JP3399631B2 - 開閉器のばね装置 - Google Patents
開閉器のばね装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば遮断器等の主
接点を駆動するためのばね装置に関するものである。
接点を駆動するためのばね装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の開閉器のばね装置を示す斜
視図、図9は図8の開閉器の閉極状態を示す側面図であ
る。図において、主回路に通ずる上部端子1a,b,c
は絶縁物を介して遮断器フレーム(図示せず)に固定さ
れると共に、それぞれ固定電極3に電気的に接続されて
いる。真空スイッチ管2a,b,c内部にはそれぞれ固
定電極3及び可動電極4が設置され、この両電極3,4
の接離により電流の開閉を行う。可撓導体5a,b,c
はその一端が各可動電極4に固着されると共に、他端が
下部端子(図示せず)に固着され、可動電極4が図示の
A−B方向に動作してもその可撓性により可動電極4と
下部端子(図示せず)とを常に電気的に接続している。
視図、図9は図8の開閉器の閉極状態を示す側面図であ
る。図において、主回路に通ずる上部端子1a,b,c
は絶縁物を介して遮断器フレーム(図示せず)に固定さ
れると共に、それぞれ固定電極3に電気的に接続されて
いる。真空スイッチ管2a,b,c内部にはそれぞれ固
定電極3及び可動電極4が設置され、この両電極3,4
の接離により電流の開閉を行う。可撓導体5a,b,c
はその一端が各可動電極4に固着されると共に、他端が
下部端子(図示せず)に固着され、可動電極4が図示の
A−B方向に動作してもその可撓性により可動電極4と
下部端子(図示せず)とを常に電気的に接続している。
【0003】6a,b,cは可動電極4を操作するため
の絶縁操作ロッドで、主回路と接地部との電気的絶縁も
兼ね、一端は可動電極4と固着され、他端は固定電極3
及び可動電極4間に接触圧力を付加するための接圧ばね
7a,b,cを介して接圧ばね受8a,b,cに装着さ
れている。12a,b,cはそのほぼ中央部でクロスバ
ー13と共に回動するように軸着されているレバーであ
り、その一端はピン9a,b,cにより接圧ばね受8
a,b,cと枢着されている。また、レバー12aの他
端はピン15により操作ロッド14に枢着されている。
16a,bはクロスバー13の両端を回転可能に支承す
る軸受で、遮断器フレーム(図示せず)に固着されてい
る。17は一端がピン15に掛止された開放ばねで、固
定電極3と可動電極4の開離状態を維持し且つその開放
速度を出すためのものである。17aはストッパーで開
放ばね17による両電極3,4の開離位置を決めるもの
であり操作装置フレームに固着されている。
の絶縁操作ロッドで、主回路と接地部との電気的絶縁も
兼ね、一端は可動電極4と固着され、他端は固定電極3
及び可動電極4間に接触圧力を付加するための接圧ばね
7a,b,cを介して接圧ばね受8a,b,cに装着さ
れている。12a,b,cはそのほぼ中央部でクロスバ
ー13と共に回動するように軸着されているレバーであ
り、その一端はピン9a,b,cにより接圧ばね受8
a,b,cと枢着されている。また、レバー12aの他
端はピン15により操作ロッド14に枢着されている。
16a,bはクロスバー13の両端を回転可能に支承す
る軸受で、遮断器フレーム(図示せず)に固着されてい
る。17は一端がピン15に掛止された開放ばねで、固
定電極3と可動電極4の開離状態を維持し且つその開放
速度を出すためのものである。17aはストッパーで開
放ばね17による両電極3,4の開離位置を決めるもの
であり操作装置フレームに固着されている。
【0004】次に、上記のように構成された従来装置の
動作について説明する。まず、操作装置(図示せず)か
らの駆動力により操作ロッド14が図中矢印B方向に駆
動されると、レバー12a,b,cはクロスバー13を
中心に図中矢印C方向(反時計方向)に回転し、レバー1
2a,b,cに接続されている接圧ばね受8a,b,
c、接圧ばね7a,b,c及び可動電極4はA方向に駆
動される。そして、レバー12a,b,cの回転最終状
態で両電極3,4間は閉極状態になる。その状態を示し
たのが図9である。
動作について説明する。まず、操作装置(図示せず)か
らの駆動力により操作ロッド14が図中矢印B方向に駆
動されると、レバー12a,b,cはクロスバー13を
中心に図中矢印C方向(反時計方向)に回転し、レバー1
2a,b,cに接続されている接圧ばね受8a,b,
c、接圧ばね7a,b,c及び可動電極4はA方向に駆
動される。そして、レバー12a,b,cの回転最終状
態で両電極3,4間は閉極状態になる。その状態を示し
たのが図9である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉器のばね装
置において、開放ばね17はクロスバー13に軸着され
たレバー12aのピン15に掛止され他端は操作装置フ
レームに掛止されていた。そのために、真空スイッチ管
2a,b,cの開極状態での固定電極3と可動電極4の
距離及び接圧ばね7a,b,cの接圧力の調整は開放ば
ね17を掛止した後でないと実施できなかった。従っ
て、真空スイッチ管2a,b,cを含む主回路ユニット
は操作装置フレームに取付けた後でないと組立調整がで
きなく組立のユニット化を阻害していたため生産性を悪
くする等の問題点があった。
置において、開放ばね17はクロスバー13に軸着され
たレバー12aのピン15に掛止され他端は操作装置フ
レームに掛止されていた。そのために、真空スイッチ管
2a,b,cの開極状態での固定電極3と可動電極4の
距離及び接圧ばね7a,b,cの接圧力の調整は開放ば
ね17を掛止した後でないと実施できなかった。従っ
て、真空スイッチ管2a,b,cを含む主回路ユニット
は操作装置フレームに取付けた後でないと組立調整がで
きなく組立のユニット化を阻害していたため生産性を悪
くする等の問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、主回路ユニット内部に開放ばね
とストッパーを備えることにより、両電極間の距離と接
圧ばねの接圧力の調整を、主回路ユニット部の装置フレ
ームへの組付段階で可能にし、組立のユニット化及び生
産性の向上を達成することを目的とする。
ためになされたもので、主回路ユニット内部に開放ばね
とストッパーを備えることにより、両電極間の距離と接
圧ばねの接圧力の調整を、主回路ユニット部の装置フレ
ームへの組付段階で可能にし、組立のユニット化及び生
産性の向上を達成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る開閉装置
のばね装置は、略円筒状の金属製チューブ等から成る中
空軸部を有する絶縁レバーを備え、絶縁レバーをその軸
部を中心に回動することにより接圧ロッドを駆動して主
接点を開閉させ、絶縁体レバーの中空軸部内に弾性体か
らなる捩り棒を配設し、この捩り棒の一端にばね蓄勢レ
バーを固着し、このばね蓄勢レバーは絶縁体レバーとは
回転自在に保持され、捩り棒の他端に絶縁体レバーと一
体的に回転するストップレバーを備え、ばね蓄勢レバー
及びストップレバーをそれぞれ絶縁フレームのストッパ
ーに当接するように構成し、絶縁レバーを外部操作機構
により回動するようにした。
のばね装置は、略円筒状の金属製チューブ等から成る中
空軸部を有する絶縁レバーを備え、絶縁レバーをその軸
部を中心に回動することにより接圧ロッドを駆動して主
接点を開閉させ、絶縁体レバーの中空軸部内に弾性体か
らなる捩り棒を配設し、この捩り棒の一端にばね蓄勢レ
バーを固着し、このばね蓄勢レバーは絶縁体レバーとは
回転自在に保持され、捩り棒の他端に絶縁体レバーと一
体的に回転するストップレバーを備え、ばね蓄勢レバー
及びストップレバーをそれぞれ絶縁フレームのストッパ
ーに当接するように構成し、絶縁レバーを外部操作機構
により回動するようにした。
【0008】請求項2の発明は、ストップレバーにボス
部を設け、その内周部が前記捩り棒の外周部と嵌合し、
その外周部が絶縁体レバーの中空軸部の内周部と嵌合す
るようにした。
部を設け、その内周部が前記捩り棒の外周部と嵌合し、
その外周部が絶縁体レバーの中空軸部の内周部と嵌合す
るようにした。
【0009】請求項3の発明は、ばね蓄勢レバーは、そ
の内周部が前記捩り棒の外周部と嵌合すると共に、その
外周部が絶縁体レバーの中空軸部の内周部と摺接するボ
ス部を備えるようにした。
の内周部が前記捩り棒の外周部と嵌合すると共に、その
外周部が絶縁体レバーの中空軸部の内周部と摺接するボ
ス部を備えるようにした。
【0010】請求項4の発明は、ばね蓄勢レバーは、前
記捩り棒の一端をL字形状に曲げることにより形成し
た。
記捩り棒の一端をL字形状に曲げることにより形成し
た。
【0011】
【作用】この発明の開閉装置のばね装置においては、絶
縁体レバーの中空軸部内に配置された弾性体からなる捩
り棒が開放ばねとしての役割を果し、その一端に固着さ
れたストップレバーが絶縁フレームのストッパーに当接
することにより、絶縁体レバーの回動を規制して固定電
極と可動電極を開放位置に保持する。また、前記捩り棒
の他端に固着されたばね蓄勢レバーが絶縁フレームの別
のストッパーに当接すると共に、絶縁体レバーが外部の
操作機構により回転駆動されることにより開放ばね力が
蓄勢される。
縁体レバーの中空軸部内に配置された弾性体からなる捩
り棒が開放ばねとしての役割を果し、その一端に固着さ
れたストップレバーが絶縁フレームのストッパーに当接
することにより、絶縁体レバーの回動を規制して固定電
極と可動電極を開放位置に保持する。また、前記捩り棒
の他端に固着されたばね蓄勢レバーが絶縁フレームの別
のストッパーに当接すると共に、絶縁体レバーが外部の
操作機構により回転駆動されることにより開放ばね力が
蓄勢される。
【0012】
【実施例】実施例1.
図1はこの発明の実施例1による開閉器のばね装置を示
す斜視図、図2は前記開閉器のばね装置の右側面図であ
る。図において、1a,b,cは主回路に通ずる上部端
子、2a,b,cは真空スイッチ管、3a,b,cは固
定電極、4a,b,cは可動電極、5a,b,cは可撓
導体であり、従来装置と同様のものである。本実施例に
おいて、18a,b,cは上座金、19a,b,cは下
座金であり、上座金18a,b,cと下座金19a,
b,cの間にはコイル状の接圧バネ7a,b,cが懸架
されており、その中心軸には接圧ロッド20a,b,c
が挿入されている。接圧ロッド20a,b,cの先端は
雄ネジ構造体200を成し、可動電極4a,b,cの雌
ネジ部分400にネジ込まれ、かつ可撓導体5a,b,
cを挟み込みナット21a,b,cによりネジ締結され
ている。また、接圧ロッド20a,b,cの他端はフラ
ンジ形状201を成し絶縁レバー22のレバー部22
a,b,cの下端に接触している。なお、上座金18
a,b,cはナット300により位置が規制され、下座
金19a,b,cはレバー部22a,b,cの上端に接
触している。
す斜視図、図2は前記開閉器のばね装置の右側面図であ
る。図において、1a,b,cは主回路に通ずる上部端
子、2a,b,cは真空スイッチ管、3a,b,cは固
定電極、4a,b,cは可動電極、5a,b,cは可撓
導体であり、従来装置と同様のものである。本実施例に
おいて、18a,b,cは上座金、19a,b,cは下
座金であり、上座金18a,b,cと下座金19a,
b,cの間にはコイル状の接圧バネ7a,b,cが懸架
されており、その中心軸には接圧ロッド20a,b,c
が挿入されている。接圧ロッド20a,b,cの先端は
雄ネジ構造体200を成し、可動電極4a,b,cの雌
ネジ部分400にネジ込まれ、かつ可撓導体5a,b,
cを挟み込みナット21a,b,cによりネジ締結され
ている。また、接圧ロッド20a,b,cの他端はフラ
ンジ形状201を成し絶縁レバー22のレバー部22
a,b,cの下端に接触している。なお、上座金18
a,b,cはナット300により位置が規制され、下座
金19a,b,cはレバー部22a,b,cの上端に接
触している。
【0013】絶縁レバー22は、金属製多角形のチュー
ブ220を軸として回動するように構成され、チューブ
220の外周部には樹脂の一体成形又は注型により形成
されたレバー部22a,b,cを有する。また、チュー
ブ220の中心軸部は中空を成し、この中空内部に弾性
体からなる多角形の捩り棒23が配設されている。この
捩り棒23は棒状の捩りばね(トーションバー)、板ば
ねの積層体等が使用される。上記チューブ220の一端
(図1右端)には、ばね蓄勢レバー24が配置され、こ
のばね蓄勢レバー24は円柱状のボス部25を有し、ボ
ス部25の内部に上記捩り棒23と嵌合する多角形溝が
形成されている。また、上記ボス部25の外周部は絶縁
レバーのチューブ22の内周部と回転自在に内接し軸支
されている。
ブ220を軸として回動するように構成され、チューブ
220の外周部には樹脂の一体成形又は注型により形成
されたレバー部22a,b,cを有する。また、チュー
ブ220の中心軸部は中空を成し、この中空内部に弾性
体からなる多角形の捩り棒23が配設されている。この
捩り棒23は棒状の捩りばね(トーションバー)、板ば
ねの積層体等が使用される。上記チューブ220の一端
(図1右端)には、ばね蓄勢レバー24が配置され、こ
のばね蓄勢レバー24は円柱状のボス部25を有し、ボ
ス部25の内部に上記捩り棒23と嵌合する多角形溝が
形成されている。また、上記ボス部25の外周部は絶縁
レバーのチューブ22の内周部と回転自在に内接し軸支
されている。
【0014】絶縁レバーのチューブ220の他端(図1
左端)にはストップレバー26が設置され、このストッ
プレバー26にはチューブ220の内周形状と同形の外
周部を有するボス部27を備え、このボス部27がチュ
ーブ220の内周部に嵌合して絶縁レバー22と一体的
に回動する。また、上記ボス部27の中心には捩り棒2
3の他端と嵌合する多角形溝が形成され、捩り棒23と
共に一体的に回動するようになっている。
左端)にはストップレバー26が設置され、このストッ
プレバー26にはチューブ220の内周形状と同形の外
周部を有するボス部27を備え、このボス部27がチュ
ーブ220の内周部に嵌合して絶縁レバー22と一体的
に回動する。また、上記ボス部27の中心には捩り棒2
3の他端と嵌合する多角形溝が形成され、捩り棒23と
共に一体的に回動するようになっている。
【0015】28はばねストッパーであり、捩り棒23
を蓄勢した状態で一端はばね蓄勢レバー24と係合し、
他端は絶縁フレーム(図示せず)と係合し、捩り棒23
の放勢を防ぐ役割を果す。また、絶縁レバー22は絶縁
フレーム(図示せず)に軸受(図示せず)を介して回動
自在に支承されている。
を蓄勢した状態で一端はばね蓄勢レバー24と係合し、
他端は絶縁フレーム(図示せず)と係合し、捩り棒23
の放勢を防ぐ役割を果す。また、絶縁レバー22は絶縁
フレーム(図示せず)に軸受(図示せず)を介して回動
自在に支承されている。
【0016】上記のように構成されたばね装置の動作を
図3〜図5について説明する。図3において、ばね蓄勢
レバー24のDの状態(一点鎖線)は放勢状態を示して
おり、そこから手動等によりばね蓄勢レバー24をE方
向(時計方向)にFの位置まで回転させて、ばねストッパ
ー28と当接させ、捩り棒23のトルクによる絶縁レバ
ー22のEと反対方向への回転を阻止する。一方、捩り
棒23の捩りトルクにより、捩り棒23の他端に連結さ
れたストップレバー26、及びストップレバー26に嵌
合する絶縁レバー22は図3のE方向に回転しようとす
るが、ストップレバー26の凸部26aが絶縁フレーム
(図示せず)に当接するようになっているため、絶縁レ
バー22のE方向への回転は阻止され、開閉器の開極状
態を維持する。この状態を示したのが図4である。
図3〜図5について説明する。図3において、ばね蓄勢
レバー24のDの状態(一点鎖線)は放勢状態を示して
おり、そこから手動等によりばね蓄勢レバー24をE方
向(時計方向)にFの位置まで回転させて、ばねストッパ
ー28と当接させ、捩り棒23のトルクによる絶縁レバ
ー22のEと反対方向への回転を阻止する。一方、捩り
棒23の捩りトルクにより、捩り棒23の他端に連結さ
れたストップレバー26、及びストップレバー26に嵌
合する絶縁レバー22は図3のE方向に回転しようとす
るが、ストップレバー26の凸部26aが絶縁フレーム
(図示せず)に当接するようになっているため、絶縁レ
バー22のE方向への回転は阻止され、開閉器の開極状
態を維持する。この状態を示したのが図4である。
【0017】図4において、操作機構(図示せず)の駆
動力はストップレバー26をR方向に回動するようにな
っており、その駆動力が伝達されると、上記ストップレ
バー26に嵌合したチューブ220及びそれと一体にな
った絶縁レバー22をR方向に回転せしめる。絶縁レバ
ー22がR方向に回転すると、そのレバー部22a,
b,cと当接している下座金19a,b,cをA方向に
駆動せしめるが、接圧ロッド20a,b,cに固着され
た上座金18a,b,cに当接している接圧ばね7a,
b,cが下座金19a,b,cをB方向に圧縮している
ので、絶縁レバー22のR方向の回転力は下座金19
a,b,c、接圧ばね7a,b,c及び上座金18a,
b,cを介して接圧ロッド20a,b,cをA方向に駆
動せしめようとする力となる。
動力はストップレバー26をR方向に回動するようにな
っており、その駆動力が伝達されると、上記ストップレ
バー26に嵌合したチューブ220及びそれと一体にな
った絶縁レバー22をR方向に回転せしめる。絶縁レバ
ー22がR方向に回転すると、そのレバー部22a,
b,cと当接している下座金19a,b,cをA方向に
駆動せしめるが、接圧ロッド20a,b,cに固着され
た上座金18a,b,cに当接している接圧ばね7a,
b,cが下座金19a,b,cをB方向に圧縮している
ので、絶縁レバー22のR方向の回転力は下座金19
a,b,c、接圧ばね7a,b,c及び上座金18a,
b,cを介して接圧ロッド20a,b,cをA方向に駆
動せしめようとする力となる。
【0018】そして、上記接圧ロッド20a,b,cの
A方向の運動により、接圧ロッド20a,b,cにネジ
締結された可動電極4a,b,cも固定電極3a,b,
cに当接するまでA方向に移動する。そして、可動電極
4a,b,cが固定電極3a,b,cに当接した後は可
動電極4a,b,cのA方向の動きは阻止されるため、
上記接圧ロッド20a,b,cのA方向の動きも阻止さ
れる。従って、絶縁レバー22のR方向の回転力は下座
金19a,b,cをA方向に移動せしめ接圧ばね7a,
b,cをさらに圧縮しようとする。
A方向の運動により、接圧ロッド20a,b,cにネジ
締結された可動電極4a,b,cも固定電極3a,b,
cに当接するまでA方向に移動する。そして、可動電極
4a,b,cが固定電極3a,b,cに当接した後は可
動電極4a,b,cのA方向の動きは阻止されるため、
上記接圧ロッド20a,b,cのA方向の動きも阻止さ
れる。従って、絶縁レバー22のR方向の回転力は下座
金19a,b,cをA方向に移動せしめ接圧ばね7a,
b,cをさらに圧縮しようとする。
【0019】その後、操作機構(図示せず)の閉極位置
により、絶縁レバー22の閉極位置が決まり、図5に示
すように接圧ばね7a,b,cの圧縮量はGとなって表
われ主接点の閉極が完了する。上記閉極状態では、捩り
棒23は図4と比べ回転角θでもって捩られているた
め、ばね開放の回転力が蓄勢される。
により、絶縁レバー22の閉極位置が決まり、図5に示
すように接圧ばね7a,b,cの圧縮量はGとなって表
われ主接点の閉極が完了する。上記閉極状態では、捩り
棒23は図4と比べ回転角θでもって捩られているた
め、ばね開放の回転力が蓄勢される。
【0020】そして、操作機構(図示せず)に解除指令
が入ると、接圧ばね7a,b,c及び捩り棒23に蓄積
されたエネルギーにより、絶縁レバー22は回転して最
終的に図4の開極状態に戻る。
が入ると、接圧ばね7a,b,c及び捩り棒23に蓄積
されたエネルギーにより、絶縁レバー22は回転して最
終的に図4の開極状態に戻る。
【0021】以上のように実施例1によれば、主回路ユ
ニット(図1に示される全構成部品から成るユニット)
内に、開放ばねの役割を果す捩り棒23、及びストップ
レバー26を含ませたので、主回路ユニットの絶縁フレ
ームへの組み付けが容易になり、生産性を向上すること
ができる。特に、固定電極3a,b,c及び可動電極4
a,b,cの電極間距離の調整、また接圧ばね7a,
b,cの接圧力の調整を、主回路ユニットの組立段階で
可能にすることができ、従来のように絶縁フレームに組
み付け又は操作機構と係合した後でないと調整できない
問題点を解消した。なお、主接点間の開極距離の調整
は、図4の状態(開極状態)においてストップレバー2
6の凸部26aが当接する絶縁フレームのストッパー
(図示せず)の位置を変更することにより行われる。ま
た、接圧ばね7の接圧力の調整は、絶縁レバー22を回
動させて所定の閉極位置(回転角θ)に達した状態(図
5の状態)で、所定の圧縮量G(ワイピング)が出るよ
うに接圧ロッド20を回動させることにより行う。
ニット(図1に示される全構成部品から成るユニット)
内に、開放ばねの役割を果す捩り棒23、及びストップ
レバー26を含ませたので、主回路ユニットの絶縁フレ
ームへの組み付けが容易になり、生産性を向上すること
ができる。特に、固定電極3a,b,c及び可動電極4
a,b,cの電極間距離の調整、また接圧ばね7a,
b,cの接圧力の調整を、主回路ユニットの組立段階で
可能にすることができ、従来のように絶縁フレームに組
み付け又は操作機構と係合した後でないと調整できない
問題点を解消した。なお、主接点間の開極距離の調整
は、図4の状態(開極状態)においてストップレバー2
6の凸部26aが当接する絶縁フレームのストッパー
(図示せず)の位置を変更することにより行われる。ま
た、接圧ばね7の接圧力の調整は、絶縁レバー22を回
動させて所定の閉極位置(回転角θ)に達した状態(図
5の状態)で、所定の圧縮量G(ワイピング)が出るよ
うに接圧ロッド20を回動させることにより行う。
【0022】実施例2.
図6はこの発明の実施例2による開閉器のばね装置の斜
視図を示す。本実施例は、前記実施例1のばね蓄勢レバ
ー24の代りに、捩り棒23の一端を曲げ、ばね蓄勢レ
バー部230とし、ばねストッパー28と当接するよう
にしたものである。なお、その他の構成は実施例1と同
様である。本実施例の動作について説明すると、捩り棒
23を放勢状態から図3のE方向に回転させてばね蓄勢
レバー部230とばねストッパー28とを係合すること
以外は前記実施例1と同様である。本実施例によれば、
前記実施例1と同様の効果を達成する他、ばねストッパ
ー28と当接するばね蓄勢レバー部分を捩り棒23を簡
単に加工するのみで作成でき、また主回路ユニットの構
成部品数を低減できる効果がある。
視図を示す。本実施例は、前記実施例1のばね蓄勢レバ
ー24の代りに、捩り棒23の一端を曲げ、ばね蓄勢レ
バー部230とし、ばねストッパー28と当接するよう
にしたものである。なお、その他の構成は実施例1と同
様である。本実施例の動作について説明すると、捩り棒
23を放勢状態から図3のE方向に回転させてばね蓄勢
レバー部230とばねストッパー28とを係合すること
以外は前記実施例1と同様である。本実施例によれば、
前記実施例1と同様の効果を達成する他、ばねストッパ
ー28と当接するばね蓄勢レバー部分を捩り棒23を簡
単に加工するのみで作成でき、また主回路ユニットの構
成部品数を低減できる効果がある。
【0023】実施例3.
上記実施例1、2においては、捩り棒23を絶縁レバー
22と一体化した多角形チューブ220内部に入れた場
合を説明したが、図8,9に示す従来装置のクロスバー
13を円筒形状としその内部に捩り棒23を配設し、一
端はクロスバー13と共に回動するように連結し、他端
をばね蓄勢レバー230とするようにしても良い。この
場合の全体斜視図を図7に示す。本実施例によれば、従
来の開閉器のばね装置の仕様を変更することなく、前記
実施例1,2と同様の効果を達成する。
22と一体化した多角形チューブ220内部に入れた場
合を説明したが、図8,9に示す従来装置のクロスバー
13を円筒形状としその内部に捩り棒23を配設し、一
端はクロスバー13と共に回動するように連結し、他端
をばね蓄勢レバー230とするようにしても良い。この
場合の全体斜視図を図7に示す。本実施例によれば、従
来の開閉器のばね装置の仕様を変更することなく、前記
実施例1,2と同様の効果を達成する。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
開放ばねの役割を果す捩り棒、及び主接点の開極状態を
維持するストップレバーを主回路ユニット内に含ませた
ので、主回路ユニットの絶縁フレームへの組み付けが容
易になり、生産性を向上することができる。特に、固定
電極及び可動電極の電極間距離の調整、また接圧ばねの
接圧力の調整を、主回路ユニットの装置フレーム組付段
階で実施でき、組立ユニット化が可能となる。
開放ばねの役割を果す捩り棒、及び主接点の開極状態を
維持するストップレバーを主回路ユニット内に含ませた
ので、主回路ユニットの絶縁フレームへの組み付けが容
易になり、生産性を向上することができる。特に、固定
電極及び可動電極の電極間距離の調整、また接圧ばねの
接圧力の調整を、主回路ユニットの装置フレーム組付段
階で実施でき、組立ユニット化が可能となる。
【0025】すなわち、ばね蓄勢レバー及びストップレ
バーがそれぞれ当接する絶縁フレームのストッパーの位
置を調整することにより、ばねの蓄勢状態及び主接点の
電極間距離を調整することができる。
バーがそれぞれ当接する絶縁フレームのストッパーの位
置を調整することにより、ばねの蓄勢状態及び主接点の
電極間距離を調整することができる。
【0026】請求項2の発明によれば、捩り棒の他端に
固着され絶縁体レバーと一体的に回転するストップレバ
ーを、簡単な部品で構成できる。
固着され絶縁体レバーと一体的に回転するストップレバ
ーを、簡単な部品で構成できる。
【0027】請求項3の発明によれば、捩り棒の一端に
固着され絶縁体レバーと回転自在に保持されたばね蓄勢
レバーを、簡単な部品で構成できる。
固着され絶縁体レバーと回転自在に保持されたばね蓄勢
レバーを、簡単な部品で構成できる。
【0028】請求項4の発明によれば、ばね蓄勢レバー
部分を捩り棒を簡単に加工するだけで作成でき、主回路
ユニットの構成部品数を低減できる効果がある。
部分を捩り棒を簡単に加工するだけで作成でき、主回路
ユニットの構成部品数を低減できる効果がある。
【図1】 この発明の実施例1による開閉器のばね装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】 図1の開閉器のばね装置の右側面図である。
【図3】 図1の開閉器のばね装置の右側面図である。
【図4】 実施例1の開閉器の開極状態を示す左側面
図、正面図、及び右側面図である。
図、正面図、及び右側面図である。
【図5】 実施例1の開閉器の閉極状態を示す左側面
図、正面図、及び右側面図である。
図、正面図、及び右側面図である。
【図6】 この発明の実施例2による開閉器のばね装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施例3による開閉器のばね装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】 従来の開閉器のばね装置を示す全体斜視図で
ある。
ある。
【図9】 従来の開閉器の閉極状態を示す側面図であ
る。
る。
1a,b,c 上部端子、2a,b,c 真空スイッチ
管、3a,b,c 固定電極、4a,b,c 可動電
極、5a,b,c 可撓導体、6a,b,c 絶縁操作
ロッド、7a,b,c 接圧ばね、12a,b,c レ
バー、13 クロスバー、14 操作ロッド、20a,
b,c 接圧ロッド、22a,b,c 絶縁レバー、2
20 チューブ、23 捩り棒、24,230 ばね蓄
勢レバー、26 ストップレバー、28 ばねストッパ
ー。
管、3a,b,c 固定電極、4a,b,c 可動電
極、5a,b,c 可撓導体、6a,b,c 絶縁操作
ロッド、7a,b,c 接圧ばね、12a,b,c レ
バー、13 クロスバー、14 操作ロッド、20a,
b,c 接圧ロッド、22a,b,c 絶縁レバー、2
20 チューブ、23 捩り棒、24,230 ばね蓄
勢レバー、26 ストップレバー、28 ばねストッパ
ー。
Claims (4)
- 【請求項1】 固定接点及び可動接点間に接触圧力を与
える接圧ばね、前記接圧ばねを装着し前記両接点を開閉
する接圧ロッド、中空形状の軸部を有しその軸部を中心
に回動することにより前記接圧ロッドを開閉方向に駆動
する絶縁体レバー、前記絶縁体レバーの中空軸部内に配
設された弾性体から成る捩り棒、前記捩り棒の一端に固
着され絶縁体レバーとは回転自在に保持されたばね蓄勢
レバー、前記捩り棒の他端に固着され絶縁体レバーと一
体的に回転するストップレバーを備え、 前記ばね蓄勢レバー及び前記ストップレバーは、それぞ
れ絶縁フレームのストッパーに当接するようにし、前記
絶縁レバーは外部操作機構により回動するようにした開
閉器のばね 装置。 - 【請求項2】 前記ストップレバーは、その内周部が前
記捩り棒の外周部と嵌合すると共に、その外周部が絶縁
体レバーの中空軸部の内周部と嵌合するボス部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の開閉器のばね装置。 - 【請求項3】 前記ばね蓄勢レバーは、その内周部が前
記捩り棒の外周部と嵌合すると共に、その外周部が絶縁
体レバーの中空軸部の内周部と摺接するボス部を備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉
器のばね装置。 - 【請求項4】 前記ばね蓄勢レバーは、前記捩り棒の一
端をL字形状に曲げることにより形成したことを特徴と
する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の開閉
器のばね装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11461594A JP3399631B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 開閉器のばね装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11461594A JP3399631B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 開閉器のばね装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07296663A JPH07296663A (ja) | 1995-11-10 |
JP3399631B2 true JP3399631B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
ID=14642293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11461594A Expired - Fee Related JP3399631B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 開閉器のばね装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3399631B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1323411C (zh) * | 2000-08-30 | 2007-06-27 | 日本能源服务株式会社 | 开关 |
JP4668165B2 (ja) * | 2006-12-20 | 2011-04-13 | 三菱電機株式会社 | 開閉装置 |
FR2990053B1 (fr) * | 2012-04-26 | 2015-01-30 | Alstom Technology Ltd | Dispositif d'actionnement des contacts d'un disjoncteur comportant une barre de torsion |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP11461594A patent/JP3399631B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07296663A (ja) | 1995-11-10 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |