JP3386939B2 - 扁平型スピンドルモータとその製造方法およびその製造装置 - Google Patents
扁平型スピンドルモータとその製造方法およびその製造装置Info
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- JP3386939B2 JP3386939B2 JP22757095A JP22757095A JP3386939B2 JP 3386939 B2 JP3386939 B2 JP 3386939B2 JP 22757095 A JP22757095 A JP 22757095A JP 22757095 A JP22757095 A JP 22757095A JP 3386939 B2 JP3386939 B2 JP 3386939B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクトディスク
駆動用スピンドルモータなどに用いて好適なもので、特
に両持ち方式の軸受を有する扁平型スピンドルモータの
取り付け面と出力軸の直角度を容易に高精度に得ること
ができるようにしたものである。
駆動用スピンドルモータなどに用いて好適なもので、特
に両持ち方式の軸受を有する扁平型スピンドルモータの
取り付け面と出力軸の直角度を容易に高精度に得ること
ができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクなどの光メディア駆
動用スピンドルモータは、軸の振れをできるだけ少なく
すると共に、取り付け面に対するメディアチャックテー
ブルの水平度、すなわち出力軸の直角度が非常に高精度
に要求されているが、従来のケースとブラケットにそれ
ぞれ軸受を配したいわゆる両持ち方式であると、ケース
とブラケットの嵌合と軸受の同軸度を極めて高精度に追
い込む必要がある。これらの部材は通常コスト上からプ
レス加工されるため高精度が実現しにくく、実際には、
ケース、またはブラケットの一方のみに配した円筒型ホ
ルダに2個又は長手の1個の軸受を格納してなるいわゆ
る片持ち方式が多用されている。
動用スピンドルモータは、軸の振れをできるだけ少なく
すると共に、取り付け面に対するメディアチャックテー
ブルの水平度、すなわち出力軸の直角度が非常に高精度
に要求されているが、従来のケースとブラケットにそれ
ぞれ軸受を配したいわゆる両持ち方式であると、ケース
とブラケットの嵌合と軸受の同軸度を極めて高精度に追
い込む必要がある。これらの部材は通常コスト上からプ
レス加工されるため高精度が実現しにくく、実際には、
ケース、またはブラケットの一方のみに配した円筒型ホ
ルダに2個又は長手の1個の軸受を格納してなるいわゆ
る片持ち方式が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
の姿勢が低い、たとえば8ミリ程度以下のものが要求さ
れるようになると、前記の片持ち方式では軸受間寸法に
対して出力軸の長さ、すなわちメディア取り付け寸法の
方が長くなってきて軸の傾きが出やすくなる。したがっ
て、モータの姿勢が低い扁平型になるほど再び両持ち方
式を採用せざるを得なくなるが、ケースとブラケットの
軸受同志の同軸度を極限まで追い込むか、もしくは軸受
と出力軸とのクリアランスを大にしないと、扁平型では
ほとんど組み付けすらできなくなってしまう。このた
め、直角度以外に致命的な欠点となる出力軸の振れが大
となってしまう問題がある。
の姿勢が低い、たとえば8ミリ程度以下のものが要求さ
れるようになると、前記の片持ち方式では軸受間寸法に
対して出力軸の長さ、すなわちメディア取り付け寸法の
方が長くなってきて軸の傾きが出やすくなる。したがっ
て、モータの姿勢が低い扁平型になるほど再び両持ち方
式を採用せざるを得なくなるが、ケースとブラケットの
軸受同志の同軸度を極限まで追い込むか、もしくは軸受
と出力軸とのクリアランスを大にしないと、扁平型では
ほとんど組み付けすらできなくなってしまう。このた
め、直角度以外に致命的な欠点となる出力軸の振れが大
となってしまう問題がある。
【0004】
【発明の目的】この発明の目的は、上記のような問題点
を克服しようとするもので、両持ち方式の固定型軸受を
採用しながらも調心が容易にできると共に、ハウジング
の取り付け面に対する出力軸の直角度を高精度に得るこ
とができ、軸受と出力軸のクリアランスを小にして、出
力軸の振れを少なくすることのできる扁平型スピンドル
モータとその製造方法を提供しようとするものである。
を克服しようとするもので、両持ち方式の固定型軸受を
採用しながらも調心が容易にできると共に、ハウジング
の取り付け面に対する出力軸の直角度を高精度に得るこ
とができ、軸受と出力軸のクリアランスを小にして、出
力軸の振れを少なくすることのできる扁平型スピンドル
モータとその製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する扁平
型スピンドルモータは、請求項1に示す発明のようにそ
れぞれスリーブ型軸受(2)を配したケース(3)とブ
ラケット(1)を組み付けてハウジング(H)を構成
し、このハウジングの少なくとも一端から出力軸(7)
を突き出したロータ(R)を前記軸受に回動自在に支承
してなる扁平型スピンドルモータにおいて、キャビネッ
ト(図示せず)等に装着される取り付け面(1a)を有
し、前記ケース(3)との組み付け部(Ha)が前記取
り付け面より出ないようにしたブラケット(1)と、こ
のブラケットを開口部に配した段部で受け止めて組み付
けるケース(3)とからなり、前記組み付け部を予め故
意に遊び(Hb)を有するように形成して仮組み付け
し、いずれか一方を可動させることにより調心と共に出
力軸とハウジングの取り付け面の直角度を出し、前記組
み付け部をレーザ溶着(3a)してなるもので達成でき
る。上記扁平型スピンドルモータを製造するには請求項
2に示すように、それぞれスリーブ型軸受を配したケー
スとブラケットを組み付けてハウジングを構成し、この
ハウジングの少なくとも一端から出力軸を突き出したロ
ータを前記軸受に回動自在に支承してなる扁平型スピン
ドルモータの製造方法において、ケースとブラケットを
予め組み付け部に故意に遊びを有するように形成してお
き、ロータを格納し仮組み付け後、予め用意した出力軸
とハウジングの取り付け面が直角とな る装置に装着して
通電することによって内蔵するロータを回動させなが
ら、反取り付け側のハウジングを可動して調心と共に出
力軸とハウジングの取り付け面の直角度を出したあと、
組み付け部をレーザ溶着した工程を採用することによっ
て達成できる。また、上記扁平型スピンドルモータを製
造する装置は請求項3に示すように、それぞれスリーブ
型軸受を配したケースとブラケットを組み付けてハウジ
ングを構成し、このハウジングの少なくとも一端から出
力軸を突き出したロータを前記軸受によって回動自在に
支承してなる扁平型スピンドルモータの製造装置におい
て、前記出力軸を回転自在に支承する軸受部と、この軸
受部の内径と直角なハウジング取り付け部と、このハウ
ジング取り付け部に前記扁平型スピンドルモータをマグ
ネット(11c)を利用して仮保持すると共にブラケッ
ト(1)の取り付け面1aの直角度を出す部材(11)
と、さらにハウジング側の動きを防止する手段(11
d)と、通電することにより内蔵したロータを回転させ
る手段と、ハウジングの反取り付け部側を可動させる手
段(12)と、ケースとブラケットの組み付け部をレー
ザ溶着させる手段(S)とを備えたもので達成できる。
型スピンドルモータは、請求項1に示す発明のようにそ
れぞれスリーブ型軸受(2)を配したケース(3)とブ
ラケット(1)を組み付けてハウジング(H)を構成
し、このハウジングの少なくとも一端から出力軸(7)
を突き出したロータ(R)を前記軸受に回動自在に支承
してなる扁平型スピンドルモータにおいて、キャビネッ
ト(図示せず)等に装着される取り付け面(1a)を有
し、前記ケース(3)との組み付け部(Ha)が前記取
り付け面より出ないようにしたブラケット(1)と、こ
のブラケットを開口部に配した段部で受け止めて組み付
けるケース(3)とからなり、前記組み付け部を予め故
意に遊び(Hb)を有するように形成して仮組み付け
し、いずれか一方を可動させることにより調心と共に出
力軸とハウジングの取り付け面の直角度を出し、前記組
み付け部をレーザ溶着(3a)してなるもので達成でき
る。上記扁平型スピンドルモータを製造するには請求項
2に示すように、それぞれスリーブ型軸受を配したケー
スとブラケットを組み付けてハウジングを構成し、この
ハウジングの少なくとも一端から出力軸を突き出したロ
ータを前記軸受に回動自在に支承してなる扁平型スピン
ドルモータの製造方法において、ケースとブラケットを
予め組み付け部に故意に遊びを有するように形成してお
き、ロータを格納し仮組み付け後、予め用意した出力軸
とハウジングの取り付け面が直角とな る装置に装着して
通電することによって内蔵するロータを回動させなが
ら、反取り付け側のハウジングを可動して調心と共に出
力軸とハウジングの取り付け面の直角度を出したあと、
組み付け部をレーザ溶着した工程を採用することによっ
て達成できる。また、上記扁平型スピンドルモータを製
造する装置は請求項3に示すように、それぞれスリーブ
型軸受を配したケースとブラケットを組み付けてハウジ
ングを構成し、このハウジングの少なくとも一端から出
力軸を突き出したロータを前記軸受によって回動自在に
支承してなる扁平型スピンドルモータの製造装置におい
て、前記出力軸を回転自在に支承する軸受部と、この軸
受部の内径と直角なハウジング取り付け部と、このハウ
ジング取り付け部に前記扁平型スピンドルモータをマグ
ネット(11c)を利用して仮保持すると共にブラケッ
ト(1)の取り付け面1aの直角度を出す部材(11)
と、さらにハウジング側の動きを防止する手段(11
d)と、通電することにより内蔵したロータを回転させ
る手段と、ハウジングの反取り付け部側を可動させる手
段(12)と、ケースとブラケットの組み付け部をレー
ザ溶着させる手段(S)とを備えたもので達成できる。
【0006】上記請求項1に示す課題解決手段をとれ
ば、ケースとブラケットは組み付け部を予め故意に遊び
を有するように形成したので、仮組み付け後いずれか一
方を可動することによって軸と軸受間のクリアランスを
極めて小にしたものでも容易に軸受同志の心を出すこと
ができ、その後、組み付け部を加圧変形以外の手段によ
って固着したもので、心ずれをおこすことなく組み付け
できる。上記請求項2に示すようなこの発明の製造方法
によれば、軸と軸受間のクリアランスを極めて小にした
ものでも、容易に調心ができ、その後、組み付け部を加
圧変形以外の手段によって固着したので、心ずれをおこ
すことなく、軸とハウジングの取り付け面の直角度を出
すことができる。そして、請求項3に示すようなこの発
明の製造装置を用いると、軸と軸受のクリアランスを極
めて小にしたものでも、取り付け側の反対側のハウジン
グを可動できるので容易に調心でき、出力軸を支承する
軸受部とハウジング取り付け面が直角となっているの
で、極めて高精度な直角度が得られ、固着手段としてケ
ースとブラケットを加圧変形するのでないため、調心と
直角度を維持したまま完成することができる。
ば、ケースとブラケットは組み付け部を予め故意に遊び
を有するように形成したので、仮組み付け後いずれか一
方を可動することによって軸と軸受間のクリアランスを
極めて小にしたものでも容易に軸受同志の心を出すこと
ができ、その後、組み付け部を加圧変形以外の手段によ
って固着したもので、心ずれをおこすことなく組み付け
できる。上記請求項2に示すようなこの発明の製造方法
によれば、軸と軸受間のクリアランスを極めて小にした
ものでも、容易に調心ができ、その後、組み付け部を加
圧変形以外の手段によって固着したので、心ずれをおこ
すことなく、軸とハウジングの取り付け面の直角度を出
すことができる。そして、請求項3に示すようなこの発
明の製造装置を用いると、軸と軸受のクリアランスを極
めて小にしたものでも、取り付け側の反対側のハウジン
グを可動できるので容易に調心でき、出力軸を支承する
軸受部とハウジング取り付け面が直角となっているの
で、極めて高精度な直角度が得られ、固着手段としてケ
ースとブラケットを加圧変形するのでないため、調心と
直角度を維持したまま完成することができる。
【0007】
【実施例】次にこの発明の実施例として面対向コアレス
扁平型スピンドルモータに採用した構成を図1に示す要
部断面図に基づいて説明する。同図において、1は上面
がキャビネット(図示せず)等に装着される取り付け面
1aとなっているブラケットで、中央に配したバーリン
グ孔1bに含油軸受2が嵌着され、その外方に取り付け
ねじ孔1c,1cが設けられている。このブラケット1
の外周は段部1dで板厚より薄く形成され、浅い有底円
筒状のケース3の開口縁3aが組み付けられてハウジン
グHを構成している。このハウジングHの組み付け部H
aは、拡大図で示すように故意に遊びHbが配慮されて
いる。
扁平型スピンドルモータに採用した構成を図1に示す要
部断面図に基づいて説明する。同図において、1は上面
がキャビネット(図示せず)等に装着される取り付け面
1aとなっているブラケットで、中央に配したバーリン
グ孔1bに含油軸受2が嵌着され、その外方に取り付け
ねじ孔1c,1cが設けられている。このブラケット1
の外周は段部1dで板厚より薄く形成され、浅い有底円
筒状のケース3の開口縁3aが組み付けられてハウジン
グHを構成している。このハウジングHの組み付け部H
aは、拡大図で示すように故意に遊びHbが配慮されて
いる。
【0008】前記ケース3の底部には、袋型の軸受孔3
bが設けられてブラケット1と同様な軸受2が嵌着され
ている。この軸受2の囲りの前記ケースの底部には、一
対のブラシ4,4が該ケースに一体に樹脂成形してなる
ブラシベース5を介して植設され、さらにリング状のマ
グネット6が載置される。Rは複数個の空心コイルR1
‥‥、R2‥‥を合成樹脂Jで出力軸7と共に一体に成
形されたコアレスロータであり、前記ブラケット1とマ
グネット6の間に空隙を介して配され、出力軸7を介し
て前記軸受2、2に回動自在に支承されるようになって
いる。このロータRには、さらに円筒型コミュテータ8
が配され、前記ブラシ4、4の自由端が摺接されて電力
を受けるようになっている。図中Raは、ロータRをマ
グネット6側に付勢させておくための吸引板で、この付
勢力は出力軸7の基端がピボット支承された受け板3c
で受け止められる。
bが設けられてブラケット1と同様な軸受2が嵌着され
ている。この軸受2の囲りの前記ケースの底部には、一
対のブラシ4,4が該ケースに一体に樹脂成形してなる
ブラシベース5を介して植設され、さらにリング状のマ
グネット6が載置される。Rは複数個の空心コイルR1
‥‥、R2‥‥を合成樹脂Jで出力軸7と共に一体に成
形されたコアレスロータであり、前記ブラケット1とマ
グネット6の間に空隙を介して配され、出力軸7を介し
て前記軸受2、2に回動自在に支承されるようになって
いる。このロータRには、さらに円筒型コミュテータ8
が配され、前記ブラシ4、4の自由端が摺接されて電力
を受けるようになっている。図中Raは、ロータRをマ
グネット6側に付勢させておくための吸引板で、この付
勢力は出力軸7の基端がピボット支承された受け板3c
で受け止められる。
【0009】前記ブラケット1はマグネット6の磁気回
路を構成するため、磁性体で形成されているので、ロー
タRを内蔵してケース3を組み付けることにより、組み
付け部Haに遊びHbがあってもマグネット6の磁力で
仮組み付けしておくことができる。そして、調心をとっ
たあと組み付け部を加圧変形させないように後述の溶着
や接着等により固着して完成させるのである。
路を構成するため、磁性体で形成されているので、ロー
タRを内蔵してケース3を組み付けることにより、組み
付け部Haに遊びHbがあってもマグネット6の磁力で
仮組み付けしておくことができる。そして、調心をとっ
たあと組み付け部を加圧変形させないように後述の溶着
や接着等により固着して完成させるのである。
【0010】次に、このような構成の扁平型スピンドル
モータを完成させる製造方法および製造装置を図2に示
す要部断面図に基づいて説明する。同図において、11
は、ハウジングHを構成するブラケット1の取り付け面
1aと出力軸7の直角度を出す装置の一部で、内部に出
力軸を回動自在に支承する軸受部11aを設けると共
に、この軸受11aに対して直角なハウジング取り付け
部11bと仮保持用ネオジムマグネット11cが配され
ている。前記ハウジング取り付け部11bの一部にはブ
ラケット1の動きを防止する突起11dが設けられ、さ
らに外方には複数個のレーザースポット溶着用ファイバ
スコープSが配されている。一方、12はケース3を前
後左右に可動させる装置の一部で、前記装置の一部11
に対してわずかに偏心させた非真円孔12aが配され、
この非真円孔にケースを嵌めてベルトVなどによって回
動させることによりケース3をわずかに前後左右に回動
させる動きを有するものである。
モータを完成させる製造方法および製造装置を図2に示
す要部断面図に基づいて説明する。同図において、11
は、ハウジングHを構成するブラケット1の取り付け面
1aと出力軸7の直角度を出す装置の一部で、内部に出
力軸を回動自在に支承する軸受部11aを設けると共
に、この軸受11aに対して直角なハウジング取り付け
部11bと仮保持用ネオジムマグネット11cが配され
ている。前記ハウジング取り付け部11bの一部にはブ
ラケット1の動きを防止する突起11dが設けられ、さ
らに外方には複数個のレーザースポット溶着用ファイバ
スコープSが配されている。一方、12はケース3を前
後左右に可動させる装置の一部で、前記装置の一部11
に対してわずかに偏心させた非真円孔12aが配され、
この非真円孔にケースを嵌めてベルトVなどによって回
動させることによりケース3をわずかに前後左右に回動
させる動きを有するものである。
【0011】いま、ロータRをブラケット1とケース3
からなるハウジングHに格納してマグネット6の磁力を
利用して仮組み付けしたあと、出力軸7を装置の一部1
1の軸受部11aに嵌入しながら突起11dと取り付け
穴1cを合わせて図3に示すようににブラケットの取り
付け面をハウジング取り付け部11bに保持用ネオジム
マグネット11cに吸着力を利用して仮保持させる。そ
の後、外部導出ターミナルTに低電圧を通電しながら、
ケース3に装置12をはめて回動させると調心が得られ
たところで急激に電流が低下するので、この位置でケー
ス3の可動をとめる。この動作位置関係の模式図は図4
に示すようなものとなる。すなわちケース3側の軸受2
が最初想像線で示すようにずれていてもケース3を前後
左右に調整して実線の位置に調心が得られるようにな
る。このままの状態を維持してレーザー装置(図示せ
ず)を駆動することにより組み付け部Haをスポット溶
着してなる。このとき溶着部分は、段差1dよりブラケ
ット取り付け面1aより上方に出ないようになってい
る。その後、突き出しピンPによって出力軸の先端を押
すことにより、装置11より本体を取りはずして完成す
る。
からなるハウジングHに格納してマグネット6の磁力を
利用して仮組み付けしたあと、出力軸7を装置の一部1
1の軸受部11aに嵌入しながら突起11dと取り付け
穴1cを合わせて図3に示すようににブラケットの取り
付け面をハウジング取り付け部11bに保持用ネオジム
マグネット11cに吸着力を利用して仮保持させる。そ
の後、外部導出ターミナルTに低電圧を通電しながら、
ケース3に装置12をはめて回動させると調心が得られ
たところで急激に電流が低下するので、この位置でケー
ス3の可動をとめる。この動作位置関係の模式図は図4
に示すようなものとなる。すなわちケース3側の軸受2
が最初想像線で示すようにずれていてもケース3を前後
左右に調整して実線の位置に調心が得られるようにな
る。このままの状態を維持してレーザー装置(図示せ
ず)を駆動することにより組み付け部Haをスポット溶
着してなる。このとき溶着部分は、段差1dよりブラケ
ット取り付け面1aより上方に出ないようになってい
る。その後、突き出しピンPによって出力軸の先端を押
すことにより、装置11より本体を取りはずして完成す
る。
【0012】このような製造方法と製造装置によって、
仮にブラケット1とケース3の軸受同志2,2の心がず
れていても、調心ができ、しかも同時にブラケット1の
取り付け面1aと出力軸7の直角度を極めて高精度に得
ることができる。
仮にブラケット1とケース3の軸受同志2,2の心がず
れていても、調心ができ、しかも同時にブラケット1の
取り付け面1aと出力軸7の直角度を極めて高精度に得
ることができる。
【0013】
【その他の実施例】上述の実施例では、ブラケット側を
取り付け面にしたものを示したが、ケースとブラケット
を逆に組み合わせて、ケース側を取り付け面にしたもの
でもよい。また、組み付け部の固着手段としてレーザー
によるスポット溶着を示したが、加圧変形以外の手段と
して紫外線硬化型接着剤を用いて全周接着するものでも
よい。さらにまた上記実施例ではブラケット1の動きを
防止するための突起11dは取り付け穴1cに入れない
で、別にガイド用捨て孔を設け、これに嵌入したもので
もよい。さらに、この発明の構成の応用としては、出力
軸がハウジングの両端から突き出ている両軸型モータに
も応用できる。
取り付け面にしたものを示したが、ケースとブラケット
を逆に組み合わせて、ケース側を取り付け面にしたもの
でもよい。また、組み付け部の固着手段としてレーザー
によるスポット溶着を示したが、加圧変形以外の手段と
して紫外線硬化型接着剤を用いて全周接着するものでも
よい。さらにまた上記実施例ではブラケット1の動きを
防止するための突起11dは取り付け穴1cに入れない
で、別にガイド用捨て孔を設け、これに嵌入したもので
もよい。さらに、この発明の構成の応用としては、出力
軸がハウジングの両端から突き出ている両軸型モータに
も応用できる。
【0014】
【発明の効果】この発明の両持ち方式の扁平型スピンド
ルモータとその製造方法及び製造装置は、上述のように
ケースとブラケットは組み付けを予め故意に遊びを有す
るように形成したので、固定型の軸受を採用しながらも
調心が容易にでき、同時にハウジングの取り付け面に対
する出力軸の直角度を高精度に得ることができ、しかも
軸受と軸のクリアランスを小にして出力軸の振れを少な
くすることができるので、極めて有用なものとなる。
ルモータとその製造方法及び製造装置は、上述のように
ケースとブラケットは組み付けを予め故意に遊びを有す
るように形成したので、固定型の軸受を採用しながらも
調心が容易にでき、同時にハウジングの取り付け面に対
する出力軸の直角度を高精度に得ることができ、しかも
軸受と軸のクリアランスを小にして出力軸の振れを少な
くすることができるので、極めて有用なものとなる。
【図1】本発明の扁平型スピンドルモータの1実施例の
一部拡大要部断面図である。
一部拡大要部断面図である。
【図2】同モータの製造装置の要部断面図である。
【図3】同モータを同製造装置に組み付けした要部断面
図である。
図である。
【図4】同モータの調心を得る動作の位置関係の模式図
である。
である。
1 ブラケット
1a 取り付け面
2 軸受
3 ケース
H ハウジング
Ha 組み付け部
Hb 遊び
4 ブラシ
5 ブラシベース
6 マグネット
R ロータ
7 出力軸
11、12 製造装置の一部
11a 軸受
11b ハウジング取り付け部
12a 非真円孔
Claims (3)
- 【請求項1】 それぞれスリーブ型軸受(2)を配した
ケース(3)とブラケット(1)を組み付けてハウジン
グ(H)を構成し、このハウジングの少なくとも一端か
ら出力軸(7)を突き出したロータ(R)を前記軸受に
回動自在に支承してなる扁平型スピンドルモータにおい
て、キャビネット(図示せず)等に装着される取り付け
面(1a)を有し、前記ケース(3)との組み付け部
(Ha)が前記取り付け面より出ないようにしたブラケ
ット(1)と、このブラケットを開口部に配した段部で
受け止めて組み付けるケース(3)とからなり、前記組
み付け部を予め故意に遊び(Hb)を有するように形成
して仮組み付けし、いずれか一方を可動させることによ
り調心と共に出力軸とハウジングの取り付け面の直角度
を出し、前記組み付け部をレーザ溶着(3a)してなる
扁平型スピンドルモータ。 - 【請求項2】 それぞれスリーブ型軸受を配したケース
とブラケットを組み付けてハウジングを構成し、このハ
ウジングの少なくとも一端から出力軸を突き出したロー
タを前記軸受に回動自在に支承してなる扁平型スピンド
ルモータの製造方法において、ケースとブラケットを予
め組み付け部に故意に遊びを有するように形成してお
き、ロータを格納し仮組み付け後、予め用意した出力軸
とハウジングの取り付け面が直角となる装置に装着して
通電することによって内蔵するロータを回動させなが
ら、ハウジングの反取り付け側を可動して調心と共に出
力軸とハウジングの取り付け面の直角度を出したあと、
組み付け部をレーザ溶着したことを特徴とする扁平型ス
ピンドルモータの製造方法。 - 【請求項3】 それぞれスリーブ型軸受を配したケース
とブラケットを組み付けてハウジングを構成し、このハ
ウジングの少なくとも一端から出力軸を突き出したロー
タを前記軸受によって回動自在に支承してなる扁平型ス
ピンドルモータの製造装置において、前記出力軸を回転
自在に支承する軸受部と、この軸受部の内径と直角なハ
ウジング取り付け部と、このハウジング取り付け部に前
記扁平型スピンドルモータをマグネット(11c)を利
用して仮保持すると共にブラケット(1)の取り付け面
1aの直角度を出す部材(11)と、さらにハウジング
側の動きを防止する手段(11d)と、通電することに
より内蔵したロータを回転させる手段と、反取り付け部
側のハウジングを可動させる手段(12)と、ケースと
ブラケットの組み付け部をレーザ溶着させる手段(S)
とを備えた扁平型スピンドルモータの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22757095A JP3386939B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 扁平型スピンドルモータとその製造方法およびその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22757095A JP3386939B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 扁平型スピンドルモータとその製造方法およびその製造装置 |
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- 1995-08-11 JP JP22757095A patent/JP3386939B2/ja not_active Expired - Fee Related
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