JP3392500B2 - 回折格子パターンを有するディスプレイ - Google Patents
回折格子パターンを有するディスプレイInfo
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Description
に、回折格子を形成した微小なセルを複数個配設するこ
とにより形成される回折格子パターンを有するディスプ
レイに係り、特に装飾効果、ならびに偽造防止効果を高
めるようにした回折格子パターンを有するディスプレイ
に関するものである。
格子からなる複数の微小なセルを配置することにより、
回折格子パターンが形成されたディスプレイが多く使用
されてきている。この種の回折格子パターンを有するデ
ィスプレイを作製する方法としては、例えば“特開昭6
0−156004号公報”に開示されているような方法
がある。この方法は、2光束干渉による微小な干渉縞
(以下、回折格子とする)を、そのピッチ、方向、およ
び光強度を変化させて、感光性フィルムに次々と露光す
るものである。
置を用い、かつコンピュータ制御により、平面状の基板
が載置されたX−Yステージを移動させて、基板の表面
に回折格子からなる複数の微小なセルを配置することに
より、ある絵柄の回折格子パターンが形成されたディス
プレイを作製する方法が、本発明者によって提案されて
きている。その方法は、1988年11月25日にファ
イルされた“米国特許出願シリアル番号第276,46
9号”に開示されている。
有するディスプレイは、平面状の基板に回折格子からな
るセルを画素として並べたものである。そして、この種
のディスプレイは、光学的にレーザー光の干渉性を利用
して、あるいは電子線等の微細加工能力を利用して、容
易に作製することができる。
は、通常のレインボーホログラム等よりも偽造が難し
く、装飾効果(視認性)も高いものの、最近の動向とし
て、例えばレーザー光による露光法等が一般化するに連
れて、偽造され易くなる、すなわち偽造防止効果(セキ
ュリティ性)が低くなってきている。
回折格子パターンを有するディスプレイにおいては、偽
造防止効果が低いという問題があった。
ために成されたもので、装飾効果が高く、かつ偽造防止
効果の高い回折格子パターンを有するディスプレイを提
供することを目的とする。
めに本発明では、平面状の基板の表面に、回折格子を形
成した微小なセルを画素として複数個配設することによ
り形成される回折格子パターンを有するディスプレイに
おいて、回折格子パターンが、傾斜した表面に回折格子
を形成した微小なセルを含むように配置するようにして
いる。
た表面の傾斜の方向が1方向または2方向としている。
ィスプレイにおいては、画素として回折格子を形成した
微小なセルを用い、傾斜した表面に回折格子を形成した
微小なセルを回折格子パターンに含むように配置するこ
とにより、傾斜した表面のセルは、回折格子の角度や格
子間隔とは独立に回折格子形成面の傾斜角を設定するこ
とで、回折光による画像の表示と、反射光による画像の
表示とを適宜変えることができる。
ることにより、回折光による画像の表示が高効率化でき
る。
果が高められる。
クロな回折格子と比較的マクロな傾斜の構造を有するこ
とにより、模造することが極めて困難であり、光学的な
複製方法を用いても両方の構造を複製することは不可能
である。しかも、回折格子によって表示される画像と、
回折格子パターンを形成するセルとして、傾斜した表面
に形成したセルを含ませることで、その傾斜面によって
表示される画像とは、目視確認、機械読み取りのどちら
に対応することも可能であり、真偽の判定を容易に正確
に行なうことができる。
止効果が高められる。
ることにより、エンボス等の複製技術を用いて、簡便な
生産に対応できる。
子を形成した微小なセルを画素として複数個配設するこ
とにより形成される回折格子パターンを有するディスプ
レイにおいて、上記回折格子パターンが、傾斜した表面
に回折格子を形成した微小なセルを含むように配置する
ことにより、装飾効果が高く、かつ偽造防止効果の高い
回折格子パターンを有するディスプレイを実現するもの
である。
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
有するディスプレイの構成例を示す斜視図である。
有するディスプレイは、図1に示すように、平面状の基
板1の表面に、回折格子を形成した微小なセル2を画素
として複数個配設することにより形成される回折格子パ
ターンを有するディスプレイにおいて、回折格子パター
ンが、傾斜した表面に回折格子を形成した微小なセルを
含むように配置することによって、反射型のディスプレ
イを構成している。
ィスプレイ本体を作製するための元データに従って、画
素であるセル2の回折格子の格子間隔や格子の方向、回
折格子を形成する傾斜面の傾斜角を適切に設定すること
により、画像を記録しているものである。
折格子パターンを有するディスプレイにおいては、いま
縦方向(y方向)に着目して考えると、画素である回折
格子からなるセルは、図2に示すように機能する。図2
では、回折格子として、表面レリーフ型の回折格子を用
いる場合の例を示している。なお、図1および図2で
は、傾斜面に回折格子を形成した表面の傾斜は、y軸に
対して回折格子の傾斜する角度がθだけの場合について
図示している。
を形成した傾斜面の傾斜は、反射光の出射方向を制御す
ることに相当し、反射光によって再生される画像は、そ
の傾斜角に依存する方向からのみ観察できることになる
(観察者B)。従って、複数種類の傾斜角を用意して、
それぞれの傾斜角を持ったセル2を画素として表現され
た複数種類の画像は、その傾斜角に依存するそれぞれの
方向からのみ観察することが可能となる。
は、回折光の出射方向を制御することに相当し、回折格
子によって再生される画像は、これらに依存する方向か
らのみ観察できることになる(観察者A)。なお、回折
格子の場合には、格子間隔や格子の方向により、観察さ
れる色(光の波長)も制御できる。
向に形成されている場合、回折格子による回折の関係
は、次のような式で表わすことができる。
長、dy は回折格子の格子間隔のy成分、αy は回折格
子に対する入射光の角度(y成分)、βy は同回折光の
角度(y成分)である。なお、ここでは、回折格子の法
線(図2の破線)から時計回りの角度を+にとり、反時
計回りの角度を−にとるものとする。
射光が回折格子の角度θのセル2に入射角αy で入射す
ると、格子間隔dy によって回折角βy が変化し、回折
角βy と角度とθによって、どの位置から観察できるか
が決定される。
−α)と、回折格子形成面の傾斜角θとによって、観察
可能な方向が決まる。
ーンを有するディスプレイにおいては、画素として回折
格子を形成した微小なセル2を用い、回折格子を形成し
た面の傾斜角を各セル2毎に設定するようにしたもので
ある。
るものである。
間隔とは独立に回折格子を形成する傾斜面の傾斜角を設
定できるため、回折光による画像の表示と、反射光ある
いは透過光による画像の表示とを独立に行なうことが可
能となる。
ることにより、回折光による画像の表示を高効率化する
ことが可能となる。
果を高めることができる。
傾斜の構造を有しているため、模造することが極めて困
難であり、光学的な複製方法を用いても両方の構造を複
製することは不可能である。しかも、回折格子によって
表示される画像と、セル2毎の傾斜によって表示される
画像とは、目視確認、機械読み取りのどちらに対応する
ことも可能であり、真偽の判定を容易に正確に行なうこ
とができる。
止効果が高められる。
いるため、エンボス等の複製技術を用いて、簡便な生産
に対応することが可能である。
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
方向に回折格子が形成されている場合について説明した
が、これに限らず、格子の方向は画像を表示するための
元データに従って任意に設定することが可能である。
格子を形成する傾斜面が傾斜する場合について説明した
が、これに限らず、x−y平面に対して回折格子を形成
する傾斜面が傾斜する角度を設定するようにしてもよ
い。
を作製するための元データに従って、画素である各セル
の回折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子を形成す
る傾斜面の傾斜角を適切に設定する場合について説明し
たが、この場合、各セルの回折格子を形成する傾斜面の
傾斜の角度を補償するように、回折格子の格子間隔およ
びまたは回折格子を形成する傾斜面内での回折格子の方
向を設定するようにしてもよい。
効果をより一層高めることが可能となる。
を作製するための元データに従って、画素である各セル
の回折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子を形成す
る傾斜面の傾斜角を適切に設定する場合について説明し
たが、これに限らず、情報を記録するための元データに
基づいて、各セルの回折格子を形成する傾斜面の傾斜の
角度を設定し、ディスプレイ本体を作製するための元デ
ータに基づいて、回折格子の格子間隔およびまたは回折
格子を形成する傾斜面内での回折格子の方向を設定する
ようにしてもよい。
ることが可能となる。
を作製するための元データに従って、画素である各セル
の回折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子を形成す
る傾斜面の傾斜角を適切に設定する場合について説明し
たが、これに限らず、ディスプレイ本体を作製するため
の元データに基づいて、各セルの回折格子を形成する傾
斜面の傾斜の角度を設定し、情報を記録するための元デ
ータに基づいて、回折格子の格子間隔およびまたは回折
格子を形成する傾斜面内での回折格子の方向を設定する
ようにしてもよい。
ることが可能となる。
を形成する傾斜面の傾斜の方向が1方向である場合につ
いて説明したが、これに限らず、各セルの回折格子を形
成する傾斜面の傾斜の方向が2方向とするようにしても
よい。
効果をより一層高めることが可能となる。
面レリーフ型の回折格子を使用する場合について説明し
たが、これに限らず、位相型、振幅型を問わず、どのよ
うなタイプの回折格子を使用するようにしてもよい。
面状の基板の表面に、回折格子を形成した微小なセルを
画素として複数個配設することにより形成される回折格
子パターンを有するディスプレイにおいて、傾斜した表
面に回折格子を形成した微小なセルを回折格子パターン
に含むように配置するようにしているので、装飾効果が
高く、かつ偽造防止効果の高い回折格子パターンを有す
るディスプレイが提供できる。
プレイの一実施例を示す斜視図。
レイにおける回折格子形成面の傾斜角の設定の仕方を説
明するための概要図。
Claims (3)
- 【請求項1】平面状の基板の表面に、微少な回折格子か
らなるセルを画素として複数個配設することにより形成
されるディスプレイにおいて、前記各セル毎に、回折格子の形成面を前記基板の表面か
ら任意の角度で傾斜させるように したことを特徴とする
回折格子パターンを有するディスプレイ。 - 【請求項2】請求項1に記載の回折格子パターンを有す
るディスプレイにおいて、 前記各セルの回折格子の形成面の傾斜の方向が1方向で
あることを特徴とする回折格子パターンを有するディス
プレイ。 - 【請求項3】請求項1に記載の回折格子パターンを有す
るディスプレイにおいて、 前記各セルの回折格子の形成面の傾斜の方向が2方向で
あることを特徴とする回折格子パターンを有するディス
プレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03036894A JP3392500B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 回折格子パターンを有するディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03036894A JP3392500B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 回折格子パターンを有するディスプレイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07239408A JPH07239408A (ja) | 1995-09-12 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03036894A Expired - Fee Related JP3392500B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 回折格子パターンを有するディスプレイ |
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-
1994
- 1994-02-28 JP JP03036894A patent/JP3392500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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