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JP3382297B2 - 高純度デフェロキサミン塩の製造法 - Google Patents

高純度デフェロキサミン塩の製造法

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JP3382297B2
JP3382297B2 JP12889893A JP12889893A JP3382297B2 JP 3382297 B2 JP3382297 B2 JP 3382297B2 JP 12889893 A JP12889893 A JP 12889893A JP 12889893 A JP12889893 A JP 12889893A JP 3382297 B2 JP3382297 B2 JP 3382297B2
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ジェルジ・トート
ヴィルモス・ケーリ
ヤーノス・バーリント
アンタル・コヴァーチェ
ユディト・シラージ
シャーンドル・ホルカイ
フェレンツ・ヴィンツィ
ラースロー・エセニュイ
チャバ・サボー
ヤーノス・エルデーリュイ
ネルリ・シャス
イローナ・ヒメジ
Original Assignee
ビオガル・ジョージィセルジャール・エル・テー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C239/00Compounds containing nitrogen-to-halogen bonds; Hydroxylamino compounds or ethers or esters thereof
    • C07C239/08Hydroxylamino compounds or their ethers or esters
    • C07C239/18Hydroxylamino compounds or their ethers or esters having nitrogen atoms of hydroxylamino groups further bound to carbon atoms of hydrocarbon radicals substituted by carboxyl groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性分としてデフェロキ
サミンBを含有する発酵濾液から高純度デフェロキサミ
ン塩、好ましくはメタンスルホネート塩を調製する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】文献から知られる多くのデフェロキサミ
ンの中でも、デフェロキサミンBは最も価値のある1つ
であり、それは選択的イオン移動性物質であり、種々の
貧血症や鉄中毒の処置に使われ得る。
【0003】デフェロキサミンBの工業的規模の生産の
ためには、ストレプトマイセス・ピロサス(Streptomyce
s pilosus)菌株が利用され、これは鉄の不十分な培地で
デフェロキサミンBを主に生産する(ベルギー特許明細
書619,532)。
【0004】純粋なデフェロキサミンB成分の調製過程
で、デフェロキサミンと共に培地中の鉄(III)イオンに
よって形成されたフェリオキサミン錯体を分解するため
に8−ヒドロキシキノリンのメタノール溶液を発酵液に
加える。発酵液は、その後濾過され、過剰の8−ヒドロ
キシキノリンはアンバーライトIR−45イオン交換樹
脂により濾液から除去される。活性分はアンバーライト
IRC−50イオン交換樹脂に吸着され、0.2M塩酸
で溶出される。こうして多量の希釈溶出液が得られる。
溶出液中の活性分を濃縮および精製するために、溶液を
pH5でベンジルアルコールあるいはクロロホルムとフ
ェノールの1:1混合液を用いて抽出する。抽出物は再
び8−ヒドロキシキノリンで処理され、それにメチルイ
ソブチルケトンを加え、更に混合物を水で再抽出する。
過剰の8−ヒドロキシキノリンはクロロホルムで抽出除
去される。デフェロキサミンB塩酸塩を単離するため
に、水溶液は減圧下に濃縮され、分離された結晶は水と
メタノールおよび水とアセトンの混合物から再結晶され
る(ベルギー特許明細書619,532)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したところから回
収操作はかなり厄介であると考えることが出来る。抽出
のために3種の異なった有機溶媒が3度使われ、再結晶
のために2種の異なった溶媒が利用される。溶媒を分離
すること、それらを回収操作に戻すこと、溶媒相に蓄積
された夾雑物を除去すること、不用物質を処理するこ
と、これらすべてが技術的に厄介な工程であり、問題を
含む操作である。
【0006】デフェロキサミンBは一般に水に易溶なメ
タンスルホネート塩の形で使われる。該メタンスルホネ
ート塩は、デフェロキサミンB塩酸塩の水溶液を水酸基
型のアニオン交換樹脂に通してまず塩基に変換し、その
後当量のメタンスルホン酸を含んでいる溶液をデフェロ
キサミンB塩基の水溶液に加えることにより、デフェロ
キサミンB塩酸塩から調製される。上記溶液を蒸発さ
せ、そうして得られたデフェロキサミンBメタンスルホ
ネートを、水性のアルコールあるいはメタノールとアセ
トンの水性混合液から再結晶する(ベルギー特許明細書
616,139)。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、活性分
としてデフェロキサミンBを含有する発酵液から高純度
デフェロキサミンB塩、特にメタンスルホネート塩を調
製する方法を提供するものであり、この方法は従来既知
の方法に比べて、より容易にそしてより経済的に行うこ
とが出来る。
【0008】この発明は、デフェロキサミン塩、特に塩
酸塩が水溶液あるいは水と有機溶媒との混合液から塩析
によって分離出来ることの発見に基礎をおいている。我
々の経験によると、発酵濾液のイオン交換およびそれに
続く活性分を含んでいる溶出液の濃縮の後、活性分の分
離に際し、デフェロキサミンB塩酸塩は塩析操作によっ
て直接分離され得る。その結果、上記した有機溶媒によ
る抽出および再抽出を発酵液の処理操作から省略するこ
とが出来る。こうして得られた粗デフェロキサミンB塩
酸塩は、塩析の繰り返しあるいは再結晶、イオン交換の
繰返しなど、他の既知方法により精製され得る。そのた
め、塩析の適用は回収過程をより簡単にそしてより経済
的にするものである。
【0009】デフェロキサミンBメタンスルホネートを
医薬的な目的に対し適切な品質で調製することは、濃縮
した塩の水溶液をメタンスルホネート型の弱塩基性アニ
オン交換樹脂に通すことおよびデフェロキサミンBのメ
タンスルホネート塩を含む溶液の凍結乾燥により、純粋
なデフェロキサミンB塩、好ましくは塩酸塩から容易に
成し遂げることが出来ることもまた見出された。この方
法は、かなり不安定なデフェロキサミンB塩基の調製お
よびデフェロキサミンB塩酸塩から始まる塩形成の両方
が省略出来る点で好ましいものである。他にも、この発
明の方法に従って単離、精製されたデフェロキサミンB
塩酸塩は非常に純粋であるため、デフェロキサミンBメ
タンスルホネートを含んでいるイオン交換の流出液を直
接凍結乾燥することが出来、従ってメタンスルホネート
塩の希釈溶液の濃縮による分離や再結晶もまた省略する
ことが出来る。
【0010】我々の実験において、ストレプトマイセス
101/87菌株(寄託番号MIMNG1143)の培
養により、活性分としてデフェロキサミンBを含有する
発酵液が調製された。
【0011】発酵液は、弱酸性pHでの活性分の分解を
避けるために、酸性あるいは中性のpHでスルホン酸塩
および/または塩化物塩の存在下、濾過される。このた
めに、塩化アンモニウムが使われるのが好ましい。
【0012】デフェロキサミンは濾液から水素型の弱酸
性カチオン交換樹脂に結合する。我々の経験によると、
樹脂に結合する夾雑物の量を低減させるに適した条件を
確保することによって、樹脂の吸着能力を増大させるこ
とが出来る。このことは、上に明記したように弱酸性p
Hで発酵液を濾過することおよび濾液を希釈することに
よって達成され得る。濾液のpHを好ましくは酢酸アン
モニウムあるいは塩化アンモニウムの緩衝液を用いて5
から8の間に保持するのが望ましい。
【0013】イオン交換法の精製効果は、濾液中に存在
している一部の夾雑物を結合するためにデフェロキサミ
ンを吸着することが不可能なアンモニウム型の弱酸性カ
チオン交換樹脂を含んでいる先駆的なカラムを使用する
ことによって、高められる。
【0014】イオン交換後、活性分は溶出液のpH値に
関連して、2から12の広範囲のpHで溶出され得る
が、希アルカリ溶液、例えば0.05から1.5Mの水
酸化ナトリウムあるいは水酸化アンモニウム溶液で溶出
を行うのが好ましい。アルカリpH値で溶出が行われて
いる間、大部分の夾雑物は、活性分を含む画分の出現に
先立ってカラムから分離され、従って活性分が−濾液と
比較して−集中的に得られる。
【0015】活性分の分解は低温(0−5℃)にするこ
とで防ぐことが出来る。勾配溶離を行うこともまた望ま
しい。
【0016】デフェロキサミンBの分離前に、溶出液を
中性または弱酸性のpHに酸、好ましくは希塩酸を用い
て調整し、例えば真空内での蒸留あるいは超濾過により
穏やかに濃縮する。粗デフェロキサミンB塩は塩析処置
及び冷却により水性濃縮物から分離される。塩析のため
に塩化アンモニウムあるいは硫酸アンモニウムを用いる
のが好ましい。
【0017】上記のようにして得られた粗生成物の精製
は、幾つかの方法、例えば水溶液から塩析操作を繰り返
す、あるいは水とアルコールの混合液から物質を再結晶
することによって行うことが出来る。後者の方法を適用
する場合、混合液に塩化アンモニウムを加えることによ
って再結晶の効率を上げることが出来る。付随した着色
剤やシリカゲルあるいは活性炭のようなほかの夾雑物吸
着剤またはカチオン交換樹脂を除くために、望ましくは
水素型の弱酸性カチオン交換樹脂が適用される場合があ
る。水溶液あるいは水とアルコールの混合液から塩析を
繰り返すことにより高い効率で精製を行うことが出来
る。
【0018】上記操作および精製方法により、高純度デ
フェロキサミン塩、例えば純粋なデフェロキサミンB塩
酸塩が得られる。これらの塩は、水に溶かしてから、メ
タンスルホネート対イオンを含むイオン交換樹脂へ移す
ことにより、更に精製することなく、直接メタンスルホ
ネート塩に転化することが出来る。粗デフェロキサミン
B塩酸塩をイオン交換法によって精製するならば、活性
物質を含んでいる溶出物はpHを調整した後、メタンス
ルホネート型のイオン交換樹脂に直接移すことが出来
る。
【0019】アニオン交換操作は、弱塩基性アニオン交
換樹脂を使用することによって、またデフェロキサミン
Bメタンスルホネート塩が分解するのを避けるため、冷
却下、好ましくは温度5℃と10℃の間で行われる。活
性物質は凍結乾燥によって溶液から単離することが出来
る。
【0020】本発明方法の利点は、所望のデフェロキサ
ミンBメタンスルホネート塩が純粋なデフェロキサミン
塩から塩基に転化することなく1段階で得られるという
事実に存する。これによって、分解に対して不安定で水
に難溶な塩基の調製とこうして得られた希釈溶液からの
塩形成の両方を省略することが出来る。
【0021】本発明方法の更なる利点は、塩析に基礎を
おく水からの結晶化中あるいは水からの再結晶中のいず
れかにおいても、活性分の単離と精製のために溶媒の使
用を必要としないことである。抽出操作が省略されるた
め、それに引き続く回収処理は経済的で簡単で安全にな
り、さらに活性分を高純度で効率良く発酵液から単離す
ることが出来る。
【0022】この発明は、さらに次の実施例で何らの制
限を加えることなく説明され、なお、これら実施例で処
理される発酵液は、ストレプトマイセス101/87菌
株(寄託番号MIMNG1143)を使って培養したも
のである。
【0023】実施例1 250kgの発酵液(活性分含量:800g)を硫酸で
pH5.8と6.2の間に調整した。発酵液は水洗下パ
ーライト層に通して濾過した。こうして得られた450
kgの濾液をまずアンモニウム型のレワタイトCNP8
0樹脂12.5lに通し、その後水素型のアンバーライ
トIRC50樹脂28lに通した。樹脂を水で洗浄し、
活性分は0から5℃で0.3Mアンモニア溶液で溶出さ
れた。活性分を含む溶出液のフラクションは、濾液に対
する収率の85%である679gのデフェロキサミンB
を含んでいた。容量76lのフラクションを希塩酸でp
H6.0から6.3に調整し、元容量の10分の1まで
穏やかに濃縮した。その後700gの塩化アンモニウム
を濃縮物に加え完全に溶解した後、その混合物を877
gの粗デフェロキサミンB塩酸塩を得るために冷却下で
結晶化した。それらは水とメタノールの1:4混合液か
ら再結晶され、乾燥し、5%水溶液の形で溶解し、計3
7gの活性炭で部分的に処理し、更にまず水素型のアン
バーライトIRC50樹脂400ml、次に塩化物型の
アンバーライトIRA900樹脂400mlに通した。
このようにして得られた溶液を濃縮物の20%まで緩や
かに濃縮し、デフェロキサミンB塩酸塩を4倍量のメタ
ノールを加えた後−10℃で分離し、濾過、乾燥した。
こうして、メタンスルホネート塩の形成に適切な塩酸塩
385gを得た。活性分含量は光度法によって決定し、
99.8%であった。純粋なデフェロキサミンB塩酸塩
から、5%水溶液を調製し、これらを5℃に冷却してメ
タンスルホネート型のアンバーライトIRA68樹脂1
400mlに通した。こうして得られた溶液は396g
のデフェロキサミンBメタンスルホネート塩を得るため
に凍結乾燥を必要とした。活性分含量は光度法によって
決定し、99.5%であった。
【0024】実施例2 実施例に従って得られた800mlの濾液に1.28g
の酢酸アンモニウムを加えた。完全に溶解した後、濾液
を水素型のアンバーライトIRC50樹脂700mlに
通した。混合物を水洗し、発酵液に対して90%の収率
である23gのデフェロキサミンBを含む主なフラクシ
ョン1100mlを得るために1Mのアンモニア溶液で
溶出した。溶出液を1M塩酸でpH6.0−6.2に調
整し、減圧下で元容量の5分の1まで濃縮した。濃縮物
を5℃に冷却し、分離した物質を24時間で濾過し、乾
燥した。こうして粗デフェロキサミンB塩酸塩30gを
得た。これらをその後水とメタノール1:4の混合液2
50mlで溶解し、溶液を1.3gの炭素で処理した。
不純物を除去した溶液を24時間−10℃で保ち、分離
したデフェロキサミンB塩酸塩を濾過し、微量の溶媒混
合液で洗浄し、更に乾燥した。こうして得られた18.
8gのデフェロキサミンB塩酸塩を290mlのイオン
除去水に溶解し、水素型のヴァリオンKCO樹脂10m
lに通して、その樹脂を10mlのイオン除去水で洗浄
した。溶液を水素型のヴァリオンADM樹脂でpH5.
5に調整し、2℃に冷却し、更にメタンスルホネート型
のアンバーライトIRA68樹脂70mlに通した。デ
フェロキサミンBメタンスルホネート塩を含んでいるイ
オン交換溶出液のフラクションを集め、濾過し、凍結乾
燥を要した。こうしてデフェロキサミンBメタンスルホ
ネート塩18gを得た。活性分含量は光度法によって決
定し、99.4%であった。
【0025】実施例3 活性物質75gを含む純粋なデフェロキサミンB塩酸塩
を40℃で1100mlのイオン除去水に撹拌溶解す
る。その後、溶液を5℃に冷却し、カラムに詰めたメタ
ンスルホネート型のアンバーライトIRA68アニオン
交換樹脂300mlの固定下地に流速150ml/時で
移した。イオン交換の後、その樹脂を予め冷却しておい
たイオン除去水200mlで洗浄した。フラクションを
集め、そうして得られた溶液を繊維フリーで濾過し、凍
結乾燥した。こうしてデフェロキサミンBメタンスルホ
ネート塩を86g得た。活性分含量は光度法によって決
定し、99.5%であった。調製の効率は純粋な塩酸塩
に対して97%である。
【0026】実施例4 実施例1に従って得られた600gの粗デフェロキサミ
ン塩酸塩を5℃で20%塩化アンモニウム990mlを
用いて懸濁する。懸濁液は24時間同温度に保たれ、そ
して濾過される。こうして得られたヌッチェ上の湿った
生成物を60℃で1300mlのイオン除去水に溶解し
た。完全に溶解した後、溶液を5℃に冷却し、分離した
物質を48時間で濾過した。こうして得られた湿ったデ
フェロキサミンB塩酸塩を45℃で水とメタノール1:
3の混合液2000mlを用いて溶解し、更に−10℃
に冷却する。分離した生成物を24時間で濾過し、真空
乾燥器で乾燥した。こうして純粋なデフェロキサミンB
塩酸塩195gを得た。活性分含量は光度法によって決
定し、99.6%であった。
【0027】実施例5 発酵液25kgを1M塩酸塩を用いてpH値6.0と
6.3の間に調整し、その発酵液を濾過した。濾液を3
lのレワタイトCNP80樹脂に流速4.5l/時で通
した。イオン交換の後、樹脂を6lのイオン除去水で洗
浄した。活性分を0.2M塩酸で溶出した。こうして得
られた30lの溶出液をpH値5.0と5.2の間に調
整し、500mlに濃縮した。濃縮物に500mlのメ
タノールと30gの塩化アンモニウムを撹拌しながら加
えた。その混合物を0℃に冷却し24時間静止させた。
濾過および乾燥後活性分59gを含んでいる粗生成物を
得た。
【0028】実施例6 発酵液の濾液5kgに含まれる活性分を、水素型のアン
バーライトIRC50樹脂550mlに結合させ、その
後0.5Mのアンモニア溶液で溶出した。活性溶出液
(1.4l)を希硫酸溶液でpH値5.5と5.7の間
に調整し、その溶出液を100mlまで濃縮し、更に5
℃に撹拌冷却した。混合物を24時間静止させ、分離し
た生成物を濾過し、乾燥した。こうして粗デフェロキサ
ミン硫酸塩14.4gを純度66%で得た。粗生成物か
ら純粋なデフェロキサミン硫酸塩を、塩析が硫酸アンモ
ニウムで行われたという違いはがあるが、実施例4に明
記した方法に従って調製した。デフェロキサミン硫酸塩
を実施例3で明記した方法に従って純粋なデフェロキサ
ミンBメタンスルホネート塩6.5gに転化した。活性
分含量は光度法によって決定し、99.4%であった。
フロントページの続き (72)発明者 ヴィルモス・ケーリ ハンガリー、ハー−4028デブレツェン、 ケメーニュ・ジェー・ウート7番 (72)発明者 ヤーノス・バーリント ハンガリー、ハー−4032デブレツェン、 ペーチ・ウート5番 (72)発明者 アンタル・コヴァーチェ ハンガリー、ハー−4031デブレツェン、 ハドハージ・ウート72番 (72)発明者 ユディト・シラージ ハンガリー、ハー−4031デブレツェン、 トロムビタース・ウート10番 (72)発明者 シャーンドル・ホルカイ ハンガリー、ハー−4032デブレツェン、 トゥローツィ・ウート10番 (72)発明者 フェレンツ・ヴィンツィ ハンガリー、ハー−4031デブレツェン、 ヴィンツェルレール・ウート4番 (72)発明者 ラースロー・エセニュイ ハンガリー、ハー−4028デブレツェン、 ベケチュ・ウート14番 (72)発明者 チャバ・サボー ハンガリー、ハー−4027デブレツェン、 ファーイ・ア・ウート21番 (72)発明者 ヤーノス・エルデーリュイ ハンガリー、ハー−4034デブレツェン、 フェーレジハージ・ウート9番 (72)発明者 ネルリ・シャス ハンガリー、ハー−4027デブレツェン、 イボイア・ウート16番 (72)発明者 イローナ・ヒメジ ハンガリー、ハー−4031デブレツェン、 デレーク・ウート67番 (56)参考文献 特開 平3−34964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 259/06 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性分としてデフェロキサミンBを含有
    する発酵濾液から、当該活性分をイオン交換樹脂に吸着
    せしめ、次いで当該活性分を溶出、精製することによ
    り、デフェロキサミン塩を高純度で調製するに当たり、
    デフェロキサミン塩の分離をその水性溶液からの塩析に
    よって行うことを特徴とする、デフェロキサミン塩の製
    造法。
  2. 【請求項2】 溶出液をデフェロキサミン塩の分離のた
    めの塩析に付するに先立って、当該溶出液を濃縮するこ
    とを特徴とする請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 塩析を行う際の水性溶液の媒質が水であ
    る請求項1または2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 塩析を行う際の水性溶液の媒質が水と有
    機溶媒の混合物である請求項1または2記載の製造法。
  5. 【請求項5】 塩析により分離されたデフェロキサミン
    塩をさらに塩析またはその他の精製手段により精製する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の製造法。
  6. 【請求項6】 塩析により分離されたデフェロキサミン
    塩をデフェロキサミンのメタンスルホネート塩として取
    得するか、デフェロキサミンのメタンスルホネート塩に
    変換する請求項1または2記載の製造法。
  7. 【請求項7】 デフェロキサミンのメタンスルホネート
    塩に変換するに当たり、デフェロキサミン塩の水溶液を
    対イオンとしてメタンスルホン酸アニオンを含むイオン
    交換樹脂と処理することを特徴とする請求項1または2
    記載の製造法。
  8. 【請求項8】 イオン交換前に、濾液のpHを緩衝液を
    用いて5から8の間に保つことを特徴とする請求項1記
    載の製造法。
  9. 【請求項9】 0.05から1.5Mのアンモニアある
    いは水酸化ナトリウム溶液で溶出させることを特徴とす
    る請求項1または2記載の製造法。
  10. 【請求項10】 水とメタノール、水とエタノール、あ
    るいは水とアセトンのような水と有機溶媒の混合物を用
    いて塩析するために使用することを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の製造法。
  11. 【請求項11】 温度25℃以下でイオン交換法により
    メタンスルホネート塩を形成させることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の製造法。
JP12889893A 1992-06-01 1993-05-31 高純度デフェロキサミン塩の製造法 Expired - Fee Related JP3382297B2 (ja)

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