するための補正板
を用いた接眼レンズの概略構成図であり、(b)はその
原理を説明するための線図である。
を用いた接眼レンズの概略構成図であり、(b)はその
原理を説明するための線図である。
【図4】(a)は従来技術による接眼レンズの概略構成
図であり、(b)はその収差図である。
図であり、(b)はその収差図である。
G1 ,G11,G21:第1レンズ群
G2 ,G12,G22:第2レンズ群
Lc :補正板
Le :正レンズ群
E.P.:アイポイント
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 25/00
Claims (3)
- 【請求項1】 40°以上の見かけ視界を有し、アイポ
イント側から順に1個の正レンズからなる正屈折力の第
1レンズ群と、正レンズと負レンズとの接合レンズから
なる正屈折力の第2レンズ群とで構成される接眼レンズ
において、前記第1レンズ群の正レンズの少なくとも一
方の面が非球面であり、該非球面周辺の曲率半径が頂点
の曲率半径より大きく、xを頂点から光軸方向に測った
距離、yを頂点より光軸と垂直な方向に測った距離、C
0 =1/R、Rを頂点曲率半径、kを円錐定数、C4,
C6 ,C8 ,C10をそれぞれ4次,6次、8次、10次
の非球面係数とし、前記非球面が下式で表されるとき、 x=C0y2/〔1+√(1−kC0 2y2)〕+C4y4+C6y6+C8y8+C10y10 前記非球面係数C4は1×10-6<|C4|<1×10-3
の条件を満足し、前記第2レンズ群は、アイポイント側
から順に、両凸レンズからなる正レンズと両凹レンズか
らなる負レンズとを配置した接合レンズであることを特
徴とする接眼レンズ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の接眼レンズを含むこと
を特徴とする望遠鏡。 - 【請求項3】 請求項1に記載の接眼レンズを含むこと
を特徴とする顕微鏡。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19878893A JP3413891B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 接眼レンズ |
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