JP3380917B2 - ボトリングシステム - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内に飲料水等の液
体を充填するフィラ(充填機)、キャップを取付けるキ
ャッパ、ラベルを貼付けるラベラ等のボトリング行程を
順次行なう各種の容器処理装置を一体的にブロック化し
てなるボトリングシステムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、プラスチックボトルに飲料水等
の液体その他の内容物を充填する場合には、先ず、ホッ
パ中にランダムに投入された多数のプラスチックボトル
を、アンスクランブラによってすべて正立した状態に揃
え、エアクリーナによって内部を洗浄した後、フィラに
送り内容液の充填を行なう。その後、キャッパにおいて
キャッピングを行なう。続いて、ラベラによって容器の
周面にラベルを貼付けた後、所定個数づつ整列させてケ
ーサで箱詰めをする等の各工程を順次行なうようになっ
ている。このようなボトリングの各工程をできるだけ高
能率で、しかも、小さいスペース内に設置できる装置に
よって行なうことが望まれている。 【0003】そのためには、上記各ボトリング工程を行
なう各処理装置を、一連の装置としてブロック化し、か
つ、各工程において複数列同時に処理を行なうことが望
ましい。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィ
ラ、キャッパ等の装置は、充填ノズルやキャッパヘッド
を上方に配置してこれらの処理を行なうものであるた
め、複数列で搬送されてきた容器を複数個同時に、つま
り、列数個分(複数の各列を横断する一行分)あるいは
列数×n個分同時に充填、キャッピング等の処理を行な
うことができるが、ラベラでは、ラベリングを行なうド
ラムをコンベア等の側方に配置し、搬送中に容器を回転
させつつ容器の周面にラベルを貼付け、その後、ワイピ
ング等の工程によってラベルを容器に密着させるように
なっているため、複数列の容器を同時に処理することは
不可能であった。そのため、ボトリングシステム全体を
一連のブロック化することが困難であった。 【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、複数列で搬送されてきた容器を同時に処理するこ
とができるフィラ、キャッパ等の容器処理装置と、ラベ
ラとを、一連の連続した工程としてブロック化すること
ができるボトリングシステムを提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るボトリング
システムは、多数の容器を複数列で搬送する第1の搬送
手段と、この第1の搬送手段上に設けられた充填機等の
容器処理手段と、上記第1の搬送手段上に交差して配設
され、上記容器を一列で搬送する第2の搬送手段と、上
記第1の搬送手段上の容器を保持して第2の搬送手段上
に移す第1の受渡し手段と、第2の搬送手段上の容器を
保持して第1の搬送手段上に移す第2の受渡し手段と、
第2の搬送手段内に設けられたラベラとを備えている。 【0007】 【作用】上記ボトリングシステムでは、複数個の容器を
同時に処理可能なフィラやキャッパ等の容器処理装置
は、複数列で容器を搬送する搬送手段上において処理を
行ない、容器を一列で搬送しなければ処理が出来ないラ
ベラでは、複数列の搬送手段から一列の搬送手段に移し
てラベリングを行ない、その後、再び元の複数列の搬送
手段に戻して次の工程を行なう。 【0008】 【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るボトリングシステ
ムの正面図、図2はその平面図である。図において1は
アンスクランブラであり、図示しないホッパ内にランダ
ムに収容された多数のプラスチック製の容器Bを、複数
列に区分された傾斜コンベア2によって上方へと搬送
し、その傾斜コンベア2の下流端(上端)2aの下方に
配置されたシュート3内に投入する。これらの容器Bの
うち倒立しているものは、シュート3内に投入される際
またはシュート3内において反転され、すべての容器B
が正立状態に整列される。 【0009】アンスクランブラ1によって正立状態に整
列された容器Bは、シュート3の下方ですべてが反転さ
れて倒立状態にされ、クリーニングステーションCのエ
アクリーナ10に渡されてその内部のクリーニングが行
なわれる。クリーニングの終了した容器Bは、複数列で
容器Bを搬送するグリップコンベア(第1の搬送手段)
20に引き渡される。このグリップコンベア20によっ
て多数の容器Bを複数列で搬送する間に、充填ステーシ
ョンFのフィラ(充填機)40において容器B内に内容
液を充填し、キャッピングステーションPのキャッパ7
9,80においてキャッピングを行なう。次に、これら
容器Bは、グリップコンベア20上に直交させて配設さ
れた別のラベラ120用のコンベア(第2の搬送手段)
121上に移され、一列の状態になって搬送される。こ
のラベラ用のコンベア121によって搬送されている間
に、容器Bは順次ラベリングステーションLに送られ、
ラベラ120によってラベリングが行なわれる。ラベル
が貼付けられた容器Bは再びグリップコンベア20上に
戻され、複数列で搬送されて箱詰めステーションHにあ
るケーサ170に送られ、箱詰めが行なわれる。その
後、ケースコンベア171によってこのボトリングシス
テム外に搬出される。 【0010】次に、上記各容器処理ステーションC,
F,P,L,Hに設けられたフィラ40、キャッパ80
等の各装置の構成について詳細に説明する。図3はアン
スクランブラ1のシュート3と、その下方に配設された
エアクリーナ10を示す正面図、図4はその要部の縦断
面図であり、アンスクランブラ1によって正立状態に整
列された容器Bは、垂直なシュート3内を連続的に落下
する。このシュート3の途中には、正立した容器Bを反
転させる反転機構4が設けられている。反転機構4に
は、シュート3内の容器Bを保持して回転する開閉式バ
ケット5と、開閉式バケット5によって反転される容器
Bを案内する半円弧状のガイド6が設けられている。開
閉式バケット5は、回転軸7に、軸方向に移動可能に取
付けられた複数組(この実施例では6組)の挾持プレー
ト8を備えており、各組の挾持プレート8の間隔を広げ
た状態で、シュート3内から容器Bを落し込み、次に、
これら挾持プレート8を接近させて容器Bを挾持した
後、回転軸7とともに挾持プレート8を1/2回転させ
て、容器Bを倒立状態にする。なお、反転機構4の上方
には、図示しないストッパが設けられており、このスト
ッパによって上方の容器Bを一時停止させ、一段づつ落
下させるようになっている。 【0011】クリーニングステーションCに設けられた
エアクリーナ10は、前後一対のスプロケット11a,
11bに掛け回されたチェーン12に取付けられ、容器
Bの口部を保持するネックグリップ13を備えており、
上記反転機構4の開閉式バケット5によって倒立状態に
保持されている容器Bの口部を把持し搬送する。開閉式
バケット5が保持している容器Bをネックグリップ13
が把持する位置の下方には、クリーニングノズル14が
配設されている。このクリーニングノズル14は、エア
シリンダ等の昇降手段によって昇降できるようになって
おり、上記開閉式バケット5からネックグリップ13へ
の引渡し位置に停止している容器Bの内部にノズル14
の先端が挿入される。上記ネックグリップ13が取付け
られたチェーン12は間欠運転されるようになってお
り、ネックグリップ13が倒立した容器Bの口部を把持
すると同時にクリーニングノズル14が挿入されて停止
中にクリーニングが行なわれ、その後、チェーン12は
走行して、容器Bが約1/2回転され、再び反転して正
立状態に戻り、後に説明するグリップコンベア20に引
渡される。ネックグリップ13はその後上方へ向けて回
転し、上記反転機構4の下方で停止して次の容器Bを受
取る。 【0012】エアクリーナ10によってクリーニングさ
れた後の容器Bを搬送し、充填ステーションF、キャッ
ピングステーションP、ラベリングステーションL等に
順次供給するグリップコンベア20について、図1ない
し図4および、グリップコンベア20の要部の一部を断
面として示す平面図(図5)および、要部の縦断面図
(図6)により説明する。グリップコンベア20は、上
記クリーニングステーションCの下方と、下流端のケー
サ170側とにそれぞれ配設されたスプロケット21
a,21b間に掛け回されたチェーン22と、このチェ
ーン22に所定間隔で取付けられた多数のグリッパ23
とを備えており、複数列のグリッパ23が並行して配置
され、これらグリッパ23に保持された容器Bが1ピッ
チ分(1行分)づつ前進するように間欠的に運転され
る。なお、図2における容器Bの進行方向に沿った並び
を「列」、進行方向を横断する容器Bの横方向の並びを
「行」と呼ぶことにする。 【0013】チェーン22はグリップコンベア20の幅
の両側に平行に配置されており、これら両側のチェーン
22間に、等間隔でベースプレート24が固定されてい
る。各グリッパ23は、それぞれが、グリップコンベア
20の進行方向の前後から向い合う一対のグリップ部材
23a,23bから構成されており、これら一対のグリ
ップ部材23a,23bが接近することによって容器B
を保持し、離隔したときには容器Bを離すようになって
いる。ベースプレート24の下面には、各グリッパ23
毎に、2本のガイドピン25がグリップコンベア20の
進行方向を向いて平行に固定されている。これら2本の
ガイドピン25に、2個のスライド部材26a,26b
が摺動自在に支持されており、ベースプレート24上の
2つのグリップ部材23a,23bが、ベースプレート
24に形成された長孔24aを上下に貫通する支持ピン
27を介して、これらスライド部材26a,26bにそ
れぞれ固定されている。従って、これらスライド部材2
6a,26bをガイドピン25に沿って進退動させるこ
とにより、一対のグリップ部材23a,23bを接近離
隔させることができる。 【0014】各組のスライド部材26a,26bは、T
型クランク28の横棒部28aの両端に、それぞれ連結
プレート29を介して連結されている。T型クランク2
8はその中央部28cが、ベースプレート24の下面に
おいて、各グリッパ23の中心部24bに連結され、こ
の中心部24bを支点として回転できるようになってい
る。さらに、進行方向に対して横に並んだ1行分(本実
施例では6個分)のT型クランク28が、その縦棒部2
8bの端部において、1本の長いリンク30によって連
結されている。従って、この長いリンク30を横方向
(図5の上下方向)に移動させると、各T型クランク2
8がその中央部28cを支点として回転し、その両端に
連結されたスライド部材26a,26bが摺動して、グ
リップ部材23a,23bが開閉する。 【0015】長いリンク30の中央部にはカムフォロア
31が取付けられており、進行方向に沿って配置された
溝カム32に係合している。カムフォロア31はこの溝
カム32に拘束されて、上記グリッパ23の一定の開閉
状態を維持する。また、このグリップコンベア20が運
転されて前進する間に、カムフォロア31が溝カム32
の軌跡に沿って移動してリンク30を横方向に移動させ
ることにより、上記グリッパ23を開閉させ、あるいは
増締めを行なう。溝カム32の一部には、グリップコン
ベア20の停止中にグリッパ23の開閉あるいは増締め
を行なうための部分カム33が設けられている。部分カ
ム33は上記溝カム32に対して横方向に移動可能に構
成されており、エアシリンダ34等によって進退動され
るようになっている。この部分カム33は、間欠的に前
進停止を繰返して走行するグリップコンベア20が停止
している間に、横方向に移動されてグリッパ23の開閉
または増締め等を行なう。なお、溝カム32には、グリ
ップコンベア20を横断する方向に配置されたスクリュ
ウ35に螺合するナット36が取付けられており、容器
Bのサイズを変更する場合には、このスクリュウ35を
回転させることにより溝カム32のユニット全体を横方
向に移動させることにより対応することができる。 【0016】上記グリップコンベア20によって搬送さ
れる容器Bは、充填ステーションFに送られる。この充
填ステーションFに設けられたフィラ40の構成につい
て、フィラ40の正面図である図8、フィラ40の側面
図である図9およびその要部の平面図である図7により
説明する。フィラ40は、上から順に、ヘッドタンク4
1、シリンダ42および充填ノズル43から構成されて
いる。ヘッドタンク41とシリンダ42およびシリンダ
42と充填ノズル43との間をそれぞれ連通する通路
は、コック44の切換えによって交互に接続されるよう
になっている。ヘッドタンク41は上方の機枠に固定さ
れ、シリンダ42はこのタンク41に固定されており、
後に説明するエキセンカムによってそのピストンが昇降
されることにより、ヘッドタンク41内の液体をコック
44の通路を介してシリンダ42内に吸引し、計量した
後、コック44を切換えてピストンを上昇させることに
より、シリンダ41内の液を充填ノズル43を介して容
器B内に充填する。充填ノズル43は、フレキシブルチ
ューブ39によって上記シリンダ42に接続されてお
り、固定フレーム45に対して、以下に説明する可動枠
等を介して取付け支持され、充填時の液面の上昇に追従
する昇降と、容器Bを保持するグリップコンベア20の
走行に追従する進退動とを行なう。 【0017】充填ノズル43を支持する固定フレーム4
5は、グリップコンベア20の両側に立設されたコラム
46間に固定されており、この固定フレーム45には、
平行な上下2本の水平ガイドロッド47が固定されてい
る。この水平ガイドロッド47には、水平可動枠体48
が摺動自在に支持されている。さらに、この水平可動枠
体48には、平行な2本の垂直ガイドロッド49が固定
されている。これら2本の垂直ガイドロッド49には、
スライダ50を介して、昇降可動枠体51が摺動自在に
支持されている。上記充填ノズル43は、この昇降可動
枠体51に取付けられており、この実施例では、昇降可
動枠体51に6列3行分(図1および図2参照)の充填
ノズル43が取付けられて一体的に昇降する。スライダ
50は上方レバー52の上端に連結され、この上方レバ
ー52の下端は他の下方レバー53の端部に連結されて
いる。この下方レバー53の他端は機枠に回転自在に支
持されており、下方レバー53を揺動させることによ
り、上記上方レバー52を介して、スライダ50および
昇降可動枠体51を昇降させる。このフィラ40の下方
には、グリップコンベア20の下部を横断するようにし
てドライブシャフト55が配設されており、このドライ
ブシャフト55の外面にノズル昇降用カム56が嵌着さ
れ、ドライブシャフト55の駆動によってこのノズル昇
降用カム56が回転すると、上記下方レバー53に取付
けられたカムフォロア(図示せず)がカム曲線に沿って
移動して、下方レバー53を揺動させ、上述のように、
充填ノズル43を支持している昇降可動枠体51を昇降
させる。 【0018】上記昇降可動枠体51を昇降可能に支持し
ている水平可動枠体48は、機枠に下端が枢支されたレ
バー57の上端に、リンク58等を介して連結されてお
り、往動(グリップコンベア20の走行に追従する前
進)時には、上記リンク58に取付けられたフック59
をグリップコンベア20のチェーン22に引っ掛けて、
グリップコンベア20とともに走行し、後退時には、フ
ック59をチェーン22から外し、ドライブシャフト5
5に取付けられたノズル戻しカム54の回転によって、
上記レバー57に取付けられたカムフォロア(図示せ
ず)を介してグリップコンベア20の上流側へ復帰され
る。なお、レバー57には、エアシリンダ78のピスト
ンロッド78aを連結することにより戻り時のオーバー
ランを防止するようにしている。 【0019】上記シリンダ42のピストンロッド60
は、シリンダ42の下方を横断する駆動アーム61に結
合されている。このシリンダ駆動アーム61は、両端に
スライド部62が設けられ、このスライド部62がグリ
ップコンベア20の両側に直立して固定されたコラム4
6に摺動自在に嵌合されて昇降する。シリンダ42を駆
動するエキセンカム64は、図10および図11に示す
ように、上記ドライブシャフト55に偏心して嵌着され
たインナーカム65と、このインナーカム65の外周に
嵌装され、その内面をインナーカム65が回転摺動する
アウターカム66とを備えており、このアウターカム6
6の上面に、上端が上記スライド部62に連結されたア
ーム67の下端が連結されている。従って、ドライブシ
ャフト55が回転すると、インナーカム65がこのドラ
イブシャフト55とともに偏心回転し、アウターカム6
6に連結されたアーム67が昇降して、上記各シリンダ
42のピストンロッド60を進退動させる。 【0020】エキセンカム64は、ドライブシャフト5
5の回転中心に対する偏心量を変更できるようになって
いる。ドライブシャフト55は、インナーカム65の中
央部に形成された上下方向の長孔65b内に嵌合してお
り、この長孔65bに対してドライブシャフト55が相
対的に移動できる範囲で、偏心量が変更可能である。ド
ライブシャフト55の外周にカム本体68が嵌合固定さ
れ、このカム本体68には、ドライブシャフト55の軸
線に直角の方向(図10および図11の上下方向)にス
ライド部68aが設けてあり、これらスライド部68a
間に上記インナーカム65が摺動自在に嵌合されてい
る。インナーカム65には、縦2本の切欠き65cが形
成され、これら切欠き65c間に上記スライド部68a
が嵌合している。カム本体68の端部外周面にはスプラ
イン68bが形成され、このスプライン部68bにスラ
イダ69が嵌合しており、スライダ69はカム本体68
に対してドライブシャフト55の軸線方向に摺動可能で
あるとともに、カム本体68と一体的に回転するように
なっている。カム本体68の上記スライド部68aと、
スプライン部68bとの間には、ベルクランク70が揺
動可能に枢着され、このベルクランク70の一端は、リ
ンク72を介してスライダ69に連結され、他端にはカ
ムフォロア71が取付けられている。上記インナーカム
65にはカムフォロア溝65aが形成されて上記カムフ
ォロア71が係合している。従って、上記スライダ69
を、カム本体68のスプライン68b上を軸線方向に移
動させると、リンク72を介してベルクランク70が揺
動され、カムフォロア71とカムフォロア溝65aを介
して、インナーカム65がカム本体68のスライド部6
8a間で上下に移動することにより、ドライブシャフト
55に対するエキセンカム64の偏心量が変化する。ス
ライダ69は、その外周に固定されたアジャスタ73を
スクリュウジャッキ74によって軸方向(矢印A方向)
に移動することにより、カム本体68に対して摺動され
るようになっている。上記エキセンカム64の偏心量の
変更を上記構成によって行なうことにより、エキセンカ
ム64の回転中であっても変更が可能である。 【0021】なお、図8には、シリンダ42を駆動する
ためのエキセンカム64、充填ノズル43を含むユニッ
ト全体を昇降させる機構、およびノズルユニットを、走
行する容器に追従させて移動する機構を、片側だけ図示
してあるが、本実施例では左右対称の構成を有してお
り、両側から駆動するようになっている。また、エキセ
ンカム64のアジャスタ73は左右連結され、エキセン
量の変更を同時に同量行なうようになっている。 【0022】このボトリングシステムでは、容器Bの口
部内に嵌入されるインナーキャップと、容器Bの口部の
外周に嵌合し螺合されるスクリューキャップとをそれぞ
れ容器Bに取付けるためのインナーキャッパ79および
スクリューキャッパ80を備えている(図1および図2
参照)。これら2つのキャッパ79,80は近似した構
成を有しているので、ここでは図12ないし図14によ
ってスクリュウキャッパ80について説明し、インナー
キャッパ79についての説明は省略する。グリップコン
ベア20の両側に立設されたコラム81上にフレーム8
2が固定されている。このフレーム82には、グリップ
コンベア20の列数と同数(本実施例では6個)のキャ
ッピングヘッド83が設けられている。これらキャッピ
ングヘッド83は、フレーム82の底板82aに固定さ
れたガイドブッシュ84内に、昇降かつ回転自在に支持
されたスライドロッド85の下端に取付けられている。 【0023】上記コラム81の一方の内部には、垂直な
回転軸86が配設され、駆動軸87を介して回転駆動さ
れる。回転軸86の上部の、上記フレーム82の底板8
2a上に突出している部分にホイール88が取付けら
れ、また、各スライドロッド85の同一の高さの部分に
もそれぞれホイール89が取付けられ、これら各ホイー
ル88,89にタイミングベルト90が掛回されてい
る。従って、駆動軸87によって回転軸86が回転され
ると、回転軸86の上部のホイール88が回転し、この
回転がタイミングベルト90を介して上記各スライドロ
ッド85のホイール89に伝達され、スライドロッド8
5を介してキャッピングヘッド83が回転される。 【0024】回転軸86の上端にはベベルギア91が取
付けられ、上記両コラム81上を横断して配設された水
平軸92の端部寄りに取付けられているベベルギア93
に噛合っている。水平軸92の両端にはキャッピングヘ
ッド昇降用のカム板95が固定されており、回転軸86
の回転によってこのキャッピングヘッド昇降用カム板9
5が回転する。キャッピングヘッド83が取付けられた
6本のスライドロッド85の上端は、水平な支持板94
を介して連結されている。フレーム82の底板82a上
には、直立した取付け板96を介してレバー97が揺動
可能に取付けられている(図14参照)。このレバー9
7の揺動端は、リンク98を介して上記水平な支持板9
4に連結されている。レバー97の中間部にはカムフォ
ロア99が取付けられ、上記ヘッド昇降用カム板95に
係合している。従って、駆動軸87によってコラム81
内の回転軸86が回転すると、上記タイミングベルト9
0を介して6個のキャッピングヘッド83が等速で回転
するとともに、ヘッド昇降カム95の回転に伴って、こ
れら6個のキャッピングヘッド83が昇降する。このキ
ャッピングヘッド83の回転および昇降によって容器B
の口部にキャッピングが行なわれる。 【0025】上記キャッピングヘッド83によって容器
Bの口部に取付けられるキャップ100は、キャップソ
ータ101(図1および図2参照)で上下方向を一定に
整列され、シュート102を通って供給されて、ピッカ
付チェーン103によって取出される。ピッカは、複数
個のローラ104に掛け回されたチェーン103に、所
定間隔(各列の容器Bの間隔)で取付けられている。こ
のピッカ付チェーン103は、上記キャッピングヘッド
83のやや上流側(図12の下方、図14の左方)に配
設されており、キャッピングヘッド83の数と同数のピ
ッカ分づつ間欠的に走行する。そして、ピッカ付きチェ
ーン103のキャッピングヘッド83に対応する部分
が、エアシリンダ105によって進退動するスライダ1
06を介して押出され、キャッピングヘッド83の下方
に移動され(図12および図14の矢印E方向)て、キ
ャップ100の受渡しを行なうようになっている。この
キャップ100の受渡しは、キャッピングの休止中に行
なわれる。ピッカ付チェーン103が進退動する部分の
両側には、揺動可能な自動テンションローラ107が設
けられており(図12参照)、このチェーン103の移
動時にその張り状態を調整する。 【0026】キャッピングステーションPにおいて、キ
ャッピングヘッド83を下降および回転させることによ
りキャッピングを行なう際には、上記グリップコンベア
20の増締めカム(部分カム33)等により、グリッパ
23による容器Bの保持力を高めておく。なお、上記キ
ャッパ80のキャッピングヘッド83およびこのヘッド
83を昇降・回転させる機構が設けられたフレーム82
は、コラム81を昇降させることにより、その高さを調
整できるようになっている。コラム81の下部には昇降
スクリュウ81aが形成されており、この昇降スクリュ
ウ81aの外面に螺合されたギア76を、その位置で回
転させることによりコラム81を昇降させ、容器Bのサ
イズ等に応じて高さを変更する。また、回転軸86も2
本の互に嵌合するスプライン軸から構成され、軸方向に
相対移動可能であるとともに、回転方向には一体になっ
ており、コラム81の高さを変更する際には、回転軸8
6の長さも同時に調整される。 【0027】キャッパ79,80によってキャッピング
が終了した容器Bは、次にラベラ120に送られてラベ
リングが行なわれる。図15ないし図17はラベラ12
0およびこのラベラ120に容器を供給するコンベア1
21を示すもので、それぞれ正面図、平面図および図1
5のXVII−XVII線に沿う断面図であり、上記グ
リップコンベア20の搬送面上に、このコンベア20と
直交する方向に配設されたラベラ用のコンベア121に
よって容器Bを搬送しつつラベリングを行なう。このラ
ベラ120は、グリップコンベア20上の容器Bをラベ
ラ用のコンベア121に移す供給部Sと、ラベリング部
(ラベリングステーション)Lと、ラベリングが終了し
た容器Bをラベラ用コンベア121からグリップコンベ
ア20へ戻す排出部Dとから構成されている。 【0028】ラベラ用のコンベア121は、チェーン1
22に等間隔(グリップコンベア20によって搬送され
る容器Bの間隔と同間隔)で取付けられた多数の壜台1
23を備えており、これら各壜台123上にそれぞれ容
器Bを載せて搬送する。ラベラ用のコンベア121の上
方には、このコンベア121と同一の平面軌跡を描いて
走行するトップロケータ124が配設されている。トッ
プロケータ124は各壜台123にそれぞれ対応させて
設けられており、対応する壜台123とロケータ124
とによって容器Bを上下から保持して搬送する。各トッ
プロケータ124は、ガイド部材125に昇降自在に支
持された昇降ロッド126の下端に固定されており、こ
の昇降ロッド126の上端に取付けられたカムフォロア
127がロケータガイドカム128に係合し、ロケータ
ガイドカム128の軌跡に沿って昇降する。ロケータガ
イドカム128は、ラベリングステーションLではトッ
プロケータ124を下降させて容器Bを保持し、排出部
Dから供給部Sに至る間では、トップロケータ124
を、後に説明するボトルグリッパに干渉しないように上
昇させるようになっている。 【0029】供給部Sと排出部Dには、上記グリップコ
ンベア20とラベラ用コンベア121との間で容器Bの
受渡しを行なうボトルグリッパ129が設けられてい
る。供給部Sと排出部Dのボトルグリッパ129は基本
的には同一の構成を有しているので、その一方(供給部
S)についてのみ説明し、排出部Dの構成については、
供給部Sと同一の符号にdを加えた符号を付してその説
明を省略する。グリップコンベア20の両側に立設され
たコラム130の上部に、フレーム131が固定されて
いる。このフレーム131の底板131a上に固定され
ているガイド部材132内に、昇降ロッド133が摺動
自在に支持されている。上記各ボトルグリッパ129は
これら各昇降ロッド133の下端にそれぞれ取付けられ
ている。また、昇降ロッド133の上端には、取付け板
135を介して、一端がフレーム131の上部に揺動自
在に支持されたレバー134の揺動端が連結されてい
る。供給部Sおよび排出部Dのボトルグリッパ129,
129dを支持する昇降ロッド133,133dは、そ
れぞれ、グリップコンベア20の列数と同数本(本実施
例では6本)、各列の間隔と等しい間隔で設けられてお
り、かつ、グリップコンベア20の列から1列分だけ横
へ(図15および図16の右側へ)ずれるとともに、供
給部Sではグリップコンベア20の上流側へ1行分、ま
た、排出部Dではグリップコンベア20の下流側に1行
分ずれた位置に配置されている。 【0030】コラム130内には、上記キャッパ80の
構成と同様に垂直な回転軸(図示せず)が挿通され、そ
の下端に固定されたベベルギア136が駆動軸137の
ベベルギア138に噛合って回転される。回転軸の上端
にもベベルギア139が固定され、両コラム130上を
横断する位置に配設された水平軸140のベベルギア1
41に噛合ってこの水平軸140を回転させる。水平軸
140には、ボトルグリッパ昇降カム142が固定され
ており、上記昇降ロッド133の上端に取付け板135
を介して連結されたレバー134の中間に取付けられて
いるカムフォロア143が係合している。従って、上記
駆動軸137からの入力によって、回転軸および水平軸
140が回転すると、このボトルグリッパ昇降カム14
2の曲線に応じて、昇降ロッド133に固定されたボト
ルグリッパ129が昇降する。ボトルグリッパ129
は、下降してグリップコンベア20上の容器Bをグリッ
プする位置と、上昇してラベラ用コンベア121の壜台
123上に容器Bを載せた後この容器Bを離すことがで
きる高さの間で昇降できるようになっている。 【0031】昇降ロッド133のガイド部材132上に
突出している部分の外周に、ヘリカルギア144が嵌合
されている。このヘリカルギア144は、昇降ロッド1
33に対しては、軸方向に相対移動可能であるととも
に、回転方向には連結されて一体的に回転するようにな
っている。また、これら各ヘリカルギア144と高さを
一致させて水平なギア軸145が配設されており、この
ギア軸145の外周に嵌着された直交ヘリカルギア14
6がそれぞれ上記昇降ロッド133のヘリカルギア14
4に噛合っている。水平なギア軸145が、駆動軸13
7の回転を伝達され、図16のベベルギア139の部分
にあるインデックスによって間欠的に回転することによ
り、昇降ロッド133およびボトルグリッパ129が間
欠的に回転運動をする。供給部Sのボトルグリッパ12
9は、グリップコンベア20に対して横を向いた状態で
停止して下降し、グリップコンベア20上の1行分の容
器Bを同時にグリップし、上昇しつつ90度回転して、
グリップコンベア20の下流側を向いた状態でラベラ用
コンベア121の壜台123上に容器Bを載せ、ラベラ
用コンベア121の走行速度にほぼ追従した速度で移動
しつつこの容器Bを離し、その後、さらに上昇・回転し
て容器Bとの干渉を避けた後、下降しつつ回転し停止す
る。1回転中に上記のように容器Bのグリップおよび開
放を行ない、その動作を繰り返す。また、排出部Dのボ
トルグリッパ129dは、グリップコンベア20の上流
側を向いた状態で、かつ、上昇した位置でラベラ用コン
ベア121の壜台123上の容器Bをグリップし、図1
6の時計回り方向(矢印F方向)に回転しつつ下降し
て、1行分の容器Bをグリップコンベア20上に戻した
後、再び回転しつつ上昇してラベラ用コンベア121上
の容器Bのグリップに向かう。この時、先ず、ラベラ用
コンベア121の壜台123上の容器Bに干渉しない位
置まで上昇した後下降して、壜台123上の容器Bのグ
リップを行ない、上記動作を繰り返す 【0032】ラベラ用コンベア121の供給部Sと排出
部Dの内部側には、ボトルガイド148が配設されてい
る。ボトルガイド148は、スプロケット149の周囲
を回転するチェーン150に、壜台123の間隔と同一
の間隔で取付けられており、各壜台123の背後を壜台
123と等速で走行して、壜台123上の容器Bの背面
側を支持する。 【0033】グリップコンベア20と直交する方向に配
設されているラベラ用コンベア121の、グリップコン
ベア20の搬送経路の外側に位置する部分にラベリング
ステーションLが設けられており、このラベリングステ
ーションLにラベラ120が設けられている。このラベ
ラ120は通常のライン式ラベラで、ラベル155が多
数枚収容されたラベルマガジン156内から、コンベア
121の側部に配置されたラベリングドラム157によ
って1枚づつラベル155を取出し、ガミングユニット
158によってそのラベル155の裏面に接着剤を塗布
し、コンベア121によって搬送されてきた容器Bの外
面に貼付けるようになっている。ラベリングドラム15
7によってラベル貼りが行なわれる位置の容器Bの背後
には、カウンターローラ159が配置されて容器Bを背
面側から支持するようになっている。なお、本実施例で
は、ラベリング用コンベア121の供給部Sの下流側に
1組のラベラ120が設けられ、さらに、コンベア12
1がスプロケット160の周囲を反転して排出部Dへ向
かう経路の途中にも別のラベラ161が設けられている
が、これは両面貼りを行なうためのもので、1組だけで
もよいことは勿論である。 【0034】ラベリングが終了した容器Bは、排出部D
のボトルグリッパ129dによってグリップコンベア2
0上に戻されて搬送され、ケーサ170(図1および図
2参照)に送られる。このケーサ170では、ケースコ
ンベア171によって搬送されてくるケース172内に
収容される本数を1サイクルでグリップコンベア20上
から取出し、ケース172内に挿入するようになってい
る。図示の例では、6列で搬送されてきた容器を12本
づつケース172に収納するため、2行分同時に取出し
てケース172内に収納する。また、例えば、ケースの
入数が15本の場合には、グリップコンベア20を5列
運転とし、3行分取出して箱詰めを行なう。 【0035】次に、上記構成に係るボトリングシステム
の作用について説明する。アンスクランブラ1の傾斜コ
ンベア2によって、6列平行した状態で上方へ搬送さ
れ、下方のシュート3内に投入されて上下の向きを揃え
られた容器(プラスチックボトル等)Bは、反転機構4
によって反転され倒立した状態にされてクリーニングス
テーションCに供給される。反転機構4の開閉式バケッ
ト5によって下部を把持されて倒立している容器Bは、
その下方に設けられたエアクリーナ10のネックグリッ
プ13に口部を保持される。このネックグリップ13は
間欠的に運転されるようになっており、ネックグリップ
13に保持され倒立状態で停止している容器B内に、下
方に配設されたクリーニングノズル14が挿入される。
クリーニングが終了すると、ネックグリップ13のチェ
ーン12が走行し、スプロケット11bを通過して再び
容器Bを反転させ、下方のグリップコンベア20に引渡
す。上方の反転機構4では、次の容器Bが反転されてお
り、次のネックグリップ13に保持されてクリーニング
ステーションCに送られる。 【0036】グリップコンベア20では、溝カム32の
曲線によってリンク30を進行方向の左右方向に移動さ
せることによりT型クランク28を回転させ、グリッパ
23のグリップ部材23a,23bを拡開させた状態で
容器Bを受取った後、T型クランク28を逆に回転させ
て、両グリップ部材23a,23bを接近させて容器B
を挾持する。このグリップコンベア20は1ステーショ
ン(1行分)づつ進行する。 【0037】グリップコンベア20によって6列の状態
で、1行分づつ間欠的に前進される容器は、先ず、フィ
ラ40に供給される。フィラ40では、ドライブシャフ
ト55の回転により、シリンダ42が作動され充填液の
吸引および充填が行なわれるとともに、充填ノズル43
の昇降と、グリップコンベア20による容器Bの1行分
づつの前進に伴なう充填ノズル43の追従走行、さら
に、この充填ノズル43の充填開始位置への復帰が行な
われる。シリンダ42は、エキセンカム64の回転によ
ってピストンロッド60を昇降させ、この昇降にタイミ
ングを合せてコック44を切換えることにより、シリン
ダ42内にヘッドタンク41から液体を吸引し、計量し
た後、シリンダ42内から充填ノズル43にその液体を
送り出す。充填ノズル42は、ノズル昇降カム56の形
状に応じて、充填開始時に下降され、充填の進行につれ
て液面に追従して上昇する。また、充填ノズル43は、
充填区間内を、グリップコンベア20のチェーン22に
フック59を掛けることにより容器Bと同走し、充填終
了後は、ノズル戻りカム54によって充填開始位置に戻
される。 【0038】フィラ40によって液体が充填された容器
Bは、キャッピングステーションPに送られる。ここで
は、先ず、インナーキャッパ79によって、インナーキ
ャップが容器Bの口部内に嵌着される。続いて、スクリ
ュウキャッパ80によって、スクリュウキャップ100
が装着される。スクリュウキャッパ80では、ピッカ付
きチェーン103がキャッパ80のキャッピングヘッド
83の数(1行分の容器の数と同数でありこの実施例で
は6個)と同数のピッカ分づつ間欠的に走行しており、
このチェーン103のピッカがシュート102からキャ
ップ100を取出し、キャッピングヘッド83の正面に
停止したときに、スライダ106を前進させ、キャップ
100をキャッピングヘッド83の下方に移動させてキ
ャップ100の受渡しを行なう。この受渡しは、キャッ
ピングの合間のキャッピングヘッド83の上昇中に行な
われる。 【0039】各キャッピングヘッド83がキャップを受
取ると、駆動軸87の回転により、昇降カム95を回転
させて、キャッピングヘッド83を下降させるととも
に、キャッピングヘッド83が取付けられているスライ
ドロッド85を、タイミングベルト90を介して回転さ
せてキャップ100を容器Bの口部に螺合する。 【0040】キャッピングが終了した容器Bは、1行分
づつ前進され、ラベラ用コンベア121の直前に達す
る。すると、供給部Sにおいて、グリップコンベア20
の進行方向と直交する方向を向いているボトルグリッパ
129が、ボトルグリップ昇降カム142の形状に従っ
て下降して容器Bをグリップした後、上昇しつつ回転す
る。ボトルグリッパ129は、直交ヘリカルギア14
4,146を介して駆動軸137の回転を伝達され、図
16における時計回り方向に90度回転される間に、昇
降カム142によって上昇され、容器Bをラベラ用コン
ベア121の壜台123上に供給する。容器Bを壜台1
23上に置いたこれらボトルグリッパ129は、回転し
つつ一旦上昇して容器Bとの干渉を避けた後、下降・回
転して次の1行分の容器Bをグリップし、前回供給した
6個の容器Bが1列になって搬送されて通過したあとに
続く6個の壜台123上に供給する。 【0041】この供給部Sでは、壜台123に載せられ
て搬送される容器Bの背後を、ラベラ用コンベア121
とともに走行するボトルガイド148によって支持して
いる。供給部Sから搬送されてラベラ120に向かう容
器Bは、上方から下降してくるトップロケータ124に
よって口部を保持される。なお、供給部Sおよび後に説
明する排出部Dでは、トップロケータ124は、トップ
ロケータガイドカム128によって上昇されてボトルグ
リッパ129との干渉を避けるようになっている。ラベ
ラ用コンベア121によって1列で連続的に搬送される
容器Bは、ラベラ120に送られる。ラベラ120で
は、ラベリングドラム157がラベルマガジン156か
らラベル155を取出し、ガミングユニット158によ
って接着剤を塗布した後容器Bに貼付ける。さらに、ラ
ベラ用コンベア121によってスプロケット160の周
囲を反転された容器Bは、第2のラベラ161に送られ
て裏側にもラベルが貼付けられる。 【0042】両面にラベルが貼付けられた容器Bは、そ
のままラベラ用コンベア121によって搬送されて排出
部Dに達する。排出部Dでは、ボトルグリッパ129d
がボトルグリップ昇降カム142dによって上昇し、か
つ、上記グリップコンベア20の上流側を向いている状
態(図16に示す状態)で、これらボトルグリッパ12
9dが壜台123上の容器Bをグリップする。続いて、
ボトルグリッパ129dは図16の矢印F方向に90度
回転されつつ下降してグリップコンベア20のグリッパ
23に容器Bを引渡す。なお、供給部Sでは、溝カム3
2の軌跡によってグリップコンベア20のグリップ部材
23a,23bを開き、排出部Dでは、開いているグリ
ップ部材23a,23b間に容器Bを挿入した後、その
グリップ部材23a,23bを閉じて容器Bを把持する
ことはいうまでもない。このように、グリップコンベア
20によって複数列で搬送されてきた容器Bを、フィラ
40、キャッパ80等を通過させて処理した後、別のコ
ンベア121に移し1列にして搬送し、ラベラ120に
送るようにしたので、複数列で処理を行なうボトリング
ラインにラベラ120を組込むことができる。従って、
ボトリングシステム全体のコンパクト化および、高能率
化を図ることが可能である。 【0043】ラベラ120によってラベリングが行なわ
れ、グリップコンベア20に戻された容器Bは、再び、
もとの複数列(6列)で搬送され、箱詰めステーション
Hのケーサ170に送られる。この実施例では2行分の
12本の容器Bが1つのケース172に収納され、ケー
スコンベア171によって搬出される。なお、上記実施
例では、ボトルグリッパ129,129dを昇降・回転
させているが、これに限らず、X−Y−Zの3軸の直交
座標形ロボット等を用いることもできる。 【0044】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1の搬送手段によって容器を複数列で搬送して充填機等
により処理を行なった後、第2の搬送手段に移して1列
の搬送に変更してラベラに送り、ラベリング後再び複列
の搬送に戻すようにしたので、複列の容器処理装置に一
体として組込むことが困難であったラベラを、ボトリン
グシステムの一部としてブロック化することが可能にな
る。
体を充填するフィラ(充填機)、キャップを取付けるキ
ャッパ、ラベルを貼付けるラベラ等のボトリング行程を
順次行なう各種の容器処理装置を一体的にブロック化し
てなるボトリングシステムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、プラスチックボトルに飲料水等
の液体その他の内容物を充填する場合には、先ず、ホッ
パ中にランダムに投入された多数のプラスチックボトル
を、アンスクランブラによってすべて正立した状態に揃
え、エアクリーナによって内部を洗浄した後、フィラに
送り内容液の充填を行なう。その後、キャッパにおいて
キャッピングを行なう。続いて、ラベラによって容器の
周面にラベルを貼付けた後、所定個数づつ整列させてケ
ーサで箱詰めをする等の各工程を順次行なうようになっ
ている。このようなボトリングの各工程をできるだけ高
能率で、しかも、小さいスペース内に設置できる装置に
よって行なうことが望まれている。 【0003】そのためには、上記各ボトリング工程を行
なう各処理装置を、一連の装置としてブロック化し、か
つ、各工程において複数列同時に処理を行なうことが望
ましい。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィ
ラ、キャッパ等の装置は、充填ノズルやキャッパヘッド
を上方に配置してこれらの処理を行なうものであるた
め、複数列で搬送されてきた容器を複数個同時に、つま
り、列数個分(複数の各列を横断する一行分)あるいは
列数×n個分同時に充填、キャッピング等の処理を行な
うことができるが、ラベラでは、ラベリングを行なうド
ラムをコンベア等の側方に配置し、搬送中に容器を回転
させつつ容器の周面にラベルを貼付け、その後、ワイピ
ング等の工程によってラベルを容器に密着させるように
なっているため、複数列の容器を同時に処理することは
不可能であった。そのため、ボトリングシステム全体を
一連のブロック化することが困難であった。 【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、複数列で搬送されてきた容器を同時に処理するこ
とができるフィラ、キャッパ等の容器処理装置と、ラベ
ラとを、一連の連続した工程としてブロック化すること
ができるボトリングシステムを提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るボトリング
システムは、多数の容器を複数列で搬送する第1の搬送
手段と、この第1の搬送手段上に設けられた充填機等の
容器処理手段と、上記第1の搬送手段上に交差して配設
され、上記容器を一列で搬送する第2の搬送手段と、上
記第1の搬送手段上の容器を保持して第2の搬送手段上
に移す第1の受渡し手段と、第2の搬送手段上の容器を
保持して第1の搬送手段上に移す第2の受渡し手段と、
第2の搬送手段内に設けられたラベラとを備えている。 【0007】 【作用】上記ボトリングシステムでは、複数個の容器を
同時に処理可能なフィラやキャッパ等の容器処理装置
は、複数列で容器を搬送する搬送手段上において処理を
行ない、容器を一列で搬送しなければ処理が出来ないラ
ベラでは、複数列の搬送手段から一列の搬送手段に移し
てラベリングを行ない、その後、再び元の複数列の搬送
手段に戻して次の工程を行なう。 【0008】 【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るボトリングシステ
ムの正面図、図2はその平面図である。図において1は
アンスクランブラであり、図示しないホッパ内にランダ
ムに収容された多数のプラスチック製の容器Bを、複数
列に区分された傾斜コンベア2によって上方へと搬送
し、その傾斜コンベア2の下流端(上端)2aの下方に
配置されたシュート3内に投入する。これらの容器Bの
うち倒立しているものは、シュート3内に投入される際
またはシュート3内において反転され、すべての容器B
が正立状態に整列される。 【0009】アンスクランブラ1によって正立状態に整
列された容器Bは、シュート3の下方ですべてが反転さ
れて倒立状態にされ、クリーニングステーションCのエ
アクリーナ10に渡されてその内部のクリーニングが行
なわれる。クリーニングの終了した容器Bは、複数列で
容器Bを搬送するグリップコンベア(第1の搬送手段)
20に引き渡される。このグリップコンベア20によっ
て多数の容器Bを複数列で搬送する間に、充填ステーシ
ョンFのフィラ(充填機)40において容器B内に内容
液を充填し、キャッピングステーションPのキャッパ7
9,80においてキャッピングを行なう。次に、これら
容器Bは、グリップコンベア20上に直交させて配設さ
れた別のラベラ120用のコンベア(第2の搬送手段)
121上に移され、一列の状態になって搬送される。こ
のラベラ用のコンベア121によって搬送されている間
に、容器Bは順次ラベリングステーションLに送られ、
ラベラ120によってラベリングが行なわれる。ラベル
が貼付けられた容器Bは再びグリップコンベア20上に
戻され、複数列で搬送されて箱詰めステーションHにあ
るケーサ170に送られ、箱詰めが行なわれる。その
後、ケースコンベア171によってこのボトリングシス
テム外に搬出される。 【0010】次に、上記各容器処理ステーションC,
F,P,L,Hに設けられたフィラ40、キャッパ80
等の各装置の構成について詳細に説明する。図3はアン
スクランブラ1のシュート3と、その下方に配設された
エアクリーナ10を示す正面図、図4はその要部の縦断
面図であり、アンスクランブラ1によって正立状態に整
列された容器Bは、垂直なシュート3内を連続的に落下
する。このシュート3の途中には、正立した容器Bを反
転させる反転機構4が設けられている。反転機構4に
は、シュート3内の容器Bを保持して回転する開閉式バ
ケット5と、開閉式バケット5によって反転される容器
Bを案内する半円弧状のガイド6が設けられている。開
閉式バケット5は、回転軸7に、軸方向に移動可能に取
付けられた複数組(この実施例では6組)の挾持プレー
ト8を備えており、各組の挾持プレート8の間隔を広げ
た状態で、シュート3内から容器Bを落し込み、次に、
これら挾持プレート8を接近させて容器Bを挾持した
後、回転軸7とともに挾持プレート8を1/2回転させ
て、容器Bを倒立状態にする。なお、反転機構4の上方
には、図示しないストッパが設けられており、このスト
ッパによって上方の容器Bを一時停止させ、一段づつ落
下させるようになっている。 【0011】クリーニングステーションCに設けられた
エアクリーナ10は、前後一対のスプロケット11a,
11bに掛け回されたチェーン12に取付けられ、容器
Bの口部を保持するネックグリップ13を備えており、
上記反転機構4の開閉式バケット5によって倒立状態に
保持されている容器Bの口部を把持し搬送する。開閉式
バケット5が保持している容器Bをネックグリップ13
が把持する位置の下方には、クリーニングノズル14が
配設されている。このクリーニングノズル14は、エア
シリンダ等の昇降手段によって昇降できるようになって
おり、上記開閉式バケット5からネックグリップ13へ
の引渡し位置に停止している容器Bの内部にノズル14
の先端が挿入される。上記ネックグリップ13が取付け
られたチェーン12は間欠運転されるようになってお
り、ネックグリップ13が倒立した容器Bの口部を把持
すると同時にクリーニングノズル14が挿入されて停止
中にクリーニングが行なわれ、その後、チェーン12は
走行して、容器Bが約1/2回転され、再び反転して正
立状態に戻り、後に説明するグリップコンベア20に引
渡される。ネックグリップ13はその後上方へ向けて回
転し、上記反転機構4の下方で停止して次の容器Bを受
取る。 【0012】エアクリーナ10によってクリーニングさ
れた後の容器Bを搬送し、充填ステーションF、キャッ
ピングステーションP、ラベリングステーションL等に
順次供給するグリップコンベア20について、図1ない
し図4および、グリップコンベア20の要部の一部を断
面として示す平面図(図5)および、要部の縦断面図
(図6)により説明する。グリップコンベア20は、上
記クリーニングステーションCの下方と、下流端のケー
サ170側とにそれぞれ配設されたスプロケット21
a,21b間に掛け回されたチェーン22と、このチェ
ーン22に所定間隔で取付けられた多数のグリッパ23
とを備えており、複数列のグリッパ23が並行して配置
され、これらグリッパ23に保持された容器Bが1ピッ
チ分(1行分)づつ前進するように間欠的に運転され
る。なお、図2における容器Bの進行方向に沿った並び
を「列」、進行方向を横断する容器Bの横方向の並びを
「行」と呼ぶことにする。 【0013】チェーン22はグリップコンベア20の幅
の両側に平行に配置されており、これら両側のチェーン
22間に、等間隔でベースプレート24が固定されてい
る。各グリッパ23は、それぞれが、グリップコンベア
20の進行方向の前後から向い合う一対のグリップ部材
23a,23bから構成されており、これら一対のグリ
ップ部材23a,23bが接近することによって容器B
を保持し、離隔したときには容器Bを離すようになって
いる。ベースプレート24の下面には、各グリッパ23
毎に、2本のガイドピン25がグリップコンベア20の
進行方向を向いて平行に固定されている。これら2本の
ガイドピン25に、2個のスライド部材26a,26b
が摺動自在に支持されており、ベースプレート24上の
2つのグリップ部材23a,23bが、ベースプレート
24に形成された長孔24aを上下に貫通する支持ピン
27を介して、これらスライド部材26a,26bにそ
れぞれ固定されている。従って、これらスライド部材2
6a,26bをガイドピン25に沿って進退動させるこ
とにより、一対のグリップ部材23a,23bを接近離
隔させることができる。 【0014】各組のスライド部材26a,26bは、T
型クランク28の横棒部28aの両端に、それぞれ連結
プレート29を介して連結されている。T型クランク2
8はその中央部28cが、ベースプレート24の下面に
おいて、各グリッパ23の中心部24bに連結され、こ
の中心部24bを支点として回転できるようになってい
る。さらに、進行方向に対して横に並んだ1行分(本実
施例では6個分)のT型クランク28が、その縦棒部2
8bの端部において、1本の長いリンク30によって連
結されている。従って、この長いリンク30を横方向
(図5の上下方向)に移動させると、各T型クランク2
8がその中央部28cを支点として回転し、その両端に
連結されたスライド部材26a,26bが摺動して、グ
リップ部材23a,23bが開閉する。 【0015】長いリンク30の中央部にはカムフォロア
31が取付けられており、進行方向に沿って配置された
溝カム32に係合している。カムフォロア31はこの溝
カム32に拘束されて、上記グリッパ23の一定の開閉
状態を維持する。また、このグリップコンベア20が運
転されて前進する間に、カムフォロア31が溝カム32
の軌跡に沿って移動してリンク30を横方向に移動させ
ることにより、上記グリッパ23を開閉させ、あるいは
増締めを行なう。溝カム32の一部には、グリップコン
ベア20の停止中にグリッパ23の開閉あるいは増締め
を行なうための部分カム33が設けられている。部分カ
ム33は上記溝カム32に対して横方向に移動可能に構
成されており、エアシリンダ34等によって進退動され
るようになっている。この部分カム33は、間欠的に前
進停止を繰返して走行するグリップコンベア20が停止
している間に、横方向に移動されてグリッパ23の開閉
または増締め等を行なう。なお、溝カム32には、グリ
ップコンベア20を横断する方向に配置されたスクリュ
ウ35に螺合するナット36が取付けられており、容器
Bのサイズを変更する場合には、このスクリュウ35を
回転させることにより溝カム32のユニット全体を横方
向に移動させることにより対応することができる。 【0016】上記グリップコンベア20によって搬送さ
れる容器Bは、充填ステーションFに送られる。この充
填ステーションFに設けられたフィラ40の構成につい
て、フィラ40の正面図である図8、フィラ40の側面
図である図9およびその要部の平面図である図7により
説明する。フィラ40は、上から順に、ヘッドタンク4
1、シリンダ42および充填ノズル43から構成されて
いる。ヘッドタンク41とシリンダ42およびシリンダ
42と充填ノズル43との間をそれぞれ連通する通路
は、コック44の切換えによって交互に接続されるよう
になっている。ヘッドタンク41は上方の機枠に固定さ
れ、シリンダ42はこのタンク41に固定されており、
後に説明するエキセンカムによってそのピストンが昇降
されることにより、ヘッドタンク41内の液体をコック
44の通路を介してシリンダ42内に吸引し、計量した
後、コック44を切換えてピストンを上昇させることに
より、シリンダ41内の液を充填ノズル43を介して容
器B内に充填する。充填ノズル43は、フレキシブルチ
ューブ39によって上記シリンダ42に接続されてお
り、固定フレーム45に対して、以下に説明する可動枠
等を介して取付け支持され、充填時の液面の上昇に追従
する昇降と、容器Bを保持するグリップコンベア20の
走行に追従する進退動とを行なう。 【0017】充填ノズル43を支持する固定フレーム4
5は、グリップコンベア20の両側に立設されたコラム
46間に固定されており、この固定フレーム45には、
平行な上下2本の水平ガイドロッド47が固定されてい
る。この水平ガイドロッド47には、水平可動枠体48
が摺動自在に支持されている。さらに、この水平可動枠
体48には、平行な2本の垂直ガイドロッド49が固定
されている。これら2本の垂直ガイドロッド49には、
スライダ50を介して、昇降可動枠体51が摺動自在に
支持されている。上記充填ノズル43は、この昇降可動
枠体51に取付けられており、この実施例では、昇降可
動枠体51に6列3行分(図1および図2参照)の充填
ノズル43が取付けられて一体的に昇降する。スライダ
50は上方レバー52の上端に連結され、この上方レバ
ー52の下端は他の下方レバー53の端部に連結されて
いる。この下方レバー53の他端は機枠に回転自在に支
持されており、下方レバー53を揺動させることによ
り、上記上方レバー52を介して、スライダ50および
昇降可動枠体51を昇降させる。このフィラ40の下方
には、グリップコンベア20の下部を横断するようにし
てドライブシャフト55が配設されており、このドライ
ブシャフト55の外面にノズル昇降用カム56が嵌着さ
れ、ドライブシャフト55の駆動によってこのノズル昇
降用カム56が回転すると、上記下方レバー53に取付
けられたカムフォロア(図示せず)がカム曲線に沿って
移動して、下方レバー53を揺動させ、上述のように、
充填ノズル43を支持している昇降可動枠体51を昇降
させる。 【0018】上記昇降可動枠体51を昇降可能に支持し
ている水平可動枠体48は、機枠に下端が枢支されたレ
バー57の上端に、リンク58等を介して連結されてお
り、往動(グリップコンベア20の走行に追従する前
進)時には、上記リンク58に取付けられたフック59
をグリップコンベア20のチェーン22に引っ掛けて、
グリップコンベア20とともに走行し、後退時には、フ
ック59をチェーン22から外し、ドライブシャフト5
5に取付けられたノズル戻しカム54の回転によって、
上記レバー57に取付けられたカムフォロア(図示せ
ず)を介してグリップコンベア20の上流側へ復帰され
る。なお、レバー57には、エアシリンダ78のピスト
ンロッド78aを連結することにより戻り時のオーバー
ランを防止するようにしている。 【0019】上記シリンダ42のピストンロッド60
は、シリンダ42の下方を横断する駆動アーム61に結
合されている。このシリンダ駆動アーム61は、両端に
スライド部62が設けられ、このスライド部62がグリ
ップコンベア20の両側に直立して固定されたコラム4
6に摺動自在に嵌合されて昇降する。シリンダ42を駆
動するエキセンカム64は、図10および図11に示す
ように、上記ドライブシャフト55に偏心して嵌着され
たインナーカム65と、このインナーカム65の外周に
嵌装され、その内面をインナーカム65が回転摺動する
アウターカム66とを備えており、このアウターカム6
6の上面に、上端が上記スライド部62に連結されたア
ーム67の下端が連結されている。従って、ドライブシ
ャフト55が回転すると、インナーカム65がこのドラ
イブシャフト55とともに偏心回転し、アウターカム6
6に連結されたアーム67が昇降して、上記各シリンダ
42のピストンロッド60を進退動させる。 【0020】エキセンカム64は、ドライブシャフト5
5の回転中心に対する偏心量を変更できるようになって
いる。ドライブシャフト55は、インナーカム65の中
央部に形成された上下方向の長孔65b内に嵌合してお
り、この長孔65bに対してドライブシャフト55が相
対的に移動できる範囲で、偏心量が変更可能である。ド
ライブシャフト55の外周にカム本体68が嵌合固定さ
れ、このカム本体68には、ドライブシャフト55の軸
線に直角の方向(図10および図11の上下方向)にス
ライド部68aが設けてあり、これらスライド部68a
間に上記インナーカム65が摺動自在に嵌合されてい
る。インナーカム65には、縦2本の切欠き65cが形
成され、これら切欠き65c間に上記スライド部68a
が嵌合している。カム本体68の端部外周面にはスプラ
イン68bが形成され、このスプライン部68bにスラ
イダ69が嵌合しており、スライダ69はカム本体68
に対してドライブシャフト55の軸線方向に摺動可能で
あるとともに、カム本体68と一体的に回転するように
なっている。カム本体68の上記スライド部68aと、
スプライン部68bとの間には、ベルクランク70が揺
動可能に枢着され、このベルクランク70の一端は、リ
ンク72を介してスライダ69に連結され、他端にはカ
ムフォロア71が取付けられている。上記インナーカム
65にはカムフォロア溝65aが形成されて上記カムフ
ォロア71が係合している。従って、上記スライダ69
を、カム本体68のスプライン68b上を軸線方向に移
動させると、リンク72を介してベルクランク70が揺
動され、カムフォロア71とカムフォロア溝65aを介
して、インナーカム65がカム本体68のスライド部6
8a間で上下に移動することにより、ドライブシャフト
55に対するエキセンカム64の偏心量が変化する。ス
ライダ69は、その外周に固定されたアジャスタ73を
スクリュウジャッキ74によって軸方向(矢印A方向)
に移動することにより、カム本体68に対して摺動され
るようになっている。上記エキセンカム64の偏心量の
変更を上記構成によって行なうことにより、エキセンカ
ム64の回転中であっても変更が可能である。 【0021】なお、図8には、シリンダ42を駆動する
ためのエキセンカム64、充填ノズル43を含むユニッ
ト全体を昇降させる機構、およびノズルユニットを、走
行する容器に追従させて移動する機構を、片側だけ図示
してあるが、本実施例では左右対称の構成を有してお
り、両側から駆動するようになっている。また、エキセ
ンカム64のアジャスタ73は左右連結され、エキセン
量の変更を同時に同量行なうようになっている。 【0022】このボトリングシステムでは、容器Bの口
部内に嵌入されるインナーキャップと、容器Bの口部の
外周に嵌合し螺合されるスクリューキャップとをそれぞ
れ容器Bに取付けるためのインナーキャッパ79および
スクリューキャッパ80を備えている(図1および図2
参照)。これら2つのキャッパ79,80は近似した構
成を有しているので、ここでは図12ないし図14によ
ってスクリュウキャッパ80について説明し、インナー
キャッパ79についての説明は省略する。グリップコン
ベア20の両側に立設されたコラム81上にフレーム8
2が固定されている。このフレーム82には、グリップ
コンベア20の列数と同数(本実施例では6個)のキャ
ッピングヘッド83が設けられている。これらキャッピ
ングヘッド83は、フレーム82の底板82aに固定さ
れたガイドブッシュ84内に、昇降かつ回転自在に支持
されたスライドロッド85の下端に取付けられている。 【0023】上記コラム81の一方の内部には、垂直な
回転軸86が配設され、駆動軸87を介して回転駆動さ
れる。回転軸86の上部の、上記フレーム82の底板8
2a上に突出している部分にホイール88が取付けら
れ、また、各スライドロッド85の同一の高さの部分に
もそれぞれホイール89が取付けられ、これら各ホイー
ル88,89にタイミングベルト90が掛回されてい
る。従って、駆動軸87によって回転軸86が回転され
ると、回転軸86の上部のホイール88が回転し、この
回転がタイミングベルト90を介して上記各スライドロ
ッド85のホイール89に伝達され、スライドロッド8
5を介してキャッピングヘッド83が回転される。 【0024】回転軸86の上端にはベベルギア91が取
付けられ、上記両コラム81上を横断して配設された水
平軸92の端部寄りに取付けられているベベルギア93
に噛合っている。水平軸92の両端にはキャッピングヘ
ッド昇降用のカム板95が固定されており、回転軸86
の回転によってこのキャッピングヘッド昇降用カム板9
5が回転する。キャッピングヘッド83が取付けられた
6本のスライドロッド85の上端は、水平な支持板94
を介して連結されている。フレーム82の底板82a上
には、直立した取付け板96を介してレバー97が揺動
可能に取付けられている(図14参照)。このレバー9
7の揺動端は、リンク98を介して上記水平な支持板9
4に連結されている。レバー97の中間部にはカムフォ
ロア99が取付けられ、上記ヘッド昇降用カム板95に
係合している。従って、駆動軸87によってコラム81
内の回転軸86が回転すると、上記タイミングベルト9
0を介して6個のキャッピングヘッド83が等速で回転
するとともに、ヘッド昇降カム95の回転に伴って、こ
れら6個のキャッピングヘッド83が昇降する。このキ
ャッピングヘッド83の回転および昇降によって容器B
の口部にキャッピングが行なわれる。 【0025】上記キャッピングヘッド83によって容器
Bの口部に取付けられるキャップ100は、キャップソ
ータ101(図1および図2参照)で上下方向を一定に
整列され、シュート102を通って供給されて、ピッカ
付チェーン103によって取出される。ピッカは、複数
個のローラ104に掛け回されたチェーン103に、所
定間隔(各列の容器Bの間隔)で取付けられている。こ
のピッカ付チェーン103は、上記キャッピングヘッド
83のやや上流側(図12の下方、図14の左方)に配
設されており、キャッピングヘッド83の数と同数のピ
ッカ分づつ間欠的に走行する。そして、ピッカ付きチェ
ーン103のキャッピングヘッド83に対応する部分
が、エアシリンダ105によって進退動するスライダ1
06を介して押出され、キャッピングヘッド83の下方
に移動され(図12および図14の矢印E方向)て、キ
ャップ100の受渡しを行なうようになっている。この
キャップ100の受渡しは、キャッピングの休止中に行
なわれる。ピッカ付チェーン103が進退動する部分の
両側には、揺動可能な自動テンションローラ107が設
けられており(図12参照)、このチェーン103の移
動時にその張り状態を調整する。 【0026】キャッピングステーションPにおいて、キ
ャッピングヘッド83を下降および回転させることによ
りキャッピングを行なう際には、上記グリップコンベア
20の増締めカム(部分カム33)等により、グリッパ
23による容器Bの保持力を高めておく。なお、上記キ
ャッパ80のキャッピングヘッド83およびこのヘッド
83を昇降・回転させる機構が設けられたフレーム82
は、コラム81を昇降させることにより、その高さを調
整できるようになっている。コラム81の下部には昇降
スクリュウ81aが形成されており、この昇降スクリュ
ウ81aの外面に螺合されたギア76を、その位置で回
転させることによりコラム81を昇降させ、容器Bのサ
イズ等に応じて高さを変更する。また、回転軸86も2
本の互に嵌合するスプライン軸から構成され、軸方向に
相対移動可能であるとともに、回転方向には一体になっ
ており、コラム81の高さを変更する際には、回転軸8
6の長さも同時に調整される。 【0027】キャッパ79,80によってキャッピング
が終了した容器Bは、次にラベラ120に送られてラベ
リングが行なわれる。図15ないし図17はラベラ12
0およびこのラベラ120に容器を供給するコンベア1
21を示すもので、それぞれ正面図、平面図および図1
5のXVII−XVII線に沿う断面図であり、上記グ
リップコンベア20の搬送面上に、このコンベア20と
直交する方向に配設されたラベラ用のコンベア121に
よって容器Bを搬送しつつラベリングを行なう。このラ
ベラ120は、グリップコンベア20上の容器Bをラベ
ラ用のコンベア121に移す供給部Sと、ラベリング部
(ラベリングステーション)Lと、ラベリングが終了し
た容器Bをラベラ用コンベア121からグリップコンベ
ア20へ戻す排出部Dとから構成されている。 【0028】ラベラ用のコンベア121は、チェーン1
22に等間隔(グリップコンベア20によって搬送され
る容器Bの間隔と同間隔)で取付けられた多数の壜台1
23を備えており、これら各壜台123上にそれぞれ容
器Bを載せて搬送する。ラベラ用のコンベア121の上
方には、このコンベア121と同一の平面軌跡を描いて
走行するトップロケータ124が配設されている。トッ
プロケータ124は各壜台123にそれぞれ対応させて
設けられており、対応する壜台123とロケータ124
とによって容器Bを上下から保持して搬送する。各トッ
プロケータ124は、ガイド部材125に昇降自在に支
持された昇降ロッド126の下端に固定されており、こ
の昇降ロッド126の上端に取付けられたカムフォロア
127がロケータガイドカム128に係合し、ロケータ
ガイドカム128の軌跡に沿って昇降する。ロケータガ
イドカム128は、ラベリングステーションLではトッ
プロケータ124を下降させて容器Bを保持し、排出部
Dから供給部Sに至る間では、トップロケータ124
を、後に説明するボトルグリッパに干渉しないように上
昇させるようになっている。 【0029】供給部Sと排出部Dには、上記グリップコ
ンベア20とラベラ用コンベア121との間で容器Bの
受渡しを行なうボトルグリッパ129が設けられてい
る。供給部Sと排出部Dのボトルグリッパ129は基本
的には同一の構成を有しているので、その一方(供給部
S)についてのみ説明し、排出部Dの構成については、
供給部Sと同一の符号にdを加えた符号を付してその説
明を省略する。グリップコンベア20の両側に立設され
たコラム130の上部に、フレーム131が固定されて
いる。このフレーム131の底板131a上に固定され
ているガイド部材132内に、昇降ロッド133が摺動
自在に支持されている。上記各ボトルグリッパ129は
これら各昇降ロッド133の下端にそれぞれ取付けられ
ている。また、昇降ロッド133の上端には、取付け板
135を介して、一端がフレーム131の上部に揺動自
在に支持されたレバー134の揺動端が連結されてい
る。供給部Sおよび排出部Dのボトルグリッパ129,
129dを支持する昇降ロッド133,133dは、そ
れぞれ、グリップコンベア20の列数と同数本(本実施
例では6本)、各列の間隔と等しい間隔で設けられてお
り、かつ、グリップコンベア20の列から1列分だけ横
へ(図15および図16の右側へ)ずれるとともに、供
給部Sではグリップコンベア20の上流側へ1行分、ま
た、排出部Dではグリップコンベア20の下流側に1行
分ずれた位置に配置されている。 【0030】コラム130内には、上記キャッパ80の
構成と同様に垂直な回転軸(図示せず)が挿通され、そ
の下端に固定されたベベルギア136が駆動軸137の
ベベルギア138に噛合って回転される。回転軸の上端
にもベベルギア139が固定され、両コラム130上を
横断する位置に配設された水平軸140のベベルギア1
41に噛合ってこの水平軸140を回転させる。水平軸
140には、ボトルグリッパ昇降カム142が固定され
ており、上記昇降ロッド133の上端に取付け板135
を介して連結されたレバー134の中間に取付けられて
いるカムフォロア143が係合している。従って、上記
駆動軸137からの入力によって、回転軸および水平軸
140が回転すると、このボトルグリッパ昇降カム14
2の曲線に応じて、昇降ロッド133に固定されたボト
ルグリッパ129が昇降する。ボトルグリッパ129
は、下降してグリップコンベア20上の容器Bをグリッ
プする位置と、上昇してラベラ用コンベア121の壜台
123上に容器Bを載せた後この容器Bを離すことがで
きる高さの間で昇降できるようになっている。 【0031】昇降ロッド133のガイド部材132上に
突出している部分の外周に、ヘリカルギア144が嵌合
されている。このヘリカルギア144は、昇降ロッド1
33に対しては、軸方向に相対移動可能であるととも
に、回転方向には連結されて一体的に回転するようにな
っている。また、これら各ヘリカルギア144と高さを
一致させて水平なギア軸145が配設されており、この
ギア軸145の外周に嵌着された直交ヘリカルギア14
6がそれぞれ上記昇降ロッド133のヘリカルギア14
4に噛合っている。水平なギア軸145が、駆動軸13
7の回転を伝達され、図16のベベルギア139の部分
にあるインデックスによって間欠的に回転することによ
り、昇降ロッド133およびボトルグリッパ129が間
欠的に回転運動をする。供給部Sのボトルグリッパ12
9は、グリップコンベア20に対して横を向いた状態で
停止して下降し、グリップコンベア20上の1行分の容
器Bを同時にグリップし、上昇しつつ90度回転して、
グリップコンベア20の下流側を向いた状態でラベラ用
コンベア121の壜台123上に容器Bを載せ、ラベラ
用コンベア121の走行速度にほぼ追従した速度で移動
しつつこの容器Bを離し、その後、さらに上昇・回転し
て容器Bとの干渉を避けた後、下降しつつ回転し停止す
る。1回転中に上記のように容器Bのグリップおよび開
放を行ない、その動作を繰り返す。また、排出部Dのボ
トルグリッパ129dは、グリップコンベア20の上流
側を向いた状態で、かつ、上昇した位置でラベラ用コン
ベア121の壜台123上の容器Bをグリップし、図1
6の時計回り方向(矢印F方向)に回転しつつ下降し
て、1行分の容器Bをグリップコンベア20上に戻した
後、再び回転しつつ上昇してラベラ用コンベア121上
の容器Bのグリップに向かう。この時、先ず、ラベラ用
コンベア121の壜台123上の容器Bに干渉しない位
置まで上昇した後下降して、壜台123上の容器Bのグ
リップを行ない、上記動作を繰り返す 【0032】ラベラ用コンベア121の供給部Sと排出
部Dの内部側には、ボトルガイド148が配設されてい
る。ボトルガイド148は、スプロケット149の周囲
を回転するチェーン150に、壜台123の間隔と同一
の間隔で取付けられており、各壜台123の背後を壜台
123と等速で走行して、壜台123上の容器Bの背面
側を支持する。 【0033】グリップコンベア20と直交する方向に配
設されているラベラ用コンベア121の、グリップコン
ベア20の搬送経路の外側に位置する部分にラベリング
ステーションLが設けられており、このラベリングステ
ーションLにラベラ120が設けられている。このラベ
ラ120は通常のライン式ラベラで、ラベル155が多
数枚収容されたラベルマガジン156内から、コンベア
121の側部に配置されたラベリングドラム157によ
って1枚づつラベル155を取出し、ガミングユニット
158によってそのラベル155の裏面に接着剤を塗布
し、コンベア121によって搬送されてきた容器Bの外
面に貼付けるようになっている。ラベリングドラム15
7によってラベル貼りが行なわれる位置の容器Bの背後
には、カウンターローラ159が配置されて容器Bを背
面側から支持するようになっている。なお、本実施例で
は、ラベリング用コンベア121の供給部Sの下流側に
1組のラベラ120が設けられ、さらに、コンベア12
1がスプロケット160の周囲を反転して排出部Dへ向
かう経路の途中にも別のラベラ161が設けられている
が、これは両面貼りを行なうためのもので、1組だけで
もよいことは勿論である。 【0034】ラベリングが終了した容器Bは、排出部D
のボトルグリッパ129dによってグリップコンベア2
0上に戻されて搬送され、ケーサ170(図1および図
2参照)に送られる。このケーサ170では、ケースコ
ンベア171によって搬送されてくるケース172内に
収容される本数を1サイクルでグリップコンベア20上
から取出し、ケース172内に挿入するようになってい
る。図示の例では、6列で搬送されてきた容器を12本
づつケース172に収納するため、2行分同時に取出し
てケース172内に収納する。また、例えば、ケースの
入数が15本の場合には、グリップコンベア20を5列
運転とし、3行分取出して箱詰めを行なう。 【0035】次に、上記構成に係るボトリングシステム
の作用について説明する。アンスクランブラ1の傾斜コ
ンベア2によって、6列平行した状態で上方へ搬送さ
れ、下方のシュート3内に投入されて上下の向きを揃え
られた容器(プラスチックボトル等)Bは、反転機構4
によって反転され倒立した状態にされてクリーニングス
テーションCに供給される。反転機構4の開閉式バケッ
ト5によって下部を把持されて倒立している容器Bは、
その下方に設けられたエアクリーナ10のネックグリッ
プ13に口部を保持される。このネックグリップ13は
間欠的に運転されるようになっており、ネックグリップ
13に保持され倒立状態で停止している容器B内に、下
方に配設されたクリーニングノズル14が挿入される。
クリーニングが終了すると、ネックグリップ13のチェ
ーン12が走行し、スプロケット11bを通過して再び
容器Bを反転させ、下方のグリップコンベア20に引渡
す。上方の反転機構4では、次の容器Bが反転されてお
り、次のネックグリップ13に保持されてクリーニング
ステーションCに送られる。 【0036】グリップコンベア20では、溝カム32の
曲線によってリンク30を進行方向の左右方向に移動さ
せることによりT型クランク28を回転させ、グリッパ
23のグリップ部材23a,23bを拡開させた状態で
容器Bを受取った後、T型クランク28を逆に回転させ
て、両グリップ部材23a,23bを接近させて容器B
を挾持する。このグリップコンベア20は1ステーショ
ン(1行分)づつ進行する。 【0037】グリップコンベア20によって6列の状態
で、1行分づつ間欠的に前進される容器は、先ず、フィ
ラ40に供給される。フィラ40では、ドライブシャフ
ト55の回転により、シリンダ42が作動され充填液の
吸引および充填が行なわれるとともに、充填ノズル43
の昇降と、グリップコンベア20による容器Bの1行分
づつの前進に伴なう充填ノズル43の追従走行、さら
に、この充填ノズル43の充填開始位置への復帰が行な
われる。シリンダ42は、エキセンカム64の回転によ
ってピストンロッド60を昇降させ、この昇降にタイミ
ングを合せてコック44を切換えることにより、シリン
ダ42内にヘッドタンク41から液体を吸引し、計量し
た後、シリンダ42内から充填ノズル43にその液体を
送り出す。充填ノズル42は、ノズル昇降カム56の形
状に応じて、充填開始時に下降され、充填の進行につれ
て液面に追従して上昇する。また、充填ノズル43は、
充填区間内を、グリップコンベア20のチェーン22に
フック59を掛けることにより容器Bと同走し、充填終
了後は、ノズル戻りカム54によって充填開始位置に戻
される。 【0038】フィラ40によって液体が充填された容器
Bは、キャッピングステーションPに送られる。ここで
は、先ず、インナーキャッパ79によって、インナーキ
ャップが容器Bの口部内に嵌着される。続いて、スクリ
ュウキャッパ80によって、スクリュウキャップ100
が装着される。スクリュウキャッパ80では、ピッカ付
きチェーン103がキャッパ80のキャッピングヘッド
83の数(1行分の容器の数と同数でありこの実施例で
は6個)と同数のピッカ分づつ間欠的に走行しており、
このチェーン103のピッカがシュート102からキャ
ップ100を取出し、キャッピングヘッド83の正面に
停止したときに、スライダ106を前進させ、キャップ
100をキャッピングヘッド83の下方に移動させてキ
ャップ100の受渡しを行なう。この受渡しは、キャッ
ピングの合間のキャッピングヘッド83の上昇中に行な
われる。 【0039】各キャッピングヘッド83がキャップを受
取ると、駆動軸87の回転により、昇降カム95を回転
させて、キャッピングヘッド83を下降させるととも
に、キャッピングヘッド83が取付けられているスライ
ドロッド85を、タイミングベルト90を介して回転さ
せてキャップ100を容器Bの口部に螺合する。 【0040】キャッピングが終了した容器Bは、1行分
づつ前進され、ラベラ用コンベア121の直前に達す
る。すると、供給部Sにおいて、グリップコンベア20
の進行方向と直交する方向を向いているボトルグリッパ
129が、ボトルグリップ昇降カム142の形状に従っ
て下降して容器Bをグリップした後、上昇しつつ回転す
る。ボトルグリッパ129は、直交ヘリカルギア14
4,146を介して駆動軸137の回転を伝達され、図
16における時計回り方向に90度回転される間に、昇
降カム142によって上昇され、容器Bをラベラ用コン
ベア121の壜台123上に供給する。容器Bを壜台1
23上に置いたこれらボトルグリッパ129は、回転し
つつ一旦上昇して容器Bとの干渉を避けた後、下降・回
転して次の1行分の容器Bをグリップし、前回供給した
6個の容器Bが1列になって搬送されて通過したあとに
続く6個の壜台123上に供給する。 【0041】この供給部Sでは、壜台123に載せられ
て搬送される容器Bの背後を、ラベラ用コンベア121
とともに走行するボトルガイド148によって支持して
いる。供給部Sから搬送されてラベラ120に向かう容
器Bは、上方から下降してくるトップロケータ124に
よって口部を保持される。なお、供給部Sおよび後に説
明する排出部Dでは、トップロケータ124は、トップ
ロケータガイドカム128によって上昇されてボトルグ
リッパ129との干渉を避けるようになっている。ラベ
ラ用コンベア121によって1列で連続的に搬送される
容器Bは、ラベラ120に送られる。ラベラ120で
は、ラベリングドラム157がラベルマガジン156か
らラベル155を取出し、ガミングユニット158によ
って接着剤を塗布した後容器Bに貼付ける。さらに、ラ
ベラ用コンベア121によってスプロケット160の周
囲を反転された容器Bは、第2のラベラ161に送られ
て裏側にもラベルが貼付けられる。 【0042】両面にラベルが貼付けられた容器Bは、そ
のままラベラ用コンベア121によって搬送されて排出
部Dに達する。排出部Dでは、ボトルグリッパ129d
がボトルグリップ昇降カム142dによって上昇し、か
つ、上記グリップコンベア20の上流側を向いている状
態(図16に示す状態)で、これらボトルグリッパ12
9dが壜台123上の容器Bをグリップする。続いて、
ボトルグリッパ129dは図16の矢印F方向に90度
回転されつつ下降してグリップコンベア20のグリッパ
23に容器Bを引渡す。なお、供給部Sでは、溝カム3
2の軌跡によってグリップコンベア20のグリップ部材
23a,23bを開き、排出部Dでは、開いているグリ
ップ部材23a,23b間に容器Bを挿入した後、その
グリップ部材23a,23bを閉じて容器Bを把持する
ことはいうまでもない。このように、グリップコンベア
20によって複数列で搬送されてきた容器Bを、フィラ
40、キャッパ80等を通過させて処理した後、別のコ
ンベア121に移し1列にして搬送し、ラベラ120に
送るようにしたので、複数列で処理を行なうボトリング
ラインにラベラ120を組込むことができる。従って、
ボトリングシステム全体のコンパクト化および、高能率
化を図ることが可能である。 【0043】ラベラ120によってラベリングが行なわ
れ、グリップコンベア20に戻された容器Bは、再び、
もとの複数列(6列)で搬送され、箱詰めステーション
Hのケーサ170に送られる。この実施例では2行分の
12本の容器Bが1つのケース172に収納され、ケー
スコンベア171によって搬出される。なお、上記実施
例では、ボトルグリッパ129,129dを昇降・回転
させているが、これに限らず、X−Y−Zの3軸の直交
座標形ロボット等を用いることもできる。 【0044】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1の搬送手段によって容器を複数列で搬送して充填機等
により処理を行なった後、第2の搬送手段に移して1列
の搬送に変更してラベラに送り、ラベリング後再び複列
の搬送に戻すようにしたので、複列の容器処理装置に一
体として組込むことが困難であったラベラを、ボトリン
グシステムの一部としてブロック化することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るボトリングシステムの
正面図である。 【図2】上記ボトリングシステムの平面図である。 【図3】アンスクランブラのシュートとエアクリーナを
示す正面図である。 【図4】図3の要部の縦断面図である。 【図5】グリップコンベアの要部の一部を断面にして示
す平面図である。 【図6】グリップコンベアのグリッパの1つの縦断面図
である。 【図7】充填機の要部の平面図である。 【図8】充填機の側面図である。 【図9】充填機の正面図である。 【図10】充填機のシリンダを駆動するエキセンカムの
正面図である。 【図11】充填機のシリンダを駆動するエキセンカムの
縦断面図である。 【図12】スクリュウキャッパの平面図である。 【図13】スクリュウキャッパの側面図である。 【図14】スクリュウキャッパの正面図である。 【図15】ラベラとラベラ用のコンベアを示す正面図で
ある。 【図16】ラベラとラベラ用のコンベアを示す平面図で
ある。 【図17】ラベラとラベラ用のコンベアを示す側面図で
ある。 【符号の説明】 B 容器 20 第1の搬送手段(グリップコンベア) 40 充填機(フィラ) 120 ラベラ 121 第2の搬送手段(ラベラ用コンベア) 129 第1の受渡し手段(供給部のボトルグリッ
パ) 129d 第2の受渡し手段(排出部のボトルグリッ
パ)
正面図である。 【図2】上記ボトリングシステムの平面図である。 【図3】アンスクランブラのシュートとエアクリーナを
示す正面図である。 【図4】図3の要部の縦断面図である。 【図5】グリップコンベアの要部の一部を断面にして示
す平面図である。 【図6】グリップコンベアのグリッパの1つの縦断面図
である。 【図7】充填機の要部の平面図である。 【図8】充填機の側面図である。 【図9】充填機の正面図である。 【図10】充填機のシリンダを駆動するエキセンカムの
正面図である。 【図11】充填機のシリンダを駆動するエキセンカムの
縦断面図である。 【図12】スクリュウキャッパの平面図である。 【図13】スクリュウキャッパの側面図である。 【図14】スクリュウキャッパの正面図である。 【図15】ラベラとラベラ用のコンベアを示す正面図で
ある。 【図16】ラベラとラベラ用のコンベアを示す平面図で
ある。 【図17】ラベラとラベラ用のコンベアを示す側面図で
ある。 【符号の説明】 B 容器 20 第1の搬送手段(グリップコンベア) 40 充填機(フィラ) 120 ラベラ 121 第2の搬送手段(ラベラ用コンベア) 129 第1の受渡し手段(供給部のボトルグリッ
パ) 129d 第2の受渡し手段(排出部のボトルグリッ
パ)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B65C 3/14
B65C 9/02
B65C 9/06
B65C 9/10
B65G 47/74
B65G 47/53 - 47/54
B65G 47/84 - 47/86
B67C 7/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 多数の容器を複数列で搬送する第1の搬
送手段と、この第1の搬送手段上に設けられた充填機等
の容器処理手段と、上記第1の搬送手段上に交差して配
設され、上記容器を一列で搬送する第2の搬送手段と、
上記第1の搬送手段上の容器を保持して第2の搬送手段
上に移す第1の受渡し手段と、第2搬送手段上の容器を
保持して第1の搬送手段上に移す第2の受渡し手段と、
第2の搬送手段内に設けられたラベラとを備えたことを
特徴とするボトリングシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01824893A JP3380917B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | ボトリングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01824893A JP3380917B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | ボトリングシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199326A JPH06199326A (ja) | 1994-07-19 |
JP3380917B2 true JP3380917B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=11966383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01824893A Expired - Fee Related JP3380917B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | ボトリングシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3380917B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180066326A (ko) * | 2016-12-07 | 2018-06-19 | 주식회사 라온테크 | 물티슈 커버 부착 장치 및 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114313527A (zh) * | 2021-11-15 | 2022-04-12 | 苏州利华科技股份有限公司 | 一种pcb板自动贴标装置 |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP01824893A patent/JP3380917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180066326A (ko) * | 2016-12-07 | 2018-06-19 | 주식회사 라온테크 | 물티슈 커버 부착 장치 및 방법 |
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JPH06199326A (ja) | 1994-07-19 |
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