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JP3395639B2 - Isar信号処理装置 - Google Patents

Isar信号処理装置

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Publication number
JP3395639B2
JP3395639B2 JP08541698A JP8541698A JP3395639B2 JP 3395639 B2 JP3395639 B2 JP 3395639B2 JP 08541698 A JP08541698 A JP 08541698A JP 8541698 A JP8541698 A JP 8541698A JP 3395639 B2 JP3395639 B2 JP 3395639B2
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histogram
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compressing
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JP08541698A
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幸彦 ▲剣▼持
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、逆合成開口レー
ダ(ISAR)により得られたパルス(レーダ・ビデ
オ)を処理するISAR信号処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】逆合成開口レーダ(以下、「ISA
R」)とは、静止又は動いているプラットフォームか
ら、目標に向かってパルスを送信し、そのパルスが目標
に当たり反射してきたパルス(以下、「レーダ・ビデ
オ」)を受信して、そのドプラの変化から目標の動揺を
補償し目標の画像を得ることを目的としたものである。
なお、ISARは送信するパルスを作成するISAR信
号送信装置と、目標により反射したレーダ・ビデオを受
信および解析し、ISAR画像情報に変換するISAR
信号処理装置と、パルスの送信および受信を行う空中線
とから主に構成されている。
【0003】図10は、従来のISARにおけるISA
R信号処理装置を示すブロック図である。図中、101
は、受信手段である受信部である。102は、パルス圧
縮手段であるパルス圧縮部である。103はレーダプラ
ットフォーム目標移動補償部、104はクロスレンジ圧
縮部、105は手動選択部、106は振幅検波部であ
る。なお、レーダプラットフォーム目標移動補償部10
3と、クロスレンジ圧縮部104と、手動選択部105
と、振幅検波部106とで、パルス分析手段107を構
成している。108は、画像情報変換手段であるLOG
変換部である。109は、画像バッファ部である。
【0004】次に、従来のISAR信号処理装置におけ
るレーダ・ビデオの処理動作について説明する。まず、
ISAR信号送信装置から送信されたパルスは、目標に
衝突・反射され、レーダ・ビデオとして空中線を通して
受信部101に送られる。なお、 ISAR信号送信装
置では、予め定めた一定の周期で電気信号を空中線に送
信し、空中線では、電気信号をパルスに変換し、一定の
方向にパルスを送信している。受信されたレーダ・ビデ
オは、パルス圧縮部102に送られ分解能を上げる必要
からレンジ方向に圧縮される。このレンジ方向の圧縮
は、送信したパルスと受信したレーダ・ビデオとの相関
をとり、ソフトウェア的に行われる。
【0005】レンジ圧縮されたレーダ・ビデオは、次に
レーダプラットフォーム目標移動補償部103に送ら
れ、プラットホーム移動補償量及び目標移動補償量によ
り位相が補償される。なお、プラットフォーム移動補償
量は、プラットフォームに搭載された航法装置により測
定されたプラットフォームの位置・速度により決定さ
れ、また、目標移動量補償量は、目標に反射して得られ
たレーダ・ビデオのうち振幅の強いものを抽出し、その
パルスの送信から受信までの時間から求めた目標の距離
・速度により決定される。
【0006】位相が補償されたレーダ・ビデオは、次
に、クロスレンジ圧縮部104に送られて、手動選択装
置105から入力された観測時間の指定に従い、観察時
間分がクロスレンジ圧縮され、レンジ・振幅・ドプラの
3次元で表されたレーダ・ビデオに変換される。なお、
観察時間、すなはち受信したレーダ・ビデオの処理をす
る単位期間が長い方が分解能は向上するが、長すぎてし
まうと動揺の影響により鮮明な画像が得にくくなってし
まうので、最適な観測時間を設定する必要がある。つま
り、目標の動揺が小さければ観測時間は短くしてよく、
逆に長ければ観察時間を長くする必要がある。この為、
手動選択部105では、観測者が画像を見ながら手動で
観測時間を設定している。
【0007】クロスレンジ圧縮されたレーダ・ビデオ
は、振幅検波部106に送られて振幅が検波される。そ
の後、振幅検波されたレーダ・ビデオはLOG変換部1
08で対数変換によりダイナミックレンジが拡大されて
ISAR画像情報に変換された後、画像バッファ部10
9に送られ記憶される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、従来の
ISAR信号処理装置においては、クロスレンジ圧縮お
よび振幅検波された後のレンジ・振幅・ドプラの3次元
で表されたレーダ・ビデオは、LOG変換部108で対
数変換されダイナミックレンジを拡大するのみで画像情
報に変換されていたので、クラッタやノイズ等もそのま
ま反映されてしまい目標認識を行うための鮮明な画像を
得ることが困難であるという問題あった。
【0009】また、クロスレンジ圧縮の際、観察時間を
観察者が画像を見ながら試行錯誤して決定しなければな
らず、ISAR画像情報にするまでの作業時間が長くな
るという問題があった。
【0010】さらに、目標の移動方向および移動速度を
正確に測定する手段がない為、ISAR信号送信装置及
び空中線では、パルス送信周期やパルス送信方向を予め
定めた状態のままにしておかざるえず、状態に応じて最
適なものに調整するということはできなかった。
【0011】この発明は、上述の課題を解決するために
なされたものであり、第一の目的は、受信したレーダ・
ビデオからクラッタおよびノイズを除去し、より鮮明な
画像を得ることである。また、第二の目的は、最適な観
測時間を自動的に選択できるようにして、ISAR画像
情報にするまでの処理速度を上げることである。また、
第三の目的は、ISAR信号処理過程で得られた情報に
基づき、目標の移動方向および移動速度を検出でき、パ
ルスの送信周期やパルスの送信方向を最適なものに調整
することを可能なものとすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるISA
R信号処理装置においては、目標から反射されたパルス
を受信する受信手段と、受信手段により受信されたパル
スを圧縮するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により
圧縮されたパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧
縮した後に振幅を検波するパルス分析手段と、パルス圧
縮手段により圧縮されたパルスをCFAR処理し、CF
AR処理されたパルスとパルス分析手段により振幅が検
波されたパルスとでスレッショルドを設定し、スレッシ
ョルドを越えるパルスのみを抽出するパルス抽出手段
と、パルス抽出手段により抽出されたパルスのダイナミ
ックレンジを拡大してISAR画像情報に変換する画像
情報変換手段とを備えたものとした。
【0013】また、目標から反射されたパルスを受信す
る受信手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮
するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮され
たパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮した後
に振幅を検波するパルス分析手段と、パルス圧縮手段に
より圧縮されたパルスをCFAR処理し、CFAR処理
されたパルスとパルス分析手段により振幅が検波された
パルスとで第一のスレッショルドを設定する第一のスレ
ッショルド設定手段と、パルス分析手段で振幅が検波さ
れたパルスより目標領域ヒストグラムと非目標領域ヒス
トグラムを作成した後に、合成して合成ヒストグラムを
作成するパルスヒストグラム作成手段と、パルスヒスト
グラム作成手段により作成された合成ヒストグラムと、
第一のスレッショルド設定手段により設定された第一の
スレッショルドから第二のスレッショルドを算出し、第
二のスレッショルドを越えるパルスのみを抽出するパル
ス抽出手段と、パルス抽出手段により抽出されたパルス
のダイナミックレンジを拡大してISAR画像情報に変
換する画像情報変換手段とを備えたものとした。
【0014】さらに、画像情報変換手段は、ヒストグラ
ム平滑化法を用いてパルスのダイナミックレンジを拡大
してISAR画像情報に変換するものとした。
【0015】また、目標から反射されたパルスを受信す
る受信手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮
するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮され
たパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮した後
に振幅を検波するパルス分析手段と、パルス圧縮手段に
より圧縮されたパルスをCFAR処理し、CFAR処理
されたパルスとパルス分析手段により振幅が検波された
パルスとで第一のスレッショルドを設定する第一のスレ
ッショルド設定手段と、パルス分析手段で振幅が検波さ
れたパルスより目標領域ヒストグラムと非目標領域ヒス
トグラムを作成した後に、合成して合成ヒストグラムを
作成するするパルスヒストグラム作成手段と、パルスヒ
ストグラム作成手段により作成された合成ヒストグラム
と第一のスレッショルド設定手段により設定された第一
のスレッショルドから第二のスレッショルドを設定する
第二のスレッショルド設定手段と、第二のスレッショル
ド設定手段により設定された第二のスレッショルドとパ
ルスヒストグラム作成手段により作成された合成ヒスト
グラムからヒストグラム平滑化法を用いてダイナミック
レンジを拡大してISAR画像情報に変換する画像情報
変換手段とを備えたものとした。
【0016】さらに、パルス圧縮手段により圧縮された
パルスよりクラッタ強度を検出し、シーステートを推定
するシーステート推定手段と、パルス圧縮手段により圧
縮されたパルスをCFAR処理したパルスより目標の移
動方向及び移動速度を検出する目標移動検出手段と、シ
ーステート推定手段により推定されたシステートと目標
移動検出手段により検出された目標の移動方向及び移動
速度より観測時間を設定する観測時間制御手段とを備え
たものとした。
【0017】さらに、目標移動検出手段は、CFAR処
理したパルスと、目標の目標移動補償量とから目標の移
動方向及び移動速度を検出するものとした。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1は、この発明の実施の形態1におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図である。図中、1は、受信手
段である受信部である。2は、パルス圧縮手段であるパ
ルス圧縮部である。3はレーダプラットフォーム目標移
動補償部、4はクロスレンジ圧縮部、5は手動選択部、
6は振幅検波部である。なお、レーダプラットフォーム
目標移動補償部3と、クロスレンジ圧縮部4と、手動選
択部5と、振幅検波部6とで、パルス分析手段7を構成
している。8はCFAR処理部、9はレンジ広がり推定
部、10はレンジ広がり比較部、11はレンジ広がり検
出部、12はスレッショルド超過振幅抽出部である。な
お、CFAR処理部8と、レンジ広がり推定部9と、レ
ンジ広がり比較部10と、レンジ広がり検出部11と、
スレッショルド超過振幅抽出部12とで、パルス抽出部
13を構成している。14は、画像情報変換手段である
LOG変換部である。15は、画像バッファ部である。
【0019】次に、このISAR信号処理装置を使用し
たレーダ・ビデオの処理動作について説明する。まず、
ISAR信号送信装置から送信されたパルスは、目標に
衝突・反射され、レーダ・ビデオとして空中線を通して
受信部1に送られる。なお、 ISAR信号送信装置で
は一定の周期で目標に向かってパルスを送信している。
このレーダ・ビデオは、パルス圧縮部2に送られ分解能
を上げる必要からレンジ方向に圧縮される。このレンジ
方向の圧縮は、送信したパルスと受信されたレーダ・ビ
デオとの相関をとり、ソフトウェア的に行われる。
【0020】レンジ圧縮されたレーダ・ビデオは、次に
レーダプラットフォーム目標移動補償部3に送られ、プ
ラットホーム移動補償量及び目標移動補償量により位相
が補償される。なお、プラットフォーム移動補償量は、
プラットフォームに搭載された航法装置により測定され
プラットフォームの位置・速度により決定され、また、
目標移動補償量は、目標に反射して得られたレーダ・ビ
デオのうち振幅の強いものを抽出し、そのパルスの送信
から受信までの時間から求めた目標の距離・速度により
決定される。
【0021】位相が補償されたレーダ・ビデオは、次
に、クロスレンジ圧縮部4に送られて、手動選択装置5
から入力された観察時間の指示に従い、観測時間分がク
ロスレンジ圧縮され、レンジ・振幅・ドプラの3次元で
表されたレーダ・ビデオに変換される。なお、観察時
間、すなはち受信したレーダ・ビデオの処理をする単位
期間が長い方が分解能は向上するが、長すぎてしまうと
動揺の影響により鮮明な画像が得にくくなってしまうの
で、最適な観測時間を設定する必要がある。つまり、目
標の動揺が小さければ観測時間は短くしてよく、逆に長
ければ観察時間を長くする必要がある。この為、手動選
択部5では、観測者が画像を見ながら手動で観測時間を
決定している。
【0022】クロスレンジ圧縮されたレーダ・ビデオ
は、振幅検波部6に送られ振幅が検波される。振幅が検
波されたレーダ・ビデオは、スレッショルド超過振幅抽
出部12に送られる。スレッショルド超過振幅抽出部1
2では、まず最初に振幅の低いレベルでスレッショルド
を設定して、それを越えるレーダ・ビデオのみを抽出し
レンジ広がり検出部11に送る。レンジ広がり検出部1
1では、スレッショルドを越えるレーダ・ビデオのレン
ジ方向の広がりが検出され、このレンジ方向の広がり情
報をレンジ広がり比較部10に送る。
【0023】また、これと並行して、CFAR処理部8
では、パルス圧縮部2でレンジ圧縮されたレーダ・ビデ
オをレンジ方向でCFAR処理する。なお、CFAR処
理とは、入力されたレーダ・ビデオをレンジ方向に複数
のセルに分割し、目標が含まれるセル(「注目セル」と
称す)とその前後の複数のセル(「リファレンスセル」
と称す)とを選択し、リファレンスセルからしきい値を
求め、このしきい値を越えるレーダ・ビデオのみを抽出
することである。
【0024】CFAR処理部8により抽出されたレーダ
・ビデオは、レンジ広がり推定部9にて、レンジ方向の
広がりが推定され、そのレンジ方向の広がり情報をレン
ジ広がり比較部10に送る。
【0025】レンジ広がり比較部10では、レンジ広が
り推定部9から送られたレンジ方向の広がりと、レンジ
広がり検出部11から送られたレンジ方向の広がりとが
比較され、結果がスレッショルド超過振幅抽出部12に
送られる。
【0026】スレッショルド超過振幅抽出部12では、
両方のレンジ方向の広がりが一致しないという結果を得
た場合には、前回よりもレベルの高い振幅をスレッショ
ルドとして設定し直し、それを越えるレーダ・ビデオの
みを抽出してレンジ広がり検出部11に送り、以降は、
レンジ広がりが一致するか否かを判断する同様の操作が
行われる。逆に、両方のレンジ方向の広がりが一致する
という結果を得た場合には、スレッショルドが確定し、
当該スレッショルドを越えたパルスのみがLOG変換部
14に送られる。
【0027】なお、 LOG変換部14では、レーダ・
ビデオを対数変換によりダイナミックレンジを拡大して
ISAR画像情報に変換し、このISAR画像情報は、
画像バッファ部15に送られ記憶される。
【0028】これにより、レンジ方向に圧縮されたレー
ダ・ビデオをCFAR処理し、そのレンジ方向の広がり
にスレッショルドを超過した振幅検波後のレーダ・ビデ
オのレンジ方向の広がりが一致する場合にのみ、スレッ
ショルドを越えるレーダ・ビデオをLOG変換して、I
SAR画像情報を得ているので、クラッタおよびノイズ
を排除することができ、より鮮明な画像を得ることがで
きる。
【0029】実施の形態2. 図2は、この発明の実施の形態2におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図であり、図1の実施の形態1
におけるISAR信号処理装置において、パルス圧縮部
2でレンジ方向に圧縮されたレーダ・ビデオをCFAR
処理した後、レーダプラットフォーム目標移動補償部3
に送るようにしたものである。図中、16はCFAR処
理手段であるCFAR処理部である。
【0030】このような構成においては、パルス圧縮部
2でレンジ方向に圧縮されたレーダ・ビデオは、CFA
R処理部16でCFAR処理されることにより、クラッ
タ及びノイズが除去された後、レーダプラットフォーム
目標移動補償部3に送られるので、クラッタ及びノイズ
を排除した鮮明な画像が得られるとともに、レーダプラ
ットフォーム目標移動補償部3以降で処理するレーダ・
ビデオの情報量を少なくすることができ、ISAR画像
情報にするまでの処理速度を上げることができる。
【0031】実施の形態3. 図3は、この発明の実施の形態3におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図であり、図1に示す実施の形
態1におけるISAR信号処理装置において、更にスレ
ッショルドを設定して微調するようにしたものである。
【0032】図中、17はビデオ切り出し部、18は目
標領域ヒストグラム作成部、19は非目標領域ヒストグ
ラム作成部、20はヒストグラム合成部である。なお、
ビデオ切り出し部17と、目標領域ヒストグラム作成部
18と、非目標領域ヒストグラム作成部19と、ヒスト
グラム合成部20とで、パルスヒストグラム作成手段2
1を構成している。22はスレッショルド2作成部、2
3はスレッショルド2超過振幅抽出部である。なお、ス
レッショルド2作成部22と、スレッショルド2超過振
幅抽出部23とで、パルス抽出手段24を構成してい
る。25は、スレッショルド1設定部である。なお、C
FAR処理部8と、レンジ広がり推定部9と、レンジ広
がり比較部10と、レンジ広がり検出部11と、スレッ
ショルド1設定部25とで、第一のスレッショルド設定
手段26を構成している。なお、スレッショルド1設定
部25では、図1の実施の形態1におけるスレッショル
ド超過振幅抽出部12とは異なり、スレッショルドが決
定されても、そのスレッショルドを越える振幅のレーダ
・ビデオを抽出する動作はせず、単にスレッショルド2
作成部22に、スレッショルド1の情報を送るのみであ
る。
【0033】次に、このISAR信号処理装置を使用し
たレーダ・ビデオの処理動作について説明する。振幅検
波部6により振幅検波されたレーダ・ビデオは、ビデオ
切り出し部17に送られる。ビデオ切り出し部17で
は、レーダ・ビデオを追尾情報により目標がある領域か
目標が無い領域かを判断し、両方の領域より、それぞれ
目標領域のビデオと非目標領域のビデオを、その面積が
同じになるように切り出し、目標領域ヒストグラム作成
部18に目標領域のビデオを、非目標領域ヒストグラム
作成部19に非目標領域のビデオを送る。なお、非目標
領域では、クラッタおよびノイズによるレーダ・ビデオ
のみが存在し、目標領域では、目標とクラッタおよびノ
イズによるレーダ・ビデオが存在することになる。
【0034】目標領域ヒストグラム作成部18および非
目標領域ヒストグラム作成部19では、横軸に振幅、縦
軸に頻度を指定してヒストグラムを作成する。図4
(a)は、目標領域ヒストグラム作成部18で作成され
た目標領域のヒストグラム、図4(b)は、非目標領域
ヒストグラム作成部19で作成された非目標領域のヒス
トグラムである。なお、クラッタおよびノイズからなる
レーダ・ビデオのヒストグラムは、通常はワイブル分布
に従うものとされており、従って、非目標領域でのヒス
トグラムでは、図4(b)のように山が一つのヒストグ
ラムとなり、目標領域のヒストグラムでは、図4(a)
のようにクラッタおよびノイズによる山と目標による山
とが現れる様になる。
【0035】次に、目標領域ヒストグラム作成部18で
作成された目標領域のヒストグラムと、非目標領域ヒス
トグラム作成部19で作成された非目標領域のヒストグ
ラムは、ヒストグラム合成部20に送られ合成させて、
合成ヒストグラムが作成される。図4(c)は、合成ヒ
ストグラムである。図4(c)でもわかる様に、合成す
ることによってクラッタおよびノイズによる山が強調さ
れるようになる。この合成ヒストグラムは、スレッショ
ルド2作成部22に送られ、スレッショルド1設定部2
5で確定したスレッショルド1の近傍で、合成後のヒス
トグラムの谷の部分であって、頻度が最小となる振幅を
スレッショルド2として決定し、この値がスレッショル
ド2超過振幅抽出部23に送られる。
【0036】スレッショルド2超過振幅抽出部23で
は、振幅検波部6から送られた振幅が検波されたレーダ
・ビデオから、スレッショルド2を超えたパルスのみを
抽出し、 LOG変換部14に送る。LOG変換部14
では、対数変換によりダイナミックレンジが拡大されて
ISAR画像情報に変換される。その後、ISAR画像
情報は、画像バッファ部15に送られ記憶される。
【0037】このように、スレッショルド1の近傍で、
合成後のヒストグラムの谷の部分であって、頻度が最小
となる値をスレッショルド2とし、それを越える振幅の
レーダ・ビデオを抽出し処理することにより、クラッタ
およびノイズの除去をより細かいレベルで行うことがで
きるので、より鮮明な画像が得られるとともに、目標に
反射して得られたレーダ・ビデオのうち、振幅の低いも
のをクラッタ及びノイズとして削除してしまい、完全な
画像が得られなくなるという危険をも回避することがで
きる。
【0038】実施の形態4. 図5は、この発明の実施の形態4におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図であり、図3の実施の形態3
におけるISAR信号処理装置において、LOG変換の
代わりにヒストグラム平滑化法を用いてISAR画像情
報に変換するようにしたものである。
【0039】図において、27は、第二のスレッショル
ド設定手段であるスレッショルド2作成部である。28
は、画像情報変換手段であるヒストグラム平滑部であ
る。次に、動作について説明する。スレッショルド2作
成部27では、ヒストグラム合成部20から送られた合
成ヒストグラムと、スレッショルド1設定部25から送
られたスレッショルド1とからスレショルド2を決定
し、合成ヒストグラムとスレッショルド2の情報をヒス
トグラム平滑部28に送る。
【0040】図6は、ヒストグラム平滑部28での、ヒ
ストグラム平滑化法を用いた処理を示す概念図である。
ヒストグラム平滑部28では、まず、合成ヒストグラム
からスレッショルド2を超えた分を分離し、図6(a)
に示す様なヒストグラムを作成する。次に、分離後のヒ
ストグラムにおいて、図6(b)に示す様に、隣り合う
複数の振幅をその頻度の平均が平坦となるようにまと
め、振幅を輝度へと変化させることによって、ダイナミ
ックレンジを拡大し、ISAR画像情報に変換する。こ
の後、ISAR画像情報は画像バッファ部15に記憶さ
れる。
【0041】これにより、ヒストグラム合成部20で合
成されたヒストグラムを使用して、ヒストグラム平滑部
28では、ヒストグラム平滑化法によりダイナミックレ
ンジを拡大してISAR画像情報にしているので、振幅
検波部6から送られたレーダ・ビデオをLOG変換して
ISAR画像情報を作成するのに比較して、処理速度を
上げることができる。
【0042】なお、ヒストグラム平滑化法はダイナミッ
クレンジを拡大するために用いたものであり、特にこの
実施の形態でなくとも、例えば実施の形態1や従来例に
おいて、LOG変換の代わりに、振幅検波されたレータ
・ビデオからヒストグラムを作成し、ヒストグラム平滑
化法を用いてダイナミックレンジを拡大するようにして
もよい。
【0043】実施の形態5. 図7は、この発明の実施の形態5におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図であり、図1の実施の形態1
におけるISAR信号処理装置において、手動で観測時
間を選択する代わりに、自動で観測時間を設定するよう
にしたものである。図中、29は目標検出部、30は追
尾処理部である。なお、目標検出部29と、追尾処理部
30とで、目標移動検出手段31を構成している。32
はクラッタ強度認識部、33はシーステート推定部であ
る。なお、クラッタ強度認識部32と、シーステート推
定部33とで、シーステート推定手段34を構成してい
る。35は、観測時間制御手段である観測時間制御部で
ある。
【0044】次に、この構成において、海上を移動して
いる船を目標として画像を得る場合の動作について説明
する。まず、パルス圧縮部2でレンジ方向に圧縮された
レーダ・ビデオはプラットフォーム目標移動補償部3、
CFAR処理部8に送られると同時に、クラッタ強度認
識部32にも送られる。クラッタ強度認識部32では、
目標の周りの振幅を平均してクラッタ強度を認識する。
このクラッタの強度は、シーステート推定部33に送ら
れ、レーダ方程式を用いてシーステートが算出される。
このシーステートの情報は、観測時間制御部35に送ら
れる。
【0045】また、並行してCFAR処理部8によりC
FAR処理されたレーダ・ビデオは、レンジ広がり推定
部9に送られるとともに、目標検出部29にも送られ
る。目標検出部29では、 CFAR処理されたレーダ
・ビデオを基に目標の位置を特定して、追尾処理部30
に送る。追尾処理部30では、目標検出部29から送ら
れてくる目標の位置情報を基に、目標の移動方向および
移動速度を求め、観測時間制御部35に送る。
【0046】観測時間制御部35では、シーステートと
目標の移動方向および移動速度から観察時間を決定す
る。一般的に、船の動揺はシーステートと目標の移動方
向と移動速度により決定されるものであり、例えばシー
ステートが大きくなるに従って船の動揺は大きくなり、
船が止まっているか動いているかや、波の進行方向に平
行で進むのか垂直に進むのかによっても船の動揺は変化
する。観測時間制御部35では、過去のシーステート、
目標の移動方向および移動速度と、その時に手動で設定
した最適な観測時間との相関を示す関係図を有してお
り、それに基づき、今回のシーステートと目標の移動方
向および移動速度から観測時間を決定する。
【0047】観測時間制御部35で決定された観測時間
は、クロスレンジ圧縮部4に送られ、以降は実施の形態
1と同様に処理されてISAR画像情報が得られる。
【0048】このように、ISAR受信処理装置が、受
信したレーダ・ビデオにより船の動揺を求め、人手を介
することなく自動的に最適な観測時間を設定してくれる
ので、ISAR画像情報を入手する為の処理速度を早く
することができる。
【0049】実施の形態6. 図8は、この発明の実施の形態5におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図であり、図7の実施の形態5
におけるISAR信号処理装置において、追尾処理部に
レーダプラットフォーム目標移動補償部を連動させたも
のである。図中、36は、追尾処理部である。なお、目
標検出部29と、追尾処理部36とで、目標移動検出手
段31を構成している。
【0050】追尾処理部36では、目標検出部29で検
出された目標の位置情報のみならず、レーダプラットフ
ォーム目標移動補償部3から、目標移動補償量も送ら
れ、この情報を相互に補完しながら目標の速度を計測す
る。
【0051】このように、追尾処理部36では、目標移
動補償量により補完しながら目標の移動方向や移動速度
を求めているので、より正確な目標の移動方向や移動速
度の値を検出することができ、より最適な観測時間を設
定することができる。
【0052】実施の形態7. 図9は、この発明の実施の形態7におけるISAR信号
処理装置を示すブロック図であり、図1の実施の形態1
のISAR信号処理装置において、CFAR処理したレ
ーダ・ビデオから、目標を追尾し、目標の移動方向およ
び移動速度を検出することを可能にしたものである。
【0053】図中、37はCFAR処理部、38は目標
検出部、39は追尾処理部である。なお、CFAR処理
部37と、目標検出部38と、追尾処理部39とで、目
標追尾情報検出手段40は構成されている。
【0054】次に動作について説明する。受信機1によ
り受信されたレーダ・ビデオは、パルス圧縮部2に送ら
れ分解能を上げる必要からレンジ方向に圧縮さる。この
レンジ方向の圧縮は、送信したパルスと受信されたレー
ダ・ビデオとの相関をとり、ソフトウェア的に行われ
る。
【0055】レンジ圧縮されたレーダ・ビデオは、次に
レーダプラットフォーム目標移動補償部3およびCFA
R処理部37に送られる。CFAR処理部37では、パ
ルス圧縮部2でレンジ圧縮されたレーダ・ビデオをレン
ジ方向でCFAR処理し、CFAR処理後のレーダ・ビ
デオを目標検出部38に送る。目標検出部38では、C
FAR処理されたレーダ・ビデオを基に目標の位置を特
定して、追尾処理部39に送る。また、これと並行し
て、レーダプラットフォーム目標移動補償部3では、目
標の目標移動補償量が検出されて、追尾処理部39に送
られる。
【0056】追尾処理部39では、目標の位置情報と目
標の目標移動補償量から、目標の移動方向および移動速
度を算出している。
【0057】この目標の移動方向および移動速度は、I
SAR信号送信装置や空中線に送られる。ISAR信号
送信装置や空中線では、この目標の移動方向や移動速度
により、パルスの発射間隔やパルス発射方向を制御でき
る。なお、制御は観測者が都度設定を手動で変更するこ
とにより行う。
【0058】このように、ISAR信号処置装置より、
より正確な目標の移動方向や移動速度が得られることに
より、 ISAR信号送信装置や空中線では、常に目標
を捕獲できる様にパルスの送信周期や、パルスの送信方
向を調整でき、鮮明な画像情報を得るのに最適な制御を
行うことがでる。
【0059】
【発明の効果】この発明にかかるISAR信号処理装置
においては、目標から反射されたパルスを受信する受信
手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮するパ
ルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮されたパル
スの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮した後に振幅
を検波するパルス分析手段と、パルス圧縮手段により圧
縮されたパルスをCFAR処理し、CFAR処理された
パルスとパルス分析手段により振幅が検波されたパルス
とでスレッショルドを設定し、スレッショルドを越える
パルスのみを抽出するパルス抽出手段と、パルス抽出手
段により抽出されたパルスのダイナミックレンジを拡大
してISAR画像情報に変換する画像情報変換手段とを
備えたものとした。
【0060】これにより、レンジ方向に圧縮されたレー
ダ・ビデオをCFAR処理し、そのレンジ方向の広がり
にスレッショルドを超過した振幅検波後のレーダ・ビデ
オのレンジ方向の広がりが一致する場合にのみ、スレッ
ショルドを越えるレーダ・ビデオをLOG変換してIS
AR画像情報を得ているので、クラッタおよびノイズを
排除することができ、より鮮明な画像を得ることができ
る。
【0061】また、目標から反射されたパルスを受信す
る受信手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮
するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮され
たパルスをCFAR処理するCFAR処理手段と、CF
AR処理手段によりCFAR処理されたパルスの位相を
整えてクロスレンジ方向に圧縮した後に振幅を検波する
パルス分析手段と、パルス分析手段により振幅が検波さ
れたパルスのダイナミックレンジを拡大してISAR画
像情報に変換する画像情報変換手段とを備えたものとし
た。
【0062】これにより、パルス圧縮部でレンジ方向に
圧縮されたレーダ・ビデオは、CFAR処理部でCFA
R処理されることにより、クラッタ及びノイズが除去さ
れた後、レーダプラットフォーム目標移動補償部に送ら
れるので、クラッタ及びノイズを排除した鮮明な画像が
得られるとともに、画像処理するレーダ・ビデオの情報
量を少なくすることができ、ISAR画像情報にするま
での処理速度を上げることができる。
【0063】また、目標から反射されたパルスを受信す
る受信手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮
するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮され
たパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮した後
に振幅を検波するパルス分析手段と、パルス圧縮手段に
より圧縮されたパルスをCFAR処理し、CFAR処理
されたパルスとパルス分析手段により振幅が検波された
パルスとで第一のスレッショルドを設定する第一のスレ
ッショルド設定手段と、パルス分析手段で振幅が検波さ
れたパルスより目標領域ヒストグラムと非目標領域ヒス
トグラムを作成した後に、合成して合成ヒストグラムを
作成するパルスヒストグラム作成手段と、パルスヒスト
グラム作成手段により作成された合成ヒストグラムと、
第一のスレッショルド設定手段により設定された第一の
スレッショルドから第二のスレッショルドを算出し、第
二のスレッショルドを越えるパルスのみを抽出するパル
ス抽出手段と、パルス抽出手段により抽出されたパルス
のダイナミックレンジを拡大してISAR画像情報に変
換する画像情報変換手段とを備えたものとした。
【0064】これにより、スレッショルド1の近傍で、
合成後のヒストグラムの谷の部分であって、頻度が最小
となる値をスレッショルドとし、それを越える振幅のレ
ーダ・ビデオを抽出し処理することができ、クラッタお
よびノイズの除去をより細かいレベルで行うことができ
るので、より鮮明な画像が得られるとともに、目標に反
射して得られたレーダ・ビデオのうち、振幅の低いもの
をクラッタ及びノイズとして削除してしまい、完全な画
像が得られなくなるという危険をも回避することができ
る。
【0065】さらに、画像情報変換手段は、ヒストグラ
ム平滑化法を用いてパルスのダイナミックレンジを拡大
してISAR画像情報に変換するものとした。
【0066】また、目標から反射されたパルスを受信す
る受信手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮
するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮され
たパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮した後
に振幅を検波するパルス分析手段と、パルス圧縮手段に
より圧縮されたパルスをCFAR処理し、CFAR処理
されたパルスとパルス分析手段により振幅が検波された
パルスとで第一のスレッショルドを設定する第一のスレ
ッショルド設定手段と、パルス分析手段で振幅が検波さ
れたパルスより目標領域ヒストグラムと非目標領域ヒス
トグラムを作成した後に、合成して合成ヒストグラムを
作成するするパルスヒストグラム作成手段と、パルスヒ
ストグラム作成手段により作成された合成ヒストグラム
と第一のスレッショルド設定手段により設定された第一
のスレッショルドから第二のスレッショルドを設定する
第二のスレッショルド設定手段と、第二のスレッショル
ド設定手段により設定された第二のスレッショルドとパ
ルスヒストグラム作成手段により作成された合成ヒスト
グラムからヒストグラム平滑化法を用いてダイナミック
レンジを拡大してISAR画像情報に変換する画像情報
変換手段とを備えたものとした。
【0067】これにより、振幅検波部から送られたレー
ダ・ビデオをLOG変換してISAR画像情報を作成す
るのに比較して、処理速度を上げることができる。
【0068】さらに、パルス圧縮手段により圧縮された
パルスよりクラッタ強度を検出し、シーステートを推定
するシーステート推定手段と、パルス圧縮手段により圧
縮されたパルスをCFAR処理したパルスより目標の移
動方向及び移動速度を検出する目標移動検出手段と、シ
ーステート推定手段により推定されたシステートと目標
移動検出手段により検出された目標の移動方向及び移動
速度より観測時間を設定する観測時間制御手段とを備え
たものとした。
【0069】これにより、受信したレーダ・ビデオによ
り船の動揺を求め、人手を介することなく自動的に最適
な観測時間を設定してくれるので、ISAR画像情報を
入手する為の処理速度を早くすることができる。
【0070】さらに、目標移動検出手段は、CFAR処
理したパルスと、目標の目標移動補償量とから目標の移
動方向及び移動速度を検出するものとした。
【0071】これにより、目標移動補償量により補完し
ながら目標の移動方向や移動速度を求めることができる
ので、より正確な移動方向および移動速度値を検出する
ことができ、より最適な観測時間を設定することができ
る。
【0072】また、目標から反射されたパルスを受信す
る受信手段と、受信手段により受信されたパルスを圧縮
するパルス圧縮手段と、パルス圧縮手段により圧縮され
たパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮した後
に振幅を検波するとともに、目標の目標移動補償量を算
出するパルス分析手段と、パルス分析手段により振幅が
検波されたパルスのダイナミックレンジを拡大してIS
AR画像情報に変換する画像情報変換手段と、パルス圧
縮手段により圧縮されたパルスをCFAR処理し、CF
AR処理したパルスと目標移動補償量より目標の移動方
向及び移動速度を検出する目標追尾手段とを備えたもの
とした。
【0073】これにより、より正確な目標の移動方向や
移動速度が得られることになり、ISAR信号処理装置
や空中線では、常に目標を捕獲できる様にパルスの送信
周期や、パルスの送信方向を調整でき、鮮明な画像情報
を得るのに最適な制御を行うことがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図2】 実施の形態2に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図3】 実施の形態3に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図4】 実施の形態3に係る目標領域ヒストグラム作
成部、非目標領域ヒストグラム作成部、ヒストグラム合
成部で作成されるヒストグラムである。
【図5】 実施の形態4に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図6】 ヒストグラム平滑化法を示す概念図である。
【図7】 実施の形態5に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図8】 実施の形態6に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図9】 実施の形態7に係るISAR信号処理装置の
ブロック図である。
【図10】 従来のISAR信号処理装置のブロック図
である。
【符号の説明】
1 受信部(受信手段)、 2 パルス圧縮部(パルス
圧縮手段)、 7 パルス分析手段、 13 パルス抽
出手段、 14 LOG変換手段(画像情報変換手
段)、 16 CFAR処理手段、 21 パルスヒス
トグラム作成手段、24 パルス抽出手段、 26 第
一のスレッショルド設定手段、 28 ヒストグラム平
滑部(画像情報変換手段)、 31 目標移動検出手
段、 34シーステート推定手段、 35 観測時間制
御手段、 40 目標追尾手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標から反射されたパルスを受信する受
    信手段と、前記受信手段により受信されたパルスを圧縮
    するパルス圧縮手段と、前記パルス圧縮手段により圧縮
    されたパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮し
    た後に振幅を検波するパルス分析手段と、前記パルス圧
    縮手段により圧縮されたパルスをCFAR処理し、前記
    CFAR処理されたパルスと前記パルス分析手段により
    振幅が検波されたパルスとでスレッショルドを設定し、
    前記スレッショルドを越えるパルスのみを抽出するパル
    ス抽出手段と、パルス抽出手段により抽出されたパルス
    のダイナミックレンジを拡大してISAR画像情報に変
    換する画像情報変換手段とを備えたことを特徴とするI
    SAR信号処理装置。
  2. 【請求項2】 目標から反射されたパルスを受信する受
    信手段と、前記受信手段により受信されたパルスを圧縮
    するパルス圧縮手段と、前記パルス圧縮手段により圧縮
    されたパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮し
    た後に振幅を検波するパルス分析手段と、前記パルス圧
    縮手段により圧縮されたパルスをCFAR処理し、前記
    CFAR処理されたパルスと前記パルス分析手段により
    振幅が検波されたパルスとで第一のスレッショルドを設
    定する第一のスレッショルド設定手段と、前記パルス分
    析手段で振幅が検波されたパルスより目標領域ヒストグ
    ラムと非目標領域ヒストグラムを作成した後に、合成し
    て合成ヒストグラムを作成するパルスヒストグラム作成
    手段と、前記パルスヒストグラム作成手段により作成さ
    れた合成ヒストグラムと、前記第一のスレッショルド設
    定手段により設定された第一のスレッショルドから第二
    のスレッショルドを算出し、前記第二のスレッショルド
    を越えるパルスのみを抽出するパルス抽出手段と、前記
    パルス抽出手段により抽出されたパルスのダイナミック
    レンジを拡大してISAR画像情報に変換する画像情報
    変換手段とを備えたことを特徴とするISAR信号処理
    装置。
  3. 【請求項3】 画像情報変換手段は、ヒストグラム平滑
    化法を用いてパルスのダイナミックレンジを拡大してI
    SAR画像情報に変換することを特徴とする請求項1
    たは2に記載のISAR信号処理装置。
  4. 【請求項4】 目標から反射されたパルスを受信する受
    信手段と、前記受信手段により受信されたパルスを圧縮
    するパルス圧縮手段と、前記パルス圧縮手段により圧縮
    されたパルスの位相を整えてクロスレンジ方向に圧縮し
    た後に振幅を検波するパルス分析手段と、前記パルス圧
    縮手段により圧縮されたパルスをCFAR処理し、前記
    CFAR処理されたパルスと前記パルス分析手段により
    振幅が検波されたパルスとで第一のスレッショルドを設
    定する第一のスレッショルド設定手段と、前記パルス分
    析手段で振幅が検波されたパルスより目標領域ヒストグ
    ラムと非目標領域ヒストグラムを作成した後に、合成し
    て合成ヒストグラムを作成するするパルスヒストグラム
    作成手段と、前記パルスヒストグラム作成手段により作
    成された合成ヒストグラムと前記第一のスレッショルド
    設定手段により設定された第一のスレッショルドから第
    二のスレッショルドを設定する第二のスレッショルド設
    定手段と、前記第二のスレッショルド設定手段により設
    定された第二のスレッショルドと前記パルスヒストグラ
    ム作成手段により作成された合成ヒストグラムからヒス
    トグラム平滑化法を用いてダイナミックレンジを拡大し
    てISAR画像情報に変換する画像情報変換手段とを備
    えたことを特徴とするISAR信号処理装置。
  5. 【請求項5】 パルス圧縮手段により圧縮されたパルス
    よりクラッタ強度を検出し、シーステートを推定するシ
    ーステート推定手段と、前記パルス圧縮手段により圧縮
    されたパルスをCFAR処理したパルスより目標の移動
    方向及び移動速度を検出する目標移動検出手段と、前記
    シーステート推定手段により推定されたシステートと前
    記目標移動検出手段により検出された目標の移動方向及
    び移動速度より観測時間を設定する観測時間制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載のISAR信号処理装置。
  6. 【請求項6】 目標移動検出手段は、CFAR処理した
    パルスと、目標の目標移動補償量とから目標の移動方向
    及び移動速度を検出することを特徴とする請求項記載
    のISAR信号処理装置。
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